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JP2007114454A - マイクロレンズアレイとその製法 - Google Patents

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JP2007114454A JP2005305379A JP2005305379A JP2007114454A JP 2007114454 A JP2007114454 A JP 2007114454A JP 2005305379 A JP2005305379 A JP 2005305379A JP 2005305379 A JP2005305379 A JP 2005305379A JP 2007114454 A JP2007114454 A JP 2007114454A
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Toshihiro Nakajima
敏博 中嶋
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Abstract

【課題】コリメート作用及びテレスコープ作用を有する一体型のマイクロレンズアレイとその製法を提供する。
【解決手段】レンズ基板16には、20,22等の1又は複数のレンズ部をドライエッチング処理等により形成する。レンズ部20,22は、互いに同じ構成であり、レンズ部20について説明すると、基板16の一方及び他方の主面にはそれぞれトロイダル面状のレンズ面S1,S2を互いに対向するように形成する。レーザー活性層からz軸方向に射出されるレーザービームをy軸方向に切った断面がx軸方向に細長いものとすると、レンズ面S2をx軸方向の曲率半径R21がy軸方向の曲率半径R22より小さくなるように形成すると共に、レンズ面S1もx軸方向の曲率半径R11<y軸方向の曲率半径R12となるように形成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、レーザービーム等の光ビームの分散抑制に用いるに好適なマイクロレンズアレイ及びその製法に関するものである。
従来、レーザープリンタ等の走査型印刷(又は記録)装置において、発光源としては、図23に示すような半導体レーザーが使用されている。
半導体レーザーは、半導体基板1の端面1Aにおいてレーザー活性層2からレーザービーム3を射出する。活性層2は、基板端面1Aにおいて帯状をなしており、活性層2の長さLの方向及び厚さtの方向をそれぞれx軸及びy軸とすると、レーザービーム3の射出方向は、x−y座標面(直交座標面)に対して直角をなすz軸においてプラス方向となる。x軸、y軸及びz軸は、レーザー走査における低速軸、高速軸、光学軸にそれぞれ対応する。
レーザービーム3は、通常、x軸方向に10°程度広がると共に、y軸方向に20°〜30°程度広がる。このようなレーザービームの分散を抑制して光ファイバの端面等に集光するために、一例として図24に示すような光学系を用いることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図24の光学系において、半導体レーザー1から射出されたレーザービーム3a〜3cは、レンズ基板4の一方の主面に形成された円筒面状のレンズ面5によりy軸方向に集光されると共に、レンズ基板4の他方の主面に形成された球面状のレンズ面6a〜6cによりそれぞれx軸方向に集光される。このように集光されたレーザービーム3a〜3cは、z軸方向に進行して光ファイバ7a〜7cの端面にそれぞれ入射する。レンズ面5(又はレンズ面6a〜6c)に相当するレンズは、レンズ面6a〜6c(又はレンズ面5)を有するレンズ基板4とは別体のレンズ基板に形成することも可能である。しかし、図24に示したようにレンズ基板4にレンズ面5及びレンズ面6a〜6aを一体的に形成すると共にレンズ面5とレンズ面6a〜6cとでレーザービームの広がり角に応じて独立に曲率半径を設定することにより小型で高性能の集光用マイクロレンズアレイを実現することができる。
一方、光分散抑制用光学系としては、図25に示すものが知られている(例えば、特許文献2参照)。半導体レーザー1の活性層3A,3B,3Cから射出されたレーザービームは、円筒面状のレンズ面8Sを有するレンズ基板8を介してレンズ基板9に入射する。レンズ面8Sの円筒軸は、x軸方向に延長している。レンズ基板9において、レンズ面8S側の主面には活性層3A,3B,3Cにそれぞれ対応して円筒面状のレンズ面9A,9B,9Cが形成されると共に、レンズ面8S側とは反対側の主面にはレンズ面9A,9B,9Cにそれぞれ対向して円筒面状のレンズ面9a,9b,9cが形成されている。レンズ面9A〜9C,9a〜9cは、いずれも円筒軸がy軸方向に延長している。
