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JP2007328851A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

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JP2007328851A
JP2007328851A JP2006158277A JP2006158277A JP2007328851A JP 2007328851 A JP2007328851 A JP 2007328851A JP 2006158277 A JP2006158277 A JP 2006158277A JP 2006158277 A JP2006158277 A JP 2006158277A JP 2007328851 A JP2007328851 A JP 2007328851A
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feedthrough
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JP2006158277A
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Mitsuhiro Nakamiya
光裕 中宮
Hitoshi Shindo
仁 進藤
Takako Hayakawa
貴子 早川
Kouki Uefune
貢記 上船
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HGST Inc
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Hitachi Global Storage Technologies Netherlands BV
Hitachi Global Storage Technologies Inc
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Abstract

【課題】磁気ディスク装置のフィードスルーとベースの間を封止する技術として有力である半田付け接合に使用される半田は、材料耐力が低く、製造時の外力、顧客使用環境において加わる外力に対して、十分な接合信頼性を保証することが困難である。
【解決手段】磁気ディスク装置20のベース2の底面には、貫通穴である開口部7が設けられ、開口部7の周辺には外側に向けて段差からなるフィードスルー搭載面8が設けられている。フィードスルー1は、フランジ4と、フランジ4にガラス材5で固定された電気信号を通すピン3とを有し、フランジ4の外形はベース2の開口部7よりも大きい。フィードスルー1のフランジ4の周縁部をベース2のフィードスルー搭載面8に、外側から搭載して半田付けにて接合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気ディスク装置に係り、特に、装置内部にヘリウムガスなどの低密度の気体を封入するのに好適な密封型磁気ディスク装置に関するものである。
近年の磁気ディスク装置は、大容量・高記録密度さらには高アクセスに対する要求から、ディスクを高速回転させ、ヘッドジンバルアセンブリを高速駆動させている。このため、少なからず、空気の乱れ(風乱)が生じ、ディスクやヘッドジンバルアセンブリに振動が発生する。この風乱振動は、高密度に記録されたディスク上のデータにヘッドを位置決めする際の大きな障害となる。風乱の発生はランダムであり、その大きさや周期を予測することは難しく、迅速かつ正確な位置決め制御が複雑・困難になるためである。また、風乱振動は騒音の要因ともなり装置の静粛性を損なう要因ともなる。
高速回転に伴う装置内の空気の作用で発生する問題としては、上記以外に消費電力の増加がある。ディスクを高速で回転させると、その近傍の空気も一緒に引きずられて回転する。一方ディスクから離れた空気は静止しているため、この間にせん断力が発生し、ディスクの回転を止めようとする負荷となる。これは風損と呼ばれ、高速回転になればなるほど大きくなる。この風損に逆らって高速回転を行うには、モータは大きな出力を必要とし、大きな電力を必要とする。
ここで、前記風乱及び風損は装置内部の気体の密度に比例することに着目し、密封された磁気ディスク装置内において、空気の代わりに空気より低密度の気体を封入して風乱や風損を低減しようとするアイデアがあった。低密度の気体としては、水素やヘリウムなどが考えられるが、実使用を考慮すると、効果が大きく、安定していて安全性の高いヘリウムが最適と考えられる。ヘリウムガスを密閉した磁気ディスク装置では、上記問題を解決し、迅速かつ正確な位置決め制御、省電力、良好な静粛性を実現できる。しかし、ヘリウムは、その分子がきわめて小さく、拡散係数は大きいため、通常の磁気ディスク装置に用いられている筐体では、密閉性が低く、通常使用中に、ヘリウムが簡単に漏出してしまうという課題があった。
