JP2007246039A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コーナーを走行する際に車両の減速制御を行う車両用駆動力制御装置であって、減速度の過不足を抑制可能な車両用駆動力制御装置を提供する。
【解決手段】車両の前方のコーナーを検出する手段(S30)と、前記コーナーの曲がり度合いに基づいて、第1の目標減速度を設定する第1目標減速度設定手段(S40)と、前記コーナーを前記車両が通過するために必要となる減速度を第2目標減速度として算出する第2目標減速度算出手段(S50)と、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度に基づいて、最終目標減速度を設定する最終目標減速度設定手段(S60)と、前記最終目標減速度に基づいて、前記車両の駆動力を制御する駆動力制御部(S70)とを備えている。前記最終目標減速度設定手段は、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度の中でより減速度が大きい方を最終目標減速度として選択することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】車両の前方のコーナーを検出する手段(S30)と、前記コーナーの曲がり度合いに基づいて、第1の目標減速度を設定する第1目標減速度設定手段(S40)と、前記コーナーを前記車両が通過するために必要となる減速度を第2目標減速度として算出する第2目標減速度算出手段(S50)と、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度に基づいて、最終目標減速度を設定する最終目標減速度設定手段(S60)と、前記最終目標減速度に基づいて、前記車両の駆動力を制御する駆動力制御部(S70)とを備えている。前記最終目標減速度設定手段は、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度の中でより減速度が大きい方を最終目標減速度として選択することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用駆動力制御装置に関し、特に、車両前方のコーナーに基づいて、車両の駆動力を制御する車両用駆動力制御装置に関する。
車両前方のコーナーに基づいて、車両の駆動力を制御する車両用駆動力制御装置が知られている。特開平10−184877号公報(特許文献1)には、車両の走行経路の道路状況を検出するナビゲーションシステムと、走行経路の道路状況に基づいて制御される有段式の自動変速機とを備えた制御装置において、走行経路に存在するコーナーを検出する減速要求箇所検出手段と、コーナーに対応する目標車速を演算する目標車速演算手段と、車両の車速を目標車速に到達させるための減速度が所定値以上か否かを判断する減速度判断手段と、減速度が所定値以上と判断された場合に自動変速機をダウンシフトさせる変速制御手段とを備えた車両用駆動力制御装置が開示されている。
コーナー手前での運転者の減速意図を検出して自動変速機の変速を行い、車両の減速制御を行うものにおいて、変速先の変速段の求め方として、以下の2つの方法が知られている。
(1)コーナーの曲がり度合い(半径、曲率、変位角など)の1変数、又は、コーナーの曲がり度合いと道路勾配の2変数のみに基づいて、規制変速段を決定する。
(2)コーナーを通過するために必要となる減速度(以下、必要減速度)を算出する。必要減速度は、例えば、コーナーの曲がり度合いとコーナーまでの距離と車速と旋回時の目標横Gに基づいて算出される。
(1)コーナーの曲がり度合い(半径、曲率、変位角など)の1変数、又は、コーナーの曲がり度合いと道路勾配の2変数のみに基づいて、規制変速段を決定する。
(2)コーナーを通過するために必要となる減速度(以下、必要減速度)を算出する。必要減速度は、例えば、コーナーの曲がり度合いとコーナーまでの距離と車速と旋回時の目標横Gに基づいて算出される。
車両前方のコーナーに基づいて、車両の駆動力を制御する車両用駆動力制御装置において、より適切な減速度が付与されることが望まれている。ここで、上記(1)の方法では、コーナーの曲がり度合い(又は、コーナーの曲がり度合い及び道路勾配)が同じコーナーに対しては、アクセルオフ位置(減速制御開始位置、コーナーからの距離)や車速によって本来変わるべき減速度(変速段)が変わらない。そのため、各状況によって減速度の過不足が生じる。
一方、上記(2)の方法において、必要減速度の算出に用いる旋回時の目標横Gは、本来、運転指向によって異なる値に設定すべきであるが、運転指向の推定は難しいため、現状では平均的な固定値を用いている。図12に示すように、本来、運転指向が通常走行指向である場合には、スポーツ走行指向である場合に比べて、旋回時の目標横G701は小さくすべきであり、この場合、旋回車速V1702が低くなることから目標減速度703は大きな値に設定すべきである。これに対して、旋回時の目標横Gとして、上記のように、運転指向に関わらす平均的な固定値を用いると、運転指向が通常走行指向である場合には、運転者は、減速度不足と感じることがある。逆に、運転指向がスポーツ走行指向である場合には、運転者は減速度を過多と感じ、おせっかい感が出る場合がある。通常は、スポーツ走行指向である運転者におせっかい感を与えないようにするために、旋回横Gは、スポーツ走行指向寄りの値に設定されている。そのため、通常走行指向において、運転者は減速度不足と感じる傾向にある。
本発明の目的は、コーナーを走行する際に車両の減速制御を行う車両用駆動力制御装置であって、減速度の過不足を抑制可能な車両用駆動力制御装置を提供することである。
本発明の車両用駆動力制御装置は、車両の前方のコーナーを検出する手段と、前記コーナーの曲がり度合いに基づいて、第1の目標減速度を設定する第1目標減速度設定手段と、前記コーナーを前記車両が通過するために必要となる減速度を第2目標減速度として算出する第2目標減速度算出手段と、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度に基づいて、最終目標減速度を設定する最終目標減速度設定手段と、前記最終目標減速度に基づいて、前記車両の駆動力を制御する駆動力制御部とを備えている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記最終目標減速度設定手段は、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度の中でより減速度が大きい方を最終目標減速度として選択することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記最終目標減速度設定手段は、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