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JP2007215380A - モータ - Google Patents

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JP2007215380A
JP2007215380A JP2006035490A JP2006035490A JP2007215380A JP 2007215380 A JP2007215380 A JP 2007215380A JP 2006035490 A JP2006035490 A JP 2006035490A JP 2006035490 A JP2006035490 A JP 2006035490A JP 2007215380 A JP2007215380 A JP 2007215380A
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JP2006035490A
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Riyousuke Sakamaki
良介 坂槇
Kazuma Shibata
一馬 柴田
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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    • H02K5/24Casings; Enclosures; Supports specially adapted for suppression or reduction of noise or vibrations
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

【課題】ブラシホルダのアーマチャに対する位置決めを確実にし、かつ、ブラシホルダからの振動を良好に吸収・遮断してモータの作動音を低減する。
【解決手段】開口を有するヨークハウジング40の内部に収納されるアーマチャ10と、アーマチャ10に設けられた整流子20に給電するブラシ61と、ブラシ61を保持するブラシホルダ62と、を備えたモータMであって、ブラシホルダ62が固定されるエンドプレート50は、ヨークハウジング40または出力側ギヤハウジングと、損失係数0.6以上、反発弾性係数35%以下の板状の弾性部材80を介して接合されている。弾性部材80は、板厚が隙間寸法よりも大きいため圧縮され、振動発生側の部材であるエンドプレート50に密着されている。
【選択図】図3

Description

本発明はモータに係り、特に振動吸収性能の高い制振部材をブラシホルダに連結してブラシホルダからの振動伝達を遮断することにより、作動音を低減させたモータに関する。
従来、モータにおけるブラシホルダの振動の発生を抑制するために、部品の重量や剛性を増大させることが行われていた。しかしながら、部品の重量や剛性を増大させると、モータ全体が大型化し重量が増大してしまうという問題点があった。また、ブラシホルダとブラシとのクリアランスを減少させてガタ詰めすることにより、振動の発生を抑制することが行われていた。しかしながら、ガタ詰めするためには部品精度の向上が必要となり、コストアップにつながるという問題点があった。
また、ブラシホルダの振動を低減させるために、ブラシホルダをゴム製の部品を介してモータケーシングやギヤハウジングにフローティング支持させることにより、振動伝達経路を遮断することが行われていた。しかしながら、従来のゴム製部品を用いたフローティング支持構造により振動の伝達を遮断すると、ゴム製部品が弾性を有するためブラシホルダのアーマチャに対する位置が固定されず、ブラシホルダの位置決めを確実にすることができないという問題点があった。
そこで、ブラシホルダをゴム等の弾性部材を介して支持する構造によりブラシホルダからモータケーシング等への振動伝達を遮断し、かつ、ブラシホルダのアーマチャに対する位置決めをより確実に行うことができるようにするためのブラシホルダステーの支持構造が提案されている(特許文献1参照)。
実公平7−21085号公報
特許文献1のモータは、ブラシホルダが固定されたブラシホルダステーを、ゴムブッシュを介してエンドブラケットに連結し、フローティング支持している。そして、このゴムブッシュは、ブラシホルダステー側の面と、エンドブラケット側の面が、それぞれ複数の凸凹を有する面となるように形成されている。このように当接面を凸凹面とすれば、押圧された時に凸部の弾性変形を凹部に逃がすことができる。従って、変形に対する追従性が高く、振動をより確実に遮断することができる。また、凸凹が均一なピッチおよび方位に設けられているために全方位に等しく圧縮されて偏った方向に変形しない。従って、ブラシホルダステーの位置決めをより確実に行うことができる。
