JP2008015060A - 感光性ポリアミド酸エステル組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
ポリイミド樹脂を用いて半導体装置を製造する場合には、通常、ポリイミド樹脂膜を基材上に形成し、リソグラフィー技術を利用して所望のパターンを形成する。具体的には、ポリイミド樹脂膜の上に、フォトレジストとフォトマスクを用いてフォトレジストのパターンを形成し、その後にエッチングによるポリイミド樹脂のパターン化を行うという間接的なパターン形成方法が用いられる。しかしながら、この方法においては、初めに、マスクとなるフォトレジストのパターンをポリイミド樹脂膜の上に形成し、次にポリイミド樹脂のエッチングを行い、最後に不要になったフォトレジストパターンの剥離を行わなければならないため、工程が複雑であり、更に間接的なパターン形成であるが故に解像度が低い。又、エッチングにヒドラジンのような有毒物質を溶剤として用いる必要があるため、安全性の問題も存在する。
この技術は、一般に感光性ポリイミド技術と呼ばれている。この技術によって、上記の従来の非感光性ポリイミド前駆体を用いるプロセスに伴う問題は克服された。その為、ポリイミドパターンの形成を上記の感光性ポリイミド技術で行うことが多くなっている。
また、ポリイミド前駆体の一部がカルボキシル基であり、上記二重結合を有する化合物に二級炭素を結合点として持つ感光性基を用いることで、高感度でアルカリ水溶液による高解像度の現像が可能な感光性ポリイミド前駆体組成物が提供されている(特許文献1参照)。
例えば、メモリー素子等を製造する場合は、製品の収率を上げるために、あらかじめ予備の回路を作っておいて製品の検査後に不要な回路を切るという操作を行う。従来の非感光性ポリイミドを用いたプロセスでは、不要な回路の切断は、ポリイミドパターンの形成前に行っていたのに対し、感光性ポリイミドを用いるプロセスでは、ポリイミドパターン形成時の解像度が高いため、パターンに不要な回路を切るための穴を設けておいて、ポリイミドパターンの形成後に予備回路を切ることができる。したがって、最終製品の完成時点により近い段階で予備回路を切断することが可能となり、更に高い製品の収率が達成される。
そこで、半導体チップの表面に再配線層を形成し、その上にバンプ(電極)を形成し、チップを裏返し(フリップ)て、プリント基板に直接実装するフリップチップ実装が提案されている。フリップチップ実装は配線距離を正確に制御できるため高速な信号を取り扱うハイエンド用途の素子や、実装サイズの小ささから携帯電話等に採用され、需要が急拡大している。フリップチップ実装にポリイミドを使用する場合、ポリイミドは高温でのレジスト剥離液耐性、また、はんだリフローに耐えうる耐熱性が要求される。そのため、再配線層の材料用としての感光性ポリイミド樹脂は、上述したような優れたパターン形成性や耐熱性に加えて、プロセス過程で使用されるレジスト剥離液への耐薬品性などの性能が重要視されている。
このようなさまざまなプロセスに対応するためには、様々な種類の開始剤、増感剤などと組み合わせる必要がある。しかし、特殊なプロセスに対応した組成によっては、ワニス系中の酸性度、塩基性度が従来の組成よりも高くなってしまい、感光性ポリアミド酸エステル組成物の安定性が大きく下がることが問題となっているが、その解決方法はいまだに提示されておらず、感光性ポリアミド酸エステル組成物の保存安定性の保証期限を短く設定することで対応している。そのため、組成によらず経時保存安定性に優れた感光性ポリアミド酸エステル組成物の開発が強く望まれている。
本発明の第三は、本発明の第二の製造方法により形成したポリイミドパターンを有することを特徴とする半導体装置である。
<感光性ポリアミド酸エステル組成物>
(A)ポリアミド酸エステル
本発明の組成物の成分であるポリアミド酸エステルは、下記一般式(1)で表される繰り返し単位からなるポリアミド酸エステルであり、酸二無水物またはジカルボン酸とジアミンの縮合反応により得ることができる。
系1の誘導体は、5−アミノイソフタル酸のアミノ基と熱架橋基を有する酸クロライド、酸無水物、イソシアネート、又はエポキシ化合物等とを反応させることで、5−アミノイソフタル酸のアミノ基に熱架橋基を導入した化合物である。
該熱架橋基としては、150〜400℃の範囲で自己架橋反応を起こすものが望ましく、ノルボルネン基、グリシジル基、シクロヘキセン基、エチニル基、アリル基、アルデヒド基、ベンゾシクロブテン基、フリル基、フルフリル基、ジメトキシジメチルアミノ基、ジヒドロキシジメチルアミノ基、アルキニル基、アルケニル基、オキセタン基、メタクリレート基、アクリレート基、シアノ基、チオフェン基が好ましい例として挙げられる。
ウレタン型保護基としては、ベンジルオキシカルボニル基、メチルオキシカルボニル基、エチルオキシカルボニル基、プロピルオキシカルボニル基、イソブチルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基、イソボルニルベンジルオキシカルボニル基、及びp−ビフェニルイソプロピルベンジルオキシカルボニル基などが挙げられる。
アルキル型保護基としては、トリフェニルメチル基、及び2−ベンゾイル−1−メチルビニル基などが挙げられる。アルキル型保護試薬としては、塩化トリチルが挙げられる。
