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JP2007001049A - 成型条件設定方法 - Google Patents

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JP2007001049A
JP2007001049A JP2005181000A JP2005181000A JP2007001049A JP 2007001049 A JP2007001049 A JP 2007001049A JP 2005181000 A JP2005181000 A JP 2005181000A JP 2005181000 A JP2005181000 A JP 2005181000A JP 2007001049 A JP2007001049 A JP 2007001049A
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Akihisa Kobayashi
彰久 小林
Akira Ito
晃 伊藤
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】 本発明は、バネ入り金型を用いた場合であっても、可動金型が固定金型に当接したことを誤りなく迅速に判断することができ、所望の型締力の設定を確実に行うことができる成形条件設定方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 所定の型締力が得られようにトグル機構57を設定し、トグルサポート56を固定プラテン54に向かって前進させて動かなくなる位置まで移動する。トグル機構57を作動させて型締力を発生させ、型締力の変化率を監視する。型締力の変化率に変曲点Pが現れたら、その時点で型タッチが行われたと判断する。変曲点Pが現れた時点における可動プラテン52の位置とトグルサポート56が前進できなくなったときの可動プラテン52の位置との差を求め、その差の分だけトグルサポート56を後退させる。
【選択図】 図5

Description

本発明は成形条件設定方法に係り、特にトグル機構を用いた型締装置を有する射出成形機における成形条件設定方法に関する。
射出成形機等の成形機において、加熱シリンダ内で加熱されて溶融させられた樹脂を高圧で金型装置のキャビティ空間に射出して充填する。キャビティ空間に充填された樹脂は冷却され、固化することにより成形品となる。
金型装置は、一般的に、固定金型と可動金型とよりなり、型締装置によって可動金型を固定金型に対して進退させて、型閉、型締及び型開が行なわれる。型締装置は、固定金型が取り付けられる固定プラテン、可動金型が取り付けられる可動プラテン、及び可動プラテンを進退させるための移動機構であるトグル機構を備える。すなわち、トグル機構を駆動して可動プラテンを固定プラテンに対して接近または離間方向に移動することで金型装置の型閉じ、型締め及び型開きを行なうようになっている(例えば、特許文献1参照。)
ここで、射出成形機において、キャビティ空間に充填された樹脂を圧縮することにより高品質の成形品を成形することができる、いわゆる圧縮成形機が知られている。圧縮成形機では、可動金型を前進させて型閉じを行ってキャビティ空間を形成し、樹脂がキャビティ空間に充填された後、可動金型を更に前進させて型締めを行う。これにより、キャビティ空間内の樹脂を圧縮することができるよう構成されている。そして、樹脂がキャビティ空間に充填される際に、キャビティ空間から樹脂が漏れないようにキャビティ空間を密封するためのインサートリングが固定金型に設けられる。
図1は圧縮成形機に用いられる金型装置の断面図である。金型装置1は、固定金型2と可動金型3とを有する。可動金型3は圧縮成形機の可動プラテン(図示せず)に取り付けられ、固定金型2は固定プラテン(図示せず)に取り付けられる。固定金型2の内部にはスプール2aが形成され、圧縮成形機の射出装置4からスプール2aに樹脂が注入される。可動金型3は可動プラテンの移動により固定金型2に対して図中矢印方向に前後移動することで、型閉じ及び型開きが行われる。
固定金型2にはキャビティ2bが形成され、可動金型3にはコア3aが形成される。型閉じが行われた状態で、コア3aとキャビティ2bとの間に、外周がインサートリング5で画成されたキャビティ空間Cが形成される。なお、スプール2aはキャビティ空間Cに繋がるように形成されており、スプール2aを通じて樹脂がキャビティ空間Cに注入される。
固定金型2の周縁部における可動金型3と対向する面には環状溝6が形成され、環状溝6に上述のインサートリング5が進退自在に配置される。すなわち、環状溝6内に配置されたスプリング7によりインサートリング5は可動金型側に付勢され、一部が環状溝6内に挿入された状態で保持されている。一方、可動金型3には、インサートリング5が当触する部分の周囲に段部3bが形成され、これにより環状の突出部3cが可動金型3の周辺部に形成される。
