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JP2008014893A - 傾斜計及びそれを用いた計測方法 - Google Patents

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JP2008014893A
JP2008014893A JP2006188913A JP2006188913A JP2008014893A JP 2008014893 A JP2008014893 A JP 2008014893A JP 2006188913 A JP2006188913 A JP 2006188913A JP 2006188913 A JP2006188913 A JP 2006188913A JP 2008014893 A JP2008014893 A JP 2008014893A
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JP2006188913A
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Hiroshi Yoshida
田 宏 吉
Yukihiko Hisawa
沢 幸 彦 氷
Koichi Otsuka
塚 浩 一 大
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Chemical Grouting Co Ltd
Toto Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Chemical Grouting Co Ltd
Toto Electric Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】径寸法が極めて小さい(例えば、直径25mm以下の)傾斜計と、当該傾斜計を用いて削孔予定線に対する削孔された孔の変位を計測する方法の提供。
【解決手段】水平に対する傾斜を計測する計測装置(1)と、該計測装置を視認する目視装置(2)と、該目視装置(2)により計測装置(1)が視認出来るように計測装置(1)を照射する照明装置(3)と、目視装置(2)による視認の結果を伝達する伝達ライン(4)と、筐体(5)とを備え、該筐体(5)には計測装置(1)、目視装置(2)、照明装置(3)が収納されていると共に、該筐体(5)は概略円筒状に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボーリング孔(例えば、鉛直方向のボーリング孔)の曲がり測定、すなわち、削孔されたボーリング孔が削孔予定線に対して、どの程度だけ変位しているのか(傾いているのか)を調べるための方法及び装置に関する。
ボーリング孔やモニターリングの通水孔の削孔時に、削孔予定線に対する変位(曲がり或いは傾きの程度)を傾斜計で測定することが一般的に行われる。
近年、例えば、地盤改良工法、土壌浄化工法等において、各種ボーリング孔やモニターリングの削孔に際して、掘削孔の径寸法が小さい場合が多く、例えば、傾斜計の直径が25mm以下であることが要求される場合がある。
しかし、既存の傾斜計では、その直径を25mm以下にすることは不可能である。
その他の従来技術として、磁気マーカーを用いて、竪孔における掘削先端位置を容易且つ高精度に計測するシステムが提案されている(特許文献1参照)。
しかし、係るシステムは、極小径の掘削孔における使用を前提としておらず、そのため、計測計の直径を30mm以下に収めることは不可能である。
特開2005−283419号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、径寸法が極めて小さい(例えば、直径25mm以下の)傾斜計と、当該傾斜計を用いて削孔予定線に対する削孔孔の変位を計測する方法の提供を目的としている。
本発明の傾斜計(100、102)は、水平に対する傾斜を計測する計測装置(例えば、気泡式水準器1、浮1A等)と、該計測装置を視認する目視装置(例えば、CCDカメラ2、内視鏡)と、該目視装置(2)により計測装置(1、1A)が視認出来るように計測装置(1)を照射する照明装置(例えばLEDランプ3)と、目視装置(2)による視認の結果を伝達する伝達ライン(例えば、目視装置がCCDカメラの場合は電気信号ケーブル4、内視鏡の場合は光ファイバー)と、筐体(筐体5)とを備え、該筐体(5)には計測装置(1)、目視装置(2)、照明装置(3)が収納されていると共に、該筐体(5)は概略円筒状に構成されていることを特徴としている(請求項1:図1〜図10参照)。
