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JP2008050315A - まつ毛用化粧料 - Google Patents

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JP2008050315A JP2006229074A JP2006229074A JP2008050315A JP 2008050315 A JP2008050315 A JP 2008050315A JP 2006229074 A JP2006229074 A JP 2006229074A JP 2006229074 A JP2006229074 A JP 2006229074A JP 2008050315 A JP2008050315 A JP 2008050315A
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Abstract

【課題】まつ毛に簡単に良好なカールアップ効果を与え、塗布時にダマが発生せず、なおかつ、高い耐湿性を有し、使用中のカール保持効果が高く、仕上がりが美しいまつ毛用化粧料を提供すること。
【解決手段】下記の成分(A)及び(B)を含有することを特徴とするまつ毛用化粧料である。
(A)メタクリル酸及び/又はその塩(以下、モノマー(a)という)と、20℃の水100gへの溶解度が2g以下のモノマー(b)を構成単位として有し、ガラス転移温度(Tg1)が80℃以上である皮膜形成性ポリマー
(B)成分(A)以外の皮膜形成性ポリマーのエマルション
【選択図】なし

Description

本発明は、まつ毛用化粧料に関する。
目元を際立たせるというマスカラの化粧効果を高めるために、まつ毛を上向きにカールする性能、つまりカールアップ効果は非常に重要である。従来、カールアップ効果を高めるためには、種々の皮膜剤を用いたり、粉体を配合したりする方法がとられてきた。例えば、特許文献1では、低融点で柔軟性の高いキャンデリラワックスを有機溶剤にて分別抽出して得られるキャンデリラ樹脂を用いて、カールアップ効果やボリューム感を演出するというマスカラを提供している。また、特許文献2では、ケラチン繊維に接着可能で角質層の1%を超える収縮を起こす皮膜形成性ポリマーと高硬度のワックスの組み合わせにより、カールアップ効果とまつ毛を濃くする効果を発揮するマスカラを提供している。しかしながら、使用時にダマが発生しやすく、仕上がりが十分ではないという問題の他、カールしたまつげが時間の経過とともに下を向いてきてしまう、つまり、カール保持効果が低いという問題があった。特許文献3ではケラチン性物質に接着可能なポリマーとそれ以外のポリマー粒子やワックス等との組み合わせにより、カールアップ効果を与えるマスカラを提供している。また特許文献4では、非水系ポリマーディスパージョンと中空粉体の組み合わせにより、カールとその保持効果を高める方法が開示されているが、カール保持力が十分ではなく、使用時にダマが発生するといった問題があった。また、カールを保持する程度に粉体を多量配合すると、皮膜の均一性が低下して仕上がりが悪くなる、化粧崩れしやすくなるといった問題があった。
特開2003−95874号公報 特開平11−255619号公報 特開2003−55136号公報 特開2004−315420号公報
本発明の課題は、まつ毛に簡単に良好なカールアップ効果を与え、塗布時にダマが発生せず、なおかつ、使用中のカール保持効果と化粧持続効果が高く、仕上がりが美しいまつ毛用化粧料を提供することにある。
本発明者は、ガラス転移温度(Tg)が高い特定の皮膜形成性ポリマーと他の皮膜形成性ポリマーのエマルションを含有することで、上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、(A)メタクリル酸及び/又はその塩(以下、モノマー(a)という場合がある。)と、20℃の水100gへの溶解度が2g以下のモノマー(b)を構成単位として有し、ガラス転移温度(Tg1)が80℃以上である皮膜形成性ポリマー及び(B)成分(A)以外の皮膜形成性ポリマーのエマルションを含有するまつ毛用化粧料を提供するものである。
本発明のまつ毛用化粧料は、まつ毛に簡単に良好なカールアップ効果を与え、塗布時にダマが発生せず、なおかつ使用中の高いカール保持効果と化粧持続効果、及び美しい仕上がりを与えることができる。
本発明のまつ毛用化粧料は、メタクリル酸及び/又はその塩(モノマー(a))と、20℃の水100gへの溶解度が2g以下のモノマー(b)を構成単位として有するポリマー(A)及び成分(A)以外の皮膜形成性ポリマーのエマルション(B)を含むまつ毛用化粧料である。
[ポリマー(A)]
本発明に係るポリマー(A)は、皮膜形成性ポリマーであり、メタクリル酸及び/又はその塩(モノマー(a))と、20℃の水100gへの溶解度が2g以下のモノマー(b)を構成単位として有し、ガラス転移温度(Tg1)が80℃以上であることを特徴とする。ここで、皮膜形成性とは、ポリマーの水溶液又は水分散液をシャーレに広げて25℃で乾燥させた後、皮膜を形成する性質を有することをいう。ただし、乾燥に伴い割れが生じてもよく、一枚の膜として得られる必要もない。
ポリマー(A)のガラス転移温度(Tg1)は、カールアップ効果及び耐湿性向上の観点から、80℃以上であることが必要であり、100℃以上が好ましく、120℃以上がより好ましく、特に150℃以上が好ましい。また、ガラス転移温度(Tg1)は高ければ高いほどカールアップ効果向上の観点から好ましいが、製造上の制約から250℃以下が好ましく、さらに230℃以下が好ましい。ポリマー(A)のガラス転移温度(Tg1)は、高めに設定することによりポリマーの収縮性が向上し、カールアップ効果が高まると考えられる。
