本発明の実施形態について、図面を用いて説明すれば以下の通りである。
〈デジタルカメラの構成について〉
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1の概略の構成を示したブロック図である。一方、図2(A)、図2(B)は、デジタルカメラ1の外観側面図、外観背面図である。図1又は図2(A)、図2(B)に示すように、デジタルカメラ1は、レンズユニット11と、レンズ移動制御部12と、画像処理部13と、タイミング制御回路14と、フラッシュ部15と、画像表示部16と、外部インターフェース部17と、操作部18と、制御部19と、通信用インターフェース20と、不揮発性メモリ21とを含んでいる。
〈レンズユニットについて〉
レンズユニット11は、被写体からの光線を取り込む撮像光学系OS11aと、この撮像光学系OSで導かれる光線が照射するCCD(Charged Coupled Device)11bとを含んでいる。
撮像光学系OS11aは、レンズ鏡胴LB{図2(A)参照}に収容されており、被写体の光線を取得するものである。そして、撮像光学系OS11aは、少なくとも、ズーミングを負担するズーミングレンズZLと、被写体からの光線を調整するシャッタSTと、フォーカシングを負担するフォーカシングレンズFLとを含んでいる。
CCD11bは、撮像光学系OS11aによって取り込まれた光線を受光し、電気的信号に変換させるものである(すなわち光電変換素子である)。なお、CCD11bは、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光をそれぞれ選択的に受ける3種の画素を多数有する構成になっている。
〈レンズ移動制御部について〉
レンズ移動制御部12は、ズーミング及びフォーカシングのために、撮像光学系OS11aのレンズを適宜移動させるものである。そして、レンズ移動制御部12は、各種モータ(12a〜12c)と、それに対応するモータ制御回路(12d〜12f)と、レンズ位置検出回路12gとを含んでいる。
モータは、具体的には、ズーミングレンズZLを移動させるズーム用モータZM12a、シャッタSTを開閉させるシャッタ用モータSM12b、及び、フォーカシングレンズFLを移動させるフォーカス用モータFM12cである。
モータ制御回路は、具体的には、ズーム用モータZM12aを駆動制御することでズーミングなどを制御するズーム用モータZM制御回路12d、シャッタ用モータSM12bを駆動制御することでシャッタ開閉を制御するシャッタ用モータSM制御回路12e、及び、フォーカス用モータFM12cを駆動制御することでフォーカシングなどを制御するフォーカス用モータFM制御回路12fである。
レンズ位置検出回路12gは、レンズ鏡胴LBの外周面に帯状に付された反射パターン(不図示)に光線を照射するとともに、反射パターンからの反射光を検出するようになっている(例えばフォトリフレクタである)。つまり、レンズ位置検出回路12gは、反射パターンからの反射光の検出によって、各種レンズの位置を検出するようになっている。なお、レンズ位置検出回路12gは、フォトリフレクタのような構成に限定されるものではなく、各種モータの駆動パルスをカウントすることで、各種レンズの位置を検出するようになっていてもよい。
〈画像処理部について〉
画像処理部13は、CCD11bの電子データから画像データを生成するものである。具体的には、画像処理部13は、信号処理回路13aと、A/Dコンバータ13bと、画像処理回路13cと、画像メモリ13dとを含んでいる。
信号処理回路13aはCCD11bの各画素の出力するアナログ信号を処理するものであり、A/Dコンバータ13bは信号処理回路13aからの処理済みのアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。画像処理回路13cは黒レベル補正、ホワイトバランス調節、γ補正などの画像処理を行う回路である。また、画像メモリ13dは、信号処理回路13a、A/Dコンバータ13b、画像処理回路13cを経ることによって生成される画像データを一時的に記録するものである。
〈タイミング制御回路について〉
タイミング制御回路14は、制御部19から送信される基準クロックに基づき、CCD11b、信号処理回路13a、及びA/Dコンバータ13bの駆動制御信号を生成するものである。
〈フラッシュ部について〉
フラッシュ部15は、フラッシュ発光部15aと、フラッシュ回路15bとを含んでいる。フラッシュ発光部15aは、被写体へ光線を照射することで、被写体からの光(反射光)を増加させ、容易にCCD11bの撮像を可能にするものである。フラッシュ回路15bは、フラッシュ回路15aによる発光を制御する回路である。
〈画像表示部について〉
