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JP2008018155A - X線撮影装置 - Google Patents

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JP2008018155A JP2006194073A JP2006194073A JP2008018155A JP 2008018155 A JP2008018155 A JP 2008018155A JP 2006194073 A JP2006194073 A JP 2006194073A JP 2006194073 A JP2006194073 A JP 2006194073A JP 2008018155 A JP2008018155 A JP 2008018155A
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裕子 新田
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弘 大原
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Konica Minolta Medical and Graphic Inc
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Abstract

【課題】検体に含まれるアスベストを撮影対象とする場合に、当該アスベストの視認性が高いX線画像の撮影を行う撮影装置を提供する。
【解決手段】X線源は、撮影時にX線源と画像記録装置間に保持された検体に対し、焦点径D(μm)が1≦D≦30で、かつ15keVのX線を照射する。X線源2から照射されたX線のX線検出器7へのX線到達率が50%以上となるように、カセッテ61のX線照射面側の筐体部分である前天板を取り外した画像記録装置6を撮影に用いるとともに、距離R3を1<R3<4の範囲内で調整する。また、拡大率MがM=20となる位相コントラスト撮影を行うため、距離R1、R3を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線画像の撮影を行うX線撮影装置に関する。
近年、人体に入り込んだアスベストが塵肺や中皮腫等の重篤な疾病を誘起するとして問題となっている。このため、患者の胸部X線画像を撮影し、このX線画像から人体内のアスベストの有無を検出するための検査が行われている。アスベストの検出により、迅速な処置(治療、予防措置)につなげ、発症を抑制することが期待される。
しかし、胸部や手足等を撮影する一般的な医療用X線撮影装置では、アスベストのような直径約10μm以下の微細な構造物を可視画像化することは困難である。仮に、可視画像化ができたとしても視認性が低く、医師が観察(判別)できないことが多い。これは、X線撮影装置で使用される画像記録装置の空間解像度よりも撮影対象の構造物のサイズが小さいためである。
上記アスベストのような微小な対象物を精細に観察可能なX線画像を得るためには、拡大撮影が有効である。拡大撮影は、X線管の焦点径、X線管から被写体までの距離、被写体から画像記録装置までの距離を所定の関係とすることにより、実際の被写体のサイズよりも拡大されたX線画像が得る撮影方法である。
拡大撮影においてより視認性を向上させるためには、拡大撮影時の拡大率を上げる、或いはX線管の焦点径を大きくし、照射するX線量を増加させることが考えられる。従来においても、小動物を撮影対象とするため、拡大率10倍の拡大撮影を行い、得られたX線画像を25μmの読取サンプリングピッチで読み取ってデジタル画像データを得る方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、被写体から画像記録装置までの距離を0.3m以上として拡大率を上げる方法も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−268450号公報 特表平11−502620号公報
人体、特に胸部中のアスベストを撮影する場合、アスベストと人体組織とのコントラスト等を考慮して撮影条件を調整する必要がある。しかし、この人体から採取した検体中のアスベストを撮影対象とする場合、人体組織の影響は小さい。よって、人体を被写体とする場合の撮影条件や画像処理条件を採用しても、X線画像においてアスベストの視認性が向上するとは限らない。また、検体を被写体とする場合、人体を被写体とするときと異なり、被爆の問題を考慮する必要がない。さらに撮影時間が長くなったとしても、撮影の間に被写体の動きによりいわゆるモーションアーチファクト(ぶれ)を生じることもない。よって、X線画像におけるアスベストの視認性が最良となるように撮影条件を調整することが可能である。
