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JP2007262480A - 真空成膜装置および成膜方法 - Google Patents

真空成膜装置および成膜方法 Download PDF

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JP2007262480A JP2006088425A JP2006088425A JP2007262480A JP 2007262480 A JP2007262480 A JP 2007262480A JP 2006088425 A JP2006088425 A JP 2006088425A JP 2006088425 A JP2006088425 A JP 2006088425A JP 2007262480 A JP2007262480 A JP 2007262480A
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Yasukuni Iwasaki
安邦 岩崎
Takeshi Kozuka
毅士 古塚
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Shinmaywa Industries Ltd
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Abstract

【課題】プラズマ形成用電極に絶縁材料が堆積した際に、当該電極の導電性の適切な再生を図れる真空成膜装置および成膜方法を提供する。
【解決手段】真空成膜装置100は、減圧空間Pに反応ガスを導く反応ガス供給手段22と、放電プラズマ形成用の電力を減圧空間Pの電極14に給電する電力源VSと、を備え、放電プラズマにより活性化された反応ガスを基に生成してなる絶縁材料が電極14に堆積した場合には、電極14の導電性を再生する導電材料が、電極14の絶縁材料を覆うように堆積する装置である。
【選択図】図2

Description

本発明は、真空成膜装置および成膜方法に係り、更に詳しくは、真空成膜装置のプラズマ形成用電極への絶縁材料堆積による放電プラズマ不安定化を改善する技術に関する。
真空蒸着等の熱エネルギーによる基板への薄膜形成が困難な場合には、他の励起方法を用いて薄膜材料の反応温度を低下させる方法が現在多用されている。放電プラズマによるプラズマCVD法や反応性スパッタリング法がその代表例である。
例えば、プラズマCVD装置においては、薄膜材料(反応ガス)はプラズマ中の荷電粒子(電子)の衝突により活性化されラジカルになり、熱エネルギー励起のみによっては不可能な低温下での反応ガス励起活性種に基づく基板への膜形成が可能になる。
その一方、このようなプラズマCVD法や反応性スパッタリング法を用いた真空成膜装置(以下、「真空装置」と略す)については、反応ガス励起活性種を基にして形成された絶縁材料の堆積によりプラズマ形成用電極が汚染される場合がある。
以下、反応性スパッタリング法を用いたアルミナ(Al23材料)による薄膜形成を例に取り、このような絶縁材料に基づく電極の汚染の概況を説明する。
放電プラズマ中のイオン(例えば、Ar+)をアルミ(Al)ターゲットに給電される電力(電界)に基づいて高速衝突させると、Al原子が酸素ガス雰囲気中の減圧空間に叩き出される。これにより、Al原子が酸素ガスと反応してAl23材料となり、このAl23材料が基板に堆積される。
ところで、スパッタリング用のターゲットに給電される電力は、薄膜堆積レートとの間で概ね比例関係にあることから、ターゲットに対し電力供給を一定に制御する定電力電源が、通常、スパッタリング電源として使用されている。