画像表示部16は、VRAM(Video Random Access Memory)16aと、LCD(Liquid Crystal Display)16bと、EVF(Electric View Finder)16cとを含んでいる。VRAM16aは、撮像光学系OS11aからの被写体光像に基づいて生成された画像データなどを記録するものである。LCD16b・EVF16cは、VRAM16aに記録されている画像データなどの種々のデータを表示するものである。
〈外部インターフェース部について〉
外部インターフェース部17は、第1の外部記録媒体装着部17a(以下、第1装着部17a)と、第2の外部記録媒体装着部17b(以下、第2装着部17b)とを備えている。そして、第1装着部17aには第1の外部記録媒体30a(以下、第1記録媒体30a)が、第2装着部17bには第2の外部記録媒体30b(以下、第2記録媒体30b)がそれぞれ装着可能である。つまり、本実施形態に係るデジタルカメラ1においては、2つの外部記録媒体を同時に装着することができる。
〈操作部について〉
操作部18(動画記録条件入力部、優先順位入力部)は、ユーザーによる種々の操作内容を制御部19に指示するためのボタン、スイッチなどである。そして、操作部18は、少なくとも、電源スイッチ18aと、ズームボタン18bと、モードダイアル18cと、メニューボタン18dと、クイックビューボタン18eと、レリーズボタン18f(図2には不図示)と、十字キー18gとを含んでいる。
電源スイッチ18aは、デジタルカメラ1全体の起動/停止を制御するスイッチであり、ズームボタン18bはズーミングを操作するボタンである。モードダイアル18cは動画モードと静止画モードとを切り替えるダイアルであり、メニューボタン18dはLCD16bにメニューを表示させるためのボタンである。クイックビューボタン18eはLCD16bにライブビューを表示させるためのボタンであり、レリーズボタン18fは各種撮像を開始させるためのボタンである。十字キー18gは、周囲を取り囲む十字キーによって、メニュー表示時にLCD16bの画像内に表示されるカーソルを移動させ、中心の決定ボタンで選択されたメニューの決定を行うためのキーである。
〈制御部について〉
制御部19は、デジタルカメラ1全体の動作制御などを行う中枢部分となっており、デジタルカメラ1の各部材の駆動を有機的に制御して、動作を統括制御{例えば、動画記録又は静止画記録の切り替え制御など}するものである。また、本実施形態係るデジタルカメラ1においては、制御部19は、第1装着部17aに装着された第1記録媒体30a及び第2装着部17bに装着された第2記録媒体30bのデータ書き込み速度を検出する書き込み速度検出部190を含んでいる。
〈書き込み速度検出部について〉
次に、本実施形態に係る書き込み速度検出部190について説明する。図3は、書き込み速度検出部190の概略の構成を示す説明図である。書き込み速度検出部190は、外部記録媒体検知部191と、書き込み速度測定部192と、メモリ193とを含んでいる。外部記録媒体検知部191は、第1装着部17a、第2装着部17bへの第1記録媒体30a、第2記録媒体30bの装着の有無を検出する。
書き込み速度測定部192は、外部記録媒体検知部191によって、第1装着部17a又は第2装着部17bに、対応する第1記録媒体30a又は第2記録媒体30bが装着されたことが検知されると、装着された外部記録媒体のデータ書き込み速度を測定する。具体的には、データ書き込み速度の測定は、装着された第1記録媒体30a又は第2記録媒体30bに、ベンチマークデータを書き込むことによって行われる。なお、装着された外部記録媒体の種別を判定することによってデータ書き込み速度の測定を行うようにしてもよい。
ベンチマークデータを書き込んでデータ書き込み速度の検出を行う際の具体例を以下に示す。ベンチマークデータとして、10MBの容量のデータが用意されたとする。そして、ある記録媒体にこの10MBのベンチマークデータを実際に書き込んだときに、書き込み終了までに5秒を要したとする。この場合10MB/5秒=2MB/秒がデータ書き込み速度となる。
そして、メモリ193には、書き込み速度測定部192によって測定されたデータ書き込み速度が記録される。なお、メモリ193へのデータ書き込み速度の記録は、各記録媒体ごとに定められた記録媒体IDに関連付けて行うようにするとよい。このようにすると、外部記録媒体が一度、第1装着部17a又は第2装着部17bから取り外され、再度同じ外部記録媒体が第1装着部17a又は第2装着部17bに装着されたときに、再びデータ書き込み速度を測定する必要がなくなる点で効果的である。
なお、各外部記録媒体のデータ書き込み速度は、メモリ193ではなく、各外部記録媒体自身に読み取り可能に記録されてもよい。このようにしても、外部記録媒体が一度、第1装着部17a又は第2装着部17bから取り外され、再度該外部記録媒体が第1装着部17a又は第2装着部17bに装着されたときに、再びデータ書き込み速度を測定する必要がなくなる点で効果的である。
