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JP2008094763A - 海洋ミネラル成分からなるインターフェロンγ産生増強剤 - Google Patents

海洋ミネラル成分からなるインターフェロンγ産生増強剤 Download PDF

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Abstract

【課題】必須微量元素を含む海洋ミネラル成分を有効利用したインターフェロンγ産生増強剤を提供する。
【解決手段】海水中のピコプランクトンに由来する有機成分とその有機成分によりキレート化されたミネラル分を含有する海水の濃縮液を酢酸で処理し、塩化ナトリウムおよび有毒成分を除去して得られる、キレート化されたミネラル分を含む残留物を有効成分とするインターフェロンγ産生増強剤。亜鉛を強化した海洋ミネラル複合体(MCM)を有効成分とするインターフェロンγ産生増強剤が好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、海洋ミネラル成分からなる治療および/または予防剤に関する。更に詳しくは、海水濃縮液から塩化ナトリウムおよび有毒成分を除去したミネラル複合体を有効成分とするインターフェロンγ産生増強剤に関する。
近年、微量ミネラル成分の欠乏と老化との関連が注目されている。老化症状と微量ミネラル欠乏症状との間には下記表1に示す類似性があるといわれている。
Figure 2008094763
老化の病態学的背景には活性酸素・フリーラジカルの増加、免疫性の低下、血圧上昇や高脂血症などの循環疾患、耐糖能異常乃至発がん等があるが、多くの種類の微量ミネラル欠乏で同じ病態が引き起こされる。特に、フリーラジカルは生体内の代謝過程で発生して細胞を阻害する要素となり、このフリーラジカルの増加は老化、成人病、発がんのメカニズムに関与する事が判ってきた。通常はこれを消去する酵素(スーパーオキサイドジスムターゼ、SOD)が働いて有害作用を抑えているが、老化した生体で微量ミネラルが欠乏するとこの酵素の働きが阻害される。このため、生体に備わる防御機構に狂いが生じて生体の活力が失われ、成人病が発生しやすくなるといわれている。これは老化や微量ミネラル欠乏によるSODの低下は微量ミネラルの添加で是正され、さらに実験的には高血圧、高脂肪症、糖尿病などの成人病が微量ミネラルの添加で改善されるとの事実から裏付けられている。又、セレン欠乏や亜鉛欠乏でがんの発生率が増加することは古くから疫学調査で報告されている。このように微量ミネラルの欠乏は老化や疫病と重要な関係にある。
老化は免疫機能を低下させる。すなわち、異物が侵入すると最初にはたらく自然免疫細胞であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)によって破壊されたがん細胞やウイルス感染細胞の破片を単球が貪食し、抗原が提示されて、キラーT細胞が活性化する。獲得免疫であるT細胞やB細胞は、がん細胞やウイルスに対抗する中心的な免疫細胞である。T細胞は骨髄でつくられるが成熟する過程で胸腺に移動する。胸腺では、T細胞は2つの系統に分けられ、1つはヘルパーT細胞、もう1つは前記キラーT細胞である。活性化したキラーT細胞は、抗原に向かって攻撃をする。ヘルパーT細胞は、抗体をつくって異物を排除するB細胞を補助し、B細胞は抗体をつくりがん細胞やウイルスを攻撃する。胸腺では、これらT細胞のそれぞれの機能が強化される。しかし、加齢とともに胸腺が小さくなる。これはT細胞の機能を低下させ、免疫機能の低下につながる。
がん治療に於ける免疫力の活性化は有力な治療手段として現在注目を集めている。NK細胞は腫瘍細胞の増殖に対して、また、細菌感染症に対しての宿主の免疫防御能をはかる上での主要素として認識されている。様々な活性吻質でNK細胞活性が増強するとの多くの報告がなされ、臨床医学および実験医学での様々な成果により、NK細胞が細胞レベルから人間個体のレベルに至るまでの制がん物質として重要であることが明らかにされつつある(非特許文献1〜3)。そして、NK細胞ががんに対する生体内の免疫監視機構における宿主の防衛機構の主体であることは、これまでの研究で解明されている。とくに、NK細胞の機構が、末期がんでは障害されていることが彼我の研究で明らかにされた(文献4〜9)。さらに、NK細胞機構は、手術や制がん化学療法、放射線療法でも障害されることが報告されている(非特許文献10〜11)。生物活性物質(BMR)の多くは細菌か黴由来である事が知られている。細菌由来のものとしては、Corinebacterium parvum,BCG,LPSなどがある(非特許文献4,12,13)。一方、黴由来のものでは、lentianan,Lentinus edodes,polysaccaride krestin,Cariolus versicolor,zumosanなどがある(非特許文献14〜19)。これらに加えて、vitamine(非特許文献20)やインターフェロンおよびインターロイキン2などのサイトカインも強力な免疫力増強作用を持つ物質である(非特許文献21〜26)。1つのBMRを単体で与えることでNK細胞の活性能が有意に増強するとの報告は幾つかあるが,同じBMRを繰り返して与えるとかえってその活性が抑制される場合がある(非特許文献27〜31)。