なお、ガラス転移温度(Tg1)は、示差走査熱量計(DSC)により測定された値をいう。具体的には、下記の連続する温度プログラム1〜4の条件で測定を行った場合、温度プログラム3で測定される値をガラス転移温度とする。
温度プログラム:
1.30 〜250℃:昇温速度 30℃/min,保持時間 1min
2.250〜−50℃:冷却速度200℃/min,保持時間10min
3.−50〜250℃:昇温速度 10℃/min,保持時間 1min
4.250〜 30℃:冷却速度 30℃/min,保持時間 2min
ポリマー(A)は、重量平均分子量(GPCにより測定。ポリスチレン換算)が5000〜1000000が好ましく、8000〜500000がさらに好ましい。重量平均分子量が5000以上であれば、良好なカールアップ効果を得ることができ、1000000以下であれば塗布しやすい。
また、ポリマー(A)の形態が水溶液、水/アルコール混合溶液系、もしくはこれらの分散液(エマルジョン系)などであっても、その形態にかかわらず、使用することができる。
ポリマー(A)に含まれるカルボキシル基は、中和されていなくても良いが、水溶性の点、カールアップ効果とカール保持効果の点から、カルボニル基の全部、又は一部が中和されることが好ましい。中和度としては、0.01〜0.6が好ましく、0.01〜0.5が好ましく、0.02〜0.3がさらに好ましい。中和剤としては無機塩基、有機塩基を用いることができる。無機塩基としては、アンモニア、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等が挙げられ、有機塩基としては、L−アルギニン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−1−メチル−1,3−プロパンジオール、トリエタノールアミン及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン等が挙げられる。中和剤は一種以上の塩基化合物を用いることができるが、高いカールアップ効果とカール保持効果を得るために、無機塩基を用いることが好ましく、特にアンモニアを用いることが好ましい。また、化粧持続性を得るためには、有機塩基を用いることが好ましく、特に2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを用いることが好ましい。
なお、中和は皮膜形成性ポリマー(A)を形成した後に行ってもよいし、皮膜形成性ポリマー(A)を得る過程で、モノマーの段階から塩を用いることで行ってもよい。
[モノマー(a)]
本発明におけるモノマー(a)は、メタクリル酸及び/又はその塩である。メタクリル酸の塩としては、例えばメタクリル酸アンモニウム塩等が挙げられ、メタクリル酸とその塩の質量比に特に制限はなく、メタクリル酸単独で、又はメタクリル酸の塩単独で使用してもよい。
上記メタクリル酸塩を形成するための塩基としては、ポリマー(A)の中和剤として使用されるものと同様の塩基を用いることができ、無機塩基としては、アンモニア、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムが挙げられ、有機塩基としては、L−アルギニン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−1−メチル−1,3−プロパンジオール、トリエタノールアミン及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン等が挙げられる。中和剤は一種以上の塩基化合物を用いることができるが、高いカールアップ効果とカール保持効果を得るために、無機塩基を用いることが好ましく、特にアンモニアを用いることが好ましい。また、化粧持続性を得るためには、有機塩基を用いることが好ましく、特に2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを用いることが好ましい。
ポリマー(A)に含まれるモノマー(a)の割合(含有率)は11〜98質量%の範囲が好ましい。この範囲であると十分なカールアップ効果と美しい仕上がりが得られる。この観点から、ポリマー(A)に含まれるモノマー(a)の割合(含有率)は13〜90質量%がさらに好ましく、15〜80質量%が特に好ましい。
[モノマー(b)]
本発明に係るモノマー(b)は、20℃の水100gへの溶解度が2g以下であることを必須とする。モノマー(b)の水への溶解度が低くなるほど、塗布時にダマが発生しにくくなり、まつ毛用化粧料の耐湿性が向上し、高いカール保持効果を得ることができる。
また、モノマー(b)としては、該モノマー(b)を単独重合して得られるホモポリマーのガラス転移温度(Tg2)が80℃以上、更には100℃以上であるモノマーを用いることが好ましい。このような性質を有するモノマーを用いることで、高いカールアップ効果が得られる。また、製造上の制約から該ガラス転移温度(Tg2)が250℃以下であるモノマーを用いることが好ましい。
モノマー(b)としては、例えば、アルキルアクリレート系モノマー、アルキルメタクリレート系モノマー、スチレン系モノマー、アルキルアクリルアミド系モノマー、アルキルメタクリルアミド系モノマー等が好適に挙げられる。これらのモノマーに含有されるアルキル基としては、直鎖もしくは分岐鎖の炭化水素基のみならず、単環もしくは多環の脂肪族環もしくは芳香環を有する炭化水素基を含み、環にさらに直鎖又は分岐のアルキル基を置換基として有する炭化水素基をも含むものなどが挙げられる。
より具体的には、メタクリル酸メチル、メタクリル酸tert−ブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸イソボルニル、メタクリル酸イソボルニル(下記一般式(1))、アクリル酸ジシクロペンタニル、メタクリル酸ジシクロペンタニル(下記一般式(2))、スチレン、tert−ブチルアクリルアミド、tert−ブチルメタクリルアミドがカールアップ効果の観点から好ましく、メタクリル酸メチル、tert−ブチルアクリルアミドがさらに好ましい。
