JP2007278394A - シリンダ保護カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】ピストンロッドを覆うカバー部本体を、シリンダの縮小時にコンパクトに格納でき、かつシリンダの伸長及び縮小動作を繰り返したときにも形状が安定的に保持され、常に一定の形状となるように復元されるようにする。
【解決手段】シリンダ保護カバー10はカバー部本体11にピストンロッド22の取付部23とヘッドカバー部25の小径張り出し部25aとに着脱可能に固定される固定部12,13とを有し、カバー部本体11は複数の可撓性シート14により構蛇腹構造となし、最縮小状態ではシリンダチューブ21の外径より突出することがない。山折れ部11a及び谷折れ部11bは2枚の可撓性シート14,14が重畳した状態となり蛇腹構造への復元性に優れ、カバー部本体11の全長にわたって切れ目17が形成され、この切れ目17を押し広げて、ピストンロッド22にその軸線と直交する方向から被せられる。
【選択図】図6
【解決手段】シリンダ保護カバー10はカバー部本体11にピストンロッド22の取付部23とヘッドカバー部25の小径張り出し部25aとに着脱可能に固定される固定部12,13とを有し、カバー部本体11は複数の可撓性シート14により構蛇腹構造となし、最縮小状態ではシリンダチューブ21の外径より突出することがない。山折れ部11a及び谷折れ部11bは2枚の可撓性シート14,14が重畳した状態となり蛇腹構造への復元性に優れ、カバー部本体11の全長にわたって切れ目17が形成され、この切れ目17を押し広げて、ピストンロッド22にその軸線と直交する方向から被せられる。
【選択図】図6
Description
本発明は、油圧作業機等に設けられる油圧シリンダや、各種の機械に装着される空気圧シリンダ等からなるシリンダに装着されて、シリンダチューブからピストンロッドを導出させた部位を保護するためのシリンダ保護カバーに関するものである。
油圧作業機として、例えば油圧ショベルは、土砂の掘削等の作業を行うフロント作業機を備えており、このフロント作業機の作動は油圧シリンダにより行われる。油圧シリンダはシリンダチューブからピストンロッドを導出させて設けたものである。この油圧シリンダは、そのシリンダチューブのボトム側端部と、ピストンロッドの先端部とのいずれか一方を可動側部材に取り付け、他方を固定側に取り付けるようにして装着されることになる。シリンダチューブ内はピストンロッドに連結したピストンによりロッド室とボトム室とに区画形成されており、これらロッド室またはボトム室に圧油を供給することによって、ピストンロッドを伸縮させることによって、それに連結した可動側部材が駆動されることになる。
油圧ショベルは野外で稼動して土砂の掘削等の作業を行うものであり、この作業を実行するフロント作業機を駆動する油圧シリンダには塵埃等の異物が付着し、また岩石等の飛来物やコンクリート等の構築物、その他の物体と衝突する可能性がある。油圧シリンダのピストンロッドに塵埃等が付着したままで伸縮すると、微小な粒子がシリンダチューブ内に入り込むおそれがあり、またピストンロッドへの衝突物により表面が損傷する可能性もある。特に、ピストンロッドの表面が僅かでも損傷すると、油圧ショベルの作動時にピストンロッドが摺動するシリンダチューブのシール部材を損傷させることになり、さらにシリンダチューブ内の作動油を汚損し、また損傷部分から錆が発生する等といった不都合がある。
そこで、油圧シリンダに保護カバーを装着することによって、ピストンロッドを保護するようにしたものが、例えば特許文献1に開示されている。この公知の保護カバーは、一端がピストンロッドの先端に固定され、他端がシリンダチューブの外面に固定される円筒形状をした可撓体で構成しており、シリンダの伸縮に追従して伸縮することになり、シリンダの作動状態において常時ピストンロッドの外周を覆うようにして保護するようにしている。
特開2001−241406号公報
