JP2008066248A - 冷却媒体交換システム - Google Patents
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Abstract
【課題】X線装置を大型化することなく、かつ、低コストで、気密状態を維持した冷却媒体の交換を可能とし、古い冷却媒体や気泡に起因する放電等の不具合を防止する冷却媒体交換システムを提供する。
【解決手段】 冷却媒体交換システム2は、熱交換装置30及び交換治具40等を備えている。交換治具40は、X線管容器22と排出管26及び供給管27との接続が解除された脱状態において、排出管26及び供給管27に接続可能である。また、交換治具40は供給管27に接続可能であり、交換用の絶縁油25を収容する供給部42を有している。さらに交換治具40は、排出管26に接続可能であり、かつ、使用済みの冷却媒体を収容する排出部41を有している。この交換治具40によって、排出管26、供給管27、及び熱交換装置30の内部の絶縁油25が交換される。
【選択図】 図2
【解決手段】 冷却媒体交換システム2は、熱交換装置30及び交換治具40等を備えている。交換治具40は、X線管容器22と排出管26及び供給管27との接続が解除された脱状態において、排出管26及び供給管27に接続可能である。また、交換治具40は供給管27に接続可能であり、交換用の絶縁油25を収容する供給部42を有している。さらに交換治具40は、排出管26に接続可能であり、かつ、使用済みの冷却媒体を収容する排出部41を有している。この交換治具40によって、排出管26、供給管27、及び熱交換装置30の内部の絶縁油25が交換される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、X線装置等に用いられる冷却媒体を交換するための冷却媒体交換システムであって、特に、保守交換作業性の向上に寄与するものに関する。
医用画像診断用X線診断装置やX線CT装置等のX線装置において、X線管を冷却する絶縁油等の冷却媒体の熱を、空気との熱交換で冷却する熱交換器を備えたものが知られている。
この種のX線装置において、X線管容器側の大型化を防ぐために、熱交換器をX線管容器と離間して設置し、熱交換器とX線管容器とをつなぐ冷却媒体輸送用ホースを、X線管容器を支持するアーム等の支持部材に埋設する場合がある。X線管は消耗品であるため、定期的交換が必要であるが、上記のようなX線装置においてX線管を交換する際には、冷却媒体輸送用のホースを通線する作業が困難となる。したがって、ホースをアームから外さずにX線管と熱交換器を交換可能とすることが求められる。そこで、一般に、冷却媒体輸送用ホースと管容器とを分離可能とする構造が用いられている(例えば特許文献1参照)。
ここで、冷却媒体中に気泡が混入すると、管容器内での絶縁破壊による放電の原因となるため、冷却媒体で満たされた管容器、循環用ホース及び熱交換器の系は気密に保つことが要求される。また、冷却媒体は長期間の使用により耐電圧特性が劣化し、管容器内での絶縁破壊による放電の原因となるため、全て交換することが求められる。しかし、上記のX線装置においては、ホースをアームから外さないため、ホースの内部や冷却器内部に残った冷却媒体を、気密を維持した状態で全て交換するのが困難である。
ここで、冷却媒体中に気泡が混入すると、管容器内での絶縁破壊による放電の原因となるため、冷却媒体で満たされた管容器、循環用ホース及び熱交換器の系は気密に保つことが要求される。また、冷却媒体は長期間の使用により耐電圧特性が劣化し、管容器内での絶縁破壊による放電の原因となるため、全て交換することが求められる。しかし、上記のX線装置においては、ホースをアームから外さないため、ホースの内部や冷却器内部に残った冷却媒体を、気密を維持した状態で全て交換するのが困難である。
上記事情に鑑みて、気泡が侵入しても耐電圧を維持できる水系においてカップリングを外す水冷式の管容器を使用する技術が提供されている。ここでは、管容器内の冷却媒体としては絶縁油を用い、ホースや熱交換器の内部の冷却媒体としては水を用いている。この絶縁油と水とで熱交換するとともに、さらに熱交換器において水を冷却している。このような構成により、管容器において絶縁油を気密に保つことが可能となる。
