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JP2007305460A - ランプ装置 - Google Patents

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JP2007305460A
JP2007305460A JP2006133726A JP2006133726A JP2007305460A JP 2007305460 A JP2007305460 A JP 2007305460A JP 2006133726 A JP2006133726 A JP 2006133726A JP 2006133726 A JP2006133726 A JP 2006133726A JP 2007305460 A JP2007305460 A JP 2007305460A
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Tomoyoshi Arimoto
智良 有本
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Abstract

【課題】
外部リード及び封止部先端部を十分に冷却し、発光部の重力方向下流側の水銀未蒸発を抑制するランプ装置を提供することにある。
【解決手段】
本発明は、発光部の両端に封止部を連設させた石英ガラスよりなる放電ランプの、発光部に0.2mg/mm以上の水銀を封入すると共に、封止部から外部リードを突出させた高圧放電ランプと、首部を有する凹面反射鏡とを具え、前記発光部を取り囲むように凹面反射鏡を配置すると共に、前記高圧放電ランプの一方の封止部を首部に固定し、凹面反射鏡の壁又は/及び前面開口近傍に通風孔を形成してなるランプ装置において、前記高圧放電ランプの他方の封止部を取り囲むように、石英ガラスからなりつば部又は筒状部を有するガラス部材の囲繞部を、配置したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明はプロジェクタに使用されるランプ装置に関する。特に、水銀が0.2mg/mm以上封入されて、点灯時の圧力が極めて高くなる高圧放電ランプを点灯させるランプ装置に関する。
投射型のプロジェクタ装置は、矩形状のスクリーンに対して均一に、しかも十分な演色性をもって画像を照明させることが要求され、このための光源として、高圧放電ランプが好適に使用されている。かかる放電ランプは発光部の内部に水銀を多量に封入されることにより、点灯時において高い動作圧力を達成し、もってアークの広がりを抑え、大きな光出力を実現することができる。
また、プロジェクタに使用されるランプ装置は、上記放電ランプとそれを取り囲む凹面反射鏡からなるものが適用されている。
しかしながら、発光部内部のアークによる熱が発光部から封止部に伝熱し、さらに前記凹面反射鏡によって反射された光線の一部が内蔵された放電ランプの封止部を照射して加熱・昇温することで、封止部に埋設された外部リードが酸化され、外部リードの断線や外部リードの酸化に伴う体積の膨張による石英ガラスからなる放電ランプの封止部の破損といった故障を引き起こす。
このようなランプ装置においては、凹面反射鏡や前面開口近傍のランプハウスの壁の一部を削除するなどして設けられた通風孔から冷却風を送風することによって、放電ランプの外部リードと封止部先端部が冷却される。例えば、特開2002−50202公報,特開2000−200511公報,特開2003−157715公報及び特開平10−326520号公報に開示されている。
図12に従来のランプ装置1を示す。図12は、放電ランプ2の長手方向に沿った方向の断面図である。ランプ装置1は、放電ランプ2及び凹面反射鏡3から構成される。放電ランプ2は、発光部21及びその両端に連設する封止部22,23からなる。発光部21の内部には一対の電極が対向配置され、水銀及び希ガスが封入されている。凹面反射鏡3の壁には、その一部を削除するなどして設けられた通風孔33がある。なお、図12のランプ装置1は放電ランプ2への給電線を省略している。
放電ランプ2点灯時、発光部21のアークの熱が封止部22,23に伝熱し、さらに凹面反射鏡3からの反射光により高温となる。そこで、通風孔33からの冷却風4により、放電ランプ2の外部リード24と封止部先端部221が冷却される。