しかしながら、特許文献1のモータでは、ゴムブッシュの表面に凸凹面を形成するという細かい加工を行っているため、製造コストが上昇するという問題点があった。また、特許文献1のモータではゴムブッシュを用いていたが、弾性材料としてどのようなゴムを用いるのが最適か、その素材の特性に着目した検討はなされていなかった。また、ゴムブッシュ等の弾性材料を出力側伝達機構のギヤハウジングとの間に配設して振動を吸収させることについては提案されていなかった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、特殊な形状に加工していない弾性部材を用いて、ブラシホルダとアーマチャとの位置決めを確実に行い、かつ、ブラシホルダからの振動伝達を良好に遮断することにより、作動音が低減されたモータを提供することにある。
前記課題は、本発明のモータによれば、開口を有するヨークハウジングと、該ヨークハウジングに収納されるアーマチャと、該アーマチャに設けられた整流子に給電するブラシと、該ブラシを保持するブラシホルダと、を備えたモータであって、前記ブラシホルダと前記ヨークハウジングとを連結するヨーク側連結部を備え、該ヨーク側連結部の前記ヨークハウジング側の端部は弾性部材により構成され、該弾性部材は、損失係数が0.6以上であることにより解決される。
このように、本発明では、ブラシホルダとヨークハウジングとの間に介在させる弾性部材として、損失係数が0.6以上という特性を有する特定の制振材料を用いている。損失係数を0.6以上とすると、0.5以下の場合に比べて明らかに作動音が低減されることが実測により確認されている。また、このような特性を有する制振材料は変形に対する追従性が高いため、良好に振動吸収性能を発揮させることができる。よって、ブラシ装置のヨークハウジング、アーマチャ、整流子等に対する位置決めを確実に行いつつ、確実にモータの作動音を低減させることが出来る。
また、本発明では、より具体的には、前記ヨーク側連結部は、前記ヨークハウジングの開口を塞ぐように配設されるエンドブラケットと、該エンドブラケットと前記ヨークハウジングとの隙間に配設される弾性部材と、を有して形成され、前記ブラシホルダは前記エンドブラケットの所定位置に固定された構成とする。このように、エンドブラケットと前記ヨークハウジングとの隙間に弾性部材を配設して振動を遮断するように構成すれば、既存のモータに用いられるエンドブラケットやブラシホルダの構成を大きく変えずに作動音を低減させることができる。
また、本発明では、より具体的には、前記弾性部材は前記エンドブラケットと前記ヨークハウジングとの隙間よりも大きい厚み寸法を有する板状に形成され、前記ヨークハウジング、前記弾性部材、前記エンドブラケット、の順に前記アーマチャの回転軸方向に配列された構成とする。このように構成すると、弾性部材がエンドプレートおよびヨークハウジングに密着固定されるので、ブラシ装置の位置決めを確実に行うことができる。また、ブラシホルダの振動を確実に弾性部材に伝達し、減衰させることができる。
また、前記課題は、本発明のモータによれば、開口を有するヨークハウジングと、該ヨークハウジングに収納されるアーマチャと、該アーマチャに設けられた整流子に給電するブラシと、該ブラシを保持するブラシホルダと、を備えたモータであって、前記アーマチャは、一端が伝達機構に連結された回転軸を有し、前記ブラシホルダと、前記伝達機構を収納するギヤハウジングと、を連結するギヤ側連結部を備え、該ギヤ側連結部の前記ギヤハウジング側の端部は弾性部材により構成され、該弾性部材は、損失係数が0.6以上であることにより解決される。
このように、本発明では、ブラシホルダとギヤハウジングとの間に介在させる弾性部材として、損失係数が0.6以上という特性を有する特定の制振材料を用いている。これにより、ギヤハウジング側への振動の伝達を遮断してモータの作動音を確実に低減させ、かつ、ブラシ装置のギヤハウジング側に対する位置決めを確実に行うことができる。
また、本発明では、より具体的には、前記ギヤ側連結部は、前記ヨークハウジングの開口を塞ぐように配設されると共に前記アーマチャの回転軸の一端が挿通される挿通孔が形成されたエンドブラケットと、該エンドブラケットと前記ギヤハウジングとの隙間に配設された弾性部材と、を有して形成され、前記ブラシホルダは前記エンドブラケットの所定位置に固定された構成とする。これにより、既存のモータに用いられるエンドブラケットやブラシホルダの構成を大きく変えずに作動音を低減させることができる。
