JP2007001851A - 非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法ならびにその粒子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 鱗片状または板状の鉱物粒子の少なくとも1種からなる基体材料を非晶質リン酸カルシウムで被覆した非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法であって、酸処理工程、洗浄工程、アルカリ工程、リン酸カルシウム被覆工程が実施されることを特徴とする非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法ならびに該製造方法により製造された非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を提供する。
【選択図】 なし
Description
特許文献1には、ヒドロキシアパタイトを主成分とするアルカリ剤を含んだ無臭コールドパーマ液が開示されている。上記無臭コールドパーマ液は、大きな比表面積(100m2/g以上)を有するヒドロキシアパタイトを用いることにより、主剤のチオグリコール酸臭、システイン臭を除去できアミノ酸吸着能によるアミノ酸溶出時間の短縮、イオン交換能による毛髪経由の人体の有害重金属排除等の効果を有するものである。
したがって、前述のような鱗片状または板状の粒子形状を有する鉱物粒子が用いられる化粧料、塗料、インキ、トナー、グリース、ゴム、プラスチックス、セラミックスなどに吸着性能を付与すべくリン酸カルシウムを配合する場合には、例えば単なる粒状リン酸カルシウムを配合するのではなく、リン酸カルシウムを前述の鉱物粒子上に被覆させて配合する方がリン酸カルシウムの比表面積を大きくすることができ、その吸着性能を優れたものとすることができる。
また、その場合には、より高い被覆率、即ち、リン酸カルシウムで鉱物粒子の表面を広範囲に被覆させてリン酸カルシウムが被覆されていない部分を少なくすることで吸着性能をさらに優れたものとすることができる。
しかし、これらの特許文献においては、鱗片状または板状の粒子形状を有する鉱物粒子を非晶質リン酸カルシウムで被覆させることが記載されているものの、前記鉱物粒子に非晶質リン酸カルシウムが被覆されていない部分が生じることを抑制させることに対しては、何等検討がなされていない。
したがって、従来、非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の被覆率を向上させて吸着性能を向上させることについても何等検討されてはいない。
即ち、従来、吸着性能の向上が求められているこれらの非晶質リン酸カルシウム被覆粒子ごとく、鱗片状または板状の鉱物粒子の少なくとも1種からなる基体材料に非晶質リン酸カルシウムを高い被覆率で被覆させることが要望される非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法においては、被覆率が向上された非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造することが困難であるという問題を有している。
すなわち、本発明は、前記課題を解決すべく、鱗片状または板状の鉱物粒子の少なくとも1種からなる基体材料を非晶質リン酸カルシウムで被覆した非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法であって、(1)基体材料とpH1.5以下の酸とを混合することにより、前記基体材料の表面をpH1.5以下の酸で洗浄処理する酸処理工程、(2)基体材料を固形分濃度0.1〜50質量%で水に分散させた懸濁液のpHが2.0以上となるように、前記酸処理工程にて処理された基体材料を洗浄する洗浄工程、(3)該洗浄工程により洗浄された基体材料と水酸化カルシウムとを混合したアルカリ性の懸濁液を作成するアルカリ工程、(4)該アルカリ工程において作成されたアルカリ性懸濁液にリン酸を加えることにより基体材料の表面を非晶質リン酸カルシウムで被覆させるリン酸カルシウム被覆工程、が実施されることを特徴とする非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法ならびに該製造方法により製造された非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を提供する。