しかしながら、冷却風4は外部リード24と封止部先端部221だけでなく、発光部21をも冷却する。このため、水銀量0.2mg/mm以上のような多量に水銀を封入された高圧放電ランプ2の場合、図12中の破線の矢印を重力方向9としたとき、発光部21の重力方向下流側212に水銀未蒸発を誘発し、点灯時において動作圧力が低下してアークが広がってしまい、光出力の低下を引き起こす。水銀の未蒸発を防止するために冷却風4を弱めると、外部リード24及び封止部先端部221を十分に冷却することができず、外部リード24の断線や封止部22の破損を引き起こす。
そこで、本発明の目的は、外部リード及び封止部先端部を十分に冷却し、発光部の重力方向下流側の水銀未蒸発を抑制するランプ装置を提供することにある。
特開2002−50202公報 特開2000−200511公報 特開2003−157715公報 特開平10−326520号公報
請求項1に記載のランプ装置は、発光部の両端に封止部を連設させた石英ガラスよりなる放電ランプの、発光部に0.2mg/mm以上の水銀を封入すると共に、封止部から外部リードを突出させた高圧放電ランプと、首部を有する凹面反射鏡とを具え、前記発光部を取り囲むように凹面反射鏡を配置すると共に、前記高圧放電ランプの一方の封止部を首部に固定し、凹面反射鏡の壁又は/及び前面開口近傍に通風孔を形成してなるランプ装置において、前記高圧放電ランプの他方の封止部を取り囲むように、石英ガラスからなりつば部又は筒状部を有するガラス部材の囲繞部を、配置したことを特徴とする。
請求項2に記載のランプ装置は、前記ガラス部材の筒状部が前記発光部を覆い、かつ筒状部の内面が前記発光部の重力方向上流側の外面に当接していることを特徴とする、請求項1記載のランプ装置。
請求項3に記載のランプ装置は、発光部の両端に封止部を連設させた石英ガラスよりなる放電ランプの、発光部に0.2mg/mm以上の水銀を封入すると共に、封止部から外部リードを突出させた高圧放電ランプと、首部を有する凹面反射鏡とを具え、前記発光部を取り囲むように凹面反射鏡を配置すると共に、前記高圧放電ランプの一方の封止部を首部に固定し、凹面反射鏡の壁又は/及び前面開口近傍に通風孔を形成してなるランプ装置において、前記高圧放電ランプの他方の封止部に固定部材を固定し、前記発光部と前記固定部材の間であって前記高圧放電ランプの他方の封止部の外周に、石英ガラスからなり筒状部を有する前記ガラス部材の囲繞部を挿入し、前記ガラス部材の囲繞部の内径は前記固定部材の突出部の外形及び前記発光部の外径より小さいことを特徴とする。
本発明は上記構成によって、以下の効果を有する。
ガラス部材を、首部に固定された高圧放電ランプの封止部の他方の封止部に配置することにより、外部リード及び封止部先端部を冷却するための冷却風が、発光部の重力方向下流側を過度に冷却しない。さらに、発光部を概略覆うことにより、発光部外面近傍に発生する自然対流を抑制し、発光部の重力方向下流側の冷却を抑制する。これらにより、外部リードの断線や封止部の破損を防止でき、発光部の重力方向下流側の水銀未蒸発を抑制できる。
また、ガラス部材の筒状部の内面が発光部の重力方向上流側の外面に当接することにより、ガラス部材に発光部の重力方向上流側の熱が伝熱し、発光部の重力方向上流側が冷却できると共に、発光部の重力方向下流側を過度に冷却しない。これにより、外部リードの断線や封止部の破損を防止でき、発光部の重力方向下流側の水銀未蒸発を抑制できると共に、発光部の重力方向上流側の失透を抑制できる。
その上、首部に固定された高圧放電ランプの封止部の他方の封止部に固定部材を固定し、前記発光部と前記固定部材の間であって前記高圧放電ランプの他方の封止部の外周に、石英ガラスからなりつば部又は筒状部を有する前記ガラス部材の囲繞部を挿入し、前記ガラス部材の囲繞部の内径は前記固定部材の突出部の外形及び前記発光部の外径より小さいことにより、ガラス部材は封止部から外れ落ちることなく可動となり、高圧放電ランプの点灯姿勢に依らず常にガラス部材の内面が発光部の設置時の重力方向上流側の外面に当接できる。これにより、外部リードの断線や封止部の破損を防止でき、点灯姿勢に依らず発光部の重力方向下流側の水銀未蒸発を抑制できると共に、発光部の重力方向上流側の失透を抑制できる。
図1は本発明のランプ装置1の概略構成を示す。図1は、放電ランプ2の長手方向に沿った方向の断面図であり、図12に示したものと同じものには同一の符号が付されている。
