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JP2008004320A - 燃料電池システム及び移動体 - Google Patents

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JP2008004320A
JP2008004320A JP2006170921A JP2006170921A JP2008004320A JP 2008004320 A JP2008004320 A JP 2008004320A JP 2006170921 A JP2006170921 A JP 2006170921A JP 2006170921 A JP2006170921 A JP 2006170921A JP 2008004320 A JP2008004320 A JP 2008004320A
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fuel
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Koichi Sato
晃一 佐藤
Yoshiaki Naganuma
良明 長沼
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】燃料電池システムにおいて、燃料電池及びインジェクタの双方の耐用期間の長期化を図る。
【解決手段】燃料電池10と、燃料供給源30から供給される燃料ガスを燃料電池10へと流すための燃料供給流路31と、燃料供給流路31の上流側のガス状態を調整して下流側に供給するインジェクタ35と、を備える燃料電池システム1であって、燃料供給流路31のインジェクタ下流側における燃料ガスの圧力変化を低減する圧力緩衝手段(レギュレータ34b)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システム及び移動体に関する。
従来より、反応ガス(燃料ガス及び酸化ガス)の供給を受けて発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムが提案され、実用化されている。かかる燃料電池システムには、水素タンク等の燃料供給源から供給される燃料ガスを燃料電池へと流すための燃料供給流路が設けられており、燃料供給流路には、燃料供給源からの燃料ガスの供給圧力を一定の値まで低減させる調圧弁(レギュレータ)が設けられるのが一般的である。現在においては、燃料ガスの供給圧力を例えば2段階に変化させる機械式の可変調圧弁(可変レギュレータ)を燃料供給流路に設けることにより、システムの運転状態に応じて燃料ガスの供給圧力を変化させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、近年においては、燃料電池システムの燃料供給流路にインジェクタを配置し、このインジェクタの作動状態を制御することにより燃料供給流路内の燃料ガスの供給圧力を調整する技術が提案されつつある。インジェクタは、弁体を電磁駆動力で直接的に所定の駆動周期で駆動して弁座から離隔させることによりガス状態(ガス流量やガス圧力)を調整することが可能な電磁駆動式の開閉弁である。制御装置がインジェクタの弁体を駆動して燃料ガスの噴射時期や噴射時間を制御することにより、燃料ガスの流量や圧力を制御することが可能となる。
特開2004−139984号公報
しかし、燃料電池システムの燃料供給流路にインジェクタのような電磁駆動式の開閉弁を配置した場合には、開閉弁の構造上の特性により、開閉弁下流側において脈動(燃料ガスの圧力変化)が発生し易い。かかる脈動が発生すると、燃料電池内の各部品が繰り返し応力を受けることとなるため、燃料電池の耐用期間が短縮されるという問題がある。一方、このような脈動の発生を抑制するために開閉弁の駆動周期を短くすると、開閉弁の耐用期間が短縮されるという問題が新たに発生してしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、燃料電池システムにおいて、燃料電池と開閉弁(例えばインジェクタ)との双方の耐用期間の長期化を図ることを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池と、燃料供給源から供給される燃料ガスを燃料電池へと流すための燃料供給流路と、この燃料供給流路の上流側のガス状態を調整して下流側に供給する開閉弁と、を備える燃料電池システムであって、燃料供給流路の開閉弁下流側における燃料ガスの圧力変化を低減する圧力緩衝手段を備えるものである。
