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JP2008010745A - 磁気抵抗効果素子、その製造方法、および磁気記憶装置 - Google Patents

磁気抵抗効果素子、その製造方法、および磁気記憶装置 Download PDF

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JP2008010745A JP2006181693A JP2006181693A JP2008010745A JP 2008010745 A JP2008010745 A JP 2008010745A JP 2006181693 A JP2006181693 A JP 2006181693A JP 2006181693 A JP2006181693 A JP 2006181693A JP 2008010745 A JP2008010745 A JP 2008010745A
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Abstract

【課題】磁気抵抗効果素子の素子抵抗を低く抑えると共にリードギャップ長の短小化が可能な磁気抵抗効果素子、その製造方法、およびその磁気抵抗効果素子を備える磁気記憶装置を提供する。
【解決手段】固定磁化積層体33、非磁性金属層37、および自由磁化層38が順次積層された磁気抵抗効果膜30と、磁気抵抗効果膜30を覆う導電性の非磁性材料からなる第1保護膜25と、第1保護膜25を覆う第2保護膜26と、磁気抵抗効果膜30の膜面に対して垂直方向にセンス電流を供給する軟磁性材料の下部端子21および上部端子22とからなる。第2保護膜26は金属あるいは合金の軟磁性材料からなり、上部端子22は、第2保護膜26の金属面26aに接触する。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気記憶装置において情報を再生するための磁気抵抗効果素子、その製造方法、および磁気記憶装置に関し、特に、磁気抵抗効果素子を構成する積層膜に垂直にセンス電流を流すCPP(Current−Perpendicular−to−Plane)型の構造を有する磁気抵抗効果素子に関する。
近年、磁気記憶装置の磁気ヘッドには、磁気記録媒体に記録された情報を再生するための再生用素子として磁気抵抗効果素子が用いられている。磁気抵抗効果素子は磁気記録媒体から漏洩する信号磁界の向きおよび強度の変化を電気抵抗の変化に変換する磁気抵抗効果を利用して磁気記録媒体に記録された情報を再生する。
磁気記憶装置の高記録密度化に伴い、スピンバルブ膜を備えたものが主流となっている。スピンバルブ膜は磁化が所定の方向に固定された固定磁化層と、非磁性層と、磁気記録媒体からの漏洩磁界の方向や強度に応じて磁化の方向が変わる自由磁化層が積層して構成されている。スピンバルブ膜は、固定磁化層の磁化と自由磁化層の磁化とがなす角に応じて電気抵抗値が変化する。電気抵抗値の変化を、スピンバルブ膜に一定値のセンス電流を流して電圧変化として検出することで、磁気抵抗効果素子が磁気記録媒体に記録されたビットを再生する。
従来、磁気抵抗効果素子は、スピンバルブ膜の面内方向にセンス電流を流すCIP(Current−In−Plane)構造が採用されてきた。しかし、さらなる高記録密度化を図るためには、磁気記録媒体の線記録密度およびトラック密度を増加させる必要がある。磁気抵抗効果素子では、磁気記録媒体のトラック幅に対応する素子幅および素子の奥行き(素子高さ)、すなわち素子断面積を低減する必要がある。この場合、CIP構造では、センス電流の電流密度が大きくなるため過熱によりスピンバルブ膜を構成する材料のマイグレーション等による性能劣化が生じるおそれがある。
そこで、スピンバルブ膜の膜面に対して垂直方向にセンス電流を流すCPP(Current−Perpendicular−to−Plane)型の構造が提案され、次世代の再生用素子として盛んに研究が行われている。CPP型では、コア幅(磁気記録媒体のトラック幅に対応するスピンバルブ膜の幅)が縮小されても出力がほとんど変化しないという特長を有するため、高記録密度化に適している(例えば、特許文献1参照。)。
図1に示すように、CPP型の磁気抵抗効果素子100は、スピンバルブ膜101が磁気的なシールドを兼ねる下部端子102と上部端子103に挟まれている。スピンバルブ膜101は、下部端子102側から、下地層111、反強磁性層112、固定磁化層113、非磁性導電層114、自由磁化層115からなり、さらに、自由磁化層115を覆う保護膜104が形成されている。
スピンバルブ膜の自由磁化層115は、下部端子102および上部端子103に挟まれた領域を通過する信号磁界の向きを検出する。下部端子102の上面と上部端子103の下面との距離、いわゆるリードギャップが短いほど、より微細に信号磁界の変化を検出でき、高密度記録に適している。
磁気抵抗効果素子100の製造工程では、固定磁化層113の磁化方向を固定するための熱処理や、磁気抵抗効果素子100を所定の素子幅にエッチングするために、レジスト膜形成やイオンミリング等の各工程が行われる。
特開2006−13430号公報
ところで、上記の熱処理工程やレジスト膜形成工程では、基板が大気中に取り出されるので、保護膜104の表面に酸化層(不図示)が形成される。このまま酸化層上に上部端子103を形成すると、スピンバルブ膜101と上部端子との接続抵抗が増加し、磁気抵抗効果素子100の素子抵抗(素子全体の合成抵抗)が増大してしまう。そうすると、信号磁界の変化に起因する磁気抵抗変化量の素子抵抗に対する割合、いわゆる磁気抵抗変化率が低下して、磁気抵抗効果素子100のSN比(信号対雑音比)が低下してしまう。そのため、酸化層をドライエッチングにより除去して保護膜104の金属面を露出させ接続抵抗の増大を回避している。