なお、モノマー(b)は一種を単独で用いても、また二種以上を併用してもよい。
Figure 2008050315
(R1が水素の場合がアクリル酸イソボルニルであり、R1がメチル基の場合がメタクリル酸イソボルニルである。)
Figure 2008050315
(R1が水素の場合がアクリル酸ジシクロペンタニルであり、R1がメチル基の場合がメタクリル酸ジシクロペンタニルである。)
本発明のまつ毛用化粧料において、皮膜形成性ポリマー(A)の含有量は、全化粧料中に0.5〜30質量%であることが好ましい。この範囲とすることで、良好なカールアップ効果とその保持効果を発現することができる。また、カールアップ効果と、重ね塗りをしてもダマが発生しない美しい仕上がりを得るとの観点からは、さらに1〜10質量%が好ましく、2〜6質量%の範囲がより好ましい。
本発明のまつ毛用化粧料は(B)成分として、成分(A)以外の皮膜形成性ポリマーのエマルションを含有することを特徴とする。このポリマーエマルションは、上記ポリマー(A)との併用により、ポリマーの収縮性を損なうことなく、優れた耐水性と柔軟性を得ることができる。そのため、得られたまつげ用化粧料は高いカール効果、カール保持効果と化粧持続性を得ることができる。なお、ここで、化粧持続性とは化粧もちのことであり、マスカラが皮脂や汗などにより流れ落ちることを抑止する時間が長いことを意味する。
上記のポリマーエマルションとしては、アクリル酸系ポリマーエマルション、酢酸ビニル系ポリマーエマルション、ビニルピロリドン系ポリマーエマルション等が挙げられる。ここで、アクリル酸系ポリマーとしては、ポリ(メタ)アクリル酸又はその塩、ポリ(メタ)アクリル酸アルキル、アクリル酸/マレイン酸共重合体、アクリル酸アルキル/スチレン共重合体などが挙げられ、酢酸ビニル系ポリマーとしては、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル/エチレン共重合体、酢酸ビニル/アクリル酸共重合体、酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル/スチレン共重合体などが挙げられ、ビニルピロリドン系ポリマーとしてはポリビニルピロリドン/スチレン共重合体などが挙げられる。
ポリマーエマルションを形成する上記ポリマーのうち、アクリル酸系ポリマーが好ましく、特に、(メタ)アクリル酸又はその塩/(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数3又は4のアルキル基)/(メタ)アクリル酸メチル共重合体で構成されるポリマーエマルションが好ましく、中でも(メタ)アクリル酸又はその塩/(メタ)アクリル酸ブチル/(メタ)アクリル酸メチル共重合体が好ましく、アクリル酸又はその塩/アクリル酸ブチル/メタクリル酸メチル共重合体がさらに好ましい。
上記の共重合体を構成する全モノマー成分に対する(メタ)アクリル酸又はその塩の割合は0.1〜10質量%がポリマーエマルションの安定性の点から好ましく、1〜5質量%がより好ましい。(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数3又は4のアルキル基)の割合は20〜80質量%が乾燥皮膜の柔軟性や耐水性の点から好ましく、40〜75質量%がより好ましい。(メタ)アクリル酸メチルの割合は10〜70質量%が乾燥皮膜の耐水性や硬さの点から好ましく、20〜60質量%がより好ましい。
上記ポリマーエマルションを構成する皮膜形成性ポリマーのガラス転移温度(Tg3)は、カールアップ効果及び保持性の観点から、−25〜15℃が好ましく、0〜10℃がさらに好ましい。
なお、ガラス転移温度(Tg3)は、ポリマーエマルションを減圧乾燥させた後の皮膜のガラス転移温度を下記の測定条件で、示差走査熱量計(DSC)により測定された値をいう。具体的には、下記の連続する温度プログラム1〜4の条件で測定を行った場合、温度プログラム3で測定される値をガラス転移温度(Tg3)とする。
温度プログラム:
1.30 〜150℃:昇温速度 30℃/min,保持時間 1min
2.150〜−50℃:冷却速度200℃/min,保持時間10min
3.−50〜150℃:昇温速度 10℃/min,保持時間 1min
4.150〜 25℃:冷却速度 30℃/min,保持時間 2min
上記のポリマーエマルションは、界面活性剤等の乳化剤を用いて重合して得ることが好ましい。乳化剤としては、一般の重合に用いられる乳化剤を使用することができるが、ポリマー(A)の収縮性を損なうことなく、優れた耐水性と柔軟性を得るとの観点より、アニオン性界面活性剤が好ましく、中でもN−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウムが好ましい。
このような乳化剤の使用量は、ポリマーエマルション中のポリマー100質量部に対して0.1〜3質量部が好ましく、0.2〜1.5質量部がより好ましい。
本発明のまつ毛用化粧料におけるポリマーエマルション(B)の含有量は、
化粧持続性と仕上がりの美しさの点から0.1〜40質量%が好ましく、1〜30質量%がより好ましく、3〜20質量%がさらに好ましい。また、ポリマーエマルション中の皮膜形成性ポリマーの含有量は、ポリマーエマルジョン自体の安定性や化粧料への配合性の点から20〜60質量%が好ましく、30〜55質量%がより好ましい。
さらに、ポリマー(A)とポリマーエマルション(B)を構成する皮膜形成性ポリマーとの質量比(固形分換算)は、ポリマーの収縮性と柔軟性を両立させる観点から、1/9〜7/3が好ましく、2/8〜6/4がより好ましい。
