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JP2008088505A - 絶縁皮膜、磁心用粉末及び圧粉磁心、並びにそれらの形成方法又は製造方法 - Google Patents

絶縁皮膜、磁心用粉末及び圧粉磁心、並びにそれらの形成方法又は製造方法 Download PDF

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JP2008088505A JP2006271103A JP2006271103A JP2008088505A JP 2008088505 A JP2008088505 A JP 2008088505A JP 2006271103 A JP2006271103 A JP 2006271103A JP 2006271103 A JP2006271103 A JP 2006271103A JP 2008088505 A JP2008088505 A JP 2008088505A
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Abstract

【課題】金属材料の表面に、絶縁性・耐熱性に優れた絶縁皮膜を均一かつ薄膜に形成することができる絶縁皮膜の形成方法、及びそれによって得られる絶縁皮膜を提供すること。
【解決手段】金属材料の表面を被覆する絶縁皮膜の形成方法は、N、P、S、O原子を1又は複数含む極性基を有する有機基を少なくとも1つ有するSiアルコキシドとAlアルコキシドとを脱水有機溶媒に混合してアルコキシド含有溶液を作製するアルコキシド含有溶液作製工程と、金属材料をアルコキシド含有溶液に浸漬させた後、乾燥させて脱水有機溶媒を除去し、金属材料の表面にAl−Si−O系酸化物からなる無機系皮膜により構成された絶縁皮膜を形成する無機系皮膜形成工程とを有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、金属材料を被覆する絶縁皮膜、その絶縁皮膜で被覆された磁心用粉末、及びその磁心用粉末からなる圧粉磁心、並びにそれらの形成方法又は製造方法に関する。
従来から、粉末状、板状、線状等の様々な形状の金属材料を電気的に絶縁するために、その表面に絶縁皮膜を形成して被覆することが行われている。
このような絶縁皮膜としては、例えば、目的とする電気絶縁性(以下、単に絶縁性という)に優れ、さらには耐熱性に優れたシリカ(SiO2)、アルミナ(Al23)等の酸化物からなる絶縁皮膜が広く知られている(特許文献1〜11参照)。
上記絶縁皮膜の形成には様々な方法が用いられるが、化学的手法としては、金属アルコキシドを用いたシリカ、アルミナ皮膜の形成方法が報告されている。
例えば、TEOS(テトラエトキシシラン)、TMOS(テトラメトキシシラン)等のSiアルコキシドを用いたシリカ皮膜の形成方法がある。しかしながら、TEOS、TMOS等のSiアルコキシドは、化学的に安定であり、加水分解を促進するための酸などが必要である。そのため、金属材料の表面に形成する場合には、加水分解のために添加した酸などによる金属の腐食が問題となる。また、腐食を防ぐために酸などの添加量を減らすと、加水分解が充分に起こらず、所望の皮膜が得られない。
一方、Alアルコキシドを用いたアルミナ皮膜の形成方法も報告されているが、均一な皮膜を形成することが困難であるという問題がある。すなわち、Alアルコキシドは、化学的に不安定で加水分解し易いため、皮膜を形成せず、溶液中で均一核生成を生じて粉末になってしまう。また、Alアルコキシドを安定化させるためにジエタノールアミン等の安定化剤を添加する方法もあるが、この場合には加水分解が生じ難くなり、所望の皮膜が得られない。
また、Si及びAlアルコキシドの両方を用いてシリカ及びアルミナの複合皮膜(Si−Al−O系皮膜)を形成することもできるが、両者の問題を併発し、所望の皮膜が得られない。
また、従来から報告されている化学的手法により形成したシリカ及びアルミナ皮膜は、そのほとんどが数μmの厚膜であり、数十〜1000nmレベルの薄膜についての報告はほとんどない。そのため、対象物が粉末等のように小さく、より薄膜の絶縁皮膜が必要となる場合には適用することができない。
また、化学的手法以外の方法としては、スパッタ法等を用いた物理的手法が報告されている。しかしながら、金属材料(特に金属粉末)の表面に形成する場合には、コストが高く、工業的に利用することは難しい。
また、その他にもシリコーン樹脂を用いたシリカ皮膜の形成方法が知られているが、この場合には、均一な皮膜を形成することが困難であるという問題がある。
このようなことから、金属材料の表面に、絶縁性・耐熱性に優れた絶縁皮膜を均一かつ薄膜に形成することができる絶縁皮膜の形成方法、及びそれによって得られる高性能の絶縁皮膜が望まれている。さらには、この絶縁皮膜及びその形成方法が圧粉磁心用の磁性粉末に応用できることが望まれている。
なお、磁性粉末に絶縁皮膜を施し、その磁性粉末を用いて作製した圧粉磁心については、例えば非特許文献1等に開示されている。
特開2006−89791号公報 特表2006−511711号公報 特開2006−108475号公報 特開2006−134958号公報 特開2006−131462号公報 特開2006−135164号公報 特開2006−100813号公報 特開2006−97124号公報 特開2005−206880号公報 特開2005−213619号公報 特開2005−217289号公報 田島伸ら、「新規リン酸塩系絶縁皮膜で被覆された鉄粉から作製した高密度圧粉磁心(HDMC)の特性」、粉体および粉末冶金、粉体粉末冶金協会、52−3(2005)、p.164−170
本発明では、かかる従来の問題点を鑑みてなされたもので、金属材料の表面に、絶縁性・耐熱性に優れた絶縁皮膜を均一かつ薄膜に形成することができる絶縁皮膜の形成方法、及びそれによって得られる絶縁皮膜を提供しようとするものである。また、その絶縁皮膜で被覆された磁性粉末からなる磁心用粉末及びその製造方法、さらにその磁心用粉末を用いて得られる圧粉磁心及びその製造方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、金属材料の表面を被覆する絶縁皮膜を形成する方法において、
N、P、S、O原子を1又は複数含む極性基を有する有機基を少なくとも1つ有するSiアルコキシドとAlアルコキシドとを脱水有機溶媒に混合してアルコキシド含有溶液を作製するアルコキシド含有溶液作製工程と、
上記金属材料を上記アルコキシド含有溶液に浸漬させた後、乾燥させて上記脱水有機溶媒を除去し、上記金属材料の表面にSi−Al−O系酸化物からなる無機系皮膜により構成された上記絶縁皮膜を形成する無機系皮膜形成工程とを有することを特徴とする絶縁皮膜の形成方法にある(請求項1)。
本発明の絶縁皮膜の形成方法は、上記アルコキシド含有溶液作製工程において、上記一般式で表されるSiアルコキシドとAlアルコキシドとを脱水有機溶媒に混合する。これにより、Si及びAlの両金属アルコキシドが分子レベルで均一に分散した上記アルコキシド含有溶液を得ることができる。そして、上記無機系皮膜形成工程を行うことにより、金属材料の表面に絶縁皮膜を均一かつ薄膜に形成することができる。
この詳細なメカニズムについては未だ明らかとなっていないが、以下のように考えられる。
通常、Alアルコキシドは、溶媒中で2〜5量体のオリゴマーを形成している。そのため、一般的なSiアルコキシドとAlアルコキシドとを例えば有機溶媒に混合して溶液を作製しても、その溶液中においてSi及びAlの両金属アルコキシドは均一に分散しない。その結果、溶液中のわずかな水分により、化学的に不安定なAlアルコキシドのみが最初に加水分解を生じ、溶液中で均一核生成を生じて粉末となってしまう。これにより、金属材料の表面にSi−Al−O系の絶縁皮膜を均一に形成することができない。
一方、本発明では、Siアルコキシドとして、N、P、S、O原子を1又は複数含む極性基を有する有機基を少なくとも1つ有するものを用いている。このようなSiアルコキシドとAlアルコキシドとを溶媒に混合して溶液を作製した場合、Alアルコキシドのオリゴマーが解離してモノマー化したり、SiアルコキシドがAlアルコキシドに配位して混合オリゴマーを形成したりする等して、Si及びAlの両金属アルコキシドが分子レベルで均一に分散した溶液を得ることができる。