また、実際に動画記録要求がなされたときに、記録を行いたい動画データを用いて記録媒体のデータ書き込み速度を検出する方法もある。具体的には、第1装着部17aに第1記録媒体30aが装着され、かつ、第2装着部17bに第2記録媒体30bが装着されている状態において動画記録要求がなされた場合、制御部19は、まず、記録を行いたい動画データを第1記録媒体30a及び第2記録媒体30bの両方に実際に書き込ませる。
そして、そのときのデータ書き込み速度を書き込み速度測定部192によって測定し、データ書き込み速度が速い方の外部記録媒体に対しては動画記録を継続し、遅いほうの外部記録媒体に対しては動画記録を停止させる。このようにすると、メモリ193又は外部記録媒体自身に、外部記録媒体のデータ書き込み速度を記録する必要がなく、メモリ量の低減が可能となる点で効果的である。
〈通信用インターフェースについて〉
通信用インターフェース20は、デジタルカメラ1がサポートする、USBなどの仕様に応じたプロトコル変換などの制御を行う。つまり、通信用インターフェース20を用いることで、ネットワークを含む外部機器との通信が可能となる。
〈不揮発性メモリについて〉
不揮発性メモリ21は、EEPROM(電気的消去及びプログラム可能なROM)やFLASHメモリなどで構成され、デジタルカメラ1の電源がオフの間もデータが保持されるメモリである。本実施形態に係る不揮発性メモリ21は、各動画記録条件に対応する閾データ書き込み速度を格納するためのものである。なお、各動画記録条件に対応する閾データ書き込み速度の詳細については後述する。
〈動画記録時の制御方法の詳細について〉
次に、デジタルカメラ1の制御部19による、動画記録時の制御方法の詳細を説明する。本実施形態に係る制御部19による、動画記録時の制御方法の特徴は、複数の記録媒体に連続して動画記録を行う場合に、記録媒体のスムーズな切り替えが行えることである。したがって、記録される動画データのコマ落ちや音切れなどを防止することが可能となる。
まず、制御部19による、動画記録時の記録媒体の選択方法について説明する。制御部19は、ユーザーの事前の設定に基づいて、動画記録時の記録媒体を選択する。この詳細について、図4及び図5を用いて説明する。
図4は、デジタルカメラ1のメニュー設定画面40を示す説明図である。メニュー設定画面40は、デジタルカメラ1の電源が入力されており、かつ、メニューボタン18dが押された場合、LCD16bに表示される。
図4(a)は、このメニュー設定画面40において、基本1タブ41aが選択されているときの様子を示す説明図である。デジタルカメラ1の電源が入力されているときに、メニューボタン18dが押されると、最初に表示される画面が、この図4(a)に対応する、基本1タブ41aの選択されている状態の画面である。この画面においては、十字キー18gの操作により、露出モード、AFモード、測光モード、フラッシュモードの設定が可能である。
図4(b)は、メニュー設定画面40において、基本2タブ41bが選択されているときの様子を示す説明図である。基本1タブ41aが選択されている状態(図4(a)参照)から、十字キー18gの右方向のキーが1回押されることによって、基本2タブ41bが選択されている状態の画面が表示される。
この図4(b)で示される画面では、十字キー18gの操作により、撮影音モード、日付入力モード、記録条件モード、記録媒体選択モードの設定が可能である。
なお、撮影音モードはシャッタ音の有無を決定付けるモードであり、日付入力モードは記録画像に日付情報を取り込むか否かを決定付けるモードである。また、記録条件モードは、記録条件(画素数、記録コマ数、画質(圧縮率))を手動設定とするか自動設定とするかを設定するモードであり、記録媒体選択モードは、記録を行う記録媒体を選択するためのモードである。なお、ここで、動画記録条件モードではなく単に記録条件モード、動画記録媒体選択モードではなく単に記録媒体選択モードとしているのは、静止画の場合の設定も兼ねているからである。
図4(b)で示される画面において、十字キー18gの操作により、記録媒体選択モードを選択したとき、図4(c)に示す画面が表示される。ここで、表示されている3つの選択肢であるAUTO、第1の外部記録媒体(第1記録媒体)、または第2の外部記録媒体(第2記録媒体)の中から1つを選ぶこととなる。
図4(c)で示される画面において、AUTOが選択され、かつ、第1装着部17a又は第2装着部17bのいずれか一方のみに、対応する第1記録媒体30a又は第2記録媒体30bが装着されている場合には、動画記録要求があると、動画記録は、装着されている外部記録媒体に対して行われる。
