JP2008010598A - プラズマ処理方法及びその装置 - Google Patents
プラズマ処理方法及びその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008010598A JP2008010598A JP2006178786A JP2006178786A JP2008010598A JP 2008010598 A JP2008010598 A JP 2008010598A JP 2006178786 A JP2006178786 A JP 2006178786A JP 2006178786 A JP2006178786 A JP 2006178786A JP 2008010598 A JP2008010598 A JP 2008010598A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plasma
- processing
- pressure
- gas
- processing container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H10P14/687—
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C16/00—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J37/00—Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
- H01J37/32—Gas-filled discharge tubes
- H01J37/32009—Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
- H01J37/32192—Microwave generated discharge
- H01J37/32211—Means for coupling power to the plasma
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J37/00—Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
- H01J37/32—Gas-filled discharge tubes
- H01J37/32431—Constructional details of the reactor
- H01J37/3244—Gas supply means
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J37/00—Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
- H01J37/32—Gas-filled discharge tubes
- H01J37/32431—Constructional details of the reactor
- H01J37/3244—Gas supply means
- H01J37/32449—Gas control, e.g. control of the gas flow
-
- H10P14/6336—
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
- Plasma Technology (AREA)
- Formation Of Insulating Films (AREA)
Abstract
【課題】スループットを大幅に向上させることが可能なプラズマ処理方法及びその装置を提供する。
【解決手段】処理容器内へ不活性ガスと処理ガスとを供給してプラズマの存在下にて被処理体に対して処理を施すようにしたプラズマ処理方法において、処理容器内へ不活性ガスの供給を開始して処理容器内の圧力をプラズマが着火できるような圧力に設定する着火圧力設定工程と、処理容器内への処理ガスの供給を開始すると共に、処理ガスが処理容器内に充満してプラズマが着火不能になる前にプラズマを着火するプラズマ着火工程と、処理容器内の圧力を所定の処理を行うためのプロセス圧力に変化させて圧力調整する圧力調整工程と、プラズマを着火して維持するために供給しているプラズマ用電力を所定の処理を行うためのプラズマ用電力の値に変更して所定の処理を行う処理実行工程とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】処理容器内へ不活性ガスと処理ガスとを供給してプラズマの存在下にて被処理体に対して処理を施すようにしたプラズマ処理方法において、処理容器内へ不活性ガスの供給を開始して処理容器内の圧力をプラズマが着火できるような圧力に設定する着火圧力設定工程と、処理容器内への処理ガスの供給を開始すると共に、処理ガスが処理容器内に充満してプラズマが着火不能になる前にプラズマを着火するプラズマ着火工程と、処理容器内の圧力を所定の処理を行うためのプロセス圧力に変化させて圧力調整する圧力調整工程と、プラズマを着火して維持するために供給しているプラズマ用電力を所定の処理を行うためのプラズマ用電力の値に変更して所定の処理を行う処理実行工程とを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、半導体ウエハ等の被処理体に対してプラズマ成膜処理やプラズマエッチング処理等を施す際に使用されるプラズマ処理方法及びその装置に係り、特に、スループットを向上させるようにしたプラズマ処理方法及びその装置に関する。
一般に、半導体集積回路等の半導体製品を製造するためには、例えば半導体ウエハに対して成膜処理、エッチング処理、酸化拡散処理、アッシング処理、改質処理等の各種の処理を繰り返し施すことが行われている。このような各種の処理は、製品歩留まり向上の観点から半導体製品の高密度化及び高微細化に伴って、処理のウエハ面内均一性を一層高くすることが求められていると同時に、生産効率の向上のためにスループットの改善が求められている。
ここで従来の処理装置として枚葉式のプラズマ処理装置を例にとって説明する。この種のプラズマ処理装置は、例えば特許文献1、特許文献2等に開示されている。図8は従来の一般的なプラズマ処理装置を示す概略構成図である。
ここで従来の処理装置として枚葉式のプラズマ処理装置を例にとって説明する。この種のプラズマ処理装置は、例えば特許文献1、特許文献2等に開示されている。図8は従来の一般的なプラズマ処理装置を示す概略構成図である。
図8において、このプラズマ処理装置2は、真空引き可能になされた処理容器4内に半導体ウエハWを載置する載置台6を設けており、この載置台6は容器底部より延びる支柱8により支持されている。そして、この載置台6に対向する天井部にマイクロ波を透過する円板状の窒化アルミや石英等よりなる天板10を気密に設けている。そして処理容器4の側壁には、容器内へ各種のガスを導入するためのガスノズル12が設けられている。