本発明の実施に際して、前記筐体(5)は、直径が25mm以下であるのが好ましい。
また、本発明の傾斜計(103)は、(例えば地上側に設置された図示しない光源と、)光ファイバー(4A)と、該光ファイバー(4A)に接続され且つ水平に対する傾斜を計測する計測装置(1A)と、計測装置(1A)の計測結果から傾斜を決定する制御装置(コントロールユニット或いはコンピュータ)と、計測装置(1A)の計測結果を制御装置へ伝達するための電気信号伝達ライン(6A)とを備えており、前記計測装置(1A)は筐体(筐体5)内に収納されており、受光装置(11A)と、光ファイバー(4A)から照射された光が入射すると受光装置(11A)表面上で焦点を結ぶ様に屈折する光学系(レンズ12A、その他)とを備え、該受光装置(11A)は、光学系(12A)を出た光が焦点を結んだ位置に関する情報を制御装置へ出力する様に構成されていることを特徴としている(請求項2:図11)。
又、本発明の傾斜計(100)は、前記筐体(5)の捩れを計測する捩れ計測装置(1B)を備え、該捩れ計測装置(1B)は近接センサ(60)及び磁石(70)を有しているのが好ましい(請求項3:図4〜図6)。
ここで、近接センサ(60)は筐体(5)内に設けられ、磁石(70)はロッド20内壁面に所定の深度毎に複数個配置されているのが好ましく、前記ロッド20は傾斜を計測するべきボーリング孔(H)に建て込まれ且つ筐体(5)が挿入される様に構成されている(図4、図5)。
或いは、磁石(70)は筐体(5)内に設けられ、近接センサ(60)はロッド(20)内壁面に所定の深度毎に複数個配置されているのが好ましい(図6)。
また、前記筐体(5)の捩れを計測する捩れ計測装置を備え、該捩れ計測装置はジャイロ(80)で構成されているのが好ましい(請求項4)。
なお、極小径の掘削孔(ロッドが建て込まれている掘削孔)の掘削は、ジェットによる掘削に限定されるものではない。
上述した傾斜計(請求項1の傾斜計)を用いた計測方法は、傾斜を計測するべきボーリング孔にロッド(20)を建て込む工程(S1)と、計測手段(例えば、気泡式水準器1、浮1A等)、目視手段(例えば、CCDカメラ2、内視鏡)、照明手段(例えばLEDランプ3)が収納されている筐体(プローブ5)をロッド(20)内に挿入する工程(S3)と、筐体(プローブ5)を下降させつつ、所定の計測位置毎に筐体(5)の捩れ量を計測する捩れ量計測工程(S5、S6)と、所定の計測位置毎に照明手段(例えばLEDランプ3)で計測手段(例えば、気泡式水準器1、浮等)を照射して、目視手段(例えば、CCDカメラ2、内視鏡)で計測手段(1)の表示を視認する計測手段視認工程(S10)と、計測手段視認工程(S10)で視認された計測手段(1)の表示からロッド(20)の傾斜を決定する工程(S11)と、該工程で決定された傾斜を捩れ量計測工程(S5、S6)で計測された捩れ量によって較正する較正工程(S12)、とを有することを特徴としている(請求項5)。
ここで、捩れ量計測工程(S5、S6)を実行する「所定の計測位置」と、計測手段視認工程(S10)を実行する「所定の計測位置」とは、同一位置であっても良いし、別の位置であっても良い。
上述した傾斜計(請求項2の傾斜計)を用いた計測方法は、傾斜を計測するべきボーリング孔にロッド(20)を建て込む工程(S1)と、受光装置(11A)及び光学系(レンズ12A、その他)を備えた計測手段(1A)が収納されている筐体(プローブ5A)をロッド(20)内に挿入する工程(S3)と、筐体(プローブ5A)を下降させつつ、所定の計測位置毎に筐体の捩れ量を計測する捩れ量計測工程(S5、S6)と、所定の計測位置毎に光学系(12A)を出た光が受光装置(11A)表面上で焦点を結んだ位置からロッド(20)の傾斜を求める(S11)工程と、該工程(S11)で求めたロッドの傾斜を捩れ量計測工程(S5、S6)で計測された捩れ量によって較正する較正工程(S12)、とを有することを特徴としている(請求項6)。