しかしながら、磁気抵抗効果素子100はウェハ上に多数形成されるが、酸化層を除去するためのドライエッチングでは、除去量のばらつきがウェハの面内で生じ易い。そのため、保護膜104の最終的な厚さは、磁気抵抗効果素子100毎にばらつきが生じやすい。酸化層の除去量が過度に多い場合は図2に模式的に示すように、スピンバルブ膜101の自由磁化層115が保護膜104のところどころから露出し、上部端子103が直接接触する事態を招く。この場合、自由磁化層115と上部端子103が磁気的に結合してしまい、自由磁化層が信号磁界に応じて反応良く磁化方向を変えることが困難となり、磁気抵抗効果素子100の出力低下や出力波形の歪みが増大するという問題を生ずる。他方、保護膜を厚くすることでかかる事態を回避可能であるが、リードギャップが広がってしまい、高記録密度での出力が低下してSN比が低下するという問題を生ずる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、磁気抵抗効果素子の素子抵抗を低く抑えると共にリードギャップ長の短小化が可能な磁気抵抗効果素子、その製造方法、およびその磁気抵抗効果素子を備える磁気記憶装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、磁気抵抗効果膜の膜面に対して垂直方向にセンス電流が供給される磁気抵抗効果素子であって、固定磁化層と、非磁性層と、自由磁化層とが積層された磁気抵抗効果膜と、前記磁気抵抗効果膜を覆う導電性の非磁性材料からなる第1の保護膜と、前記第1の保護膜を覆う第2の保護膜と、前記磁気抵抗効果膜の下側に設けられた軟磁性材料からなる下部端子と、前記第2の保護膜の上側に設けられた軟磁性材料からなる上部端子と、を備え、前記第2の保護膜は、金属あるいは合金の軟磁性材料からなるとともに、前記上部端子は第2の保護膜の金属面に接触してなることを特徴とする磁気抵抗効果素子が提供される。
本発明によれば、磁気抵抗効果膜と上部端子との間に、第1の保護膜および第2の保護膜が順に形成されている。上部端子は、第2の保護膜の金属面に接触しているので、上部端子と第2の保護膜との間の接続抵抗が低く抑えられる。したがって、磁気抵抗効果素子の素子抵抗を低く抑えることができる。その結果、素子抵抗の増加による磁気抵抗変化率の低下が回避される。さらに、第2の保護膜が軟磁性材料からなるので、リードギャップ長は、下部端子の表面から第2の保護膜の下面、すなわち下部端子の表面から第1の保護膜の表面までの距離となる。第1の保護膜は第2の保護膜によりエッチング等から保護されているので、第1の保護膜の膜厚は堆積時の膜厚のまま維持される。したがって、第1保護膜の膜厚制御は、堆積時の管理のみでよく、その後のエッチング量やそのばらつきの影響を受けない。その結果、第1の保護膜の膜厚制御が良好となって、リードギャップ長の制御性が良好になり、より狭いリードギャップの磁気抵抗効果素子を実現できる。その結果、高記録密度化が可能な磁気抵抗効果素子を実現できる。
なお、磁気抵抗効果素子の素子抵抗は、磁気抵抗効果、つまり自由磁化層の磁化と固定磁化層の磁化との相対的な方向に依存する、自由磁化層と固定磁化層とから生じる抵抗(磁気抵抗)と、磁気抵抗効果膜と下部端子および上部端子のそれぞれとの間の抵抗(接続抵抗)と、自由磁化層と固定磁化層からなる磁気抵抗効果膜以外の膜の抵抗(寄生抵抗)と、下部端子および上部端子自体の抵抗(端子抵抗)との総和、すなわち、素子抵抗=磁気抵抗+接続抵抗+寄生抵抗+端子抵抗である。また、磁気抵抗変化率=磁気抵抗÷素子抵抗×100(%)で表される。
本発明の他の観点によれば、磁気抵抗効果膜の膜面に対して垂直方向にセンス電流が供給される磁気抵抗効果素子の製造方法であって、基板に形成された下部端子上に減圧雰囲気で前記磁気抵抗効果膜を形成する工程と、前記磁気抵抗効果膜上に導電性の非磁性材料からなる第1の保護膜、および金属あるいは合金の軟磁性材料からなる第2の保護膜をこの順に形成する工程と、前記第2の保護膜の一部を除去する工程と、前記除去工程により露出した第2の保護膜の表面を覆う上部端子を形成する工程とを含むことを特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法が提供される。
本発明によれば、減圧雰囲気で磁気抵抗効果膜、第1の保護膜、および第2の保護膜、を形成した後に、第2の保護膜の一部を除去し、さらに第2の保護膜の一部を除去した後に上部端子を形成する。第2の保護膜は、その一部を除去する工程の前に、成膜装置から除去処理装置に搬送等されるときに大気に曝露されるので、その表面に自然酸化膜等の酸化部分が形成される。酸化部分は第2の保護膜の一部が除去されるので、上部端子は第2の保護膜の金属面に接触する。したがって、上部端子と第2の保護膜との間の接続抵抗が低く抑えられ、磁気抵抗効果素子の素子抵抗を低く抑えることができる。
また、第2の保護膜の一部を除去する工程においては、非磁性材料の第1の保護膜の除去が回避されるので、第1の保護膜の膜厚は堆積時の膜厚のまま維持される。したがって、第1保護膜の膜厚制御は、堆積時の管理のみでよく、その後のエッチング量やそのばらつきの影響を受けない。その結果、第1の保護膜の膜厚制御が良好となり、その結果、下部端子の表面から第1保護膜の表面までの距離、すなわち、リードギャップ長の制御性が良好になり、より狭いリードギャップの磁気抵抗効果素子を実現できるので、高記録密度化が可能な磁気抵抗効果素子を実現できる。
本発明のその他の観点によれば、上記の磁気抵抗効果素子、あるいは上記の製造方法により製造された磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドと、磁気記録媒体とを備える磁気記憶装置が提供される。
本発明によれば、高密度記録が可能な磁気記憶装置が提供できる。
本発明によれば、磁気抵抗効果素子の素子抵抗を低く抑えると共にリードギャップ長の短小化が可能な磁気抵抗効果素子、その製造方法、およびその磁気抵抗効果素子を備える磁気記憶装置を提供できる。
以下図面を参照しつつ実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドの媒体対向面の要部を示す図である。図3中、X軸方向が磁気抵抗効果素子に対向する磁気記録媒体(不図示)の移動方向、Y軸方向がコア幅方向、Z軸方向が奥行き(素子高さ)方向である。
図3を参照するに、磁気ヘッド10は、大略して、ヘッドスライダの基体となるAl23−TiC等の平坦なセラミック基板11上に形成された磁気抵抗効果素子20と、その上に形成された誘導型記録素子13から構成される。
