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JP2007328191A - 光学素子および光学装置 - Google Patents

光学素子および光学装置 Download PDF

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JP2007328191A
JP2007328191A JP2006160108A JP2006160108A JP2007328191A JP 2007328191 A JP2007328191 A JP 2007328191A JP 2006160108 A JP2006160108 A JP 2006160108A JP 2006160108 A JP2006160108 A JP 2006160108A JP 2007328191 A JP2007328191 A JP 2007328191A
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wavefront aberration
prism
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optical
optical element
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JP2006160108A
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Atsushi Murata
淳 村田
Tomokazu Tokunaga
知一 徳永
Minoru Onoda
稔 小野田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】成形時間の短縮化と製造コストの低廉化とを図ることができる光学素子を提供する。
【解決手段】プリズム10は、第1面11、第2面12及び反射面13を有している。反射面13の波面収差値yは、第1面11の波面収差値及び第2面12の波面収差値の小さい方の波面収差値xに対して、x/y>2の関係にあり、xは、0<x≦λ/4であり、yは、0<y≦λ/10である(λは、He−Neレーザからの出射光の波長である)。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学素子および光学装置に関する。特に、入射面、出射面及び反射面を有する光学素子に関し、その光学素子を備えた光学装置に関する。
近年、各種光学機器(例えば、DSC、DVC、携帯電話用カメラ、プロジェクションTV)に搭載するレンズやプリズム等の光学素子として、高い屈折率を有する光学素子が要求されている。
上記光学素子は、従来より、研磨方法やインジェクション成形方法やプレス成形法等を用いて成形されている。研磨方法は、ガラス製の光学素子素材を研磨して光学素子を成形するという方法である。インジェクション成形方法は、光学樹脂を成形用金型に注入して光学素子を成形するという方法である。プレス成形法は、まず、光学素子素材を成形型内に供給し、次に、その光学素子素材を加熱昇温し、続いて、押し型を用いて加熱昇温された光学素子素材を加圧して光学素子を成形し、その後、成形された光学素子を冷却するという方法である。
研磨方法とプレス成形法とを比較すると、研磨方法では、光学素子素材を研磨して光学素子を成形するため曲面状の光学機能面を有する光学素子の成形は困難であるのに対して、プレス成形法では、金型の形状を工夫すれば非球面レンズ等の複雑な形状を有する光学素子を成形可能である。また、インジェクション方法とプレス成形法とを比較すると、インジェクション成形方法では、光学樹脂を成形用金型に注入して光学素子を成形するためガラス製の光学素子を成形できないのに対して、プレス成型法では、ガラス製の光学素子素材を用いればガラス製の光学素子を成形可能である。そのため、プレス成形法を用いれば、研磨方法やインジェクション成形方法を用いる場合に比べて、形状のバリエーションに富み、熱収縮性及び輝度に優れた光学素子を成形可能である。
ところが、プレス成形法では、上述の通り、成形した光学素子を冷却する冷却工程を伴うため、熱収縮が光学素子全体に光学素子の外形に相似して発生するとともに、ひけが光学素子に部分的に発生してしまう。このため、プレス成形法を用いてレンズなどの曲率面からなる光学素子を成形する場合には、次に示す方法に従って補正加工された押し型を用いて光学素子を成形する。
押し型を補正加工する方法は、まず、設計値通りに加工された押し型を用いて光学素子を成形し、次に、所望の光学素子と成形された光学素子との間に生じた形状誤差(つまり、成形された光学素子の収縮量に相当する)を求め、そして、押し型にその誤差分の形状補正を加える補正加工を行うものである。