度の中でより減速度が大きい方を最終目標減速度として選択するか、前記第2目標減速度を前記最終目標減速度とするかを、前記コーナーの曲がり度合いに基づいて決定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記最終目標減速度設定手段は、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度の平均値に基づいて、前記最終目標減速度を設定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記第1目標減速度設定手段は、前記コーナーの曲がり度合いの1変数、又は、コーナーの曲がり度合いと道路勾配の2変数のみに基づいて、前記第1目標減速度を設定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記第2目標減速度算出手段は、前記コーナーの曲がり度合いと、前記車両の前記コーナーまでの距離と、前記車両の車速と、前記車両の前記コーナーの旋回時の目標横Gに基づいて、前記第2目標減速度を算出することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置によれば、減速度の過不足の抑制が可能となる。
以下、本発明の車両用駆動力制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図10を参照して、第1実施形態について説明する。
図1から図10を参照して、第1実施形態について説明する。
本実施形態の車両用駆動力制御装置は、車両の前方のコーナーを検出する手段(後述する図1のS30)と、前記コーナーの曲がり度合いに基づいて、第1の目標減速度を設定する第1目標減速度設定手段(S40)と、前記コーナーを前記車両が通過するために必要となる減速度を第2目標減速度として算出する第2目標減速度算出手段(S50)と、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度に基づいて、最終目標減速度を設定する最終目標減速度設定手段(S60)と、前記最終目標減速度に基づいて、前記車両の駆動力を制御する駆動力制御部(S70)とを備えている。
本実施形態の車両用駆動力制御装置において、前記最終目標減速度設定手段は、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度の中でより減速度が大きい方を最終目標減速度として選択することを特徴としている。
本実施形態の車両用駆動力制御装置において、前記最終目標減速度設定手段は、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度の中でより減速度が大きい方を最終目標減速度として選択するか、前記第2目標減速度を前記最終目標減速度とするかを、前記コーナーの曲がり度合いに基づいて決定することを特徴としている。
本実施形態の構成としては、以下に詳述するように、車両前方の道路形状情報(コーナーの曲がり度合い、自車からコーナーまでの距離)を検出する手段と、自車の減速度を制御可能な自動変速機などの減速装置と、少なくともコーナーの曲がり度合いに基づいて第1目標変速段(N1)を設定する第1目標変速段設定手段と、コーナーを通過するために算出された必要減速度に基づいて第2の目標変速段(N2)を設定する第2目標変速段設定手段と、第1の目標変速段(N1)と第2の目標変速段(N2)のうち減速度が大きい方を最終目標変速段(N)として決定する最終目標変速段設定手段と、最終目標変速段(N)に基づいて変速制御する手段とを備えている。
図2において、符号10は有段の自動変速機、40はエンジン、200はブレーキ装置である。自動変速機10は、電磁弁121a、121b、121cへの通電/非通電により油圧が制御されて5段変速が可能である。図2では、3つの電磁弁121a、121b、121cが図示されるが、電磁弁の数は3に限定されない。電磁弁121a、121b、121cは、制御回路130からの信号によって駆動される。
スロットル開度センサ114は、エンジン40の吸気通路41内に配置されたスロットルバルブ43の開度を検出する。エンジン回転数センサ116は、エンジン40の回転数を検出する。車速センサ122は、車速に比例する自動変速機10の出力軸120cの回転数を検出する。シフトポジションセンサ123は、シフトポジションを検出する。パターンセレクトスイッチ117は、変速パターンを指示する際に使用される。加速度センサ90は、車両の減速度(減速加速度)を検出する。
ナビゲーションシステム装置95は、自車両を所定の目的地に誘導することを基本的な機能としており、演算処理装置と、車両の走行に必要な情報(地図、直線路、カーブ、登降坂、高速道路など)が記憶された情報記憶媒体と、自立航法により自車両の現在位置や道路状況を検出し、地磁気センサやジャイロコンパス、ステアリングセンサを含む第1情報検出装置と、電波航法により自車両の現在位置、道路状況などを検出するためのもので、GPSアンテナやGPS受信機などを含む第2情報検出装置等を備えている。
制御回路130は、スロットル開度センサ114、エンジン回転数センサ116、車速センサ122、シフトポジションセンサ123、加速度センサ90の各検出結果を示す信号を入力し、また、パターンセレクトスイッチ117のスイッチング状態を示す信号を入力し、また、ナビゲーションシステム装置95からの信号を入力する。
制御回路130は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU131、RAM132、ROM133、入力ポート134、出力ポート135、及びコモンバス136を備えている。入力ポート134には、上述の各センサ114、116、123、90からの信号、上述のスイッチ117からの信号、ナビゲーションシステム装置95からの信号が入力される。出力ポート135には、電磁弁駆動部138a、138b、138c、及びブレーキ制御回路230へのブレーキ制動力信号線L1が接続されている。ブレーキ制動力信号線L1では、ブレーキ制動力信号SG1が伝達される。
道路勾配計測・推定部118は、CPU131の一部として設けられることができる。ここで、道路勾配計測・推定部118による道路勾配の計測・推定の具体的方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜採用することができる。例えば、道路勾配計測・推定部118は、加速度センサ90により検出された加速度に基づいて、道路勾配を計測又は推定するものであることができる。また、道路勾配計測・推定部118は、平坦路での加速度を予めROM133に記憶させておき、実際に加速度センサ90により検出した加速度と比較して道路勾配を求めるものであることができる。さらに、道路勾配計測・推定部118は、上記ナビ情報から道路勾配の情報を入手するものであることができる。