がんのうちでも、肝細胞がんは、B型肝炎ウイルス(HBV)やC型肝炎ウイルス(HCV)の持続感染に基く慢性肝疾患から発生していることが知られている。日本人の肝臓病の約80%はウイルスが原因であると言われ、ウイルス肝炎を代表するC型肝炎は、感染時にはほとんど症状はないが、急性肝炎の多くは慢性肝炎に進行し、一部は長期間を経て肝硬変に進行し、肝硬変の多くは肝細胞がんへと進行する。C型肝炎を治療し、肝硬変、肝細胞がんへの進行を阻止するために、主としてインターフェロン治療が行われている。インターフェロンは、ウイルスの増殖を抑制するタンパク質で、α型、β型、γ型の3種類があるが、これらのうち主としてα−インターフェロンとβ−インターフェロンによる治療が現在行われている。しかしながら、現在行われているインターフェロン治療では、インターフェロン治療の副作用を最小に抑えて最大の効果を引き出す努力が傾けられているのが現状である。すなわち、入院治療では治療開始直後に特に起こりやすいインフルエンザに似た強い症状、通院治療では、間質性肺炎、うつ病などの精神疾患、発熱、その他、自己免疫疾患、甲状腺機能異常、脱毛、蛋白尿、眼底異常、その他のいろいろな傷害が副作用として起こることが知られている。
γ−インターフェロンは、抗原提示細胞と共同して異物がある場所にマクロファージを呼び寄せる物質を産生するヘルパーT細胞Th1によって、あるいは、ウイルスの増殖、拡散を防ぐためにキラーT細胞によっても産生され、免疫システムに関与してマクロファージを活性化させ、B細胞にIgG抗体を産生させるインターフェロンとして知られている。ウイルスが侵入すると、自然免疫機能が働き始めるが、マクロファージは、この自然免疫機能を担っている白血球に含まれていて、自然免疫の段階でウイルス、細菌、カビなどを貪食し、これらの異物を取り込んで消化する。マクロファージは、自然免疫の段階ばかりではなく獲得免疫の段階でも、抗原ウイルスを排除し感染細胞を破壊する。B細胞によって産生されたIgG抗体は、血液中にもっとも多く含まれる抗体(Ig)であり、マクロファージの貪食作用を促進し、抗体による抗原ウイルスの排除を補助する補体を活性化する。補体は、獲得免疫の段階で免疫に関与するばかりでなく、自然免疫の段階でそれ自身だけで生体防御機能をもつ。自然免疫の段階では、インターフェロン、マクロファージなどの貪食細胞、NK細胞、前記補体や殺菌性物質などが免疫に関与して生体を防御する。獲得免疫の段階では、血液やリンパ液中の抗体による体液性免疫、キラーT細胞による細胞性免疫により、体内に侵入してきた異物を排除して生体を防御する。
Herberman, RB., et al. Science;1981.214:24-30. Herberman, RB., NK cells and other natural effector cells(Acad.Press, New York).1982. Herberman, RB., et al. J.Biol.Resp.Modif;1983.2:548-562. Ghoneum, M., et al. Int. J. Immunopharm; 1987. 9:71-78. Ghoneum, M., et al. J. Clean Technol.,Environ. Toxicol.&Occup. Med ;1996.5,267-284. Pross, H., et al. Int. J. Cancer; 1976.18:593-604. Hersey, P., et al. Int. J. Cancer; 1980.25:187-194. Takasugi, M., et al. Cancer Res.1977.37:413-418. Wilmer, LS., et al. Cancer Res.;1984.44:852-856. Powell, CB., et al., Cancer;1990.65,466-472. Powell, CB., et al. Clin.Exp.Immunol.;1990.79:424-429. Lichtenstein, A., et al. J. Biol. Response Modif. ; 1984. 3: 371-378. Wolfe, SA., et al. Nature.1976.262,584-586. Miyakoshi, H., et al. Int. J. Immunopharmac. ; 1984. 4, 373-379. Yunoki, S., et al. Int. J. Immunopharmacol. ; 1994. 16, 123-130. Ebina, T., et al. Jpn. J. Cancer Res.;1992.83:775-82. Suo, J., et al. Acta Medica 0kayama;1994.48:237-42. Wojdani,A., et al. Int.J.Immunopharmac;1987.9:827-832. Marconi,P., et al. Infect. Immun.;1985.50:297-303. Vojdani, A., et al. Nutrition Res.;1993.13:753-764. Einhorn, S.,et al. Int J. Cancer.;1978.22:405-409. Fresa, KL., et al. cancer Res。;1986.46:8l-8. Brunda, MJ., et al. Int. J. Cancer.;1987.40:365-41. Henny, CS., et al. Nature.;1981.291:335-339. Itoh, K.,et al. J.Immunol.;1985.134:802-807. Trinchieri, G., et al. J.Exp.Med.;1984.160:1147-1169. Borden, EC., et al. Ann. Intern.Med.;1982.97:1-6. Ernstoff, MS., et al. J. Biol. Resp.Modif.;1983.2:528-539. Golub, SH., et al. J. Natn. Can. Inst.;1982.5:703-710. Lotzova, E., et al. J. Natn. Cancer. Inst.;1983.71:903-910. Maluish, AE., et al J. Immunol.;1983.131:503-507.