図26は、図25の光学系におけるy軸方向のコリメート状況を示すもので、3yは、1つの活性層(例えば3A)の厚さtに相当する活性層部分を示す。活性層部分3yから射出されたレーザービームは、レンズ面8Sによりコリメートされ、レンズ基板9を介して送出される。
図27は、図25の光学系におけるx軸方向のビームウエスト形成状況を示すもので、3xは、1つの活性層(例えば3A)の長さLに相当する活性層を示す。活性層3xから射出されたレーザービームは、レンズ基板8を介してレンズ基板9に入射する。レンズ基板9では、レンズ面9Aによりレーザービームが屈折された後、基板中央付近でテレスコープ作用によりビームウエストBWが形成され、レンズ面9aによりレーザービームが再び屈折される。レンズ面9Aの入射側での分散角をαとし、レンズ面9aの射出側でのビーム幅及び分散角をそれぞれL及びβとすると、ラグランジュの不変量によりαL=βLとなり、L>Lであるため、β<αとなる(発散角βが発散角αより小さくなる)。
従来、レーザービーム成形器としては、楕円の断面形状を持つレーザービームを円柱状透明体の一方の端面から他方の端面に通過させて円形の断面形状を持つレーザービームに変換するものが知られている(例えば、特許文献3参照)。この場合、円柱状透明体の一方の端面(入射面)には円筒凹面状のレンズ面が形成されると共に、円柱状透明体の他方の端面(射出面)にはトロイダル面状(互いに直交する2方向の曲率半径が異なるドーナツ面のような凸曲面形状)のレンズ面が形成されている。
特開平9−96760号公報 特表2002−513959号公報 特表平9−501789号公報
図24に関して上記した従来技術によると、レンズ面5,6a〜6cを有するレンズ基板4をコリメータとして用いる場合、半導体レーザー1をレンズ基板4から十分離して配置する必要がある。このように離して配置すると、3a,3b等の隣り合うレーザービームの重なりが生じたり、配置スペースの増大を招いたりする不都合がある。なお、レンズ面5,6a〜6cを有するレンズ基板4は、図27に関して前述したようなテレスコープ作用を有するものではない(基板4内でビームウエストを形成できない)。
図25に関して上記した従来技術によると、半導体レーザー1に対して2つのレンズ基板8,9を精度良く位置決めする必要がある、従って、位置決めに手間がかかること、環境変化によって光学軸の位置ずれが発生しやすいことなどの問題点がある。また、部品点数が多いため、コスト高を招くこと、光学系の小型化が制約されることなどの問題点もある。
上記したレーザービーム成形器によると、射出面から射出されるレーザービームの開口角を一層減少させるためにコリメータレンズの追加が必要になることがある。また、上記したレーザービーム成形器は、図27に関して前述したようなテレスコープ作用を有するものではない。
この発明の目的は、コリメート作用及びテレスコープ作用を有する一体型の新規なマイクロレンズアレイとその製法を提供することにある。
この発明に係るマイクロレンズアレイは、
レンズ基板の一方の主面にトロイダル面状の第1のレンズ面を有すると共に、前記レンズ基板の他方の主面にトロイダル面状の第2のレンズ面を有するマイクロレンズアレイであって、
前記一方の主面において第1方向の曲率半径R11が該第1方向に直交する第2方向の曲率半径R12より小さくなるように前記第1のレンズ面を形成すると共に、前記他方の主面において前記第1方向と同一方向の曲率半径R21が前記第2方向と同一方向の曲率半径R22より小さくなるように前記第2のレンズ面を形成し、前記第1のレンズ面から前記レンズ基板に入射して前記第2のレンズ面から射出される光ビームについて前記第1方向では前記レンズ基板内にビームウエストを形成し且つ前記第2方向では前記光ビームをコリメートする構成にしたものである。
この発明のマイクロレンズアレイによれば、レンズ基板の一方及び他方の主面にトロイダル面状の第1及び第2のレンズ面を形成すると共に曲率半径R11,R12,R21,R22をR11<R12,R21<R22なる条件を満たすように設定し、第1方向ではレンズ基板内にビームウエストを形成し且つ第2方向では光ビームをコリメートする構成にしたので、1つのマイクロレンズアレイにおいてテレスコープ作用及びコリメート作用の両方を同時に得ることができる。