AUTOが選択され、第1装着部17aに第1記録媒体30aが装着され、かつ、第2装着部17bに第2記録媒体30bが装着されている場合には、動画データはまず、データ書き込み速度の速い方の外部記録媒体に記録される。そして、かかる外部記録媒体の残メモリがなくなったときには、もう一方の(データ書き込み速度が遅い方の)外部記録媒体に続けて動画データが記録される(この外部記録媒体切り替え時の制御方法については後述する)。このようにすると、データ書き込み速度の速い外部記録媒体から使用(記録)されていくので、高質な動画記録が可能となる。
また、図4(c)で示される画面において、第1の外部記録媒体又は第2の外部記録媒体が選択され、かつ、動画記録要求があると、選択された第1記録媒体30a又は第2記録媒体30bのみに動画記録が行われる。
また、記録媒体選択モードの選択肢であるAUTO、第1の外部記録媒体、第2の外部記録媒体以外に、もう一つの選択肢(以下、「ユーザー設定」とする)を設けてもよい。「ユーザー設定」の特徴は、第1装着部17aに第1記録媒体30aが装着され、かつ、第2装着部17bに第2記録媒体30bが装着されている場合に、動画データを最初に記録する記録媒体を、ユーザーが事前に設定できることである。それ以外はAUTOと全く同じである。
このような選択肢を備えると、ユーザーの望む順序で、第1記録媒体30aと第2記録媒体30bに連続して動画記録を行うことができる。
図4(d)は、メニュー設定画面40において、応用1タブ41cが選択されているときの様子を示す説明図である。なお、図4(d)に示す画面は、基本2タブ41bが選択されている状態(図4(b)参照)から、十字キー18gの右方向のキーが1回押されることによって表示される。
この図4(d)で示される画面においては、十字キー18gの操作により、第1記録媒体30aに記録を行う際の記録条件(画素数、記録コマ数、画質(圧縮率))の設定を行うことができる。ここで設定された記録条件は、図4(b)で示される画面において、記録条件モードが手動設定とされている場合に有効となる。
図4(e)は、メニュー設定画面40において、応用2タブ41dが選択されているときの様子を示す説明図である。図4(e)に示す画面は、応用1タブ41cが選択されている状態(図4(d)参照)から、十字キー18gの右方向のキーが1回押されることによって表示される。
この図4(e)で示される画面においては、十字キー18gの操作により、第2記録媒体30bに記録を行う際の記録条件(画素数、記録コマ数、画質(圧縮率))の設定を行うことができる。ここで設定された記録条件は、図4(b)で示される画面において、記録条件モードが手動設定とされている場合に有効となる。
本実施形態においては、上記の通り、記録条件(動画記録条件)は、画素数、撮影コマ数、および圧縮率の3つのパラメータから構成される。したがって、動画の質とデータ書き込み速度との関係がユーザーに分かりやすく、記録条件の設定が容易となる。
なお、上記構成のデジタルカメラ1においては、図4(d)で示される応用1タブ41c選択時には、第1記録媒体30aに記録を行う際の記録条件の設定を行い、図4(e)で示される応用2タブ41d選択時には、第2記録媒体30bに記録を行う際の記録条件の設定を行うこととした。
しかしながら、書き込み速度検出部190によって検出されたデータ書き込み速度を基に、図4(d)で示される応用1タブ41c選択時に、データ書き込み速度の速いほうの外部記録媒体に記録を行う際の記録条件の設定を行い、図4(e)で示される応用2タブ41d選択時に、データ書き込み速度の遅いほうの外部記録媒体に記録を行う際の記録条件を設定するようにしても構わない。
また、第1記録媒体30aに記録を行う際の記録条件及び第2記録媒体30bに記録を行う際の記録条件を一括して設定できるような構成としてもよい。このようにすると、第1記録媒体30aに記録を行う際の記録条件及び第2記録媒体30bに記録を行う際の記録条件を同一のものとしたい場合に、一度に設定可能となり便利である。
また、図4(d)又は図4(e)で示される画面において記録条件の設定を行う際に、その時点で第1装着部17a又は第2装着部17bに装着されている第1記録媒体30a又は第2記録媒体30bのデータ書き込み速度と、動画記録条件に応じて定められる閾データ書き込み速度とを比較し、閾データ書き込み速度が記録媒体のデータ書き込み速度を上回るような動画記録条件の設定を禁止する構成も考えられる。
なお、動画記録条件に応じて定められる閾データ書き込み速度とは、各々の動画記録条件において、コマ落ちや音切れなどがほぼ発生しない記録媒体の書き込み速度の閾値であり、実験を行うことなどによって求められる。そして、各動画記録条件に応じて定められる閾データ書き込み速度は、不揮発性メモリ21に格納されているものとする。
