JP2008094708A - セメント混和剤及びセメント組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、ポリカルボン酸系共重合体(A)とポリアルキレンイミン系化合物(B)とを含んでなるセメント混和剤であって、該ポリカルボン酸系共重合体(A)は、不飽和(ポリ)アルキレングリコール系単量体(I)由来の構成単位(i)及び不飽和モノカルボン酸系単量体(II)由来の構成単位(ii)を有し、該ポリアルキレンイミン系化合物(B)は、ポリアルキレンイミン及び/又はポリアルキレンイミンアルキレンオキシド付加物であるセメント混和剤である。
【選択図】なし
Description
以下に、本発明を詳述する。
なお、2種以上のポリカルボン酸系共重合体(A)とは、例えば、平均分子量、アルキレンオキシド平均付加モル数等の特性が異なるポリカルボン酸系共重合体(A)が2種以上である形態を意味し、2種以上のポリアルキレンイミン系化合物(B)とは、例えば、ポリアルキレンイミンとポリアルキレンイミンアルキレンオキシド付加物とを用いる形態や、また、例えば、平均分子量等が異なるポリアルキレンイミンが2種以上である形態、例えば、アルキレンオキシド平均付加モル数やアルキレンオキシド中のエチレンオキシドの含有割合等が異なるポリアルキレンイミンアルキレンオキシド付加物が2種以上である形態を意味する。
(固形分測定方法)
1.アルミ皿を精秤する。
2.1で精秤したアルミ皿に固形分測定物を精秤する。
3.窒素雰囲気下130℃に調温した乾燥機に2で精秤した固形分測定物を1時間入れる。
4.1時間後、乾燥機から取り出し、室温のデシケーター内で15分間放冷する。
5.15分後、デシケーターから取り出し、アルミ皿+測定物を精秤する。
6.5で得られた質量から1で得られたアルミ皿の質量を差し引き、2で得られた固定分の質量を除することで固形分を測定する。
1.固形分を20質量%に調整したセメント混和剤水溶液に20質量%のパラトルエンスルホン酸水溶液を加えてpH2.0に調整する。
2.1で調整した混合物を85℃に調温して1時間静置する。
3.混合物が2層に分離していることを確認して、上澄みと沈殿とに分離する。
4.上澄みを濃縮し、液体クロマトグラフィーによりパラトルエンスルホン酸量を定量し、パラトルエンスルホン酸量を差し引き、ポリアルキレンイミン系化合物(B)の質量を得る。得られたポリアルキレンイミン系化合物(B)の質量を1で用いたセメント混和剤の重量で除すことにより、ポリアルキレンイミン系化合物(B)の固形分割合を測定する。
5.3で得られた沈殿に等量の水を加え、85℃に調温して1時間静置する。
6.混合物が2層に分離していることを確認して、上澄みと沈殿とに分離する。
7.上澄みを濃縮し、液体クロマトグラフィーによりパラトルエンスルホン酸量を定量し、パラトルエンスルホン酸量を差し引き、ポリカルボン酸系共重合体(A)の質量を得る。得られたポリカルボン酸系共重合体(A)の質量を1で用いたセメント混和剤の質量で除すことにより、ポリカルボン酸系共重合体(A)の固形分割合を測定する。
上記ポリアルキレンイミンとしては、例えば、エチレンイミン、プロピレンイミン、1,2−ブチレンイミン、2,3−ブチレンイミン、1,1−ジメチルエチレンイミン等の炭素数2〜8のアルキレンイミンの1種又は2種以上を常法により重合して得られる、これらのアルキレンイミンの単独重合体や共重合体が好適である。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。更に、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等であってもよい。このようなポリアルキレンイミンでは、通常、構造中に第3級アミノ基の他、活性水素原子をもつ第1級アミノ基や第2級アミノ基(イミノ基)を有することになる。
なお、ポリアルキレンイミン系化合物(B)としてポリアルキレンイミンアルキレンオキシド付加物を用いる場合、該付加物に使用されるポリアルキレンイミンの重量平均分子量としては、該付加物としての重量平均分子量が後述する好適な範囲になるように適宜設定することが好ましい。
ここで、ポリアルキレンイミンとしては上述したとおりであり、このようなポリアルキレンイミンにより、上記ポリアルキレンイミンアルキレンオキシド付加物のポリアルキレンイミン鎖が形成されることになるが、該ポリアルキレンイミン鎖は、直鎖状の構造、分枝状の構造、三次元状に架橋された構造のいずれであってもよい。