従来のインターフェロンによる肝炎治療では、無視できない副作用やリスクが伴う場合や患者の負担が大きい場合がある。本発明の課題は、これらの問題点を解決しまたは軽減する肝炎治療に有用なインターフェロンγ産生増強剤として、必須微量元素を含む海洋ミネラル成分を有効利用した治療および/または予防剤を提供することにある。
一般に中高年にさしかかると生体内の微量ミネラルは、摂取・吸収量の低下や代謝・排泄過程の障害でバランスが崩れ、慢性的な欠乏状態に陥るとされている。従って、微量ミネラルの摂取はこれから中高年にさしかかる人たちの健康維持・疫病予防に重要な役割を果たすことになる。
海水中には、地球誕生後36億年間に海底の熱泉鉱床から湧き出したミネラルおよび陸地から流出したミネラルが溶解しており、上記老化症状に関係する微量元素はすべて含まれている。人体内に流れる血液あるいは体液の成分は、原始海洋成分に酷似するといわれており、微量元素が生体の生命活動を支える細胞レベルの代謝に必須な構成要素であることは以前から予想されている。
最近、生体内に低濃度しか存在しない元素の分析に必要な測定法が進歩し、また生化学的検討で種々の微量元素の機能が明らかにされ、微量元素の人体における必須性が確認されるようになっている。
蛋白質、核酸、血液等として、生体を構成している主要元素は、水素(H)、酸素(O)、炭素(C)、窒素(N)であり、これに少量のリン(P)や硫黄(S)が含まれている。さらに骨や体液を構成する元素として、カルシウム(Ca)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、塩素(Cl)がある。これら常量元素に対して、生体内には必須微量元素が存在する。すなわち、亜鉛(Zn)、セレン(Se)、鉄(Fe)、銅(Cu)、ひ素(As)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、珪素(Si)、フッ素(F)、バナジウム(V)、ニッケル(Ni)、スズ(Sn)、よう素(I)等である。
これらの必須微量元素はいずれも荷電状態が変化しやすい遷移元素であり、生体内で電子授受による酸化還元反応の触媒となる酵素や補酵素の構成因子として働くものが多い。近年、クロムや亜鉛等の必須微量元素の欠乏で、インスリンを要求する糖代謝の障害やタンパク質、核酸代謝の異常が起こること等からこれらの微量元素の機能が明らかにされてきた(最新医学,45,808,(1990)等)。また、糖尿病については、実験糖尿病マウスに対する海水ミネラルの効果が確認されている(日本医事新報,第3675号、平成6年10月1日発行)。
本発明者らは、海水中に含まれる海洋ミネラルの生体への作用について研究を進め、既に、海水濃縮液から塩化ナトリウムを可能な限り除去した後、さらに水銀等の有毒成分を除いた、常量及び微量元素含有ミネラル複合体( Marina Crystal Mineral ;以下、MCMと略記することがある。)を有効成分とする、肝炎、高血圧、腫瘍、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などのアレルギーに有効な治療剤を提案している(特許第3247620号)。
肝炎治療に関しては、先に述べた通り、従来提案されているインターフェロンによる治療では、副作用やリスク、患者負担に問題がある。
本発明者らは、副作用や患者負担の問題がなく適用できる肝炎治療に有用なインターフェロンγ産生増強剤として、前記常量及び微量元素含有海洋ミネラル複合体(MCM)に着目し鋭意研究の結果、MCMはインターフェロンγ産生の増強に有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下に示されるインターフェロンγ産生増強剤の発明である。
1.海水中のピコプランクトンに由来する有機成分とその有機成分によりキレート化されたミネラル分を含有する海水の濃縮液を酢酸で処理し、塩化ナトリウムおよび有毒成分を除去して得られる、キレート化されたミネラル分を含む残留物からなる海洋ミネラル複合体(MCM)を有効成分とするインターフェロンγ産生増強剤。
2.前記ミネラル分を含有する海水の濃縮液に酢酸カルシウムを加えて反応を進めながら、
(A)亜鉛(Zn;Zinc)を、ペプシンと酢酸(容量比=ペプシン:酢酸=30〜50:70〜50)の混合液に加えて置くことにより生成した白濁液状物を、前記反応液に対し3〜7容量%加えて反応させ、
(B)反応が沈静化した後、結晶化させることにより、
カルシウムを補強すると共に亜鉛を強化した海洋ミネラル複合体を含有する、前記1に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
3.炭酸カルシウムを焼成し、これに酢酸を投入することにより酢酸カルシウムに変化させ、これを、前記海水濃縮液に対し10〜30容量%投入して反応を進めることにより得られる、カルシウムを補強すると共に亜鉛を強化した海洋ミネラル複合体を含有する、前記2に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
4.原料海水を加熱濃縮し、ついで、この濃縮液から塩化ナトリウムを除去するとともに、水銀等の有毒成分を固形化物としてろ去し、ろ液から得られる海洋ミネラル複合体(MCM)を用いる前記1〜3のいずれか1項に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
5.原料海水を加熱濃縮し、ついで、この濃縮液に対し酢酸と木炭粉を添加し、加熱後冷却して、固形化した塩化ナトリウムを主体とし水銀等の有毒成分を含む固形化物をろ去し、ろ液から得られる海洋ミネラル複合体(MCM)を用いる前記1〜4のいずれか1項に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
6.ろ液について、(1)酢酸と木炭粉の添加、(2)加熱後冷却、および(3)固形化物のろ去、の(1)〜(3)の操作を繰り返し、最終ろ液を濃縮して得られる残留固形物からなる海洋ミネラル複合体(MCM)を用いる前記4または5に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