例えば、図4(d)で示される画面において、画素数をハイビジョンタイプ(1920×1080ドット)、記録コマ数を30fps(frames per seconds)に設定したとする。そして、第1記録媒体30aのデータ書き込み速度が、画素数をハイビジョンタイプ、記録コマ数を30fps、かつ、画質をFINEとしたときの閾データ書き込み速度を下回っているとする。この場合、次の記録条件である画質を設定する際に、画質をFINEとする設定が不可能となるような構成とする。なお、画質のFINEについての詳細は後述する。
次に、図1及び図5のフローチャートを用いて、デジタルカメラ1による動画記録が開始されたときの、制御部19による記録媒体選択の手順を説明する。デジタルカメラ1において、動画記録要求がなされると(S1)、制御部19は、記録媒体選択モードがAUTOに設定されているか否かを検出する(S2)。記録媒体選択モードがAUTOに設定されていない場合は、制御部19は、記録媒体選択モードが第1の外部記録媒体に設定されているか否かを検出する(S3)。
記録媒体選択モードが第1の外部記録媒体に設定されている場合は、制御部19は、第1装着部17aに、対応する第1記録媒体30aが装着されているか否かを検出する(S4)。第1記録媒体30aが装着されていない場合は、制御部19は、LCD16bに警告を表示させ(S5)、S4に戻る。一方、S4において、第1記録媒体30aが装着されている場合には、制御部19は、第1記録媒体30aに対する動画記録を行わせ(S6)、第1記録媒体30aの残メモリがなくなるか又は記録指令が解除されるまで動画記録を継続させる。なお、第1記録媒体30aの残メモリがなくなるか又は記録指令が解除された場合は、制御部19は動画記録を終了させる(S7、S8)。
また、S3において、記録媒体選択モードが第2の外部記録媒体に設定されている場合は、制御部19は、第2装着部17bに、対応する第2記録媒体30bが装着されているか否かを検出する(S9)。第2記録媒体30bが装着されていない場合は、制御部19は、LCD16bに警告を表示させ(S10)、S9に戻る。S9において、第2記録媒体30bが装着されている場合には、制御部19は、第2記録媒体30bに対する動画記録を行わせ(S11)、第2記録媒体30bの残メモリがなくなるか又は記録指令が解除されるまで動画記録を継続させる。なお、第2記録媒体30bの残メモリがなくなるか又は記録指令が解除された場合は、制御部19は動画記録を終了させる(S12、S8)。
また、S2において、記録媒体選択モードがAUTOに設定されている場合は、制御部19は、第1装着部17a、第2装着部17bのそれぞれに、対応する第1記録媒体30a、第2記録媒体30bが装着されているか否かを検出する(S13、S14、S15)。第1記録媒体30a、第2記録媒体30bのどちらも装着されていない場合は(S13でNOかつS15でNO)、LCD16bに警告を表示し(S16)、S13に戻る。
S2において、記録媒体選択モードがAUTOに設定されており、第1装着部17aにのみ第1記録媒体30aが装着されており、第2装着部17bには第2記録媒体30bが装着されていない場合は(S13でYESかつS14でNO)、S6へ進む。そして、記録媒体選択モードが第1の外部記録媒体に設定されている場合と同様の処理を行う(S6、S7、S8)。
S2において、記録媒体選択モードがAUTOに設定されており、第1装着部17aには第1記録媒体30aが装着されておらず、第2装着部17bにのみ第2記録媒体30bが装着されている場合は(S13でNOかつS15でYES)、S11へ進み、以下、記録媒体選択モードが第2の外部記録媒体に設定されている場合と同様の処理を行う(S11、S12、S8)。
S2において、記録媒体選択モードがAUTOに設定されており、第1装着部17aに第1記録媒体30aが装着されており、かつ、第2装着部17bに第2記録媒体30bが装着されている場合は(S13でYESかつS14でYES)、制御部19は、書き込み速度検出部190によって検出されたデータ書き込み速度を比較する(S17)。なお、ここで、第1記録媒体30aのデータ書き込み速度をv1、第2記録媒体30bのデータ書き込み速度v2とする。
v1≧v2ならば、まず、第1記録媒体30aに動画記録を行う(S18)。そして、第1記録媒体30aの残メモリがなくなったか否かを監視し(S19)、第1記録媒体30aの残メモリがなくなった場合は、S11へ進み、以下、記録媒体選択モードが第2の外部記録媒体に設定されている場合と同様の処理を行う(S11、S12、S8)。第1記録媒体30aの残メモリがなくなっていない場合は、記録指令が解除されたか否かを監視し(S20)、記録指令が解除されたならば記録を終了し(S8)、記録指令が解除されていないならばS18へ戻る。