なお、アルキレンオキシドが付加するアミノ基やイミノ基の窒素原子は、活性水素原子をもつものである。
なお、構成単位(i)は、重合反応によって一般式(1)で示される不飽和(ポリ)アルキレングリコール系単量体(I)の重合性二重結合が開いた構造(二重結合(C=C)が、単結合(−C−C−)となった構造)に相当し、構成単位(ii)は、重合反応によって不飽和モノカルボン酸系単量体(II)の重合性二重結合が開いた構造に相当し、構成単位(iii)は、重合反応によってその他の単量体(III)の重合性二重結合が開いた構造に相当する。
なお、上記一般式(1)における−(R1O)−で表されるオキシアルキレン基が同一の不飽和(ポリ)アルキレングリコール系単量体(I)中に2種以上存在する場合には、−(R1O)−で表されるオキシアルキレン基がランダム付加、ブロック付加、交互付加等のいずれの付加形態であってもよい。
なお、上記平均付加モル数とは、単量体1モル中において付加している当該有機基のモル数の平均値を意味する。
ポリエチレングリコールモノビニルエーテル、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル、ポリエチレングリコールモノ(2−メチル−2−プロペニル)エーテル、ポリエチレングリコールモノ(2−ブテニル)エーテル、ポリエチレングリコールモノ(3−メチル−3−ブテニル)エーテル、ポリエチレングリコールモノ(3−メチル−2−ブテニル)エーテル、ポリエチレングリコールモノ(2−メチル−3−ブテニル)エーテル、ポリエチレングリコールモノ(2−メチル−2−ブテニル)エーテル、ポリエチレングリコールモノ(1,1−ジメチル−2−プロペニル)エーテル、ポリエチレンポリプロピレングリコールモノ(3−メチル−3−ブテニル)エーテル。
マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸等や、それらの一価金属塩、二価金属塩、アンモニウム塩及び有機アミン塩等、又は、それらの無水物等の不飽和ジカルボン酸系単量体;不飽和ジカルボン酸系単量体と炭素数1〜22個のアルコールとのジエステル;不飽和ジカルボン酸系単量体と炭素数1〜22のアミンとのジアミド;不飽和ジカルボン酸系単量体と炭素数2〜4のグリコールとのジエステル。
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアルキルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等の不飽和アミド類;アリルアルコール等のアリル類;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の不飽和アミノ化合物類;メトキシポリエチレングリコールモノビニルエーテル、ポリエチレングリコールモノビニルエーテル、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル等のビニルエーテル又はアリルエーテル類。
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチルエチル(メタ)アクリレート、メトキシプロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート化合物類。
上記共重合方法としては、例えば、単量体成分と重合開始剤とを用いて、溶液重合や塊状重合等の通常の重合方法により行うことができる。重合開始剤としては、通常使用されるものを用いることができ、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩;過酸化水素;アゾビス−2メチルプロピオンアミジン塩酸塩、アゾイソブチロニトリル等のアゾ化合物;ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、クメンハイドロパーオキシド等のパーオキシドが好適である。また、促進剤として、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、モール塩、ピロ重亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシレート、アスコルビン酸等の還元剤;エチレンジアミン、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、グリシン等のアミン化合物を併用することもできる。これらの重合開始剤や促進剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記共重合方法においてはまた、単量体成分が、オキシアルキレン基を有する単量体、すなわち、例えば不飽和(ポリ)アルキレングリコール系単量体(I)の1種又は2種以上を含む場合、疎水性連鎖移動剤を用いることもできる。