一方、プレス成形法を用いて複数の光学機能平面からなる光学素子を成形する場合には、ひけの発生を阻止できれば、熱収縮が発生しても光学機能面が平面であるために押し型を補正加工しなくてもよい。ところが、プリズム等の大きな肉厚差を有する光学素子の場合には、ひけの発生を抑制して光学素子を成形することが難しい。そのため、ひけに応じて押し型の押し型面を平面から非平面に補正加工する必要がある。押し型の補正加工は高度な技術を要するため、光学素子の製造歩留まりの悪化を招来する場合が多く、押し型をより簡便に補正加工する方法が研究されている。
例えば、特許文献1には、プレス成形法における冷却工程を工夫することにより、押し型の補正加工の簡素化を図ることができる、と開示されている。この文献に開示されたプレス成形法は、上型の押し型と下型の押し型とを異なる冷却勾配で冷却させるものである。これにより、ひけは光学素子の一面にのみ発生するため、押し型の一面のみを補正加工すればよく、押し型の補正加工を簡素化できる。
特開平7−69651号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法を用いて光学素子を成形しても押し型の補正加工を行う必要があり、光学素子の成形工程数が増加してしまう。その結果、光学素子の成形時間の短縮や光学素子の製造コストの低廉化を図ることが難しい。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、成形時間の短縮化と製造コストの低廉化とを図ることができる光学素子を提供することである。また、そのような光学素子を備えた光学装置を提供することである。
本発明の光学素子は、入射面、出射面及び反射面を備え、入射面に対して略垂直に入射された光が反射面で反射されて出射面から出射されるように形成されている。そして、反射面の波面収差値yは、入射面の波面収差値及び出射面の波面収差値のうちの小さい方の波面収差値xに対して、x/y>2の関係にあり、入射面の波面収差値及び出射面の波面収差値のうちの小さい方の波面収差値xは、0<x≦λ/4であり、反射面の波面収差値yは、0<y≦λ/10である(λは、He−Neレーザからの出射光の波長である)。
このような構成では、反射面の波面収差値は、λ/10以下である。そのため、光学素子は、光学装置に搭載可能な程度に優れた光学性能を有する。
また、入射面の波面収差値及び出射面の波面収差値は、反射面の波面収差値よりも大きい。そのため、入射面、出射面及び反射面の波面収差値を略同一とするための補正を行わなくても、光学素子を成形することができる。
本発明の光学装置は、入射面、出射面及び反射面を備えているとともに、入射面に対して略垂直に入射された光が反射面で反射されて出射面から出射されるように形成された光学素子が、光路上に配置されている。この光学素子は、反射面の波面収差値yが入射面の波面収差値及び出射面の波面収差値のうちの小さい方の波面収差値xに対してx/y>2の関係にあり、入射面の波面収差値及び出射面の波面収差値のうちの小さい方の波面収差値xは、0<x≦λ/4であり、反射面の波面収差値yは、0<y≦λ/10である(λは、He−Neレーザからの出射光の波長である)。
本発明では、短時間で且つ低廉に成形することができる。
(実施の形態1)
実施の形態1では、光学素子として略三角柱状のプリズムを例に挙げ、光学装置として撮像装置を例に挙げて、図1乃至図3を用いて、撮像装置100の構成と、プリズム10の構成と、プリズム10の製造方法とを示す。なお、図1は、撮像装置100の光学系の配置構成を示す模式図である。図1の2点破線は光軸を示しており、同図の矢印は光の進行方向を示している。図2は、本実施形態のプリズム10の模式図であり、図2(a)は、プリズム10の斜視図であり、図2(b)は、プリズム10の機能を示す図である。図3は、プリズム10の製造装置9の構成を示す模式図である。
まず、図1を用いて、撮像装置100の構成を示す。
撮像装置100は、例えば、DSC、DVC、携帯電話用カメラ及びプロジェクションTV等であり、撮像素子等の受光素子と撮像光学系とを備えている。撮像光学系は、被写体の光学像を受光素子の受光面に映し出す光学系であり、具体的には、図1に示すように、被写体側から受光素子S側へ向かう方向に従って順に、第1レンズ群G1、プリズム10、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3が配設された構成となっている。