上述の構成の金型装置1が圧縮成形機に取り付けられた場合の圧縮成形機の型締装置の動作について説明する。
成形工程において、まず、可動金型3を前進させて(図中、右方向に移動)、型閉じを行う。この際、最初にインサートリング5の端部が可動金型3に当接し、図1に示すようにキャビティ空間Cが形成される。可動金型3は、インサートリング5が当接してから所定の距離だけ前進する。この際、インサートリング5はスプリング7を圧縮しながら環状溝5内に入り込んだ状態となる。ただし、可動金型3の突出部3cが固定金型2に当接しない位置で可動金型3は停止される。
この状態で、射出装置4から樹脂が射出され、樹脂はスプール2aを通ってキャビティ空間Cに充填される。このとき、インサートリング5はスプリング7によって可動金型3に押し付けられているので、樹脂がキャビティ空間Cから漏れ出すことはない。
キャビティ空間Cに樹脂が充填されたら、可動金型3の突出部3cが固定金型2に当接するまで、可動金型3は更に前進させられる。これにより、キャビティ空間C内の樹脂は圧縮されキャビティ空間C内に隙間なく一様に充填される。この際、インサートリング5はスプリング7を更に圧縮しながら環状溝6内に入り込む。
樹脂圧縮の後、所定の時間樹脂が冷却されてある程度固化した後、可動金型3は後退させられ(図中、左方向に移動)、型開きが行われる。そして、可動金型3のコア3aに付着した樹脂成形品は、可動金型3に設けられたエジェクタピン(図示せず)により突き出され、可動金型3から離脱して金型装置1から取り出される。また、型開きが行われる際に、環状溝6内に押し込まれていたインサートリング5は、スプリング7の付勢力によって環状溝6から押し出され、所定の量だけ固定金型2の表面から突出した初期状態の位置に戻される。
なお、上述のようなインサートリング5を付勢するスプリング7を有する金型装置は、一般的にばね入り金型、あるいはばね付き金型と称される。
上述の成形動作における可動金型の進退は、型締装置のトグル機構を作動させることにより行われる。
特開2002−337184号公報
金型装置が最初に型締装置に取り付けられた際、まず、型厚調整が行われる。型厚調整は型厚モータによりトグル機構の原点となるトグルサポートを移動して、トグル機構がうまく作動して所望の型締力が得られる位置となるようにする調整である。
ここで、通常、トグルサポートを移動するための型厚モータは、負荷がかかっていないトグル機構を移動するだけなので、比較的小さな出力のモータである。一般的に、型厚調整の際、まずトグル機構を所望の締付力が得られる分だけ畳み込んでおき、その状態で型厚モータによりトグルサポートを前進させ、可動金型が固定金型に当接する位置を求め、その位置をトグルサポートの位置とする。
この調整の際、上述のようなインサートリングを有する金型装置が取り付けられていた場合、可動金型を固定金型に当接させる(型閉じ)には、インサートリングを付勢しているスプリングの付勢力に打ち勝ってトグルサポートを前進させる必要がある。ところが、上述のように、トグルサポート移動用の型厚モータは比較的小さな出力のモータであり、インサートリングを付勢しているスプリングを圧縮して可動金型が固定金型に当接する前に、最大出力トルクとなってそれ以上トグルサポートを前進させられなくなる場合がある。
通常、上述の型厚調整において、可動金型が固定金型に当接する位置(型閉位置)となったことは、型厚モータが最大出力トルクとなって所定の時間が経過したか否かで判断する。すなわち、可動金型が固定金型に当接すると、トグルサポートはそれ以上前進できなくなり型厚モータの出力トルクは上昇し最大となることを利用して可動金型が固定金型に当接し型閉じしたことを判断するものである。
このような従来の型閉じの判断方法を、上述のようなインサートリングを有する金型装置に適用すると、可動金型が固定金型に当接したのではなく、インサートリングを付勢しているスプリングの付勢力によりトグルサポートの前進が阻止された場合でも、型厚モータの出力トルクが上昇して最大出力トルクとなるおそれがある。この場合、可動金型が固定金型に当接するより手前の位置を、可動金型が固定金型に当接した位置として誤って判断してしまう。したがって、そのような誤ったトグルサポートの位置を基準としてトグル機構が作動するため、所望の締付力が得られないという問題が発生する。すなわち、所望の締付力が得られるトグルサポートの位置より離れた位置を原点としてトグル機構が作動するため、締付力が設定した所望の締付力に達しない状態となってしまう。