本発明の課題は、検体に含まれるアスベストを撮影対象とする場合に、当該アスベストの視認性が高いX線画像の撮影を行うことができるX線撮影装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、X線撮影装置において、
X線源と画像記録装置間に保持された検体に対し、焦点径D(μm)が1≦D≦30で、かつ15keV以下のX線を照射するX線源と、
X線検出器が筐体に収容されてなる画像記録装置と、
前記X線源及び前記画像記録装置とを用いて、拡大率M(ただし、前記X線源と前記X線検出器間の距離をR1(m)、前記X線源の焦点から前記X線検出器までの距離をR3(m)としたとき、M=R3/R1とする。)が10≦M≦40となる位相コントラスト撮影を行う撮影部と、を備え、
前記X線源から照射されたX線のX線検出器までのX線到達率が50%以上となるように、前記画像記録装置及び距離R3を構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のX線撮影装置において、
前記画像記録装置の筐体は、前記X線検出器のX線照射面を覆うフロント板を備えて構成され、
前記位相コントラスト撮影時には、前記フロント板を取り外した画像記録装置を用いるとともに、前記距離R3を、0.5<R3<4とすることにより、前記X線検出器へのX線到達率が50%以上となるように構成したことを特徴とする。
請求項1、2に記載の発明によれば、高い位相コントラスト効果が得られるとともに、X線検出器へのX線到達率を増加させることができる。これにより、アスベストのような径s(μm)が0.05≦s≦50の微小な対象物が鮮明かつ十分なコントラストで視認することができるX線画像を得ることができる。
本実施形態では、検体に対して低エネルギーのX線を照射して位相コントラスト撮影を行い、画像記録装置のX線検出器におけるX線到達率が50%以上となるように画像記録装置の構成及び/又はX線源からX線検出器までの撮影距離を構成する例を説明する。
〈X線撮影装置の構成〉
図1に、本実施形態におけるX線撮影装置1の構成を示す。
X線撮影装置1は、患者から採取した組織標本等の検体W中に含まれるアスベストを撮影対象として位相コントラスト撮影を行うものである。X線撮影装置1はアスベスト陰影の視認性が高いX線画像が得られる撮影条件となるように構成されている。
図1に示すように、X線撮影装置1は、撮影を行う撮影部3と撮影制御等を行う本体部4とを備えて構成されている。
撮影部3はアーム状に形成され、本体部4を支柱として昇降可能に構成されている。撮影部3のアーム部分にはX線源2と保持部5とが対抗配置されている。保持部5は、画像記録装置6を保持してその位置を固定するものである。保持部5は撮影部3の支柱部分に沿って昇降可能に構成されている。この撮影部3、保持部5を昇降させ、その高さ位置を変えることにより、撮影距離(X線源2、検体W、画像記録装置6内の蛍光体プレート7の各距離)を調整することが可能である。
本体部4は、位相コントラスト撮影にあたり、X線源2から蛍光体プレート7までの距離(これをR3(m)とする)が、0.5<R3<4の範囲内となるように撮影部3及び保持部5の高さ位置を制御する。この距離R3は好ましくは2<R3<3である。
X線源2は、X線エネルギーが15keV以下のX線を照射するX線管球を備えて構成されている。このX線管球から照射されるX線の焦点径をD(μm)とすると、X線管球は1≦D≦30を満たす管球が用いられることが好ましい。
撮影対象の検体Wは、人体から採取した組織標本であり、シャーレ等に収容されて撮影に用いられる。検体Wはテーブル等の保持手段によってX線源2と画像記録装置6との間に設置する。なお、画像記録装置6へのX線到達率を向上させるため、テーブルはX線吸収率が小さいカーボン等で構成し、その厚みを小さくすることが好ましい。また、テーブルではなく、トング等により検体Wを支持することとしてもよい。
一方、本体部4は、内部にCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、操作部等からなるコンピュータを備えて構成されている。本体部4は、操作指示に応じて撮影部3の昇降、保持部5の昇降を制御するとともに、X線源2によるX線の照射動作を制御する。
画像記録装置6は、カセッテ61と呼ばれる筐体内に蛍光体プレート7を収容してなるものである。蛍光体プレート7は、X線エネルギーを吸収、蓄積するX線検出器であり、画像記録装置6はX線源2から照射され、検体Wを介して到達したX線を蛍光体プレート7により検出する。その後、蛍光体プレート7をカセッテ61に収容した状態で読取装置に装填し、画像可視化を行う。読取装置は、蛍光体プレート7にレーザ光等の励起光を照射し、蛍光体プレート7から出射される輝尽光を画像信号に光電変換することより、その画像信号を生成するものである。
カセッテ61は、蛍光体プレート7のX線照射面側の筐体部分を取り外し可能な構成のものが好ましい。蛍光体プレート7の交換が簡便になるとともに、撮影時にX線透過の妨害要因となり得るX線照射面側の筐体部分を容易に取り除くことができるためである。