かかる構成を採用すると、圧力緩衝手段により、開閉弁下流側における燃料ガスの圧力変化(脈動)を低減することができる。従って、燃料電池内の各部品に与える繰り返し応力を低減することができるので、燃料電池の耐用期間の長期化を実現させることが可能となる。また、圧力緩衝手段により開閉弁下流側における脈動を低減することができるので、脈動低減を目的として開閉弁の駆動周期を短くする必要がない。従って、開閉弁の耐用期間の長期化を実現させることも可能となる。開閉弁としては、インジェクタを採用することができる。なお、本発明において、「ガス状態」とは、流量、圧力、温度、モル濃度等で表されるガスの状態を意味し、特にガス流量及びガス圧力の少なくとも一方を含むものとする。
前記燃料電池システムにおいて、機械式調圧弁(例えばダイアフラム式調圧弁)を有する圧力緩衝手段を採用することができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、開閉弁と燃料電池との間に並列に設けられ燃料供給流路の一部を構成する複数のガス流路と、各ガス流路に設けられた電磁式調圧弁と、開閉弁の開閉動作に対応して各電磁式調圧弁の開閉動作を制御する制御手段と、を有する圧力緩衝手段を採用してもよい。かかる場合において、電磁式調圧弁としてインジェクタを採用することもできる。
また、前記燃料電池システムにおいて、開閉弁と燃料電池との間に配置され燃料供給流路より流路断面積が大きい容積室を有する圧力緩衝手段を採用することもできる。
また、前記燃料電池システムにおいて、圧力緩衝手段の下流側における燃料ガスの圧力の上限値を燃料電池の耐圧上限値以下に設定することが好ましい。
このようにすることにより、開閉弁が開故障した場合においても、耐圧上限値を超える圧力の燃料ガスが燃料電池に供給されることを抑制することができる。また、開閉弁の開故障に備えてリリーフ流路やリリーフ弁を設ける必要がないので、システムの構成を簡素化することができる。また、開閉弁下流側における燃料ガスの圧力の上限値が耐圧上限値を超えたとしても、圧力緩衝手段の下流側における燃料ガスの圧力(燃料電池に供給される燃料ガスの圧力)の上限値を耐圧上限値以下に抑えることができる。従って、開閉弁の上限調圧値を大きくする(調圧範囲を広げる)ことが可能となる。
また、本発明に係る移動体は、前記燃料電池システムを備えるものである。
かかる構成によれば、燃料電池及び開閉弁の双方の耐用期間の長期化を実現させることが可能な燃料電池システムを備えているため、移動体自体の耐用期間を長期化することが可能となる。
本発明によれば、燃料電池システムにおいて、燃料電池と開閉弁(例えばインジェクタ)との双方の耐用期間の長期化を実現させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1について説明する。本実施形態においては、本発明を燃料電池車両(移動体)の車載発電システムに適用した例について説明することとする。
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1の構成について説明する。本実施形態に係る燃料電池システム1は、図1に示すように、反応ガス(酸化ガス及び燃料ガス)の供給を受けて電力を発生する燃料電池10を備えるとともに、燃料電池10に酸化ガスとしての空気を供給する酸化ガス配管系2、燃料電池10に燃料ガスとしての水素ガスを供給する水素ガス配管系3、システム全体を統合制御する制御装置4等を備えている。
燃料電池10は、反応ガスの供給を受けて発電する単電池を所要数積層して構成したスタック構造を有している。燃料電池10により発生した電力は、PCU(Power Control Unit)11に供給される。PCU11は、燃料電池10とトラクションモータ12との間に配置されるインバータやDC‐DCコンバータ等を備えている。また、燃料電池10には、発電中の電流を検出する電流センサ13が取り付けられている。
酸化ガス配管系2は、加湿器20により加湿された酸化ガス(空気)を燃料電池10に供給する空気供給流路21と、燃料電池10から排出された酸化オフガスを加湿器20に導く空気排出流路22と、加湿器21から外部に酸化オフガスを導くための排気流路23と、を備えている。空気供給流路21には、大気中の酸化ガスを取り込んで加湿器20に圧送するコンプレッサ24が設けられている。