シリコン型保護基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、及びt−ブチルジフェニルシリル基が挙げられる。シリコン型保護試薬としては、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド、(N,N−ジメチルアミノ)トリメチルシラン、(ジメチルアミノ)トリメチルシラン、トリメチルシリルジフェニル尿素、ビス(トリメチルシリル)尿素などが挙げられる。
系3の誘導体は、5−アミノイソフタル酸のアミノ基をジカルボン酸無水物と反応させた化合物である。
9,10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−メチルフェニル)プロパン、1,4−ビス(3−アミノプロピルジメチルシリル)ベンゼン、あるいはこれらの芳香族ジアミン類の芳香族環と直接結合した水素原子の一部がメチル基、エチル基、及びハロゲン基から選択される基で置換されたものを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、これらの使用にあたっては、単独でも2種以上の混合物でもかまわない。
該炭素数4〜30の2価の脂肪族基としては、非環状構造を有する脂肪族ジアミン類(以下、単に「脂肪族ジアミン類」という。)、または脂環式構造を有するジアミン類(以下、単に「脂環式ジアミン類」という。)を好適に用いることができる。
R7 およびR10の好ましい炭化水素基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、およびフェニレン基などを挙げることができる。またR8 およびR9 基についての好適な例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、およびフェニル基などを挙げることができる。
結合点が一級炭素の場合には、酸性又は塩基性が強い組成の場合にイミド化のような副反応が容易に起こってしまい、現像時間が長く、かつ残渣状の溶け残りが発生し、解像度が悪化してしまうことがある。結合点が三級炭素の場合には、導入の際反応性が著しく低くなり、骨格に組み入れることが困難になる。さらに、式(3)に示す構造の感光性基では、導入も容易である。
本発明で用いる光重合開始剤としては330nm〜500nmに吸収極大波長(λmax )を持つ化合物である。このλmax が330nm以上であると、ポリアミド酸エステルそのものに光が吸収されず、好ましい。また、このλmax が500nm以上であると可視光で光反応はせず、ハンドリング性が低下しないため好ましい。例えば、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルケトン、ジベンジルケトン、フルオレノンなどのベンゾフェノン誘導体、2,2’−ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなどのアセトフェノン誘導体、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントンなどのチオキサントン誘導体、ベンジル、ベンジルジメチルケタール、ベンジル−β−メトキシエチルアセタールなどのベンジル誘導体、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテルなどのベンゾイン誘導体、2,6−ジ(4−アジドベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサノン、2,6’−ジ(4−アジドベンジリデン)シクロヘキサノンなどのアジド類、1−フェニル−1,2−ブタンジオン−2−(o−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−ベンゾイル)オキシム、1,3−ジフェニル−プロパントリオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−3−エトキシ−プロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキシムなどのオキシム類などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、使用にあたっては、単独でも2種以上の混合物でもかまわない。上記した光重合開始剤の中では、光感度の点でオキシム類が好ましい。
これらの光重合開始剤の添加量は、前記のポリアミド酸エステル100重量部に対し、1〜15重量部が好ましい。この添加量が1重量部より多いと感度向上の効果が得られ、この添加量が15重量部より少ないと、硬化フィルムの強度が向上するので好ましい。
本発明のポリアミド酸エステル組成物の成分である溶媒としては、成分(A)及び(B)に対する溶解性の点から、極性の有機溶剤を用いることが好ましい。具体的には、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジエチレングリコールジメチルエーテル、シクロペンタノン、γ−ブチロラクトン、α−アセチル−γ−ブチロラクトン、テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリノン、N―シクロヘキシル−2−ピロリドン、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、などが挙げられ、これらは単独または二種以上の組合せで用いることができる。