図2(a)にその一例を示す。図2(a)に示すカセッテ61は分離可能な2つの前天板62、後天板63からなり、これら前天板62、後天板63によって蛍光体プレート7を挟み込み、蛍光体プレート7を収容する構成となっている。
蛍光体プレート7は、その周囲がPET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる保護膜により覆われている。
X線照射面側の筐体部分である前天板62は、蛍光体プレート7のX線照射面を覆うフロント板62aと、その外周囲を囲むアルミニウムや硬化プラスチック等からなるフレーム62bとにより形成されている。フロント板62aは蛍光体プレート7への外光の入射を遮蔽する役割の他、外的衝撃からの保護等の役割を担うものである。フロント板62aの材質としてはX線吸収率が比較的低いカーボンやアルミニウムが用いられる。
後天板63は蛍光体プレート7を収容する筐体63aとその収容位置を固定する支持板63b等から構成されている。
図2(b)に、図2(a)のカセッテ61の断面図を示す。
前天板62と後天板63には、ロック機構が設けられている。図2(b)に示すように後天板63の側面外側に設けられた係止爪63cがロック操作に応じて筐体63aの外側へ突出し、ロック解除操作に応じて筐体63a内側へ収容されるように構成されている。一方、前天板62のフレーム62bの先端は断面鉤状に形成されている。すなわち、ロック操作によってフロント板62aの側面内側に突出した係止爪63cが、フロント板62aの鉤部分と係止する。
なお、上記のカセッテ構造は特開2002−156717号公報に開示された構成を用いることができる。また、特開2005−106783号公報に開示された、柱状結晶プレートを収容可能とする構成も採用することができる。
位相コントラスト撮影にあたり、カセッテ61はフロント板62aを除外して撮影を行うため、前天板62を取り外したものが用いられる。或いは、フロント板62aを取り付けて撮影を行う場合にはX線源2から蛍光体プレート7へのX線到達率が50%以上となるようにフロント板62aの材質、厚み等を調整したものが用いられる。
なお、本実施形態では、カセッテ61に蛍光体プレート7を収容した画像記録装置6の例を説明するが、画像記録装置6としては他にFPD(Flat Panel Detector)等を適用することもできる。
FPDは、入射したX線量に応じて電気信号を生成する変換素子がマトリクス状に配列されたプレートであり、FPD内で直接電気信号を生成する点で上記蛍光体プレート7と異なる。FPDを適用した場合、FPD内で生成された電気信号がA/D変換され、得られたデジタル画像データが本体部4に出力されることとなる。なお、FPDについても、筐体内に収容されて撮影に用いられる。筐体はカセッテ61と同様に、X線照射面の筐体部分が取り外し可能なものが好ましい。
〈位相コントラスト撮影と撮影条件〉
次に、上記X線撮影装置1による位相コントラスト撮影について説明する。
位相コントラスト撮影は通常の拡大撮影とは異なり、エッジ強調作用が得られるように撮影距離やX線の照射条件等の撮影条件を調整したものである。
図3は、位相コントラスト撮影の概略を説明する図である。
通常の撮影方法の場合、被写体と接する位置に画像記録装置6が設置され、被写体を透過した直後のX線を蛍光体プレート7により検出するように構成されている。よって、そのX線画像はライフサイズ(被写体と同一サイズであることをいう)とほぼ等サイズとなる。
これに対し、位相コントラスト撮影は、図3に示すように被写体である検体Wと蛍光体プレート7間に距離が設けられるように画像記録装置6を配置する。よって、X線源2からコーンビーム状に照射されたX線により、ライフサイズに対して拡大されたX線画像が得られることとなる。
ここで、拡大されたX線画像のライフサイズに対する拡大率Mは、下記式(1)により求めることができる。式(1)中、R1はX線源2から検体Wまでの距離(m)、R2は検体Wから画像記録装置6までの距離(m)、R3(R3=R1+R2)はX線源2から画像記録装置6内の蛍光体プレート7までの距離(m)を示している。
M=R3/R1…(1)
位相コントラスト撮影によるX線画像では、図3に示すように検体Wの辺縁を通過することにより屈折したX線が検体Wを介さずに通過したX線と蛍光体プレート7上で重なり合い、重なった部分のX線強度が強くなる。一方で、屈折したX線の分だけ検体Wの辺縁内側の部分においてX線強度が弱くなる現象が生じる。そのため、検体Wの辺縁を境にしてX線強度差が広がるエッジ強調作用(エッジ効果ともいう)が働き、辺縁部分が鮮鋭に描写された視認性の高いX線画像を得ることができる。
X線源2が点線源であるとみなした場合、辺縁部分におけるX線強度は図4の実線で示すようなものとなる。図4に示すEはエッジ強調の半値幅を示し、下記式(2)により求めることができる。半値幅Eはエッジの山−谷間の距離を示す。
