JP2008008861A - バッテリ性能ランク診断装置及びバッテリ性能ランク診断プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】使用しているバッテリの性能ランクが、ユーザーにとって適正か否かを診断するバッテリ性能ランク診断装置及びバッテリ性能ランク診断プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、使用されているバッテリの性能ランクが適正か否かを診断するバッテリ性能ランク診断装置であって、
バッテリ10の充電状態を示す値を検出する充電状態検出手段20と、該充電状態検出手段により検出された前記充電状態を示す値を記憶する記憶手段40と、該記憶手段により記憶された前記充電状態を示す値に基づいて前記バッテリの性能ランクが適正か否かを判定する判定手段50と、該判定手段により判定された判定結果を出力する出力手段70とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、使用されているバッテリの性能ランクが適正か否かを診断するバッテリ性能ランク診断装置であって、
バッテリ10の充電状態を示す値を検出する充電状態検出手段20と、該充電状態検出手段により検出された前記充電状態を示す値を記憶する記憶手段40と、該記憶手段により記憶された前記充電状態を示す値に基づいて前記バッテリの性能ランクが適正か否かを判定する判定手段50と、該判定手段により判定された判定結果を出力する出力手段70とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、使用されているバッテリの性能ランクが適正か否かを診断し、ユーザーに知らせるバッテリ性能ランク診断装置及びバッテリ性能ランク診断プログラムに関する。
従来から、バッテリ劣化を判定する装置として、バッテリ端子に常開スイッチを介して規知の負荷抵抗を接続したテスト回路と、上記負荷抵抗による電圧降下分である負荷電圧を検出する負荷電圧検出回路と、設定された劣化判定電圧を出力する劣化判定電圧出力回路と、上記負荷電圧及び上記劣化判定電圧に基づきバッテリの劣化情報を出力する判定回路とを有したバッテリ劣化判定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、二次電池の容量劣化を検出する電池劣化検出装置として、二次電池の実測電圧を検出する実測電圧検出手段と、前記実測電圧に基づいて推定充放電電流を演算する推定充放電電流演算手段と、前記二次電池の充電電流および放電電流の少なくとも一方である実測充放電電流を検出する電流検出手段と、前記推定充放電電流と前記実測充放電電流とを比較する電流比較手段と、前記電流比較手段により得られた比較結果に基づいて二次電池の劣化を検出する劣化検出手段と、を有する電池劣化検出装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
実開平5−31112号公報
特開2005−37230号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構成では、バッテリの劣化についての判定は行なうが、使用しているバッテリの性能ランクが適正か否かの判定を行なうことまでは考慮されていない。
また、上述の特許文献2に記載の構成では、二次電池の劣化検出は行なうが、同様に使用している二次電池の性能ランクが適正か否かの検出まで行なうことは考慮されていない。
ところで、自動車メーカは、自動車販売時の搭載バッテリは、ヘビーユーザーを基準にしている。例えば、自動車に必ずしも毎日乗る訳ではなく、週末だけ乗り、しかも、パワーステアリング、アクティブ・スタビライザの作動頻度が多い運転を行い、他のセキュリティシステムやナビゲーションシステム等の駐車時に暗電流が生じる負荷を搭載したユーザーを想定基準として、最大負荷に耐えうるバッテリを搭載している。
しかしながら、ユーザーの中には、買物だけにしか自動車を利用せず、バッテリへの負荷があまりかからない程度の使用用途にしか用いないライトユーザーも存在し、そのようなユーザーにとっては、ヘビーユーザー対応のバッテリは不必要に大きくて重く、燃費効率を悪くしているに過ぎない。また、ヘビーユーザーの中には、メーカが想定した使用負荷よりももっと大きな負荷で使用し、更に大きなバッテリを必要とする場合もあり得る。
そこで、本発明は、使用しているバッテリの性能ランクが、ユーザーにとって適正か否か、即ち、ユーザーのバッテリの使用形態に適合しているか否かを診断するバッテリ性能ランク診断装置及びバッテリ性能ランク診断プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係るバッテリ性能ランク診断装置は、使用されているバッテリの性能ランクが適正か否かを診断するバッテリ性能ランク診断装置であって、
バッテリの充電状態を示す値を検出する充電状態検出手段と、該充電状態検出手段により検出された前記充電状態を示す値を記憶する記憶手段と、該記憶手段により記憶された前記充電状態を示す値に基づいて前記バッテリの性能ランクが適正か否かを判定する判定手段と、該判定手段により判定された判定結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。これにより、使用しているバッテリの性能ランクが自分の使用形態に適正か否かをユーザーに知らせることができる。
バッテリの充電状態を示す値を検出する充電状態検出手段と、該充電状態検出手段により検出された前記充電状態を示す値を記憶する記憶手段と、該記憶手段により記憶された前記充電状態を示す値に基づいて前記バッテリの性能ランクが適正か否かを判定する判定手段と、該判定手段により判定された判定結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。これにより、使用しているバッテリの性能ランクが自分の使用形態に適正か否かをユーザーに知らせることができる。
第2の発明は、第1の発明に係るバッテリ性能ランク診断装置において、
前記判定手段は、発電機からの充電量と負荷への放電量の差分に基づいて、前記バッテリの性能ランクが適正か否かを判定することを特徴とする。これにより、車両走行中における発電機の発電量とバッテリの放電量の収支バランスに基づいて、バッテリの性能ランクが適正か否かをユーザーに知らせることができる。
前記判定手段は、発電機からの充電量と負荷への放電量の差分に基づいて、前記バッテリの性能ランクが適正か否かを判定することを特徴とする。これにより、車両走行中における発電機の発電量とバッテリの放電量の収支バランスに基づいて、バッテリの性能ランクが適正か否かをユーザーに知らせることができる。
第3の発明は、第1の発明に係るバッテリ性能ランク診断装置において、
前記判定手段は、暗電流に起因した前記充電状態を示す値の変化量に基づいて、前記バッテリの性能ランクが適正か否かを判定することを特徴とする。これにより、駐車時のバッテリ放電の程度を考慮して、バッテリの性能ランクが適正か否かをユーザーに知らせることができる。
前記判定手段は、暗電流に起因した前記充電状態を示す値の変化量に基づいて、前記バッテリの性能ランクが適正か否かを判定することを特徴とする。これにより、駐車時のバッテリ放電の程度を考慮して、バッテリの性能ランクが適正か否かをユーザーに知らせることができる。
第4の発明は、第1〜3の発明に係るバッテリ性能ランク診断装置において、
前記判定手段は、前記バッテリの性能ランクが適正でないと判定したときには、更に前記バッテリの性能ランクを上げるべきか下げるべきかを判定するものであることを特徴とする。これにより、使用されているバッテリの性能ランクが適正でないことを知らせるだけでなく、今後バッテリの性能ランクを上げるべきか下げるべきかをユーザーに提案することができる。
前記判定手段は、前記バッテリの性能ランクが適正でないと判定したときには、更に前記バッテリの性能ランクを上げるべきか下げるべきかを判定するものであることを特徴とする。これにより、使用されているバッテリの性能ランクが適正でないことを知らせるだけでなく、今後バッテリの性能ランクを上げるべきか下げるべきかをユーザーに提案することができる。
第5の発明は、第1〜4の発明に係るバッテリ性能ランク診断装置において、
前記判定手段は、前記バッテリの性能ランクが適正でないと判定したときには、更に前記バッテリにかかる負荷が適正か否かを判断することを特徴とする。これにより、使用されているバッテリの性能ランクが適正でないことを知らせるだけでなく、車両に搭載されている負荷が過大でないか、又は発電機が故障していないかを調べるべきとの提案をユーザーに行なうことができる。
前記判定手段は、前記バッテリの性能ランクが適正でないと判定したときには、更に前記バッテリにかかる負荷が適正か否かを判断することを特徴とする。これにより、使用されているバッテリの性能ランクが適正でないことを知らせるだけでなく、車両に搭載されている負荷が過大でないか、又は発電機が故障していないかを調べるべきとの提案をユーザーに行なうことができる。