これらの溶媒は、塗布膜厚、粘度に応じて、(A)ポリアミド酸エステル100質量部に対し、30〜600質量部の範囲で用いることができる。
さらに本発明のポリアミド酸エステル組成物の保存安定性を向上させるため、溶媒として使用する有機溶剤中にアルコール類を含むことが好ましい。
全溶媒中に占めるアルコール類の含量は5〜50重量%であることが好ましく、更に好ましくは10〜30重量%である。アルコール類の含量が5重量%以上の場合、ポリアミド酸エステル組成物の保存安定性が良好になる。また50重量%以下の場合、(A)成分であるポリアミド酸エステルの溶解性が良好になる。
本発明の感光性組成物には、所望に応じ光感度向上のための増感剤を添加することができる。このような増感剤としては、例えば、ミヒラーズケトン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、2,5−ビス(4’−ジエチルアミノベンジリデン)シクロペンタノン、2,6−(4’−ジエチルアミノベンジリデン)シクロヘキサノン、2,6−ビス(4’−ジメチルアミノベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサノン、2,6−ビス(4’−ジエチルアミノベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)カルコン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)カルコン、2−(4’−ジメチルアミノシンナミリデン)インダノン、2−(4’−ジメチルアミノベンジリデン)インダノン、2−(p−4’−ジメチルアミノビフェニル)−ベンゾチアゾール、1,3−ビス(4−ジメチルアミノベンジリデン)アセトン、1,3−ビス(4−ジエチルアミノベンジリデン)アセトン、3,3’−カルボニル−ビス(7−ジエチルアミノクマリン)、3−アセチル−7−ジメチルアミノクマリン、3−エトキシカルボニル−7−ジメチルアミノクマリン、3−ベンジロキシカルボニル−7−ジメチルアミノクマリン、3−メトキシカルボニル−7−ジエチルアミノクマリン、3−エトキシカルボニル−7−ジエチルアミノクマリン、N−フェニル−N−エチルエタノールアミン、N−フェニルジエタノールアミン、N−p−トリルジエタノールアミン、N−フェニルエタノールアミン、4−モルホリノベンゾフェノン、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−ジエチルアミノ安息香酸イソアミル、2−メルカプトベンズイミダゾール、1−フェニル−5−メルカプト−1,2,3,4−テトラゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(p−ジメチルアミノスチリル)ベンズオキサゾール、2−(p−ジメチルアミノスチリル)ベンズチアゾール、2−(p−ジメチルアミノスチリル)ナフト(1,2,−d)チアゾール、2−(p−ジメチルアミノベンゾイル)スチレン、ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。これらは単独で又は2ないし5種類の組み合わせで用いられ、その添加量は前記のポリアミド酸エステル100重量部に対し、0.1〜10重量部が好ましい。
これらの化合物は、ポリアミド酸エステル100重量部に対して1〜100重量部用いて溶解させて使用することが好ましい。この化合物の量が、1重量部より多いと感光時に硬化が十分進行し、この量が100重量部を越えなければワニスの溶液粘度が低下せず均一な塗膜が得られる。
本発明の感光性組成物は、例えば、スピンコーター、バーコーター、ブレードコーター、カーテンコーター、スクリーン印刷機などで塗布する方法、スプレーコーターで噴霧塗布する方法などにより基板上に塗布することができる。得られた塗膜は、風乾、オーブン又はホットプレートによる加熱乾燥、真空乾燥などにより乾燥される。こうして得られた塗膜は、コンタクトアライナー、ミラープロジェクション、ステッパー等の露光装置を用いて、紫外線光源等により露光される。パターンの解像度及び取扱い性の点で、その光源波長はi線が好ましく、露光装置としてはステッパーが好ましい。
現像に使用される現像液としては、ポリアミド酸エステル組成物に対する良溶媒、または良溶媒と貧溶媒との組み合わせが好ましい。良溶媒としては、N−メチルピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトン、α−アセチル−γ−ブチロラクトン等が好ましく、貧溶媒としてはトルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、乳酸エチル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート及び水等が用いられる。良溶媒と貧溶媒とを混合して用いる場合には、ポリマーの溶解性によって良溶媒に対する貧溶媒の割合を調整する。また、各溶媒を数種類組み合わせて用いることもできる。
