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JP2008000740A - 有機質固形廃棄物の処理装置及び処理方法 - Google Patents

有機質固形廃棄物の処理装置及び処理方法 Download PDF

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JP2008000740A JP2006343870A JP2006343870A JP2008000740A JP 2008000740 A JP2008000740 A JP 2008000740A JP 2006343870 A JP2006343870 A JP 2006343870A JP 2006343870 A JP2006343870 A JP 2006343870A JP 2008000740 A JP2008000740 A JP 2008000740A
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弘 大橋
Takayasu Shimizu
孝晏 清水
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Abstract

【課題】高い処理能力を有し、臭気及びCO2は排出しない炭化処理装置を提供する。
【解決手段】炉内に窒素を供給する窒素供給装置Tに接続可能であって、有機質固形廃棄物Pを所定温度で加熱して脱水処理及び脱ガス処理する第一炉1と、炉内に窒素を供給する窒素供給装置Tに接続可能であって、前記第一炉1で処理された前記有機質固形廃棄物Pを所定温度で加熱し熱分解して炭化させる第二炉2と、炉内に窒素を供給する窒素供給装置Tに接続可能であって、前記第二炉2で処理された前記有機質固形廃棄物Pを所定温度に至るまで冷却する第三炉3と、を備える。前記の第一炉1及び第二炉2、第三炉3は、単一長尺の炉の内部空間を区画及び区画解除可能な区画扉5により区画されて形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、死亡した乳牛などの有機質固形廃棄物の処理装置及び処理方法に関する。
従来、産業廃棄物の処理は、完全燃焼によるダイオキシンの分解を目的として約900℃程度の温度での焼却が主流とされる。しかし、この処理によれば、CO2の発生量が多く、昨今の温暖化に係る要請に対応できない。
この種の技術として、特許文献1は、例えば屑肉や肉骨粉などの有機質固形廃棄物の処理装置及び処理方法を開示する。本処理方法は、屑肉を助燃用木質チップと共に自然温度に至るまで加熱して自発燃焼及び熱分解させ、更に詳しくは、炉内空間を酸素不足状態に維持して上記自発燃焼を不完全燃焼とし、炭素成分が殆ど燃焼しない状態で熱分解を継続し、もって最終的に(屑肉Mの)内部まで完全に炭化する、ものである。この処理方法によれば、「従来における化石燃料を用いた屑肉の焼却処理に比較して、エネルギー消費が非常に少なくて済み、極めて低コストで処理を行えるうえ、二酸化炭素の排出量も格段に低減されるから、環境への負荷が僅少であ」るとされる。更に、「炭化処理物は、・・・安全な炭材として、例えば土壌改良材、吸湿材、水湿浄化材などの多用途に再利用することが可能」とされる。
特開2004-324961号公報(段落番号0032、0033、0039、図7、図8)
