JP2007178165A - 検査ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】 金属ブロックと同様に外部からのノイズの侵入を阻止し、高周波インピーダンス整合を図ると共に、RF信号用プローブを狭ピッチの電極端子に対しても同軸構造で、安価に製造し得る高周波・高速用デバイスの検査ユニットを提供する。
【解決手段】 貫通孔22が形成された絶縁性ブロック21と、その絶縁性ブロック21の外表面および少なくとも一部の貫通孔22の露出面にメッキ被膜23が設けられることによりグランドブロック2が形成されている。このグランドブロック2の貫通孔22内にRF信号用プローブ1SIG、グランド用プローブ1GNDおよび電源用プローブ1POWが挿入され、このグランドブロック2の他面側に設けられる図示しない検査装置と接続された配線基板の配線端子と、グランドブロック2の一面側に設けられる図示しない検査されるICなどの電極端子とを前述の各プローブ1で接続することにより検査がなされる。
【選択図】 図1
【解決手段】 貫通孔22が形成された絶縁性ブロック21と、その絶縁性ブロック21の外表面および少なくとも一部の貫通孔22の露出面にメッキ被膜23が設けられることによりグランドブロック2が形成されている。このグランドブロック2の貫通孔22内にRF信号用プローブ1SIG、グランド用プローブ1GNDおよび電源用プローブ1POWが挿入され、このグランドブロック2の他面側に設けられる図示しない検査装置と接続された配線基板の配線端子と、グランドブロック2の一面側に設けられる図示しない検査されるICなどの電極端子とを前述の各プローブ1で接続することにより検査がなされる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、たとえば携帯電話機に組み込まれる増幅回路やミキサ回路、フィルタ回路、メモリ、CPUなど、高周波・高速用(アナログで周波数の高いものを高周波といい、デジタルでパルス幅およびパルス間隔が非常に短いものを高速という、以下両方纏めてRF用ともいう)回路のモジュールやICなどを回路基板などに組み込む前にその電気的特性を検査する場合に、その被検査デバイスと検査装置との接続を確実にする高周波・高速用デバイスの検査ユニットに関する。さらに詳しくは、外部からのノイズを遮断したり、RF信号用プローブを同軸構造にしながら狭ピッチ化に対応し得る構造にしたりすることができるようにすると共に、軽くて安価に製造しうる構造の検査ユニットに関する。
半導体ウェハ、ICあるいはモジュールなどのRF用デバイスの電気的特性の検査を行う場合、とくに端子部の接触状態が適正でないとインピーダンスなどが変化し測定値が変動するため、図8(a)に示されるような検査ユニットを介して行われる。すなわち、被検査デバイスであるRF回路は、外界との干渉を避けるため、金属製の筐体内に増幅回路やミキサ回路などが組み込まれてモジュール50とされ、その筐体の裏面にRF信号の入出力端子51、54、電源電極端子52、接地(アース)電極端子53などが設けられることにより構成されている。そして、検査用の配線が施された配線基板66の各端子に電気的に接続することにより検査をする方法が用いられている。
この例では、金属パイプ内にスプリングとプランジャの一端部を入れてそのスプリングによりプランジャを外部に突出させ、押えれば縮むコンタクトプローブを用い、ノイズの影響を防止するための金属ブロック61内に前記の構成をとるRF信号用コンタクトプローブ63、電源用コンタクトプローブ64、グランド用コンタクトプローブ65を設けることによりそれぞれの各電極端子と配線基板66とを接続する構成が採用されている。このRF信号用プローブ63は、とくにノイズの侵入を防止しつつ、高周波インピーダンス整合するため、コンタクトプローブを中心導体とし、金属ブロック61の貫通孔内壁を外部導体とする同軸構造に形成されている(たとえば特許文献1参照)。この例では、狭ピッチ化に対応するため、同軸構造の内部導体(RFコンタクトプローブ63)と、外部導体(金属ブロック61の貫通孔の内面)との間を中空にして小さい径にし得るように形成されている。そのため、RF信号用コンタクトプローブ63を中空で保持できるように、図8(b)の部分拡大図に示したごとく、絶縁性のOリング69が嵌め込まれている。