ROM133には、予め図1のフローチャートに示す動作(制御ステップ)が記述されたプログラム及び各種マップが格納されているとともに、変速制御の動作(図示せず)が格納されている。制御回路130は、入力した各種制御条件に基づいて、自動変速機10の変速を行う。
ブレーキ装置200は、制御回路130からブレーキ制動力信号SG1を入力するブレーキ制御回路230によって制御されて、車両を制動する。ブレーキ装置200は、油圧制御回路220と、車両の車輪204、205、206、207に各々設けられる制動装置208、209、210、211とを備えている。各制動装置208、209、210、211は、油圧制御回路220によって制動油圧が制御されることにより、対応する車輪204、205、206、207の制動力を制御する。油圧制御回路220は、ブレーキ制御回路230により、制御される。
油圧制御回路220は、ブレーキ制御信号SG2に基づいて、各制動装置208、209、210、211に供給する制動油圧を制御することで、ブレーキ制御を行う。ブレーキ制御信号SG2は、ブレーキ制動力信号SG1に基づいて、ブレーキ制御回路230により生成される。ブレーキ制動力信号SG1は、自動変速機10の制御回路130から出力され、ブレーキ制御回路230に入力される。ブレーキ制御の際に車両に与えられるブレーキ力は、ブレーキ制動力信号SG1に含まれる各種データに基づいてブレーキ制御回路230により生成される、ブレーキ制御信号SG2によって定められる。
ブレーキ制御回路230は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU231、RAM232、ROM233、入力ポート234、出力ポート235、及びコモンバス236を備えている。出力ポート235には、油圧制御回路220が接続されている。ROM233には、ブレーキ制動力信号SG1に含まれる各種データに基づいて、ブレーキ制御信号SG2を生成する際の動作が格納されている。ブレーキ制御回路230は、入力した各制御条件に基づいて、ブレーキ装置200の制御(ブレーキ制御)を行う。
次に、図1を参照して、第1実施形態の動作について説明する。
[ステップS10]
ステップS10では、制御回路130により、スロットル開度センサ114からの信号に基づいて、アクセルがOFFの状態(全閉)か否かが判定される。ステップS10の結果、アクセルがOFFの状態であると判定されれば、ステップS20に進む。アクセルが全閉である場合(ステップS10−Y)に、運転者に減速の意図があると判断されて、本実施形態の減速制御が行われる。一方、アクセルがOFFの状態であると判定されなければ、ステップS150に進む。
ステップS10では、制御回路130により、スロットル開度センサ114からの信号に基づいて、アクセルがOFFの状態(全閉)か否かが判定される。ステップS10の結果、アクセルがOFFの状態であると判定されれば、ステップS20に進む。アクセルが全閉である場合(ステップS10−Y)に、運転者に減速の意図があると判断されて、本実施形態の減速制御が行われる。一方、アクセルがOFFの状態であると判定されなければ、ステップS150に進む。
[ステップS20]
ステップS20では、制御回路130により、フラグFがチェックされる。その結果、フラグFが0であればステップS30に進み、フラグFが1であればステップS80に進み、フラグFが2であればステップS100に進む。本制御フローが実行されたときに、最初は、フラグFが0であるので、ステップS30に進む。
ステップS20では、制御回路130により、フラグFがチェックされる。その結果、フラグFが0であればステップS30に進み、フラグFが1であればステップS80に進み、フラグFが2であればステップS100に進む。本制御フローが実行されたときに、最初は、フラグFが0であるので、ステップS30に進む。
[ステップS30]
ステップS30では、制御回路130により、車両前方のコーナーに対応した減速制御(コーナー制御)の要否が判定される。その判定の結果、コーナー制御が必要と判定された場合(ステップS30−Y)には、ステップS40に進み、一方、コーナー制御が必要と判定されない場合(ステップS30−N)には、本制御フローはリターンされる。このステップS30については、図3から図6を参照して、説明する。
ステップS30では、制御回路130により、車両前方のコーナーに対応した減速制御(コーナー制御)の要否が判定される。その判定の結果、コーナー制御が必要と判定された場合(ステップS30−Y)には、ステップS40に進み、一方、コーナー制御が必要と判定されない場合(ステップS30−N)には、本制御フローはリターンされる。このステップS30については、図3から図6を参照して、説明する。
図3には、制御実施境界線Lc、必要減速度401、目標旋回車速Vreq、道路形状上面視、アクセルがOFF(アクセル開度が全閉)とされた地点P1〜P3、旋回判定が行われた地点が示されている。
図3において、縦軸は車速、横軸は距離を示しており、車両の先方のコーナー402は、地点bから地点dに存在している。従来は、例えば制御実施境界線Lcに基づいて、コーナー制御の要否が判定されていた。その判定では、図3において、現在の車速とコーナー402の入口bまでの距離との関係で、運転者の減速意図が検出された地点が、制御実施境界線Lcよりも上方に位置すれば、コーナー制御が必要と判定され、制御実施境界線Lcよりも下方に位置すれば、コーナー制御は不要と判定される。
コーナー402を予め設定された目標横G(目標横加速度、上記旋回時横G)で旋回するために、コーナー402の入口bから所定量手前にオフセットされた地点aにおいて、コーナー402の半径(又は曲率)R405に対応した、目標旋回車速Vreqにまで減速されている必要がある。上記において、目標横Gとは、車両がコーナー402を旋回するに当たってどの位の横Gで旋回すべきかを示す目標値であって、予め設定された0.3〜0.4Gの値である。
符号401−1は、図3において、車速及びコーナー402までの距離が符号P1の位置にあるときの必要減速度を示し、符号401−2は、車速及びコーナー402までの距離が符号P2の位置にあるときの必要減速度を示している。必要減速度401は、現在の車速がVである車両がコーナー402の入口bの手前の地点a(地点aよりもコーナー402側で運転者の減速意図が検出された場合には入口b、以下同様)において目標旋回車速Vreqになるために必要な減速度(必要減速度:コーナー制御において車両に作用させるべき目標減速度)を示している。