ここで、捩れ量計測工程(S5、S6)を実行する「所定の計測位置」と、傾斜を求める(S11)工程を実行する「所定の計測位置」とは、同一位置であっても良いし、別の位置であっても良い。
上述する構成を具備する本発明の傾斜装置(請求項1)を用いれば、照明装置(例えばLEDランプ3)で計測装置(例えば、気泡式水準器1、浮1A等)を照射し、目視装置(例えば、CCDカメラ2、内視鏡)で計測装置の表示を視認し、視認された計測装置の表示から、ボーリング孔(H)或いはロッド(20)の傾斜を決定することが出来る。
ここで計測装置(1)、目視装置(2)、照明装置(3)は、筐体(筐体5)に収納されているおり、直径寸法の小さな円筒形状に構成することが出来るので、本発明によれば、直径寸法の小さな傾斜計が提供されるのである。
或いは本発明の傾斜装置(請求項2)を用いれば、光学系(レンズ12A、その他)により、光ファイバー(4A)から照射された光が受光装置(11A)表面上で焦点を結び、当該焦点を結んだ位置から、ボーリング孔(H)或いはロッド(20)の傾斜を求めることが出来る。
そして、光学系(レンズ12A、その他)及び受光装置(11A)は筐体(筐体5A)に収納されているおり、直径寸法の小さな円筒形状に構成することが出来る。
ここで、本発明の傾斜装置を下降する際に、筐体(プローブの筐体)自体が回転或いは回動してしまうと、ボーリング孔或いはロッドの傾斜を正確に求めることができない。
しかし、本発明において、前記筐体の捩れを計測する捩れ計測装置(60、70)を備えれば(請求項3)、捩れ計測装置(60、70)で計測された筐体(5)の捩れ量によって、ロッド(20)の傾斜を較正することが出来るので、本発明により求めたボーリング孔(H)或いはロッド(20)の傾斜の精度は、さらに向上する。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1〜図7を参照して第1実施形態を説明する。
図1において、地盤Gには極小径のボーリング孔(例えば、モニターリグの通水孔)Hが削孔されている。ボーリング孔Hの曲がりの程度を測定するため、全体を符号100で示す傾斜計が、ボーリング孔H内に挿入された状態が、図1では示されている。
ここで、傾斜測定の測定精度は、例えば1/100程度である。
傾斜計100は、気泡式水準器1と、CCDカメラ2と、LEDランプ3と、を備えている。
気泡式水準器1は、水平に対する傾斜を計測する計測装置である。なお、計測装置として、浮き(ブイ)を採用しても良い。
CCDカメラ2は、計測装置である気泡水準器1を視認する目視装置である。後述する様に、CCDカメラの代わりに内視鏡を用いることも可能である。
LEDランプ3は、CCDカメラ2により気方式水準器1が視認出来るように器方式水準器1を照射するように構成されている。
傾斜計100は、筐体(プローブの筐体)5と、電気信号ケーブル4とを備えている。ここで、電気信号ケーブル4は、CCDカメラ2による視認の結果を伝達するための伝達ラインである。
筐体5は概略円筒状に形成されており、その内部に気泡式水準器1、CCDカメラ2およびLEDランプ3が収納されている。
なお、「プローブ」なる文言は、CCDカメラ、水準器、LED照明を包含する機器であって、筐体5で覆われている機器を包括的に表現する文言である。
ここで、目視装置として内視鏡を用いた場合には、伝達ラインに光ファイバーが用いられる。内視鏡による映像、すなわち光学的なデータを地上側に伝達せしめるためである。
第1実施形態において、計測装置は気泡式水準器に限定されるものではなく、これは例示であり、気泡式ではない水準器や、その他のタイプの装置を用いることが可能である。
LEDランプ3は、気泡式水準器1を視認するのに必要な明るさを獲得するために用いられる照明である。そして、照明はLEDに限定されるものではない。
また、蛍光塗料等を利用した発光式の水準計であれば、LEDランプ3の様な照明を設ける必要性事態が無い。
図1において、傾斜計100は地上側において、深度検出器7と、カメラコントローラ15と、LED用電源16と、制御手段であるコンピュータ50とを備えている。
コンピュータ50は、コンピュータ本体50Aと、キーボード50Bと、モニタ50Cを有している。
カメラコントローラ15は、前記電気信号ケーブル4を介して、CCDカメラ2と接続されている。
LED用電源16は、LED用電源ケーブル6を介して、LEDランプ3と接続されている。
