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JP2007032767A - 車両用無段変速機の変速比制御装置 - Google Patents

車両用無段変速機の変速比制御装置 Download PDF

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JP2007032767A JP2005219449A JP2005219449A JP2007032767A JP 2007032767 A JP2007032767 A JP 2007032767A JP 2005219449 A JP2005219449 A JP 2005219449A JP 2005219449 A JP2005219449 A JP 2005219449A JP 2007032767 A JP2007032767 A JP 2007032767A
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Takumi Shinojima
巧 篠島
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Abstract

【課題】 道路状況に応じて、無段変速機の変速比を最適値に調節し、エンジンブレーキに基づく制動力を適正値にして、上記道路状況に適した車速での走行を可能にする。
【解決手段】 ブレーキペダルを踏んだ状態のまま走行している状態で、変速比を減速側に調節する制御を行なう。この際、ブレーキペダルの踏み込み力等に応じて変速比の調節量を変え、踏み込み速度に応じて変速の速さを変える。
【選択図】 図7

Description

この発明は、ベルト式無段変速機、トロイダル型無段変速機等、車両(主として自動車)用の自動変速機として使用されている無段変速機の変速比を制御する制御装置の改良に関する。具体的には、運転者の減速の意志をこの変速比の調節に迅速に反映させる事により、交通の流れに沿った安定した走行状態を実現し易くするものである。
近年、車両用の自動変速機としてベルト式無段変速機、トロイダル型無段変速機等の無段変速機を使用する場合が増えている。無段変速機は、エンジンの性能を有効に発揮させて、燃費性能及び走行性能を良好にできるが、その利点を有効に得ると共に走行の安全性を確保する為には、走行状態に応じて最適な変速比を実現する為の制御を行なう必要がある。又、運転者がアクセルペダルから足を離した場合には、エンジンブレーキにより走行状態に応じて適切な減速度(制動力)を得るべく、上記無段変速機の変速比を制御する必要がある。
従来から、アクセルペダルの操作等を検出して、その時の車両状況(車速や減速度)に応じ、変速比を減速側に変更する事が行なわれている。但し、歯車式で有段の変速機構を有する車両(走行中の変速比を無段階に調整できない車両)で、例えば下り坂を走行している場合には、その時の道路状況(勾配の程度、カーブの有無、カーブの曲率半径、渋滞の有無、道幅等)により、エンジンブレーキによる制動力が丁度適正値になる場合は少ない。この理由は、変速機の変速比により定まるエンジンブレーキによる制動力が、段階的にしか変化しない為である。具体的には、選択された変速比では、このエンジンブレーキによる制動力が強過ぎたり、逆に弱過ぎたりする場合が多くなる。
これに対して無段変速機の場合には、変速比を無段階で調節できる為、適正な制御を行なえば、上記エンジンブレーキによる制動力を丁度適正値にできる。走行状態に応じて無段変速機の変速比を調節する為の従来技術として、例えば、特許文献1〜4に記載されたものが知られている。これら各特許文献に記載された従来技術の場合、運転者がアクセルペダルの踏み込みを停止して惰性で走行する状態での、エンジンプレーキによる減速度を、車速に応じて変化させる様にしている。
即ち、上記各特許文献に記載された従来技術の場合には、アクセルペダルの踏み込み状態や加速度、車速等に基づいて、必要とされるエンジンブレーキに基づく制動力を算出し、無段変速機の変速比を制御するものである。具体的には、例えば、高速走行中にはエンジンブレーキに基づく制動力を強くすべく、減速比を大きくする方向に変速し、低速走行中にはエンジンブレーキに基づく制動力を弱くすべく、減速比を小さくする方向に変速する。但し、アクセルペダルの踏み込み状態と、加速度と、車速とからだけでは、その時の道路状況(勾配程度、カーブの有無、カーブの曲率半径、渋滞の有無、道幅等)に応じて、適切なエンジンブレーキによる制動力を得るべく、上記変速比をきめ細かく調節する事は困難である。更に、運転者の意思(減速を志向しているか加速を志向しているか)を、上記変速比を調節する為の制御に取り込む事はできない。
この為、道路状況によっては、無段変速機とは言え変速比が適正値に調節されず、安定走行を妨げる可能性がある。例えば、この変速比が道路状況に応じた適正値に対して減速側に偏っていた場合には、エンジンブレーキに基づく制動力が強すぎて、車速が過度に低下する。この結果、渋滞の原因となるだけでなく、極端に車速が低下した場合には、後続車両に追突される危険性が生じる。又、渋滞の発生や追突を防止すべく、車速が過度に低下するのを防止する為には、それまで踏み込みを停止していたアクセルペダルを踏み込む必要が生じる。本来、適度な変速比を設定すれば、エンジンブレーキに基づく制動力のみで適正な走行を行なえる状況で、アクセルペダルの踏み込みにより適正な車速を得る事は難しく、このアクセルペダルの踏み込みとその停止とを繰り返す状況が発生し、安定走行を行なえなくなる(走行状態がギクシャクする)。