S17において、v1<v2ならば、まず、第2記録媒体30bに動画記録を行う(S21)。そして、第2記録媒体30bの残メモリがなくなったか否かを監視し(S22)、第2記録媒体30bの残メモリがなくなった場合は、S6へ進み、以下、記録媒体選択モードが第1の外部記録媒体に設定されている場合と同様の処理を行う(S6、S7、S8)。第2記録媒体30bの残メモリがなくなっていない場合は、記録指令が解除されたか否かを監視し(S23)、記録指令が解除されたならば記録を終了し(S8)、記録指令が解除されていないならばS21へ戻る。
以上が、本実施形態に係るデジタルカメラ1の制御部19による、動画記録時の記録媒体の選択の流れである。次に、第1装着部17aに第1記録媒体30aが装着され、かつ、第2装着部17bに第2記録媒体30bが装着されており、記録媒体選択モードがAUTOに設定されている場合の、動画記録開始時及び記録媒体切り替え時の制御部19による制御手順の詳細について説明する。
記録媒体選択モードがAUTOに設定されているので、図5のフローチャートに示したように、まず、第1記録媒体30aと第2記録媒体30bのうち、書き込み速度検出部190によって検出されたデータ書き込み速度の速い方の記録媒体(以下、記録媒体Aとする)に動画記録が行われる。
このとき、基本2タブ41bが選択されている画面(図4(b)参照)において、記録条件モードが自動設定とされていると、記録条件は、制御部19が、書き込み速度検出部190によって検出された、記録媒体Aのデータ書き込み速度と各動画記録条件に応じて定められる閾データ書き込み速度とに基づいて、コマ落ちや音切れなどが発生しない記録条件を設定する。
このアルゴリズムとしては、例えば、記録媒体Aのデータ書き込み速度を上回らない範囲で閾データ書き込み速度が最大となる記録条件を探索し、その記録条件を設定することなどが考えられる。
一方、基本2タブ41bが選択されている画面(図4(b)参照)において、記録条件モードが手動設定とされていると、記録媒体Aが第1記録媒体30aである場合、記録条件は、応用1タブ41cの選択されている画面(図4(d)参照)において設定された記録条件となる。また、同様に、記録媒体Aが第2記録媒体30bである場合、応用2タブ41dが選択されている画面(図4(e)参照)において設定された記録条件となる。
ここで、基本2タブ41bが選択されている画面(図4(b)参照)において、記録条件モードが手動設定とされていると、記録媒体Aの書き込み速度が、手動設定された記録条件に応じて定められる閾データ書き込み速度を下回ることが起こり得る。
記録媒体Aのデータ書き込み速度が、記録条件に応じて定められる閾データ書き込み速度を下回るとき、そのままの記録条件で動画記録を行うと、記録される動画データにコマ落ちや音切れなどが発生することがある。そこで、この場合には、制御部19は、LCD16bに警告を表示させ、記録条件を、閾データ書き込み速度が記録媒体Aのデータ書き込み速度を下回る記録条件に変更させる。又は、制御部19は、LCD16bに記録条件の変更内容を表示させ、ユーザーの許可を待って動画記録を開始させるようにしてもよい。
なお、この記録条件変更の際のアルゴリズムとしては、例えば、記録媒体Aのデータ書き込み速度を上回らない範囲で閾データ書き込み速度が最大となる記録条件を探索し、その記録条件を設定することなどが考えられる。
そして、動画記録の進行により、記録媒体Aの残メモリがなくなったとき、記録媒体選択モードがAUTOに設定されているので、書き込み速度検出部190によって検出されたデータ書き込み速度が遅い方の記録媒体(以下、記録媒体Bとする)に続けて動画記録が行われる。
このとき、基本2タブ41bが選択されている画面(図4(b)参照)において、記録条件モードを自動設定としている場合には、制御部19が、書き込み速度検出部190によって検出された記録媒体Bのデータ書き込み速度と各動画記録条件に応じて定められる閾データ書き込み速度とに基づいて、コマ落ちや音切れなどが発生しないように記録条件を変更して動画記録を継続する。
このアルゴリズムとしては、例えば、記録媒体Bのデータ書き込み速度を上回らない範囲で閾データ書き込み速度が最大となる記録条件を探索し、その記録条件を設定することなどが考えられる。
基本2タブ41bが選択されている画面(図4(b)参照)において、記録条件モードを手動設定とされていると、記録媒体Bが第1記録媒体30aである場合、記録条件は、応用1タブ41cが選択されている画面(図4(d)参照)において設定された記録条件となる。また、同様に、記録媒体Bが第2記録媒体30bである場合には、応用2タブ41dが選択されている画面(図4(e)参照)において設定された記録条件となる。
ここで、基本2タブ41bが選択されている画面(図4(b)参照)において、記録条件モードを手動設定とされていると、記録媒体Bのデータ書き込み速度が、手動設定された記録条件に応じて定められる閾データ書き込み速度を下回ることが起こり得る。