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、バネ入り金型を用いた場合であっても、可動金型が固定金型に当接したことを誤りなく迅速に判断することができ、所望の型締力の設定を確実に行うことができる成形条件設定方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明によれば、トグル機構により型締力を発生させる成形機の成形条件設定方法であって、入力装置より金型に対応したトグルサポートの位置を設定し、該トグルサポートを固定プラテンに向かって移動し、前記トグルサポートが動かなくなったときの前記トグルサポートの位置を検出し、位置の検出値と設定値との差が予め定められた値以上であるか否かを判断し、前記差が予め定められた値以上であると判断したら、前記トグル機構を畳み込み、再度、前記トグルサポートを移動し、前記トグル機構を作動させて型タッチを行うことを特徴とする成形条件設定方法が提供される。
また、本発明によれば、トグル機構により型締力を発生させる成形機の成形条件設定方法であって、入力装置より型締力を設定し、トグルサポートを固定プラテンに向かって移動し、該トグルサポートが動かなくなったら前記トグル機構を作動させ、型締力センサの検出値と設定値との差が予め定められた値以上か否かを判断し、前記差が予め定められた値以上であると判断したら、前記トグル機構を畳み込み、再度前記トグルサポートを移動し、前記トグル機構を作動させて型タッチを行うことを特徴とする成形条件設定方法が提供される。
上述の成形条件設定方法において、再度、前記トグル機構を移動してから前記トグル機構を作動させて前記型タッチを行う際、所定の型締力が得られように前記トグル機構を設定し、前記トグルサポートを前記固定プラテンに向かって前進させて動かなくなる位置まで移動し、型締力の変化率を監視しながら、前記トグル機構を作動させて型締力を発生させ、型締力の変化率に変曲点が現れたら、その時点で前記第の型タッチが行われたと判断し、該変曲点が現れた時点における可動プラテンの位置と前記トグルサポートが前進できなくなったときの前記可動プラテンの位置との差を求め、該差の分だけ前記トグルサポートを後退させることとしてもよい。
この際、前記型締力を発生させる前に、前記トグル機構を伸ばして前記可動プラテンが前記トグルサポートから離れた位置にある状態で、前記トグルサポートを前進させて動かなくなる位置まで移動し、前記トグル機構を畳み込みながら、前記トグルサポートに対する前記可動プラテンの位置が所定の型締力が得られるような位置となるように前記トグルサポートを移動することとしてもよい。前記型締力の変化率の監視は、型締力センサからの検出値の変化率を監視することにより行うこととしてもよい。前記型締力センサは、前記成形機の型締装置のタイバーの歪を検出する歪センサであることとしてもよい。
上述のように、本発明によれば、型厚モータの出力よりも強いスプリングを有するバネ入り金型が用いられた場合であっても、トグル機構により所望の型締力を加えることができる位置にトグルサポートを設定する型厚調整を、短時間で完了することができる。また、バネ入り金型が用いられた場合であっても、バネ入り金型であることを容易に判断することができ、且つ型厚調整を、短時間で完了することができる。
本発明の一実施の形態による射出成形機について図面を参照しながら説明する。
図2は本発明による成形条件設定方法により成形条件が設定される射出成形機の一例としての電動射出成形機の全体構成を示す側面図である。
図2に示す電動射出成形機は、フレーム10と、フレーム10上に配置された射出装置20及び型締装置50とから構成される。
射出装置20は、加熱シリンダ21を備え、加熱シリンダ21にはホッパ22が設けられる。加熱シリンダ21内にはスクリュー23が進退自在かつ回転自在に設けられる。スクリュー23の後端は可動支持部24によって回転自在に支持される。可動支持部24にはサーボモータ等の計量モータ25が駆動部として取り付けられる。計量モータ25の回転は出力軸31に取り付けられたタイミングベルト26を介して被駆動部のスクリュー23に伝達される。出力軸31の後端には回転検出器32が接続されている。回線検出器32は、計量モータ25の回転数又は回転量を検出することで、スクリュー23の回転速度を検出する。
射出装置20はスクリュー23に平行なねじ軸27を有する。ねじ軸27の後端は、サーボモータ等の射出モータ29の出力軸33に取り付けられたタイミングベルト28を介して、射出モータ29に連結されている。したがって、射出モータ29によってねじ軸27を回転させることができる。ねじ軸27の前端は可動支持部24に固定されたナット30に係合している。射出モータ29を駆動し、タイミングベルト28を介してねじ軸27を回転させると、可動支持部24は前後進可能となり、その結果、被駆動部のスクリュー23を前後移動させることができる。射出モータ29の出力軸33の後端には位置検出器34が接続されている。位置検出器34は射出モータ29の回転数又は回転量を検出することで、スクリュー23の駆動状態を示すスクリュー23の位置を検出する。