反対に、調節された変速比が道路状況に応じた適正値に対して増速側に偏っていた場合には、エンジンブレーキに基づく制動力が弱過ぎて車速が過度に増大してしまう。この結果、ブレーキペダルを踏み込む回数並びに時間が増大し、最適な車速で走行する為に要する運転者の負担が大きくなって、運転者の疲労が増大する。又、極端にブレーキペダルを踏み込む回数並びに時間が増大すると、ブレーキの温度が過度に上昇し、制動力が低下する可能性もある。尚、本発明の実施の対象として好ましい無段変速機として、例えば特許文献5に記載された、トロイダル型無段変速機構と歯車式の差動機構とを組み合わせる事により、入力軸を回転させた状態のまま出力軸を停止させられる構造のものが知られている。
特開平8−334156号公報 特開平9−112680号公報 特開平9−112681号公報 特開平9−112682号公報 特開2004−211836号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑み、勾配の程度、カーブの有無並びにその曲率半径、渋滞の有無、道幅等、その時の道路状況に応じて、無段変速機の変速比を最適値に調節し、エンジンブレーキに基づく制動力を適正値にして、上記道路状況に適した車速での走行を可能にする事により、下り坂等の走行状態を安全且つ安定させられる、車両用無段変速機の制御装置を実現すべく発明したものである。
具体的には、アクセルペダルの踏み込み状況だけでなく、ブレーキペダルの踏み込み状況や走行速度の変化に基づいて、運転者が現状でどの様に走行しようとしているかの意思を推定し、上記無段変速機の変速比を、推定した意思に応じて適正と考えられる値に調節して、上記道路状況に適した車速での走行を可能にするものである。
本発明の車両用無段変速機の制御装置は、無段変速機と、この無段変速機の変速比を調節する為の制御器と、車両の走行速度を検出する為の速度検出手段と、ブレーキペダルの操作状態を検出する為のブレーキ操作状態検出手段とを備える。
そして、この制御器は、上記走行速度検出手段により上記車両が走行状態にあると判定され、且つ、上記ブレーキ操作状態検出手段により上記ブレーキペダルが操作されたと判定された場合に、このブレーキペダルの操作状態に応じて上記無段変速機の変速比を調節する機能を有する。
上述の様に構成する本発明の車両用無段変速機の制御装置は、ブレーキペダルの操作状況を観察する事により、運転者が現状でどの様に走行しようとしているかの意思を推定する。そして、この推定した意思に応じて、無段変速機の変速比を適正と考えられる値に調節する為、エンジンブレーキに基づく制動力を、道路状況及び運転者の意思に適した車速を確保する為に適正な大きさにできる。この結果、上記アクセルペダルや上記ブレーキペダルの操作を頻繁に繰り返さなくても、適切な車速での走行を可能にして、運転者の疲労低減、渋滞や追突事故の発生防止を図れる。
本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、制御器に、ブレーキ操作状態検出手段が検出したブレーキペダルの操作状態に基づいて無段変速機の目標変速比を求め、この無段変速機の変速比をこの目標変速比に調節する機能を持たせる。
この様に構成すれば、運転者の意志をブレーキペダルの操作状況に応じて無段変速機の変速比に迅速に反映させ、安定した走行状態を実現できる。
この様な請求項2に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項3に記載した様に、ブレーキペダルが操作されたと判定された場合に、上記無段変速機の変速比を減速側に調節する。
この様に構成すれば、ブレーキペダルを操作する事により表された、車両を減速しようとする運転者の意志を、上記無段変速機の変速比に反映させて、運転者の負担を抑えつつ、安定した走行状態を実現できる。
又、上述の様な請求項3に記載した発明を実施する場合に好ましくは、例えば請求項4に記載した様に、ブレーキ操作状態検出手段に、ブレーキペダルの踏み込み速度を求める機能を持たせる。そして、制御器に、この踏み込み速度が速い程、変速比を減速側に調節する速度を速くする機能を持たせる。
或いは、請求項5に記載した様に、ブレーキ操作状態検出手段に、ブレーキペダルの踏み込み力を求める機能を持たせる。そして、制御器に、この踏み込み力が大きい程、変速比を減速側に調節する程度(変速比の調節幅)を大きくする機能を持たせる。
この様に構成すれば、ブレーキペダルの操作状態により、運転者が車両を減速しようとする意志だけでなく、減速しようとする程度迄汲み取って、無段変速機の変速比の調節を行なえる。この為、運転者の負担をより抑えつつ、安定した走行状態を実現できる。
又、上述の様な請求項3〜5に記載した発明を実施する場合に好ましくは、例えば請求項6に記載した様に、制御器に、ブレーキ操作状態検出手段によりブレーキペダルの操作が終了したと判定された場合に、無段変速機の変速比を、ブレーキペダルの再操作やアクセルペダルの踏み込み等、次に変速比を調節すべき状態が出現する迄の間、上記操作が終了したと判定された時点での変速比に保持する機能を持たせる。
或いは、請求項7に記載した様に、制御器に、ブレーキ操作状態検出手段によりブレーキペダルの操作が終了したと判定された場合に、無段変速機の変速比を、ブレーキペダルの再操作やアクセルペダルの踏み込み等、次に変速比を調節すべき状態が出現しない限り、上記操作が終了したと判定された時点での変速比から上記ブレーキペダルが操作される直前の変速比まで徐々に(例えば1乃至数秒を要して)戻す機能を持たせる。