制御実施境界線Lcは、現在の車速とコーナー402の入口bの手前の地点a(又は入口b)までの距離との関係で、必要減速度401が、予め設定された通常制動による減速度を超える値となる範囲に対応した線である。換言すれば、制御実施境界線Lcは、必要減速度401として、予め設定された通常制動による減速度を超えた減速度が車両に作用しない限り、コーナー402の入口bの手前の地点a(又は入口b)において目標旋回車速Vreqに到達できない(コーナー402を目標横Gで旋回できない)範囲に対応した線である。即ち、制御実施境界線Lcよりも上方に位置する場合には、コーナー402の入口bの手前の地点a(又は入口b)において目標旋回車速Vreqに到達するためには、予め設定された通常制動による減速度を超えた減速度が車両に作用することが必要である。
そこで、運転者の減速意図が検出された地点が、制御実施境界線Lcよりも上方に位置する場合には、コーナー制御が実行されて、減速度の増大によって、運転者によるブレーキの操作量がなくても、ないしは操作量が相対的に小さくても(フットブレーキを少ししか踏まなくても)、コーナー402の入口bの手前の地点a(又は入口b)において目標旋回車速Vreqに到達できるようにしている。
図4は、車両の現在位置からコーナー402の入口bの手前の地点a(又は入口b)までの距離Lと、上記式2に従って求めた必要減速度Greqxとの関係を示している。上記式2によれば、距離Lの項が分母にあることから、たとえ現在の車速Vが目標旋回車速Vreqを僅かにオーバーしているに過ぎない場合であっても、図4に示すように、距離Lが小さいと、必要減速度Greqxは無限大に近づく。そのため、距離Lが小さい領域では、必要減速度Greqxは、必ず、予め設定された通常制動による減速度を超える値となるため、制御実施境界線Lcよりも上方に位置することになる。
このように、必要減速度Greqxが上記傾向を持つことから、距離Lが小さい領域では、運転者の減速意図が検出された地点の車速が、目標旋回車速Vreqを僅かに上回るに過ぎない場合であっても、必ず、制御実施境界線Lcよりも上方に位置することになり、コーナー制御が実施される。しかし、実際には、車速が目標旋回車速Vreqを僅かに上回るに過ぎない場合には、コーナー制御は不要であり、コーナー制御が行なわれると、運転者に違和感を与える。
上記のように、距離Lが小さい領域では、車速が目標旋回車速Vreqを僅かに上回るに過ぎない(従って、減速をそれほど必要としない)場合(例えば図3の符号P3の点)であっても、運転者がアクセルを戻せば(運転者の減速意図が検出されて)、コーナー制御が行われると不都合が生じる場合がある。この場合、特に、コーナー制御が変速機のダウンシフトにより行なわれる場合には、運転者のアクセルOFFによりダウンシフト指令が出力された時点から、実際に変速が開始されるまで応答遅れがあることから、コーナー402に進入してから(地点bを過ぎて旋回が始まってから)、変速が開始される可能性が高い。これは、摩擦係数μが低い路面等での車両安定性の面で好ましくない。
図4に示すように、距離Lが相対的に大きい領域では、必要減速度Greqxは本来必要とされる値に対して過大とならないため、その必要減速度Greqxに対応して設定された制御実施境界線Lcに基づいて、コーナー制御の要否が判定されることに問題がないのに対して、距離Lが小さい領域では、必要減速度Greqxは本来必要とされる値よりも過大な値となるため、その必要減速度Greqxに対応して設定された制御実施境界線Lcに基づいて、コーナー制御の要否が判定されることは好ましくないことがわかる。
即ち、常に上記式2に従って求めた必要減速度Greqxのみに対応して設定された制御実施境界線Lcに基づいて、コーナー制御の要否が判定されることは適当ではなく、距離Lが相対的に小さい領域では、制御実施境界線Lcが補正される必要がある。また、従来は、コーナー制御の要否を決める基準として、上記式2に従って求められる必要減速度Greqxに対応して設定された制御実施境界線Lc以外のものが使用されることもあったが、その基準においても、上記制御実施境界線Lc(必要減速度Greqx)と同様に、距離Lが小さい領域では、本来コーナー制御が不要であるにもかかわらず、コーナー制御が必要であるとの判定がなされ易いものであった。
図5は、第1実施形態の作用を説明するための図である。
図5において、上記図3と共通する部分については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図5において、上記図3と共通する部分については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態では、上記の制御実施境界線Lcに加えて、付加制御実施境界線Ldが追加されている。付加制御実施境界線Ldは、目標旋回車速Vreqよりも高く、コーナー402からの距離Lに概ね依存しないように設定される。即ち、付加制御実施境界線Ldは、コーナー402からの距離Lの変化とは関係無く、概ね一定の値であるように設定される。この場合、付加制御実施境界線Ldは、コーナー402からの距離Lの変化に応じて小さな勾配を有するものであってもよい。
付加制御実施境界線Ldが設けられた目的は、上述したように、距離Lが小さい領域では、必要減速度Greqxが無限大に近い値として算出されることに起因して、必要減速度Greqxに対応して設けられた制御実施境界線Lcに基づいてコーナー制御の要否を判定すると、本来コーナー制御が必要とされない程度に車速と目標旋回車速Vreqとの差が小さいにもかかわらず、コーナー制御が必要と判定(誤判定)されるという問題を低減させることにある。
そのため、付加制御実施境界線Ldは、制御実施境界線Lcによれば距離Lが小さいことのみを理由にコーナー制御が必要と誤判定されていたケースであって、本来コーナー制御が不要である程度に車速と目標旋回車速Vreqとの差が小さいケース(の少なくとも一部)が排除されるように設定されていればよい。このことから、付加制御実施境界線Ldは、距離Lが小さい範囲であって、本来コーナー制御が不要な程度に車速と目標旋回車速Vreqとの差が小さい範囲に対応するように設定される。
この趣旨に基づいて、付加制御実施境界線Ldは、結果として、制御実施境界線Lcに比べて、距離Lに対する依存性が小さくなるように設定されるが、上記目的を達成可能な程度に距離Lに対する小さな依存性を持ってもよい。例えば、距離Lが小さく付加制御実施境界線Ldが設定される範囲内においても、本来、距離Lが大きくなるほど、車速と目標旋回車速Vreqとの差が大きくてもコーナー制御は不要であることから、付加制御実施境界線Ldは、図5において、右下がりの勾配を持つように設定されていることができる。但し、上記目的が達成できる限り、付加制御実施境界線Ldが右上りの勾配を持つように設定されていることも可能である。
図1の上記ステップS30は、図6のステップSA21及びステップSA22として行われる。
[ステップSA21]
図6のステップSA21では、制御回路130により、従来の制御実施境界線Lcと、付加制御実施境界線LdとのMAXセレクト線(AND条件を満たした線)が特定制御実施境界線Leとして設定される。ステップSA21の次に、ステップSA22に進む。