上記特許文献1の処理方法は、CO2の排出量や炭化処理物の再利用の面で大変優れたものである。しかし、一方で、上記特許文献の図7及び図8に示されるように、助燃用木質チップを必要とし、炉内の構成が複雑であるし、上記特許文献1の図1において符号4で示されるように除湿乾燥器を要するといった改良の余地があった。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、高い処理能力を有し、臭気及びCO2は排出しない炭化処理装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第一の観点によれば、以下のように構成される、有機質固形廃棄物の炭化処理装置が提供される。即ち、炉内に窒素を供給する窒素供給装置に接続可能であって、有機質固形廃棄物を所定温度で加熱して脱水処理及び脱ガス処理する第一炉と、炉内に窒素を供給する窒素供給装置に接続可能であって、前記第一炉で処理された前記有機質固形廃棄物を所定温度で加熱し熱分解して炭化させる第二炉と、炉内に窒素を供給する窒素供給装置に接続可能であって、前記第二炉で処理された前記有機質固形廃棄物を所定温度に至るまで冷却する第三炉と、を備える。前記の第一炉及び第二炉、第三炉は、単一長尺の炉の内部空間を区画及び区画解除可能な区画扉により区画されて形成される。以上の構成により、上記の脱水処理及び脱ガス処理と、炭化処理と、冷却処理と、が異なる炉内で行われ、即ち前記炭化処理装置を構成する各炉の温度が略一定とされるから、炉内温度の昇降に要する時間が不要となり、もって、高い処理能力を有する炭化処理装置とできる。前記の第一炉・第二炉・第三炉が、単一長尺の炉を前記区画扉を用いて単に区画することで形成される構成なので、該区画の解除により各炉間における前記有機質固形廃棄物の容易な搬送が実現される。また、炉内を窒素雰囲気にできるから、各炉における臭気及びCO2の発生が回避されると共に、前記の第二炉及び第三炉における前記有機質固形廃棄物の自発燃焼を回避できる。更に言えば、炭化された前記有機質固形廃棄物は新たな資源として利用可能である。
上記の有機質固形廃棄物の処理装置は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記の第一炉及び第二炉は、マッフル炉に構成される。以上の構成によれば、各炉における加熱室と処理室とが隔壁の存在により完全に分離されることで各炉内の構成が簡素とされるから、各炉内の清掃についての高い作業性が実現される。
上記の有機質固形廃棄物の処理装置は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記の第一炉及び第二炉、第三炉の炉内には、複数のハースローラーが並設され、前記有機質固形廃棄物は、トレーに収納された状態で前記複数のハースローラー上で各炉間を搬送される。以上の構成によれば、簡素な構成で、各炉間における前記有機質固形廃棄物の極めて円滑な搬送が実現される。
本発明の第二の観点によれば、有機質固形廃棄物の処理は、以下のような方法で行われる。即ち、窒素雰囲気下で、有機質固形廃棄物を所定温度で加熱して脱水処理及び脱ガス処理する第一工程と、窒素雰囲気下で、前記第一工程により処理した前記有機質固形廃棄物を所定温度で加熱し熱分解して炭化する第二工程と、窒素雰囲気下で、前記第二工程により処理した前記有機質固形廃棄物を所定温度に至るまで冷却する第三工程と、を含む。このように各炉における処理を窒素雰囲気下で行うことで、各炉における臭気及びCO2の発生が回避されると共に、前記の第二炉及び第三炉における前記有機質固形廃棄物の自発燃焼を回避できる。また、炭化された前記有機質固形廃棄物は新たな資源として利用可能である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る炭化処理装置の正面断面図である。図2は、図1の2-2線矢視断面図である。
図1に示す如く本実施形態において炭化処理装置100は、その主要な構成として、列設される第一炉1及び第二炉2、第三炉3から構成される。このうち第一炉1は、炉内に窒素を供給する窒素供給装置Tに接続可能であって、有機質固形廃棄物Pを所定温度で加熱して脱水処理及び脱ガス処理する役割を担う。以下、この第一炉1の構成を詳細に説明する。