或いは、請求項8に記載した様に、アクセルペダルの踏み込み状態を検出する為のアクセル操作状態検出手段を備える。そして、制御器に、ブレーキ操作状態検出手段によりブレーキペダルの操作が終了したと判定された場合に、無段変速機の変速比を、その時点での走行速度と上記アクセルペダルの踏み込み状態とから求められる目標変速比に徐々に(例えば1乃至数秒を要して)変更する機能を持たせる。
この様な構成を採用すれば、運転者が減速の為に踏んでいた(操作していた)ブレーキペダルから足を離した後、上記無段変速機の変速比を適正値にして、車両の走行状態を安定させる事ができる。尚、上述の請求項6〜8のうち、請求項6、7に示した発明の何れを実施するかは、車両の走行速度に応じて選択する事ができる。例えば、10km/h(或いは5km/h)以下の低速走行時には請求項6に記載した発明を、それ以外の場合には請求項7に記載した発明を、それぞれ実施する事が考えられる。
又、本発明を実施する場合に好ましくは、請求項9に記載した様に、無段変速機を、ハーフトロイダル型或いはフルトロイダル型のトロイダル型無段変速機構と、遊星歯車機構等の歯車式の差動機構とを組み合わせて成り、入力軸を回転させた状態のまま出力軸を停止させられる、所謂無限大の変速比を実現できる無段変速装置とする。
上記トロイダル型無段変速機は、ベルト式の無段変速機に比べて変速動作が速く、運転者の意図に応じた減速状態を迅速に実現できる為、変速比調節により走行状態を安定させる面から、上記ベルト式の無段変速機に比べて有利である。又、上記無限大の変速比を実現できる構造の場合には、極低速の走行状態を実現できる為、例えば請求項6に記載した発明と組み合わせて実施する事により、渋滞時にブレーキペダルから足を離した状態で微速走行が可能になる等、運転者の負担軽減の面から有利である。
図1〜8は、本発明の実施例を示している。このうちの図1は、前述の特許文献5に記載されている様に、トロイダル型無段変速機構と歯車式の差動機構とを組み合わせる事により、入力軸3を回転させた状態のまま出力軸14を停止させられる、所謂無限大の変速比を実現できる無段変速装置のブロック図を示している。本実施例の場合には、この様な無段変速装置の変速比を、ブレーキペダルの操作状態に応じて調節する様に構成している。上記図1中、太矢印は動力の伝達経路を、実線は油圧回路を、破線は電気回路を、それぞれ示している。エンジン1の出力は、ダンパ2を介して、上記入力軸3に入力される。この入力軸3に伝達された動力は、トロイダル型無段変速機4を構成する油圧式の押圧装置5から入力側ディスク6に伝達され、更にパワーローラ7を介して出力側ディスク8に伝達される。
これら両ディスク6、8のうち、入力側ディスク6の回転速度は入力側回転センサ9により、出力側ディスク8の回転速度は出力側回転センサ10により、それぞれ測定して、制御器11に入力し、上記両ディスク6、8間の(トロイダル型無段変速機4の)変速比(速度比)を算出自在としている。又、上記入力軸3に伝達された動力は、直接又は上記トロイダル型無段変速機4を介して、差動ユニットである遊星歯車機構12に伝達される。そして、この遊星歯車機構12の構成部材の差動成分が、クラッチ装置13を介して上記出力軸14に取り出される。尚、このクラッチ装置13は、後述する図2に示す低速用クラッチ15及び高速用クラッチ16を表すものである。又、上記出力軸14の回転速度を、出力軸回転センサ17により検出自在としている。
一方、上記ダンパ2部分から取り出した動力によりオイルポンプ18(図2の18a、18b)を駆動し、このオイルポンプ18から吐出した圧油を、上記押圧装置5と、上記パワーローラ7を支持した支持部材であるトラニオンを枢軸(図示省略)の軸方向に変位させるアクチュエータ19(図2参照)の変位量を制御する為の制御弁装置20とに、送り込み自在としている。尚、この制御弁装置20とは、後述する図2に示す変速比制御弁21と、差圧シリンダ22と、補正用制御弁23a、23bと、高速用切換弁24及び低速用切換弁25とを合わせたものである。このうちの変速比制御弁21は、上記アクチュエータ19への油圧の給排を制御するものである。又、このアクチュエータ19に設けた1対の油圧室26a、26b(図2参照)内の油圧を油圧センサ27(実際には図2に示す様に1対の油圧センサ27a、27b)により検出して、その検出信号を、上記制御器11に入力している。
この制御器11は、上記油圧センサ27からの信号に基づいて、上記トロイダル型無段変速機4を通過するトルク(通過トルク)を算出する。そして、この様に算出される通過トルクに応じてトロイダル型無段変速機4の変速比を補正すべく、上記変速比制御弁21の構成部材であるスリーブ28(図2参照)を上記差圧シリンダ22により変位させる。この様な差圧シリンダ22への圧油の給排は、上記補正用制御弁23a、23bにより制御される。又、上記制御弁装置20は、ステッピングモータ29と、ライン圧制御用電磁弁30と、上記補正用制御弁23a、23bを切り換える為の電磁弁31と、上記高速用切換弁24及び低速用切換弁25を切り換える為のシフト用電磁弁32とにより、その作動状態を切り換えられる。そして、これらステッピングモータ29と、ライン圧制御用電磁弁30と、電磁弁31と、シフト用電磁弁32とは、何れも上記制御器11からの制御信号に基づいて切り換えられる。
