JP2007038590A - 廃インク貯留構造及びこれを備えたインクカートリッジ並びにインクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 インクカートリッジ10内の廃インク貯留構造17は、下ケース33と中間容器壁35とによって区画形成されて廃インクを貯留する貯留空間51と、この貯留空間51内に廃インクを導入するための廃インク導入部37と、貯留空間51を外部に連通させる通気孔61と、貯留空間51内に装填されて廃インク導入部37から貯留空間51内に導入された廃インクを浸透吸収する2枚のインク吸収材63と、通気孔61を開閉する開閉弁65とから構成されている。
【選択図】 図4
Description
そこで、従来の廃インク貯留構造では、この通気孔が常時外部に開放した状態にあるため、インク吸収材に浸透吸収された廃インク中の水分が絶えず前記通気孔から外部に蒸散してしまう。
前記貯留空間内には、導入された廃インクを浸透吸収するインク吸収材が装填された廃インク貯留構造であって、
前記通気孔には、廃インクの導入時にのみ開く開閉弁を設けたことを特徴とする廃インク貯留構造により達成される。
そこで、貯留空間内に導入された廃インク中の水分が通気孔から外部に蒸散することを抑えて、貯留空間内における廃インクの固化を防止することができ、インク吸収材内の廃インクの固化に起因した浸透吸収性能の低下を防止することができる。
そこで、開閉弁を装備するための部品追加が必要とならず、構成部品点数の増加や部品組立工程の増加に起因したコストアップが生じない。
この構成によれば、組立時における弁用構造部材の先端部と可撓性シート部材の通気孔との位置合わせが容易となり、組立性が向上する。
この構成によれば、開閉弁を構成する専用の弁体が必要となるが、その代わりに弁体の開閉部における弾性特性を適宜設定することで、開閉弁による通気孔の封止性能を向上させ、通気孔からの水分の蒸散を防止する性能を向上させることができる。また、通気孔を設ける容器壁がプラスチックフィルム等の可撓性シート部材に限定されないため、廃インク貯留構造を備えたインクカートリッジやプリンタハウジングの設計自由度が向上する。
上記構成のインクカートリッジによれば、貯留空間内に導入された廃インク中の水分が通気孔から外部に蒸散することを抑えて、貯留空間内における廃インクの固化を防止することができ、廃インクの固化に起因したインク吸収材の浸透吸収性能の低下が防止されたインクカートリッジを得ることができる。
この構成によれば、通気孔がインクカートリッジの外部に直接露呈せず、インクパックを収容する収容空間を介して大気開放されるので、通気孔に設けた開閉弁に使用者が不用意に触れてしまい、弁機能に支障をきたすおそれがない。
この構成によれば、インクカートリッジの収容空間に収容されたインクパックによって、通気孔に設けた開閉弁の弁機能に支障をきたすおそれがない。
上記構成のインクジェットプリンタによれば、貯留空間内に導入された廃インク中の水分が通気孔から外部に蒸散することを抑えて、貯留空間内における廃インクの固化を防止することができ、廃インクの固化に起因したインク吸収材の浸透吸収性能の低下が防止されたインクジェットプリンタを得ることができる。
この構成によれば、貯留空間内に導入された廃インク中の水分が通気孔から外部に蒸散することを抑えて、貯留空間内における廃インクの固化を防止することができ、廃インクの固化に起因したインク吸収材の浸透吸収性能の低下が防止された廃インクタンクを得ることができる。
この構成によれば、廃インクタンクだけをプリンタハウジングから独立して取り外すことができるので、インクで汚れた廃インクタンクだけを別に管理し、汚れていないプリンタハウジングについては、そのままリサイクルやリユースに回すことができる。また、廃インクタンクが着脱自在であることから、何らかの事情により、作業者の手等を汚すことなく、廃インクタンクだけを新品に交換することも可能である。
そこで、貯留空間内に導入された廃インク中の水分が通気孔から外部に蒸散することを抑えて、貯留空間内における廃インクの固化を防止することができ、インク吸収材内の廃インクの固化に起因した浸透吸収性能の低下を防止することができる。
従って、インク吸収材の本来の吸収容量分を十分に活用することができ、廃インクの回収に長期に渡って安定使用することができる。また、固化した廃インクによる目詰まりが生じないため、廃インク導入口に接続された廃インク供給側のチューブ等で異常昇圧が発生することもなく、チューブの外れ等によるインク漏れ等の不都合の発生も防止できる。
図1は本発明に係る廃インク貯留構造を備えたインクカートリッジが装填されたインクジェットプリンタの全体構成を示す外観斜視図であり、図2乃至図4は図1に示したインクカートリッジの全体斜視図、分解斜視図及び縦断面図であり、図5及び図6は図2に示したインクカートリッジの要部拡大断面図である。
