[go: up one dir, main page]

JP2008055478A - 仕上げ加工方法 - Google Patents

仕上げ加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008055478A
JP2008055478A JP2006236465A JP2006236465A JP2008055478A JP 2008055478 A JP2008055478 A JP 2008055478A JP 2006236465 A JP2006236465 A JP 2006236465A JP 2006236465 A JP2006236465 A JP 2006236465A JP 2008055478 A JP2008055478 A JP 2008055478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser beam
wall
picosecond laser
pilot hole
irradiated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006236465A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kobayashi
崇 小林
Hiroaki Yamagishi
弘昭 山岸
Masanobu Ishikawa
正信 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006236465A priority Critical patent/JP2008055478A/ja
Publication of JP2008055478A publication Critical patent/JP2008055478A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

【課題】下穴内壁の仕上げ加工精度を高めつつ、仕上げ加工をより短時間に行う。
【解決手段】ワーク23に下穴23Lを開けた後、この下穴23Lの内壁(凝固部23k)にピコ秒レーザ光17を照射して内壁を平滑に仕上げ加工する。ピコ秒レーザ光17では、従来のような放電加工で仕上げ加工するのに比べてエネルギー密度を大きくすることが可能であり、ピコ秒レーザ光17がワーク23に照射された時にはワーク23の照射部分の温度が瞬時に高温になり、仕上げ加工をより短時間で行える。また、ピコ秒レーザ光17のパルス幅T4が非常に小さい、即ち、ピコ秒レーザ光17の照射時間が非常に短いため、ピコ秒レーザ光17の照射部分に近い部分の温度が上昇しにくく、熱影響部が生じにくいから、下穴23Lの内壁の仕上げ精度が向上し、下穴内壁がより平滑になる。
【選択図】図3

Description

本発明は、仕上げ加工方法の改良に関するものである。
従来の仕上げ加工方法として、レーザー光線によってワークに過小穴を開けた後、この過小穴を放電加工で仕上げ加工することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第2623296号公報
特許文献1の第4A図及び第4B図を以下の図4(a),(b)で説明する。なお、符号は振り直した。
図4(a),(b)は従来の仕上げ加工方法を示す作用図である。
(a)はレーザーヘッド101から発射されたレーザー光線102でノズル部品103に過小穴104を開けた状態を示す。
(b)は過小穴104に放電加工用のワイヤ電極106を挿入しながら過小穴104の壁107を仕上げ加工することを示す。放電加工であるから、壁107の仕上げ精度は高い。
上記した過小穴104の壁107の仕上げ加工を更に短時間に行い、生産性を向上させるためには、高い仕上げ精度を確保しつつ放電加工よりも更に高速な加工方法が望まれる。
本発明の目的は、下穴内壁の仕上げ加工精度を高めつつ、仕上げ加工をより短時間に行うことにある。
請求項1に係る発明は、部材に下穴を開けた後、この下穴の内壁にピコ秒レーザ光を照射して内壁を平滑に仕上げ加工することを特徴とする。
作用として、部材に予め下穴を開け、次に、下穴の内壁にピコ秒レーザ光を照射する。
ピコ秒レーザ光では、従来のような放電加工で仕上げ加工するのに比べてエネルギー密度を大きくすることが可能であり、ピコ秒レーザ光が部材に照射された時には部材の照射部分の温度が瞬時に高温になり、仕上げ加工をより短時間で行える。