また、グランド用コンタクトプローブ65は、金属ブロック61との接触を良くするため、グランドソケット65aを介することにより、グランド用コンタクトプローブ65を変形させることなく挿入しながら金属ブロック61との良好な接触を得ている。なお、電源用コンタクトプローブ64は金属ブロック61と接触しないように絶縁チューブ64aを介して金属ブロック61内に挿入されている。図8(a)において、67は同軸ケーブル、68はコンタクトプローブ外周の金属パイプを押える押え板である。また、ICを検査するICソケットでも、外形は異なるものの、コンタクトプローブ近傍の構成は同様である。
特開2001−99889号公報
前述のように、金属ブロックを用いてRF信号用プローブとして同軸構造にすることにより、その同軸構造の内部導体と外部導体との間隙を中空にすることができるため、全体を細くすることができ、インピーダンス整合を図りながら電極端子が狭ピッチで形成されたデバイスの検査にも対応することができる。しかし、この金属ブロック61には、真鍮やアルミニウムのような金属ブロックに、0.4〜1mm程度のピッチで貫通孔を形成する必要があり、その製作精度も±10μm程度の高い精度が要求されるため、一般にダイキャスト品で置き換えることが困難であり、また、置き換える場合であっても、各貫通孔をそれぞれ切削加工により製作せざるを得ない状態にあるため、製作コストが非常に増大するという問題がある。
さらに、金属ブロックにより形成されていることにより、完全に外部ノイズが遮断されるというメリットはあるものの、電源用プローブなどは、金属ブロックと接触しないようにする必要があり、コンタクトプローブ間隔が狭ピッチ化されて、たとえば0.5mm以下の狭ピッチとなると、電源用コンタクトプローブに絶縁チューブを被せるために、電源用プローブの径を細くせざるを得ず、絶縁チューブを挿入するコストアップを生ずると共に、電源用プローブでは接触抵抗が増大するという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、金属ブロックqと同様に外部からのノイズの侵入を阻止しながら高周波インピーダンス整合を図ると共に、狭ピッチの電極端子に対してもRF信号用プローブを同軸構造にすることができ、かつ、安価に製造し得る高周波・高速用デバイスの検査ユニットを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、電源用プローブのように、シールドする必要のないプローブの貫通孔内壁は、金属壁にしないで電源用プローブに絶縁チューブを被せるコストを減らすと共に、電源用プローブをできるだけ太くし得る構造の高周波・高速用デバイスの検査ユニットを提供することにある。
本発明による高周波・高速用の検査ユニットは、絶縁性ブロックに複数個の貫通孔が形成され、該絶縁性ブロックの外表面および前記貫通孔の少なくとも一部の貫通孔の露出面にメッキ被膜が形成されたグランドブロックと、該グランドブロックの前記貫通孔内に挿入して保持される少なくともRF信号用プローブ、グランド用プローブおよび電源用プローブとを有し、前記各プローブの一端側に被検査デバイスの電極端子が接続され、前記各プローブの他端側に検査装置が接続される配線端子が接続されることにより、前記被検査デバイスの電気的特性を検査する構成になっている。