そして、上記天板10の上面に厚さ数mm程度の円板状の平面アンテナ部材14と、この平面アンテナ部材14の半径方向におけるマイクロ波の波長を短縮するための例えば誘電体よりなる遅波材16を設置している。そして、平面アンテナ部材14には多数の、例えば長溝状の貫通孔よりなるマイクロ波放射用のスロット18が形成されている。そして、平面アンテナ部材14の中心部に同軸導波管20の中心導体22を接続してマイクロ波発生器24より発生した、例えば2.45GHzのマイクロ波をモード変換器26にて所定の振動モードへ変換した後に導くようになっている。そして、平面アンテナ部材14に設けたスロット18から下方の処理容器4内へマイクロ波を導入し、このマイクロ波により処理容器4内の処理空間Sにプラズマを立てるようになっている。
また、処理容器4の底部には排気口28が設けられており、この排気口28には圧力制御弁30と真空ポンプ32を途中に介設した排気通路34が接続されており、処理容器4内の雰囲気を真空引きできるようになっている。そして、このような構成において、上記処理容器4内の処理空間Sにプラズマを立てて、上記半導体ウエハWにプラズマエッチングやプラズマ成膜等のプラズマ処理を施すようになっている。
ここでプラズマ処理としてプラズマ成膜処理を行う場合を例にとって説明する。図9は従来のプラズマ成膜方法における各ガスの供給形態等の一例を示すタイミングチャートである。図9(A)はArガスの供給タイミングを示し、図9(B)はC5 F8 ガスの供給タイミングを示し、図9(C)は処理容器内の圧力変動を示し、図9(D)はプラズマ用電力の変動を示す。
ここでは処理ガスとして成膜ガスであるC5 F8 ガスを用い、プラズマ用ガスとして不活性ガスであるArガスを用いて、層間絶縁膜等に使用される低誘電率(Low−k)膜としてCF膜を形成する場合を説明する。
まず、上記処理容器4内に半導体ウエハWを搬入して、これを載置台6上に載置する。そして、真空引きを開始して処理容器4内を真空引きして減圧し、そして、第1工程でArガスの供給を開始すると共に、この処理容器4内の圧力をプラズマが着火できる圧力、例えば500mTorr(67Pa)程度に圧力調整してこれを維持する。この第1工程の時間は5sec程度である。
まず、上記処理容器4内に半導体ウエハWを搬入して、これを載置台6上に載置する。そして、真空引きを開始して処理容器4内を真空引きして減圧し、そして、第1工程でArガスの供給を開始すると共に、この処理容器4内の圧力をプラズマが着火できる圧力、例えば500mTorr(67Pa)程度に圧力調整してこれを維持する。この第1工程の時間は5sec程度である。
次に第2工程では、マイクロ波発生器24を駆動してマイクロ波を発生させて、プラズマ用電力を処理容器4内へ投入する。この時の電力は、実際に成膜を行うプロセス時の電力、例えば3000W(ワット)よりもやや少ない2500W程度であり、これによりプラズマを着火してこれを安定的に維持する。この第2工程の時間は5sec程度である。
次に第3工程では、処理容器4内の圧力を、500mTorrからプロセス圧力、例えば45mTorrに向けて圧力調整すると共に、上記プラズマ用電力を、2500Wからプロセス時のプラズマ用電力、例えば3000Wへ上昇させる。この第3工程の時間は例えば5sec程度であり、この間に圧力を45mTorrで安定させる。
次に第3工程では、処理容器4内の圧力を、500mTorrからプロセス圧力、例えば45mTorrに向けて圧力調整すると共に、上記プラズマ用電力を、2500Wからプロセス時のプラズマ用電力、例えば3000Wへ上昇させる。この第3工程の時間は例えば5sec程度であり、この間に圧力を45mTorrで安定させる。
次に第4工程では、C5 F8 ガスの供給を開始して、このガスを所定の流量で流し、これにより実際のCF膜の堆積が始まって成膜が開始することになる。この第4工程の時間は、形成するべきCF膜の所望する膜厚に依存することになる。そして、上記した一連の各工程を、各ウエハ毎に行う。
ところで、上述したプラズマ成膜処理は、周知のようにウエハWを一枚ずつ連続的に処理する枚葉式の処理であることから、スループットの向上を図るためには一枚のウエハWの処理に要する時間を、数秒でも短縮化することが求められている。
しかしながら、上述したような従来のプラズマ成膜方法では、第4工程に入る前の第1〜第3工程の時間が比較的長くなっているのみならず、第4工程における成膜工程においても、C5 F8 ガスの供給を開始しても、供給開始後に直ちにCF膜の堆積が始まるのではなく、CF膜の堆積開始までに一定の時間、例えば5sec程度の遅延時間が発生しており、スループットを低下させる原因となっていた。
この遅延時間について図10を参照して詳しく説明する。図10は第4工程における経過時間と膜厚との関係を示すグラフである。すなわち、図10において、横軸は図9中の第4工程(成膜開始)が開始してからの経過時間をとっている。図示するように、C5 F8 ガスの供給を開始しても、5sec程度の間は膜厚が増加せず、5sec経過した後に、急激にCF膜が高い成膜レートで堆積している。
この遅延時間について図10を参照して詳しく説明する。図10は第4工程における経過時間と膜厚との関係を示すグラフである。すなわち、図10において、横軸は図9中の第4工程(成膜開始)が開始してからの経過時間をとっている。図示するように、C5 F8 ガスの供給を開始しても、5sec程度の間は膜厚が増加せず、5sec経過した後に、急激にCF膜が高い成膜レートで堆積している。
この膜厚が増加しない時間がスループット低下の原因となっている遅延時間T1である。この遅延時間T1が生ずる理由は、C5 F8 ガスの分圧が、ガス供給開始から膜付が開始する所定の圧力に至るまでに時間を要するからである。この遅延時間T1は、処理容器4の容量や使用するガス種等によって種々変動する。尚、図10に示すように第4工程の当初より20Å程度の薄膜が付着しているが、これは処理容器4の内壁面等に付着しているCF膜よりなるプリコート膜が、第2及び第3工程においてArスパッタされてそのスパッタされたCF膜がウエハ表面に堆積したものである。