この発明のマイクロレンズアレイでは、レンズ基板の屈折率を2以上(好ましくは2.5以上)に設定するとよい。このようにすると、マイクロレンズアレイを薄型化することができる。
この発明に係るマイクロレンズアレイの製法は、
レンズ基板の一方の主面において第1方向に延長する第1のレンズパターンに従って第1のレジスト層を形成する工程と、
第1の加熱リフロー処理により前記第1のレジスト層に第1の凸レンズ形状を付与する工程と、
前記第1の凸レンズ形状を付与した後、前記一方の主面において前記第1方向に直交する第2方向に延長する第2のレンズパターンに従って前記第1のレジスト層に重なり且つ交差するように第2のレジスト層を形成する工程であって、前記第1及び第2のレジスト層の交差部において前記第2のレジスト層の幅が減少するように前記第2のレジスト層を形成する工程と、
第2の加熱リフロー処理により前記第2のレジスト層に第2の凸レンズ形状を付与する工程と、
ドライエッチング処理により前記第1及び第2の凸レンズ形状を前記一方の主面に転写してレンズ面を形成する工程と
を含むものである。
この発明のマイクロレンズアレイの製法によれば、レンズ基板の一方の主面において第1方向に直交する第2方向に延長する第2のレンズパターンに従って第1のレジスト層に重なり且つ交差するように第2のレジスト層を形成する際に第1及び第2のレジスト層の交差部において第2のレジスト層の幅が減少するように第2のレジスト層を形成する。このようにすると、図17及び図28に関して後述するように第2のレジスト層に第2の加熱リフロー処理を施したときに第2のレジスト層において頂部付近の曲率半径を裾部の曲率半径とほぼ等しくすることができる。
この発明の製法では、レンズ面において、第1方向の曲率半径は第2のレジスト層における第1方向の曲率半径に対応して決定され、第2方向の曲率半径は第1のレジスト層における第2方向の曲率半径に対応して決定される。すなわち、レンズ面における第1及び第2方向の曲率半径は、それぞれ第2及び第1のレジスト層の曲率半径に対応して独立に決定可能である。従って、レンズ面としては、互いに直交する2方向の曲率半径を独立に設定したトロイダル面状のレンズ面が得られる。
この発明のマイクロレンズアレイの製法は、
前記第2の凸レンズ形状を付与した後、前記レンズ基板の他方の主面において前記第1方向と同一方向に延長する第3のレンズパターンに従って第3のレジスト層を形成する工程と、
第3の加熱リフロー処理により前記第3のレジスト層に第3の凸レンズ形状を付与する工程と、
前記第3の凸レンズ形状を付与した後、前記他方の主面において前記第2方向と同一方向に延長する第4のレンズパターンに従って前記第3のレジスト層に重なり且つ交差するように第4のレジスト層を形成する工程であって、前記第3及び第4のレジスト層の交差部において前記第4のレジスト層の幅が減少するように前記第4のレジスト層を形成する工程と、
第4の加熱リフロー処理により前記第4のレジスト層に第4の凸レンズ形状を付与する工程と、
前記レンズ面を形成する前又は形成した後、他のドライエッチング処理により前記第3及び第4の凸レンズ形状を前記他方の主面に転写して他のレンズ面を形成する工程と
を更に含むようにしてもよい。このようにすると、レンズ基板の両面にトロイダル面状のレンズ面を形成することができ、しかも各レンズ面毎に互いに直交する2方向の曲率半径を独立に設定することができる。従って、この発明のマイクロレンズアレイを製作するのに好適である。
この発明によれば、コリメート作用及びテレスコープ作用を有する一体型のマイクロレンズアレイを実現できるので、従来のようにレーザー光源に対して複数のレンズ基板を精密に位置決めする手間が省けると共に環境変化による光学軸の位置ずれを低減できる効果が得られる。また、部品点数が少ないため、コスト低減や小型化が可能になる利点もある。
その上、レンズ基板の一方又は両方の主面にトロイダル面状のレンズ面を形成する際に互いに直交する2方向でそれぞれ独立に曲率半径を決定できる効果も得られる。
図1は、この発明の一実施形態に係るマイクロレンズアレイを示すもので、図1のY−Y’線に沿う断面及びX−X’線に沿う断面はそれぞれ図2及び図3に示されている。