このため、当該反応性スパッタリング法のAl23薄膜形成の過程において、プラズマ形成用電極(ここではスパッタリング陽極)が、絶縁性のAl23材料により覆われ、Al23材料の堆積度合いに応じてスパッタリング陰極(Alターゲット)とスパッタリング陽極との間の放電抵抗が増加した場合には、放電電流と放電電圧との積に相当する放電電力が一定であることから、放電電流が減少する一方で、放電電圧が上昇する。
そして、スパッタリング電源として直流電源を使用する場合には、スパッタリング陽極へのAl23材料の堆積に連れて、放電電圧が高電圧側にシフトして、異常放電をきたし放電の安定性が損なわれる。更に、スパッタリング陽極が完全にAl23材料により覆われれば(絶縁されれば)、Al23材料の電子チャージアップによりスパッタリング陽極とAlターゲット間の電位差が無くなり、両者間の放電継続が不可能になる。
勿論、交流のRF電源(13.56MHz)を用いれば、スパッタリング陽極が完全にAl23材料により絶縁されても、両者間の放電維持は可能であるが、スパッタリング陽極へのAl23材料の堆積状態遷移に基づく放電状態の変化、例えば放電電圧の高電圧化の懸念は依然として残る。
以上に述べた理由から、スパッタリング陽極が一定レベル以上、絶縁材料に堆積される度に、このような陽極の清掃乃至交換等のメンテナンス作業が、従来からなされている。
また、ここで例示した絶縁材料によるプラズマ形成用電極の汚染問題は、既に知られており、このような電極の絶縁材料汚染改善を図った技術開発が進められている。
例えば、直流放電のプラズマCVDにおいて、プラズマの自己照射熱に基づきCVD電極(陽極)の温度を高め、CVD電極からの絶縁材料の再蒸発を図った真空装置がある(例えば特許文献1参照)。
また、CVD電極板(陽極)を多孔質体に構成することにより、CVD電極板の表面積を増大させ、単位面積当たりのCVD電極板への絶縁材料付着量を少なくして、CVD電極板のメンテナンス交換サイクルの長期化を図った真空装置も提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開平5−214538号公報 特開平7−286276号公報
しかし、特許文献1記載の真空装置の陽極は高温加熱に曝されているとの理由から、当該装置の使用に際して種々の技術的な制約が想定される。例えば、耐熱性の劣る樹脂基板を用いた真空成膜に、特許文献1記載の技術を適用すれば、このような樹脂基板は、高温の陽極の輻射熱により熱ダメージを受ける。
また、真空を破ってバッチ毎に大気開放する装置については、間欠的な陽極へのプラズマ照射に起因して陽極の高温維持が困難であり、仮に可能であったとしても、高温状態の陽極を酸素に曝すと陽極が酸化するという問題が残る。以上のような観点から、特許文献1記載の技術は使いづらい。
また、特許文献2記載の真空装置の陽極は、多孔質体により構成されていることから、真空を破って真空槽を大気開放した場合、次回の真空槽の効率的な排気が、このような多孔質内の表面に付着した残留ガス(例えばH2O分子)により妨げられ、そうなれば、装置の生産性の大幅な低下を招く。
要するに、上記特許文献1および2記載の技術は、その適用範囲が耐熱基板乃至連続成膜装置に限定され、魅力に欠ける。
このため、例えば電極の導電性再生といった、抜本的な手法の見直しによる真空装置の汎用性向上が、早晩望まれるはずであると、本願発明者等は考えている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、プラズマ形成用電極に絶縁材料が堆積した際に、当該電極の導電性の適切な再生を図れる真空成膜装置および成膜方法を提供することを目的とする。
まず、本件発明者等は、単一の真空槽によりスパッタリング成膜およびプラズマ重合成膜の両方を扱える既存の真空装置、例えば、アルミ(Al)金属膜(スパッタリング法)および、HMDSガスを用いたSi系絶縁膜(プラズマ重合法)を基板に連続的に成膜可能な真空装置を活用して、絶縁膜が被膜されたCVD電極の、導電材料としてのAlからなる金属膜による再生の可否を検証した。