本発明のまつ毛用化粧料には、さらに(C)25℃で固形の油性成分(ワックス)を用いることができる。(C)25℃で固形の油性成分(ワックス)としては、動物系のワックス、植物系のワックス、鉱物系のワックス、合成ワックス等から適宜選択して使用することができる。具体的には、カルナウバロウ、ミツロウ、極度水添ホホバ油、ラノリンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、常温(25℃)で固体のグリセリド、シリコーンワックスなどを挙げることができる。上記のワックスは、1種を単独で用いても、また2種以上を混合して用いてもよい。
これらのワックスのうち、特に高いカールアップ効果を得るとの観点から、針入度8以上のワックスがより好ましい。ここで、針入度とは、JIS K−2235−5.4に準じて測定したものをいう。すなわち、25±0.1℃に保ったワックスの試料に、規定の針(針の質量2.5±0.02g、針保持具の質量47.5±0.02g、おもりの質量50±0.05g)が、5秒間に針入する長さを測定し、その針入距離(mm)を10倍した値を針入度とした。具体的には、上記のワックスのうち針入度8以上のものが挙げられる。特に、ミツロウ、マイクロクリスタリンワックスを用いることが好ましい。また、上記の針入度8以上のワックスは、1種単独で用いても、また2種以上を混合して用いてもよい。
本発明のまつ毛用化粧料中の(C)25℃で固形の油性成分(ワックス)の含有量は、0.1〜40質量%が好ましく、5〜30質量%がより好ましく、10〜25質量%がさらに好ましい。0.1質量%以上含有することで、まつ毛の十分なカールアップ効果を得ることができ、40質量%以下とすることで、良好な仕上がりを期待することができる。また、(C)成分として針入度が8以上であるワックスを含む場合には、まつ毛用化粧料中に0.1〜20質量%の範囲で含有することが好ましく、0.5〜10質量%がより好ましく、1〜6質量%がさらに好ましい。
本発明には、さらに(D)平均粒径1〜20μmの粉体を含むことができる。該粉体は、平均粒径が1〜20μmの範囲であれば特に制限はなく、無機粉体及び有機粉体のいずれも使用することができる。
該粉体の平均粒径が上記範囲であると、より十分なカールアップ効果が得られる。以上の観点から、該粉体の平均粒径は特に2〜10μmがより好ましい。なお、粉体の平均粒径は、レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置(例えば(株)堀場製作所製、LA−920)を用いてレーザ回折法で測定した値(メジアン径)である。
また、粉体の形状は、球状、平板状、粒状、針状、棒状、無定形等のいずれであってもよく、特に球状が好ましい。
本発明で好適に使用し得る無機粉体としては、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の板状無機粉体、シリカ、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、炭酸マグネシウム等の球状もしくは不定形無機粉体などが挙げられ、また、有機粉体としては、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンとアクリル酸の共重合体、シリコーン樹脂等の有機粉体などが挙げられる。
これらのうち、無機粉体が好ましく、特に球状無機粉体が好ましい。より具体的にはシリカ、特に球状シリカを用いることが好ましい。なお、有機粉体においては、親水処理することにより好ましい形態となる。
上記粉体は、1種を単独で用いても、また2種以上を混合して用いてもよく、美しい仕上がりを得て、高いカールアップ効果を得るとの観点から、まつ毛用化粧料全体に対して0.1〜20質量%含有することが好ましく、さらに1〜8質量%の範囲で含有することが好ましい。
上記粉体の使用形態としては、水分散液として用いてもよく、水溶性高分子や界面活性剤を用いて水中に分散させた状態で用いることもできる。具体的には、ポリエチレンディスパージョン、シリコーン樹脂ディスパージョン、ポリスチレン樹脂ディスパージョン、ウレタンディスパージョン、ナイロンディスパージョン等が挙げられる。
本発明のまつ毛用化粧料は、顔料を含むこともできる。顔料は、通常化粧料に用いられるものであれば、特に制限されず、例えば無機顔料、有機顔料などが挙げられる。
具体例としては、無機顔料として、酸化チタン、黒酸化チタン、亜鉛華、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄等が挙げられ、有機顔料として、タール色素等が挙げられる。
顔料は、まつ毛用化粧料全体に対して0.1〜20質量%含有することが好ましく、さらに1〜8質量%の範囲で含有することが好ましい。
上記粉体及び顔料は、表面処理されていてもよく、例えばシリカ処理、アルミナ処理、シリカ−アルミナ処理、ポリアクリル酸処理等の親水化表面処理、シリコーン処理、フッ素化合物処理、金属せっけん処理、レシチン処理、油脂処理等の疎水化表面処理を施したものを使用できる。
特に、親水的な処理を施した粉体及び顔料は、ポリマー(A)との親和性が高く、特にポリアクリル酸処理された粉体及び顔料はカールアップ効果、仕上がりの点でより好ましい。
