JP2008065880A - 多値情報再生方法及び装置 - Google Patents
多値情報再生方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008065880A JP2008065880A JP2006240259A JP2006240259A JP2008065880A JP 2008065880 A JP2008065880 A JP 2008065880A JP 2006240259 A JP2006240259 A JP 2006240259A JP 2006240259 A JP2006240259 A JP 2006240259A JP 2008065880 A JP2008065880 A JP 2008065880A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cell
- value
- learning
- information
- center
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B20/00—Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
- G11B20/10—Digital recording or reproducing
- G11B20/14—Digital recording or reproducing using self-clocking codes
- G11B20/1496—Digital recording or reproducing using self-clocking codes characterised by the use of more than three levels
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B20/00—Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
- G11B20/10—Digital recording or reproducing
- G11B20/10009—Improvement or modification of read or write signals
- G11B20/10046—Improvement or modification of read or write signals filtering or equalising, e.g. setting the tap weights of an FIR filter
- G11B20/10212—Improvement or modification of read or write signals filtering or equalising, e.g. setting the tap weights of an FIR filter compensation for data shift, e.g. pulse-crowding effects
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B2220/00—Record carriers by type
- G11B2220/20—Disc-shaped record carriers
- G11B2220/25—Disc-shaped record carriers characterised in that the disc is based on a specific recording technology
- G11B2220/2537—Optical discs
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
【課題】セル長が、例えば、160nm以下の高密度化状態であっても、学習方法が複雑になることなく、確度の高い多値再生が可能な再生方法を提供する。
【解決手段】光スポットの中心がセルとそれに続くセルとの境界に来た時に再生信号をサンプリングしたセル間値とセルの中央でサンプリングしたセル中央値との両方に基づいてセルの多値情報を判断する。また、セル中央値に関して光ディスクに予めレベル値が分かっているNセル単位の学習データを記録しその再生信号から近傍セルからの符号間干渉の度合いを学習する学習テーブルを作成する。Nセル単位の学習データ間にダミーセルデータを挿入する。セル中央値は学習テーブルのサンプル値と光スポットの中心がセルの中心に来た時に再生信号をサンプリングした値に基づいて検出する。
【選択図】図2
【解決手段】光スポットの中心がセルとそれに続くセルとの境界に来た時に再生信号をサンプリングしたセル間値とセルの中央でサンプリングしたセル中央値との両方に基づいてセルの多値情報を判断する。また、セル中央値に関して光ディスクに予めレベル値が分かっているNセル単位の学習データを記録しその再生信号から近傍セルからの符号間干渉の度合いを学習する学習テーブルを作成する。Nセル単位の学習データ間にダミーセルデータを挿入する。セル中央値は学習テーブルのサンプル値と光スポットの中心がセルの中心に来た時に再生信号をサンプリングした値に基づいて検出する。
【選択図】図2
Description
この発明は、光ディスク等の情報記録媒体に多値情報を記録又は再生する多値情報再生方法及び装置に関するものである。
近年、光メモリ産業は拡大しつつあり、再生専用のCDやDVDから、金属薄膜や色素系記録材料を用いた追記型、更には、光磁気材料や相変化材料を用いた書き換え型まで開発され、その応用も民生からコンピュータの外部メモリへと拡大している。そして、更に記録容量の高密度化の研究が進められており、情報の記録再生に関わる光スポットを微小化する技術として、光源の波長は赤色(650nm)から青紫色(450nm)に移行しつつある。
また、対物レンズの開口数も0.6や0.65から0.85へと高められようとしている。更に、一方で同じ光スポットの大きさを用いて、より効率の良い多値記録再生の技術も提案されている。
例えば、本願発明者は、多値記録再生に関する技術を特開平5−128530号公報において提案している(特許文献1)。同公報のものは、光学的情報記録媒体の情報トラック上に情報ピットのトラック方向の幅と、その情報ピットの再生用光スポットに対するトラック方向のシフト量の組み合わせによって多値情報を記録する。そして、その多値記録した情報ピットを再生する際、予め学習しておいた検出信号と光スポットから得られた検出信号との相関より多値情報を再生するものである。
また、光ディスク分野の研究における国際学会であるISOM2003(Write−once Disks for Multi-level Optical Recording:予稿集Fr−Po−04)において多値記録再生を行った結果が発表されている(非特許文献1)。具体的には、青紫色の光源(405nm)とNA0.65の光学系を用いる。そして、トラックピッチが0.46μmの光ディスクに対して、仮想的に設けた一つの情報ピットを記録する領域(以下、セルと記述する)のトラック方向の幅を0.26μmとし、8レベルの多値記録再生を行ったというものである。