すなわち、非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の被覆率を従来に比べて向上させ得る。
本実施形態における非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法においては、鱗片状または板状の鉱物粒子の少なくとも1種からなる基体材料が用いられる。
また、本実施形態の非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法においては、前記基体材料と酸とを混合して基体材料の表面をpH1.5以下の酸で洗浄処理する酸処理工程、基体材料を固形分濃度0.1〜50質量%で水に分散させた懸濁液のpHが2.0以上となるように前記酸処理工程にて処理された基体材料を洗浄する洗浄工程、該洗浄工程により洗浄された基体材料と水酸化カルシウムとを混合したアルカリ性の懸濁液を作成するアルカリ工程、および、該アルカリ工程において作成されたアルカリ性懸濁液にリン酸を加えることにより基体材料の表面を非晶質リン酸カルシウムで被覆させるリン酸カルシウム被覆工程を実施して、基体材料の表面を非晶質リン酸カルシウムで被覆させる。
なお、このような点において、漬け洗い時の酸に分散させる基体材料の固形分濃度としては、0.1〜50質量%であることが好ましく、1〜50質量%であることがより好ましく、5〜30質量%であることがさらに好ましい。この固形分濃度がこのような範囲であることが好ましいのは、固形分濃度が50質量%を超えると、前述の付着物イオン除去、凝集の抑制などの効果が基体材料全体に均一かつ十分に得られないおそれを有し、0.1質量%未満の固形分濃度としても、前述の効果を、それ以上、均一かつ十分とすることが期待できないばかりでなく、使用する設備が大掛かりとなることや使用する酸の量に対して得られる非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の量が少なくなることなど生産性が低下するおそれを有するためである。
また、前述した効果と同様な効果が得られる点において、前記漬け洗いとしては、基体材料を0.1〜200時間、好ましくは、1〜72時間、さらに好ましくは1〜24時間pH1.5以下の酸に浸漬させて行うことが好ましい。
なお、この基体材料としてタルクを用いる場合には、基体材料の重量に対する0.1〜3倍の水と混練させる水練り工程を前記酸処理工程に先立って実施することが好ましい。
タルクが用いられた基体材料にこのような水練り工程を実施することが好ましいのは、タルクは、通常、鉱石から乾式粉砕により製造され、撥水性を呈する状態となっているためであり、このような水練り工程を実施することでタルクの親水性を高めて酸処理工程における酸性液体への分散性を高めて酸処理工程の作業性を向上させ得るためである。
また、このような乾式粉砕により製造されたタルクに対して水練り工程を実施することに代えて湿式粉砕により製造されたタルクを用いることも可能である。この湿式粉砕により製造されたタルクとしては、例えば、株式会社山口雲母工業所製のフィットパウダーFK−500S、FK−300S、FKG−30、CT−30、CT−35、AT−350EXなどの商品名で市販されているものを使用することができる。
また、この水練り工程が行われた乾式粉砕タルクや湿式粉砕により製造されたタルクが酸処理工程の作業性向上効果を奏するような親水性が備えられているか否かについては、例えば、常温で静置されたイオン交換水の水面に、乾燥状体のタルクを0.5g程度浮かべて、1時間経過後にその90%以上が水没するかどうかを確認することで判定できる。
また、本発明の効果を損ねない限りにおいては、上記非晶質リン酸カルシウムのカルシウムの一部に、例えば、バリウム、ストロンチウム、亜鉛、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、アルミニウム、チタンなどの元素が固溶していたり、あるいは、イオン交換または置換されていたりしてもよく、PO4の一部が、例えば、VO4、SiO4、CO4などの原子団の1種で置換されていても良い。
さらに、リン酸カルシウムが、1種または2種以上の金属酸化物と複合してもよい。金属酸化物としては、特に限定されないが、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムなどがあげられる。
このとき、洗浄後の基体材料を固形分濃度0.1〜50質量%、好ましくは1〜50質量%で水に分散させた懸濁液がpH2.0以上となるよう洗浄する。