特許文献1の保護カバーを用いることによって、ピストンロッドに塵埃等の異物が付着したり、岩石等の固形物が直接衝突したりすることがなくなり、シリンダを有効に保護できるという利点がある。ところで、ピストンロッドはシリンダチューブに対して伸縮するものであり、最伸長状態でもピストンロッドの外周を覆っていなければならない。このために、保護カバーは最伸長状態に見合った長さを備えるものとする。一方、ピストンロッドが縮小すると、この保護カバーがシリンダの軸線方向に圧縮される。従って、シリンダの最縮小状態に至るまで円滑に作動させるために、保護カバーがコンパクトに格納されるようにする必要がある。つまり、保護カバーは、油圧シリンダの全ストロークにわたって、この油圧シリンダの作動を阻害しないようにしなければならない。
ここで、シリンダは伸長及び縮小する動作を繰り返すことから、保護カバーは過酷な条件下に置かれることになり、耐久性の点からは、厚手のもので、高い強度を有するものとすることが要求される。しかしながら、前述したように、保護カバーはシリンダの縮小時にはコンパクトに格納させるために、あまり嵩張らないようにする必要がある。この点を考慮すれば、保護カバーはある程度薄手のものとなってしまい、十分な耐久性が得られなくなる。
前述した特許文献1においては、シリンダチューブの外周部をシリンダの縮小時における保護カバーの格納部として利用することによって、保護カバーを厚手で、高い強度を持たせるようにしている。しかしながら、シリンダチューブの外周部におけるピストンロッドの導出部近傍位置には配管接続部が設けられており、保護カバーはこの配管接続部を避けるようにして装着しなければならない。従って、シリンダの縮小時における保護カバーの格納スペースとして、このシリンダの軸線方向におけるスペースを利用するのには限界があり、このために外径方向に格納用のスペースを求めなければならない。このために、シリンダの縮小時には、保護カバーが外側に大きく膨出することになり、見栄えが悪くなるだけでなく、シリンダの装着部の周辺に設けられている部材等と干渉する可能性があり、その結果、保護カバー自体及び他の部材の作動に支障を来たすおそれがある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、シリンダの縮小時にコンパクトに格納でき、かつシリンダの伸長及び縮小動作を繰り返したときにも形状が安定的に保持され、常に一定の形状となるように復元されるようにしたシリンダ保護カバーを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、シリンダを構成するシリンダチューブから導出させたピストンロッドの外周部を覆うシリンダ保護カバーであって、前記ピストンロッドの外径より大きい内径を有する円環状部材からなる複数枚の可撓性シートを、その前後に位置するものうちの一方の可撓性シートに対しては内周側を、他方に対しては外周側を、それぞれ交互に当接させて順次固着させることにより伸縮可能な蛇腹構造となったカバー部本体と、このカバー部本体の両端部から延在された固定部とを有し、前記両固定部のうち、前記ピストンロッドの先端部への固定部は、このピストンロッドに連結した取付部材の外周部に係止部材により着脱可能に固定されるものであり、また前記シリンダチューブへの固定部は、このシリンダチューブに連結して設けられ、前記ピストンロッドが導出されるヘッドカバー部材に係止部材により着脱可能に固定される構成としたことをその特徴とするものである。
ここで、シリンダ保護カバーが装着されるシリンダは、油圧シリンダだけでなく、空気圧シリンダ等であっても良い。このシリンダに装着されるシリンダ保護カバーのカバー部本体はピストンロッドに挿通させ、その両端の固定部はそれぞれピストンロッドとシリンダチューブとに固定することによって、このピストンロッドの外周部を覆うようにする。ここで、シリンダ保護カバーを構成する部材、特にカバー部本体には、岩石や構築物、その他の物体と衝突する等といった過酷な条件下に置かれることから、衝撃に対する強度の高いもので構成し、かつ曲げ方向に可撓性を持たせる。このために、可撓性シートは、軟性の樹脂やゴム等で構成することができ、また布製のものとなし、表面に軟性樹脂でコーティングしたもの、繊維強化熱可塑性樹脂シートその他の部材を用いることができる。