図6のステップSA21では、制御回路130により、従来の制御実施境界線Lcと、付加制御実施境界線LdとのMAXセレクト線(AND条件を満たした線)が特定制御実施境界線Leとして設定される。ステップSA21の次に、ステップSA22に進む。
[ステップSA22]
ステップSA22では、制御回路130により、上記ステップSA21において設定された特定制御実施境界線Leに基づいて、コーナー制御の要否判定が行われる。図5において、コーナー402までの距離Lと車速との関係で、特定制御実施境界線Leよりも上方に位置すれば、コーナー制御が必要であると判定され、特定制御実施境界線Leよりも下方に位置すれば、コーナー制御は不要と判定される。
ステップSA22では、制御回路130により、上記ステップSA21において設定された特定制御実施境界線Leに基づいて、コーナー制御の要否判定が行われる。図5において、コーナー402までの距離Lと車速との関係で、特定制御実施境界線Leよりも上方に位置すれば、コーナー制御が必要であると判定され、特定制御実施境界線Leよりも下方に位置すれば、コーナー制御は不要と判定される。
本例では、特定制御実施境界線Leよりも下方の符号P3の位置にてアクセル開度がゼロとされているため、コーナー制御は不要と判定される。一方、例えば、特定制御実施境界線Leよりも上方の符号P4の位置にてアクセル開度がゼロとされると、コーナー制御は必要と判定される。コーナー制御が必要と判定された場合には、ステップS40に進み、そうでない場合には、本制御フローはリセットされる。
[ステップS40]
ステップS40では、制御回路130により、コーナー制御の第1の目標変速段(N1段)が求められる。ステップS40の判定に際しては、図7に示すダウンシフトの判定マップが使用される。図7のマップでは、コーナー402の半径(又は曲率)Rと、道路勾配θRに基づいて、コーナー制御における第1の目標変速段(N1段)が定められる。道路勾配θRは、道路勾配計測・推定部118により求められることができる。
ステップS40では、制御回路130により、コーナー制御の第1の目標変速段(N1段)が求められる。ステップS40の判定に際しては、図7に示すダウンシフトの判定マップが使用される。図7のマップでは、コーナー402の半径(又は曲率)Rと、道路勾配θRに基づいて、コーナー制御における第1の目標変速段(N1段)が定められる。道路勾配θRは、道路勾配計測・推定部118により求められることができる。
図7は、車両の前方の曲がり道路の曲率半径Rを表す横軸と走行路面の勾配θR を表す縦軸との二次元座標内において、運転操作に対応した複数種類の領域を有するダウンシフト判定マップである。このダウンシフト判定マップでは、第1ダウン変速領域A1 、第2ダウン変速領域A2 、非ダウン変速領域A3が設けられている。ダウンシフト判定マップでは、登坂駆動力或いは降坂時のエンジンブレーキ力が、通常時(コーナー制御のような変速点制御が行われないとき)に用いられる変速線図を用いた自動変速制御による場合に比較して一層得られるように設定されている。
第1ダウンシフト領域A1 は、比較的大きな登坂駆動力(降坂時にはエンジンブレーキ力)を必要とする道路カーブがきつく(曲率半径Rが小さく)且つ路面傾斜θR がきつい(大きい)路面、又は比較的大きなエンジンブレーキを必要とする比較的大きな勾配θR の直線的降坂路に対応するものであって、その曲率半径Rおよび路面傾斜θR を示す点がその領域A1 内にある場合には、第1の目標変速段(N1段)は、第3速ギヤ段と判定される。
第2ダウンシフト領域A2 は、中程度の登坂駆動力(降坂時にはエンジンブレーキ力)を必要とする道路カーブが中程度(曲率半径Rが中程度)であり且つ路面傾斜θR も中程度の路面、又は比較的小さな登坂駆動力(降坂時にはエンジンブレーキ力)増量ですむ道路カーブがゆるく(曲率半径Rが比較的大きく)且つ路面傾斜θR も比較的緩い(小さい)路面に対応するものであって、その曲率半径Rおよび路面傾斜θRを示す点がその領域A2 内にある場合は、第1の目標変速段(N1段)は、第4速ギヤ段と判定される。
非ダウンシフト領域A3 は、エンジンブレーキ力の増加を必要としない直線的な登坂路或いは緩い降坂路に対応するものであって、曲率半径Rおよび路面傾斜θR を示す点がその領域A3 内にある場合は運転操作状態に拘らず第1の目標変速段(N1段)は、判定されないためのものである。
いま、コーナー402のコーナRが中程度の中コーナであり、道路が緩降坂であるとする。この場合には、図7のダウンシフト判定マップによれば、4速が第1の目標変速段(N1段)であることが示されている。
なお、上記の図7のマップでは、コーナーの大きさと道路勾配に基づいて、第1の目標変速段(N1段)が求められるとして説明したが、ステップS40では、これに代えて、道路勾配は考慮されずにコーナーの大きさのみに基づいて、第1の目標変速段(N1段)が求められることができる。ステップS40の次に、ステップS50が行われる。
[ステップS50]
ステップS50では、制御回路130により、必要減速度Greqx(401)に基づいて、第2の目標変速段(N2段)が決定される。必要減速度Greqx(401)は、上記数式2に基づいて算出される。第2の目標変速段(N2段)は、下記式3に基づいて求められる。
ステップS50では、制御回路130により、必要減速度Greqx(401)に基づいて、第2の目標変速段(N2段)が決定される。必要減速度Greqx(401)は、上記数式2に基づいて算出される。第2の目標変速段(N2段)は、下記式3に基づいて求められる。
上記式3を満たす最低速段が第2の目標変速段(N2段)として選択される。上記式3において、左辺のαの意味について説明する。仮に、上記式3の左辺において、αがなく、│Greqx+道路勾配│が図10のA点である場合、第2の目標変速段(N2段)として、5速が選択されることになる。しかしながら、この場合には、A点に対してより近い変速段(4速)を選んだ方が好ましい。そこで、上記式3の左辺を、│Greqx+道路勾配+α│とするとともに、α≒H/3〜H/2としておけば、左辺は図10のB点となり、A点に対してより近い変速段(4速)が第2の目標変速段(N2段)として選択される。│Greqx+道路勾配│が図10のC点である場合、│Greqx+道路勾配+α│は、D点となり、第2の目標変速段(N2段)としてC点に対してより近い変速段(4速)が選択される。
第2の目標変速段(N2段)は、│必要減速度Greqx+道路勾配│に最も近い減速度となる変速段が選択されることができる。また、第2の目標変速段(N2段)は、│必要減速度Greqx+道路勾配│以下(又は以上)の減速度であって、│必要減速度Greqx+道路勾配│に最も近い減速度となる変速段を選択することができる。ステップS50の次に、ステップS60が行なわれる。
[ステップS60]
