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JP2007274048A - 無線通信装置及び無線ユニット - Google Patents

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JP2007274048A JP2006093791A JP2006093791A JP2007274048A JP 2007274048 A JP2007274048 A JP 2007274048A JP 2006093791 A JP2006093791 A JP 2006093791A JP 2006093791 A JP2006093791 A JP 2006093791A JP 2007274048 A JP2007274048 A JP 2007274048A
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直之 齋藤
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Fujitsu Ltd
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Abstract

【課題】無線通信装置内のインタフェースの伝送容量の低減及び消費電力の削減を図るとともに、多種サービスに対する機能拡張や柔軟性に優れた無線通信装置を実現する。
【解決手段】1以上のアンテナ24−k(k=1〜M)を有する1以上の無線ユニット2−kと、無線ユニット24−kで送受信される信号を周波数領域にてベースバンド信号処理する複数のベースバンド処理部11−j(j=1〜N)と、無線ユニット2−kといずれかのベースバンド処理部11−jとの間を周波数領域の信号にてインタフェースする接続インタフェース12とをそなえて構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置及び無線ユニットに関し、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)やOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)などのマルチキャリア伝送方式を採用し逆高速フーリエ変換(IFFT)及び高速フーリエ変換(FFT)機能を必要とする無線基地局装置(BTS:Base Transceiver Station)に用いて好適な技術に関する。
近年、OBSAI(Open Base Station Standard Initiative)と称される、オープンなセルラ基地局インタフェース仕様の作成を目的にオープンフォーラムとして発足した標準化団体により、例えば図9に示すような無線基地局装置(BTS)のアーキテクチャが規格されている。
即ち、この図9に示すOBSAI規格のアーキテクチャは、トランスポートブロック100、ベースバンドブロック200、RFブロック300、制御ブロック400の各ブロックで定義され、その内部インタフェース規格は、制御ブロック400と他の各ブロック100,200,300との間であるRP(Reference Point)1、トランスポートブロック100とベースバンドブロック200との間であるRP2、ベースバンドブロック200とRFブロック300との間であるRP3の3種に分けられている。
ここで、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing),OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)などのマルチキャリア伝送に対応したBTSでは、前記RP3のインタフェース規格は例えば次のようになる。即ち、ベースバンドブロック200(ベースバンド信号処理部)の送信側機能として、逆高速フーリエ変換(IFFT)機能及びベースバンド帯域信号のローパスフィルタ(高周波域の遮断)機能を具備し、送信信号についてIFFT及びローパスフィルタ処理を行なった後に、時間軸におけるサンプル信号(以下、時間軸サンプル信号又は時間領域信号という)にてRFブロック300とインタフェースを行なう。これに対し、受信系では、RFブロック300において受信信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換した時間軸サンプル信号にてベースバンドブロック200とのインタフェースを行なう。
なお、BTSのインタフェース技術として、例えば、下記特許文献1,2により提案されている技術もある。
特許文献1の技術は、有効到達エリア内で無線ユニット(MS)へのテレコミュニケーション接続を確立するための手段をそなえた無線システムのベースステーションに関し、スイッチング手段と複数のベースバンドフレームユニット(BBU)とを含む中央処理ユニット(BTS)に、このBTSからある距離に配置され、複数の無線チャンネルユニットを有する複数の無線機ユニットが前記スイッチング手段を介して接続された構成を開示している。
これにより、特許文献1の技術では、前記ベースバンドユニットと前記無線チャンネルユニットとの間の信号送受を前記スイッチ手段により選択的に行なうことで、使用可能なトラフィック容量を異なる地域間に簡単且つ複雑でない方法で転送できるとともに、その転送距離を公知の解決策よりも著しく長くすることが可能となる。
特許文献2の技術は、信号処理リソースを柔軟に割り当てハードウェアでコスト的に有利に実装することを可能とする複数個の機能装置に分割されている移動通信システム用の基地送受信局に関し、複数のコーダ及びデコーダを有するコード・デコーダ機能装置Cと、受信器及び送信器を有する受信器・送信器機能装置Bと、1つの関連セクタに必要なRF対ベースバンド変換リソースを含む機能副装置1〜Nを有するRF/セクタ装置Aとをそなえ、RF/セクタ装置A(セクタ1〜N)と、機能装置B(受信器、送信器)、機能装置Cとの間を、各機能装置B,Cに含まれる任意の通信リソースを任意のセクタ1〜Nに割り当て可能な接続インタフェースにより接続する構成を開示している。
これにより、特許文献2の技術では、装置内の信号処理リソースの有効利用が可能な柔軟な機能装置間接続インタフェースが実現でき、基地局の全体寸法と重量を最小化することが可能となる。
特表平11−501172号公報 特表2001−519635号公報
BTSの構成において多種アンテナ技術(MIMO,AAS)をサポートし、送受信アンテナ数の増加を含めた柔軟な機能拡張を実現したい場合、コアとなるベースバンド信号処理規模が増大する。
特に、直交周波数分割多重方式を使用するOFDMやOFDMAなど、送受信のベースバンド信号処理としてIFFT/FFT機能を必要とするものでは、送信及び受信アンテナ数に依存した処理が必要となるため、MIMO(Multi-Input Multi-Output)やAAS(Adaptive Array System)などのアンテナ拡張によりその処理規模が増大する。