そこで、漏れやすいヘリウムなどの低密度の気体を密封可能にすべく、例えば、特許文献1に記載されているような技術が提案されている。
図10に、特許文献1に記載されている密封型磁気ディスク装置の断面図を示す。ヘッドディスクアセンブリ31はベース32に固定され、カバー33により筐体内に密閉されている。ここで、筐体内のヘリウムが漏れる可能性が高い箇所として、ベース32とカバー33の接合箇所34が挙げられる。当該箇所を完全に密封すべく、接合箇所34において、ベース32側壁の上部にカバー33がレーザ溶接あるいは半田接合される。
さらに、筐体内のヘリウムが漏れる可能性が高い箇所として、筐体内のFPCアセンブリと筐体外の回路基板をつなぐフィードスルー40を取り付けるベース32の開口部が挙げられる。図11、図12に、フィードスルー40の側面図と上面図を示す。フィードスルー40はフランジ41と、フランジ41にガラス等のシール材44で固定された複数のピン43とを有し、フィードスルー40は、フランジ41がベース32の底面の開口部周縁に半田接合されて固定される。
米国特許出願公開第2005/0068666号明細書
しかしながら、フィードスルーとベースの接合に使用する半田は、材料耐力が低く、磁気ディスク装置に加わる外力、あるいは、磁気ディスク装置の使用時における温度環境の変化に伴う想定外の変形によっては、十分な接合信頼性を保証することができない場合がある。
本発明は、上記背景を鑑みてな為されたものであって、フィードスルー封止部分の接合信頼性を向上させる手段を提供することを目的とする
上記課題を解決するための本発明に係る磁気ディスク装置は、ディスクと、該ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、ディスク上で情報を記録再生するヘッドと、ヘッドを前記ディスク上の半径方向に移動するためのアクチュエータアセンブリと、前記ヘッド、スピンドルモータ及びアクチュエータアセンブリと電気接続するためのFPCアセンブリとが設けられたベースと、該ベースと接合するカバーを備え、前記ベースと前記カバーが接合された空間に空気より低密度のガスを封入した磁気ディスク装置であって、前記ベースに設けられた、ベースを貫通する開口部に、FPCアセンブリと電気接続するためのピンと該ピンがシール材で固定されているフランジとを有するフィードスルーが配置すべく、該開口部の装置外部側周辺に、該フィードスルーの搭載面を設け、該フィードスルーのフランジを該開口部より大きい外形とし、フランジの周縁部を該搭載面に対して前記装置外部から半田接合することを特徴とする。
また、前記搭載面は、前記ベースの板厚方向において、中央よりも装置内部側の位置に設けられることを特徴とする。
そして、前記搭載面は、前記開口部から見て装置外部側に向かって形成された段のうちの一つであることを特徴とする。
また、前記フランジは、その周縁部のうち、前記装置内部側となる面に溝を有することが望ましい。
また、前記ベースはアルミニウムダイキャストであり、前記フランジはニッケル合金もしくはステンレスであり、前記シール材はガラスもしくはセラミックであることが望ましい。
前記低密度のガスは、ヘリウムであることが望ましい。
本発明の構造によれば、磁気ディスク装置に外部から加わる力、あるいは、磁気ディスク装置の使用時における温度環境の変化に伴う変形に対し、半田接合部に加わる応力を低減することが可能となり、封止部分の接合信頼性を大幅に向上させることが可能となる。
また、本発明の構造によれば、半田付け及び洗浄等のためのフラックス塗布などの作業を、装置外部から行うことができ、作業性が良く、良好な半田品質とすることができる。また、フラックス残渣なども外部から除去しやすい。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に沿って説明する。図3Aは本発明に係る密封型磁気ディスク装置の筐体のカバーがない状態の上面図である。図3Bはカバーが取り付けられた状態の部分断面図である。図3A及び図3Bにおいて、ベース2は底面部と側壁を有する箱型形状の筐体である。ベース2の底面部にはスピンドルモータ21が取り付けられ、スピンドルモータ21の回転軸に磁気ディスク22が装着されて回転駆動される。