7.海水中のピコプランクトンに由来する有機成分とその有機成分によりキレート化されたミネラル分を含有する前記海水の濃縮液に木炭粉と酢酸を添加し、加熱後冷却することにより塩化ナトリウムと有毒成分を沈殿として除去し、得られるキレート化したミネラルを含む結晶性固体粉末からなる海洋ミネラル複合体(MCM)を使用する前記1〜6のいずれか1項に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
8.前記ミネラルを含む結晶性固体粉末からなる海洋ミネラル複合体(MCM)がプランクトン由来の有機成分を20〜30質量%含有する前記7に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
9.海洋ミネラル複合体(MCM)が、常量元素としてのカルシウム(Ca)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、およびマグネシウム(Mg)のほかに、生体内必須微量元素を含む、前記1〜8のいずれか1項に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
10.海洋ミネラル複合体(MCM)が、生体内必須微量元素として、少なくとも亜鉛(Zn)、セレン(Se)、鉄(Fe)、銅(Cu)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、および珪素(Si)のいずれか1以上を含む前記9に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
11.海洋ミネラル複合体(MCM)を経口投与する前記1〜10のいずれか1項に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
12.海洋ミネラル複合体(MCM)を、経口投与のための固体組成物、液体組成物およびその他の組成物として用いる前記11に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
本発明で用いる海水はプランクトンが棲息し得る海域におけるものであれば特に限定されないが、その成分の通年変化が少なくミネラル分に富んだ深層水が好ましい。ここで、深層水とは、水温躍層下の低温水である。特に好ましくは、プランクトンが豊富に生育している海域下の深層水であり、例えば、大洗海岸沖(茨城県・日本)などの太平洋沿岸の深層水が用いられる。例えば、300リッターの海水より1kgのMCMが出来る。
MCMは、In vitroの検討で未梢血リンパ球とともに培養するとインターフェロンγのレベルが8倍になることが見出された。MCMがインターフェロンγの産生を増強し、これによりNK細胞活性が増強されるものと考えられる。様々な生物活性物質が大顆粒球からのインターフェロンγの産生を誘導し、産生したインターフェロンγが大顆粒球の自己活性化を誘導する。フローサイトメトリーを用いてヒトのNK細胞活性を計測すると、MCM投与後は細胞数の増加が見られない反面、細胞1個あたりの細胞破壊能を増強させていることが明らかになった。
本発明では、亜鉛を強化した海洋ミネラル複合体により、インターフェロンγ産生増強効果を9〜14倍のレベルに高めることができる。亜鉛は、その適応症として肝炎が知られ、からだにウイルスなどの異物が進入すると、異物を排除しようとする免疫反応に係っていることが知られている。本発明では、亜鉛を強化した海洋ミネラル複合体により、インターフェロンγ産生増強効果を相加的、相乗的に高めることができる。亜鉛は、白血球の食菌作用を助けるカルシウムを補強すると共に補強することが好ましい。
MCMがリンパ球機能に対して抑制的な作用がないことはin vitroの検討で明らかにされている。また、PHAやConA(T細胞分裂)、PWM(B細胞分裂)などの分裂誘発物質がリンパ球を増殖させる効果を、トリチウムでラベルしたサイミヂンの取り込みを計測して検討した場合、MCMを加えて末梢血リンパ球を3日間培養しても変化がなかった。同様に、2週間MCMを与えてリンパ球数を計測してもMCM投与前と比較して変化がなかった。
MCMがインターフェロンγの産生を増強し、これによりNK細胞活性が増大する。ヒトに投与した際に観察されたNK細胞活性の増大がインターフェロンγの産生を増強するMCMの効果である理由として、MCMを継続的に服用させるとNK細胞活性が高いレベルに保たれること、およびMCM投与を終了するとNK細胞活性が投与前値まで下がることが挙げられる。海水から塩化ナトリウムを分離して結晶化させた、海水由来の常量・微量元素の集合体、結晶体であるMCMは、in vitroでもin vivoでもヒトNK細胞の活性を有意に増強し、細胞レベルと生体レベルの両方でNK細胞活性を増強させる。MCMは繰り返して与えてもNK細胞活性を抑制しない。MCMを1日に体重あたり20ミリグラム服用させる場合、2ケ月間継続服用させた後でも免疫活性能は高いレベルに保たれる。
本発明による海洋ミネラル複合体(MCM)は、海水濃縮液から、塩化ナトリウム、有機水銀などの有毒成分を除去した成分から構成される常量元素としてのカルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウムのほかに生体内必須微量元素成分を含んでおり、インターフェロンγ産生増強剤として、副作用や患者負担の問題なく、原則個々の患者誰にでも適用できて、インターフェロンγ産生の増強において優れ、その増強されたインターフェロンγ産生を利用して、各種疾病、例えば、ウイルス、細菌、真菌などによる感染症やがんなどの腫瘍、特に肝炎を、特記すべき副作用無く有効に治療、予防、改善することができる。肝炎のインターフェロン治療の効果においては、従来、著効約30%、臨床的著効約10%、一過性著効約50%、無効約10%の割合であったものが、本発明では、臨床では、肝炎に著効が見られた。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
