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JP2008060195A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法 Download PDF

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JP2008060195A
JP2008060195A JP2006233199A JP2006233199A JP2008060195A JP 2008060195 A JP2008060195 A JP 2008060195A JP 2006233199 A JP2006233199 A JP 2006233199A JP 2006233199 A JP2006233199 A JP 2006233199A JP 2008060195 A JP2008060195 A JP 2008060195A
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Tomohito Nakayama
智史 中山
Satoshi Suzuki
智 鈴木
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Abstract

【課題】 基板厚み方向に信号電荷を効率的に転送する固体撮像装置を提供する。
【解決手段】 本発明の固体撮像装置は、半導体基体、光電変換部、不純物領域、転送ゲート、および画素出力回路を備える。半導体基体は、第1主面に配線層を有し、第2主面に受光領域を有する。光電変換部は、第2主面側に画素単位に配列される。不純物領域は、第1主面側に設けられ、光電変換部の少なくとも一部と中間層を介して対向する。転送ゲートは、半導体基体の内部に絶縁膜で覆われて配置されてチャネル制御により、光電変換部から不純物領域へ信号電荷を転送する。画素出力回路は、不純物領域の電気的状態に基づく画素出力を走査出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像装置およびその製造方法に関する。
従来、背面照射型の撮像素子が知られている(例えば、特許文献1の図4参照)。この撮像素子では、半導体基体の片面を受光面とし、反対面に配線層が形成される。光電変換部(領域44,45)は、この受光面から配線層の近傍まで届くように基板厚み方向に形成される。
さらに、配線層側の光電変換部(領域44)には、転送ゲート(転送トランジスタ46)、浮遊拡散部(FD47)とが面方向に沿って配置される。この転送ゲートは、面方向にチャネルを形成することにより、光電変換部の信号電荷を浮遊拡散部へ転送する。
特開2003−31785号公報
ところで、従来技術では、信号電荷の転送を配線層側で行うため、背面照射型であっても配線層側まで光電変換部を延在させる必要があり、画素の微細化に限界があった。また、配線層側に光電変換部の延在領域が存在するため、配線層側の回路レイアウトの自由度が低かった。
さらに、従来技術では、転送ゲートの配置位置が配線層側に在って受光面から遠いため、受光面の浅い領域で生成される信号電荷を、反対面の浮遊拡散部へ完全転送することが難しかった。この場合、光電変換部に信号電荷が残留しやすいため、撮像画像に残像を生じるなどの弊害が懸念される。
この問題点を補うために半導体基体を薄くすると、光電変換部を通過した長波長光が配線層側の浮遊拡散部などに漏れ込み、偽信号が発生するという問題点があった。
そこで、本発明では、信号電荷を基板厚み方向に効率的に転送する固体撮像装置を提供することを目的とする。
《1》 本発明の固体撮像装置は、半導体基体、光電変換部、不純物領域、転送ゲート、および画素出力回路を備える。
半導体基体は、第1主面に配線層を有し、反対の第2主面に受光領域を有する。
光電変換部は、第2主面側に画素単位に配列され、光電変換により信号電荷を生成する。
不純物領域は、第1主面側に設けられ、光電変換部の少なくとも一部と、中間層を介して対向する。
転送ゲートは、半導体基体の内部に絶縁膜で覆われて配置され、中間層に基板厚み方向のチャネルを発生させて、光電変換部から不純物領域へ信号電荷を転送する。