この撮像装置100では、光(主に、可視光)は、被写体側から第1レンズ群G1へ入射後、プリズム10の第1面11に入射される。第1面11から入射された光は、反射面13で全反射されて、90度折曲して第2面12から出射される。第2面12から出射された光は、第2レンズ群G2を通過後、第3レンズ群G3で集光されて、撮像素子Sに入射され電気信号に変換される。なお、可視光は、人間の目に光として感じる波長範囲の電磁波であり、個人差があるが、360〜400nm以上760〜830nm以下の電磁波である。
次に、図2を用いて、プリズム10を示す。
プリズム10は、d線(ナトリウムランプの出力光の波長、589.0nmまたは589.6nm)に対する屈折率が1.65以上のガラスからなる。そのため、プリズム10を備えた光学系の光学全長を短くでき、よって、その光学系を備える装置の小型化を図ることができる。また、可視光をプリズム10に入射すれば、その可視光は、後述の反射面13で全反射される。なお、全反射は、90%以上の反射率で反射することであり、好ましくは95%以上の反射率で、より好ましくは97%以上の反射率で反射することである。
また、プリズム10は、図2(a)に示すように、略直角三角形を底面とする三角柱状に形成されており、第1面11と第2面12と反射面13と第3面14とを有している。第1面11、第2面12及び第3面14は、各々、三角柱の側面の外側である。
第1面11及び第2面12は、互いに直交する面であり、プリズム10の入射面または出射面である。すなわち、第1面11が入射面であれば第2面12が出射面となり、第2面12が入射面であれば第1面11が出射面となる。
反射面13は、最も面積の大きい側面の内側であり、図2(b)に示すように、例えば、第1面11に入射した光は、プリズム内部を透過して反射面13で反射して第2面12から出射する。
第1面11、第2面12及び反射面13は、各々、以下の波面収差値を有している。第1面11の波面収差値及び第2面12の波面収差値のうちの小さい方の波面収差値をxとし反射面13の波面収差値をyとすると、xとyとはx/y>2の関係にあり、xは0<x≦λ/4であることが好ましく、yは0<y≦λ/10であることが好ましい。なお、λは、He−Neレーザからの出力光の波長である。
ここで、波面収差とは、理想的な波面と実際の波面との差であり、波面全体に対してrms(Root Mean Square=2乗平均平方根)値を算出し光の波長で割った値である。波面収差は、一般的には、JIS規格番号JISC5935に記載の波面収差の測定方法を用いて測定される。
このようなプリズム10では、反射面13の波面収差値yは、0<y≦λ/10である。そのため、プリズム10は、補正加工された金型を用いて成形されたプリズムと略同一の光学性能を有する。具体的には、プリズム10は、入射波面に収差を与えることなく光を反射することができる。
また、反射面13の波面収差値yは、第1面11の波面収差値及び第2面12の波面収差値よりも小さい。そのため、プリズム10を成形する際には、後述のように、反射面13の波面収差値を第1面11及び第2面12の波面収差値よりも小さくすればよく、補正加工された金型を用いて全ての光学面の波面収差値を略同一の値としなくてもよい。その結果、プリズム10は、後述のように、補正加工が施された金型を用いてプリズムを成形しなくてもよく、補正加工が施された金型を用いて成形されたプリズムに比べて成形時間の短縮化及び成形コストの低廉化を図ることができる。
続いて、図3を用いて、プリズム10の製造方法を示す。
まず、図3に示す製造装置9の準備を行う。具体的には、まず、下型(押し型)3を筒状の胴体(胴型)4内に入れる。このとき、用いる下型3は波面収差値がλ/4以下のプリズム形成面部3aを有しており、プリズム形成面部3aを上方に配置して下型3を胴体4内に入れる。次に、下型3の上に中型(押し型)2を入れる。このとき、用いる中型2は波面収差値がλ/4以下のプリズム形成面部2aを有しており、プリズム形成面部2aを胴体4の内壁及び下型3に接触させることなく中型2を胴体4内に入れる。これにより、胴体4の上から内部を見ると、中型2のプリズム成形面部2aと下型3のプリズム成形面部3aとが見える。
次に、プリズム素材5を準備する。具体的には、材質は、d線に対する屈折率が1.65以上のガラスである。また、形状は、特に限定されないが、成形後のプリズムの形状に似た形状であれば後の加熱工程における熱エネルギー量や加熱時間などを削減でき、その結果、ひけなどが最大限に抑制されたプリズムを成形可能なため、略円柱状であることが好ましく、略三角柱状であればさらに好ましい。
続いて、準備したプリズム素材5を製造装置9の胴体4内に入れ、プリズム素材5の上に上型(押し型)1を置く。このとき、用いる上型1は波面収差値がλ/10以下のプリズム形成面部1aを有しており、プリズム形成面部1aを下向けて上型1を胴体4内に入れる。これにより、プリズム素材5の表面には、プリズム形成面部1a,2a,3aが接触する。