ランプ装置1は、高圧放電ランプ2,凹面反射鏡3及びガラス部材6から構成される。高圧放電ランプ2は、発光部21及びその両端に連設する封止部22,23からなる。発光部21は略球状体であり、発光部21の内部には一対の電極が対向配置され、水銀及び希ガスが封入されている。封止部22,23は、発光部21の両端から伸びる石英ガラスのパイプ体を溶融状態にして内部を減圧することにより形成されたものであり、つまりシュリンクシール法により形成されたものであり、封止部22,23の内部には電極と外部リード24,25とを電気的に接続するモリブデン箔が埋設されている。また、封止部22,23は石英ガラスのパイプ体を溶融状態にして圧潰するピンチシール法により形成しても良い。
高圧放電ランプ2の外部リード24,25には図示しない給電線が接続されており、給電線は図示しない電源に接続されている。高圧放電ランプ2は図示しない電源から電力を供給される。
高圧放電ランプ2の具体的な数値例をあげると、水銀の封入量は0.2mg/mmであり、希ガスとしてアルゴンガスが10kPaの圧力で封入されている。また、電極間距離は1mm、発光部21の内容積は75mmであり、定格電圧が75V、定格消費電力が200Wである。数値例はこれらに限られるものでないのは当然であるが、高圧放電ランプ2をプロジェクタ装置用に光源ランプとして使用するには、水銀は0.2mg/mm以上封入する必要がある。これは水銀蒸気圧を高くすることで、アークの広がりを抑えて、光出力の向上を図り、これによってプロジェクタ装置に適した光源とするためである。
凹面反射鏡3は、ガラス、例えば硼珪酸ガラスからなり、その前面開口の内径は60mm程度である。凹面反射鏡3の反射面32は回転曲面であり、その反射面32は反射特性の優れたチタニア及びシリカなどの異なる反射層を交互に蒸着させた多層膜によって形成されている。凹面反射鏡3の頂部には首部31が形成されており、高圧放電ランプ2の一方の封止部23が首部31に挿入されている。そして、高圧放電ランプ2は、その軸線が凹面反射鏡3の光軸と一致し、かつ点灯時に電極間に形成されるアークが凹面反射鏡3の焦点に位置した状態で、首部31に充填された耐熱性の無機接着剤34により凹面反射鏡3に固定されている。凹面反射鏡3の前面開口は、高圧放電ランプ2が万一破裂したときに、その破片が前面開口から飛散しないように、例えば、硼珪酸ガラスからなる光透過性の前面ガラス5で覆われている。
なお、前面開口の内径は60mmに限定されるものでなく、ランプ装置1の設計により、適宜変更される。さらに、前面ガラス5は、必ずしも凹面反射鏡3に配置されるものではなく、ランプ装置1の設計によって適宜変更される。
凹面反射鏡3の前面開口近傍には、凹面反射鏡3の壁の一部を削除して設けられた通風孔33が放電ランプ2の管軸に対して線対称な位置に2ヶ所設けられており、図示しないファンにより一方の通風孔33から冷却風4が送風され、高圧放電ランプ2の外部リード24と封止部先端部221を冷却し、他方の通風孔33へ排気される。ここで、外部リード24の酸化による断線や封止部22の破損を防止するための外部リード24及び封止部先端部221の温度の目安は350°Cであり、外部リード24及び封止部先端部221の温度がそれ以下になるように冷却風4の強さが調整される。
なお、凹面反射鏡3に設けられた通風孔33の位置は管軸に対して線対称のものに限られるものでなく、また通風孔33の数は2ヶ所に限られるものでない。外部リード24と封止部先端部221が冷却風4によって冷却されるように凹面反射鏡3の壁又は/及び前面開口近傍に通風孔33が設けられていれば良い。
ガラス部材6は、光透過性を有する石英ガラスからなり、ガラス部材6の囲繞部61の内径L3は発光部21の外径L1より小さく、ガラス部材6のつば部62は発光部21側へ傾斜している。ガラス部材6の囲繞部61を、凹面反射鏡3の首部31に固定された放電ランプ2の封止部23の他方の封止部22に挿入し、耐熱性の無機接着剤26を充填することにより固定されている。
なお、つば部62の外形L2は発光部21の外径L1より大きくする方が好ましい。