即ち、従来技術では、時間軸サンプル信号にてベースバンドブロック200とRFブロック300との間をインタフェースするが、各サンプル信号には有効な周波数軸領域における全サンプル信号の情報が畳み込みされているため、送信信号の場合、このサンプル信号を加算すると全周波数に対し干渉成分を発生させる場合があり、受信信号の場合、ある一部の周波数領域の信号成分を抽出するために個々にFFT処理が必要となりベースバンド処理部の規模が増大するという課題がある。
また、この場合、各ベースバンド信号処理規模の増大に加え、ベースバンド信号処理部とアンテナ送受信部(RF)との信号インタフェースにおける伝送容量が増大する。即ち、アンテナ送受信信号の単位時間当たりの情報量の拡大により、例えば、1.0Gビット毎秒(bit/s)以上の超高速インタフェースが必要になる。
これらの影響によって、多種サービスに対応するBTSでは機能拡張や柔軟性の向上が妨げられる可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、無線通信装置内のインタフェースの伝送容量の低減及び消費電力の削減を図るとともに、OFDM,OFDMAなどにおいて時間領域信号でインタフェースすることによる複数アンテナ信号の多重/分離処理時の前記課題を解消して、多種サービスに対する機能拡張や柔軟性に優れた無線通信装置を実現することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、下記の無線通信装置及び無線ユニットを用いることを特徴としている。即ち、
(1)本発明の無線通信装置は、1以上のアンテナを有する1以上の無線ユニットと、該無線ユニットで送受信される信号を周波数領域にてベースバンド信号処理する複数のベースバンド処理部と、該無線ユニットといずれかの該ベースバンド処理部との間を周波数領域の信号にてインタフェースする接続インタフェースとをそなえて構成されたことを特徴としている。
(2)ここで、該無線ユニットは、該接続インタフェースからの周波数領域の信号を時間領域の信号に変換する時間領域変換部と、前記アンテナで受信される時間領域の信号を周波数領域の信号に変換して該接続インタフェースへ出力する周波数領域変換部とをそなえて構成されていてもよい。
(3)また、該時間領域変換部は、逆高速フーリエ変換(IFFT)部により構成されるとともに、該周波数領域変換部は、高速フーリエ変換(FFT)部により構成されていてもよい。
(4)さらに、本無線通信装置は、2以上の該無線ユニットをそなえ、該接続インタフェースが、いずれかの該ベースバンド処理部からの信号をいずれかの該無線ユニットへ入力するとともに、複数の該無線ユニットで受信された信号をいずれかの該ベースバンド処理部へ入力するマトリクススイッチ部として構成されていてもよい。
(5)また、該マトリクススイッチ部は、いずれかの該ベースバンド処理部からの周波数分割多重された信号を周波数領域で分離して複数の該無線ユニットに分配する周波数分離化機能と、複数の該無線ユニットからの各信号を周波数分割多重していずれかの該ベースバンド処理部へ出力する周波数多重化機能とを具備していてもよい。
(6)さらに、本無線通信装置は、いずれかの該ベースバンド処理部に障害が発生すると、当該障害の発生したベースバンド処理部が処理していた信号を送受信する無線ユニットと、当該障害の発生したベースバンド処理部以外の他のベースバンド処理部とを接続すべく、該接続インタフェースを制御する制御手段をさらにそなえていてもよい。
(7)また、該無線ユニットは、セルラ移動通信システムにおけるセル又はセクタ単位でグループ化されるとともに、該マトリクススイッチ部は、同一グループに属する無線ユニットからの信号を同じ該ベースバンド処理部へ出力すべく信号経路設定されていてもよい。
(8)さらに、該無線ユニットは、セルラ移動通信システムにおけるセル又はセクタ単位でグループ化されるとともに、該マトリクススイッチ部は、同一グループに属する複数の無線ユニットからの信号又は異なるグループに属する複数の無線ユニットからの信号を同じ該ベースバンド処理部へ出力すべく信号経路設定されていてもよい。
(9)また、該無線ユニットは、異なる複数ユーザの信号が周波数分割多重された信号を送受信すべく構成されるとともに、該マトリクススイッチ部は、前記複数ユーザの信号を当該ユーザ別に1又は複数の該ベースバンド処理部にて処理すべく信号経路設定されていてもよい。
(10)さらに、本発明の無線ユニットは、ベースバンド信号処理を周波数領域にて行なうベースバンド処理装置と接続され、当該ベースバンド処理装置で処理される信号を1以上の送受信アンテナにより送受信する無線ユニットであって、該ベースバンド処理装置で前記ベースバンド信号処理された信号を周波数領域の信号のまま受信して時間領域の信号に変換する時間領域変換手段と、前記送受信アンテナで受信され該ベースバンド処理部で処理すべき時間領域の信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換手段とをそなえたことを特徴としている。
上記本発明によれば、少なくとも以下に示すいずれかの効果ないし利点が得られる。
(1)無線ユニットとベースバンド処理部との間を周波数領域の信号にてインタフェースするので、時間領域の信号にてインタフェースする従来技術に比して、無線ユニットとベースバンド処理部との間の信号伝送容量(インタフェース速度)を削減することができる。したがって、無線ユニット数を増設しても、従来技術に比して、必要となるインタフェース速度を抑制しつつ高速伝送を実現でき、無線通信装置の低消費電力化に大きく寄与する。
(2)また、時間領域信号でインタフェースすることによる複数アンテナ信号の多重/分離処理時の既述の課題、即ち、有効な周波数軸領域における全サンプル信号の情報が畳み込みされている信号を多重(加算)した場合の干渉成分の発生、及び、一部の周波数領域の信号成分を抽出するために個々にFFT処理が必要になることを解消することが可能となる。
(3)さらに、前記接続インタフェース(マトリクススイッチ部)をそなえることにより、複数のベースバンド処理部と複数の無線ユニットとの間の信号経路を任意に切り替えることができるので、ベースバンド処理部及び/又は無線ユニットの増減設を容易に行なうことができ、多種サービスに対する機能拡張や柔軟性に優れた無線通信装置を実現することができる。
(4)また、OFDMやOFDMAなどのマルチキャリア伝送方式を採用しIFFT及びFFT機能を必要とする無線通信装置においては、無線ユニットに、これらの機能を具備することにより、上記周波数領域の信号によるインタフェースを容易に実現可能である。
(5)さらに、ベースバンド処理部や無線ユニットのいずれかに障害が発生した場合でも、前記接続インタフェース(マトリクススイッチ部)の信号経路を制御することで、他のベースバンド処理部や無線ユニットへの切り替えを容易に行なうことができるので、現用/予備回線切替(冗長構成)を容易に実現することができる。
〔A〕一実施形態の説明
(A1)概要説明
図1は本発明の一実施形態に係る無線通信装置としての無線基地局装置(BTS)の要部構成を示すブロック図で、この図1に示すBTSは、例えば、ベースバンド処理部(ベースバンド処理装置)1と、このベースバンド処理部1と通信可能に接続されて、携帯電話等の無線通信機能を具備する無線端末4と1以上の送受信アンテナを介して無線回線により通信を行なう複数のアンテナ送受信部(無線ユニット)2−1〜2−M(Mは2以上の整数)とをそなえて構成されている。