続いて、上型1の上に設置された上ヒータブロック6と下型3の下に設置された下ヒータブロック7とを用いて、プリズム素材5をその軟化点温度付近にまで昇温させて軟化させる。
続いて、上型1に圧力を加えてプリズム素材5を加圧し、上型1のプリズム形成面部1aをプリズム素材5に転写する。このように、上型1をプリズム素材5に転写すれば、中型2及び下型3をプリズム素材5に転写する場合に比べて、プリズム素材5への転写を高めることができる。これにより、プリズム10の反射面13の波面収差値を確実にλ/10以下とすることができる。
そして、上及び下ヒータブロック6,7を用いて、プリズム素材5を常温付近にまで冷却させる。このとき、ガラス軟化点温度よりも若干低い温度にまで徐冷後、常温付近まで急冷することが好ましい。これにより、プリズム10を成形することができる。
以下に、本実施形態におけるプリズム10が奏する効果をまとめる。
プリズム10は、補正加工が施された金型を用いて成形されたプリズムと略同一の光学性能を有するプリズムであり、成形時間の短縮化及び成形コストの低廉化を図ることができるとともに、DSC、DVC、携帯電話用カメラ及びプロジェクションTV等の光学機器に搭載することができる。さらに、搭載された光学機器の小型化を図ることができる。
また、プリズム10の反射面13は、プリズム素材5を加圧する押し型(上型1)を用いて成形されるため、波面収差値を確実にλ/10以下にすることができる。
また、プレス成型法を用いてプリズム10を成形するため、図2(a)に記載の形状のプリズムだけでなく、様々な形状のプリズムを成形することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、図4を用いて、プリズム20の構成を示す。図4は、本実施形態におけるプリズム20の端面を模式的に示す図である。
本実施形態のプリズム20は、以下に示す点が上記実施形態1のプリズム10と異なる。すなわち、プリズム20は、d線に対する屈折率が1.6以上の樹脂からなり、また、プリズム20の第3面14には、反射膜21(例えば、アルミニウム膜、誘電体膜)が形成されている。このように、d線に対する屈折率が1.60以上の樹脂からなるプリズムであっても、第3面14に反射膜21を形成すれば、可視光を反射面13で全反射させることができる。そのため、プリズム20は、上記実施形態1のプリズム10と略同一の効果を奏する。
なお、一般に、樹脂製プリズムは、ガラス製プリズムに比べて軽い。そのため、軽量が要求されている撮像装置等の装置に、本実施形態のプリズム20を搭載することが好ましい。一方、一般に、ガラス製プリズムは、樹脂製プリズムに比べて熱収縮性に優れており、また、反射膜を形成しなくても可視光を反射面で全反射させることができる。そのため、光学性能や低廉化が要求されている撮像装置等の装置に、上記実施形態1のプリズム10を搭載することが好ましい。以上より、装置が要求されている条件に応じて、上記実施形態1のプリズム10と本実施形態のプリズム20とを使い分ければよい。
(実施の形態3)
実施の形態3では、光学装置として照明装置を例に挙げ、図5を用いて、上記実施形態1のプリズム10を照明装置200に搭載した場合を示す。図5は、照明装置200の光学系の配置構成を示す模式図である。図5の2点破線は光軸を示しており、同図の矢印は光の進行方向を示している。
照明装置200は、一眼レフカメラ等であり、光源と照明光学系とを備えている。照明光学系は、光源から放射された光を被照明対象物に照射する光学系であり、具体的には、図5に示すように、光源L側から被照明対象物側へ向かう方向に従って順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、プリズム10及び第3レンズ群G3が配設された構成となっている。
光は、光源Lから放射され、第1レンズ群G1でコリメートされて第2レンズ群G2を通過後、プリズム10の第2面12に入射される。第2面12に入射された光は、反射面13で全反射されて、90度折曲して第1面11から出射される。第1面11から出射された光は、第3レンズ群G3を通過して照明装置200の外部へ出射される。
(その他の実施形態)
上記実施形態1、2または3は、以下に示す構成であってもよい。
プリズムは、底面を略直角三角形とする三角柱状としたが、勿論、この形状に限定されない。プリズムの反射面の波面収差値yが入射面の波面収差値及び出射面の波面収差値のうち小さい方の波面収差値xに対してx/y>2であればよく、xが0<x≦λ/4であり、yが0<y≦λ/10であればよい。