この洗浄工程における洗浄方法としては、前述の漬け洗い状態の基体材料に単に水を加えることで洗浄してもよく、漬け洗い状態の基体材料から遠心脱水法などにより酸性液体とともに前述のような付着物イオンを系外に排出させ脱水した後に基体材料を分散させた懸濁液のpHが2.0以上となるまで水を加えてすすぐ方法などを用いることができ、要すれば、脱水/すすぎを繰り返し行う方法を採用することもできる。
前記アルカリ工程においては、前述の洗浄工程で洗浄された基体材料と水酸化カルシウムとを混合したアルカリ性の懸濁液を作成する。ここで、基体材料と水酸化カルシウムとを混合して懸濁液をアルカリ性とするのは、酸性状態で後段のリン酸カルシウム被覆工程を行った場合には、加えたリン酸がリン酸水素カルシウムの形成に消費されて、基体材料表面を非晶質リン酸カルシウムで被覆することが困難となるためである。
(試験例)
株式会社山口雲母工業所製マイカ(商品名「Y−2400」)、三信鉱工株式会社製セリサイト(商品名「FSE」)及び日本光研工業株式会社製チタン雲母(商品名「PEARL−GLAZE MV−100R」)の元素分析を蛍光X線分析装置(株式会社リガク製「RIX−2100」)を用いて行った。この結果を、表1に示す。この表からも解るように、セリサイト、マイカの主成分であるK2O、Al2O3、SiO2以外に不純物としてTiO2、Fe2O3などの不純物が含まれている。
そこで、これらマイカ、セリサイト、チタン雲母のそれぞれを0.5gずつ秤量して別々の三角フラスコに入れたものを二組用意し、一組目には、イオン交換水を15g加え、二組目には7.5質量%リン酸(pH0.5)を加えて、スターラーにて1時間攪拌した。ついで、それぞれをNo.1ろ紙を用いてろ過したろ液をイオン交換水で5倍希釈してICP(エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製「SPS−4000」)にて元素分析を行った。
また、マイカおよびセリサイトについては、2規定の塩酸、1規定の硝酸、2規定の硫酸、1mol/Lのクエン酸を用いて、同様に元素分析を行った。結果を表2に示す。
この表から鱗片状または板状の鉱物粒子をpH1.5以下の酸で処理することによりTiO2、Fe2O3などの不純物が鱗片状または板状の鉱物粒子の表面から除去し得ることが解る。
イオン交換水1リットルに、基体材料としての鱗片状マイカ(株式会社山口雲母工業所製「Y−2400」:平均粒径約9.66μm)450g入れ、攪拌下で7.5質量%リン酸水溶液を1500g加えて10分間攪拌して懸濁液とした後に、この懸濁液を一昼夜静置することにより酸処理工程を実施した。このときの懸濁液のpHをpHメーターにて測定したところ、0.1であった。
さらに、吸引ろ過により鱗片状マイカをろ別し、固形分濃度20%でpHが2.0以上となるまでイオン交換水を加えて再懸濁液を作成することにより洗浄工程を実施した。
次いで、ホモミキサーを用いて水酸化カルシウム37.3gをイオン交換水1リットルに分散させた水酸化カルシウム懸濁液を作成し、前記再懸濁液に対して、該再懸濁液のpHが12.5となるまでこの水酸化カルシウム懸濁液を加えてアルカリ工程を実施しアルカリ懸濁液を作成した。
さらに、このアルカリ懸濁液の液温を、50℃以下になるよう維持しつつ、7.5質量%リン酸水溶液を最終的なpHが6.5となるまで加え30分間攪拌しリン酸カルシウム被覆工程を実施した。
さらに、前述のアルカリ工程とこのリン酸カルシウム被覆工程とを交互に2回ずつ(合計3回ずつ)実施したものをスプレードライヤー(大川原化工機械株式会社製「L−8」)を用いて、噴霧乾燥造粒を行い、非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造した。
洗浄工程でpHが6.0以上となる再懸濁液が得られるまで、イオン交換水での洗浄を実施し、アルカリ工程とこのリン酸カルシウム被覆工程とを交互に合計4回ずつ実施したこと以外は、実施例1と同様に非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造した。
基体材料として、三信鉱工株式会社製セリサイト(商品名「FSE」:平均粒径約8.17μm、平板平面長径平均値約8μm、同短径平均値約5μm、厚さ平均値約0.1μm)を用いた以外は、実施例1と同様に非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造した。
基体材料として、日本光研工業株式会社製チタン雲母(商品名「PEARL−GLAZE MV−100R」:平均粒径約17.65μm)を用いた以外は、実施例1と同様に非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造した。
