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JP2007324570A - 無線lanに用いる電磁波吸収板およびその施工方法 - Google Patents

無線lanに用いる電磁波吸収板およびその施工方法 Download PDF

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Masaaki Katano
正昭 片野
Masaji Onishi
正司 大西
Yoshinori Shirai
喜徳 白井
Tetsuji Hattori
哲治 服部
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Central Glass Co Ltd
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Abstract

【課題】
無線LANで使用されている、周波数が2.45GHzおよび5.2GHzの範囲の電磁波に対して、断熱性に優れた複層ガラス構成の透明な電磁波吸収板を提供する。
【解決手段】
一対の透明な板ガラスが周縁端部に配設されているスペーサを介して隔置され、一対の板ガラスの間に密封された中空層が形成されてなる複層ガラスにおいて、板ガラスの厚みが2〜20mmの範囲にあり、中空層の厚みが5〜15mmの範囲にあり、一対の板ガラスのどちらか一方の板ガラスに、20〜2kΩ/□の範囲の抵抗膜が形成され、該抵抗膜は板ガラスの中空層側の面に形成されてなる無線LANに用いる電磁波吸収板である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に建物の外壁の開口部あるいは屋内の間仕切り等に用いるための、透明な無線LANに用いるための電磁波吸収板に関する。
近年、情報伝達技術の飛躍的進歩に伴い、多様な情報伝達が可能となっている。なかでも無線による情報伝達は、利便性の観点から、非常に優れ、盛んに利用されている。
無線による情報伝達の手段としては、携帯電話、PDA(携帯情報端末)、無線LAN、放送波、自動車レーダー、ETC車載装置、および様々な電子機器などがあげられる。
一方、これら無線による情報伝達の普及にともない、無線による情報伝達に用いられる機器から発せられる電磁波は、建物の開口部から建物内に侵入して、他の電子機器の電磁ノイズとなるため、電磁波を効果的に吸収できる透明性を有する電磁波吸収板が望まれている。
無線による情報伝達のなかでも、無線LAN(構内情報通信網)は、室内におけるLAN工事(コードの配線工事など)が不要なため、オフィスや一般家庭内において、コスト削減や使い易さに大きく貢献している。
しかしながら、無線LANは、室内においては反射材(机、ロッカー、イス等)の影響によるLANスピードの低下、室外への電波漏洩による盗聴、ビルや建物間の電波干渉(2.45GHz帯域は4チャンネルのため)による弊害、外部からの不正アクセスやなりすまし等の発生など、多くの問題が発生する。
このような問題の対策として、PC(パーソナルコンピュータ)などの通信端末とサーバとの間での発行者証明書の交換、データの暗号化または定期的な暗号キ−の自動変更、IDやパスワードの発行等で対策を実施している。
しかし、発行者証明書の交換は、機種の互換性がなく、異機種の間では困難である。また、データの暗号化、定期的な暗号キ−の自動変更、IDやパスワードなどの対策は、第三者によって解読されてしまうという危険性が伴う。
このため、室内の間仕切りやビルや建物などの開口部に、透明な電磁波吸収板を配置し、外部に情報が漏れないようにすることが必要とされている。
また、近年、省エネルギーの観点から、開口部に断熱性に優れた複層ガラスが用いられることが多く、このような複層ガラス構成の電磁波吸収板として、特許文献1には、到来した電磁波を吸収させる吸収材と、到来した電磁波を反射させる反射材とを、吸収すべき電磁波の波長の1/4に相当する間隔で隔てて配置した、λ/4型電磁波吸収体が開示されている。
λ/4型電磁波吸収体を用いた場合、その吸収体の厚さは波長の1/4の大きさを必要とするため、無線LANの利用中心周波数が2.45GHzの場合は、約31mmの厚さが必要となる。従ってこの吸収体を間仕切りや建築物の窓、壁等へ取り付けるには厚みが厚すぎるという欠点がある。
