本発明は使用者を入眠状態から覚醒させるのに適する照明式覚醒装置および建築構造物に関する。
特許文献1には、ベッドのへッドボードの内部照明灯の光をヘッドボードの窓開口から放つことで、ベッドのへッドボード周辺を薄暗く照らす技術が開示されている。このものによれば、へッドボードの内部に配置した照明灯からの光は、ヘッドボードの窓開口から放たれ、室内を薄暗く照らすため、就寝者の就寝を妨げないとされている。特許文献2には、光量を無段階または段階的に調整可能な照明式覚醒装置と、この照明式覚醒装置に光量を漸増させる信号発生装置と、信号発生装置および目覚まし音発生装置をそれぞれ設定された時刻に起動させるタイマー装置とを有する照明併用式目覚まし時計が開示されている。このものによれば、ベッドに入眠している使用者に、照明式覚醒装置から直接照射される直接光を当てることにしている。特許文献3には、設定時刻になると、室内照明式覚醒装置の照明を徐々に明るくさせる調光機能を有する目覚まし装置が開示されている。室内照明式覚醒装置は室内の天井壁に取り付けられているものであると考えられる。
実開平6−64557号公報
実開平4−96095号公報
特開2003−215279号公報
ところで、特許文献1の技術は、就寝を妨げないように、ベッドのへッドボードの内部に配置した照明灯からの光を、ヘッドボードの窓開口を薄暗く放すだけであり、光を利用して使用者を入眠状態から積極的に覚醒させる技術を開示しているものではない。特許文献2の技術は、使用者を入眠状態から覚醒させることができるもの、ベッドに入眠している使用者に照明式覚醒装置から直接光を当てることにしている。このため、使用者に当てられる光は、照明式覚醒装置から直接的に発光される眩しい直接光であり、入眠者に対しては刺激が強い。このため、快適な目覚めには限界がある。特許文献3の技術は、室内照明式覚醒装置は室内の天井壁に取り付けられているものであると考えられる。このような特許文献3の技術は、室内の側壁で反射した間接光を利用するものでも、光反射部材で反射した間接光を利用するものでもない。本発明は上記した従来の覚醒用照明装を更に技術的に進めたものであり、使用者を入眠状態から良好に覚醒させるのに有利な照明式覚醒装置および建築構造物を提供することを課題とする。
様相1に係る照明式覚醒装置は、使用者が入眠する室内に設けられ光を発光可能な照明器と、照明器を点灯させる照明器作動手段とを具備しており、照明器作動手段は、室内の側壁もしくは室内のベッドに設けられた光反射性をもつ光反射部材、または、室内の側壁自体に、照明器から発光された光を反射させて生成した間接光により、使用者の入眠状態からの覚醒を促進させることを特徴とする。覚醒とは、使用者の目が覚めている状態をいう。間接光は、光源から発光された光を他の部材に少なくとも一度反射させた反射後の光をいう。このような間接光は、光源から発光された直接光に比較して、柔らかい光といえる。本発明によれば、間接光を利用することにより、入眠状態からの覚醒を行う。このため、直接光による眩しさが軽減され、眩しさに起因する不快感が軽減される。ひいては入眠状態からの覚醒を良好に行うことができる。光反射部材としては、光反射性をもつものであれば何でも良く、金属(例えば鋼系、ステンレス鋼、銅系、アルミ系、チタン系、亜鉛系、スズ系、金系、銀系)、セラミックス(例えばアルミナ、シリカ、ジルコニア、炭化ケイ素)、樹脂(例えば熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂)、織物、不織布等で形成できる。樹脂、織物、不織布、皮革等は、鏡面と異なり、柔らかい間接光を生成できる。光反射面としては、物理的成膜手段、化学的成膜手段などによる成膜で形成されていても良い。光反射面の反射率を高める為には、鏡面が例示される。光反射面の反射率を低くする為には、樹脂面、織物面、皮革面が例示される。
本様相によれば、間接光は、室内の側壁もしくはベッドに設けられた光反射部材で反射させることにより、または、室内の側壁で反射させることにより得られる。室内の天井壁は、就寝中の使用者に対して側壁よりも遠い位置にある。これに対して、室内の側壁は、天井壁よりも、就寝中の使用者に近い。このため、天井壁で反射した間接光を用いて人を覚醒させる場合に比較して、間接光の過剰散乱が抑制され、使用者を覚醒させ易く、更に、近くで就寝している使用者に対しても影響が少ない。殊に、光反射部材が用いられるときには、光反射部材を使用者の好みに応じて選択できる。選択した光反射部材を室内の側壁あるいはベッドに取り付ける作業は、高さが高い天井壁の場合に比較して容易である利点が得られる。また、間接光を室内の側壁自体で生成させるときであっても、天井壁の下側に繋がる側壁の表出面については、高さが高い天井壁の場合に比較して、間接光を生成する光反射に適するように後処理し易い。このため使用者の好みに応じて側壁の表出面を後処理でき、使用者の好みに応じて覚醒用の間接光を生成させ易い。
様相2に係る照明式覚醒装置によれば、上記様相において、光反射部材および照明器の光源のうちの少なくとも一方を振動可能、移動可能、回転可能、傾動可能とするアクチュエータが当該一方に設けられていることを特徴とする。この場合、アクチュエータが作動すると、光反射部材または照明器が振動、移動または傾動するため、柔らかい間接光といえども、刺激性を高めることができ、覚醒効果を高めることができる。なお、間接光の刺激性が要請されないときには、アクチュエータを停止させれば良い。アクチュエータとしては、モータ、超音波振動子、電磁ソレノイド等が例示される。
様相3に係る照明式覚醒装置によれば、上記様相において、照明器は、光反射部材または室内の前記側壁に光を当てて側方間接光を生成する第1光源と、光を前記室内の天井壁に当てて天井間接光を生成する第2光源とを備えており、照明器作動手段は、(a)使用者を入眠状態から覚醒させるとき、第1光源を作動させて第1光源の光を光反射部材または室内の側壁に当てて側方間接光を生成する第1覚醒操作と、(b)第2光源を作動させて第2光源の光を天井壁に当てて天井間接光を生成する第2覚醒操作とを実施することを特徴とする。
本様相によれば、照明器は、光反射部材または側壁に光を当てて間接光を生成する第1光源と、光を室内の天井壁に当てて天井間接光を生成する第2光源とを備えている。従って、照明器は、第2光源の天井間接光により室内全体を薄暗い状態で照らす照明機能をもつと共に、使用者の頭または顔面付近を第1光源からの側方間接光により部分的に照らす照明機能とを備えている。本様相によれば、側方間接光は、使用者の頭付近または顔面付近を局所的に照らす。このため、隣の使用者が存在するときであっても、隣の使用者に影響をあまり与えることなく、入眠前の読書を行うことができる。このように本様相によれば、単数の照明器で、第2光源による室内の薄暗い天井照明と、第1光源による入眠・覚醒用のスポット的な照明とを兼用することができる。更に本様相によれば、照明器を側壁に取り付ければ、側方間接光用の第1光源と、天井間接光用の第2光源とをまとめて取り付けることができ、作業性、施工性に優れている。
様相4に係る照明式覚醒装置によれば、上記様相において、照明器作動手段は、第2覚醒操作を実施した後に第1覚醒操作を実施するか、あるいは、第1覚醒操作を実施した後に第2覚醒操作を実施することを特徴とする。第2覚醒操作を実施した後に第1覚醒操作を実施する場合には、第2光源の光を室内の天井壁に当てて天井間接光を生成して、天井間接光により室内の広い面積を薄明かり状態として、予備的に覚醒させる。その後、第1光源の光を側壁の光反射部材または側壁自体に当てて間接光を生成させる。このため使用者の入眠状態からの覚醒を徐々に行うことができる。また、第1覚醒操作を実施した後に第2覚醒操作を実施する場合には、第1光源の光を光反射部材または側壁に光を当てて側方間接光を生成させる。その後、第2光源の光を室内の天井壁に当てて天井間接光を生成して、天井間接光により室内の広い面積を明るくする。このため使用者の入眠状態からの覚醒を徐々に行うことができる。