ここにRF信号とは、アナログの高周波信号やデジタルのパルス間隔が短い高速信号の両方を含み、正弦波(サイン波)またはパルスの繰返しが1GHz程度以上のものを意味する。また、プローブとは、配線基板の配線端子と被検査デバイスの電極端子とを接続する接続ピンを意味し、その接続ピンの先端が可動するコンタクトプローブや可動しないで一定の長さのピンの場合の両方を含む意味である。なお、コンタクトプローブとは、たとえば金属パイプ内にスプリングを介してリード線(プランジャ)が設けられ、プランジャの一端部は金属パイプから突出するが、他端部は金属パイプから抜け出ないように形成されることにより、プランジャの一端部を押し付ければ金属パイプの端部まで引っ込むが、外力を解除すればスプリングの力によりプランジャが金属パイプから外方に突出する構造のように、リード線の先端が可動し得る構造のプローブを意味する。
本発明においては、前記RF信号用プローブが、前記貫通孔の露出面に形成されるメッキ被膜を外部導体とし、該貫通孔の中心軸上に保持されるコンタクトプローブを内部導体とし、前記メッキ被膜とコンタクトプローブとの間隙部を中空部とすることにより特定インピーダンスの同軸構造となるように形成されることにより、内部導体と外部導体との間の比誘電率を殆ど1とすることができるため、同じコンタクトプローブの太さで、同じ特性インピーダンスにするのに、貫通孔の内径(すなわちメッキ被膜された貫通孔の内径)を小さくすることができ、0.4mm程度以下の狭ピッチ化された被検査デバイスに対しても、同軸構造を形成することができる。
また、本発明においては、前記RF信号用プローブを前記貫通孔の中心軸上に保持する固定部材が前記グランドブロックの少なくとも一面側に設けられ、該固定部材が絶縁性部材により形成されると共に前記グランドブロックの貫通孔と連通する貫通孔が設けられ、該固定部材の露出面および前記連通する貫通孔の少なくとも一部の露出面にメッキ被膜が形成される構造にすることにより、各プローブを固定する固定部材も金属板で形成するのと同様の機能を安価な樹脂ブロックなどを用いて構成することができる。
さらに、本発明では、前記電源用プローブが挿入される貫通孔内を、前記メッキ被膜が形成されない構造にすることにより、電源用プローブが貫通孔の側壁に接触しないように絶縁チューブを被せる必要がなく、部品および工数の節減を図ることができるのみならず、電源用プローブを太くすることができ、接触抵抗の上昇を防ぐことができる。
本発明によれば、絶縁性ブロックにメッキ被膜を形成することによりグランドブロックを形成しているため、たとえばインジェクションモールドなどによる成型で絶縁性ブロックを正確な寸法で、大量に生産することができる。しかもこのような絶縁性ブロックにおいては、その表面に、たとえばNiメッキとAuメッキなどによるメッキ被膜が形成されることにより、表面が金属被膜で覆われるため、内部をシールドすることができ、金属ブロックと同様の機能を果たすことができる。また、狭ピッチ化に対応するため、RF信号用プローブを同軸構造の中心導体(内部導体)にしながら、グランドブロックの貫通孔内壁を同軸構造の外部導体にし、中心導体との間を中空にすることもできる。その結果、金属ブロックから切削加工により貫通孔を1個1個形成するのに比べて、非常に簡単に製造することができ、大幅なコストダウンを達成しながら、従来の金属ブロックを使用する場合と同様の機能を達成することができる。
さらに、電源用プローブを挿入する貫通孔内にはメッキ被膜を形成しない構造にすれば、電源用プローブがグランドブロックの貫通孔内壁に接触しても、メッキ被膜が形成されていないため絶縁性ブロックの露出面に接触するだけであり、短絡の問題は全く発生しない。その結果、絶縁チューブを挿入したり、必要以上に電源用プローブを細くしたりする必要がないため、電源用プローブを貫通孔に挿入できる範囲で太くすることができ、接触抵抗の点からも非常に高特性になる。