第6の発明は、第1〜5の発明に係るバッテリ性能ランク診断装置において、
前記バッテリ性能ランク診断装置は、所定のバッテリランクを記憶する記憶手段を更に備え、前記判定手段は、前記バッテリが前記記憶手段に記憶された前記所定のバッテリランクのうちどれにすべきかを判定するものであることを特徴とする。これにより、具体的にはバッテリの性能ランクをどれにしたら良いかをユーザーに提案することができる。
前記バッテリ性能ランク診断装置は、所定のバッテリランクを記憶する記憶手段を更に備え、前記判定手段は、前記バッテリが前記記憶手段に記憶された前記所定のバッテリランクのうちどれにすべきかを判定するものであることを特徴とする。これにより、具体的にはバッテリの性能ランクをどれにしたら良いかをユーザーに提案することができる。
第7の発明は、第1〜6の発明に係るバッテリ性能ランク診断装置において、
前記充電状態検出手段は、車両のエンジンの始動時、走行中又はエンジン停止時のいずれかの所定のタイミングで前記バッテリの充電状態を検出することを特徴とする。これにより、所定のタイミングにおいて、使用されているバッテリの性能ランクが適正か否かを判定できるので、詳細なバッテリの充電状態の使用形態に応じた傾向を知らせることができる。
前記充電状態検出手段は、車両のエンジンの始動時、走行中又はエンジン停止時のいずれかの所定のタイミングで前記バッテリの充電状態を検出することを特徴とする。これにより、所定のタイミングにおいて、使用されているバッテリの性能ランクが適正か否かを判定できるので、詳細なバッテリの充電状態の使用形態に応じた傾向を知らせることができる。
第8の発明は、第1〜7の発明に係るバッテリ性能ランク診断装置において、
前記バッテリ性能ランク診断装置は、バッテリ劣化を検出するバッテリ劣化検出装置を更に備え、該バッテリ劣化検出装置によりバッテリ劣化が検出されたときには、バッテリ劣化検出結果を出力した後にバッテリの性能ランク診断の判定結果を出力することを特徴とする。これにより、使用されているバッテリが劣化によって交換やバッテリ液の補充等の処置がなされる前であって、かつ十分なデータが蓄積したタイミングで、より信頼性の高いバッテリの性能ランク診断の判定結果を出力することができる。
前記バッテリ性能ランク診断装置は、バッテリ劣化を検出するバッテリ劣化検出装置を更に備え、該バッテリ劣化検出装置によりバッテリ劣化が検出されたときには、バッテリ劣化検出結果を出力した後にバッテリの性能ランク診断の判定結果を出力することを特徴とする。これにより、使用されているバッテリが劣化によって交換やバッテリ液の補充等の処置がなされる前であって、かつ十分なデータが蓄積したタイミングで、より信頼性の高いバッテリの性能ランク診断の判定結果を出力することができる。
第9の発明に係るバッテリ性能ランク診断プログラムは、使用しているバッテリの性能ランクが適正か否かを診断するバッテリ性能ランク診断プログラムであって、コンピュータを、
検出したバッテリの充電状態を示す値を記憶する記憶手段、
前記記憶手段に記憶されたバッテリの充電状態を示す値の平均値を算出し、適正充電状態を示す閾値と比較する手段、
前記平均値が前記閾値より低いときには、前記記憶手段に記憶された充電状態を示す値から、前記バッテリの充電状態の変化が充電化傾向か放電化傾向かを判定し、これに基づいてバッテリの性能ランク又はバッテリ負荷のいずれが過大かを判定する手段、
前記平均値が前記閾値より高いときには、前記平均値が高すぎるか否かを判定し、これに基づいてバッテリの性能ランクが過少か適正かを判定する手段、
として機能させることを特徴とする。これにより、使用しているバッテリの性能ランクが適正か否かの診断のための演算処理をコンピュータを用いて実行できる。
検出したバッテリの充電状態を示す値を記憶する記憶手段、
前記記憶手段に記憶されたバッテリの充電状態を示す値の平均値を算出し、適正充電状態を示す閾値と比較する手段、
前記平均値が前記閾値より低いときには、前記記憶手段に記憶された充電状態を示す値から、前記バッテリの充電状態の変化が充電化傾向か放電化傾向かを判定し、これに基づいてバッテリの性能ランク又はバッテリ負荷のいずれが過大かを判定する手段、
前記平均値が前記閾値より高いときには、前記平均値が高すぎるか否かを判定し、これに基づいてバッテリの性能ランクが過少か適正かを判定する手段、
として機能させることを特徴とする。これにより、使用しているバッテリの性能ランクが適正か否かの診断のための演算処理をコンピュータを用いて実行できる。
第10の発明は、第9の発明に係るバッテリ性能ランク診断プログラムにおいて、
前記バッテリの充電状態の変化が充電化傾向か放電化傾向かの判定は、エンジン始動時、走行中又はエンジン停止時のいずれかの所定のタイミングで検出された前記バッテリの充電状態を示す値を、1回前の検出値と比較することにより行なうことを特徴とする。
前記バッテリの充電状態の変化が充電化傾向か放電化傾向かの判定は、エンジン始動時、走行中又はエンジン停止時のいずれかの所定のタイミングで検出された前記バッテリの充電状態を示す値を、1回前の検出値と比較することにより行なうことを特徴とする。
本発明によれば、使用しているバッテリの性能ランクがユーザーの使用形態に適正か否かを診断し、ユーザーにバッテリの性能ランクを変更すべきか否かを知らせることができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、実施例1に係るバッテリ性能ランク診断装置の機能ブロック図である。図1において、負荷90にバッテリ10及び発電機100から電流が供給できるように構成され、発電機100からはバッテリ10にも電流が供給されるように構成されている。
本実施例に係るバッテリ性能ランク診断装置は、バッテリ10の充電状態を検出する充電状態検出手段20と、記憶手段40と、判定手段50と、出力手段70とから構成される。充電状態検出手段20の一部と、記憶手段40と、判定手段50は、ECU(Engine Control Computer又はElactorical Control Computer)80に含まれてもよい。
次に、上記構成の動作を説明する。負荷90には、バッテリ10と発電機100とから電流が供給される。発電機100が起動しており、負荷90の負荷量が小さいときは、発電機100から負荷90に電流が供給され、余剰分はバッテリ10に充電される。負荷90の負荷量が大きく、発電機100で供給電流が間に合わないときや、発電機100が起動していないときは、バッテリ10から電流が供給される。このような動作により、バッテリ10の充電量が増減する。
充電状態検出手段20は、このような増減のあるバッテリ10の充電状態を示す値を検出する。充電状態を示す値は、バッテリの充電状態を、バッテリの性能ランク診断を行なうために演算対象としてその大きさを適切に表現できる値であれば、何でも良いが、例えばSOC(State of charge)が好適に用いられる。SOCは、バッテリの充電状態を示す量の1つとして用いられており、満充電状態を100%と表し、一方充電量がゼロの状態を0%と表す。SOCは、電圧センサ22を用いてバッテリ10の端子電圧値と、電流センサ21を用いてバッテリ10の出力電流値とを測定し、これからバッテリ10の内部抵抗を求め、これらの値に基づいてその値を推定してよい。例えば、バッテリの内部抵抗とSOCの関係について、予め算出されたデータマップを用意しておき、これを用いて、内部抵抗からSOCを算出推定してよい。また、バッテリの充放電電流値を積算し、これからSOCを推定するようにしてもよい。更に、必要に応じて、温度センサ23を用いて、バッテリ10の温度もパラメータとして用いてSOCを推定してもよい。
なお、充電状態検出手段20で検出する充電状態を示す値は、SOCの他にも、充電の電荷量、電流の大きさ、内部抵抗等、バッテリ10の充電状態を適切に検出し、表現できる値であれば、何を用いても構わない。
充電状態検出手段20は、SOCのように推定演算が必要な場合には、その演算はECU80内で実行してよい。一方、充電状態検出手段20は、演算処理が特に必要なければ、総てをECU80の外部に設けてもよい。充電状態検出手段20で検出された充電状態を示す値は、記憶手段40に送られる。
記憶手段40では、充電状態を示す値が記憶される。記憶手段40は、通常の計算機で使用されているメモリを好適に用いてよい。充電状態を示す値は、通常はある程度の期間に亘ってデータが取られるため、記憶手段40に所定期間のデータが蓄積記憶されてよい。所定期間は、ユーザーの都合で任意に定めてよいが、ある程度、データの母数は多い方がよく、かつ同一のバッテリを使用している間のデータで判断した方が信頼性は高いので、バッテリの交換時期に合わせるようにしてもよい。蓄積された充電状態を示す値のデータは、判定手段50に送られる。