一方、本願出願人は特願2005−047198号において青紫色の光源(405nm)とNA0.85の光学系を用い、光スポットを微小化してISOM2003で発表された多値方式に適応し、およそ30Gbit/inch2程度の高密度化を行う方法を提案している。
これによると、8レベルの情報ピットの選択は、例えば、図15に示すようにセルのトラック方向(図中A方向)の幅を16等分し(16チャンネルビット)、レベル0を何も情報ピットを記録しないとする。また、レベル1を2チャンネルビットの幅、レベル2を4チャンネルビットの幅、レベル3を6チャンネルビットの幅、レベル4を8チャンネルビットの幅とする。更に、レベル5を10チャンネルビットの幅、レベル6を12チャンネルビットの幅、レベル7を14チャンネルビットの幅とする。
図16は光ディスク上のトラックに対してランダムな情報ピットを記録した時の模式図と光スポツトの関係を示す。
記憶容量を増やすためには、セルの大きさを小さくする必要があり、セルの大きさを小さくすると、図16に示すように光スポット内に2〜3個の情報ピットが含まれることになる。図16において、矢印Aはトラック方向を示し、破線で区切られた領域は仮想的に設けられたセルを示す。また、11は光ディスク上のトラック、12はランダムな情報ピット、13は光スポットを示す。
ここで、光スポットの大きさ約0.405μmに対し、セルの幅を0.2μmとしている。このスケールだと、2値レベルの従来方式(例えば、1−7PP変調、2T=139nm)とした時の面密度19.5Gbit/inch2に対して、約1.5倍の面密度の向上が可能である。
次に、この方式による再生信号の様子を知るために光学シミュレーションを行った結果を説明する。図17は光学シミュレーションに用いたパラメータを示す。トラックピッチは0.32μm、光スポットの大きさは0.405μm(波長405nm、対物レンズの開口数:NA0.85)、セルの大きさは0.2μmとしている。また、情報ピットの形状は図15に示すそれぞれのレベルに対して図18に示すように与えるものとする。ここで、レベル0は何も情報ピットは記録しないものとする。
図19は連続する3つのセルに8種類のレベルを順次組み合わせて与え(全ての組み合わせは8×8×8=512通り)、光スポットを初めのセル(前のセル)中心から3つ目のセル(後ろのセル)中心まで移動させた時の再生信号(反射光量)を計算した結果を示す。図19の下図では、3つのセルのレベルの組み合わせ(0,1,6)から(7,1,6)の8通りを例に示す(3つのセル以外は全て0レベルとする)。
図中の3本の実線の位置はそれぞれのセル中央に光スポットがある場合の再生信号(セル中央値を示す。これから分かることは、このパラメータにおいては真中のセルのセル中央値はレベル『1』に対応するものだが、左側のセルのレベルが『0』から『7』に変化することで、同じ値をとらず、幅を持つことである。これが、符号間干渉の影響である。
図20は3つの連続するセルに記録するレベルの全ての組み合わせにおいて、真中のセルのレベルを横軸にとり、それぞれの再生信号の振幅の分布を示すものである(ここでは縦軸は再生信号の振幅を相対的に示す)。
図中AからHの分布が、それぞれレベル0から7に対応している。図20から分かるように隣接するレベルの再生信号の分布の重なりが多くなり、このままでは固定の閾値を用いたレベルの識別は困難である。
そこで、一般的には、再生信号を波形等化のような信号処理を行い、再生信号の分離度を高める手法が採られる。例えば、図21に示すように3タップの波形等化を計算する。ここで、Tは1つのセル中央から隣のセル中央に光スポット移動する移動時間、aは係数で、ここでは、a=−V1/(1+V1)、V1=0.237として計算している(V1:振幅1の孤立波形に対する隣のセルにおける振幅値)。
図22はその結果を示す(ここでも同様に縦軸は再生信号の振幅を相対的に示す)。A′からH′はそれぞれレベル0から7の分布に対応している。図22から固定の閾値でそれぞれの分布が分離できることが分かる。
図23は図22に示す結果を、横軸をサンプル数(1〜512)としてプロットしなおして示すものである。つまり、3つの連続するセルのレベルをx、y、zとし、その再生信号をS(x,y,z)とする場合、図23は下記に示すプログラムでプロットしたものである。
For x=0 to 7
For z=0 to 7
For y=0 to 7
Plot S(x,y,z)
Next
Next
Next
この図は計算で求めたものであり、前後セルからの符号間干渉の影響と光スポット形状がガウシャンで、均一でないことから生じる非線形の影響が示されている。実際の録再系では、更に媒体の蓄熱による熱干渉の影響、媒体感度の個体差の影響等がこの学習テーブルの結果として得られる。
For x=0 to 7
For z=0 to 7
For y=0 to 7
Plot S(x,y,z)
Next
Next
Next
この図は計算で求めたものであり、前後セルからの符号間干渉の影響と光スポット形状がガウシャンで、均一でないことから生じる非線形の影響が示されている。実際の録再系では、更に媒体の蓄熱による熱干渉の影響、媒体感度の個体差の影響等がこの学習テーブルの結果として得られる。
本発明は詳しく後述するようにセル長を、例えば、160nmに縮めて更なる高密度化を可能とするものである。図24は連続する3セルを1つの単位とし、組み合わせを順次変えて512通り(前セル×中央セル×後ろセル=8×8×8)のパターンを光ディスクに記録し、それを再生した場合の中央セルの再生信号値を図23と同様にプロットしたものである。図24の学習テーブルは図23の計算により求めた理想的なものと比べると差が大きなものとなる。
一般的な多値記録の再生アルゴリズムを適応すると、まず、ランダムデータの再生信号よりそれぞれのセルのセル中央値を固定の閾値で判断し、レベルを仮判定する。固定の閾値の選び方としては、例えば、同じレベルの値を持つ中央セルの学習テーブルの値を平均し、それを各レベルの基準値とする。そして、隣り合うレベルの基準値の中間の値を閾値とする。
続いて、仮判定した前後のセルの値に従って、学習テーブルから中央セルの再生値に従った、8通り(0レベルから7レベル)の基準値を抜き出す。そして、その8通りの基準値と中央セルの再生値とを比べ、再生値に一番近い基準値のレベルを再生レベルとして判定しなおす。
例えば、仮判定の結果、前後セルのレベルがそれぞれ3レベル、5レベルだったとする。その場合、学習テーブルから前後セルと中央セルのレベルの組み合わせが、(3、0、5)、(3、1、5)、(3、2、5)、(3、3、5)、(3、4、5)、(3、5、5)、(3、6、5)、(3、7、5)のものの値を抜き出す。これらの値は、学習テーブルの表で、前後セルのレベルに従って横軸に垂直に引いた線のほぼ線上に位置する。
この際、図24の学習テーブルの出来が悪いと再生確度が落ちてしまう。実際に図24の学習テーブルを用いて再生を行ったところ、所望のエラーレートを得ることが出来なかった。