ここで、可動支持部24は、スクリュー23の後部を図示されないベアリングを介して支持する前側可動支持部材44と、ナット30を固定する後側可動支持部材45とによって構成される。また、前側可動支持部材44と後側可動支持部材45との間には、スクリュー23に加えられた樹脂の圧力を検出するための圧力検出装置としてのロードセル35が備えられている。
射出装置20は、射出装置20を駆動してノズルタッチ圧を印加する駆動機構として可塑化移動装置40を備えており、フレーム10に対して移動することができる。可塑化移動装置40は、可塑化フレーム41を備えており、可塑化移動用の駆動部としての可塑化移動用モータ42が可塑化フレーム41に取り付けられている。ガイド43は可塑化フレーム41の長手方向に沿って配設され、前側可動支持部材44及び後側可動支持部材45の移動を案内する。
ボールねじ軸46は可塑化フレーム41に対して回転自在に取り付けられ、可塑化移動用モータ42により回転される。ボールねじ軸46にはボールナット47が係合しており、ボールねじ軸46が回転すると、ボールナット47はボールねじ軸の軸方向に移動する。加熱シリンダ21の後端には固定支持部材49が取り付けられている。固定支持部材49は付勢部材としてのスプリング48を介してボールナット47に接続されている。
上述の可塑化移動装置40において、可塑化移動用モータ42を駆動することにより、所定のタイミングで射出装置20を前進させて加熱シリンダ21のノズルを固定金型53に当接させ、ノズルタッチを行うことができる。
型締装置50は、可動金型51が取り付けられる可動プラテン52と、固定金型53が取り付けられる固定プラテン54とを有する。固定プラテン54はその下端部がフレーム10に対して固定されている。可動プラテン52と固定プラテン54とは、タイバー55によって連結される。可動プラテン52はタイバー55に沿って摺動可能である。また、型締装置50は、一端が可動プラテン52と連結し他端がトグルサポート56と連結するトグル機構57を有する。トグルサポート56の中央部において、ボールねじ軸59が回転自在に支持される。トグルサポート56は型締力が生じた際にタイバー55が伸長可能とするため、フレーム10には固定されていない。
ボールねじ軸59には、トグル機構57に設けられたクロスヘッド60に形成されたナット61が係合している。また、ボールねじ軸59の後端にはプーリー62が設けられ、サーボモータ等の型締モータ58の出力軸63とプーリー62との間には、タイミングベルト64設けられている。
型締装置50において、駆動部である型締モータ58を駆動すると、型締モータ58の回転がタイミングベルト64を介してボールねじ軸59に伝達される。そして、ボールねじ軸59及びナット61によって、回転運動から直線運動に変換され、トグル機構57が作動する。トグル機構57の作動により、可動プラテン52はタイバー55に沿って移動し、型閉じ、型締め及び型開きが行なわれる。
型締モータ58の出力軸63の後端には、位置検出器65が接続されている。位置検出器65は、型締モータ58の回転数又は回転量を検出することにより、ボールねじ軸59の回転に伴って移動するクロスヘッド60又はトグル機構57によってクロスヘッド60に連結された可動プラテン52の位置を検出する。
図3は図2に示す型締装置50をさらに詳細に示す側面図である。図3において、型締装置50は、フレーム10と、フレーム10に固定された固定金型支持装置としての固定プラテン54と、固定プラテン54との間に所定の距離を置いてフレーム10に対して移動可能に配設されたベースプレートとしてのトグルサポート56とを具備する。トグルサポート56はトグル式型締装置支持装置として機能する。固定プラテン54とトグルサポート56との間には、複数(例えば、四本)のガイド手段としてのタイバー55が延在している。
可動プラテン52は、固定プラテン54に対向して配設され、タイバー55に沿って進退(図における左右方向に移動)可能に配設された可動金型支持装置として機能する。金型装置は、固定金型53と可動金型51とから成る。固定金型53は、固定プラテン54における可動プラテン52と対向する金型取付面に取り付けられる。一方、可動金型51は、可動プラテン52における固定プラテン54と対向する金型取付面に取り付けられる。
なお、可動プラテン51の後端(図における左端)には図示されないエジェクタピンを移動させるための駆動装置が取り付けられてもよい。
そして、可動プラテ52とトグルサポート56との間には、トグル式型締装置としてのトグル機構57が取り付けられる。トグルサポート56の後端にはトグル機構57を作動させる型締用駆動源としての型締モータ58が配設される。なお、図2には型締モータ58からタイミングベルト64を介して回転をボールねじ59に伝達して駆動しているが、図3に示す例では型締モータ58の出力軸に直接ボールねじ59を接続して駆動している。