Figure 2008018155
しかし、医療現場や非破壊検査施設では、クーリッジX線管(熱電子X線管ともいう)が広く使用されている。このクーリッジX線管では図5に示すように焦点径Dがある程度大きくなるため、理想的な点線源とみなすことができない。この場合、図5に示すように、エッジ強調の半値幅Eが広がり、かつ強度が低下することとなるため、幾何学的不鋭が生じることとなる。この幾何学的不鋭をボケという。
ボケが生じた場合の辺縁部分におけるX線強度は、図4の点線で示すようなものとなる。ボケが生じた際のエッジ強調の半値幅は、幾何学的不鋭のため理想的な点線源を想定した場合のエッジ強調幅Eより広がることとなる。このボケが生じた場合のエッジ強調の半値幅をEBとすると、EBは下記式(3)から求めることができる。
Figure 2008018155
式中、δ及びrの定義は式(2)と同じである。
また、EBはボケが無い場合のエッジ強調半値幅Eにボケの大きさを示すBを加え、EB=E+Bで示される。
〈X線エネルギーの条件〉
X線源2から照射するX線を15keVの低X線エネルギーとしているのは、この位相コントラスト効果を高めるためである。
図6は、照射するX線のX線エネルギーと、検体Wの辺縁において生じるX線の屈折差δとの関係を示すグラフである。δは位相シフトの大きさに影響を与える値であり、δが大きいほど位相コントラスト効果が大きくなることを示す。
図6に示すように、X線エネルギーが低いほどδが大きくなっている。つまり、X線エネルギーが低くければ低いほど位相コントラスト効果が大きくなることが分かる。
よって、位相コントラスト効果を大きくし、X線画像の鮮鋭性を高めるためには、低エネルギーのX線を照射することが好ましい。低エネルギーとした場合、X線画像において十分なコントラストを得るためにはX線の照射時間を長時間とる必要がある。撮影対象が人体である場合、被爆量の問題から長時間のX線照射は避けなければならないが、本実施形態では撮影対象が検体Wであるため被爆量が問題になることはない。
もっとも、低エネルギーとした場合、X線がX線源2から蛍光体プレート7に到達するまでの間に、X線源2と蛍光体プレート7間に介在する空気層や画像記録装置6のフロント板62a、蛍光体プレート7の保護膜等によってX線が吸収され、蛍光体プレート7に到達するX線量が減少する。到達X線量が50%を下回ると、X線画像上のノイズが大きくなり、ノイズとアスベスト陰影の画像信号との見分けが困難となる。
図7に、X線エネルギーと蛍光体プレート7におけるX線到達率との関係を実線で、X線エネルギーとフロント板62aにおけるX線到達率との関係を点線を示す。
図7に示すように、X線エネルギーが10kevの場合には、フロント板62aまでのX線到達率が約30%と低いうえ、蛍光体プレート7までのX線到達率が約6%と、最終的に検出されるX線量が非常に小さい値となる。これでは、X線画像を観察可能な画像濃度を得るために長時間X線を照射しなければならず、現実的な撮影条件とはいえない。
一方、X線エネルギーが15kevの場合、フロント板62aにおいて約70%、蛍光体プレート7においては約45%のX線到達率となる。例えば、拡大率M=20、焦点径D=10、X線吸収率5%のフロント板62aを備えた画像記録装置6を用いるという撮影条件の下、10keVのX線エネルギーを照射して15keVのX線エネルギーを照射した場合と同一の画質を得るためには、15keVの場合に比して約9.2倍の撮影時間が必要となる。
よって、位相コントラスト効果の向上とX線到達率、撮影時間等との均衡から、好ましくはX線エネルギーは15kevがよい。
〈撮影距離の条件、画像記録装置の構成〉
蛍光体プレート7へのX線到達率を増加させるには、X線源2と蛍光体プレート7間においてX線の吸収要因となるものをできるだけ取り除く必要がある。
ここで、X線源2、検体W、蛍光体プレート7間でX線の吸収要因となり得るものは、フロント板62a、蛍光体プレート7の保護膜、空気層である。検体Wを載置するためのテーブル等も要因にはなり得るが、これはX線撮影装置1を構成するものではなく、撮影条件とはなり得ないのでX線の吸収率が最小限となるように材質を選択する、厚みを調整することとする。
図7のグラフに示すように、15kevのX線エネルギーを照射したとき、フロント板62aまでのX線到達率が約70%、蛍光体プレート7までのX線到達率が約45%である。このことから、X線源2からフロント板62aまでの空気層により約30%のX線エネルギーが吸収され、蛍光体プレート7のフロント板62a及び蛍光体プレート7の保護膜により約25%のX線エネルギーが吸収されていることがわかる。すなわち、空気層、フロント板62a及び蛍光体プレート7の保護膜が、蛍光体プレート7へのX線到達率を妨げる主な要因であるといえる。