様相5に係る照明式覚醒装置によれば、上記様相において、照明器は、光反射部材または側壁で反射して生成された間接光を使用者の入眠場所において入射させる複数の目標位置を切り替え可能に設定されていることを特徴とする。この場合、目標位置は異なる場所に設定されている。このため、複数の目標位置のうち特定の目標位置に間接光を入射させる。よって、複数の使用者が室内で入眠しているときであっても、他の人に間接光を影響させないようにできる。これにより他の使用者に影響を与えることなく、使用者毎に覚醒させることができる。
様相6に係る照明式覚醒装置は、使用者が入眠する室内に設けられ光を発光可能な照明器と、照明器を点灯させる照明器作動手段とを具備しており、照明器作動手段は、照明器から発光された光またはその光を反射させて生成させた光を揺動させることを特徴とする。ここで、揺動とは、光の照度の強弱の繰返し、光の輝度の強弱の繰返し、光の色相の変化の繰返し、光の光路の変位の繰返しのうちの少なくとも一つであることを意味する。これにより光源から直接発光される直接光よりも柔らかい間接光といえども、覚醒させる光の刺激性が高くなり、覚醒しにくい使用者であっても、覚醒させ易くなる。
様相7に係る照明式覚醒装置によれば、上記した様相において、照明器作動手段は、使用者を入眠状態から覚醒させるとき、照明器の光量の増加および減少を繰り返すことにより、照明器から発光された光の光量、または、その光を反射させて生成させた間接光の光量の増加および減少を繰り返すことを特徴とする。これにより間接光といえども、覚醒させる光の刺激性が高くなり、覚醒しにくい使用者であっても、覚醒させ易くなる。
様相8に係る照明式覚醒装置によれば、上記した様相において、照明器作動手段は、使用者を入眠状態から覚醒させるとき、照明器から発光される光の点滅を繰返すことを特徴とする。これにより覚醒させる光の刺激性が高くなり、覚醒しにくい使用者であっても、覚醒させ易くなる。
様相9に係る照明式覚醒装置によれば、上記した様相において、照明器作動手段は、使用者を入眠状態から覚醒させるとき、照明器の光源に対して振動、移動、揺動、傾動のうちの少なくとも一つの動作をさせることを特徴とする。これにより覚醒させる光の刺激性が高くなり、覚醒しにくい使用者であっても、覚醒させ易くなる。この場合、使用者の顔面付近に当たる光が、就寝中の使用者の肩幅に沿った方向よりも、使用者の身長方向に沿って変位するように、光源に対して振動、移動、揺動または傾動させることができる。この場合、覚醒させる使用者の横方で就寝している他の使用者に対する影響が抑えられる。
様相10に係る照明式覚醒装置によれば、上記した様相において、照明器は、所定のパターン形状に複数の光源を並設して形成された光源群をもち、光源群を構成する光源を順に点滅させることを特徴とする。点滅により覚醒光の刺激性が高くなり、覚醒しにくい使用者であっても、覚醒させ易くなる。所定のパターン形状としては、円周状、同心円状、楕円状、直線状、四角状、三角状などのいずれかが採用できる。
様相11に係る建築構造物は、使用者が入眠する室内と前記室内に設けられた照明式覚醒装置とをもつ建築構造物において、照明式覚醒装置は、上記した様相のいずれかで構成されていることを特徴とする。建築構造物としては、一般家屋、ユニット住宅、ビル、マンションが例示される。間接光は、直接光に比較して柔らかい光といえる。入眠状態からの覚醒を間接光により行う。このため眩しさによる不快感が軽減され、入眠状態からの覚醒を良好に行うことができる。間接光は、室内の側壁に設けられた光反射性をもつ光反射部材、または、室内の側壁により得られる。天井壁は側壁よりも遠いが、側壁は天井壁よりも入眠中の使用者に近い。このため、このため、天井壁で反射した間接光を用いて覚醒させる場合に比較して、間接光の過剰散乱が抑制され、使用者を覚醒させ易いし、近くで就寝している使用者に対しても影響が少ない。殊に、光反射部材が用いられるときには、光反射部材を使用者の好みに応じて選択できる。更に、選択した光反射部材を室内の側壁に取り付ける作業は、天井壁の場合に比較して容易である利点が得られる。また、間接光を室内の側壁自体で生成させるときであっても、天井壁の下側に繋がる側壁については、高さが高い天井壁の場合よりも、間接光を生成する光反射に適するように後処理し易いため、使用者の好みに応じて後処理し易い。
本発明によれば、使用者を入眠状態から良好に覚醒させることができる。
照明式覚醒装置は、使用者が入眠する室内に設けられ光を発光可能な照明器と、照明器作動手段とを備えている。照明器作動手段は、室内の側壁もしくはベッドに設けられた光反射部材、または側壁自体に、照明器から発光された光を反射させることにより間接光を生成し、その間接光により、使用者の入眠状態からの覚醒を促進させる。光反射部材としては、ベッドのヘッド部側(就寝者の頭側)に取り付けられている形態が例示される。この場合、使用者の頭部はベッドのヘッド部接近しているため、使用者の頭部の顔面付近に間接光を当て易く、覚醒効果を高め易い。また、光反射部材としては、使用者が横たわるベッドのヘッド部側において高さ位置調整可能に取り付けられており、反射により間接光を生成する光反射面をもつ形態が例示される。この場合、使用者の頭部はベッドのヘッド部側に接近するため、他の就寝者に影響を与えることを抑えつつ、使用者の顔面付近に間接光を当て易く、覚醒効果を高め易い。
また、光反射部材としては、使用者が横たわるベッドのヘッド部に着脱可能または着脱不能に配置され間接光を生成する光反射面をもつ意匠部品である形態が例示される。意匠部品としては、工芸品、工業製品、天然物等が例示される。具体的には、皿、置物、置き時計、掛け軸、鏡体、ガラス体、天然石等が例示される。また、ベッドはベッドの少なくとも一部を起伏させる起伏駆動部を備えており、照明器作動手段は、使用者を入眠状態から覚醒させるとき、間接光の生成と共に、起伏駆動部を作動させてベッドの少なくとも一部を動作させる形態が例示される。この場合、間接光の生成と共に、ベッドの少なくとも一部が動作するため、使用者を入眠状態から覚醒させ易い。本明細書では、『使用者を入眠状態から覚醒させるとき』とは、間接光により使用者を入眠状態から覚醒させるにあたり、間接光を生成している途中、間接光を生成する直前、間接光を消した直後のうちのいずれか少なくとも一つの時期が例示される。光反射部材としては、光を乱反射させて乱反射性をもつ乱反射部をもつ形態が例示される。乱反射した間接光は刺激性をもつため、間接光といえども刺激性が高まり、入眠状態から覚醒させ易い。光反射部材としては、間接光が進行するにつれて間接光の照明断面積を小さくさせる光集束性を高める曲面を有する形態が例示される。間接光を集束させれば、間接光の照度が高まり、間接光により入眠状態から覚醒させ易い。
照明器は、光反射部材または側壁に光を当てて側方間接光を生成する第1光源と、光を室内の天井壁に当てて天井間接光を生成する第2光源とを備えている形態が例示される。この場合、照明器を室内の側壁に取り付ければ、側方間接光用の第1光源と、天井間接光用の第2光源とを同時に取り付けることができ、施工性に優れている。ここで、好ましくは、照明器作動手段は、第1光源を作動させて第1光源の光を光反射部材または側壁に当てて側方間接光を生成する第1覚醒操作と、第2光源を作動させて第2光源の光を天井壁に当てて天井間接光を生成する第2覚醒操作とを実施して、使用者を覚醒させることができる。この場合、使用者の入眠状態からの覚醒を徐々に行うことができる。また、照明器作動手段は、第2覚醒操作の後で第1覚醒操作を実施することができる。この場合においても、使用者の入眠状態からの覚醒を徐々に行うことができる。また、照明器作動手段は、第1覚醒操作および第2覚醒操作を同時に実施させて、使用者を覚醒させることができる。この場合、使用者覚醒を早期に行うことができる。