記録媒体Bのデータ書き込み速度が、手動設定された記録条件に応じて定められる閾データ書き込み速度を下回るとき、そのままの記録条件で記録を続けていくと、記録される動画データにコマ落ちや音切れなどが発生する。そこで、この場合には、制御部19は、LCD16bに警告を表示させ、記録条件を、閾データ書き込み速度が記録媒体Bのデータ書き込み速度を下回る記録条件に変更させる。又は、制御部19は、LCD16bに記録条件の変更内容を表示させ、ユーザーの許可を待って動画記録を続行させるようにしてもよい。
なお、この記録条件変更の際のアルゴリズムとしては、例えば、記録媒体Bのデータ書き込み速度を上回らない範囲で閾データ書き込み速度が最大となる記録条件を探索し、その記録条件を設定することなどが考えられる。
なお、上記においては記録媒体A又は記録媒体Bのデータ書き込み速度が、手動設定された記録条件に応じて定められる閾データ書き込み速度を下回っているとき、記録媒体のデータ書き込み速度が閾データ書き込み速度を上回るような記録条件に変更して動画記録を行うこととした。しかしながら、記録媒体選択モードに、このような場合に動画記録を停止するモードを設けてもよい。このような制御を行うと、動画記録自体が停止するため、記録される動画データにコマ落ちや音切れなどが発生することはあり得ない。
以下、動画記録開始時及び外部記録媒体切り替え時の制御部19による制御手順の具体例について、図1及び図6のフローチャートを用いて説明する。なお、本具体例においては、記録媒体Aのデータ書き込み速度をvA、記録媒体Bのデータ書き込み速度をvBとする。つまり、vA≧vBである。
また、デジタルカメラ1は画素数を「VGA(640×480ドット)、QVGA(320×240ドット)」の2種類から、記録コマ数を「30fps(frames per second)、24fps」の2種類から、画質を「FINE(高画質、つまり低圧縮率)、STANDARD(中画質、つまり中圧縮率)、ECONOMY(低画質、つまり高圧縮率)」の3種類から選択できるものとする。なお、本明細書においては、圧縮率が高いとは、圧縮前のデータ量に比べて圧縮後のデータ量が大きく減少する場合を示し、圧縮率が低いとは、圧縮前のデータ量に比べて圧縮後のデータ量があまり減少しない場合を示すものとする。
そして、基本2タブ41bが選択されている画面(図4(b)参照)において、記録条件モードを手動設定としており、その設定値は第1記録媒体30a、第2記録媒体30bともに、VGA、30fps、ECONOMYであるとする。また、VGA、30fpsECONOMYの条件によって定まる閾データ書き込み速度はvε、QVGA、30fps、ECONOMYの条件によって定まる閾データ書き込み速度はvδであるとする。なお、vε及びvδは、予備実験を行うことによって経験的に定めることができる。
つまり、記録媒体のデータ書き込み速度がvε以上であるならば、手動設定された記録条件であるVGA、ECONOMY、30fpsの条件で動画記録が可能である一方、記録媒体のデータ書き込み速度がvδ以上かつvε未満であるならば、QVGA、ECONOMY、30fpsの条件で動画記録が可能である。また、記録媒体のデータ書き込み速度がvδ未満であるならば、QVGA、ECONOMY、24fpsの条件でのみ動画記録が可能である。
このとき、制御部19は、図6のフローチャートに示す制御を行う。すなわち、制御部19は、動画記録要求が行われると(S100)、vAとvεとの大小関係を検出する(S101)。vA≧vεであるならば、手動で行った設定通りに、画素数をVGAに(S102)、記録コマ数を30fpsに(S103)、画質をECONOMYに(S104)それぞれ設定する。
S101において、vA<vεであるならば、制御部19は、LCD16bに画素数をQVGAに設定する旨の警告を表示させ(S105)、画素数をQVGAに設定する(S106)。そして、次に、vAとvδとの大小関係を検出する(S107)。vA≧vδであるならば、記録コマ数を30fpsに(S103)、画質をECONOMYに(S104)それぞれ設定する。
S107において、vA<vδであるならば、制御部19は、LCD16bに記録コマ数を24fpsに設定する旨の警告を表示させ(S108)、記録コマ数を24fpsに(S109)、画質をECONOMYに(S104)それぞれ設定する。
以上で、記録媒体Aに動画記録を行う際の記録条件の設定が終了し、制御部19は、記録媒体Aに対する動画記録を実行させる(S110)。そして、制御部19は、動画記録実行中は、記録指令の解除要求の有無を監視し(S111)、記録指令の解除要求があった場合、動画記録を終了する(S112)。また、動画記録実行中は、記録媒体Aの残メモリを監視し(S113)、動画記録を継続できる残メモリがあればS110に戻る。