また、本発明では、反応溶液の溶媒として、水をなるべく排した脱水有機溶媒を用いている。すなわち、アルコキシドの反応に必要な水・水酸基として、絶縁皮膜を被覆すべき金属材料表面の吸着水や水酸基を利用することに本発明の特徴がある。
一般的に、Alアルコキシドは、TEOS、TMOS等のSiアルコキシドと比べて反応性が高く、水による加水分解・脱水縮合といった過程を経ずとも、水酸基(−OH)に対して脱アルコール反応により結合(−O−Al−)を生じることが知られている。そのため、いわゆるゾルゲル反応が、金属材料表面においてその表面に存在する吸着水や水酸基によって引き起こされる。
また、Siアルコキシドは、溶液中においてAlアルコキシドと混合オリゴマーを形成している。そのため、Alアルコキシドと共にSiアルコキシドも上記反応に加わることになる。
これにより、金属材料の表面において、Si及びAlの両金属アルコキシドが反応し、Si−Al−O系の絶縁皮膜を形成することができる。そして、この絶縁皮膜は、従来の方法で得られるものに比べて、膜厚のばらつきが小さい均一な皮膜となる。また、その膜厚は薄い(3000nm以下程度)ものとなる。
また、上記絶縁皮膜は、Si−Al−O系酸化物からなる無機系皮膜で構成されたものとなる。一般的に、Si及びAlの酸化物(SiO2、Al23等)を含有する皮膜は、優れた絶縁性・耐熱性を有する。それ故、本発明のように均一に形成された上記絶縁皮膜は、より絶縁性に優れたものとなる。また、耐熱性にも優れ、高温下でもその優れた絶縁性を維持することができる。
このように、本発明の絶縁皮膜の形成方法によれば、金属材料の表面に、絶縁性・耐熱性に優れた絶縁皮膜を均一かつ薄膜に形成することができる。
第2の発明は、上記第1の発明の絶縁皮膜の形成方法により形成されてなることを特徴とする絶縁皮膜にある(請求項8)。
本発明の絶縁皮膜は、上記第1の発明の絶縁皮膜の形成方法により形成されたものである。よって、上記絶縁皮膜は、上述したように、均一かつ薄膜であり、絶縁性・耐熱性に優れている。
第3の発明は、Feを主成分とする磁性粉末と、該磁性粉末の表面を被覆する絶縁皮膜とからなる磁心用粉末を製造する方法において、
N、P、S、O原子を1又は複数含む極性基を有する有機基を少なくとも1つ有するSiアルコキシドとAlアルコキシドとを脱水有機溶媒に混合してアルコキシド含有溶液を作製するアルコキシド含有溶液作製工程と、
上記磁性粉末を上記アルコキシド含有溶液に浸漬させた後、乾燥させて上記脱水有機溶媒を除去し、上記磁性粉末の表面にSi−Al−O系酸化物からなる無機系皮膜により構成された上記絶縁皮膜を形成する無機系皮膜形成工程とを有することを特徴とする磁心用粉末の製造方法にある(請求項10)。
本発明の磁心用粉末の形成方法は、上記第1の発明と同様に、N、P、S、O原子を1又は複数含む極性基を有する有機基を少なくとも1つ有するSiアルコキシドとAlアルコキシドとを用いることにより、磁性粉末の表面にSi−Al−O系の絶縁皮膜を均一かつ薄膜に形成することができる。そして、上記絶縁皮膜で被覆された磁心用粉末を得ることができる。なお、上記絶縁皮膜の形成のメカニズムについては、上述したとおりである。
よって、本発明の製造方法によって得られる磁心用粉末は、磁性粉末の表面に均一かつ薄膜(3000nm以下程度)の絶縁皮膜を被覆したものとなる。
また、該絶縁皮膜は、Si−Al−O系酸化物からなる無機系皮膜で構成されたものとなる。一般的に、Si及びAlの酸化物(SiO2、Al23等)を含有する皮膜は、優れた絶縁性・耐熱性を有する。それ故、本発明のように均一な上記絶縁皮膜によって被覆された上記磁心用粉末は、より絶縁性に優れたものとなる。また、耐熱性にも優れ、高温下でもその優れた絶縁性を維持することができる。
このように、本発明の磁心用粉末の製造方法によれば、磁性粉末の表面に、絶縁性・耐熱性に優れ、均一かつ薄膜の絶縁皮膜を被覆した磁心用粉末を得ることができる。
第4の発明は、上記第3の発明の磁心用粉末の製造方法により製造されてなることを特徴とする磁心用粉末にある(請求項17)。
本発明の磁心用粉末は、上記第3の発明の磁心用粉末の製造方法により製造されたものである。よって、上記磁心用粉末は、上述したように、均一かつ薄膜の上記絶縁皮膜で被覆されたものであり、絶縁性・耐熱性に優れている。
第5の発明は、上記第3の発明の磁心用粉末の製造方法により製造されてなる上記磁心用粉末を成形用金型に充填する充填工程と、
上記成形用金型内の上記磁心用粉末を加圧成形することにより圧粉磁心を得る成形工程とを有することを特徴とする圧粉磁心の製造方法にある(請求項22)。
本発明の圧粉磁心の製造方法は、上記第3の発明の磁心用粉末の製造方法により製造された上記磁心用粉末を用いる。この磁心用粉末は、上述したように、均一かつ薄膜の上記絶縁皮膜で被覆されたものであり、絶縁性・耐熱性に優れている。このような特性を有する上記磁心用粉末を加圧成形することによって得られる圧粉磁心は、絶縁性を充分に確保した比抵抗の高いものとなる。また、耐熱性にも優れ、高温下でもその高い比抵抗を維持することができる。
第6の発明は、上記第5の発明の圧粉磁心の製造方法により製造されてなることを特徴とする圧粉磁心にある(請求項26)。
本発明の圧粉磁心は、上記第5の発明の圧粉磁心の製造方法により製造されたものである。よって、上記圧粉磁心は、上述したとおり、比抵抗が高く、耐熱性に優れている。
上記第1及び第3の発明においては、上記Siアルコキシドにおける上記N、P、S、O原子を含む極性基を有する有機基は、アミノ基、アミン、アミド、カルバミン酸基、ニトロ基、含窒素複素環、アンモニウム塩、シアノ基、イソシアネート基、カルボキシル基、エステル基、アルデヒド類、ケトン類、水酸基、イソチオウロニウム塩、酸無水物、スルフォニル基、及び含硫黄複素環のうちのいずれかであることが好ましい(請求項2、11)。
この場合には、上記アルコキシド含有溶液中のSi及びAlの両金属アルコキシドをより均一に分散させることができる。
また、上記Siアルコキシドは、一般式R1Si(OR’)3、R12Si(OR’)2、又はR123SiOR’のいずれかで表すことができる。
ここで、上記R1は、N、P、S、O原子を1又は複数含む極性基を有する有機基である。また、上記R2及びR3としては、上記R1と同様のN、P、S、O原子を1又は複数含む極性基を有する有機基又はその他の種々の有機基を用いることができる。
また、上記OR’は、アルコキシ基である。上記OR’としては、例えばメトキシ基(−OCH3)、エトキシ基(−OC25−)、イソプロポキシ基(−OC37)等が挙げられる。
また、上記Siアルコキシドとしては、具体的に以下のものを用いることができる。
アミノ基(−NH2)、アミン(−NHCH3、−N(CH3)2)を有するものとしては、3−アミノプロピルトリエトキシシラン(3-Aminopropyltriethoxysilane)、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(3-Aminopropyltrimethoxysilane)、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン(3-Aminopropyldimethylethoxysilane)、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン(3-Aminopropylmethyldiethoxysilane)、4−アミノブチルトリエトキシシラン(4-Aminobutyltriethoxysilane)、3−アミノプロピルジイソプロピルエトキシシラン(3-Aminopropyldiisopropylethoxysilane)、1−アミノ−2−(ジメチルエトキシシリル)プロパン(1-Amino-2-(dimethylethoxysilyl)propane)、(アミノエチルアミノ)−3−イソブチルジメチルメトキシシラン、((Aminoethylamino)-3-isobutyldimethylmethoxysilane)、N−(2−アミノエチル)−3−アミノイソブチルメチルジメトキシシラン(N-(2-Aminoethyl)-3-aminoisobutylmethyldimethoxysilane)、(アミノエチルアミノメチル)フェネチルトリメトキシシラン((Aminoethylaminomethyl)phenethyltrimethoxysilane)、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン(N-(2-Aminoethyl)-3-aminopropylmethyldimethoxysilane)、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(N-(2-Aminoethyl)-3-aminopropyltrimethoxysilane)、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン(N-(2-Aminoehyl)-3-aminopropyltriethoxysilane)、N−(6−アミノヘキシル)アミノメチルトリメトキシシラン(N-(6-Aminohexyl)aminomethyltrimethoxysilane)、N−(6−アミノヘキシル)アミノメチルトリエトキシシラン(N-(6-Aminohexyl)aminomethyltriethoxysilane)、N−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシラン(N-(6-Aminohexyl)aminopropyltrimethoxysilane)、N−(2−アミノエチル)−11−アミノウンデシルトリメトキシシラン(N-(2-Aminoethyl)-11-aminoundecyltrimethoxysilane)、11−アミノウンデシルトリエトキシシラン(11-Aminoundecyltriethoxysilane)、3−(m−アミノフェノキシ)プロピルトリメトキシシラン(3-(m-Aminophenoxy)propyltrimethoxysilane)、m−アミノフェニルトリメトキシシラン(m-Aminophenyltrimethoxysilane)、p−アミノフェニルトリメトキシシラン(p-Aminophenyltrimethoxysilane)、(3−トリメトキシシリルプロピル)ジエチレントリアミン((3-Trimethoxysilylpropyl)diethylenetriamine)、N−メチルアミノプロピルメチルジメトキシシラン(N-Methylaminopropylmethyldimethoxysilane)、N−メチルアミノプロピルトリメトキシシラン(N-Methylaminopropyltrimethoxysilane)、ジメチルアミノメチルエトキシシラン(Dimethylaminomethylethoxysilane)、(N,N−ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン((N,N-Dimethylaminopropyl)trimethoxysilane)、(N−アセチルグリシジル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン((N-Acetylglycyl)-3-aminopropyltrimethoxysilane)等を用いることができる。
また、アミド(−NH−COR)を有するものとしては、N−(トリエトキシシリルプロピル)ダンシルアミド(N-(Triethoxysilylpropyl)dansylamide)等を用いることができる。
また、カルバミン酸基(−NH−COOR)を有するものとしては、(O−4−メチルクマリニル−N−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]カルバメート)(O-4-Methylcoumarinyl-N-[3-(triethoxysilyl)propyl]carbamate)、(3−トリエトキシシリルプロピル)−t−ブチルカルバメート((3-Triethoxysilylpropyl)-t-butylcarbamate)、トリエトキシシリルプロピルエチルカルバメート(Triethoxysilylpropylethylcarbamate)、(S)−N−トリエトキシシリルプロピル−O−メンソカルバメート((S)-N-Triethoxysilylpropyl-O-menthocarbamate)等を用いることができる。
また、ニトロ基(−NO2)を有するものとしては、3−(2,4−ジニトロフェニルアミノ)プロピルトリエトキシシラン(3-(2,4-Dinitrophenylamino)propyltriethoxysilane)、3−(トリエトキシシリルプロピル)−p−ニトロベンズアミド(3-(Triethoxysilylpropyl)-p-nitrobenzamide)等を用いることができる。
また、含窒素複素環(イミダゾール、イミダゾリン、ピリジン、ピロール、アジリジン、トリアゾール)を有するものとしては、N−(3−トリエトキシシリルプロピル)−4,5−ジヒドロイミダゾール(別名:3−(2−イミダゾリン−1−イル)プロピルトリエトキシシラン)(N-(3-Triethoxysilylpropyl)-4,5-dihydroimidazole)、2−(トリメトキシシリルエチル)ピリジン(2-(Trimethoxysilylethyl)pyridine)、N−(3−トリメトキシシリルプロピル)ピロール(N-(3-Trimethoxysilylpropyl)pyrrole)、N−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−2−カルボメトキシアジリジン(N-[3-(Triethoxysilyl)propyl]-2-carbomethoxyaziridine)等を用いることができる。
また、アンモニウム塩(−[N(Cn2n+1)3]+Ha-、Ha:ハロゲン元素)を有するものとしては、N,N−デシル−N−メチル−N−(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウム クロライド(N,N-Didecyl-N-methyl-N-(3-trimethoxysilylpropyl)ammonium chloride)、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウム クロライド(Octadecyldimethyl(3-trimethoxysilylpropyl)ammonium chloride)、テトラデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウム クロライド(Tetradecyldimethyl(3-trimethoxysilylpropyl)ammonium chloride)、N−(トリメトキシシリルエチル)ベンジル−N,N,N−トリメチルアンモニウム クロライド(N-(Trimethoxysilylethyl)benzyl-N,N,N-trimethylammonium chloride)、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリ−n−ブチルアンモニウム ブロミド(N-Trimethoxysilylpropyl-N,N,N-tri-n-butylammonium bromide)、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウム クロライド(N-Trimethoxysilylpropyl-N,N,N-trimethylammonium chloride)等を用いることができる。
また、シアノ基(−NC)、イソシアネート基(−N=C=O)を有するものとしては、3−シアノプロピルフェニルジメトキシシラン(3-Cyanopropylphenyldimethoxysilane)、11−シアノデシルトリメトキシシラン(11-Cyanoundecyltrimethoxysilane)、3−シアノプロピルトリメトキシシラン(3-Cyanopropyltrimethoxysilane)、3−シアノプロピルトリエトキシシラン(3-Cyanopropyltriethoxysilane)、3−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン(3-isocyanotopropyltrimethoxysilane)等を用いることができる。