又、上記制御器11には、前記各回転センサ9、10、17及び上記油圧センサ27からの信号の他、油温センサ33の検出信号と、ポジションスイッチ34の位置信号と、アクセルセンサ35の検出信号と、ブレーキスイッチ36の検出信号と、ブレーキ液圧スイッチ37の検出信号と、ブレーキ液圧センサ38の測定信号とを入力している。このうちの油温センサ33は、無段変速装置を納めたケーシング内の潤滑油(トラクションオイル)の温度を検出するものである。又、上記ポジションスイッチ34は、後述する図2に記載した手動油圧切換弁39を切り換える為の、運転席に設けられたシフトレバー(操作レバー)の操作位置(選択位置)を表す信号を発するものである。又、上記アクセルセンサ35は、アクセルペダルの開度を検出する為のものであり、特許請求の範囲に記載したアクセル操作状態検出手段である。又、上記ブレーキスイッチ36及び上記ブレーキ液圧スイッチ37は、特許請求の範囲に記載したブレーキ操作状態検出手段である。
又、上記ブレーキスイッチ36は、ブレーキペダルが踏まれた事を検出して、その事を表す信号を発するもので、ブレーキランプを点灯させる為に従来から使用されているスイッチを使用する。この様なブレーキスイッチ36のON、OFFは、上記ブレーキペダルが少し踏み込まれただけでマスターシリンダ部分の油圧が全く上昇しない程度の、僅かな変位量を閾値として行なわれる。ON、OFFの間に所定のヒステリシスが存在する事は、一般的な検知スイッチの場合と同様である。又、上記ブレーキ液圧スイッチ37は、上記ブレーキペダルが踏まれる事に伴って、ブレーキ用油圧回路の何れかの部分(例えばマスタシリンダの吐出ポートに繋がる部分)の油圧が上昇した事を検出して、その事を表す信号を発するものである。この様なブレーキ液圧スイッチ37のON、OFFは、上記何れかの部分の油圧が(殆ど制動力を生じさせない程度に)僅かに上昇しただけの圧力を閾値として行なわれる。ON、OFFの間に所定のヒステリシスが存在する事は、上記ブレーキスイッチ36の場合と同様である。更に、上記ブレーキ液圧センサ38は、制動力の大小に比例した油圧が存在する上記ブレーキ用油圧回路の何れかの部分(例えばマスタシリンダの吐出ポートに繋がる部分)の油圧を測定して、この油圧の大きさを表す信号を発するものである。
又、上記制御器11は、上記各スイッチ34、36、37及び各センサ9、10、17、27、33、35、38からの信号に基づいて、上記ステッピングモータ29と、ライン圧制御用電磁弁30と、電磁弁31と、シフト用電磁弁32とに上記制御信号を送る他、前記エンジン1を制御する為のエンジンコントローラ40に制御信号を送る。そして、前述した特許文献3に記載されている様に、入力軸3と出力軸14との間の速度比を変えたり、或は停止時若しくは極く低速走行時に前記トロイダル型無段変速機4を通過して上記出力軸14に加えられるトルク(通過トルク)を制御する。更に、特許文献5に記載された発明の場合には、前記入力側回転センサ9及び前記出力側回転センサ10の検出信号に基づいて、上記出力軸14の回転速度及び回転方向を算出し、上記通過トルクの制御を行なう。
図2は、上述の様な無段変速装置を制御する油圧回路を示している。この油圧回路では、油溜41から吸引されてオイルポンプ18a、18bにより吐出された圧油を、調圧弁42a、42bで所定圧に調整自在としている。又、これら両調圧弁42a、42bのうち、手動油圧切換弁39側に送る油圧を調整する為の調圧弁42aによる調整圧を、ライン圧制御用電磁弁30の開閉に基づいて調節自在としている。そして、上記両調圧弁42a、42bにより圧力を調整された圧油を、変速比制御弁21を介してアクチュエータ19に送り込み自在とする他、差圧シリンダ22のストロークを調節する為の補正用制御弁23a、23bに、電磁弁31の開閉に基づいて送り込み自在としている。又、上記圧油を、油圧式の押圧装置5に送り込む様にしている。
又、この圧油は、上記手動油圧切換弁39と、高速用切換弁24又は低速用切換弁25とを介して、低速用クラッチ15又は高速用クラッチ16の油圧室内に送り込み自在としている。又、これら低速用、高速用各クラッチ15、16のうちの低速用クラッチ15は、減速比を大きくする(変速比無限大を含む)低速モードを実現する際に接続されると共に、減速比を小さくする高速モードを実現する際に接続を断たれる。これに対して、上記高速用クラッチ16は、上記低速モードを実現する際に接続を断たれると共に高速モードを実現する際に接続される。又、これら低速用、高速用各クラッチ15、16への圧油の給排状態は、前記シフト用電磁弁32の切り換え状態に応じて切り換えられる。
更に、本実施例の場合には、アクセルペダルを踏まずに走行中、ブレーキペダルが踏み込まれた場合に、このブレーキペダルの操作状態に応じて、上記無段変速装置の変速比を調節する様に構成している。この場合に、車両が走行中であるか否かは、前記出力軸回転センサ17の検出信号により判定する。即ち、前記出力軸14の回転速度は、車両の走行速度に比例するので、この回転速度から分かる走行速度が予め設定した閾値(Vkm/h)以上の場合にのみ、前記制御器11に、本発明の特徴である、ブレーキペダルの操作状態に応じて無段変速装置の変速比を調節する機能を発揮させる。車両が停止若しくは極低速(例えば1km/h未満)で走行している場合、及び、アクセルペダルが踏まれた状態で走行中の場合には、上記ブレーキペダルの操作状態に応じて無段変速装置の変速比を調節する意味はないので、上記制御器11は上記機能を発揮する事はない。尚、上記アクセルペダルが踏まれているか否かは、前記アクセルセンサ35の検出信号により判定する。又、上記ブレーキペダルの操作状態(踏み込み速度及び踏み込み強さ)は、前記ブレーキスイッチ36、ブレーキ液圧スイッチ37、ブレーキ液圧センサ38の検出信号或いは測定信号により判定する。又、上記無段変速装置の変速比の調節は、前記アクチュエータ19により前記トロイダル型無段変速機4の変速比の調節による他、必要に応じて(その時点での無段変速装置全体の変速比に応じて)、前記低速用、高速用両クラッチ15、16を断接する事(モード切換)によっても行なう。