また、特許文献2には、λ/4型電磁波吸収体の厚みを薄くするために、このλ/4型電磁波吸収体の吸収材と反射材の間に、ストライプ状または格子形状に形成された導電性被膜を配設することで、吸収材と反射材との間の実効誘電率を大きくし、その厚みを減じることを実現した提案もされている。
特許文献2に開示されている電磁波吸収体では、λ/4型電磁波吸収体の吸収材と反射材の間にストライプ状または格子形状にコーティングされた導電性被膜を配設することで板厚を減じることが出来るが、その構造自体において複雑であり、作製が煩雑となる。
特許文献3では、電磁波の入射する室外側に電磁吸収層を設け、室内側に電磁反射層を設けるもの、さらには、中空層の代わりに誘電率の高い液体を封入するものが提案されている。
この、特許文献3に開示されている電波吸収ガラスでは、電磁反射層を枠体に導通させる必要があり、さらに、中空層の代わりに誘電率の高い液体をもちいると、断熱性能が劣ってしまう。
特開2001−44750号公報 特開平10−275997号公報 特開平5−37178号公報
本発明は、特許文献1〜3のような事情に鑑みてなされたものであり、無線LANで使用されている、周波数が2.45GHzおよび5.2GHzの範囲の電磁波に対して、断熱性に優れた複層ガラス構成の透明な電磁波吸収板を提供する。
(A)本発明の電磁波吸収板は、一対の透明な板ガラスが周縁端部に配設されているスペーサーを介して隔置され、一対の板ガラスの間に密封された中空層が形成されてなる複層ガラスにおいて、板ガラスの厚みが2〜20mmの範囲にあり、中空層の厚みが5〜15mmの範囲にあり、一対の板ガラスのどちらか一方の板ガラスに、20〜2KΩ/□の範囲の抵抗膜が形成され、該抵抗膜は板ガラスの中空層側の面に形成されてなることを特徴とする無線LANに用いる電磁波吸収板である。
また、本発明の無線LANに用いる電磁波吸収板は、(A)に記載の無線LANに用いる電磁波吸収板において、(1)抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが2mm以上8mm未満、中空層7の厚みが5mm〜15mmの範囲にあり、抵抗膜の抵抗値が20〜2kΩ/□の範囲にあるか、または、(2)抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが8mm以上15mm未満で、中空層7の厚みが5mm以上8mmの範囲にあり、抵抗膜の抵抗値が20〜2kΩ/□の範囲にあるか、または、(3)抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが8mm以上20mm以下で、中空層7の厚みが8mm以上15mm以下で、抵抗膜の抵抗値が20〜600Ω/□の範囲にあって、かつ2.45GHzの電磁波の吸収量が10dB以上であることを特徴とするであることを特徴とする無線LANに用いる電磁波吸収板である。
また、本発明の無線LANに用いる電磁波吸収板は、(A)に記載の無線LANに用いる電磁波吸収板において、(4)中空層7が5〜15mmの範囲にあり、抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが8mmを超え15mm未満の範囲にあり、抵抗膜の抵抗値が100〜2KΩ/□の範囲にあるか、または、(5)中空層7の厚みが5mm〜15mmの範囲にあり、抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが2mm以上8mm以下の範囲にあり、抵抗膜の抵抗値が20〜2KΩ/□の範囲にあるか、または、(6)中空層7が5mm〜15mmの範囲にあり、抵抗膜を形成した板ガラスの厚みの範囲が15mm以上20mm以下の範囲にあり、抵抗膜の抵抗値が20〜600Ω/□のの範囲にあって、かつ、5.2GHzの電磁波の吸収量が10dB以上であることを特徴とする無線LANに用いる電磁波吸収板である。
また、本発明の無線LANに用いる電磁波吸収板は、前記無線LANに用いる電磁波吸収板において、抵抗膜が、誘電体膜、金属膜、誘電体膜の順に板ガラスに成膜されてなることを特徴とする電磁波吸収板である。
また、本発明の無線LANに用いる電磁波吸収板は、前記無線LANに用いる電磁波吸収板において、金属膜がCrまたはAlでなることを特徴とする無線LANに用いる電波吸収板である。