画素出力回路は、第1主面側に設けられ、不純物領域の電気的状態に基づく画素出力を走査出力する。
《2》 なお好ましくは、転送ゲートは、光電変換部と不純物領域との間に配置される。
《3》 また好ましくは、転送ゲートは、光電変換部と画素出力回路との間まで延長して設けられる。
《4》 なお好ましくは、転送ゲートには、光電変換部と不純物領域とをつなぐ中間層を通すためのトンネル部が開口する。
《5》 また好ましくは、不純物領域は、転送ゲートによって光電変換部から読み出された信号電荷を一旦保持する格納部である。一方、画素出力回路は、格納部に画素単位に保持される信号電荷に基づいて、画素出力の走査読み出しを行うことを特徴とする。
《6》 なお好ましくは、転送ゲートによる電荷転送の期間を除いて、転送ゲートには周辺空乏化を阻止する電圧が印加される。
《7》 本発明の固体撮像装置の製造方法は、下記の工程を備える。
(1)半導体基体の第1主面側にトレンチ部を形成し、トレンチ部の内面に絶縁膜を形成する工程
(2)トレンチ部に導電材を堆積し、その導電材を覆う絶縁膜を追加形成して、転送ゲートとする工程
(3)転送ゲートの上に第1導電型の層を形成して、転送ゲートを埋め込む工程
(4)第1主面側から導電材に到達するコンタクトホールを形成し、コンタクトホールの側壁を絶縁膜で覆う工程
(5)コンタクトホールに導電材を通して、転送ゲートの端子を第1主面側に引き出す工程
(6)第1主面に第2導電型の不純物領域、および画素出力回路を形成する工程
(7)第1主面を支持材で補強し、第2主面を加工して薄板化する工程
(8)第2主面に画素単位の光電変換部を形成する工程
本発明では、半導体基体の内側に転送ゲートを埋め込むことで、不純物領域および画素出力回路と、光電変換部とを別々の面側に形成する。したがって、画素の微細化に適し、かつ不純物領域および画素出力回路のレイアウト設計が容易になる。
《第1実施形態》
図1は、背面照射型の固体撮像装置100の全体の画素配列とその周辺回路を示す図である。
まず、固体撮像装置100には、単位画素40が画素配列される。これらの単位画素40には、画素出力の副走査を制御する垂直走査部41から制御パルスが与えられる。また、単位画素40は、垂直列の単位に垂直読み出し線8に接続される。この垂直読み出し線8には、電流源42および相関二重サンプリング回路43がそれぞれ接続される。相関二重サンプリング回路43の各出力は、水平走査部44を介して水平転送される。
図2は、この固体撮像装置100の画素部分を具体的に示す図である。図2[A]には、画素部分の平面構成を示す。また、図2[B]には、図2[A]に示すA−A′箇所の断面構成を示す。なお、この断面構成では、垂直信号線8などの配線パターンを省略して示す。実際には、層間絶縁膜65の中には、金属による配線が配置される(図3,図4,図6,図7,図8も同様)
以下、図1および図2を参照しながら、固体撮像装置100の画素構造とその動作について説明する。
まず、Pウェル層101の第1主面側には配線層が設けられ、第2主面側には入射光を受光する受光領域が設けられる。この第2主面には、N+型の光電変換部1が画素単位に配列される。この光電変換部1は、N−層およびP+層(空乏化阻止層)を介して、第2主面の界面下に埋め込まれ、埋め込み型のフォトダイオードを構成する。
一方、浮遊拡散部2は、光電変換部1の一部と対向する形で、第1主面側に配置される。この浮遊拡散部2と光電変換部1との端側には、両方にまたがるように、転送ゲート3が配置される。この転送ゲート3は、導電材(ポリシリコンなど)の周囲を絶縁膜で覆って、Pウェル層101との電気的接続を絶縁したものである。この転送ゲート3には、コンタクトホール(不図示)を介して、第1主面側の配線層から転送電圧が印加される。この転送電圧は垂直走査部41において生成される。
浮遊拡散部2に一時的に蓄積される電荷は、リセットゲート4のゲート制御によって、リセットドレイン11を介して電源線7に排出される。また、光電変換部1の不要電荷も、転送ゲート3およびリセットゲート4のゲート制御によって、リセットドレイン11を介して電源線7に排出される。