誘導型記録素子13は、媒体対向面に磁気記録媒体のトラック幅に相当する幅を有する上部磁極14と、非磁性材料からなる記録ギャップ層15を挟んで上部磁極14に対向する下部磁極16と、上部磁極14と下部磁極16とを磁気的に接続するヨーク(図示されず)と、ヨークを巻回し、記録電流により記録磁界をする誘起するコイル(図示されず)等からなる。上部磁極14、下部磁極16、およびヨークは軟磁性材料、例えば、十分な記録磁界を確保するために飽和磁束密度の大なる材料、例えば、Ni80Fe20、CoZrNb、FeN、FeSiN、FeCo、CoNiFe等からなる。なお、誘導型記録素子13はこれに限定されるものではなく、公知の構造の誘導型記録素子を用いることができる。
磁気抵抗効果素子20は、セラミック基板11の表面に形成されたアルミナ膜12上に、下部端子21、磁気抵抗効果膜30(詳しくは、図4で説明する。)、アルミナ膜25、上部端子22が積層された構成からなる。磁気抵抗効果膜30は、下部端子21および上部端子22とそれぞれ電気的に接続されている。
磁気抵抗効果膜30のY軸方向両側には、絶縁膜23を介して磁区制御膜24が設けられている。磁区制御膜24は、例えば、Cr膜と強磁性のCoCrPt膜との積層体からなる。磁区制御膜24は、磁気抵抗効果膜30を構成する自由磁化層(図4に示す。)の単磁区化を図り、バルクハウゼンノイズの発生を防止する。
下部端子21および上部端子22はセンス電流Isの流路としての機能に加え、磁気シールドとしての機能も兼ねる。そのため、下部端子21および上部端子22は、Co、Ni、およびFeのうち、少なくともいずれかを含む軟磁性材料からなり、例えばCoFe、CoFeB、CoFeAl、NiFe、FeCoCu、CoNiFe等が挙げられる。さらに下部端子21と磁気抵抗効果膜30との界面に導電膜、例えば、Cu膜、Ta膜、Ti膜等を設けてもよい。
また、磁気抵抗効果素子20および誘導型記録素子13は、腐食等を防止するためアルミナ膜や水素化カーボン膜等により覆われている。
センス電流Isは、例えば上部端子22から、磁気抵抗効果膜30をその膜面に略垂直に流れ下部端子21に達する。磁気抵抗効果膜30は、磁気記録媒体からの漏洩する信号磁界の強度および方向に対応して電気抵抗、いわゆる磁気抵抗が変化する。磁気抵抗効果素子20は、磁気抵抗効果膜30の磁気抵抗の変化を、所定の電流量のセンス電流Isを流して、電圧変化として検出する。このようにして、磁気抵抗効果素子20は磁気記録媒体に記録された情報を再生する。なお、センス電流Isの流れる方向は図1に示す方向に限定されず、逆向きでもよい。また、磁気記録媒体の移動方向も逆向きでもよい。また、定電圧を磁気抵抗効果膜30に印加して磁気抵抗値の変化を電流変化として検出してもよい。
図4は、第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の要部拡大図である。
図4を図3と共に参照するに、磁気抵抗効果膜30は、下部端子21側から、下地層31、反強磁性層32、固定磁化積層体33、非磁性金属層37、および自由磁化層38が順次積層された構成からなり、いわゆるシングルスピンバルブ構造を有する。
下地層31は、下部端子21の表面にスパッタ法等により形成され、例えば、NiCr膜や、Ta膜(例えば膜厚5nm)とNiFe膜(例えば膜厚5nm)との積層体等から構成される。このNiFe膜は、Feの含有量が17原子%〜25原子%の範囲内であることが好ましい。このような組成のNiFe膜を用いることにより、NiFe膜の結晶成長方向である(111)結晶面およびこれに結晶学的に等価な結晶面の表面に、反強磁性層32がエピタキシャル成長する。これにより、反強磁性層32の結晶性を向上させることができる。
反強磁性層32は、例えば膜厚4nm〜30nm(好ましくは4nm〜10nm)のMn−TM合金(TMは、Pt、Pd、Ni、IrおよびRhのうち少なくとも1種を含む。)から構成される。Mn−TM合金としては、例えば、PtMn、PdMn、NiMn、IrMn、PtPdMnが挙げられる。反強磁性層32は、固定磁化積層体33の第1固定磁化層34に交換相互作用を及ぼして第1固定磁化層34の磁化を所定の向きに固定する。
固定磁化積層体33は、反強磁性層32側から第1固定磁化層34、非磁性結合層35、第2固定磁化層36が順に積層されてなり、いわゆる積層フェリ構造を有する。固定磁化積層体33は、第1固定磁化層34の磁化と第2固定磁化層36の磁化とが反強磁性的に交換結合し、磁化の向きが互いに反平行になる。すなわち、第1固定磁化層34の磁化は反強磁性層32により所定の向きに固定され、第2固定磁化層36の磁化は、第1固定磁化層34は反強磁性交換結合により第1固定磁化層34の磁化の向きと反対の向きに固定される。なお、固定磁化積層体33は、第1固定磁化層34のみかなる単層の固定磁化層でもよい。
第1および第2固定磁化層34,36は、それぞれ膜厚1〜30nmのCo、Ni、およびFeのうち、少なくともいずれかを含む強磁性材料から構成される。第1および第2固定磁化層34,36に好適な強磁性材料としては、例えば、CoFe、CoFeB、CoFeAl、NiFe、FeCoCu、CoNiFe等が挙げられる。なお、第1および第2固定磁化層34,36のそれぞれは、1層のみならず、互いに組成の異なる2層以上の積層体としてもよい。
また、第1固定磁化層34として好適な軟磁性材料としては、比抵抗が低い点で、Co60Fe40、NiFeが挙げられる。これは、第1固定磁化層34の磁化は、第2固定磁化層36の磁化の向きに対して逆向きとなるので、第1固定磁化層34が磁気抵抗変化量ΔRAを低下させる方向に働く場合がある。このような場合、比抵抗の低い強磁性材料を用いることで、磁気抵抗変化量ΔRAの低下を抑制することができる。
非磁性結合層35は、その膜厚が第1固定磁化層34と第2固定磁化層36とが反強磁性的に交換結合する範囲に設定される。その範囲は、例えば0.4nm〜1.5nm(好ましくは0.4nm〜0.9nm)である。非磁性結合層35は、Ru、Rh、Ir、Ru系合金、Rh系合金、Ir系合金等の非磁性材料から構成される。Ru系合金としてはRuに、Co、Cr、Fe、Ni、およびMnのうちいずれか一つ、あるいはこれらの合金との非磁性材料が好適である。