即ち、第一炉1は、所定厚の断熱壁から成る箱型に形成され、水平方向に対向する一対の断熱壁には、有機質固形廃棄物Pを該第一炉1内へ搬入するための搬入孔1nと、該第一炉1内で適宜に処理された状態の有機質固形廃棄物Pを該第二炉2へ搬出するための搬出孔1sと、が夫々穿孔され、この搬入孔1nが形成される断熱壁から搬出孔1sが形成される断熱壁へ向かって円筒状のマッフル炉1mが形成される(図2も併せて参照)。このマッフル炉1mは、耐熱性を有する金属又は薄い耐火物の隔壁から成り、該マッフル炉1mと前記の断熱壁との間に加熱室1kが形成され、該マッフル炉1mの内部に処理室1hが形成される。そして、この加熱室1k内で例えばプロパンガスなどの燃焼ガスを燃焼させることで、該処理室1h内の有機質固形廃棄物Pを間接的に加熱するように構成される。第一炉1に形成される前記の搬入孔1n及び搬出孔1sは、油圧シリンダ4の作動により上下動可能な区画扉5によって閉塞可能に構成される。前記の有機質固形廃棄物Pは、その取扱いを容易とすべくトレー6に収納された状態とされる。このトレー6は、例えばステンレス製などから成り、上方が解放された箱形に形成され、上記のマッフル炉1m内に複数で並設されるハースローラー(搬送ローラー)7・7・・・上に所定段(図2において1段、例えば2段や3段以上も可能)の段積み状態で載置される。このハースローラー7・7・・・は、詳しくはマッフル炉1mの延在方向と平行に並設され、例えばステッピングモータなどの駆動モータに接続されており、この駆動モータを適宜に制御することによりマッフル炉1m内でのトレー6の高精度な位置決め(マッフル炉1mの延在方向における位置決め)が実現される。
前記の処理室1hに窒素を供給するために前記のマッフル炉1mには窒素供給孔と、該窒素供給孔から該マッフル炉1mの外部へ延びる窒素管1tと、が形成され、該窒素管1tの先端には、二点鎖線で略示する窒素供給装置Tと接続するための接続フランジが設けられる。同様に、このマッフル炉1m内で発生した水蒸気や有機系ガスなどのガスを排出するために第一炉1の断熱壁にはガス排出孔と、該ガス排出孔から該マッフル炉1mの外部へ延びるガス管1gと、が形成され、該ガス管1gの先端には、二点鎖線で略示するガス吸引装置Gと接続するための接続フランジが設けられる。一方、前記の加熱室1kに燃焼ガスを供給するために第一炉1の断熱壁には燃焼ガス供給孔と、該燃焼ガス供給孔から該第一炉1の外側へ延びる燃焼ガス管1bと、が形成され、該燃焼ガス管1bの先端には、二点鎖線で略示する燃焼ガス供給装置Bと接続するための接続フランジが設けられる。更に、前記のマッフル炉1m内には、該マッフル炉1m内の温度を測定するための図略の測温器と、該マッフル炉1m内の圧力を測定するための図略の測圧器と、が設けられる。マッフル炉1mの下部にはマッフル炉1m内の水分を排水するための排水孔1dが形成される。
上記の第二炉2は、炉内に窒素を供給する窒素供給装置Tに接続可能であって、前記第一炉1で処理された前記有機質固形廃棄物Pを所定温度で加熱し熱分解して炭化させる役割を担う。以下、この第二炉2の構成を詳細に説明する。なお、第二炉2の構成のうち、第一炉1の構成と同一である構成については、適宜にその記載を割愛する。
即ち、第二炉2は、断熱壁から成る箱形に形成され、搬入孔2nと、搬出孔2sと、マッフル炉2mと、が形成される。加熱室2k内で燃焼ガスを燃焼させることで、処理室2h内の有機質固形廃棄物Pを間接的に加熱するように構成される。搬入孔2n及び搬出孔2sは、油圧シリンダ4により作動される区画扉5によって閉塞可能に構成される。マッフル炉2m内にハースローラー7・7・・・が複数で並設される。マッフル炉2mには窒素管2t及びガス管2gが設けられ、第二炉2の断熱壁には燃焼ガス管2bが形成される。マッフル炉2m内に測温器及び測圧器が設けられる。マッフル炉2mの下部にはマッフル炉2m内の水分を排水するための排水孔2dが形成される。