このシリンダ保護カバーに変形や損傷が発生したり、劣化したりしたときには、このシリンダ保護カバーを交換しなければならない。この交換のために、シリンダを分解するのは極めて面倒である。そこで、カバー部本体を構成する各可撓性シートの1箇所に半径方向の切断部を形成することによって、蛇腹構造としたカバー部本体の軸線方向に切れ目部を形成しておき、この切れ目部を境としてこのカバー部本体を開口可能な構成とすることができる。これによって、切れ目部を押し広げるようにしてピストンロッドに被装させることができる。そして、切れ目部は例えば面ファスナ,粘着テープ,ホック等の適宜の止着部材により着脱可能に継ぎ合わせる構成とすることができる。また、固定部にも同様の切れ目部を設けておく。そして、固定部における係止部材は、締め付けバンドで構成することができ、もってピストンロッド及びシリンダチューブに着脱可能に固定できる。
ここで、保護カバーのカバー部本体をコンパクトに格納できるようにするために、蛇腹構造としている。しかも、この蛇腹において、突出部分である山折れ部及び凹状の部位である谷折れ部をカバー部本体のシートを折り曲げることにより形成するのではなく、複数枚の可撓性シートを重ね合わせて連結する構造とする。ここで、可撓性シートは円環状のものから構成し、前後の可撓性シートと順次連結する。連結は、前後のうちの一方の可撓性シートに対しては内周側、他方の円環状シートに対しては外周側とし、これを順次繰り返すことによって、蛇腹状のカバー部本体が形成される。可撓性シート相互間の連結は、例えば接着剤を用いて固着することができるが、糸を用いて縫い付け縫製構造とするのが望ましく、さらにステープラーを用いて金属針で綴じる等の手法によることもできる。これによって、シリンダを縮小させると、全ての可撓性シートが相互に当接し、全体の厚みは可撓性シートの厚みの合計寸法となる。従って、カバー部本体を最もコンパクトに格納できる。また、折り曲げでなく、前後のシートを当接させて内外周部を固着しているために、山折れ及び谷折れの突端部分が高い強度及び保形性を有する構造となり、かつ伸長状態から縮小状態に移行する際に、これら山折れ部及び谷折れ部が常に一定の折れ線部となり、蛇腹構造が型崩れすることがなく安定する。
蛇腹の最縮小時から伸長させると、山折れ部及び谷折れ部の角度が大きくなる。円環状可撓性シートを連結して蛇腹を形成したときに、所定の長さの蛇腹を形成するに当って、可撓性シートの外径を大きくし、また内径を小さくすると、少ない枚数の可撓性シートで伸長時の長さを長くすることができる。しかしながら、可撓性シートの外径をあまり大きくすると、シリンダチューブの外周部から外方に大きく突出することになり、縮小時に他の物体と衝突する等のおそれがある。従って、蛇腹を縮小させたときのカバー部本体の外径寸法はシリンダチューブの外径寸法に対してあまり大きくはできず、その外径はシリンダチューブの外径に対して多少突出しても差し支えないが、より好ましくはほぼ同じかそれ以下とする。一方、可撓性シートの内径寸法はピストンロッドの外径寸法より小さくはできないが、可撓性シートの内径とピストンロッドの外径との径差を最小限とすることができ、これによって、蛇腹を同じ長さだけ伸長させるに当って、可撓性シートの使用枚数を少なくすることができる。その結果、さらに縮小時のカバー部本体の全体の厚み寸法を小さくすることができる。
カバー部本体の両端は、ピストンロッドの先端部と、シリンダチューブとに着脱可能に固定される。ピストンロッドの先端の固定部は、このピストンロッドに連結した取付部材の外周部とする。また、シリンダチューブ側の固定部は、このピストンロッド側の固定部とできるだけ径差が少ないもの、できれば実質的に同じ直径の円環状部材で構成する。シリンダチューブには、その端部にピストンロッドの導出部を構成するヘッドカバー部材が取り付けられ、このヘッドカバー部材にはピストンロッドを導出した部分をシールするシール部材の装着部が張り出すように設けられている。そして、ヘッドカバー部材はシリンダチューブの端部にボルト止めされている。
ヘッドカバー部材のシールを装着した張り出し部の外形形状は、円筒形状のもの、または円錐形状のものがある。いずれにしろ、シリンダチューブ側の固定部はシリンダチューブの外周面ではなく、ヘッドカバー部材の取り付け用のボルトを含むシリンダチューブより先端側に張り出した部位とする。これによって、カバー部本体の両端における固定部の直径はほぼ同じか、シリンダチューブ側の方が大きい場合でも、径差を小さくすることができる。