上記スループットの低下を防止するために、第4工程よりも早い工程でC5 F8 ガスの供給を開始することも考えられるが、このC5 F8 ガスを必要以上に早期に供給すると、このC5 F8 ガスが処理容器4内に充満してプラズマが着火しなくなってしまう。この場合、プラズマ用電力を更に大きくしたり、或いは容器内圧力を変化させることも考えられるが、このような状況下でプラズマが着火した場合、堆積膜の界面において堆積するCF膜の膜質が所望する膜質と異なってしまう恐れがあり、採用することはできない。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、スループットを大幅に向上させることが可能なプラズマ処理方法及びプラズマ処理装置を提供することにある。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、スループットを大幅に向上させることが可能なプラズマ処理方法及びプラズマ処理装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、真空引き可能になされた処理容器内へ不活性ガスと処理ガスとを供給してプラズマの存在下にて被処理体に対して所定の処理を施すようにしたプラズマ処理方法において、前記処理容器内へ不活性ガスの供給を開始して前記処理容器内の圧力をプラズマが着火できるような圧力に設定する着火圧力設定工程と、前記処理容器内への前記処理ガスの供給を開始すると共に、前記処理ガスが前記処理容器内に充満してプラズマが着火不能になる前にプラズマを着火するプラズマ着火工程と、前記処理容器内の圧力を前記所定の処理を行うためのプロセス圧力に変化させて圧力調整する圧力調整工程と、前記プラズマを着火して維持するために供給しているプラズマ用電力を前記所定の処理を行うためのプラズマ用電力の値に変更して前記所定の処理を行う処理実行工程と、を有することを特徴とするプラズマ処理方法である。
本発明によれば、各プロセス条件を完全に整える時点より僅かに前から処理ガスを先出しすることによって遅延時間が生ずることを防止するようにしたので、スループットを大幅に向上させることができる。
本発明によれば、各プロセス条件を完全に整える時点より僅かに前から処理ガスを先出しすることによって遅延時間が生ずることを防止するようにしたので、スループットを大幅に向上させることができる。
この場合、例えば請求項2に記載するように、前記プラズマ着火工程のプラズマが着火不能になる状態は前記処理ガスの分圧が所定の圧力以上になった状態である。
また例えば請求項3に記載するように、前記プラズマ着火工程では前記処理ガスの供給の開始と同時に前記所定の処理における前記処理ガスの供給量と同じ流量で前記処理ガスを供給する。
また例えば請求項4に記載するように、前記処理実行工程におけるプラズマ用電力の値の変更は、前記処理容器内の圧力が前記所定の処理を行うためのプロセス圧力に達した時に行われる。
また例えば請求項3に記載するように、前記プラズマ着火工程では前記処理ガスの供給の開始と同時に前記所定の処理における前記処理ガスの供給量と同じ流量で前記処理ガスを供給する。
また例えば請求項4に記載するように、前記処理実行工程におけるプラズマ用電力の値の変更は、前記処理容器内の圧力が前記所定の処理を行うためのプロセス圧力に達した時に行われる。
また例えば請求項5に記載するように、前記プラズマ着火工程におけるプラズマ用電力は、前記処理実行工程におけるプラズマ用電力よりも低く、且つプラズマの着火に十分な大きさである。
この場合には、プラズマ着火時に投入されるプラズマ用電力は低いので、その分、例えばアルミナ等よりなる天板がスパッタされるのを防止することができるので、例えば膜中にアルミニウムが含まれることを抑制することができる。
また例えば請求項6に記載するように、前記着火圧力設定工程の圧力は、前記処理実行工程における圧力よりも高く、且つプラズマの着火に十分な大きさである。
また例えば請求項7に記載するように、前記所定の処理は、成膜処理又はエッチング処理である。
この場合には、プラズマ着火時に投入されるプラズマ用電力は低いので、その分、例えばアルミナ等よりなる天板がスパッタされるのを防止することができるので、例えば膜中にアルミニウムが含まれることを抑制することができる。
また例えば請求項6に記載するように、前記着火圧力設定工程の圧力は、前記処理実行工程における圧力よりも高く、且つプラズマの着火に十分な大きさである。
また例えば請求項7に記載するように、前記所定の処理は、成膜処理又はエッチング処理である。
請求項8に係る発明は、被処理体に対して所定の処理ガスと不活性ガスとを用いてプラズマの存在下で所定の処理を行うプラズマ処理装置において、前記被処理体を載置する載置台が内部に設けられた処理容器と、前記処理容器内の雰囲気を排気するための真空ポンプと圧力制御弁とを有する排気系と、前記処理容器内へ前記処理ガスと不活性ガスとを供給するガス供給手段と、前記処理容器内にプラズマを立てるプラズマ形成手段と、装置全体を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記処理容器内へ不活性ガスの供給を開始して前記処理容器内の圧力をプラズマが着火できるような圧力に設定する着火圧力設定工程と、前記処理容器内への前記処理ガスの供給を開始すると共に、前記処理ガスが前記処理容器内に充満してプラズマが着火不能になる前にプラズマを着火するプラズマ着火工程と、前記処理容器内の圧力を前記所定の処理を行うためのプロセス圧力に変化させて圧力調整する圧力調整工程と、前記プラズマを着火して維持するために供給しているプラズマ用電力を前記所定の処理を行うためのプラズマ用電力の値に変更して前記所定の処理を行う処理実行工程と、を行うように制御することを特徴とするプラズマ処理装置である。
請求項9に係る発明は、被処理体を載置する載置台が内部に設けられた処理容器と、前記処理容器内の雰囲気を排気するための真空ポンプと圧力制御弁とを有する排気系と、前記処理容器内へ処理ガスと不活性ガスとを供給するガス供給手段と、前記処理容器内にプラズマを立てるプラズマ形成手段と、装置全体を制御する制御手段とを備えたプラズマ処理装置を用いて前記被処理体に対してプラズマの存在下で所定の処理を施すに際して、前記処理容器内へ不活性ガスの供給を開始して前記処理容器内の圧力をプラズマが着火できるような圧力に設定する着火圧力設定工程と、前記処理容器内への前記処理ガスの供給を開始すると共に、前記処理ガスが前記処理容器内に充満してプラズマが着火不能になる前にプラズマを着火するプラズマ着火工程と、前記処理容器内の圧力を前記所定の処理を行うためのプロセス圧力に変化させて圧力調整する圧力調整工程と、前記プラズマを着火して維持するために供給しているプラズマ用電力を前記所定の処理を行うためのプラズマ用電力の値に変更して前記所定の処理を行う処理実行工程と、を行うように前記プラズマ処理装置を制御するプログラムを記憶する記憶媒体である。
本発明に係るプラズマ処理方法及びプラズマ処理装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
プロセス条件を完全に整える時点より僅かに前から処理ガスを先出しすることによって遅延時間が生ずることを防止するようにしたので、スループットを大幅に向上させることができる。またプラズマ着火時の電力を可能な限り小さくしているので、プラズマに曝される部分からのスパッタリングによる汚染を抑制することができる。