また、カルボキシル基(−COOH)、エステル基(−COO−)を有するものとしては、3−(トリメトキシシリルプロピル)−2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸(3-(Trimethoxysilylpropyl)-2-bromo-2-methylpropionate)、トリエトキシシリルプロピルマレアミン酸(Triethoxysilylpropylmaleamic acid)、2−(カルボメトキシ)エチルトリメトキシシラン、(2-(Carbomethoxy)ethyltrimethoxysilane)等を用いることができる。
また、アルデヒド類(−CH=O)を有するものとしては、トリエトキシシリルブチルアルデヒド(Triethoxysilylbutyraldehyde)等を用いることができる。
また、ケトン類(−(C=O)−R)を有するものとしては、2−ヒドロキシ−4−(3−メチルジエトキシシリルプロポキシ)ジフェニルケトン(2-Hydroxy-4-(3-methyldiethoxysilylpropoxy)diphenylketone)等を用いることができる。
また、水酸基(−OH)を有するものとしては、ヒドロキシメチルトリエトキシシラン(Hydroxymethyltriethoxysilane)、N−(ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノプロピルトリメトキシシラン(N-(Hydroxyethyl)-N-methylaminopropyltrimethoxysilane)、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン(Bis(2-hydroxyethyl)-3-aminopropyltriethoxysilane)、N−(3−トリエトキシシリルプロピル)−4−ヒドロキシブチルアミド(N-(3-Triethoxysilylpropyl)-4-hydroxybutylamide)、11−(トリエトキシシリル)ウンデカナール(11-(Triethoxysilyl)undecanal)、トリエトキシシリルウンデカナール,エチレングリコールアセタール(Triethoxysilylundecanal, ethylene glycol acetal)、N−(3−エトキシシリルプロピル)グルコンアミド(N-(3-Triethoxysilylpropyl)gluconamide)等を用いることができる。
また、イソチオウロニウム塩を有するものとしては、N−(トリメトキシシリルプロピル)イソチオウロニウム クロライド(N-(Trimethoxysilylpropyl)isothiouronium chloride)等を用いることができる。
また、酸無水物を有するものとしては、3−(トリエトキシシリル)プロピルコハク酸無水物(3-(Triethoxysilyl)propylsuccinic anhydride)、3−(トリメトキシシリル)プロピルコハク酸無水物(3-(Trimethoxysilyl)propylsuccinic anhydride)等を用いることができる。
また、スルフォニル基(−S(=O)2−)を有するものとしては、(2−トリエトキシシリルプロポキシ)エトキシスルホラン((2-Triethoxysilylpropoxy)ethoxysulfolane)等を用いることができる。
また、含硫黄複素環を有するものとしては、2−(3−トリメトキシシリルプロピルチオ)チオフェン(2-(3-Trimethoxylsilylpropylthio)thiophene)等を用いることができる。
また、上記Alアルコキシドとしては、アルミニウムトリメトキシド(Aluminium ttimethoxide)、アルミニウムトリエトキシド(Aluminium triethoxide)、アルミニウムトリイソプロポキシド(Aluminium tri-iso-propoxide)、アルミニウムトリ−sec−ブトキシド(Aluminium tri-sec-butoxide)等を用いることができる。
また、上記Siアルコキシドは、3−(2−イミダゾリン−1−イル)プロピルトリエトキシシラン又は3−アミノプロピルトリエトキシシランであり、上記Alアルコキシドは、アルミニウムトリ−sec−ブトキシドであることが好ましい(請求項3、12)。
この場合には、上記金属材料又は磁性粉末の表面に、絶縁性・耐熱性に優れた絶縁皮膜をより均一かつ薄膜に形成することができる。
また、上記Siアルコキシドと上記Alアルコキシドとの混合割合は、モル比で0.3:1〜1:0.3の範囲内にあることが好ましい(請求項4、13)。
この場合には、上記アルコキシド含有溶液作製工程において、Si及びAlの両アルコキシドがより一層均一に分散した上記アルコキシド含有溶液を得ることができる。これにより、上記絶縁皮膜をさらに均一に形成することができる。
また、上記脱水有機溶媒としては、Siアルコキシド及びAlアルコキシドを均一に溶解でき、また加熱、減圧等により乾燥時に容易に除去可能なものを用いることができる。具体的には、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン等のケトン類、エチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジメチルエーテル等のエーテル類、フラン、ジベンゾフラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソペンチル、酢酸ペンチル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルアセトアミド、メチルホルムアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類、ピリジン、ピペリジン、ピリミジン、キノリン等の環式アミン類、アセトニトリル、プロピオニトリル、イソブチロニトリル、フェニルアセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類、ジメチルスルホキシド、メチル=フェニル=スルホキシド等のスルキホシド類のうちの1つを単独で、または2つ以上を混合して用いることができる。
また、上記脱水有機溶媒は、水の含有量が0.1重量%以下であること好ましい(請求項5、14)。
水の含有量が0.1重量%を超える場合には、金属材料の表面以外でゾルゲル反応が起き、沈殿物等が生じるおそれがある。そのため、この沈殿物等を分離する工程が必要となってしまう。
また、上記脱水有機溶媒として、アルコール等の水酸基(−OH)を構造中に有するものを用いた場合、Siアルコキシド及びAlアルコキシド中のアルコキシ基とアルコール交換反応が生じる可能性がある。この際、アルコキシドの溶解度が変化し沈殿を生ずる等の副作用が起きることがある。そのため、上記脱水有機溶媒としては、非アルコール系であることが望ましい。
また、上記脱水有機溶媒としては、親水性の極性溶媒を用いることがより好ましい。これは、吸着水を持った金属材料表面へのなじみが良く、より表面反応に適しているからである。
また、上記脱水有機溶媒に対して、非極性溶媒であるクロロホルム、トリクロルメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロルエタン、1,2−ジクロルエチレン、1,1,2,2−テトラクロルエタン、トリクロルエチレン等のハロゲン系、ベンゼン、トルエン、オルソキシレン、メタキシレン、パラキシレン、エチルベンゼン、クレゾール等の芳香族溶媒を混合して用いてもよい。
また、上記金属材料としては、金属からなる粉末、板、治具、金型等を用いることができる。また、金属の組成としては、Fe、Fe−Si、Fe−Al、Fe−N、Fe−Co等のFe系が好ましい。
さらに好ましくは、純度99%以上のFe粉、Fe−xSi粉(0<x(mass%)≦7)、Fe−xAl粉(0<x≦7)、Fe−xN粉(0<x≦70)、Fe−xCo粉(0<x≦50)である。
