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JP2008008015A - 隠し蝶番 - Google Patents

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JP2008008015A
JP2008008015A JP2006178820A JP2006178820A JP2008008015A JP 2008008015 A JP2008008015 A JP 2008008015A JP 2006178820 A JP2006178820 A JP 2006178820A JP 2006178820 A JP2006178820 A JP 2006178820A JP 2008008015 A JP2008008015 A JP 2008008015A
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Osamu Yamamoto
治 山本
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Abstract

【課題】コンパクト化が可能な隠し蝶番を提供する。
【解決手段】扉側ケーシング3、縦枠側ケーシング4と、夫々の一端を交差させた状態でピン25により相対回動可能に連結され、各他端が夫々前記ケーシング3,4に水平回動可能に軸支された第1、第2リンク材19,20と、これらのリンク材19,20の上下に夫々配置され、中央部にピン25が挿通する孔32,33を有し、該中央部から水平方向に延びる2つのアーム部を有し、一方のアーム部先端部には夫々第1、第2リンク材19,20に回動可能に軸支するためのピン挿通孔34,35が設けられ、他方のアーム部先端部にはガイドピン36,37が垂直方向に突設された上部および下部の各ガイドアーム30,31と、ケーシング3,4の内部に夫々設けられ各ガイドアーム30,31に設けたガイドピン36,37がスライド自在に係合するスライド溝13,18を有するガイド部3e,4eとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、扉を枠体に取付けたり、折り戸のように戸同士を折り畳み自在に連結したりするための隠し蝶番に関し、より詳しくはコンパクト化が可能でかつ施工性にも優れた隠し蝶番に関する。
隠し蝶番は、扉を閉じた状態では間仕切り空間のどちらからも蝶番が見えないので、扉の外観を損なわず、また開閉時の扉と枠体の縦枠との隙間が小さいので、子供等が該隙間で指を詰めるなどの事故を防止できるという利点がある。
このような隠し蝶番は、一般に、一端を回動可能に軸支した一対のリンク材が交差配置されて他端が相互に他方のケーシング内へ入り込む基本構成を有している。(特許文献1および非特許文献1)。
例えば、非特許文献1に記載された隠し蝶番を図10に示す。この隠し蝶番を用いた扉の閉状態および180°開状態を図11(a)および(b)にそれぞれ示す。すなわち、扉60および枠体の縦枠61の各端面に埋め込み固定されたケーシング62,63にそれぞれ略く字形のリンク部材64,65が一端を回動可能に軸支されて他端が他方のケーシングへ入り込む交差態様で配設され、交差部分が回動可能に軸支されるとともに、他端に設けたガイドピン66,67が他方のケーシングに設けたスライド溝68,69にスライド自在に係合した係合した構造を有する
特開平6−288139号公報 シモンズベルク社(SIMONSWERK)、「Product, Information, Data」、[平成18年6月20検索]、インターネット<URL: http://212.100.32.145/english/aktuelles/news/news05.sthml>