他に、管容器内の高圧絶縁部の絶縁耐力を増加させる技術も提供されている。ここでは、例えば、管容器内の高圧絶縁部を耐電圧特性の良いセラミックスを使用して絶縁耐力を増加させている。あるいは、X線管容器側の高圧絶縁部をモールドすることにより管容器のアース電位に対抗する面への露出を避けることで、絶縁耐力を増加させている。これらの構成により、絶縁油に多少の気泡が混じった場合にも放電を防止することで、交換の際に絶縁油系を大気に開放して全部抜き取ることが可能となる。
特開平3−261054号公報
しかしながら、上記技術には次のような問題がある。すなわち、水冷式熱交換器を用いる技術では、水と絶縁油との熱交換器を追加する必要があるため、冷却効率が低下し、また、製造コストも増加する。
また、管容器内の絶縁構造を強化する技術では、絶縁構造部の製造コストが増加し、また、管容器の重量が増加する。さらに、管容器交換時に絶縁油交換において気泡を抜く必要があるため交換作業が煩雑となる。
そこで、本発明は、X線装置を大型化することなく、かつ、低コストで、気密状態を維持した冷却媒体の交換を可能とし、古い冷却媒体や気泡に起因する放電等の不具合を防止することを目的とする。
また、管容器内の絶縁構造を強化する技術では、絶縁構造部の製造コストが増加し、また、管容器の重量が増加する。さらに、管容器交換時に絶縁油交換において気泡を抜く必要があるため交換作業が煩雑となる。
そこで、本発明は、X線装置を大型化することなく、かつ、低コストで、気密状態を維持した冷却媒体の交換を可能とし、古い冷却媒体や気泡に起因する放電等の不具合を防止することを目的とする。
本発明の一例にかかる冷却媒体交換システムは、一端側が、X線管及びこのX線管を冷却するための冷却流路を有するX線管容器に着脱可能であり、前記冷却流路を通流する冷却媒体がその内部を通る排出管及び供給管と、これら排出管及び供給管の他端側が接続され、前記冷却媒体の熱交換を行う熱交換装置と、前記X線管容器と前記排出管及び前記供給管との接続が解除された脱状態において、前記供給管に接続可能で、かつ、交換用の冷却媒体を収容する供給部、及び前記排出管に接続可能で、かつ、使用済みの冷却媒体を収容する排出部を有し、前記供給管、前記排出管、及び前記熱交換装置の内部の前記冷却媒体を交換する交換治具と、を備えたことを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる冷却媒体交換システムは、上記に加え、前記排出管及び前記供給管の一端側に設けられ、前記X線管容器、前記熱交換装置、前記排出管及び前記供給管の内部を気密に維持した状態で、前記X線管容器側と交換治具とを交換可能なカップラを備えたことを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる冷却媒体交換システムは、前記交換治具の前記供給部はその外郭における少なくとも一部に、外力によって変形可能な変形部を有し、前記脱状態において、前記交換治具と前記供給管とが接続された状態で、前記変形部が変形することにより、前記供給部の内部に収容された冷却媒体が、前記交換治具外部へ押出され、前記供給管を通って前記熱交換器に送られることを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる冷却媒体交換システムは、前記供給部から、前記供給管、前記熱交換装置、前記排出管へ向かって冷却媒体を送出する送出手段を備えたことを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる冷却媒体交換システムは、前記排出部に排出された冷却媒体を濾過する濾過手段を備え、前記供給部、前記供給管、前記熱交換装置、前記排出管及び前記排出部において冷却媒体を循環させることを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる冷却媒体交換システムは、前記熱交換装置は、前記冷却媒体の体積変化を吸収可能な空盆を備え、前記X線管容器と前記排出管及び前記供給