この検証は、以下の手順で行われ、本検証により得られた測定結果は、図1に示されている。なおここでは、40kHzの中周波(MF)の定電力電源が使用されている。また、この真空装置の円筒状の真空槽の内壁の、所定の間隔を隔てて配置された2つの帯状の部分が、CVD電極の対として機能する。
図1は、金属膜による再生前と再生後のCVD電極について、横軸にMF電源の電極への電力投入後の経過時間をとり、左縦軸にAr放電電圧をとり、右縦軸にAr放電電力をとって、Ar放電電圧およびAr放電電力の経時変化の一例を示した図である。
まず、HMDSガスを用いたプラズマ重合法により一対のCVD電極(陽極と陰極)に絶縁膜を被膜した。
次に、HMDSガスの導入を止めた後、Arガス放電を実行した際の一対のCVD電極間のAr放電電圧V1およびAr放電電力P1の経時変化を測定した。
このような測定の結果、Ar放電電圧V1は、図1の米印(*)で示す如く、CVD電極への電力投入に同期して略350Vになり、この数値でほぼ安定化した。
なおこの場合のAr放電電力P1は、図1の四角印(□)に示す如く、略3.8kWであった。
次に、HMDSガスを用いたプラズマ重合法を用いて、一対のCVD電極(陽極と陰極)に絶縁膜を再び被膜した。これは、上記Arガス放電によりCVD電極に堆積した絶縁膜を剥ぎ取ったかもしれないという疑念を根本的に無くし、検証の精度を高める趣旨でなされたものである。
次に、HMDSガスと導入を止めた後、CVD電極と別の一対のスパッタリング電極(例えば、Alターゲット陰極板と、陽極として機能する真空槽)に電力を印加して、AlターゲットをArイオン(Ar+)スパッタリングすることにより、CVD電極の絶縁膜を、略50nmの厚みのAl金属膜で被膜した。
次に、Arガス放電を再び実行した際の、一対のCVD電極間のAr放電電圧V2およびAr放電電力P2の経時変化を測定した。
このような測定の結果、Ar放電電圧V2は、図1の丸印(○)に示す如く、CVD電極への電力投入に同期して略250Vになり、この数値でほぼ安定化した。この場合のAr放電電力P2は、図1のひし形(◇)に示す如く、略3.8kWであった。
なお、このAr放電電圧V2の測定時の真空槽内圧力と、上記Ar放電電圧V1の測定時の圧力とが同じような傾向を示して変化することが、適宜の真空計を用いて確認されている。
図1によれば、CVD電極の絶縁膜をAl金属膜で被膜することにより、Ar放電電力P1、P2が一定(3.8kW)の条件下において、Ar放電電圧V1とAr放電電圧V2との差(V1−V2)が略100Vであることが判明した。このようなAr放電電圧V2の低下は、Ar放電電力P1、P2が一定であることから、一対のCVD電極間の放電抵抗の減少を意味しており、このことは、絶縁膜が形成されたCVD電極の導電性の再生を推認させる現象と言える。
このため、本件発明者等は、プラズマ形成用電極に堆積した絶縁材料を覆うように導電材料を更に堆積させれば、電極の導電性を再生できると判断した。
よって本発明は、このような電極の導電性再生という着想を契機にして案出されものであり、本発明の真空成膜装置は、減圧空間に反応ガスを導く反応ガス供給手段と、放電プラズマ形成用の電力を前記減圧空間の電極に給電する電力源と、を備えて構成され、前記放電プラズマにより活性化された反応ガスを基に生成してなる絶縁材料が前記電極に堆積した場合には、前記電極の導電性を再生する導電材料が、前記電極の絶縁材料を覆うように堆積する装置である。
これにより、電極の導電性を再生できるため、真空成膜装置の安定な放電を長期間に亘り持続できる。
特に、真空成膜工程と、電極再生工程とを交互に反復させることにより、電極の清掃乃至交換等のメンテナンスサイクルを大幅に延ばすことが可能になり、ひいては真空成膜装置の生産性を改善でき好適である。