また、ピコ秒レーザ光のパルス幅が非常に小さい、即ち、ピコ秒レーザ光の照射時間が非常に短いため、ピコ秒レーザ光の照射部分に近い部分の温度が上昇しにくく、熱影響部が生じにくいから、下穴内壁の仕上げ精度が向上し、下穴内壁がより平滑になる。
請求項2に係る発明は、ピコ秒レーザ光を下穴の内径よりも小さく集光させ、下穴の内壁を蒸発除去加工することを特徴とする。
作用として、ピコ秒レーザ光を下穴の内径よりも小さく集光させ、下穴の内壁に照射して内壁を溶融、そして蒸発させる蒸発除去加工で徐々に除去すれば、下穴内壁の仕上げ精度が向上する。更に、ピコ秒レーザ光による熱影響部が生じにくいことからも、下穴内壁の仕上げ精度がより一層向上し、下穴内壁がより平滑になる。
請求項3に係る発明は、ピコ秒レーザ光を部材と相対的に旋回させながら照射することを特徴とする。
作用として、ピコ秒レーザ光が下穴内壁の各部に均等に照射され、内壁の仕上げ精度がより向上する。また、ピコ秒レーザ光が下穴に局部的に照射されることがないため、熱影響部がより一層生じにくい。
請求項4に係る発明は、ピコ秒レーザ光を内壁に照射したときに内壁が溶融し蒸発して発生する蒸気を蒸気除去装置で吸引又は圧送することを特徴とする。
作用として、発生した蒸気が蒸気除去装置で吸引又は圧送されるため、蒸気によってピコ秒レーザ光が遮られることがない。
請求項5に係る発明は、ピコ秒レーザ光を発振するレーザ発振器のピーク出力は、300kW〜1MWであることを特徴とする。
作用として、レーザ発振器のピーク出力が300kW未満では、例えば、部材を金属とした場合には、金属蒸発が発生しにくくなり、蒸発除去加工に多くの時間を要する。
レーザ発振器のピーク出力が1MWを超えると、下穴の内壁に熱影響部が生じやすくなる。
請求項6に係る発明は、ピコ秒レーザ光のパルス繰返し周期のうちの非照射時間を、パルス繰返し周期のうちのパルス幅の500倍以上としたことを特徴とする。
作用として、ピコ秒レーザ光のパルス繰返し周期のうちの非照射時間が、パルス繰返し周期のうちのパルス幅の500倍未満であると、部材への入熱量が大きくなり、下穴内壁で熱影響部が生じやすくなる。
請求項1に係る発明では、部材に下穴を開けた後、この下穴の内壁にピコ秒レーザ光を照射して内壁を平滑に仕上げ加工するので、下穴内壁に熱影響部が生じにくくなり、下穴内壁を精度良く平滑に仕上げることができるとともに、ピコ秒レーザ光の高エネルギー密度によって下穴内壁をより短時間に仕上げることができる。
請求項2に係る発明では、ピコ秒レーザ光を下穴の内径よりも小さく集光させ、下穴の内壁を蒸発除去加工するので、下穴の内壁の小さな範囲を徐々に蒸発除去加工することができ、下穴の内壁をより精度よく平滑に加工することができる。
請求項3に係る発明では、ピコ秒レーザ光を部材と相対的に旋回させながら照射するので、ピコ秒レーザ光を下穴の内壁の各部により均等に照射することができ、下穴の内壁をより平滑に仕上げることができる。また、下穴に局部的に照射されることがないため、熱影響部をより一層生じにくくすることができる。
請求項4に係る発明では、ピコ秒レーザ光を内壁に照射したときに内壁が溶融し蒸発して発生する蒸気を蒸気除去装置で吸引又は圧送するので、蒸気によってピコ秒レーザ光が遮られることがなく、良好に仕上げ加工することができる。
請求項5に係る発明では、ピコ秒レーザ光を発振するレーザ発振器のピーク出力を、300kW〜1MWとしたので、下穴内壁の蒸発除去加工を短時間で行うことができるとともに下穴内壁に熱影響部を生じにくくすることができる。
請求項6に係る発明では、ピコ秒レーザ光のパルス繰返し周期のうちの非照射時間を、パルス繰返し周期のうちのパルス幅の500倍以上としたので、ピコ秒レーザ光の非照射時間を大きくすることで、下穴内壁に熱影響部を生じにくくすることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るレーザ加工装置の説明図であり、レーザ加工装置10は、ナノ秒レーザ光11を発振するナノ秒レーザ発振器12と、ピコ秒レーザ光13を発振する超短パルスレーザ発振器14と、この超短パルスレーザ発振器14から発振されたピコ秒レーザ光13を増幅する増幅器16と、この増幅器16から出力されたピコ秒レーザ光17を反射させるミラー18と、ピコ秒レーザ光17を透過させるとともにナノ秒レーザ発振器12で発振されたナノ秒レーザ光11を反射させるミラー21と、これらのナノ秒レーザ光11又はピコ秒レーザ光17の集光位置を変化させるビームローテータ22と、ナノ秒レーザ光11又はピコ秒レーザ光17をワーク23(例えば、鋼材)に集光させる集光レンズ24と、ワーク23を載せるテーブル26と、ワーク23にナノ秒レーザ光11又はピコ秒レーザ光17を照射したときにワーク23から発生する蒸気を吸引する吸引装置27と、ナノ秒レーザ発振器12、超短パルスレーザ発振器14、ビームローテータ22の作動及びテーブル26の水平移動を制御する制御装置28とからなる。なお、31は吸引装置27に備える吸引ダクトである。
