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JP2007014854A - 濾過フィルター、濾過フィルターの製造方法および血液濾過方法 - Google Patents

濾過フィルター、濾過フィルターの製造方法および血液濾過方法 Download PDF

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JP2007014854A JP2005197434A JP2005197434A JP2007014854A JP 2007014854 A JP2007014854 A JP 2007014854A JP 2005197434 A JP2005197434 A JP 2005197434A JP 2005197434 A JP2005197434 A JP 2005197434A JP 2007014854 A JP2007014854 A JP 2007014854A
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Tetsuo Takada
哲生 高田
Takanori Anazawa
孝典 穴澤
Shinji Kato
愼治 加藤
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Kawamura Institute of Chemical Research
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Abstract

【課題】 全濾過方式により粘着性物質含有液や粘性流体から採取対象成分を濾過する際に、小さな圧力差によって実用的な濾過速度を示すという特性を有し、且つ、試料量に対する濾液成分の採取収率が高く、目詰まりするまでに十分な試料量が得られる濾過フィルター、及び該濾過フィルターの製造方法を提供すること。
【解決手段】 活性エネルギー線硬化性化合物と孔形成剤を含有する製膜用組成物を硬化してなる多孔性濾過膜と、繊維質濾過膜とが、製膜用組成物の硬化により固着されてなる濾過フィルター。
【選択図】 なし

Description

本発明は、粘着性物質含有液や粘性流体から特定成分を全濾過方式により濾過する濾過フィルター及びその製造方法に関する。
従来より、生化学や医療分野における、蛋白、糖鎖、ポリヌクレオチドなどの生体成分の分離精製や、重油やオリゴマーなどのエマルジョンの除去、液晶・半導体分野におけるレジスト材料の精製など、各種粘着性物質を含有する液体や粘性流体から特定成分を分離する濾過膜は、製薬、診断薬、医療材料等の様々な工業分野において必要とされている。なかでも、医療分野においては、各種体機能の診断や、病原菌或いは病原菌由来の毒素の診断などを行う際などに、血液から赤血球、白血球、血小板、フィブリン等の固形成分を濾別して血漿や血清成分を分離採取する場合が多いが、白血球、血小板、フィブリンは粘着性や付着性を有するため、固形成分と血漿や血清成分の分離は容易ではなかった。
このような粘着性物質の分離、例えば、血液からの血漿または血清分離には通常遠心分離法が使用されている。しかしながら、遠心分離法は、操作の工程が多く、前処理まで含めた分析や診断の完全自動化が困難であること、分離に時間を要すること、ヘパリンなどの抗凝固剤の添加が必要なこと、及び、試料の取り違えが発生し易いこと、といった現在の問題の他、今後、低侵襲化が進むと、微少血液試料での取り扱いが益々困難になることが予想される。
このような背景の下に、血液の全濾過法により血漿または血清試料を採取する試みがなされてきたが、汎用の濾過膜を用いて血液を全濾過しようとすると、直ちに濾過膜が目詰まりし、ほとんど血漿または血清試料を濾液として得ることが出来なかった。また、目詰まりしたにもかかわらず高い圧力差で濾過しようとすると、溶血が発生した。この問題を解決するため、例えば、ポリスルホン製などの濾過膜の前に、ガラス繊維質濾過膜を積層したり(特許文献1)、ガラス繊維を詰めた分離カラムを形成して(特許文献2)、いわゆるデプスフィルターを構成することによって濾過する試みが成されている。
しかしながら、ガラス繊維積層型フィルターに於いては、特許文献1に記載されているように、又、本発明者等の検討でも確認されているように、目詰まりするまでの間に十分な試料量を得るために、ガラス繊維フィルターを6枚も積層する必要があった。このため、ガラス繊維フィルター部分のデッドボリュームが大きくなってガラス繊維表面への血液成分の吸着が無視し得ない量となるだけでなく、試料血液量に対する血漿又は血清試料の採取収率が低くなりがちであった。上記の問題は、ガラス繊維を充填したカラム型のフィルターについても同様であった。
ガラス繊維濾紙と微多孔性膜が積層されている血液濾過材料により、血漿が濾過できることが記載されている(特許文献3参照)。しかし単に積層するだけでは少量の血漿が透過しただけで目詰まりしてしまうため、大きな膜面積の濾過フィルターを必要とする上、試料血液を増やしても得られる血漿の量は増えないという問題があった。また、同公報中には両者を接着剤で一体化させることが記載されている。しかし、該特許文献3に膜の接着方法の例として挙げられている特許文献4に記載されているように、接着剤で接着した膜は全面接着すると微多孔性膜が閉塞されるため、接着剤を部分的に塗布して一体化させる必要があり、この場合には上記積層の場合と同様の問題が生じていた。
特開2000−221189号公報 特開平4−208856号公報 特開平9−196911号公報 特開昭62−138756号公報
本発明が解決しようとする課題は、全濾過方式により粘着性物質含有液や粘性流体から採取対象成分を濾過する際に、小さな圧力差によって実用的な濾過速度を示すという特性を有し、且つ、試料量に対する濾液成分の採取収率が高く、目詰まりするまでに十分な試料量が得られる濾過フィルター、及び該濾過フィルターの製造方法を提供することにある。
本発明においては、活性エネルギー線硬化性化合物を含有する製膜用組成物を硬化してなる多孔性濾過膜と、繊維質濾過膜とが固着されることにより、多孔性濾過膜中の孔と繊維質濾過膜との孔とが連続した連通細孔となり、両膜間の分離能の違いによる膜間での濾液の堆積が生じることなく濾過が可能となる。従って、多孔性濾過膜中と繊維質濾過膜とが固着された本発明の濾過フィルターは、粘着性物質含有液や粘性流体から分離対象成分を濾過する場合にも目詰まりが起こりにくい。特に試料として血液を使用した場合には、血栓の生成による膜の閉塞が起こりにくく、試料血液から好適に血清又は血漿成分を濾過できる。