高圧放電ランプ2点灯時に、冷却風4は、外部リード24及び封止部先端部221を冷却後、封止部22に沿って流れ、発光部21を冷却していることが、発明者の鋭意努力によって分かった。そこで、ガラス部材6を封止部22に設けることにより、発光部21の重力方向下流側212の冷却を抑制させ、水銀の未蒸発を抑制できる。さらに、石英ガラスは光透過性を有することにより、ガラス部材6は発光部21から前面開口への光照射や凹面反射鏡3から前面開口への反射光を遮光することがない。また、封止部22とガラス部材6の熱膨張率が異なると、点灯時ガラス部材6が封止部22に外力を与えることになり、ガラス部材6又は/及び封止部22を破損させるが、本発明はガラス部材6と封止部22は石英ガラスからなり、熱膨張率の違いによる破損の心配はない。さらに、囲繞部61の内径L3が発光部21の外径L1より小さいことにより、接着剤26による前面開口への、発光部21からの光照射や凹面反射鏡3からの反射光の遮光を少なくすることができる。その上、ガラス部材6のつば部62の外形L2が発光部21の外径L1より大きいことにより、より効果的に封止部22に沿って流れる冷却風による発光部21の重力方向下流側212の冷却を抑制できる。
図2は図1の形態におけるガラス部材6の斜視図である。ガラス部材6は封止部22に挿入できる中空を有する概略碗状形状である。つば部62はラッパ状の石英ガラスからなり、封止部22を取り囲む円筒状の囲繞部61も石英ガラスからなり、ガラス部材6は両部を接合して形成される。
なお、封止部22に沿って流れる冷却風を抑制できれば良いので、ガラス部材6のつば部62はラッパ状に限られるものではない。また、つば部62は発光部21側へ傾斜したものに限られるものでなく、封止部先端部221側へ傾斜していても良く、管軸上に対して垂直方向に形成されていても良い。一方、囲繞部61の管軸方向への長さは、凹面反射鏡3の首部31に固定された放電ランプ2の封止部23の他方の封止部22に少なくとも固定できる程度の長さであれば良い。
ガラス部材6は、筒状の石英ガラスの一方を囲繞部61とし、他方の端部を軟化させてつば部62を形成してもかまわない。
図3は、本発明に係わる他の実施形態を示す。図3は、放電ランプ2の長手方向に沿った方向の断面図であり、図1に示したものと同じものには同一の符号が付されている。図3はガラス部材6のつば部62を、発光部21を概略覆う筒状部63とした点で図1と異なる。ガラス部材6の筒状部63が発光部21を概略覆うと共に、ガラス部材6の筒状部63と発光部21は当接させない。
なお、前面ガラス5は必ずしも凹面反射鏡3に配置されるものではなく、ランプ装置1の設計によって適宜変更される。さらに、凹面反射鏡3に設けられた通風孔33の位置は管軸に対して線対称のものに限られるものでなく、また通風孔33の数は2ヶ所に限られるものでない。外部リード24と封止部先端部221が冷却風4によって冷却されるように凹面反射鏡3の壁又は/及び前面開口近傍に通風孔33が設けられていれば良い。
発光部21内部のアークからの伝熱により、発光部21は高温となり、対して発光部21外面近傍の温度は低い。図1のようにつば部62を有するガラス部材6を封止部22に配置すると、発光部21とその外面近傍の温度差が著しくなり、自然対流が起き、この自然対流によって発光部21が冷却されることが、発明者の鋭意努力により分かった。そこで、ガラス部材6に筒状部63を形成することで自然対流が起こる空間を制限し、自然対流による発光部21の冷却を抑制した。これにより、冷却風4による発光部21の重力方向下流側212の過度の冷却を防止できる共に、自然対流による発光部21の重力方向下流側212の冷却を抑制でき、さらに水銀の蒸発を促進させることができる。その上、発光部21はガラス部材6の筒状部63によって概略覆ってあれば、冷却風4によって冷却されないので、外部リード24及び封止部先端部221への冷却風4を強めることができ、封止部先端部221の破損の危険性をさらに減少させることができる。
図4は図3の形態におけるガラス部材6の斜視図である。ガラス部材6は封止部22に挿入できる中空を有する囲繞部61と、発光部21を挿入できる中空を有する筒状部63から構成された概略銚子状形状である。筒状部63は石英ガラスからなり、封止部22を取り囲む円筒状の囲繞部61も石英ガラスからなり、ガラス部材6は両部を接合して形成される。
なお、ガラス部材6の筒状部63は円筒状に限られるものでない。発光部21を概略覆う柱体状であれば良く、図2のラッパ状のつば部62を発光部21側へ延長したような発光部21を概略覆う形状であっても良い。一方、囲繞部61の管軸方向の長さは、凹面反射鏡3の首部31に固定された放電ランプ2の封止部23の他方の封止部22に少なくとも固定できる程度の長さであれば良い。
ガラス部材6は、筒状の石英ガラスの一方を囲繞部61とし、他方の端部を軟化させて筒状部63を形成してもかまわない。