図25、図26はそれぞれ200nm、160nmの長さのセルに対してトリガーマークとそれに続いてランダムデータを記録再生した場合の再生信号を示す。同図から分かるようにセル長を200nmから160nmに縮めたことにより、符号間干渉の影響が大きくなっている。
また、図27はセル長200nmと160nmのそれぞれに対して最適化した波形等化の係数を示す。ここでは、5タップの係数を考えている。これによると、セル長が200nmから160nmになった場合に、±2の係数が0.01から0.12へと一桁大きくなっている。つまり、セル長160nmでは中央セルの前後のセルからの符号間干渉の影響だけでなく、更にその前後のセルからの影響が大きいことが分かる。
特開平5−128530号公報
ISOM2003(Write−once Disks for Multi-level Optical Recording:予稿集Fr−Po−04)
青紫色の光源(405nm)とNA0.85光学系を用い、光スポットを微小化して上記先願(特願2005−047198号)の多値方式に適応し、例えば、セル長を160nmとすると、およそ36Gbit/inch2程度の高密度化が可能となる。
しかしながら、図24で説明したNセル(ここではNは3)単位で、セルのレベルを順次変えて記録し、それを再生した再生信号から学習テーブルを作成すると、学習テーブルの出来が悪く、再生確度が悪化する。
その原因は、図25から図27で説明したようにセル長が160nm以下になると、中央セルに対して前後1セルだけでなく、前後2セルずつの符号間干渉の影響がかかるためである。
この影響を除去して正しく学習しようとすると、5セル単位で、組み合わせが32,768通り(8の5乗)の学習データを記録再生する必要がある。セル長200nmの3セル単位、512通りの学習データに比べると、規模が格段に大きく、媒体上に占める学習面積が大きくなる。更に、学習時間も長くなり、それに伴う再生アルゴリズムも複雑化するという問題があった。
本発明は、上記先願を更に改良し、セル長が、例えば、160nm以下の高密度化状態であっても、学習方法が複雑になることなく、確度の高い多値再生が可能な多値情報再生方法及び装置を提供することにある。
本発明は、光スポットの中心がセルとそれに続くセルとの境界に来た時に再生信号をサンプリングしたセル間値と、セルの中央でサンプリングしたセル中央値との両方に基づいてセルの多値情報を判断する。また、セル中央値に関して記録媒体に予めレベル値が分かっているNセル単位の学習データを記録して、その再生信号から近傍セルからの符号間干渉の度合いを学習するための学習テーブルを作成する。その際、Nセル単位の学習データ間に予め決められたレベルのダミーセルデータを挿入しておく。そして、セル中央値は学習テーブルのサンプル値と光スポットの中心がセルの中心に来た時に再生信号をサンプリングした値に基づいて検出する。
本発明によれば、トラック上のセル長を、例えば、160nm以下に微小化した場合であっても、学習に関するデータ量或いは学習時間等が大きくなることなく、確度の高い多値記録再生が可能となる。
次に、発明を実施するための最良の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る多値情報記録再生装置の一実施形態を示す概略ブロック図である。図中1は螺旋状または同心円状のトラックが形成された情報記録媒体であるところの光ディスク、2は光ディスク1を回転駆動するスピンドルモータである。
3は光ディスク1に対して多値情報を記録或いは再生するための光ヘッドであり、光源の半導体レーザからのレーザ光を対物レンズで集光して光ディスク1上に光スポットを照射する。また、その光スポットの光ディスク1からの反射光は光ヘッド3内の光検出器で検出され、演算増幅回路4に送られる。
ここで、光ヘッド3に関して説明すると、例えば、光源(半導体レーザ)の波長λは405nm、対物レンズの開口数NAは0.85とする。そうすると、光スポットの大きさの値は、およそ405nmが得られる。また、光ディスク1のトラックピッチは0.32μm、セル長は160nmとする。この場合、およそ36Gbit/inch2程度の高密度化が可能となる。
光スポットの大きさやセル長は、これに限ることはなく、中央セルに対する符号間干渉の影響が前後2セル以上に及ぶ場合、つまり、セル長が160nm程度を含め、これより小さくなった場合にも本発明は使用できる。
多値情報の記録は、図16で説明したように光ディスク1の情報トラック上に、仮想的に一定間隔のセルを設け、そのセルにおいて情報ピットの幅(又は情報ピットの面積)を変えることによって行う。そして、情報ピットからの再生信号の振幅を多段階にすることにより複数レベルの多値情報が得られるようにする。
演算増幅回路4は光ヘッド3の光検出器の信号を処理することで光スポットを光ディスク1の所望のトラック上に沿って走査するように制御するためのフォーカスエラー信号/トラッキングエラー信号を検出する。サーボ回路5はその信号に基づいて光ヘッド3内のフォーカスアクチュエータ/トラッキングアクチュエータを制御することでフォーカス制御及びトラッキング制御を行う。また、サーボ回路4はスピンドルモータ2を制御し、線速度一定或いは角速度一定等の光ディスク1の回転制御を行う。
光ディスク1に多値情報を記録する場合には、2値データ入力6を多値化回路7により多値データに変換し、変調回路8により多値データに応じた信号を出力する。レーザ駆動回路9はその信号に応じて光ヘッド3内の半導体レーザを駆動し、光ディスク1のトラック上に多値情報に従ったマークを記録する。
また、多値情報を再生する場合には、光ヘッド3から再生用の光スポットを光ディスク1上に照射し、光検出器でその反射光を受光する。その検出信号を演算増幅回路4によって信号処理し、得られた信号をAD変換回路10によりデジタル信号に変換し、セル中央値/セル間値分離検出回路12によりセル中央値とセル間値に分離する。
これらの処理はPLL回路11によって作成されたクロックを用いて行う。セル中央値/セル間値分離検出回路12により分離されたセル中央値はセル中央値用波形等化回路13により波形等化処理がなされ、セル間値はセル間値用波形等化回路14により波形等化処理がなされる。そして、学習用メモリ17から学習テーブルデータの参照値を読み出し、後述するようにこの両者の値に基づいて多値データ判定回路15は多値レベルを判定する。更に、多値−2値変換回路16により2値データに変換し、2値データ出力18として出力する。
次に、本発明に係る学習方法について説明する。本発明は、光ディスク1に学習データを記録して学習する方法に特徴を有するものである。学習データとは、後述するセル中央値学習テーブル或いはセル間値学習テーブルを作成するために予め光ディスクの所定領域に記録しておくデータをいう。以下の説明では、特に、セル中央値学習テーブルを作成するための学習データを例として説明する。
ここでの学習データは、Nセル単位とする。このNの値はセル長に従って符号間干渉の影響が大きく及ぶセル数よりも小さいものとする。例えば、セル長が160nmの場合には、図27に示す波形等化のイコライザー係数から見て前後2セルからの符号間干渉の影響が中央セルに及んでいることが分かる。