型締モータ58は、回転運動を往復運動に変換するボールねじ機構等から成る図示されない運動方向変換装置を備え、駆動軸であるボールねじ軸59を進退(図における左右方向に移動)させることによって、トグル機構57を作動させることができる。なお、型締モータ58は、サーボモータであることが,好ましく、回転数を検出するエンコーダとしての位置検出器65を備える。
ここで、上述のトグル機構57は、ボールねじ軸59に取り付けられたクロスヘッド60、クロスヘッド60に揺動可能に取り付けられた第2トグルレバー70、トグルサポート56に揺動可能に取り付けられた第1トグルレバー71、及び、可動プラテン52に揺動可能に取り付けられたトグルアーム72を有する。第1トグルレバー71と第2トグルレバー70との間、及び、第1トグルレバー71とトグルアーム72との間は、それぞれ、リンク結合される。なお、トグル機構57は、いわゆる、内巻五節点ダブルトグル機構であり、上下が対称の構成を有する。
そして、型締モータ58が駆動して、被駆動部材としてのクロスヘッド60を進退させることによって、トグル機構57を作動させることができる。この場合、クロスヘッド60を前進(図における右方向に移動)させると、可動プラテン52が前進させられて型閉が行われる。そして、型締モータ58による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、その型締力によって型締が行われる。
また、トグルサポート56の後端(図における左端)には、固定プラテン54に対するトグルサポート56の位置を調整するために、型締位置調整装置75が配設される。トグルサポート56には、タイバー挿通孔(図示せず)が複数、例えば、四つ形成され、タイバー55の図における左端が、それぞれのタイバー挿通孔に挿入される。なお、タイバー55の右端は、固定ナット55aによって固定プラテン54に固定されている。
タイバー55は、図における左端の外周にねじが形成されたねじ部76を有し、調整ナット77がそれぞれのタイバー55のねじ部76に螺合される。なお、調整ナット77は、トグルサポート56の後端に回転可能に、かつ、タイバー55の軸方向に移動不能に取り付けられる。また、調整ナット77の外周には被駆動用歯車77aが取り付けられている。
トグルサポート56の後端における上方部には、型締位置調整用駆動源としての型厚モータ78が配設される。型厚モータ78の回転軸には、駆動用歯車79が取り付けられている。調整ナット77の被駆動用歯車77a及び駆動用歯車79の周囲には、チェーン、歯付きベルト等の駆動用線状体80が架け回されている。そのため、型厚モータ78を駆動して、駆動用歯車79を回転させると、それぞれのタイバー55のねじ部76に螺合された調整ナット77が同期して回転させられる。これにより、型厚モータ78を所定の方向に所定の回転数だけ回転させて、トグルサポート56を所定の距離だけ進退させることができる。なお、型厚モータ78は、サーボモータであることが好ましく、回転数を検出する型厚位置センサとしてのエンコーダ81を備える。
型厚モータ78の回転を調整ナット77に伝達する手段は、それぞれのタイバー55のねじ部76に螺合された調整ナット77が同期して回転させられるものであれば、いかなるものであってもよい。例えば、駆動用線状体80に代えて、駆動用歯車79及び駆動用歯車79のすべてに噛(か)み合う大径の歯車をトグルサポート56の後端に回転可能に配設することとしてもよい。
また、本実施の形態では、タイバー55の一つに型締力センサ82が配設される。型締力センサ82は、タイバー55の歪み(主に、伸び)を検出する歪センサである。タイバー55には、型締の際に型締力に対応して引張力が加わり、型締力に比例して僅かではあるが伸長する。したがって、タイバー55の伸び量を型締力センサ82により検出することで、金型装置に実際に印加されている型締力を知ることができる。
上述の型締力センサ82、位置検出器65、型締位置センサ81、型締モータ58及び型厚モータ78は制御装置83に接続され、型締力センサ82及び位置検出器65から出力される検出信号は制御装置83に送られる。制御装置83は、検出信号に基づいて型締モータ65及び型厚モータ78の動作を制御する。
ここで、通常の成形時における動作について説明する。型締モータ58を正方向に駆動させると、ボールねじ軸59が正方向に回転させられ、図1に示されるように、ボールねじ軸59は前進(図1における右方向に移動)させられる。それに伴って、クロスヘッド60が前進させられ、トグル機構57が作動させられると、可動プラテン52が前進させられる。
可動プラテン52に取り付けられた可動金型51が固定金型53と接触すると(型閉状態)、型締工程に移行する。型締工程では、型締モータ58を更に正方向に駆動することで、トグル機構57によって金型装置に型締力が発生させられる。