ヘッドカバー部材の張り出し部としては、シリンダチューブの外径より小さい直径の円筒形状の部位を含むものである場合には、係止部材はこの張り出し部の円筒形状の部位締め付けバンドを用いて固定する。また、ヘッドカバー部材は複数のボルトによりシリンダチューブに固定される場合、係止部材はこれら各ボルトのボルト頭に締め付けバンドを掛け回して固定することができる。さらに、ヘッドカバー部材の張り出し部が先端側を縮径させたテーパ面となった円錐形状の部位を有するものである場合には、このテーパ面部に滑り止め部材と共に締め付けバンドを用いて固定部を固定することができる。
以上のように構成することによって、カバー部本体は、ピストンロッドをシリンダチューブ内に引き込んだシリンダの縮小時に、最小限の厚みとなり、コンパクトに格納できるようになり、カバー部本体を構成する可撓性シートに必要な強度を持たせることができ、かつシリンダの伸長及び縮小動作を繰り返したときにも、確実に山折れ部と谷折れ部との位置で折り畳まれることになり、蛇腹構造を安定的に保持することができ、縮小時には常に一定の形状となるように復元させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、図1に本発明のシリンダ保護カバーを油圧シリンダに装着した油圧作業機の一例としての油圧ショベルの概略を示す。なお、本発明のシリンダ保護カバーが装着されるシリンダはこれに限定されるものではなく、各種の油圧シリンダや空気圧シリンダ等に装着することができる。
而して、図1において、1は油圧ショベルの下部走行体、2は上部旋回体であり、上部旋回体2には、フロント作業機3が装着されている。このフロント作業機3はブーム4,アーム5及びフロントアタッチメントとしてのバケット6から構成されるものであり、このフロント作業機3を作動させることによって、土砂の掘削等の作業が行われる。ブーム4を俯仰動作させるために、ブーム用油圧シリンダ7が上部旋回体2のフレームとブーム4との間に設けられており、アーム5を駆動するためのアーム用油圧シリンダ8がブーム4とアーム5との間に設けられている。さらに、アーム5とバケット6のリンク機構6aとの間に設けられるのがバケット用油圧シリンダ9である。シリンダ保護カバー10はこれら各油圧シリンダ7〜9のいずれか若しくは全てに装着されることになる。
図2に油圧シリンダの一例を示す。同図において、20は油圧シリンダを示し、この油圧シリンダ20は、例えば前述したブーム用油圧シリンダ7,アーム用油圧シリンダ8及びバケット用油圧シリンダ9のいずれかとして構成される。油圧シリンダ20は、シリンダチューブ21を備えており、このシリンダチューブ21には、その一端側からピストンロッド22が導出されている。シリンダチューブ21のピストンロッド22の導出側とは反対側の端部には、取付部23が連結して設けられており、またピストンロッド22の先端にも取付部24が設けられている。これら両取付部23,24が支持部側と可動部側とに固定されることになり、例えばバケット用油圧シリンダ9の場合には、支持部側としてはアーム5で、可動部側としてはバケット6に設けたリンク機構6aとなる。
図3乃至図7にシリンダ保護カバー10の構成を示す。シリンダ保護カバー10はカバー部本体11の両端にそれぞれ固定部12,13を設けたものから構成されている。カバー部本体11はピストンロッド22の全長を覆うものであり、一方の固定部12はピストンロッド22の先端における取付部23に着脱可能に固定されており、他方の固定部13はシリンダチューブ21側に着脱可能に固定されている。そして、このシリンダ保護カバー10のカバー部本体11は、油圧シリンダ20の作動に応じて伸縮する蛇腹構造のものであり、油圧シリンダ20が図3に示した最縮小状態から図4に示した最伸長状態に至るまで、ピストンロッド22の全周を覆っている。