照明器としては、光反射部材または側壁で反射して生成された間接光を使用者の入眠場所において入射させる複数の目標位置を切り替え可能に設定されている形態が例示される。照明器としては、光源の向きを変更することにより光の方向を変更する照明器用駆動部をもち、照明器用駆動部を駆動させて光源から発光される光の方向を変更することにより、間接光で照らす目標位置を切り替え可能に設定されている形態が例示される。照明器は、複数の光源をもち、複数の光源のうち所定の光源を選択して点灯させることにより、間接光で照らす目標位置を切り替え可能に設定されている形態が例示される。照明器作動手段は、使用者を入眠状態から覚醒させるとき、照明器の光量を時間経過につれて増加させることにより、間接光の光量を増加させる形態が例示される。照明器作動手段は、使用者を入眠状態から覚醒させるとき、照明器の光量の増加および減少を繰り返す形態が例示される。
音響を生成する音響発生要素が設けられており、照明器作動手段は、使用者を入眠状態から覚醒させるとき、間接光の生成と共に、音響発生要素を作動させて音響を生成させる形態が例示される。本明細書によれば、『間接光の生成と共に』とは、間接光の生成中の時刻、間接光の生成直前の時刻、間接光の生成直後の時刻のうちの少なくとも一つを含む意味である。直前、直後とは、間接光の生成開始瞬間の時刻に対して、例えば、少なくとも30分前または後、少なくとも10分前または後、少なくとも5分前または後などが挙げられる。間接光による覚醒と、音響による覚醒とが併用されるため、入眠状態から覚醒させ易い。間接光による覚醒処理の後、音響による覚醒処理を行うことが好ましい。この場合、間接光により使用者が覚醒すれば、音響を発生させずとも良くため、音響が他の就寝者に影響を与えることが抑えられる利点が得られる。なお、音響による覚醒処理を音響発生要素は、ベッドに設けられていても良いし、ベッド以外に設けられていても良い。
香気を生成する香気発生要素が設けられており、照明器作動手段は、使用者を入眠状態から覚醒させるとき、間接光の生成と共に、香気発生要素を作動させて香気を生成させる形態が例示される。この場合、間接光による覚醒と、香気よる覚醒とが併用されるため、入眠状態から覚醒させ易い。香気は、心地良い香気が好ましい。照明器作動手段は、使用者を入眠状態に到達させるとき、間接光の生成と共に照明器の光量を時間経過につれて減少させることにより、間接光の光量を減少させる形態が例示される。この場合、使用者を覚醒状態から入眠状態に移行させ易い。照明器は、照明器から発光させる光の色温度を変更可能に設けられており、照明器作動手段は、使用者を覚醒させるとき、使用者を入眠させるときよりも覚醒に適する色温度をもつ色を設定する形態が例示される。この場合、覚醒効果を高めることができる。また、照明器作動手段は、使用者を入眠させるとき、使用者を覚醒させるときよりも入眠に適する色温度をもつ色を設定する形態が例示される。この場合、入眠効果を高めることができる。
以下、本発明の実施例1について図1〜図6を参照して説明する。本実施例に係る室内用の照明式覚醒装置1は、複数のベッドにそれぞれ就寝している使用者の入眠状態からの覚醒に対処する。図1および図2に示すように、照明式覚醒装置1は、使用者が入眠する室内に設けられ光を発光可能な照明器2と、照明器作動手段として機能する制御装置3とを備えている。なお、図1において、制御装置3はベッド4に装備されているが、これに例示であり、照明器2に装備されていても良い。室内には、複数のベッド4、つまり第1ベッド41および第2ベッド42が設置されている。第1ベッド41および第2ベッド42は、使用者が横たわるベッド本体43と、使用者の頭部に対向するヘッド部44とを備える。
室内の側壁M1のうち適切な高さ位置には、光反射部材5、つまり第1光反射部材51および第2光反射部材52が並設状態に着脱可能または着脱不能に取り付けられている。図2に示すように、第1光反射部材51は、第1ベッド41に就寝する使用者に使用されるものであり、第1ベッド41に対向するように取り付けられている。第2光反射部材52は、第2ベッド42に就寝する使用者に使用されるものであり、第2ベッド42に対向するように取り付けられている。ここで、第1ベッド41に就寝する使用者の顔面付近(第1ベッド41のヘッド部44付近)が、間接光の第1目標位置K1となる。第2ベッド42に就寝する使用者の顔面付近が、間接光の第2目標位置K2(第2ベッド42のヘッド部44付近)となる。
図1に示すように、照明器2は、室内の天井壁M2ではなく、側壁M1に取付アーム20(取付手段)により取り付けられている。照明器2は、光反射部材5に光を当てて側方間接光28を生成する第1光源21と、天井壁M2に光を当てて天井間接光27を生成する第2光源22と、第1光源21および第2光源22を保持する保持部24とを備えている。第1光源21は、第1光源部21aと第1光源部21bとで形成されている。第1光源部21aは、第1光反射部材51に光を当てて側方間接光28を形成し、その側方間接光28を第1ベッド41のヘッド部44付近に当てる。第1光源部21bは、第2光反射部材52に光を当てて側方間接光28を形成し、その側方間接光28を第2ベッド42のヘッド部44付近に当てる。
第1光源21(21a,21b)からの光は、側方間接光28として、ベッド4に横たわっている使用者の顔面付近をスポット的に照らすため、ベッド上での読書等に有効である。更に、第1光源21(21a,21b)から発光される直接光は、側壁M1を照らすように斜め方向に指向している。故に、第1光源21(21a,21b)の光は、ベッド4に横たわっている使用者の顔面付近を直接照らさないように設定されている。故に、直接光による眩しさ、眩しさによる不快感を与えることが抑えられている。第2光源22は、第2光源部22aと第2光源部22bとで形成されている。第2光源部22aは、天井壁M2のうち第1ベッド41の上方側の壁に光を当てて天井間接光27を形成する。第2光源部22bは、天井壁M2のうち第2ベッド42の上方側の壁に光を当てて天井間接光27を形成する。このため照明器2を側壁M1に取り付ければ、側方間接光28を生成する第1光源21(21a,21b)と、天井照明用の天井間接光27を生成する第2光源22(22a,22b)との双方を同時に取り付けることができ、作業性および施工性に優れている。
第1光源21および第2光源22を制御するスイッチ手段としてのリモコンスイッチ装置7が設けられている。リモコンスイッチ装置7は、ベッド4に対して別離可能とされている。図4に示すように、リモコンスイッチ装置7は、第1ベッド41用の第1スイッチ領域7aと、第2ベッド42用の第2スイッチ領域7bとをもつ。図4に示すように、第1スイッチ領域7aは、第1光源部21aをオンオフさせるスイッチ71と、第2光源部22aをオンオフさせるスイッチ72と、第1ベッド41の音響発生要素47の作動を解除する音響解除スイッチ73と、第1ベッド41の香気発生要素48の作動を解除する香気解除スイッチ74と、第1ベッド41に就寝する使用者の起床時刻を設定するスイッチ75と、第1ベッド41に就寝していた使用者が起きたときに起床を確認するために操作する起床確認スイッチ76と、第1ベッド41の使用者が入眠に入るときに操作する就寝スイッチ77とをもつ。なお、第2スイッチ領域7bも第1スイッチ領域7aと同様とされている。リモコンスイッチ装置7の各スイッチの操作信号は、制御装置3に入力される。