ナノ秒レーザ光11は、ナノ秒レーザ発振器12でパルス発振により生成されたパルスレーザ光であり、そのパルス幅がナノ秒のオーダー、即ち10−9秒のオーダーのものである。
ナノ秒レーザ発振器12は、レーザ媒質(即ち、発光物質)としてYAG等を用いたものである。
ピコ秒レーザ光13は、超短パルスレーザ発振器14でパルス発振により生成されたパルスレーザ光であり、そのパルス幅がピコ秒のオーダー、即ち10−12秒のオーダーのものである。
超短パルスレーザ発振器14は、レーザ媒質としてイットリビウム(Ytterbium)を用いたものであり、例えば、パルス繰返し周波数が500kHz〜100MHzのシード光(種光)用レーザを発振することができるシード光用レーザ発振器である。このようなシード光用レーザ発振器は市販されているため、安価に入手することができる。
まず、以上に述べたナノ秒レーザ光11によってワーク23に下穴を開ける下穴加工工程を次に説明する。
図2(a)〜(e)は本発明に係るレーザ加工装置による下穴加工工程を示す作用図である。
(a)において、ワーク23の上面23aに集光レンズの焦点が一致するように調整してワーク23の上面23aにナノ秒レーザ光11を照射する。なお、D0は焦点におけるナノ秒レーザ光11の集光径(即ち、スポット径)であり、例えば、集光径D0=約100μmである。
これにより、ワーク23の上面23aは融点に達して溶融し始める。23bは溶融部である。
ナノ秒レーザ光11は、その横断面形状が円形でない場合には、その光軸を回転させることで横断面を円形にすることがある。しかし、光軸を回転させると、回転させる装置の精度によりナノ秒レーザ光のワークへの照射部分が広がり、加工径が大きくなる。
本実施形態では、ナノ秒レーザ光11の光軸を回転させないので、照射範囲を小さくすることができる。ただし、ワーク23への照射部分は円形でなくなる場合があるので、後工程である仕上げ加工工程で仕上げ加工と共に円形となるように加工する。従って、特別に円形に加工する工程は設けていない。
(b)において、ナノ秒レーザ光11が照射されたワーク23には(a)のときよりも大きな溶融部23dが出来る。
溶融部23dの中央部は、周囲よりも温度が高いために、沸点に達して蒸気23eが盛んに発生するため、蒸気23eの圧力で外側に押し退けられる。この蒸気23eがナノ秒レーザ光11を遮ると、ワーク23の穴開けに支障をきたすので、吸引装置の吸引ダクト31から吸引する。
(c)は、ナノ秒レーザ光が照射されない非照射時間での状態を示す。(b)に示した溶融部23dの母材に近い部分は凝固して凝固部23fとなり、この凝固部23fの内側に未凝固状態にある溶融部23gが残る。
以降は、(b)及び(c)と同様な照射と非照射とを繰り返す。
(d)は、ワーク23の上面23aから下面23jに貫通する下穴23Lが開けられた状態を示す。23kは加工中に一旦溶融し、そして凝固して下穴23Lの表層に出来た筒状の凝固部、23mは凝固部23kの周囲に出来た熱影響部(複数の点で示される層状の部分)、33は下穴23Lの内面である。
熱影響部23mは、凝固部23kと、ワーク23の熱影響を受けていない部分(即ち、母材原質域)との間の部分で、母材に対して組織が変化している部分である。
ここで、下穴23Lの内径(即ち、凝固部23kの内径)をD1、凝固部23kの外径をD2、熱影響部23mの外径をD3、下穴23Lの穴深さ(ここでは、ワーク23の厚さに一致する。)をdeとする。下穴23Lの穴深さdeは、例えば、小さくとも1mmである。
上記した凝固部23kの層厚さ(D2−D1)/2は、下穴23Lの内径D1の10〜40%である。
(e)は、(a)〜(c)に示したナノ秒レーザ光の発振器であるナノ秒レーザ発振器12(図1参照)の出力と時間との関係を示すグラフであり、縦軸は出力、横軸は時間を表す。
ナノ秒レーザ発振器の出力はゼロからピーク出力P1までパルス状に変化する。図中のT1はパルス幅、即ちナノ秒レーザ光の照射時間(即ち、パルス幅T1は10−9秒のオーダーである。)、T2はナノ秒レーザ光の非照射時間、T0はパルス繰返し周期である。このパルス繰返し周期T0から求められるパルス繰返し周波数(発振周波数)は、例えば、1kHz〜50kHzである。
