JP2007299700A - 口腔内スイッチ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】口腔内に装着されるマウスピース11と、マウスピース11に設けられ、舌で押圧可能な1又は2以上の圧電センサー12、13と、圧電センサー12、13からの出力信号を受信し、外部装置17に送信可能な制御装置19とを有する口腔内スイッチ10であって、その製造方法は、マウスピース11に圧電センサー12、13を貼り付けた後、圧電センサー12、13の上部に更に熱可塑性材料を加圧圧着する。
【選択図】図1
Description
ここで、圧電センサーの感圧素子(圧電体)としては、抵抗入力式や静電容量式があるが、これらは別に電源を必要とするので、押圧によって電圧が発生し、電力が不要である薄膜圧電素子を使用するのが好ましい。なお、薄膜圧電素子は、無機材によって構成する場合と、有機材によって構成する場合とがあり、いずれも適用可能である。また、制御装置からの出力信号を受信する外部装置としては、例えば、パソコン、テレビ、家庭用ゲーム機、環境制御装置(ECS)等がある。環境制御装置は、例えば、ベッドの上下動や上体を起こしたり戻したりする操作、電話の受信や送信、インターホン、玄関の電子錠の開け閉め、照明のオンオフ、テレビの音量の調整やチャンネルの変更、エアコンの調整、照明のオンオフ等を1又は少数のスイッチで行うようにする装置であり、環境制御装置に口腔内スイッチを取付けて、前記した操作を行うことができる。
本発明に係る口腔内スイッチにおいて、前記制御装置は、前記圧電センサーからの出力信号を受信する受信部と、前記外部装置に送信可能な送信部とを有し、該受信部からの出力信号が該送信部に無線によって送信されてもよい。
ここで、無線信号は、電波による信号、超音波、光信号等がある。
基板の材質としては、金属を主成分とする材料、セラミックを主成分とする材料、及び高分子化合物を主成分とする材料等が使用できる。
また、セラミック材料を主成分とする材料としては、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、ケイ化モリブデン、ホウ化モリブデン、窒化ホウ素、炭化ホウ素、ホウ化チタン、及びサイアロン等のいずれか1又は2以上を使用することができる。
基材の材質としては、可撓性があり、軽量であり、取り扱い易いといった特徴を有する高分子を主成分とするフィルムが好ましく、特に、耐熱性、絶縁破壊強度、機械的強度に優れるポリイミド系であるのが好ましい。
ペロブスカイト構造の複合酸化物としては、例えば、Pb(Zr,Ti)O3、PbTiO3、BaTiO3、SrTiO3、(Pb,La)(Zr,Ti)O3、LiNbO3、TaNbO3等がある。また、ウルツ鉱型構造の化合物としては、例えば、窒化アルミニウム、窒化ガリウム、窒化インジウム、酸化ベリリウム、酸化亜鉛、硫化カドミウム、硫化亜鉛、又はヨウ化銀等があり、これらの中から1種選択すれば良い。
電極層の形成方法は特に限定されるものではなく、例えば塗布処理、メッキ法、スパッタリング法、又は真空蒸着法等の物理蒸着法を用いることができる。
本発明に係る口腔内スイッチにおいて、前記マウスピースは生体安全性が確認された熱可塑性材料で形成されているのが好ましい。
前記マウスピースに前記圧電センサーを貼り付けた後、該圧電センサーの上部に更に熱可塑性材料を加圧圧着する。
特に、請求項2記載の口腔内スイッチにおいては、制御装置が口腔外に配置され、圧電センサーと有線で接続されているので、マウスピース及び圧電センサーの誤嚥(誤飲)を防止することができる。
請求項4記載の口腔内スイッチにおいては、圧電センサーが、フィルム状の基板と、基板の少なくとも片面に形成される圧電体層と、更に外側両面に形成される電極層とを積層した薄膜圧電フィルムを有しているので、圧電センサーを薄く形成でき、マウスピースからの突出長さを小さくすることができる。また、薄膜圧電フィルムは、押圧によって電圧が発生するので、電力が不要であり、例えば、制御装置に電池を搭載した場合、その分だけ電池の寿命を延長することができる。更に、圧電センサーが薄いため、マウスピースからの突出部分の高さが小さくなり、舌が圧電センサーに不用意に接触することが少なく、誤動作を起こし難い。
請求項6記載の口腔内スイッチにおいては、マウスピースが生体安全性の確認された熱可塑性材料で形成されているので、使用時に有害物質が溶出することがなく、安心して使用することができると共に、装着者に合わせて簡単にマウスピースを作ることができる。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る口腔内スイッチの説明図、図2(A)、(B)はそれぞれ同口腔内スイッチのマウスピースの装着状態を示す側断面図、背面図、図3は同口腔内スイッチの圧電センサーの説明図、図4は同口腔内スイッチの制御装置のブロック図、図5(A)〜(F)は同口腔内スイッチの製造方法を示す説明図、図6は同口腔内スイッチの圧電センサーの出力波形を示すグラフ、図7は同口腔内スイッチの圧電センサーの信号処理方法のフローチャートである。