本発明のまつ毛用化粧料は、粉体及び顔料の分散剤又は系の安定化剤として水溶性の高分子をさらに含有することができる。具体的には、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、カルボキシビニルポリマー、ビニルピロリドン・ビニルアルコール共重合体、ポリメチルビニルエーテル、アラビアガム、グアーガム、キサンタンガム、変性コーンスターチ、デンプン、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。これらのうち、粉体及び顔料の分散性とカールアップ効果の観点から、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アラビアガム、キサンタンガムが特に好ましい。これらは、本発明のまつ毛用化粧料中に0.1〜20質量%、さらには、1〜5質量%含むことができる。
本発明のまつ毛用化粧料には、ロングラッシュ効果を高めるために繊維を含有させることができる。繊維としては、木綿、絹、麻等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、ポリアミド、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリオレフィン等の合成繊維のいずれを使用しても良いが、強度の点からナイロンなどのポリアミド繊維が好ましい。さらに必要に応じて表面処理を施した繊維を用いても良い。例えばシリカ処理、シリコーン処理、フッ素化合物処理、金属せっけん処理、油脂処理等の表面処理を施したものを使用できる。
まつ毛への付着性の点から、該繊維は、太さが0.1〜20T、長さが0.1〜5mmのものが好ましい。この繊維の含有量は、十分なロングラッシュ効果を得られる点から、化粧料全量に対して0.1〜6質量%であることが好ましい。
本発明において、その他の成分として、25℃で液体の不揮発性油性成分、ポリオール類及び界面活性剤を含有することができる。
ここで、25℃で液体の不揮発性油性成分としては、流動イソパラフィン、流動パラフィン、重質流動イソパラフィンなどの炭化水素系オイル;リンゴ酸ジイソステアリル、イソノナン酸イソトリデシル、ジミリスチン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ミリスチン酸・イソステアリン酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ひまし油、マカデミアンナッツオイル、ホホバ油等のエステルやトリグリセライド類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられる。これらは、美しい仕上がりを得る観点から、本発明のまつ毛化粧料中0.01〜10質量%含むことができる。
次に、ポリオール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。これらのうち、使いやすさの観点から、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールが好ましく、美しい仕上がりを得る観点から、1,3−ブチレングリコールが特に好ましい。これらは、本発明のまつ毛用化粧料中0.01〜10質量%含むことができる。
また、界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両親媒性界面活性剤等を単独若しくは組合せて用いることができる。
さらに本発明のまつ毛用化粧料には、揮発性の油剤を含むことができる。揮発性の油剤としては、炭素数8〜16の炭化水素油、下記一般式(3)若しくは(4)の直鎖又は環状シリコーンのうち揮発性のものが挙げられる。
Figure 2008050315
(式中、tは0〜3の整数を表す)
Figure 2008050315
(式中、uは3〜5の整数を表す)
炭素数8〜16の炭化水素油としては、石油由来のイソパラフィン(軽質イソパラフィン)、イソドデカン(2,2,4,4,6−ペンタメチルへプタン)等が挙げられる。また、一般式(3)若しくは(4)の直鎖又は環状シリコーンとしては、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
これらの揮発性の油剤は、本発明のまつ毛用化粧料の乾燥速度をコントロールすることができ、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して用いることもできる。配合量はまつ毛用化粧料全体に対して0.5〜20質量%が好ましい。
さらに本発明のまつ毛用化粧料には、水及び炭素数1〜4の低級アルコールを含むことができる。低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等が挙げられるが、取り扱いやすさの観点から、エタノールを用いることが好ましい。炭素数1〜4の低級アルコールは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いることもできる。水及び炭素数1〜4の低級アルコールは、ポリマーの溶媒及びまつ毛用化粧料の乾燥速度をコントロールする観点から、まつ毛用化粧料中1〜80質量%、さらには10〜50質量%含有することが好ましい。また、本発明のまつ毛用化粧料中低級アルコールの含有量は、0.5〜20質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
また、本発明のまつ毛用化粧料には、上記の成分に加えて、目的に応じて本発明の効果をそこなわない範囲において、化粧効果を付与するために通常化粧品に配合される成分、例えば増粘剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、保湿剤、酸化防止剤、香料、防腐剤等を1種又は2種以上配合することができる。
本発明のまつ毛用化粧料は、水中油型乳化組成物(O/W)、油中水型乳化組成物(W/O)、また揮発性成分として水以外の液状成分のみを用いたもののいずれをも包含するものである。これらのうち、カールアップ効果を向上させる観点から、水を含有させた系、特には水及び炭素数1〜4の低級アルコールを含有させた水中油型乳化組成物(O/W)が最も好ましい。