イオン交換水0.9リットルに、基体材料として乾式粉砕により製造されたタルク(浅田製粉株式会社製「JA−46R」:平均粒径約15.40μm)450g入れ、混練機にて10分間の混練を行い、水練り工程を実施した。この水練り工程後一昼夜放置したものにイオン交換水1リットル加えて、攪拌下で7.5質量%リン酸水溶液を1500g加えて10分間攪拌して懸濁液とした後に、この懸濁液を一昼夜静置することにより酸処理工程を実施した。このときの懸濁液のpHをpHメーターにて測定したところ、0.9であった。
さらに、吸引ろ過によりタルクをろ別し、固形分濃度20%でpHが2.0以上となるまでイオン交換水を加えて再懸濁液を作成することにより洗浄工程を実施した。
次いで、ホモミキサーを用いて水酸化カルシウム37.3gをイオン交換水1リットルに分散させた水酸化カルシウム懸濁液を作成し、前記再懸濁液に対して、該再懸濁液のpHが12.5となるまでこの水酸化カルシウム懸濁液を加えてアルカリ工程を実施しアルカリ懸濁液を作成した。
さらに、このアルカリ懸濁液の液温を、50℃以下になるよう維持しつつ、7.5質量%リン酸水溶液を最終的なpHが6.5となるまで加え30分間攪拌しリン酸カルシウム被覆工程を実施した。
さらに、前述のアルカリ工程とこのリン酸カルシウム被覆工程とを交互に2回ずつ(合計3回ずつ)実施したものをスプレードライヤー(大川原化工機械株式会社製「L−8」)を用いて、噴霧乾燥造粒を行い、非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造した。
乾式粉砕により製造されたタルクに代えて湿式粉砕されたタルク(株式会社山口雲母工業所製「フィットパウダーFK−300S」:平均粒径約15.40μm)を用い、水練り工程を実施しなかったこと以外は実施例5と同様に非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造した。
酸処理工程を実施せず、リン酸カルシウム被覆工程において、8.5質量%のリン酸水溶液を用い最終的なpHが9.0〜10.0のとなるまで加えた事以外は、実施例3と同様に非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造した。
酸処理工程をpH2.0で実施した以外は、実施例1と同様に非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造した。
酸処理工程を実施せず、90℃のイオン交換水3リットルに基体材料を分散させたこと、アルカリ工程において酢酸カルシウム25g/リットルのアルカリ水溶液を用いてアルカリ懸濁液を作成したこと、リン酸カルシウム被覆工程において、前記アルカリ懸濁液を90℃の液温に維持しつつリン酸水素ナトリウム水溶液を用いて最終的なpHが7.0となるまで加えた事以外は、実施例3と同様に非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造した。なお、本比較例は、前記特許文献3に記載の製造方法に準じて非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造したものである。
酸処理工程を実施せず、リン酸カルシウム被覆工程において、8.5質量%のリン酸水溶液を用い最終的なpHが9.0〜10.0のとなるまで加えた事以外は、実施例6と同様に非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造した。
酸処理工程をpH2.0で実施した以外は、実施例6と同様に非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を製造した。
実施例1〜4、比較例1〜3にて製造された非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の平均粒径を測定し、基体材料の平均粒径との比較を行った。結果を表3に示す。
まず、ブランク試料として非晶質リン酸カルシウム被覆粒子を350℃×1hの条件で乾燥させたものを準備した。次にこのブランク試料0.5gにオレイン酸4.5gを加え、37℃×24h静置しオレイン酸を吸着させた。さらに、ジエチルエーテル15mlで3回洗浄して風乾し吸着試料とした。
このブランク試料と吸着試料とを、それぞれ14〜17mg程度採取し、窒素ガス気流中にて30℃から600℃までの昇温速度20℃/minでのTG−DTA測定を行い吸油量を求めた。