また、本発明の無線LANに用いる電磁波吸収板の施工方法は、前記無線LANに用いる電磁波吸収板において、室内で発生する無線LANの電磁波を吸収して室外にもれるのを防ぐために、抵抗膜を形成した板ガラスを室内側に配置するようにしたことを特徴とする無線LANに用いる電磁吸収板の施工方法である。
本発明の複層ガラス構成の電磁波吸収板は、簡易な複層ガラスの構成で、1〜10GHzの周波数範囲において有効に機能する、透明な電磁波吸収板、特に無線LANの周波数2.45GHzと5.2GHzに対して有効な、電磁波吸収板を提供する。
電磁波吸収性能については、例えば無線LAN周波数帯域は2.45GHzと5.2GHz帯域を中心とする周波数帯域が使用されており、前者は特に室内から室外への送信が可能なことから使用頻度が高く、後者は電波法の規制により室内のみの仕様となっている。また、無線LANを行われる際に「アクセスポイント」を設けて出力の増幅を行っている。さらには他部位との電磁波の干渉を防いでいる。この時の「アクセスポイント」の出力が22mw(0.022w)となっているので、この出力に対応する必要がある。この出力は一般の通信機器(携帯電話等)と比較しても、出力が小さいため電磁波吸収性能をー10dB(電磁波エネルギーを1/10に減衰)以上とすれば電磁波吸収体として使用することができる。
また、建物内部において、PHS電話やパーソナルコンピューター(PC)などが構内の無線LANなどに使用され、該無線通信に対するPCやサーバーの誤動作防止や盗聴防止を目的とする場合、電磁波吸収を必要とする周波数範囲は、1〜10GHzである。
本発明の電磁波吸収板が有効になる周波数は、およそ1〜10GHzであり、この周波数範囲には、携帯電話の800MHz〜1GHz、1.5GHz帯、PHS電話の1.9GHz帯の、PDA(情報携帯端末)の2.45GHz帯、PCの無線LANに用いる、2.45GHz帯と5.2GHz帯があり、さらに、ETC車載搭載機器5.8GHz帯などである。
特に、本発明の電磁波吸収板は、無線LANに用いられている2.45GHz帯と5.2GHz帯の電磁波に対して有効に作用するものであり、建物の外壁の開口部などに用いて、建物外への電磁波伝播の防止や、あるいは建物外から進入する電磁波による混線の防止に用いることが望ましい。
本発明の電磁波吸収板は、図1に示すように、透明な誘電体板1と2とが、誘電体板の周辺部にスペーサ3を用いて、ほぼ一定の間隔になるように対向配置された、複層ガラスの構成である。誘電体板1、2とスペーサ3とは接着剤3によって接着され、さらに、スペーサ4と誘電体板1と2によって形成される誘電体板のエッジ付近のスペースには、シーリング材4によってシールされていることが好ましい。接着剤3には、ブチルゴム系の接着剤を、またシーリング材4にはシリコーン系樹脂、ホットメルト系樹脂などを用いることが好ましい。
誘電体板1と2を対向配置する場合、スペーサ3を用いず、弾性シーリング材のみによって対向配置させてもよい。
誘電体板1と2によって形成される中空層7は、空気によって充填されていることが好ましいが、アルゴンガスなどの希ガスで充填されていてもよい。
誘電体板1の中空層7に面した表面には、透明性を有する抵抗被膜6が形成されたものを用いる。
誘電体板1、2には、ソーダ石灰系ガラス、アルミノ珪酸系ガラス、ホウ珪酸系ガラス等のガラス板や、ポリカーボネイト板やアクリル板などの透明な各種プラスティック板が使用できる。
誘電体板1、2の厚みは、電磁波を吸収する性能を発現させるのに重要であり、このため、図2や図3に示すように、誘電体板11、12を積層させて、あるいは誘電体板20、22を積層させて、誘電体板の厚みを調整し、電磁波を吸収する性能を最適にすることが望ましい。
誘電体板の積層は、例えば、ポリビニルブチラールあるいはEVA等の中間膜を用いて、積層することができる。
積層する誘電体には前述した、ソーダ石灰系ガラス、アルミノ珪酸系ガラス、ホウ珪酸系ガラス等のガラス板や、ポリカーボネイト板やアクリル板などの透明な各種プラスティック板から、1種以上の誘電体板を選択して行うことができ、例えば、ガラス板とガラス板、板ガラスとプラスティック板、あるいはプラスティック板同士を積層する。