さらに、図示を省略するが、第1固定磁化層34と反強磁性層32との間に第1固定磁化層34よりも飽和磁束密度が高い強磁性材料からなる強磁性接合層を設けてもよい。これにより、第1固定磁化層34と反強磁性層32との交換相互作用を増加でき、第1固定磁化層34の磁化の向きが所定の向きから変位したり反転したりする問題を回避できる。ただし、強磁性接合層は、磁気抵抗変化量ΔRAの低下を抑制するため、第1固定磁化層34よりも極めて薄い膜厚、例えば0.5〜2.0nmにすべきである。
非磁性金属層37は、例えば、膜厚1.5nm〜10nmの非磁性の導電性材料より構成される。非磁性金属層37に好適な導電性材料としてはCu、Al等が挙げられる。
自由磁化層38は、例えば膜厚が2nm〜12nmのCo、Ni、およびFeのうち、少なくともいずれかを含む軟磁性材料から構成される。自由磁化層38に好適な強磁性材料としては、例えば、CoFe、CoFeB、CoFeAl、NiFe、FeCoCu、CoNiFe等が挙げられる。なお、自由磁化層38は1層のみならず、互いに組成の異なる2層以上の積層体としてもよい。
次に、磁気抵抗効果膜30上に形成された第1保護膜25および第2保護膜26について説明する。
第1保護膜25は、導電性の非磁性材料であれば、その材料は特に限定されず、膜厚は例えば1nm〜5nmに設定される。第1保護膜25として好ましい材料は、導電性が良好な点で、例えばRu、Cu、Ta、Au、Al、およびWのうちいずれか1種の純金属あるいはそれを含む金属(合金)が挙げられる。第1保護膜25は、自由磁化層38と上部端子22との距離を離隔して磁気的な相互作用を弱めるあるいは切る作用を有する。第1保護膜25は後ほど説明するように、堆積時の膜厚が最終的な膜厚となり、エッチング等により除去されることはない。そのため、第1保護膜25の膜厚は、堆積時の膜厚だけを制御すればよいので膜厚制御性が良好である。その結果、自由磁化層38が上部端子22からの磁気的な相互作用の悪影響を受け難くなる。ひいては、自由磁化層38の磁化は信号磁界に対する感度が良好となり、これと同時に、信号磁界に対する方向の変化(レスポンス)が良好となる。
第2保護膜26は金属あるいは合金の軟磁性材料であれば、その材料は特に限定されず、膜厚は例えば3nm〜10nmに設定される。第2保護膜26は、例えばCo、Ni、およびFeからなる群のうち少なくとも1種を含む軟磁性材料からなり、具体例として、CoFe、CoFeB、CoFeAl、NiFe、FeCoCu、CoNiFe等が挙げられる。第2保護膜26は、その上に形成される上部端子22と同組成の材料が、良好な格子整合性による結晶成長が可能な点で好ましい。第2保護膜26は、後ほど説明する熱処理において、第1保護膜25の酸化を防止する機能を有する。
また、第2保護膜26は、その上側の上部端子と金属面26aで接触している。第2保護膜26は接触部分のY軸方向(コア幅方向)両側の表面には酸化部分26bが形成されている。酸化部分26bは、後ほど説明する図5Aの工程の磁化固定化熱処理等により表面が酸化されており、第2保護膜26の材料自体の比抵抗よりも高い比抵抗を有している。これに対して、金属面26aでは、第2保護膜26の材料自体の比抵抗を有しているので、上部端子22と第2保護膜26との間の抵抗(電気抵抗)が低く抑えられる。そのため、磁気抵抗効果素子20の抵抗を低く抑えることができる。
次に第1の実施の形態の磁気抵抗効果素子の形成方法を図5A〜図5Fを参照しつつ説明する。
最初に、図5Aの工程では、セラミック基板(ウェハ)21上に堆積したアルミナ膜(不図示)の表面に、めっき法あるいは真空蒸着法により下部端子21を形成する。さらに、下部端子21上に、図4の構成の磁気抵抗効果膜30、第1保護膜25、および第2保護膜を26順次形成する。具体的には、磁気抵抗効果膜30、第1保護膜25、および第2保護膜26を例えばDCマグネトロンスパッタ法により形成する。磁気抵抗効果膜30から第2保護膜26までの膜形成は、Ar、Ne、Kr、Xe等の不活性ガスの減圧雰囲気、例えば、Arガス、圧力0.1Paの雰囲気で行われ、大気や酸素雰囲気に曝露されることはない。これにより、磁気抵抗効果膜30を構成する各層の界面や、磁気抵抗効果膜30と第1保護膜25との界面や、第1保護膜25と第2保護膜26との界面に酸化部分が形成されることが防止される。なお、磁気抵抗効果膜30を構成する各層や第1保護膜25と第2保護膜26それぞれ形成する工程間は真空雰囲気としてもよい。例えば、各成膜室間をゲートバルブを備えた真空雰囲気のロードロック室で接続する。なお、上述したように、第1保護膜25は導電性の非磁性材料、第2保護膜26は導電性の軟磁性材料からなる。
図5Aの工程ではさらに、図4に示した固定磁化積層体33と自由磁化層38の磁化方向を略垂直になるようにするため外部磁界を印加しつつ熱処理(磁化固定化熱処理)を行う。外部磁界の方向は、固定磁化積層体33の磁化方向を決める熱処理では例えばZ軸方向に印加し、自由磁化層の磁化方向(外部磁界が印加されない状態で向く方向)を決める熱処理ではY軸方向に印加する。
図5Aの工程ではさらに、第2保護膜26上に所定の形状のレジスト膜40aおよび40bを形成する。具体的には、レジスト膜40aおよび40bは、フォトリソグラフィ法により、磁気抵抗効果膜30を最終的に残す位置に形成する。図5Aの例では、図3に示すのと同様に、X軸方向が磁気記録媒体(不図示)の移動方向つまり空気流方向、Y軸方向がコア幅方向、Z軸方向が奥行き方向に相当する。レジスト膜40aは、レジスト膜40bよりも幅が狭いので、リフトオフの際にレジスト膜40a、40bの残渣が残り難い。なお、レジスト膜40aおよび40bの形状はこれに限定されるものではない。例えば、レジスト膜40aおよび40bを一体化して逆角錐台形状としてもよい。これにより、レジスト膜40aおよび40bと同様の効果を有すると共に、レジスト膜40の形成工程の工数を低減できる。
なお、第2保護膜26を形成した後で磁化固定化熱処理を行う前や、レジスト膜40aおよび40bを形成する際は、セラミック基板21(磁気抵抗効果膜30から第2保護膜26までが形成されている。)は成膜装置から取り出され、熱処理装置やエッチング処理装置に搬送される。この際、第2保護膜26が大気に曝露される。そのため、第2保護膜の表面には自然酸化膜等の酸化部分26bが形成される。酸化部分26bは、第2保護膜の種類にもよるが、1nm〜3nm程度の厚さを有する。