このようなリセット動作の後、転送ゲート3およびリセットゲート4を非導通にすることにより、浮遊拡散部2は電気的に浮遊状態となる。浮遊拡散部2は、この浮遊状態になった瞬間のリセット電位を保持する。
この浮遊拡散部2のリセット電位は、ゲート配線5aを通して、増幅素子5のゲートに印加される。この増幅素子5のドレイン(リセットドレイン11と共通)は、電源線7から電源電圧が印加される。増幅素子5のソース側は、選択ゲート6が導通することによって、垂直信号線8に接続される電流源42に接続される。このように選択ゲート6が導通することにより、増幅素子5はソースホロワ回路として動作し、リセット電位を垂直信号線8に出力する。このリセット電位は、垂直信号線8を経由して、公知の相関二重サンプリング回路43に一旦保持される。
続いて、第1主面側の配線層から転送ゲート3に転送電圧が印加されると、転送ゲート3は基体内部において近傍の電子を引き寄せ、光電変換部1と浮遊拡散部2の中間層にN型チャネルを発生させる。このN型チャネルは基板厚み方向に沿って形成されるため、光電変換部1と浮遊拡散部2とを短距離で確実に結ぶことができる。その結果、N型チャネルは低抵抗となり、光電変換部1から浮遊拡散部2へ信号電荷を高効率かつ高速に転送することができる。この転送動作を完了すると、転送ゲート3への転送電圧の供給は停止され、浮遊拡散部2は再び浮遊状態となる。
この信号電荷の転送に伴って浮遊拡散部2の電位は、リセット電位から信号電位に変化する。この信号電位は、ゲート配線5aを通して、増幅素子5のゲートに印加される。増幅素子5は、この信号電位を垂直信号線8にソースホロワ出力する。相関二重サンプリング回路43は、先に保持していたリセット電位と、この信号電位との差分をとることで、真の画素出力を生成する。画素単位に生成された画素出力は、水平走査部44を介して水平転送され、固体撮像装置100の外部に走査出力される。
(第1実施形態の効果など)
上述したように第1実施形態では、転送ゲート3を、Pウェル層101の内側に配置し、第1主面側に光電変換部1が延在しない。そのため、特許文献1のような光電変換部が第1主面側に延在する構成に比べて、画素の微細化に適し、かつ第1主面側の設計に自由度が増す。さらに、光電変換部1および浮遊拡散部2の近傍に対して転送電圧を直接的に作用させることが可能になる。その結果、光電変換部1と浮遊拡散部2との間に低抵抗のチャネルを発生させ、信号電荷を完全転送することが可能になる。その結果、離れた面から転送電圧を作用させて信号電荷を転送していた従来技術に比べ、信号電荷の転送効率を一段と高めることが可能になる。
また、このような作用効果によりPウェル層101を比較的厚くしても、信号電荷を確実に転送することが可能になる。そのため、固体撮像装置の基体部分の厚みを増やして基板強度を高めることが可能になる。また、Pウェル層101を厚くすることによって、光電変換部1を必要に応じて更に厚くすることが可能になる。その結果、長波長側の受光感度を高めることが可能になる。さらに、Pウェル層101を厚くすることによって、浮遊格納部などへの漏光を低減することが可能になり、漏光による偽信号(スミアなど)の発生を軽減することが可能になる。
《第2実施形態》
図3は、第2実施形態の固体撮像装置200を示す図である。図3[A]には、画素部分の平面構成を示す。また、図3[B]には、図3[A]に示すA−A′箇所の断面構成を示す。なお、この断面構成では、垂直信号線8などの配線パターンを省略して示す。
固体撮像装置200の構造上の特徴は、光電変換部1と浮遊拡散部2の電荷転送の経路間に、中継点として格納部13を設けた点である。この格納部13は、光電変換部1の一部と対向する形態で、第1主面側に配置される。さらに、この格納部13と光電変換部1との端には、両方にまたがるように、転送ゲート3が配置される。この転送ゲート3は、第1実施形態と同一構造で、Pウェル層101の内部に埋め込まれる。一方、格納部13と浮遊拡散部2との間にまたがるように、第2転送ゲート10が配置される。この第2転送ゲート10のゲート制御によって、格納部13に保持された信号電荷は、浮遊拡散部2に転送される。なお、その他の構造は、第1実施形態(図1,図2)と同じため、ここでの重複説明を省略する。