誘電体板1の表面に形成される抵抗被膜6は、Ag、Au、Cr、Ti、Al、Cu、SUS、Ni等から選ばれる1種類以上の金属で成る透明性の金属膜、または、該金属膜とZnO、SnO、In、TiO、Bi、Ta、WO、ZnS等の金属酸化物膜とを積層した多層薄膜を用いることができる。
多層膜としては、たとえばZnO膜/Ag膜/ZnO膜、TiO膜/Cr膜/SnO膜、ZnO膜/Al膜/ZnO膜、SnO膜/TiCr膜/SnO膜等の3層を積層したもの、ZnO膜/Ag膜/ZnO膜/Ag膜/ZnO膜、ZnO膜/Al膜/ZnO膜/Al膜/ZnO膜、SnO膜/Al膜/SnO膜/Al膜/SnO膜などの5層を積層したもの、あるいは、ITO膜やネサ膜を適選して用いることができる。
前述した抵抗被膜6を形成する手段としては、特定するものではないが、物理蒸着法(スパッタリング法、真空蒸着法など)や化学蒸着法を選択して用いることができる。
また、抵抗被膜を形成した透明な樹脂フィルムを誘電体板に接着してもよい。このときの抵抗被膜も、ガラス板などの透明な樹脂板に形成する抵抗被膜と同じ膜を用いることができる。透明な樹脂フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエステルフィルムなどを使用することができる。
本発明の電磁波吸収板の電磁波吸収性能は、図4に示すように、抵抗被膜6が形成されている透明な誘電体板1の側から電磁波が入射する場合と、図6に示すように、抵抗被膜6が形成されていない透明な誘電体板2の側から電磁波が入射する場合とがあり、電磁波の吸収量を求めるための等価回路は、それぞれ図5と図7のようになって、異なる。
以後、図4に示す、抵抗被膜6が形成されている透明な誘電体板1の側から電磁波が入射する場合をケース1と呼び、図6に示す、抵抗被膜6が形成されていない透明な誘電体板2の側から電磁波が入射する場合をケース2と呼ぶ。
ケース1の場合、電磁波の吸収量は、次のようにして求められる。ケース1の場合の等価回路は図5のようになる。図5において、電磁波が入射する側と反対側の、透過側自由空間側の誘電体板2の入力インピーダンスZg1は、次の式(1)で求められる。
ここに、εは透明な誘電体板2の複素誘電率であり、μ2は透明な誘電体板2の比透磁率である。また、γは、式(2)で求められ、j=−11/2であり、λは電磁波の波長であり、dg2は、透明な誘電体板2の厚さ(m)である。
中空層7への入力インピーダンスZaiは式(3)で求められる。
ここにdは中空層7の厚さ(m)である。
透明な誘導体板1に形成された抵抗被膜の中空層7側のインピーダンスZriは、図5に示す等価回路図から次の式(4)で求められる。
ここに、Zは抵抗被膜6の面積抵抗(Ω/□)であり、377は空気の特性インピーダンスである。
図4の透明な誘電体板1側(電磁波入射側)の、電磁波の入力インピーダンスZxiは、図5に示す等価回路から、次の式(5)で求められる。
ここに、εは透明な誘電体板1の複素誘電率、μは透明な誘電体板の比透磁率である。板ガラスの場合、ε=7−0.1j(j=(−1)1/2)、μ=1である。λは電磁波の波長であり、dg1は透明板状体の厚さ(m)である。
さらに、透明な誘電体の表面で反射される電磁波の反射係数Γは、次の式(6)で求められる値であり、
反射係数Γi1から、電磁波吸収量Ai1は次の(7)式によって求めることができる。
次に、ケース2の場合の電磁波の吸収量は、図7に示す等価回路を用いて求める。図7において、電磁波が入射する側と反対側の自由空間側の誘電体板2の入力インピーダンスZgi1は、次の式(8)で求められる。
ここに、γは、次の式(9)で求められる。
透明な誘電体板1に形成された抵抗被膜3の入力インピーダンスは次の(10)式で求められる。
また、中空層7表面での入力インピーダンスZai2は、次の式(11)で求められる。
図6に示す、電磁波が入射する側の透明な誘導体の表面に表面抵抗値Zr2の抵抗膜を仮想し、この抵抗被膜のインピーダンスを、図7の等価回路から、次式で求められる。
さらに、電磁波入射側の透明な誘電体2に入射する電磁波のインピーダンスは、次の式(13)で求められる。
ここに、εは透明板状体の複素誘電率、μは透明板状体の比透磁率である。板ガラスの場合、ε=7−0.1j(j=(−1)1/2)、μ=1である。λは電磁波の波長であり、dg2は透明な誘電体板の厚さ(m)である。