そして、図示されない射出装置に設けられた射出駆動部が駆動されてスクリュが前進することにより、金型装置内に形成されたキャビティ空間に溶融樹脂が充填される。型開きを行なう場合、型締モータ58を逆方向に駆動すると、ボールねじ軸59が逆方向に回転させられる。それに伴って、クロスヘッド60が後退させられ、トグル機構57が作動されると、可動プラテン52が後退させられる。
型開工程が完了すると、図示されたエジェクタ駆動部が駆動され、可動プラテン52に取り付けられたエジェクタ装置が作動する。これにより、エジェクタピンが突き出され、可動金型51内の成形品は可動金型51より突き出される。また、エジェクタ駆動部の駆動と同時に、図示されない把持手段としての成形品取出機が駆動され、成形品取出機のアームが固定金型53と可動金型51との間に進入し、成形品取出位置で停止する。そして、エジェクタピンの前進により可動金型51から突き出された成形品は成形品取出機のアームにより把持されて取り出され、射出成形機の外に設けられた搬送手段としてのコンベア装置まで搬送される。
ところで、一般のトグル機構を利用した型締装置と同様に、トグル機構57が発生する型締力は、固定プラテン54、トグルサポート56及びタイバー55を含む型締装置50全体のばね定数、すなわち、型締剛性を比例定数として変化する。なお、型締装置50においては、タイバー55の剛性が他の部材と比較して低いので、型締剛性はタイバー55の剛性に等しいと考えることができる。したがって、トグル機構57が発生する型締力は、タイバー55の剛性としてのばね定数を比例定数として、金型装置の型閉から型締完了までにトグルサポート56が固定プラテン54に対して移動する量に比例して変化すると言える。すなわち、固定プラテン54、トグルサポート56等の部材の剛性が十分に高いので、型締装置50が発生する型締力は、実質的に、四本のタイバー55が弾性変形して伸びることによって発生し、該タイバー55の伸び量に比例すると言える。
以上のような構成の射出成形機の型締装置50に、図1に示すようなバネ入り金型1が取り付けられた場合、バネ入り金型1のスプリング7が強いと、型厚調整の際に型厚モータ78の出力トルクではバネ入り金型1のバネを押し切ることができない。すなわち、型厚モータ78によりトグルサポート56を前進させて可動金型3を固定金型2に当接(以下、型タッチと称する)させようとしても、バネ入り金型1のスプリング7がある程度圧縮された時点でトグルサポート56を前進させることができなくなる。
図4は本発明による成形条件設定方法としての型厚調整方法によりトグルサポートの位置を調整する動作における型締装置50の状態を示す図である。
バネ入り金型を型締装置50に取り付けた際、まず、トグル機構57を伸ばしきった状態で、型厚モータ78を駆動してトグルサポート56を前進させる。バネ入り金型1のスプリング7がトグルサポート56の前進力より強いと、図4(a)に示すように、型タッチする手前でトグルサポート56は前進できなくなる。つまり、トグルサポート56が移動できなくなった時点では、金型サイズに対応した所定の設定位置とエンコーダ81の検出値の差が、予め設定された値より大きい。この状態となったら、エンコータ81の検出値によって、通常の型厚調整では予め設定された正確な位置にトグルサポート56を配置できないと判断して、本発明による型厚調整方法によりトグルサポートの位置を設定する。
以下、図4に示す型締装置の状態に図5に示すフローチャートを参照しながら、本発明の一実施の形態による型厚調整方法について説明する。
図4(a)に示すようにバネ入り金型のスプリングが強すぎて型タッチが行えないと判断すると(ステップS1)、まず、図4(a)に示す状態から、トグルサポート56に対する可動プラテンの距離が、所定の型締力が得られる距離となるように、トグルサポート56を前進させながらトグル機構57を畳み込む(ステップS2)。この状態が、図4(b)に示す状態である。図4に示す例では、トグルサポートを前進させる距離が10mmとなっているが、この距離はトグル機構57の構成や成形条件等により変化する。
トグル機構57を作動させて図4(b)に示す状態としたら、トグルサポート56の位置を固定して型締めを行う。すなわち、型締モータ58を駆動してトグル機構57を伸ばして型締めを行う(ステップS3)。これにより可動プラテン52は前進し、可動金型3は固定金型2のスプリング7を押し切って、図4(c)に示すように固定金型2に当接する(型タッチ)。型タッチした後も、トグル機構57は作動して型締力は上昇を続ける。ただし、この場合、型タッチ位置より手前の位置から可動プラテンを前進させているので、型締めが完了しても、前記所定の型締力には達しない。