プロセス条件を完全に整える時点より僅かに前から処理ガスを先出しすることによって遅延時間が生ずることを防止するようにしたので、スループットを大幅に向上させることができる。またプラズマ着火時の電力を可能な限り小さくしているので、プラズマに曝される部分からのスパッタリングによる汚染を抑制することができる。
以下に、本発明に係るプラズマ処理方法及びその装置の一実施例の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るプラズマ処理装置の一例を示す構成図である。ここではArガスとC5 F8 ガスとを用いてプラズマによってCF膜を形成する場合を例にとって説明する。
図1は本発明に係るプラズマ処理装置の一例を示す構成図である。ここではArガスとC5 F8 ガスとを用いてプラズマによってCF膜を形成する場合を例にとって説明する。
図示するように、このプラズマ処理装置40は、例えば側壁や底部がアルミニウム等の導体により構成されて、全体が筒体状に成形された処理容器42を有しており、内部は密閉された処理空間Sとして構成されて、この処理空間Sにプラズマが形成される。この処理容器42自体は接地されている。
この処理容器42内には、上面に被処理体として、例えば直径が300mmサイズの半導体ウエハWを載置する円板状の載置台44が収容される。この載置台44は、例えばアルミナ等のセラミックにより平坦になされた略円板状に形成されており、例えばアルミニウム等よりなる支柱46を介して容器底部より支持されている。
この載置台44の上面側には、内部に例えば静電チャック用電極として機能する網目状に配設された導体線を有する薄い静電チャック50が設けられており、この載置台44上、詳しくはこの静電チャック50上に載置されるウエハWを静電吸着力により吸着できるようになっている。そして、この静電チャック50の上記導体線は、上記静電吸着力を発揮するために配線52を介して直流電源54に接続されている。またこの配線52には、例えば13.56MHzのバイアス用の高周波電力を上記静電チャック50の導体線へ印加するためにバイアス用高周波電源56が接続されている。またこの載置台44内には、抵抗加熱ヒータよりなる加熱手段58が設けられており、ウエハWを必要に応じて加熱するようになっている。
また、上記載置台44には、ウエハWの搬出入時にこれを昇降させる複数、例えば3本の図示しない昇降ピンが設けられている。また、この処理容器42の側壁には、この内部に対してウエハWを搬入・搬出する時に開閉するゲートバルブ60が設けられ、更に、容器底部には、容器内の雰囲気を排出する排気口62が設けられる。
そして、上記排気口62には、処理容器42内の雰囲気を排気、例えば真空排気するために排気系64が接続されている。具体的には、上記排気系64は上記排気口62に接続された排気通路66を有している。この排気通路66の最上流側には、例えばゲートバルブよりなる圧力制御弁68が介設され、更に下流側には真空ポンプ70が介設されている。そして、処理容器42の側壁には例えばキャパシタンスマノメータよりなる圧力検出器74が設けられており、ここで測定した容器内の圧力を上記圧力制御弁68に入力してフィードバック制御を行い得るようになっている。
そして、処理容器42の天井部は開口されて、ここに例えばAl2 O3 等のセラミック材や石英よりなるマイクロ波に対しては透過性を有する天板76がOリング等のシール部材78を介して気密に設けられる。この天板76の厚さは耐圧性を考慮して例えば20mm程度に設定される。
そして、この天板76の上面側に上記処理容器42内でプラズマを立てるためのプラズマ形成手段80が設けられている。具体的には、このプラズマ形成手段80は、上記天板76の上面に設けられた円板状の平面アンテナ部材82を有しており、この平面アンテナ部材82上に遅波材84が設けられる。この遅波材84は、マイクロ波の波長を短縮するために高誘電率特性を有している。上記平面アンテナ部材82は、上記遅波材84の上方全面を覆う導電性の中空円筒状容器よりなる導波箱86の底板として構成され、前記処理容器42内の上記載置台44に対向させて設けられる。
この導波箱86及び平面アンテナ部材82の周辺部は共に処理容器42に導通されると共に、この導波箱86の上部の中心には、同軸導波管88の外側導体88Aが接続され、中心導体88Bは、上記遅波材84の中心の貫通孔を通って上記平面アンテナ部材82の中心部に接続される。そして、この同軸導波管88は、モード変換器90及び導波管92を介してマッチング(図示せず)を有する例えば2.45GHzのマイクロ波発生器94に接続されており、上記平面アンテナ部材82へマイクロ波を伝搬するようになっている。
上記平面アンテナ部材82は、例えば表面が銀メッキされた銅板或いはアルミ板よりなり、この円板には、例えば長溝状の貫通孔よりなる多数のマイクロ波放射用のスロット96が形成されている。このスロット96の配置形態は、特に限定されず、例えば同心円状、渦巻状、或いは放射状に配置させてもよい。
そして、この処理容器42には、この中へ処理に必要な各種のガスを供給するガス供給手段98が設けられている。具体的には、このガス供給手段98は、処理容器42内であって上記載置台44の上方に配置したシャワーヘッド部100を有している。このシャワーヘッド部100は、例えば石英製のガス流路を格子状に形成してこのガス流路の途中に多数のガス噴射孔102を形成して構成されている。尚、このシャワーヘッド部100としては全体を箱形容器状に成形して、その下面に複数のガス噴射孔を形成した構造のものもあり、その形状は特に限定されない。
そして、このシャワーヘッド部100には、ガス流路104が接続されている。このガス流路104の基端部は、複数、ここでは2つに分岐されており、各分岐路にはそれぞれガス源104A、104Bが接続されて、必要に応じて各ガスを供給できるようになっている。一方のガス源104Aには、プラズマ用ガスとして不活性ガスが貯留されている。この不活性ガスとしては、ここではArガスが用いられているが、これに限定されず、He、Ne、N2 等を用いてもよい。他方のガス源104Bには、処理ガスとして成膜ガスが貯留されている。ここでは成膜ガスとしてCF系ガス、例えばC5 F8 ガスが用いられているが、これに限定されず、他のCF系ガスを用いてもよい。尚、実際には、更にN2 ガス等の不活性ガスの供給源が設けられるが、ここでは図示省略している。
そして、上記各分岐路の途中には、それぞれに流れるガス流量を制御する流量制御器106A、106Bが、それぞれ介設されると共に、各流量制御器106A、106Bの上流側と下流側とには、それぞれ開閉弁108A、108Bが介設されており、上記各ガスを必要に応じてそれぞれ流量制御しつつ流すようになっている。
そして、このプラズマ処理装置40の全体の動作は、例えばマイクロコンピュータ等よりなる制御手段110により制御されるようになっており、この動作を行うコンピュータのプログラムはフレキシブルディスクやCD(Compact Disc)やHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体112に記憶されている。具体的には、この制御手段110からの指令により、各ガスの供給や流量制御、マイクロ波の供給や電力制御(プラズマ用電力の制御)、プロセス圧力の制御等が行われる。