図1に示すように、口腔内スイッチ10は、生体安全性が確認され、60℃以上で軟化し50℃以下で硬化する熱可塑性材料の一例である歯科用のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(熱可塑性樹脂)によって装着者(例えば、肢体不自由者)Aの歯形に合わせて形成されたマウスピース11と、マウスピース11に設けられ、装着者Aがマウスピース11を装着した際に、舌で押圧可能な位置に取付けられ、押圧による歪みによって電気(圧電気)を発生する1又は2以上、例えば2つの圧電センサー12、13と、口腔外に配置され、圧電センサー12、13からの出力信号をそれぞれシールドケーブル14、15により有線で受信する受信部16及び受信部16と無線を介して接続され、外部装置の一例であるパソコン17にUSBケーブル17aを介して出力信号を送信可能な送信部18を備えた制御装置19とを有している。以下、それぞれについて詳しく説明する。
また、圧電センサー12、13は、薄膜圧電フィルム24の中央部を圧電体層21に設けられた電極層23を内側にして折り曲げてマウスピース11に貼り付ける。このように、薄膜圧電フィルム24を2つ折りにして重ねることにより感度が向上するが、折り曲げなくてもよいし、2回以上折り曲げて重ねてもよい。また、薄膜圧電フィルムを、基板の外側両面に圧電体層を設け、更にその両面に電極層を形成し、感度を向上させてもよい。更に、マウスピース11を形成する樹脂と同じ樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂40a)で、マウスピース11に取付けた圧電センサー12、13の表面を覆って、口腔内の水分(例えば、唾液)等による短絡を防止している。
まず、例えば、厚みが5mmで、直径が10cmの円盤状の歯科用のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂40を、例えば、60〜90℃の熱湯に入れて軟化させ、予め作製された上歯用の汎用歯列模型41の上歯の左右へ中切歯Bから第一小臼歯Eまでの8歯を覆うように型取りを行い(A)、ベースマウスピース42を作製する(B)。更に、ベースマウスピース42の左右の側切歯C及び犬歯Dの裏側にそれぞれ跨る位置にそれぞれシールドケーブル14、15が接続された圧電センサー12、13を貼り付けた後(C)、更に新たに軟化させたエチレン酢酸ビニル共重合樹脂40aで圧電センサー12、13の周囲表面を覆い加圧して圧着する(D)。圧電センサー12、13が取付けられたベースマウスピース42を汎用歯列模型41から取り外して形を整え、圧電センサー12、13を取付けた原マウスピース43を作製する(E)。更に、この原マウスピース43を加温して軟化させた後、装着者Aの口腔内での口唇圧、舌圧、咬合圧を加えることによって、装着者Aの歯形に合った形に整え、圧電センサー12、13が取付けられた装着者A専用のマウスピース11を作る(F)。
図6(A)、(B)に示すように、圧電センサー12が押圧される(すなわち、舌で押す)と、正の電流(オン信号)が発生した後、すぐに電流が基準値に戻り、更に押圧を止める(すなわち、舌を離す)と、負の電流(オフ信号)が発生し、すぐに電流が基準値に戻る。従って、オン信号とオフ信号の時間をタイマーで計測することにより、圧電センサー12が押されてから離されるまでの時間(押圧時間)を計測することができる。なお、図6に示されている電流値は、チャージアンプ27によって増幅されている。
ここで、図6(B)に示すように、圧電センサー12が所定時間(長押し判定時間ともいう。例えば、1秒間)を超えて押され続けた場合、すなわち、計測開始から1秒間以内にオフ信号を受けない場合(b)、「長押し」と判定され、出力信号1が発信される。その後、装着者Aが圧電センサー12を離し、オフ信号を受けると待機状態に戻る。
更に、圧電センサー12への押圧時間が1秒間以内に圧電センサー13が押された(すなわち、実質的に同時に押された)場合(d)、「同時押し」と判定され、出力信号3が発信される。その後、装着者Aが圧電センサー12及び圧電センサー13を離すと、それぞれのオフ信号が送信され待機状態に戻る。
図1に示すように、制御装置19の送信部18に接続したUSBケーブル17aをパソコン17に接続すると共に、図2に示すように、装着者Aの口腔内に口腔内スイッチ10のマウスピース11を装着する。ここで、装着者Aが、舌で圧電センサー12及び圧電センサー13のいずれか一方又は双方を押圧又は離すことにより、圧電センサー12及び/又は圧電センサー13からの第1の出力信号(オン信号及びオフ信号)が発せられる。受信部16のマイコン29により、受信した第1の出力信号が解析されて出力信号1〜5として、送信部18のマイコン34に送信され、マイコン34がパソコン17、発光ダイオード36、37、及びブザー38に信号が送信される。