次いで、図5Bの工程では、例えばイオンミリング法によりレジスト膜40bをマスクとして第2保護膜26、第1保護膜25、および磁気抵抗効果膜30をエッチングして下部端子21を露出させる。これにより形成された磁気抵抗効果膜30の幅は、レジスト膜40bの幅に支配される。また、磁気抵抗効果膜30は上層側よりも下層側の幅が若干広くなる。なお、イオンミリングの後に図5Bの構造体が大気に取り出されることによっても第2保護膜26の表面には酸化部分26bや損傷部分が形成される。
次いで、図5Cの工程では、図5Bの構造体の表面に絶縁膜23と磁区制御膜24を形成する。絶縁膜23は下部端子21の表面、磁気抵抗効果膜30、および第1保護膜25の側壁を覆うように形成される。絶縁膜はさらに第2保護膜26の表面のレジスト膜40aが形成された領域以外を覆うように形成される。磁区制御膜24は絶縁膜23の表面に堆積し、磁気抵抗効果膜のコア幅方向両側に配置される。
次いで、図5Dの工程では、有機溶剤等を用いてレジスト膜40aおよび40bを溶解し、レジスト膜40b上の絶縁膜23および磁区制御膜24をレジスト膜40a,40bと共に除去する。なおさらに、必要に応じて酸素アッシングを行ってレジスト膜の残渣を除去してもよい。
次いで、図5Eの工程では、エッチングにより第2保護膜26の一部を除去して酸化部分26bを除去し第2保護膜26の金属面26aを露出させる。これにより、図5Aの工程の磁化固定加熱処理等により第2保護膜26の表面に形成された高抵抗を有する酸化部分26bが除去され、第2保護膜26と、次に形成される上部端子22との間の抵抗が低減される。この際のエッチング量はエッチング速度を予め求めておき、エッチング時間によりエッチング量を制御する。また、エッチングは、ドライエッチングでもウェットエッチングのいずれでもよいが、第2保護膜26のエッチング量を精度良く行える点でドライエッチングを用いることが好ましい。
磁気抵抗効果素子のリードギャップ長は、下部端子21の表面から第2保護膜26の底面、つまり第1保護膜25の表面までの距離となる。第1保護膜25はエッチングされないので、堆積時の膜厚によってリードギャップ長が決まる。よって、リードギャップ長の制御性が良好な磁気抵抗効果素子を形成できる。
なお、第2保護膜26と上部端子22との接触部分(金属面26a)のコア幅方向両側の第2保護膜26の表面には、上記エッチング処理により研削されていないので酸化部分26bが存在する。
また、図5Eの工程のエッチングにより第2保護膜26の表面全体を除去してもよい。この場合は金属面26aが第2保護膜26のコア幅方向の両側端まで延びるので、第2保護膜26の表面の酸化部分26bは残留しない。
なお、この工程のエッチングは第1保護膜25の表面を露出させる程度の深さまで行ってもよい。但し、第1保護膜25自体をエッチングしない程度にエッチング量を設定すべきである。この場合、図示は省略するが、磁気抵抗効果素子の最終形態は、第1保護膜25の表面に上部端子22が直接接触し、かかる接触部分のコア幅方向両側の第1保護膜25上に第2保護膜が残留したものとなる。かかる残留した第2保護膜の表面および外側の側壁には上記エッチング処理がされていないので酸化部分が存在する。
次いで、図5Fの工程では、図5Eの構造体を覆う上部端子22をめっき法等により形成する。これにより上部端子22は軟磁性材料からなる第2保護膜22と接触し、磁気的にも結合する。以上により図3に示す磁気抵抗効果素子20が形成される。なお、次いで磁気抵抗効果素子20の表面に図3の構成の誘導型記録素子13を公知の方法により形成する。
本実施の形態によれば、自由磁化層38と上部端子22との間に、自由磁化層38側から、第1保護膜25および第2保護膜26が順に形成されている。上部端子22は、第2保護膜26の金属面26aに接触しているので、上部端子22と第2保護膜26との接続抵抗が低く抑えられる。したがって、磁気抵抗効果素子の素子抵抗を低く抑えることができる。さらに、第2保護膜26が軟磁性材料からなるので、リードギャップ長は、下部端子21の表面から第2保護膜26の下面、すなわち下部端子21の表面から第1保護膜25の表面までの距離となる。第1保護膜25は第2保護膜26によりエッチング等から保護されているので、第1保護膜25の膜厚は堆積時の膜厚のまま維持される。したがって、第1保護膜25の膜厚制御は、堆積時の管理のみでよく、その後のエッチング量やそのばらつきの影響を受けない。その結果、第1保護膜25の膜厚制御が良好となり、その結果、リードギャップ長の制御性が良好になり、より狭いリードギャップの磁気抵抗効果素子を実現できるので、高記録密度化が可能な磁気抵抗効果素子を実現できる。
また、第1保護膜25の膜厚制御性が良好なことにより、適切な第1保護膜25の膜厚を選択することで自由磁化層38が上部端子22からの磁気的な相互作用の悪影響を受け難くすることが可能となる。その結果、自由磁化層38の磁化は信号磁界に対する感度が良好となり、また、信号磁界に対する方向の変化(レスポンス)が良好となる。これらの点でも高記録密度化が可能な磁気抵抗効果素子を実現できる。
次に第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の変形例を説明する。磁気抵抗効果素子の変形例は、図3に示す磁気抵抗効果素子20の磁気抵抗効果膜30の構成が異なる以外は同様に構成される。そのため、以下の説明では図3を参照し、磁気抵抗効果素子の変形例の図示を省略する。
図6は、第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の変形例の要部拡大図である。
図6を図3と共に参照するに、磁気抵抗効果素子は、下部端子21の上に磁気抵抗効果膜50、第1保護膜25、第2保護膜26、および上部端子22が順次積層された構成からなる。磁気抵抗効果膜50は、下部端子21側から、下地層31、下部反強磁性層32、下部固定磁化積層体33、下部非磁性金属層37、自由磁化層38、上部非磁性金属層57、上部固定磁化積層体53、および上部反強磁性層52が順次積層された構成からなり、いわゆるデュアルスピンバルブ構造を有する。