判定手段50では、送られてきたデータを分析し、バッテリの性能ランクが適正か否かの判定を行なう。判定結果は、出力手段70に送られ、出力されてユーザーにその結果を知らせる。判定手段では、充電状態を示す値、例えばSOCのデータを用いて、後述する所定のアルゴリズムにより、バッテリの性能ランクが適正か否かの判定を行なう。アルゴリズムは、コンピュータプログラムにより実行されてもよいし、回路化できれば回路で実現してもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)のように、プログラミングすることができるLSIを用いてもよい。アルゴリズムの内容は、後で詳述するが、走行中の発電機による発電量とバッテリの放電量との収支バランス、駐車時の暗電流による放電電流等に基づいて、判定を行う内容に構成されている。判定は、使用しているバッテリが適正か否かだけではなく、必要に応じて、バッテリの性能ランクを上げるべきか下げるべきか、車両の搭載負荷が過大か否かも判定できるように構成してよい。判定手段50で判定された判定結果は、出力手段70に送られる。
出力手段70は、判定結果を出力して、ユーザーに知らせるためのものである。出力手段70は、例えば、結果表示用の発光ダイオードを、結果に応じて発光させるようにしてもよいし、ディスプレイ上に表示してもよく、ユーザーに判定結果を確実に知らせることが出来ればその種類や形式は問わない。出力手段70は、ユーザーの見易い適切な位置に設けてよく、例えば、車両内のコンビネーションメータの位置に、設けたり、ナビゲーションシステムのディスプレイ上に設けたりしてもよい。出力手段70は、例えば、判定結果をユーザーが所望の時に出力できるように、出力用スイッチを設けて設定初期時期からの判定結果をいつでも出力できるようにしてもよいし、予め判定の対象期間の設定を行い、自動的に出力されるようにしてもよいし、バッテリ劣化を知らせる表示が出たら、それをトリガとして出力するように構成してもよい。
図2は、バッテリ10と接続されている他の機器との関係を示した図である。バッテリ10は、発電機100と負荷90とに接続されている。バッテリ10の端子電圧は電圧センサ22で測定され、バッテリ10の充放電電流は電流センサ21で測定され、測定結果はECU80に送られるように構成されている。
バッテリ10は、発電機100から電流の供給を受けるとともに、負荷90に電流を供給する。発電機100は、エンジン101の回転数に応じて発電するので、アクセル操作が多くあり、エンジン101の回転数が多ければ、多く発電できる。発電した電流は、負荷90及びバッテリ10に供給される。発電機100の発電量で十分であれば、負荷90への電流供給は総て発電機100でまかなえる。一般的に、比較的高速で、長い距離を走行する場合は、発電機の発電量が多くなり、バッテリ10への電流の供給も多くなる。従って、定期的にある程度の距離を走行するユーザーの場合は、発電機100の発電量でバッテリに電荷を十分に供給できている可能性が高い。
発電機100は、エンジン101の回転により発電し、例えば約14Vの電圧を生成する。発電機100の発電量は、エンジン101を制御するエンジンECU(図示せず)により、車両の走行状態に応じて制御される。例えば、車両の定常走行時やエンジン101のアイドル運転時には、発電機100の目標発電量は、バッテリ10の放電が生じないような値に調整される。また、車両減速時(回生ブレーキ作動時)には、発電機100の目標発電量は、定常走行時やアイドル運転時に比して大きな値に調整される。また、車両加速時には、発電機100の目標発電量は、電流積算値が所定の目標値になるように調整される。また、アイドルストップ中(即ち、エンジン101停止中)は、発電機100の目標発電量はゼロになる(即ち、発電が行われない)。尚、本発明は、発電機100の発電制御を特定するものでなく、如何なる態様の発電制御に対しても適用可能である。
一方で、走行中であっても発電量が十分でないときや、発電機では対応できない大電流が突然流れたときには、目標発電量に関わらず、バッテリ10により電流は供給される。例えば、走行中で発電機10が作動していても、パワーステアリングや、アクティブ・スタビライザが起動したときには、瞬間的に大きな電流が必要とされ、発電機100では補えず、バッテリ10からの電流供給が必要となる。ここで、アクティブ・スタビライザとは、走行状況に応じて効きを自動調整する電子制御スタビライザーのことを意味する。
また、エンジン始動時のクランキング時の始動電流や、車両が駐車しているときにセキュリティシステムやナビゲーションシステムへ供給するいわゆる暗電流や、エンジンを止めたときに流れるAHC(Active Height Control Suspension)の突入電流は、発電機100は作動していないタイミングに供給する電流なので、必ずバッテリ10から供給される。ここで、AHCとは、走行中の様々な条件下での最適な車高調性や、ショックアブゾーバの減衰力制御を行なう電子制御サスペンションのことを意味し、AHCの突入電流とは、エンジンが停止したときに、車高を元の高さに戻すためAHCが作動し、そのタイミングで流れる大電流のことをいう。このように、車両に搭載している負荷が多かったり、あるいは走行中に十分な発電が無く長期間駐車されたりすると、バッテリ10が放出する電荷は大きくなる。
以上説明したように、たとえ同じ車種のユーザーであっても、個々のユーザーの車両の使用頻度や用途により、発電機100による発電量、搭載した負荷の大きさ、走行中の瞬間的な放電電流の頻度や大きさ、駐車時の暗電流等が複雑に関連しており、バッテリ10に求められる性能ランクはユーザー毎に異なってくる。
このようなバッテリ10の性能ランクの適否を客観的に判断するため、本実施例においては、バッテリ10の充電状態に基づいて判断することとしており、充電状態を示す値を測定するのに必要な検出手段を備えている。即ち、例えば、バッテリ10の出力電流を検出するための電流センサ21と、出力端子電圧を測定するための電圧センサ22と、温度を検出するための温度センサ23とを、必要に応じて任意の組み合わせで備えてよい。例えば、上述のように、これらのセンサで検出した値からSOCを求め、SOCにより充電状態を示してもよい。
また、バッテリ10は、鉛合金を用いた鉛バッテリが好適に用いられるが、充電機能を有する蓄電池であれば、リチウムイオンバッテリや、燃料電池や、電気二重層キャパシタ等であってもよく、本実施例はそれら総てに好適に適用可能である。
図3は、判定手段50で行なう、判定アルゴリズムの一例を示した図である。本実施例においては、エンジン始動時にバッテリ10の充電状態の検知を行い、記録を蓄積、分析して最適バッテリを通知する。
手順としては、まず、始動時のクランキングの際の、バッテリ10からのクランキング電流持ち出し時に、電流センサ21及び電圧センサ22でバッテリ10の内部抵抗を測定し、SOCを推定する。クランキング時は、エンジンを起動するためにバッテリ10からスターターに大きな電流が流れ、そのタイミングで電流及び電圧を検出することにより、特に駐車時の暗電流による放電のバッテリ10の充電状態の変化が明らかになる。そして、毎回このトリップ開始時のSOCの変化を記録しておく。このデータを、記憶手段40に蓄積記憶しておくようにする。データがある程度蓄積されたら、またはバッテリ交換等の何らかのトリガーとなるタイミングの時に、図3に示すアルゴリズムを、判定手段50において、記憶手段40に蓄積したSOC等のデータに適用し、判定結果を出力手段70に出力するようにする。
次に、判定手段50で行なわれる、具体的なアルゴリズムについて説明する。まず、前提として、本実施例においては、バッテリ10の目標SOCの範囲、つまり充電状態が適正である状態は、SOCが80〜90%の範囲内にあるときとして説明する。但し、この数字は一般的な水準として一例として採り上げた数字であり、バッテリの種類、方式や製造メーカにより、若干の変動はあり得るため、これに限定するものでないことは言うまでもない。
ステップ100では、クランキング時平均SOCが閾値以下か否かを判定する。これは、クランキング時のバッテリ10の充電状態が適正範囲にあるか否かをまず判断するためのステップである。例えば、蓄積したSOCデータの平均が、80%を下回っていれば、ステップ110に移る。
ステップ110では、個々の充電状態のデータを各々1回前の測定データと比較して、その差分平均が0以上であるか否かを判定する。これは、充電状態が閾値よりも低くなっている要因を探るためのステップであり、バッテリ10の電荷の収支が、車両の使用サイクル中の同じタイミングで測定して、どのような傾向にあるのかを判定するためのステップである。ここでは、クランキング時の持ち出し電流を対象として測定しているので、クランキング時で比較したバッテリ10の電荷の収支傾向を判定することになる。
1回前の充電状態よりも、次の充電状態の方が平均的に高いようであれば、バッテリ10の電荷の収支自体は適正に作動しているということになるので、ステップ130に移り、バッテリランクを下げるべきとの判定結果となる。即ち、バッテリ10の電荷の収支は正常に機能しているが、バッテリ10の性能ランクが高すぎる、つまり定格容量が大きすぎるので、バッテリ10の性能ランクに必要とされる電荷が充電されないということを意味するからである。この場合は、みかけ上バッテリ10のSOCが下がっているだけであり、電荷の収支自体は適切に行なわれているので、バッテリ10をもっと性能ランクの低い、定格容量の小さいものに交換すれば、バッテリ10の重量も小さくなって燃費向上に寄与するし、バッテリ液の不足による劣化交換の頻度も小さくなり、交換費用を低減することができる。