本発明のまつ毛用化粧料は、一般に用いられる製造方法、例えば前述の各成分を均一に混合し攪拌することにより調製することができる。より具体的には、ポリマー(A)の水溶液、又は懸濁液と顔料等を含む水相とワックスをワックスの融点以上の温度で加熱混合した後に冷却することで調製することができる。
本発明のまつ毛用化粧料は、まつ毛のメークアップ用として、具体的にはマスカラとして用いられるものであるが、着色顔料を含有したものだけでなく、いわゆるまつ毛用下地剤もしくはトップコートとして使用することもできる。
本発明の化粧料の使用方法としては、通常マスカラの使用に用いられるブラシ等を用いてまつ毛に塗布してもよいが、特にまつ毛上面への付着量を多くすることでさらに良好なカールを得ることができる。例えば、通常のマスカラ用塗布具であるブラシ、コーム状塗布具、コイル状塗布具や刷毛、フロッキー、棒状塗布具等を用いてまつ毛の上から塗布する、もしくは下から繰り返し塗布することでまつ毛上面への塗布量が下面と比較して多くなるため、良好なカールアップ効果が得られる。
以下、実施例により、本発明を具体的に説明する。
製造例1(ポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)ナトリウム塩水溶液(PMAA/MMA(Na))の製造)
ガラス製反応容器にエタノール2000gを入れ、室温で窒素バブリングを30分行った後、窒素雰囲気下63℃まで加熱した。アゾ系重合開始剤2,2’−アビゾス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬工業(株)製、V−65)5.3gをエタノール30gに溶解した液を添加した後、攪拌下、メタクリル酸230g及びメタクリル酸メチル270g(いずれも三菱ガス化学(株)製)の混合物を2時間かけて添加した。該混合物の添加終了後、63℃で6時間攪拌し、その後70℃に昇温し、2時間攪拌して重合を行った。なお、メタクリル酸メチルの20℃の水100gへの溶解度は1.5gである。
得られたポリマー溶液をメタノール/水=1/2混合溶液に滴下し、再沈殿を行った。沈殿物を回収し、減圧下、70℃で12時間以上乾燥し、ポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)を得た。NMRにて測定したポリマー組成はメタクリル酸/メタクリル酸メチル=44/56(質量比)であった。GPCにて測定した重量平均分子量は72000(ポリスチレン換算)であった。
得られたポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)80gをエタノール270gに溶解した液に、1N水酸化ナトリウム水溶液を86.7g滴下した。さらに水を360g加え、エバポレーターにてエタノールを留去し、半透明のポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)ナトリウム塩の水溶液を得た(中和度0.2)。このポリマー水溶液はpH6であり、固形分は20質量%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度(Tg1)を示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ(株)製、DSC6200)にて測定した結果、193℃であった。なお、メタクリル酸メチルのホモポリマーのガラス転移温度(Tg2)は105℃であった。
製造例2(ポリ(メタクリル酸−tert−ブチルアクリルアミド)ナトリウム塩水懸濁液(PMAA/tBuAAm(Na))の製造)
ガラス製反応容器にエタノール1900gを入れ、室温で窒素バブリングを30分行った後、窒素雰囲気下63℃まで加熱した。アゾ系重合開始剤2,2’−アビゾス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬工業(株)製、V−65)6.1gをエタノール30gに溶解した液を添加した後、攪拌下、メタクリル酸300g、tert−ブチルアクリルアミド300g、及びエタノール490gからなる混合物を2時間かけて添加した。該混合物の添加終了後、63℃で6時間攪拌し、その後71℃に昇温し、2時間攪拌して重合を行った。なお、tert−ブチルアクリルアミドの20℃の水100gへの溶解度は0.7gである。
得られたポリマー溶液をヘキサンに滴下し、再沈殿を行った。沈殿物を回収し、減圧下、70℃で12時間以上乾燥し、ポリ(メタクリル酸−tert−ブチルアクリルアミド)を得た。NMRにて測定したポリマー組成はメタクリル酸/tert−ブチルアクリルアミド=56/44(質量比)であった。GPCにて測定した重量平均分子量は66000(ポリスチレン換算)であった。得られたポリ(メタクリル酸−tert−ブチルアクリルアミド)15gをエタノール68gに溶解した液に、1N水酸化ナトリウム水溶液を4.08g滴下した。さらに水を68g加え、エバポレーターにてエタノールを留去し、白濁したポリ(メタクリル酸−tert−ブチルアクリルアミド)ナトリウム塩の水懸濁液を得た(中和度0.04)。このポリマー水懸濁液はpH5.0であり、固形分は32質量%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度(Tg1)を示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ(株)製、DSC6200)にて測定した結果、198℃であった。
なお、tert−ブチルアクリルアミドのホモポリマーのガラス転移温度(Tg2)は135℃であった。
製造例3(ポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)アンモニウム塩水溶液(PMAA/MMAアンモニウム塩)の製造)