管とが接続された着状態においては、前記空盆で前記冷却媒体の体積変化が吸収され、前記脱状態においては、前記X線管容器の前記冷却流路に前記交換用治具の前記供給部が接続されることにより、前記交換治具の前記変形部の外側に形成される空盆において、前記冷却媒体の体積変化が吸収されることを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる冷却媒体交換システムは、その入口側が前記排出管の一端側に着脱可能に設けられ、前記熱交換装置から流れ込む冷却媒体を貯留し、前記供給管に送出する貯留部と、前記貯留部に設けられ、前記熱交換装置から流れ込む冷却媒体の流れを調節して渦を発生させることにより前記冷却媒体中の気泡を集める整流板と、前記気泡を前記貯留部から取り除くドレインコックと、を有する気泡除去治具を備えたことを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる冷却媒体交換システムは、被冷却物及び前記被冷却物を冷却するための冷却流路を有する冷却部に接続可能で、前記冷却流路を流通する冷却媒体がその内部を通る媒体管と、この媒体管の他端側が接続され、前記冷却媒体の熱交換を行う熱交換装置と、前記被冷却部と前記媒体管との接続が解除された脱状態において前記媒体管に接続可能な供給部を有し、前記媒体管及び前記熱交換装置の内部の冷却媒体を交換する交換治具と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、X線装置を大型化することなく、かつ、低コストで、気密状態を維持した冷却媒体の交換を可能とし、古い冷却媒体や気泡に起因する放電等の不具合を防止することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。なお、各図において適宜構成を拡大、縮小、省略して示している。
図1は、本実施形態にかかるX線装置1を模式的に示している。X線装置1は、血管造影等に使用される医用画像診断装置であり、支持部10と、この支持部10に支持されたX線器20と、このX線器20を冷却するための熱交換装置30と、これらを制御する制御部100とを備えている。
図1は、本実施形態にかかるX線装置1を模式的に示している。X線装置1は、血管造影等に使用される医用画像診断装置であり、支持部10と、この支持部10に支持されたX線器20と、このX線器20を冷却するための熱交換装置30と、これらを制御する制御部100とを備えている。
支持部10は支柱11と、例えばC字形状をしたアーム12とを備えている。アーム12は支柱11に対して、前後上下方向の往復動、回転、及び首振り可能に構成されている。X線器20はX線照射器20Aと検出器20Bとを備えている。
アーム12の一方の先端にはX線照射器20Aが設けられ、アーム12の他方の先端には検出器20B等が設けられている。X線照射器20A及び検出器20Bが、アーム12の移動に伴って被検体の周囲において移動可能となっている。
X線照射器20Aの内部には、X線管容器22、コリメータ23等が配設されている。X線管容器22はX線照射器20Aに着脱交換可能に取り付けられている。X線管容器22の内部には、真空中で加速した電子をターゲットに衝突させて発生する制動輻射を用いてX線を発生するX線管24が収容されている。また、X線管容器22は、その内部におけるX線管24の周囲に流路25aを有している。この流路25aに沿って冷却媒体としての絶縁油25が流れる。この絶縁油25は、X線管24を冷却する機能と、X線管24のアノード系をアース(及び/又はカソード系)から絶縁する機能とを兼ねている。
X線管容器22には排出ホース26(排出管/媒体管)の一端及び供給ホース27(供給管/媒体管)の一端がそれぞれカップラ28、29を介して接続されている。排出ホース26はアーム12および支柱11の内部を通って、他端側が後述する熱交換装置30のポンプ31の入口側に接続されている。供給ホース27は、同じくアーム12及び支柱11の内部を通り、その他端側が後述する熱交換装置30の熱交換器32の出口側に接続されている。絶縁油25は、X線管容器22からカップラ28、排出ホース26を通って図中矢印で示す循環方向に沿って循環し、熱交換装置30において熱交換された後、供給ホース27、カップラ29を通ってX線管容器22に再度送り込まれる。