図4(b)に示す状態から図4(c)に示す状態へと移行する際の金型装置に加わる型締力は、タイバー55に取り付けられた型締力センサ82により検出することができる。図5は可動金型3が固定金型2のインサートリング5に接触する手前からトグル機構57を作動させて可動金型3を前進させ、金型装置1に型締力を発生させた際の、型締力センサ82の検出値の変化を示すグラフである。
図5において、時間T1において可動金型3がインサートリング5に当接し、インサートリング5を押圧してスプリング7を圧縮しながら時間T2において可動金型3が固定金型2に当接(型タッチ)していることがわかる。型タッチするまでの型締力はスプリング7の圧縮力だけによるものであり、型締力センサ82からの検出値の変化率は小さい。時間T2において型タッチすると、トグル機構57による型締めが行われるため、型締力は急激に上昇しはじめる。すなわち、型タッチした時間T2以降の型締力センサ82からの検出値の変化率は、時間T2以前の検出値の変化率より大きくなり、時間T2において型締力センサ82からの検出値の変化に変曲点Pが現われる。したがって、型締力センサ82からの検出値の変化の変曲点Pを求めることで、変曲点Pに相当する時間、すなわち、変曲点Pにおける可動金型3(稼動プラテン52)の位置が、型タッチ位置であると判断することができる。
そこで、型締力センサ82からの検出値の変化率が変化したか否かを監視し(ステップS4)、変曲点Pが現れたら、変曲点Pにおける可動プラテン52の位置を型タッチ位置と判断し、この位置と図4(b)に示す位置との差を求める(ステップS5)。そして、図4(d)に示すように、型厚モータ58を駆動して求めた差の分だけトグルサポート56を後退させる(ステップS6)。
図4に示す例では、図4(a)と図4(b)に示す状態において、可動金型3と固定金型2との間の距離は3mmであり、図4(b)に示す状態から図4(c)に示す状態となるには、可動金型3(可動プラテン52)が3mm前進している。したがって、ステップS5で求められる差は3mmであり、ステップS6においてトグルサポート56を3mmだけ後退した位置に設定する。
以上の操作により、型厚モータ78の出力よりも強いスプリングを有するバネ入り金型が用いられた場合であっても、トグル機構57により所望の型締力を加えることができる位置にトグルサポート56を設定する型厚調整を、短時間で完了することができる。
従来の型厚調整では、バネ入り金型の場合には、トグルサポート56を図4(a)に示す位置から例えば1mm前進させた位置で型締めを行い、所望の型締力が得られなかったら、更に1mm前進させて型締めを行うというように、所望の型締力が得られるまで、繰り返し型締め動作を行っていたが、上述の本発明による型厚調整方法によれば、一回の型締め動作で型厚調整を完了することができ、型厚調整時間を短縮することができる。
また、上記実施例では型厚モータに備えられたエンコーダ81の検出値によって、バネ入り金型1のスプリング7が強すぎて型タッチが行えないと判断するが、可動プラテン52と固定プラテン54との間に、型厚位置センサとしてのプラテン間センサを備えることで、判断するようにしてもよい。この場合、バネ入り金型1のスプリング7がトグルサポート56の前進力より強いと、型タッチする手前でトグルサポート56は前進できなくなる。つまり、トグルサポート56が前進できなくなった時点では、金型のサイズに対応した所定の設定値とプラテン間センサの検出値との差が、予め設定された値より大きくなる。この状態となったら、通常の型厚調整では予め設定された位置にトグルサポート56を配置できないと判断して、本発明の型厚調整方法により型圧調整を行う。
以上の型厚調整は、取り付けられた金型装置がバネ入り金型であることが予めわかっている場合であるが、バネ入り金型であることがわかっていない場合は、図7に示すようにバネ入り金型か否かを判断する処理を行ってもよい。
図7に示す型厚調整では、まず、トグルサポート56に対する可動プラテン52の距離が、所定の型締力が得られる距離となるように、トグル機構57を畳み込む(ステップS11)。次に、型厚モータ78を駆動してトグルサポート56を前進させ、トグルサポート56動かなくなる位置まで移動する(ステップS12)。
続いて、トグルサポート56の位置を固定してトグル機構57を作動させ、型締めを行う(ステップS13)。型締めが完了したら、型締力センサ82からの検出値と前記所定の型締力との差を求める(ステップS14)。この差が所定値以上であるか否かを判定し(ステップS15)、所定値以上の場合は、取り付けられている金型装置はバネ入り金型であると判断する。すなわち、バネ入り金型であって型タッチ位置より手前の位置から可動プラテンが前進した場合、十分な型締力は得られないため、型締センサ82からの検出値が前記所定の型締力より所定値以上小さい場合、取り付けられている金型装置はバネ入り金型であると判断することができる。