上記第1の発明においては、樹脂を有機溶媒に混合して樹脂含有溶液を作製する樹脂含有溶液作製工程と、
上記無機系皮膜を施した上記金属材料を上記樹脂含有溶液に浸漬させた後、乾燥させて上記有機溶媒を除去し、上記無機系皮膜上に上記樹脂からなる有機系皮膜を形成する有機系皮膜形成工程とを行い、
上記金属材料の表面に、第1層としての上記無機系皮膜と第2層としての上記有機系皮膜とにより構成された上記絶縁皮膜を形成することが好ましい(請求項6)。
すなわち、上記第1層としての無機系皮膜は、上述のごとく、金属材料表面の吸着水や水酸基(−OH)とアルコキシドとが直接的に反応し、化学結合して形成される。そして、上記第2層としての有機系皮膜は、上記第1層のアルコキシドの官能基部分に樹脂が化学結合して形成される。その結果、上記第1層及び第2層が化学結合によって強固に結合された絶縁皮膜が形成される。
なお、ここでいう2層により構成された絶縁皮膜とは、第1層の無機系皮膜と第2層の有機系皮膜とが明確に層別されていることを必ずしも意味しない。したがって、両者が渾然一体等となって、全体として1層の絶縁皮膜が形成されている場合をも含む。
また、上記樹脂含有溶液の作製に用いる有機溶媒としては、上記樹脂を溶解するものであれば何を用いてもよい。また、すでに上記第1層中のアルコキシ基の反応は終結しており、新たに水が作用しても上記第1層に対して悪影響はないため、上記有機溶媒中の水分量も特に制限はない。
また、上記樹脂は、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂のいずれかであることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記絶縁皮膜の密着性及び皮膜自体の強度をさらに向上させることができる。
また、エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂(テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジルジアミノジフェニルメタン、テトラグリシジルメタキシリレンジアミン、トリス(グリシジルフェニル)メタン、トリグリシジルパラアミノフェノール、トリグリシジルメタアミノフェノール、テトラグリシジルビスアミノメチルシクロヘキサン、N,N−グリシジルアニリン、レゾルシノールジグリシジルエーテル、ビスレゾルシノールテトラグリシジルエーテル、テトラグリシジルベンゾフェノン)、環式脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエステル系エポキシ樹脂(オルトフタル酸ジグリシジルエステル、イソフタル酸ジグリシジルエステル、テレフタルジグリシジルエステル、p−オキシ安息香酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、コハク酸ジグリシジルエステル、アジピン酸ジグリシジルエステル、セバシン酸ジグリシジルエステル、ジグリシジルパラオキシ安息香酸、ダイマー酸グリシジルエステル、トリメリット酸トリグリシジルエステル)、グリシジルエーテル系エポキシ樹脂(グリセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテル、グリセロールアルキレンオキシサイド付加物)、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニルノボラック型エポキシ樹脂、DPPノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、シクロペンタジエニル型エポキシ樹脂、トリスヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂、テトラフェニロールエタン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエンフェノール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂等を用いることができる。
上記第2の発明においては、上記絶縁皮膜は、厚みが10〜3000nmであることが好ましい(請求項9)。
上記絶縁皮膜の厚みが10nm未満の場合には、該絶縁皮膜によって絶縁性を充分に確保することができないおそれがある。また、3000nmを超える場合には、上記絶縁樹脂で被覆された上記金属材料を加圧成形して得られる圧粉体の成形体密度が低下するおそれがある。
上記第3の発明においては、樹脂を有機溶媒に混合して樹脂含有溶液を作製する樹脂含有溶液作製工程と、
上記無機系皮膜を施した上記磁性粉末を上記樹脂含有溶液に浸漬させた後、乾燥させて上記有機溶媒を除去し、上記無機系皮膜上に上記樹脂からなる有機系皮膜を形成する有機系皮膜形成工程とを行い、
上記磁性粉末の表面に、第1層としての上記無機系皮膜と第2層としての上記有機系皮膜とにより構成された上記絶縁皮膜を形成することが好ましい(請求項15)。
すなわち、磁性粉末の表面に形成した無機系皮膜上に、さらに樹脂からなる有機系皮膜を形成する。そして、無機系皮膜と有機系皮膜との2層により構成された絶縁皮膜で被覆された磁心用粉末が得られる。この磁心用粉末を被覆している絶縁皮膜は、上記第1層及び第2層が化学結合によって強固に結合されたものである。この理由は、上述のとおりである。
また、上記絶縁皮膜を備えた磁心用粉末を加圧成形して圧粉磁心を作製した場合には、磁心用粉末間に主として樹脂からなる上記第2層が存在し、この樹脂の存在によって上記第2層同士が強固に結合する。結果として、磁心用粉末間は、粉末表面−第1層−第2層−第2層−第1層−粉末表面の間がすべて化学結合で強固に結合している状態となる。それ故に、この磁心用粉末を加圧成形して得られた圧粉磁心は、機械的強度が非常に高くなる。
また、上記樹脂は、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂のいずれかであることが好ましい(請求項16)。
この場合には、上記絶縁皮膜の密着性及び強度をさらに向上させることができる。
また、上記磁心用粉末を加圧成形して圧粉磁心を作製する際には、上記磁心用粉末同士の結合をさらに強固にすることができる。そして、得られる圧粉磁心の機械的強度をより一層向上させることができる。
上記第4の発明においては、上記磁性粉末は、粒径が10〜300μmであることが好ましい(請求項18)。
上記磁性粉末の粒径が10μm未満の場合には、上記磁心用粉末を加圧成形して得られる圧粉磁心のヒステリシス損が増加するおそれがある。また、300μmを超える場合には、上記磁心用粉末を加圧成形して得られる圧粉磁心の渦電流損が増加するおそれがある。
また、上記磁性粉末は、Feと不可避不純物とからなる純鉄粉であることが好ましい(請求項19)。
純鉄粉は、比較的柔らかく、圧縮性に優れる。よって、上記磁心用粉末を加圧成形してなる圧粉磁心の製造に適している。
また、上記磁性粉末は、水アトマイズ粉又はガスアトマイズ粉であることが好ましい(請求項20)。
水アトマイズ粉は、現状、最も入手性が良く低コストである。また、水アトマイズ粉は、その粒子形状がいびつである。よって、上記磁心用粉末を加圧成形して得られる圧粉磁心の機械的強度を向上させることができる。
ガスアトマイズ粉は、略球状粒子からなる。そのため、上記磁心用粉末を加圧成形する際に、上記絶縁被膜の損傷等を抑制することができ、比抵抗の高い圧粉磁心を得ることができる。
また、上記絶縁皮膜は、厚みが10〜3000nmであることが好ましい(請求項21)。
上記絶縁皮膜の厚みが10nm未満の場合には、該絶縁皮膜によって絶縁性を充分に確保することができないおそれがある。さらには、上記磁心用粉末を加圧成形して得られる圧粉磁心の比抵抗が低下するおそれがある。また、3000nmを超える場合には、上記磁心用粉末を加圧成形して得られる圧粉磁心の成形体密度が低下し、その結果、磁束密度が低下するおそれがある。
上記第5の発明においては、上記充填工程では、上記成形用金型の内面に高級脂肪酸系潤滑剤を塗布した後、上記磁心用粉末を上記成形用金型に充填し、上記成形工程では、上記磁心用粉末及び上記成形用金型を加熱した状態で上記磁心用粉末を加圧成形することにより上記圧粉磁心を得るという金型潤滑温間成形法を用いることが好ましい(請求項23)。