図1におけるA部分の拡大図に示すように、カップラ28、29は、互いに接続、分離が可能な雄型の上流側カップラ28a、29aと雌型の下流側カップラ28b、29bとから構成されている。一方側のカップラ28においては、排出ホース26の端部に下流側カップラ28bが設けられ、X線管容器22に上流側カップラ28aが設けられている。逆に、他方のカップラ29においては供給ホース27の端部に上流側カップラ29aが設けられ、X線管容器22に下流側カップラ29bが設けられている。
上流側カップラ28a及び下流側カップラ28bは、上流側カップラ28aと下流側の下流側カップラ28bとの着脱に伴って開閉される中空通路28cを備えている。上流側カップラ28aと下流側カップラ28bとが接続された着状態においては、中空通路28cは開状態となり、この中空通路28cを通って絶縁油25が移動可能となる。また、上流側カップラ28aと下流側カップラ28bとが互いに外れた脱状態においては、中空通路28cが閉ざされることによって、絶縁油25が気密状態に維持される。カップラ29においても同様の構成となっている。
図1に示す熱交換装置30は、絶縁油25を直接空気と熱交換して冷却する絶縁油25直冷方式の熱交換装置であり、支持部10やX線照射器20A等から離間して、すなわち別の部屋等に設置されている。熱交換装置30は、絶縁油25を圧送して排出ホース26、供給ホース27等の内部を図中矢印で示す所定の方向に送出させるポンプ31、絶縁油25を空気と熱交換させることにより強制冷却する熱交換器32等を備えて構成されている。
また、ポンプ31の出口と熱交換器32の入口との間には、ベローズ部33が設けられている。ベローズ部33は、ポンプ31を介してX線管容器22から流れ込む冷却媒体を収容可能な筐状の収容部34と、この収容部34の一端面を構成する伸縮変形可能な変形部としてのベローズ膜35とを備えている。このベローズ膜35の外側には空盆部36が形成されている。空盆部36には、その開口部を開閉する蓋部37が設けられている。蓋部37には、接続孔37aが形成されている。さらに、この接続孔37aを介して空盆部36の内部と連通する加圧治具38が設けられている。この加圧治具38の操作にともなって、空盆部36の内部の空気圧を調整し、ベローズ膜35を変形させることができ、このベローズ膜35の変形により、収容部34内の絶縁油25量が調節できる。したがって、加圧治具38の操作により絶縁油25の押し出し及び回収が可能である。さらに、空盆部36は、温度変化による絶縁油25の膨張及び収縮を吸収する機能も有する。
絶縁油25で満たされたX線管容器22、排出ホース26、供給ホース27及び熱交換装置30からなるX線装置1の系は、大気に開放されていない気密な構造となっている。さらに、カップラ28,29等を用いることにより、絶縁油25を密閉した状態でX線管容器22を分離可能となっている。したがって、ホース26,27をアーム12から外すことなく、X線管容器22を交換することが可能となっている。
次に、本実施形態にかかる冷却媒体交換システム2について説明する。冷却媒体交換システム2は、X線管容器22を取り外した状態のX線装置1、図2に示す交換治具40、図4に示す空盆部36の調整治具36a、図5に示す気泡除去治具70等で構成される。
交換治具40は、筐状の排出部41と、筐状の供給部42とが一体に形成されている。
排出部41は、絶縁油25を収容可能な排タンク部43を備えている。排タンク部43の上壁には、油入口孔44と、空気抜孔45とが形成されている。また、排タンク部43は、空気抜孔45を開閉する栓45aを備えている。さらに、排タンク部43の側壁には排タンク部43内部の油量を外側から視認測定可能とする目盛部46が設けられている。油入口孔44には気泡吸込防止細管47とホース48とが設けられている。このホース48の端部には、雌型の下流側カップラ49bが取り付けられている。下流側カップラ49bは上記X線管容器22の下流側カップラ29bと同様に構成され、気密を保った状態で上流側カップラ29aと着脱可能に構成されている。
