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JP2007225064A - 密封装置 - Google Patents

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JP2006048919A
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Kunio Sakamoto
邦生 坂本
Masafumi Masuda
雅史 桝田
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Koyo Sealing Techno Co Ltd
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Koyo Sealing Techno Co Ltd
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Abstract

【課題】軸の装着時にサイドリップ部とダストリップ部との間の空間部にかかる圧力を逃がすことができるとともに、主リップ部とサイドリップ部との間の空間部における負圧の発生を防止することができる密封装置を提供する。
【解決手段】主リップ部10と、ダストリップ部11と、サイドリップ部12とを有するシール本体5、及びこのシール本体5の外部側Bに設けられ且つ軸26に装着されたディフレクター6を備え、主リップ部10の内周面に複数の突起条17が形成されている。サイドリップ部12の内周面12aの前記ディフレクター6と接触する箇所に、複数の溝25が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種装置の軸封部、特に自動車のデフサイドに用いられる密封装置に関する。
従来、自動車のデフサイドに用いられる密封装置として、軸に対して接触させられる主リップ部と、この主リップ部よりも外部側に空間部を介して設けられていると共に前記軸に接触しているダストリップ部と、このダストリップ部の外部側に設けられ且つ外部側の径方向斜め外向きに延びるサイドリップ部とを有するシール本体、及びこのシール本体の外部側に設けられ且つ軸に装着されたディフレクターを備えたものが用いられている。この密封装置において、主リップ部の内周面には、外部側へ漏れようとする密封流体を軸の回転に伴うポンプ作用により密封空間内へ戻すための多数の突起条が設けられ、外部側から泥水等の異物が侵入しないようにサイドリップ部は締め代を持ってディフレクターに摺接している。
しかしながら、上記密封装置は、サイドリップ部に締め代を持たせていることから、軸を装着する際に、サイドリップ部とダストリップ部との間の空間が圧縮されて両リップ間の内圧が上昇する。この圧力は抜けるところがないため、初期から圧力がかかった状態で運転される結果、サイドリップ部がディフレクターに面当たりしてリップ摩耗が促進されていた。また、主リップ部に設けられた突起条のポンプ作用により、主リップ部とサイドリップ部との間の空間容積が大きい場合や軸が低速で回転した場合であっても、両リップ間に負圧が発生し、主リップ部及びサイドリップ部のリップ摩耗が促進されて寿命が低下するという問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、軸の装着時にサイドリップ部とダストリップ部との間の空間部にかかる圧力を逃がすことができるとともに、主リップ部とサイドリップ部との間の空間部における負圧の発生を防止することができる密封装置を提供することを目的としている。
本発明の密封装置は、互いに相対回転する軸とケーシングとの間に構成される環状空間に装着され、前記軸の外周面に接触して密封空間内の密封流体が外部側へ漏れるのを防止する主リップ部と、この主リップ部よりも前記外部側に空間部を介して設けられていると共に前記軸の外周面に接触して前記外部側から前記密封空間内への異物の侵入を防止するダストリップ部と、このダストリップ部の外部側に設けられ且つ外部側の径方向斜め外向きに延びるサイドリップ部とを有するシール本体、及びこのシール本体の外部側に設けられ且つ軸に装着されたディフレクターを備え、前記主リップ部の内周面に、前記外部側へ漏れようとする密封流体を前記軸との相対的な回転に伴うポンプ作用により前記密封空間内へ戻すための多数の突起条が形成されている密封装置において、
前記サイドリップ部の内周面又は外周面の前記ディフレクターと接触する箇所に、複数の溝が形成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、サイドリップ部の軸との接触面に設けられた複数の溝が通気孔としての役割を果たすため、軸の装着時にサイドリップ部とダストリップ部との間の空間部にかかった圧力を外部側に逃がすことができる。また、この溝を空気が流通することによって、主リップ部に設けられた突起条のポンプ作用により主リップ部とサイドリップ部との間に負圧が発生することを防止することができる。