つぎに、図面を参照しながら本発明の検査ユニットについて説明をする。図1に本発明の検査ユニットの一実施形態であるICソケットの断面説明図、そのプローブ部分の拡大断面説明図、およびコンタクトプローブの構成例の説明図をそれぞれ示す。RF信号用プローブ1SIG、グランド用プローブ1GNDおよび電源用プローブ1POW(ここでは便宜的に低周波・低速信号用のプローブも同等に扱う)を挿入し得る貫通孔22が形成された絶縁性ブロック21には、外表面および少なくとも一部の貫通孔22の露出面にメッキ被膜23が設けられることによりグランドブロック2が形成されている。このグランドブロック2の貫通孔22内に前述のRF信号用プローブ1SIG、グランド用プローブ1GNDおよび電源用プローブ1POWが挿入され、このグランドブロック2の一面側に設けられる図示しないICなどの被検査デバイスの電極端子と、このグランドブロック2の他面側に設けられる図示しない検査装置と接続された配線基板の配線端子とを前述の各プローブ1で接続することにより検査がなされる。
すなわち、本発明では、このグランドブロック2が金属ブロックから形成されるのではなく、樹脂ブロックなどの絶縁性ブロックの外表面および少なくとも一部の貫通孔内に形成されたメッキ被膜からなり、そのメッキ被膜がグランドとされることにより、金属ブロックの貫通孔内に各プローブが設けられる検査ユニットの場合と同様の機能を果たすことに特徴がある。
図1に示される例では、コンタクトプローブ1の一端部側は、絶縁性ブロック21の一面側に形成された段差を有する凹部が形成されることにより、その段差を有する凹部で、コンタクトプローブ1の他端部側(図の下部側)は絶縁性ブロック21の他面側(図の下側)に設けられた固定手段でそれぞれ固定される構造になっている。そして、この絶縁性ブロック21および固定部材31のそれぞれの外表面の全面にメッキ被膜23が形成されている。しかし、後述するように、グランドブロック(メッキ被膜23が形成された絶縁性ブロック21)2の両面に固定部材を形成する構成にすることもできるし、絶縁性ブロック21のみ外表面全面にメッキ被膜が設けられ、固定部材31は絶縁性部材により形成されてもよい。
図1に示される例では、このようなメッキ被膜23が形成された絶縁性ブロック21(グランドブロック2)の貫通孔22内に各プローブ1(1SIG、1POW、1GND)を挿入して固定手段3(固定部材31および絶縁性スペーサ32)により固定し、その上にデバイスガイド板4を設け、絶縁性ブロック2に設けられた位置決めピン6を図示しない配線基板の所定の位置に合せて配線基板と各プローブ1SIG、1POW、1GNDを接続し、上部のデバイスガイド板4の凹部内にICなどの被検査デバイスを挿入することにより、被検査デバイスの電極端子と配線基板の配線端子とをプローブ1を介して接続させて検査を行うICソケットが示されている。
メッキ被膜23は、絶縁性ブロック21の外表面の全面および電源用プローブ1POWを挿入する貫通孔26以外の全ての貫通孔22の露出面にメッキを施すことにより形成され、たとえば無電解ニッケルメッキにより2〜3μm程度のNiメッキ被膜と、その上に引き続き無電解メッキにより形成されるフラッシュから3μm程度のAuメッキ被膜とから形成されている。この場合、メッキ被膜を形成しない貫通孔内には、レジストを塗布したり、メッキ防止ピンを挿入したりするなどメッキ液と接触しないようにすることにより、簡単にメッキ被膜を形成しなくすることができる。また、全面にメッキを施した後に、後加工によりメッキ被膜を取り除くこともできる。すなわち、図2にグランドブロック2の一部の断面斜視の図が示されるように、RF信号用プローブおよびグランドソケットを挿入する貫通孔25、27はその内面にメッキ被膜23が形成されると共に、外表面にもメッキ被膜23が形成されているが、電源用プローブが挿入される貫通孔26の内面にはメッキ被膜が施されないで絶縁性ブロック21が露出しており、表面の電源用プローブ用貫通孔26の周縁にもメッキ被膜23は形成されていない。なお、図2において、メッキ被膜23の形成されているところに斜線を付してある。しかし、狭ピッチではなく、寸法的に余裕がある場合には、電源用プローブ1POWを挿入する貫通孔26の内壁にもメッキ被膜を形成することができる。