このように、パルスレーザ光であるナノ秒レーザ光をワークにパルス繰返し周期T0毎に照射時間T1だけ照射することで、段階的に母材を溶融・蒸発させて下穴加工することができる。
ナノ秒レーザ光では、照射時間がピコ秒レーザ光に比べて長いため、パルスエネルギーを大きくすることができ、蒸発除去加工量を多くすることができて、下穴をより高速で開けることができる。
次に、以上に述べたピコ秒レーザ光17によってワーク23の下穴23Lの内壁を仕上げる仕上げ加工工程を説明する。
図3(a)〜(d)は本発明に係るレーザ加工装置による下穴の仕上げ加工工程を示す作用図である。
(a)において、前工程である下穴加工工程では、下穴23Lの表層に精度を低下させる凝固部23kが残っているので、この凝固部23k(あるいは凝固部23kとこの周囲の熱影響部23m)をピコ秒レーザ光17で除去する。本実施形態では下穴23Lに出来ている凝固部23kを厚さを有する内壁とし、この内壁にピコ秒レーザ光17を照射して除去し、内面の精度が高い平滑な穴を形成する。
まず、ワーク23の凝固部23kの上端面に集光レンズの焦点が一致するように調整して、ビームローテータによってピコ秒レーザ光17が筒状の凝固部23kの端面に常に照射されるように渦巻き状に照射される位置を変更する。(凝固部23kと熱影響部23mとを除去する場合は、凝固部23kと熱影響部23mとの両端面にピコ秒レーザ光17を照射する。)
これにより、ワーク23の凝固部23kは渦巻き状に除去される。
(b)は凝固部23kの除去の途中の状態を示す。ピコ秒レーザ光17を照射中は、凝固部23kが沸点に達して蒸気23pが発生するため、この蒸気23pを吸引装置の吸引ダクト31(吸引ダクト31は吸引ダクト31a,31bからなる。)で吸引し、蒸気23pによって仕上げ加工が阻害されるのを防止する。
仕上げ加工が進むにつれて、ピコ秒レーザ17の入光側とは反対側の吸引ダクト31bで吸引する方がよい。レーザ光を遮ることなく加工することができるからである。例えば、入光側から焦点位置までの距離に比して、吸引ダクト31bの負圧を上げるように図示しない制御手段で制御してもよいし、また、吸引ダクト31aを利用して、吸引ダクト31aから気体を噴出させて気流を作り、入光側とは反対側から吸引ダクト31bで気体と共に蒸気23pを吸引してもよい。
凝固部23kの除去は、引き続きワーク23の下面まで行う。なお、35は下穴23Lの仕上げ加工が完了した仕上げ完了穴であり、仕上げ完了穴35の内面36は精度良く平滑に仕上げられている。
ピコ秒レーザ17による蒸発除去加工中は、後述するように加工部分に近い部分、即ち、仕上げ完了穴35に熱影響部が生じにくい。仕上げ完了穴35の内壁36はもともと熱影響部23mであるが、この熱影響部23mの熱影響度合がピコ秒レーザ17による加工を行っても更に大きくなりにくい。
凝固部23kと熱影響部23mとの両方をピコ秒レーザ17で蒸発除去加工した場合には、熱影響部23mに隣接していた母材には熱影響部が生じにくい。
(c)は凝固部23kの平面図であり、この凝固部23kに集光径D4のピコ秒レーザ光17を矢印の向きに回転させながら照射する状態を示す。ピコ秒レーザ光17の集光径D4は、例えば、5μmである。
(d)は、(a),(b)に示したピコ秒レーザ光の発振器である超短パルスレーザ発振器14(図1参照)の出力と時間との関係を示すグラフであり、縦軸は出力、横軸は時間を表す。
超短パルスレーザ発振器の出力はゼロからピーク出力P2までパルス状に変化する。図中のT4はパルス幅、即ちピコ秒レーザ光の照射時間(即ち、パルス幅T4は10−12秒のオーダーである。)、T5はピコ秒レーザ光の非照射時間、T3はパルス繰返し周期である。
上記の非照射時間T5は、例えば、パルス幅T4の500倍以上の時間である。
パルス繰返し周期T3から求められるパルス繰返し周波数(発振周波数)は、例えば、100kHz〜1.1MHzである。
このように、エネルギー密度を高くすることが可能なピコ秒レーザ光をワークにパルス繰返し周期T3毎に照射時間T4だけ照射することで、段階的に瞬時に母材を溶融・蒸発させて下穴23Lの凝固部23kを削除して高速で仕上げ加工することができる。
また、ピコ秒レーザ光で仕上げ加工を行う場合には、パルス繰返し周期T3に非照射時間T5を有するから、この非照射時間T5でワークへの入熱をコントロールすることができ、連続発振によるレーザ光に比べて、ワークの照射箇所近傍での温度上昇を抑えることができ、熱影響部を生じにくくすることができる。
以上の図3(a)〜(d)に示したように、本発明は第1に、部材としてのワーク23に下穴23Lを開けた後、この下穴23Lの内壁(凝固部23k)にピコ秒レーザ光17を照射して内壁を平滑に仕上げ加工することを特徴とする。