レンズ基板16は、一例としてルチルと呼ばれる酸化チタン(TiO)単結晶からなる透光材により構成される。ルチルの単結晶は、結晶軸を光学軸方向に一致させることで高い屈折率(常光屈折率2.5185、異常光屈折率2.7907)が得られる。透光材としては、酸化ジルコニウム、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、モリブデン酸鉛、二酸化テルル、チタン酸ストロンチウム等の単結晶を用いることもできる。図3に示すようにx軸方向においてレーザービームが10°程度広がる場合にレンズ基板16内にビームウエストBWを形成するためには、透光材の屈折率が2以上(好ましくは2.5以上)であるのが望ましい。レンズ基板16を構成する透光材の屈折率が高いほどビームウエストBWの形成が容易となる。
レンズ基板16には、複数のレンズ部20,22…が並設されている。これらのレンズ部は、構成が同一であり、代表としてレンズ部20の構成を説明する。レンズ基板16の一方及び他方の主面には、それぞれトロイダル面状のレンズ面S1,S2が形成されている。
レンズ面S1においては、図2に示すようにy軸方向の曲率半径R12が4mmに設定されると共に、図3に示すようにx軸方向の曲率半径R11が0.45mm(R11<R12)に設定されている。レンズ面S2においては、図2に示すようにy軸方向の曲率半径R22が2.45mmに設定されると共に、図3に示すようにx軸方向の曲率半径R21が1.122mm(R21<R22)に設定されている。曲率半径R11,R12,R21,R22をそれぞれ有する4つのレンズ面は、いずれも非球面としてもよい。レンズの厚さ(レンズ面S1の頂点とレンズ面S2の頂点との間の距離)は、2.6mmに、レンズアレイピッチ(隣り合うレンズ部20,22の中心間の距離)は390μmにそれぞれ設定されている。
上記したレンズ部20についてシミュレーション実験が行なわれた。レーザー光源としては、波長805nmのレーザー光を射出する半導体レーザーを用いた。図2に示すy軸方向のビーム24yの幅Lは1μmとし、図3に示すx軸方向のビーム24xの幅Lは200μmとした。また、y軸方向のビーム広がり角度(全角)は56.8°とし、x軸方向のビーム広がり角度(全角)は8.6°とした。
図4,5は、それぞれy,x軸方向のシミュレーション結果を示すもので、図4にはレーザービームがコリメート(平行光化)される様子が示され、図5にはレーザービームにテレスコープ作用によりビームウエストBWが形成される様子が示されている。図2,3は、それぞれ図4,5のシミュレーション結果を図解したもので、図2にはコリメート状況が、図3にはビームウエスト状況がそれぞれ示されている。レンズ部20のコリメート作用によりレーザービームの広がりは、全角で0.2deg以下となった。また、図3に示すようにレンズ面S1の入射側での分散角をαとし、レンズ面S2の射出側でのビーム幅及び分散角をそれぞれL及びβとすると、ラグランジュの不変量によりαL=βLとなり、L<Lであるため、β<αとなる(発散角βが発散角αより小さくなる)。α=4.3degの例では、β=2.2degとなり、発散角の低減を達成できた。
上記した実施形態によれば、両面にトロイダル面状のレンズ面S1,S2を形成した単一(一体型)のレンズ基板16を用いてx,y軸いずれの方向でも光分散を抑制することができる。従って、図25に示した従来例のように2つのレンズ基板8,9を用いる必要はない。
レンズ面S1,S2の曲率半径R11,R12,R21,R22としては、図2,3に関してルチルの例を示したが、透光材としてタンタル酸リチウム(LiTaO)を用いる場合、曲率半径は、
11=0.55mm
12=1.8mm
21=1.29mm
22=4.3mm
となる。この例においても、R11<R12,R21<R22なる条件が満たされている。
次に、図6〜21を参照して上記のようなマイクロレンズアレイの製法を説明する。
図6(A)は、この発明の実施に用いられる基板ホルダの平面的構成を示すもので、図6(A)の基板ホルダを右側から見た側面は、図6(B)に示されている。
基板ホルダ10は、例えば石英からなる四辺形状のレンズ基板16を保持するための四辺形状の保持孔10Aを有する平板枠状のもので、一例として正方形状の外形を有し、一辺の長さDが76.2mmであるアルミニウム枠からなっている。基板ホルダ10の厚さdは、レンズ基板16の厚さとほぼ等しい。基板ホルダ10の材料としては、ステンレス、インバー等の金属、ガラス、アルミナ等のセラミック材料を使用することも可能である。