即ち、本発明は、活性エネルギー線硬化性化合物と孔形成剤を含有する製膜用組成物を硬化してなる多孔性濾過膜と、繊維質濾過膜とが固着されてなる濾過フィルターを提供する。
本発明の濾過フィルターは、目詰まりするまでに十分な試料量が得られ、小さな圧力差によって実用的な濾過速度を示すという特性を維持しながら、デッドボリュームが小さく、また、一定膜面積当たり多くの血漿を濾過できるため、一定の血漿量を得るための膜面積を小さくでき、試料成分を吸着するサイトを少なくできる。従って、試料量に対する濾液成分の採取収率が高く、少ない試料量であっても十分な濾液成分が得られる。また、本発明の製造方法は、本発明の濾過フィルターを容易に製造することが出来る。
本発明の濾過フィルターは、活性エネルギー線硬化性化合物と孔形成剤を含有する製膜用組成物を硬化してなる多孔性濾過膜と、繊維質濾過膜とが固着されてなるものである。本発明の濾過フィルターは、濾過フィルターを構成する多孔性濾過膜や繊維質濾過膜の形状や表面特性、あるいは使用条件等により、各種濾液成分を得ることが出来る。勿論、濾別された固形成分を採取することも出来る。
[多孔性濾過膜]
本発明の濾過フィルターを構成する多孔性濾過膜は、活性エネルギー線硬化性化合物の硬化物で形成されたものである。多孔性濾過膜を該硬化物で形成することにより、実用的な濾過速度、かつ十分な収率で濾液成分の濾過が可能となる。その理由の詳細は不明であるが、多孔性濾過膜の細孔を目詰まりさせることなく不織布と固着可能であること、本発明に好適な凝集粒子状の多孔性濾過膜を形成しやすいこと、多孔性濾過膜の硬度を高くし易く、細孔の寸法安定性に優れること、及び、含有成分の吸着抑制のための表面改質が容易であることなどの理由によると推定される。また、該硬化物は架橋重合体であることが、硬度の高い多孔性濾過膜が得られ易いため、より好ましい。
活性エネルギー線硬化性化合物は、重合開始剤の存在下または非存在下で、活性エネルギー線により重合及び/又は架橋して硬化するものであれば任意であり、例えば付加重合性化合物、縮合重合性化合物、開環重合性化合物などであり得るが、付加重合性の化合物が好ましく、重合性の炭素−炭素二重結合を有する化合物がさらに好ましく、なかでも、反応性の高いアクリロイル基および/またはメタクリロイル基〔以下、これらを合わせて「(メタ)アクリロイル基」と記述する。〕を分子内に有する化合物[このような化合物を「(メタ)アクリル系化合物」と称する]、やビニルエーテル類、また光重合開始剤の不存在下でも硬化するマレイミド系化合物であることが最も好ましい。
活性エネルギー線硬化性化合物は、重合して架橋重合体を形成する重合性化合物であることが好ましい。即ち、付加重合性化合物又は開環重合性化合物の場合には、1分子中に2以上の重合性官能基を有する化合物であることが好ましく、縮合重合性化合物、例えばエポキシ系化合物である場合には、1分子中に3以上の重合性官能基を有することが好ましい。(以下、このような数の重合性官能基を持つ化合物のことを「多官能」重合性化合物と称する。
このような活性エネルギー線硬化性化合物はとしては、上記の官能基を持つモノマーや重合性のオリゴマー(プレポリマーともいう。)であり得る。
上記(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えばジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2,2’−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシポリエチレンオキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシポリプロピレンオキシフェニル)プロパン、ヒドロキシジピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジアクリレート、ビス(アクロキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、N−メチレンビスアクリルアミドなどの2官能モノマー;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクロキシエチル)イソシアヌレート、カプロラクトン変性トリス(アクロキシエチル)イソシアヌレートなどの3官能モノマー;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートなどの4官能モノマー;ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの6官能モノマーが挙げられる。
マレイミド系モノマーとしては、例えば、4,4’−メチレンビス(N−フェニルマレイミド)、2,3−ビス(2,4,5−トリメチル−3−チエニル)マレイミド、1,2−ビスマレイミドエタン、1,6−ビスマレイミドヘキサン、トリエチレングリコールビスマレイミド、N,N’−m−フェニレンジマレイミド、m−トリレンジマレイミド、N,N’−1,4−フェニレンジマレイミド、N,N’−ジフェニルメタンジマレイミド、N,N’−ジフェニルエーテルジマレイミド、N,N’−ジフェニルスルホンジマレイミド、1,4−ビス(マレイミドエチル)−1,4−ジアゾニアビシクロ−[2,2,2]オクタンジクロリド、4,4’−イソプロピリデンジフェニル−ジシアナート、N,N’−(メチレンジ−p−フェニレン)ジマレイミド等の2官能マレイミド;N−(9−アクリジニル)マレイミドなどのマレイミド基とマレイミド基以外の重合性官能基とを有するマレイミドが挙げられる。これらマレイミド系モノマーは、ビニルモノマー、ビニルエーテル類、アクリル系モノマーなどの重合性炭素・炭素二重結合を有する化合物と共重合させることもできる。
分子鎖に(メタ)アクリロイル基やマレイミド基を有する重合性のオリゴマーとしては、質量平均分子量が500〜50000のものが挙げられ、例えば、エポキシ樹脂の(メタ)アクリル酸エステル、ポリエーテル樹脂の(メタ)アクリル酸エステル、ポリブタジエン樹脂の(メタ)アクリル酸エステル、分子末端に(メタ)アクリロイル基を有するポリウレタン樹脂などが挙げられる。