撮像装置及び照明装置は、各々、上記実施形態1のガラス製プリズムを搭載しているが、上記実施形態2の樹脂製プリズムを搭載してもよい。
反射防止膜が、第1面及び第2面に形成されていてもよい。これにより、例えば、光は、第1面でほとんど反射することなく第1面からプリズム内へ入射し、第2面でほとんど反射することなく第2面から出射するため、好ましい。
本実施例では、プリズムの入射面、出射面及び反射面の波面収差値を最適化した。また、最適化されたプリズムの成形方法を検討した。
<実施例1>
実施例1では、プリズムの反射面の波面収差値、入射面の波面収差値及び出射面の波面収差値を最適化した。
−最適化方法−
まず、上記実施形態1に記載したプリズムの反射面の波面収差値が表1に記載の値であり、入射面の波面収差値及び出射面の波面収差値が表2に記載の値であるプリズム(1番プリズム〜6番プリズム)を用意した。
Figure 2007328191
Figure 2007328191
次に、反射波面の収差測定装置(Zygo社製のGPI-xp)を用いて、各プリズムにHe−Neレーザからの出力光(633nm)を入射した場合に各プリズムの反射面で反射された反射波面の収差、各プリズムの入射面で反射された反射波面の収差、及び各プリズムの出射面で反射された反射波面の収差を測定した。
続いて、カメラ映像機器工業会規格CIPADC−003−2003のデジタルカメラの解像度測定方法に基づき、目視により測定された反射波面を観察して、各プリズムがデジタルカメラ等に搭載できるか否かを検討した。
−結果−
表1に反射面の波面収差値の最適化に関する実験結果を示し、表2に入射面及び出射面の波面収差値の最適化に関する実験結果を示す。なお、表1における×は使用不可能なプリズムであることを示しており、○は使用可能なプリズムであることを示しており、◎は非常に良好なプリズムであることを示している。また、△はプリズムとして使用可能であるが、好ましい状態ではないことを示している。
表1に示すように、反射面の波面収差値は、λ/10以下であることが好ましく、その値が小さい方が好ましいことがわかった。
表2に示すように、入射面及び出射面の波面収差値は、λ/4以下であることが好ましく、λ/5以下であれば更に好ましく、その値が小さい方が好ましいことがわかった。
以上より、反射面の波面収差値がλ/10以下であり、入射面及び出射面の波面収差値がλ/5以下であるプリズムでは、良好な投影評価を得ることができた。そのため、入射面及び出射面の波面収差値xと反射面の波面収差値yとの関係が、x/y>2であることが好ましいといえる。
<実施例2>
実施例2では、ガラス製のプリズム素材を用いて、上記実施例1で良好と評価したプリズムを成形する方法を検討した。
図3に示す製造装置を用いて、プリズムを成形した。具体的には、まず、上型として、プリズム成形面部の波面収差値がλ/10以下に加工された上型を用い、中型及び下型として、各々、プリズム成形面部の波面収差値がλ/4以下に加工された中型及び下型を用いた。また、プリズム素材としては、側面を鏡面に加工された円柱状の成形用材料(株式会社住田光学ガラス製、K−VC78(nd:1.66910、Tg:520℃、At:556℃)を用いた。
次に、図3に示すように、プリズム素材を中型及び下型と上型とで挟んで胴体に収容し、5分かけて520℃付近にまで昇温した。そして、上型を下に押して軟化したプリズム素材に圧力を供給し、上型のプリズム素子形成面部をプリズム素材表面に転写させた。
続いて、下ヒータブロックのヒータ部を8分かけて510℃付近にまで徐冷させ、上ヒータブロックのヒータ部を12分かけて510℃付近にまで徐冷させて、その後、上及び下ヒータブロックのヒータ部の通電を停止して常温まで急冷させた。
続いて、製造装置の胴体から金型を取り出し、金型を分解してプリズムを取り外した。これにより、略直角二等辺三角形を底面とする三角柱状のプリズム(底面の等辺が10mmであり、底面の斜辺が14mmであり、高さが15mmである)を得ることができた。
そして、JIS規格番号JISC5935に記載の波面収差の測定方法に従って、入射面、出射面及び反射面の波面収差値を測定した。すると、反射面の波面収差値がλ/10以下であり、入射面及び出射面の波面収差値がλ/4以下であった。
<実施例3>
実施例3では、樹脂製のプリズム素材を用いて、上記実施例1で良好と評価したプリズムを成形する方法を検討した。
図3に示す製造装置と上記実施例1に記載の上型、中型及び下型とを用いて、プリズムを成形した。プリズム素材としては、円柱加工された成形用材料(大阪ガスケミカル(株)製、OKP4(nd:1.613、Tg:124℃)を用いた。