排出部41は、絶縁油25を収容可能な排タンク部43を備えている。排タンク部43の上壁には、油入口孔44と、空気抜孔45とが形成されている。また、排タンク部43は、空気抜孔45を開閉する栓45aを備えている。さらに、排タンク部43の側壁には排タンク部43内部の油量を外側から視認測定可能とする目盛部46が設けられている。油入口孔44には気泡吸込防止細管47とホース48とが設けられている。このホース48の端部には、雌型の下流側カップラ49bが取り付けられている。下流側カップラ49bは上記X線管容器22の下流側カップラ29bと同様に構成され、気密を保った状態で上流側カップラ29aと着脱可能に構成されている。
供給部42は、新しい絶縁油25を貯留可能な筐状の新タンク部51を備えている。新タンク部51の上壁には油出口孔52が形成されている。この油出口孔52にはホース53が接続されている。さらに、ホース53の端部には雄型の上流側カップラ54aが設けられている。上流側カップラ54aは上記X線管容器22の上流側カップラ28aと同様に構成され、気密を保った状態で下流側カップラ28bと着脱可能に構成されている。
また、新タンク部51の上壁には、循環時接続孔55が形成されている。この循環時接続孔55にはホース56が接続されている。さらに、このホース56の先端には雄型の上流側カップラ57aが取り付けられている。上流側カップラ57aは上記X線管容器22の上流側カップラ28aと同様に構成され、気密を保った状態で下流側カップラ28bと着脱可能に構成されている。この循環時接続孔55を介して新しい絶縁油25の新タンク部51への流入や気泡抜きが可能となっている。
新タンク部51の内部には外力により伸縮及び変形可能なベローズ膜58が設けられている。ベローズ膜58の外縁は、全周に亘って、新タンク部51の内壁に気密、かつ、液密に取り付けられている。このベローズ膜58よりも図中下側には空気が充填される空盆部59が形成され、ベローズ膜58よりも図中上側には新しい絶縁油60が充填されている。
新タンク部51の底部には、空盆部59に連通する加圧孔61と調圧孔62が形成されている。加圧孔61には加圧弁61aが取り付けられ、調圧孔62には調圧弁62aが取り付けられている。この加圧孔61および調圧孔62を介して空盆部59の空気圧を調節することができ、この空気圧の調節によりベローズ膜58を変形させることで、上記油出口孔52から新しい絶縁油60をホース53、供給管26等を通って熱交換器に向かって送り出すことが可能となっている。
図5に示すように、気泡除去治具70は、絶縁油25を収容可能な筐状の貯留部71を備えている。この貯留部71の一方の側壁には油入孔72が形成され、反対側の側壁には、油出孔73が形成されている。油入孔72及び油出孔73にはそれぞれホース74,75の一端が接続されている。ホース74の他端には上流側カップラ29aに接続可能な雌型の下流側カップラ76bが設けられている。ホース75の他端には下流側カップラ28bに接続可能な雄型の上流側カップラ77aが取り付けられている。また、貯留部71の内部には、絶縁油25の流れを調節するための整流板78が設けられている。さらに、貯留部71の上壁には、気泡を外部に開放するドレインコック79が備えられている。
上記構成の冷却媒体交換システム2を用いた本実施形態にかかる冷却媒体交換方法について説明する。
X線管容器22を交換する際、まず、排出ホース26及び供給ホース27のカップラ28,29の接続を解除し、X線管容器22と排出ホース26及び供給ホース27とを分離し、X線管容器22をX線照射器20Aから取り外す。このとき、耐電圧特性が劣化した古い絶縁油25が排出ホース26、供給ホース27及び熱交換装置30の内部に残っている。
X線管容器22を交換する際、まず、排出ホース26及び供給ホース27のカップラ28,29の接続を解除し、X線管容器22と排出ホース26及び供給ホース27とを分離し、X線管容器22をX線照射器20Aから取り外す。このとき、耐電圧特性が劣化した古い絶縁油25が排出ホース26、供給ホース27及び熱交換装置30の内部に残っている。