第2実施形態では、光電変換部1の信号電荷を格納部13へ一時的に格納した上で、その格納部13から信号電荷を画素単位に走査出力させることができる。この場合、光電変換部1のリセット動作を全画素で同時刻に実施し、かつ光電変換部1から格納部13への信号電荷の格納を同時刻に実施することにより、グローバルシャッタ機能(全画素の露光タイミングを一致させる機能)を実現することができる。
(第2実施形態の効果など)
上述した第2実施形態においても、転送ゲート3を、Pウェル層101の内部に配置し、第1主面側に光電変換部1が延在しないようにしている。そのため、グローバルシャッタ機能を実現した構成においても微細化することが可能となる。さらに、Pウェル層101の内部に転送電圧を近傍から作用させて、光電変換部1と格納部13の間に低抵抗のチャネルを確実に形成できる。その結果、離れた面から転送電圧を作用させて信号電荷を転送していた従来技術に比べ、信号電荷の転送効率を更に高めることが可能になる。
《第3実施形態》
図4は、第3実施形態の固体撮像装置300を示す図である。図4[A]には、画素部分の平面構成を示す。また、図4[B]には、図4[A]に示すA−A′箇所の断面構成を示す。なお、この断面構成では、垂直信号線8などの配線パターンを省略して示す。
固体撮像装置300の構造上の特徴は、転送ゲート3aを、光電変換部1と浮遊拡散部2の間を占有するように配置した点である。この転送ゲート3aの脇にはコンタクトホール(不図示)が形成される。このコンタクトホールを介して、第1主面側の配線層から転送ゲート3aに転送電圧が印加される。
第3実施形態では、転送ゲート3aに転送電圧を印加することで、転送ゲート3aの外周域に電子を引き寄せ、N型チャネルを形成する。このN型チャネルを介して、光電変換部1の信号電荷は、浮遊拡散部2へ転送される。
この転送ゲート3aによる電荷転送の実施期間を除いては、転送ゲート3aに対して、周辺空乏化を阻止する負電圧が印加される。
なお、その他の構造および動作は、第1実施形態と同じため、ここでの重複説明を省略する。
(電荷混入の抑制効果)
第3実施形態では、光電変換部1と浮遊拡散部2の間を占有するように、転送ゲート3aを配置する。この転送ゲート3aは絶縁膜で覆われるため、この転送ゲート3a自体を電荷は通り抜けることができない。したがって、転送ゲート3aは、光電変換部1と浮遊拡散部2の間の壁となって、光電変換部1、中間層、および浮遊拡散部2の間で勝手に生じる電荷の移動(拡散)を阻止することができる。その結果、不要な電荷移動に伴うノイズ発生を抑制することができる。
(漏光の抑制効果)
さらに、第3実施形態では、転送ゲート3aによって、浮遊拡散部2への漏光入射を抑制することができる。図5は、この漏光抑制の原理を説明する図である。
図5に示すように、光電変換部1および浮遊拡散部2をシリコン層とした場合、屈折力n≒4となる。転送ゲート3aの導電材31の箇所をポリシリコンとした場合、屈折率n≒4となる。一方、転送ゲート3aの周囲を覆う絶縁膜54,56を酸化シリコン膜とした場合、屈折率n≒1.5となる。
また一般に、屈折率n1の媒体側から屈折率n2の媒体側へ光が垂直入射する場合、この媒体の界面における透過率Tは、
T=1−[(n1−n2)/(n1+n2)]2
=4n1・n2/(n1+n2)2 ・・・[1]
となる。
以下、これらの条件を前提として、漏光抑制のプロセスを説明する。
まず、光電変換部1で吸収されなかった漏光(主に長波長光)は、絶縁膜54の界面Aに到達する。この界面Aの到達した漏光の内、絶縁膜54へ入射する漏光は、[1]式から約79%になる。(なお、残りの約21%の漏光は、界面Aで反射されて光電変換部1へ戻る。この反射光は光電変換に寄与するため、光電変換部1の受光効率を高めることができる。)
絶縁膜54内に入射した漏光は、導電材31との界面Bに到達する。この界面Bの透過率も約79%である。したがって、導電材31へ直接入射する漏光は、光電変換部1の漏光全体の約62%となる。なお、界面Aと界面Bの間で複数回の反射が生じることを考慮すると、導電材31へ実際に入射する漏光は、光電変換部1の漏光全体の約67%となる。
導電材31に入射した漏光は、導電材31によって光吸収されて減少する。なお、この光吸収時に導電材31の内部に電子−ホール対が発生しても、周囲の絶縁膜54,56で遮られるため、不要電荷が近傍の周辺領域に混入するおそれはない。