より具体的には、30〜600℃における加熱残率(%)と30〜150℃における加熱残率(%)との差を減量率(%)として求め、ブランク試料と吸着試料とのそれぞれの減量率(%)の差を吸着率(%)とし、さらにこの吸着率(%)に10を乗じて油分吸着量(mg/g)を求めた。
また、同様にマイカ(「Y−2400」)単体についても同様に油分吸着量を求めた。実施例1、3〜6、比較例2〜5の非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の測定結果とマイカ単体の測定結果を併せて表4に示す。
実施例1、5、6、比較例1〜5の走査型電子顕微鏡写真を図1〜4に示す。
この図から、実施例1では、非晶質リン酸カルシウム被覆粒子Aが基体材料状態と同等にばらばらな状態となっており、さらに、細かな球状の非晶質リン酸カルシウムBが基体材料の表面全体に均一に付着していることがわかる。また、この細かな球状の非晶質リン酸カルシウムが基体材料の表面全体に均一に付着している状態は実施例5、6でも同様である。なお、ここでは実施例5の非晶質リン酸カルシウム被覆粒子のより拡大された走査型電子顕微鏡写真は実施例6のものと同様であるため省略している。
また、比較例1、2、4、5では、基体材料の表面は大きな棒状の非晶質リン酸カルシウムCで粗く覆われ、部分的には、基体材料が露出している基体露出部Dが見られる。さらに、比較例3では、多くの基体粒子が凝集した直径100μm近くの巨大粒子Eが形成されてしまっている。さらに、この比較例3の巨大粒子Eの表面も大きな棒状の非晶質リン酸カルシウムCで粗く覆われ、部分的には、基体材料が露出している基体露出部Dが見られる。
このような、非晶質リン酸カルシウムの被覆状況や非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の形状の違いは、表3、表4に示す平均粒径や油分吸着量にも表れている。
B 球状の非晶質リン酸カルシウム
C 棒状の非晶質リン酸カルシウム
D 基体露出部
E 巨大粒子
Claims (6)
- 鱗片状または板状の鉱物粒子の少なくとも1種からなる基体材料を非晶質リン酸カルシウムで被覆した非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法であって、
(1)基体材料とpH1.5以下の酸とを混合することにより、前記基体材料の表面をpH1.5以下の酸で洗浄処理する酸処理工程、
(2)基体材料を固形分濃度0.1〜50質量%で水に分散させた懸濁液のpHが2.0以上となるように、前記酸処理工程にて処理された基体材料を洗浄する洗浄工程、
(3)該洗浄工程により洗浄された基体材料と水酸化カルシウムとを混合したアルカリ性の懸濁液を作成するアルカリ工程、
(4)該アルカリ工程において作成されたアルカリ性懸濁液にリン酸を加えることにより基体材料の表面を非晶質リン酸カルシウムで被覆させるリン酸カルシウム被覆工程、
が実施されることを特徴とする非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法。 - 前記酸処理工程の酸としてリン酸を用いる請求項1記載の非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法。
- 前記酸処理工程の酸として塩酸、硝酸、硫酸または、クエン酸の何れかを用い、且つ、前記洗浄工程の洗浄として、基体材料を固形分濃度0.1〜50質量%で水に分散させた懸濁液のpHが6.0以上となるように洗浄を行う請求項1記載の非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法。
- マイカ、セリサイト、タルクのいずれかが用いられてなる基体材料を用いる請求項1乃至3のいずれかに記載の非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法。
- タルクが用いられてなる基体材料を用い、該基体材料と基体材料の0.1〜3倍の重量の水とを混練する水練り工程を前記酸処理工程前に実施する請求項4に記載の非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法。
- 請求項1乃至5の何れかに記載の非晶質リン酸カルシウム被覆粒子の製造方法により製造されたことを特徴とする非晶質リン酸カルシウム被覆粒子。
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