ついで、図2を参照して、排油を回収する工程について説明する。まず、交換治具40の油入口孔44から延びるホース48の先端に設けられた下流側カップラ49bを、上流側カップラ29aに接続する。交換治具40の栓45aを外した状態で、熱交換器32の加圧治具38により、熱交換器32の空盆部36を加圧する。この結果、空盆部36の内部の空気圧が増加し、ベローズ膜35が変形する。この変形に伴い、収容部34から絶縁油25が押し出される。循環経路に沿って絶縁油25が順次押し出されることにより、所定体積分の絶縁油25が、交換治具40の油入口孔44から、排タンク部43内に押し出される。ここで、熱交換器32の収容部34内の絶縁油25が空になっても加圧治具38においては圧力をかけたままとしておく。
ついで、図3に示す新油循環工程において、新タンク部51に新しい絶縁油60を充填した状態で、交換治具40の上流側カップラ54aを熱交換装置の下流側カップラ28bに接続する。この状態で、加圧弁61aを調節し、加圧孔61から空気を送り込む。これに伴い、空盆部59を介して、ベローズ膜58が変形するとともに新タンク部51内の絶縁油60に圧力がかかる。この結果、新しい絶縁油60が送り出され、古い絶縁油25を押し出しながら熱交換器32内部を通って循環する。これにより、油入口孔44から古い絶縁油25が排タンク部43に流れ込むと同時に熱交換器32及びホース25,26等の内部に新しい絶縁油60が充填される。ここで、目盛部46を視認することにより押し出す絶縁油25の量を確認する。所定量の絶縁油25が押し出されたら冷却系内部の絶縁油25が一周押し出されたものとして、加圧を中止し、上流側カップラ54aと下流側カップラ28bとを取り外す。この状態において空盆部36内には大量の絶縁油25が充填されている。
次に、図4を参照して、絶縁油25冷却器の内部の空盆部36内の絶縁油25量を調整する油量調整工程について説明する。まず、蓋部37を外して空盆部36を露出させる。ついで、空盆部36内の残油量を調整するため、残油量調整治具36aを差し込む。残油量調整治具36aは、空盆部36の内部とほぼ同程度の断面形状を有する押出し部を備えて構成されている。この残油量調整治具36aを所定の位置まで押す事で、空盆部36内の絶縁油25を押し出し、残油量を調整する。調整が完了したら、交換治具40の下流側カップラ49bを外し、栓45aを閉める。以上で絶縁油25の交換が終了する。最後に、交換用の新品のX線管容器をアーム12に搭載し、排出ホース26、供給ホース27を接続することにより交換が終了する。
ついで、X線管容器22の曝縮等により、絶縁油25の系に気泡が混入している場合における気泡抜き工程について図5に従って説明する。まず、X線管容器22が取り外された状態において、熱交換装置30側の上流側カップラ29aと気泡除去治具70の油入孔72に設けられた下流側カップラ76bとを接続するとともに、下流側カップラ28bと油出孔73に設けられた上流側カップラ77aとを接続する。この状態で、熱交換装置30のポンプ31を回転させ、絶縁油25を図中矢印で示す方向に沿って送る。
気泡除去治具70内に絶縁油25が流れ込むと、油入孔72、油出孔73及び整流板78の位置関係より、内部において所定方向に絶縁油25が流れるとともに遠心力により渦が発生し、冷却媒体中の気泡が、渦の中心に集まるとともに、浮力によって鉛直方向へ上昇する。この状態で所定時間、絶縁油25を循環させる事で、絶縁油25の系の中に残る気泡が貯留部71の上部中心部に集まる。最後にドレインコック79を開く事で、気泡のみを外部に放出させる。
本実施形態にかかる冷却媒体交換システム2は以下に掲げる効果を奏する。すなわち、交換治具40を用いて、排出ホース26、供給ホース27、及び熱交換器32等の内部の絶縁油25を循環させることによりX線管24の交換時に、古い絶縁油25を新しい絶縁油25と交換することが可能となる。したがって、耐電圧特性が劣化した古い絶縁油25に起因する放電等の不具合を防止することができる。
また、絶縁油25中に気泡が混入したとしても気泡除去治具70により気泡を取り除くことができるため、気泡による放電も防止することができる。また、カップラを共通の構成としたため、単純な構成で、冷却システムを構成する熱交換器30、複数の治具40,70およびX線管容器22を互いに接続可能である。