無線ユニット2−k(k=1〜M)は、それぞれ、送受信アンテナ24−kを具備しており、無線通信サービスを提供すべきエリアやセクタの通信容量に応じてグループ分けすることができ、例えば図1では、各無線ユニット2がm個の無線ユニットグループ(アンテナグループ)20−1〜20−mに分割されている様子が示されている。
なお、1台あたりの無線ユニット2−kの送受信アンテナ(以下、単に、「アンテナ」ともいう)24−kの数は、送受信ダイバーシティ、MIMO、AASなどのシステム形態に応じて適宜変更される(つまり、無線ユニット2−kとアンテナ24−kの数は1対1に限定されない)。また、以下において、各無線ユニット2−k(各アンテナ24−k)を区別しない場合は、単に「無線ユニット2」(「アンテナ24」)と表記する場合がある。
ここで、1グループ20−i(i=1〜m)あたりの無線ユニット2−kの数はグループ20−i毎に同じでもよいし、異なっていてもよく、1グループ20−iあたりに必要な通信容量に応じた台数の無線ユニット2−kが1グループ20−iに用意されることになる。
例えば図2に示すように、BTS(ベースバンド処理部)1から離れて点在する複数のエリアを無線アクセスポイント(ホットスポットエリア)#iとして無線通信サービスを提供するようなシステムでは、無線アクセスポイント#i毎に必要な通信容量に応じた数の無線ユニット2−k(無線ユニットグループ20−i)を設置し、各無線ユニットグループ20−i(無線ユニット2−k)とベースバンド処理部1とを光ケーブル等により接続する構成が採られる。なお、この場合の無線ユニット2−k(無線ユニットグループ20−i)は、光張り出し装置(小型基地局)とも称される。また、図3に示すように、セルラ系の無線通信システムに適用する場合には、形成すべきセクタ#i毎に必要な通信容量の無線ユニット2−kが前記無線ユニットグループ20−iとしてグループ分けされることになる。
そして、本例の各無線ユニット2−kは、それぞれ、OFDMやOFDMAをサポートすることを前提とした場合に、従来技術ではベースバンド処理部1側に装備されていたIFFT処理及びFFT処理のための機能部(IFFT処理部212,FFT処理部224)を具備しており、各無線ユニット2−k側で、送信信号についてのIFFT処理、受信信号についてのFFT処理をそれぞれ行なえるようになっている。なお、IFFT処理はIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)処理に、FFT処理はDFT(Discrete Fourier Transform)処理に置き換えてもよい。
一方、ベースバンド処理部1は、その要部に着目すると、図1中に示すように、複数のベースバンド処理機能部(ボード)11−1〜11−N(Nは2以上の整数)と、マトリクス接続(切替)部12と、送受信信号選択設定制御部13とをそなえて構成されている。
ここで、ベースバンド処理機能部11−j(j=1〜N)は、それぞれ、無線ユニット2との間の送受信信号について必要なベースバンド信号処理を施すものであり、送受信信号選択設定制御部(制御手段)13は、いずれのベースバンド処理機能部11−jでいずれの無線ユニット2についての送受信信号を担当(処理)するかという割当情報に基づいてマトリクス接続部12の内部接続状態を制御することにより、任意(いずれか1以上)のベースバンド処理機能部11−jと任意(いずれか1以上)の無線ユニット2との間の信号経路を設定し、切り替えるものである。
そして、マトリクス接続部(マトリクススイッチ部)12は、各ベースバンド処理機能部11−jと各無線ユニット2とを電気的に接続し、その内部接続状態(信号経路)が上述のごとく送受信信号選択設定制御部13から制御(設定)されることによって、任意のベースバンド処理機能部11−jと任意の無線ユニット2との間の信号経路を設定し、切り替えることができる接続インタフェースで、本例では、時間領域の信号ではなく周波数領域の信号にてベースバンド処理機能部11−jと無線ユニット2との間をインタフェースしている。
即ち、ベースバンド処理機能部11−jから出力された信号(送信信号)は周波数領域の信号のまま無線ユニット2へ伝送され、無線ユニット2から出力された信号(受信信号)も周波数領域の信号のままベースバンド処理機能部11−jへ伝送されるようになっている。
したがって、ベースバンド処理機能部11−jと無線ユニット2との間の送受信信号を周波数軸上のシンボルデータ単位で処理することが可能となり、いずれの無線ユニット2で送受される信号をいずれのベースバンド処理機能部11−jでも処理することが可能となる。つまり、無線ユニット2の数をMとすると、マトリクス接続部12は、N対Mのマトリクススイッチを構成し、複数のベースバンド処理機能部11−jと複数の無線ユニット2との間における情報信号の多重化、分離化、マトリクス切り替え処理を容易に実現することが可能となる。
そして、このように、ベースバンド処理機能部11−jと無線ユニット2との間を周波数領域の信号(シンボルデータ)にてインタフェース(以下、周波数軸インタフェースということがある)することにより、時間軸サンプル信号でインタフェース(以下、時間軸インタフェースということがある)する従来技術と比較して、ベースバンド処理機能部11−jと無線ユニット2との間のインタフェースの伝送容量を約1/3に低減することが可能となり、消費電力等の経済コスト低減を図ることができる。
例えば、OFDMあるいはOFDMAにおいて、時間軸サンプル信号でインタフェースする従来技術では、1シンボル時間あたりの送受信主信号容量は、1アンテナ(無線ユニット2)あたり、
15ビット×2(I,Q複素)×FFT数(2,048、1,024、256@2n)×2(オーバサンプリング)
と表すことができるが、本例(周波数軸上)では、
[3ビット×2(I,Q複素)+2ビット(変調方式)+6ビット(電力オフセット情報)+他制御情報8ビット]×有効データキャリア数(=FFTサイズ−ガードバンド−DCキャリア)
と表すことができる。
ここで、FFT数(サイズ)=2,048とした場合、1シンボル時間あたりの送受信主信号容量は、従来の時間軸インタフェースでは122,880(ビット/シンボル単位時間)、本例の周波数軸インタフェースでは37,444(ビット/シンボル単位時間)となり、約1/3.2に削減することが可能である。
(A2)具体例の説明
次に、上述した周波数軸インタフェースを適用したOFDMあるいはOFDMAにおけるBTSの要部詳細構成を図4に示す。
この図4に示すBTSは、既述の(N個の)ベースバンド処理機能部11−jとして、それぞれ、送信ベースバンド処理部(送信系)31と、受信ベースバンド処理部(受信系)32と、MAC(Media Access Control)機能ブロック(送受信共用部)33とをそなえ、LANカードやイーサネット(登録商標)カード等のネットワークインタフェース3経由でインターネットやLAN(Local Area Network)等のコアネットワーク側からMAC機能ブロック33にて受信されたデータを基に、送信ベースバンド処理部31にて、送信データ(マルチキャリア信号)が生成されてマトリクス接続部12経由で無線ユニット2へ送信され、マトリクス接続部12経由で無線ユニット2から受信された信号が受信ベースバンド処理部32にて復調されてMAC機能ブロック31及びネットワークインタフェース3経由で前記コアネットワーク側へ送信されるようになっている。