水素ガス配管系3は、高圧の水素ガスを貯留した燃料供給源としての水素タンク30と、水素タンク30の水素ガスを燃料電池10に供給するための燃料供給流路としての水素供給流路31と、燃料電池10から排出された水素オフガスを水素供給流路31に戻すための循環流路32と、を備えている。なお、水素タンク30に代えて、炭化水素系の燃料から水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、この改質器で生成した改質ガスを高圧状態にして蓄圧する高圧ガスタンクと、を燃料供給源として採用することもできる。また、水素吸蔵合金を有するタンクを燃料供給源として採用してもよい。
水素供給流路31には、水素タンク30からの水素ガスの供給を遮断又は許容する遮断弁33と、水素ガスの圧力を調整するレギュレータ34a、34bと、インジェクタ35と、が設けられている。また、インジェクタ35の上流側には、水素供給流路31内の水素ガスの圧力及び温度を検出する一次側圧力センサ41及び温度センサ42が設けられている。また、インジェクタ35の下流側であって水素供給流路31と循環流路32との合流部A1の上流側には、水素供給流路31内の水素ガスの圧力を検出する二次側圧力センサ43が設けられている。
レギュレータ34a、34bは、その上流側圧力(一次圧)を、予め設定した二次圧に調圧する装置である。本実施形態においては、一次圧を減圧する機械式の調圧弁(減圧弁)をレギュレータ34a、34bとして採用している。機械式調圧弁の構成としては、背圧室と調圧室とがダイアフラムを隔てて形成された筺体を有し、背圧室内の背圧により調圧室内で一次圧を所定の圧力に減圧して二次圧とする公知の構成(ダイアフラム式調圧弁)を採用することができる。
本実施形態においては、図1に示すように、インジェクタ35の上流側に第1のレギュレータ34aを配置することにより、インジェクタ35の上流側圧力を効果的に低減させることができる。このため、インジェクタ35の機械的構造(弁体、筺体、流路、駆動装置等)の設計自由度を高めることができる。また、インジェクタ35の上流側圧力を低減させることができるので、インジェクタ35の上流側圧力と下流側圧力との差圧の増大に起因してインジェクタ35の弁体が移動し難くなることを抑制することができる。従って、インジェクタ35の下流側圧力の可変調圧幅を広げることができるとともに、インジェクタ35の応答性の低下を抑制することができる。
さらに、本実施形態においては、図1に示すように、インジェクタ35の下流側に第2のレギュレータ34bを配置することにより、水素供給流路31のインジェクタ35下流側における水素ガスの圧力変化(脈動)を低減することができる。すなわち、第2のレギュレータ34bは、本発明における圧力緩衝手段の一実施形態に相当するものである。本実施形態においては、第2のレギュレータ34bの下流側における水素ガスの圧力の上限値が燃料電池10の耐圧上限値以下になるように設定している。
インジェクタ35は、弁体を電磁駆動力で直接的に所定の駆動周期で駆動して弁座から離隔させることによりガス流量やガス圧を調整することが可能な電磁駆動式の開閉弁である。インジェクタ35は、水素ガス等の気体燃料を噴射する噴射孔を有する弁座を備えるとともに、その気体燃料を噴射孔まで供給案内するノズルボディと、このノズルボディに対して軸線方向(気体流れ方向)に移動可能に収容保持され噴射孔を開閉する弁体と、を備えている。本実施形態においては、インジェクタ35の弁体は電磁駆動装置であるソレノイドにより駆動され、このソレノイドに給電されるパルス状励磁電流のオン・オフにより、噴射孔の開口面積を2段階又は多段階に切り替えることができるようになっている。制御装置4から出力される制御信号によってインジェクタ35のガス噴射時間及びガス噴射時期が制御されることにより、水素ガスの流量及び圧力が高精度に制御される。インジェクタ35は、弁(弁体及び弁座)を電磁駆動力で直接開閉駆動するものであり、その駆動周期が高応答の領域まで制御可能であるため、高い応答性を有する。
インジェクタ35は、その下流に要求されるガス流量を供給するために、インジェクタ35のガス流路に設けられた弁体の開口面積(開度)及び開放時間の少なくとも一方を変更することにより、下流側(燃料電池10側)に供給されるガス流量(又は水素モル濃度)を調整する。なお、インジェクタ35の弁体の開閉によりガス流量が調整されるとともに、インジェクタ35下流に供給されるガス圧力がインジェクタ35上流のガス圧力より減圧されるため、インジェクタ35を調圧弁(減圧弁、レギュレータ)と解釈することもできる。また、本実施形態では、ガス要求に応じて所定の圧力範囲の中で要求圧力に一致するようにインジェクタ35の上流ガス圧の調圧量(減圧量)を変化させることが可能な電磁式の可変調圧弁と解釈することもできる。