従って、蛍光体プレート7へのX線到達率が50%以上となるように、X線撮影装置1では撮影時にX線吸収要因となるフロント板62aの厚みを小さく調整したカセッテ61を用いてフロント板62aによるX線吸収率の減少を図るか、或いはフロント板62a自体を取り除いて撮影を行う。一方で、撮影距離R3を短距離に設定し、空気層によるX線吸収率を減少させる。
人体を撮影対象とする場合、人体部分を直接画像検出器6に接触させて撮影を行うことが多いため、フロント板62aは加重に対する耐性や強度が求められ、厚みを持たせて構成されているのが一般的である。しかし、検体Wを撮影対象として位相コントラスト撮影を行う場合、画像検出器6に直接患者が接する等の状況は考えられず、遮光機能が備わっていれば十分である。よって、フロント板62aの厚みを小さくした結果、強度等が低下したとしても撮影に支障はない。フロント板62aを取り外した場合も同様である。
一方、撮影距離R3は、照射野、X線到達率等の均衡から設定する必要がある。
図8に、距離R3と蛍光体プレート7におけるX線到達率との関係を示す。
図8では、X線源2と蛍光体プレート7間において空気層のみを介在させた場合、空気層及び蛍光体プレート7の保護膜のみを介在させた場合、空気層、フロント板62a及び蛍光体プレート7の保護膜を介在させた場合のX線到達率を示している。なお、空気層のみの場合と、空気層と保護膜のみの場合とでは略一致の特性を示しているため、重なるように表示されている。
なお、この距離R3とX線到達率の測定にあたっては、フロント板62aはカーボンのものを用い、当該カーボンのX線吸収率がアルミニウムの厚み0.5mmのときのX線吸収率に相当するようにフロント板62aの厚みを調整している。蛍光体プレート7の保護膜は厚さ50μmのPETフィルムを用いている。また、位相コントラスト撮影時の拡大率MはM=20であり、照射したX線のエネルギーは15keVである。
図8から分かるように、空気層と保護膜が介在する場合にはR3<4とすることにより、蛍光体プレート7までのX線到達率は50%以上となる。これは空気層のみの場合と同様の結果である。よって、蛍光体プレート7の保護膜は特に蛍光体プレート7へのX線到達を妨げる要因とはならないことがわかる。
空気層、保護膜に加えてフロント板62aが介在する場合には、R3<1.2とすることによりそのX線到達率は50%以上となる。
一方、R3が小さいほどX線到達率は高くなるが、R3を過剰に小さくすると、必然的にX線源2から検体Wまでの距離R1も小さくせざるを得ない。R3が0.5mを下回ると、照射野が極端に狭められ、観察したい部分が照射野に含まれないこととなって、X線画像に欠損が生じることが分かっている。
よって、フロント板62aを取り外して撮影を行う場合には、距離R3を0.5<R3<4の範囲内で設定する。一方、フロント板62aを装着して撮影を行う場合は0.5<R3<1.2の範囲内で距離R3を設定する。R3を当該範囲内で設定することにより、50%以上のX線到達率を得て、かつ観察に必要な照射野を確保することができる。
なお、フロント板62aを装着する場合、1.2≦R3としても、フロント板62aの材質又は厚みを調整することにより、50%以上のX線到達率を達成することが可能な場合がある。すなわち、1.2≦R3として蛍光体プレート7におけるX線到達率が50%を下回った分だけ、フロント材62aの材質をX線吸収率が低いものに変更する、フロント板62aの厚みを小さくする等、フロント板62aのX線吸収率を減少させればよい。
フロント板62aの厚みは、撮影距離R3との関係から、図8に示した特性に基づいて決定すればよい。例えば、R3=3とした場合、空気層、フロント板62a、保護膜が介在する場合の蛍光体プレート7へのX線到達率は約35%である。よって、蛍光体プレート7へのX線到達率を50%以上とするためには、フロント板62aによるX線吸収率が15%減少するようにフロント板62aの厚み又は材質を調整すればよい。
〈拡大率、焦点径の条件〉
アスベストのような径が50(μm)以下という微小な撮影対象物の視認性を向上させるためには、拡大率Mを大きくすることが必要である。拡大率Mを大きくするためには、式(1)より距離R2を大きくすればよいことが導き出されるが、距離R2の増加はボケの半値幅EBの増大を招くこととなる。以下、撮影対象物の径をs(μm)と表す。径sは対象物が略球形や略立方体等の異形体ではない場合はその外接円の直径を、糸状の細長いもの等、異形体である場合には異形体の延展方向(細長い方向)と直交方向の断面の直径を意味するものとする。
また、式(3)からも分かるように、ボケBの程度は焦点径Dに依るところが大きい。アスベストのように0.05≦s≦50(μm)の微小な対象物をX線画像上で観察する場合には、焦点径Dを大きくすればX線の到達量が増えてX線画像の視認性が向上するが、その分ボケの程度も大きくなり、結果としてエッジ強調作用が得られない画像となってしまう。