基板ホルダ10の一方の面(表面)において、保持孔10Aの一方側には位置合せマーク14A〜14Dが形成されると共に保持孔10Aの他方側には位置合せマーク14E〜14Hが形成されている。基板ホルダ10の他方の面(裏面)において、保持孔10Aの一方側には位置合せマーク14A〜14Dにそれぞれ対応して4組の位置合せマークが形成されると共に保持孔10Aの他方側には位置合せマーク14E〜14Hにそれぞれ対応して4組の位置合せマークが形成されている。図7には、表面側の位置合せマーク14A,14Eにそれぞれ対応する裏面側の位置合せマーク14a,14eが示されている。14A等の各位置合せマークとしては、縮小投影露光装置で一般に使用されている回折格子又は画像処理可能なコントラストが付いたマークを用いることができる。14A等の表面側の位置合せマーク及び14a等の裏面側の位置合せマークは、両面アライナ又は両面ステッパ等を用いて高精度に位置合せした状態(位置ずれ量2μm程度の状態)で形成することができる。表裏面の位置合せマークについて位置ずれ量を予め測定し、両面露光時に補正値として使用することで位置合せ精度を一層向上させることができる。
基板ホルダ10において、一辺Aには、固定ねじ12a,12bとそれぞれ係合するねじ孔10a,10bが設けられており、該一辺Aの隣の辺Aには、固定ねじ12c,12dとそれぞれ係合するねじ孔10c,10dが設けられている。10a等の各ねじ孔は、保持孔10Aに達するように形成されている。なお、基板ホルダ10の製法については、本願と同一出願人の出願に係る特願2005−237414号に記載されている。
基板ホルダ10の保持孔10A内において、辺A,Aに挟まれた所定の角部CNには、L字状のスペーサ18が配置される。スペーサ18は、例えば金属からなるもので、基板ホルダ10とほぼ等しい厚さを有する。スペーサ18の材料としては、樹脂、ガラス又はセラミック材料を用いることもできる。保持孔10A内において、所定の角部CNに対向する角部LC側には、レンズ基板16が配置され、レンズ基板16と保持孔10Aの側壁との間にスペーサ18が介在した状態となる。スペーサ18は、レンズ基板16とほぼ等しい厚さを有する。
基板ホルダ10を使用する際には、平坦面上において基板ホルダ10の保持孔10A内に図6(A)に示すようにレンズ基板16及びスペーサ18を配置した状態でねじ孔10a〜10dに固定ねじ12a〜12dをそれぞれ係合させて固定ねじ12a〜12dによりスペーサ18を介してレンズ基板16を角部LCに押し付けて固定する。図7は、このときの図6(A)のB−B’線に沿う断面を示すもので、レンズ基板16は、表裏いずれの面でもスペーサ18及び基板ホルダ10と面一となっている。
次に、図7〜21を参照してこの発明に係るマイクロレンズアレイの製法の一例を説明する。図7の工程では、上記したように基板ホルダの保持孔10A内にレンズ基板16及びスペーサ18を固定する。この後、基板ホルダ10の一方の面側でレンズ基板16の一方の主面(表面)にレジスト層R11〜R16を周知のホトリソグラフィ処理により平行状に並べて形成する。
図7に示すレンズ基板16の断面は、図16のA−A’線断面に対応する。レジスト層R11〜R16は、いずれも図16に示すようにA−A’線(y軸方向)に直交する方向(x軸方向)に延長する帯状のパターンに従って形成する。このときのホトリソグラフィ処理において、レンズ基板16の表面がスペーサ18及び基板ホルダ10と面一となっているため、レジスト層をレンズ基板16の周辺部まで均一な厚さで形成することができる。また、露光処理は、片面縮小投影露光装置を用いて行ない、14A,14E等の位置合せマークを用いてレンズ基板16にホトマスクを位置合せした状態でレジスト露光を行なう。
図8の工程では、レジスト層R11〜R16に加熱リフロー処理を施してR11等の各レジスト層に凸レンズ形状を付与する。図18には、図17のa−a’線(y軸方向)に沿う断面を示し、図19には、図17のb−b’線(x軸方向)に沿う断面を示す。レジスト層R11には、図18,19に示すように幅Wで厚さtの凸レンズ形状が付与される。このことは、他のレジスト層R12〜R16についても同様である。幅Wや厚さtは、所望の曲率半径に対応して決定される。
図9の工程では、基板ホルダ10の一方の面側でレンズ基板16の表面に図16に示すようにレジスト層R21〜R28をいずれもA−A’線に平行な方向(y軸方向)に延長する帯状のパターンに従ってホトリソグラフィ処理により形成する。このときのホトリソグラフィ処理は、図7の工程に関して前述したと同様にして行なうことができる。