なお、本実施形態においては、図1に示すように、水素供給流路31と循環流路32との合流部A1より上流側にインジェクタ35を配置している。また、図1に破線で示すように、燃料供給源として複数の水素タンク30を採用する場合には、各水素タンク30から供給される水素ガスが合流する部分(水素ガス合流部A2)よりも下流側にインジェクタ35を配置するようにする。
循環流路32には、気液分離器36及び排気排水弁37を介して、排出流路38が接続されている。気液分離器36は、水素オフガスから水分を回収するものである。排気排水弁37は、制御装置4からの指令によって作動することにより、気液分離器36で回収した水分と、循環流路32内の不純物を含む水素オフガス(燃料オフガス)と、を外部に排出(パージ)するものである。また、循環流路32には、循環流路32内の水素オフガスを加圧して水素供給流路31側へ送り出す水素ポンプ39が設けられている。なお、排気排水弁37及び排出流路38を介して排出される水素オフガスは、希釈器40によって希釈されて排気流路23内の酸化オフガスと合流するようになっている。
制御装置4は、車両に設けられた加速操作部材(アクセル等)の操作量を検出し、加速要求値(例えばトラクションモータ12等の負荷装置からの要求発電量)等の制御情報を受けて、システム内の各種機器の動作を制御する。なお、負荷装置とは、トラクションモータ12のほかに、燃料電池10を作動させるために必要な補機装置(例えばコンプレッサ24、水素ポンプ39、冷却ポンプのモータ等)、車両の走行に関与する各種装置(変速機、車輪制御装置、操舵装置、懸架装置等)で使用されるアクチュエータ、乗員空間の空調装置(エアコン)、照明、オーディオ等を含む電力消費装置を総称したものである。
制御装置4は、図示していないコンピュータシステムによって構成されている。かかるコンピュータシステムは、CPU、ROM、RAM、HDD、入出力インタフェース及びディスプレイ等を備えるものであり、ROMに記録された各種制御プログラムをCPUが読み込んで実行することにより、各種制御動作が実現されるようになっている。
具体的には、制御装置4は、図2に示すように、燃料電池10の運転状態(電流センサ13で検出した燃料電池10の発電時の電流値)に基づいて、燃料電池10で消費される水素ガスの量(以下「水素消費量」という)を算出する(燃料消費量算出機能:B1)。本実施形態においては、燃料電池10の電流値と水素消費量との関係を表す特定の演算式を用いて、制御装置4の演算周期毎に水素消費量を算出して更新することとしている。
また、制御装置4は、燃料電池10の運転状態(電流センサ13で検出した燃料電池10の発電時の電流値)に基づいて、インジェクタ35下流位置における水素ガスの目標圧力値(燃料電池10への目標ガス供給圧)を算出する(目標圧力値算出機能:B2)。本実施形態においては、燃料電池10の電流値と目標圧力値との関係を表す特定のマップを用いて、制御装置4の演算周期毎に、二次側圧力センサ43が配置された位置における目標圧力値を算出して更新することとしている。
また、制御装置4は、算出した目標圧力値と、二次側圧力センサ43で検出したインジェクタ35下流位置の圧力値(検出圧力値)と、の偏差に基づいてフィードバック補正流量を算出する(フィードバック補正流量算出機能:B3)。フィードバック補正流量は、目標圧力値と検出圧力値との偏差を低減させるために水素消費量に加算される水素ガス流量である。本実施形態においては、PI型フィードバック制御則を用いて、制御装置4の演算周期毎にフィードバック補正流量を算出して更新することとしている。
また、制御装置4は、インジェクタ35の上流のガス状態(一次側圧力センサ41で検出した水素ガスの圧力及び温度センサ42で検出した水素ガスの温度)に基づいてインジェクタ35の上流の静的流量を算出する(静的流量算出機能:B4)。本実施形態においては、インジェクタ35の上流側の水素ガスの圧力及び温度と静的流量との関係を表す特定の演算式を用いて、制御装置4の演算周期毎に静的流量を算出して更新することとしている。
また、制御装置4は、インジェクタ35の上流のガス状態(水素ガスの圧力及び温度)及び印加電圧に基づいてインジェクタ35の無効噴射時間を算出する(無効噴射時間算出機能:B5)。本実施形態においては、インジェクタ35の上流側の水素ガスの圧力及び温度と印加電圧と無効噴射時間との関係を表す特定のマップを用いて、制御装置4の演算周期毎に無効噴射時間を算出して更新することとしている。