本発明の密封装置において、サイドリップ部の内周面又は外周面に形成された溝の深さが5〜30μmであることが好ましい。
この場合、軸の装着時にかかる圧力を解消する効果及び突起条のポンプ作用により発生する負圧を防止する効果が確実に得られるとともに、外部側からの異物の侵入を防ぐことができる。
本発明の密封装置によれば、サイドリップ部の接触面に複数の溝を設けているため、軸の装着時にサイドリップ部とダストリップ部との間の空間部にかかる圧力を逃がすことができるとともに、主リップ部とサイドリップ部との間の空間部における負圧の発生を防止することができる。
以下、本発明の密封装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る密封装置の要部を示す断面図である。この密封装置1は、自動車のデフサイドに用いられるものであり、互いに相対回転する軸26とケーシング27との間に構成される環状空間に装着されて、密封空間内Aの密封流体が外部側Bへ漏洩するのを防止している。なお、図1に示している密封装置1は、軸26の外周面26aとケーシング27の内周面27aとの間に装着される前である変形前の自然状態を示している。
この密封装置1は、断面略L字形の環状の芯金2と、芯金2に固定されているシール部材3と、環状のバネリング4とで構成されるシール本体5と、断面略T字形の環状のディフレクター6とを備えている。
芯金2は、金属(例えば、SPCC)製の環状部材であり、円筒部7と、この大径円筒部の一端部から径方向内向きに屈曲した環状板部8とで構成されている。
シール部材3は、合成ゴム(例えば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、アクリルゴム(ACM))等の弾性部材からなり、加硫による接着、焼き付けなどにより芯金2に固定されている。シール部材3は、本体部9と、主リップ部10と、ダストリップ部11と、サイドリップ部12とを有している。
本体部9は、芯金2の円筒部7の外側に設けられ且つケーシング27の内周面27a側に固定される軸方向外周部9aと、環状板部8の外側に設けられている径方向外周部9bと、環状板部8の内周側の領域を覆う内周部9cとで構成されている。
主リップ部10は、本体部9の内周部9cの内周側から軸26側で且つ密封空間内A側へ延伸しており、その外周面には周溝13が形成されている。そして、この周溝13には、いわゆるガータスプリングと呼ばれるバネリング4が装着されており、主リップ部10を径方向内向きに締め付けている。
ダストリップ部11は、本体部9の内周部9cの内周側から軸26側で且つ外部側Bへ延伸している。そして、サイドリップ部12は、本体部9の径方向外周部9bの内周側から外部側Bの径方向斜め外向きにスカート状に延伸している。
ここで、シール部材3の主リップ部10は、軸26の外周面26aに締め代を持って接触して密封空間内Aの密封流体が外部側Bへ漏れるのを防止している。主リップ部10は、その断面形状が径方向内方に向けて細くなる(軸方向幅寸法が小さくなる)ほぼV字形とされており、最小径部(頂部)がリップ先端部14とされている。主リップ部10の内周面において、リップ先端部14よりも外部側Bの面が第1傾斜面15とされ、リップ先端部14よりも密封空間内A側が第2傾斜面16とされている。
さらに、主リップ部11の第1傾斜面15に、軸26の回転(又はケーシング27側の回転)により漏洩しようとする密封流体を密封空間内Aへ戻すための複数の突起条17が形成されている。この突起条17は、第1傾斜面15の周方向に中心軸線に対して所要角度傾斜して複数設けられており、主リップ部10のリップ先端部14から所定幅で長さが0.1〜0.7mm、且つ高さが0.02〜0.07mmの範囲で設けられる低隆起部17aと、この低隆起部17aに連なり且つリップ先端部14から離れる側へ向けて漸次高く隆起する形態で設けられる傾斜隆起部17bと、この傾斜隆起部17bに連なり且つ低隆起部17aよりも高く設定されると共に一定の高さとなる形態で設けられる高隆起部17cとを有し、主リップ部10の内周面(第1傾斜面15)に対する傾斜隆起部17bの傾斜角度が3〜10度に設定されている。そして、突起条17の低隆起部17aが使用初期において軸26に対して接触する状態に設定されることにより、軸26との相対的な回転に伴うポンプ作用(主リップ部10の軸26との接触部分から外部側Bへ漏れようとする密封流体を密封空間内Aへ戻す作用)が使用初期から強力に発揮され、さらにこのポンプ効果が長期間にわたって持続する。