一方、前回のバッテリ10の充電状態よりも、次の回のバッテリ10の充電状態の方が下がっている傾向にあれば、これはバッテリ10の電荷の収支自体が放電傾向にあることを意味する。これは、発電機100による発電が、バッテリ10の放電に常に追いついていない傾向にあるということを意味するから、ステップ140に移り、負荷90が過剰になっていないか否かを点検し、見直すか、発電機100が故障していなか否かを点検するという判定結果となる。これは、全体の系として電荷の収支の均衡が取れていないことを意味するので、原因を探り、それにふさわしい対応をする必要がある。よって、負荷90の大きさ及び発電機100の動作が正常か否かを点検することになる。
ステップ100に戻り、クランキング時平均SOCが閾値以下でないときは、ステップ120に移り、今度はクランキング時平均SOCが高すぎるか否かを判定する。ステップ100では、充電状態の下限について判定したので、ステップ120では、上限について判定する趣旨である。クランキング時平均SOCが高すぎる場合は、ステップ150に進み、過充電傾向にあるので、バッテリランクを上げて、バッテリ10の性能ランクを高くすべきとの判定結果となる。過充電傾向のときに、バッテリ10の性能ランクをそのままにして使い続けると、電荷がバッテリ10に供給され続け、満杯になって蓄積できない電荷は熱へと変わって発熱してしまい、発熱によりバッテリ10を劣化させることに繋がってしまう。そこで、そのような弊害を防止し、適切な性能ランクのバッテリを搭載して使用すべく、バッテリランクを上げるべきとの判定結果となる。
一方、ステップ120において、クランキング時平均SOCが高すぎなければ、低すぎず高すぎずということで、バッテリ10の性能ランクは適切であるから、ステップ160に進み、適正との判定結果となる。
本実施例により、クランキング時のバッテリ10からの持ち出し電流を対象として、バッテリ10の性能ランクが適正か否かを判定できる。特に、本実施例では、駐車中に暗電流でのバッテリ10からの放電が続き、所定期間経過後にエンジン起動のタイミングでバッテリ10の充電状態を調べるので、駐車時の暗電流による影響を特に考慮したバッテリ10の性能ランクの適正判断を行なうことができる。
図4は、走行中のバッテリ10の充電状態を監視し、そのデータに基づいて使っているバッテリ10が適正か否かを判定するためのアルゴリズムを示す図である。本実施例における判定を行うまでの手順は、以下の通りである。
まず、走行中のバッテリ10の充放電量を監視しておき、SOCの推移を記録する。走行中は、発電機100が発電を行なっているので、バッテリ10は充電をしている時と放電をしている時がある。これらの充放電の収支により、バッテリ10の充電状態が定められる。走行中のバッテリ10の充放電量は、電流センサ21で検出した充電の電流積算量及び放電の電流積算量を監視し、それらの値から求めるようにしてもよい。
次に、このように測定したSOCを、トリップ毎に算出して記憶手段40に蓄積記憶しておき、そのデータに基づいて、以下のように判定手段50にて判定を行う。
ステップ200では、平均放電深度が閾値以下であるか否かの判定を行う。ここで、放電深度とは、一般的には定格容量に対する放電電気量の比率のことをいい、通常は%で表す。放電深度は、放電の深さを表す指標であるため、好ましくは、パワーステアリング、アクティブ・スタビライザ等の大電流負荷作動時に測定し、データを取得していくようにする。そしてこれらのデータの平均を取り、平均放電深度を求める。一般的には、20〜40%程度以内に収まるのが放電深度の適正値であるが、バッテリ10の種類や形式、製造メーカ等により適正値は異なっていてもよい。本実施例では、例えば、平均放電深度の閾値を40%とし、40%以下であるか否かの判定を行う。放電深度が大きすぎると、バッテリ10の性能が不足して対応し切れず、バッテリ10が低寿命化してしまうことから、バッテリ10の充電状態を測定する以前に、前提としてバッテリ10が性能ランクに合った用いられ方をしているか否かの判定を行う。従って、平均放電深度が閾値以上、即ち40%以上のときは、ステップ280の方に進み、バッテリランクを上げるべきとの判定結果となる。
一方、平均放電深度が閾値以下のとき、即ち40%以下のときは、平均放電深度とバッテリ10の性能ランクとの関係は問題なしと判断し、ステップ210に進む。
ステップ210では、走行中の平均SOCが閾値以下か否かが判断される。これは、車両走行中のバッテリ10の充電状態が低くなっていないか否かを判断するためである。例えば、平均SOCが80%以下か否かが判定され、閾値以下の場合には、ステップ220に進む。
ステップ220では、走行中の収支が判断され、平均充電量と平均放電量の差分がゼロより大きいか否かが判断される。走行中のバッテリ10の平均充電量と平均放電量は、電流センサ21で検出した充電の電流積算量及び放電の電流積算量を監視し、その値から求めるようにしてもよい。即ち、例えば、充電する電流と放電する電流を監視して連続的あるいは定期的にプロットし、両者のグラフを積分して面積を求め、その差から電荷量の収支を求め、これに基づいてSOCを算出するようにしてもよい。走行中の収支で、平均充電量の方が平均放電量よりも高ければ、ステップ240の方に進み、バッテリランクを下げる。これは、充電量が放電量を上回っていて、バッテリ10の電荷収支は正常に機能しているにも関わらず、走行中の平均SOCが閾値以下となっているということであるから、充電してもバッテリ10の定格容量に電荷量が追いついていない、即ち使用しているバッテリ10の性能ランクが大き過ぎるということを意味するので、バッテリの性能ランクを下げるべきとの判定結果となる。
ステップ220に戻り、平均充電量が平均放電量より小さいときは、ステップ250の方に進み、負荷の点検及び見直しをすべきとの判定結果となる。これは、発電機100による充電自体が足りないことを意味するから、発電機100に対する負荷の大きさが大き過ぎることを意味する。そこで、発電機100の故障を含めた負荷の点検及び見直しをすべきとの判定がなされる。
ステップ210に戻り、走行中の平均SOCが閾値以上、即ち例えば80%以上の場合には、ステップ230に進む。ステップ230では、走行中の平均SOCが高すぎるか否かを判断する。ステップ210において、SOCの下限は問題無かったので、このステップでは上限の方を判断する趣旨である。走行中の平均SOCが高すぎれば、ステップ260の方に進み、バッテリランクを上げるべきとの判定がなされる。これは、走行中の平均SOCが高すぎるのであるから、過充電傾向にあることを意味し、もっとバッテリ10の定格容量を大きくしないと、バッテリ10の電荷が満杯状態となり、発電する電荷を充電蓄積できる余裕がなくなるからである。バッテリ10の性能ランクを上げることにより、過充電による発熱を防ぎ、バッテリ10の長寿命化が図れる。
ステップ230に戻り、走行中のSOCが高すぎない場合には、ステップ210にて充電量が適正範囲の下限内にあると判断され、このステップで上限内にもあるとの判断がなされたことになるから、ステップ270の方に進み、バッテリ10の性能ランクは適正と判定される。
本実施例により、走行中の充電と放電の電荷の収支に基づいて、使用しているバッテリ10の性能ランクが適正か否かを判定することができる。
図5は、AHCの突入電流を対象として、使用バッテリの性能ランクが適正か否かの判定を行うアルゴリズムを示した図である。即ち、エンジンを停止し、イグニッションをOFFとしたときのタイミングで、AHC等の突入電流をトリガーにバッテリ10の充電状態を検出し、バッテリ10の性能ランクが適正か否かの判定を行う。イグニッションをOFFとしたときも、車両の走行中に作動しているAHCの高さを元に戻す際に、突入電流が流れて大電流がバッテリ10から放出されることから、この放電電流を検出することにより、SOCを推定することができる。そしてこのデータの蓄積から、使用しているバッテリ10の性能ランクが適正か否かを判定することが可能である。
ステップ300では、トリップ終了時の平均SOCが閾値以下か否かを判断する。即ち、例えば、平均SOCが80%以下であるか否かを判断し、80%以下のときは、ステップ310に進む。
ステップ310では、前回の走行終了時のSOCと、次の回の走行終了時のSOCとの差分の平均が0より大きいか否かの判断を行なう。このステップにより、トリップ終了時におけるバッテリ10の電荷の収支を判断する。前回の走行終了時のSOCの平均よりも、次の回の走行終了時のSOCの平均の方が大きければ、電荷の収支自体はうまくいっていることを意味する。バッテリ10が大きすぎて発電機100による充電では追いつかず、見かけ上SOCが下がっているだけなので、ステップ330に進み、バッテリランクを下げるべきとの判定がなされる。このような交換を行なえば、SOCが低いことで、バッテリ10を交換しなければならないという頻度が減らすことができ、適正なバッテリを使用することにより、適正な電荷収支が保たれ、長寿命化を図ることができる。