つまり、本来ならば、5セル単位で学習データを記録再生して符号間干渉の影響を知っておく必要がある。学習データの量を考えてみると、3セル単位の場合には、3連続セルの512通り(1536セル)であるのに対し、5セル単位の場合には、5連続セルの32768通り(163,840セル)と飛躍的に多くなるため、これに応じて学習時間も長くなる。
本発明は、例えば、セル長が160nmで、前後2セルからの符号間干渉の影響が中央セルに及んでいる場合にも、3セル単位の学習データを用いる。更に、前後2セルからの符号間干渉の影響を平均化するため、予め決めたダミーセルデータを3セル単位の学習データの間に挿入する。
例えば、ダミーセルデータを0レベルとし、全ての3セル単位の学習データの間に挿入すると、3連続セル+1ダミーセルデータの512通りとなる。セル中央値学習テーブルを作成する学習データを例にとると、ダミーセルデータを挿入しない場合の総学習データ数が1536セル(512×3)に対して、ダミーセルデータを挿入する場合には、2048セル(512×4)となる。
そのため、若干データ量は増えるが、5セル単位を採用した場合に比べると格段に少なくて済む。学習及び再生に関する時間は大して長くはならない。
図2はダミーセルデータを0レベルとして全ての3セル単位の学習データの間に挿入した場合の学習テーブルをプロットしたものである。図24に比べ計算により求めた理想的な学習テーブルに近づいていることが分かる。実際にこの学習テーブルを用いて再生を行ったところ、所望のエラーレートを得ることができた。
以上説明したように、本発明はセル長に従って、符号間干渉の影響が大きく及ぶセル数よりも小さな、予めレベル値が分かっているNセル単位の学習データに、予め決められたレベルのダミーセルデータを挿入して記録再生し、符号間干渉量等の学習を行う。そうすることで、学習データ量を増やすことなく、理想的な学習テーブルに近い学習テーブルが得られ、それを用いて再生することにより確度の高い多値情報の記録再生を行うことが可能となる。
ここで、Nセル単位の説明を3セル単位としたが、本発明は、更に高密度化が進み、符号間干渉の影響が及ぶセル数が7セル単位となった場合でも、使用することが可能である。即ち、それより小さな、例えば、5セル単位の学習データの間にダミーセルデータを挿入することにより、学習データ量を少なくでき、確度の高い多値情報の記録再生を行うことができる。
以下、本発明に係る学習方法で得られた学習テーブルを用いて多値情報を再生する方法の一例として、セル中央のサンプル値とセル境界のサンプル値の両方を用いて再生する方法を説明する。
次に、多値情報の具体的な再生方法について詳細に説明する。多値情報の再生方法は、上記先願と同様である。前述したようにセル中央値/セル間値分離検出回路12ではサンプリングしたデジタル信号をセル中央値とセル間値にそれぞれ分離して検出する。ここで、セル中央値とセル間値のサンプリング位置の違いとそれぞれの特徴を図3、図4を用いて説明する。
図3はセル中央値をサンプリングしている際の前後のセルと光スポットの位置関係を示す。一例として、トラックのピッチは0.32μm、光スポットの大きさは0.405μm(波長405nm、対物レンズの開口数:NA0.85)、セルの大きさを0.16μmとする。このパラメータにおいて注目セルのセル中央値は、先行セルと後行セルのレベルが0〜7に変化することで、同じ値をとらず、符号間干渉の影響で幅を持つことが実験的に分かっている。
これは、図3で真中のセル上にある光スポットの裾が左右のセル上にかかっていることからも直感的に分かる。このセル中央値に対する符号間干渉の影響は、光スポットの大きさに対してセルが小さくなるほど大きくなっていく。
図4はセル間値をサンプリングする際の、左右のセルの境界に光スポットが来た時の位置関係を示すものである。光スポットの大きさ0.405μmに対して、2つ分のセルの幅は0.32μmであり、左右のセルの境界でサンプリングされたセル間値はその外側からの影響がほとんど無く、左右のセルより外側からの符号間干渉の影響が小さいものとなる。
以上のようなセル中央値とセル間値は、セル中央値/セル間値分離検出回路12においてPLL回路11で生成される多値データに同期したクロックでそれぞれサンプリングして得られる。セル中央値サンプリング用のクロックとセル間値サンプリング用のクロックは同じ周波数であって、互いに1/2周期(1つのセルを1周期とする)位相が異なるものである。
その後、セル中央値とセル間値それぞれの再生信号に対して対応するセル中央値用波形等化回路13やセル間値用波形等化回路14で波形等化を行う。まず、セル中央値用波形等化回路13について説明する。セル中央値用波形等化回路13によって注目している情報ピットの再生信号は、前後に書かれている情報ピットからの符号間干渉が抑圧される。ここで、符号間干渉が抑圧される効果を示す一例として図5を参照して説明する。
図5は青紫色の光源(405nm)とNA0.85の光学系を用い、トラックピッチが0.32μmの光ディスクに対して、仮想的に設けた一つの情報ピットを記録するセルの大きさを0.2μmとし、8レベルの多値データを再生した場合において、波形等化を行う前後でのセル中央値の再生信号レベルのヒストグラムを示すシミュレーション結果である。図5(a)は波形等化前のセル中央値の再生信号、図5(b)は波形等化後のセル中央値の再生信号である。図5から分かるように再生信号は波形等化を行うことで、0〜7レベルに分離され、多値データとして検出することが容易となる。なお、図5ではセルの大きさを0.2μmとしているが、セルの大きさが0.16μmの場合にも同様の傾向を有するものと考えられる。
次に、セル間値用波形等化回路14について説明する。セル間値用波形等化回路14によって、左右のセルの境界のセル間値は、左右の更に外側に書かれている情報ピットからの符号間干渉が抑圧される。セル中央値と同様に、符号間干渉が抑圧される効果を示す一例として図6を参照して説明する。
図6は波形等化を行う前後でのセル間値の再生信号レベルのヒストグラムを示すシミュレーション結果であり、図5と同様のパラメータを用いて計算を行ったものである。図6(a)は波形等化前のセル間値の再生信号、図6(b)は波形等化後のセル間値の再生信号を示す。図6から分かるように波形等化等の信号処理を加えなくても、セル間値の再生信号は0〜14の15値に分離していることが分かる。もちろん、波形等化を行えば、更に分離度を高めることができる。ここで、再生信号が15値に分離されているのは、隣り合う2つのセルにおける多値レベルの和が同じであれば、セル間値も同じレベルをとるためである。
このことを図7を用いて説明する。図7はセル間値の左右のセルの多値レベルの組合せを示す図である。左右のセルの組合せは全部で8×8=64通りあるが、セル間値の再生信号がとりうるレベルは15値となる。つまり、左右の多値レベルを足し合わせたものが、セル間値の値になっていることが分かる。
