JP2008099574A - 骨付き肉の自動脱骨装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】骨付き肉を懸架して第1の骨を脱骨する懸架吊部1〜3STと、該懸架吊部の下流に設けられ骨付き肉を載置して第2の骨を脱骨するコンベア部4〜6STから成り、該懸架吊部では、骨付き肉の露出した首部dを把持して懸架した状態で、第1の骨z、jの長手方向に沿って筋入れ加工を行った後に(1〜2ST)、該第1の骨の周囲の肉を引き剥がすことで該第1の骨を脱骨し(3ST)、該コンベア部では、骨付き肉を、第2の骨kが近傍に存在する側の薄肉部m1を上側にして載置した状態で、該第2の骨の上側表面を露出させた後に(4ST)、該第2の骨側面に沿って筋入れ加工を行い(5ST)、該第2の骨を引き剥がすことで(6ST)、該第2の骨を脱骨する。
【選択図】図1
Description
腱を介して筋肉が連接され、第1の骨と肉表面近傍に位置する第2の骨を有する骨付き肉の自動脱骨装置において、
前記骨付き肉を懸架して第1の骨を脱骨する懸架吊部と、該懸架吊部の下流に設けられ前記骨付き肉を載置して第2の骨を脱骨するコンベア部から成り、
前記懸架吊部では、前記骨付き肉の露出した首部を把持して懸架した状態で、前記第1の骨の長手方向に沿って筋入れ加工を行った後に、前記第1の骨の周囲の肉を引き剥がすことで第1の骨を脱骨し、
前記コンベア部では、前記骨付き肉を、第2の骨が近傍に存在する側の薄肉部を上側にして載置した状態で、第2の骨の上側表面を露出させた後に、第2の骨側面に沿って筋入れ加工を行い、第2の骨を引き剥がすことで第2の骨を脱骨するように構成したものである。
この筋入れ工程の後でワークを宙吊り状態で第1の骨の周囲の肉を引き剥がすことで第1の骨の脱骨を行なう。
即ちワークを第2の骨が近傍に存在する側の薄肉部を上側にして載置した状態で、第2の骨の上側表面を露出させた後に、第2の骨側面に沿って筋入れ加工を行い、第2の骨を引き剥がすことで第2の骨を脱骨する。かかる工程を実施することにより、第2の骨の脱骨処理を自動化できる。またコンベア上で行なうことで、正確な筋入れラインを形成でき、肉の歩留まりを向上できる。
また第2の骨の個体差に対応した筋入れ深さとすることができ、個体差のあるワークに対して常に筋入れ深さを正確に設定することができる。
このようにワークを引き上げながら第1の骨の周囲をらせん状にカットするので、第1の骨の周囲に付着した肉、腱等の生体組織を容易に切断分離することができる。
またより複雑な宙吊り状態での引き剥がし処理では肉分離ができない薄肉部を有する第2の骨の脱骨処理では、コンベア部で載置した状態で脱骨処理を行なうことにより、筋入れを含む脱骨処理の自動化を可能し、かつ筋入れを正確に行ない、骨に残留する肉量を減らし、肉の歩留まりを向上させたものである。
図1〜図25は、本発明を豚うで部位の脱骨処理に適用した第1実施形態に係る。
(実施形態1)
ワークwをクランプ装置1に把持する前に、図3に示すように、前処理として前腕骨zの筋入れを行ない、クランプ装置1を把持させるための窪みを形成するとともに、後工程の脱骨処理を容易にする。この筋入れは、尺骨体側面を切り開く筋入れライン3と、肘頭周りを切り開いて肘頭をえぐり出す筋入れライン4と、尺骨体表面を切り開く筋入れライン5と、橈骨体表面を切り開く筋入れライン6とからなる。
このように前記計測ステップで計測したワーク長に基づいてクランプ装置1の引き上げ量を調整しているので、ワーク長の個体差に起因した筋入れ位置の誤差を解消することができる。
これによって肩甲骨表面に残留する肉を減らし、歩留まりの良い安定した筋入れが可能になる。
これによってカッタツール16の動作軌跡を確実に描くことができ、ワークwのワーク長の個体差に起因した動作軌跡のずれを解消できて、肩甲骨kに残留する肉量を減らし、歩留まりの良い安定した筋入れ動作を可能とする。