使用の際には、第1ベッド41で就寝する使用者、第2ベッド42で就寝する使用者は、それぞれの専用の起床時刻を、予め、個別にリモコンスイッチ装置7に設定しておく。制御装置3はタイマ機能をもつ。起床時刻に到達したら、入眠状態の使用者を覚醒させる覚醒制御を制御装置3は実行する。即ち、制御装置3は、起床時刻に到達したら、第1光源21を作動させて第1光源21(21a,21b)の光を光反射部材5に当てて側方間接光28を生成する覚醒操作を実施する。間接光は、光源から直接照射される直接光に比較して、柔らかい光といえる。このため、覚醒時において眩しさによる不快感が軽減され、入眠状態からの覚醒を良好に行うことができる。本例によれば、側方間接光28は、室内の側壁M1に設けられた光反射性をもつ光反射部材5により得られる。ここで、天井壁M2は、入眠中の使用者から側壁M1よりも遠い位置にある。しかし、側壁M1は、天井壁M2よりも入眠中の使用者に近い位置にある。このため、側方間接光28を用いて覚醒させる場合には、天井壁M2で反射した天井間接光27を用いて覚醒させる場合に比較して、室内における間接光の過剰散乱が抑制され、使用者を覚醒させ易いし、近くで就寝している使用者に対しても影響が少ない利点が得られる。
ところで、本例によれば、室内の室の側壁M1に取り付けられる光反射部材5は、その光反射性、色、意匠などの間接光生成に関するパラメータを、使用者の好みに応じて選択することができる。しかも、高さが高い天井壁M2の下側に側壁M1は繋がっているため、高さが高い天井壁M2に光反射部材5を取り付ける場合に比較して、光反射部材5を側壁M1に容易に取り付けることができる利点が得られる。なお、使用者を覚醒させるとき、覚醒を徐々に行なせるためには、制御装置3は、照明器2の第1光源21の光量を時間経過につれて次第に増加させ、側方間接光28の光量を次第に増加させることが好ましい。但し場合によっては、側方間接光28の光量を一定とすることもできる。
殊に本例によれば、入眠状態から覚醒させるに当たり、制御装置3は、先ず、第2光源22を点灯作動させて第2光源22の光を天井壁M2に当てて、天井間接光27を生成する予備的な覚醒操作を実施する。その後、制御装置3は、第1光源21を点灯作動させて第1光源21の光を光反射部材5に光を当て、側方間接光28を生成させ、その側方間接光28をベッド4のヘッド部44付近(即ち、ベッド4に寝ている使用者の顔面付近)に当てる。このため入眠状態からの覚醒を徐々に行うことができ、心地よい覚醒に貢献することができる。
本例によれば、照明器2は、光反射部材5で反射して生成された側方間接光28を使用者の入眠場所において入射させる第1目標位置K1および第2目標位置K2に切り替え可能に設定されている。具体的には、第1ベッド41に就寝している使用者を覚醒させるときには、前述したように、先ず、第2光源部22aを作動させて第2光源部22aの光を天井壁M2に当てて第1ベッド41の上方に天井間接光27を生成し、予備的な覚醒操作を実施する。その後、制御装置3は、第1光源部21aの光を第1光反射部材51に光を当てて側方間接光28を形成し、その側方間接光28を第1ベッド41のヘッド部44付近、つまり第1目標位置K1(第1ベッド41に就寝している使用者の顔面付近)に当てる。このため第1ベッド41に就寝している使用者を覚醒させるときには、第2ベッド42に就寝している使用者に与える影響を少なくすることができる。
また、第2ベッド42に就寝している使用者を覚醒させるときには、前述したように、先ず、第2光源部22bを作動させて第2光源部22bの光を天井壁M2に当てて第2ベッド42の上方に天井間接光27を生成し、予備的な覚醒操作を実施する。その後、制御装置3は、第1光源部21bの光を第2光反射部材52に光を当てて側方間接光28を形成し、その側方間接光28を第2ベッド42のヘッド部44付近、つまり第2目標位置K2(第2ベッド42に就寝している使用者の顔面付近)に当てる。このため第2ベッド42に就寝している使用者を覚醒させるときには、第1ベッド41に就寝している使用者に与える影響を少なくすることができる。本例によれば、照明器2は、第2光源22により室内を薄暗い状態で照らす照明機能をもつと共に、第1ベッド41上の使用者の顔付近および第2ベッド42上の使用者の頭部、顔付近を第1光源21からの側方間接光28により部分的に照らす照明機能とを備えている。側方間接光28は使用者の顔付近を局所的に照らすため、隣の使用者に影響をあまり与えることがない。故に、ベッド4上の使用者は、入眠前の読書を行うことができる。このように本例では、単数の照明器2で、室内全体の照明と、入眠・覚醒用の照明とを兼用することができる。本例によれば、覚醒用の音響を生成する音響発生要素47が第1ベッド41、第2ベッド42に設けられている。制御装置3は、使用者を入眠状態から覚醒させるとき、上記した天井間接光27および側方間接光28の生成の他に、必要がある場合には、音響発生要素47を作動させて覚醒用の音響(例えば、音楽、鳥の鳴き声、川の流れ音)を生成させることができる。この場合、間接光による覚醒と、音響による覚醒とが併用されるため、入眠状態から心地よく覚醒させ易い。
更に、香気を生成する香気発生要素48が第1ベッド41、第2ベッド42に設けられている。制御装置3は、使用者を入眠状態から覚醒させるとき、必要がある場合には、間接光の生成と共に、香気発生要素48を作動させて香気を生成させる。この場合、間接光による覚醒と、香気よる覚醒とが併用されるため、入眠状態から覚醒させ易い。香気は、心地良い香気が好ましい。間接光の他に、音響発生要素47および香気発生要素48の双方を併用しても良い。但し、音響の場合には、隣で就寝している使用者に音響が影響を与えるおそれがあるため、隣で就寝している使用者が存在するときには、音響解除スイッチ73を操作しておき、音響を発生させない方が好ましい。香気の場合にも、隣で就寝している使用者に香気が影響を与えるおそれがあるときには、香気解除スイッチ74を操作しておき、香気を発生させない方が好ましい。
本例によれば、照明器2の第1光源21の光の色温度については、使用者を覚醒させるときに適する色彩となるように設定することが好ましい。つまり、第1光源21の光の色温度は4500K以上(4500〜11000K、殊に5000〜11000K)に設定されていることが好ましい。色温度が高いと、青白っぽい色となる。色温度が低いと、赤っぽい色となる。なお、図3は色温度と実際の色との関係を示す。上記したような色温度範囲に設定しておけば、高い覚醒効果が得られ、覚醒促進に貢献できる。照明器2の第2光源22の光の色温度については、使用者を覚醒させるときに適する色彩となるように設定しても良いし、異なる色温度に設定しても良い。
図5および図6は、タイマ計測機能をもつ制御装置3が実行する代表的に制御形態のフローチャートを示す。図5は覚醒用のフローチャートを示す。覚醒用のフローチャートはこれに限定されるものではない。図5に示すように、現在時刻を読み込む(ステップS102)。次に現在時刻が起床時刻に相当するか否か判定する(ステップS104)。起床時間でなければ、メインルーチンにリターンする。現在時刻が起床時間に相当すれば、香気発生が解除されているか読み込み(ステップS106)。香気発生が解除されていなければ、香気発生要素48を所定時間作動させる(ステップS108)。香気発生が解除されていれば、香気発生要素48を非作動とする。次に、第2光源22を点灯させ(ステップS110)、天井間接光を生成させる。次に、第2光源22の光量をΔL1増加させる(ステップS112)。カウント回数Nを1増加させると共に、時間ΔT1待機する(ステップS114)。次に、カウント回数Nが覚醒用の所定回数NAに到達したか否か判定する(ステップS116)。到達していなければ、ステップS112に戻る。このためカウント回数Nが覚醒用の所定回数NAに到達するまで、第2光源22の光量はΔL1ずつ、時間ΔT1毎に次第に増加する。この場合、第2光源22の光量をΔL1ずつ増加させつつも、第2光源22を点滅させて、覚醒効果を高めることにしても良い。