この場合には、上記充填工程において、上記成形用金型の内面に高級脂肪酸系潤滑剤を塗布しておくことにより、上記成形工程において、Feを含有する上記磁心用粉末と上記成形用金型の内面との間に潤滑性に優れた高級脂肪酸の金属塩皮膜(金属石鹸皮膜)が生成される。この金属石鹸皮膜の存在により、かじり等が生じず、より高圧での成形が可能となる。よって、得られる圧粉磁心の機械的強度を向上させることができる。さらには、非常に低い抜圧で上記圧粉磁心を上記成形用金型から取り出すことができるため、上記成形用金型の長寿命化も図ることができる。
なお、塗布する高級脂肪酸系潤滑剤としては、高級脂肪酸自体の他、高級脂肪酸の金属塩であると好ましい。高級脂肪酸の金属塩には、リチウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩等がある。特に、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛が好ましい。この他、ステアリン酸バリウム、パルミチン酸リチウム、オレイン酸リチウム、パルミチン酸カルシウム、オレイン酸カルシウム等を用いることもできる。
また、上記成形工程の後、上記圧粉磁心を焼鈍する焼鈍工程を行うことが好ましい(請求項24)。
上記焼鈍工程は、上記圧粉磁心の残留応力や残留歪みを除去するために行う。これにより、上記圧粉磁心の保磁力・ヒステリシス損失が低減され、磁気的特性が向上する。
また、上記焼鈍工程では、焼鈍温度が400℃以上であることが好ましい(請求項25)。
上記焼鈍温度が400℃未満の場合には、焼鈍を行ったことによる残留応力や残留歪みの除去効果が充分に得られないおそれがある。また、900℃を超える場合には、上記絶縁皮膜の損傷等が進行し易くなるおそれがある。
また、上記焼鈍工程における加熱時間は、1〜180分であることが好ましい。
上記加熱時間が1分未満の場合には、焼鈍を行ったことによる残留応力や残留歪みの除去効果が充分に得られないおそれがある。また、180分を超える場合には、加熱してもそれ以上の効果を期待することができず、逆に生産性の低下を招く。
(実施例1)
本発明において、具体的な実施例を挙げて説明する。
本例では、表1に示すごとく、本発明の実施例としての複数種類の圧粉磁心(試料E11〜E14、試料E21〜E28)と、比較例としての複数種類の圧粉磁心(試料C11〜C15、試料C21〜C23)を作製した。そして、これらの圧粉磁心の性能を評価することにより、磁性粉末に被覆された絶縁皮膜の性能を評価した。
(1)磁心用粉末の製造(絶縁皮膜の形成)
磁性粉末としては、市販されている2種類の鉄粉を用意した。1つはSomaloy(登録商標)500(ヘガネス社製)であり、もう1つは水アトマイズ粉(JFE社製、KIP−304AS)にSr−B−P−O系絶縁皮膜を施したものである。なお、Sr−B−P−O系絶縁皮膜は、上記非特許文献1に開示されている方法と同様の方法を用いて形成した。
<アルコキシド含有溶液作製工程>
まず、水分を除去した窒素雰囲気グローブボックス内において、500mlのフラスコに磁性粉末を100g、有機溶媒としての脱水テトラヒドロフラン(以下、THFと略す)を100ml、そして所定量のSiアルコキシド(Si−(1)又はSi−(2))及びAlアルコキシド(Al−(1))を投入し、アルコキシド含有溶液を作製した。なお、Alアルコキシド及びSiアルコキシドの種類は、以下に示す。また、それぞれの添加量は、表1に示す。
Si−(1):3−(2−イミダゾリン−1−イル)プロピルトリエトキシシラン(3-(2-imidazolin-1-yl) propyltriethoxysilane)
Si−(2):3−アミノプロピルトリエトキシシラン(3-inopropyltriethoxysilane)
Al−(1):アルミニウムトリ−sec−ブトキシド(aluminium tri-sec-butoxide)
<無機系皮膜形成工程>
次いで、フラスコをロータリーエバポレータにセットして、1時間還流を行った。還流後、減圧蒸留によりTHFを除去し、さらに100Torr、80℃の条件で乾燥した。その後、磁性粉末を大気中に取り出し、大気乾燥炉で100℃、1時間の条件で乾燥した。
こうして、磁性粉末の表面に、Si−Al−O系酸化物からなる無機系皮膜で構成された絶縁皮膜を形成し、磁性粉末に絶縁皮膜を被覆した磁心用粉末を得た。
(2)圧粉磁心の製造
得られた各種の磁心用粉末に対して、金型潤滑温間高圧成形法を用いて圧粉磁心を作製した。この金型潤滑温間高圧成形法を用いた圧粉磁心の製造は、具体的には次のようにして行った。
<充填工程>
まず、所望の形状のキャビティを有する超硬製の成形用金型を用意した。この成形用金型をヒータで予め150℃に加熱しておいた。加熱した成形用金型の内周面に、水溶液に分散させたステアリン酸リチウムをスプレーガンにて、1cm3/秒程度の割合で均一に塗布した。ここで用いた水溶液は、水に界面活性剤と消泡剤とを添加したものである。
そして、ステアリン酸リチウムが内面に塗布されたその成形用金型へ各種磁心用粉末を充填した。
なお、ステアリン酸リチウムとしては、融点が約225℃で、粒径が20μmのものを用い、水溶液に分散させる際には、これをさらにボールミル式粉砕装置で微細化処理(テフロン(登録商標)コート鋼球:100時間)したものを用いた。
また、界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(EO)6、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(EO)10、及びホウ酸エステルエマルボンT−80を用い、消泡剤としては、FSアンチフォーム80を用いた。
<成形工程>
次いで、成形用金型を150℃に保持したまま、1200MPaの成形圧力で、充填された各種磁心用粉末を温間加圧成形した。こうして、圧粉磁心を得た。
なお、この金型潤滑温間高圧成形法を用いた成形に当たって、いずれの磁心用粉末も成形用金型とかじり等を生じることがなく、5MPa程度の低い抜圧で圧粉磁心を成形用金型から取出すことができた。
<焼鈍工程>
さらに、得られた各種圧粉磁心に対して、大気中、焼鈍温度400又は500℃、焼鈍時間30分の条件で焼鈍を施した。
なお、本例では、比較例として、有機溶媒にアルコキシドを混合しなかったもの(試料C11、C21)、Alアルコキシドのみを混合したもの(試料C12〜C15、試料C22、C23)を作製し、磁心用粉末を得た。そして、この磁心用粉末を用いて、本例と同様に金型潤滑温間高圧成形法によって圧粉磁心を得た。さらに、得られた圧粉磁心に焼鈍を施した。各種材料の添加量は、表1に示す。
(3)絶縁皮膜の評価
得られた圧粉磁心を用いて、それらの絶縁皮膜の絶縁性・耐熱性を評価した。評価方法としては、焼鈍前後の試料について比抵抗を測定した。なお、比抵抗の測定は、マイクロオームメータ(ヒューレットパカード(HP)社製、34420A)を用いて4端子法により測定した。
この測定結果を表1に示す。
表1から知られるように、実施例にかかる試料E11〜E14は、焼鈍前の比抵抗が350μΩmを超えていた。これに対して、比較例にかかる試料C11〜C15は、焼鈍前の比抵抗が70μΩm以下であった。また、実施例にかかる試料E21〜E28は、焼鈍前の比抵抗が5900μΩmを超えていた。これに対して、比較例にかかる試料C21〜C23は、焼鈍前の比抵抗が600μΩm以下であった。
よって、実施例は、比較例に比べて比抵抗が焼鈍前で約5〜10倍以上にも向上することが確認された。このことから、本発明の絶縁皮膜は、優れた絶縁性を有するものであることが明らかとなった。
一方、400℃、500℃で焼鈍を行った場合、試料E11〜E14の比抵抗は、400℃焼鈍後で120μΩm、500℃焼鈍後で25μΩmを超えていた。これに対して、試料C11〜C15の比抵抗は、400℃焼鈍後で12μΩm以下、500℃焼鈍後で4μΩmであった。また、試料E21〜E28の比抵抗は、400℃焼鈍後で1500μΩm、500℃焼鈍後で570μΩmを超えていた。これに対して、試料C21〜C23の比抵抗は、400℃焼鈍後で200μΩm以下、500℃焼鈍後で60μΩmであった。