また、既述のマトリクス接続部12は、上記の送信系31及び受信系32に対応して、送信側OFDMシンボルインタフェース(高速マトリクススイッチ)12S及び受信側OFDMシンボルインタフェース(高速マトリクススイッチ)12Rをそなえて構成されており、いずれも、周波数領域の信号にて無線ユニット2との間をインタフェースしている。
そして、ベースバンド処理機能部11−jにおいて、上記の送信ベースバンド処理部31は、さらに、例えば、チャネル符号化、(FEC:Forward Error Correction)等の誤り訂正符号の挿入、インターリーブ等の各種機能を具備する送信信号(シンボル)生成ブロック311,パイロットシンボル生成部(Pilot symbol Generator)312,プリアンブルシンボル生成部(Preamble symbol Generator)313,I/Qマッピング部314及びOFDMサブキャリア割当部315をそなえて構成されている。
これに対し、受信ベースバンド処理部32は、例えば、OFDMサブキャリア分離部321,プリアンブル・パイロットシンボル抽出部322,チャネル推定部323,データチャネル補償部324及びチャネル復号化、誤り訂正復号化、デインターリーブ等の各種機能を具備する受信信号(シンボル)復調ブロック325をそなえて構成されている。
ここで、まず、送信ベースバンド処理部31において、送信信号生成ブロック311は、MAC機能ブロック33からの送信データについて、チャネル符号化(Channel Coding)、誤り訂正符号の生成、挿入、インターリーブ処理を含む所要の送信ベースバンド処理を施すことにより、トランスポートチャネル(データチャネル)の送信シンボル(OFDMシンボル)を生成するためのものである。
パイロットシンボル生成部312は、無線端末4でのセルサーチやチャネル推定に用いられるパイロットチャネルの信号(パイロットシンボル)を生成するものであり、プリアンブルシンボル生成部313は、遅延波によるシンボル間干渉に対する耐性を向上する目的で、有効シンボルの一部をコピーして当該有効シンボルの先頭に付加すべきガードインターバル(プリアンブル)を生成するものである。
I/Qマッピング部314は、上記の送信信号生成ブロック311、パイロットシンボル生成部312及びプリアンブル生成部313でそれぞれ生成されたシンボルデータをQPSKや16QAM等の直交変調方式に応じてI,Qの複素平面上の信号点にマッピングするものであり、OFDMサブキャリア割当部315は、このI/Qマッピング部315によりマッピングされたシンボルデータ(OFDMシンボル)を所定のサブキャリアに割り当てるものである。
一方、受信ベースバンド処理部32において、OFDMサブキャリア分離部321は、無線ユニット2から受信される信号(周波数領域信号)をサブキャリアの信号成分に分離(De-Allocation)して、当該サブキャリアで送られてきたOFDMシンボルを抽出するものであり、プリアンブル・パイロットシンボル抽出部322は、このOFDMサブキャリア分離部321により得られたOFDMシンボルのプリアンブル(ガードインターバル)及びパイロットシンボルを抽出するものである。
チャネル推定部323は、上記プリアンブル・パイロットシンボル抽出部322により抽出されたパイロットシンボルとパイロットレプリカとの相関演算を行なうことによりチャネル推定を行なうものであり、データチャネル補償部324は、このチャネル推定部323により得られたチャネル推定値を用いてトランスポートチャネルのチャネル補償を行なうものである。
受信信号復調ブロック325は、上記チャネル補償後のトランスポートチャネルの受信信号(有効シンボル)について、チャネル復号化、誤り訂正復号化、デインターリーブを含む所要の受信ベースバンド処理を施すことにより、受信信号の復調処理を行なうものである。
次に、図4に示す無線ユニット2は、その要部に着目すると、それぞれ、無線送信処理部21と、無線受信処理部22と、アンテナ共用器(方向性結合器)23と、送受信アンテナ24とをそなえて構成され、無線送信処理部21は、例えば、さらに、高速シンボルインタフェース211,IFFT処理部212,ディジタル/アナログ変換器(DAC)213,変調部214及び高出力増幅器(HPA)215をそなえて構成され、無線受信処理部22は、例えば、さらに、低雑音増幅器(LNA)221,復調部222,アナログ/ディジタル変換器(ADC)223,FFT処理部224,FFTタイミング検出ブロック225及び高速シンボルインタフェース226をそなえて構成されている。
ここで、無線送信処理部21において、高速シンボルインタフェース211は、マトリクス接続部12の送信側OFDMシンボルインタフェース12Sとメタリックケーブルや光ケーブル等により接続されて、当該インタフェース12Sから周波数領域の信号として送信されてくる送信OFDMシンボルを受信するインタフェースであり、IFFT処理部(時間領域変換部)212は、この高速シンボルインタフェース211からの送信OFDMシンボルについてIFFT処理を施すことにより時間軸サンプル信号を生成するものである。なお、当該IFFT処理部212は、不要な高周波成分を除去するローパスフィルタ(LPF)としての機能も具備している。
DAC213は、上記IFFT処理により得られた時間軸サンプル信号をアナログ信号に変換するものであり、変調部214は、当該アナログ信号をQPSKや16QAM等の変調方式で変調するものであり、HPA215は、この変調部214により得られた変調信号を所要の送信電力値に増幅するもので、増幅された信号はアンテナ共用器23を経由して送受信アンテナ24から無線端末4に向けて送信される。
一方、無線受信処理部22において、LNA221は、送受信アンテナ24により受信されアンテナ共用器23から入力された信号を低雑音で必要な電力値にまで増幅するものであり、復調部222は、このLNA221からの受信信号を無線端末4における変調方式(QPSKや16QAM)に対応した復調方式で復調するものであり、ADC223は、この復調部222により得られた復調信号をディジタル信号に変換するものである。
FFTタイミング検出ブロック225は、上記ADC223により得られたディジタル復調信号に基づいてFFTタイミング〔FFT処理を施す期間(FFTウィンドウ)の先頭タイミング〕を検出するものであり、FFT処理部(周波数領域変換部)224は、当該FFTタイミングで上記ADC223により得られたディジタル復調信号をFFT処理することにより周波数領域の信号(OFDMシンボル)を生成するものである。なお、当該FFT処理部224は、不要な高周波成分を除去するローパスフィルタ(LPF)としての機能も具備している。