カウント回数Nが覚醒用の所定回数NAに到達していれば、側方間接光28を生成すべく、第1光源21を点灯させると共に、カウント回数Nをキャンセルする(ステップS118)。第1光源21の光量をΔL2増加させ、側方間接光28の光量を増加させる(ステップS120)。カウント回数Nを1増加させると共に、時間ΔT2待機させる(ステップ122)。次に、カウント回数Nが覚醒用の所定回数NBに到達したか否か判定する(ステップS124)。到達していなければ、ステップS120に戻る。このためカウント回数Nが覚醒用の所定回数NBに到達するまで、第1光源21の光量は、ΔL2ずつ、時間ΔT2毎に次第に増加する。これにより覚醒を徐々になし得る。この場合、第1光源21の光量をΔL2ずつ増加させつつも、第1光源21を点滅させて、覚醒効果を高めることにしても良い。ここまでの間接光により使用者が起床していれば、起床確認スイッチ76が操作されるはずである。このため起床確認スイッチ76の操作を待つべく、所定時間待機すると共に、カウント数Nをキャンセルする(ステップS126)。もし、所定時間経過しても、確認スイッチ76が操作されていないときには、使用者は起床していないと推定される。そこで、起床確認スイッチ76の操作状況を読み込み(ステップS128)、起床確認スイッチ76が操作されているか否か、つまり、使用者が起床しているか否か判定する(ステップS130)。ここで、起床確認スイッチ76が操作されているときには、使用者は起床していると推定される。起床していれば、メインルーチンにリターンする。これに対して、所定時間経過しても、起床確認スイッチ76が操作されていないときには、起床していないと推定される。このように使用者が起床していないと推定されるとき、音響解除スイッチ73が解除されていなければ(ステップS132のNO)、音響発生要素47を所定時間作動させて、覚醒を促進させる(ステップS134)。そしてメインルーチンにリターンする。
図6は使用者が入眠するときに制御装置3が実施する入眠用のフローチャートを示す。入眠用のフローチャートは図6に限られるものではない。図6に示すように、就寝スイッチ77の操作状況を読み込む(ステップS402)。就寝スイッチ77が操作されているか否かを判定する(ステップS404)。就寝スイッチ77が操作されていれば、使用者は入眠を開始することになる。そこで、香気発生が解除されているか読み込み(ステップS406)。香気発生が解除されていなければ、香気発生要素48を所定時間作動させる(ステップS408)。香気発生が解除されていれば、香気発生要素48を非作動とする。次に、第1光源21の光量をΔL3減少させる(ステップS410)。カウント回数Nを1増加させるとともに、時間ΔT3待機する(ステップS412)。カウント回数Nが就寝用の所定回数NCに到達したか否か判定する(ステップS414)。到達していなければ、ステップS410に戻る。このためカウント回数Nが覚醒用の所定回数NCに到達するまで、第1光源21の光量は、ΔL3ずつ、時間ΔT3ごとに次第に減少する。カウント回数Nが覚醒用の所定回数NCに到達していれば、第1光源21をオフさせると共に、カウント回数Nをキャンセルする(ステップS416)。次に、天井間接光用の第2光源22の光量をΔL4減少させる(ステップS418)。カウント回数Nを1増加させると共に、時間ΔT4待機する(ステップS420)。カウント回数Nが就寝用の所定回数NDに到達したか否か判定する(ステップS422)。到達していなければ、ステップS418に戻る。このためカウント回数Nが覚醒用の所定回数NDに到達するまで、第2光源22の光量は、ΔL4ずつ、時間ΔT4ごとに減少する。カウント回数Nが覚醒用の所定回数NDに到達していれば、第2光源22をオフさせ(ステップS424)、メインルーチンにリターンする。このように間接光の光量を徐々に減少させるため、入眠を徐々になし得る。上記した制御は、ベッド41の使用者、ベッド42の使用者に対して個別に実行される。
ところで本例では、光反射部材5の表面形態は特に制限されない。光反射部材5の表面を波打ち形状することもできる。この場合、側方間接光28を分散光とすることもでき、眩しい直接光による不快感を抑えるのに有利である。また必要に応じて、光反射部材5の表面を鏡面とすることもできる。この場合、光反射性を高め得る。また本例では、光反射部材5を振動可能または移動可能とするアクチュエータ500が光反射部材5の裏面または内部などに付設されていても良い。この場合、アクチュエータ500が作動すると、光反射部材5が振動または移動(所定距離の一方向移動または往復移動)するため、間接光の刺激性を高めることができ、覚醒効果を更に高めることができる。光反射部材5の移動方向としては、高さ方向、横方向のいずれでも良い。なお、光の刺激性があまり要請されないときには、アクチュエータ500を停止させれば良い。このようにアクチュエータ500は必ずしも必須ではなく、必要に応じて設けることができる。なお覚醒光を発光する第1光源21を構成する第1光源部21aは、照明器2内において回転可能または傾動可能とされていても良い。同様に、第1光源部21bも照明器2内において回転可能または傾動可能とされていても良い。これにより間接光といえども、刺激性を高めることができる。
図7は実施例2を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。この場合、第1光源部21aは、第1ベッド41に寝ている使用者の顔面付近を照らす間接光を形成する。このような第1光源部21aは、入眠状態から覚醒させるのに適する覚醒用光源24と、覚醒状態から入眠させるのに適する入眠用光源25とを備えている。同様に、第1光源部21bは、第2ベッド42に寝ている使用者の顔面付近を照らす間接光を形成する。このような第1光源部21bは、入眠状態から覚醒させるのに適する覚醒用光源24と、覚醒状態から入眠させるのに適する入眠用光源25とを備えている。覚醒用光源24の光の色温度については、使用者を覚醒させるときに適する色彩(例えば、白色、昼光色、青白っぽい色)となるように設定されている。つまり、覚醒用光源24の光の色温度は4500K以上(K:ケルビン)(4500K〜11000K、殊に5000K〜11000K)に設定されている。このような色温度であれば、高い覚醒効果が得られ、覚醒促進に貢献できる。これに対して入眠用光源25の光の色温度については、使用者を入眠させるときに適する色彩(例えば、赤っぽい色)となるように設定されている。つまり、入眠用光源25の光の色温度は4500K未満(4500K未満〜1000K)に設定されている。このような色温度であれば、高いリラックス効果が得られ、入眠促進に貢献できる。
本例によれば、制御装置3は、入眠状態の使用者を覚醒させるときには、第1光源部21a,21bにおいて、色温度が高い覚醒用光源24を点灯(連続点灯する場合、点滅する場合、点灯しつつ輝度変化する場合、点灯しつつ照度変化する場合も含む)させるもの、色温度が低い入眠用光源25を点灯させない。また制御装置3は、覚醒状態の使用者を入眠させるときには、第1光源部21a,21bにおいて、色温度が低い入眠用光源25を点灯させるもの、色温度が高い覚醒用光源24を点灯させない。なお、天井間接光27を生成する第2光源22についても、入眠状態から覚醒させるのに適する覚醒用光源24と、覚醒状態から入眠せるのに適する入眠用光源25とを備えていることにしても良い。
図8は実施例3を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。この場合、第1光源部21aは、第1ベッド41に寝ている使用者の顔面付近を照らす間接光を、側壁M1の光反射部材5により形成する。このような第1光源部21aは、3つの原色の光源をもつ。つまり、第1光源部21aは、赤色の光を発光する赤色光源251と(第1単色光源)、緑色の光を発光する緑色光源252(第2単色光源)と、青色の光を発光する青色光源253(第3単色光源)とをもつ。第1光源部21bは、第2ベッド42に寝ている使用者の顔面付近を照らす光を、側壁M1の光反射部材5により形成する。このような第1光源部21bは、同様に3つの原色の光源をもつ。つまり、第1光源部21bは、赤色の光を発光する赤色光源251と(第1単色光源)、緑色の光を発光する緑色光源252(第2単色光源)と、青色の光を発光する青色光源253(第3単色光源)とをもつ。そして、使用者を入眠状態から覚醒させるときには、覚醒効果が高い色つまり色温度が高い色(即ち、青白っぽい色彩が強い光)を、第1光源部21a,第1光源部21bが生成するように、制御装置3は、赤色光源251と緑色光源252と青色光源253とを制御し、三原色の混合比を調整する。この場合にも、時間経過につれて光量を次第に増加させることができる。また、覚醒効果が高い色を連続点灯させても良い。あるいは、点滅を繰り返して刺激性を高めることにしても良い。