ステップ310に戻り、前回のトリップ終了時SOCと次の回のトリップ終了時SOCを比較して、前回のトリップ終了時のSOCの平均の方が高ければ、全体の系として放電化傾向にあり、発電機100の能力で負荷への電流供給が追い付いていない状況であるから、ステップ340に進み、発電機100の故障も含めて、負荷の大きさの点検及び見直しを行なうという判定がなされる。
ステップ300に戻り、トリップ終了時平均SOCが閾値以上、即ち、例えば80%以上のときは、ステップ320に移り、トリップ終了時平均SOCが高すぎるか否かを判断する。ステップ300において、トリップ終了時平均SOCが、適正範囲の下限は満たしていることが分かったので、ステップ320において、上限の適正範囲を満たしているか否かを判断する。
ステップ320において、トリップ終了時平均SOCが高すぎるときには、ステップ350に進み、過充電傾向なので、バッテリランクを上げるべきとの判定がなされる。これは、走行中の発電機100による発電量が多くて、現在使用しているバッテリ10の定格容量では小さすぎることを意味するから、バッテリ10の性能ランクを上げて、発電した電荷を総て充電できるようにし、過充電による発熱劣化を防いでバッテリ10を長寿命化することができる。
一方、ステップ320において、トリップ終了時平均SOCが高すぎないときには、ステップ360の方に進み、適正であり、バッテリ10の変更は不要であるとの判定がなされる。バッテリ10のSOCの上限の閾値、例えば90%以下であることも満たしているので、適正範囲にあると言えるからである。
このように、トリップ終了時のバッテリ10の充電状態を示す値に基づいて使用バッテリ10の性能ランクの適正判断を行なうので、車両が走行を終え、走行による最終的な電荷の収支が出たタイミングでバッテリの性能ランクの適正判断を行なうことができ、発電機100との相対関係におけるバッテリの性能ランクの適否が明確に判定できる。
図6は、今まで説明したアルゴリズムに関する実施例のうち、車両のエンジン始動時のクランキング電流に基づく充電状態を示す値の検出と、車両走行中の充電状態を示す値の検出との双方の検出を行い、両者を組み合わせて総合的に使用バッテリ10の性能ランクの適否を判断する場合の判定手段50でなされる演算アルゴリズムを示す図である。両者を組み合わせて総合的に判断することにより、より精度を向上させて使用バッテリ10の性能ランクの適否を判定することができる。
手順としては、まず、電流センサ21等を用いて、エンジン始動時のクランキング電流に基づくSOC推定値と、車両走行中の平均放電深度及びSOC推定値を測定し、記憶手段40にデータとして記憶し、蓄積する。そして、ある程度のデータが集まったら、判定手段50にて図6に示すアルゴリズムで判定を行う。なお、アルゴリズム中、今まで説明したアルゴリズムと同様の内容のステップについては同一の参照符号を用い、その対応関係が明確になるようにする。また、本実施例においては、目標放電深度、即ち適正な放電深度の範囲を20〜40%、目標平均SOC、即ち適正な平均SOCの範囲を80〜90%として計算するが、これらの条件はバッテリ10の種類や形式、製造メーカによっても異なるので、適宜変更して設定することができる。
ステップ100では、クランキング時の平均SOCが閾値以下、即ち80%以下であるか否かを判断する。クランキング時の平均SOCが閾値以下であるときは、ステップ400に進む。
ステップ400では、平均トリップ間隔が閾値以上であるか否かを判断する。ここで、トリップ間隔とは、車両を運転してから次の運転時までの間隔、即ち車両が駐車している期間のことをいう。この閾値は、通常は設計の基準として、各自動車メーカが車種或いは車両ごと、若しくはバッテリメーカがバッテリ種類或いは製品ごとに自由に設定してよいが、ここでは、一例として1ヶ月として考える。
ステップ400において、平均トリップ間隔が閾値以上のときは、ステップ410の方に進み、バッテリランクを上げるべきとの判定がなされる。これは、長期間車両に乗らないユーザーであることを意味するので、バッテリ10を長期放置型のものに変更した方が、ユーザーの使用形態に合致し、バッテリ上がりを軽減し、長寿命化が図れるからである。
一方、ステップ400において、平均トリップ間隔が閾値以下のときは、ステップ240の方に進み、バッテリランクを下げるべきとの判定がなされる。これは、車両の運転頻度自体は確保されており、発電機100による発電の機会もあるのに関わらず、クランキング時の平均SOCが低いという状態なので、バッテリ10の定格容量が大きすぎて、充電が放電に追い付いていない状態を意味する。従って、バッテリランクを下げることにより、充電電荷の不足によるバッテリ交換の頻度を低減し、車両の搭載重量を低減して燃費の向上を図ることができる。
ステップ100に戻り、クランキング時の平均SOCが閾値以上、即ち80%以上のときは、ステップ200に進み、走行中の放電深度が閾値以下か否かを判断する。走行中の平均放電深度が閾値以上、即ち40%以上のときは、ステップ280の方に進み、バッテリランクを上げるべきとの判定がなされる。走行中の平均放電深度が閾値以上であるということは、車両の走行に要する電流がバッテリ10の性能レベルを超えていることを意味するから、バッテリ10の性能ランクを上げることにより、バッテリ10の定格容量に対して限界内の電流供給で済むような組み合わせとし、バッテリ10を適正な使用形態としてバッテリ10の長寿命化を図ることができる。一方、ステップ200において、走行中の平均放電深度が閾値以下、即ち40%以下の場合には、ステップ210に進む。
ステップ210では、走行中の平均SOCが閾値以下、即ち80%以下か否かを判断する。走行中の平均SOCの状態をまず判断する趣旨である。走行中の平均SOCが閾値以下であれば、ステップ220に進む。
ステップ220では、走行中の電荷の収支を判断する。平均充電量から平均放電量を引いた値が0以上であるか否かを判断する。平均充電量と平均放電量は、図4のステップ220において説明したのと同様に、走行中の双方の電流値を表すグラフから、積分して電流積算値を求め、これに基づいて算出するようにしてよい。平均充電量が平均放電量よりも多いときは、ステップ240の方に進み、バッテリランクを下げるべきとの判定がなされる。これは、電荷の収支自体は、充電量の方が放電量よりも多いので適正に行なわれているにも関わらず、実際のSOCは下がっているので、バッテリ10の定格容量が大きすぎて、見かけ上SOCが下がっているだけであることを意味する。従って、バッテリ10を適正な性能ランクに変更して小さくすれば、充電不足傾向は解消され、SOCが低いことに起因するバッテリ交換の間隔を長くし、バッテリ10の重量も小さくして燃費の向上を図ることができる。
一方、ステップ220において、平均充電量が平均放電量よりも小さいと判断されたときは、ステップ250の方に進み、負荷の点検及び見直しをすべきとの判定がなされる。これは、放電量の方が充電量よりも大きいので、電荷の収支自体が健全に行なわれていないことを意味する。発電機100の故障を含めて、搭載されている負荷が大きすぎないか点検及び見直しを行い、適正な使用形態とすれば対応できる。
ステップ210に戻り、走行中のSOCが閾値以下でない、即ち80%以上のときは、ステップ230に進み、走行中の平均SOCが高すぎるか否かの判断を行なう。バッテリ10の走行中のSOCが、下限は適正範囲内であることがステップ210で確認されているので、次に上限が適正範囲に入っているか否かの判断を行なう。
ステップ230において、走行中の平均SOCが高すぎると判断されたときは、ステップ260の方に進み、バッテリ10の性能ランクを上げるべきとの判定がなされる。バッテリ10が過充電傾向にあるので、余剰電荷を充電蓄積できる性能ランクのバッテリへと変更することにより、発熱を防止して長寿命化を図ることができる。
一方、ステップ230において、走行中の平均SOCが高すぎない、即ち、上限も適正範囲内にあると判断されたときは、ステップ270の方に進み、バッテリ10は適正であると判定される。
一方、ステップ230において、走行中の平均SOCが高すぎない、即ち、上限も適正範囲内にあると判断されたときは、ステップ270の方に進み、バッテリ10は適正であると判定される。
このように、本実施例のようにエンジン始動時と車両走行中の双方のSOC及び放電深度を判断材料に用いることにより、より総合的に精度高く使用バッテリ10の性能ランクが適正か否かの判定を行うことができる。