これら活性エネルギー線硬化性化合物は、単独で、又は、2種類以上を混合して用いることもできる。また、粘度の調節、接着性や半硬化状態での粘着性の調節、あるいは反応性や親水性などの機能を付与する目的で、単官能(メタ)アクリル系モノマーや、単官能マレイミド系モノマーなどの単官能モノマーと混合して使用してもよい。例えば、後述の両親媒性化合物を添加しても良い。
単官能(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば、メチルメタクリレート、アルキル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシジアルキル(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、アルキルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、グリセロールアクリレートメタクリレート、ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、エチレンオキサイド変性フタル酸アクリレート、w−カルボキシアプロラクトンモノアクリレート、2−アクリロイルオキシプロピルハイドロジェンフタレート、2−アクリロイルオキシエチルコハク酸、アクリル酸ダイマー、2−アクリロイルオキシプロピリヘキサヒドロハイドロジェンフタレート、フッ素置換アルキル(メタ)アクリレート、塩素置換アルキル(メタ)アクリレート、スルホン酸ソーダエトキシ(メタ)アクリレート、スルホン酸−2−メチルプロパン−2−アクリルアミド、燐酸エステル基含有(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2−イソシアナトエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルクロライド、(メタ)アクリルアルデヒド、スルホン酸エステル基含有(メタ)アクリレート、シラノ基含有(メタ)アクリレート、((ジ)アルキル)アミノ基含有(メタ)アクリレート、4級((ジ)アルキル)アンモニウム基含有(メタ)アクリレート、(N−アルキル)アクリルアミド、(N、N−ジアルキル)アクリルアミド、アクロロイルモリホリンなどが挙げられる。
単官能マレイミド系モノマーとしては、例えば、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−ドデシルマレイミドなどのN−アルキルマレイミド;N−シクロヘキシルマレイミドなどのN−脂環族マレイミド;N−ベンジルマレイミド;N−フェニルマレイミド、N−(アルキルフェニル)マレイミド、N−ジアルコキシフェニルマレイミド、N−(2−クロロフェニル)マレイミド、2,3−ジクロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)マレイミド、2,3−ジクロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)マレイミドなどのN−(置換又は非置換フェニル)マレイミド;N−ベンジル−2,3−ジクロロマレイミド、N−(4’−フルオロフェニル)−2,3−ジクロロマレイミドなどのハロゲンを有するマレイミド;ヒドロキシフェニルマレイミドなどの水酸基を有するマレイミド;N−(4−カルボキシ−3−ヒドロキシフェニル)マレイミドなどのカルボキシ基を有するマレイミド;N−メトキシフェニルマレイミドなどのアルコキシ基を有するマレイミド;N−[3−(ジエチルアミノ)プロピル]マレイミドなどのアミノ基を有するマレイミド;N−(1−ピレニル)マレイミドなどの多環芳香族マレイミド;N−(ジメチルアミノ−4−メチル−3−クマリニル)マレイミド、N−(4−アニリノ−1−ナフチル)マレイミドなどの複素環を有するマレイミドなどが挙げられる。
これらの単官能モノマーとして、血液凝固防止剤などを固定するためのアンカーとなりうる官能基やイオン性の官能基を分子内に有するモノマーを使用することも好ましい。
本発明の濾過フィルターを構成する多孔性濾過膜は、前記活性エネルギー線硬化性化合物と、該活性エネルギー線硬化性化合物が硬化する際に多孔質体とするための孔形成剤(ポロジェンと呼ばれることもある)を含有する製膜用組成物(以下、単に「組成物」と称する場合がある)を膜状に賦形し、活性エネルギー線を照射して硬化させた後、孔形成剤を除去する方法、即ち、活性エネルギー線による反応誘発型相分離法によって得ることが出来る。
孔形成剤は、活性エネルギー線硬化性化合物とは均一に相溶するが、該活性エネルギー線硬化性化合物が硬化する際、相分離して細孔を形成すれば任意のものを使用出来る。孔形成剤として使用できるものは、例えば、(a))活性エネルギー線硬化性化合物とは均一に相溶するが、活性エネルギー線硬化性化合物から生成する重合体とは相溶(相互に溶解)しない液体(以下、このような液体を「貧溶剤」と称する)、(b)活性エネルギー線硬化性化合物とは均一に相溶するが、活性エネルギー線硬化性化合物から生成する重合体とは相溶しない固体、(c)活性エネルギー線硬化性化合物と相溶し、その重合体とも相溶する又はその重合体をゲル化させる溶剤(以下、このような溶剤を「良溶剤」と称する)を例示できる。但し、上記(c)の場合、活性エネルギー線硬化性化合物として高架橋密度の(即ち、低膨潤度の)架橋重合体を与える化合物を用いる必要があり、その場合、架橋重合の進行に伴って膨潤度が低下し、該良溶剤がゲルから押し出されて相分離する(滲出)。上記孔形成剤は、単一化合物であっても混合物であってもよく、混合物の場合には、その構成成分単独では上記(a)、(b)、又は(c)の性質を持たないものであってもよい。
上記(a)の貧溶剤としては、例えば、デカン酸メチル、オクタン酸メチル、アジピン酸ジイソブチルなどの長鎖脂肪酸のアルキルエステル類;ジイソブチルケトンなどのケトン類;デカノールやグリセリンなどのアルコール類;2−プロパノールやエタノールやアセトンなどの水溶性溶剤の水溶液などが挙げられる。