ピコ秒レーザ光17では、従来のような放電加工で仕上げ加工するのに比べてエネルギー密度を大きくすることができ、ピコ秒レーザ光17がワーク23に照射された時にはワーク23の照射部分の温度が瞬時に高温になり、仕上げ加工をより短時間で行うことができる。
また、ピコ秒レーザ光17のパルス幅T4が非常に小さいため、ピコ秒レーザ光17の照射部分に近い部分の温度が上昇しにくく、熱影響部が生じにくいから、下穴23Lの内壁の仕上げ精度が向上し、下穴23Lの内壁をより平滑にすることができる。
本発明は第2に、ピコ秒レーザ光17を下穴23Lの内径D1(図2(d)参照)よりも小さく集光させ、下穴23Lの内壁を蒸発除去加工することを特徴とする。
ピコ秒レーザ光17を下穴23Lの内径D1よりも小さく集光させ、下穴23Lの内壁に照射して内壁を溶融、そして蒸発させる蒸発除去加工で小さな範囲を徐々に除去すれば、下穴23Lの内壁の仕上げ精度を向上させることができる。
更に、ピコ秒レーザ光17による熱影響部が生じにくいことからも、下穴23Lの内壁の仕上げ精度がより一層向上し、下穴23Lの内壁をより平滑にすることができる。
本発明は第3に、ピコ秒レーザ光17をワーク23と相対的に旋回させながら照射することを特徴とする。
これにより、ピコ秒レーザ光17を下穴23Lの内壁の各部により均等に照射することができ、下穴23Lの内壁をより平滑に仕上げることができる。また、下穴23Lの内壁に局部的に照射されることがないため、熱影響部をより一層生じにくくすることができる。
本発明は第4に、ピコ秒レーザ光17を内壁に照射したときに内壁が溶融し蒸発して発生する蒸気23eを蒸気除去装置としての吸引装置27で吸引することを特徴とする。
これにより、蒸気23eによってピコ秒レーザ光17が遮られることがなく、良好に仕上げ加工することができる。
本発明は第5に、ピコ秒レーザ光17を発振する超短パルスレーザ発振器14(図1参照)のピーク出力は、300kW〜1MWであることを特徴とする。
超短パルスレーザ発振器14のピーク出力が300kW未満では、例えば、ワーク23を金属とした場合には、金属蒸発が発生しにくくなり、蒸発除去加工に多くの時間を要する。
超短パルスレーザ発振器14のピーク出力が1MWを超えると、下穴23Lの内壁に熱影響部が生じやすくなる。
従って、本発明では、超短パルスレーザ発振器14のピーク出力を、300kW〜1MWとしたので、下穴23Lの内壁の蒸発除去加工を短時間で行うことができるとともに下穴23Lの内壁に熱影響部を生じにくくすることができる。
本発明は第6に、ピコ秒レーザ光17のパルス繰返し周期T3のうちの非照射時間T5を、パルス繰返し周期T3のうちのパルス幅T4の500倍以上としたことを特徴とする。
ピコ秒レーザ光17のパルス繰返し周期T3のうちの非照射時間T5が、パルス繰返し周期T3のうちのパルス幅T4の500倍未満であると、ワーク23への入熱量が大きくなり、下穴23Lの内壁で熱影響部が生じやすくなる。
従って、本発明では、ピコ秒レーザ光17の非照射時間T5をパルス幅T4の500倍以上としたので、ピコ秒レーザ光17の非照射時間T5を大きくすることができ、下穴23Lの内壁に熱影響部を生じにくくすることができる。
尚、本実施形態では、図2に示したように、ナノ秒レーザ光11でワーク23の下穴23Lを開けたが、これに限らず、切削加工、塑性加工等のレーザ加工以外の加工で穴23Lを開けてもよい。
本実施形態では、図1に示したように、蒸気除去装置として吸引装置27を用いたが、これに限らず、蒸気除去装置として、蒸気に圧縮空気を吹き付けて蒸気を圧送することで蒸気がピコ秒レーザ光を遮るのを防止する圧送装置を用いてもよい。
また、蒸気除去装置として、蒸気に液体窒素を吹き付けて蒸気を圧送してもよい。蒸気が急冷されて固化するので、部材に溶着してバリのように発生することを防止することができる。
更に、図示しない圧送装置の制御装置で、圧送流量を下げる方向に制御し、金属蒸気を多く残るようにさせてレーザ光を遮って、レーザ光から部材への入熱量をコントロールするようにしてもよい。
本発明の仕上げ加工方法は、部材の穴の仕上げに好適である。
本発明に係るレーザ加工装置の説明図である。 本発明に係るレーザ加工装置による下穴加工工程を示す作用図である。 本発明に係るレーザ加工装置による下穴の仕上げ加工工程を示す作用図である。 従来の仕上げ加工方法を示す作用図である。
符号の説明