コンピュータ本体50Aは、ケーブル30を介してカメラコントローラ15と接続され、ケーブル40を介して深度検出器7と接続されている。
カメラコントローラ15はCCDカメラの稼動時の条件設定や、CCDカメラで撮影した画像情報の一次処理を行うと共に、一次処理した画像情報をコンピュータ本体50Aに伝送する際の中継を担っている。
前記電気信号ケーブル4は、筐体5から地上の所定位置まで、ケーブルカバー4Cに覆われている。
LED用電源ケーブル6も同様に、筐体5から地上の所定位置まで、ケーブルカバー6Cに覆われている。
図1では、地盤Gに削孔されたボーリング孔Hにボーリングロッド(以下、ボーリングロッドをロッドと略記する)20が既に公知の手段によって建て込まれた状態が示されている。
筐体5をロッド20内部へ挿入するには、地上側に設置した筐体挿入装置9が用いられる。
筐体挿入装置9は、深度検出器7と筐体5の降下速度を調節するためのブレーキ8を設けている。
深度検出器7は、ケーブルカバー4Cの繰り出し量により、筐体5の深度を検出するように構成されている。
図1では、深度検出装置7は接触車輪71を有しており、接触車輪71が、ケーブルカバー4Cで覆われた電気信号ケーブル4を、所定の押圧力により接触している。
なお、図示しない駆動装置により接触車輪71を回転し、以って、電気信号ケーブル4を地中側へ積極的に繰り出す様に構成することができる。
筐体5をロッド20内に降下させれば、その降下量に応じて深度接触車輪71が回転し、深度接触車輪71の回転量に関する情報がケーブル40で前記コンピュータ本体50Aに伝送される。
そして、コンピュータ本体50Aにおいて、深度接触車輪71の回転量から筐体5の降下量すなわち深度を演算する。
ブレーキ8は、筐体5を制動しながら降下させるために設けられている。
ここで、筐体5は自重により下降が可能であるが、何等制動せずに自由落下に任せたのでは、ボーリング孔Hにおける底部に筐体5が衝突して、筐体5或いはその内部の機器が破損してしまう恐れが存在する。係る破損の危険性を回避するため、ブレーキ8で制動しつつ、筐体5を下降し、以って、筐体5及び/又は内蔵された機器の破損を防止している。
図2は、筐体5を詳細に示している。そして、図3は図2の断面を示している。
筐体5は泥水中に降下される場合があり、また、筐体5に内蔵される気泡式水準器1、CCDカメラ2及びLEDランプ3は何れも精密機器であり、一部は光学系機器を構成する場合がある。そのため、筐体5は、水圧への備え及び耐衝撃が必要となり、その材料として、耐衝撃性が強い金属が選ばれる。
また、筐体5を水圧の高い箇所(深度の大きい箇所)へ降下させるために、一定以上の比重量が要求される。すなわち、筐体5には、錘としての機能、すなわち重力により泥水中を確実に下降する機能が必要となり、その意味でも金属製であるのが好ましい。
なお、筐体5の材料は金属に限定される訳ではなく、厚さ寸法が薄くても、一定以上の強度を有するる材料であれば、筐体5の材料として選択可能である。
しかし、必要な強度を及び比重量を得るための厚さ寸法が厚くなってしまうと、プローブの直径寸法が大きくなってしまうので、筐体5の材料選択には、注意が必要である。
ロッド20内には地下水が溜まってしまう場合には、筐体5には耐水性が必要である。
明確には図示されていないが、地下水の筐体5内部への侵入防止のため、筐体内部に高圧(3kgf/cm〜5kgf/cm)の不活性ガスを充填している。
また、深度が深くなると泥水圧や地下水圧が増大し、気泡式水準器1の気泡が小さくなってしまい、視認が困難となる恐れがある。
図示の実施形態において、筐体5内に予め高圧の不活性ガスを充填しているのは、深度が深くなって泥水圧や地下水圧が増大しても、筐体5の内圧が変化せず、気泡式水準器1の気泡が小さくならない様にするためでもある。
図示はされていないが、筐体5がロッド20の内壁面に衝突するのを防止するために、筐体5には、ロッド20に対するセンタリング機構がつけることが可能である。センタリング機構については、従来公知の機構をそのまま適用可能である。
ロッド20内に水、特に泥水が充満している場合に、筐体5が抵抗なく沈降する様に、図示の実施形態において、筐体5の先端は尖っている。図示はされていないが、筐体5の先端を半球形に構成しても良い。