従来の隠し蝶番、特に建物の扉に取付けられる隠し蝶番は、扉の荷重を支持する必要があるため、図11(a)および(b)に示すように5本のピン66,67,70,71,72で扉の荷重を支持するように設計されている。そのため、ケーシングを収容する凹部の間口および奥行が大きくなり、従って扉60の厚みおよび縦枠61の厚みも大きくならざるをえなかった。
ところが、近時は、コストダウンの要請から、扉60や縦枠61の厚みを薄くすることが要請されている。そのためには、隠し蝶番をコンパクト化することが必要である。
一方、従来の枠体への扉の取付けには、1人の作業員が扉を保持し、他の作業員が扉を枠体に取付けるというように、作業には最低でも作業員が2人必要であった。そのため、作業性、施工性を向上させ、1人の作業員で簡単に扉を取付けることができるようにすることが求められている。
本発明の主たる課題は、コンパクト化が可能な隠し蝶番を提供することである。本発明の他の課題は、扉の取付けに際しての作業性、施工性が向上した隠し蝶番を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の隠し蝶番は、以下の構成を有する。
(1)一対のケーシングと、それぞれの一端を交差させた状態でピンにより相対回動可能に連結され、各他端がそれぞれ前記一対の各ケーシングに水平回動可能に軸支された第1および第2リンク材と、該第1および第2リンク材の上下にそれぞれ配置され、中央部に前記ピンが挿通する孔を有し、該中央部から水平方向に延びる2つのアーム部を有し、一方のアーム部先端部にはそれぞれ第1および第2リンク材に回動可能に軸支するためのピン挿通孔が設けられ、他方のアーム部先端部にはガイドピンが垂直方向に突設された上部および下部の各ガイドアームと、前記一対のケーシングの内部にそれぞれ設けられ、前記上部および下部の各ガイドアームに設けたガイドピンがスライド自在に係合するスライド溝を有するガイド部とを備えたことを特徴とする。
(2)前記上部および下部の各ガイドアームは、略く字形の形状を有し、中央部のピンが挿通する孔の中心から一方のアーム部先端のピン挿通孔の中心までの長さ(L)および他方のアーム部先端のガイドピンの中心までの長さ(L)がいずれも18〜22mmである(1)に記載の隠し蝶番。
(3)前記一対のケーシングは、それぞれケーシング本体と、該ケーシング本体内に収容され該ケーシング本体の底面に取付けられた位置調節部材とからなり、前記第1および第2リンク材が各ケーシングの位置調節部材にそれぞれ水平回動可能に軸支されており、前記一対のケーシングのうち、一方のケーシングに設けられた位置調節部材の底面には上下方向、左右方向および前後方向のうち1方向または2方向の位置調節手段が設けられ、他方のケーシングに設けられた位置調節部材の底面には前記第1の位置調節部材で調節されない他の方向の位置調節手段が設けられている(1)または(2)に記載の隠し蝶番。
(4)前記一対のケーシングにそれぞれ設けられるガイド部が、各ケーシングの位置調節部材の上端または下端を折曲した折曲片から構成され、かつ各ケーシングの両折曲片が上下方向に離隔対向している(1)〜(3)のいずれかに記載の隠し蝶番。
(5)前記一対のケーシングのうち一方のケーシングが、扉の端面に埋め込まれる扉側ケーシングであり、他方のケーシングが、扉を取付ける枠体の縦枠端面に埋め込まれる縦枠側ケーシングである(1)〜(4)のいずれかに記載の隠し蝶番。
(6)前記縦枠側ケーシングを構成するケーシング本体および位置調節部材のいずれか一方の下端面に係合突起部が設けられ、他方の下端面に該係合突起部が係合する孔部が設けられている(5)に記載の隠し蝶番。
上記(1)に記載の隠し蝶番によれば、第1および第2リンク材の上下にガイドアームがそれぞれ配設された、いわゆる三層構造を有するので、隠し蝶番のコンパクト化を図ることができ、それによって扉や縦枠の厚みも薄くできる薄型化が可能となる。