高速シンボルインタフェース226は、メタリックケーブルや光ケーブル等によりマトリクス接続部12(受信側OFDMシンボルインタフェース12R)と接続されて、上記FFT処理部224により得られたOFDMシンボルを周波数領域のシンボルデータとしてベースバンド処理機能部11−j側へ送出するインタフェースである。
(A3)動作説明
以下、上述のごとく構成された本実施形態のBTSの動作について説明する。
まず、送信処理に着目すると、ネットワークインタフェース3からMAC機能ブロック33に無線端末4へ送信すべきデータが入力され、当該MAC機能ブロック33から送信ベースバンド処理部31に当該データが入力される。送信ベースバンド処理部31では、送信信号生成ブロック311により、当該データについて、チャネル符号化(Channel Coding)、誤り訂正符号の生成、挿入、インターリーブ処理を含む所要の送信ベースバンド処理が施されて、トランスポートチャネル(データチャネル)の送信シンボル(OFDMシンボル)が生成される。
また、当該トランスポートチャネルに多重すべきパイロットシンボルが、パイロットシンボル生成部312により生成されるとともに、ガードインターバルがプリアンブルシンボル生成部313により生成され、上記トランスポートチャネルの送信シンボルとともにI/Qマッピング部314に入力される。
I/Qマッピング部314は、送信信号生成ブロック311、パイロットシンボル生成部312及びプリアンブル生成部313でそれぞれ生成されたシンボルデータをQPSKや16QAM等の直交変調方式に応じてI,Qの複素平面(I−Q平面)上の信号点にマッピングする。
次いで、このようにI−Q平面にマッピングされたシンボルデータは、OFDMサブキャリア割当部315にて、所定のサブキャリアに割り当てられて、周波数軸上のシンボルデータのままマトリクス接続部12(送信側OFDMシンボルインタフェース12S)経由でいずれかの無線ユニット2の無線送信処理部21に入力される。
無線送信処理部21では、高速シンボルインタフェース211にて上記シンボルデータが受信されて、IFFT処理部212にて、IFFT処理が施されて時間軸上のデータに変換された上で、DAC213にて、アナログ信号に変換される。次いで、当該アナログ信号は、変調部214により、QPSKや16QAM等の所要の変調方式により変調(無線周波数信号へのアップコンバートも含む)され、HPA215にて所要の送信電力値に増幅されて、アンテナ共用器23経由で送受信アンテナ24から送信される。
一方、受信処理に着目すると、送受信アンテナ24で受信された受信信号は、アンテナ共用器23により無線受信処理部21のLNA221に入力され、当該LNA221にて所要の電力値にまで低雑音で増幅された上で、復調部222にて、無線端末4側での変調方式(QPSKや16QAM等)に対応した復調方式で復調され、ADC223にて、ディジタル信号に変換される。
これにより得られたディジタル復調信号は、さらに、FFT処理部224にて、FFTタイミング検出ブロック225で検出されたFFTタイミングでFFT処理されて周波数領域の信号(周波数軸上のOFDMシンボルデータ)に変換され、周波数領域の信号のまま高速シンボルインタフェース226からマトリクス接続部12(受信側OFDMシンボルインタフェース12R)経由でいずれかのベースバンド処理機能部11−jの受信ベースバンド処理部32に入力される。
受信ベースバンド処理部32では、上記周波数軸上の受信OFDMシンボルデータが、OFDMサブキャリア分離部321により、サブキャリア毎に分離された上で、プリアンブル・パイロットシンボル抽出部322とデータチャネル補償部324とに入力され、プリアンブル・パイロットシンボル抽出部322にて、ガードインターバルの抽出(除去あるいは合成)及びパイロットシンボルの抽出が行なわれ、当該パイロットシンボルに基づいてチャネル推定部323にてチャネル推定値が求められる。
このチャネル推定値を用いて、OFDMサブキャリア分離部321により分離されたサブキャリアに割り当てられていたトランスポートチャネルについてのチャネル補償処理がデータチャネル補償部324にて行なわれ、当該チャネル補償後のトランスポートチャネルの信号(有効シンボル)について、受信信号復調ブロック325にて、チャネル復号化、誤り訂正復号化、デインターリーブを含む所要の受信ベースバンド処理(復調処理)が施される。これにより得られた復調データは、MAC機能ブロック33経由でネットワークインタフェース3からLANやインターネットへ送信される。
(A3.1)送受信信号選択(切り替え)動作(第1態様)
次に、上述した全体動作を前提として、図5を参照しながら、本例のマトリクス接続部12による送受信信号の選択(切り替え)に着目した動作の一例について説明する。ただし、この図5では、8台の無線ユニット2−1〜2−8(送受信アンテナ24−1〜24−8)に着目しており、ベースバンド処理機能部11−iから送信される任意の4アンテナ分の送信OFDMシンボル情報(周波数分割)(情報パケット)をそれぞれ「Ai,Bi,Ci,Di」(i=1〜N)と表記し、ベースバンド処理機能部11−iへ入力される任意の4アンテナ分の受信OFDMシンボル情報(情報パケット)をそれぞれ「ai,bi,ci,di」と表記している。
この図5に示すように、本例のマトリクス接続部12では、周波数軸上のOFDMシンボル情報の入出力をアンテナ単位にパケット情報として選択的に切り替えることにより、任意の無線ユニット2−kと任意のベースバンド処理機能部11−jとの間を周波数軸上でインタフェースすることができる。なお、マトリクス接続部12の内部接続状態は、ベースバンド処理機能部11−iからの割当情報に基づいて送受信信号選択設定制御部(以下、単に「制御部」ともいう)13によって制御される。
例えば、ベースバンド処理機能部11−1は、4台の無線ユニット2−1〜2−4との間の情報パケットの送受信処理を担当し、ベースバンド処理機能部11−2は、残りの4台の無線ユニット2−5〜2−8との間の情報パケットの送受信処理を担当するように、割当設定がなされていると仮定した場合、その割当情報に基づいてマトリクス接続部12(送信側OFDMシンボルインタフェース12S)の内部接続状態が制御部13から制御されることによって、情報パケットA1は無線ユニット2−1、情報パケットB1は無線ユニット2−2、情報パケットC1は無線ユニット2−3、情報パケットD1は無線ユニット2−4へそれぞれ分配(分離入力)されることになる。
同様にして、ベースバンド処理機能部11−2で生成された4アンテナ分の情報パケットA2,B2,C2,D2のうち、情報パケットA2は無線ユニット2−5、情報パケットB2は無線ユニット2−6、情報パケットC2は無線ユニット2−7、情報パケットD2は無線ユニット2−8へそれぞれ配信(分離入力)されることになる。
一方、無線ユニット2−1〜2−4でそれぞれ受信された情報パケットa1,b1,c1,d1は、上記割当情報に基づいて制御部13がマトリクス接続部12(受信側OFDMシンボルインタフェース12R)の内部接続状態を制御することによって、いずれもベースバンド処理機能部11−1へ入力(多重入力)されることになり、同様にして、無線ユニット2−5〜2−8でそれぞれ受信された情報パケットa2,b2,c2,d2は、いずれもベースバンド処理機能部11−2へ入力(多重入力)されることになる。