また、制御装置4は、水素消費量とフィードバック補正流量とを加算することにより、インジェクタ35の噴射流量を算出する(噴射流量算出機能:B6)。そして、制御装置4は、インジェクタ35の噴射流量を静的流量で除した値にインジェクタ35の駆動周期を乗じることにより、インジェクタ35の基本噴射時間を算出するとともに、この基本噴射時間と無効噴射時間とを加算してインジェクタ35の総噴射時間を算出する(総噴射時間算出機能:B7)。ここで、駆動周期とは、インジェクタ35の噴射孔の開閉状態を表す段状(オン・オフ)波形の周期を意味する。本実施形態においては、制御装置4により駆動周期を一定の値に設定している。
そして、制御装置4は、以上の手順を経て算出したインジェクタ35の総噴射時間を実現させるための制御信号を送出することにより、インジェクタ35のガス噴射時間及びガス噴射時期を制御して、燃料電池10に供給される水素ガスの流量及び圧力を調整する。
以上説明した実施形態に係る燃料電池システム1においては、第2のレギュレータ34b(圧力緩衝手段)により、インジェクタ35下流側における水素ガスの圧力変化(脈動)を低減することができる。従って、燃料電池10の内部の各部品に与える繰り返し応力を低減することができるので、燃料電池10の耐用期間の長期化を実現させることが可能となる。また、第2のレギュレータ34bによりインジェクタ35下流側における脈動を低減することができるので、脈動低減を目的としてインジェクタ35の駆動周期を短くする必要がない。従って、インジェクタ35の耐用期間の長期化を実現させることも可能となる。
また、以上説明した実施形態に係る燃料電池システム1においては、第2のレギュレータ34bの下流側における水素ガスの圧力の上限値を、燃料電池10の耐圧上限値以下に設定しているので、インジェクタ35が開故障した場合においても、耐圧上限値を超える圧力の水素ガスが燃料電池10に供給されることを抑制することができる。また、インジェクタ35の開故障に備えてリリーフ流路やリリーフ弁を設ける必要がないので、システムの構成を簡素化することができる。また、インジェクタ35下流側における水素ガスの圧力の上限値が仮に耐圧上限値を超えたとしても、第2のレギュレータ34bの下流側における水素ガスの圧力(燃料電池10に供給される水素ガスの圧力)の上限値を耐圧上限値以下に抑えることができる。従って、インジェクタ35の上限調圧値を大きくする(可変調圧幅を広げる)ことが可能となる。
また、以上説明した実施形態に係る燃料電池車両(移動体)は、燃料電池10及びインジェクタ35の双方の耐用期間の長期化を実現させることが可能な燃料電池システム1を備えているため、それ自体長い耐用期間を有することとなり、燃料電池10やインジェクタ35の交換や修理に要する労力を低減することが可能となる。
なお、以上の実施形態においては、燃料電池システム1の水素ガス配管系3に循環流路32を設けた例を示したが、例えば、図3に示すように、燃料電池10に排出流路38を直接接続して循環流路32を廃止することもできる。かかる構成(デッドエンド方式)を採用した場合においても、前記実施形態と同様にインジェクタ35の下流側にレギュレータ34bを設け、このレギュレータ34bの下流側における水素ガスの圧力の上限値を燃料電池10の耐圧上限値以下に設定することにより、同様の作用効果を得ることができる。
また、以上の実施形態においては、圧力緩衝手段として、インジェクタ35下流側に配置される第2のレギュレータ34b(例えばダイアフラム式調圧弁)を採用した例を示したが、圧力緩衝手段の構成はこれに限られるものではない。
例えば、図4に示すように、インジェクタ35と燃料電池10との間に水素供給流路31の一部を構成する複数のガス流路31a、31bを並列に設けるとともに、各ガス流路31a、31bに電磁弁(電磁式調圧弁)44a、44bを設け、インジェクタ35の開閉動作に対応して各電磁弁44a、44bの開閉動作を制御装置4で制御することにより、インジェクタ35下流側における脈動を低減することもできる。
前記構成において、制御装置4は、電磁弁44a、44bの駆動周期を異ならせたり、電磁弁44a、44bの駆動周期を同一にして位相を若干ずらしたり、電磁弁44a、44bの噴射孔の開口面積を異ならせたりすることにより、インジェクタ35下流側における脈動を低減することが可能となる。このような構成において、制御装置4は本発明における制御手段として機能する。また、ガス流路31a、31bと、電磁弁44a、44bと、制御装置4と、によって本発明における圧力緩衝手段が構成されることとなる。電磁弁44a、44bとしては、インジェクタを採用することができる。