なおここで、前記真空成膜装置の一例は反応性スパッタリングを利用する装置であり、より詳しくは、減圧空間に配置された金属製のスパッタリング用のターゲットと、前記減圧空間に反応ガスを導く反応ガス供給手段と、前記減圧空間に放電ガスを導く放電ガス供給手段と、前記放電ガスを励起する電力を前記減圧空間の前記ターゲットと電極に給電する電力源と、を備えて構成され、放電プラズマにより活性化された反応ガスと、前記放電プラズマによりスパッタリングされたターゲット材料との反応を基に生成してなる絶縁材料が、前記電極に堆積した場合には、前記電極の導電性を再生する導電材料としての前記ターゲット材料が、前記電極の絶縁材料を覆うように堆積する装置である。
また、前記真空成膜装置の他の例は、前記減圧空間に放電プラズマを放出するプラズマガンを備え、前記電極が前記放電プラズマを回収する陽極に相当する装置である。
そしてこの場合、前記放電プラズマが前記減圧空間を輸送される間に、前記放電プラズマをシート状に成形する磁界発生手段を備え、前記シート状の放電プラズマにより活性化された反応ガスを基に生成してなる絶縁材料が前記陽極に堆積した場合には、前記陽極の導電性を再生する導電材料が、前記陽極の絶縁材料を覆うように堆積する装置であっても良い。
前記導電材料からなる導電膜と電極との間の電気接続としては、この導電膜が、前記絶縁材料からなる絶縁膜を介在させた状態において前記電極の導通領域を介して前記電極と電気接続しても良い。
当該電気接続の一形態例は、前記電極は、前記放電プラズマを臨む表面と前記表面に略直交する側面とを有してなり、前記電極の側面が前記導通領域として機能するものである。なおこの場合、前記電極の側面への導電膜形成に、スパッタリング法等のターゲット材料の回り込み現象を利用しても良い。
また、当該電気接続の他の形態例は、前記電極に対して進退可能に構成された前記電極の遮蔽部材を備えて構成され、前記絶縁材料が前記電極に堆積する間、前記遮蔽部材の進入により、前記遮蔽部材により遮蔽された前記電極の部分が前記導通領域として機能するものである。
更に、当該電気接続の更なる他の形態例は、島状の前記絶縁膜の間にある前記電極の露出部が前記導通領域として機能するものである。
本発明の成膜方法は、減圧空間に反応ガスを導き、前記減圧空間の電極に放電プラズマ形成用の電力を給電し、前記放電プラズマにより活性化された反応ガスを基に生成してなる絶縁材料を前記減圧空間内の基板に堆積させ、前記絶縁材料が前記電極に堆積した場合には、前記減圧空間への前記反応ガスの導入を止めた後、前記電極の導電性を再生する導電材料を、前記電極の絶縁材料を覆うように堆積させる方法である。
これにより、電極の導電性を再生できるため、真空成膜装置の安定な放電を長期間に亘り持続できる。
特に、真空成膜工程と、電極再生工程とを交互に反復させることにより、電極の清掃乃至交換等のメンテナンスサイクルを大幅に延ばすことが可能になり、ひいては真空成膜装置の生産性を改善でき好適である。
なおここで、前記成膜方法の一例は反応性スパッタリングによる成膜方法であり、より詳しくは、減圧空間に放電ガスおよび反応ガスを導き、前記放電ガスを励起する電力を、前記減圧空間のターゲットおよび電極に給電し、前記放電プラズマにより活性化された反応ガスと、前記放電プラズマによりスパッタリングされたターゲット材料との反応を基に生成してなる絶縁材料を前記減圧空間内の基板に堆積させ、前記絶縁材料が前記電極に堆積した場合には、前記減圧空間への前記反応ガス導入を止めた後、前記電極の導電性を再生する導電材料としての前記ターゲット材料を、前記電極の絶縁材料を覆うように堆積させる方法である。
本発明によれば、プラズマ形成用電極に絶縁材料が堆積した際に、当該電極の導電性の適切な再生を図れる真空成膜装置および成膜方法が得られる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明の実施の形態の反応性スパッタリング装置の一構成例を示した概略図である。