つまり、マトリクス接続部12は、いずれかのベースバンド処理機能部11−jからの周波数分割多重された信号を周波数領域で分離して複数の無線ユニット2に分配する周波数分離化機能と、複数の無線ユニット2からの各信号を周波数分割多重していずれかのベースバンド処理機能部11−jへ出力する周波数多重化機能とを具備しており、無線ユニット2−1〜2−4の送受信信号については、ベースバンド処理機能部11−1で処理し、無線ユニット2−5〜2−8の送受信信号については、ベースバンド処理機能部11−2で処理するものとして、送信信号の分離及び受信信号の多重化を情報パケット単位で行なうことができるようになっているのである。
したがって、例えば、セルラ構成(移動端末通信システムへの適応)では、複数アンテナ24−kやセクタ間の受信信号をアンテナ24−k別あるいはセクタ別に任意のベースバンド処理機能部11−jへ分配することが可能となり、ベースバンド処理機能部11−j側でのレイク(RAKE)合成処理などの干渉抑圧処理を容易に行なうことが可能となる。
なお、1つのベースバンド処理機能部11−jで処理可能な無線ユニット2の数は勿論4に限定されず、必要に応じて変更可能であり、マトリクス接続部12による信号経路の切り替えパターンの組み合わせも、無線ユニット2の数やベースバンド処理機能部11−jの数に応じて適宜変更される。
また、送信信号についての分離処理及び受信信号についての多重化処理も、上記の例に限定されず、分離処理は、複数のパケット情報を1つのパケット情報単位に分けて、それぞれを任意の無線ユニット2へ分配することが可能なことを意味し、多重化処理は、任意の無線ユニット2の情報パケットを任意のベースバンド処理機能部11−jへ接続する際、同一のベースバンド処理機能部11−jへ分配する情報パケットをまとめて処理することが可能なことを意味している。
したがって、無線ユニット2を、セルラ移動通信システムにおけるセル又はセクタ単位でグループ化した場合、マトリクス接続部12に対する信号経路設定により、同一グループ20−iに属する複数の無線ユニット2からの信号を同じベースバンド処理機能部11−jへ出力することも、異なるグループ20−iに属する複数の無線ユニット2からの信号を同じベースバンド処理機能部11−jへ出力することも、容易に実現可能となる。
そして、上述のごとく、複数のベースバンド処理機能部11−jと複数の無線ユニット2との間をマトリクス接続部(周波数軸インタフェース)12によりインタフェースすることで、以下に説明するような、種々の拡張構成、機能拡張を容易に実現することが可能となる。
(A3.2)送受信信号選択(切り替え)動作(第2態様)
次に、図5及び図6を参照しながら、ベースバンド処理機能部11−jのいずれかに障害が発生した場合の動作について説明する。なお、図6においても、図5と同様に、ベースバンド処理機能部11−iから送信される任意の4アンテナ分の送信OFDMシンボル情報(周波数分割)(情報パケット)をそれぞれ「Ai,Bi,Ci,Di」(i=1〜N)と表記し、ベースバンド処理機能部11−iへ入力される任意の4アンテナ分の受信OFDMシンボル情報(情報パケット)をそれぞれ「ai,bi,ci,di」と表記している。
まず、図5により前述したマトリクス接続部12の接続設定による信号経路でシステム運用されていたとする。この場合、制御部13には、ベースバンド処理機能部11−1〜11−Nの運用状態に関する情報〔例えば、運用中、異常発生、待機中(予備)等の情報〕が各ベースバンド処理機能部11−jから通知されている。本例では、例えば、ベースバンド処理機能部11−Nが待機中(予備)であると仮定する。
かかる運用中に、例えば図6に示すように、ベースバンド処理機能部11−1に障害が発生したとすると、その旨(異常状態)が制御部13に伝わる。制御部13は、当該異常状態の通知を受けて、待機中のベースバンド処理機能部11−Nを運用状態とし、当該ベースバンド処理機能部11−Nにて、障害の発生したベースバンド処理機能部11−1で処理していた無線ユニット2−1〜2−4の送受信信号(情報パケット)を処理すべく、マトリクス接続部12を制御して、無線ユニット2−1〜2−4の送受信信号(情報パケット)の信号経路を変更する。
即ち、図6の例では、ベースバンド処理機能部11−Nで生成した送信信号(情報パケット)AN,BN,CN,DNは、マトリクス接続部12にて、それぞれ情報パケット単位に分離されて、無線ユニット2−1,2−2,2−3,2−4へ出力(配信)され、無線ユニット2−1,2−2,2−3,2−4で受信された受信信号(情報パケット)aN,bN,cN,dNは、マトリクス接続部12にて、多重化されてベースバンド処理機能部11−Nへ入力される。
このように、複数のベースバンド処理機能部11−jと複数の無線ユニット2との間をマトリクス接続部(周波数軸インタフェース)12によりインタフェースすることで、運用中のベースバンド処理機能部11−jのいずれかに異常が発生して使用不能となった場合でも、そのベースバンド処理機能部11−jで処理していた無線ユニット2の送受信信号を他のベースバンド処理機能部11−p(p=1〜Nで、p≠j)へ切り替えることが可能となるので、現用/予備回線切替(冗長構成)を容易に実現することができる。
(A3.3)送受信信号選択(切り替え)動作(第3態様)
また、本例のマトリクス接続部(周波数軸インタフェース)12により、例えば、異なるベースバンド処理機能部11−jがそれぞれ異なる複数のユーザ情報を処理する場合にも、同一のアンテナ24−k(無線ユニット2)で送受信することを容易に実現することができる。
例えば図7(A)に示すように異なるユーザA,B,C,D,E,F(異なる無線端末4)の情報が異なる周波数(サブキャリア)に分割されて(割り当てられて)送受信される場合、図7(B)に示すごとく、いずれかの同じ無線ユニット2で送受するユーザ情報のうち、一部のユーザ(例えば、ユーザA,B,C)の情報をいずれかのベースバンド処理機能部11−1で処理し、残りのユーザ(ユーザD,E,F)の情報を他のいずれかのベースバンド処理機能部11−2で処理することが可能となる。
つまり、送信/受信ダイバーシティ、MIMO、AASなど、複数アンテナ(無線ユニット2)との送受信において、同一セル或いは同一セクタのベースバンド信号処理を周波数軸上のシンボルデータで行なうことができるので、複数ユーザのそれぞれ異なる無線端末4との通信回線処理を複数のベースバンド処理機能部11−j(同一無線ユニット2)でシェアする機能を実現することができる。
これは、マトリクス接続部12により、複数のベースバンド処理機能部11−jと複数の無線ユニット2との間を、複数のユーザ情報(情報パケット)を周波数領域でユーザ別に分割多重した状態で送受できるためである。換言すれば、この場合、マトリクス接続部12が、複数ユーザの信号を当該ユーザ別に1又は複数のベースバンド処理機能部11−jにて処理すべく信号経路設定されていることになる。
従来技術では、IFFT処理後の時間軸サンプル信号で無線ユニットとのインタフェースを行なう構成であるため、1つのサンプル信号には全周波数領域の異なるユーザ情報成分が畳み込みされている。従って、従来技術で本例と同様の送受信処理を行なうためには、複数のベースバンド処理機能部11−jで送信される、時間軸サンプル信号を全て同一時間(タイミング)で加算処理する必要がある。