上記(b)の固体としては、例えば、ポリビニルピロリドンなどのアミド基含有ビニル重合体、ポリスチレンやポリα−メチルスチオレンなどのスチレン系重合体、ポリスルホンやポリエーテルスルホンなどのポリスルホン系重合体、ポリカーボネート系重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル酸、ポリN,N−ジメチルアクリルアミドなどの(メタ)アクリリル系重合体、ポリアリレート系重合体、ポリエチレングリコール系重合体などの非架橋有機重合体を例示できる。
また、上記(c)の良溶剤は、鎖状重合体を溶解させたり、架橋間距離の長い低架橋密度の重合体をゲル化させるような溶剤であって、このような良溶剤としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンのようなアミド系容剤、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶剤、クロロホルムやジクロルエタンのような塩素系溶剤、1,4−ジオキサンやテトラヒドロフランのようなエーテル系溶剤、酢酸エチルなどのエステル系溶剤、アセトンや2−ブタノンなどのケトン系溶剤、トルエンなどの炭化水素系溶剤などを例示できる。
活性エネルギー線による反応誘発型相分離法においては、製膜用組成物中の活性エネルギー線硬化性化合物と孔形成剤の組成比によって、多孔性濾過膜の細孔径を調節できる。例えば、孔形成剤の組成比が高いほど、得られる多孔性濾過膜の孔径は大きくなる傾向にある。製膜用組成物中の孔形成剤の含有率は、好ましくは30〜80質量%、更に好ましくは45〜70質量%の範囲である。この範囲とすることで、本発明に好ましい孔径や水透過流速に調節することが容易になる。また、孔径製剤が上記(a)の貧溶剤である場合には、溶解性の程度によって多孔性濾過膜の細孔径を調節できる。例えば、活性エネルギー線硬化性化合物に(メタ)アクリロイル基含有化合物を用い、貧溶剤としてイソプロパノールと水の混合溶液を用いた場合、貧溶剤中のイソプロパノールの含有量が多いほど孔径は小さくなる。
製膜用組成物には、必要に応じてエネルギー線重合開始剤、親水性化のための水溶性重合体、界面活性剤などの各種添加剤を添加してもよい。
エネルギー線重合開始剤を添加することにより、該重合開始剤非存在下では重合しない様な活性エネルギー線硬化性化合物と活性エネルギー線の組み合わせを使用することが出来る。例えば、アクリル系モノマーと、300nm以上の波長の紫外線の組合わせを使用することが出来る。
エネルギー線重合開始剤としては、使用する活性エネルギー線に対して活性であり、活性エネルギー線硬化性化合物を重合させることが可能なものであれば、特に制限はなく、ラジカル重合開始剤、アニオン重合開始剤、カチオン重合開始剤などが使用でき、例えば、ラジカル重合の開始剤としては、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェノン、2,2’−ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンなどのアセトフェノン類;ベンゾフェノン、4、4’−ビスジメチルアミノベンゾフェノン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントンなどのケトン類;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテルなどのベンゾインエーテル類;ベンジルジメチルケタール、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなどのベンジルケタール類;N−アジドスルフォニルフェニルマレイミドなどのアジドが挙げられる。また、マレイミド系化合物などの重合性光重合開始剤を使用することもできる。
添加することのできる水溶性重合体としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリN,N−ジメチルアクリルアミド、ポリアクリル酸などを例示できる。これらの水溶性重合体は、重量平均分子量が30万以上が好ましく、40万以上がさらに好ましく、50万以上が最も好ましい。重量平均分子量の上限は、製膜用組成物に均一に溶解すれば任意であるが、200万以下が好ましく、150万以下が更に好ましい。
また、界面活性剤は公知慣用のものでよく、例えばアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムのようなイオン性界面活性剤、ノニルフェノキシポリエチレングリコールのようなノニオン性界面活性剤を例示できる。
製膜用組成物を膜状に賦形するための支持体としては、一時的な支持体を用い、多孔性濾過膜を硬化させた後に除去しても良いし、或いは、多孔質支持体を用い、硬化と共に一体化してそのまま多孔性濾過膜として用いてもよい。一時的な支持体は、その上で多孔性濾過膜や濾過フィルターを形成可能なものであればよい。即ち、製膜用組成物に溶解せず、製膜用組成物を透過させず、使用する活性エネルギー線によって実質的に分解が生じず、その表面に製膜用組成物を保持できるものであって、形成された多孔性濾過膜から除去可能なものであれば任意である。
このような支持体としては、例えば、重合体、ガラス、石英などの結晶、セラミック、シリコンなどの半導体、金属などが挙げられるが、これらの中でも、重合体と金属が、破壊しにくく、変形可能が支持体を形成し易いため特に好ましい。重合体は、単独重合体であっても、共重合体であっても良く、熱可塑性重合体であっても、熱硬化性重合体であっても良い。また、支持体は、ポリマーブレンドやポリマーアロイで構成されていても良いし、積層体その他の複合体であっても良い。更に、支持体は、改質剤、着色剤、充填材、強化材などの添加物を含有しても良い。金属は、任意であり、例えばステンレススチールを好ましく使用できる。支持体の形状も任意であり、柔軟なフィルム状、平板状、ロール状、ベルト状であり得る。また、目的の寸法形状の多孔性濾過膜を形成するために、前記製膜用組成物を配する為の凹部を有することも好ましい。
前記支持体上に前記製膜用組成物を膜状に賦形する方法は任意であり、前記支持体が製膜用組成物を保持するための凹部を有する場合には、アプリケーターなどによる該凹部への分注、該凹部を含む部分への流延と掻き取り等の方法を例示できる。また、前記支持体が製膜用組成物を配するための凹部を有しない平面状または曲面状である場合には、公知の塗布方法、例えばスプレ−、ディッピング、バーコーター塗装、スピンコートなどの塗装方法や、アプリケーターによる部分的塗布を例示できる。