この点、0.05≦s≦50(μm)の微小な対象物を撮影するためには、X線源2の焦点径Dを1≦D≦30(μm)とし、かつ拡大率Mを10≦M≦40とすることで、X線画像において良好な視認性を得ることができる。
下記の表1、表2は、実験により位相コントラスト撮影を行い、得られたX線画像についての視覚評価を行った結果である。
実験は、ガラスウール繊維の直径sを0.05〜50(μm)まで段階的に変化させた模擬ファントムを被写体として位相コントラスト撮影を行い、得られたX線画像をフィルムに出力して視覚評価を行っている。
実験は以下の撮影条件で行った。
X線源:コニカミノルタ社で試作したものを用い、焦点径D=10、D=30(μm)のものを使用した。X線撮影装置についても同社製の試作機を用いた。
画像記録装置:同社製の蛍光体プレートであるレジウスプレートRP−5PM及びレジウスカセッテRC−110M(前述した特開2002−156717号公報に開示された構成を有するカセッテである。)を用いた。
画像記録装置からのX線画像の読取:コニカミノルタ社製regius model 190により、読取画素ピッチ43.75(μm)で読み取った。
画像処理:読取後、レジウスコンソール(同社製)にてX線画像のコントラストを調整する画像処理を施した。コントラストの調整に係るパラメータG値を20(通常の人体撮影時のG値は3〜5)とした。G値は大きいほどコントラストも大きくなるよう調整されるものである。
読取画像のフィルムへの出力:同社製drypro model 793により、書込画素ピッチ25(μm)で出力した。このとき、読取画像の各画素と出力画像の各画素を1:1に対応させて補間処理を行わずに出力した。
評価基準は、以下の通りである。
○:繊維一本のそれぞれを鮮明に認識することが可能
△:繊維の存在が確認できる
×:繊維の存在が確認できない
7人の評価者がフィルム上のガラスウール繊維の画像を観察し、評価を行った。
Figure 2008018155
Figure 2008018155
なお、表1、2中のNo.11は位相コントラスト撮影との比較を行うために、拡大率M=1の通常撮影を行ったものである。
また、表1、2中のボケB、エッジ強調幅EBは、式(2)、(3)から算出している。
ガラスウール繊維の直径sを0.05〜50(μm)の範囲で変えたが、何れの直径sのものも特に画質の違いはなく同様の評価結果が得られたので、表1、2の評価の項目では全ての直径sのガラスウール繊維に対する画質評価を示した。
表1、2から、焦点径Dが1≦D≦30の範囲内で、かつ拡大率Mが10≦M≦40のとき、ガラスウール繊維の視認性が高い画質(評価が△又は○)となることが明らかである。
〈撮影方法〉
次に、上記X線撮影装置1の撮影方法について説明する。
まず、フロント板62aを取り除いて撮影を行う場合について説明する。
撮影者は検体Wの撮影位置を固定する。そして、撮影に用いる蛍光体プレート7を収容した画像記録装置6を保持部5にセットする。保持部5に画像記録装置6をセット後、撮影室を暗室にしてフロント板62aを外す。
以上の撮影準備が終了すると、X線撮影装置1において撮影開始の指示操作を行う。
X線撮影装置1では、撮影距離R3を0.5<R3<4の範囲内で、拡大率Mが10≦M≦40となる距離R1、R2を演算し、当該距離R1、R2となる高さ位置に撮影部3及び保持部5を移動する。なお、この移動は撮影者の手動操作に応じて行うこととしてもよい。そして、X線源2から15kev以下のX線エネルギーを1≦D≦30の焦点径Dで照射する。照射時間は、予めX線エネルギーとその照射により得られるX線画像の濃度との関係から最も良い濃度のときの照射時間を採用すればよい。
撮影の間、蛍光体プレート7への光の進入を防ぐため、撮影室内は常に暗室としておく。撮影が終了すると、撮影者は蛍光体プレート7上にフロント板62aを取り付けた後、保持部5から画像記録装置6を取り出す。フロント板62aを取り付けた後は撮影室を明室として作業が可能である。その後、撮影済みの画像記録装置6を読取装置に装填し、画像記録装置6内の蛍光体プレート7からX線画像の読取処理を行わせる。
次に、フロント板62aを装着したまま撮影を行う場合について説明する。
この場合、蛍光体プレート7におけるX線到達率が50%以上となるように、予め撮影距離R3と、その撮影距離R3との関係からフロント板62aの材質と厚みを決定しておく。撮影距離R3は1<R3<4の範囲内で決定し、決定した撮影距離R3のときの蛍光体プレート7におけるX線到達率が50%以上となるようにフロント板62aの材質及び厚みを調整したカセッテ61を準備する。
撮影者は前記カセッテ61内に蛍光体プレート7を収容すると、保持部5に装着する。このとき、フロント板62aを取り除く場合と異なって蛍光体プレート7はフロント板62aにより遮光されているので、撮影室内は常に明室としておくことが可能である。