図5は、図3におけるガラス部材6の筒状部63の内面が発光部21の重力方向上流側211の外面に当接するように耐熱性の無機接着剤26によって固定した形態を示す。図5は、放電ランプ2の長手方向に沿った方向の断面図であり、図3に示したものと同じものには同一の符号が付されている。発光部21の重力方向上流側211の外面はガラス部材6の筒状部63の内面に当接すると共に、発光部21の重力方向下流側212の外面はガラス部材6の筒状部63の内面と当接しない。
なお、前面ガラス5は必ずしも凹面反射鏡3に配置されるものではなく、ランプ装置1の設計によって適宜変更される。さらに、凹面反射鏡3に設けられた通風孔33の位置は管軸に対して線対称のものに限られるものでなく、また通風孔33の数は2ヶ所に限られるものでない。外部リード24と封止部先端部221が冷却風4によって冷却されるように凹面反射鏡3の壁又は/及び前面開口近傍に通風孔33が設けられていれば良い。
その上、ガラス部材6は図5の形状に限られるものでない。ガラス部材6は、封止部22に固定できる囲繞部61と発光部21を概略覆う筒状部63からなり、筒状部63の内面が発光部21の重力方向上流側211の外面と当接し、発光部21の重力方向下流側212における自然対流を抑制されるような形状であれば良い。
発光部21内部は点灯時、封入された水銀やアルゴンのガスの対流が起き、発光部21の重力方向上流側211が高温となり、対して発光部21の重力方向下流側212が低温となる。石英ガラスは高温になりすぎると失透が発生させ、発光部21からの光照射を遮光することになる。そこで、ガラス部材6で発光部21を概略覆うことによって、冷却風4による発光部21の重力方向下流側212の過度の冷却を防止できると共に、自然対流による発光部21の重力方向下流側212の冷却を抑制できる。さらに、ガラス部材6は冷却風4によって冷却されており、そのガラス部材6の内面を発光部21の重力方向上流側211の外面に当接させることによって、発光部21の重力方向上流側211が冷却できる。これにより、発光部21の重力方向下流側212の水銀未蒸発を抑制できると共に、発光部21の重力方向上流側211の失透を抑制できる。
図6は、図5のようなガラス部材6で、ガラス部材6の筒状部63を円筒状とし、ガラス部材6の囲繞部61の内径L3が発光部21の外径L1より小さく、ガラス部材6の囲繞部61を封止部22の外周に挿入し、接着剤26で固定しない形態を示す。図6は、放電ランプ2の長手方向に沿った方向の断面図であり、図3に示したものと同じものには同一の符号が付されている。ガラス部材6を挿入後、ガラス部材6の囲繞部61の内径L3より大きい突出部72の外形L5を有する固定部材7を封止部22に挿入し、耐熱性の無機接着剤27を固定部材7の固定部71に充填して固定部材7を固定する。
なお、前面ガラス5は必ずしも凹面反射鏡3に配置されるものではなく、ランプ装置1の設計によって適宜変更される。さらに、凹面反射鏡3に設けられた通風孔33の位置は管軸に対して線対称のものに限られるものでなく、また通風孔33の数は2ヶ所に限られるものでない。外部リード24と封止部先端部221が冷却風4によって冷却されるように凹面反射鏡3の壁又は/及び前面開口近傍に通風孔33が設けられていれば良い。
その上、ガラス部材6は図3の形状に限られるものでない。ガラス部材6は、封止部22に固定できる囲繞部61と発光部21を概略覆う筒状部63からなり、筒状部63の内面が発光部21の重力方向上流側211の外面と当接し、発光部21の重力方向下流側212における自然対流を抑制されるような形状であれば良い。
ガラス部材6の囲繞部61の内径L3は、発光部21の外径L1より小さく、さらに固定部材7の突出部72の外形L5より小さいことにより、ランプ装置1の点灯姿勢が変化してもガラス部材6は封止部22から外れ落ちることなく、放電ランプ2の重力方向に可動としたものであり、例えば、ランプ装置1を上下反対にして用いる場合にも発光部21の重力方向上流側211の外面がガラス部材6の筒状部63の内面に当接する。さらに、筒状部63が円筒状からなり、囲繞部61の管軸と筒状部63の管軸が一致するように形成することにより、ほとんどあらゆる点灯姿勢に対して、発光部21の重力方向上流側211にガラス部材6の筒状部63を当接させることができる。
なお、発光部21の外径L1,ガラス部材6の囲繞部61の内径L3,ガラス部材6の筒状部63の内径L4及び封止部22の外径L6の関係は次の2式の関係であることが好ましい。次式の関係により、ガラス部材6の筒状部63の内面を発光部21の重力方向上流側211の外面に確実に当接させることができる。
〔数1〕
L1<L4
〔数2〕
L1−L6≧L4−L3