また、第2のレギュレータ34bに代えて、インジェクタ35と燃料電池10との間に水素供給流路31より流路断面積が大きいバッファタンク(容積室)を設け、このバッファタンクに水素ガスを一時的に貯留して下流側に排出することにより、インジェクタ35下流側における脈動を低減することもできる。その他、水素供給流路31のインジェクタ下流側における水素ガスの圧力変化を低減することができるものであれば、いかなる構成を採用してもよい。
また、以上の実施形態においては、水素供給流路31のインジェクタ35上流側に遮断弁33及び第1のレギュレータ34aを設けた例を示したが、インジェクタ35は、可変調圧弁としての機能を果たすとともに、水素ガスの供給を遮断する遮断弁としての機能をも果たすため、必ずしも遮断弁33や第1のレギュレータ34aを設けなくてもよい。従って、インジェクタ35を採用すると遮断弁33や上流側のレギュレータ34aを省くことができるため、システムの小型化及び低廉化が可能となる。
また、以上の実施形態においては、本発明における開閉弁としてインジェクタ35を採用した例を示したが、開閉弁は燃料供給流路(水素供給流路31)の上流側のガス状態を調整して下流側に供給するものであればよく、インジェクタ35に限られるものではない。
また、以上の各実施形態においては、本発明に係る燃料電池システムを燃料電池車両に搭載した例を示したが、燃料電池車両以外の各種移動体(ロボット、船舶、航空機等)に本発明に係る燃料電池システムを搭載することもできる。また、本発明に係る燃料電池システムを、建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システムに適用してもよい。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 図1に示した燃料電池システムの制御装置の制御態様を説明するための制御ブロック図である。 図1に示した燃料電池システムの変形例を示す構成図である。 図1に示した燃料電池システムの他の変形例を示す構成図である。
符号の説明
1…燃料電池システム、4…制御装置(圧力緩衝手段)、10…燃料電池、30…水素タンク(燃料供給源)、31…水素供給流路(燃料供給流路)、31a・31b…ガス流路(圧力緩衝手段)、34b…第2のレギュレータ(圧力緩衝手段、機械式調圧弁)、35…インジェクタ(開閉弁)、44a・44b…電磁弁(圧力緩衝手段、電磁式調圧弁)。

Claims (9)

  1. 燃料電池と、燃料供給源から供給される燃料ガスを前記燃料電池へと流すための燃料供給流路と、この燃料供給流路の上流側のガス状態を調整して下流側に供給する開閉弁と、を備える燃料電池システムであって、
    前記燃料供給流路の前記開閉弁下流側における燃料ガスの圧力変化を低減する圧力緩衝手段を備える、
    燃料電池システム。
  2. 前記圧力緩衝手段は、機械式調圧弁を有するものである、
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記機械式調圧弁は、ダイアフラム式調圧弁である、
    請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記圧力緩衝手段は、前記開閉弁と前記燃料電池との間に並列に設けられ前記燃料供給流路の一部を構成する複数のガス流路と、前記各ガス流路に設けられた電磁式調圧弁と、前記開閉弁の開閉動作に対応して前記各電磁式調圧弁の開閉動作を制御する制御手段と、を有するものである、
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記電磁式調圧弁は、インジェクタである、
    請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記圧力緩衝手段は、前記開閉弁と前記燃料電池との間に配置され前記燃料供給流路より流路断面積が大きい容積室を有するものである、
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  7. 前記圧力緩衝手段の下流側における燃料ガスの圧力の上限値が、前記燃料電池の耐圧上限値以下に設定されてなる、
    請求項1から6の何れか一項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記開閉弁は、インジェクタである、
    請求項1から7の何れか一項に記載の燃料電池システム。
  9. 請求項1から8の何れか一項に記載の燃料電池システムを備える、移動体。
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