X線撮影装置1では、カセッテ61のフロント板62aの関係から予め定められた撮影距離R3で、拡大率Mが10≦M≦40となる距離R1、R2を演算し、当該距離R1、R2となる高さ位置に撮影部3及び保持部5を移動する。なお、この移動は撮影者の手動操作に応じて行うこととしてもよい。そして、X線源2から15kevのX線エネルギーを1≦D≦30の焦点径Dで照射する。撮影後の撮影者の作業は上記フロント板62aを取り除いた場合と同様である。
なお、X線検出器としてFPDを用いる場合も上記と同様に撮影を行うことが可能である。この場合もX線照射面側の筐体部分を取り外している間は撮影室内を暗室とする必要がある。
X線撮影装置において下記の実験条件により位相コントラスト撮影を行い、得られたX線画像をフィルムに出力した出力画像について視覚評価を行った。
〈実験条件〉
検体:直径を0.05〜10(μm)の間で段階的に変えたガラスウールを厚さ5cmのアクリル板に貼り付け、これをアスベストの模擬ファントムとして用いた。
X線撮影装置、X線源:X線撮影装置はコニカミノルタ社で試作したものを用いた。X線源としては、焦点径D=10(μm)のX線を照射するW(タングステン)マイクロフォーカスX線源であって、同社で試作したものを用いた。
画像記録装置:蛍光体プレートは同社製のレジウスプレートRP−5PMを用いた。蛍光体プレートを収容するカセッテは、同社の試作品を用いている。
読取装置:同社製のRegius model 190を用いた。
画像処理:読取後、レジウスコンソール(同社製)にてX線画像のコントラストを調整する画像処理を施した。コントラストの調整に係るパラメータG値を20(通常の人体撮影時のG値は3〜5)とした。G値は大きいほどコントラストが大きくなるよう調整されるものである。
出力装置:同社製のDRYPRO model 793を用いた。
〈撮影条件1〉
下記の撮影条件で、撮影距離R3を可変させたときの画質評価を行った。
管電圧:30keV(平均X線エネルギー14.89keV)
管電流:1mA
拡大率:M=20
撮影距離:R3を0.5〜5の範囲で可変し、R3に応じてM=20となるようにR1を0.025〜0.25の範囲で可変した。
画像記録装置:カセッテのフロント板は材質をカーボンとし、フロント板のX線吸収率が5%となる厚さに構成した。
〈撮影条件2〉
撮影条件1において、拡大率MをM=40に変えて画質評価を行った。ただし、撮影距離R3は1〜4の範囲で可変し、R3に応じてM=40となるようにR1、R2を可変させている。
〈撮影条件3〉
撮影条件1において、拡大率MをM=10に変えて画質評価を行った。ただし、撮影距離R3は0.5〜4の範囲で可変し、R3に応じてM=10となるようにR1、R2を可変させている。
〈撮影条件4〉
下記の撮影条件で、フロント板の材質及びX線吸収率を可変させたときの画質評価を行った。
管電圧:30keV(平均X線エネルギー14.89keV)
管電流:1mA
拡大率、撮影距離:M=20とし、R1=0.1、R2=1.9、R3=2.0で固定した。
画像記録装置:カセッテのフロント板は材質がカーボン、アルミニウムのものを用意した。また、フロント板の厚さを調整し、X線吸収率を5〜70%の範囲で変えて撮影に用いた。蛍光体プレートの保護膜は20μmの厚みのPETフィルム(15keVにおけるX線吸収率は0.3%)を用いた。
〈X線吸収率の測定〉
画像記録装置の蛍光体プレートを設置する直前の位置にX線測定器を設置し、当該X線測定器によりX線エネルギーを測定した。測定したX線エネルギーからX線源から蛍光体プレート間におけるX線吸収率を算出した(測定されたX線エネルギー(keV)を15kevで除算した商がX線吸収率である。)。すなわち、蛍光体プレートへのX線到達率は100%からこのX線吸収率を差し引いた残りである。よって、算出したX線吸収率が50%を下回っている場合、蛍光体プレートにおけるX線到達率は50%以上となる。
〈評価基準〉
フィルム上に出力形成されたX線画像の評価基準は以下の通りである。
◎:繊維の一本のそれぞれを鮮明に認識することが可能
○:繊維数本のまとまりを認識することが可能
△:繊維の塊があることが分かる
×:繊維が視認できない
上記の評価基準に従って、7人の画像評価者がフィルム上の画像を観察し、被写体となったガラスウール繊維の画像について評価を行った。
〈評価結果〉
表3は撮影条件1により得られたX線画像の評価結果である。表4は撮影条件2、表5は撮影条件3、表6は撮影条件4により得られたX線画像の評価結果である。
Figure 2008018155
Figure 2008018155
Figure 2008018155
Figure 2008018155
なお、ガラスウール繊維は直径sを0.05〜10(μm)と変えても視認性に差がなかった。表3、4中の評価結果は直径sを変えた全範囲のガラスウール繊維についての評価結果を示している。