本実施の形態の反応性スパッタリング装置100(真空成膜装置)は、主として、減圧空間P(以下、「内部P」と略す)を有する真空槽10と、この真空槽10の壁部の開口(不図示)を介して真空槽10の内部Pを真空引きする真空ポンプ(不図示)と、真空槽10の内部Pに放電ガスとしてのアルゴンガス(Arガス)を導く放電ガス供給手段22(例えば放電ガス供給元弁)と、真空槽10の内部Pに反応ガスとしての酸素ガス(O2ガス)を導く反応ガス供給手段23(例えば反応ガス供給元弁)と、を備える。
また、真空槽10の内部Pには、アルミ金属(Al)からなる板状のターゲット13と、金属製のスパッタリング陽極用の板状の電極14とが、基板12を挟むようにして互いに対向するように配置されている。
酸素ガスを真空槽10内に導く真空槽10の側壁部の開口は、基板12とターゲット13との間の基板12寄りに位置し、Arガスを真空槽10内に導く真空槽10の側壁部の開口は、基板12とターゲット13との間のターゲット13寄りに位置している。
なお、ターゲット13の裏面に、複数の磁石からなる磁界発生手段(不図示)が配置され、これらの磁石の作る磁力線により、ターゲット13の表面近傍に所定の漏れ磁界が形成されている。
このターゲット13は、基板12に被膜させる薄膜の母材であり、放電プラズマ中のイオン(Ar+)を引き付ける電界を形成する目的で、直流の定電力電源VSより陰極になるように、一定の電力を供給されている。なお電極14が、定電力電源VSの陽極側に接続されている。
そして、ターゲット13のスパッタリングの過程において、放電プラズマ閉じ込め用のトンネル状の漏れ磁界と電界とを直交させることによるArガス放電(マグネトロン放電)に基づき、ターゲット13の表面付近に多数の荷電粒子(Ar+および電子)からなる高密度の放電プラズマが形成される。
このAr+は、定電力電源VSからターゲット13に印加された定電力の電界に基づきターゲット13に引き付けられる。これにより、ターゲット13の構成原子(ここではAl原子)が、Ar+の衝突エネルギーによりターゲット13の表面から叩き出される。一方、叩き出されたAl原子は、放電プラズマにより活性化されたO2ガスと反応した後、Al23材料(絶縁材料)となる。このAl23材料が基板12に堆積される。
なおここでは、ターゲット13としてAl金属を選び、反応ガスとしてO2ガスを選んで、Al23材料を基板に堆積する例を述べたが、ターゲット材料や反応ガス種はこれに限定されない。
例えば、ターゲット材料としてシリコン(Si)を選び、反応ガスとして酸素ガス(O2ガス)を選んで、基板に二酸化珪素(SiO2)を堆積して良い。
次に、本実施の形態の反応性スパッタリング装置の動作について図面を参照して説明する。
図3は、本実施の形態の反応性スパッタリング装置の動作の一例を説明する図である。図3(a)は、反応性スパッタリング工程(真空成膜工程)中の装置内部の様子を示した図である。図3(b)は、電極再生工程(金属スパッタリング工程)中の装置内部の様子を示した図である。
図3(a)の反応性スパッタリング工程によれば、真空槽10の内部Pには、放電ガス供給手段22を開いてArガスが導かれるとともに、反応ガス供給手段23を開いてO2ガスが導かれている。
この状態で、Arガスを励起(電離)する電力が、定電力電源VSからターゲット13および電極14に給電される。これにより、Ar+と電子からなる放電プラズマにより活性化されたO2ガスと、この放電プラズマ中のAr+によりスパッタリングされたAl原子との反応を基にして形成されたAl23材料が、ターゲット13に対向する基板12の表面に堆積される。
そして、このようなAl23材料が、基板12の裏面側(ターゲット13に対向する面と反対側)に対向する電極14の表面に所定の厚み以上の絶縁膜30として堆積した場合には、上述のとおり、放電の安定性が損なわれる。このため、図3(b)に示した電極再生工程が、以下に述べる如く、実行される。