図9の工程において、レジスト層R21〜R28は、いずれもR11等の下方レジスト層との交差部にて下方レジスト層の両裾部から頂部に進むにつれて次第に幅が減少するように形成する。図17には、図16における下方レジスト層R11と上方レジスト層R21との交差部及びその近傍部分を含むレンズ形成予定部20Aを拡大して示す。
レジスト層R21〜R28を形成した後は、レジスト層R21〜R28に加熱リフロー処理を施してR21等の各レジスト層に凸レンズ形状を付与する。レジスト層R21には、図19に示すようにレジスト層R11の頂部において幅Wで厚さtの凸レンズ形状が付与される。このことは、上下レジスト層の交差部に対応する他のレンズ形成予定部についても同様である。幅Wや厚さtは、所望の曲率半径に対応して決定される。
図17に示すようにレジスト層R21をレジスト層R11の頂部に近づくにつれて幅がWからWに漸減するように形成するのは、図18に示すように加熱リフロー処理によりレジスト層21に形成される曲面の曲率半径を調整するためである。この場合、レジスト層R21をレジスト層R11の一方の裾部から頂部を経て他方の裾部まで一定の幅Wで形成すると、レジスト層R21は、レジスト層R11の頂部に近づくにつれて薄くなる。この後、レジスト層21に加熱リフロー処理を施すと、レジスト層R21において裾部の曲率半径に比べて頂部付近の曲率半径が大きくなる。
一例として、図28に示すようにレジスト層R21を幅Wで形成し、W=320μmとした場合、レジスト層R21に加熱リフロー処理を施した後でレジスト層R21の一方の裾部から頂部を経て他方の裾部に至る経路に沿って図示のような測定個所M〜Mでレジスト層R21の長手方向に直交する方向(x軸方向)の曲率半径を測定すると、図示のようにレジスト層R21の両裾部に対応する測定個所M,Mでは曲率半径が比較的小さく、レジスト層R21の頂部に対応する測定個所Mでは曲率半径が最大になる。
この発明では、上記したようにレジスト層R21を頂部に近づくにつれて幅が漸減するように形成したので、レジスト層R21に加熱リフロー処理を施した後では、レジスト層R21において、頂部付近の曲率半径を両裾部の曲率半径とほぼ等しくすることができる。このため、後述のドライエッチング工程では、図21(A)示すように図19のレジスト層R21のb−b’線方向(x軸方向)の曲率半径に対応した曲率半径を有するレンズ面S1が得られる。レンズ形成予定部20Aについて上記したレンズ面形成状況は、上下レジスト層の交差部に対応する他のレンズ形成予定部についても同様である。
図10の工程では、基板ホルダ10をレンズ基板16を保持した状態で上下反転させる。この結果、基板ホルダ10は、14a,14e等の位置合せマークが形成された他方の面を上にした状態となる。このような状態において基板ホルダ10の他方の面側でレンズ基板16の他方の主面(裏面)にレジスト層R31〜R36をそれぞれレジスト層R11〜R16に対向させて平行状に並べてホトリソグラフィ処理により形成する。このときのホトリソグラフィ処理は、図7の工程に関して前述したと同様にして行なうことができる。この場合、14a,14e等の位置合せマークを用いてレンズ基板16にホトマスクを位置合せした状態でレジスト露光を行なうので、レジスト層R11〜R16に対するレジスト層R31〜R36の位置合せ精度としては極めて高い精度が得られる。
図11の工程では、レジスト層R31〜R36に加熱リフロー処理を施してR31等の各レジスト層に凸レンズ形状を付与する。R31等の各レジスト層には、図18に示したレジスト層R11と幅や厚さが異なるものの、レジスト層R11に類似した凸レンズ形状が付与される。R31等の各レジスト層の幅や厚さは、所望の曲率半径に対応して決定される。
図12の工程では、基板ホルダ10の他方の面側でレンズ基板16の裏面にレジスト層R41を図16のA−A’線に平行な方向(y軸方向)に延長する帯状のパターンに従い且つレジスト層R21に対向するようにホトリソグラフィ処理により形成する。レジスト層R41は、レジスト層21に関して前述したと同様に下方レジスト層R31〜R36に重なり且つ交差するように形成し、しかも交差部では幅が減少するように形成する。ただし、レジスト層41の幅や厚さはレジスト層21とは異なる。このときのホトリソグラフィ処理では、図16のレジスト層R22〜R28にそれぞれ対応するレジスト層42〜48(図示せず)をレジスト層R41と同様に形成する。