透明な誘電体板で反射される電磁波の反射係数Γi2は、次の式(14)で求められる値であり、
反射係数Γi2から、抵抗被膜が形成されていない透明な誘電体板側から電磁波が入射する場合の、電磁波吸収量Ai2は次の(15)式によって求めることができる。
図1に示す透明な誘電体板1、2に板ガラスを用いるときの電磁波吸収量を、例えば、厚みが6mmの板ガラスに抵抗膜を形成し、中空層7の厚みを6mmとしさらに抵抗膜を形成したガラスに対向して配置する板ガラスの厚みを6mmとしたとき、ケース1の場合の電磁波の吸収量は、(7)式によって求めると、図8のように、電磁波の波長に対する吸収量のグラフが得られる。
抵抗膜が形成された板ガラスの厚みを3mm、5mm、8mm、10mm、12mmおよび15mmの6種類とし、抵抗膜を形成した板ガラスそれぞれに対し、図8のようなグラフを、対向配置する板ガラスを3mm、5mm、8mm、10mm、12mmおよび15mmとして作成し、2.45GHz及び5.2GHzの電磁波に対する吸収量が10dB以上となる抵抗膜の抵抗範囲を求めると、ケース1については、表1に示す結果が得られ、ケース2については、表2に示す結果が得られた。
表1は(7)式によって求められる吸収量に基づき、また表2は(15)式によって求められる吸収量に基づいて作成したものである。
表1および表2の作成において、抵抗膜の抵抗値が2KΩ/□を越えると、(7)式や(15)式で求める吸収量と実施例で説明する吸収量の測定値とが異なるので、抵抗膜の上限値は2KΩ/□とした。
ケース1のほうがケース2よりも、吸収量が10dB以上となる板ガラスの厚み範囲、中空層7の厚み範囲の広いことが表1と表2とを比較するとわかる。
表1および表2から、抵抗皮膜が形成される板ガラスの厚みが2〜20mmの範囲にあり、中空層の厚みが5〜15mmの範囲にあり、一対の板ガラスのどちらか一方の板ガラスに、20〜2kΩ/□の範囲の抵抗膜が形成されているものは、無線LANに用いる電磁波を10dB以上吸収する性能を有することがわかる。
特に、表1、表2から、2.45GHzの電磁波に対して、(1)抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが2mm以上8mm未満、中空層7の厚みが5mm〜15mmとする場合、また、(2)抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが8mm以上15mm未満で、中空層7の厚みが5mm以上8mm未満とする場合は、抵抗膜の抵抗範囲が20〜2kΩ/□の範囲で、ケース1とケース2の両方の場合あるいはケース1とケース2のいずれかの場合に対し、10dB以上の電磁波の吸収量となるものがあり、好ましい。
また、表1から、(3)抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが8mm以上20mm以下で、中空層7の厚みが8mm以上15mm以下で、抵抗膜の表面抵抗値を20〜600Ω/□とすることにより、2.45GHzの電磁波の吸収量が10dB以上となるものがあり、好ましい。
次に、5.2GHzの電磁波に対しては、表1、表2から、(4)中空層7が5〜15mmの範囲にあり、抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが8mmを超え15mm未満の範囲にあり、100〜2KΩ/□の抵抗膜を形成したものは、ケース1とケース2の両方の場合あるいはケース1とケース2のいずれかの場合に対し、10dB以上の電磁波の吸収量となるものがあり、好ましい。
また、(5)中空層7の厚みが5mm〜15mmの範囲にあり、抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが2mm以上8mm以下の範囲にあり、20〜2KΩ/□の範囲の表面抵抗値の抵抗膜を形成したものは、5.2GHzの電磁波を10dB以上吸収するものがあり、好ましい。
また、(6)中空層7が5mm〜15mmの範囲にあり、抵抗膜を形成した板ガラスの厚みの範囲が15mm以上20mm以下の範囲にあり、20〜600Ω/□の抵抗膜を形成したものは、5.2GHzの電磁波を10dB以上吸収するものがあり、好ましい。