但し、泥水中を迅速に沈降出来るのであれば、筐体5先端は部分的に平坦であっても構わない。
ケーブルカバー4Cの捩れにより、筐体5全体が回動或いは回転して、CCDカメラ2及び気泡式水準器1も回動或いは回転してしまうと、気泡式水準器1の映像から気泡の偏奇している方向を求めて、ボーリング孔H或いはロッド20の傾きを計算しても、実際の傾きとは異なってしまう。
従って、ボーリング孔H或いはロッド20における実際の傾きを求めるためには、ケーブル4の捩れ、筐体5全体の回動或いは回転を較正する必要がある。
係る較正を行うため、図示の実施形態では、例えば所定深度毎に監視を行い、気泡式水準器1の映像から演算されたボーリング孔H或いはロッド20の傾きが許容値以上に急増したならば、ケーブル4の捩れ、筐体5全体の回動或いは回転等の異常が発生と判断している。
図示の実施形態において、ケーブル4の捩れや、筐体5全体の回動或いは回転等の異常を検出するその他の態様が、図4及び図5で示されている。
図4、図5において、筐体5側に設けた近接センサ60と、ロッド20の内壁面に設けた多数のマグネット70とから捩れ計測装置1Bを較正している。
マグネット70は所定の深度毎にロッド20内壁面の円周方向について一定の位置にセットしている。
筐体5側に設けた近接センサ60は、所定の深度毎に、ロッド20の内壁面に設けられたマグネット70との距離を検出するように構成されている。
マグネット70はロッド20内壁面の円周方向について一定の位置にセットされているので、ケーブル4の捩れや筐体5全体の回動等に対応して、マグネット70と近接センサ60との相対位置は変化する。
捩れを生じていない初期状態では、例えば筐体5側に設けた近接センサ60と、ロッド20内周面に設けたマグネット70とは、筐体5の中心を通り半径方向に伸びる同一線上に位置している。この場合、近接センサ60とマグネット70との相対距離は、符号「L1」で示す通りである。
ケーブル4の捩れや筐体5全体の回動により、図5に示すように捩れθが生じた場合は、近接センサ60とマグネット70との相対距離は、符号「L2」で示す距離に増大する。
近接センサ60の受信結果により、近接センサ60とマグネット70との相対距離は求まるので、当該相対距離により捩れ量θを求め、ケーブル4の捩れ量や筐体5全体の回動量を求めることが出来る。
これにより、所定深度毎にケーブル4の捩れや、筐体5全体の回転或いは回動を監視する事が出来るのである。
ロッド20の長手方向に所定のピッチで設けたマグネット70の各々で、上述した態様によって捩れ量θを算出し、算出した捩れ量θを筐体5において積算すれば、合計の捩れ量、すなわちケーブル4の捩れや、筐体5全体の回転或いは回動が求まる。
それと共に、マグネット70の所定のピッチにおいて、算出した捩れ量θが許容範囲を超えて増加していたならば、異常発生と判断している。
図4、図5では、ロッド20の内壁面に複数の磁石70を設け、筐体側に近接センサ60を設けているが、図6に示すように、筐体5側に磁石70を設け、ロッド20内壁面に、複数の近接センサ60を所定の深度毎に設けても良い。
図4〜図6の様に構成すれば、ケーブル4の捩れ量や筐体5全体の回転量或いは回動量を求めることが出来る。そして、気泡式水準器1の映像から気泡の偏奇している方向を求めて、ボーリング孔H或いはロッド20の傾きを計算する際に、ケーブル4の捩れ量や筐体5全体の回転量或いは回動量を用いて較正を行い、計算結果と実際の傾きとの乖離を無視できる程度に微小化させることが可能となる。
その様に構成すれば、後述するようなジャイロを別途設けることは不要となる。
図示の実施形態では、図7に示すように、筐体(探査部)5内にジャイロ80を設けても良い。
そのように構成すれば、ジャイロ80により、方向をチェックでき、ケーブル4の捩れや筐体5全体の回転或いは回動に起因する誤差を較正することが出来る。
図示はされていないが、ジャイロ80が筐体5外にある場合には、ケーブル4及びケーブルカバー4Cは捩り剛性があるものが選択される。ジャイロ80と筐体5との間のケーブル4及びケーブルカバー4Cにおける捩れ量を少なくして、ジャイロ80が示す向きと、気泡式水準器1が示す向きとの較正を容易にするためである。
或いは、図示はされていないが、ケーブルカバー4Cに円周方向位置が一定である旨の刻印、すなわち、方向を示す刻印を付けることが出来る。