上記の第三炉3は、炉内に窒素を供給する窒素供給装置Tに接続可能であって、前記第二炉2で処理された前記有機質固形廃棄物Pを所定温度に至るまで冷却する役割を担う。以下、この第三炉3の構成を詳細に説明する。なお、第三炉3の構成のうち、第一炉1の構成と同一である構成については、適宜にその記載を割愛する。
即ち、第三炉3は、断熱壁から成る箱形に形成され、搬入孔3nと、搬出孔3sと、マッフル炉3mと、が形成される。この第三炉3の断熱壁とマッフル炉3mとの間には冷却室3kが形成され、この冷却室3k内にはマッフル炉3mを空冷するファン3fが設けられる。更に、マッフル炉3m内には略示の熱交換器3eが設けられる。この熱交換器3eは、マッフル炉3mの外周に沿って配される冷却水流管内の冷却水を冷却する役割を担う。搬入孔3n及び搬出孔3sは、油圧シリンダ4により作動される区画扉5によって閉塞可能に構成される。マッフル炉3m内にハースローラー7・7・・・が複数で並設される。マッフル炉3mには窒素管3t及びガス管3gが設けられる。マッフル炉3m内に測温器及び測圧器が設けられる。マッフル炉3mの下部にはマッフル炉3m内の水分を排水するための排水孔3dが形成される。
なお、搬出孔1sと搬入孔2nは対面し、搬出孔1sを通してトレー6を第一炉1から搬出すると、同時に、このトレー6は搬入孔2nを通して第二炉2内へ搬入されるように構成され、前記の第一炉1の搬出孔1sを閉塞するための区画扉5は、同時に、前記の第二炉2の搬入孔2nを閉塞する、いわば仕切り板の役割を担う。同様に、搬出孔2sと搬入孔3nは対面し、搬出孔2sを通してトレー6を第二炉2から搬出すると、同時に、このトレー6は搬入孔3nを通して第三炉3内へ搬入されるように構成され、前記の第二炉2の搬出孔2sを閉塞するための区画扉5は、同時に、前記の第三炉3の搬入孔3nを閉塞する、いわば仕切り板の役割を担う。更に別の観点から言えば、前記の第一炉1及び第二炉2、第三炉3は、単一長尺の炉の内部空間を区画し(仕切り)、及び、その区画された状態を解除できる区画扉5により区画されて形成されるとも言え、この意味で、本実施形態に係る炭化処理装置100はトンネル式連続炉と言うことができる。
前記の第二炉2と第一炉1を挟んで反対側には該第一炉1内へ搬入するトレー6を待機させるための第一待機台Hが設けられ、第二炉2と第三炉3を挟んで反対側には該第三炉3から搬出されたトレー6を待機させるための第二待機台Iが設けられる。なお、本実施形態において第一待機台Hの上面にはハースローラー7・7・・・は設けられず、第二待機台Iの上面にのみハースローラー7・7・・・が設けられる。
前記の第一炉1及び第二炉2、第三炉3の各炉の下方には、排水孔1d・2d・3dから下方へ延在する排水管1r・2r・3rを収納する排水ユニット1U・2U・3Uが形成される。
次に、本実施形態に係る炭化処理方法を説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る炭化処理方法のフローである。なお、以下、炭化処理の処理対象を死亡した乳牛(以下、単に乳牛とも称する。)として説明する。
<第ゼロ工程:S300>
本工程は、事前に冷凍しておいた乳牛を所定サイズのブロック状に切断する工程である。この乳牛の切断には公知の切断機を用いる。前記の所定サイズについては、実際に使用するトレー6の大きさを考慮するとよい。
<第一工程:S310>
本工程は、窒素雰囲気下で、有機質固形廃棄物Pを所定温度で加熱して脱水処理及び脱ガス処理する工程である。詳しくは以下の通りである。
即ち、第ゼロ工程において所定サイズのブロック状に切断した乳牛(以下、単に乳牛片とも称する。)をトレー6に適宜に収納して第一待機台H上に載置し、搬入孔1nを閉塞する区画扉5を油圧シリンダ4を作動させることにより上昇させ、トレー6を第一炉1内へ搬入し、再度、油圧シリンダ4を作動させることにより区画扉5を下降させ、搬入孔1nを閉塞する。これにより、マッフル炉1mを保密状とする。