図7は図6の形態における固定部材7の斜視図である。固定部材7は、短い円筒からなる固定部71の一端につば状の突出部72を設けた形状である。固定部材7の材質として、石英ガラスやニッケルなどの耐熱性のガラス,金属及びセラミックスを用いることができる。
固定部材7の材質として、石英ガラスやニッケルなどの耐熱性のガラス,金属及びセラミックスを用いることにより、固定部材7の熱による変形を防止できる。
また、石英ガラスの場合、封止部22と熱膨張率が同じなので、膨張係数の違いによる封止部22及び/又は固定部材7の破損を防止できる。さらに、石英ガラスは光透過性を有することにより、発光部21から前面開口への光照射や、凹面反射鏡3から前面開口への反射光を遮光することがない。
図8は、図7の固定部材7の異なる形態を示す斜視図である。固定部材7の材質は鉄−クロム合金や石英ガラスなどの耐熱性の金属線やガラスを用いることができる。固定部材7は封止部22に巻回する固定部71と封止部22外周方向へ突出する突出部72からなり、固定部71に耐熱性の接着剤27を充填・塗布することで固定される。
なお、突出部72は2つに限られるものでなく、固定部材7の突出部72の外形L5がガラス部材6の囲繞部61の内径L3より大きければ、ガラス部材6は封止部22から外れ落ちることがないので、1つもしくは複数でもかまわない。
突出部72を線状にすることにより、突出部72が金属線であったとしても、発光部21から前面開口への光照射や、凹面反射鏡3から前面開口への反射光の遮光をつば状のものより減少させることができる。
図9は、図1の通風孔を前面開口近傍に形成した形態を示す。図9は、放電ランプ2の長手方向に沿った方向の断面図であり、図1に示したものと同じものには同一の符号が付されている。図9は高圧放電ランプ2,凹面反射鏡3及びガラス部材をランプハウス8内部に配置されている。
ランプハウス8は、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂のような耐熱性材料で形成される。凹面反射鏡3を高圧放電ランプ2の長手方向に短縮させ、凹面反射鏡3の首部31に固定された放電ランプ2の封止部23の他方の封止部22が前面開口から突出するように配置され、これらをランプハウス8内部に配置する。ランプハウス8内壁に設けられた図示しないつめ部に例えば針金などからなる止具82を通し、凹面反射鏡3がランプハウス8の所望の位置から移動しないように止具で保持する。高圧放電ランプ2が万一破裂したときに、その破片が飛散しないように、例えば、硼珪酸ガラスからなる光透過性の前面ガラス5がランプハウス8に配置されている。通風孔81は、外部リード24及び封止部先端部221が冷却風4によって冷却されるように、前面開口近傍であるランプハウス8の壁の一部を削除するなどして設けられる。
なお、前面開口近傍に通風孔81が形成されるのは、凹面反射鏡3が放電ランプ2の長手方向に短縮された場合に限られるものでなく、外部リード24及び封止部先端部221が冷却されれば、図1,図3,図5及び図6のランプ装置1にも適用できるものである。
また、ランプハウス8に設けられた通風孔81の位置は管軸に対して線対称のものに限られるものでなく、通風孔81の数は2ヶ所に限られるものでない。外部リード24と封止部先端部221が冷却風4によって冷却されるように凹面反射鏡3の壁又は/及び前面開口近傍に通風孔81が設けられていれば良い。
図10は、図1の凹面反射鏡の首部の別の形態を示す。図10は、放電ランプ2の長手方向に沿った方向の断面図であり、図1に示したものと同じものには同一の符号が付されている。凹面反射鏡3の頂部には、例えばセラミックス製からなる筒状のランプ保持部材311が首部31として耐熱性の接着剤35を介して凹面反射鏡に接続される。このように、凹面反射鏡3と首部31は異なる部材であっても良い。
なお、凹面反射鏡3の頂部に、ランプ保持部材311が首部31として接続されることは、図3,図5,図6及び図9のランプ装置1にも適用できるものである。
次に、この発明の実験例について説明する。
図12に示したガラス部材を配置しない従来のランプ装置,図1に示したつば部を有するガラス部材を配置したランプ装置,図3に示した筒状部を有するガラス部材を配置したランプ装置,及び図5に示した筒状部を有するガラス部材を発光部の重力方向上流側に当接するように配置したランプ装置について実験を行った。