更に、覚醒効果を高めるために、覚醒させる光の色相を時間の経過につれて変化させるべく、制御装置3は、赤色光源251の赤色と緑色光源252の緑色と青色光源253の青色との三原色の混合比を、時間につれて変化させる指令を第1光源部21aおよび第1光源部21bに出力することにしても良い。この場合、使用者を入眠状態から覚醒させるときに、時間の経過につれて、覚醒用の光の色相が順に変化するため、覚醒効果が高まる。また、制御装置3はタイマ機能を有するため、タイマ機能により季節を判別し、季節に応じた光となるように光の色相を変化させる指令を出力しても良い。
具体的には、制御装置3が現在の季節が夏季である判定するときには、涼しさを使用者に感じさせる色(例えば、青っぽい色)を覚醒光として生成させるように、三原色の混合比を調整する指令を第1光源部21aおよび第1光源部21bに出力しても良い。また、制御装置3は、現在季節が冬季である判別するときには、暖かさを使用者に感じさせる色(例えば、赤っぽい色)を覚醒光として生成させるように、三原色の混合比を調整する指令を第1光源部21aおよび第1光源部21bに出力しても良い。なお、第2光源部22a,22bについても同様である。これに対して使用者を覚醒状態から入眠させるときには、リラックス効果が高い色、つまり、色温度が低い色(即ち、赤っぽい色彩が強い光)を、第1光源部21a,第1光源部21bが生成するように、制御装置3は、赤色光源251と緑色光源252と青色光源253とを制御する。この場合にも、時間経過につれて光、量を次第に減少させることができる。
本例では、赤色光源251の赤光と緑色光源252の緑光と青色光源253の青光との混合形態により、使用者を覚醒させる適する色を任意に生成できる。このため、第1ベッド41および第2ベッド42に寝ている使用者の顔面付近を照らす側方間接光28を覚醒に適する色に設定することができる。また、赤光と緑光と青光との混合形態により、覚醒している使用者を入眠させる適する色を任意に生成できる。このため、第1ベッド41および第2ベッド42に寝ている使用者の顔面付近を照らす側方間接光28を覚醒に適する色に設定することができる。なお、第1光源部21a,第1光源部21bは、赤色の光を発光する赤色光源251と、青色の光を発光する青色光源253と、黄色の光を発光する黄色光源とをもつことにしても良い。
図9は実施例4を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。この場合、ベッド4のうち使用者の頭が位置するヘッド部44には、高さ方向に延びるガイド部46により昇降部45が高さ位置が調整可能となるように、ベッド4の高さ方向に昇降可能に設けられている。ガイド部46はベッド4に装備されている。昇降部45はベッド4のヘッド部44に内蔵されている収納室44xに対して出し入れ可能に設けられている。ベッド4に装備されている昇降アクチュエータ44mが駆動すると、昇降部45は昇降する。昇降部45の表出面側に光反射部材5が設けられている。使用者を入眠状態から覚醒させるにあたり、制御装置3は、第1光源21を作動させて第1光源21の光を昇降部45の光反射部材5に当てて間接光を生成する覚醒操作を実施する。室内の状況に応じて昇降部45の高さ位置を調整することができる。このため、光反射部材5の高さを調整でき、光反射部材5で生成する側方間接光28の向き等を微調整することができる。更に、起床時刻になった後に所定時間経過しても、使用者が覚醒していないと推定されるときには、制御装置3は昇降アクチュエータ44mを作動させて昇降部45を所定の距離、所定時間、上下方向に振動させることを繰り返すことができる。これによりベッド4に寝ている使用者の顔面付近を照射する側方間接光28を所定の振幅で振動(揺動)させることができる。この場合、熟睡者に対して覚醒効果を高め易い。刺激性を高めるため、光反射部材5の光反射率について、昇降方向において変化させても良い。昇降部45の昇降につれて、光反射部材5のうち光反射率が異なる部位に光が順に当たるため、柔らかい間接光といえども、刺激性が向上する。
図10は実施例5を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。この場合、ベッド4のうち使用者の頭が位置するヘッド部44には、光反射部材として機能する意匠部品6が設置されている。意匠部品6は、ベッド4で就寝している使用者を覚醒させる側方間接光28を生成する光反射面60をもつ。使用者を入眠状態から覚醒させるにあたり、制御装置3は、第1光源21を作動させて第1光源21の光を昇降部45の意匠部品6に当てて側方間接光28を生成する覚醒操作を実施する。なお、室内の状況に応じて意匠部品6の位置を調整すれば、意匠部品6の光反射面60の位置を調整できるため、光反射面60で生成する間接光28の向き等を調整することができる。図11は意匠部品の一例を示す。意匠部品6は、基部61と、光反射面60をもつ可動部62と、可動部62を基部61に対して揺動させる枢支部63と、可動部62を基部61に対して昇降方向に案内するガイド部64とを備えている。光反射面60は凹曲面性をもち、第1光源21の光が光反射面60に入射するとき、その反射で生成された側方間接光28が進行するにつれて照明断面積を小さくさせるように、側方間接光28の光集束性を高めるように設定されている。この場合、ベッド4のヘッド付近を側方間接光28で照らすとき、側方間接光28の散乱を抑制することができ、使用者の顔面付近を集中して照らすことができる。従って、隣で就寝している使用者に影響を与えることが一層抑制される。
図12は実施例6を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。この場合、側壁M1に取り付けられる光反射部材5Cは、鏡面をもつ板状またはシート状とされている。鏡面であるため、反射性が確保されている。なお、このような光反射部材5Cを振動または移動させるアクチュエータ500(例えばモータ装置、超音波振動装置)を光反射部材5Cの裏面や内部に設けても良い。
図13は実施例7を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。この場合、側壁M1に取り付けられる光反射部材5Dは、光を乱反射させて乱反射性をもつ凹凸で形成された乱反射部520をもつ。乱反射した間接光は、間接光のなかでも刺激性をもつため、入眠状態から覚醒させ易い。乱反射部520は、ベッド4の長さ方向に沿って乱反射性をもつことが好ましい。隣で就寝している人に対する影響を少なくできるためである。このような光反射部材5Dを振動または移動させるアクチュエータ500(例えばモータ装置、超音波振動装置)を光反射部材5Dの裏面や内部設けても良い。側壁M1に取り付けられる光反射部材としては、乱反射性に富む光反射部材5Dと、乱反射性に富まない光反射部材とに、必要に応じて、交換することができる。従って、光刺激性を好まない使用者の場合には、乱反射性に富まない光反射部材を用いれば良い。