シール部材3のダストリップ部11は、前記主リップ部10よりも外部側Bに第1空間部(閉空間部)18を介して設けられている。つまり、ダストリップ部11の内周面(後述する第1傾斜面19)と主リップ部10の内周面(第1傾斜面15)と軸26の外周面26aとの間に環状の第1空間部18が形成されている。
ダストリップ部11は、軸26の外周面26aに締め代をもって接触して外部側Bから密封空間内Aへの異物の侵入を防止している。ダストリップ部11の内周面は、シール部材3の本体部9の内周部9cから先端側に向かって縮径状となる第1傾斜面19と、この第1傾斜面19の最小径部から反対に径方向外向きに連続して拡径状となる第2傾斜面20とが形成されており、前記最小径部がリップ先端部21とされている。つまり、ダストリップ部11の内周面において、リップ先端部21よりも密封空間内A側の面が軸26との接触面(摺接面)を有する第1傾斜面19とされ、リップ先端部21よりも外部側Bが第2傾斜面20とされている。
そして、シール本体5の外部側Bにはディフレクター6が設けられている。このディフレクター9は、径方向内向きに延伸して軸方向外向きに屈曲した環状板部22と、この環状板部22の端部から軸方向内向きに延伸する円筒部23とで構成される金属製の環状部材であり、前記サイドリップ部12に対向するように、当該円筒部23が軸26の外周面26aに嵌合されている。そして、サイドリップ部12が、その内周面12aに締め代を有してディフレクター6と接触し、サイドリップ部12の内周面12aと、ディフレクター6の内周面6aと、軸26の外周面26aと、ダストリップ部11の外周面11aとの間に第2空間部24を形成している。
サイドリップ部12の内周面12aの締め代は、デフサイドにおけるシール本体5の軸26、ケーシング27との軸方向の相対組付け位置を考慮して設定されており、その内周面12aのうち、ディフレクター6と接触する部分に、複数の溝25が設けられている。この溝25は、通気のみを行い、泥水等の異物の侵入を防止するものである。例えば、図2に示すように、断面矩形状の溝25を、円周方向に4等配で各2本ずつ設けることができる。溝25の深さは、5〜30μmとし、軸方向長さは、サイドリップ部12の締め代設定に応じて通気孔として機能する任意の長さにする。溝25の深さが5μm未満であると、軸26の装着時に第2空間部24にかかる圧力を逃がす効果が少なく、また第1空間部18及び第2空間部24の負圧を解消する効果が少なくなる。30μmを超えると異物が侵入する恐れがあるため好ましくない。4等配としたのは、取り付け位置にかかわらず、また軸26が回転又は静止している状態を問わず常時通気孔としての機能を果たすためであり、各2本としたのは、溝の深さが浅いため、加工上の誤差を考慮して確実に通気孔としての機能を満足させるためである。
以上の第一実施形態(互いに相対回転する軸26とケーシング27との間に構成される環状空間に装着され、前記軸26の外周面26aに接触して密封空間内Aの密封流体が外部側Bへ漏れるのを防止する主リップ部10と、この主リップ部10よりも前記外部側Bに第1空間部18を介して設けられていると共に前記軸26の外周面26aに接触して前記外部側Bから前記密封空間内Aへの異物の侵入を防止するダストリップ部11と、このダストリップ部11の外部側Bに設けられ且つ外部側Bの径方向斜め外向きに延びるサイドリップ部12とを有するシール本体5、及びこのシール本体5の外部側Bに設けられ且つ軸26に装着されたディフレクター6を備え、前記主リップ部10の内周面に、前記外部側Bへ漏れようとする密封流体を前記軸26との相対的な回転に伴うポンプ作用により前記密封空間内Aへ戻すため、主リップ部10のリップ先端部14から所定幅で長さが0.1〜0.7mm、且つ高さが0.02〜0.07mmの範囲で設けられる低隆起部17aと、この低隆起部17aに連なり且つ前記リップ先端部14から離れる側へ向けて漸次高く隆起する形態で設けられる傾斜隆起部17bと、この傾斜隆起部17bに連なり且つ前記低隆起部17aよりも高く設定されると共に一定の高さとなる形態で設けられる高隆起部17cとを有し、前記主リップ部10の内周面(第1傾斜面15)に対する傾斜隆起部17bの傾斜角度が3〜10度に設定されている多数の突起条17が形成されている密封装置1において、前記サイドリップ部12の内周面12aの前記ディフレクター6と接触する箇所に、複数の溝25が形成されている密封装置1)では、シール本体5を固定したケーシング27の内周側に、ディフレクター6を固定した軸26が外部側Bから装着されるので、サイドリップ部12の内周面12aと、ディフレクター6の内周面6aと、軸26の外周面26aと、ダストリップ部11の外周面11aとの間に形成される第2空間部24が圧縮されて内圧が上昇するが、サイドリップ部12の内周面12aのディフレクター6と接触する部分に、複数の溝25が設けられているので、この溝25から圧力を外部側Bに逃がすことができる。また、主リップ部10の突起条17による前記ポンプ作用により第1空間部18及び第2空間部24内が減圧されるが、この溝25が通気孔として機能するので、両空間部18,24における負圧の発生を防止することができる。