このような経過を経て、導電材31内に入射した漏光は、絶縁膜56の界面C,Dに到達する。上述した界面A,Bと同様に、この界面C,Dの透過率は約67%である。したがって、浮遊拡散部2に最終的に入射する漏光は、光電変換部1の漏光全体を1として、
(0.67×(1−導電材31の光吸収割合)×0.67)
=0.45×(1−導電材31の光吸収割合)
となる。すなわち、転送ゲート3aの界面部分において漏光の約55%を確実に遮り、かつ導電材31の厚み方向の光吸収によって、漏光を更に減少させることができる。
なお、漏光を更に抑制するためには、転送ゲート3aの導電材31の厚みを、電荷転送に支障ない範囲で、なるべく厚くすることが好ましい。
また、光電変換部1を厚く(または第2主面から深い位置に)形成することにより、光電変換部1の漏光自体を抑制することも効果的である。
(暗電流混入の抑制効果)
さらに、第3実施形態では、転送ゲート3aによる電荷転送の実施期間を除いて、転送ゲート3aに負電圧を印加する。この負電圧によって、界面Aおよび界面Dの近傍をP型層に反転させ、界面Aおよび界面Dの周辺空乏化を阻止する。通常、絶縁膜54,56の界面A,Dでは、界面準位などの作用により暗電流が生じやすい。この暗電流は、空乏化阻止用のP型層の内部に封じ込まれるため、光電変換部1や浮遊拡散部2への暗電流混入を少なくすることができる。
《第4実施形態》
図6は、第4実施形態の固体撮像装置400を示す図である。図6[A]には、画素部分の平面構成を示す。また、図6[B]には、図6[A]に示すA−A′箇所の断面構成を示す。なお、この断面構成では、垂直信号線8などの配線パターンを省略して示す。
固体撮像装置400の構造上の特徴は、転送ゲート3bを、光電変換部1と格納部13の間を占有するように配置した点である。なお、コンタクトホール(不図示)は、この転送ゲート3bの脇などに設けられる。
この第4実施形態では、転送ゲート3bに転送電圧を印加して、光電変換部1の信号電荷を格納部13に一括に転送することにより、グローバルシャッタ機能を実現することができる。
また、第4実施形態では、転送ゲート3bによる電荷転送の実施期間を除いて、転送ゲート3bに対して周辺空乏化を阻止する負電圧を印加する。
なお、その他の構造および動作は、第2実施形態と同じため、ここでの重複説明を省略する。
(電荷混入の抑制効果)
第4実施形態では、光電変換部1と格納部13の間を占有するように、絶縁膜で覆われた転送ゲート3bを配置する。したがって、光電変換部1、中間層、および格納部13の間で勝手に生じる電荷の移動(拡散)を阻止することができる。
(漏光の抑制効果)
格納部13は、光電変換部1の信号電荷を保持した状態で、画素出力の走査順が来るのを待たなければならない。そのため、格納部13は、信号電荷の保持期間が平均して長く、走査読み出しの瞬間だけ信号電荷を保持する浮遊拡散部2に比べ、漏光の悪影響(スミア発生など)を受けやすい。
しかしながら、第4実施形態では、転送ゲート3bにより、この格納部13への漏光入射を効果的に抑制することができる(なお、漏光抑制の原理については、第3実施形態と同じため、ここでの説明を省略する)。
(暗電流混入の抑制効果)
上述したように、信号電荷の保持期間が平均して長いため、暗電流混入の影響も受けやすい。
しかしながら、第4実施形態では、転送ゲート3bにより、この格納部13への暗電流混入を効果的に抑制することができる(なお、暗電流混入を抑制する原理については、第3実施形態と同じため、ここでの説明を省略する)。
《第5実施形態》
図7は、第5実施形態の固体撮像装置500を示す図である。図7[A]には、画素部分の平面構成を示す。また、図7[B]には、図7[A]に示すA−A′箇所の断面構成を示す。なお、この断面構成では、垂直信号線8などの配線パターンを省略して示す。
固体撮像装置500の構造上の特徴は、転送ゲート3cを、画素区画のほぼ全体まで広げた点である。さらに、転送ゲート3cには、光電変換部1と浮遊拡散部2とを基板厚み方向に結ぶ箇所に開口部を設け、トンネル部3xとしている。なお、このトンネル部3xの内壁も、絶縁膜で覆われる。