[常量及び生体内必須微量元素含有ミネラル複合体(MCM)の製造方法]
本発明のインターフェロンγ産生増強剤では、海水中のピコプランクトンに由来する有機成分とその有機成分によりキレート化されたミネラル分を含有する海水の濃縮液を酢酸で処理し、塩化ナトリウムおよび有毒成分を除去して、キレート化されたミネラル分を含む残留物からなる海洋ミネラル複合体(MCM)を得、これをその有効成分とする。
本発明では、前記ミネラル分を含有する海水の濃縮液に酢酸カルシウムを加えて反応させ、これによりカルシウムを強化した海洋ミネラル複合体を作成することができる。カルシウムを補強するときは、好ましくは塩化ナトリウムおよび有毒成分を除去後、前記海水濃縮液に酢酸カルシウムを加えて反応を進める。
好適には、炭酸カルシウムを焼成し、これに酢酸を投入することにより酢酸カルシウムに変化させ、これを、加熱した前記海水濃縮液に投入することによりカルシウムを強化した海洋ミネラル複合体を作成することができる。前記ミネラル分を含有する海水の濃縮液に、通常体積比10〜30%量、好ましくは20%量の炭酸カルシウムを、通常約300〜500℃、好ましくは約400℃に焼成しこれに通常含量約90〜100%、好ましくは98〜99.9%グレード酢酸を投入することにより酢酸カルシウムに変化させ、これを通常約100〜200℃、好ましくは約150℃の火源温度で加熱した前記海水濃縮液に、通常体積比10〜30%量、好ましくは20%量投入し、反応を進める。
前記反応を進めながら、
(A)亜鉛(Zn;Zinc)を、好ましくは、ペプシンと酢酸(容量比=ペプシン:酢酸=好ましくは30〜50:70〜50、特に好ましくはペプシン:酢酸=40:60)の混合液に加えて置くことにより生成した白濁液状物を、前記反応液に対し好ましくは3〜7容量%、特に好ましくは5容量%加えて反応させ、
(B)反応が沈静化した後、結晶化させることにより、
カルシウムを補強すると共に亜鉛を強化した海洋ミネラル複合体を含有するインターフェロンγ産生増強剤を得ることができる。なお、前記白濁液状物を生成させるために置いておく時間は、通常室温で6ヶ月〜1年6ヶ月、好ましくは10ヶ月〜1年2ヶ月である。また、前記反応開始後、通常約24〜120時間、好ましくは約48〜96時間放置することにより反応を沈静させ、これにより、前記カルシウムを補強すると共に亜鉛を強化した海洋ミネラル複合体を作成するのが好ましい。
本発明で使用する有効成分であるMCMは、例えば水深約80〜120m程度の清浄な海水域から汲み上げた海水を原料として調製される。表2に、典型的な黒潮海域(大洗沖)の海面下約100mで汲んだ清浄な海水18リットルに含まれる主要元素とその割合を示す。
Figure 2008094763
この原料海水を、常圧あるいは減圧下で加熱して、好ましくは容量が50〜70分の1程度、特に好ましくは60分の1程度となるまで濃縮する。ついで、この濃縮液から可能な限り塩化ナトリウムを除去する。すなわち、濃縮液に対し、好ましくはほぼ等容量の特に好ましくは99%グレード酢酸と木炭粉約0.5重量%を添加し、通常300〜500℃程度好ましくは400℃程度に加熱した後、好ましくは−5℃〜−20℃程度、特に好ましくは−12℃程度まで冷却すると、塩化ナトリウムを主体とし水銀等の成分を含む成分が固形化する。この固形物をろ過する。ろ液について、上記と同様に、(1)酢酸と木炭粉の添加、(2)加熱後冷却、および(3)固形物のろ去(ろ過)の(1)〜(3)の操作を、数回好ましくは3〜5回程度、特に好ましくは4回程度繰り返し、最終ろ液を濃縮する。かくして得られる残留固形物からなる海洋ミネラル複合体(MCM)は、海水中の有機成分であるピコプランクトンによりキレート化されており、これをそのまま本発明の治療・予防剤に使用することができる。
MCMの化学組成を検討した。MCMは常量・微量元素で構成されているが、塩化ナトリウムは分離され、カドミウム、有機および無機鉛、有機水銀などの有害物質は計測されなかった。MCMは、免疫活性を増強する反面、特記すべき副作用が無い、肝炎に対する有力な免疫治療物質である。表3に塩化ナトリウムおよび有毒成分が除去され海水中の有機物でキレート化された結晶性固形分(MCM)1g中に含まれる元素成分を示す。前記ミネラルを含む結晶性固体粉末(MCM)がプランクトン由来の有機成分を約20〜30質量%、特に好ましくは約25質量%含有する治療および/または予防剤が好ましい。
Figure 2008094763
表3(2)に、亜鉛を強化した海洋ミネラル複合体(MCM)1g中に含まれる常量元素・微量元素重量を示す。これによると、亜鉛含有量は917μg/gであり、これは、表3に記載のMCM1g中に含まれる亜鉛含有量60μg/gの約15倍である。MCM中の亜鉛を増強することにより、インターフェロンγ産生増強効果のレベルを高めることができる。
Figure 2008094763
[毒性]
本発明の海洋ミネラル複合体(MCM)の毒性は十分に低いものであり、医薬品として十分安全に使用できることが確認されている。
[医薬品への適用]
本発明のインターフェロンγ産生増強剤は、海水中のピコプランクトンに由来する有機成分とその有機成分によりキレート化されたミネラル分を含有する海水の濃縮液を酢酸で処理し、塩化ナトリウムおよび有毒成分を除去して得られる、キレート化されたミネラル分を含む残留物、すなわちMCMを有効成分とすることを特徴とする。すなわち、本発明にかかる海洋ミネラル複合体(MCM)は、すでに知られている糖尿病、肝炎、高血圧、腫瘍、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などのアレルギーのほか、インターフェロンγ産生増強剤として有効である。本発明のインターフェロンγ産生増強剤は、インターフェロンγ産生増強能において優れ、その増強されたインターフェロンγ産生増強力により、各種疾病、例えば、ウイルス、細菌、真菌などによる感染症やがんなどの腫瘍を有効に治療、予防、改善することができる。本発明のインターフェロンγ産生増強剤は、特記すべき副作用が無いので、特に肝炎治療に有用である。本発明による海洋ミネラル複合体(MCM)をインターフェロンγ産生増強剤として前記肝炎などの感染症やがんなどの腫瘍の治療・予防の目的で用いるには、通常、経口の形で投与される。投与量は、年齢、体重、症状、治療・予防効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人1人当たり、1回について、300mgから400mgの範囲で、1日1回から数回経口投与される。