そのように構成すれば、地上で当該刻印をチェックして、その刻印の向いている向きがどの程度ずれたかを計測することにより、ケーブル4の捩れを検出し、必要な較正を行う。
図1〜図7を参照して上述した傾斜計100を用いて、ロッド20(或いは、ボーリング孔H)の予定掘削線(図1〜図7の第1実施形態では、鉛直線)に対する変位の計測について、図8のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ロッド20をボーリング孔Hに建て込み(ステップS1)、ロッド建て込みが完了すれば(ステップS2がYES)、ステップS3に進む。
ステップS3では筐体5を、ブレーキ8を操作しつつ、ロッド20内に降下させる。
筐体5は所定の計測位置に到達するまで降下される(ステップS4)。
ここで、ステップS4における「所定の計測位置」とは、捩れ量を計測する工程を実行するべき計測位置或いは深度を意味している。すなわち、図4〜図6において説明した所定深度であり、複数のマグネット70(或いは、近接センサ60)を設置する間隔(ピッチ)に相当する。
筐体5が所定の計測位置に到達したならば(ステップS4がYES)、近接センサ60からの検出信号を検出し(ステップS5)、当該検出信号に基づいて、捩れ量の計測を行うべき所定の計測位置間における捩れ量(所定深度におけるケーブル4の捩れ量或いは筐体5全体の回動量)を演算する(ステップS6)。
すなわち、筐体5の降下後、最初の「所定の計測位置」に到達した場合には、その時点までの捩れ量を演算する。それ以降は、直前の「所定の計測位置」から到達した「所定の計測位置」の間における捩れ量、すなわち、図4〜図6において説明した複数のマグネット70(或いは、近接センサ60)を設置する間隔(ピッチ)における捩れ量を演算する。
コンピュータ本体50Aは、演算した捩れ量(所定の計測位置における捩れ量)が閾値以下か否かを判断する(ステップS7)。閾値以下であれば(ステップS7がYES)、ステップS8に進む。
演算した捩れ量が閾値を超えている場合(ステップS7がNO)、すなわち所定の計測位置において捩れ量が急激に増加した場合には、何らかの異常が発生したものと判定し(ステップS15)、筐体5を引き上げて(ステップS16)、ロッド20或いはボーリング孔Hの傾斜計測作業を終了する。
ステップS8では、ステップS6で求めた「所定の計測位置」間の捩れ量(図4〜図6において説明した複数のマグネット70或いは近接センサ60を設置する間隔における捩れ量)を合算して、その総和を捩れ量とする。
次にステップS9で、CCDカメラ2(或いは内視鏡)で気泡式水準器1の気泡位置を視認する工程を実施する「所定の計測位置」まで降下したか否かを判断する(ステップS9)。目標深度に到達していなければ(ステップS9がNO)、ステップS4まで戻り、ステップS4以降を繰り返す。
目標深度に到達していれば(ステップS9がYES)、CCDカメラ2(或いは内視鏡)で気泡式水準器1の気泡位置を読み取り(ステップS10)、計測位置間におけるロッド20(或いは、ボーリング孔H)の予定掘削線(例えば鉛直線)に対する変位量δを暫定的に決定する(ケーブル4の捩れ量や筐体5の回動量を考慮しない段階の傾斜量を決定する)(ステップS11)。
ここで、ステップS4における「所定の計測位置」(計測位置間の捩れ量を演算するための位置)と、ステップS9における「所定の計測位置」(計測位置間の変位量δを演算するための位置)とは、別々の位置であっても良いし、同一の位置であっても良い。
計測位置間の捩れ量を演算するための「所定の計測位置」(ステップS4における所定の計測位置)と、計測位置間の変位量δを演算するための「所定の計測位置」(ステップS9における所定の計測位置)とが同一の位置である場合には、ステップS4〜ステップS8と、ステップS9〜ステップS13とが同時に且つパラレルに実行される。
計測位置間の変位量δが演算されたならば、演算された計測位置間の変位量δが閾値以下か否かを判断する(ステップS12)。ここで、ステップS12における閾値は、ステップS7における閾値とは異なるパラメータであり、異なる数値である。
演算された計測位置間の変位量δが閾値を超えている場合(ステップS12がNO)、すなわち当該計測位置で演算された変位量δが急激に増加した場合には、何らかの異常が発生したものと判定し(ステップS15)、筐体5を引き上げて(ステップS16)、ロッド20或いはボーリング孔Hの傾斜計測作業を終了する。