放電ランプは、電極間距離が1mm、発光部の外径L1が10mm、発光部の内容積が75mm、定格電圧が75V,定格が200Wであり、発光部内部に水銀量が0.2mg/mm,アルゴンガスが10kPaの圧力で封入された高圧放電ランプを使用した。
凹面反射鏡は、前面開口の内径60mmであり、通風孔が凹面反射鏡の重力方向に対して垂直な方向の左右の壁の一部を削除して設けられている(図12,図1,図3,図5及び図6では便宜上、凹面反射鏡の重力方向に対して垂直な方向の上下の壁の一部を削除した形態を示している)。凹面反射鏡の前面開口は、硼珪酸ガラスからなる前面ガラスで覆われている。
図1,図3及び図5のガラス部材の囲繞部の内径L3は同一で、図1に示したガラス部材のつば部の外径L2は11mm、図3及び図5に示したガラス部材の筒状部の内径L4は共に12mmからなり、図3に示した発光部の重力方向の上流側及び下流側の外面からガラス部材の筒状部の内面の間は共に1mmずつ空いており、図5に示した発光部の重力方向下流側の外面からガラス部材の筒状部の内面の間は2mm空いている。
高圧放電ランプ及び凹面反射鏡は同一のものを使用し、放電ランプの点灯電力を200Wで点灯させ、高圧放電ランプの封止部先端部の温度が330°Cになるように冷却風を調節したときの発光部の重力方向の上流側と下流側の温度を測定した。さらにこのときの光出力は、凹面反射鏡の開口部からの光をスクリーン上に投射し、スクリーン上に放射状に設けた測定点における照度を測定し、スクリーン上に亘って積算することによって光束値を求め、それを点灯電力200Wで除して発光効率として求めた。
放電ランプ各部の温度は、クロメル−アルメル(CA)熱電対を各部に取り付けて測定した。ただし、発光部の重力方向上流側には、ガラス部材を発光部の重力方向上流側に当接させる構成の場合を考慮して、真上から僅かにずらした位置に熱電対を取り付けた。
図11に実験結果をまとめた。
図12に示したガラス部材を配置しない従来の構成では、外部リード及び封止部先端部を冷却するための冷却風が、発光部をも冷却している。特に発光部の重力方向下流側が過度に冷却されることにより、水銀が未蒸発となり、発光効率が著しく低下している。
図1に示したつば部を有するガラス部材を配置したランプ装置では、図12に示したガラス部材を配置しない従来の構成より、発光部の重力方向上流側及び下流側共に温度上昇し、発光効率が向上した。これは、ガラス部材を凹面反射鏡の首部に固定された放電ランプの封止部の他方の封止部に配置することにより、封止部先端部を冷却するための冷却風が発光部に当たることを防止し、発光部の重力方向上流側及び下流側の温度が上昇し、発光部の重力方向下流側の水銀未蒸発が抑制されたためである。
図3に示した筒状部を有するガラス部材を配置したランプ装置の発光部を概略覆う構成では、図1に示したガラス部材を配置しない従来の構成より、発光部の重力方向上流側及び下流側共に温度上昇し、発光効率が向上した。これは、ガラス部材を凹面反射鏡の首部に固定された放電ランプの封止部の他方の封止部に配置することにより、封止部先端部を冷却するための冷却風が発光部に当ることを防止し、発光部の重力方向上流側及び下流側の温度が上昇し、さらにガラス部材が発光部を概略覆うことにより、発光部外面と発光部外面近傍の温度差による自然対流が起きる空間を制限することができ、自然対流による発光部の冷却も抑制できることで、さらに温度が上昇したためである。発光部の重力方向下流側の温度が上昇することにより、水銀未蒸発をさらに抑制された。
図5に示した筒状部を有するガラス部材を発光部の重力方向上流側に当接するように配置したランプ装置では、図1に示したガラス部材を配置しない従来の構成より、発光部の重力方向上流側及び下流側共に温度上昇し、発光効率が向上した。また、図1及び図3のランプ装置より、発光部の重力方向上流側の温度が下降した。これは、ガラス部材を凹面反射鏡の首部に固定された放電ランプの封止部の他方の封止部に配置することにより、封止部先端部を冷却するための冷却風が発光部に当ることを防止し、発光部の重力方向上流側及び下流側の温度が上昇し、さらにガラス部材が発光部を概略覆うことにより、発光部の重力方向下流側の外面と発光部外面近傍の温度差による自然対流が起きる空間を制限することで、自然対流による冷却を防止し、さらに温度が上昇し、水銀未蒸発を抑制されたためである。その上、冷却風によって冷却されたガラス部材を発光部の重力方向上流側の外面に当接させることにより、発光部の重力方向上流側の温度が下降されたためである。