なお、判定手段50でなされる判定結果は、結果のレベルを種々に構成できる。例えば、適正か否かを判定するだけにしてもよいし、バッテリ10の性能ランクを上げるべきか下げるべきかまで判定してもよい。更に、負荷の大きさが適正か否かまで判定するようにしてもよい。例えば、図3において、ステップ160とステップ130〜150という2つの括りに構成すれば、バッテリ10が適正か否かを判断することになる。即ち、ステップ160に判定された判定結果は適正となり、ステップ130〜150に判定された判定結果は不適正という最終判定となる。この場合は、アルゴリズムを簡略化して、ステップ100とステップ120とで構成するようにしてもよい。同様に、例えば、ステップ130とステップ150とステップ160とを区別して判定結果とし、バッテリ10の適否及び適正でないときはバッテリ10の性能ランクを上げるべきか下げるべきかまで判定結果として出力するようにしてもよい。同様に、ステップの130〜160をきちんと分けて出力するようにし、バッテリ10の性能ランクが適正か否か、及び適正でないときには、バッテリ10の性能ランクを上げるべきか下げるべきか及び負荷の点検、見直しを行なうべきかまで判定結果として出力するようにしてもよい。また、図4においても、ステップ260とステップ280は同じ内容の判定結果であるので、それらをまとめて、あとは図3と同じように考えることができる。図5及び図6についても、同様に考えてよい。
また、例えば、図6のような総合的な考え方に併せて、単純にSOC測定のタイミングを分けて図3〜図5のアルゴリズムを独立に実行するようにし、タイミング毎に部分判定的に並行して判定結果を出すようにしてもよい。総合的な判断と、部分的な判断の双方がなされるので、ユーザーはより詳細に使用しているバッテリ10の性能ランクの適否を知ることができる。更に、例えば図3〜図6のアルゴリズムから更に発展させて、もっと詳細にバッテリ10の性能ランクの適否を判断するような判断ステップを追加するようにしてもよい。より精度の高い判定が可能となる。
なお、判定手段50は、上述のようにコンピュータプログラムにより実行されるように構成されてもよいし、電気回路により構成されてもよい。また、FPGAにより構成されてもよい。判定手段50は、ECU80内に構成されてもよいし、ECU80とは別体として構成されてもよい。また、コンピュータプログラム等のアルゴリズム実行手段は、記録媒体に記録され、交換及び持ち運び自由に構成されてもよい。
図7は、出力手段70の一例を示した図である。判定手段50での判定結果を、ユーザーに知らせるための手段であり、例えば、コンビネーションメータ上に判定結果を知らせるように構成してよい。図7(a)は、使用バッテリ10の性能ランクが適正か否かのみを出力するための表示手段である。適否の表示ランプは、例えばLED(発光ダイオード)で構成されており、適正である場合は左側のバッテリを模した図に○が付いたランプが点灯するようにし、適正でない場合には、右側のバッテリを模した図に×が付されたランプが点灯するようにしてもよい。図7(b)は、使用バッテリ10の性能ランクの適否と、適正でない場合には、バッテリ10を上げるべきか下げるべきか、また負荷が大き過ぎないかの点検をすべきかをも表示するように構成した場合の表示手段の一例である。右から2番目のバッテリを模した図に○が付された表示が適正を意味する表示であり、一番右側のバッテリを模した図に右上がり矢印が付された表示がバッテリ10の性能ランクを上げるべきとの判定結果の表示であり、左から2番目の、バッテリを模した図に右下がりの矢印が付された表示がバッテリ10の性能ランクを下げるべきとの表示であり、一番左側の抵抗の記号に下向き矢印が付された表示が、負荷を下げることを点検すべきとの表示である。これも図7(a)と同様に、判定結果に該当する表示をLEDで点灯表示してよい。また、これらは、ディスプレイ上に表示するようにしてもよく、判定結果をユーザーに明確に知らせるように出力表示できるものであれば、その種類や形式は問わない。これらの表示結果に基づいて、ユーザーはバッテリ10の性能ランクを変更することができ、ユーザー個人の使用用途や形態に合った適切な性能ランクのバッテリを使用することができる。
図8は、実施例1に係るバッテリ性能ランク診断装置の変形例を示す機能ブロック図である。図8において、バッテリ劣化検出手段30と、出力を制御する出力制御手段32と、出力手段71がバッテリ劣化の検出結果を表示する手段を更に備えた点で、図1に示す機能ブロック図と異なっている。他の構成要素は、図1で説明したものと同様であるので、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
バッテリ劣化検出装置は、バッテリ10自体の劣化を検出する装置である。バッテリは、購入してから所定期間経過すると、劣化により、バッテリ液が減少したり、電圧が低下したり、電極が腐食して導通が悪くなったりして、購入当初と同じ状態の能力を維持出来なくなる。これは、本実施例で今まで説明してきたバッテリの性能ランクの問題ではなく、寿命の問題であり、別次元のものである。従って、バッテリの劣化に対しては今まで説明したバッテリ性能ランク診断装置とは別の対応が必要であり、その対応策として、例えばバッテリ劣化検出装置により、バッテリの劣化を検出してもよい。本実施例は、バッテリ性能ランク診断装置の他、バッテリ劣化装置をも備えている場合の例を示す。
バッテリ10が劣化して寿命が来ると、バッテリ交換、或いはバッテリ液の補充等の対応が必要である。このようなバッテリ劣化は、バッテリ劣化検出装置で検出することができるが、その検出対象は、バッテリ10の端子電圧や放流電流等、バッテリ性能ランク診断装置で検出するデータと同様である。従って、バッテリ劣化検出装置は、バッテリ性能ランク診断装置の電流センサ21と、電圧センサ22と、温度センサ23のうち、必要なものを共同で利用することができ、充電状態検出手段20と電気的に並列に設置することができる。また、バッテリ劣化は、電圧、電流又は温度等の検出値を用いて、種々の方法により算出されてよい。本実施例に適用されるバッテリ劣化検出手段30は、バッテリ劣化を適切に検出できるものであれば、その種類や形式は問わない。また、バッテリ劣化検出手段30の演算部分は、ECU80の内部に設けられていてもよいし、ECUの外部に独立して設けられてもよい。バッテリ劣化検出手段によりバッテリ劣化が検出されたときには、検出結果は出力制御手段31に送られる。
出力制御手段31は、バッテリ劣化検出手段30からの検出信号と、バッテリ性能ランク診断装置の判定手段50からの判定結果信号が送られ、両者の出力手段71での出力を制御する。出力制御手段31は、ECU80の内部に設けられてもよいし、ECU80と出力手段71との間に独立して設けられていてもよい。出力制御手段31に、バッテリ劣化検出手段30又は判定手段50のいずれか一方から出力信号が送られてきたときは、送られてきた信号をそのまま出力してよいが、双方から同時に出力信号が送られて来たときには、バッテリ劣化検出装置の検出結果を先に出力し、その後にバッテリ診断装置の判定結果を出力するように構成してよい。また、バッテリ性能ランク診断装置の判定結果を出力する時期は、所定の期間を設定したり、或いはユーザーの所望のタイミングでスイッチにより出力できるように構成できるが、このように構成したときでも、バッテリ劣化検出の出力があったときには、その後にバッテリ性能ランク診断装置の判定結果を出力するように構成するのが好ましい。両方同時に出力しないのは、二つの情報が同時に表示される煩わしさを防ぐためである。バッテリ劣化検出結果を先に出力し、その後にバッテリ診断装置の判定結果を出力するのは、バッテリ劣化が検出された後は、バッテリ交換、或いはバッテリ液の補充等の処置がなされる場合が多く、それらの処置がなされるとバッテリ10の条件が変わってしまうので、バッテリ10の条件が変化する前に、一旦バッテリ10の性能ランクの適否について記憶手段40に蓄積されたデータに基づいて判定演算を行い、判定結果を出力することが好ましいからである。
出力手段71は、図7において説明したようなコンビネーションメータに劣化の表示を追加してもよい。例えば図9に示すように、バッテリの性能ランクの判定結果を示す表示の近くに、バッテリのバッテリ液が不足して液面が下がり、電圧が下がった図を模した表示を、赤色LEDで点灯させてバッテリ劣化を表示するようにしてもよい。上述のように、まずバッテリ劣化検出を点灯させ、その後にバッテリの性能ランクの診断結果を点灯させるように構成してよい。また、表示は他のディスプレイ表示等を用いてもよく、その種類や形式は問わない。
本実施例により、バッテリ劣化を検出してユーザーに知らせるとともに、バッテリの性能ランク診断の判定結果を出力するのに良いタイミングでユーザーにその情報を提供できる。
図10は、実施例2に係るバッテリ性能ランク診断装置の機能ブロック図である。
実施例1に係るバッテリ性能ランク診断装置との相違点は、判定手段51の構成及び記憶手段60及び61を更に備えたことのみであるので、他の実施例1と同様の構成要素については、同一の参照符号を付し、その説明を簡略化する。
簡単にその全体構成及び動作を説明すると、以下のようになる。