上記(2)に記載の隠し蝶番によれば、ガイドアームのアーム部の長さが18〜22mmであるので、例えば厚さが22〜36mm程度の縦枠や扉であっても確実に取付けることができ、従来にないコンパクトな隠し蝶番を提供することができる。
上記(3)に記載の隠し蝶番によれば、各ケーシング本体内に収容された位置調節部材によって、扉の位置調節(上下方向、左右方向および前後方向の三次元位置調節)が可能であるので、隠し蝶番をよりコンパクト化できる。
上記(4)に記載の隠し蝶番によれば、ガイドアームのガイドピンが係合するスライド溝を有するガイド部が位置調節部材の上端または下端を折曲した折曲片から構成されているので、構造が簡単になり、しかもスムーズにガタツキなく扉の開閉が可能になる。
上記(5)、(6)に記載の隠し蝶番によれば、あらかじめ縦枠内の凹部にケーシング本体を取付け、扉の端面にそれ以外の構成部品を取付けた後、作業者が扉を持って、リンク材に取付けた縦枠側位置調節部材をケーシング本体内に押し込むことにより、ケーシング本体および位置調節部材のいずれか一方に設けた係合突起部が、他方に設けた孔部に係合して、仮止めすることができるので、1人の作業者で扉の取付け作業を簡単に行うことができ、作業性および施工性が向上する。
以下、本発明の一実施形態にかかる隠し蝶番について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる隠し蝶番の正面図、図2はその分解斜視図、図3は図1のX-X線断面図である。
図1〜3に示す隠し蝶番は、枠体の縦枠2に扉1を取付けるものである。縦枠2および扉1の各端面に形成された凹部100,101(図4〜6等参照)にはそれぞれケーシング3,4が収容され、該ケーシング3,4の上下に形成した取付孔5に木ねじ等を挿通させて縦枠2および扉1にそれぞれ固定される。なお、以下の説明において、上下とは、扉および縦枠に組み込んだ使用状態における上下方向をいう。
図2に示すように、扉1側のケーシング3は、主としてケーシング本体3aと、位置調節部材3bとから構成される。ケーシング本体3aは金属板材を断面ハット形に形成し、かつ片側に板材を折り曲げて側壁3cが形成されている。ケーシング本体3aの底面には、位置調節用の複数の孔6,7,8が穿設されている。また、位置調節部材3bも、同様に金属板材を折り曲げて片側に側壁3dを形成すると共に、該側壁3dの先端中央部には、板金加工にて金属板材の一部を筒状に曲げてピン挿通孔9が形成されている。位置調節部材3bの底面には、位置調節用の複数の孔10,11,12が穿設されている。さらに、位置調節部材3bの下部には、スライド溝13が形成されたガイド部3eが板材を水平に折り曲げて形成されている。なお、3fはケーシング本体3aの側面部に嵌め付ける側壁である。
一方、縦枠2側のケーシング4は、扉1側のケーシング3と同様に、主としてケーシング本体4aと、位置調節部材4bとから構成される。ケーシング本体4aは、前面が開口した箱形で構成され、その上下に取付孔5を形成した鍔部14が形成されている。ケーシング本体4aの底面には2つのねじ孔15が穿設されている。また、位置調節部材4bは、金属板材を折り曲げて片側に側壁4dを形成すると共に、該側壁4dの先端両側部に、板金加工にて金属板材の一部を筒状に曲げてピン挿通孔16,16が形成されている。位置調節部材4bの底面には、水平方向に長い位置調節用の長孔17が穿設されている(図1を参照)。さらに、位置調節部材4bの上部には、スライド溝18が形成されたガイド部4eが水平に折り曲げ形成されている。
これらのケーシング3,4を回動自在に連結するために、図2に示すような形状を有する第1および第2リンク材19,20を使用する。第1リンク材19は、略「工」字形の金属板材の上下の片を板金加工によって筒状に曲げて、両側上下端にピン挿通孔21,22を形成している。第2リンク材20は、上記と同様の板金加工によって金属板材を筒状に曲げて、両側中央部にピン挿通孔23,24を形成している。