先ず、走行時にブレーキペダルが踏み込まれた場合に、このブレーキペダルの踏み込み速度に応じて、上記無段変速装置の変速比を調節する場合(請求項4に記載した発明)に就いて、図3〜4により説明する。この場合には、図3のフローチャートに示す様に、ステップ1で、車両の走行速度が予め設定した閾値(Vkm/h)以上であるか否かを、前記出力軸回転センサ17の検出信号に基づいて判定する。上記走行速度が上記閾値未満である場合には、ブレーキペダルの踏み込みに基づく変速比制御は行なわず、そのまま終了する。
これに対して、上記走行速度が上記閾値以上である場合には、ステップ2に進み、ブレーキペダルが踏まれているか否かを、前記ブレーキスイッチ36の検出信号に基づいて判定する。この様なステップ2で、上記ブレーキペダルが踏まれていないと判定した場合には、ブレーキペダルの踏み込みに基づく変速比制御は行なわない。但し、それ以前にブレーキペダルが踏み込まれており、この踏み込みに伴う変速比制御が行なわれていた場合には、ステップ3、4で、変速比を通常制御による値に戻す制御を行なってから終了する。それ以前にもブレーキペダルが踏み込まれておらず、この踏み込みに伴う変速比制御が行なわれていなかった場合には、変速比の値に関して、通常の変速比制御での値とその時点での値との間に差が存在しないので、上記ステップ3、4はそのまま通過する。それ以前にブレーキペダルが踏み込まれており、この踏み込みに伴う変速比制御が行なわれていた場合に於ける、上記ステップ3、4での動作に就いては後述する。
上記ステップ2で、上記ブレーキペダルが踏まれていると判定した場合には、ブレーキペダルの踏み込みに基づく変速比制御を行なう。この場合に、先ず、ステップ5で、このブレーキペダルの踏み込み速度を求める。この踏み込み速度は、上記ブレーキスイッチ36がONされてから前記ブレーキ液圧スイッチ37がONされる迄の時間の長さに基づいて求める。即ち、上記ブレーキペダルの踏み込み量(踏み込み力)の変化に伴って、上記ブレーキスイッチ36のON、OFF状態が図4の(A)の細線aに示す様に変化するのに対して、上記ブレーキ液圧スイッチ37のON、OFF状態は、同図の全線bに示す様に変化する。即ち、ブレーキペダルを踏み込んだ場合には、先ず上記ブレーキスイッチ36がONされてから時間Tだけ経過した後、上記ブレーキ液圧スイッチ37がONされる。そして、この時間Tは、図4の(B)に示す様に、上記ブレーキペダルの踏み込み速度Sが速い(ブレーキペダルの操作が急である)程短くなる。そこで、前記制御器11は、上記図4の(B)に示す関係から、上記時間Tに基づいて、上記ブレーキペダルの踏み込み速度Sを求める。
上記ステップ5でこのブレーキペダルの踏み込み速度Sを求めたならば、次のステップ6で、このブレーキペダルの操作状態に応じて、図1に示した無段変速装置の変速比を調節する。即ち、上記制御器11は、このブレーキの操作状態、即ち、上記踏み込み速度Sに基づいて、上記無段変速装置の目標変速比「T_eCVT」を求め、この無段変速装置の変速比をこの目標変速比「T_eCVT」に調節する。尚、多くの場合には、この目標変速比の実現を(前記低速用クラッチ15及び前記高速用クラッチ16の断接を伴わずに)、前記トロイダル型無段変速機4の変速比「eCVU」を調節する事により行なう。そこで、以下の説明は、上記踏み込み速度Sに基づいて上記トロイダル型無段変速機4の目標変速比「T_eCVU」を求め、このトロイダル型無段変速機4の変速比をこの目標変速比「T_eCVU」に調節する場合に就いて行なう。但し、ブレーキペダルが踏み込まれた瞬間に於ける、上記無段変速装置全体としての変速比が、低速モードと高速モードとが切り換えられる変速比に近いと、上記踏み込み速度Sに基づいて上記無段変速装置の目標変速比「T_eCVT」を求めた場合に、この目標変速比「T_eCVT」を実現する為には、上記低速用クラッチ15及び上記高速用クラッチ16の断接を行なう必要が生じる可能性もある。この様な場合でも、これら両クラッチ15、16の断接を行なうと共に、上記トロイダル型無段変速機4の変速比を調節する以外、基本的には、同様にして、上記目標変速比「T_eCVT」を実現する。
前記ステップ2でブレーキペダルが操作されたと判定された場合には、上記トロイダル型無段変速機4の変速比を、無段変速装置全体としての変速比が減速側に変化する様に、所定量だけ調節する。この所定量は、後述する図5〜8に示す様に、ブレーキペダルの踏み込み力(踏力∝制動力)に応じて決定するが、図3の説明では、単に所定量とする。何れにしても、上記トロイダル型無段変速機4の変速比を所定量減速側に調節する場合に、この変速比の値自体に関して調節量(チューニング値α)を設定するか、或いは、上記トロイダル型無段変速機4の変速比を調節する為の、前記ステッピングモータ29(SM)の位置に関して調節量(チューニング値α)を設定する。前者の場合には、上記ステップ6で、その時点(ブレーキペダルが踏み込まれた瞬間)に於ける上記トロイダル型無段変速機4の変速比「P_eCVU」から調節量(チューニング値α)を減じた(無段変速装置全体としての変速比を減速側に変化させる)目標変速比「T_eCVU」(=P_eCVU−α)を設定する。これに対して、後者の場合には、上記ステップ6で、その時点に於ける上記ステッピングモータ29の位置「P_SM」から調節量(チューニング値α)を減じた目標位置「T_SM」(=P_SM−α)を設定する。