前述のように、図1に示される例では、絶縁性ブロック21と固定部材31とにより各プローブ1を保持する構造になっており、メッキ被膜23はこの両方に同じように形成されている。しかし、検査ユニットによっては、たとえば図3に示されるように、グランドブロック2の上下両側に固定部材31を設ける構造にすることもでき、この場合3ピースに分割される構造になるが、それぞれの外表面にメッキ被膜23が形成されてもよい。一方、固定部材31の厚さが絶縁性ブロック21の厚さに比して非常に薄く形成されている場合には、絶縁性ブロック21の外表面および少なくとも一部の貫通孔22の露出面にメッキ被膜23が形成されていれば、固定部材31にはメッキ被膜が形成されていなくても、RF的にもそれほど特性的には劣化しない。
本発明においては、グランドブロック2が絶縁性ブロック21の外表面にメッキ被膜23が設けられることにより形成されている以外、従来の金属ブロックを用いた検査ユニットと同様の構成にすることができるが、その一例が図1に示されている。すなわち、図1に示される例では、メッキ被膜23が形成されたグランドブロック2の貫通孔22(図2の25、26、27)にコンタクトプローブ1(1SIG、1POW、1GND)が挿入され、固定手段3で固定されている。このRF信号用プローブ1SIGは、RF信号プローブ用貫通孔25内に挿入されたコンタクトプローブ1を中心導体、貫通孔露出部に形成されたメッキ被膜23を外部導体とする同軸構造に形成され、また、グランド用プローブ1GNDは、グランドソケット17がグランドプローブ用貫通孔27内に設けられたメッキ被膜23と接続するように設けられ、そのグランドソケット17内にグランド用コンタクトプローブ1GNDが挿入されることにより固定されている。また、電源用プローブ(低周波・低速の信号用も含む)1POWは、メッキ被膜が形成されない電源プローブ用貫通孔26内に挿入されている。しかし、寸法的に余裕がある場合には、電源プローブ用貫通孔にもメッキ被膜を形成し、その貫通孔内に絶縁チューブを介して電源用プローブ1POWが挿入されてもよい。なお、図1に示される例では、各プローブとして先端のピンがスプリングなどにより可動するコンタクトプローブが用いられているが、このような可動するピンでなくても、通常の接触用ピンでも構わない。
コンタクトプローブ1は、たとえば図1(c)に断面説明図が示されるように、金属パイプ13内にスプリング14とプランジャ11、12の一端部が収納され、金属パイプ13に設けられた、くびれ部13aによりプランジャ11、12が金属パイプ13から抜け出ないようにされると共に、スプリング14により外方に付勢されており、プランジャ11、12の先端部を押し付ければスプリング14が縮んで金属パイプ13内に押し込められ、力が加わらないときはプランジャ11の先端部がたとえば1mm程度突出する構造になっている。図1(c)に示される例では、両端にプランジャ11、12が設けられる構造になっているが、少なくとも被検査デバイスとの接触側の一方がプランジャ11となる構造になっていればよい。なお、金属パイプ13の長さは数mm程度で、たとえば洋白(銅・ニッケル・亜鉛合金)により形成され、プランジャ11、12は、たとえばSK材またはベリリウム銅などからなる、0.1〜0.5mm程度の太さの線材が用いられ、スプリング14はピアノ線などにより形成される。
このコンタクトプローブ1の構造は、信号用、電源用、およびグランド用のいずれの用途に対するものであっても、ほぼ同様の構造であるが、RF信号用コンタクトプローブ1SIGは、後述するグランドブロック2の貫通孔25の内壁を外部導体とする同軸構造にするため、その外径dと貫通孔25内のメッキ被膜23の内径Dは一定の関係を満たすように形成され、たとえば0.4mmピッチ(プローブが0.4mmのピッチでマトリクス状に設けられるもの)の検査ユニットにする場合、dがφ0.15mmに形成され、メッキ被膜23の内径Dがφ0.35mm程度に形成されている。電源用およびグランド用のコンタクトプローブ1POW、1GNDは、できるだけ太い方がよく、ピッチに応じてRF信号用に形成される貫通孔25と同程度の貫通孔26、27に挿入される(グランドソケットが用いられる場合にはその分小さくなる)太さで形成される。