このことから、前のセルの多値レベルが既知であるならば、セル間値を検出することで後ろのセルのレベルが一義的に決定できる。例えば、前のセルのレベルが『3』と分かっていたとし、セル間値が『7値』と検出できたとすると、後ろのセルのレベルは7−3=4より『4』と判断できる。一般的には、前のセルのレベルが『X』(0≦X≦7、Xは整数)、後ろのセルのレベルが『Y』(0≦Y≦7、Yは整数)、セル間値を『Z』(0≦Z≦14、Zは整数)とすると、X+Y=Z(または、Z−X=Y)となっている。
このようにしてセル中央値とセル間値の波形等化が行われた後、多値データ判定回路15により判定結果の多値データが出力され、更に、多値−2値変換回路16で2値データに変換された後、出力される。
次に、多値データ判定回路15における多値データの判定方法について図8〜図14を参照して詳細に説明する。本実施形態では、0〜7の8値の多値データを再生するものとする。図8は多値データ判定回路15における多値データの判定方法を説明する図である。多値データ判定回路15は、主にセル中央値判定部19、セル間値判定部20、最終値判定部21に別れている。
最初に、セル中央値判定部19について説明する。セル中央値判定部19は図3で説明したような3つの連続セル(先行セル、注目セル、後行セル)を考えて判定するものである。多値データ判定回路15はセル中央値の再生信号が入力されると、ステップ1で操作を開始する。
次いで、ステップ2で、先行セルの値を決定する(これは、1ステップ前に求めた注目セルの値を選択する)。例えば、1ステップ前に判定した注目セルの値が『7』だった場合には、先行セルの値は『7』として選択する(ここで言う「選択」とは最終的な判定ではなく、仮決めを意味する)。或いは、先行セルの値を選択する方法として、セル中央値の再生信号(光スポットが先行セルの中央に位置する時のサンプリング値)を各レベルに応じた複数の閾値でレベルスライスして決定しても良い。
次に、ステップ3で、後行セルの値をセル中央値の再生信号(光スポットが後行セルの中央に位置する時のサンプリング値)をレベルスライスして選択する(レベルスライスで最も近い値を選択)。例えば、後行セルの値が『7』として選択されたとする。ここまでで、3つの連続セルのうち先行セルと後行セルの値が選択されたことになる。
次に、ステップ4で、先行セルと後行セルの値を用いてセル中央値学習テーブル(図9)からセル中央値の再生信号に最も近い注目セルの値を選択する。更に、ステップ5で2番目に近い値を選択する。また、ステップ6で、ステップ4及びステップ5で選択した値をそれぞれ第1候補『a』、第2候補『b』として決定する。
このセル中央値判定部19におけるステップ4〜6について図9、図10を用いて更に詳細に説明する。図9は多値データの判定に用いる学習テーブルを示す。図9(a)はセル中央値学習テーブルであり、先行セル、注目セル、後行セルがとりうるすべての組み合わせ、全512パターン(8×8×8)のテーブルが作られている。
512パターンの情報は光ディスク1上のユーザデータ領域の先頭部分に記録されており、ユーザデータ領域の情報を再生する前に各パターンの注目セルのセル中央値の再生信号を検出して、そのサンプリング値を学習用メモリ17に参照値として記憶させる。その場合、上述のように3セル単位で512パターンの学習データが記録され、その3セル単位の学習データ間に0レベルのダミーセルデータが挿入されている。
次に、図10を用いて図8のセル中央値判定部19におけるステップ4〜6のセル中央値学習テーブルを用いた注目セルの候補値を決定する方法を説明する。まず、ステップ11で操作を開始する。ステップ12で、サンプリングされたセル中央値の再生信号は順次セル中央値判定部に入力されていく。また、ステップ13で学習用メモリ17にアクセスし、ステップ14でセル中央値が入力される毎に図9(a)のセル中央値学習テーブルで得られた参照値を学習用メモリ17から順次読み出す。
ここで、読み出すテーブルは先行セルと後行セルの値が『7』として選択されたので(図8の説明を参照)、全512パターンから8パターン、即ち(7,0,7)〜(7,7,7)の組合せに絞られる。次に、ステップ15で、セル中央値と8パターンの参照値との差分の絶対値を計算し、これをM値とする。ステップ16では、8つのM値を比較して、注目セルの値が『a』の場合にそのM値(これをM(a)と表す)が最も小さくなるとして、『a』をセル中央値判定部19における第1候補値として決定する。
更に、注目セルの値が『b』の場合にそのM値(これをM(b)と表す)が2番目に小さくなるとして、『b』をセル中央値判定部19における第2候補値として決定する。その後、ステップ17に進み、操作を終了する。以上がセル中央値判定部19の説明である。
続いて、図8に戻ってセル間値判定部20における注目セルの値を決定する方法について図9、図11を用いて詳細に説明する。図8示すようにセル間値判定部20は、ステップ7で、ステップ2で決定した先行セルの値を用いてセル間値学習テーブル(図9)からセル間値の再生信号に最も近い注目セルの値を選択する。更に、ステップ8で、ステップ7で選択した値を候補値『x』として決定する。
セル間値判定部20におけるステップ7、8について図9、図10を用いて詳細に説明する。図9(b)はセル間値学習テーブルであり、先行セル、注目セルがとりうるすべての組み合わせ、全64パターン(8×8)のテーブルが作られている。64パターンの情報も同様に光ディスク1上のユーザデータ領域の先頭部分に記録されており、ユーザデータ領域の情報を再生する前に各パターンの注目セルのセル間値の再生信号を検出して、そのサンプリング値を学習用メモリ17に参照値として記憶させる。
なお、本発明はセル間値学習テーブルを作成するための学習データにも使用しても良い。その場合には、2セル単位で64パターンの学習データを記録し、その学習データ間に上述のダミーセルデータを挿入すれば良い。
次に、図11を用いて、図8のセル間値判定部20におけるステップ7、8のセル間値学習テーブルを用いた注目セルの候補値を決定する方法を説明する。まず、ステップ18で操作を開始する。また、ステップ19で、サンプリングされたセル間値の再生信号は順次セル間値判定部20に入力されていく。また、ステップ20で、学習用メモリ17にアクセスして、ステップ21で、セル間値が入力される毎に図9(b)のセル間値学習テーブルで得られた参照値を学習用メモリ17から順次読み出す。
ここで、読み出すテーブルは先行セルの値が『7』として選択されたので(図8の説明を参照)、全64パターンから8パターン、即ち、(7,0)〜(7,7)の組み合わせに絞られる。次に、ステップ22で、セル間値と8パターンの参照値との差分の絶対値を計算し、これをM値とする。ステップ23では、8つのM値を比較して、注目セルの値が『x』の場合にそのM値(これをM(x)と表す)が最も小さくなるとして、『x』をセル間値判定部における候補値として決定する。その後、ステップ24に進み、操作を終了する。以上がセル間値判定部20の説明である。
再び、図8に戻ってセル中央値判定部19とセル間値判定部20でそれぞれ得られた候補値を用いて最終的に判定を行う最終値判定部21のアルゴリズムについて、図12、図13、図14を用いて詳細に説明する。