図14および図15は実施例8を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。この場合、ベッド4のベッド本体43には、起伏可能なパネル状の起伏部49(使用者の上半身に対向するパネル)が設けられている。起伏部49を起伏させる起伏駆動部としての起伏アクチュエータ490と、起伏アクチュエータ490により起伏部49を起伏作動させる作動機構492とがベッド本体43に設けられている。覚醒に当たり、制御装置3は、実施例1と同様に、先ず、第2光源22を作動させて第2光源22の光を天井壁M2に当てて天井間接光27を生成する覚醒操作を実施する。その後、制御装置3は、第1光源21の光を光反射部材5に光を当て、ヘッド部44付近に当てる側方間接光28を生成させる。更に、所定時間経過しても覚醒が確認されないとき、制御装置3は、起伏アクチュエータ490の駆動回路に駆動信号を出力し、起伏アクチュエータ490を駆動させる。これにより作動機構492を作動させ、パネル状の起伏部49を立起方向(矢印h方向)に起伏させる。これにより間接光で覚醒しなかった使用者であっても、覚醒させることができる。起伏部49が起伏するとき、使用者の顔面が光に近づくため、覚醒効果が更に高まるという相乗効果が期待される。なお、使用者が起床したら、起伏アクチュエータ490を逆動させてパネル状の起伏部49を寝かせ、ベッド本体43を平坦状にさせる。間接光の生成と共に起伏部49を起伏させても良い。起伏前に、使用者の覚醒が確認されたときには、起伏部49を起伏させないで済むため、起伏部49を起伏させるための電気エネルギが節約される。
図16は実施例9を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。この場合、側方間接光28を生成させる第1光源21は、第1ベッド41と第2ベッド42の双方に共通する共通の単一光源部をもつ。また天井間接光27を生成させる第2光源22は、第1ベッド41と第2ベッド42の双方に共通する共通の単一光源部をもつ。この場合、光源部の数を削減できる。そして、第1光源21の向きを変更させる照明器用駆動部としての第1光源用アクチュエータ219が、照明器2には搭載されている。第1光源用アクチュエータ219が駆動すると、第1光源21の向きが変更され、第1光源21から発光される光の方向が変更される。第1ベッド41に寝ている使用者を覚醒させるときには、制御装置3は、第1光源用アクチュエータ219を一方向に駆動させ、第1光源21から発光される光の方向を変更させ、これにより第1ベッド41側の第1目標位置K1に側方間接光28を当てる。この場合、第1光源用アクチュエータ219の微小量の往復駆動を繰り返すことにより、第1光源21から発光される光の方向を振動(揺動)させ、側方間接光28といえども、これの刺激性を高め、覚醒効果を高めることにしても良い。また、第2ベッド42に寝ている使用者を覚醒させるときには、制御装置3は、第1光源用アクチュエータ219を他方向に駆動させて第1光源21から発光される光の方向を変更させ、これにより第2ベッド42側の第2目標位置K2に側方間接光28を当てる。このようにして共通の単一光源部により生成される間接光が照らす部位を、第1目標位置K1および第2目標位置K2に切り替えることができる。この場合においても、第1光源用アクチュエータ219の微小量の往復駆動を繰り返すことにより、第1光源21から発光される光の方向を振動させる。このため、直接光よりも柔らかい側方間接光28といえども、刺激性を高め、覚醒効果を高めることにしても良い。
図16に示すように、第2光源22の向きを変更させる照明器用駆動部としての第2光源用アクチュエータ229が、照明器2には搭載されている。ここで、第2光源用アクチュエータ229が駆動すると、第2光源22の向きが変更され、第2光源22からの光の方向が変更される。覚醒時に第2光源22も使用する場合には、第1ベッド41に寝ている使用者を覚醒させるとき、制御装置3は、第2光源用アクチュエータ229を一方向に駆動させて第2光源22から発光される光の方向を変更させ、これにより第1ベッド41側の上方に天井間接光27を当てる。この場合においても、第2光源用アクチュエータ229の微小量の往復駆動を繰り返すことにより、第2光源22から発光される光の方向を振動させて、天井間接光27の刺激性を高めることにしても良い。また、第2ベッド42に寝ている使用者を覚醒させるときには、制御装置3は、第2光源用アクチュエータ229を他方向に駆動させて第2光源22から発光される光の方向を変更させ、これにより第2ベッド42側の上方に天井間接光27を当てる。この場合においても、第2光源用アクチュエータ229の微小量の往復駆動を繰り返すことにより、天井間接光27の刺激性を高めることにしても良い。
図17は実施例10を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。この場合、室内の側壁M1の表出面M100は、光反射性に富むように処理されている。制御装置3は、第1光源21を作動させて第1光源21の光を側壁M1に当てて側方間接光28を生成し、その側方間接光28をベッド4のヘッド部44付近に当てる。側壁M1において、第1光源21の光が照射される部位を、使用者の好む光反射性を有するように処理しても良い。なお、必要に応じて、実施例1と同様に、光反射部材5を側壁M1に取り付けることにしても良い。
図18は実施例11を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。この場合、室内にはベッド4が単数設置されており、この室内には単数の使用者が就寝する。入眠状態から覚醒させるに当たり、先ず、第2光源22を点灯作動させて第2光源22の光を天井壁M2に当てて、天井間接光27を生成する予備的な覚醒操作を実施する。その後、第1光源21を点灯作動させて第1光源21の光を光反射部材5に光を当て、側方間接光28を生成させ、その側方間接光28をベッド4のヘッド部44付近(即ち、ベッド4に寝ている使用者の顔面付近)に当てる。このため入眠状態からの覚醒を徐々に行うことができ、心地よい覚醒に貢献することができる。
図19は実施例12を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。この場合、室内には大型のサイズのベッド4Bが設置されており、このベッド4Bには複数の使用者(3使用者)が就寝する。室内の側壁M1のうち適切な高さ位置には、光反射部材5、つまり第1光反射部材51、第2光反射部材52、第3光反射部材53が取り付けられている。第1光反射部材51は、ベッド4Bに就寝する第1使用者P1に使用されるものであり、第1使用者P1に対向するように取り付けられている。第2光反射部材52は、ベッド4Bに就寝する第2使用者P2に使用されるものであり、第2使用者P2に対向するように取り付けられている。第3光反射部材53は、ベッド4に就寝する第3使用者P3に使用されるものであり、第3使用者P3に対向するように取り付けられている。ここで、第1使用者P1の顔面付近が第1目標位置K1となる。第2使用者P2の顔面付近が第2目標位置K2となる。第3使用者P3の顔面付近が第3目標位置K3となる。図19に示すように、覚醒用の間接光を生成する第1光源21は、第1光反射部材51に光を当てて間接光を形成し、その間接光を第1使用者P1付近に当てる第1光源部21aと、第2光反射部材52に光を当てて間接光を形成し、その間接光を第2使用者P2付近に当てる第1光源部21bと、第3光反射部材53に光を当てて間接光を形成し、その間接光を第3使用者P3付近に当てる第3光源部21cで形成されている。