また、ベース2の底面部には、ピボット27が取り付けられ、ピボット27にはボイスコイルモータを含むアクチュエータアセンブリ23と、アクチュエータアセンブリ23により回転駆動されるヘッドジンバルアセンブリ24が軸支されている。ヘッドジンバルアセンブリ24の先端部には、空気軸受面(ABS)を有するスライダが取り付けられ、スライダには磁気ディスク22との間で情報の記録、再生を行うための磁気ヘッド25が搭載されている。ヘッドジンバルアセンブリ24が磁気ディスク22の半径方向に回転駆動されて、磁気ヘッド25が磁気ディスク22上の記録トラックに位置決めされ、記録再生が行われる。さらに、FPCアセンブリ26が設けられ、磁気ヘッドや各モータと、筐体外に取り付けられた回路基板28に実装されている制御回路とを接続し、磁気ヘッド25が記録再生する情報や、各モータを駆動するための信号を伝送する。上述した筐体内のスピンドルモータ21,磁気ディスク22,アクチュエータアセンブリ23,ヘッドジンバルアセンブリ24及びFPCアセンブリ26とで構成されるヘッドディスクアセンブリ(以下、HDAという)と、筐体外の回路基板28により、磁気ディスク装置として機能する。
上記HDAが搭載された筐体にヘリウムを密封すべく、ヘリウム環境内でカバー29の取り付けが行われる。取り付けにおいて、カバー29をベース2に対してレーザ溶接あるいは半田接合する場合は、その耐久性・信頼性やコストの観点から、ベース2とカバー29の材料を選定する必要があり、例えば、アルミニウムダイキャストで成型されたベース2及びプレスあるいは切削により形成されたアルミニウムのカバー29、あるいは銅とマグネシウムの含有量が比較的少ないアルミニウム合金から冷鍛で形成されたベース2及びプレスあるいは切削により形成されたアルミニウムのカバー29が選定されるのが望ましい。カバー29の取り付けと同時に筐体内部がヘリウムガスで満たされ、密封型磁気ディスク装置20となる。
図3A及び図3Bでは、FPCアセンブリと電気接続するためのピンとフランジとを有するフィードスルー1が示される。図3A及び図3Bで示されるように、フィードスルー1はFPCアセンブリ26付近のベース底面に設置される。
密封型磁気ディスク装置においては、封入された低密度気体を保持する必要があるため、フィードスルーと、ベースとの間の接合は高い気密性能が要求される。そのため、フィードスルーとベースとの間は半田付けなどによる封止が行われる。しかしながら、半田は材料としての耐力がステンレス、アルミニウムなどの一般的な金属と比べて低く、磁気ディスク装置に加わる外力、あるいは、磁気ディスク装置の使用時における温度環境の変化に伴う想定外の変形によっては、破断や亀裂の恐れがあり、十分な封止性能を確保できない恐れがある。
ここで、第1に、磁気ディスク装置に加わる外力に対して、封止性能を確保するための本発明の構造について、説明する。
まず、図2に、本発明と比較するためのフィードスルーの実装構造を示す。
図2にはフィードスルー1と、ベース2と、カバー29のみが示されている。フィードスルー1は筐体内部から、ベース2の開口部を密閉するように、ベース2に取り付けられている。フィードスルー1のフランジ4は開口部より大きな外形を有し、その周縁部がベース2との間の半田接合部6で半田付けされて接合される。図2に示すように、フィードスルー1は、スチールピン3に対して外部からカードを接続するとき、または筐体内部の気圧が低下したときなど、装置の製造時及び使用時において、さまざまな外部からの力を受ける。外部から押し付けられると、フィードスルー1は半田接合部6を引き剥がす方向に力を受ける。
このように、筐体内部からフィードスルーを半田接合する場合、前述のとおり、半田の材料耐力は低いため、半田接合部を引き剥がすような力が加わると接合部において破断あるいは亀裂などが生じ、気密性を保てない懸念が残る。
また、フィードスルーとベースを半田接合する場合は、半田付け及び洗浄等のためのフラックス塗布などの作業を行うが、前記比較例の構造では、装置内部から作業をすることになり、作業性が悪く、半田品質に悪影響を及ぼす。また、フラックス残渣などが内部に残ってしまうと、HDAに影響を及ぼしかねない。
図1に、本発明の第1の実施例による磁気ディスク装置の、フィードスルー実装部分の断面を示す。本図は、図3Bで、HDAを省略し、フィードスルー周辺を拡大したものである。なお、フィードスルー1の全体構成は、図5に示す第3の実施例に係る構成とほぼ同じであるので、図5も合わせて参照することとする。フィードスルー1はフランジ4と、フランジ4に垂直に保持された複数のピン(スチールピン)3とを有し、スチールピン3の周囲にはガラスもしくはセラミック等のシール材料5が充填され、スチールピン3とフランジ4の間が密閉封止されている。フランジ4の材料は、シール材料5及びベース2の材料に適合し、接合位置8にかかる応力を低減するように選択され、ベース2がアルミニウムである場合は、フランジ4はニッケル合金あるいはステンレススチールであることが望ましい。