取り付けられている金型装置はバネ入り金型であると判断された場合、ステップS13における型締めの際に、型締力センサ82からの検出値の変化率が変化したか否かを監視しており、変曲点Pにおける可動プラテン52の位置を型タッチ位置と判断する。この位置とステップS12で動かなくなったときの可動プラテン52の位置との差を求める(ステップS16)。そして、型厚モータ58を駆動して求めた差の分だけトグルサポート56を後退させる(ステップS17)。
以上の操作により、型厚モータ78の出力よりも強いスプリングを有するバネ入り金型が用いられた場合であっても、バネ入り金型であることを容易に判断することができ、且つトグル機構57により所望の型締力を加えることができる位置にトグルサポート56を設定する型厚調整を、短時間で完了することができる。
また、本発明ではタイバーの伸縮を検出する型締力センサ82を用いる例を示したが、可動プラテン52とトグル機構57との間に型締力センサとしてのロードセルを配置してもよい。
バネ入り金型の一例を示す断面図である。 本発明による成形条件設定方法による型厚調整が行われる射出成形機の側面図である。 図2に示す型締装置を詳細に示す側面図である。 本発明による型厚調整における型締装置の状態を示す図である。 本発明の一実施の形態による型厚調整動作のフローチャートである。 型締力センサの検出値の変化を示すグラフである。 本発明の他の実施の形態による型厚調整動作のフローチャートである。
符号の説明
1 ばね入り金型
2 固定金型
3 可動金型
50 型締装置
52 可動プラテン
54 固定プラテン
55 タイバー
56 トグルサポート
57 トグル機構
58 型締モータ
78 型厚モータ
82 型締力センサ
83 制御装置

Claims (6)

  1. トグル機構により型締力を発生させる成形機の成形条件設定方法であって、
    入力装置より金型に対応したトグルサポートの位置を設定し、
    該トグルサポートを固定プラテンに向かって移動し、
    前記トグルサポートが動かなくなったときの前記トグルサポートの位置を検出し、
    位置の検出値と設定値との差が予め定められた値以上であるか否かを判断し、
    前記差が予め定められた値以上であると判断したら、前記トグル機構を畳み込み、再度、前記トグルサポートを移動し、
    前記トグル機構を作動させて型タッチを行う
    ことを特徴とする成形条件設定方法。
  2. トグル機構により型締力を発生させる成形機の成形条件設定方法であって、
    入力装置より型締力を設定し、
    トグルサポートを固定プラテンに向かって移動し、
    該トグルサポートが動かなくなったら前記トグル機構を作動させ、
    型締力センサの検出値と設定値との差が予め定められた値以上か否かを判断し、
    前記差が予め定められた値以上であると判断したら、前記トグル機構を畳み込み、再度前記トグルサポートを移動し、
    前記トグル機構を作動させて型タッチを行う
    ことを特徴とする成形条件設定方法。
  3. 請求項1又は2記載の成形条件設定方法であって、
    再度、前記トグル機構を移動してから前記トグル機構を作動させて前記型タッチを行う際、
    所定の型締力が得られように前記トグル機構を設定し、
    前記トグルサポートを前記固定プラテンに向かって前進させて動かなくなる位置まで移動し、
    型締力の変化率を監視しながら、前記トグル機構を作動させて型締力を発生させ、
    型締力の変化率に変曲点が現れたら、その時点で前記型タッチが行われたと判断し、
    該変曲点が現れた時点における可動プラテンの位置と前記トグルサポートが前進できなくなったときの前記可動プラテンの位置との差を求め、
    該差の分だけ前記トグルサポートを後退させる
    ことを特徴とする成形条件設定方法。
  4. 請求項3記載の成形条件設定方法であって、
    前記型締力を発生させる前に、
    前記トグル機構を伸ばして前記可動プラテンが前記トグルサポートから離れた位置にある状態で、前記トグルサポートを前進させて動かなくなる位置まで移動し、
    前記トグル機構を畳み込みながら、前記トグルサポートに対する前記可動プラテンの位置が所定の型締力が得られるような位置となるように前記トグルサポートを移動する
    ことを特徴とする成形条件設定方法。
  5. 請求項3記載の成形条件設定方法であって、
    前記型締力の変化率の監視は、型締力センサからの検出値の変化率を監視することにより行うことを特徴とする成形条件設定方法。
  6. 請求項5記載の成形条件設定方法であって、
    前記型締力センサは、前記成形機の型締装置のタイバーの歪を検出する歪センサであることを特徴とする成形条件設定方法。
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