次に、以上のように構成されたプラズマ処理装置40を用いて行なわれるプラズマ処理方法について図2及び図3も参照して説明する。図2は本発明のプラズマ処理方法における各ガスの供給態様等の一例を示すタイミングチャート、図3は本発明のプラズマ処理方法を示すフローチャートである。
まず、全体の流れについて簡単に説明すると、ゲートバルブ60を介して半導体ウエハWを搬送アーム(図示せず)により処理容器42内に収容し、図示しない昇降ピンを上下動させることによりウエハWを載置台44の上面の載置面に載置し、そして、このウエハWを静電チャック50により静電吸着する。
まず、全体の流れについて簡単に説明すると、ゲートバルブ60を介して半導体ウエハWを搬送アーム(図示せず)により処理容器42内に収容し、図示しない昇降ピンを上下動させることによりウエハWを載置台44の上面の載置面に載置し、そして、このウエハWを静電チャック50により静電吸着する。
このウエハWは加熱手段を設けている場合には、これにより所定のプロセス温度に維持され、必要なガス、例えばここではプラズマによる成膜を行うのでガス供給手段98からガス流路104を介してArガスやC5 F8 ガスを所定の流量でそれぞれ流してシャワーヘッド部100のガス噴射孔102より処理容器42内へ噴射して供給し、これと同時に排気系64の真空ポンプ70が駆動されており、圧力制御弁68を制御して処理容器42内を所定のプロセス圧力に維持する。これと同時に、プラズマ形成手段80のマイクロ波発生器94を駆動することにより、このマイクロ波発生器94にて発生したマイクロ波を、導波管92及び同軸導波管88を介して平面アンテナ部材82に供給して処理空間Sに、遅波材84によって波長が短くされたマイクロ波を導入し、これにより処理空間Sにプラズマを発生させて所定のプラズマを用いたプラズマ処理を行う。
このように、平面アンテナ部材82から処理容器42内へマイクロ波が導入されると、各ガスがこのマイクロ波によりプラズマ化されて活性化され、この時発生する活性種によってウエハWの表面にプラズマによる成膜処理が施されることになる。
次に、上記成膜の際の本発明方法を図2及び図3も参照して具体的に説明する。図2(A)はArガスの供給状態を示し、図2(B)はC5 F8 ガスの供給状態を示し、図2(C)は処理容器内の圧力変化を示し、図2(D)はプラズマ用電力の変化を示している。ここでは、主に従来方法を行う時に生じた遅延時間T1(図7参照)を抑制してスループットの向上を図るようにしている。
まず、上述のように、未処理のウエハWを処理容器42内へ搬入してこれを載置台44上に載置したならば(S1)、処理容器42内を密閉して容器内の真空引きを開始し、容器内の圧力を減圧する(S2)。
そして、圧力調整を行って(S3)、容器内の圧力がプラズマが着火できるような圧力に到達したならば、Arガスの供給を開示すると共に、この容器内の圧力を設定して維持する(S4:着火圧力設定工程)。この時のArガスの流量は、例えば50〜3000sccmの範囲内であり、ここでは250sccmに設定している。このArガスの流量は、成膜プロセス時の流量と同じ値にする。
そして、圧力調整を行って(S3)、容器内の圧力がプラズマが着火できるような圧力に到達したならば、Arガスの供給を開示すると共に、この容器内の圧力を設定して維持する(S4:着火圧力設定工程)。この時のArガスの流量は、例えば50〜3000sccmの範囲内であり、ここでは250sccmに設定している。このArガスの流量は、成膜プロセス時の流量と同じ値にする。
また、プラズマが着火できるような圧力とは、ガス種によって異なるが、Arガスの場合は、例えば5〜10000mTorrの範囲内であり、ここでは着火の確実性を考慮して500mTorrに設定している。この着火圧力設定工程の時間は例えば1sec程度である。
次に、処理容器42内の圧力を上記値に維持した状態で処理ガスであるC5 F8 ガスの供給を開始すると共に、プラズマの着火を行う(S5:プラズマ着火工程)。この場合のC5 F8 ガスの流量は、例えば10〜1000sccmの範囲内であり、ここでは200sccmに設定している。このC5 F8 ガスの流量も、成膜プロセス時の流量と同じ値に設定する。またプラズマを着火するためのプラズマ用電力(マイクロ波供給電力)の下限値は、ガス種や容器内圧力によって変化するが、ここでは可能な限り低い値にするために下限値近傍であって着火に十分な電力とする。本実施例の場合には、プラズマ着火用のプラズマ用電力の下限値は、1000W(ワット)程度なので、ここでは1500Wに設定している。このように、着火時のプラズマ用電力を可能な限り小さくする理由は、後述するようにArスパッタによる天板76等の表面のエッチングを抑制するためである。
このプラズマ着火工程の時間は、プラズマを着火してこれを安定に維持するための最小時間であり、例えば2sec程度である。尚、図2(B)及び図2(D)に示すように、ここではC5 F8 ガスの供給開始とプラズマ用電力の供給開始とを同時に行うようにしたが、これに限定されない。例えばC5 F8 ガスの供給開始を先に行って、その後、直ちにプラズマ用電力の供給開始を行ってもよいし、或いは、この逆の操作を行うようにしてもよい。いずれにしても、2sec程度の短い時間内で、上記両操作を行うようにする。この場合、ガス種にもよるが、C5 F8 ガスが処理容器42内に充満して、その分圧が所定の圧力、例えば10mTorr以上になるとプラズマが着火不能になるので、この着火不能状態になる前のタイミングでプラズマ着火電力を供給するようにしてプラズマを立てる。
次に、上記各ガスの流量及びプラズマ用電力をそれぞれ維持した状態で、処理容器42内の圧力を、成膜を行うプロセス圧力まで低下させる圧力調整を行う(S6:圧力調整工程)。ここでのCF膜の成膜のためのプロセス圧力は、例えば10〜1000mTorrの範囲内であり、ここでは48mTorr(6.4Pa)に設定している。この圧力調整工程の時間は、プラズマ着火工程の圧力から成膜を行うためのプロセス圧力への変更に要する時間であり、例えば3sec程度である。
次に、処理容器42内の圧力が予め設定したプロセス圧力に到達したならば、各ガスの流量をそれぞれ維持した状態でプラズマ用電力を、プロセス時の電力まで上昇させて実際にプロセス(成膜処理)を開始させてプラズマ成膜処理を実行する(S7:処理実行工程)。
次に、処理容器42内の圧力が予め設定したプロセス圧力に到達したならば、各ガスの流量をそれぞれ維持した状態でプラズマ用電力を、プロセス時の電力まで上昇させて実際にプロセス(成膜処理)を開始させてプラズマ成膜処理を実行する(S7:処理実行工程)。