14…レーザ発振器(超短パルスレーザ発振器)、17…ピコ秒レーザ光、22…ビームローテータ、23…部材(ワーク)、23p…蒸気、23k…内壁(凝固部)、23L…下穴、27…蒸気除去装置(吸引装置)、D1…下穴の内径(凝固部の内径)、T3…ピコ秒レーザ光のパルス繰返し周期、T4…ピコ秒レーザ光のパルス幅、T5…ピコ秒レーザ光の非照射時間、P2…レーザ発振器の出力(超短パルスレーザ発振器のピーク出力)。

Claims (6)

  1. 部材に下穴を開けた後、この下穴の内壁にピコ秒レーザ光を照射して前記内壁を平滑に仕上げ加工することを特徴とする仕上げ加工方法。
  2. 前記ピコ秒レーザ光を前記下穴の内径よりも小さく集光させ、前記下穴の内壁を蒸発除去加工することを特徴とする請求項1記載の仕上げ加工方法。
  3. 前記ピコ秒レーザ光を前記部材と相対的に旋回させながら照射することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の仕上げ加工方法。
  4. 前記ピコ秒レーザ光を前記内壁に照射したときに内壁が溶融し蒸発して発生する蒸気を蒸気除去装置で吸引又は圧送することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の仕上げ加工方法。
  5. 前記ピコ秒レーザ光を発振するレーザ発振器のピーク出力は、300kW〜1MWであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の仕上げ加工方法。
  6. 前記ピコ秒レーザ光のパルス繰返し周期のうちの非照射時間は、前記パルス繰返し周期のうちのパルス幅の500倍以上であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の仕上げ加工方法。
JP2006236465A 2006-08-31 2006-08-31 仕上げ加工方法 Pending JP2008055478A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006236465A JP2008055478A (ja) 2006-08-31 2006-08-31 仕上げ加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006236465A JP2008055478A (ja) 2006-08-31 2006-08-31 仕上げ加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008055478A true JP2008055478A (ja) 2008-03-13

Family

ID=39238836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006236465A Pending JP2008055478A (ja) 2006-08-31 2006-08-31 仕上げ加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008055478A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119458A1 (ja) * 2008-03-24 2009-10-01 丸文株式会社 ビーム加工装置、ビーム加工方法およびビーム加工基板
JP2011011203A (ja) * 2009-06-05 2011-01-20 Panasonic Corp ディスプレイパネルへの塗布方法および装置、ディスプレイパネルの製造方法および装置
JP2011103456A (ja) * 2009-10-13 2011-05-26 Mitsubishi Materials Corp 電極板の通気孔形成方法
JP2015061731A (ja) * 2013-08-20 2015-04-02 三菱重工業株式会社 レーザ加工方法及びレーザ加工装置
WO2017221931A1 (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 三菱重工業株式会社 レーザ加工装置およびレーザ加工方法
CN109822237A (zh) * 2018-12-26 2019-05-31 惠州市金百泽电路科技有限公司 一种用于陶瓷电路板的高真圆度通孔激光加工方法
JP2020073290A (ja) * 2016-03-29 2020-05-14 三菱重工業株式会社 レーザ表面加工装置
JP7290239B1 (ja) 2023-04-21 2023-06-13 株式会社EX-Fusion レーザ切断加工方法及びレーザ切断加工装置