また、本発明では、より具体的には、前記弾性部材は前記エンドブラケットと前記ギヤハウジングとの隙間よりも大きい厚み寸法を有する板状に形成され、前記ギヤハウジング、前記弾性部材、前記エンドブラケット、の順に前記アーマチャの回転軸方向に配列された構成とする。このように構成すると、弾性部材がエンドプレートおよびギヤハウジングに密着固定されるので、ブラシ装置の位置決めを確実に行うことができる。また、ブラシホルダの振動を確実に弾性部材に伝達し、減衰させることができる。
また、本発明では、前記弾性部材は、反発弾性係数が35%以下とされる。これにより、作動音の音圧のレベルを確実に低減させ、かつ、ブラシ装置のギヤハウジング側に対する位置決めを確実に行うことができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
○ ブラシホルダとヨークハウジングまたはギヤハウジングとの間に介在させる弾性部材として、実測データに基づき、損失係数が0.6以上という特性を有する特定の制振材料を用いる。これにより、作動音の音圧のレベルを確実に低減させることができる。
○ 弾性部材がエンドブラケットとヨークハウジングまたはギヤハウジングとの隙間よりも大きい厚み寸法を有する板状に形成されているので、弾性部材がエンドプレートおよびヨークハウジングに密着固定され、ブラシ装置の位置決めを確実に行うことができる。また、ブラシホルダの振動を確実に弾性部材に伝達し、減衰させることができる。
○ 弾性部材として、反発弾性係数が35%以下という特性を有する特定の制振材料を用いる。これにより、作動音の音圧のレベルを確実に低減させ、かつ、ブラシ装置のギヤハウジング側に対する位置決めを確実に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材、配置、形状等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1〜図3は本発明の一実施形態に係るものであり、図1はモータの断面説明図、図2はエンドプレートとヨークハウジングの接合部を示す断面説明図(図1の部分拡大図)、図3は弾性部材の損失係数(tanδ)とモータの作動音(音圧:dBA)との関係を示すグラフである。また、図4は他の実施形態に係るモータの断面説明図である。
(実施例1)
図1に基づき、本発明を適用した実施例に係るモータMの構成を説明する。モータMは、電機子コア11および整流子20を備えたアーマチャ(電機子)10と、電機子コア11の外周を囲むように配設された固定子30と、アーマチャ10および固定子30を内部に収納するヨークハウジング40と、ヨークハウジング40の整流子20側の開口を閉塞するエンドプレート50と、整流子20に摺接するブラシ61を備えておりエンドプレート50に固定されたブラシ装置60と、ヨークハウジング40及びエンドプレート50にそれぞれ配設された軸受70A、70Bと、ヨークハウジング40とエンドプレート50との間に配設された弾性部材80等を主要構成要素とする。
アーマチャ10は、回転軸となるシャフト12を備え、このシャフト12に電機子コア11および整流子20が隣接して固定されている。電機子コア11は、例えばシャフト12の径方向に突出するように形成された複数のスロットを有し、このスロットに所定の巻式にて巻線13が巻回されている。
整流子20は、その外周面に導電性の金属等からなる複数の整流用セグメントが配設されている。各整流用セグメントは整流子溝によって周方向に互いに絶縁されており、電機子コア11側から延出された巻線13にそれぞれ接続されている。
固定子30は、アーマチャ10に対して所定の磁界を発生させるように、異なる極性の磁石を周方向に交互に配置して構成されている。また、固定子30は、電機子コア11に巻回された巻線13と所定のギャップを介して対向する位置に配設されている。
ヨークハウジング40は金属製で有底円筒形状とされており、その底部の略中央には軸受取付部41が突出形成されている。軸受取付部41の内側には、シャフト12の一端を支承する軸受70Aが配設されている。また、シャフト12の他端側を支承する軸受70Bは、エンドプレート50の略中央に設けられた軸受取付部51に配設されている。軸受70Bに支承されエンドプレート50の開口から外部に突出したシャフト12の他端側はこのモータMの出力軸となり、ギヤ等の動力伝達機構に接続される。そして、エンドプレート50は、このモータMを駆動源として用いる装置側、すなわち、上記ギヤ等が収納されるギヤハウジング(不図示)に連結されている。なお、エンドプレート50を装置側のギヤハウジングと一体的に形成してもよい。