ステップS60において、制御回路130は、上記ステップS30で求めた第1の目標変速段(N1段)と、上記ステップS50で求めた第2の目標変速段(N2段)のうち、最も低速側の変速段を最終目標減速段(N段)として選択する。ステップS60の次にステップS70に進む。
ステップS60において、制御回路130は、上記ステップS30で求めた第1の目標変速段(N1段)と、上記ステップS50で求めた第2の目標変速段(N2段)のうち、最も低速側の変速段を最終目標減速段(N段)として選択する。ステップS60の次にステップS70に進む。
[ステップS70]
ステップS70では、上記ステップS60にて決定された最終目標減速段(N段)への変速指令が出力される。ステップS70の次に、ステップS80が行なわれる。
ステップS70では、上記ステップS60にて決定された最終目標減速段(N段)への変速指令が出力される。ステップS70の次に、ステップS80が行なわれる。
[ステップS80]
ステップS80では、制御回路130により、車両がコーナー402に進入したか否かが判定される(車両の旋回判定)。制御回路130は、舵角値や車両の横Gの大きさ等に基づいて、ステップS80の判定を行う。又は、ナビゲーションシステム装置95から入力した、車両の現在位置とコーナー402の入口bの位置を示すデータに基づいて、ステップS80の判定を行う。ステップS80の判定の結果、コーナー402に進入を開始した後であれば、ステップS90に進み、そうでない場合にはフラグFが1にセットされた後に(ステップS130)、本制御フローはリターンされる。再度の制御フローでは、フラグFが1であるので(ステップS20−1)、ステップS80に進み、ステップS80の条件が成立するまで繰り返される。
ステップS80では、制御回路130により、車両がコーナー402に進入したか否かが判定される(車両の旋回判定)。制御回路130は、舵角値や車両の横Gの大きさ等に基づいて、ステップS80の判定を行う。又は、ナビゲーションシステム装置95から入力した、車両の現在位置とコーナー402の入口bの位置を示すデータに基づいて、ステップS80の判定を行う。ステップS80の判定の結果、コーナー402に進入を開始した後であれば、ステップS90に進み、そうでない場合にはフラグFが1にセットされた後に(ステップS130)、本制御フローはリターンされる。再度の制御フローでは、フラグFが1であるので(ステップS20−1)、ステップS80に進み、ステップS80の条件が成立するまで繰り返される。
[ステップS90]
ステップS90では、制御回路130により、新たなアップシフトが規制される。コーナー402に進入した後のコーナーリング中には、上記ステップS50で出力された最終目標変速段(N段)よりも相対的に高速用の変速段にアップシフトされることが規制される。ステップS90の次には、ステップS100に進む。
ステップS90では、制御回路130により、新たなアップシフトが規制される。コーナー402に進入した後のコーナーリング中には、上記ステップS50で出力された最終目標変速段(N段)よりも相対的に高速用の変速段にアップシフトされることが規制される。ステップS90の次には、ステップS100に進む。
[ステップS100]
ステップS100では、制御回路130により、車両がコーナー402を脱出したか否かが判定される。制御回路130は、舵角値や車両に作用する横Gに基づいて、車両がコーナー402を脱出したか否かを判定する。又は、ナビゲーションシステム装置95から入力した、車両の現在位置とコーナー402の出口dの位置を示すデータに基づいて、ステップS100の判定を行う。ステップS100の判定の結果、コーナー402を脱出した後であれば、ステップS110に進み、フラグFが2にセットされた後に(ステップS140)、本制御フローはリターンされる。再度の制御フローでは、フラグFが2であるので(ステップS20−2)、ステップS100に進み、ステップS100の条件が成立するまで繰り返される。
ステップS100では、制御回路130により、車両がコーナー402を脱出したか否かが判定される。制御回路130は、舵角値や車両に作用する横Gに基づいて、車両がコーナー402を脱出したか否かを判定する。又は、ナビゲーションシステム装置95から入力した、車両の現在位置とコーナー402の出口dの位置を示すデータに基づいて、ステップS100の判定を行う。ステップS100の判定の結果、コーナー402を脱出した後であれば、ステップS110に進み、フラグFが2にセットされた後に(ステップS140)、本制御フローはリターンされる。再度の制御フローでは、フラグFが2であるので(ステップS20−2)、ステップS100に進み、ステップS100の条件が成立するまで繰り返される。
[ステップS110]
ステップS110では、制御回路130により、シフト規制が解除される。これにより、上記ステップS90にて行われていたアップシフトの規制が解除される。ステップS110の次には、ステップS120が行われる。
ステップS110では、制御回路130により、シフト規制が解除される。これにより、上記ステップS90にて行われていたアップシフトの規制が解除される。ステップS110の次には、ステップS120が行われる。
[ステップS120]
ステップS120では、制御回路130により、フラグFが0にセットされる。ステップS120の次には、本制御フローはリセットされる。
ステップS120では、制御回路130により、フラグFが0にセットされる。ステップS120の次には、本制御フローはリセットされる。
[ステップS150]〜[ステップS200]
アクセルが非全閉の場合(ステップS10−N)、フラグFがチェックされ、フラグFが1である場合にはコーナーに進入したか否かが判定され(ステップS160)、コーナーに進入している場合には新たなアップシフトが規制される(ステップS170)。新たなアップシフトが規制された後(ステップS170)、又は、フラグFが2である場合にはコーナーを終了したか否かが判定される(ステップS180)。フラグFが0である場合、又はステップS160で否定的に判定された場合には本制御フローはリターンされる。ステップS180で否定的に判定された場合には、フラグFが2にセットされた後に(ステップS210)、本制御フローがリターンされる。ステップS180で肯定的に判定された場合には、シフト規制が解除され(ステップS190)、フラグFがクリアされてリセットされる(ステップS200)。
アクセルが非全閉の場合(ステップS10−N)、フラグFがチェックされ、フラグFが1である場合にはコーナーに進入したか否かが判定され(ステップS160)、コーナーに進入している場合には新たなアップシフトが規制される(ステップS170)。新たなアップシフトが規制された後(ステップS170)、又は、フラグFが2である場合にはコーナーを終了したか否かが判定される(ステップS180)。フラグFが0である場合、又はステップS160で否定的に判定された場合には本制御フローはリターンされる。ステップS180で否定的に判定された場合には、フラグFが2にセットされた後に(ステップS210)、本制御フローがリターンされる。ステップS180で肯定的に判定された場合には、シフト規制が解除され(ステップS190)、フラグFがクリアされてリセットされる(ステップS200)。