上記疎水性連鎖移動剤とは、炭素数3以上の炭化水素基をもつチオール化合物又は25℃の水に対する溶解度が10%以下の化合物が好適であり、上述した連鎖移動剤や、ブタンチオール、オクタンチオール、デカンチオール、ドデカンチオール、ヘキサデカンチオール、オクタデカンチオール、シクロヘキシルメルカプタン、チオフェノール、チオグリコール酸オクチル、2−メルカプトプロピオン酸オクチル、3−メルカプトプロピオン酸オクチル、メルカプトプロピオン酸2−エチルヘキシルエステル、オクタン酸2−メルカプトエチルエステル、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、デカントリチオール、ドデシルメルカプタン等のチオール系連鎖移動剤;四塩化炭素、四臭化炭素、塩化メチレン、ブロモホルム、ブロモトリクロロエタン等のハロゲン化物;α−メチルスチレンダイマー、α−テルピネン、γ−テルピネン、ジペンテン、ターピノーレン等の不飽和炭化水素化合物が好適である。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、炭素数3以上の炭化水素基を有するチオール系連鎖移動剤を含むことが好ましい。
上記連鎖移動剤の反応容器への添加方法としては、滴下、分割投入等の連続投入方法を適用することができる。また、連鎖移動剤を単独で反応容器へ導入してもよく、単量体成分を構成するオキシアルキレン基を有する単量体、溶媒等とあらかじめ混同しておいてもよい。
上記共重合方法では、上記不飽和モノカルボン酸系単量体(II)の中和率を0〜60mol%として単量体成分の共重合を行うことが好ましい。不飽和モノカルボン酸系単量体(II)の中和率は、該単量体(II)の全モル数を100mol%としたときに、塩を形成している該単量体(II)のmol%で表されることになる。単量体(II)の中和率が60mol%を超えると、共重合工程における重合率が上がらず、得られる重合体の分子量が充分とはならなかったり、製造効率を充分に高めることができないおそれがある。より好ましくは50mol%以下、更に好ましくは40mol%以下、より更に好ましくは30mol%以下、特に好ましくは20mol%以下、最も好ましくは10mol%以下である。
なお、本明細書中、重合体の重量平均分子量は、下記GPC測定条件により測定される値である。
使用カラム:東ソー社製TSKguardcolumn SWXL+TSKge1 G4000SWXL+G3000SWXL+G2000SWXL
溶離液:水10999g、アセトニトリル6001gの混合溶媒に酢酸ナトリウム三水和物115.6gを溶かし、更に酢酸でpH6.0に調整した溶離液溶液を用いる。
打込み量:0.5質量%溶離液溶液100μL
溶離液流速:0.8mL/min
カラム温度:40℃
標準物質:ポリエチレングリコール、トップピーク分子量(Mp)272500、219300、85000、46000、24000、12600、4250、7100、1470。
検量線次数:三次式
検出器:日本Waters社製 410 示差屈折検出器
解析ソフト:日本Waters社製 MILLENNIUM Ver.3.21
なお、上記質量%は、固形分換算の値である。
ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、メチルナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、アントラセンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物等のポリアルキルアリールスルホン酸塩系;メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物等のメラミンホルマリン樹脂スルホン酸塩系;アミノアリールスルホン酸−フェノール−ホルムアルデヒド縮合物等の芳香族アミノスルホン酸塩系;リグニンスルホン酸塩、変成リグニンスルホン酸塩等のリグニンスルホン酸塩等;ポリスチレンスルホン酸塩系等の分子中にスルホン酸基を有する各種スルホン酸系分散剤。