本発明の第二実施形態に係る密封装置1は、図3に示すように、軸26が、同心状に設けられた第1軸28と第2軸29とで構成されている。ディフレクター6は、大径筒部30と、その一端部から径方向内向きに延伸する環状板部31と、その端部から軸方向内向きに延伸する小径筒部32とで構成されている。そして、第1軸28の外周面28aに主リップ部10及びダストリップ部11が摺接しており、第2軸29の外周面29aに固定されたディフレクター6の大径筒部30の内周面30aに、サイドリップ部12の外周面12bが締め代を持って接触しており、その外周面12bのうち、ディフレクター6と接触する部分に、複数の溝25が図4のように設けられている。その他は上記第一実施形態と同様であり、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
第二実施形態では、ディフレクター6が固体された第2軸29とシール本体5が固定されたケーシング27とを所定の位置に配置し、サイドリップ部12の外周面12bをディフレクター6の大径筒部30の内周面30aに接触させた状態で、シール本体5の内周側に、第1軸28が密封空間内A側から装着される。この第1軸26の挿入により、サイドリップ部12の内周面12aと、ディフレクター6の内周面6aと、第2軸29の外周面29aと、第1軸28の外周面28aと、ダストリップ部11の外周面11aと、サイドリップ部12の先端部との間に形成される第2空間部24が圧縮されて内圧が上昇するが、サイドリップ部12の外周面12bのディフレクター6と接触する部分に、複数の溝25が設けられているので、この溝25から圧力を外部側Bに逃がすことができる。また、主リップ部10の突起条17による前記ポンプ作用により第1空間部18及び第2空間部24内が減圧されるが、この溝25が通気孔として機能するので、両空間部18,24における負圧の発生を防止することができる。
本発明の密封装置1は、上記実施の形態に限られるものではなく、この発明の範囲内において、構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等について適宜変更することができる。溝25の断面形状は矩形状に限られず、例えば、図5(a)(b)に示すような略半円状であってもかまわない。また、主リップ部10における突起条17の数、寸法、中心軸線に対する角度等の形態も、図示するものに限らず変更可能である。
本発明の第一実施形態に係る密封装置を示す断面説明図である。 図1のサイドリップ部のリップ先端部を軸の中心から見た状態を示す拡大展開図である。 本発明の第二実施形態に係る密封装置を示す断面説明図である。 図3のサイドリップ部のリップ先端部を軸の中心から見た状態を示す拡大展開図である。 異なる形状の溝をサイドリップ部のリップ先端部を軸の中心から見た状態を示す拡大展開図であり、(a)は溝が内周部に形成された図であり、(b)は外周部に形成された図である。
符号の説明
1 密封装置
3 シール部材
6 ディフレクター
10 主リップ部
11 ダストリップ部
12 サイドリップ部
17 突起条
24 第2空間部
25 溝
26 軸
26a 外周面
A 密封空間内
B 外部側

Claims (2)

  1. 互いに相対回転する軸とケーシングとの間に構成される環状空間に装着され、前記軸の外周面に接触して密封空間内の密封流体が外部側へ漏れるのを防止する主リップ部と、この主リップ部よりも前記外部側に空間部を介して設けられていると共に前記軸の外周面に接触して前記外部側から前記密封空間内への異物の侵入を防止するダストリップ部と、このダストリップ部の外部側に設けられ且つ外部側の径方向斜め外向きに延びるサイドリップ部とを有するシール本体、及びこのシール本体の外部側に設けられ且つ軸に装着されたディフレクターを備え、前記主リップ部の内周面に、前記外部側へ漏れようとする密封流体を前記軸との相対的な回転に伴うポンプ作用により前記密封空間内へ戻すための多数の突起条が形成されている密封装置において、
    前記サイドリップ部の内周面又は外周面の前記ディフレクターと接触する箇所に、複数の溝が形成されていることを特徴とする密封装置。
  2. 前記サイドリップ部の内周面又は外周面に形成された溝の深さが5〜30μmである請求項1に記載の密封装置。
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