磁気抵抗効果素子の自由磁化層38から下側の構造は、図4に示す磁気抵抗効果膜30と同様の構成を有し、対応する層には同じ符号を付している。また、上部非磁性金属層57、上部固定磁化積層体53、および上部反強磁性層52は、それぞれ、上述した下部非磁性金属層37、下部固定磁化積層体33、下部反強磁性層32と同様の材料および膜厚から選択される。但し、上部固定磁化積層体53は、上部非磁性金属層57側から、上部第2固定磁化層56、上部非磁性結合層55、および上部第1固定磁化層54が順に積層されてなる。
本変形例の製造工程は、磁気抵抗効果膜50の構成に対応する成膜を行う以外は先の図5A〜図5Fの説明と同様である。本変形例では、上部反強磁性層52上に、第1保護膜25、第2保護膜26、および上部端子22が順次積層される。磁気抵抗効果膜50から第2保護膜26までの膜形成は、不活性ガスの減圧雰囲気、例えば、Arガス、圧力0.1Paの雰囲気で行われ、大気や酸素雰囲気に曝露されることはない。第2保護膜26の酸化部分26bが図5Eの工程におけるエッチング処理により研削され、金属面26aが露出され、上部端子22と第2保護膜26との接続抵抗が低く抑えられる。したがって、磁気抵抗効果素子の素子抵抗を低く抑えることができる。
一方、第1保護膜25は第2保護膜26によりエッチング等から保護されているので、第1保護膜25の膜厚は堆積時の膜厚のまま維持される。したがって、第1保護膜25の膜厚制御性が良好となる。そのため、リードギャップ長の制御性が良好になり、より狭いリードギャップの磁気抵抗効果素子を実現できるので、高記録密度化が可能な磁気抵抗効果素子を実現できる。
なお、磁気抵抗効果素子の他の変形例として、図4に示す磁気抵抗効果膜30を構成する各層の積層順序が逆の場合、すなわち、下部端子21上に下地層31、自由磁化層38、非磁性金属層37、第2固定磁化層36、非磁性結合層35、第1固定磁化層34、および反強磁性層32が順次積層された構成を有する場合、反強磁性層32の上に第1保護膜25、第2保護膜26、および上部端子22が順次積層される。この場合も、製造工程は、この磁気抵抗効果膜の構成に対応する成膜を行う以外は先の図5A〜図5Fの説明と同様である。したがって、他の変形例は、図6に示す磁気抵抗効果素子の変形例と同様の作用および効果を有し、リードギャップ長の制御性が良好になり、より狭いリードギャップの磁気抵抗効果素子を実現できるので、高記録密度化が可能な磁気抵抗効果素子を実現できる。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドの媒体対向面の要部を示す図である。図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図7を参照するに、磁気ヘッド60は、セラミック基板11上に形成された磁気抵抗効果素子61と、その上に形成された誘導型記録素子13から構成される。第2の実施の形態では、磁気抵抗効果素子61が磁気抵抗効果膜30上の第1保護膜25および第2保護膜26に加え、第3保護膜62をさらに形成した以外は、図3に示す第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子と同様の構成を有する。
第3保護膜62は、酸化し難い非磁性材料、あるいは金属材料でその酸化物の比抵抗が低い非磁性材料(これらを総称して「酸化防止材料」とする。)からなる。酸化防止材料は、例えば、Au、Pt、およびRuのうちいずれか1種の純金属あるいはそれを含む金属(合金)が挙げられる。第3保護膜62の膜厚は特に制限されないが、2nm〜5nmに設定することが、第2保護膜の酸化を防止すると共に、エッチング量が過大にならない点で好ましい。
以下に磁気抵抗効果素子61の製造工程を説明する。磁気抵抗効果素子61の製造工程は、先の図5A〜図5Fで説明した第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程と略同様であり、異なる工程のみを図8Aおよび図8Bを参照しつつ説明する。
図8Aの工程では、セラミック基板(ウェハ)上に堆積したアルミナ膜(不図示)の表面に、めっき法あるいは真空蒸着法により下部端子21を形成する。さらに、下部端子21上に、図4の構成の磁気抵抗効果膜30、第1保護膜25、および第2保護膜26を順次形成する。具体的には、磁気抵抗効果膜30、第1保護膜25、および第2保護膜26を例えばDCマグネトロンスパッタ法により不活性ガスの減圧雰囲気で形成する。
図8Aの工程では、さらに、第2保護膜26上に上述した材料の第3保護膜62を形成する。第3保護膜62の形成は、スパッタ法、CVD法、真空蒸着法のいずれでもよいが、不活性ガスの減圧雰囲気で行われ、第2保護膜26の形成と第3保護膜62の形成との間に、第2保護膜26が大気や酸素雰囲気に曝露されることはない。
図8Aの工程ではさらに、図4に示した固定磁化積層体33と自由磁化層38の磁化方向を略垂直になるようにするため外部磁界を印加しつつ熱処理を行う。この熱処理の条件は、図5Aと同様である。この熱処理により第3保護膜62の表面は、熱および酸素等に曝されることになるが、第3保護膜62は酸化されにくい材料からなるので、酸化層の厚さは第1の実施の形態における第2保護膜の表面の酸化層よりも薄くなる。また、第2保護膜26の表面は第3保護膜62に覆われているので酸化が回避される。
次いで、図8Bの工程では、先の図5B〜図5Dと同様の工程を行う。
図8Bの工程ではさらに、エッチングにより第3保護膜26を除去する。具体的には、第3保護膜62をエッチングして第2保護膜26の表面26aが露出するまで除去する。これにより、第2保護膜26の金属表面が露出される。このエッチングでは、第2保護膜26のエッチング量は特に限定されず、第2保護膜26の一部、さらには第1保護膜25の表面が露出するまで行ってもよい。
図8Bの工程の後の工程は、図5Fの工程と略同様である。以上により、図7に示す第2の実施の形態の磁気抵抗効果素子61が形成される。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、上部端子22と第2保護膜26との接続抵抗が低く抑えられる。したがって、磁気抵抗効果素子61の接続抵抗を低く抑えることができ、その結果、素子抵抗を低く抑えることができる。さらに、磁気抵抗効果素子61のリードギャップ長は、下部端子21の表面から第2保護膜26の底面、つまり第1保護膜25の表面までの距離となる。第1保護膜25はエッチングされないので、堆積時の膜厚によってリードギャップ長が決まる。よって、リードギャップ長の制御性が良好な磁気抵抗効果素子を形成できる。