なおロボットアーム15にサーボ系ゲイン可変機能を設けることにより、ロボットアーム15の各軸におけるサーボ剛性(ゲイン)を弱め、反力を軽減することができる。これによってワークw及びカッタツール16への過負荷を軽減させることができる。
またこのカッタツールでは、該カッタガイドで肉に張力を付加しながら切断するので、切断性能が向上するとともに、該カッタガイドの存在により骨にカッタツールの刃先が食い込まない利点がある。
カッタ241の切り込み角度gを決定する揺動軸240をカッタ241よりもロボットアーム22側に位置させることにより、カッタツール24を動作させる力を与えるポイントが実際に骨、肉等と接触するカッタ241よりもカッタ進行方向f側に先行することにより、カッタ241が骨の表面に沿って移動しやすくなる。
このとき該切断動作プログラムによる初期位置と実際の骨Bの位置との個体差による誤差は、カッタ241が骨の反力を受けて基台242がリニアガイドレール245上で左右どちらかに摺動して(図10おいては矢印h方向)その誤差を吸収する。
即ちカッタ241は、スライド機構243によってワークwの個体差に起因した切断動作プログラムとワークwの骨Bとの誤差を吸収して骨Bの表面に沿って進みながら、骨Bから受ける反力によりカッタ241よりロボットアーム先端部22a側に近い位置にある揺動軸240を中心に骨Bの表面に沿う方向に従動回転することができる。
押さえ機構25は、押さえ棒取付けフレーム250が基台251に支軸252を中心として回動可能に取り付けられ、該フレーム250は基台251に取り付けられたエアシリンダ253によってクランプ装置1に懸垂されたワークwに対して進退する方向に回動される。
上腕骨筋入れ時には、エアシリンダ253によってフレーム250が、図12に示すように、ワーク押さえ位置に接近し、図13に示すように、肉押さえ棒254がひじ頭z1側からワークwを押さえ、脂面押さえ棒255がワークwの脂面iを押さえ、肩甲骨上面押さえ棒256が肩甲骨kの薄肉部m1の表面を押さえるように位置される。
かかる構成の第3ステーション3STにおいて、ワークwをクランプ装置1で把持し懸垂した状態で該クランプ位置下方の足首部をミートセパレータ310の挟持用凹溝311で挟む。このとき挟持板310aの下面に装着されたプレート317a及び317bが凹溝311に挿入された足首部に押されて後退するが、コイルバネ319a,319bの弾性力により足首部表面を押圧した状態に保持される。
その結果第2ステーション2STで上腕骨jに対する1本のみの筋入れでも上腕骨jの脱骨を確実に行なうことができる。
このようにカッタガード337を設けたことにより、該丸刃カッタ330の破損を防止するとともに、骨の関節部など大きな切断力が必要な箇所でも円滑な筋入れが可能となる。
この選定されたプログラムにより昇降ユニット30のサーボモータ301及びカッタ部33のエアシリンダ338を駆動する。
そして最後に丸刃カッタ330により上腕骨jと肩甲骨kの関節部を切断し、肩甲骨kが残ったうで肉mをローラコンベア316に落下させ、前述の機構によりうで肉mを第4ステーション4STのベルトコンベアに搬送する。
このように第3ステーション3STでは、前腕骨z及び上腕骨jの周囲の筋入れと上腕骨jと肩甲骨kとの切断とを1つの操作で連続的に短時間で行なうことができる。
そこでかたロース側の脂肪面iと、枝肉eからかた部位に分割された第4肋骨及び第5肋骨間の切断面とがV字形になっていることを利用して、コンベア40の両側面からコンベア40上でV字形に閉じる位置決めガイド41,41を設けている。
このように押さえローラ42は、コイルバネ422の弾性力で支持されているので、うで肉mに過大な負荷を加えて傷をつけるおそれがなく、うで肉mを適度な力で押圧して、丸棒43によるめくり操作を容易にしている。