図3(b)の電極再生工程では、反応ガス供給手段23を閉じて真空槽10の内部Pへの反応ガス導入が止められ、基板12が、真空槽10の内部Pから取り除かれている。
この状態で、Arガスを励起(電離)する電力が、定電力電源VSからターゲット13および電極14に給電される。これにより、放電プラズマ中のAr+によりスパッタリングされたAl原子が、電極14の絶縁膜30を被膜する導電性金属膜31(導電膜)を形成するよう堆積され、電極14の導電性が再生される。
本実施の形態では、スパッタリング陽極としての電極14の導電性再生技術を述べた。その一方で、スパッタリング陰極(ターゲット13)に、絶縁材料が堆積しても、このような絶縁材料は、ターゲット材料とともにAr+によりスパッタリングされ、その結果として、ターゲット13の絶縁材料堆積による問題が顕在化する可能性は低い。なおここでは詳細な説明を省くが、プラズマCVD装置のCVD電極については、陽電極および陰電極とも、以上に述べた絶縁材料堆積に配慮する必要がある。
ところで、この金属膜31をスパッタリング陽極として適切に機能させるには、絶縁膜30が介在した金属膜31と電極14との間の電気接続(導通)を適切に図る必要がある。以下、金属膜31と電極14との間の電気接続例について述べる。
金属膜31と電極14との間の電気接続の具体例は、絶縁膜30の電極14への形成状態に依存して、各種の形態に分類される。
図4は、金属膜と電極との間の電気接続の一形態例を説明する図である。
図4(a)に示す如く、絶縁膜30が、放電プラズマを臨む電極14の表面に主として形成される形態であれば、この表面に直交する電極14の側面は、絶縁膜30に被膜されておらず、金属膜31との電気接続をとる電極14の導通領域Cとして機能し得る。
すなわち、図4(b)に示す如く、例えばスパッタリングされたAl原子の回り込み現象を利用して、Al原子からなる金属膜31が電極14の表面の絶縁膜30と電極14の側面とを被膜して形成され、金属膜31と電極14との間の電気接続(導通)を、電極14の側面を介して図ることが可能になり、金属膜31に定電力電源VSの電力を適切に給電できる。
なお、金属膜31を形成する専用の薄膜形成手段(例えば、真空蒸着源)を用いて、電極14の側面に向いた方向に金属原子を飛散させるといった金属膜形成方法を用いても良い。
図5は、金属膜と電極との間の電気接続の他の形態例を説明する図である。
図5(a)に示す如く、絶縁膜30が、放電プラズマを臨む電極14の表面の他、この表面に直交する側面にも回り込むように形成される形態であれば、電極14の表面の部分40に対し、適宜のアクチュエータ(不図示)により進退可能に構成された遮蔽部材41を備える必要がある。
そうすれば、Al23材料が電極14に堆積する間、図5(a)に示す如く、遮蔽部材41が、電極14の表面の部分40を遮蔽するように進入して、この箇所のAl23材料堆積が防止され、電極14の表面の部分40に対応する電極14の表面が露出した状態に維持される。その結果、この部分40が、金属膜31との電気接続をとる電極14の導通領域Cとして機能し得る。
すなわち、図5(b)に示す如く、Al原子が電極14の表面の絶縁膜30を覆うように堆積する間、遮蔽部材41が電極14の表面の部分40から退避し、この部分40を介してAl原子からなる金属膜31と電極14との間の電気接続が図れ、金属膜31に定電力電源VSの電力を適切に給電できる。
図6は、金属膜と電極との間の電気接続の更なる他の形態例を説明する図である。
図6(a)に示す如く、放電プラズマを臨む電極14の表面に絶縁膜30が島状に形成される形態であれば、島状の絶縁膜30の間にある電極14の露出部50が、金属膜31との電気接続をとる電極14の導通領域Cとして機能し得る。
すなわち、図6(b)に示す如く、Al原子からなる金属膜31が、電極14の表面の絶縁膜30と電極14の露出部50とを被膜して形成され、金属膜31と電極14との間の電気接続を、露出部50を介して図ることが可能になり、金属膜31に定電力電源VSの電力を適切に給電できる。