ここで、第1リンク材19における一方のピン挿通孔21、21の間隙は、該間隙内に、扉1側の位置調節部材3bに形成されたピン挿通孔9が入る(すなわち交差する)長さを有する。また、他方のピン挿通孔22,22の間隙は、第2リンク材20の一方のピン挿通孔23が入る(すなわち交差する)長さを有する。第2リンク材20の他方のピン挿通孔24は、縦枠2側の位置調節部材4bに形成されたピン挿通孔16,16の間隙に入る(すなわち交差する)長さを有する。
また、第1および第2リンク材19,20の上下には、ガイドアーム30,31が配置される。これらのガイドアーム30,31は、いずれも略く字形の形状を有し、中央部に中央ピン挿通孔32,33が形成され、該中央部から水平方向に延びる2つのアーム部のうち、一方のアーム部先端部にそれぞれピン挿通孔34,35が形成され、他方のアーム部先端部にはガイドピン36,37が垂直方向に突設される。
前記上部および下部の各ガイドアーム30,31は、いずれも図9(a)に示すように、中央部のピン挿通孔32,33の中心から一方のアーム部先端のピン挿通孔34,35の中心までの長さ(L)および他方のアーム部先端のガイドピン36,37の中心までの長さ(L)がいずれも18〜22mmであるのがコンパクト化の上で好ましい。
次に本実施形態に係る隠し蝶番を組み立てる手順を説明する。図2に示すように、中央ピン25(軸棒)を下側ガイドアーム31の中央ピン挿通孔33、第1リンク材19の下部ピン挿通孔22、第2リンク材20のピン挿通孔23、第1リンク材19の上部ピン挿通孔22および上側ガイドアーム30の中央ピン挿通孔32の順に挿通させて、第1リンク材19と第2リンク材20とを一端を交差させた状態で相対回動可能に連結し、かつ第1リンク材19と第2リンク材20の上下にガイドアーム30、31を配置する。挿通後、中央ピン25の先端はリベッティング(かしめ)などを行って抜け止めを図るのがよい。
また、扉側ピン26(軸棒)を上側ガイドアーム30のピン挿通孔34、第1リンク材19の上部ピン挿通孔21、扉1側の位置調節部材3bのピン挿通孔9、第1リンク材19の下部ピン挿通孔21の順に挿通させることによって第1リンク材19と扉1側の位置調節部材3bとを回動可能に連結する。挿通後、下側ピン挿通孔21を外周面からプレスして扉側ピン26に圧着させるのがよい。
さらに、縦枠側ピン27(軸棒)を下側ガイドアーム31のピン挿通孔35、縦枠2側の位置調節部材4bの下部ピン挿通孔16、第2リンク材20のピン挿通孔24、縦枠2側の位置調節部材4bの上部ピン挿通孔16の順に挿通させて、第2リンク材20と縦枠2側の位置調節部材4bとを回動可能に連結する。挿通後、上部ピン挿通孔16を外周面からプレスして縦枠側ピン27に圧着させるのがよい。
以上の組立て課程において、上側ガイドアーム30のガイドピン36は、縦枠2側の位置調節部材4eの上部ガイド部4cに設けたスライド溝に上方から係合させる。一方、下側ガイドアーム31のガイドピン37は、扉1側の位置調節部材3bの下部ガイド部3eに設けたスライド溝に下方から係合させる。
次に、扉1側の位置調節部材3bをケーシング本体3aに取付ける。取付けは、後述する固定ねじ38,38および上下方向調節ねじ39によって行われる。図4は位置調節部材3bをケーシング本体3aに取付けた状態を示す断面図である。すなわち、図2および図4に示すように、固定ねじ38,38は位置調節部材3bに設けた長穴10を挿通してケーシング本体3aのねじ穴に螺合する。上下方向調節ねじ39は、ワッシャ40、偏心カム41、ワッシャ40を介して位置調節部材3bのねじ挿通孔12およびケーシング本体3aのねじ挿通孔8を挿通させ、ケーシング本体3aの裏面側に配置された袋ナット42に螺合する。このようにしてケーシング本体3aに取付けた後、ケーシング本体3aを扉1の端面に設けた凹部100内に嵌めこみ、取付け孔5を挿通した取付けねじ(図示せず)で扉1に固定する。