よって、実施例は、比較例に比べて比抵抗が焼鈍後においても充分高いことが確認された。さらに、実施例は、比較例に比べて焼鈍前後における比抵抗の低減が小さいことがわかった。このことから、本発明の絶縁皮膜は、400℃焼鈍のみならず、500℃焼鈍に対しても充分な耐熱性を有していることが明らかとなった。
以上のように、本発明の絶縁皮膜は、優れた耐熱性・絶縁性を有している。また、このような特性を有する高性能の絶縁皮膜を備えた磁心用粉末からなる圧粉磁心は、従来に比べて比抵抗が向上し、焼鈍後においても充分な比抵抗を有するものとなる。
Figure 2008088505
(実施例2)
本例は、実施例1の絶縁皮膜において、無機系皮膜上に有機系皮膜を形成し、2層で構成した例である。
本例では、表2に示すごとく、絶縁皮膜を2層で構成した実施例としての複数種類の圧粉磁心(試料E31、E32、試料E41〜E45)と、絶縁皮膜を2層で構成しない比較例としての複数種類の圧粉磁心(試料C31、C32、試料C41〜C43)を作製した。そして、絶縁皮膜の性能を評価した。
(1)磁心用粉末の製造(絶縁皮膜の形成)
磁性粉末としては、市販されている2種類の鉄粉を用意した。1つはSomaloy(登録商標)500(ヘガネス社製)であり、もう1つはガスアトマイズ粉(山陽特殊鋼社製、粒度:106〜212μm)にSr−B−P−O系絶縁皮膜を施したものである。なお、Sr−B−P−O系絶縁皮膜は、上記非特許文献1に開示されている方法と同様の方法を用いて形成した。
<アルコキシド含有溶液作製工程・無機系皮膜形成工程>
上記工程は、実施例1と同様に行う。なお、Siアルコキシドとしては、上記Si−(2)を用いた。また、Alアルコキシドとしては、上記Al−(1)を用いた。また、それぞれの添加量は、表2に示す。
こうして、磁性粉末の表面に、第1層としてのSi−Al−O系酸化物からなる無機系皮膜を形成した。
<樹脂含有溶液作製工程>
次いで、さきほどのフラスコに第1層が形成された磁性粉末を戻し、有機溶媒としてのTHF、さらにエポキシ樹脂(テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン(TGDDM))を所定量加え、場合によっては硬化剤(ジアミノジフェニルメタン(DDM)又はジアミノジフェニルスルホン(DDS))を添加し、樹脂含有溶液を作製した。なお、エポキシ樹脂及び硬化剤の添加量は、表2に示した。
<有機系皮膜形成工程>
次いで、樹脂含有溶液を60℃に調整して30分間撹拌した後、減圧蒸留によりTHFを除去した。その後、磁性粉末を大気中に取り出し、真空乾燥機で室温、12時間の条件で乾燥した。
こうして、第1層としてのSi−Al−O系酸化物からなる無機系皮膜上に、第2層としてのエポキシ樹脂からなる有機系皮膜を形成し、磁性粉末に第1層及び第2層よりなる絶縁皮膜を被覆した磁心用粉末を得た。
(2)圧粉磁心の製造
得られた各種の磁心用粉末に対して、実施例1と同様に、金型潤滑温間高圧成形法を用いて圧粉磁心を作製した。
さらに、得られた各種圧粉磁心に対して、エポキシ樹脂を硬化させるために、大気中、200℃、180分の条件で熱処理を施した。
なお、本例では、比較例として、磁性粉末に絶縁皮膜を形成しなかったもの(試料C41)、無機系皮膜のみを形成したもの(試料C32、C43)、有機系皮膜のみを形成したもの(試料C31、42)を作製し、磁心用粉末を得た。そして、この磁心用粉末を用いて、同様に金型潤滑温間高圧成形法によって圧粉磁心を得た。さらに、本実施例と同一条件で比較するため、皮膜の形成にかかわらず本実施例と同様の条件で熱処理を施した。各種材料の添加量は、表2に示す。
(3)絶縁皮膜の評価
得られた圧粉磁心を用いて、それらの絶縁皮膜の絶縁性・耐熱性を評価した。評価方法としては、熱処理前後の試料について比抵抗を測定した。なお、比抵抗の測定は、実施例1と同様である。
また、本例では、絶縁皮膜の皮膜自体の強度及び皮膜同士の結合力を評価するため、熱処理後の圧環強度を測定した。なお、圧環強度の測定は、焼結含油軸受の圧環強さ試験方法(JIS Z 2507−1979)に準じて行った。
この測定結果を表2に示す。
表2から知られるように、実施例にかかる試料E31、E32は、熱処理前の比抵抗が比較例にかかる試料C31、C32の熱処理前と同等以上であった。また、実施例にかかる試料E41〜E45は、熱処理前の比抵抗が測定レンジを超えており、比較例にかかる試料C41〜C43の熱処理前よりも大きい値を示した。
よって、本実施例は、樹脂からなる第2層を形成した効果により、比抵抗が向上することが確認された。このことから、本実施例の絶縁皮膜は、より一層優れた絶縁性を有するものであることが明らかとなった。
一方、200℃で熱処理を行った場合、試料E31、E32は、熱処理後の比抵抗が試料C31、C32の熱処理後と同等以上であった。また、試料E41〜E45は、熱処理後の比抵抗が測定レンジを超えており、試料C41〜C43の熱処理後よりも大きい値を示した。
よって、本実施例は、樹脂からなる有機系皮膜を形成したことにより、熱処理後においても充分に高い比抵抗を示すことが確認された。
また、同表から知られるように、試料E31、E32の圧環強度は、試料C31、C32に比べて大きな値を示した。また、試料E41〜E45の圧環強度も、試料C41〜C43に比べて大きい値を示した。
よって、本実施例は、樹脂からなる有機系皮膜を形成したことにより、圧環強度が向上することが確認された。このことから、本実施例の絶縁皮膜は、皮膜自体の強度及び皮膜同士の結合力が高いことが明らかとなった。
Figure 2008088505
(実施例3)
本例は、実施例1の絶縁皮膜において、無機系皮膜上に有機系皮膜を形成し、2層で構成した例である。
本例では、表3に示すごとく、絶縁皮膜を2層で構成した実施例としての圧粉磁心(試料E51)と、絶縁皮膜を2層で構成しない比較例としての圧粉磁心(試料C51)を作製した。そして、絶縁皮膜の性能を評価した。
(1)磁心用粉末の製造(絶縁皮膜の形成)
磁性粉末としては、市販されている鉄粉を用意した。本例では、Fe−1Siガスアトマイズ粉(大同特殊鋼社製、粒度:106〜212μm)を用いた。
<アルコキシド含有溶液作製工程・無機系皮膜形成工程>
上記工程は、実施例1と同様に行う。なお、Siアルコキシドとしては、上記Si−(2)を用いた。また、Alアルコキシドとしては、上記Al−(1)を用いた。また、それぞれの添加量は、表3に示す。
こうして、磁性粉末の表面に、第1層としてのSi−Al−O系酸化物からなる無機系皮膜を形成した。
<樹脂含有溶液作製工程・有機系皮膜形成工程>
上記工程は、実施例1と同様に行う。なお、エポキシ樹脂の添加量は、表3に示した。
こうして、第1層としてのSi−Al−O系酸化物からなる無機系皮膜が形成された磁性粉末上に、第2層としてのエポキシ樹脂からなる有機系皮膜を形成し、磁性粉末に第1層及び第2層からなる絶縁皮膜を被覆した磁心用粉末を得た。
(2)圧粉磁心の製造
得られた各種の磁心用粉末に対して、実施例1と同様に、金型潤滑温間高圧成形法を用いて圧粉磁心を作製した。なお、成形圧力は、1600MPaとした。
さらに、得られた各種圧粉磁心に対して、エポキシ樹脂を硬化させるために、大気中、200℃、180分の条件で熱処理を施した。
なお、本例では、比較例として、磁性粉末に無機系皮膜のみを形成したもの(試料C51)を作製し、磁心用粉末を得た。そして、この磁心用粉末を用いて、同様に金型潤滑温間高圧成形法によって圧粉磁心を得た。さらに、本実施例と同一条件で比較するため、本実施例と同様の条件で熱処理を施した。各種材料の添加量は、表3に示す。
(3)絶縁皮膜の評価
得られた圧粉磁心を用いて、それらの絶縁皮膜の絶縁性・耐熱性を評価した。評価方法としては、熱処理前後の試料について比抵抗を測定した。なお、比抵抗の測定は、実施例1と同様である。
また、本例では、絶縁皮膜の皮膜自体の強度及び皮膜同士の結合力を評価するため、熱処理後の圧環強度を測定した。なお、圧環強度の測定は、実施例2と同様である。
この測定結果を表3に示す。
表3から知られるように、実施例にかかる試料E51は、熱処理前の比抵抗が比較例にかかる試料C51と同等以上であった。
よって、本実施例は、樹脂からなる有機系皮膜を形成したことにより、比抵抗が向上することが確認された。このことから、本実施例の絶縁皮膜は、より一層優れた絶縁性を有するものであることが明らかとなった。