演算された計測位置間の変位量δが閾値以下であれば(ステップS12がYES)、ステップS13に進み、ステップS11で求めた所定の計測位置間の変位量δを合算して、その総和を捩れ量とする。
次に、目標深度、すなわちロッド20の最深部まで筐体5或いはプローブが到達したか否かを判断する(ステップS14)。
到達していない場合には、ステップS4以下を繰り返す(ステップS14がNOのループ)。
筐体5がロッド20の最深部まで到達したならば(ステップS14がYES)、ステップS13で求めた変位量(計測位置間の変位量δの総和)を、ステップS7で求めた捩れ量(所定深度毎の捩れ量の総和)を用いて較正する(ステップS17)。そして、最終的な(実際の)変位量を決定する(ステップS18)。
較正された変位量或いは傾斜量は、コンピュータ50のモニタ50Cに表示され(ステップS19)、計測作業を終了する。
次に、図9、図10を参照して第2実施形態を説明する。
図1〜図8の第1実施形態では、傾斜を計測する計測装置として気泡式水準器1を例示していた。
これに対して、図9、図10の第2実施形態では、ブイ(浮)により、筐体5(実際にはボーリング孔H)が鉛直か、傾斜しているかを判定している。すなわち、第2実施形態では、計測装置としてブイ(浮)を用いている。
図9は筐体5の構成を示しており、且つ、筐体5或いはボーリング孔Hが鉛直な状態を示している。
図9において、全体を符号102で示す傾斜計には仕切り部材Fが設けられている。この仕切り部材Fは、筐体5の下端位置とLEDランプ3との概略中間に設けられており、筐体5の中心軸Lcに直交する様に配置されている。そして、仕切り部材Fは、透明の樹脂(或いは硝子)により製造されている。
仕切り部材Fで仕切られた先端側の領域(図9における仕切り部材Fの下側の領域)には、例えばシリコンオイルJが充填されている。
シリコンオイルJが充填された領域(図9における仕切り部材Fの下側の領域)には、ブイ(浮き)1Aが取り付けられている。このブイ(浮き)1Aは、下端が筐体5内部の先端(底部)に係止されており、上端側が揺動可能となっている。
図9の上方には、仕切り部材の表面に照射されたLEDライト3により光が照射される領域(光の輪)Dを上方から視た状態が示されている。
筐体5(ボーリング孔H)が鉛直を保っている図9の状態では、透過して見えるブイ1Aの位置は、光の輪Dの中心点Oに一致している。
図10は、筐体5(ボーリング孔H)が傾斜した状態を示している。
ブイ1Aの上端は浮力によって鉛直方向上方を向いているので、図10の上方で示すように、ブイ1A先端の位置は、光の輪Dの中心点Oから距離δだけ離れる。
図10上方で示す状態が、画像情報としてコンピュータ本体50Aに伝送され、傾斜量が演算される。
図9、図10の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果に関しては、図1〜図8の第1実施形態と概略同様である。
次に、図11を参照して第3実施形態を説明する。
第1実施形態及び第2実施形態は、CCDカメラ(内視鏡等でも可)で傾斜測定装置(気泡式水準器1、ブイ1A)により傾きを視認して、ロッド20の変位を求めている。
それに対して、図11の第3実施形態は、傾斜測定装置を視認することが不要である。
図11において、全体を符号103で示す傾斜計は、地上側の図示しない光源と、光ファイバー4Aと、光学系(レンズ)12Aと、受光装置11Aとで構成された計測装置1Aを有している。
光ファイバー4Aは地上側の光源から照射された光を、筐体5に伝送する。
光学系(レンズ)12Aは、光ファイバー1A先端から照射された光13を、受光装置11Aの上面で焦点を結ぶ様に収束させる。換言すれば、受光装置11Aの上面は、光学系12Aで収束された光13の焦点位置に来るように配置されている。
光学系(レンズ)12Aは、ロッド20が鉛直であれば、光ファイバー1A先端から照射された光13が、受光部11A表面の中央に焦点を結ぶように設定されている。
ロッド20が鉛直方向に対して傾斜している場合には、光ファイバー1A先端から照射された光13は、受光部11A表面中央から離隔したポイントに焦点を結ぶ。
光がレーザー光であれば、拡散の程度によるが、光学系12Aを省略することも可能である。