なお、電源用コンタクトプローブ1POWは、メッキ被膜23が形成されない貫通孔26に挿入されることによりショートの心配はないが、メッキ被膜の形成された貫通孔内に挿入する場合には、図示しない絶縁チューブが被せられる。グランド用コンタクトプローブ1GNDは、図1に示されるように、貫通孔27内のメッキ被膜23との接触をよくするため、リン青銅からなるグランドソケット17が貫通孔27内に挿入され、その中に挿入されている。
絶縁性ブロック2は、被検査デバイスであるICやモジュールの電極端子と接触させるためのRF信号用コンタクトプローブ1SIGや電源用コンタクトプローブ1POWなどを保持するもので、たとえばポリエーテルイミド(PEI)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)などの樹脂を用いることができ、板状の樹脂ブロックに前述の各コンタクトプローブ1用の貫通孔22がマトリクス状に設けられるように、たとえば切削またはモールド成形により形成されている。そして、電源用プローブ1POW用の貫通孔26以外の貫通孔25、27に前述のメッキ被膜23が形成されている。
この絶縁性ブロック2の厚さおよび大きさは、本発明による検査ユニットを、ICと配線が施された配線基板とを仲介するだけのICソケットとして、あるいは同軸ケーブルなどが接続された基板と接続される検査治具として使用する場合など、用途によって異なるが、通常は、3〜8mm程度の厚さで、30〜50mm角程度の大きさに形成される。なお、図1に示される例では、コンタクトプローブ1の一端部側(図の上側)が段差を有する貫通孔が形成されることにより、コンタクトプローブ1の一端部を固定する構造になっているが、図3に示されるように、一端部側も他端部側も固定部材により固定することもできる。
固定手段3は、図1に示される例では、ベース2の他面側に設けられ(図1の下部)、絶縁性材料からなり、表面にメッキ被膜31bが形成された固定部材31と、RFコンタクトプローブ1SIGの部分に設けられる絶縁性スペーサ32とにより構成されている。すなわち、この固定部材31には、コンタクトプローブ1のプランジャ11を突出させると共に段差を有する突出孔31aが形成されると共に、その段差部分に、プランジャ11を突出させると共にコンタクトプローブ1を固定する段差を有する貫通孔32aが設けられた絶縁性スペーサ32が挿入されており、これらによって固定手段3を形成している。すなわち、絶縁性スペーサ32のグランドブロック2側に形成された段差部が、コンタクトプローブ1の金属パイプ13の外形に合うように形成されており、プランジャ11を自由に突出させながら、コンタクトプローブ1が金属ブロック2から飛び出ないように固定される構造になっている。固定部材31は、たとえば前述の絶縁性ブロック21と同様に、PEI、PI、PEEKなどからなり、1〜2mm程度の厚さの絶縁性基板で形成され、絶縁性スペーサ32は、たとえばポリエーテルイミド(PEI)などにより、0.5mm程度の厚さに形成されている。なお、グランド用および電源用の突出孔31aには、絶縁性スペーサは不要である。また、31cは位置決めピン8用の貫通孔である。
図1に示される例では、コンタクトプローブ1の一端部側は、固定部材を設けないで、絶縁性ブロック21に直接段差付きの貫通孔31aが形成され、その段差部内に前述と同様の絶縁性スペーサ32が挿入されることにより固定手段とされている。しかし、図1に示される例には限定されず、たとえば図3に示されるように、コンタクトプローブ1の一端部側にも固定部材を配設して他端部側と同様の固定手段3を設けてもよい。また、図1に示される例では、RF信号用プローブの他端側に、たとえばシリコーンゴムなどからなるOリング7が挿入されている。これは、コンタクトプローブ1の一端部が最初に固定手段3内にそれぞれ個々に挿入されるため、挿入するのに問題はないのに対し、他端部側は、並べられた多数のコンタクトプローブ1の全てが一端部に挿入されるように固定手段3である固定部材31を被せる必要があり、その際、コンタクトプローブ1の他端部がそのセンターに揃わず、コンタクトプローブ1が傾いている場合には、そのプランジャ11を固定手段3の突出孔32aに挿入することができないため、Oリング7を設けてこれを防ぐ必要があるからである。