レジスト層R41〜R48(R42〜48は図示せず)を形成した後は、レジスト層R41〜R48に加熱リフロー処理を施してR41等の各レジスト層に凸レンズ形状を付与する。レジスト層R41には、レジスト層R31の頂部において図19のR21と同様の凸レンズ形状が付与される。このことは、上下レジスト層の交差部に対応する他のレンズ形成予定部についても同様である。R41等の各レジスト層の幅や厚さは、所望の曲率半径に対応して決定される。
図13の工程では、基板ホルダ10をレンズ基板16を保持した状態で上下反転する。この結果、基板ホルダ10は、14A,14E等の位置合せマークが形成された面を上にした状態となる。図13の基板ホルダ反転工程は省略してもよい。
図14の工程では、固定ねじ12a〜12dによる固定を解除して基板ホルダ10からレンズ基板16を取り外す。そして、図15の工程では、レジスト層R11〜R16,R21〜R28をマスクとする第1のドライエッチング処理によりレンズ基板16の表面に凸レンズ形状を転写することによりトロイダル面状のレンズ面S1を図16に示す上下レジスト層の交差部(ハッチングを付した部分)の数(一例として48個)だけ形成する。レンズ基板16を上下反転した後、レジスト層R31〜R36,R41〜R48(R42〜R48は図示せず)をマスクとする第2のドライエッチング処理によりレンズ基板16の裏面に凸レンズ形状を転写することによりトロイダル面状のレンズ面S2をレンズ面S1にそれぞれ対向して形成する。図15には、互いに対向する1つのレンズ面S1及び1つのレンズ面S2を含むレンズ部20を示す。
図20及び図21は、いずれも図15のレンズ部20の断面を示すもので、図20(A)及び図21(A)は、レンズ面S1における図17のa−a’線対応の断面及び図17のb−b’線対応の断面をそれぞれ示し、図20(B)及び図21(B)は、レンズ面S2における図17のa−a’線対応の断面及び図17のb−b’線対応の断面をそれぞれ示す。
図20(A)及び図21(A)に示すレンズ面S1において、a−a’線方向(y軸方向)の曲率半径は、図18のレジスト層R11の曲率半径に対応して決定され、b−b’線方向(x軸方向)の曲率半径は、図19のレジスト層R21の曲率半径に対応して決定される。従って、図2に示したy軸方向の曲率半径R12を得るためには、図18のレジスト層R11の幅や厚さを適宜設定すればよく、図3に示すx軸方向の曲率半径R11を得るためには、図19のレジスト層R21の幅や厚さを適宜設定すればよい。
図20(B)及び図21(B)に示すレンズ面S2において、a−a’線方向(y軸方向)の曲率半径は、図14のレジスト層R31の曲率半径に対応して決定され、b−b’線方向(x軸方向)の曲率半径は、図14のレジスト層R41においてレジスト層R31に重なる部分の曲率半径に対応して決定される。従って、図2に示した曲率半径R22を得るためには、図14のレジスト層R31の幅や厚さを適宜設定すればよく、図3に示した曲率半径R21を得るためには、図14のレジスト層R41においてレジスト層R31に重なる部分の幅や厚さを適宜設定すればよい。
図22は、回転対称でないレンズを形成するためのレジスト層配置を示すものである。この例では、レジスト層R11,R21に関して前述したと同様に下方レジスト層Rに重なり且つ交差するように上方レジスト層Rを形成する。この場合、レジスト層Rとしては、中心線P−P’に関して非対称の平面形状を有するものを用いると共に、レジスト層Rとしても、中心線Q−Q’に関して非対称の平面形状を有するものを用いる。このようにすると、レジスト層R,Rの交差部(ハッチングを付した部分)に対応して回転対称でないトロイダル面状のレンズ面を得ることができる。
この発明の一実施形態に係るマイクロレンズアレイを示す斜視図である。 図1のY−Y’線に沿うレンズ部20の断面図である。 図1のX−X’線に沿うレンズ部20の断面図である。 レンズ部20のy軸方向のシミュレーション結果を示す光路図である。 レンズ部20のx軸方向のシミュレーション結果を示す光路図である。 (A)は、この発明の実施に用いられる基板ホルダの一例を示す平面図、(B)は、(A)の基板ホルダを右側から見た側面図である。 この発明に係るマイクロレンズアレイの製法の一例におけるレジスト層形成工程を示す断面図である。 図7の工程に続く加熱リフロー工程を示す断面図である。 図8の工程に続くレジスト層形成工程及び加熱リフロー工程を示す断面図である。 図9の工程に続く基板ホルダ反転工程及びレジスト層形成工程を示す断面図である。 図10の工程に続く加熱リフロー工程を示す断面図である。 