以上に述べた本実施の形態の反応性スパッタリング装置100によれば、真空槽10の内部Pに配置されたターゲット13と、真空槽10内にO2ガスを導く反応ガス供給手段23と、真空槽10内にArガスを導く放電ガス供給手段22と、Arガスを励起(電離)する電力をターゲット13と電極14に給電する定電力電源VSと、を備えて構成され、Arガス放電プラズマにより活性化されたO2ガスと、この放電プラズマによりスパッタリングされたAl原子との反応を基にして形成されるAl23材料が、電極14に堆積した場合には、図3(a)に示した反応性スパッタリング工程から図3(b)に示した電極再生工程に移行して、電極14の導電性を再生する導電材料としてのAl原子が、電極14のAl23材料を覆うように堆積する。
このようにして電極14の導電性を再生できるため、反応性スパッタリング装置100の安定な放電を長期間に亘り持続できる。
特に、図3(a)に示した反応性スパッタリング工程と、図3(b)に示した電極再生工程とを交互に反復させることにより、スパッタリング陽極としての電極14の清掃乃至交換等のメンテナンスサイクルを大幅に延ばすことが可能になり、ひいては反応性スパッタリング装置100の生産性を改善でき好適である。
〔変形例〕
ここまで、スパッタリング電極の導電性再生技術を説明した。しかしここに述べた技術は、スパッタリング電極への適用に限定されるものではなく、プラズマ形成用電極を備えて、絶縁材料を堆積する真空成膜装置であれば本技術を適用する価値がある。
例えば、CVD電極を備えたプラズマCVD装置であっても、本技術を適用できる。
また、本技術を適用した真空成膜装置の他の例は、放電プラズマを高密度に生成するプラズマガン(不図示)を備えた装置である。そして、この場合、放電プラズマを回収するプラズマガンの陽極は、本実施の形態で述べたスパッタリング電極と同様に絶縁材料により汚染される場合がある。
例えば、放電プラズマが真空槽内の減圧空間を輸送される間に、この放電プラズマをシート状に広げる磁界発生手段(不図示)を備えて構成され、このプラズマガンの陰極と陽極との間に、適宜の直流電源に基づく低電圧かつ大電流のアーク放電により、高密度の放電を可能にするシートプラズマ成膜装置に、本実施の形態で述べた導電性再生技術が適用できる。すなわち、シートプラズマ成膜装置の真空槽内で、シート状プラズマ中の放電ガスイオン(例えばAr+)用いた反応性スパッタリングやプラズマCVDを実行すれば、シート状プラズマを回収するプラズマガンの陽極には、シート状プラズマにより活性化された反応ガスを基に生成してなる絶縁材料が堆積する場合がある。
本発明による真空成膜装置および成膜方法は、例えば、反応性スパッタリング法やCVD法によって絶縁材料を基板に堆積する装置に利用できる。
金属膜による再生前と再生後のCVD電極について、横軸にMF電源による電極への電力投入後の経過時間をとり、左縦軸にAr放電電圧をとり、右縦軸にAr放電電力をとって、Ar放電電圧およびAr放電電力の経時変化の一例を示した図である。 本発明の実施の形態の反応性スパッタリング装置の一構成例を示した概略図である。 本実施の形態の反応性スパッタリング装置の動作の一例を説明する図である。 金属膜と電極との間の電気接続の一形態例を説明する図である。 金属膜と電極との間の電気接続の他の形態例を説明する図である。 金属膜と電極との間の電気接続の更なる他の形態例を説明する図である。
符号の説明
10 真空槽
12 基板
13 ターゲット
14 電極
22 放電ガス供給手段
23 反応ガス供給手段
30 絶縁膜
31 金属膜
40 電極の表面の部分
41 遮蔽部材
50 露出部
100 反応性スパッタリング装置
V1、V2 Ar放電電圧
P 減圧空間
P1、P2 Ar放電電力
VS 定電力電源

Claims (10)

  1. 減圧空間に反応ガスを導く反応ガス供給手段と、