活性エネルギー線の照射方法も任意であり、塗布面全面の照射であってもよいし、多孔性濾過膜と成す部分のみを選択的に照射しても良い。選択的照射は、フォトマスクや液晶デバイスなどの光学パターンを通した照射や、レーザーなどの走査による照射であって良い。
多孔性濾過膜の細孔の孔径は任意であるが、好ましくは平均孔径が0.1μm以上、さらに好ましくは0.2μm以上である。また、好ましくは3μm以下、さらに好ましくは2μm以下である。この範囲とすることにより、得られる濾過フィルターの血漿又は血清の透過流束と濾過量が十分で、かつ血球成分のリークのない濾過フィルターが得られ易い。細孔の平均孔径は、電子顕微鏡測定等により求めることが出来るが、より正確には、直径の分かった粒子(例えばポリスチレンビーズ)などを濾過することにより測定することが出来る。この際、該粒子の阻止率50%の孔径を平均孔径とする。
細孔形状は任意であり、例えば、凝集粒子状(粒子焼結体状)、海綿状(3次元網目状)、連なった粒子で構成された網目状、などであり得るが、凝集粒子状が、目詰まりしにくく、かつ、十分な透過流束で濾過できる濾過フィルターが得られ易いため好ましい。
多孔性濾過膜の厚みは任意であるが、下限は0.05mm以上が好ましく、0.1mm以上がさらに好ましく、0.2mm以上が最も好ましい。また、厚みの上限は、1mm以下が好ましく、0.85mm以下がさらに好ましく、0.7mm以下が最も好ましい。厚みをこの下限以上とすることにより、目詰まりするまでに採取できる血漿又は血清量が増し、この上限以下とすることにより、デッドボリュームの増加を抑え、微少量の資料の濾過が容易となる。
多孔性濾過膜の細孔表面が親水性のものは、溶血の防止や、血漿成分や血清成分の吸着による損失を防止するために、血液を濾過する場合には親水性とすることが好ましい。親水性の程度は、多孔性濾過膜上に水滴を置くと直ちに吸収される程度に親水性であることが好ましい。親水化方法は任意であり、例えば、多孔性濾過膜に親水基を化学修飾する方法、多孔性濾過膜に親水性ポリマーをグラフト共重合する方法、多孔性濾過膜に親水性ポリマーをコートする方法、多孔性濾過膜構成ポリマーとして親水基や両親媒性基を有する重合性化合物との共重合体の使用、多孔性濾過膜構成ポリマーと親水基含有ポリマーとのセミIPN構造の形成、コロナ処理やプラズマ処理、界面活性剤の塗布などが挙げられる。
上記いずれの場合に於いても、親水化するための親水基は任意であり、例えばポリエチレングリコール基、ポリオキシメチレン基、水酸基、糖含有基、N,N−ジメチルアミド基、N−メチルピロリドン基等のノニオン性親水基、カルボキシル基、スルホン基、燐酸基、亜燐酸基等のアニオン性親水基、アミノ基、アミド基、アンモニウム基などのカチオン性親水基、アミノ酸含有基、燐酸基とアンモニウム基の両者等の両性親水基等が挙げられる。中でも、ノニオン性親水基、両性親水基、および/またはアニオン性親水基が、フラックスの経時的低下の抑制面や生体適合性の面から好ましい。ノニオン性親水基としては、繰返し数6以上のポリエチレングリコール基および/またはN,N−ジメチルアミド基が特に好ましく、アニオン性親水基としてはスルホン基が特に好ましい。勿論、これらを混合して用いることも可能である。
[繊維質濾過膜]
本発明の濾過フィルターに使用する繊維質濾過膜は任意であり、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維等で形成された繊維質濾過膜であり得るが、有機繊維、即ち有機重合体繊維による繊維質濾過膜が好ましい。繊維重合体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系重合体、芳香族ポリアミドやナイロン6,6の様なポリアミド系重合体、ポリエチレンやポリプロピレンのようなポリオレフィン系重合体、酢酸セルロース、ニトロセルロース、再生セルロースなどのセルロース系重合体、ポリスルホンやポイエーテルスルホンなどのポリスルホン系重合体などであり得る。有機繊維、中でも、ポリエステル系重合体やポリスルホン系重合体を用いることで、本発明の効果がより良く発揮される。
繊維質濾過膜の繊維組織形態は任意であり、例えば、不織布、濾紙、編織布、短繊維固着型フィルターなどであり得るが、不織布が、本発明の効果を発揮させやすく、又生産性も高いため好ましい。
繊維質濾過膜の繊維径は任意であるが5〜200μmが好ましく、10〜100μmが更に好ましい。この範囲とすることで固体成分の良好な捕捉性が得られ、また、試料溶液中の粘着性物質や粘性流体が該繊維質濾過膜に接触して凝固した場合にも十分な非閉塞部分が得られ、本発明の効果が得られる。繊維質濾過膜の密度は40〜160g/mが好ましく、50〜100g/mがさらに好ましい。この範囲であると、濾過成分の十分な透過流束と濾過量が得られ易く、また、デッドボリュームが増加せず、試料溶液が少量の場合でも、濾過成分の濾過収率を高くすることが出来る。
繊維質濾過膜の通気性[フラジール法。測定圧力差125Pa]は3〜20[cm/s]が好ましく、4〜12[cm/s]が更に好ましい。又は、繊維質濾過膜の水透過流束が3〜20[m・s・MPa−1]が好ましく、4〜12[m・s・MPa−1]が更に好ましい。この範囲とすることで濾過成分の十分な透過流束と固体成分の良好な捕捉性が得られ、また、試料溶液中の粘着性物質や粘性流体が該繊維質濾過膜に接触して凝固した場合にも十分な非閉塞部分が得られ、本発明の効果が得られる。
また、血液から血漿や血清成分を採取する場合には、繊維質濾過膜の繊維表面は、溶血の防止や、血液成分の吸着による損失を防止するために、親水性とすることが好ましい。親水性の程度は、繊維質濾過膜上に水滴を置くと直ちに吸収される程度に親水性であることが好ましい。親水化方法は任意であり、上記多孔性濾過膜の親水化方法として示した方法を利用できる。
[濾過フィルター]