さらに、抗膜が形成されている板ガラスの厚み、中空層の厚みに対して、20dB以上(1/100に減衰)の吸収量となる場合についてみると、2.45GHzに対しては、表3のような抵抗膜の表面抵抗値の範囲となり、5.2GHzに対しては、表4のような抵抗膜の表面抵抗値の範囲となる。
図1に示す構成の電磁吸収板を、誘電体1、2にフロート製造された板ガラスを用いて、表5に示す板ガラスの厚み、中空層7の厚み、抵抗膜の表面抵抗値の異なる、試料1〜4を作製した。中空層7には空気を充填させた。スぺーサには、断面形状が略ロ字状のアルミニウム製のスペーサを用い、中空層の間隔をスペーサのサイズで変えた。
試料1〜4は、ケース1の場合の、無線LANの2.45GHz周波数帯に使用するために作製した電磁波吸収板である。
抵抗膜には、TiO膜、Cr膜およびSnO膜をこの順序で、スパッタリング法で成膜したものを用い、抵抗被膜の面積抵抗は、膜厚によって調整した。
作製した電磁波吸収板(試料1〜4)の電磁波吸収性能は、図9に示す、タイムドメイン法を用いたアーチ型測定装置によって測定した。
測定は、ネットワークアナライザ30を用いて、アーチ型フレーム33の中に設置された送信アンテナ32から電磁波を発信し、電磁波吸収板(試料1〜4)36で反射された電磁波の反射量を、受信アンテナ32′によりネットワークアナライザで測定する。送信アンテナ32および受信アンテナ32′には、共にホーンアンテナを用いた。
電磁波吸収板(試料1〜4)36については、アルミニウムで作製した金属板の反射量を測定し、次いで電磁波吸収板(試料1〜4)36の反射量を測定し、金属板の反射量と電磁波吸収板(試料1〜4)36の反射量との差を、試料1〜4の電磁波吸収量として算出した。
なお、電磁波吸収板(試料1〜4)36の反射量の測定は、試料1〜4を電磁波吸収性の発泡ポリウレタン製の試料台35の上に置き、カーボンを練りこんで成型した電磁破吸収体34で周囲を囲んで測定を行った。
測定された電磁波吸収量を表5に示す。表5には、計算によって求めた電磁波吸収量も示し、計算で求めた電磁波吸収量と測定された電磁波吸収量とは、表5に示すように、よく一致した。
なお、測定で、TE波(電界が入射面に垂直な場合)とTM波(磁界が入射面に垂直な場合)について測定を行ったが、顕著な差はなかった。
また、垂直入射のみでなく、垂直から45度の傾けた、斜め入射の場合の測定も行ったが、垂直入射の測定結果と比較して、顕著な差はなかった。
試料1〜4の電磁波吸収板を用いたボックスを作製し、ノートパソコンをボックス内に設置した。ボックスは、抵抗被膜面を内側にして作製した。
ボックス内に設置したノートパソコンから、ボックス外に設置したサーバに、周波数2.45GHzの周波数帯で無線LANの接続を試みたが、接続はできず、サーバからの電磁波がボックス内に透過していないことが確認された。従って、試料1〜4の電磁波吸収板は、実用レベルの電磁波吸収性能を有していることが確認できた。
実施例1と同様にして、ケース1の場合の、無線LANの5.2GHz周波数帯に使用するために、表6に示すような電磁波吸収板(試料5〜8)を作製した。また、実施例1と同様にして、電磁波の吸収量を測定した。
表6に、計算によって求めた電磁波吸収量と測定された電磁波吸収量とを示すが、両方の値はよく一致した。
抵抗膜に、ZnO膜、Al膜およびZnO膜をこの順序で、スパッタリング法で成膜したものを用いた他は、実施例1と同様にして、ケース2の場合の、無線LANの2.45GHz周波数帯に使用するために、表6に示すような電磁波吸収板(試料9〜11)を作製した。
実施例1と同様にして、電磁波の吸収量を測定した。表7に、計算によって求めた電磁波吸収量と測定された電磁波吸収量とを示すが、両方の値はよく一致した。
抵抗膜に、ZnO膜、Al膜およびZnO膜をこの順序で、スパッタリング法で成膜したものを用いた他は、実施例1と同様にして、ケース2の場合の、無線LANの2.45GHz周波数帯に使用するために、表6に示すような電磁波吸収板(試料12〜14)を作製した。
実施例1と同様にして、電磁波の吸収量を測定した。表8に、計算によって求めた電磁波吸収量と測定された電磁波吸収量とを示すが、両方の値はよく一致した。