さらに、ベローズ膜35,58、空盆部36、59を備えたことにより、環境変化による冷却媒体の膨張・収縮を吸収することができる。すなわち、X線管容器22と排出ホース26及び供給ホース27とが接続されている接続状態においては、熱交換装置30の空盆部36により循環路内の冷却媒体の体積変化を吸収することができる。また、例えばX線管容器22の輸送時等は、X線管容器22と熱交換装置30とが接続されていない脱状態で、X線管容器22を上記の交換治具40とをカップラを介して接続することにより、交換治具40内の空盆部36において冷却媒体の体積変化を収縮することができる。したがって、X線管容器22側を大型化・複雑化することなく、絶縁油25の体積変化を吸収することができる。
さらに、ベローズ膜35,58、空盆部36、59を備えたことにより、環境変化による冷却媒体の膨張・収縮を吸収することができる。すなわち、X線管容器22と排出ホース26及び供給ホース27とが接続されている接続状態においては、熱交換装置30の空盆部36により循環路内の冷却媒体の体積変化を吸収することができる。また、例えばX線管容器22の輸送時等は、X線管容器22と熱交換装置30とが接続されていない脱状態で、X線管容器22を上記の交換治具40とをカップラを介して接続することにより、交換治具40内の空盆部36において冷却媒体の体積変化を収縮することができる。したがって、X線管容器22側を大型化・複雑化することなく、絶縁油25の体積変化を吸収することができる。
また、他の実施形態として、回収した古い絶縁油25を濾過したものを新しい絶縁油60として循環させる構成としてもよい。ここでは、排出部41に濾過手段(不図示)が設けられている。この濾過手段により、排出された絶縁油25を濾過し、供給部42に送出可能となっている。この他は第1実施形態の冷却媒体交換システム2と同様に構成されている。このような構成により、濾過された絶縁油25を供給部42から供給管27、熱交換装置30、排出管26、排出部41に向かって送出することで、熱交換装置30、排出管26及び供給管27内部の古い絶縁油25を濾過済みの絶縁油に交換することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明を実施するにあたり、各構成要素は、本発明の構成要素を発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更して実施できることは言うまでもない。
1…X線装置、2…冷却媒体交換システム、10…支持部、20…X線器、
22…X線管容器(被冷却部)、24…X線管(被冷却物)、25、60…絶縁油(冷却媒体)、26…排出ホース.27…供給ホース、48、53、56、74、75…ホース、
28.29、49、54,57、76,77…カップラ、30…熱交換装置、31…ポンプ、36a…残油量調整治具、36.59…空盆部、40…交換治具、70…気泡除去治具。
22…X線管容器(被冷却部)、24…X線管(被冷却物)、25、60…絶縁油(冷却媒体)、26…排出ホース.27…供給ホース、48、53、56、74、75…ホース、
28.29、49、54,57、76,77…カップラ、30…熱交換装置、31…ポンプ、36a…残油量調整治具、36.59…空盆部、40…交換治具、70…気泡除去治具。
Claims (8)
- 一端側が、X線管及びこのX線管を冷却するための冷却流路を有するX線管容器に着脱可能であり、前記冷却流路を通流する冷却媒体がその内部を通る排出管及び供給管と、
これら排出管及び供給管の他端側が接続され、前記冷却媒体の熱交換を行う熱交換装置と、
前記X線管容器と前記排出管及び前記供給管との接続が解除された脱状態において、前記供給管に接続可能で、かつ、交換用の冷却媒体を収容する供給部、及び前記排出管に接続可能で、かつ、使用済みの冷却媒体を収容する排出部を有し、前記供給管、前記排出管、及び前記熱交換装置の内部の前記冷却媒体を交換する交換治具と、