このプロセス時のプラズマ用電力は、例えば1000〜6000Wの範囲内であり、ここでは3000Wに設定している。これにより、実際にCF膜の付着堆積が行われることになり、この場合、プラズマの着火を阻害しない程度ですでにC5 F8 ガスが先出しされているので、処理実行工程では、遅延時間T1(図10参照)が生ずることなく直ちに成膜が開始することになる。従って、その分、成膜処理を迅速化させて、スループットを向上させることができる。
この処理実行工程の時間は、形成すべき膜厚に依存し、そして、成膜処理が完了したならば(S8)、この処理済みのウエハWを処理容器42の外側へ搬出する(S9)。そして、未処理のウエハWが存在するならば(S10のNO)、上記ステップS1へ戻って、前述した各工程を繰り返し行い、全てのウエハの処理が完了したならば(S10のYES)、全ての成膜処理を完了することになる。
このように、本発明では、プロセス条件を完全に整える時点(処理実行工程)より僅かに前から処理ガスを、例えば5sec程度先出しすることによって遅延時間が生ずることを防止するようにしたので、例えばプラズマ成膜処理に対するスループットを大幅に向上させることができる。
このように、本発明では、プロセス条件を完全に整える時点(処理実行工程)より僅かに前から処理ガスを、例えば5sec程度先出しすることによって遅延時間が生ずることを防止するようにしたので、例えばプラズマ成膜処理に対するスループットを大幅に向上させることができる。
例えば図9に示す従来のプラズマ成膜方法の場合には、第1〜第3工程に要する時間である15secに加えて、遅延時間T1(例えば5sec)が存在したので、実際にCF膜の堆積が開始するまで20sec程度も要したが、本発明方法の場合には、CF膜の堆積が開始するまでに6sec(=1+2+3)程度まで短縮することができたので、その分、一枚のウエハを処理する時間が短くなって、スループットを大幅に向上させることができる。
ここで上記C5 F8 ガスの先出し時間は、プラズマ着火工程と圧力調整工程の双方の時間を加えた5secであるが、この先出し時間の設定を長くし過ぎると、プラズマ用電力をプロセス時の電力へ上昇させる前に膜付きが開始してしまい、この結果、膜質の劣るCF膜が当初堆積する恐れがある。従って、処理容器42の容量やC5 F8 ガスの流量にもよるが、先出し時間の上限値は、例えば遅延時間T1の2倍程度である。
また圧力調整工程の時間が短く、プラズマ着火工程と圧力調整工程との和が遅延時間T1以下である場合には、図4及び図5の変形例1及び2に示すように(図5に示す場合は途中に待ち工程を加えている)、プラズマ着火工程の開始から圧力調整工程の終了までの時間を遅延時間T1よりも短くすることができる。この場合であっても、処理実行工程の開始時点においてC5 F8 ガスが先出しされているので、従来における成膜方法(図9参照)よりも遅延時間を短縮することができる。
さらに図2及び図6に示す変形例3のように、プラズマ着火工程の開始から圧力調整工程の終了までの時間(図6に示す場合は途中に待ち工程を加えている)を遅延時間T1と同じにすることが好ましい。これにより遅延時間を実質的に零にすることができ、上述のような膜質の劣るCF膜が処理実行工程に先立ってウエハ上に堆積する恐れもない。この場合、プラズマ着火工程の開始から圧力調整工程の終了までの期間が成膜の生じないインキュベーションタイムとなる。
ここで上述したように、C5 F8 ガスを先出しした時の効果について実験を行ったので、その評価結果について説明する。図7は処理実行工程における経過時間と堆積したCF膜の膜厚との関係を示すグラフである。ここではプラズマ着火工程と圧力調整工程においてC5 F8 ガスを供給しないでArガスのみを供給し、処理実行工程においてC5 F8 ガスを供給した場合(曲線A)と、プラズマ着火工程以降にC5 F8 ガスとArガスの双方を供給した場合(曲線B:本発明方法)とを比較している。ここではこの処理実行工程の開始より5secだけ先立ってC5 F8 ガスの供給を開始している。他のプロセス条件は、図2を参照して説明した場合と同じである。
Arガスのみ供給した曲線Aの場合には、当初より膜厚は14Å程度であって、経過時間が増加しても膜厚はほとんど変化がなかった。
これに対して、本発明方法である曲線Bの場合には、当初の膜厚は4Åであり、その後、経過時間が1sec増加する毎に、膜厚は17Å及び42Å程度というように急激に増加しており、図10に示す遅延時間T1が発生することなく、処理実行工程に移行すると、直ちに実際に膜の堆積を開始できることが確認することができた。
これに対して、本発明方法である曲線Bの場合には、当初の膜厚は4Åであり、その後、経過時間が1sec増加する毎に、膜厚は17Å及び42Å程度というように急激に増加しており、図10に示す遅延時間T1が発生することなく、処理実行工程に移行すると、直ちに実際に膜の堆積を開始できることが確認することができた。
尚、ここで経過時間”0”の時に、曲線Aの場合は14Å程度の初期膜厚があり、曲線Bの場合は4Å程度の初期膜厚があり、しかも、曲線Bの方が膜厚が少し小さくなっている。この初期膜厚は処理容器42の内壁面等に形成してあったCF膜よりなるプリコート膜がこの処理実行工程の前段側でArスパッタにより剥がれてその成分がウエハ上に堆積したものであり、更に、曲線Bの方が初期膜厚が小さい理由は、C5 F8 ガスを先出しした分だけArプラズマのエネルギーがC5 F8 ガスに与えられ、Arスパッタ量が低減し、その分の堆積量が落ちたからである。
また本発明では、プラズマを着火する時のプラズマ用電力を、従来方法の時の2500W(図6参照)よりもかなり低い1500W程度に設定しているので、その分、例えばアルミナよりなる天板76がArスパッタされることを抑制することができる。このため、ウエハW上に堆積するCF膜中にAl成分が取り込まれることを抑制することができる。実際に、従来方法で成膜したCF膜中のアルミニウムの濃度を”100”とすると、本発明方法で成膜したCF膜中のアルミニウムの濃度を”0.94〜5.8”程度まで低減することができた。
尚、本実施例ではCF膜を成膜する場合を例にとって説明したが、使用するガス種や堆積する膜種はこれに限定されず、例えばSiCO膜、SiN膜、SiO2 膜等の全ての膜種の成膜時に、本発明を適用することができる。
更には、プラズマ処理の種類としては成膜処理に限定されず、他のプラズマ処理、例えばプラズマエッチング処理やアッシング処理、クリーニング処理等にも本発明を適用することができる。
また、ここでは被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、これに限定されず、ガラス基板、LCD基板、セラミック基板等にも本発明を適用することができる。
更には、プラズマ処理の種類としては成膜処理に限定されず、他のプラズマ処理、例えばプラズマエッチング処理やアッシング処理、クリーニング処理等にも本発明を適用することができる。