図12はその最終値判定部21における処理動作の流れを示す。まず、ステップ25で操作を開始する。ステップ26で、多値レベルの候補である『a』、『b』、『x』と、それぞれに対応したM値であるM(a)、M(b)、M(x)を入力する。また、ステップ27で、先行セルで選択された候補値である『a’』、『x’』をメモリから読み出す。『a’』、『x’』は後述するステップ30で1ステップ前の一連の最終値判定動作の終了前に『a』、『x』をメモリに記憶させたものである。
これらのパラメータを用いて、ステップ28で注目セルの多値レベルを最終的に判定し、その後、ステップ29で先行セルの多値レベルを訂正する。更に、ステップ30で『a』、『x』をメモリに記憶させた後、ステップ31に進み、操作を終了する。
次に、注目セルの多値レベルを最終的に判定するステップ28のアルゴリズムについて図13を用いて詳細に説明する。ステップ32で操作を開始する。次いで、ステップ33で、a=xの場合を考える。これは正解率がかなり高いと考えられるので、ステップ35に進み、注目セルの値は『a』と判定して、ステップ42で操作を終了する。次に、ステップ34に進み、a≠x、且つ、b=xの場合を考える。
この場合は、正解を『a』又は『x』とするかの判断が難しいので、他のパラメータを考慮して判断する必要がある。本発明では、先行セルで1ステップ前に選択された候補値である『a’』、『x’』と、学習テーブルの参照値との差分の絶対値であるM(a)、M(b)、M(x)をパラメータとして考える。
次に、ステップ36〜39における『a’』、『x’』を考慮して判断する方法について述べる。これは、先行セルにおける候補値と注目セルにおける候補値との関係を調べることで、より注目セルの判断の精度を上げることを目的とする。即ち、先行セルにおける判定結果が実際の正しい値とは異なる場合、必然的に注目セルと先行セルの候補値がある規則が持つことを利用する。まず、誤ってx’を先行セルの最終値として判定してしまった場合を考える。
例えば、先行セルと注目セルの正しい値が『3』だとして、先行セルの候補値a’が『3』、x’が『2』の時に、誤ってx’の『2』を最終的な判定値として選択した場合、注目セルの候補値はaが『3』、xが『4』となる確率が高い。何故なら、前述したように前のセルのレベルが『X』(0≦X≦7、Xは整数)、後ろのセルのレベルが『Y』(0≦Y≦7、Yは整数)、セル間値を『Z』(0≦Z≦14、Zは整数)とすると、X+Y=Z(または、Z−X=Y)の関係が成り立っているからである(この場合、Z=6となる)。
これを一般的な式で表すと、
(a−x)<0、且つ、(a’−x’)>0 …ステップ36、或いは、
(a−x)>0、且つ、(a’−x’)<0 …ステップ37、
となる。
(a−x)<0、且つ、(a’−x’)>0 …ステップ36、或いは、
(a−x)>0、且つ、(a’−x’)<0 …ステップ37、
となる。
ステップ36、37を満たす場合、『x』は誤っている可能性が高いので、ステップ35で注目セルは『a』として最終的に判定して、ステップ42で操作を終了する。
逆に、誤ってa’を先行セルの最終値として判定してしまった場合を考える。先行セルと注目セルの正しい値が『3』だとして、先行セルの候補値a’が『4』、x’が『3』の時に、誤ってa’の『4』を最終的な判定値として選択したとする。その場合、注目セルの候補値はaが『3』、xが『2』となる確率が高い。
これを一般的な式で表すと、
(a−x)>0、且つ、(a’−x’)>0 …ステップ38、或いは、
(a−x)<0、且つ、(a’−x’)<0 …ステップ39、
となる。
(a−x)>0、且つ、(a’−x’)>0 …ステップ38、或いは、
(a−x)<0、且つ、(a’−x’)<0 …ステップ39、
となる。
ステップ38、39を満たす場合、『x』は誤っている可能性が高いので、ステップ35で注目セルは『a』として最終的に判定して、ステップ42で操作を終了する。以上が『a’』、『x’』を考慮して判断する方法である。
更に、ステップ36〜39のいずれの条件にも該当しなかった場合には、第2の方法として、M(a)、M(b)、M(x)を考慮して判断する。即ち、
|M(b)−M(a)|<e、且つ、M(a)>M(x) …ステップ40
の条件を満たす場合、ステップ41で注目セルは『x(=b)』として最終的に判定する。ここで、eはある定数であり、例えば、各多値レベル間でのセル中央値の再生信号レベル差の1/2〜1/4の値に設定するのが望ましい。
|M(b)−M(a)|<e、且つ、M(a)>M(x) …ステップ40
の条件を満たす場合、ステップ41で注目セルは『x(=b)』として最終的に判定する。ここで、eはある定数であり、例えば、各多値レベル間でのセル中央値の再生信号レベル差の1/2〜1/4の値に設定するのが望ましい。
つまり、|M(b)−M(a)|<eの条件を満たす場合、セル中央値の再生信号から『a』か『b』であるかを判断するのは極めて難しいことを示しており、究極的に|M(b)−M(a)|=0の場合を考えると、注目セルが『a』か『b』であるかの確率はそれぞれ50%となる。従って、M(a)> M(x)の条件を満たす場合、注目セルは『x(=b)』である確率が高いと判断して、ステップ42で操作を終了する。
最後に、ステップ33、34の条件を満たさない場合(a≠x、且つ、b≠xの場合)を考える。これは、『x』は誤っている可能性が高いので、ステップ35で注目セルの値を『a』と判定して、ステップ42で操作を終了する。何故なら、多値記録の場合、再生時のエラーはおおむね±1レベル以内である事がシミュレーション結果から分かっており(『a』か『b』が正解となる)、『x』が正解である確率は極めて低いからである。
次に、図12に戻って、ステップ28で注目セルの多値レベルを最終的に判定した後、ステップ29で先行セルの多値レベルを訂正する。
図14はステップ29の先行セルの多値レベルを訂正するアルゴリズムを示す。まず、ステップ43で操作を開始する。次に、ステップ44〜47において図13で説明したように先行セルにおける候補値と注目セルにおける候補値との関係を調べることで、先行セルで最終的に判定された値を訂正する。
即ち、注目セルと先行セルの候補値がある規則が持つ場合に、先行セルにおける判定結果が実際の正しい値とは異なっていると判断するものである。例えば、先行セルと注目セルの正しい値が『3』だとして、先行セルの候補値a’が『3』、x’が『2』の時に、誤ってx’の『2』を最終的な判定値として選択した場合、注目セルの候補値はaが『3』、xが『4』となる確率が高い。
これを一般的な式で表すと、
(a−x)<0、且つ、(a’−x’)>0 …ステップ44、或いは、
(a−x)>0、且つ、(a’−x’)<0 …ステップ45、
となる。
(a−x)<0、且つ、(a’−x’)>0 …ステップ44、或いは、
(a−x)>0、且つ、(a’−x’)<0 …ステップ45、
となる。
従って、ステップ44、45を満たす場合には、ステップ48に進んで先行セルを『a’』に訂正して、ステップ51で操作を終了する。この場合、先行セルをx’の『2』と判定したのは誤っていると考え、a’の『3』に訂正する。