第5実施形態では、転送ゲート3cに転送電圧を印加することで、このトンネル部3xの内壁内側に電子を引き寄せ、N型チャネルを形成する。このトンネル部3xでは、内壁全体から転送電圧がかかるため、N型チャネルを更に効率的に発生させることができる。
このトンネル部3x内のチャネルを介して、光電変換部1の信号電荷は浮遊拡散部2へ転送される。
なお、その他の構造や動作については、第3実施形態と同じため、ここでの重複説明を省略する。
(第5実施形態の効果など)
第5実施形態では、転送ゲート3cを、画素区画のほぼ全体まで広げる。そのため、画素区画のほぼ全体に対して、第3実施形態で説明した効果(電荷混入の抑制効果、漏光の抑制効果、および暗電流混入の抑制効果)を得ることができる。
なお、トンネル部3xの開口面積は、信号電荷の転送に支障がない範囲で、なるべく小さくすることが好ましい。トンネル部3xの開口面積を最小サイズとすることにより、第3実施形態で説明した効果(電荷混入の抑制効果、漏光の抑制効果、および暗電流混入の抑制効果)を最大限に得ることができる。
《第6実施形態》
図8は、第6実施形態の固体撮像装置600を示す図である。図8[A]には、画素部分の平面構成を示す。また、図8[B]には、図8[A]に示すA−A′箇所の断面構成を示す。なお、この断面構成では、垂直信号線8などの配線パターンを省略して示す。
固体撮像装置600の構造上の特徴は、転送ゲート3cを、画素区画または受光領域のほぼ全体まで広げた点である。なお、転送ゲート3cを受光領域のほぼ全体まで広げた場合には、受光領域の全画素に対して、1枚の転送ゲート3cが配置される。
また、転送ゲート3cには、光電変換部1と格納部13とを基板厚み方向に結ぶ箇所に開口部を設け、トンネル部3xとする。なお、このトンネル部3xの内壁も、絶縁膜で覆われる。
第6実施形態では、転送ゲート3cに転送電圧を印加することで、トンネル部3xの内側に電子を引き寄せ、N型チャネルをトンネル部3xに形成する。このチャネルを介して、光電変換部1の信号電荷を格納部13へ転送することができる。
また、第6実施形態では、転送ゲート3bに転送電圧を印加して、光電変換部1の信号電荷を格納部13に一括に転送することにより、グローバルシャッタ機能を実現することができる。
なお、その他の構造や動作については、第4実施形態と同じため、ここでの重複説明を省略する。
(第6実施形態の効果など)
第6実施形態では、転送ゲート3cを、画素区画または受光領域のほぼ全体まで広げる。そのため、画素区画または受光領域のほぼ全体に対して、第4実施形態で説明した効果(電荷混入の抑制効果、漏光の抑制効果、および暗電流混入の抑制効果)を得ることができる。
《製造方法の説明》
図9〜図11は、上述した固体撮像装置600の製造方法を説明する図である。なお、その他の固体撮像装置100〜500の製造方法については、半導体回路のレイアウトの違いに合わせて、本製造方法のパターンニング等を一部変更すればよい。
以下、図9〜図11に示す工程順に、固体撮像装置600の製造方法を説明する。
[図9A] まず、半導体基板51の第1主面側に、半導体基体となるPウェル層101を形成する。このPウェル層101の第1主面側にエッチングなどを施して、転送ゲート3cの予定箇所にトレンチ部53を形成する。なお、このトレンチ部53の形成に当たって、トンネル部3xの予定箇所にはPウェル層101を凸状に残す。次に、このトレンチ部53の内面を覆うように、絶縁膜54を第1主面側に形成する。
[図9B] 続いて、トレンチ部53に対して導電材31(ポリシリコンなど)を堆積する。堆積後の導電材31に対して、その上面を覆うように絶縁膜56を形成する。
[図9C] 導電材31の上面を覆う絶縁膜56を残して、それ以外の箇所の絶縁膜56を除去する。この工程によって、導電材31の周囲を絶縁膜54,56で覆った転送ゲート3cが完成する。
[図10D] 次に、CVD法(例えば、エピタキシャル成長法)によって、Pウェル層101の第1主面側にP領域を追加し、転送ゲート3cをPウェル層101の内部に埋め込む。このとき、転送ゲート3cの存在によってPウェル層101に表面段差が発生する場合、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により、表面段差の平坦化を行う。なお、この段階で、素子分離(画素分離など)も行ってもよい。