本発明による電磁波吸収板の断面図である。 抵抗被膜が形成してなる誘電体板が2枚の誘電体板を中間膜で積層してなる、本発明の電磁波吸収板の断面図である。 抵抗被膜が形成されてない誘電体板が、2枚の誘電体板を中間膜で積層してなる、本発明の電磁波吸収板の断面図である。 抵抗被膜が形成されてなる誘電体板に電波が到来する場合の、インピーダンスを計算するための等価回路図を作成する、概念図である。 電波到来方向が図4に示す場合の、インピーダンスを計算するための等価回路図である。 抵抗被膜が形成されてない誘電体板に電波が到来する場合の、インピーダンスを計算するための等価回路図を作成する、概念図である。 電波到来方向が図6に示す場合の、インピーダンスを計算するための等価回路図である。 板ガラスの厚みが6mm、中空層7の厚みが6mmの場合の抵抗膜の表面抵抗値と電磁波の吸収量との関係を示すグラフである。 電磁波吸収性能の測定装置を示す図。
符号の説明
1、2 透明な誘電体板
3 接着材
4 スペーサ
5 シーリング材
6 抵抗被膜
7 中空層
10、12 透明な誘電体板
11 中間膜
20、22 透明な誘電体板
21 中間膜
30 ネットワークアナライザ
31 電線
32 送受信アンテナ
32′ 送受信アンテナ
33 アーチ型フレーム
34 電磁波吸収体
35 試料台
36 電磁波吸収板

Claims (6)

  1. 一対の透明な板ガラスが周縁端部に配設されているスペーサーを介して隔置され、一対の板ガラスの間に密封された中空層が形成されてなる複層ガラスにおいて、板ガラスの厚みが2〜20mmの範囲にあり、中空層の厚みが5〜15mmの範囲にあり、一対の板ガラスのどちらか一方の板ガラスに、20〜2KΩ/□の範囲の抵抗膜が形成され、該抵抗膜は板ガラスの中空層側の面に形成されてなることを特徴とする無線LANに用いる電磁波吸収板。
  2. (1)抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが2mm以上8mm未満、中空層の厚みが5mm〜15mmの範囲にあり、抵抗膜の抵抗値が20〜2kΩ/□の範囲にあるか、または、(2)抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが8mm以上15mm未満で、中空層の厚みが5mm以上8mmの範囲にあり、抵抗膜の抵抗値が20〜2kΩ/□の範囲にあるか、または、(3)抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが8mm以上20mm以下で、中空層の厚みが8mm以上15mm以下で、抵抗膜の抵抗値が20〜600Ω/□の範囲にあって、かつ2.45GHzの電磁波の吸収量が10dB以上であることを特徴とする請求項1に記載の無線LANに用いる電磁波吸収板。
  3. (4)中空層が5〜15mmの範囲にあり、抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが8mmを超え15mm未満の範囲にあり、抵抗膜の抵抗値が100〜2KΩ/□の範囲にあるか、または、(5)中空層の厚みが5mm〜15mmの範囲にあり、抵抗膜を形成した板ガラスの厚みが2mm以上8mm以下の範囲にあり、抵抗膜の抵抗値が20〜2KΩ/□の範囲にあるか、または、(6)中空層が5mm〜15mmの範囲にあり、抵抗膜を形成した板ガラスの厚みの範囲が15mm以上20mm以下の範囲にあり、抵抗膜の抵抗値が20〜600Ω/□のの範囲にあって、かつ5.2GHzの電磁波の吸収量が10dB以上であることを特徴とする請求項1に記載の無線LANに用いる電磁波吸収板。
  4. 抵抗膜が誘電体膜、金属膜、誘電体膜の順に板ガラスに成膜されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無線LANに用いる電磁波吸収板。
  5. 金属膜がCrまたはAlでなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の無線LANに用いる電波吸収板。
  6. 室内で発生する無線LANの電磁波を吸収して室外にもれるのを防ぐために、抵抗膜を形成した板ガラスを室内側に配置するようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の無線LANに用いる電磁吸収板の施工方法
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