製造例1で得られたポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)60gをエタノール180gに溶解した液に、1Nアンモニア溶液を42ml滴下した。さらに水を360g加え、エバポレーターにてエタノールを留去し、半透明のポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)アンモニウム塩の水溶液を得た(中和度0.12)。このポリマー水溶液はpH6.1であり、固形分は20質量%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度(Tg1)を示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ(株)製、DSC6200)にて測定した結果、174℃であった。
製造例4(ポリ(メタクリル酸−tert−ブチルアクリルアミド)アンモニウム塩水懸濁液(PMAA/tBuAAmアンモニウム塩)の製造)
製造例2で得られたポリ(メタクリル酸−tert−ブチルアクリルアミド)15gをエタノール68gに溶解した液に、1Nアンモニア溶液を8.3ml滴下した。さらに水を270g加え、エバポレーターにてエタノールを留去し、白濁したポリ(メタクリル酸−tert−ブチルアクリルアミド)アンモニウム塩の水懸濁液を得た(中和度0.08)。このポリマー水懸濁液はpH6.0であり、固形分は20質量%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度(Tg1)を示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ(株)製、DSC6200)にて測定した結果、197℃であった。
製造例5(ポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール塩水溶液(PMAA/MMA(AMP))の製造)
ガラス製反応容器にエタノール793gを入れ、室温で窒素バブリングを30分行った後、窒素雰囲気下63℃まで加熱した。アゾ系重合開始剤2,2’−アビゾス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬工業(株)製、V−65)2.07gをエタノール20gに溶解した液を添加した後、攪拌下、メタクリル酸54g及びメタクリル酸メチル146g(いずれも三菱ガス化学(株)製)の混合物を2時間かけて添加した。該混合物の添加終了後、65℃で4時間攪拌し、その後70℃に昇温し、2時間攪拌して重合を行った。
得られたポリマー溶液をメタノール/水=3/7混合溶液に滴下し、再沈殿を行った。沈殿物を回収し、減圧下、70℃で12時間以上乾燥し、ポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)を得た。NMRにて測定したポリマー組成はメタクリル酸/メタクリル酸メチル=20/80(質量比)であった。GPCにて測定した重量平均分子量は59700(ポリスチレン換算)であった。また、このポリマーのガラス転移点(Tg)を示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ(株)製、DSC6200)にて測定した結果、156℃であった。
得られたポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)34.7gをエタノール105g、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール10%水溶液を30.8g及び水177gの混合溶液に60℃に加熱し溶解させた。その後、エバポレーターにてエタノールを留去し、ポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール塩水溶液を得た(中和度0.42)。このポリマー水溶液はpH6.0であり、固形分は20質量%であった。
また、このポリマーのガラス転移温度(Tg1)を示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ(株)製、DSC6200)にて測定した結果、172℃であった。
製造例6(ポリマーエマルションの製造)
ガラス製反応容器にN-ステアロイル-N-メチルタウリンナトリウム(日光ケミカル社製、ニッコールSMT)0.6g、イオン交換水875gを入れて、攪拌しながら窒素置換を行った後、内温70℃まで加熱した。過硫酸アンモニウム2.5gをイオン交換水25gに溶解させた液を添加した後、攪拌下、メタクリル酸メチル200g、アクリル酸ブチル285g、アクリル酸15gを混合した液を3時間かけて滴下した。滴下終了後70℃で1時間反応させた後、75℃に昇温し、さらに3時間反応を行った後、冷却を行い、1N水酸化ナトリウム水溶液73gを加えた。エバポレーターを用いて濃縮を行い、ポリマーラテックスを得た。粒度分布測定装置(堀場製作所製、LA-920)にて測定を行ったところポリマーラテックスの粒径は0.1μmであった。また、このポリマーラテックスのpHは6.5であり、固形分は50質量%であった。
また、このポリマーエマルションを構成するポリマーのガラス転移温度(Tg3)を示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ(株)製、DSC6200)にて測定した結果、5℃であった。
評価方法
(1)カールアップの評価法(毛髪試験)
長さ1〜1.5cmの毛髪を3本とり、水平に固定する。この毛髪に第1表のマスカラ組成物を23℃、相対湿度60%で10回塗布し、乾燥後、水平面からの毛髪の反り角度を測定した。測定は3回行ない、平均値を反り角度として評価した。