本実施形態のインクジェットプリンタ1の場合は、インクカートリッジカバー7を開く動作に連動して、カートリッジ装着部9の前方にインクカートリッジ10が所定距離だけ引き出される構成になっている。
3個のインクパック11〜13は、カラー印刷用にそれぞれ異なるカラーインクを充填したものである。それぞれのインクパック11〜13は、同様の構造のもので、インクを収容する可撓性の袋体21と、この袋体21の前端部に接合されたインク取り出し口23とから構成されている。
そして、インク取り出し口23は、筒状体23aの基端部を袋体21のアルミニウムラミネートフィルムに熱融着等により固定することで、筒状体23aに一体化されている。
上ケース31と下ケース33は適宜プラスチック材料による成形品であり、中間容器壁35は可撓性シート部材であるプラスチックフィルムで形成されている。
また、上ケース31の両側面の容器壁である側壁31cの下端で、かつ後端寄りの位置には、下ケース33側の係合部33aに係合することで上下ケース相互を連結する係止突起31dが設けられている。
開口33eは、3個の半円筒状のインクパック位置決め部33cのそれぞれに中心を一致させて、3個形成されている。
廃インク導入部37は、図3及び図4に示すように、先端に向かって内径が広がるテーパ管状のゴム製口部材37aと、このゴム製口部材37aの先端に貼着されるシールフィルム37bと、ゴム製口部材37aの後端に当接されることでゴム製口部材37aの開口を塞ぐ弁体37cと、弁体37cをゴム製口部材37aに当接する方向に付勢する圧縮コイルばね37dとから構成されている。
廃インク導入針47には、インクジェットプリンタ1がインク充填動作やヘッドクリーニング動作の際に発生した廃インクを廃インク導入針47に誘導する廃インク誘導チューブ49が接続されている。
このICモジュール53は、インクカートリッジ10をインクジェットプリンタ1のカートリッジ装着部9に装着すると、カートリッジ装着部9に装備された接続端子に電気的に接続される。そして、プリンタ側の制御回路、又はプリンタが接続されたコンピュータから諸情報の読み書きが可能になる。
この中間容器壁35が下ケース33の上端開口を覆うように下ケース33に固定されることで、図4に示すように、下ケース33の底壁33iと中間容器壁35との間には、廃インク貯留構造17を構成する貯留空間51が区画形成される。また、上ケース31の天井壁31eと中間容器壁35との間には、3個のインクパック11〜13を図3に示すように立てた状態に収容するインクパック収容空間55が区画形成される。
そこで、インクパック11〜13が中間容器壁35を下方に押圧付勢する力は、後述する廃インク貯留構造17の開閉弁65を閉じた状態に維持する付勢力として機能することもできる。この場合、テンションをかけずに中間容器壁35を下ケース33に固定することもできる。
図4に示すように、導入口44の後端(図4で左端)は、貯留空間51に連通しており、廃インク導入部37に挿入された廃インク導入針47から導入される廃インクは、導入口44の後端から貯留空間51内に流入する。
このインク吸収材63は、液体吸収性のある材料を貯留空間51内に収容可能な直方体状に成形したもので、具体的な材料としては、スポンジや不織布等の多孔質素材の他に、液体吸収性のある高分子ポリマーを採用することができる。
なお、本実施形態の場合、通気孔61を備えた中間容器壁35に使用するプラスチックフィルムには、廃インク導入部37からの廃インクの導入圧によって上方へ膨張可能な程度の可撓性を有したプラスチックフィルムを選定している。
略円柱状の支柱である弁用構造部材67は、先端部に突設されて通気孔61を貫通する位置決め用突起67aと、この位置決め用突起67aの裾部から拡径されて通気孔61の開口周縁に当接する段差面67bとを有し、通気孔61と対峙する下ケース33の底壁33iに一体形成されている。そこで、貯留空間51に装填される2枚のインク吸収材63には、弁用構造部材67を挿通させる孔63aが貫通形成されている。
この開閉弁65は、図6(b)に示すように、廃インクの導入に伴って貯留空間51内の圧力が上昇すると、中間容器壁35が変形して上方へ膨張動作する。すると、通気孔61の周縁が弁用構造部材67の段差面67bから離間するので、開閉弁65は通気孔61を介して貯留空間51を大気開放する。
そこで、貯留空間51内に導入された廃インク中の水分が通気孔61から外部に蒸散することを抑えて、貯留空間51内における廃インクの固化を防止することができ、インク吸収材63の廃インクの固化に起因した浸透吸収性能の低下を防止することができる。
従って、部品や材料のリサイクルやリユースのために使用済みインクカートリッジ10を分解して、材料別に分類する作業等が容易になる。
そこで、通気孔61がインクカートリッジ10の外部に直接露呈せず、インクパック11〜13を収容するインクパック収容空間55を介して大気開放されるので、通気孔61に設けた開閉弁65に使用者が不用意に触れてしまい、弁機能に支障をきたすおそれがない。