(1)水溶性高分子物質:ポリアクリル酸(ナトリウム)、ポリメタクリル酸(ナトリウム)、ポリマレイン酸(ナトリウム)、アクリル酸・マレイン酸共重合物のナトリウム塩等の不飽和カルボン酸重合物;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の非イオン性セルロースエーテル類;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の多糖類のアルキル化又はヒドロキシアルキル化誘導体の一部又は全部の水酸基の水素原子が、炭素数8〜40の炭化水素鎖を部分構造として有する疎水性置換基と、スルホン酸基又はそれらの塩を部分構造として有するイオン性親水性置換基で置換されてなる多糖誘導体;酵母グルカンやキサンタンガム、β−1,3グルカン類(直鎖状、分岐鎖状の何れでもよく、一例を挙げれば、カードラン、パラミロン、パキマン、スクレログルカン、ラミナラン等)等の微生物醗酵によって製造される多糖類;ポリアクリルアミド;ポリビニルアルコール;デンプン;デンプンリン酸エステル;アルギン酸ナトリウム;ゼラチン;分子内にアミノ基を有するアクリル酸のコポリマー及びその四級化合物等。
(2)高分子エマルジョン:(メタ)アクリル酸アルキル等の各種ビニル単量体の共重合物等。
(4)早強剤・促進剤:塩化カルシウム、亜硝酸カルシウム、硝酸カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウム等の可溶性カルシウム塩;塩化鉄、塩化マグネシウム等の塩化物;硫酸塩;水酸化カリウム;水酸化ナトリウム;炭酸塩;チオ硫酸塩;ギ酸及びギ酸カルシウム等のギ酸塩;アルカノールアミン;アルミナセメント;カルシウムアルミネートシリケート等。
(7)AE剤:樹脂石鹸、飽和又は不飽和脂肪酸、ヒドロキシステアリン酸ナトリウム、ラウリルサルフェート、ABS(アルキルベンゼンスルホン酸)、LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸)、アルカンスルホネート、ポリオキシエチレンアルキル(フェニル)エーテル、ポリオキシエチレンアルキル(フェニル)エーテル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシエチレンアルキル(フェニル)エーテルリン酸エステル又はその塩、タンパク質材料、アルケニルスルホコハク酸、α−オレフィンスルホネート等。
(9)防水剤;脂肪酸(塩)、脂肪酸エステル、油脂、シリコン、パラフィン、アスファルト、ワックス等。
(10)防錆剤:亜硝酸塩、リン酸塩、酸化亜鉛等。
(11)ひび割れ低減剤:ポリオキシアルキルエーテル等。
(12)膨張材;エトリンガイト系、石炭系等。
(1)<1>本発明のセメント混和剤、及び、<2>オキシアルキレン系消泡剤の2成分を必須とする組み合わせ。オキシアルキレン系消泡剤としては、ポリオキシアルキレン類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアセチレンエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルアミン類等が使用可能であるが、ポリオキシアルキレンアルキルアミン類が特に好適である。なお、<2>のオキシアルキレン系消泡剤の配合質量比としては、<1>のセメント混和剤100重量部に対して0.01〜20重量部の範囲が好ましい。
攪拌機、圧力計、温度計を備えた圧力容器に、市販のポリエチレンイミン(数平均分子量600;エチレンイミン付加数14)614gと水素化ナトリウム4gとを入れ、攪拌しながら、窒素で充分に置換した後、温度を150℃まで昇温した。次いで、エチレンオキサイド1886g(ポリエチレンイミン活性水素(ポリエチレンイミン活性水素含有アミノ基)1モルに対して平均付加数3モル)をゆっくりと添加しながら反応させ、全て添加してから同温度で30分間熟成させ、ポリアルキレンイミンアルキレンオキシド化合物を2500g得た。この化合物を<P14−003>とした(プロピレンオキサイドは含有していない)。