カバー部本体11は、図5に示した円環状に形成した可撓性シート14を1単位として、この可撓性シート14を所定枚数重ね合わせて縫製手段で順次連結することにより構成される。各可撓性シート14は、その前後に位置する可撓性シート14に対して、一方側とは内周エッジ近傍の部位S1が、他方側とは外周エッジ近傍の部位S2が縫い付けられて固着されている。これにより、カバー部本体11は、図4からも明らかなように、その外周側の固着部が外方に突出する山折れ部11aとなり、内周側の固着部が内側に向けて突出する谷折れ部11bとなって、これら山折れ部11aと谷折れ部11bとが順次交互に形成されて、全体が筒状に構成されている。ここで、可撓性シート14は、布製のものを用いることができ、また繊維強化熱可塑性樹脂シート等が好適に用いられる。また縫製は好ましくはナイロン糸等のように、高強度で耐候性に優れたものを用いる。
カバー部本体11の最縮小状態では、図6に示したように、各可撓性シート14,14がほぼ密着状態となり、このときには、図3に示したように、カバー部本体11の外径寸法はシリンダチューブ21の外径とほぼ同じ程度となっている。この最縮小状態からカバー部本体11の両端から引き伸ばすと、図7に示したように、前後の可撓性シート14,14が山折れ部11a及び谷折れ部11bを残して離間することになり、筒状を保ったまま伸長することになる。そして、最伸長状態では、山折れ部11a及び谷折れ部11bの角度が最大となる。また、山折れ部11a及び谷折れ部11bは共に、前後の可撓性シート14,14は所定の縫い代分だけが重畳し、他の部位は相互に離間している。
以上のように構成されるカバー部本体11は、その両端に連結して設けた固定部12,13は、それぞれピストンロッド22の先端に設けた取付部23と、シリンダチューブ21とに連結される。ここで取付部23はピストンロッド22の先端が螺挿される螺合部23aを有し、この螺合部23aの外径寸法はピストンロッド22の外径寸法より大きいが、シリンダチューブ21の外径より十分小さくなっている。固定部12はこの螺合部23aに係止部材としての締め付けバンド15を用いて着脱可能に固定されている。
一方、シリンダチューブ21のピストンロッド22の導出部側には、図2から明らかなように、ヘッドカバー部材25が装着されており、このヘッドカバー部材25には配管接続部26が設けられている。この配管接続部26に図示しない油圧配管が接続されて、シリンダチューブ21におけるロッド室27に対して圧油の給排が行われる。そして、ヘッドカバー部材25は段差形状となっており、先端側に向けて、つまりシリンダチューブ21への連結側とは反対側に向けて所定長さ突出する小径張り出し部25aとなっている。この小径張り出し部25aの内面側にはロッド室26をシールするシール部材28が装着されている。固定部13はこのヘッドカバー部材25の小径張り出し部25aに係止部材としての締め付けバンド16を用いて固定されている。
シリンダ保護カバー10は油圧シリンダ20に着脱可能に取り付けられるようになっており、このために全体が円筒形状となったカバー部本体11及びその両端に連結した固定部12,13には、その長手方向に貫通する切れ目17が形成されている。このために、図5にも示したように、円環状の可撓性シート14には半径方向に切断部14aが1箇所形成されており、所定枚数重ねられる可撓性シース14を、切断部14aを一致させて配置することによって、カバー部本体11の全長にわたって切れ目17が形成される。従って、この切れ目17を押し広げることによって、ピストンロッド22にその軸線と直交する方向から被せられることになる。
そして、図8に示したように、切れ目17を挟んで止着部材としての面ファスナ18を掛け渡すようにして着脱可能に固着されている。面ファスナ18は、掛け渡される一方側の部位に固定されたフラップ部を有するファスナ片18aと、他方側に固定され、フラップ部を有しないファスナ片18bとから構成され、両ファスナ片18a,18bを圧着することによって、切れ目部17間が架橋されるようにして筒状の形状が保たれるようになる。この面ファスナ18は全ての可撓性シート14に設けても良いが、図示したように1枚置きに設けるのが好ましく、また複数枚毎に間欠的に設けることもできる。