また、ここでは被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、これに限定されず、ガラス基板、LCD基板、セラミック基板等にも本発明を適用することができる。
40 プラズマ処理装置
42 処理容器
44 載置台
58 加熱手段
64 排気系
70 真空ポンプ
76 天板
82 平面アンテナ部材
94 マイクロ波発生器
98 ガス供給手段
100 シャワーヘッド部
104A,104B ガス源
110 制御手段
112 記憶媒体
W 半導体ウエハ(被処理体)
42 処理容器
44 載置台
58 加熱手段
64 排気系
70 真空ポンプ
76 天板
82 平面アンテナ部材
94 マイクロ波発生器
98 ガス供給手段
100 シャワーヘッド部
104A,104B ガス源
110 制御手段
112 記憶媒体
W 半導体ウエハ(被処理体)
Claims (9)
- 真空引き可能になされた処理容器内へ不活性ガスと処理ガスとを供給してプラズマの存在下にて被処理体に対して所定の処理を施すようにしたプラズマ処理方法において、
前記処理容器内へ不活性ガスの供給を開始して前記処理容器内の圧力をプラズマが着火できるような圧力に設定する着火圧力設定工程と、
前記処理容器内への前記処理ガスの供給を開始すると共に、前記処理ガスが前記処理容器内に充満してプラズマが着火不能になる前にプラズマを着火するプラズマ着火工程と、
前記処理容器内の圧力を前記所定の処理を行うためのプロセス圧力に変化させて圧力調整する圧力調整工程と、
前記プラズマを着火して維持するために供給しているプラズマ用電力を前記所定の処理を行うためのプラズマ用電力の値に変更して前記所定の処理を行う処理実行工程と、
を有することを特徴とするプラズマ処理方法。 - 前記プラズマ着火工程のプラズマが着火不能になる状態は前記処理ガスの分圧が所定の圧力以上になった状態であることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理方法。
- 前記プラズマ着火工程では前記処理ガスの供給の開始と同時に前記所定の処理における前記処理ガスの供給量と同じ流量で前記処理ガスを供給することを特徴とする請求項1又は2記載のプラズマ処理方法。
- 前記処理実行工程におけるプラズマ用電力の値の変更は、前記処理容器内の圧力が前記所定の処理を行うためのプロセス圧力に達した時に行われることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
- 前記プラズマ着火工程におけるプラズマ用電力は、前記処理実行工程におけるプラズマ用電力よりも低く、且つプラズマの着火に十分な大きさであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
- 前記着火圧力設定工程の圧力は、前記処理実行工程における圧力よりも高く、且つプラズマの着火に十分な大きさであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
- 前記所定の処理は、成膜処理又はエッチング処理であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
- 被処理体に対して所定の処理ガスと不活性ガスとを用いてプラズマの存在下で所定の処理を行うプラズマ処理装置において、
前記被処理体を載置する載置台が内部に設けられた処理容器と、
前記処理容器内の雰囲気を排気するための真空ポンプと圧力制御弁とを有する排気系と、
前記処理容器内へ前記処理ガスと不活性ガスとを供給するガス供給手段と、
前記処理容器内にプラズマを立てるプラズマ形成手段と、
装置全体を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記処理容器内へ不活性ガスの供給を開始して前記処理容器内の圧力をプラズマが着火できるような圧力に設定する着火圧力設定工程と、
前記処理容器内への前記処理ガスの供給を開始すると共に、前記処理ガスが前記処理容器内に充満してプラズマが着火不能になる前にプラズマを着火するプラズマ着火工程と、
前記処理容器内の圧力を前記所定の処理を行うためのプロセス圧力に変化させて圧力調整する圧力調整工程と、
前記プラズマを着火して維持するために供給しているプラズマ用電力を前記所定の処理を行うためのプラズマ用電力の値に変更して前記所定の処理を行う処理実行工程と、を行うように制御することを特徴とするプラズマ処理装置。 - 被処理体を載置する載置台が内部に設けられた処理容器と、
前記処理容器内の雰囲気を排気するための真空ポンプと圧力制御弁とを有する排気系と、
前記処理容器内へ処理ガスと不活性ガスとを供給するガス供給手段と、
前記処理容器内にプラズマを立てるプラズマ形成手段と、
装置全体を制御する制御手段とを備えたプラズマ処理装置を用いて前記被処理体に対してプラズマの存在下で所定の処理を施すに際して、
前記処理容器内へ不活性ガスの供給を開始して前記処理容器内の圧力をプラズマが着火できるような圧力に設定する着火圧力設定工程と、
前記処理容器内への前記処理ガスの供給を開始すると共に、前記処理ガスが前記処理容器内に充満してプラズマが着火不能になる前にプラズマを着火するプラズマ着火工程と、
前記処理容器内の圧力を前記所定の処理を行うためのプロセス圧力に変化させて圧力調整する圧力調整工程と、
前記プラズマを着火して維持するために供給しているプラズマ用電力を前記所定の処理を行うためのプラズマ用電力の値に変更して前記所定の処理を行う処理実行工程と、を行うように前記プラズマ処理装置を制御するプログラムを記憶する記憶媒体。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006178786A JP2008010598A (ja) | 2006-06-28 | 2006-06-28 | プラズマ処理方法及びその装置 |
| TW096123586A TW200809963A (en) | 2006-06-28 | 2007-06-28 | Plasma processing method and equipment |
| PCT/JP2007/063013 WO2008001853A1 (en) | 2006-06-28 | 2007-06-28 | Plasma processing method and equipment |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006178786A JP2008010598A (ja) | 2006-06-28 | 2006-06-28 | プラズマ処理方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008010598A true JP2008010598A (ja) | 2008-01-17 |
Family
ID=38845617