(2)カール保持効果の評価
上記(1)に記載の方法でマスカラを毛髪に塗布した直後と3時間後の反り角度を測定し、[(3時間後の反り角度)/(直後の反り角度)]×100=カール保持率とし、カール保持効果の指標とした。
(3)仕上がりの評価法
上記(1)に記載の方法でマスカラを塗布した毛髪について、専門パネラーによりダマ発生状態を目視し、下記判定を行った。
◎:ダマができない
○:ダマが僅かにできるが仕上がりに大きな影響はない
△:ダマが僅かにできて仕上がりに影響がある
×:ダマができる
(4)化粧持続性の評価
調製したマスカラ組成物をブラシでまつ毛に塗布し、8時間後の化粧持続性を評価した。評価は女性10名で行った。
◎:10人中9人以上が化粧持続性が良いと評価した
○:10人中6〜8人が化粧持続性が良いと評価した
△:10人中3〜5人が化粧持続性が良いと評価した
×:10人中2人以下が化粧持続性が良いと評価した
粉体の平均粒径は、レーザ回折粒度分布測定装置((株)堀場製作所製、LA−920)を用いてレーザ回折法で測定した値(メジアン径)である。
実施例1〜10、比較例1及び2
第1表に示す組成の各成分を均一攪拌混合することにより、実施例1〜10、比較例1及び2のマスカラ組成物を調製した。上記方法にて評価した結果を第1表に示す。
Figure 2008050315
[注]
(*1)PMAA/MMA(Na)塩;製造例1で製造したポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)ナトリウム塩水溶液
(*2)PMAA/tBuAAm(Na)塩;製造例2で製造したポリ(メタクリル酸−tert−ブチルアクリルアミド)ナトリウム塩水懸濁液
(*3)PMAA/MMA(アンモニウム)塩;製造例3で製造したポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)アンモニウム塩水溶液
(*4)PMAA/tBuAAm(アンモニウム)塩;製造例4で製造したポリ(メタクリル酸−tert−ブチルアクリルアミド)アンモニウム塩水懸濁液
(*5)PMAA/MMA(AMP)塩;製造例5で製造した(ポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル)2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール塩水溶液
(*6)ポリマーエマルション;製造例6で製造したポリマーエマルション
(*7)ポリマーエマルション;「ヨドゾールGH34」(日本NSC社製)、Tg3=−16℃
(*8)カルナウバロウ;「精製カルナウバワックスNo.1」((株)セラリカ野田)、針入度1以下
(*9)キャンデリラワックス:「精製キャンデリラワックス SR−2」(ミツバ貿易(株))
(*10)ミツロウ;「BEES WAX−S」(クローダジャパン(株))、針入度18
(*11)極度水添ホホバ油;(香栄興業(株))、針入度1
(*12)マイクロクリスタリンワックス;「マルチワックスW−445」(Witco社)、針入度34
(*13)パラフィンワックス;「HNP−9」(日本精鑞(株))、針入度7
(*14)シリカ;「サンスフェアL31」(旭硝子(株))、平均粒径3μm、球状粉体
(*15)タルク;「タルクJA−46R」(浅田製粉(株))、平均粒径8μm、板状粉体
(*16)ポリビニルアルコール;「ゴーセノールEG−30」(日本合成化学(株))
(*17)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン;「ニッコールTMGS−15」(ニッコーケミカル(株))
(*18)ポリアクリル酸処理黒酸化鉄;「PA−ブラックBL−100」(三好化成(株)製)、3%ポリアクリル酸処理黒酸化鉄
(*19)ナイロン繊維;長さ:2mm、太さ:6.7T(ユニチカ(株))
本発明のまつ毛用化粧料は、まつ毛のメークアップ用として、具体的にはマスカラとして好適に用いられる。まつ毛に簡単に良好なカールアップ効果を与え、塗布時にダマが発生せず、なおかつ、使用中の高いカール保持効果と化粧持続性を与えることができる。

Claims (8)

  1. 下記の成分(A)及び(B)を含有するまつ毛用化粧料。
    (A)メタクリル酸及び/又はその塩(以下、モノマー(a)という)と、20℃の水100gへの溶解度が2g以下のモノマー(b)を構成単位として有し、ガラス転移温度(Tg1)が80℃以上である皮膜形成性ポリマー
    (B)成分(A)以外の皮膜形成性ポリマーのエマルション
  2. 前記皮膜形成性ポリマー(A)に含まれるモノマー(a)の割合が11〜98質量%である請求項1記載のまつ毛用化粧料。
  3. 前記モノマー(b)を単独重合したホモポリマーのガラス転移温度(Tg2)が80℃以上である請求項1又は2に記載のまつ毛用化粧料。
  4. 前記ポリマーエマルション(B)を構成するポリマーのガラス転移温度(Tg3)が−25〜15℃である請求項1〜3のいずれかに記載のまつ毛用化粧料。
  5. 前記ポリマーエマルション(B)が、乳化剤としてN−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウムを用いてなる請求項1〜4のいずれかに記載のまつ毛用化粧料。
  6. さらに(C)25℃で固形の油性成分を含む請求項1〜5のいずれかに記載のまつ毛用化粧料。
  7. さらに(D)平均粒径1〜20μmの粉体を含む請求項1〜6のいずれかに記載のまつ毛用化粧料。
  8. 炭素数1〜4の低級アルコールを含有した水中油型乳化組成物である請求項1〜7のいずれかに記載のまつ毛用化粧料。
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