攪拌機、圧力計、温度計を備えた圧力容器に、市販のポリエチレンイミン(数平均分子量600;エチレンイミン付加数14)61gと水素化ナトリウム0.4gとを入れ、攪拌しながら、窒素で充分に置換した後、温度を150℃まで昇温した。次いで、エチレンオキサイド4934g(ポリエチレンイミン活性水素(ポリエチレンイミン活性水素含有アミノ基)1モルに対して平均付加数80モル)をゆっくりと添加しながら反応させ、全て添加してから同温度で30分間熟成させ、ポリアルキレンイミンアルキレンオキシド化合物を4995g得た。この化合物を<P14−080>とした。
攪拌機、圧力計、温度計を備えた圧力容器に、製造例1で得られた<P14−003>312gを入れ、攪拌しながら、窒素で充分に置換した後、温度を130℃まで昇温した。次いで、プロピレンオキサイド601g(ポリエチレンイミン活性水素1モルに対して平均付加数6モル)をゆっくりと添加しながら反応させ、全て添加してから同温度で5時間熟成させた。次いで、温度を150℃まで昇温した後、エチレンオキサイドを1363g(ポリエチレンイミン活性水素1モルに対して平均付加数17モル)をゆっくりと添加しながら反応させ、全て添加してから同温度で30分間熟成させ、ポリアルキレンイミンアルキレンオキシド化合物を2276g得た。この化合物を<P14−003−006−017>とした。
攪拌機、圧力計、温度計を備えた圧力容器に、製造例1で得られた<P14−003>312gを入れ、攪拌しながら、窒素で充分に置換した後、温度を130℃まで昇温した。次いで、プロピレンオキサイド601g(ポリエチレンイミン活性水素1モルに対して平均付加数6モル)をゆっくりと添加しながら反応させ、全て添加してから同温度で5時間熟成させた。次いで、温度を150℃まで昇温した後、エチレンオキサイドを6414g(ポリエチレンイミン活性水素1モルに対して平均付加数80モル)をゆっくりと添加しながら反応させ、全て添加してから同温度で30分間熟成させ、ポリアルキレンイミンアルキレンオキシド化合物を7327g得た。この化合物を<P14−003−006−080>とした。
攪拌機、圧力計、温度計を備えた圧力容器に、製造例1で得られた<P14−003>312gを入れ、攪拌しながら、窒素で充分に置換した後、温度を130℃まで昇温した。次いで、プロピレンオキサイド601g(ポリエチレンイミン活性水素1モルに対して平均付加数6モル)をゆっくりと添加しながら反応させ、全て添加してから同温度で5時間熟成させた。次いで、温度を150℃まで昇温した後、エチレンオキサイドを12827g(ポリエチレンイミン活性水素1モルに対して平均付加数160モル)をゆっくりと添加しながら反応させ、全て添加してから同温度で30分間熟成させ、ポリアルキレンイミンアルキレンオキシド化合物を13740g得た。この化合物を<P14−003−006−160>とした。
EIn:エチレンイミン付加数
en1:ポリエチレンイミンの活性水素含有アミノ基1モルに対する平均エチレンオキサイド付加モル数
pn1:ポリエチレンイミンの活性水素含有アミノ基1モルに対する平均プロピレンオキサイド付加モル数
en2:ポリエチレンイミンの活性水素含有アミノ基1モルに対する平均エチレンオキサイド付加モル数
攪拌機、圧力計、温度計を備えた圧力容器にイソプレノール409gと水酸化ナトリウム0.6gとを入れ、攪拌しながら、温度を130℃まで昇温した。次いで、エチレンオキサイド2091g(平均付加数10モル)をゆっくりと添加しながら反応させ、全て添加してから同温度で30分間熟成させ、イソプレノールアルキレンオキシド化合物2500gを得た。この化合物を<中間体(A)>とした。
更に攪拌機、圧力計、温度計を備えた圧力容器に<中間体(A)>575gを入れ、攪拌しながら、温度を130℃まで昇温した。次いで、エチレンオキサイド1925g(平均付加数40モル)をゆっくりと添加しながら反応させ、全て添加してから同温度で30分間熟成させ、イソプレノールアルキレンオキシド化合物2500gを得た。この化合物を<単量体(A1)>とした。
温度計、攪拌機、滴下装置、窒素導入菅及び還流冷却菅を備えたガラス製反応器に製造例4で得た<単量体(A1)>1516.5g、イオン交換水1046.1gを仕込み、窒素を導入しながら、58℃に昇温した。次いで、30%過酸化水素水4.9gを添加した後、アクリル酸105.2gとイオン交換水26.3gとを混合した溶液131.5gを3時間、並びに、L−アスコルビン酸1.9g、3−メルカプトプロピオン酸4.0g及びイオン交換水292.4gを混合した298.3gを3.5時間かけて滴下した。その後、58℃に保ったままで1時間攪拌し、重合反応を完結させた。冷却後、水酸化ナトリウム水溶液を加え、PH6.5に調整し、単量体(A1)を91.5質量%含有する<重合体(イ)>の水溶液を得た。