一方、縦枠2の端面に設けた凹部101内には、あらかじめケーシング本体4aがその取付け孔5を挿通した取付けねじ(図5に下部の取付けねじ46を示す)によって固定されている。このとき、ケーシング本体4aの内部下端面には、係合突起部43が設けられている(図2参照)。また、ケーシング本体4aの内部下端面と対向するように、位置調節部材4bの下端部には水平方向に折り曲げた折曲片44が設けられており、この折曲片44に長穴状の孔部45が穿設されている(図3参照)。
孔部45を長穴状にしているのは、本実施形態では、後述するように位置調節部材4bがケーシング本体4aに対して前後位置調節機能を有しているので、当該前後位置調節に際して係合突起部43が障害とならないようにするためである。
扉1を縦枠2の端面に取付けるには、図5および図6に示すように、扉1を持って縦枠側位置調節部材4bの下端部の端をケーシング本体4aの下端面上に載置し、そのまま縦枠2の奥に押し込むと、折曲片44の孔部45に係合突起部43が係合して、扉1を仮止めすることができる。これによって、従来、扉を持つ作業者と、扉を縦枠に固定する作業者とを必要としたのに対して、一人の作業者が扉を持ちながら、上記のように簡単に扉1を仮止めすることができるので、扉1を縦枠2の端面に取付ける作業性、施工性が大幅に向上する。
仮止め後、前後方向位置調節ねじ46を長穴17より挿通させ、ケーシング本体4aの底面に設けたねじ孔15に螺合させて扉1を縦枠2へ取付ける。
なお、前記係合突起部43は、ケーシング本体4aの上下端の内面に設けておくのが好ましい。これにより、ケーシング本体4aを枠体2内に固定する際に、ケーシング本体4aの上下を考慮することなく作業できるので、作業性、施工性が向上する。
扉1の取付け後、扉1の取付け位置を調節する。すなわち、縦枠2に対して扉1を上下方向、左右方向および前後方向に位置調節する。本実施形態では、扉1側の位置調節部材3bの底面に上下方向および左右方向の位置調節手段が設けられ、縦枠2側の位置調節部材4bの底面に前後方向の位置調節手段が設けられている。
以下、扉1の取付け位置調節手段および方法を説明する。
<左右方向の位置調節>
図4に示すように、扉1側のケーシング本体3aの底面に設けた孔7の裏面側にはナット部材47が固着されており、このナット部材47に皿ねじ48(左右方向調節ねじ)を螺合させる。ついで、前記したように位置調節部材3bをケーシング本体3a内に収容する。このとき、皿ねじ48の上部に長穴11が位置するように構成される。この長穴11は皿ねじ48に対してドライバー(図示せず)を挿入して操作でき、且つ皿ねじ48が抜け出さない間隙を有する。従って、図7(a)、(b)に示すように、図示しないドライバーで皿ねじ48を回してケーシング本体3aの底面から皿ねじ48を上げていくと、この皿ねじ48に押されて位置調節部材3bが上がり、逆方向に回すと位置調節部材3bが下がる。これによって扉1を縦枠2に対して左右方向(矢印Aで示す)に位置調節することができる。
このとき、所望の位置で確実に位置調節部材3bをケーシング本体3aに固定(ロック)する必要がある。そのための手段として、固定ねじ38が皿ねじ48の近くに設けられる。この固定ねじ38は、位置調節部材3bの長穴10を挿通して、ケーシング本体3aに設けたねじ孔6に螺合している。そのため、左右方向の位置調節時には、あらかじめ固定ねじ38をゆるめて、位置調節部材3bを固定しないフリーな状態にし、この状態で前記皿ねじ48を回して左右方向の位置調節を行い、位置調節後、固定ねじ38を締め付ける。これにより、位置調節部材3bは皿ねじ48の頭部に当接して止まるので、所望の位置で確実に固定することができる。