負荷90に電流を供給するために発電機100とバッテリ10が接続され、発電機100からはバッテリ10にも電流が供給されるように構成されている。バッテリ10には、電流センサ21と、電圧センサ22と、温度センサ23とが設けられ、充電状態検出手段20に送られるようになっている。なお、センサは必要なものだけ備えていればよく、必ずしも総て備えていなくてもよい。充電状態検出手段20では、充電状態を示す値、例えばSOCが検出され、記憶手段40に送られる。記憶手段40では、充電状態を示す値のデータが蓄積記憶される。記憶手段40に蓄積記憶したデータは、判定手段51に送られ、使用しているバッテリ10の性能ランクが適正か否かの判定が行なわれる。使用しているバッテリ10の性能ランクは、記憶手段60に記憶されている。判定手段51では、バッテリ10の適否判断のみならず、適性でない場合は、どの程度バッテリランクを上げ下げすべきかまで判定される。そして、その判定結果に基づいて、予めバッテリランクを記憶した記憶手段61から、適正なバッテリランクが選択される。判定手段51で選択された適正バッテリランクの判定結果は、出力手段70に送られ、出力される。
次に、実施例1との相違点である判定手段51と記憶手段60及び61について詳細に説明する。判定手段51は、実施例1で説明したようなバッテリ10の適否及びランクの上げ下げと負荷の見直しの提案のみではなく、どのバッテリランクがよいかの提案をも行なう。そのため、判定手段51の内部又は外部に、現在使用しているバッテリ10の性能ランクを記憶する記憶手段60と、所定の選択肢となるバッテリの性能ランクを記憶する記憶手段61とを備える。判定手段51では、記憶手段60に記憶されている、現在使用されているバッテリ10を基準点として、使用されているバッテリ10が適正でないと判断されたときは、どの程度バッテリランクの上げ下げを行うべきかまで判定提案する。従って、実施例1において図3〜6で説明したアルゴリズムに、程度の判定概念も加えて判定を行う。
なお、判定手段51のアルゴリズムは、実施例1で説明したのと同様に、コンピュータ・プログラム、電気回路、FPGA又は情報記録媒体等の種々の実行手段により実行されてよい。
一方、記憶手段60は、現状の使用バッテリ10を記憶しておき、判定手段51で判定されたどの程度バッテリ10の性能ランクを上げるべき、下げるべきという判定を加味するようにする。従って、例えば、現状で使用しているバッテリランクが100で、バッテリランクを1段階上げるべきとの判定がなされれば、記憶手段61に記憶された105を選択するようにする。そしてこの結果を出力するようにすればよい。この場合、最終判定は記憶手段61に予め記憶された所定のバッテリランクから選択して出力するように説明したが、単純に現状のバッテリランクが100で、バッテリランクを1段階上げるべきとの判定がなされたら、そのまま記憶手段60に記憶されているバッテリランクを5上げて、それを判定結果として出力するようにしてもよい。また逆に、記憶手段61に予め記憶された所定のバッテリランクのうち、現状のバッテリ10を記憶しておき、判定手段51で判定された結果に基づいて、バッテリランクをシフトさせて判定結果として出力するようにしてもよい。このように、記憶手段は現状のバッテリランクを記憶する記憶手段60と、所定のバッテリランクを予め記憶しておく記憶手段61の双方を同時に備えてもよいし、どちらか一方を備えていて、他方の機能も実行するように構成してもよい。なお、バッテリランクは50以上は5刻みの表示になっており、50未満は2刻みの表示となっているので、1段階上げると言えば、50以上ではバッテリ10の性能ランクを5上げることを意味し、50未満では2上げることを意味する。
なお、記憶手段60及び61は、メモリ等の通常のコンピュータ等に用いられる記憶手段を利用してよい。
図11は、判定手段51に適用される、エンジン始動時のクランキング持ち出し電流に適用するアルゴリズムの一例を示した図である。図11は、実施例1における図3に、ステップ130以降にバッテリランクを下げる程度を判定するフロー及びステップ150以降にバッテリランクを上げる程度を判定するフローを追加した点で異なっている。他の要素は同様であるので、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。また、適正バッテリのSOCの範囲も、図3で説明したのと同様に80〜90%として説明する。
図11において、ステップ130においてバッテリランクを下げるべきとの判定結果が出たら、ステップ131に進み、クランキング時の平均SOCが閾値A以下であるか否かを判断する。閾値Aは、例えば、ステップ100における閾値が80%であれば、それよりも低く、例えば70%に設定する。クランキング時平均SOCが70%以下であれば、ステップ132に進み、70%以上であれば、適正バッテリランクからの乖離の程度はそれ程大きい訳ではないと推定され、バッテリランクを1段階下げるべきとの判定がなされる。
ステップ132では、クランキング時の平均SOCが閾値B以下であるか否かが判断される。閾値Bは、閾値Aよりも低く、例えば、60%に設定する。SOCが、閾値Bよりも低ければ、相当にSOCは低くいことを意味するので、バッテリランクを3段階下げるべきとの判定結果となる。一方、クランキング時の平均SOCが閾値Bよりも高いときは、SOCは閾値AとBの間にあり、中間的な値であるから、バッテリランクは中間的な2段階下げるべきとの判定がなされる。
このように、ステップ130において、クランキング時平均SOCが閾値以下と判断され、ステップ130においてバッテリランクを下げるべきとの判定がなされた場合において、閾値をもっと詳細に設定して比較を行なうことにより、バッテリランクをどの程度下げるべきかを推測することができる。ここで、閾値の数値は、適切な値に変更可能であり、また平均SOCの値とバッテリランクの程度が線形の関係に無ければ、種々の補正を行い、適正なバッテリランクを精度よく推定できるように変更可能である。また、本実施例では、バッテリランクの変更幅を3段階に設定したが、この変更幅も所望の段階に任意に変更可能である。
次に、バッテリランクを上げるべきとステップ150において判定された場合について説明する。
ステップ151では、クランキング時平均SOCが閾値C以上であるか否かを判断する。閾値Cは、例えば90%よりも高く、93%として設定してもよい。クランキング時平均SOCが閾値C以下の場合には、過充電傾向が小さいので、バッテリランクは1段階だけ上げるとの判定がなされる。一方、クランキング時平均SOCが閾値C以上の場合は、ステップ152に進む。
ステップ152では、クランキング時平均SOCが閾値D以上であるか否かが判断される。閾値Dは、閾値Cよりも更に高く、例えば96%に設定してよい。クランキング時平均SOCが閾値Dより高ければ、クランキング時平均SOCは相当に高いことを意味するので、バッテリランクの方も3段階上げるべきとの判定がなされる。一方、クランキング時平均SOCが閾値Dよりも低ければ、SOCは閾値Cと閾値Dとの中間にあることを意味するので、バッテリランクの方も中間的に2段階上げるべきとの判定がなされる。
このように、バッテリランクを上げる程度についても、上方の閾値を、ステップ120で行なった判断よりも更に詳細に設定することにより、提案出力できる。なお、閾値の数値設定は、試行錯誤の結果最適なものに設定してよく、またSOCの値の変化幅がバッテリランクを上げるべき程度の幅と線形に対応していなければ、種々に補正変更を施して、最適な閾値や関数式を設定するようにしてもよい。バッテリランクの変更幅を任意に設定してよいことも、バッテリランクを下げる幅を定めるアルゴリズムで説明したのと同様である。
図12は、車両の走行中における平均放電深度及び平均SOCに基づいて、適正なバッテリランクを判定する場合の、判定手段51で実行されるアルゴリズムの一例である。実施例1の図4で説明したのと同様のステップについては、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。また、図4における説明と同様に、適正バッテリの平均放電深度は20〜40%、SOCは80〜90%として説明する。
ステップ241及びステップ242では、バッテリランクを下げるべきと判定された場合の、下げるべき程度を判定する。そのアルゴリズムは、図11において、バッテリランクを下げる場合のステップ131及びステップ132における内容と同様である。データ対象がクランキング時平均SOCから走行中の平均SOCに変わっただけであり、閾値Eと閾値Fを設定し、それと走行中の平均SOCを比較して適正バッテリランクを推定してゆくというアルゴリズムの内容自体は同一であるので、その説明を省略する。
ステップ261及びステップ262では、バッテリランクを上げるべきとの判定がなされた場合のその上げる程度を判定するが、閾値G及び閾値Hを設定し、それを走行中の平均SOCと比較するという点で、その内容自体は図11におけるステップ151及び152と同様であるから、その説明を省略する。
ステップ281では、平均放電深度が閾値I以上か否かが判断される。閾値Iは、ステップ200における閾値の40%よりも高く、例えば50%に設定される。平均放電深度が閾値I以下のときは、バッテリランクを上げるべきだが、その程度は大きくなく、少し上げるだけでよいという判定がなされ、バッテリランクを1段階上げるべきとの判定がなされる。一方、平均放電深度が閾値Iよりも高い場合には、ステップ282に進む。