これに対して、本例では、このタイミング調整と加算処理が不要となるので、回路規模も縮小でき、柔軟な機能拡張〔無線ユニット数(アンテナ数)の増加、削減〕を容易に実現することができる。
なお、図7(A)及び図7(B)では最もシンプルな基本態様を示しているが、アンテナ数(無線ユニット数)やユーザ数、ベースバンド処理機能部11−jの数は、勿論、図7(A)及び図7(B)に示す数に限定されず、適宜変更可能であり、その場合も、上記と同様の作用効果を得ることができる。
(A3.4)送受信信号選択(切り替え)動作(第4態様)
さらに、上述したマトリクス接続部(周波数軸インタフェース)12により、例えば、3.5MHz帯,5MHz帯,10MHz帯などの帯域信号を1キャリアとして、周波数配置として複数キャリアが隣接するマルチキャリア伝送システムにおいて、複数のベースバンド処理機能部11−jで処理する1キャリア帯域ごとの各送受信信号を、同一のアンテナ(無線ユニット2)と送受信することも可能となる。
これは、上記項目(A3.3)の機能拡張として考えることができ、例えば図8(A)及び図8(B)に示すように、2つの隣接する5MHz帯域A,Bのそれぞれにおいて異なる複数のユーザ情報がOFDMにより周波数分割多重されていると仮定し、いずれかの無線ユニット2で、2つの隣接する5MHz帯域A,Bを含む10MHz帯域の信号を送受する場合に、一方の5MHz帯域A内の送受信信号(情報パケット)はベースバンド処理機能部11−1で処理し、他方の5MHz帯域B内の送受信信号(情報パケット)は他のベースバンド処理機能部11−2で処理することが可能となる。つまり、この場合、マトリクス接続部12が、複数の帯域の信号を当該帯域別に1又は複数のベースバンド処理機能部11−jにて処理すべく信号経路設定されていることになる。
これに対して、従来技術では、複数の帯域(A,B)のそれぞれについて専用の送受信アンテナ24−k(無線ユニット2−k)を用いる必要があるため、本例のように異なる複数帯域の送受信信号の処理を同一無線ユニット2でシェアする構成を採ることが困難である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
〔B〕付記
(付記1)
1以上のアンテナを有する1以上の無線ユニットと、
該無線ユニットで送受信される信号を周波数領域にてベースバンド信号処理する複数のベースバンド処理部と、
該無線ユニットといずれかの該ベースバンド処理部との間を周波数領域の信号にてインタフェースする接続インタフェースとをそなえて構成されたことを特徴とする、無線通信装置。
(付記2)
該無線ユニットが、
該接続インタフェースからの周波数領域の信号を時間領域の信号に変換する時間領域変換部と、
前記アンテナで受信される時間領域の信号を周波数領域の信号に変換して該接続インタフェースへ出力する周波数領域変換部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記1記載の無線通信装置。
(付記3)
該時間領域変換部が、逆高速フーリエ変換(IFFT)部により構成されるとともに、該周波数領域変換部が、高速フーリエ変換(FFT)部により構成されたことを特徴とする、付記1又は2に記載の無線通信装置。
(付記4)
2以上の該無線ユニットをそなえ、
該接続インタフェースが、
いずれかの該ベースバンド処理部からの信号をいずれかの該無線ユニットへ入力するとともに、複数の該無線ユニットで受信された信号をいずれかの該ベースバンド処理部へ入力するマトリクススイッチ部として構成されたことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記5)
該マトリクススイッチ部が、
いずれかの該ベースバンド処理部からの周波数分割多重された信号を周波数領域で分離して複数の該無線ユニットに分配する周波数分離化機能と、
複数の該無線ユニットからの各信号を周波数分割多重していずれかの該ベースバンド処理部へ出力する周波数多重化機能とを具備していることを特徴とする、付記4記載の無線通信装置。
(付記6)
いずれかの該ベースバンド処理部に障害が発生すると、当該障害の発生したベースバンド処理部が処理していた信号を送受信する無線ユニットと、当該障害の発生したベースバンド処理部以外の他のベースバンド処理部とを接続すべく、該接続インタフェースを制御する制御手段をさらにそなえたことを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記7)
該無線ユニットが、セルラ移動通信システムにおけるセル又はセクタ単位でグループ化されるとともに、
該マトリクススイッチ部が、
同一グループに属する無線ユニットからの信号を同じ該ベースバンド処理部へ出力すべく信号経路設定されたことを特徴とする、付記4又は5に記載の無線通信装置。
(付記8)
該無線ユニットが、セルラ移動通信システムにおけるセル又はセクタ単位でグループ化されるとともに、
該マトリクススイッチ部が、
異なるグループに属する複数の無線ユニットからの信号を同じ該ベースバンド処理部へ出力すべく信号経路設定されたことを特徴とする、付記4又は5に記載の無線通信装置。
(付記9)
該無線ユニットが、異なる複数ユーザの信号が周波数分割多重された信号を送受信すべく構成されるとともに、
該マトリクススイッチ部が、
前記複数ユーザの信号を当該ユーザ別に1又は複数の該ベースバンド処理部にて処理すべく信号経路設定されたことを特徴とする、付記4又は5に記載の無線通信装置。
(付記10)
該無線ユニットが、異なる複数ユーザの信号が周波数分割多重された異なる複数の帯域の信号を送受信すべく構成されるとともに、
該マトリクススイッチ部が、
前記複数の帯域の信号を当該帯域別に1又は複数の該ベースバンド処理部にて処理すべく信号経路設定されたことを特徴とする、付記4又は5に記載の無線通信装置。
(付記11)
ベースバンド信号処理を周波数領域にて行なうベースバンド処理装置と接続され、当該ベースバンド処理装置で処理される信号を1以上の送受信アンテナにより送受信する無線ユニットであって、
該ベースバンド処理装置で前記ベースバンド信号処理された信号を周波数領域の信号のまま受信して時間領域の信号に変換する時間領域変換手段と、
前記送受信アンテナで受信され該ベースバンド処理部で処理すべき時間領域の信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換手段とをそなえたことを特徴とする、無線ユニット。
(付記12)
該時間領域変換部が、逆高速フーリエ変換(IFFT)部により構成されるとともに、該周波数領域変換部が、高速フーリエ変換(FFT)部により構成されたことを特徴とする、付記11記載の無線ユニット。
以上詳述したように、本発明によれば、ベースバンド処理部と無線ユニットとの間を周波数領域の信号にてインタフェースすることにより、無線通信装置内のインタフェース速度の低減及び消費電力の削減を図るとともに、OFDM,OFDMAなどにおいて時間領域信号でインタフェースすることによる複数アンテナ信号の多重/分離処理時の前記課題を解消して、多種サービスに対する機能拡張や柔軟性に優れた無線通信装置を実現することができるので、無線通信技術分野において極めて有用と考えられる。