第5ステーション5STでは、次に図21に示すように、コンベア50を停止して、うで肉mの肩甲骨kを上側からニードル状の歯52が付いた肩甲骨押さえ51を降ろしてうで肉mを確実に固定した上で、肩甲骨側面筋入れ動作を行なう。
この筋入れ動作を終了した後、肩甲骨押さえ51を上昇させ、うで肉mを前記構成のV字形位置決めガイドで再度位置決めする。その後ベルトコンベア50を再起動してうで肉mを第6ステーション6STへ搬送する。
肩甲骨kをチャックした後、肩甲骨kをうで肉mから引き剥がす動作に入るが、その前に平板状の軟骨押さえ63を降ろし、肩甲骨kの先端に付着する肩甲軟骨n及びその周辺の肩甲骨を押さえる。これにより、肩甲軟骨n及び及び肩甲軟骨nに付着するうで肉先端部分が反り上がってくるのを防止する。
また懸架吊部での筋入れ作業は、ワークwをクランプ装置1で懸垂してタクト送りし、各処理ステーションで固定装置により固定して行なうことにより自動化を可能としている。特に上腕骨jの長手方向に行なう筋入れや、肩甲骨kに付着した薄肉部m1の筋入れなど、複雑な切断軌跡を要する筋入れは、多軸多関節アームに取り付けられ設定された動作軌跡プログラムにより動作するカッタツールを用いることにより、自動化を可能にしている。
また前記の筋入れは、ワーク長を検出し、該ワーク長に応じた切断動作軌跡としているので、ワークwの個体差に起因した切断動作の誤差を解消できる。
第4ステーションから第6ステーションまでの肩甲骨の脱骨工程では、ワークをコンベア上に載置しながら行うことによって、複雑な形状を有する肩甲骨表面に沿う筋入れを正確に行なうことができるようになり、肩甲骨の脱骨処理を自動化可能にしている。
2 搬送路
11a、11b 光電センサ(計測手段)
14 前腕骨筋入れライン
15,22 6軸多関節ロボットアーム
16 板状カッタツール
17,23 カッタツール駆動装置
24 カッタツール(上腕骨表面筋入れ装置)
30 昇降ユニット(クランプ装置引き上げ手段)
40,50,60 ベルトコンベア
43 肉めくり丸棒(めくり部材)
54 カッタツール(肩甲骨側面筋入れ装置)
55 カッタ(センシング端子)
56 演算装置
62 肩甲骨チャック(チャッキング装置)
63 軟骨押さえ板
64 肉剥がし棒
100 コントローラ
102 切断動作設定プログラム
103 使用プログラム選別手段
303,313 インダクションモータ(同期回転手段)
310 ミートセパレータ
311 挟持用凹溝
330 丸刃カッタ
620 U字カッタ
d 足首部
z 前腕骨
j 上腕骨
k 肩甲骨
m うで肉
m1 肩甲骨表面薄肉部
n 肩甲軟骨
w 豚うで部位
Claims (10)
- 腱を介して筋肉が連接され、第1の骨と肉表面近傍に位置する第2の骨を有する骨付き肉の自動脱骨装置において、
前記骨付き肉を懸架して第1の骨を脱骨する懸架吊部と、該懸架吊部の下流に設けられ前記骨付き肉を載置して第2の骨を脱骨するコンベア部から成り、
前記懸架吊部では、前記骨付き肉の露出した首部を把持して懸架した状態で、前記第1の骨の長手方向に沿って筋入れ加工を行った後に、前記第1の骨の周囲の肉を引き剥がすことで第1の骨を脱骨し、
前記コンベア部では、前記骨付き肉を、第2の骨が近傍に存在する側の薄肉部を上側にして載置した状態で、第2の骨の上側表面を露出させた後に、第2の骨側面に沿って筋入れ加工を行い、第2の骨を引き剥がすことで第2の骨を脱骨することを特徴とする骨付き肉の自動脱骨装置。 - 前記懸架吊部は、前記骨付き肉を把持して懸架しタクト送りする搬送手段を有し、それぞれのタクト毎に少なくとも筋入れ加工と、前記筋入れ加工の後に第1の骨の周囲の肉の引き剥がしを行う手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の骨付き肉の自動脱骨装置。