以上のように構成することによって、油圧シリンダ20の作動時におけるピストンロッド22の保護が図られる。即ち、ピストンロッド22は、そのシリンダチューブ21内に最も引き込まれた最縮小状態からピストンロッド22の最突出状態に至るまでの全ストロークにおいて、常にシリンダ保護カバー10に覆われて、外部に露出することはない。従って、例えば砂塵等が飛散する雰囲気下に置かれたとしても、ピストンロッド22に塵埃等が付着するおそれはない。また、土砂の掘削等の作業を行っている間に、岩石や構築物等と衝突しても、シリンダ保護カバー10に衝突するが、ピストンロッド22に対して直接衝突しないので、このピストンロッド22の外面が損傷するおそれもない。
ここで、シリンダ保護カバー10には切れ目17が存在していることから、この切れ目17は前述した衝突物とできるだけ衝突しない位置に配置する。例えば、バケット用油圧シリンダ9として構成する場合には、このバケット用油圧シリンダ9におけるアーム5の表面と対面する側に配置する。またアーム用油圧シリンダ8の場合には、ブーム4と対面する側に切れ目17を配置する。
シリンダ保護カバー10は岩石や構築物と衝突しても、また衝突物が鋭利なものであっても、容易には損傷したり、亀裂が発生したりしない高い強度を有する可撓性シート14で構成されるが、その強度を高くするには、可撓性シート14は厚手のものとする必要がある。山折れ部11a及び谷折れ部11bは2枚の可撓性シート14,14が重畳した状態となっているので、衝突物等からの外力により変形したとしても、確実に復元することになる。従って、カバー部本体11が繰り返し伸縮しても、蛇腹構造の部位は常に同じ姿勢状態となる。
カバー部本体11は、その最縮小状態では、実質的に可撓性シート14の合計の厚みに相当する厚みとなる。従って、図6に示したように、油圧シリンダ20の最縮小状態において、固定部12が装着されるピストンロッド22の取付部23への連結端部とヘッドカバー部材25の小径張り出し部25aの端部との間の間隔D以内に折り畳んだ状態のカバー部本体11が格納させる必要がある。折り畳んだカバー部本体11は実質的に可撓性シート14の厚みと数との積に相当する厚み寸法となり、所定枚数の可撓性シート14でカバー部本体11を構成したときに、前述した間隔Dにほぼ一致する厚みまで持たせることができる。
また、カバー部本体11を構成する可撓性シート14の使用枚数を少なくすることによって、前述した間隔D内に格納できる可撓性シート14の厚みを大きくすることができるようになる。このためには、蛇腹構造の1ピッチ間隔(山折れ部11aから谷折れ部11bを経て次ぎの山折れ部11aまでの間隔)を大きくする必要があり、可撓性シート14の内径を小さくするか、または外径を大きくしなければならない。ただし、シリンダ保護カバー10の外径寸法は油圧シリンダ20のシリンダチューブ21の外径より大きくすると、他の部材と干渉する可能性がある。シリンダ保護カバー10が最も大径となるのは、最縮小状態におけるカバー部本体11の外径部であり、これは可撓性シート14のサイズと実質的に一致する。従って、カバー部本体11を構成する可撓性シート14の外径寸法をできるだけ小さくして、シリンダチューブ21の外径と同じ程度とする。このように、カバー部本体11の外径寸法を小さくすると、作動中に他の部材等と干渉する可能性が小さくなる等の点で望ましい。そして、可撓性シート14の内径寸法をピストンロッド22の外径寸法より大きくするが、この内径寸法を最小限のものとする。これによって、カバー部本体11を伸長させたときのピッチ間隔を長くすることができ、カバー部本体11の伸長時に所定の長さとしたときには、使用する可撓性シート14の枚数を少なくすることができる。
以上のように、カバー部本体11の縮小状態における外径をシリンダチューブ21の外径より実質的に突出しない寸法とした上で、カバー部本体11を構成する可撓性シート14の厚みを大きくしてその強度を高くすることができる。なお、カバー部本体11を伸長させたときには、その外径寸法は縮小状態より小さくなる。また、図9に示したように、カバー部本体111における山折れ部111a及び谷折れ部111bの半径方向の位置をずらせるように構成すると、縫い目の重なり合いが分散されることから、さらに全体の厚みを小さくすることができる。