そして、地上側の抗原から照射される光は、拡散し難いタイプの光が選択される。
受光部11Aは、光ファイバー1A先端から照射された光13が受光部11A表面上で焦点を結んだ位置を、電気信号伝達ライン6Aにより、地上側に伝達するように構成されている。
図示しない地上側の制御手段は、受光部11A表面上の焦点の位置から、ロッド20の傾斜を演算するように構成されている。なお、演算自体は、従来、公知の手法により行われる。
図11で示す第3実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図10の実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定するものではないことを付記する。
本発明の第1実施形態の全体構成を示す構成図。 第1実施形態のプローブを詳細に示した部分断面図。 図2のX−X断面矢視図。 第1実施形態の捩れ量検出機構を説明する模式図。 図4のX−X断面矢視図。 第1実施形態の捩れ量検出機構の変形例を示す横断面図。 第1実施形態の変形例の部分断面図。 第1実施形態の計測方法を説明するフローチャート。 本発明の第2実施形態の部分断面図。 傾斜した状態における第2実施形態の部分断面図。 本発明の第3実施形態の部分断面図。
符号の説明
1・・・計測装置/気泡式水準器
2・・・目視装置/CCDカメラ
3・・・照明装置/LEDランプ
4・・・伝達ライン/電気信号ケーブル
5・・・筐体
6・・・照明用電源ケーブル/LED用電源ケーブル
7・・・深度検出装置
8・・・ブレーキ
9・・・挿入装置
15・・・カメラコントローラ
16・・・照明用電源
20・・・ロッド
50・・・コンピュータ
H・・・ボーリング孔

Claims (6)

  1. 水平に対する傾斜を計測する計測装置と、該計測装置を視認する目視装置と、該目視装置により計測装置が視認出来るように計測装置を照射する照明装置と、目視装置による視認の結果を伝達する伝達ラインと、筐体とを備え、該筐体には計測装置、目視装置、照明装置が収納されており、該筐体は概略円筒状に構成されていることを特徴とする傾斜計。
  2. 光ファイバーと、該光ファイバーに接続され且つ水平に対する傾斜を計測する計測装置と、計測装置の計測結果から傾斜を決定する制御装置と、計測装置の計測結果を制御装置へ伝達するための電気信号伝達ラインとを備えており、前記計測装置は筐体内に収納されており、受光装置と、光ファイバーから照射された光が入射すると受光装置表面上で焦点を結ぶ様に屈折する光学系とを備え、該受光装置は、光学系を出た光が焦点を結んだ位置に関する情報を制御装置へ出力する様に構成されていることを特徴とする傾斜計。
  3. 前記筐体の捩れを計測する捩れ計測装置を備え、該捩れ計測装置は近接センサ及び磁石を有している請求項1、2の何れかの傾斜計。
  4. 前記筐体の捩れを計測する捩れ計測装置を備え、該捩れ計測装置はジャイロで構成されている請求項1、2の何れかの傾斜計。
  5. 請求項1の傾斜計を用いた計測方法において、傾斜を計測するべきボーリング孔にロッドを建て込む工程と、計測手段、目視手段、照明手段が収納されている筐体をロッド内に挿入する工程と、筐体を下降させつつ、所定の計測位置毎に筐体の捩れ量を計測する捩れ量計測工程と、所定の計測位置毎に照明手段で計測手段を照射して、目視手段で計測手段の表示を視認する計測手段視認工程と、計測手段視認工程で視認された計測手段の表示からロッドの傾斜を決定する工程と、該工程で決定された傾斜を捩れ量計測工程で計測された捩れ量によって較正する較正工程、とを有することを特徴とする計測方法。
  6. 請求項2の傾斜計を用いた計測方法において、傾斜を計測するべきボーリング孔にロッドを建て込む工程と、受光装置及び光学系を備えた計測手段が収納されている筐体をロッド内に挿入する工程と、筐体を下降させつつ、所定の計測位置毎に筐体の捩れ量を計測する捩れ量計測工程と、所定の計測位置毎に光学系を出た光が受光装置表面上で焦点を結んだ位置からロッドの傾斜を求める工程と、該工程で求めたロッドの傾斜を捩れ量計測工程で計測された捩れ量によって較正する較正工程、とを有することを特徴とする計測方法。
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