逆に、誤ってa’を先行セルの最終値として判定してしまった場合を考える。先行セルと注目セルの正しい値が『3』だとして、先行セルの候補値a’が『4』、x’が『3』の時に、誤ってa’の『4』を最終的な判定値として選択したとする。その場合、注目セルの候補値はaが『3』、xが『2』となる確率が高い。
これを一般的な式で表すと、
(a−x)>0、且つ、(a’−x’)>0 …ステップ46、或いは、
(a−x)<0、且つ、(a’−x’)<0 …ステップ47、
となる。
(a−x)>0、且つ、(a’−x’)>0 …ステップ46、或いは、
(a−x)<0、且つ、(a’−x’)<0 …ステップ47、
となる。
ステップ46、47を満たす場合、ステップ49に進んで先行セルを『x’』に訂正して、ステップ51で操作を終了する。この場合、先行セルをa’の『4』と判定したのは誤っていると考え、x’の『3』に訂正する。
以上が図12の最終値判定部の詳細であり、多値データ判定回路15における多値データの判定方法である。
なお、補足として、本発明に係る光ディスク装置において、入力した2値データに対し誤り訂正を行うためのデータを付加する誤り訂正用データ付加回路、所定量のデータの区切りを示すための同期信号を付加する同期信号付加回路等には言及していないが、本発明の本質は何ら変わるところはない。
1 光ディスク(情報記録媒体)
2 スピンドルモータ
3 光ヘッド
4 演算増幅回路
5 サーボ回路
6 2値データ入力
7 多値化回路
8 変調回路
9 レーザ駆動回路
10 AD変換回路
11 PLL回路
12 セル中央値/セル間値分離検出回路
13 セル中央値用波形等化回路
14 セル間値用波形等化回路
15 多値データ判定回路
16 多値−2値変換回路
17 学習用メモリ
18 2値データ出力
19 セル中央値判定部
20 セル間値判定部
21 最終値判定部
2 スピンドルモータ
3 光ヘッド
4 演算増幅回路
5 サーボ回路
6 2値データ入力
7 多値化回路
8 変調回路
9 レーザ駆動回路
10 AD変換回路
11 PLL回路
12 セル中央値/セル間値分離検出回路
13 セル中央値用波形等化回路
14 セル間値用波形等化回路
15 多値データ判定回路
16 多値−2値変換回路
17 学習用メモリ
18 2値データ出力
19 セル中央値判定部
20 セル間値判定部
21 最終値判定部
Claims (6)
- 光学的情報記録媒体のトラック上に仮想的に一定間隔のセルを設け、光スポットを用いて、前記セル上でトラック方向の情報ピットの幅又は情報ピットの面積を変えて多値情報を記録し、前記情報ピットから多段階の再生信号のレベルを検出することによって多値情報を再生する再生方法において、
前記光スポットの中心が前記セルとそれに続くセルとの境界に来た時に再生信号をサンプリングしたセル間値と、前記セルの中央でサンプリングしたセル中央値との両方に基づいてセルの多値情報を判断すると共に、
前記セル中央値に関して前記記録媒体に予めレベル値が分かっているNセル単位の学習データを記録して、その再生信号から近傍セルからの符号間干渉の度合いを学習するための学習テーブルを作成し、前記Nセル単位の学習データ間に予め決められたレベルのダミーセルデータが挿入されており、
前記セル中央値は、前記学習テーブルのサンプル値と前記光スポットの中心が前記セルの中心に来た時に再生信号をサンプリングした値に基づいて検出することを特徴とする多値情報再生方法。 - 前記セル間値に関して、前記記録媒体に予めレベル値が分かっているMセル単位の学習データを記録してその再生信号から近傍セルからの符号間干渉の度合いを学習するための学習テーブルを作成し、前記Mセル単位の学習データ間に予め決められたレベルのダミーセルデータが挿入されており、
前記セル間値は、当該学習テーブルのサンプル値と前記光スポットの中心が前記セルとそれに続くとの境界に来た時に再生信号をサンプリングした値に基づいて判断することを特徴とする請求項1に記載の多値情報再生方法。 - 前記Nの値は、符号間干渉が及ぶセル数より小さい値であることを特徴とする請求項1に記載の多値情報再生方法。
- 前記光スポットは、青紫色半導体レーザと、開口数NA0.85の対物レンズにより形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の多値情報再生方法。
- 前記セルの長さは160nm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の多値情報再生方法。
- 光学的情報記録媒体のトラック上に仮想的に一定間隔のセルを設け、光スポットを用いて、前記セル上でトラック方向の情報ピットの幅又は情報ピットの面積を変えて多値情報を記録し、前記情報ピットから多段階の再生信号のレベルを検出することによって多値情報を再生する再生装置において、
前記光スポットの中心が前記セルとそれに続くセルとの境界に来た時に再生信号をサンプリングしたセル間値と、前記セルの中央でサンプリングしたセル中央値との両方に基づいてセルの多値情報を判断する手段と、
前記セル中央値に関して前記記録媒体に予めレベル値が分かっているNセル単位の学習データを記録して、その再生信号から近傍セルからの符号間干渉の度合いを学習するための学習テーブルを作成する手段とを有し、
前記Nセル単位の学習データ間に予め決められたレベルのダミーセルデータが挿入されており、前記セル中央値は、前記学習テーブルのサンプル値と前記光スポットの中心が前記セルの中心に来た時に再生信号をサンプリングした値に基づいて検出することを特徴とする多値情報再生装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006240259A JP2008065880A (ja) | 2006-09-05 | 2006-09-05 | 多値情報再生方法及び装置 |
| US11/836,967 US20080056091A1 (en) | 2006-09-05 | 2007-08-10 | Multivalued information recording reproducing method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006240259A JP2008065880A (ja) | 2006-09-05 | 2006-09-05 | 多値情報再生方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008065880A true JP2008065880A (ja) | 2008-03-21 |
Family
ID=39151334
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006240259A Withdrawn JP2008065880A (ja) | 2006-09-05 | 2006-09-05 | 多値情報再生方法及び装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US20080056091A1 (ja) |