温度計、攪拌機、滴下装置、窒素導入菅及び還流冷却菅を備えたガラス製反応器に製造例4で得た<単量体(A1)>1125.9g、イオン交換水1135.7gを仕込み、窒素を導入しながら、58℃に昇温した。次いで、30%過酸化水素水5.0gを添加した後、アクリル酸150.1gとイオン交換水37.4gとを混合した溶液187.5gを3時間、並びに、L−アスコルビン酸2.3g、3−メルカプトプロピオン酸4.4g及びイオン交換水237.0gを混合した243.7gを3.5時間かけて滴下した。その後、58℃に保ったままで1時間攪拌し、重合反応を完結させた。冷却後、水酸化ナトリウム水溶液を加え、PH6.5に調整し、単量体(A1)を85.0質量%含有する<重合体(ロ)>の水溶液を得た。
温度計、攪拌機、滴下装置、窒素導入菅及び還流冷却菅を備えたガラス製反応器にイオン交換水1698gを仕込み、撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で80℃まで加熱した。次に、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数25モル)1668g、メタクリル酸332g及びイオン交換水500gを混合し、更に連鎖移動剤として3−メルカプトプロピオン酸16.7gを均一に混合することにより、単量体混合物水溶液を調整した。この単量体混合物水溶液を4時間、10%過硫酸アンモニウム水溶液230gを5時間かけて滴下した。その後、1時間引き続いて80℃に温度を維持し、重合反応を完結させた。その後、重合反応温度以下の温度で水酸化ナトリウム水溶液を加え、pH7に調整し、<比較重合体(ハ)>の水溶液を得た。
温度計、攪拌機、滴下装置、窒素導入菅及び還流冷却菅を備えたガラス製反応器に、イオン交換水310.3g、メタリルアルコールに平均50モルのエチレンオキシドを付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル601.2g、アクリル酸1.09gを仕込み、撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で58℃まで加熱した。反応容器内を58℃に保った状態で、2%過酸化水素水溶液36.7gを添加した。反応容器内を58℃に維持した状態で、アクリル酸57.7gとイオン交換水73.0gからなるアクリル酸水溶液を3時間かけて滴下し、それと同時に、イオン交換水117.3gにL−アスコルビン酸0.95g及び3−メルカプトプロピオン酸1.78gを溶解させた水溶液を3.5時間かけて滴下した。その後、1時間引き続いて58℃に温度を維持した後、重合反応を完結させた。その後、重合反応温度以下の温度で水酸化ナトリウム水溶液を加え、pH6に調整し、<重合体(ニ)>の水溶液を得た。
製造例1〜7及び比較製造例1〜3で得たポリアルキレンイミンアルキレンオキシド付加物及びポリカルボン酸系共重合体を、表2〜4に示す配合量及び配合割合(質量%)で混合して、下記のコンクリート試験方法により評価した。結果を表2〜4に示す。
なお、表3〜5に記載の実施例及び比較例では、セメント混和剤に、消泡剤(MA404、ポゾリス物産社製)を、セメント(固形分換算)に対して0.008質量%添加して試験を行った。
(1)使用材料
セメント:太平洋セメント社製
粗骨材:青海硬質砕石
細骨材:千葉産 君津山砂
(2)単位量(kg/m3)
W/C=36.0
s/a=47.2
空気=25.5
水=165.0
セメント=458.3
石=926.9
砂=815.4
(3)使用ミキサー
太平洋機工 TM55(55リットル強制練パン型ミキサー)、練り量30リットル
(4)混練方法、測定方法
粗骨材(全量)と細骨材(半量)とをミキサーに投入し5秒間空練りを行い、次いでセメントと細骨材(半量)を投入し10秒間空練りを行った。その後、セメント混和剤込みの水を投入し90秒間混練を行った後、コンクリートを排出しフロー値、空気量を測定し、圧縮強度試験用試料を作製し24時間後、7日後、28日後、35日後の圧縮強度を測定した。
供試体作製:100mm×200mm プラスチック製供試体 3本
供試体養生条件(24時間まで):温度20℃、湿度60%、恒温恒湿空気養生