本発明の濾過フィルターは、前記多孔性濾過膜と前記繊維質濾過膜が、間に隙間を空けずに互いに固着されてなるものである。これらの膜は単に積層されるのみではなく、実質的に一体化されていることにより本発明の効果が得られる。ここで言う一体化とは、多孔性濾過膜中の孔と繊維質濾過膜との孔とが連続した連通細孔となっていることを言い、前記多孔性濾過膜と前記繊維質濾過膜が部分的に接着されているだけで、互いの位置関係は変化しないものの、該二つの膜の間に、単に積層された場合と同様の隙間が存在するものではない。
このような構造とすることによって本発明の効果が得られる理論的な理由はまだ明確ではないが、次のように推定される。即ち、不織布などの繊維質濾過膜の膜面方向の各位置における孔径の違い(孔径の位置分布)は極めて大きく、孔径が特に大きい部分からは固体成分(血液試料の場合には、血球、血小板、及び凝固成分)が除去しきれずに透過しがちである。このようにして繊維質濾過膜を透過した固体成分は、前記多孔性濾過膜と前記繊維質濾過膜の間に隙間があればこの隙間に広がり、前記多孔性濾過膜の表面全体を覆ってしまう。このため、該フィルターは目詰まりし易くなると考えられる。
それに対し、本発明の血相濾過フィルターは、前記多孔性濾過膜と前記繊維質濾過膜が、間に隙間を空けずに互いに固着されてなり、多孔性濾過膜中の孔と繊維質濾過膜との孔とが連続した連通細孔となっている。このため、前記繊維質濾過膜の特に孔径の大きい部分から固体成分が除去されずに透過しても、多孔性濾過膜の表面の一部が閉塞されるだけであり、他の部分は濾過可能であるため、本発明の効果が得られると思われる。従って、粘着性物質含有液や粘性流体を試料として使用した場合にも優れた濾過効果を発現すると考えられる。
但し、従来知られているような、不織布を支持体として湿式法で製膜された多孔質膜は、不織布支持体と多孔質膜が間に隙間を空けずに固着されてはいるが、本発明の効果は得られない。その理由は明確ではないが、これらの膜は、多孔質体の素材が不織布支持体中に深く侵入していて濾液成分の十分な透過流束が得られないか、又は、該固着部付近においてマクロボイドと呼ばれる大きな空洞が形成されていて本発明の効果が得られないものと推察される。
固着の方式や方法は任意であり、例えば、支持体上に塗布した活性エネルギー線硬化性化合物と孔形成剤を含有する製膜用組成物に活性エネルギー線を照射して前記製膜用組成物を半硬化させ、得られた半硬化膜に繊維質濾過膜を積層し、さらに活性エネルギー線を照射して前記半硬化膜を硬化させて、製膜用組成物の硬化膜と前記繊維質濾過膜とを固着させた後、孔形成剤を除去して前記硬化膜を多孔性濾過膜とし、前記支持体を除去する方法により形成できる。本方法は、半硬化状態の多孔性濾過膜はゲル又は粘稠液体状となっていて、粘着性を有するが流動性がほとんどないため、繊維質濾過膜を目詰まりさせることが無く、本発明の効果が十分に発揮されるため、特に好適な方法である。特に、活性エネルギー線硬化性化合物として架橋重合性のものを用いると、半硬化物はゲルとなり、該ゲルが破壊しない限り流動性は全くないため、強い力で圧迫して前記多孔性濾過膜と前記繊維質濾過膜を密着させても細孔が閉塞することがなく好ましい。
本発明の濾過フィルターは、上記の本発明の製造方法によって製造されるように、前記多孔性濾過膜と前記繊維質濾過膜が実質的に互いに入り込まずに、互いに固着されていることが好ましい。このような固着状態は周知の繊維質濾過膜を支持体とする濾過膜、例えば精密濾過膜、限外濾過膜、逆浸透膜とは構造が異なる。繊維質濾過膜を支持体とする既存の濾過膜に於いては、繊維質濾過膜に液体状の製膜用組成物を塗布した後凝固させて多孔性濾過膜を形成するために、該組成物のうちの無視し得ない割合が繊維質濾過膜内に入り込んでいる。本発明の濾過フィルターは、実質的に互いに入り込まない構造とすることによって、濾液成分の透過流束や濾過量を大きくすることが出来る。
本発明の濾過フィルターは、本濾過フィルターを構成する多孔性濾過膜や繊維質濾過膜の形状や表面特性を適宜調整することにより、好適に、粘着性物質含有液や粘性流体などの試料から任意の採取対象成分を濾液として採取することができる。分離可能な粘着性物質含有液や粘性流体の例としては、例えば、血液からの血漿や血清の濾過、細胞成分からの蛋白、糖鎖、ポリヌクレオチドなどの分離、生体試料からの低分子ホルモンの分離、重油や粘着剤やオリゴマーの分散液の濾過、レジスト材料に混合した不純物の濾過などがあげられる。
なかでも、本濾過フィルターを構成する多孔性濾過膜や繊維質濾過膜の表面を親水性にしたものは、血液から血漿や血清を濾過する血漿濾過フィルターとして好適に使用でき、各膜の形状や孔径等を適宜調整することにより、濾液として血漿、血清、又はその中間体を得ることが出来る。例えば、多孔性濾過膜や繊維質濾過膜として高密度のものを使用したり、これらの表面の親水性をそれほど高くしない場合には血清成分が得られやすい。また多孔性濾過膜や繊維質濾過膜にヘパリンなどの血液凝固防止剤を固定すると血漿成分が得られやすい。また、本発明の濾過フィルターを使用する際、濾液として血漿、血清、又はその中間体のいずれの試料が得られるかは、使用方法によっても変わりうる。例えば、血液にヘパリンなどの血液凝固防止剤を添加したり、小さな圧力差でゆっくり濾過すると、血漿が得られやすい。
本濾過フィルターの水透過流束は任意であり、目的とする濾液成分の透過流束(濾過速度)と濾過量が得られるように調節すればよいが、測定圧力差50kPaにおいて、下限が好ましくは0.5×10−3[m・s−1・MPa−1]以上、さらに好ましくは1×10−3[m・s−1・MPa−1]以上、最も好ましくは2×10−3[m・s−1・MPa−1]以上である。また、上限は、同じ測定圧力差において、好ましくは30×10−3[m・s−1・MPa−1]以下、さらに好ましくは20×10−3[m・s−1・MPa−1]以下、最も好ましくは15×10−3[m・s−1・MPa−1]以下である。この範囲内とすることにより、十分な血漿又は血清の透過流束と濾過量が得られる。
上記の水透過流速は、繊維質濾過膜の密度や接着方法の影響もあり得るが、多孔性濾過膜の特性、即ち細孔径やその分布、空隙率、細孔の形状、多孔性濾過膜の厚みなどにより調整できる。