ヨークハウジング40の開口部には、シャフト12の径方向に延出されるフランジ部42が形成されている。フランジ部42の所定位置には接合用の締結孔が形成されている。このフランジ部は、後述する板状の弾性部材80を介して、エンドプレート50の外周部分に当接されている。また、弾性部材80とエンドプレート50には、フランジ部42の締結孔に対応する位置に、それぞれ締結孔が形成されている。
エンドプレート50は樹脂製であり、後述するようにブラシ装置60が固定されている。本例では、フランジ部42とエンドプレート50との間に板状の弾性部材80を挟み込んで各々の締結孔が重なるように位置合わせし、この締結孔にねじ等の締結材を螺着して接合している。また、ねじではなくリベット等でかしめ固定することにより接合してもよい。これにより、エンドプレート50が、弾性部材80を介してヨークハウジング40に取り付けられ、ヨークハウジング40の開口を閉塞した状態となる。そして、エンドプレート50及びブラシ装置60は、弾性部材80を介して、ヨークハウジング40にフローティング支持された状態となる。
ブラシ装置60は、複数の整流用セグメントの表面に接触するように配設されたブラシ61と、このブラシ61を保持するブラシホルダ62と、を備えている。本例のブラシ装置60は、図1に示すように、エンドプレート50とヨークハウジング40との接合部の内周側に配設されている。
ブラシ61は、ブラシホルダ62に設けられたコイルスプリングや板ばね等の押圧力により、整流用セグメントの表面側に常時付勢されている。従って、整流子20の回転時には、ブラシ61が整流用セグメントの表面に弾性的に摺接するようになっている。また、ブラシ61およびブラシホルダ62は、エンドプレート50のヨークハウジング40側の面上の所定位置に適宜配設されており、例えば整流子20を挟んで略対称位置に2ヶ所配設することができる。なお、図1の断面説明図は、整流子20の両側の切断位置を、それぞれブラシ61およびブラシホルダ62がある位置とない位置としたものである。
また、本例では、ブラシホルダ62は、所定の連結部を介してアーマチャ10および整流子20に対して所定位置に位置決め固定されている。具体的には、ブラシホルダ62は、エンドプレート50のヨークハウジング40側の面に固定されると共に、このエンドプレート50が上述の通り弾性部材80を介してヨークハウジング40に接合されている。つまり、本例におけるエンドプレート50と弾性部材80が本発明のヨーク側連結部に相当し、ブラシホルダ62は、このヨーク側連結部すなわちエンドプレート50と弾性部材80を介してヨークハウジング40に連結されることにより、アーマチャ10および整流子20に対して位置決め固定されている。
なお、ブラシホルダ62とエンドプレート50を別部材として形成し、接合して用いるかわりに、これらを一体成形してエンドプレートの機能を兼ねるブラシホルダとして用いてもよい。
次に、本発明の特徴的構成である弾性部材80について説明する。
弾性部材80は、図1に示すように、エンドプレート50のシャフト12の軸方向の面に取り付けられており、エンドプレート50、弾性部材80、フランジ部42の順にシャフト12の軸方向に配列された構成となっている。
弾性部材80は板状に形成されており、その厚みは、エンドプレート50とフランジ部42との間に挟み込んで接合した状態において圧縮された状態となるように設定されている。つまり、図2に示すように、フランジ部42とエンドプレート50との間の隙間寸法Hが、接合される前すなわち押圧されない状態における弾性部材80の板厚hよりも小さくなるように寸法設定されている。
このように構成すると、接合した状態において弾性部材80が圧縮状態となっているので、弾性部材80の特性に応じた復元力により、弾性部材80がエンドプレート50及びフランジ部42に密着固定される。そして、このように圧縮変形して密着されることにより、部材の寸法誤差等によるがたつきを抑制することができると共に、ブラシ装置60からエンドプレート50に伝達された振動が、確実に弾性部材80に伝達される。
また、弾性部材80はその復元力が大きければより確実に密着固定され、より確実にブラシ装置60のアーマチャ10及び整流子20への位置決めがなされる。
ブラシ装置60の振動は、本例のようなモータMの構成において、外部から電源が供給されてアーマチャ10及び整流子20が回転した場合に、ブラシ61が整流子セグメントの表面に弾性的に押圧されながら摺接されるのに伴って発生する。そして、この振動は、弾性部材80がエンドプレート50からヨークハウジング40への振動伝達経路に介在せずエンドプレート50とヨークハウジング40とが直接当接して剛接合されていた場合には、ヨークハウジング40に直接伝達されてしまう。従って、弾性部材80を省略すると、部材同士の摩擦音、衝突音等の騒音が大きく、モータ作動音が大きくなる。