動画記録を継続できる残メモリがなければ、vBとvεとの大小関係を検出する(S114)。vB<vεであるならば、LCD16bに画素数をQVGAに設定する旨の警告を表示させ(S115)、画素数をQVGAに設定する(S116)。なお、記録媒体Aへの記録時に、すでに画素数がQVGAに設定されている場合は、画素数はそのままであり、S116によって設定は変更されない。
そして、次に、vBとvδとの大小関係を検出する(S117)。vB<vδであるならば、LCD16bに記録コマ数を24fpsにする旨の警告を表示させ(S118)、記録コマ数を24fpsに(S119)に設定する。なお、記録媒体Aへの記録時に、すでに記録コマ数が24fpsに設定されている場合は、記録コマ数はそのままであり、S119によって設定は変更されない。また、画質はECONOMYのままであり、変更はない。
なお、S114において、vB≧vεであるならば、このとき明らかにvA≧vεであるので、記録媒体Bに動画記録を行う際の記録条件は、記録媒体Aに動画記録を行った際の記録条件と同じである(画素数はVGA、記録コマ数は30fps、画質はECONOMY)。
また、S117において、vB≧vδであるならば、このとき明らかにvA≧vδであるので、記録媒体Bに動画記録を行う際の画素数以外の記録条件は、記録媒体Aに動画記録を行った際の記録条件と同じである(記録コマ数は30fps、画質はECONOMY)。
以上で、記録媒体Bに動画記録を行う際の記録条件の設定が終了し、制御部19は、外部記録媒体Bに対する動画記録を実行させる(S120)。そして、制御部19は、動画記録実行中は、記録指令の解除要求の有無を監視し(S121)、記録指令の解除要求があった場合、動画記録を終了する(S112)。また、動画記録実行中は、記録媒体Bの残メモリを監視し(S122)、動画記録を継続できる残メモリがあればS120に戻る。動画記録を継続できる残メモリがなければ、記録を終了する(S112)。
上記構成のデジタルカメラ1においては、制御部19は、記録媒体A、記録媒体Bの順に動画記録を行わせ、記録媒体Bの残メモリがなくなった時点で動画記録を終了させる構成とした。しかしながら、制御部19は、記録媒体Aの残メモリがなくなり、記録媒体Bに動画記録を行っている間に、別の記録媒体Cが、記録媒体Aが装着されていた外部記録媒体装着部に装着された場合、外部記録媒体検知部191によってこれを検知し、記録媒体Bの残メモリがなくなった時点で、記録媒体を記録媒体Cに切り替えて動画記録を続行させる構成としてもよい。
このとき、記録媒体Cのデータ書き込み速度が測定されていない場合は、記録媒体Bに動画記録を行っている際に、書き込み速度検出部190の書き込み速度測定部192によって、記録媒体Cのデータ書き込み速度を測定する必要がある。しかしながら、記録媒体Cのデータ書き込み速度の測定が間に合わないときには、閾データ書き込み速度が最も遅い記録条件(本実施例においては画素数はQVGA、記録コマ数は24fps、画質はECONOMY)で記録媒体Cへの動画記録を開始し、動画記録を行いながら記録媒体Cのデータ書き込み速度を検出し、その後、記録条件を変更していくようにしてもよい。
上記構成のデジタルカメラ1においては、制御部19は、複数の記録媒体に連続して動画記録を行う際の記録媒体切り替え時に、予めユーザーによって設定された記録条件(画素数、記録コマ数、圧縮率)に応じて定められる閾データ書き込み速度が、記録媒体切り替え後の記録媒体のデータ書き込み速度を上回るときに、記録条件を自動的に変更し、動画記録を継続させる。したがって、複数の記録媒体に連続して動画記録を行う場合に、動画データのコマ落ちや音切れなどを防止することが可能となる。
なお、以上の説明においては、制御部19は、動画記録中に記録媒体のデータ書き込み速度と、設定された記録条件における閾データ書き込み速度とを比較して、記録条件の変更を行うかどうか、あるいは動画記録を継続して行うかどうかの判断をしている。しかしながら、モードダイアル18cによって動画モードが選択されたときに、その時点で装着されている各記録媒体について、設定された記録条件における動画記録が可能かどうかを判断するようにしてもよい。
例えば、データ書き込み速度が、設定された記録条件に対応する閾データ書き込み速度よりも遅い記録媒体が装着されている場合、その旨をLCD16bに表示させる。また、そのような場合に、LCD16bに、連続して動画記録を行うかどうかの選択画面を表示させ、ユーザーに選択させるようにしてもよい。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、本実施形態においては、記録媒体は2つの外部記録媒体としたが、外部記録媒体1つとデジタルカメラ1に内蔵された記録媒体1つのような構成でも構わない。また、装着される記録媒体の数は3つ以上でも構わない。