グランドブロックの上下にメッキが施されない固定手段が設けられた構造で、樹脂ブロックに2〜3μm程度のNiメッキとフラッシュ程度のAuメッキとを施した本発明による検査ユニットでの、RFプローブのリターンロス、RFプローブの挿入損失、グランドプローブのデバイス側のインダクタンス特性、およびグランドプローブのボード側(配線基板側)のインダクタンス特性が、従来の金属ブロックを用いた構成で、同じ条件で調べた結果と対比して(Pが本発明で、Qが金属ブロックを用いたもの)、それぞれ図4〜7に示されている。図4〜7から明らかなように、両者の間には高周波特性の大きな差はなく、同等に扱えることが分る。
以上のように、本発明によれば、樹脂製などの絶縁性ブロックの表面に、たとえばNiとAuなどのメッキ被膜を形成してグランドブロックとすることにより、従来の金属ブロックを用いたものと殆ど同等の特性検査をすることができ、従来の金属ブロックから切削による孔加工を施すことなく、金型インサート成型などにより、非常に簡単に貫通孔を有するブロックを形成することができ、必要なところに金属メッキを施すだけでグランドブロックを形成することができるため、大幅なコストダウンを達成することができる。
1 コンタクトプローブ
2 絶縁性ブロック
3 固定手段
11、12 プランジャ
13 金属パイプ
17 グランドソケット
21 絶縁性ブロック
22 貫通孔
23 メッキ被膜
25 RF信号プローブ用貫通孔
26 電源プローブ用貫通孔
27 グランドプローブ用貫通孔
31 固定部材
31b メッキ被膜
32 絶縁性スペーサ
2 絶縁性ブロック
3 固定手段
11、12 プランジャ
13 金属パイプ
17 グランドソケット
21 絶縁性ブロック
22 貫通孔
23 メッキ被膜
25 RF信号プローブ用貫通孔
26 電源プローブ用貫通孔
27 グランドプローブ用貫通孔
31 固定部材
31b メッキ被膜
32 絶縁性スペーサ
Claims (4)
- 絶縁性ブロックに複数個の貫通孔が形成され、該絶縁性ブロックの外表面および前記貫通孔の少なくとも一部の貫通孔の露出面にメッキ被膜が形成されたグランドブロックと、該グランドブロックの前記貫通孔内に挿入して保持される少なくともRF信号用プローブ、グランド用プローブおよび電源用プローブとを有し、前記各プローブの一端側に被検査デバイスの電極端子が接続され、前記各プローブの他端側に検査装置に接続される配線端子が接続されることにより、前記被検査デバイスの電気的特性を検査する高周波・高速用デバイスの検査ユニット。
- 前記RF信号用プローブが、前記貫通孔の露出面に形成されるメッキ被膜を外部導体とし、該貫通孔の中心軸上に保持されるコンタクトプローブを内部導体とし、前記メッキ被膜とコンタクトプローブとの間隙部を中空部とすることにより特定インピーダンスの同軸構造となるように形成されてなる請求項1記載の検査ユニット。
- 前記RF信号用プローブを前記貫通孔の中心軸上に保持する固定部材が前記グランドブロックの少なくとも一面側に設けられ、該固定部材が絶縁性部材により形成されると共に前記グランドブロックの貫通孔と連通する貫通孔が設けられ、該固定部材の露出面および前記連通する貫通孔の少なくとも一部の露出面にメッキ被膜が形成されてなる請求項2記載の検査ユニット。
- 前記電源用プローブが挿入される貫通孔内には、前記メッキ被膜が形成されない構造である請求項1ないし3のいずれか1項記載の検査ユニット。
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