上記ステップ6で、上記トロイダル型無段変速機4の目標変速比「T_eCVU」、或いは、上記ステッピングモータ29の目標位置「T_SM」を設定したならば、次のステップ7で、上記目標変速比「T_eCVU」、或いは、この目標位置「T_SM」に達するまでの時間(変速速度G)を求める。即ち、前記制御器11は、図4の(C)に示す様に、上記ブレーキペダルの踏み込み速度Sが速い程、変速比を減速側に調節する変速速度Gを速くする(チューニング値α分の調節を短時間で行なわせる)。
この様にして、上記トロイダル型無段変速機4の目標変速比「T_eCVU」、或いは、上記ステッピングモータの目標位置「T_SM」を設定し、変速速度Gを求めたならば、次のステップ8で変速制御を実施する。そして、無段変速装置全体としての変速比を、前記目標変速比「T_eCVT」にして終了する。以下、上述のステップ2、5〜8を繰り返して、ブレーキペダルの操作状態が変化しない限り、この目標変速比「T_eCVT」を維持する。
これに対して、上記ステップ2で、ブレーキペダルの踏み込みが解除されたと判定された場合には、次の(A) 〜(C) のうちの何れかの制御を行なう。これら(A) 〜(C) のうち、(A)(B)何れの制御を行なうかは、例えば、その時点の走行速度に対応して決める。(c) は、アクセルペダルが踏み込まれた場合である。
(A) ブレーキペダルの再踏み込み或いはアクセルペダルの踏み込み等の、変速比を調節すべき状態が次に出現する迄の間、無段変速装置の変速比を、上記ブレーキペダルの踏み込みが解除されたと判定された時点での変速比に保持する(請求項6に記載した発明)。
(B) 次に変速比を調節すべき状態が出現しない限り、上記ブレーキペダルの踏み込みが解除された時点での変速比から、上記ブレーキペダルが操作される直前の(ステップ2の判定を行なう時点の)変速比まで徐々に戻す(請求項7に記載した発明)。
(C) 前記アクセルセンサ35の検出信号を勘案して、上記ブレーキペダルの踏み込みが解除された時点での走行速度と、アクセルペダルの踏み込み状態とから求められる目標変速比に、徐々に変更する(請求項8に記載した発明)。
図3には、このうちの(C) に就いて示している。即ち、この図3に示した例では、通常の走行状態(ブレーキペダルが踏まれない状態)での変速比を、上記ブレーキペダルの踏み込み解除後の目標変速比として設定する。この目標変速比は、前記制御器11が、上記アクセルセンサ35の検出信号と、前記出力軸回転センサ17の検出信号から求められる走行速度とを勘案して、前記トロイダル型無段変速機4自体の目標変速比、或いは、前記ステッピングモータ29の目標位置として設定する。
この様にして上記ブレーキペダルの踏み込み解除後の目標変速比を設定したならば、ステップ4で、この目標変速比を実現する為の変速速度G´を設定する。この変速速度G´は、次の(a)(b)の何れかにより設定する。
(a) 上記ブレーキペダルの踏み込みを解除した瞬間の変速比と上記目標変速比との差に関係なく、常に一定で徐々に(例えば1乃至数秒を要して)戻す。
(b) 上記ブレーキペダルの踏み込みを解除した瞬間の変速比と上記目標変速比との差に応じて変速速度を調節し、この差が大きい程変速速度G´を速くする。
何れにしても、ブレーキペダルの踏み込み解除後に、変速ショックを生じさせず、従って乗員に違和感を与える事なく、滑らかな変速動作を実現できる。特に、上記(b) によれば、ブレーキペダルの踏み込みに伴う調節量(チューニング値α)が大きい場合でも、乗員が違和感を受ける状況の発生を防止しつつ、目標変速比に達するまでの時間短縮を図れる。
上述の様にして、上記ブレーキペダルの踏み込み解除後の目標変速比を設定し、変速速度G´を設定したならば、次のステップ8で変速制御を実施する。そして、無段変速装置全体としての変速比を、前記目標変速比にして終了する。以下、上述のステップ2〜4、8を繰り返して、ブレーキペダルが踏まれない限り、通常の変速制御を行なう。
次に、ブレーキペダルが操作されたと判定された場合にトロイダル型無段変速機4の変速比を、無段変速装置全体としての変速比が減速側に変化する様に調節する所定量(調節量、チューニング値α)を、ブレーキペダルの踏み込み力(踏力∝制動力)に応じて決定する機能に就いて、図5〜6により説明する。このうちの図5は、上記所定量を求め、更に変速制御を実施する動作を示すフローチャートであるが、この図5のステップ1〜4は前述の図3のステップ1〜4と、図5のステップ6は図3のステップ5と、図5のステップ8〜9は図3のステップ7〜8と、それぞれ同様(図3のステップ5と図5のステップ6とも実質的に同じ)であるから、重複する説明は省略若しくは簡略にする。要するに、図5の特徴は、ステップ5〜7で、図6に示す様な関係から、上記所定量(減速側への変速比の調節程度)を求める点にある。
図5に示したフローチャートのステップ2で、ブレーキペダルが踏まれていると判定した場合には、ステップ5で、このブレーキペダルの踏み込み力を、前記ブレーキ液圧センサ38の測定信号に基づいて求める。この測定信号から求められる上記ブレーキペダルの踏み込み力は、運転者が得ようとする制動力に比例したものである。次いで、ステップ6で、上記ブレーキ液圧センサ38の測定信号の変化を微分する事により、上記ブレーキペダルの踏み込み速度Sを求めたならば、ステップ7で、前記制御器11が上記所定量を求める。即ち、この制御器11が上記踏み込み力に基づいて、無段変速装置全体としての変速比を減速側に変化させる為に要する、トロイダル型無段変速機4の変速比に関する所定量(調節量、チューニング値α)を、上記図6に示した関係から求める。この場合に上記制御器11は、請求項5に記載した発明の様に、上記踏み込み力が大きい程、変速比を減速側に調節する程度を大きくする。尚、図5には、上記トロイダル型無段変速機4の変速比の値自体に関して調節量(チューニング値α)を設定する場合に就いて示している。但し、この調節量は、前述の図3のステップ6の様に、ステッピングモータ29(SM)の位置に関して設定する事もできる。