長穴10、11を上下方向に長く形成しているのは、後述する上下位置調節に障害とならないようにするためである。
<前後方向の位置調節>
図1に示すように、位置調節部材4bの底面には、水平方向に長い長孔17が穿設されており、この長穴17を挿通した前後方向位置調節ねじ46を、ケーシング本体4aの底面に設けたねじ孔15に螺合させている。そのため、調節ねじ46をゆるめ、位置調節部材4bを水平方向に長孔17に沿って所望の位置までスライドさせ、再び調節ねじ46を締め付ければよい。このようにして、扉1の位置を図7に矢印Bで示す前後方向に調節することができる。
<上下方向の位置調節>
扉1の上下方向の位置調節手段は、図2および図4に示すように、上下方向調節ねじ39、ワッシャ40、偏心カム41、ワッシャ40、およびケーシング本体3aの裏面側に配置された袋ナット42から構成される。偏心カム41には上記調節ねじ39と螺合するねじ孔39aが形成されている。この偏心カム41を位置調節部材3bのねじ挿通孔12に挿入し、両側にワッシャ40、40を配置した状態で、調節ねじ39をワッシャ40、40のねじ挿通孔に挿通させ、偏心カム41のねじ孔39aに螺合させた後、さらにケーシング本体3aのねじ挿通孔8に挿通させて、袋ナット42と螺合させ、ワッシャ40、偏心カム41およびワッシャ40を一体に圧着する。
位置調節部材3bのねじ挿通孔12は、偏心カム41の回動に従動して位置調節部材3bを上下動させる形状を有する。位置調節部材3bの上下方向の位置調節を行うには、調節ねじ39を左右いずれかの方向に回動させると、これに伴って図8に示すように、偏心カム41が回動し、図8(a)に示す低位置から、同図(b)に示す中間位置を経て、図8(c)に示す高位置までの任意の上下位置に位置調節部材3bを調節することができ、これによって立て枠2に対する扉1の位調節置を簡単に行うことができる。
次に、本実施形態に係る隠し蝶番を用いた扉の開閉動作を図9(a)〜(e)に基づいて説明する。図9(a)は扉1を縦枠2に対して180°開いた状態を示している。この状態では、各ガイドアーム30,31の中央部のピン挿通孔32,33を挿通した中央ピン25は扉1および縦枠2よりも外側に位置している。この状態から扉1を閉方向に回動させると、各ガイドアーム30,31のガイドピン36,37がそれぞれ係合するスライド溝13,18に沿ってスライドする。すなわち、扉1を開いた図9(a)の状態から同図の(b)、(c)、(d)を経て、扉1を閉じた図9(e)の状態になる。図9(e)に示す閉じた状態では、図9(a)のときと違い、ガイドピン36,37はスライド溝13,18の反対側に位置している。
図9(a)〜(e)に示すように、本発明では、扉1と縦枠2との隙間Cは、殆ど変化がなく、本実施形態では約5mm以下と小さく設定されているので、幼児等が誤って扉1と縦枠2との隙間Cに指を挟む危険性をなくすことができ、安全性が高まる。
以上のように、本発明に係る隠し蝶番は、扉の外観を損なわず、また指を詰めるなどの事故を防止でき安全性が高いという利点を有すると共に、回動自在に連結されたケーシング3,4の上下にガイドアーム30,31を配設した、いわゆる3層構造とすることにより、コンパクト化が可能となり、そのため扉や縦枠の薄型化に対応することができるようになる。
また、上記のように3層構造とすることにより、扉1を任意な開き角度(例えば90°、180°等)で開いた状態で、ケーシング3,4内にドライバーを差し込んで3方向の位置調節ができるようにしたので、隠し蝶番のコンパクト化により大きく寄与することができる。
さらに、ケーシング本体4aの内部下端面に係合突起部43を設け、ケーシング本体4aへの位置調節部材4bの取付け時に、該係合突起部43を位置調節部材4bの孔部45に係合させて仮止めすることができるので、扉1の取付け作業が簡単に成り、扉の取付けに際しての作業性、施工性が向上する。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の範囲内において種々の改良や変更が可能であることはいうまでもない。