本発明の海洋ミネラル複合体(MCM)を投与する際には、経口投与のための固体組成物、液体組成物およびその他の組成物として用いられる。経口投与のための固体組成物には、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤、さらには不活性な希釈剤(例えば精製水、エタノール)を含有する。この組成物には、さらに湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有せしめてもよい。
以下、本発明のインターフェロンγ産生増強剤の効果を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されない。
[ヒト生体内インターフェロン−γ産生に対するMCMの産生増強作用]
健康体の20人に2ケ月間、体重1キログラム当たり1日20ミリグラムのMCMを投与した。
(1)濃度100μg/mLのMCMとともに抹梢血リンパ球を培養したところ、インターフェロン−γの産生が8倍増強した。
(2)上記(1)で、MCM中の亜鉛を増強することにより、インターフェロン−γの産生が9〜14倍増強した。
(3)MCMは、PHAやConA、PWM等の白血球分化物質を与えてリンパ球を培養した場合でも、与えなかった場合でも、免疫機能を抑制しなかった。
以上のことから、MCMは、免疫機能を抑制することなく、インターフェロン−γの産生を増強することが判った。また、これに伴い、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の活性が増強した。すなわち、前記のヒトより求めたNK細胞の活性を標準51−Cr release assay法で検討し、次いでフローサイトメトリー法で、NK細胞CD16比率とCD56/CD3比率を求めたところ、NK細胞の活性が下記のように増強した。
(1)経口投与開始2週間後のNK細胞活性レベルは投与前の2倍に増強した。この活性化は、経口投与開始1〜2ケ月後でも高レベルを維持していた。一方、MCMの投与を中断すると、NK細胞活性はMCM投与前のレベルに戻った。
(2)免疫細胞中のNK細胞が占める割合の変化が無い一方で、NK細胞全体で活性化された。これは、MCMが細胞1個あたりのNK細胞活性を増強した事を表す。
(3)抹梢血管から採血したヒトリンパ球をMCMと16日間培養した場合、培養液中のMCM濃度(25μg/mL,100μg/mL)に応じてNK細胞の活性が155%、210%増強した。
[マリーナ・クリスタル・ミネラル(MCM)]
黒潮海域(大洗沖)の海面下約100mの清浄な海水を18リットル採取し(成分は前記表2参照)、これを加熱濃縮後木炭粉と酢酸で処理し、塩化ナトリウムと有機水銀等の生体に有害な成分を除去し、加熱と凍結・除去を繰り返し、その海洋ミネラルを凝縮・結晶化させ、前記表3に示す粉末状の固体(MCM)を調製した。このように、MCMは、典型的には、茨城県大洗海岸(日本)で採取した海水より塩化ナトリウムを分離し、常量および微量元素ないしその他の活性化物質を数度にわたって加熱・凍結乾燥して濃縮・結晶化した後に粉末体にしたものである。カドミウム、有機および無機鉛、有機水銀などの有害物質は、原子吸光度計測法による定量計測で検出されなかった(表3)。表4に、調製したMCMの一例について食品分析をした結果を示す。
Figure 2008094763
[インターフェロン−γの計測]
3人の健常者から採取したPBLをMCM(0〜200μg/mL)を加えて16時間培養した。培養上瀞液を集めてELISA法によりインターフェロン−γを解析した。インターフェロン−γの特異抗体を50μL加えた計測皿にPBLを加え、摂氏37度で一晩培養した後、1000倍希釈ポリクローナル抗インターフェロン−γ抗体50μLを加えた。アルカリフォスファターゼで沈殿させた山羊血清中に形成した抗ウサギIg-G抗体を2000倍希択で加えてさらに2時間インキュベートした。計測皿をアルカリフォスファターゼ基質でインキュベートした後にELISA解析機で測定した。
[Total Lymphocite Counts(総リンパ球数の計測)]
MCM投与前および投与2週間後に総リンパ球数を血球計測器で計測した。
[細胞分化・活性化の検討]
3人の健常被験者より採取した末梢血液中の、Bリンパ球、Tリンパ球、および正常単核細胞の増殖能力に対するMCMの効果を、トリチュウムでラベルしたサイミヂンの取り込み能を計測して検討した。正常単核球を10μg/mLのPHA、ConA、PWM存在下および非存在下にMCM(0〜200μg/mL)添加下に培養した。摂氏37度で5%炭酸ガス飽和溶液に3日間培養した後にトリチュウムでラベルしたサイミヂンを加えて16〜18時間培養した。トリチュウムでラベルしたサイミヂンの取り込み能をシンチレーション計測した。
[NK細胞活性の測定]
11人の健康体(女性6人および男性5人)が実験に参加した。人種はアジア系4人、白人4人、アフリカ系2人、ヒスパニツク1人である。年齢は25才から64才で、平均43才である。被験者らは当実験に参加する少なくとも1週間前から薬物やビタミン類は摂取していない。さらに、被験者らは難治性疾患の既往歴がない。被験者からインフオームドコンセントを得た上で実験の施行を申請し、許可を得た。被験者全員に1日に体重1kgあたり20mgのMCMを2ケ月間継続して服用させた。投与前、投与2週間後、1ケ月後、2ケ月後、およびMCM投与終了後1ケ月を経て末梢血20mLを採血し、NK細胞活性を測定した。
[培養液(CM)]
培養液には、牛胎児血清と抗生物質をそれぞれ最終濃度10%と1%(1mLにつきペニシリン100ユニットとストレプトマイシン100マイクログラム)になるようにRPMI−1640に加えた。