(第1実施形態の変形例)
図11を参照して、上記第1実施形態の変形例について説明する。
図11を参照して、上記第1実施形態の変形例について説明する。
図11において、上記図1(第1実施形態)との違いは、ステップS35及びステップS135が追加されている点である。ステップS35では、先方のコーナーの半径Rの大きさが予め設定されているR1以上であるか否かを判定する。その判定の結果、否定的に判定された場合には、上記第1実施形態と同じ動作が行われる。一方、そのステップS35の判定の結果、肯定的に判定された場合には、上記第1の目標減速度(N1)を最高速段とする(ステップS135)。この場合には、第1の目標減速段(N1)は、規制を行わないことと同じであり、最終目標変速段(N段)は第2の目標変速段(N2)と同じとなる。
次に、図8から図9−2を参照して、上記第1実施形態及びその変形例の効果について説明する。
これらの図において、(1)は、上記第1の目標変速段(N1)のみで減速制御を行った場合を示しており、(2)は、上記第2の目標変速段(N2)のみで減速制御を行った場合を示しており、「本件1」は、上記第1実施形態に示すように、第1の目標減速段(N1)と第2の目標変速段(N2)のうち最も低速段側の変速段を最終変速段(N)として減速制御を行った場合を示しており、「本件2」は、上記第1実施形態の変形例で減速制御を行った場合を示している。
第1の目標変速段(N1)は、アクセルをOFFにした地点のコーナーの入口までの距離や車速や運転指向は考慮されずに、コーナーの曲がり度合い(コーナーR)と道路勾配(又は、コーナーの曲がり度合いのみ)のマップに基づいて、決定される。そのため、第1の目標変速段(N1)を決定するためのマップは、通常走行指向とスポーツ走行指向のいずれか一方に対して合うように設定することは可能であるが、それらの両方に合うように設定することはできない(その場合には他方の運転指向には合わない第1の目標変速段(N1)が選択されることになる)。一般に、通常走行指向の場合には、コーナーから遠い地点においてアクセルがOFFされるため、小さな減速度しか必要とされないのに対して、スポーツ走行指向の場合には、コーナーの直前でアクセルがOFFにされるため、大きな減速度が求められる。
まず、図8を参照して、コーナーRが小又は中である場合について説明する。
図8の(1)に示すように、コーナーRが小又は中である場合について第1の目標変速段(N1)を決定するマップを、通常走行指向に合わせれば、スポーツ走行指向の場合には、減速度が不足していると感じる場合がある。一方、コーナーRが小又は中である場合について第1の目標変速段(N1)を決定するマップを、スポーツ走行指向に合わせれば、通常走行指向の場合には減速度が過剰であると感じる場合がある(図示せず)。
第2の目標変速段(N2)を算出する際に用いられる旋回時横Gは、運転指向によって異なるが、運転指向の推定は難しいため、現状では平均的な固定値を用いている。平均的な固定値を用いた場合、運転指向が通常走行指向である場合には、運転者は、減速度不足と感じることがあり、逆に、運転指向がスポーツ走行指向である場合には、運転者は減速度を過多と感じ、おせっかい感が出る場合がある。通常は、スポーツ走行指向である運転者におせっかい感を与えないようにするために、上記平均的な固定値としての旋回横Gは、スポーツ走行指向寄りの値に設定されている。そのため、したがって、図8の(2)に示すように、通常走行指向の場合には、減速度が不足していると感じる場合がある。
上記第1実施形態では、第1の目標変速段(N1)と第2の目標変速段(N2)のうち最も低速段側を最終目標変速段(N)にするために、第1の目標変速段(N1)と第2の目標変速段(N2)のうち減速度が大きい方が最終目標変速段(N)となる。このため、図8の「本件1」に示すように、第1の目標変速段(N1)を通常走行指向に合わせた場合((1)参照)には、通常走行指向の場合にもスポーツ走行指向の場合にも減速度不足は解消される。一方、図示はしないが、第1の目標変速段(N1)をスポーツ走行指向に合わせた場合には、最終目標変速段(N)は、通常走行指向の場合に、減速度が過剰であると感じる場合がある。このことから、上記第1実施形態では、コーナーRが小又は中である場合には、図8に示すように、第1の目標変速段(N1)を通常走行指向に合わせた方が好ましいことが分かる。
次に、図9−1及び図9−2を参照して、コーナーRが大である場合について説明する。
図9−1の(1)に示すように、コーナーRが大である場合について第1の目標変速段(N1)を決定するマップを、スポーツ走行指向に合わせれば、通常走行指向の場合には、減速度が過剰であると感じる場合がある。一方、図9−2の(1)に示すように、コーナーRが大である場合について第1の目標変速段(N1)を決定するマップを、通常走行指向に合わせれば、スポーツ走行指向の場合には減速度が不足していると感じる場合がある。
第2の目標変速段(N2)に関して、上記平均的な固定値としての旋回横Gは、上記のように、スポーツ走行指向寄りの値に設定されているが、コーナーRが大である場合についには、図9−1及び図9−2の(2)に示すように、通常走行指向の場合であっても、減速度が不足していると感じることはない。コーナーRが大である場合には、コーナーRが小である場合に比べて、旋回横Gの違いに対する減速度の感度が小さいため、通常走行指向の場合であっても、減速度が不足していると感じることはない。
図9−1の「本件1」に示すように、第1の目標変速段(N1)をスポーツ走行指向に合わせた場合((1)参照)には、最終目標変速段(N)は、通常走行指向の場合に、減速度が過剰であると感じる場合がある。一方、図9−2の「本件1」に示すように、第1の目標変速段(N1)を通常走行指向に合わせた場合((1)参照)には、最終目標変速段(N)は、通常走行指向の場合にもスポーツ走行指向の場合にも減速度不足は解消される。このことから、上記第1実施形態では、コーナーRが大である場合には、図9−2に示すように、第1の目標変速段(N1)を通常走行指向に合わせた方が好ましいことが分かる。
図9−1の「本件1」に示すように、第1の目標変速段(N1)をスポーツ走行指向に合わせた場合には、最終目標変速段(N)は、通常走行指向の場合に、減速度が過剰であると感じる場合が生じるが、この場合、上記変形例の図11のステップS35において、上記予め設定された大きさR1の値を、図9−1におけるコーナーRが大に相当する値に設定しておけば、その判定にて肯定的に判定された場合、即ち、図9−1におけるコーナーRが大である場合には、第1の目標変速段(N1)の規制を行わないことになるため(ステップS135)、第2の目標変速段(N2)の値がそのまま最終目標変速段(N)とされ(ステップS60)、上記不都合が解消される。