次に、図3に示すように、プリズム素材を中型及び下型と上型とで挟んで胴体に収容して、150℃まで昇温した。そして、上型を下に押して軟化したプリズム素材に圧力を供給して、加圧成形した。
続いて、下ヒータブロックのヒータ部を10分で114℃まで徐冷させ、その後、上及び下ヒータブロックのヒータ部の通電を停止して常温まで急冷させた。
続いて、製造装置から金型を取り出し、金型を分解してプリズムを取り出した。これにより、略直角二等辺三角形を底面とする三角柱状のプリズム(底面の等辺が9mmであり、底面の斜辺が12mmであり、高さが15mmである)を得ることができた。
そして、JIS規格番号JISC5935に記載の波面収差の測定方法に従って、入射面、出射面及び反射面の波面収差値を測定した。すると、反射面の波面収差値がλ/10以下であり、入射面及び出射面の波面収差値がλ/4以下であった。
上記実施例2及び本実施例の結果から、プリズム成形面部の波面収差値がλ/10以下に加工された上型と、プリズム成形面部の波面収差値がλ/4以下に加工された中型及び下型とを用いれば、樹脂製のプリズム素材を用いた場合であっても、上記実施例1で良好と評価されたプリズムを成形することができた。
以上説明したように、本発明は、光学素子と、光学素子を備えた光学装置について有用であり、特に、プリズムと、プリズムを備えた光学装置について有用である。
実施形態1における撮像装置の光学系の配置構成を示す模式図。 実施形態1及び3におけるプリズムの模式図。 プリズムの成形装置の腰部断面図。 実施形態2におけるプリズムの端面の模式図。 実施形態3における照明装置の光学系の配置構成を示す模式図。
符号の説明
5 プリズム素材(光学素子素材)
10 プリズム(光学素子)
11 第1面(入射面または出射面)
12 第2面(出射面または入射面)
13 反射面
14 第3面
100 撮像装置(光学装置)
200 照明装置(光学装置)

Claims (8)

  1. 入射面、出射面及び反射面を備え、該入射面に対して略垂直に入射された光が該反射面で反射されて該出射面から出射されるように形成され、
    前記反射面の波面収差値yは、前記入射面の波面収差値及び前記出射面の波面収差値のうちの小さい方の波面収差値xに対して、x/y>2の関係にあり、
    前記入射面の前記波面収差値及び前記出射面の前記波面収差値のうちの小さい方の波面収差値xは、0<x≦λ/4であり、
    前記反射面の前記波面収差値yは、0<y≦λ/10である(λは、He−Neレーザからの出射光の波長である)ことを特徴とする光学素子。
  2. 前記入射面から光学素子内部に入射された可視光が前記反射面で全反射されるように、当該入射面と当該反射面とが所定の角度をなしていることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. ガラス製である請求項1に記載の光学素子。
  4. d線に対する屈折率が1.6以上である請求項1に記載の光学素子。
  5. 前記入射面、前記出射面および前記反射面をそれぞれ側面とする略三角柱状のプリズムであり、
    前記反射面には、前記入射された光を反射する特性を持つ反射膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  6. 入射面、出射面及び反射面を備えているとともに、該入射面に対して略垂直に入射された光が該反射面で反射されて該出射面から出射されるように形成された光学素子が、光路上に配置された光学装置であって、
    前記光学素子は、
    前記反射面の波面収差値yが前記入射面の波面収差値及び前記出射面の波面収差値のうちの小さい方の波面収差値xに対してx/y>2の関係にあり、
    前記入射面の前記波面収差値及び前記出射面の前記波面収差値のうちの小さい方の波面収差値xは、0<x≦λ/4であり、
    前記反射面の前記波面収差値yは、0<y≦λ/10である(λは、He−Neレーザからの出射光の波長である)ことを特徴とする光学装置。
  7. 受光素子と、
    前記受光素子の受光面に被写体の光学像を形成する撮像光学系とを備え、
    前記光学素子は、前記撮像光学系の光路上に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の光学装置。
  8. 光源と、
    前記光源から放射された照明光を被照明対象物に照射する照明光学系とを備え、
    前記光学素子は、前記照明光学系の光路上に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の光学装置。
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