なお、それぞれのアプリケーションによる口腔内スイッチ10からの出力信号1〜5の割り付けは、口腔内スイッチ10に記憶させてもよいし、各アプリケーションで設定してもよい。例えば、口腔内スイッチ10をテレビリモコンの入力装置として使用した場合には、圧電センサー12による「短押し」をチャンネル変更とし、「長押し」を電源のオンオフとし、圧電センサー13による「短押し」をボリューム小とし、「長押し」をボリューム大とし、「同時押し」を呼出用として処理することができる。
例えば、前記実施の形態の口腔内スイッチにおいて、マウスピースの材料として、歯科用のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂を使用したが、生体安全性が確認されている熱可塑性材料であればよい。また、マウスピースには、2つの圧電センサーを取付けたが、1つ又は3つ以上取付けてもよく、マウスピースを上歯用としたが、下歯用としてもよい。
Claims (7)
- 口腔内に装着されるマウスピースと、
前記マウスピースに設けられ、舌で押圧可能な1又は2以上の圧電センサーと、
前記圧電センサーからの出力信号を受信し、外部装置に送信可能な制御装置とを有することを特徴とする口腔内スイッチ。 - 請求項1記載の口腔内スイッチにおいて、前記制御装置は口腔外に配置され、前記圧電センサーとは有線で接続されていることを特徴とする口腔内スイッチ。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の口腔内スイッチにおいて、前記制御装置は、前記圧電センサーからの出力信号を受信する受信部と、前記外部装置に送信可能な送信部とを有し、該受信部からの出力信号が該送信部に無線によって送信されることを特徴とする口腔内スイッチ。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の口腔内スイッチにおいて、前記圧電センサーは、フィルム状の基板と、該基板の少なくとも片面に形成される圧電体層と、更に外側両面に形成される電極層とを積層した薄膜圧電フィルムを有していることを特徴とする口腔内スイッチ。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の口腔内スイッチにおいて、前記マウスピースは、上歯列前方4〜10歯までを覆い、しかも、前記圧電センサーは該マウスピースを装着した際に口腔の内側に配置されるように取付けられていることを特徴とする口腔内スイッチ。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の口腔内スイッチにおいて、前記マウスピースは生体安全性が確認された熱可塑性材料で形成されていることを特徴とする口腔内スイッチ。
- 生体安全性が確認された熱可塑性材料で形成されたマウスピースと、該マウスピースに設けられ、舌で押圧可能な1又は2以上の圧電センサーと、該圧電センサーからの出力信号を受信し、外部装置に送信可能な制御装置とを有する口腔内スイッチの製造方法であって、
前記マウスピースに前記圧電センサーを貼り付けた後、該圧電センサーの上部に更に熱可塑性材料を加圧圧着することを特徴とする口腔内スイッチの製造方法。
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|---|---|---|---|---|
| JPS61273817A (ja) * | 1985-05-29 | 1986-12-04 | ペンウオルト・コ−ポレ−シヨン | 改良されたキ−ボ−ド装置および同様のものを製造するための方法 |
| JPH08286822A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-11-01 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 口腔内コミュニケーション装置及びコミュニケートする方法 |
| JP2005251138A (ja) * | 2004-03-01 | 2005-09-15 | Shinichi Aoki | データ入力装置 |
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2006
- 2006-05-02 JP JP2006128603A patent/JP2007299700A/ja active Pending
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