[図10E] 転送ゲート3cのコンタクトホール61を第1主面側から形成する。次いで、絶縁膜63を形成する。この後、パターンニングを行い、コンタクトホール61の側壁に絶縁膜を残し、かつ転送ゲート3cの表面からは絶縁膜を除去する。
[図10F] コンタクトホール61を埋めるように、導電材(ポリシリコンなど)を堆積する。次に、第1主面側の導電材をエッチングなどでパターンニング除去することにより、転送ゲート3cの端子64を第1主面側に形成する。なお、このエッチング時に、第1主面側のポリシリコンゲート(第2転送ゲート10、リセットゲート4、増幅素子5のゲート5G、選択ゲート6など)を一緒に形成してもよい。
[図11G] Pウェル層101の第1主面側からN型不純物をイオン注入し、格納部13、浮遊拡散部2、リセットドレイン11、増幅素子5のソース5s、垂直信号線8のコンタクト領域6xを形成する。
なお、格納部13の底部が転送ゲート3cのトンネル部3xに届くよう、格納部13は比較的深めに形成される。一方、それ以外の領域(浮遊拡散部2、リセットドレイン11、ソース5s、コンタクト領域6x)の底部については、転送ゲート3cの周囲に発生するチャネルと接触しないよう、比較的浅めに形成される。
続いて、Pウェル層101の第1主面側に、金属配線や層間絶縁膜65などを形成する。
[図11H] 層間絶縁膜65の上に、支持材67を形成または貼り付けて、Pウェル層101の第1主面側を補強する。このように第1主面側を補強した状態で、半導体基板51をCMP法で10μm程度まで研磨する。なお、この支持材67側にパッドや周辺回路などを別途形成してもよい。
[図11I] 次に、第2主面側からN型不純物をイオン注入して、画素単位の光電変換部1(埋め込み型フォトダイオード)をパターン形成する。
さらに、第2主面側からP型不純物を表面近傍にイオン注入し、空乏化阻止層68を形成する。この空乏化阻止層68によって、光電変換部1の表面空乏化を防ぐことにより、第2主面側の酸化シリコン界面からの暗電流混入を抑制することができる。
なお、隣接画素間における光電変換部1への電荷混入(クロストーク)を防止するために、隣接画素間にP+型のチャネルストップを形成してもよい。
次に、遮光膜やパッシベーション膜などの形成工程、色フィルタやマイクロレンズを第2主面側に形成する工程などを経て、固体撮像装置600が完成する。
《実施形態の補足事項》
なお、上述した実施形態では、説明を簡明にするため、半導体の導電型や材料を明記した。しかしながら、本発明はこれらの導電型や材料に限定されるものではない。例えば、導電型の一部または全部を逆にすることも可能である。また、導電材の材料として減光性や遮光性を有する素材(例えば白金などの金属材料)を使用してもよい。
また、上述した実施形態では、Pウェル層101を半導体基体とするケースについて説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、半導体のウェハ基板を半導体基体として加工することにより、本発明の固体撮像装置を構成してもよい。
なお、上述した第3および第4の実施形態では、転送ゲートの外周域にチャネルを形成する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、転送ゲートに、光電変換部と転送先とをつなぐ中間層を通すためのトンネル部を設けてもよい。
さらに、本発明は、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明は、特許請求の範囲によって示されるものであって、本発明は明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
以上説明したように、本発明は、固体撮像装置などに利用可能な技術である。
固体撮像装置100の画素配列と周辺回路を示す図である。 第1実施形態の固体撮像装置100を示す図である。 第2実施形態の固体撮像装置200を示す図である。 第3実施形態の固体撮像装置300を示す図である。 漏光抑制の原理を説明する図である。 第4実施形態の固体撮像装置400を示す図である。 第5実施形態の固体撮像装置500を示す図である。 第6実施形態の固体撮像装置600を示す図である。 固体撮像装置600の製造方法を説明する図である。 固体撮像装置600の製造方法を説明する図である。 固体撮像装置600の製造方法を説明する図である。