供試体養生条件(24時間以降):温度20℃、水中養生
供試体研磨:供試体面 研磨(供試体研磨仕上げ機使用)
圧縮強度測定:自動圧縮強度測定器(前川製作所)
表2〜5に記載の下記値は、以下のとおりである。
※0を付した値は、比較例1の圧縮強度を基準としたときの強度の向上率である。
※1を付した値は、比較例4の圧縮強度を基準としたときの強度の向上率である。
※2を付した値は、比較例5の圧縮強度を基準としたときの強度の向上率である。
※3を付した値は、比較例7の圧縮強度を基準としたときの強度の向上率である。
※4を付した値は、比較例8の圧縮強度を基準としたときの強度の向上率である。
例えば表2の結果から、本発明において、ポリアルキレンイミン系化合物(B)としてポリアルキレンイミンアルキレンオキシド付加物を用いる場合に、オキシアルキレン基の平均付加モル数をポリアルキレンイミンに含まれる活性水素含有アミノ基1モルに対して100モル以下とし、かつ該オキシアルキレン基100モル%中のオキシエチレン基を80モル%以上とすることによって、これを用いたセメント組成物等の状態や、硬化したセメント組成物の圧縮強度等の点で有利な効果を発揮し、それが顕著であることがわかった。
すなわち、実施例1〜3では、フロー値及び空気量が低く、圧縮強度の向上率が高い結果となっているが、フロー値を低減させることによって、セメント組成物等の流動性や粘性が良好となり、セメント組成物等の状態が良好となり、空気量が低く、しかも圧縮強度が高いことによって、硬化したセメント組成物等の強度が増すとともに、作業の効率化及び省力化を図ることが可能となる。
すなわち、比較例6では、実施例3と同じポリアルキレンイミン系化合物を使用しているにも関わらず、24時間後及び7日後の圧縮強度の向上率が実施例3に比較して著しく低くなっていることから、ポリカルボン酸系共重合体(A)が上記一般式(1)で表される単量体由来の構成単位を有することによって、特に硬化初期の圧縮強度に優れたものとなることが示されているといえる。この効果の差は、実施例3及び比較例6とは異なるポリアルキレンイミン系化合物を使用し、かつ上記構成単位を有する重合体(ロ)を使用した実施例2と、比較例6とを比較しても同様に見られるものである。
したがって、本願発明のセメント混和剤において、ポリアルキレンイミン系化合物(B)が、セメント混和剤の固形分100質量%に対して49質量%以下であることが、特に好適な形態であることが示されているといえる。
Claims (4)
- ポリカルボン酸系共重合体(A)とポリアルキレンイミン系化合物(B)とを含んでなるセメント混和剤であって、
該ポリカルボン酸系共重合体(A)は、不飽和(ポリ)アルキレングリコール系単量体(I)由来の構成単位(i)及び不飽和モノカルボン酸系単量体(II)由来の構成単位(ii)を有し、
該不飽和(ポリ)アルキレングリコール系単量体(I)は、下記一般式(1);
(式(1)中、Yは、炭素数2〜8のアルケニル基を表す。Tは、同一若しくは異なって、炭素数1〜5のアルキレン基又は炭素数6〜9のアリール基を表す。mは、0又は1である。R1Oは、同一又は異なって、炭素数2〜18のオキシアルキレン基を表す。nは、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜500である。)で表され、
該ポリアルキレンイミン系化合物(B)は、ポリアルキレンイミン及び/又はポリアルキレンイミンアルキレンオキシド付加物であり、
該ポリアルキレンイミンアルキレンオキシド付加物は、オキシアルキレン基の平均付加モル数がポリアルキレンイミンに含まれる活性水素含有アミノ基1モルに対して100モル以下であるものであって、
該オキシアルキレン基100モル%中、オキシエチレン基が80モル%以上である
ことを特徴とするセメント混和剤。 - 前記ポリアルキレンイミン系化合物(B)は、セメント混和剤の固形分100質量%に対して、1質量%以上、49質量%以下含まれる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のセメント混和剤。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のセメント混和剤、セメント及び水を含む
ことを特徴とするセメント組成物。
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