次に、窒素供給装置Tから窒素管1tを介してマッフル炉1m内に窒素を供給し、それと同時に間欠的にガス吸引装置Gを作動させてマッフル炉1m内の空気をガス管1gを介して排出する。これにより、マッフル炉1m内を略完全な窒素雰囲気とする。なお、マッフル炉1m内を窒素雰囲気とするのは、マッフル炉1m内の良好な伝熱性を確保すると共に、酸素を排除するためである。
次いで、燃焼ガス供給装置Bから燃焼ガス管1bを介して加熱室1k内に燃焼ガスを供給し、公知の方法により該燃焼ガスを点火することにより、マッフル炉1m内の窒素雰囲気を約20〜30分間、加熱する。このとき、マッフル炉1m内の窒素雰囲気の温度は、所定温度(150±20℃)となるように維持する。この温度の調整は、前述の測温器の測定結果に基づいて上記燃焼ガスの供給量を調整することで実現されよう。上記によると、乳牛片が加熱され、乳牛片が脱水及び脱ガスされる。なお、「有機質固形廃棄物の温度」は、「乳牛片の周囲に存在する窒素雰囲気の温度」において観念される。
なお、上記の加熱の際にも、窒素供給装置Tによる窒素の供給は常時行い、ガス吸引装置Gによるガスの排出は間欠的(例えば20秒ごと)に行うことが好ましい。乳牛片の加熱により発生する水蒸気や有機系系ガスなどのガスは、ガス吸引装置Gに設ける図略の中和装置により適宜に処理する。
上記の第二工程における加熱は、概ね20〜30分間、実施することとする。
<第二工程:S320>
本工程は、窒素雰囲気下で、前記第一工程により処理した前記有機質固形廃棄物Pを所定温度で加熱し熱分解して炭化する工程である。詳しくは以下の通りである。
即ち、上記第一工程における処理を完了したら、第一炉1と第二炉2とを区画する区画扉5に係る油圧シリンダ4を作動させることで該区画扉5を上昇せしめ、ハースローラー7・7・・・の回転を適宜に制御することにより、第一炉1内のトレー6を第二炉2内へ搬入する。そして、第二炉2内におけるトレー6の位置決めが完了したら、前記油圧シリンダ4を作動させて区画扉5を下降させて第二炉2の搬入孔2nを再び閉塞する。
次に、窒素供給装置Tから窒素管2tを介してマッフル炉2m内に窒素を供給し、それと同時に間欠的にガス吸引装置Gを作動させてマッフル炉2m内の空気をガス管2gを介して排出する。これにより、マッフル炉2m内を略完全な窒素雰囲気とする。なお、マッフル炉2m内を窒素雰囲気とするのは、マッフル炉2m内の良好な伝熱性を確保すると共に、酸素を排除することで炭化された乳牛片の自発燃焼を回避するためである。
次いで、燃焼ガス供給装置Bから燃焼ガス管2bを介して加熱室2k内に燃焼ガスを供給し、公知の方法により該燃焼ガスを点火することにより、マッフル炉2m内の窒素雰囲気を約120〜180分間、加熱する。このとき、マッフル炉2m内の窒素雰囲気の温度は、所定温度(450±20℃)に保持する。この温度の調整は、上記第一工程と同様、前述の測温器を監視することで実現されよう。上記によると、乳牛片が加熱され、熱分解され炭化する。
なお、上記の加熱の際にも、窒素供給装置Tによる窒素の供給は常時行い、ガス吸引装置Gによるガスの排出は間欠的(例えば20秒ごと)に行うことが好ましい。乳牛片の加熱により発生する水蒸気や有機系ガスなどのガスは、ガス吸引装置Gに設ける図略の中和装置により適宜に処理する。
<第三工程:S330>
本工程は、窒素雰囲気下で、前記第二工程により処理した前記有機質固形廃棄物Pを所定温度に至るまで冷却する工程である。詳しくは以下の通りである。
即ち、上記第二工程における炭化を完了したら、第二炉2と第三炉3とを区画する区画扉5に設けられた油圧シリンダ4を作動させることで該区画扉5を上昇せしめ、ハースローラー7・7・・・の回転を適宜に制御することにより、第二炉2内のトレー6を第三炉3内へ搬入する。そして、第三炉3内におけるトレー6の位置決めが完了したら、前記油圧シリンダ4を作動させて区画扉5を下降させて第三炉3の搬入孔3nを再び閉塞する。