次に、油圧シリンダとしては、図10に示したように、シリンダチューブ121からピストンロッド122を導出させているヘッドカバー部材125の小径張り出し部125aの外径が先端側に向けて概略テーパ形状となった油圧シリンダ120も用いられている。この場合、ヘッドカバー部材125は複数個所のボルト130によりシリンダチューブ121の端部に固定されるようになっている。そして、このボルト130を装着するために、ヘッドカバー部材125において、テーパ形状となっている小径張り出し部125aには凹溝131が形成されており、凹溝131の溝底部は軸線方向に向けて平坦な形状となっている。
以上のように、小径張り出し部125aの外面がテーパ面となったヘッドカバー部材125を有する油圧シリンダ120にシリンダ保護カバー10を装着することもできる。この場合には、シリンダ保護カバー10におけるカバー部本体11の端部に連結した固定部13は小径張り出し部125aを構成するテーパ面部の傾斜方向のどの位置にも固定することができる。このように、固定部13の直径寸法によっては、カバー部本体11の谷折れ部11bの内径寸法を適宜設定することができる。
そして、このようにテーパ形状の小径張り出し部125aにシリンダ保護カバー10の端部における固定部13の固定方式としては、図11に示したように、カバー部本体11の端部における固定部13に装着される締め付けバンド16をヘッドカバー部材125の小径張り出し部125aに装着した各ボルト130の頭部130a間に掛け回すようにして止着することができる。
また、固定部13は小径張り出し部125aの外面におけるテーパ形状となった部位固定することもできる。この場合には、滑り止め部材と共に締め付けバンドにより固定する構成とする。そして、この固定態様としては、図12に示したように、各凹溝131にゴム等からなる充填部材132を滑り止め部材として固着しておき、これら充填部材132は小径張り出し部125aを構成するテーパ面より外方に突出させる。そして、これら充填部材132の外面にカバー部本体11の端部に連結した固定部13を当接させて、その外側から締め付けバンド16を締め付けるようにして固定することもできる。
さらに、図13に示したように、締め付けバンド116の内側に滑り止め部材としての係止部材117を配置するようになし、この係止部材117には複数の係止爪117aを設けておき、これら係止爪117aを内側に配置したカバー部本体11の固定部13を貫通させて、小径張り出し部125の外面に食い込ませるようにして固定することもできる。さらにまた、図14に示したように、カバー部本体11の端部に連結される固定部113を袋状となし、その内部に締め付けバンド16と共に、その内側に滑り止め部材としての楔部材114を挿通させる構成とすることもできる。これによって、締め付けバンド16を締め付けるようにして装着したときに、小径張り出し部125aの外面に楔部材114が圧接されて、テーパ面に沿って持ち上がる方向に押圧されるようにすることによっても、固定部113をヘッドカバー部材125の小径張り出し部125aに固定することができる。
以上のように、固定部13をテーパ面部に固定することによって、この固定部13の直径を所望のサイズとすることができ、もってカバー部本体11を構成する谷折れ部11bの内径寸法を容易に調整できるようになる。
10 シリンダ保護カバー 11,111 カバー部本体
11a,111a 山折れ部 11b,111b 谷折れ部
12,13 固定部 14 可撓性シート
15,16 締め付けバンド 17 切れ目
18 面ファスナ 20,120 油圧シリンダ
21,121 シリンダチューブ 22,122 ピストンロッド
23,24 取付部 25,125 ヘッドカバー部材
25a,125a 小径張り出し部 114 楔部材
117 係止部材 117a 係止爪
130 ボルト 130a 頭部
131 凹溝 132 充填部材
11a,111a 山折れ部 11b,111b 谷折れ部
12,13 固定部 14 可撓性シート
15,16 締め付けバンド 17 切れ目
18 面ファスナ 20,120 油圧シリンダ
21,121 シリンダチューブ 22,122 ピストンロッド
23,24 取付部 25,125 ヘッドカバー部材
25a,125a 小径張り出し部 114 楔部材