本発明の一実施形態に係る無線通信装置としての無線基地局装置(BTS)の要部構成を示すブロック図である。 図1に示すBTSの無線アクセスポイントシステムへの適応例を示す図である。 図1に示すBTSのセルラ移動通信システムへの適応例を示す図である。 図1に示すBTSの要部詳細構成を示すブロック図である。 図1に示すBTSのマトリクス接続部による送受信信号の選択(切り替え)に着目した動作を説明するための図である。 図1に示すBTSのマトリクス接続部による送受信信号の選択(切り替え)に着目した動作の第2態様を説明するための図である。 図1に示すBTSのマトリクス接続部による送受信信号の選択(切り替え)に着目した動作の第3態様を説明するための図である。 図1に示すBTSのマトリクス接続部による送受信信号の選択(切り替え)に着目した動作の第4態様を説明するための図である。 従来の無線基地局装置(BTS)のOBSAI規格のアーキテクチャを説明するためのブロック図である。
符号の説明
1 ベースバンド処理部(ベースバンド処理装置)
2−1〜2−M アンテナ送受信部(無線ユニット)
11−1〜11−N ベースバンド処理機能部
12 マトリクス接続部(マトリクススイッチ部)
12S 送信側OFDMシンボルインタフェース(高速マトリクススイッチ)
12R 受信側OFDMシンボルインタフェース(高速マトリクススイッチ)
13 送受信信号選択設定制御部(制御手段)
20−1〜20−m 無線ユニットグループ(アンテナグループ)
21 無線送信処理部
211 高速シンボルインタフェース
212 IFFT処理部(時間領域変換部)
213 ディジタル/アナログ変換器(DAC)
214 変調部
215 高出力増幅器(HPA)
22 無線受信処理部
221 低雑音増幅器(LNA)
222 復調部
223 アナログ/ディジタル変換器(ADC)
224 FFT処理部(周波数領域変換部)
225 FFTタイミング検出ブロック
226 高速シンボルインタフェース
23 アンテナ共用器(方向性結合器)
24−1〜24−M 送受信アンテナ
31 送信ベースバンド処理部(送信系)
311 送信信号(シンボル)生成ブロック
312 パイロットシンボル生成部(Pilot symbol Generator)
313 プリアンブルシンボル生成部(Preamble symbol Generator)
314 I/Qマッピング部
315 OFDMサブキャリア割当部
32 受信ベースバンド処理部(受信系)
321 OFDMサブキャリア分離部
322 プリアンブル・パイロットシンボル抽出部
323 チャネル推定部
324 データチャネル補償部
325 受信信号(シンボル)復調ブロック
33 MAC(Media Access Control)機能ブロック(送受信共用部)
4 無線端末

Claims (10)

  1. 1以上のアンテナを有する1以上の無線ユニットと、
    該無線ユニットで送受信される信号を周波数領域にてベースバンド信号処理する複数のベースバンド処理部と、
    該無線ユニットといずれかの該ベースバンド処理部との間を周波数領域の信号にてインタフェースする接続インタフェースとをそなえて構成されたことを特徴とする、無線通信装置。
  2. 該無線ユニットが、
    該接続インタフェースからの周波数領域の信号を時間領域の信号に変換する時間領域変換部と、
    前記アンテナで受信される時間領域の信号を周波数領域の信号に変換して該接続インタフェースへ出力する周波数領域変換部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載の無線通信装置。
  3. 該時間領域変換部が、逆高速フーリエ変換(IFFT)部により構成されるとともに、該周波数領域変換部が、高速フーリエ変換(FFT)部により構成されたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 2以上の該無線ユニットをそなえ、
    該接続インタフェースが、
    いずれかの該ベースバンド処理部からの信号をいずれかの該無線ユニットへ入力するとともに、複数の該無線ユニットで受信された信号をいずれかの該ベースバンド処理部へ入力するマトリクススイッチ部として構成されたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 該マトリクススイッチ部が、
    いずれかの該ベースバンド処理部からの周波数分割多重された信号を周波数領域で分離して複数の該無線ユニットに分配する周波数分離化機能と、
    複数の該無線ユニットからの各信号を周波数分割多重していずれかの該ベースバンド処理部へ出力する周波数多重化機能とを具備していることを特徴とする、請求項4記載の無線通信装置。
  6. いずれかの該ベースバンド処理部に障害が発生すると、当該障害の発生したベースバンド処理部が処理していた信号を送受信する無線ユニットと、当該障害の発生したベースバンド処理部以外の他のベースバンド処理部とを接続すべく、該接続インタフェースを制御する制御手段をさらにそなえたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  7. 該無線ユニットが、セルラ移動通信システムにおけるセル又はセクタ単位でグループ化されるとともに、
    該マトリクススイッチ部が、
    同一グループに属する無線ユニットからの信号を同じ該ベースバンド処理部へ出力すべく信号経路設定されたことを特徴とする、請求項4又は5に記載の無線通信装置。
  8. 該無線ユニットが、セルラ移動通信システムにおけるセル又はセクタ単位でグループ化されるとともに、
    該マトリクススイッチ部が、
    同一グループに属する複数の無線ユニットからの信号又は異なるグループに属する複数の無線ユニットからの信号を同じ該ベースバンド処理部へ出力すべく信号経路設定されたことを特徴とする、請求項4又は5に記載の無線通信装置。
  9. 該無線ユニットが、異なる複数ユーザの信号が周波数分割多重された信号を送受信すべく構成されるとともに、
    該マトリクススイッチ部が、
    前記複数ユーザの信号を当該ユーザ別に1又は複数の該ベースバンド処理部にて処理すべく信号経路設定されたことを特徴とする、請求項4又は5に記載の無線通信装置。
  10. ベースバンド信号処理を周波数領域にて行なうベースバンド処理装置と接続され、当該ベースバンド処理装置で処理される信号を1以上の送受信アンテナにより送受信する無線ユニットであって、
    該ベースバンド処理装置で前記ベースバンド信号処理された信号を周波数領域の信号のまま受信して時間領域の信号に変換する時間領域変換手段と、
    前記送受信アンテナで受信され該ベースバンド処理部で処理すべき時間領域の信号を周波数領域の信号に変換して出力する周波数領域変換手段とをそなえたことを特徴とする、無線ユニット。
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