上記のようにして得られたポリアミド酸エステルのパターンは加熱して感光成分を希散させるとともに、ポリイミド化させることによって、ポリイミドのパターンに変換する。加熱硬化させる方法としては、ホットプレートによるもの、オーブンを用いるもの、温度プログラムを設定できる昇温式オーブンを用いるもの等種々の方法を選ぶことができる。加熱は、250〜450℃で30分〜5時間の条件で行うことができる。加熱硬化させる際の雰囲気気体としては空気を用いても良く、窒素、アルゴン等の不活性ガスを用いることもできる。
また、本発明のさらに他の態様においては、前述の方法により形成したポリイミドパターンを有することを特徴とする半導体装置が提供される。該半導体装置は、公知の半導体装置の製法に前述のポリイミドパターンの形成方法を組み合わせることで、得ることができる。
実施例、比較例及び参考例においては、感光性ポリアミド酸エステル組成物の物性を以下の方法に従って測定及び評価した。
(1)重量平均分子量
各ポリアミド酸エステルの重量平均分子量(Mw)をゲルパーミエーションクロマトグラフィー法(標準ポリスチレン換算)で測定した。
感光性樹脂組成物を5インチシリコンウエハー上に回転塗布し、乾燥して10μm厚の塗膜を形成した。この塗膜にテストパターン付レチクルを用いてi線ステッパーNSR2005i8A(日本国、ニコン社製)により、400mJ/cm2 のエネルギーを照射した。次いで、ウエハー上に形成した塗膜を、現像液としてシクロペンタノンを用いて現像機(D−SPIN636型、日本国、大日本スクリーン製造社製)でスプレー現像し、プロピレングリコールメチルエーテルアセテートでリンスしてレリーフパターンを得た。
該レリーフパターンを形成したウエハーを昇温プログラム式キュア炉(VF−2000型、日本国、光洋リンドバーグ社製)を用いて、窒素雰囲気下、200℃で1時間、続いて350℃で2時間熱処理することにより、約5μm厚のポリイミド樹脂からなる硬化レリーフパターンをシリコンウエハー上に得た。
得られた硬化レリーフパターンについて、パターン形状やパターン部の幅を光学顕微鏡下で観察し、解像度を求めた。解像度に関しては、テストパターン付きレチクルを介して露光することにより複数の異なる面積の開口部を有するパターンを上記方法で形成し、得られたポリイミド樹脂のパターン開口部の面積が、対応するパターンレチクル開口面積の1/2以上であれば解像されたものとみなし、解像された開口部のうち最小面積を有するものに対応するレチクルの開口辺の長さを解像度とした。解像度は10μm以下であれば良好とした。
感光性樹脂組成物を5インチシリコンウエハー上に回転塗布し、乾燥して約10μm厚の塗膜を形成した。このときの膜厚をT1と規定した。この塗膜にテストパターン付レチクルを用いてi線ステッパーNSR2005i8A(日本国、ニコン社製)により、400mJ/cm2 のエネルギーを照射した。次いで、ウエハー上に形成した塗膜を、現像液としてシクロペンタノンを用いて現像機(D−SPIN636型、日本国、大日本スクリーン製造社製)でスプレー現像し、プロピレングリコールメチルエーテルアセテートでリンスしてレリーフパターンを得た。現像後の膜厚をT2と規定した。〔T2/T1〕×100を残膜率とし、残膜率により感度を規定した。残膜率が90%以上であれば合格とした。
感光性樹脂組成物をE型粘度測定器(RE−80R型、東京計器社製)を用いて粘度を23℃、5分の条件下で測定した。感光性樹脂組成物を温度23℃、湿度45%の条件下で1週間および2週間放置した後、同様の条件で粘度を測定した。初期の粘度を基準として、粘度の変化率が±10%以下であれば合格とした。
3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)88.3gを5リットル容量のセパラブルフラスコに入れ、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(HPMA)89.1gとγ−ブチロラクトン400mlを入れて室温下で攪拌し、攪拌しながらピリジン81.5gを加えて反応混合物を得た。反応による発熱の終了後に室温まで放冷し、16時間放置した。次に5−アミノ−N−(N−(2−メタクリロイルオキシエチル)カルバモイル)イソフタル酸100.9gとピリジン47.5gとγ−ブチロラクトン200mlとの混合液を加えた。
得られた反応液を3リットルのエチルアルコールに加えて粗ポリマーからなる沈殿物を生成した。生成した粗ポリマーを濾別し、テトラヒドロフラン1.5リットルに溶解して粗ポリマー溶液を得た。得られた粗ポリマー溶液を28リットルの水に滴下してポリマーを沈殿させ、得られた沈殿物を濾別した後、真空乾燥して粉末状のポリマー(ポリアミド酸エステルA−1)を得た。ポリアミド酸エステルA−1の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(標準ポリスチレン換算)で測定したところ、重量平均分子量(Mw)は23000だった。