図1に示すように、ベース2の底面にはベースを貫通する開口部7が設けられ、開口部7の装置外部側周辺にはフィードスルーの搭載面8が設けられている。具体的には、該搭載面は、開口部7から見て装置外部側に向かって形成された段のうちの一つである。接合位置フィードスルー搭載面8は、ベース2の板厚中央よりも装置外部側寄りに位置している。フィードスルー1のフランジ4の外形はベース2の開口部7よりも大きく、フランジ4の周縁部をベース2のフィードスルー搭載面8に、装置の外部側から搭載して半田付けにて接合する。
本構造によれば、フィードスルー1をベース2に対して装置の外部側から接合しているので、半田接合部6には引き剥がすように力が加わることがなくなる。すなわち、装置外部よりフィードスルー1を搭載した結果、外部から力が印加されたとしても、フィードスルー1はベース2の搭載面となる段に押し付けられるように力を受け、半田接合部6を引き剥がす方向には力を受けない。従って、半田接合部の接合信頼性を高めることができる。
また、図1の構造によれば、半田付け及び洗浄等のためのフラックス塗布などの作業は、装置外部から行うことができ、作業性が良く、良好な半田品質を維持できる。また、フラックス残渣なども外部から除去でき、内部のHDAに影響を与えることはない。
第2に、磁気ディスク装置の使用時における温度環境の変化に伴う変形に対して、封止性能を確保するための本発明の構造例1について、説明する。
図6A及び図6Bに、温度変化時の、フィードスルー1および半田接合部6の変形の様子を示す。図6Aは、温度を常温より高温に変化させた場合の変形形状を有限要素法解析にて算出した結果を示す。図6Bは、図6Aに示す解析結果を理解しやすくするために模式図にしたものである。図6A及び図6Bより、フィードスルー1は高温時において、装置の内部方向に変形していることがわかる。この原因は、以下のように説明することができる。
本発明において、フィードスルー1のフランジ4に用いられているニッケル合金の熱膨張係数は13〜17(ppm/deg.C)程度である。一方、ベース2に用いられているアルミダイキャスト材の熱膨張係数はおおよそ20(ppm/deg.C)であり、アルミダイキャスト製のベース2は、ニッケル合金製のフランジ4に比べて熱膨張係数が大きい。一方、ベース2は、ベース2の板厚中央に対して装置外部側寄りに位置するフィードスルー1及び半田接合部6で変形を拘束されている。ここで、磁気ディスク装置の使用時の温度変化、もしくは、輸送時の温度変化などで周囲温度が大きく変化し、高温になる場合を考える。
高温時において、ベース2には上述した熱膨張係数の違いによる応力が働くが、ベース2は、ベース2の板厚中央に対して装置外部側寄りに位置する半田接合部6に変形を拘束される結果、当該応力が、ベース2において板厚中央よりも装置内部側に働く。この結果、ベース2は、磁気ディスク装置内部側に変形する。
一方、高温時において、フィードスルー1は半田接合部6を介してベース2から引っ張り力を受ける。そのため、フィードスルー1も装置内部側に変形する。
従って、ベース2とフィードスルー1が同方向に変形するのに伴い、半田接合部6にも応力が加わる。
このように、ベース2とフィードスルー1の接合部が、ベースの板厚中央に対して装置外部側寄りに位置する場合には、材料耐力の低い半田による半田接合部に応力が加わるため、接合部において破断あるいは亀裂などが生じ、気密性を保てない懸念が残る。
図4に、本発明の第2の実施例による磁気ディスク装置の、フィードスルー実装部分の断面を示す。本図も、図3Bで、HDAを省略し、フィードスルー周辺を拡大したものである。なお、フィードスルーの全体構成は、図1で説明した構成と同じである。
図4に示すように、フィードスルーの搭載面8となる段は、ベース2においてベース板厚中央71よりも装置内部側寄りに設けられている。すなわち、ベースの厚さをTとした場合、フィードスルー搭載面8はT/2よりも装置内部側に位置する。
本構造によれば、フィードスルーの搭載面8を、ベース2においてベース板厚中央71よりも装置内部側寄りに設けているので、ベース2の変形方向を変え、ベース2とフィードスルー1の変形を抑制し、半田接合部に加わる応力を抑制することができる。
具体的な作用について、図7A及び図7Bを用いて説明する。
図7A及び図7Bに、温度変化時の、フィードスルー1および半田接合部6の変形の様子を示す。図7Aは、温度を常温より高温に変化させた場合の変形形状を有限要素法解析にて算出した結果を示す。図7Bは、図7Aに示す解析結果を理解しやすくするために模式図にしたものである。