上記ステップ6で、上記所定量αを求め、更にこの所定量αに基づいて上記トロイダル型無段変速機4の目標変速比「T_eCVU」(或いは上記ステッピングモータ29の目標位置「T_SM」)を設定し、更に次のステップ8で変速速度Gを求めたならば、次のステップ9で変速制御を実施する。そして、無段変速装置全体としての変速比を、前記目標変速比「T_eCVT」にして終了する。以下、上述のステップ2、5〜9を繰り返して、ブレーキペダルの操作状態が変化しない限り、この目標変速比「T_eCVT」を維持する。上記ステップ2でブレーキペダルの踏み込みが解除されたと判定された場合の動作は、前述の図3の場合と同様である。
次に、図7は、図3、5のフローチャートに示した動作に比べて、より実際的な動作を示している。即ち、これら図3、5に示したフローチャートは、組み合わされた状態で実施するが、アクセルペダルの操作に就いては何れも考慮していない。ブレーキペダルの踏み込み解除後は、通常の制御に戻る事のみを考慮している。一方、車両の運転時には、ブレーキペダルだけでなくアクセルペダルも操作されるし、ブレーキペダルの踏み込みを解除した直後にアクセルペダルを踏み込む場合も多い。上記図7は、この様にブレーキペダルの踏み込みを解除した直後にアクセルペダルを踏み込んだ場合に、滑らかな変速動作を行なえる様にする為のものである。上記図7の様な動作が必要となる事を理解する為に、ブレーキペダルの踏み込みに伴って、無段変速装置の変速比を減速側に調節していた状態から、急にブレーキペダルの踏み込みを解除し、直ちにアクセルペダルを踏み込んだ場合に就いて考える。この様な場合に、上記無段変速装置の変速比を、直ちにアクセルペダルの踏み込みに応じた変速比に変更すると、変速比の変化が急過ぎて、運転者等の乗員に違和感を与える可能性がある。そこで、図7に示したフローチャートでは、ブレーキペダルの踏み込みが解除されたと判定された場合に、前記出力軸回転センサ17の測定信号と前記アクセルセンサ35の検出信号とに基づいて、無段変速機の変速比を、その時点での走行速度と上記アクセルペダルの踏み込み状態とから求められる目標変速比に徐々に変更する様にしている。
この様な図7と上記図5とを比較した場合、この図7のステップ1〜7は、この図5のステップ1、2、5〜9と基本的に同じである。但し、前述の図5のステップ7では、変速比を減速側に調節する為の所定量(調節量、チューニング値α)を、前述の図6のマップ(ブレーキペダル踏み込み力と所定量との関係)に基づいて求め、この所定量と現在の変速比とから目標変速比を決定していたのに対して、図7のステップ5では、図8(B)に示すマップ(ブレーキペダルの踏み込み力毎の車速と目標変速比との関係)に基づいて目標変速比を決定する。この図8(B)は、横軸に車速を、縦軸に変速比を、それぞれ表し、ブレーキペダルの踏み込み力を各線の位置で表したものである。ブレーキペダルの踏み込み力を表す線のうちの全線はブレーキペダルの踏み込み力が弱い状態を、細線はこのブレーキペダルの踏み込み力が強い状態を、その踏み込み力の大きさ毎にそれぞれ表している。又、上記図7のステップ6では、同図のステップ4で求めたブレーキペダルの踏み込み速度Sから、変速速度G(目標変速比へ達するまでの時間)を、図9(B)に示すマップ(ブレーキペダルの踏み込み速度Sと変速速度Gとの関係)に基づいて決定する。
更に、上記図7に示したフローチャートの場合には、ステップ2でブレーキペダルの踏み込みが解除されたと判定した場合で、ステップ8でアクセルペダルが踏み込まれていると判定した場合に、次のステップ9で、このアクセルペダルの開度を、前記アクセルセンサ35の検出信号に基づいて検出する。次いで、ステップ10で上記アクセルペダルの踏み込み速度sを、上記アクセルセンサ35の検出信号(アクセル開度)の変化を微分する事により求める。そして、ステップ11で目標変速比を、アクセル開度と車速とに基づいて、例えば図8の(A)に示す様なマップにより求める。この図8(A)は、横軸に車速を、縦軸に変速比を、それぞれ表し、アクセル開度(アクセルペダルの踏み込みの大きさ)を各線の位置で表したものである。アクセル開度を表す線のうちの全線はアクセルペダルの踏み込みが解除された状態を、細線はアクセルペダルを踏み込んだ状態を、その踏み込みの大きさ(アクセル開度)毎にそれぞれ表している。
そして、ステップ12で、上記ステップ10で求めた上記アクセルペダルの踏み込み速度sと、上記ステップ11で求めた目標変速比とに基づいて、図9(A)から、変速動作の速度gを求める。そして、他の場合(図3、5に示した場合)と同様に、ステップ7で、変速制御を実施して、無段変速装置全体としての変速比を上記目標変速比「T_eCVT」にして終了する。以下、各ステップ1、2、8〜12、7を繰り返して、ブレーキペダルの操作状態が変化しない限り、上記目標変速比を維持する。上記ステップ8でアクセルペダルが踏み込まれていないと判定した場合の動作を示したステップ13、14は、アクセル開度を考慮しない点以外、前述の図5のステップ3、4と、基本的に同じである。
本発明の車両用無段変速機の変速制御装置は、以上に述べた様に構成し作用する事により、運転者が現状でどの様に走行しようとしているかの意思を推定して、無段変速装置の変速比を適正と考えられる値に調節できる。この為、エンジンブレーキに基づく制動力を、道路状況及び運転者の意思に適した車速を確保する為に適正な大きさにできて、上記アクセルペダルや上記ブレーキペダルの操作を頻繁に繰り返さなくても、適切な車速での走行を可能にして、運転者の疲労低減、渋滞や追突事故の発生防止を図れる。又、低コストで構成できて、しかも車両の挙動を運転者の意図に適応したものにできる。