117 係止部材 117a 係止爪
130 ボルト 130a 頭部
131 凹溝 132 充填部材
Claims (5)
- シリンダを構成するシリンダチューブから導出させたピストンロッドの外周部を覆うシリンダ保護カバーにおいて、
前記ピストンロッドの外径より大きい内径を有する円環状部材からなる複数枚の可撓性シートを、その前後に位置するものうちの一方の可撓性シートに対しては内周側を、他方に対しては外周側を、それぞれ交互に当接させて順次固着させることにより伸縮可能な蛇腹構造となったカバー部本体と、このカバー部本体の両端部から延在された固定部とを有し、
前記両固定部のうち、前記ピストンロッドの先端部への固定部は、このピストンロッドに連結した取付部材の外周部に係止部材により着脱可能に固定されるものであり、また前記シリンダチューブへの固定部は、このシリンダチューブに連結して設けられ、前記ピストンロッドが導出されるヘッドカバー部材に係止部材により着脱可能に固定される
構成としたことを特徴とするシリンダ保護カバー。 - 前記各可撓性シートに半径方向に1箇所の切断部を形成することにより、前記カバー部本体の軸線方向に切れ目部が形成されており、この切れ目部を境としてこのカバー部本体を開口可能な構成となし、前記カバー部本体を前記切れ目部から前記ピストンロッドに被装させて、かつ前記切れ目部を止着部材により着脱可能に継ぎ合わせる構成としたことを特徴とする請求項1記載のシリンダ保護カバー。
- 前記ヘッドカバー部材は円筒形状の張り出し部を含むものであり、前記係止部材は、この張り出し部の外周部に固定される前記チューブ側の固定部を締め付けバンドで構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシリンダ保護カバー。
- 前記ヘッドカバー部材は複数のボルトにより前記シリンダチューブに固定されるものであり、前記係止部材は、前記各ボルトのボルト頭に掛け回して固定する締め付けバンドで構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシリンダ保護カバー。
- 前記ヘッドカバー部材は先端側に向けて縮径するテーパ状の張り出し部を有するものであり、前記係止部材は、このテーパ面の外周部に滑り止め部材と共に締め付けバンドにより固定する構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシリンダ保護カバー。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006105776A JP2007278394A (ja) | 2006-04-07 | 2006-04-07 | シリンダ保護カバー |
| PCT/JP2007/054396 WO2007102530A1 (ja) | 2006-03-09 | 2007-03-07 | シリンダ保護カバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006105776A JP2007278394A (ja) | 2006-04-07 | 2006-04-07 | シリンダ保護カバー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2007278394A true JP2007278394A (ja) | 2007-10-25 |
Family
ID=38680037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006105776A Pending JP2007278394A (ja) | 2006-03-09 | 2006-04-07 | シリンダ保護カバー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2007278394A (ja) |
-
2006
- 2006-04-07 JP JP2006105776A patent/JP2007278394A/ja active Pending
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