そこで、組立時における弁用構造部材67の先端部と中間容器壁35の通気孔61との位置合わせが容易となり、組立性が向上する。
また、弁用構造部材の具体的な構造も、上記実施形態の弁用構造部材67の構成に限らない。例えば、弁用構造部材の上端面が通気孔61を塞ぐ厚板状のリブ構造とすることもできる。
本実施形態のインクジェットプリンタ101は、図7に示すように、底部筐体であるプリンタハウジング111と、その内底部に画成したタンク収容部111sに対して着脱自在に装備される平面視矩形状の廃インクタンク120と、プリンタハウジング111及び廃インクタンク120の上側に設置されるプリンタ機構部115と、上部筐体である外装カバー112とを備えている。また、廃インクタンク120を収容するタンク収容部111sの後側には、電源ユニット116が装備されている。
弁体174は、通気孔173の周縁部に密着接合される鍔部174aと、この鍔部174aの内周部から通気孔173を貫通した円筒部174bと、この円筒部174bの先端を塞ぐように円筒部174bの先端に連設された円錐状部に軸方向の切れ込み174dを入れて形成した複数の開閉部174cとが、ゴム材料により一体形成されている。
また、通気孔173を設ける蓋体124の材質が限定されないため、廃インク貯留構造を備えた廃インクタンク120の設計自由度が向上する。
従って、部品や材料のリサイクルやリユースのために使用済み廃インクタンク120を分解して、材料別に分類する作業等が容易になる。
図10に示した開閉弁175は、例えば図示しない容器壁の通気孔内に螺着固定される略円筒状の弁座177と、この弁座177に着座する弁体178とから構成されている。
そして、図中に2点鎖線で示すように、廃インクの導入時には貯留空間側の圧力上昇に伴って弁本体78aの外周部が弁座77から離間する方向に弾性変形し、図中に矢印で示すように、その時に形成される隙間から貯留空間側の空気を外部に逃がすことができる。
Claims (12)
- 廃インクを貯留する貯留空間を区画形成する容器壁の一部には、前記貯留空間内に廃インクを導入するための廃インク導入部と、前記貯留空間を大気開放する通気孔とが設けられ、
前記貯留空間内には、導入された廃インクを浸透吸収するインク吸収材が装填された廃インク貯留構造であって、
前記通気孔には、廃インクの導入時にのみ開く開閉弁を設けたことを特徴とする廃インク貯留構造。 - 前記開閉弁は、前記通気孔を備えた可撓性シート部材によって形成された容器壁と、先端部が前記可撓性シート部材の通気孔周縁に当接して当該通気孔を塞ぐように前記貯留空間内に設けられた弁用構造部材とを有し、
前記廃インク導入部からの廃インクの導入圧によって変形した前記可撓性シート部材の通気孔周縁が、前記弁用構造部材の先端部から離間することで、前記通気孔が開放されることを特徴とする請求項1に記載の廃インク貯留構造。 - 前記弁用構造部材の先端部には、前記可撓性シート部材の通気孔を貫通する位置決め用突起が突設されていることを特徴とする請求項2に記載の廃インク貯留構造。
- 前記開閉弁は、前記通気孔を塞ぐ弁体が、前記廃インク導入部からの廃インクの導入圧によって開く方向に弾性変形する開閉部を有する弾性部材により一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の廃インク貯留構造。
- 上記請求項1から請求項4のいずれかに記載の廃インク貯留構造を備えると共に、インクが充填されたインクパックを収容していることを特徴とするインクカートリッジ。
- 前記通気孔を設けた容器壁が、前記インクパックを収容する収容空間と、前記貯留空間とを区画形成することを特徴とする請求項5に記載のインクカートリッジ。
- 前記通気孔が、前記インクパックと干渉しない位置に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のインクカートリッジ。
- 前記インクが、顔料インクであることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載のインクカートリッジ。
- 上記請求項5から請求項8のいずれかに記載のインクカートリッジを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
- 上記請求項1から請求項4のいずれかに記載の廃インク貯留構造を備えたことを特徴とする廃インクタンク。
- 上記請求項10に記載の廃インクタンクを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
- 前記廃インクタンクが、プリンタハウジングのタンク収容部に対して着脱自在に装備されることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ。
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