を備えたことを特徴とする冷却媒体交換システム。 - 前記排出管及び前記供給管の一端側に設けられ、前記X線管容器、前記熱交換装置、前記排出管及び前記供給管の内部を気密に維持した状態で、前記X線管容器側と交換治具とを交換可能なカップラを備えたこと特徴とする請求項1記載の冷却媒体交換システム。
- 前記交換治具の前記供給部はその外郭における少なくとも一部に、外力によって変形可能な変形部を有し、
前記脱状態において、前記交換治具と前記供給管とが接続された状態で、前記変形部が変形することにより、前記供給部の内部に収容された冷却媒体が、前記交換治具外部へ押出され、前記供給管を通って前記熱交換器に送られることを特徴とする請求項1の冷却媒体交換システム。 - 前記供給部から、前記供給管、前記熱交換装置、前記排出管へ向かって冷却媒体を送出する送出手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の冷却媒体交換システム。
- 前記排出部に排出された冷却媒体を濾過する濾過手段を備え、前記供給部、前記供給管、前記熱交換装置、前記排出管及び前記排出部において冷却媒体を循環させることを特徴とする請求項1記載の冷却媒体交換システム。
- 前記熱交換装置は、前記冷却媒体の体積変化を吸収可能な空盆を備え、前記X線管容器と前記排出管及び前記供給管とが接続された着状態においては、前記空盆で前記冷却媒体の体積変化が吸収され、
前記脱状態においては、前記X線管容器の前記冷却流路に前記交換用治具の前記供給部が接続されることにより、前記交換治具の前記変形部の外側に形成される空盆において、前記冷却媒体の体積変化が吸収されることを特徴とする請求項3記載の冷却媒体交換システム。 - その入口側が前記排出管の一端側に着脱可能に設けられ、
前記熱交換装置から流れ込む冷却媒体を貯留し、前記供給管に送出する貯留部と、
前記貯留部に設けられ、前記熱交換装置から流れ込む冷却媒体の流れを調節して渦を発生させることにより前記冷却媒体中の気泡を集める整流板と、
前記気泡を前記貯留部から取り除くドレインコックと、
を有する気泡除去治具を備えたことを特徴とする請求項1記載の冷却媒体交換システム。 - 被冷却物及び前記被冷却物を冷却するための冷却流路を有する冷却部に接続可能で、前記冷却流路を流通する冷却媒体がその内部を通る媒体管と、
この媒体管の他端側が接続され、前記冷却媒体の熱交換を行う熱交換装置と、
前記被冷却部と前記媒体管との接続が解除された脱状態において前記媒体管に接続可能な供給部を有し、前記媒体管及び前記熱交換装置の内部の冷却媒体を交換する交換治具と、を備えたことを特徴とする冷却媒体交換システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006245875A JP2008066248A (ja) | 2006-09-11 | 2006-09-11 | 冷却媒体交換システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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|---|---|
| JP2008066248A true JP2008066248A (ja) | 2008-03-21 |
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ID=39288755
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| JP2006245875A Abandoned JP2008066248A (ja) | 2006-09-11 | 2006-09-11 | 冷却媒体交換システム |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
2006
- 2006-09-11 JP JP2006245875A patent/JP2008066248A/ja not_active Abandoned
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