以上から、放電ランプの封止部にガラス部材を配置することにより、光出力が向上できることが示された。さらに、ガラス部材の内面を発光部の重力方向上流側に当接させることにより、発光部の重力方向上流側の温度を下降させ、発光部の重力方向上流側の失透を抑制できることが示される。
上記条件における本発明の発光効率は、図1に示したランプ装置の方が図3に示したランプ装置より低くなった。しかしながら、図3のガラス部材より、図1のガラス部材の方が、構造が単純な点で実用上有利な面もある。
本発明のランプ装置の説明図である。 図1の本発明のランプ装置の封止部に取り付ける前のガラス部材の斜視図である。 本発明のランプ装置の説明図である。 図3の本発明のランプ装置の封止部に取り付ける前のガラス部材の斜視図である。 本発明のランプ装置の説明図である。 本発明のランプ装置の説明図である。 図6の本発明のランプ装置の封止部に取り付ける前の固定部材の斜視図である。 図7とは異なる固定部材の斜視図である。 本発明のランプ装置の説明図である。 本発明のランプ装置の説明図である。 実験結果の説明図である。 従来のランプ装置の説明図である。
符号の説明
1 ランプ装置
2 放電ランプ
21 発光部
211 発光部の重力方向上流側
212 発光部の重力方向下流側
22,23 封止部
221 封止部先端部
24,25 外部リード
26,27 耐熱性の接着剤
3 凹面反射鏡
31 首部
311 ランプ保持部材
32 反射面
33 通風孔
34,35 耐熱性の接着剤
4 冷却風の流れ
5 前面ガラス
6 ガラス部材
61 囲繞部
62 つば部
63 筒状部
7 固定部材
71 固定部
72 突出部
8 ランプハウス
81 通風孔
82 止具
9 重力方向
L1 発光部の外径
L2 ガラス部材のつば部の外形
L3 ガラス部材の囲繞部の内径
L4 ガラス部材の筒状部の内径
L5 固定部材の突出部の外形
L6 封止部の外径

Claims (3)

  1. 発光部の両端に封止部を連設させた石英ガラスよりなる放電ランプの、発光部に0.2mg/mm以上の水銀を封入すると共に、封止部から外部リードを突出させた高圧放電ランプと、首部を有する凹面反射鏡とを具え、
    前記発光部を取り囲むように凹面反射鏡を配置すると共に、前記高圧放電ランプの一方の封止部を首部に固定し、凹面反射鏡の壁又は/及び前面開口近傍に通風孔を形成してなるランプ装置において、
    前記高圧放電ランプの他方の封止部を取り囲むように、石英ガラスからなりつば部又は筒状部を有するガラス部材の囲繞部を、配置したことを特徴とするランプ装置。
  2. 前記ガラス部材の筒状部が前記発光部を覆い、かつ筒状部の内面が前記発光部の重力方向上流側の外面に当接していることを特徴とする、請求項1記載のランプ装置。
  3. 発光部の両端に封止部を連設させた石英ガラスよりなる放電ランプの、発光部に0.2mg/mm以上の水銀を封入すると共に、封止部から外部リードを突出させた高圧放電ランプと、首部を有する凹面反射鏡とを具え、
    前記発光部を取り囲むように凹面反射鏡を配置すると共に、前記高圧放電ランプの一方の封止部を首部に固定し、凹面反射鏡の壁又は/及び前面開口近傍に通風孔を形成してなるランプ装置において、
    前記高圧放電ランプの他方の封止部に固定部材を固定し、
    前記発光部と前記固定部材の間であって前記高圧放電ランプの他方の封止部の外周に、石英ガラスからなり筒状部を有する前記ガラス部材の囲繞部を挿入し、前記ガラス部材の囲繞部の内径は前記固定部材の突出部の外形及び前記発光部の外径より小さいことを特徴とするランプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010015114A1 (en) * 2008-08-04 2010-02-11 Hong Kong Applied Science and Technology Research Institute Co. Ltd A heat-dissipating reflector for lighting device
CN102650389A (zh) * 2012-03-27 2012-08-29 厦门阳光恩耐照明有限公司 一种具有散热结构的led灯具
JP2015069934A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 岩崎電気株式会社 マイクロ波無電極ランプ及びこれを使用した光照射装置

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