しかし、弾性部材80を介してフローティング支持すれば、この弾性部材80の特性に応じて振動が吸収され、弾性部材80の特性に応じた振動遮断効果が得られる。これにより、振動する範囲および振動の大きさが小さくなり、モータ作動音が低減される。
本例では、弾性部材80として、特定の制振材料、すなわち、所定の反発弾性係数および所定の損失係数を有する材料を選定して用いている。本願出願人は、弾性部材の特性のうち、損失係数と、反発弾性係数に着目して種々の検討を行った結果、損失係数が大きく、反発弾性係数が小さいと振動吸収性能が大きいことを確認した。より具体的には、損失係数を0.6以上とすることにより、0.6未満の場合よりも明らかに良好な作動音低減効果が得られることを確認した。また、反発弾性係数を35%以下としたときに、良好な作動音低減効果が得られることを確認した。
図3は図1に示すモータMの構成における損失係数(tanδ)とモータ作動音の音圧(単位:dBA)との関係を示す実測データである。この図において、損失係数0として示したデータは、弾性部材80を挟み込んでいない試験体についての測定データである。
なお、本明細書中で示す損失係数とは、JIS K 6385に規定する動的特性試験により測定される指標であり、防振材料・制振材料等の緩衝特性を示すもので、所定の振動を与えた際に、材料が変形によりどの程度エネルギーを吸収して熱に変えるかを示す。また、本明細書中で示す反発弾性係数とは、JIS K 6255に規定する反発弾性試験により測定される指標であり、材料試験片に所定条件で所定物体を衝突させた場合の衝突前後のエネルギー比を示す。
この図に示すように、本例のような構成で弾性部材80を配設したモータMでは、4〜8kHzと8〜20kHzの周波数において、損失係数が0.6から0.5に変化する間に、作動音の音圧のレベルが他の領域よりも明らかに急激に変化している。つまり、可聴域の周波数すなわち約3kHz〜10kHzの大部分において、損失係数を0.6以上とした場合には、0.5以下とした場合よりも明らかに作動音(音圧)が小さくなることがわかる。
本例では、上記実測結果に基づき、損失係数が0.6以上、反発弾性係数が35%以下の特性を有する特定の制振材料として、ブチルゴムまたはポリノルボルネン系ゴムを選定して弾性部材80を形成している。このように特定の制振材料を用いることにより、エンドプレート50側から伝達された振動は、弾性部材80において良好に減衰される。従って、ヨークハウジング40側の部材の振動が抑制され、作動音が低減される。また、このような特定の制振部材は、変形に対する追従性が高い。従って、上述のようにエンドプレート50に密着するようにすでに圧縮状態となっていても振動吸収性能が損なわれず、振動を良好に減衰させることができる。よって、ブラシ装置60の位置決めを確実に行い、かつ、作動音を確実に低減させることができる。
これに対し、従来例のように振動吸収性能のそれほど高くないゴムをブラシ装置とその固定部材との間に介在させた場合には、そのゴムを部材に密着させるために圧縮して挟み込んだことにより振動吸収性能が損なわれてしまう。従って、確実に振動を遮断することができない。
なお、本発明の弾性部材80として用いる制振材料は、ブチルゴムまたはポリノルボルネン系ゴムに限定されず、損失係数が0.6以上、反発弾性係数が35%以下という特性を有するものであればよい。
(実施例2)
上記実施例1では、ブラシ装置60及びエンドプレート50とヨークハウジング40との間に弾性部材80を挟み込んで振動伝達を遮断していた。しかしながら、ブラシ装置60及びエンドプレート50から他の部材への振動伝達経路はヨークハウジング40側だけではなく、ヨークハウジング40とは反対側に接合されるギヤハウジング等との接合部も振動伝達経路となる。
そこで、本例のモータM1は、図4に示すように、このモータM1を駆動源として用いる装置側のハウジング、すなわち、モータM1の出力軸であるシャフト12が連結されるギヤ等が収納されるギヤハウジング90とエンドプレート150とが、板状の弾性部材180を介して接合されている。これにより、本例では、ギヤハウジング90、弾性部材180、エンドプレート150、の順にシャフト12の軸方向に配列された構成となっている。また、ブラシホルダ62が、エンドプレート150と弾性部材180からなるギヤ側連結部を介してギヤハウジングに連結された構成となっている。