(第3の実施の形態)
図9は、本発明の実施の第3の実施の形態に係る磁気記憶装置の要部を示す平面図である。
図9を参照するに、磁気記憶装置70は大略ハウジング71からなる。ハウジング71内には、スピンドル(図示されず)により駆動されるハブ72、ハブ72に固定されスピンドルにより回転される磁気記録媒体73、アクチュエータユニット74、アクチュエータユニット74に支持され、磁気記録媒体73の径方向に駆動されるアーム75およびサスペンション76、サスペンション76に支持された磁気ヘッド78が設けられている。
磁気記録媒体73は面内磁気記録方式あるいは垂直磁気記録方式のいずれの磁気記録媒体でもよく、斜め異方性を有する記録媒体でもよい。磁気記録媒体73は磁気ディスクに限定されず、磁気テープであってもよい。
磁気ヘッド78は、図3に示したように、セラミック基板11の上に形成された磁気抵抗効果素子20と、その上に形成された誘導型記録素子13から構成される。誘導型記録素子13は面内記録用のリング型の記録素子でもよく、垂直磁気記録用の単磁極型の記録素子でもよく、他の公知の記録素子でもよい。
磁気抵抗効果素子は、第1の実施の形態の他、その変形例およびその他の変形例のいずれかの磁気抵抗効果素子、あるいは第2の実施の形態の磁気抵抗効果素子でもよい。したがって、磁気抵抗効果素子は、素子抵抗が低く抑えられるので、素子抵抗の増加による磁気抵抗変化率の低下が回避される。また、磁気抵抗効果素子は、より狭いリードギャップの磁気抵抗効果素子を実現できる。その結果、磁気記憶装置70は、高記録密度記録に好適である。なお、第3の実施の形態に係る磁気記憶装置70の基本構成は、図9に示すものに限定されるものではない。
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、図4および図6に示す磁気抵抗効果膜30,50ではスピンバルブ膜を例として挙げたが、非磁性金属層37、上部非磁性金属層57の代わりに酸化アルミニウム等の非磁性絶縁層を適用した磁気トンネル効果(TMR)膜を構成してもよい。なお、TMR膜を形成する場合は、非磁性絶縁層を形成する雰囲気を酸素雰囲気としてもよい。
さらに、固定磁化積層体33,53がフェリ積層構造を有する例を挙げたがこれに限定されるものではなく。
また、第3の実施の形態では、磁気記録媒体がディスク状の場合を例に説明したが、本発明は、磁気記録媒体がテープ状である磁気テープ装置でも適用できることはいうまでもない。また、磁気抵抗効果素子と記録素子とを備える磁気ヘッドを一例として説明したが、磁気抵抗効果素子のみを備える磁気ヘッドでもよい。さらに、複数の磁気抵抗効果素子が配置された磁気ヘッドでもよい。
なお、以上の説明に関してさらに以下の付記を開示する。
(付記1) 磁気抵抗効果膜の膜面に対して垂直方向にセンス電流が供給される磁気抵抗効果素子であって、
固定磁化層と、非磁性層と、自由磁化層とが積層された磁気抵抗効果膜と、
前記磁気抵抗効果膜を覆う導電性の非磁性材料からなる第1の保護膜と、
前記第1の保護膜を覆う第2の保護膜と、
前記磁気抵抗効果膜の下側に設けられた軟磁性材料からなる下部端子と、
前記第2の保護膜の上側に設けられた軟磁性材料からなる上部端子と、を備え、
前記第2の保護膜は、金属あるいは合金の軟磁性材料からなると共に、前記上部端子は第2の保護膜の金属面に接触してなることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
(付記2) 前記第2の保護膜は、前記上部端子が接触する部分のコア幅方向両側の表面が酸化されてなることを特徴とする付記1記載の磁気抵抗効果素子。
(付記3) 前記上部端子が接触する部分のコア幅方向両側の第2の保護膜を覆う第3の保護膜をさらに備えることを特徴とする付記1記載の磁気抵抗効果素子。
(付記4) 前記第3の保護膜は、酸化防止材料からなることを特徴とする付記3記載の磁気抵抗効果素子。
(付記5) 前記酸化防止材料は、Au、Pt、およびRuからなる群のうち、いずれか1種を含むことを特徴とする付記4記載の磁気抵抗効果素子。
(付記6) 前記第2の保護膜は、上部端子と同一組成の軟磁性材料からなることを特徴とする付記1〜5のうち、いずれか一項記載の磁気抵抗効果素子。
(付記7) 前記磁気抵抗効果膜は、下部端子側から、固定磁化層と、非磁性層と、自由磁化層とが順次積層されてなり、
前記第1の保護膜が自由磁化層を覆うように形成されてなることを特徴とする付記1〜6のうち、いずれか一項記載の磁気抵抗効果素子。
(付記8) 磁気抵抗効果膜の膜面に対して垂直方向にセンス電流が供給される磁気抵抗効果素子の製造方法であって、
基板に形成された下部端子上に減圧雰囲気で前記磁気抵抗効果膜を形成する工程と、
前記磁気抵抗効果膜上に導電性の非磁性材料からなる第1の保護膜、および金属あるいは合金の軟磁性材料からなる第2の保護膜をこの順に形成する工程と、
前記第2の保護膜の一部を除去する工程と、
前記除去工程により露出した第2の保護膜の表面を覆う上部端子を形成する工程とを含むことを特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記9) 前記第2の保護膜の一部を除去する工程は、第2の保護膜の表面の酸化部分を除去することを特徴とする付記8記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記10) 前記第2の保護膜の形成工程の後でかつ基板が大気中に取り出される前に、減圧雰囲気で該第2の保護膜を覆う第3の保護膜を形成する工程をさらに含み、
前記第2の保護膜の一部を除去する工程は、前記第3の保護膜を除去して第2の保護膜の表面を露出させることを特徴とする付記8記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記11) 前記第3の保護膜は酸化防止材料からなることを特徴とする付記10記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記12) 前記第2の保護膜の一部を除去する工程は、第1の保護膜の表面が露出するまで第2の保護膜を除去することを特徴とする付記9または付記10記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