| JP (1) | JP2008065880A (ja) |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1246176A2 (en) * | 2001-03-30 | 2002-10-02 | TDK Corporation | Optical recording medium and optical recording method |
| US7599272B2 (en) * | 2004-11-22 | 2009-10-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for recording and reproducing multi-level information |
| JP2006331499A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Canon Inc | 多値情報再生方法及び装置 |
| JP2007035147A (ja) * | 2005-07-26 | 2007-02-08 | Canon Inc | 多値レベル記録再生方式における位相誤差情報検出方法、及び装置 |
| JP2007122773A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Canon Inc | 多値記録における記録ストラテジー |
| JP2007305285A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-11-22 | Canon Inc | 多値情報記録再生方法 |
| JP2007207357A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Canon Inc | 光学的情報再生方法及び装置 |
-
2006
- 2006-09-05 JP JP2006240259A patent/JP2008065880A/ja not_active Withdrawn
-
2007
- 2007-08-10 US US11/836,967 patent/US20080056091A1/en not_active Abandoned
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US20080056091A1 (en) | 2008-03-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR20080061278A (ko) | 데이터 기록 평가 방법 및 광 디스크 기록 재생 장치 | |
| US20080285406A1 (en) | Optical disc apparatus and optical disc reproduction method | |
| US7027375B2 (en) | Multi-value data recording and reproducing device | |
| JP4830655B2 (ja) | 再生装置、再生方法 | |
| JP2007305285A (ja) | 多値情報記録再生方法 | |
| JP2007207357A (ja) | 光学的情報再生方法及び装置 | |
| US7599272B2 (en) | Method and apparatus for recording and reproducing multi-level information | |
| JP2006331499A (ja) | 多値情報再生方法及び装置 | |
| JP2007035147A (ja) | 多値レベル記録再生方式における位相誤差情報検出方法、及び装置 | |
| JP2008065880A (ja) | 多値情報再生方法及び装置 | |
| US7330422B2 (en) | Optical storage medium having test pattern for measuring a modulation degree during recording process | |
| JP2006236441A (ja) | 多値情報記録再生方法及び装置 | |
| US7804754B2 (en) | Optical information recording/reproducing method | |
| JP2008282431A (ja) | 光記録再生の信号評価方法、光記録再生方法 | |
| JP2008257801A (ja) | 光学的情報記録再生方法及び装置 | |
| JP2006147077A (ja) | 多値情報記録再生方法及び装置 | |
| JP2007226896A (ja) | 多値情報再生方法及び装置 | |
| EP2270781A1 (en) | Data recording evaluating method and optical disk recording and reproducing device | |
| JP4303184B2 (ja) | 多値情報再生方法、情報再生装置、多値情報記録方法、情報記録装置及び光情報記録媒体 | |
| JP2008257802A (ja) | 光学的情報記録再生方法及び装置 | |
| US8498188B2 (en) | Target level setting method for a signal used in maximum-likelihood decoding in PRML processing of a signal reproduced from an optical information recording medium, playback device for an optical information recording medium, and target level setting program for a signal used in maximum-likelihood decoding in PRML processing | |
| JP4420072B2 (ja) | 情報記録装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム | |
| JP2006185542A (ja) | 多値情報記録再生方法及び装置 | |
| JP2007066464A (ja) | 多値情報の再生信号を補正処理 | |
| JP2008041235A (ja) | 光学的情報再生方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080207 |
|
| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20090324 |
|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20091110 |