図11の工程に続くレジスト層形成工程及び加熱リフロー工程を示す断面図である。 図12の工程に続く基板ホルダ反転工程を示す断面図である。 図13の工程に続くレンズ基板取外工程を示す断面図である。 図14の工程に続くドライエッチング工程を示す断面図である。 図9の工程におけるレジスト層配置を示す平面図である。 図16のレンズ形成予定部20Aを拡大して示す平面図である。 図17のa−a’線に沿う断面図である。 図17のb−b’線に沿う断面図である。 (A),(B)は、それぞれレンズ面S1,S2を示す図17のa−a’線対応の断面図である。 (A),(B)は、それぞれレンズ面S1,S2を示す図17のb−b’線対応の断面図である。 回転対称でないレンズを形成するためのレジスト層配置を示す平面図である。 半導体レーザーからのレーザービーム射出状況を説明するための斜視図である。 従来の集光用光学系の一例を示す斜視図である。 従来の光分散抑制用光学系の一例を示す斜視図である。 図25の光学系におけるコリメート状況を示す光路図である。 図25の光学系におけるビームウエスト形成状況を示す光路図である。 レンズ形成予定部における曲率半径の変化を示す平面図である。
符号の説明
10:基板ホルダ、16:レンズ基板、20,22:レンズ部、20A:レンズ形成予定部、S1,S2:レンズ面、R11〜R16,R21〜R28,R31〜R36,R41:レジスト層。

Claims (4)

  1. レンズ基板の一方の主面にトロイダル面状の第1のレンズ面を有すると共に、前記レンズ基板の他方の主面にトロイダル面状の第2のレンズ面を有するマイクロレンズアレイであって、
    前記一方の主面において第1方向の曲率半径R11が該第1方向に直交する第2方向の曲率半径R12より小さくなるように前記第1のレンズ面を形成すると共に、前記他方の主面において前記第1方向と同一方向の曲率半径R21が前記第2方向と同一方向の曲率半径R22より小さくなるように前記第2のレンズ面を形成し、前記第1のレンズ面から前記レンズ基板に入射して前記第2のレンズ面から射出される光ビームについて前記第1方向では前記レンズ基板内にビームウエストを形成し且つ前記第2方向では前記光ビームをコリメートする構成にしたマイクロレンズアレイ。
  2. 前記レンズ基板の屈折率を2以上に設定した請求項1記載のマイクロレンズアレイ。
  3. レンズ基板の一方の主面において第1方向に延長する第1のレンズパターンに従って第1のレジスト層を形成する工程と、
    第1の加熱リフロー処理により前記第1のレジスト層に第1の凸レンズ形状を付与する工程と、
    前記第1の凸レンズ形状を付与した後、前記一方の主面において前記第1方向に直交する第2方向に延長する第2のレンズパターンに従って前記第1のレジスト層に重なり且つ交差するように第2のレジスト層を形成する工程であって、前記第1及び第2のレジスト層の交差部において前記第2のレジスト層の幅が減少するように前記第2のレジスト層を形成する工程と、
    第2の加熱リフロー処理により前記第2のレジスト層に第2の凸レンズ形状を付与する工程と、
    ドライエッチング処理により前記第1及び第2の凸レンズ形状を前記一方の主面に転写してレンズ面を形成する工程と
    を含むマイクロレンズアレイの製法。
  4. 前記第2の凸レンズ形状を付与した後、前記レンズ基板の他方の主面において前記第1方向と同一方向に延長する第3のレンズパターンに従って第3のレジスト層を形成する工程と、
    第3の加熱リフロー処理により前記第3のレジスト層に第3の凸レンズ形状を付与する工程と、
    前記第3の凸レンズ形状を付与した後、前記他方の主面において前記第2方向と同一方向に延長する第4のレンズパターンに従って前記第3のレジスト層に重なり且つ交差するように第4のレジスト層を形成する工程であって、前記第3及び第4のレジスト層の交差部において前記第4のレジスト層の幅が減少するように前記第4のレジスト層を形成する工程と、
    第4の加熱リフロー処理により前記第4のレジスト層に第4の凸レンズ形状を付与する工程と、
    前記レンズ面を形成する前又は形成した後、他のドライエッチング処理により前記第3及び第4の凸レンズ形状を前記他方の主面に転写して他のレンズ面を形成する工程と
    を更に含む請求項3記載のマイクロレンズアレイの製法。
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