表3から分かるように、撮影距離R3は0.5〜4(m)の範囲でガラスウール繊維を視認できる画質となる。その中でも鮮明性が高いのはR3が2〜3(m)の範囲である。これは位相コントラスト効果による辺縁部の鮮鋭性向上によるものであり、X線エネルギーを15keVと低エネルギーとしたことによりよりその位相コントラスト効果が高まったためであると考えられる。撮影距離R3は短いほどX線吸収率が小さくなるが、距離R1が0.05mを下回ると、画質は良いが照射野が狭まり画像が一部欠損することとなる。また、No.36の結果から、距離R3が4mを超えるとX線吸収率が約60%となり、ガラスウール繊維が視認できない画質となっていることが分かる。
また、表4、表5から、拡大率Mを10≦M≦40の範囲内とすることにより良好な画質が得られることは明らかである。
さらに、表6ではNo.41〜43の結果から、アルミニウムからなるフロント板の厚みをフロント板のX線吸収率が5〜30%となるように調整すると、X線吸収率を約50%以下に調整することができ、良好な画質が得られることが分かる。これに対し、No.44、45ではフロント板のX線吸収率が60%を超え、ガラスウール繊維が視認できない結果となっている。この点、No.47の結果から材質をカーボンに変えたときも同様であるといえる。
一方、表3のNo.3と表6のNo.6の結果から、フロント板の材質をカーボンにした場合でも、フロント板のX線吸収率を5〜10(%)とすると、鮮明性の高い画質が得られることが分かる。
以上のように、本実施形態によれば、径sが0.05≦s≦50のアスベストを撮影対象とするため、焦点径Dが1≦D≦30で、かつ15keV以下のX線を照射し、拡大率Mが10≦M≦40の位相コントラスト撮影を行い、さらに蛍光体プレート7へのX線到達率が50%以上となるように、カセッテ61のフロント板62aの構成及び/又は撮影距離R3を調整する。すなわち、蛍光体プレート7へのX線到達率が50%以上となるように、0.5<R3<4の範囲内とし、フロント板62aを取り外したカセッテ61を用いて撮影を行う。或いは、フロント板62aの材質、厚みを調整してフロント板62aのX線吸収率の減少を図る。
位相コントラスト撮影を、上記焦点径D、X線エネルギー、拡大率M、撮影距離R3の条件で行い、さらにフロント板62aの構成を上記のように調整することにより、位相コントラスト撮影により得られる位相コントラスト効果を高めることができるとともに、できるだけ蛍光体プレート7へのX線到達率の増大を図ることができる。従って、アスベストのような微小な対象物でもX線画像上で鮮明に視認でき、かつ十分なコントラストの画質を得ることができる。
さらに、撮影距離は2<R3<3とすることにより、蛍光体プレート7へのX線到達率を増加させることができ、X線画像におけるアスベストの視認性が高い画質とすることができる。
本実施形態におけるX線撮影装置の構成を示す図である。 (a)カセッテの構成を示す斜視図である。(b)は(a)に示すカセッテの断面図である。 位相コントラスト撮影及び位相コントラスト効果について説明する図である。 位相コントラスト効果におけるエッジ強度とボケの関係を示す図である。 位相コントラスト効果においてボケが生じる場合について説明する図である。 X線エネルギーと屈折差δとの関係を示す特性図である。 X線エネルギーとX線到達率(蛍光体プレートへのX線到達率、フロント板へのX線到達率)との関係を示す特性図である。 撮影距離と蛍光体プレートへのX線到達率との関係を示す特性図である。
符号の説明
1 X線撮影装置
2 X線源
3 撮影部
4 本体部
5 保持部
6 画像記録装置
61 カセッテ
62 前天板
63 後天板
62a フロント板
7 蛍光体プレート
W 検体

Claims (2)

  1. X線源と画像記録装置間に保持された検体に対し、焦点径D(μm)が1≦D≦30で、かつ15keV以下のX線を照射するX線源と、
    X線検出器が筐体に収容されてなる画像記録装置と、
    前記X線源及び前記画像記録装置とを用いて、拡大率M(ただし、前記X線源と前記X線検出器間の距離をR1(m)、前記X線源の焦点から前記X線検出器までの距離をR3(m)としたとき、M=R3/R1とする。)が10≦M≦40となる位相コントラスト撮影を行う撮影部と、を備え、
    前記X線源から照射されたX線のX線検出器までのX線到達率が50%以上となるように、前記画像記録装置及び距離R3を構成したことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記画像記録装置の筐体は、前記X線検出器のX線照射面を覆うフロント板を備えて構成され、
    前記位相コントラスト撮影時には、前記フロント板を取り外した画像記録装置を用いるとともに、前記距離R3を、0.5<R3<4とすることにより、前記X線検出器へのX線到達率が50%以上となるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
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