第2光源22は、天井壁M2のうち第1使用者P1の上方の壁に光を当てて天井間接光27を形成する第2光源部22aと、天井壁M2のうち第2使用者P2の上方側の壁に光を当てて天井間接光27を形成する第2光源部22bと、天井壁M2のうち第3使用者P3の上方側の壁に光を当てて天井間接光27を形成する第2光源22cとで形成されている。ベッド4Bに就寝している第1使用者P1を覚醒させるときには、先ず、第2光源部22aを作動させて第2光源部22aの光を天井壁M2に当てて天井間接光27を生成し、予備的な覚醒操作を実施する。その後、制御装置3は、第1光源部21aの光を第1光反射部材51に光を当てて側方間接光28を形成し、その側方間接光28を第1使用者P1の顔面付近、つまり第1目標位置K1に当てる。また、第2使用者P2を覚醒させるときには、先ず、第2光源部22bを作動させて第2光源部22bの光を天井壁M2に当てて天井間接光27を生成し、予備的な覚醒操作を実施する。その後、制御装置3は、第1光源部21bの光を第2光反射部材52に光を当てて間接光を形成し、その間接光を第2使用者P2の顔面付近、つまり第2目標位置K2に当てる。また、第3使用者P3を覚醒させるときには、先ず、第2光源22cを作動させて第2光源22cの光を天井壁M2に当てて天井間接光27を生成し、予備的な覚醒操作を実施する。その後、制御装置3は、第1光源21cの光を第3光反射部材53に光を当てて間接光を形成し、その間接光を第3使用者P3の顔面付近、つまり第3目標位置K3に当てる。このため、室内に複数の使用者が就寝しているときであっても、就寝している複数の使用者を個別に覚醒させることができる。なお第1光反射部材51、第2光反射部材52、第3光反射部材53を一体化させても良い。
図20は実施例13を示す。照明器2は、第1光源21の第1光源部21a,21bを個別に矢印S1方向に往復移動させるアクチュエータ218aが設けられている。第1目標位置K1に側方間接光28を当て、第1ベッド41の使用者を覚醒させるときには、アクチュエータ218aが作動して第1光源部21aを矢印S1方向に往復移動させる。すると、第1光源部21aからの光が矢印S2方向に往復移動する。この結果、反射部材5で反射して生成された側方間接光28は、第1ベッド41の使用者の顔面付近を矢印S3方向に沿って往復移動する。顔面付近だけでなく、上半身付近を照らしても良い。光を点滅させつつ照らしても良い。矢印S1,S2,S3方向は、第1ベッド41に就寝している使用者の身長方向に相当する。即ち、使用者の身長方向における光の移動量をE1とし、使用者の身長方向に交差する方向における光の移動量をE2とすると、E1はE2よりも大きく設定されている(E1>E2)。このため、第2ベッド42に就寝している人に影響を与えることが抑えられる。なお、第2ベッド42の使用者を覚醒させるときには、アクチュエータ218bが作動して第1光源部21bを矢印S1方向に同様に往復移動させる。アクチュエータ218a,218bを設けること,E1>E2関係に設定することは、他の実施例についても適用できる。
図21は実施例14に係る照明式覚醒装置の要部を示す。照明器2は、所定のパターン形状に複数の光源21xを並設して形成された光源群21yをもつ。使用者を覚醒させるとき、光源群21yの各光源21xを周方向に沿って順に点滅させることを繰返す。この場合、直接光よりも柔らかい間接光といえども、覚醒させる光の刺激性が高くなり、覚醒しにくい使用者であっても、覚醒させ易くなる。所定のパターン形状としては、図21(A)に示すように、仮想線状の円軌跡261、262、263の同心円が採用されており、同心円状の円軌跡261、262、263に沿って光が周方向に沿って繰り返して移動する。図21(B)に示すように四角状が採用される。図21(C)に示すように直線状が採用される。光源21xの色としては、覚醒効果を高めるため、色温度が高いものを採用することができる。なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。上記した実施例1では、第1光反射部材51および第2光反射部材52が個別に設けられているが、第1光反射部材51および第2光反射部材52を一体化しても良い。更に実施例1では、照明式覚醒装置1は、使用者の顔面付近に間接光で照らす第1光源21と、天井壁M2に光を当てる第2光源22とを備えているが、これに限らず、天井壁M2に光を当てる第2光源22を廃止しても良い。実施例1では、天井壁M2に光を当てる第2光源22により第2覚醒操作を実施した後、第1光源21を点灯させて使用者の顔面付近に側方間接光28で照らすことにしているが、これに限らず、使用者の就寝中において、第2光源22を連続的に薄明かり状態で点灯しておき、薄明かり状態の天井間接光27を生成しておいても良い。
覚醒用の音響を生成する音響発生要素47、香気を生成する香気発生要素48が第1ベッド41、第2ベッド42に設けられているが、これに限らず、照明器2側に設けられていても良く、他の部位でも良い。実施例1では、入眠状態の使用者を覚醒させるときの制御と、覚醒状態の使用者を入眠させるときの制御との双方を実施するが、これに限らず、入眠状態の使用者を覚醒させるときの制御のみとしても良い。実施例1では、音響発生要素47および香気発生要素48がベッド4に設けられているが、これに限らず、設けられていなくても良い。制御装置3は、ベッド4上の使用者を覚醒させるものであるが、これに限らず、畳み、床面に横たわる使用者を覚醒させることにしても良い。
ある実施例に特有の構造については、その構造をもたない他の実施例にも適用することができる。例えば、各実施例において、光を点滅させても良い。各実施例において、アクチュエータで光反射部材5を振動、移動、回転または傾動させつつ、光の光路を変位させることにより光を揺動させて使用者を覚醒させても良いし、あるいは、光の照度、光の輝度、光の色相等といった物理的パラメータを時間経過につれて変化させて覚醒効果を高めても良い。上記した記載から次の技術的思想も把握できる。
付記項1.使用者が入眠する室内に設けられ光を発光可能な照明器と、前記照明器を点灯させる照明器作動手段とを具備しており、前記照明器作動手段は、前記室内に設けられた光反射性をもつ光反射部材に、前記照明器から発光された光を反射させて生成した間接光により、使用者の入眠状態からの覚醒を促進させることを特徴とする照明式覚醒装置。この場合、間接光であるため、使用者を快適に覚醒させるに適する。
付記項2.使用者が入眠する室内に設けられ光を発光可能な照明器と、前記照明器を点灯させる照明器作動手段とを具備しており、前記照明器作動手段は、前記照明器から発光された光またはその光を反射させて生成させた光を、就寝している使用者の身長方向(上半身)に沿って移動させることを特徴とする照明式覚醒装置。
本発明は入眠している使用者を覚醒させるに適する照明式覚醒装置、建築構造物に利用できる。
実施例1に係り、使用状態を示す側面図である。
実施例1に係り、使用状態を示す正面図である。
色温度と実際の色との関係を示す図である。
リモコンスイッチ装置の平面図である。
覚醒処理のフローチャートである。
入眠処理のフローチャートである。
実施例2に係り、第1光源および第2光源の形態を示す構成図である。
実施例3に係り、第1光源および第2光源の形態を示す構成図である。
実施例4に係り、使用状態を示す側面図である。
実施例5に係り、使用状態を示す側面図である。
実施例5に係り、使用状態を示す側面図である。
実施例6に係り、光反射部材の正面図である。
実施例7に係り、光反射部材の正面図である。
実施例8に係り、使用状態を示す側面図である。
実施例8に係り、使用状態を示す側面図である。
実施例9に係り、使用状態を示す正面図である。
実施例10に係り、使用状態を示す側面図である。
実施例11に係り、使用状態を示す正面図である。
実施例12に係り、使用状態を示す正面図である。
実施例13に係り、使用状態を示す側面図である。
実施例14に係り、照明器の光源を示す構成図である。
符号の説明
M1は側壁、M2は天井壁、1は照明式覚醒装置 2は照明器、21は第1光源、22は第2光源、27は天井間接光、28は側方間接光、219は第1光源用アクチュエータ(照明器用駆動部)、3は制御装置(照明器作動手段)、4はベッド、41は第1ベッド、42は第2ベッド、44mは昇降アクチュエータ、45は昇降部、47は音響発生要素、48は香気発生要素、490は起伏アクチュエータ(起伏駆動部)、492は作動機構、5は光反射部材、51は第1光反射部材、52は第2光反射部材、520は乱反射部、53は第3光反射部材、6は意匠部品、60は光反射面、7はリモコンスイッチ装置を示す。