本発明の一実施形態にかかる隠し蝶番を示す正面図である。 図1に示す隠し蝶番の分解斜視図である。 図1のX-X線断面図である。 扉側への隠し蝶番の取付け状態を示す縦断面図である。 縦枠への仮止め方法を示す横断面図である。 (a)〜(c)は縦枠への仮止め手順を示す縦断面図である。 (a)、(b)は縦枠への扉の左右方向および前後方向の位置調節方法を示す横断面図である。 (a)〜(c)は縦枠への扉の上下方向の位置調節方法を示す説明図である。 (a)〜(e)は縦枠への扉の取付け手順を示す説明図である。 通常の隠し蝶番を示す正面図である。 図10に示す通常の隠し蝶番の横断面図であり、(a)は扉を閉じた状態を、(b)は扉を180°開いた状態をそれぞれ示している。
符号の説明
1 扉
2 縦枠
3 ケーシング
4 ケーシング
5 取付け孔
13 スライド溝
18 スライド溝
19 第1のリンク材
20 第2のリンク材
25 中央ピン
26 ピン
27 ピン
30 ガイドアーム
31 ガイドアーム

Claims (6)

  1. 一対のケーシングと、
    それぞれの一端を交差させた状態でピンにより相対回動可能に連結され、各他端がそれぞれ前記一対の各ケーシングに水平回動可能に軸支された第1および第2リンク材と、
    該第1および第2リンク材の上下にそれぞれ配置され、中央部に前記ピンが挿通する孔を有し、該中央部から水平方向に延びる2つのアーム部を有し、一方のアーム部先端部にはそれぞれ第1および第2リンク材に回動可能に軸支するためのピン挿通孔が設けられ、他方のアーム部先端部にはガイドピンが垂直方向に突設された上部および下部の各ガイドアームと、
    前記一対のケーシングの内部にそれぞれ設けられ、前記上部および下部の各ガイドアームに設けたガイドピンがスライド自在に係合するスライド溝を有するガイド部とを備えたことを特徴とする隠し蝶番。
  2. 前記上部および下部の各ガイドアームは、略く字形の形状を有し、中央部のピンが挿通する孔の中心から一方のアーム部先端のピン挿通孔の中心までの長さ(L)および他方のアーム部先端のガイドピンの中心までの長さ(L)がいずれも18〜22mmである請求項1に記載の隠し蝶番。
  3. 前記一対のケーシングは、それぞれケーシング本体と、該ケーシング本体内に収容され該ケーシング本体の底面に取付けられた位置調節部材とからなり、
    前記第1および第2リンク材が、各ケーシングの位置調節部材にそれぞれ水平回動可能に軸支されており、
    前記一対のケーシングのうち、一方のケーシングに設けられた位置調節部材の底面には上下方向、左右方向および前後方向のうち1方向または2方向の位置調節手段が設けられ、他方のケーシングに設けられた位置調節部材の底面には前記第1の位置調節部材で調節されない他の方向の位置調節手段が設けられている請求項1または2に記載の隠し蝶番。
  4. 前記一対のケーシングにそれぞれ設けられるガイド部が、各ケーシングの位置調節部材の上端または下端を折曲した折曲片から構成され、かつ各ケーシングの両折曲片が上下方向に離隔対向している請求項1〜3のいずれかに記載の隠し蝶番。
  5. 前記一対のケーシングのうち一方のケーシングが、扉の端面に埋め込まれる扉側ケーシングであり、他方のケーシングが、扉を取付ける枠体の縦枠端面に埋め込まれる縦枠側ケーシングである請求項1〜4のいずれかに記載の隠し蝶番。
  6. 前記縦枠側ケーシングを構成するケーシング本体および位置調節部材のいずれか一方の下端面に係合突起部が設けられ、他方の下端面に該係合突起部が係合する孔部が設けられている請求項5に記載の隠し蝶番。
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