本発明の濾過フィルターは、任意のハウジングに組み込んで使用することが出来る。ハウジングの1次側(原液側)には試料を導入するための流入口、流入口から導入された試料を濾過フィルターの一次側に導くための1次側流路が設けられており、ハウジングの2次側(濾液側)には、濾過フィルターを保持するための多孔板、濾過フィルターを透過した濾液成分を流出口に導く2次側流路、及び、該成分を流出させるための流出口が設けられている。但し、濾過フィルターの直径が極小さい場合、例えば直径3mm以下であるような場合には、多孔板は不要である。また、本濾過フィルターがマイクロ流体デバイスに組み込まれる場合には、流入口や流出口が、マイクロ流体デバイス内の他の機構との接続部であっても良い。
ハウジングの形式は任意であり、濾過フィルターと一体化された形式であっても、濾過フィルターを取り替え可能な形式であってもよい。また、下方から上方へ濾過する形式であっても、上方から下方へ濾過する形式であっても、水平に濾過する方式であっても良いし、加圧により濾過する形式であっても、吸引により濾過する形式であっても良い。
濾過フィルターとハウジングの一体化法は、接着、融着(熔着)、嵌合、ネジ、ネジ止め等で有り得るが、接着または融着が好ましい。液密にするためにオーリング等を使用することも可能である。ハウジングの材質は任意であるが、有機重合体が好ましく、熱可塑性樹脂が更に好ましい。例えばポリスチレンなどのスチレン系ポリマー、ポリメチルメタクリレート,ポリアクリロニトリルなどの(メタ)アクリル系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー、ポリスルホン,ポリエーテルスルホンなどのポリスルホン系ポリマー、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリメチルペンテンなどのオレフィン系ポリマーが好ましい。
本濾過フィルターは、シリンジフィルター型、即ち、シリンジと注射針との間に装着する形式であることも好ましい。また、採血管から吸い上げて濾過する形式であっても良い。また、マイクロ流体デバイスの一部に組み込まれた形式、例えば、試料導入口に設置されたり、内部に組み込まれた形状も好ましい。
本濾過フィルターの面積は任意であり、目的とする濾液成分の量、濾過すべき試料の量などにより決定できる。例えば、本濾過フィルターの膜面積は、有効膜面積にして好ましくは1mm〜100cm、さらに好ましくは3mm〜30cm、最も好ましくは10mm〜10cmである。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明の範囲がこれらの実施例にのみ限定されるものではない。尚、例中の部は質量部である。
(製膜用組成物の調整)
表1に示したように、架橋重合性化合物A、孔形成剤B、及び孔形成剤Cを均一に混合して製膜用組成物No.1〜3を調製した。
Figure 2007014854
但し、表1中架橋重合性化合物A−1〜3、孔形成剤B−1〜2、孔形成剤Cは以下のとおりである。
A−1:3官能ウレタンアクリレートオリゴマー(大日本インキ化学工業株式会社製の「ユニディックV−4263」)
A−2:ジシクロペンタニルジアクリレート(大日本インキ化学工業株式会社製の「DCA−200」)
A−3:メトキシノナエチレングリコールアクリレート(新中村化学工業株式会社製の「NK−エステルAM−90G」)
B−1:イソプロパノール
B−2:蒸留水
C:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイギー社製の「イルガキュア184」)
(紫外線照射)
3kWメタルハライドランプを光源とするアイグラフィックス株式会社製のUE031−353CHC型UV照射装置を用い、365nmにおける紫外線強度が40mW/cmの紫外線を室温で照射した。
(実施例1)
〔繊維質濾過膜の作製〕
まず、不織布を親水化して繊維質濾過膜を作製した。不織布[日本バイリーン社製、MF−80K、質量80g/m、通気性7cm/s(以上カタログ値)]に、3官能ウレタンアクリレートオリゴマー(大日本インキ化学工業株式会社製の「ユニディックV−4263」)2部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(第一工業製薬株式会社製の「ニューフロンティアHDDA」2部、ノニルフェノキシポリエチレングリコール(n=17)アクリレート(第一工業製薬株式会社製の「N−177E」1部、エタノール95部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイギー社製の「イルガキュア184」)0.1部から成る紫外線硬化性組成物を塗布し、50℃にて熱風乾燥してエタノールを除去した後、窒素雰囲気中で紫外線を60秒間照射して、親水性の繊維質濾過膜を得た。
〔濾過フィルターの作製〕
ガラス板を一時的な支持体として用い、その上に、直径25mmの円形の孔を開けた厚さ0.5mmのポリジメチルシロキサン(PDMS)製のシートを置き、指で圧迫してガラス板に密着させて型枠とした。該PDMSシートの孔に組成物No.1を滴下し、ガラス棒にて該孔から溢れた組成物No.1を掻き取って孔全体に組成物No.1を充填し、空気雰囲気中で紫外線を1秒間照射した。紫外線照射により得られた、孔の中の流動性を失った半透明なゲル状物の上に、直径25mmの円形の前記繊維質濾過膜を置き、指で軽く圧迫してゲル状物と密着させた後、窒素雰囲気中で前記繊維質濾過膜の上から同じ紫外線を60秒間照射したところ、前記ゲル状物は硬化して多孔性濾過膜となった。該多孔性濾過膜を蒸留水中でガラス板から剥離し、PDMSシートも除去し、エタノールにて洗浄して貧溶剤を除去し、40℃にて真空乾燥して濾過フィルターを得た。
〔濾過フィルターの特性評価〕
得られた濾過フィルターの多孔性濾過膜側表面および断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した結果、表面、断面共に直径約0.3μmの粒子が凝集した形状を示しており、その間隙として約1μmの平均孔径の細孔が観察された。また、繊維質濾過膜は平均孔径約30μm程度であった。多孔性濾過膜は繊維質濾過膜に入り込んでおらず、明確な境界が観察された。
得られた濾過フィルターの多孔性濾過膜側表面及び繊維質濾過膜側表面にそれぞれ蒸留水を1滴滴下したところ、蒸留水は数秒で膜にしみ込んだ。
〔水透過試験及び血漿濾過試験〕
ワットマン社製の直径25mm膜用金属製濾過ホルダー(有効膜直径17.5mm、有効膜面積2.4×10−4)に濾過フィルターを不織布側を1次側にして装着し、1次側を上にして、温度25℃にて、圧力50kPaで蒸留水を導入した。水の透過流束は、濾過ホルダーの流出口から水が流出し始めてから5分間の平均とした。結果を表2に示した。