上述したように、高温時においては、ベース2には、熱膨張係数の違いによる応力が働くが、ベース2は、ベース2の板厚中央に対して装置内部側寄りに位置する半田接合部6に変形を拘束されるため、当該応力が、ベース2において板厚中央よりも装置外部側に働く。この結果、ベース2は装置外部側に変形する。
一方、高温時において、フィードスルー1は半田接合部6を介してベース2から引っ張り力を受ける。そのため、フィードスルー1は磁気ディスク装置内部側に変形する。
従って、ベース2とフィードスルー1は逆方向に変形し、ベース2の変形とフィードスルー1の変形はお互いを打ち消す方向に作用するため、フランジ4の面外変形が抑制される。この結果、半田接合部に応力が加わるのを抑制することができる。
このように、図7Bのように、ベース2とフィードスルー1の接合部を、ベースの板厚中央に対して装置内部側寄りに位置することによって、材料耐力の低い半田による半田接合部に応力が加わらないようにして、接合部において破断あるいは亀裂などが生じるのを防ぎ、気密性を維持することができる。
第3に、磁気ディスク装置の使用時における温度環境の変化に伴う変形に対して、封止性能を確保するための本発明の構造例2について、説明する。
図5には、第3の実施例によるフィードスルーの斜視図を示す。
前記第2の実施例においては、ベース2の変形とフィードスルー2の変形がお互いを打ち消す方向に作用し、フランジ4の面外変形を抑制するが、完全に、フランジの面外変形を抑制しているわけではない。
そこで、図5に示すように、フランジ4の周縁部であって、装置内部側となる面に溝9を設ける。
本構造によれば、フィードスルーの変形を溝周辺にとどめ、全体に及ばないようにすることが可能となる。その結果、半田接合部6に加わる応力を、さらに抑制することができる。
図8A及び図8Bに、温度変化時の、フィードスルー1および半田接合部6の変形の様子を示す。図8Aは、温度を常温より高温に変化させた場合の変形形状を有限要素法解析にて算出した結果を示す。図8Bは、図8Aに示す解析結果を理解しやすくするために模式図にしたものである。
図8A及び図8Bからわかるように、フィードスルー1に加わる応力をフィードスルー1の溝9が吸収することで、フランジ4の変形が抑えられていることがわかる。
なお、上記図8A及び図8Bは、第2の実施例のフィードスルー1に溝9を設けたものであるが、これに限られることはなく、上記第1の実施例のフィードスルー1に適用することも可能であり、その場合は、第1の実施例よりもフィードスルー1のフランジ4の変形を抑えることができる。
図9に高温時の半田接合部6に加わる応力、またシール材(ガラス)5に加わる応力を有限要素法を用いて計算した結果を示す。図中、(1)は図6A及び図6Bに示した第1の実施例、(2)は図7A及び図7Bに示した第2の実施例、(3)は図8A及び図8Bに示した第3の実施例の計算結果である。計算結果は、(1)の計算結果を100としたときの相対値を表しているが、図より明らかなように、(2)、(3)ともに、(1)よりも半田接合部6に加わる応力、ガラス5に加わる応力が低減されていることが確認できる。
以上の説明の通り、本発明の上記各実施例によれば、磁気ディスク装置に外部から加わる力、あるいは、磁気ディスク装置の使用時における温度環境の変化に伴う変形に起因する、半田接合部に加わる応力を低減することが可能となり、封止部分の接合信頼性を大幅に向上させることが可能となる。
また、完全密封されたヘリウム環境により、磁気ヘッドの迅速かつ正確な位置決め制御、省電力、良好な静粛性を実現でき、省電力を考慮しない場合は、より高速なディスクの回転あるいはヘッドジンバルアセンブリの駆動を実現でき、装置性能の向上を図ることができる。
さらに、完全密封された筐体により、気圧変動、湿度変動のHDAへの影響を除去することができ、HDA内のモータオイルなどの酸化劣化を防止することができる。
第1の実施例におけるフィードスルー実装部分の断面図である。 比較例におけるフィードスルー実装部分の断面図である。 各実施例のフィードスルー実装構造が適用される密封型磁気ディスク装置の上面図である。 図3Aに示す密封型磁気ディスク装置の部分断面図である。 第2の実施例におけるフィードスルー実装部分の断面図である。 第3の実施例におけるフィードスルー実装部分の断面図である。 第1の実施例におけるフィードスルー実装部分の高温時における変形形状を有限要素法解析にて算出した結果を示す図である。 図6Aの解析結果の模式図である。 第2の実施例におけるフィードスルー実装部分の高温時における変形形状を有限要素法解析にて算出した結果を示す図である。 図7Aの解析結果の模式図である。 第3の実施例におけるフィードスルー実装部分の高温時における変形形状を有限要素法解析にて算出した結果を示す図である。 図8Aの解析結果の模式図である。 有限要素法を用い、半田接合部及びガラス封止部に加わる応力を計算し比較した図である。 従来の密封型磁気ディスク装置の断面模式図である。 従来のフィードスルー実装部分の側面図である。 従来のフィードスルー実装部分の上面図である。