ステップ282では、平均放電深度が閾値J以上であるか否かが判断される。閾値Jは、閾値Iよりも高く、例えば60%に設定される。平均放電深度が閾値Jよりも高い場合は、平均放電深度が相当に高いことを意味するので、これに対応させてバッテリランクも上げる方が望ましく、3段階上げるべきとの判定がなされる。一方、平均放電深度が閾値Jよりも低いときには、平均放電深度は閾値I以上J以下の中間的な範囲内にあるので、バッテリランクを2段階上げるべきとの判定がなされる。閾値の値は、適宜望ましい値に変更してよく、よりバッテリランクとの相関が高い値を用いるのが望ましいので、適切な補正式があれば、それらを用いてもよい。また、本実施例では適正バッテリランクの変更幅を3段階として説明したが、これも図11で説明したのと同様に、任意に設定してよい。
なお、ステップ261及び262と、ステップ281及び282との判定間で、上げるべきバッテリランクが一致しなかった場合には、どちらを優先するのかを予め決めてもよいし、走行中の平均SOCと放電平均深度の双方を考慮し、総合的に判断できるような演算式を用いてもよい。
本実施例に係るバッテリ性能ランク診断装置により、走行中の平均SOC及び平均放電深度に基づき、ユーザーの走行形態に対応した、最適なバッテリランクの使用を提案することができる。
その他、実施例1の図5に対応したエンジン停止時のAHCの突入電流を対象とした場合の最適バッテリランクの提案、及び図6に対応するクランキング時の持ち出し電流と走行中の平均放電深度と平均SOCを対象とした総合判断を行なう場合の最適バッテリランクの提案も、図11及び図12で説明したのと同様にして行なうことができる。即ち、図5において、ステップ330の後に詳細に設定した閾値とトリップ終了時の平均SOCとの比較によりバッテリランクを下げる程度を提案し、ステップ350の後に詳細に設定した閾値とトリップ終了時の平均SOCとの比較によりバッテリランクを上げる程度を提案することができる。
また、図6においては、ステップ410の後に、バッテリランクをどの程度上げるべきかを判定するアルゴリズムが必要であるが、これは平均トリップ間隔をベースに閾値を設定するか、平均トリップ間隔とクランキング時の平均SOCとの関係から、バッテリランクの上げるべき程度の提案ができるようにして設定してよい。他のステップ240以降と、ステップ260以降と、ステップ280以降のアルゴリズムは、図12で説明したのと同様な考え方で説明できる。
図13は、出力手段71の具体的構成の一例を示す。コンビネーションメータ上に、判定結果を出力するようにしてよい。実施例1の図7(b)と異なるのは、バッテリ10の最適ランクを出力する表示器73が加えられた点である。表示器73は、判定手段51の判定結果を受け、最適バッテリの性能ランクを数字で表示する。表示器73は、通常の数字表示用インジケータが用いられてよい。例えば、バッテリランクを上げるべきとの判定で、最適バッテリランクが105だった場合には、図13に示すように、バッテリ10を上げるべきとの表示をするLED表示器72と、数字表示器73とを同時に点灯表示させれば、ユーザーはその状況を容易に知ることができる。
実施例2に係るバッテリ性能ランク診断装置により、使用しているバッテリ10の適否だけでなく、最適なバッテリランクを提案することができるので、ユーザーは、最適なバッテリに変更することにより、バッテリの長寿命化、燃費の低減等をより効果的に精度よく実現することができる。
また、実施例2においても、バッテリ劣化検出装置を設け、バッテリ10の劣化を検出したときには、これを表示した後で最適バッテリを表示するように構成することができる。これにより、バッテリ10の寿命がきて、十分な充電状態を示す値のデータが揃った段階で、かつバッテリ10の交換前に最適バッテリランクを出力してユーザーに知らせることになるので、最適なタイミングで最適なバッテリランクを知らせることができ、ユーザーの本装置の使い勝手を一層高めることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。例えば、ハイブリッドカーでは、今まで説明したエンジンの回転による発電機の他、回生ブレーキにより、モータを発電機として用い、双方組み合わせて使う形態もあるが、バッテリは必要なので、この場合にも本発明は好適に適用可能である。また、用いられるバッテリも、鉛バッテリではなく、ニッケル水素電池等の別の形式のバッテリが用いられる場合があるが、充電式電池であることに相違ないので、この場合も、本発明は好適に適用可能である。
10 バッテリ
20 充電状態検出手段
21 電流センサ
22 電圧デンサ
23 温度センサ
30 バッテリ劣化検出手段
31 出力制御手段
40、60、61 記憶手段
50、51 判定手段
70、71 出力手段
72、73 表示器
80 ECU
90 負荷
100 発電機
101 エンジン
20 充電状態検出手段
21 電流センサ
22 電圧デンサ
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50、51 判定手段
70、71 出力手段
72、73 表示器
80 ECU
90 負荷
100 発電機
101 エンジン
Claims (10)
- 使用されているバッテリの性能ランクが適正か否かを診断するバッテリ性能ランク診断装置であって、
バッテリの充電状態を示す値を検出する充電状態検出手段と、該充電状態検出手段により検出された前記充電状態を示す値を記憶する記憶手段と、該記憶手段により記憶された前記充電状態を示す値に基づいて前記バッテリの性能ランクが適正か否かを判定する判定手段と、該判定手段により判定された判定結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とするバッテリ性能ランク診断装置。 - 前記判定手段は、発電機からの充電量と負荷への放電量の差分に基づいて、前記バッテリの性能ランクが適正か否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ性能ランク診断装置。
- 前記判定手段は、暗電流に起因した前記充電状態を示す値の変化量に基づいて、前記バッテリの性能ランクが適正か否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ性能ランク診断装置。
- 前記判定手段は、前記バッテリの性能ランクが適正でないと判定したときには、更に前記バッテリの性能ランクを上げるべきか下げるべきかを判定するものであることを特徴とする請求項1乃至3に記載のバッテリ性能ランク診断装置。
- 前記判定手段は、前記バッテリの性能ランクが適正でないと判定したときには、更に前記バッテリにかかる負荷が適正か否かを判断することを特徴とする請求項1乃至4に記載のバッテリ性能ランク診断装置。
- 前記バッテリ性能ランク診断装置は、所定のバッテリランクを記憶する記憶手段を更に備え、前記判定手段は、前記バッテリが前記記憶手段に記憶された前記所定のバッテリランクのうちどれにすべきかを判定するものであることを特徴とする請求項1乃至5に記載のバッテリ性能ランク診断装置。
- 前記充電状態検出手段は、車両のエンジンの始動時、走行中又はエンジン停止時のいずれかの所定のタイミングで前記バッテリの充電状態を検出することを特徴とする請求項1乃至6に記載のバッテリ性能ランク診断装置。
- 前記バッテリ性能ランク診断装置は、バッテリ劣化を検出するバッテリ劣化検出装置を更に備え、該バッテリ劣化検出装置によりバッテリ劣化が検出されたときには、バッテリ劣化検出結果を出力した後にバッテリの性能ランク診断の判定結果を出力することを特徴とする請求項1乃至7に記載のバッテリ性能ランク診断装置。
- 使用しているバッテリの性能ランクが適正か否かを診断するバッテリ性能ランク診断プログラムであって、コンピュータを、
検出したバッテリの充電状態を示す値を記憶する記憶手段、
前記記憶手段に記憶されたバッテリの充電状態を示す値の平均値を算出し、適正充電状態を示す閾値と比較する手段、
前記平均値が前記閾値より低いときには、前記記憶手段に記憶された充電状態を示す値から、前記バッテリの充電状態の変化が充電化傾向か放電化傾向かを判定し、これに基づいてバッテリの性能ランク又はバッテリ負荷のいずれが過大かを判定する手段、
前記平均値が前記閾値より高いときには、前記平均値が高すぎるか否かを判定し、これに基づいてバッテリの性能ランクが過少か適正かを判定する手段、
として機能させるためのバッテリ性能ランク診断プログラム。 - 前記バッテリの充電状態の変化が充電化傾向か放電化傾向かの判定は、エンジン始動時、走行中又はエンジン停止時のいずれかの所定のタイミングで検出された前記バッテリの充電状態を示す値を、1回前の検出値と比較することにより行なうことを特徴とする請求項9に記載のバッテリ性能ランク診断プログラム。
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| JP2006182151A JP2008008861A (ja) | 2006-06-30 | 2006-06-30 | バッテリ性能ランク診断装置及びバッテリ性能ランク診断プログラム |
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