次に、窒素供給装置Tから窒素管3tを介してマッフル炉3m内に窒素を供給し、それと同時に間欠的にガス吸引装置Gを作動させてマッフル炉3m内の空気をガス管3gを介して排出する。これにより、マッフル炉3m内を略完全な窒素雰囲気とする。なお、マッフル炉3m内を窒素雰囲気とするのは、酸素を排除することで炭化された乳牛片の自発燃焼を回避するためである。
次いで、空冷ファン3fを作動させると共に熱交換器3eを作動させてマッフル炉3m内の窒素雰囲気を急速に冷却する。この冷却は、マッフル炉3m内の窒素雰囲気の温度が、所定温度(常温)に至るまで継続する。
なお、上記の冷却の際にも、窒素供給装置Tによる窒素の供給は常時行い、ガス吸引装置Gによるガスの排出は間欠的(例えば20秒ごと)に行うことが好ましい。乳牛片の加熱により発生する水蒸気や有機系ガスなどのガスは、ガス吸引装置Gに設ける図略の中和装置により適宜に処理する。
その後、上記第三工程で適宜に冷却された炭化済みの乳牛片を第二待機台Iに搬出する。
以上説明したように上記実施形態において炭化処理装置100は、以下のように構成される。即ち、炉内に窒素を供給する窒素供給装置Tに接続可能であって、有機質固形廃棄物Pを所定温度で加熱して脱水処理及び脱ガス処理する第一炉1と、炉内に窒素を供給する窒素供給装置Tに接続可能であって、前記第一炉1で処理された前記有機質固形廃棄物Pを所定温度で加熱し熱分解して炭化させる第二炉2と、炉内に窒素を供給する窒素供給装置Tに接続可能であって、前記第二炉2で処理された前記有機質固形廃棄物Pを所定温度に至るまで冷却する第三炉3と、を備える。前記の第一炉1及び第二炉2、第三炉3は、単一長尺の炉の内部空間を区画及び区画解除可能な区画扉5により区画されて形成される。以上の構成により、上記の脱水処理及び脱ガス処理と、炭化処理と、冷却処理と、が異なる炉内で行われ、即ち前記炭化処理装置100を構成する各炉の温度が略一定とされるから、炉内温度の昇降に要する時間が不要となり、もって、高い処理能力を有する炭化処理装置100とできる。前記の第一炉1-・第二炉2・第三炉3が、単一長尺の炉を前記区画扉5を用いて単に区画することで形成される構成なので、該区画の解除により各炉間における前記有機質固形廃棄物Pの容易な搬送が実現される。また、炉内を窒素雰囲気とできるから、各炉における臭気及びCO2の発生が回避されると共に、前記の第二炉2及び第三炉3における前記有機質固形廃棄物Pの自発燃焼を回避できる。更に言えば、炭化された前記有機質固形廃棄物Pは新たな資源として利用可能である。特筆すべきは、上記実施形態に係る炭化処理装置100は、6頭分の乳牛をわずか4時間で炭化処理できることである。つまり、1サイクルに要する時間は4時間である。
上記の炭化処理装置100は、更に以下のように構成される。即ち、前記の第一炉1及び第二炉2は、マッフル炉1m(2m)に構成される。以上の構成によれば、各炉における加熱室1k(2k)と処理室1h(2h)とが隔壁の存在により完全に分離されることで各炉内の構成が簡素とされるから、各炉内の清掃についての高い作業性が実現される。
上記の炭化処理装置100は、更に以下のように構成される。即ち、前記の第一炉1及び第二炉2、第三炉3の炉内には、複数のハースローラー7・7・・・が並設され、前記有機質固形廃棄物Pは、トレー6に収納された状態で前記複数のハースローラー7・7・・・上で各炉間を搬送される。以上の構成によれば、簡素な構成で、各炉間における前記有機質固形廃棄物Pの極めて円滑な搬送が実現される。
また、上記実施形態において有機質固形廃棄物Pの処理は、以下のような方法で行われる。即ち、窒素雰囲気下で、有機質固形廃棄物Pを所定温度で加熱して脱水処理及び脱ガス処理する第一工程と、窒素雰囲気下で、前記第一工程により処理した前記有機質固形廃棄物Pを所定温度で加熱し熱分解して炭化する第二工程と、窒素雰囲気下で、前記第二工程により処理した前記有機質固形廃棄物Pを所定温度に至るまで冷却する第三工程と、を含む。このように各炉における処理を窒素雰囲気下で行うことで、各炉における臭気及びCO2の発生が回避されると共に、前記の第二炉2及び第三炉3における前記有機質固形廃棄物Pの自発燃焼を回避できる。また、炭化された前記有機質固形廃棄物Pは新たな資源として利用可能である。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の実施形態は以下のように変更して実施することができる。