符号の説明
1…フィードスルー、
2…ベース、
3…スチールピン、
4…フランジ、
5…シール材(ガラス)、
6…半田接合部、
7…開口部、
8…接合位置(フィードスルー搭載面)、
9…溝、
20…磁気ディスク装置、
21…スピンドルモータ、
22…磁気ディスク、
23…アクチュエータアセンブリ、
24…ヘッドジンバルアセンブリ、
25…磁気ヘッド、
26…FPCアセンブリ、
29…カバー、
71…ベース板厚中央。

Claims (10)

  1. ディスクと、該ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、ディスク上で情報を記録再生するヘッドと、該ヘッドを前記ディスク上の半径方向に移動するためのアクチュエータアセンブリと、前記ヘッド、スピンドルモータ及びアクチュエータアセンブリと電気接続するためのFPCアセンブリとが設けられたベースと、該ベースと接合するカバーを備え、前記ベースと前記カバーが接合された空間に空気より低密度のガスを封入した磁気ディスク装置であって、
    前記ベースに設けられた、ベースを貫通する開口部に、前記FPCアセンブリと電気接続するためのピンと該ピンがシール材で固定されているフランジとを有するフィードスルーを配置すべく、該開口部の装置外部側周辺に、該フィードスルーの搭載面を設け、該フィードスルーのフランジを該開口部より大きい外形とし、該フランジの周縁部を該搭載面に対して前記装置外部から半田接合することを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 前記搭載面は、前記開口部から見て装置外部側に向かって形成された段のうちの一つであることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記フランジは、その周縁部のうち、前記装置内部側となる面に溝を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記ベースはアルミニウムダイキャストであり、前記フランジはニッケル合金もしくはステンレスであり、前記シール材はガラスもしくはセラミックであることを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記低密度のガスは、ヘリウムであることを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  6. ディスクと、該ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、ディスク上で情報を記録再生するヘッドと、該ヘッドを前記ディスク上の半径方向に移動するためのアクチュエータアセンブリと、前記ヘッド、スピンドルモータ及びアクチュエータアセンブリと電気接続するためのFPCアセンブリとが設けられたベースと、該ベースと接合するカバーを備え、前記ベースと前記カバーが接合された空間に空気より低密度のガスを封入した磁気ディスク装置であって、
    前記ベースに設けられた、ベースを貫通する開口部に、前記FPCアセンブリと電気接続するためのピンと該ピンがシール材で固定されているフランジとを有するフィードスルーを配置すべく、該開口部の装置外部側周辺であって、該ベースの板厚方向において、中央よりも装置内部側の位置に、該フィードスルーの搭載面を設け、該フィードスルーのフランジを該開口部より大きい外形とし、該フランジの周縁部を該搭載面に対して前記装置外部から半田接合することを特徴とする磁気ディスク装置。
  7. 前記搭載面は、前記開口部から見て装置外部側に向かって形成された段のうちの一つであることを特徴とする請求項6に記載の磁気ディスク装置。
  8. 前記フランジは、その周縁部のうち、前記装置内部側となる面に溝を有することを特徴とする請求項6に記載の磁気ディスク装置。
  9. 前記ベースはアルミニウムダイキャストであり、前記フランジはニッケル合金もしくはステンレスであり、前記シール材はガラスもしくはセラミックであることを特徴とする請求項6記載の磁気ディスク装置。
  10. 前記低密度のガスは、ヘリウムであることを特徴とする請求項6記載の磁気ディスク装置。
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