尚、運転者によるブレーキペダルの操作状況の検出は、ブレーキ液の圧力を圧力センサにより検出する事で行なう事もできる。この場合には、ブレーキペダルの踏み込みに伴う上記圧力をリニアに判定できるので、無段変速機の変速比の調節もリニアに行なえる。又、センサの追加に伴うコスト上昇を抑える為と、この変速比の調節をリニアに行なう面とから、上記ブレーキ液の圧力を、互いに異なる3段階程度の圧力でON、OFFする圧力スイッチを使用して、この圧力を複数段で検出する事もできる。
本発明の変速制御装置の実施する無段変速装置の1例を示すブロック図。 変速制御の為の油圧回路図。 変速制御の動作の第1例を示すフローチャート。 各部の動作を説明する為の線図。 変速動作の第2例を示すフローチャート。 ブレーキペダルの踏み込み力と変速比の調節量との関係を示す線図。 変速動作の第3例を示すフローチャート。 車速と目標変速比との関係を、(A)はアクセル開度毎に、(B)はブレーキペダル踏み込み力毎に、それぞれ示すマップ。 アクセルの踏み込み速度sと変速速度gとの関係を(A)に、ブレーキペダルの踏み込み速度Sと変速速度Gとの関係を(B)に、それぞれ示す線図。
符号の説明
1 エンジン
2 ダンパ
3 入力軸
4 トロイダル型無段変速機
5 押圧装置
6 入力側ディスク
7 パワーローラ
8 出力側ディスク
9 入力側回転センサ
10 出力側回転センサ
11 制御器
12 遊星歯車機構
13 クラッチ装置
14 出力軸
15 低速用クラッチ
16 高速用クラッチ
17 出力軸回転センサ
18、18、18b オイルポンプ
19 アクチュエータ
20 制御弁装置
21 変速比制御弁
22 差圧シリンダ
23a、23b 補正用制御弁
24 高速用切換弁
25 低速用切換弁
26a、26b 油圧室
27、27a、27b 油圧センサ
28 スリーブ
29 ステッピングモータ
30 ライン圧制御用電磁弁
31 電磁弁
32 シフト用電磁弁
33 油温センサ
34 ポジションスイッチ
35 アクセルセンサ
36 ブレーキスイッチ
37 ブレーキ液圧スイッチ
38 ブレーキ液圧センサ
39 手動油圧切換弁
40 エンジンコントローラ
41 油溜
42a、42b 調圧弁

Claims (9)

  1. 無段変速機と、この無段変速機の変速比を調節する為の制御器と、車両の走行速度を検出する為の速度検出手段と、ブレーキペダルの操作状態を検出する為のブレーキ操作状態検出手段とを備え、この制御器は、上記走行速度検出手段により上記車両が走行状態にあると判定され、且つ、上記ブレーキ操作状態検出手段により上記ブレーキペダルが操作されたと判定された場合に、このブレーキペダルの操作状態に応じて上記無段変速機の変速比を調節する機能を有する車両用無段変速機の変速制御装置。
  2. 制御器は、ブレーキ操作状態検出手段が検出したブレーキペダルの操作状態に基づいて無段変速機の目標変速比を求め、この無段変速機の変速比をこの目標変速比に調節する機能を有する、請求項1に記載した車両用無段変速機の変速制御装置。
  3. ブレーキペダルが操作されたと判定された場合に無段変速機の変速比を減速側に調節する、請求項2に記載した車両用無段変速機の変速制御装置。
  4. ブレーキ操作状態検出手段は、ブレーキペダルの踏み込み速度を求める機能を備えており、制御器は、この踏み込み速度が速い程、変速比を減速側に調節する速度を速くする機能を有する、請求項3に記載した車両用無段変速機の変速制御装置。
  5. ブレーキ操作状態検出手段は、ブレーキペダルの踏み込み力を求める機能を備えており、制御器は、この踏み込み力が大きい程、変速比を減速側に調節する程度を大きくする機能を有する、請求項3〜4のうちの何れか1項に記載した車両用無段変速機の変速制御装置。
  6. 制御器は、ブレーキ操作状態検出手段によりブレーキペダルの操作が終了したと判定された場合に、無段変速機の変速比を、次に変速比を調節すべき状態が出現する迄の間、上記操作が終了したと判定された時点での変速比に保持する機能を有する、請求項3〜5のうちの何れか1項に記載した車両用無段変速機の変速制御装置。
  7. 制御器は、ブレーキ操作状態検出手段によりブレーキペダルの操作が終了したと判定された場合に、無段変速機の変速比を、次に変速比を調節すべき状態が出現しない限り、上記操作が終了したと判定された時点での変速比から上記ブレーキペダルが操作される直前の変速比まで徐々に戻す機能を有する、請求項3〜5のうちの何れか1項に記載した車両用車両用無段変速機の変速制御装置。
  8. アクセルペダルの踏み込み状態を検出する為のアクセル操作状態検出手段を備え、制御器は、ブレーキ操作状態検出手段によりブレーキペダルの操作が終了したと判定された場合に、無段変速機の変速比を、その時点での走行速度と上記アクセルペダルの踏み込み状態とから求められる目標変速比に徐々に変更する機能を有する、請求項3〜5のうちの何れか1項に記載した車両用無段変速機の変速制御装置。
  9. 無段変速機が、トロイダル型無段変速機構と歯車式の差動機構とを組み合わせて成り、入力軸を回転させた状態のまま出力軸を停止させられる無段変速装置である、請求項1〜8のうちの何れか1項に記載した車両用無段変速機の変速制御装置。
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