- 前記コンベア部は、前記骨付き肉を載置しながら脱骨する搬送コンベアから成り、該搬送コンベアに沿って、第2の骨の上側表面を露出させる露出手段と、第2の骨側面に沿って筋入れを行う第2の筋入れ手段と、第2の骨を引き剥がす第2の引き剥がし手段と、を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の骨付き肉の自動脱骨装置。
- 前記第2の筋入れ手段は、筋入れを行う切断刃と、第2の骨の上方からセンシング端子を下降させて該センシング端子が第2の骨に接触した際の下降量から筋入れ深さを演算する筋入れ深さ演算手段と、前記演算手段の演算結果に応じて前記切断刃を動かす切断刃駆動手段と、から構成され、第2の骨の個体差に対応した筋入れを行うことを特徴とする請求項3に記載の骨付き肉の自動脱骨装置。
- 前記切断刃駆動装置に前記切断刃の上下方向の位置を検出する機構を設け、前記切断刃を上方から第2の骨に接触させることで、切断刃が前記センシング端子を兼ねることを特徴とする請求項4記載の骨付き肉の自動脱骨装置。
- 前記露出手段は、
前記懸架吊部に設けられ第2の骨の上側表面に沿って前記薄肉部に筋を入れる筋入れ部と、前記コンベア部に設けられ該筋入れ部によって筋入れされた該薄肉部を剥がす剥がし部とから成り、
該筋入れ部では、前記骨付き肉を懸架し、該薄肉部に弾性変形可能なカッタを挿入し、該カッタを第2の骨表面に沿わせて筋入れを行い、該剥がし部で該筋入れ部で筋入れされた第2の骨表面の肉を剥がすことを特徴とする請求項3に記載の骨付き肉の自動脱骨装置。 - 前記筋入れ部は、前記骨付き肉を把持して懸垂した状態での首部から下端までの長さを計測する長さ計測手段と、骨付き肉の長さに応じて予め前記弾性変形可能なカッタの動作軌跡を設定した複数のプログラムと、前記長さ計測手段の検出結果に基づいて該複数のプログラムの中から対応するプログラムを選出する手段と、該選出されたプログラムに従って該カッタを動作させる手段を備えることにより、第2の骨の大きさの個体差に対応して前記薄肉部を第2の骨から剥がすことを特徴とする請求項6に記載の骨付き肉の自動脱骨装置。
- 前記第1の骨を引き剥がす手段は、骨付き肉の露出した首部を懸架した位置の下方に位置し押し広げられると内径寸法が弾性的に増大する孔を有する肉押し板と、該懸垂位置と肉押し板の間に配置された丸刃カッタと、該骨付き肉を把持懸架したまま引き上げる引き上げ手段と、該懸架した骨付き肉と該肉押し板を同期して回転させる回転手段とを備え、
前記引き上げ手段で骨付き肉を引き上げながら前記回転手段によって肉押し板と同期して回転させることで前記丸刃カッタでらせん状に骨付き肉をカットしながら、前記肉押し板で第1の骨の周囲の肉を引き剥がすことを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の骨付き肉の自動脱骨装置。 - 前記第2の骨は硬骨と軟骨より成り、前記搬送コンベアで第2の骨を引き剥がす際に軟骨上部を押さえる板状部材を有し、引き剥がしの際に軟骨が変形することを防止することを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載の骨付き肉の自動脱骨装置。
- 前記骨付き肉が、食肉屠体の背割り半截ブロックより頚椎、肩ロース部及びスペアリブを除去したうで部位の食肉ブロックであって、前記第1の骨が前腕骨及び上腕骨であり、前記第2の骨が肩甲骨であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の骨付き肉の自動脱骨装置。
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