一方、200℃で熱処理を行った場合、試料E51は、熱処理後の比抵抗が試料C51の熱処理後と同等以上であった。
よって、本実施例は、樹脂からなる有機系皮膜を形成したことにより、熱処理後においても充分高い比抵抗を示すことが確認された。
また、同表から知られるように、試料E51の圧環強度は、試料C51に比べて同等以上であった。
よって、本実施例は、樹脂からなる有機系皮膜を形成したことにより、圧環強度が向上することが確認された。このことから、本実施例の絶縁皮膜は、皮膜自体の強度及び皮膜同士の結合力が高いことが明らかとなった。
Figure 2008088505

Claims (26)

  1. 金属材料の表面を被覆する絶縁皮膜を形成する方法において、
    N、P、S、O原子を1又は複数含む極性基を有する有機基を少なくとも1つ有するSiアルコキシドとAlアルコキシドとを脱水有機溶媒に混合してアルコキシド含有溶液を作製するアルコキシド含有溶液作製工程と、
    上記金属材料を上記アルコキシド含有溶液に浸漬させた後、乾燥させて上記脱水有機溶媒を除去し、上記金属材料の表面にAl−Si−O系酸化物からなる無機系皮膜により構成された上記絶縁皮膜を形成する無機系皮膜形成工程とを有することを特徴とする絶縁皮膜の形成方法。
  2. 請求項1において、上記Siアルコキシドにおける上記N、P、S、O原子を含む極性基を有する有機基は、アミノ基、アミン、アミド、カルバミン酸基、ニトロ基、含窒素複素環、アンモニウム塩、シアノ基、イソシアネート基、カルボキシル基、エステル基、アルデヒド類、ケトン類、水酸基、イソチオウロニウム塩、酸無水物、スルフォニル基、及び含硫黄複素環のうちのいずれかであることを特徴とする絶縁皮膜の形成方法。
  3. 請求項1又は2において、上記Siアルコキシドは、3−(2−イミダゾリン−1−イル)プロピルトリエトキシシラン又は3−アミノプロピルトリエトキシシランであり、上記Alアルコキシドは、アルミニウムトリ−sec−ブトキシドであることを特徴とする絶縁皮膜の形成方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記Siアルコキシドと上記Alアルコキシドとの混合割合は、モル比で0.3:1〜1:0.3の範囲内にあることを特徴とする絶縁皮膜の形成方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記脱水有機溶媒は、水の含有量が0.1重量%以下であることを特徴とする絶縁皮膜の形成方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、樹脂を有機溶媒に混合して樹脂含有溶液を作製する樹脂含有溶液作製工程と、
    上記無機系皮膜を施した上記金属材料を上記樹脂含有溶液に浸漬させた後、乾燥させて上記有機溶媒を除去し、上記無機系皮膜上に上記樹脂からなる有機系皮膜を形成する有機系皮膜形成工程とを行い、
    上記金属材料の表面に、第1層としての上記無機系皮膜と第2層としての上記有機系皮膜とにより構成された上記絶縁皮膜を形成することを特徴とする絶縁皮膜の形成方法。
  7. 請求項6において、上記樹脂は、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂のいずれかであることを特徴とする絶縁皮膜の形成方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の絶縁皮膜の形成方法により形成されてなることを特徴とする絶縁皮膜。
  9. 請求項8において、上記絶縁皮膜は、厚みが10〜3000nmであることを特徴とする絶縁皮膜。
  10. Feを主成分とする磁性粉末と、該磁性粉末の表面を被覆する絶縁皮膜とからなる磁心用粉末を製造する方法において、
    N、P、S、O原子を1又は複数含む極性基を有する有機基を少なくとも1つ有するSiアルコキシドとAlアルコキシドとを脱水有機溶媒に混合してアルコキシド含有溶液を作製するアルコキシド含有溶液作製工程と、
    上記磁性粉末を上記アルコキシド含有溶液に浸漬させた後、乾燥させて上記脱水有機溶媒を除去し、上記磁性粉末の表面にAl−Si−O系酸化物からなる無機系皮膜により構成された上記絶縁皮膜を形成する無機系皮膜形成工程とを有することを特徴とする磁心用粉末の製造方法。
  11. 請求項10において、上記Siアルコキシドにおける上記N、P、S、O原子を含む極性基を有する有機基は、アミノ基、アミン、アミド、カルバミン酸基、ニトロ基、含窒素複素環、アンモニウム塩、シアノ基、イソシアネート基、カルボキシル基、エステル基、アルデヒド類、ケトン類、水酸基、イソチオウロニウム塩、酸無水物、スルフォニル基、及び含硫黄複素環のうちのいずれかであることを特徴とする磁心用粉末の製造方法。
  12. 請求項10又は11において、上記Siアルコキシドは、3−(2−イミダゾリン−1−イル)プロピルトリエトキシシラン又は3−アミノプロピルトリエトキシシランであり、上記Alアルコキシドは、アルミニウムトリ−sec−ブトキシドであることを特徴とする磁心用粉末の製造方法。
  13. 請求項10〜12のいずれか1項において、上記Siアルコキシドと上記Alアルコキシドとの混合割合は、モル比で0.3:1〜1:0.3の範囲内にあることを特徴とする磁心用粉末の製造方法。
  14. 請求項10〜13のいずれか1項において、上記脱水有機溶媒は、水の含有量が0.1重量%以下であることを特徴とする磁心用粉末の製造方法。
  15. 請求項10〜14のいずれか1項において、樹脂を有機溶媒に混合して樹脂含有溶液を作製する樹脂含有溶液作製工程と、
    上記無機系皮膜を施した上記磁性粉末を上記樹脂含有溶液に浸漬させた後、乾燥させて上記有機溶媒を除去し、上記無機系皮膜上に上記樹脂からなる有機系皮膜を形成する有機系皮膜形成工程とを行い、
    上記磁性粉末の表面に、第1層としての上記無機系皮膜と第2層としての上記有機系皮膜とにより構成された上記絶縁皮膜を形成することを特徴とする磁心用粉末の製造方法。
  16. 請求項15において、上記樹脂は、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂のいずれかであることを特徴とする磁心用粉末の製造方法。
  17. 請求項10〜16のいずれか1項に記載の磁心用粉末の製造方法により製造されてなることを特徴とする磁心用粉末。
  18. 請求項17において、上記磁性粉末は、粒径が10〜300μmであることを特徴とする磁心用粉末。
  19. 請求項17又は18において、上記磁性粉末は、Feと不可避不純物とからなる純鉄粉であることを特徴とする磁心用粉末。
  20. 請求項17〜19のいずれか1項において、上記磁性粉末は、水アトマイズ粉又はガスアトマイズ粉であることを特徴とする磁心用粉末。
  21. 請求項17〜20のいずれか1項において、上記絶縁皮膜は、厚みが10〜3000nmであることを特徴とする磁心用粉末。
  22. 請求項10〜16のいずれか1項に記載の磁心用粉末の製造方法により製造されてなる上記磁心用粉末を成形用金型に充填する充填工程と、
    上記成形用金型内の上記磁心用粉末を加圧成形することにより圧粉磁心を得る成形工程とを有することを特徴とする圧粉磁心の製造方法。
  23. 請求項22において、上記充填工程では、上記成形用金型の内面に高級脂肪酸系潤滑剤を塗布した後、上記磁心用粉末を上記成形用金型に充填し、上記成形工程では、上記磁心用粉末及び上記成形用金型を加熱した状態で上記磁心用粉末を加圧成形することにより上記圧粉磁心を得るという金型潤滑温間成形法を用いることを特徴とする圧粉磁心の製造方法。
  24. 請求項22又は23において、上記成形工程の後、上記圧粉磁心を焼鈍する焼鈍工程を行うことを特徴する圧粉磁心の製造方法。
  25. 請求項22〜24のいずれか1項において、上記焼鈍工程では、焼鈍温度が400℃以上であることを特徴とする圧粉磁心の製造方法。
  26. 請求項22〜25のいずれか1項に記載の圧粉磁心の製造方法により製造されてなることを特徴とする圧粉磁心。
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