A−1の2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(HPMA)を2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)80.4gに変更した以外は、前述の参考例1と同様の方法にて反応させてポリアミド酸エステルB−1を得た。ポリアミド酸エステルB−1の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(標準ポリスチレン換算)で測定したところ、重量平均分子量(Mw)は24000だった。
4,4’−オキシジフタル酸二無水物(ODPA)124.1gを2リットル容量のセパラブルフラスコに入れ、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(HPMA)115.3gとγ−ブチロラクトン400mlを入れて室温下で攪拌し、攪拌しながらピリジン63.3gを加えて反応混合物を得た。反応による発熱の終了後に室温まで放冷し、16時間放置した。次に、氷冷下において、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)165.1gをγ−ブチロラクトン200mlに溶解した溶液を攪拌しながら40分かけて反応混合物に加えた。この反応液を4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(DADPE)74.4gをγ−ブチロラクトン200mlに懸濁させた5リットル容量のセパラブルフラスコに、氷冷化において攪拌しながら60分かけて加えた。
更に室温で4時間撹拌した後、エチルアルコール240mlを加えて1時間攪拌し、次に、γ−ブチロラクトン7000mlを加えた。反応混合物に生じた沈殿物をろ過により取り除き、反応液を得た。得られた反応液を10リットルのエチルアルコールに加えて粗ポリマーからなる沈殿物を生成した。生成した粗ポリマーを濾別し、NMP1.5リットルに溶解して粗ポリマー溶液を得た。該粗ポリマー溶液を28リットルの水に滴下してポリマーを沈殿させ、得られた沈殿物を濾別した後、真空乾燥して粉末状のポリマー(ポリアミド酸エステルA−2)を得た。ポリアミド酸エステルA−2の重量平均分子量(Mw)をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(標準ポリスチレン換算)で測定したところ、18000だった。
A−1の2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(HPMA)を2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)107.2gに変更した以外は、前述の参考例1と同様の方法にて反応させてポリアミド酸エステルB−2を得た。ポリアミド酸エステルB−2の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(標準ポリスチレン換算)で測定したところ、重量平均分子量(Mw)は24000だった。
テトラカルボン酸として、ピロメリット酸二無水物(PMDA)87.2gとジアミンとして、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン84.1gを用いた以外は、参考例1と同様に反応させてポリアミド酸エステルA−3を得た。ポリアミド酸エステルA−3の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(標準ポリスチレン換算)で測定したところ、重量平均分子量(Mw)は28000だった。
テトラカルボン酸として、ピロメリット酸二無水物(PMDA)87.2gとジアミンとして、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン84.1gを用いて、A−3の2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(HPMA)を2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)107.2gに変更した以外は、参考例1と同様に反応させてポリアミド酸エステルB−3を得た。ポリアミド酸エステルB−3の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(標準ポリスチレン換算)で測定したところ、重量平均分子量(Mw)は28000だった。
テトラカルボン酸として、4,4’−オキシジフタル酸二無水物(ODPA)124.1gとジアミンとして、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン84.1gを用いた以外は、参考例1と同様に反応させてポリアミド酸エステルA−4を得た。ポリアミド酸エステルA−4の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(標準ポリスチレン換算)で測定したところ、重量平均分子量(Mw)は25000だった。