JP2023091835A (ja) * 2021-12-21 2023-07-03 住友金属鉱山株式会社 金属ロールの製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1190667A (ja) * 1997-09-25 1999-04-06 Murata Mfg Co Ltd レーザ加工用シート保持装置
JP2004074211A (ja) * 2002-08-15 2004-03-11 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザ加工方法
JP2004160463A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Hyogo Prefecture レーザ加工装置および該装置を用いた被加工物の加工方法
JP2004351513A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Toppan Printing Co Ltd 超短パルスレーザーによる材料加工方法、プリント配線板、及びその製造方法
JP2005349418A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Sumitomo Heavy Ind Ltd プリント配線基板のトレパニング加工装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1190667A (ja) * 1997-09-25 1999-04-06 Murata Mfg Co Ltd レーザ加工用シート保持装置
JP2004074211A (ja) * 2002-08-15 2004-03-11 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザ加工方法
JP2004160463A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Hyogo Prefecture レーザ加工装置および該装置を用いた被加工物の加工方法
JP2004351513A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Toppan Printing Co Ltd 超短パルスレーザーによる材料加工方法、プリント配線板、及びその製造方法
JP2005349418A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Sumitomo Heavy Ind Ltd プリント配線基板のトレパニング加工装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075996A (ja) * 2008-03-24 2010-04-08 Marubun Corp ビーム加工装置、ビーム加工方法およびビーム加工基板
WO2009119458A1 (ja) * 2008-03-24 2009-10-01 丸文株式会社 ビーム加工装置、ビーム加工方法およびビーム加工基板
JP2011011203A (ja) * 2009-06-05 2011-01-20 Panasonic Corp ディスプレイパネルへの塗布方法および装置、ディスプレイパネルの製造方法および装置
JP2011103456A (ja) * 2009-10-13 2011-05-26 Mitsubishi Materials Corp 電極板の通気孔形成方法
US8709328B2 (en) 2009-10-13 2014-04-29 Mitsubishi Materials Corporation Method for forming ventilation holes in an electrode plate
JP2015061731A (ja) * 2013-08-20 2015-04-02 三菱重工業株式会社 レーザ加工方法及びレーザ加工装置
CN105473273B (zh) * 2014-02-28 2020-04-10 三菱重工业株式会社 激光加工方法及激光加工装置
WO2015129362A1 (ja) * 2014-02-28 2015-09-03 三菱重工業株式会社 レーザ加工方法及びレーザ加工装置
CN105473273A (zh) * 2014-02-28 2016-04-06 三菱重工业株式会社 激光加工方法及激光加工装置