    放電プラズマ形成用の電力を前記減圧空間の電極に給電する電力源と、
    を備え、
    前記放電プラズマにより活性化された反応ガスを基に生成してなる絶縁材料が前記電極に堆積した場合には、前記電極の導電性を再生する導電材料が、前記電極の絶縁材料を覆うように堆積する、真空成膜装置。
  2. 減圧空間に配置された金属製のスパッタリング用のターゲットと、
    前記減圧空間に反応ガスを導く反応ガス供給手段と、
    前記減圧空間に放電ガスを導く放電ガス供給手段と、
    前記放電ガスを励起する電力を前記減圧空間の前記ターゲットと電極に給電する電力源と、
    を備え、
    放電プラズマにより活性化された反応ガスと前記放電プラズマによりスパッタリングされたターゲット材料との反応を基に生成してなる絶縁材料が、前記電極に堆積した場合には、前記電極の導電性を再生する導電材料としての前記ターゲット材料が、前記電極の絶縁材料を覆うように堆積する、真空成膜装置。
  3. 前記減圧空間に前記放電プラズマを放出するプラズマガンを備え、
    前記電極が前記放電プラズマを回収する陽極である、請求項1記載の真空成膜装置。
  4. 前記放電プラズマが前記減圧空間を輸送される間に、前記放電プラズマをシート状に成形する磁界発生手段を備え、
    前記シート状の放電プラズマにより活性化された反応ガスを基に生成してなる絶縁材料が前記陽極に堆積した場合には、前記陽極の導電性を再生する導電材料が、前記陽極の絶縁材料を覆うように堆積する、請求項3記載の真空成膜装置。
  5. 前記導電材料からなる導電膜は、前記絶縁材料からなる絶縁膜を介在させた状態において前記電極の導通領域を介して前記電極と電気接続する、請求項1乃至4の何れかに記載の真空成膜装置。
  6. 前記電極は、前記放電プラズマを臨む表面と前記表面に略直交する側面とを有してなり、前記電極の側面が前記導通領域として機能する、請求項5記載の真空成膜装置。
  7. 前記電極に対して進退可能に構成された前記電極の遮蔽部材を備え、
    前記絶縁材料が前記電極に堆積する間、前記遮蔽部材の進入により、前記遮蔽部材により遮蔽された前記電極の部分が前記導通領域として機能する、請求項5記載の真空成膜装置。
  8. 島状の前記絶縁膜の間にある前記電極の露出部が前記導通領域として機能する、請求項5記載の真空成膜装置。
  9. 減圧空間に反応ガスを導き、
    前記減圧空間の電極に放電プラズマ形成用の電力を給電し、
    前記放電プラズマにより活性化された反応ガスを基に生成してなる絶縁材料を、前記減圧空間内の基板に堆積させ、
    前記絶縁材料が前記電極に堆積した場合には、前記減圧空間への前記反応ガスの導入を止めた後、前記電極の導電性を再生する導電材料を、前記電極の絶縁材料を覆うように堆積させる、成膜方法。
  10. 減圧空間に放電ガスおよび反応ガスを導き、
    前記放電ガスを励起する電力を、前記減圧空間のターゲットおよび電極に給電し、
    前記放電プラズマにより活性化された反応ガスと、前記放電プラズマによりスパッタリングされたターゲット材料との反応を基に生成してなる絶縁材料を、前記減圧空間内の基板に堆積させ、
    前記絶縁材料が前記電極に堆積した場合には、前記減圧空間への前記反応ガス導入を止めた後、前記電極の導電性を再生する導電材料としての前記ターゲット材料を、前記電極の絶縁材料を覆うように堆積させる、成膜方法。
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JP2011127168A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Shimadzu Corp プラズマcvd装置

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