◆ 炭化処理装置100を構成する断熱壁や各マッフル炉1m・2m・3m、トレー6として、市販のシリコロイ(登録商標)を用いることが望ましい。これによれば、1200℃程度の耐熱性が得られる。
◆ ガス吸引装置Gに、ダイオキシンの検知装置を接続する構成も可能である。
◆ 上記実施形態に係る炭化処理装置100は、極めて高い処理能力の観点から、死亡した乳牛に最も適している。勿論、本炭化処理装置100は、死亡した乳牛の処分に限らず、その他の動物(豚・羊・鶏・熊・トドなど)の処理についても適用可能である。
◆ 冷凍した乳牛を切断する際に発生する若干の臭気を除去するために、炭化処理装置100に脱臭装置を追加で設けるとよい。なお、上記実施形態に係る炭化処理装置100を採用すれば、すべての処理(切断処理を除く。)が窒素雰囲気下で為されるから、殆ど臭気を発しないとされる。
◆ 上記実施形態においてマッフル炉1m・2m・3m内の窒素雰囲気を加熱するには、プロパンガスなどの燃焼ガスの燃焼に伴う発熱を利用するとしたが、これに限らず、例えば電気と通電により発熱する発熱体を利用する構成も考えられる。
◆ 上記実施形態に係る炭化処理装置100の結果物たる炭化物・炭化水素油などの生成物の応用については、今後の研究開発に委ねる。
本発明の一実施形態に係る炭化処理装置の正面断面図 図1の2-2線矢視断面図 本発明の一実施形態に係る炭化処理方法のフロー
符号の説明
1 第一炉
2 第二炉
3 第三炉
4 油圧シリンダ
5 区画扉
6 トレー
7 ハースローラー
B 燃焼ガス供給装置
T 窒素供給装置
G ガス吸引装置

Claims (4)

  1. 炉内に窒素を供給する窒素供給装置に接続可能であって、有機質固形廃棄物を所定温度で加熱して脱水処理及び脱ガス処理する第一炉と、
    炉内に窒素を供給する窒素供給装置に接続可能であって、前記第一炉で処理された前記有機質固形廃棄物を所定温度で加熱し熱分解して炭化させる第二炉と、
    炉内に窒素を供給する窒素供給装置に接続可能であって、前記第二炉で処理された前記有機質固形廃棄物を所定温度に至るまで冷却する第三炉と、
    を備え、
    前記の第一炉及び第二炉、第三炉は、単一長尺の炉の内部空間を区画及び区画解除可能な区画扉により区画されて形成される、
    ことを特徴とする有機質固形廃棄物の炭化処理装置
  2. 前記の第一炉及び第二炉は、マッフル炉に構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の有機質固形廃棄物の炭化処理装置
  3. 前記の第一炉及び第二炉、第三炉の炉内には、複数のハースローラーが並設され、
    前記有機質固形廃棄物は、トレーに収納された状態で前記複数のハースローラー上で各炉間を搬送される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の有機質固形廃棄物の炭化処理装置
  4. 窒素雰囲気下で、有機質固形廃棄物を所定温度で加熱して脱水処理及び脱ガス処理する第一工程と、
    窒素雰囲気下で、前記第一工程により処理した前記有機質固形廃棄物を所定温度で加熱し熱分解して炭化する第二工程と、
    窒素雰囲気下で、前記第二工程により処理した前記有機質固形廃棄物を所定温度に至るまで冷却する第三工程と、
    を含む、
    ことを特徴とする有機質固形廃棄物の炭化処理方法
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