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006178786A Pending JP2008010598A (ja) | 2006-06-28 | 2006-06-28 | プラズマ処理方法及びその装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008010598A (ja) |
| TW (1) | TW200809963A (ja) |
| WO (1) | WO2008001853A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160131897A (ko) | 2015-05-07 | 2016-11-16 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 플라즈마 처리 장치의 처리 조건 생성 방법 및 플라즈마 처리 장치 |
| JP7671680B2 (ja) | 2021-10-29 | 2025-05-02 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4435666B2 (ja) * | 2004-11-09 | 2010-03-24 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理方法、成膜方法 |
-
2006
- 2006-06-28 JP JP2006178786A patent/JP2008010598A/ja active Pending
-
2007
- 2007-06-28 WO PCT/JP2007/063013 patent/WO2008001853A1/ja not_active Ceased
- 2007-06-28 TW TW096123586A patent/TW200809963A/zh unknown
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20160131897A (ko) | 2015-05-07 | 2016-11-16 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 플라즈마 처리 장치의 처리 조건 생성 방법 및 플라즈마 처리 장치 |
| JP2016213031A (ja) * | 2015-05-07 | 2016-12-15 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理装置の処理条件生成方法及びプラズマ処理装置 |
| US9870901B2 (en) | 2015-05-07 | 2018-01-16 | Tokyo Electron Limited | Method of producing processing condition of plasma processing apparatus, and plasma processing apparatus |
| JP7671680B2 (ja) | 2021-10-29 | 2025-05-02 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| TW200809963A (en) | 2008-02-16 |
| WO2008001853A1 (en) | 2008-01-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4943047B2 (ja) | 処理装置及び処理方法 | |
| CN102210015B (zh) | 等离子体蚀刻方法以及等离子体蚀刻装置 | |
| CN101506951B (zh) | 蚀刻方法 | |
| JP4701691B2 (ja) | エッチング方法 | |
| US7811945B2 (en) | Selective plasma processing method | |
| US20150118858A1 (en) | Etching method for substrate to be processed and plasma-etching device | |
| US20130022760A1 (en) | Plasma nitriding method | |
| JP2000260747A (ja) | 平面アンテナ部材、これを用いたプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 | |
| JP5396180B2 (ja) | 選択酸化処理方法、選択酸化処理装置およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 | |
| JPWO2009008474A1 (ja) | プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置 | |
| JP2008235611A (ja) | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 | |
| JP2006040638A (ja) | プラズマ処理装置 | |
| JP4979575B2 (ja) | 基板の窒化処理方法および絶縁膜の形成方法 | |
| CN102725834B (zh) | 等离子体氮化处理方法和等离子体氮化处理装置 | |
| US7857984B2 (en) | Plasma surface treatment method, quartz member, plasma processing apparatus and plasma processing method | |
| JP2012094911A (ja) | プラズマ処理装置及び処理方法 | |
| WO2022168648A1 (ja) | 基板処理方法および基板処理装置 | |
| JP2007123766A (ja) | エッチング方法、プラズマ処理装置及び記憶媒体 | |
| JP2020017606A (ja) | ハードマスク用膜を形成する方法および装置、ならびに半導体装置の製造方法 | |
| JP2008182102A (ja) | 天板部材及びこれを用いたプラズマ処理装置 | |
| JP2008010598A (ja) | プラズマ処理方法及びその装置 | |
| KR20190129730A (ko) | 에칭 방법 및 에칭 장치 | |
| US20230420294A1 (en) | Substrate processing method and substrate processing apparatus | |
| WO2024237080A1 (ja) | 基板処理方法および基板処理装置 | |
| JP2010238739A (ja) | プラズマ処理方法 |