US10792759B2 (en) 2014-02-28 2020-10-06 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Laser processing method and laser processing apparatus
JP2020073290A (ja) * 2016-03-29 2020-05-14 三菱重工業株式会社 レーザ表面加工装置
JP2017225994A (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 三菱重工業株式会社 レーザ加工装置およびレーザ加工方法
WO2017221931A1 (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 三菱重工業株式会社 レーザ加工装置およびレーザ加工方法
US11117221B2 (en) 2016-06-22 2021-09-14 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Laser machining device and laser machining method
CN109822237A (zh) * 2018-12-26 2019-05-31 惠州市金百泽电路科技有限公司 一种用于陶瓷电路板的高真圆度通孔激光加工方法
JP2023091835A (ja) * 2021-12-21 2023-07-03 住友金属鉱山株式会社 金属ロールの製造方法
JP7290239B1 (ja) 2023-04-21 2023-06-13 株式会社EX-Fusion レーザ切断加工方法及びレーザ切断加工装置
JP2024155513A (ja) * 2023-04-21 2024-10-31 株式会社EX-Fusion レーザ切断加工方法及びレーザ切断加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4833773B2 (ja) 微細穴開け加工方法
JP5432285B2 (ja) 面取りした端部を有する形状にガラスをレーザ加工する方法
JP6554670B2 (ja) レーザ溶接方法
US6359254B1 (en) Method for producing shaped hole in a structure
CN105339129B (zh) 借助激光束刺入金属工件中的方法
US6852946B2 (en) Laser-induced plasma micromachining
CN105980100B (zh) 借助绿光波长的激光脉冲点焊尤其由铜、铜合金、金或首饰材料构成的工件的方法和装置
JP2005179154A (ja) 脆性材料の割断方法およびその装置
JPWO2016059730A1 (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2014073526A (ja) 光学系及びレーザ加工装置
JP5873978B2 (ja) レーザ加工方法、およびノズルの製造方法
JP2004154813A (ja) レーザ加工方法および装置
WO2015008482A1 (ja) レーザ加工装置、レーザ加工方法、及びレーザ発振装置
JP2008055478A (ja) 仕上げ加工方法
JPH11267867A (ja) レーザ加工方法及び装置
JP2015199114A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP2005021964A (ja) レーザーアブレーション加工方法およびその装置
CN103648707B (zh) 用于断裂分割工件的方法、工件和激光器单元
JP2000237886A (ja) レーザーピアシング方法
JP2006159747A (ja) レーザ加工方法及びその装置
JP2008515643A (ja) 106〜109Wcm−2の範囲の放射照度と、10〜50kHzの範囲の繰返し率とを有するレーザを使用する硬質材料の加工処理装置及び加工処理方法
CN118159384A (zh) 用于制造带有被倒棱的切割边缘的工件部分的方法
CN102939182B (zh) 用于断离工件的方法和激光装置
JP2012066265A (ja) レーザ加工方法
JP2019147166A (ja) 光加工装置及び光加工物の生産方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110511

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111025