[腫瘍細胞株]
腫瘍細胞株K562(赤白血病細胞株)をターゲット(target)として用いた。
[未梢血白血球の標本化(PBL)]
PBLは、Ficol-Hypaque 密度勾配遠心機でヘパリン加末梢静脈血を遠心して作成した。細胞を3度Hankの調整塩溶液で洗い、CM1mLあたりに細胞10×106個を加えた。
[MCMをPBLに加えての培養]
健常な5人から得たPBLをCM1mLあたり1×106個に調整した。MCM濃度を25μg/mLおよび100μg/mLに調整して16時間培養した。PBLを2回洗浄し、effector:target比を100対1として活性を検討した。
51Cr-release assay]
4時間放出標準51Cr-release assay法で測定した。要約すると、1×104個の51Crで標識した腫瘍細胞(標的:target)を0.1mLのCMに入れ、小分けして微量線量計測板上に置いた。effector(PBL):target(腫瘍細胞)比が12.5:1,25:1,50:1,100:1になるようにeffector(PBL)を調整して加えて3標本検定法で測定した。摂氏37度で4時間インキュベーションした後、各測定板上の上澄みを集めてガンマ線量計測した。
アイソトープ放射線量の100分率は次式で計算した。
Figure 2008094763
腫瘍細胞からの自然放出量(Sp.Rel.)は、総放出量の通常8〜10%であった。総放出量(Total.Rel.)は、0.1mLのTritonXを特定の計測板に加えて計測した。Exp.Rel.:各計測板で計測された線量。
[NK Subpopulations]
MCM投与前とMCM投与1ケ月を経たヒト末梢血のNK細胞活性を計測した。2波長光とともに前方および右屈折光弁別型単レーザーフローサイトメトリーを用いた。単核球の識別は直接免疫蛍光法、モノクローナル抗体による血液染色法、およびフローサイトメトリー法で行った(Fletcher, MA., et al. Diagn. Clin.Immunol.;1987.5,69-81.)。
[結果]
[インターフェロン-γ産生]
図1は、抹梢血リンパ球のインターフェロン-γ産生(IFN-γ(pg/mL))に対してのMCMの効果を示す。抹梢血リンパ球を、MCM濃度(concentration of MCM(μg/mL))0〜200μg/mLのMCMと共に16時間培養し、上澄みのインターフェロン-γをELISA法でアッセイした。MCMで処理すると、与えたMCMの濃度に依存してインターフェロン-γ生産量が有意に増大し、MCM100μg/mLでは、コントロールの7.9倍まで増大した。しかし、MCM200μg/mLでは、やや生産量が滅少した。
[リンパ球増殖に対するMCMの効果]
表5は、リンパ球増殖へのMCMの効果を示す。抹梢血単核球を様々な濃度のMCM(MCM(μg/mL))とともに3日間培養し、トリチュウムでラベルしたサイミヂンの取り込み能(Thymidine Uptake(cpm))を計測することでPHA(Phite Hemo Aglitinin)存在下および非存在下にT細胞分裂能を、PWM存在下および非存在下にT細胞依存性B細胞分裂能を、ConAを100μg/mLまでの濃度のMCMと共培養してT細胞分裂能を検討した。数値は3検体1分間平均線量の平均値±S.D.である。表5で、抹梢血リンパ球増殖に対して様々な濃度(0〜200μg/mL)のMCMが及ぼす効果を示す。PHA(Phite Hemo Aglitinin)存在下および非存在下にT細胞分裂能を計測した。PWM存在下および非存在下にT細胞依存性B細胞分裂能を計測した。何れの場合でもMCMの効果を認めなかった。ConAを100μg/mLまでの濃度のMCMと共培養してT細胞分裂能を検討したが、上記結果と同様だった。
Figure 2008094763
[NK細胞活性]
1.MCM摂取によるNK細胞活性の増強
MCM摂取によるNK細胞活性の増強を、a)effector(PBL):target(腫瘍細胞)比、およびb)NK細胞数、を指標として解析した。
図2は、異なるeffector(PBL):target(腫瘍細胞)比でのヒトNK細胞活性に対するMCMの効果を示す。NK細胞活性(NK cell Activity)を、各effector(PBL):target(腫瘍細胞)比(E/T Ratio)毎に、MCM服用前(Baseline)、服用2週間後(2 wk after treatment)、1ケ月後(1 month after treatment)、2ケ月後(2 month after treatment)、および服用終了1ケ月後(1 month after cessation of treatment)に計測した。11人からの結果を平均値±標準誤差で表す。表3に示される化学組成のMCM(MCMは海水より作られた常量および微量元素の集合体である。塩化ナトリウムが除かれ有害物質は検出されなかった。)を用いた。図2では、effector(PBL):target(腫瘍細胞)比を変えてMCMのNK細胞活性増強作用を検討している。2週間MCM服用させた後のNK細胞活性は、effector(PBL):target(腫瘍細胞)比を12:1、25:1、50:1、100:1に調整した場合のすべてで、服用前に比べて2〜3倍に増強した。MCMを2ケ月間継続して服用した場合のNK細胞活性は服用前に比べて増強し続けたが、服用を中止して1ケ月を経ると服用前の水準に減弱した。
2.NK細胞数の計測
MCM服用後にNK細胞の分画(CD16およびCD56/CD3)の変化をフローサイトメトリーで計測、分析した。MCMの服用でCD16およびCD56/CD3は服用前(12.4±3.3および2.1±0.9)と比較して服用後(12.1±2.9および2.0±0.9)は変化が無かった。さらに、MCM服用後のNK細胞数も絶対数は変化がなかった。
3.リンパ球数の計測
MCM服用前に比べて服用2週間後のリンパ球総数に変化は無かった。
4.MCM含有培地による培養後のNK細胞活性