上記のように、上記第1実施形態によれば、運転指向に関わらず、減速度不足を解消することが可能となる。また、上記第1実施形態の変形例によれば、更に、減速度が過剰であると感じる不都合を抑制することが可能となる。
また、上記第1実施形態及びその変形例では、第1の目標変速段(N1)と第2の目標変速段(N2)のうちより低速段側を最終目標変速段(N)としたが、第1の目標変速段(N1)と第2の目標変速段(N2)の平均値を最終目標変速段(N)とすることができる。例えば、第1の目標変速段(N1)は3速で、第2の目標変速段(N2)が5速であるときには、その平均値である4速を最終目標変速段(N)とすることができる。その平均値が小数点以下の値を含む場合には、その平均値を切り下げ又は切り上げた変速段を最終目標変速段(N)とすることができる。例えば、第1の目標変速段(N1)は3速で第2の目標変速段(N2)が6速である場合には、平均値は4.5となるが、この場合、切り下げて4速とするか、切り上げて5速とすることができる。
なお、上記第1実施形態及びその変形例では、車両に減速度を付与する減速装置として自動変速機のダウンシフトを用いたが、それに限定されず、CVT、ブレーキによる制動力やモータージェネレータ(MG)による回生力を用いることができる。また、上記では、コーナーの曲がり度合い及び道路勾配のマップ(又はコーナーの曲がり度合いのみのマップ)によって求められるものが変速段(第1の目標変速段(N1))であったが、それに代えて減速度でもよく、その減速度が第1の目標減速度とされ、必要減速度Greqx(401)が第2の目標減速度とされ、それら第1及び第2の目標減速度の大きい方(より減速させる方)を最終目標減速度とすることができる。その最終目標減速度を車両に付与する減速装置としては、変速段、変速比、ブレーキ装置、MGの回生力のいずれでもよい。変速比やブレーキ装置やMGの回生力を用いる場合には、有段の変速段と異なり、第1及び第2の目標減速度の平均値を最終目標減速度とする場合に、平均値の切り下げ、切り上げをする必要がなく、そのままの値の減速度を付与することが可能である。
10 自動変速機
40 エンジン
90 加速度センサ
95 ナビゲーションシステム装置
113 カメラ
114 スロットル開度センサ
116 エンジン回転数センサ
118 道路勾配計測・推定部
122 車速センサ
123 シフトポジションセンサ
130 制御回路
131 CPU
133 ROM
200 ブレーキ装置
230 ブレーキ制御回路
401 必要減速度
402 コーナー
405 コーナーR
701 旋回時の目標横G
702 旋回車速V1
703 目標減速度
Greqx 必要減速度
Vreq 目標旋回車速
L コーナーまでの距離
Lc 制御実施境界線
Ld 付加制御実施境界線
Le 特定制御実施境界線
L1 ブレーキ制動力信号線
SG1 ブレーキ制動力信号
SG2 ブレーキ制御信号
40 エンジン
90 加速度センサ
95 ナビゲーションシステム装置
113 カメラ
114 スロットル開度センサ
116 エンジン回転数センサ
118 道路勾配計測・推定部
122 車速センサ
123 シフトポジションセンサ
130 制御回路
131 CPU
133 ROM
200 ブレーキ装置
230 ブレーキ制御回路
401 必要減速度
402 コーナー
405 コーナーR
701 旋回時の目標横G
702 旋回車速V1
703 目標減速度
Greqx 必要減速度
Vreq 目標旋回車速
L コーナーまでの距離
Lc 制御実施境界線
Ld 付加制御実施境界線
Le 特定制御実施境界線
L1 ブレーキ制動力信号線
SG1 ブレーキ制動力信号
SG2 ブレーキ制御信号
Claims (6)
- 車両の前方のコーナーを検出する手段と、
前記コーナーの曲がり度合いに基づいて、第1の目標減速度を設定する第1目標減速度設定手段と、
前記コーナーを前記車両が通過するために必要となる減速度を第2目標減速度として算出する第2目標減速度算出手段と、
前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度に基づいて、最終目標減速度を設定する最終目標減速度設定手段と、
前記最終目標減速度に基づいて、前記車両の駆動力を制御する駆動力制御部と
を備えたことを特徴とする車両用駆動力制御装置。 - 請求項1記載の車両用駆動力制御装置において、
前記最終目標減速度設定手段は、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度の中でより減速度が大きい方を最終目標減速度として選択する
ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。 - 請求項1または2に記載の車両用駆動力制御装置において、
前記最終目標減速度設定手段は、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度の中でより減速度が大きい方を最終目標減速度として選択するか、前記第2目標減速度を前記最終目標減速度とするかを、前記コーナーの曲がり度合いに基づいて決定する
ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。 - 請求項2記載の車両用駆動力制御装置において、
前記最終目標減速度設定手段は、前記第1目標減速度及び前記第2目標減速度の平均値に基づいて、前記最終目標減速度を設定する
ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用駆動力制御装置において、
前記第1目標減速度設定手段は、前記コーナーの曲がり度合いの1変数、又は、コーナーの曲がり度合いと道路勾配の2変数のみに基づいて、前記第1目標減速度を設定する
ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用駆動力制御装置において、
前記第2目標減速度算出手段は、前記コーナーの曲がり度合いと、前記車両の前記コーナーまでの距離と、前記車両の車速と、前記車両の前記コーナーの旋回時の目標横Gに基づいて、前記第2目標減速度を算出する
ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
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-
2006
- 2006-03-17 JP JP2006075521A patent/JP2007246039A/ja active Pending
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