そして、本例の弾性部材180は、上記実施例1と同一の制振材料により形成されており、損失係数が0.6以上、反発弾性係数が35%以下の特性を有している。また、ギヤハウジング90とエンドプレート150との隙間よりも弾性部材180の厚みが大きくなるように形成されている。
このような構成により、弾性部材180がギヤハウジング90とエンドプレート150に密着され、ギヤハウジング90への振動の伝達を確実に遮断して作動音を抑制することができる。また、ギヤハウジング90に対するエンドプレート50及びブラシ装置60の位置決めを確実に行うことができる。
なお、エンドプレート50とヨークハウジング40との接合部と、エンドプレート50とギヤハウジング90との接合部にそれぞれ弾性部材80,180を介在させてもよい。また、ブラシ装置60に他の部材が接合されていれば、その部材との接合にいずれも弾性部材80を介在させることにより、作動音抑制をより確実に行うことが可能である。
本発明の一実施形態に係るモータの断面説明図である。 エンドプレートとヨークハウジングの接合部を示す断面説明図である。 弾性部材の損失係数とモータの作動音との関係を示すグラフである。 他の実施形態に係るモータの断面説明図である。
符号の説明
10‥アーマチャ、11‥電機子コア、12‥シャフト、13‥巻線、20‥整流子
30‥固定子、40‥ヨークハウジング、41‥軸受取付部、42‥フランジ部
50,150‥エンドプレート、51‥軸受取付部、60‥ブラシ装置、61‥ブラシ
62‥ブラシホルダ、70A,70B‥軸受、80,180‥弾性部材、
90‥ギヤハウジング、H‥隙間寸法、h‥板厚、M,M1‥モータ

Claims (7)

  1. 開口を有するヨークハウジングと、該ヨークハウジングに収納されるアーマチャと、該アーマチャに設けられた整流子に給電するブラシと、該ブラシを保持するブラシホルダと、を備えたモータであって、
    前記ブラシホルダと前記ヨークハウジングとを連結するヨーク側連結部を備え、該ヨーク側連結部の前記ヨークハウジング側の端部は弾性部材により構成され、
    該弾性部材は、損失係数が0.6以上であることを特徴とするモータ。
  2. 前記ヨーク側連結部は、前記ヨークハウジングの開口を塞ぐように配設されるエンドブラケットと、該エンドブラケットと前記ヨークハウジングとの隙間に配設される弾性部材と、を有して形成され、前記ブラシホルダは前記エンドブラケットの所定位置に固定されたことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記弾性部材は前記エンドブラケットと前記ヨークハウジングとの隙間よりも大きい厚み寸法を有する板状に形成され、
    前記ヨークハウジング、前記弾性部材、前記エンドブラケット、の順に前記アーマチャの回転軸方向に配列されたことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  4. 開口を有するヨークハウジングと、該ヨークハウジングに収納されるアーマチャと、該アーマチャに設けられた整流子に給電するブラシと、該ブラシを保持するブラシホルダと、を備えたモータであって、
    前記アーマチャは、一端が伝達機構に連結された回転軸を有し、
    前記ブラシホルダと、前記伝達機構を収納するギヤハウジングと、を連結するギヤ側連結部を備え、該ギヤ側連結部の前記ギヤハウジング側の端部は弾性部材により構成され、
    該弾性部材は、損失係数が0.6以上であることを特徴とするモータ。
  5. 前記ギヤ側連結部は、前記ヨークハウジングの開口を塞ぐように配設されると共に前記アーマチャの回転軸の一端が挿通される挿通孔が形成されたエンドブラケットと、該エンドブラケットと前記ギヤハウジングとの隙間に配設された弾性部材と、を有して形成され、前記ブラシホルダは前記エンドブラケットの所定位置に固定されたことを特徴とする請求項4に記載のモータ。
  6. 前記弾性部材は前記エンドブラケットと前記ギヤハウジングとの隙間よりも大きい厚み寸法を有する板状に形成され、
    前記ギヤハウジング、前記弾性部材、前記エンドブラケット、の順に前記アーマチャの回転軸方向に配列されたことを特徴とする請求項4に記載のモータ。
  7. 前記弾性部材は、反発弾性係数が35%以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のモータ。
JP2006035490A 2006-02-13 2006-02-13 モータ Pending JP2007215380A (ja)

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