(付記13) 付記1〜7のうちいずれか一項記載の磁気抵抗効果素子、あるいは付記8〜12のうちいずれか一項の製造方法により製造された磁気抵抗効果素子を備える磁気ヘッド。
(付記14) 付記1〜7のうちいずれか一項記載の磁気抵抗効果素子、あるいは付記8〜12のうちいずれか一項の製造方法により製造された磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドと、磁気記録媒体とを備える磁気記憶装置。
従来の磁気抵抗効果素子を示す図である。 従来の磁気抵抗効果素子の問題点を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドの媒体対向面の要部を示す図である。 第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の要部拡大図である。 第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程図(その1)である。 第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程図(その2)である。 第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程図(その3)である。 第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程図(その4)である。 第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程図(その5)である。 第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程図(その6)である。 第1の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の変形例の要部拡大図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドの媒体対向面の要部を示す図である。 第2の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程図(その1)である。 第2の実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程図(その2)である。 本発明の第3の実施の形態に係る磁気記憶装置の要部を示す平面図である。
符号の説明
10,60,78 磁気ヘッド
11 セラミック基板
12,18,19 アルミナ膜
13 誘導型記録素子
14 上部磁極
15 記録ギャップ層
16 下部磁極
20,61 磁気抵抗効果素子
21 下部端子
22 上部端子
23 絶縁膜
24 磁区制御膜
25 第1保護膜
26 第2保護膜
26a 金属面
26b 酸化部分
30,50 磁気抵抗効果膜
31 下地層
32 反強磁性層(下部反強磁性層)
33 固定磁化積層体(下部固定磁化積層体)
34 第1固定磁化層(下部第1固定磁化層)
35 非磁性結合層(下部非磁性結合層)
36 第2固定磁化層(下部第2固定磁化層)
37 非磁性金属層(下部非磁性金属層)
38 自由磁化層
40a,40b レジスト膜
52 上部反強磁性層
53 上部固定磁化積層体
54 上部第1固定磁化層
55 上部非磁性結合層
56 上部第2固定磁化層
57 上部非磁性金属層
62 第3保護膜
70 磁気記憶装置

Claims (5)

  1. 磁気抵抗効果膜の膜面に対して垂直方向にセンス電流が供給される磁気抵抗効果素子であって、
    固定磁化層と、非磁性層と、自由磁化層とが積層された磁気抵抗効果膜と、
    前記磁気抵抗効果膜を覆う導電性の非磁性材料からなる第1の保護膜と、
    前記第1の保護膜を覆う第2の保護膜と、
    前記磁気抵抗効果膜の下側に設けられた軟磁性材料からなる下部端子と、
    前記第2の保護膜の上側に設けられた軟磁性材料からなる上部端子と、を備え、
    前記第2の保護膜は、金属あるいは合金の軟磁性材料からなると共に、前記上部端子は第2の保護膜の金属面に接触してなることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 前記上部端子が接触する部分のコア幅方向両側の第2の保護膜を覆う第3の保護膜をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 磁気抵抗効果膜の膜面に対して垂直方向にセンス電流が供給される磁気抵抗効果素子の製造方法であって、
    基板に形成された下部端子上に減圧雰囲気で前記磁気抵抗効果膜を形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果膜上に導電性の非磁性材料からなる第1の保護膜、および金属あるいは合金の軟磁性材料からなる第2の保護膜をこの順に形成する工程と、
    前記第2の保護膜の一部を除去する工程と、
    前記除去工程により露出した第2の保護膜の表面を覆う上部端子を形成する工程とを含むことを特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法。
  4. 前記第2の保護膜の形成工程の後でかつ基板が大気中に曝露される前に、減圧雰囲気で該第2の保護膜を覆う第3の保護膜を形成する工程をさらに含み、
    前記第2の保護膜の一部を除去する工程は、前記第3の保護膜を除去して第2の保護膜の表面を露出させることを特徴とする請求項3記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  5. 請求項1または2記載の磁気抵抗効果素子、あるいは請求項3または4記載の製造方法により製造された磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドと、
    磁気記録媒体と、を備える磁気記憶装置。
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