符号の説明
1…光電変換部,2…浮遊拡散部,3…転送ゲート,3a…転送ゲート,3b…転送ゲート,3c…転送ゲート,3x…トンネル部,4…リセットゲート,5…増幅素子,6…選択ゲート,7…電源線,8…垂直信号線,10…第2転送ゲート,11…リセットドレイン,13…格納部,31…導電材,51…半導体基板,53…トレンチ部,54…絶縁膜,61…コンタクトホール,64…端子,65…層間絶縁膜,67…支持材,100…固体撮像装置,101…Pウェル層,200…固体撮像装置,300…固体撮像装置,400…固体撮像装置,500…固体撮像装置,600…固体撮像装置

Claims (7)

  1. 第1主面に配線層を有し、反対側の第2主面に受光領域を有する半導体基体と、
    前記第2主面側に画素単位に配列され、光電変換により信号電荷を生成する光電変換部と、
    前記第1主面側に設けられ、前記光電変換部の少なくとも一部と、中間層を介して対向する不純物領域と、
    前記半導体基体の内部に絶縁膜で覆われて配置され、前記中間層に基板厚み方向のチャネルを発生させることで、前記光電変換部から前記不純物領域へ前記信号電荷を転送する転送ゲートと、
    前記第1主面側に設けられ、前記不純物領域の電気的状態に基づく画素出力を走査出力する画素出力回路と
    を備えたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    前記転送ゲートは、前記光電変換部と前記不純物領域との間に配置される
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 請求項2に記載の固体撮像装置において、
    前記転送ゲートは、前記光電変換部と前記画素出力回路との間まで延長して設けられる
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の固体撮像装置において、
    前記転送ゲートには、前記光電変換部と前記不純物領域とをつなぐ前記中間層を通すためのトンネル部が開口する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記不純物領域は、前記転送ゲートによって前記光電変換部から読み出された前記信号電荷を一旦保持する格納部であり、
    前記画素出力回路は、前記格納部に画素単位に保持される前記信号電荷に基づいて、前記画素出力の走査読み出しを行う
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の固体撮像装置において、
    前記転送ゲートによる電荷転送の期間を除いて、前記転送ゲートには周辺空乏化を阻止する電圧が印加される
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  7. 半導体基体の第1主面側にトレンチ部を形成し、前記トレンチ部の内面に絶縁膜を形成する工程と、
    前記トレンチ部に導電材を堆積し、前記導電材を覆う絶縁膜を追加形成して、転送ゲートとする工程と、
    前記転送ゲートの上に第1導電型の層を形成して、前記転送ゲートを埋め込む工程と、
    前記第1主面側から前記導電材に到達するコンタクトホールを形成し、コンタクトホールの側壁を絶縁膜で覆う工程と、
    前記コンタクトホールに導電材を通して、前記転送ゲートの端子を前記第1主面側に引き出す工程と、
    前記第1主面に第2導電型の不純物領域、および画素出力回路を形成する工程と、
    前記第1主面を支持材で補強し、前記第2主面を加工して薄板化する工程と、
    前記第2主面に画素単位の光電変換部を形成する工程と
    を備えたことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
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