また、蒸留水の代わりに35℃にて、ヘパリン加牛血5mlを導入したこと、及び、圧力を200mmHg(26kPa)としたこと以外は上記蒸留水の濾過試験と同様にして血漿濾過試験を行った。用いた牛血のヘマトクリット(He)値は35質量%、総蛋白(TP)は70kg/m であった。透過流束は。濾過ホルダーの流出口から血漿が流出し始めてから1分間の平均とした。また、血漿採取量は、血漿の流出が止まるまでに採取された血漿量とした。
測定の結果を表2に示した。高い血液透過流束と、血液量の約1/3程度の十分な血漿採取量が得られた。また、目視では、遠心分離した血漿と比較して、溶血はほとんど認められなかった。
なお、濾過フィルターの製造に用いた繊維質濾過膜単独で水透過試験(測定圧力差10kPa)を行ったところ、水透過流束は6(m・s−1・MPa−1)であった。
(実施例2)
製膜用組成物として、組成物No.2を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、血漿濾過フォルターを作製した。SEMにて観察した多孔性濾過膜は、直径約0.3μmの粒子が凝集した形状を示しており、その間隙として約1.5μmの平均孔径の細孔が観察された。実施例1と同様の試験を行った結果を表2に示した。実施例1と同様に、高い血液透過流束と、血液量の約1/3程度の十分な血漿採取量が得られた。また、目視では溶血はほとんど認められなかった。
(実施例3)
製膜用組成物として、組成物No.3を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、血漿濾過フォルターを作製し。SEMにて観察した多孔性濾過膜は、直径約0.3μmの粒子が凝集した形状を示しており、その間隙として約2μmの平均孔径の細孔が観察された。実施例1と同様の試験を行った結果を表2に示した。比較的高い血液透過流束と、血漿採取量が得られた。また、目視では、遠心分離した血漿と比較して、溶血はほとんど認められなかった。
Figure 2007014854
(比較例1、2)
組成物No.2、No.3を用いて不織布を固着することなく多孔性濾過膜を製造した。SEMにて観察した多孔性濾過膜は、それぞれ実施例1、実施例2の多孔性濾過膜と同様であった。得られた濾過フィルターを用いて実施例1と同様の試験を行った結果を表3に示した。同じ組成物を用いた実施例1、2に比べて、水透過流束は高いが、血漿透過流束は低く、血漿採取量も少なかった。
Figure 2007014854
(比較例3)
製膜用組成物を半硬化させる代わりに、紫外線を60秒間照射して完全に硬化させたこと、繊維質濾過膜と接着する前に洗浄して、孔形成剤を除去し、同時に一時的な支持体から剥離して多孔性濾過膜を得たこと、及び、該多孔性濾過膜に、エポキシ系接着剤(アラルダイト30分硬化型)を直径約1mmの点状に6点塗布し、繊維質濾過膜と積層して、室温で24時間硬化させて接着したこと、以外は、実施例1と同様にして血漿濾過フォルターを作製した。実施例1と同様の試験を行った結果を表4に示した。水透過流速は実施例1より高かったが、血漿はホルダーの流出口から流出しなかった。
(比較例4)
多孔性濾過膜に、エポキシ系接着剤(アラルダイト30分硬化型)を直径約1mmの点状に6点塗布する代わりに、該エポキシ系接着剤をローラーを用いて繊維質濾過膜に塗布したこと以外は、比較例3と同様にして血漿濾過フォルターを作製した。実施例1と同様の試験を行った結果を表4に示した。水透過流速は実施例1より低く、また、血漿はホルダーの流出口から流出しなかった。
Figure 2007014854
(比較例5)
多孔性濾過膜として、ニトロセルロース製多孔質膜とガラス繊維質濾過膜を積層した濾過フィルター[ワットマン社製シリンジフィルターGD/X、膜直径約25mm、多孔質膜の孔径(カタログ値)0.45μm]について実施例1と同様の試験を行った。結果を表5に示した。実施例1、2に比べて、水透過流束は速いが、血漿はホルダーの流出口から流出しなかった。
Figure 2007014854


Claims (10)

  1. 活性エネルギー線硬化性化合物と孔形成剤を含有する製膜用組成物を硬化してなる多孔性濾過膜と、繊維質濾過膜とが、製膜用組成物の硬化により固着されてなる濾過フィルター。
  2. 前記多孔性濾過膜が親水性である請求項1に記載の濾過フィルター。
  3. 前記固着が、前記製膜用組成物を半硬化させた膜に前記繊維質濾過膜を積層して半硬化膜を硬化させる固着である請求項1又は2に記載の濾過フィルター。
  4. 前記多孔性濾過膜の平均細孔径が0.2〜3μmの範囲であり、前記繊維質濾過膜の圧力差125Paにおける通気性が3〜20cm/sの範囲である請求項1又は2に記載の濾過フィルター。
  5. 前記製膜用組成物中の活性エネルギー線硬化性化合物と孔形成剤との比が、活性エネルギー線硬化性化合物/孔形成剤で表される質量比で1/2.5〜1/7の範囲にある請求項1〜3のいずれかに記載の濾過フィルター。
  6. 前記多孔性濾過膜の厚さが50〜700μmの範囲であり、前記繊維質濾過膜の厚さが50〜700μmの範囲である請求項1〜4のいずれかに記載の濾過フィルター。
  7. 前記活性エネルギー線硬化性化合物が(メタ)アクリロイル基含有化合物である請求項1〜5のいずれかに記載の濾過フィルター。
  8. 前記繊維質濾過膜が濾紙又は不織布である請求項1〜6のいずれかに記載の濾過フィルター。
  9. 支持体上に塗布した活性エネルギー線硬化性化合物と孔形成剤を含有する製膜用組成物に活性エネルギー線を照射して前記製膜用組成物を半硬化させ、得られた半硬化膜に繊維質濾過膜を積層し、さらに活性エネルギー線を照射して前記半硬化膜を硬化させて、製膜用組成物の硬化膜と前記繊維質濾過膜とを固着させた後、孔形成剤を除去して前記硬化膜を多孔性濾過膜とし、前記支持体を除去してなる濾過フィルターの製造方法。
  10. 請求項1〜7のいずれかに記載の濾過フィルターを用いて血液から血漿又は血清成分を濾過することを特徴とする血液濾過方法。
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