NK細胞をMCM含有培地で培養後にeffector(PBL):Target(腫瘍細胞)比を100:1にしてNK細胞の活性を計測した。抹梢血白血球にMCMを混入し16時間培養した結果、混入したMCMの濃度に依存してNK細胞活性が増強した。MCM濃度25μg/mLでは、NK細胞の活性は155%増強した。MCM濃度を100μg/mLまで増やすと細胞活性が更に210%まで増大した(図3参照)。図3は、NK細胞活性(NK cell Activity)へのMCMの効果を示す。抹梢血リンパ球を、MCM濃度(concentration of MCM(μg/mL))0(MCMを投与せず)、低濃度(25μg/mL)、および高濃度(100μg/mL)のMCMを投与して、16時間培養した。E:T比を100:1にしてNK細胞活性を計測した。5例における平均値±S.D.を表す。★有意差P<0.01。
各MCM濃度(concentration of MCM(μg/mL))での抹梢血リンパ球のインターフェロン-γ生産(IFN-γ(pg/mL))に対してのMCMの効果を示すグラフ。 異なるeffector(PBL):target(腫瘍細胞)比(E/T Ratio)でのヒトNK細胞活性(NK cell Activity)に対するMCMの効果を示すグラフ。 各MCM濃度(concentration of MCM(μg/mL))でのNK細胞活性(NK cell Activity)へのMCMの効果を示すグラフ。

Claims (12)

  1. 海水中のピコプランクトンに由来する有機成分とその有機成分によりキレート化されたミネラル分を含有する海水の濃縮液を酢酸で処理し、塩化ナトリウムおよび有毒成分を除去して得られる、キレート化されたミネラル分を含む残留物からなる海洋ミネラル複合体(MCM)を有効成分とするインターフェロンγ産生増強剤。
  2. 前記ミネラル分を含有する海水の濃縮液に酢酸カルシウムを加えて反応を進めながら、
    (A)亜鉛(Zn;Zinc)を、ペプシンと酢酸(容量比=ペプシン:酢酸=30〜50:70〜50)の混合液に加えて置くことにより生成した白濁液状物を、前記反応液に対し3〜7容量%加えて反応させ、
    (B)反応が沈静化した後、結晶化させることにより、
    カルシウムを補強すると共に亜鉛を強化した海洋ミネラル複合体を含有する、請求項1に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
  3. 炭酸カルシウムを焼成し、これに酢酸を投入することにより酢酸カルシウムに変化させ、これを、前記海水濃縮液に対し10〜30容量%投入して反応を進めることにより得られる、カルシウムを補強すると共に亜鉛を強化した海洋ミネラル複合体を含有する、請求項2に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
  4. 原料海水を加熱濃縮し、ついで、この濃縮液から塩化ナトリウムを除去するとともに、水銀等の有毒成分を固形化物としてろ去し、ろ液から得られる海洋ミネラル複合体(MCM)を用いる請求項1〜3のいずれか1項に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
  5. 原料海水を加熱濃縮し、ついで、この濃縮液に対し酢酸と木炭粉を添加し、加熱後冷却して、固形化した塩化ナトリウムを主体とし水銀等の有毒成分を含む固形化物をろ去し、ろ液から得られる海洋ミネラル複合体(MCM)を用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
  6. ろ液について、(1)酢酸と木炭粉の添加、(2)加熱後冷却、および(3)固形化物のろ去、の(1)〜(3)の操作を繰り返し、最終ろ液を濃縮して得られる残留固形物からなる海洋ミネラル複合体(MCM)を用いる請求項4または5に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
  7. 海水中のピコプランクトンに由来する有機成分とその有機成分によりキレート化されたミネラル分を含有する前記海水の濃縮液に木炭粉と酢酸を添加し、加熱後冷却することにより塩化ナトリウムと有毒成分を沈殿として除去し、得られるキレート化したミネラルを含む結晶性固体粉末からなる海洋ミネラル複合体(MCM)を使用する請求項1〜6のいずれか1項に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
  8. 前記ミネラルを含む結晶性固体粉末からなる海洋ミネラル複合体(MCM)がプランクトン由来の有機成分を20〜30質量%含有する請求項7に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
  9. 海洋ミネラル複合体(MCM)が、常量元素としてのカルシウム(Ca)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、およびマグネシウム(Mg)のほかに、生体内必須微量元素を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
  10. 海洋ミネラル複合体(MCM)が、生体内必須微量元素として、少なくとも亜鉛(Zn)、セレン(Se)、鉄(Fe)、銅(Cu)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、および珪素(Si)のいずれか1以上を含む請求項9に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
  11. 海洋ミネラル複合体(MCM)を経口投与する請求項1〜10のいずれか1項に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
  12. 海洋ミネラル複合体(MCM)を、経口投与のための固体組成物、液体組成物およびその他の組成物として用いる請求項11に記載のインターフェロンγ産生増強剤。
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