テトラカルボン酸として、4,4’−オキシジフタル酸二無水物(ODPA)124.1gとジアミンとして、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン84.1gを用いて、A−4の2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(HPMA)を2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)107.2gに変更した以外は、参考例1と同様に反応させてポリアミド酸エステルB−4を得た。ポリアミド酸エステルB−4の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(標準ポリスチレン換算)で測定したところ、重量平均分子量(Mw)は25000だった。
テトラカルボン酸として、3,3’4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)94.2gとジアミンとして、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン84.1gを用いた以外は、参考例1と同様に反応させてポリアミド酸エステルA−5を得た。ポリアミド酸エステルA−5の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(標準ポリスチレン換算)で測定したところ、重量平均分子量(Mw)は23000だった。
テトラカルボン酸として、3,3’4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)94.2gとジアミンとして、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン84.1gを用いて、A−5の2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(HPMA)を2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)107.2gに変更した以外は、参考例1と同様に反応させてポリアミド酸エステルB−5を得た。ポリアミド酸エステルB−5の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(標準ポリスチレン換算)で測定したところ、重量平均分子量(Mw)は23000だった。
上記参考例1〜10で得られたポリアミド酸エステル(A−1〜A−5、B−1〜B−5)を用いて以下の方法で感光性ポリアミド酸エステル組成物を調整し、調整した組成物の評価を行った。ポリアミド酸エステル(A−1〜A−5、B−1〜B−5)100gを、1,3−ジフェニルプロパントリオン−2−(o−フェニルカルボニル)オキシム(光開始剤)4g、テトラエチレングリコールジメタクリレート4g、ベンゾトリアゾール2g、N−フェニルジエタノールアミン4g、N−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]フタルアミド酸3g、及び2−ニトロソ−1−ナフトール0.02gと共に、NMP80gと乳酸エチル20gからなる混合溶媒に溶解した。得られた溶液の粘度を、少量の該混合溶媒をさらに加えることによって約40ポイズに調整し、感光性ポリアミド酸エステル組成物とした。
感光性ポリアミド酸エステル組成物に対し、上記に記載の方法で現像残膜率試験、粘度増加率試験を行った。結果を表1に記す。
Claims (5)
- (A)下記一般式(1)で表される繰り返し単位からなる重量平均分子量8000〜150000のポリアミド酸エステル100質量部と、(B)光開始剤1〜15質量部と、(C)溶媒30〜600質量部を含むことからなることを特徴とする感光性ポリアミド酸エステル組成物。
〔式中、Xは4価の有機基、X’は下記式(2)で表される基から選ばれる2価の有機基を示す。YおよびY’は2価の有機基、Rは下記式(3)で示される構造の二級炭素を結合点として持つ1価の感光性基を示す。また、mは正の整数、nは0または正の整数であって、0.5≦m/(m+n)≦1.0である。
(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R6 は1価の有機基であり、R5 は2価の有機基である。なお、式(2)中の芳香族環上の水素原子は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、フッ素原子、及びトリフルオロメチル基からなる群の中から選ばれる少なくとも1種の基で置換されていても良い。)
(Aは化学線により重合可能な炭素−炭素二重結合を含む1価の有機基を示し、Bは1価の有機基を示す。)〕 - (1)請求項1〜3のいずれか1項に記載の感光性ポリイミド酸エステル組成物を層またはフィルムの形で基板上に形成し、(2)マスクを介して化学線で露光するか、光線、電子線またはイオン線を直接照射し、(3)露光部または照射部を溶出または除去し、(4)得られたレリーフパターンを加熱処理することを特徴とする硬化レリーフパターンの製造方法。
- 請求項4に記載の硬化レリーフパターンの製造方法により得られる硬化レリーフパターン層を有してなる半導体装置。
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