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JP2007099084A - 車両のフレーム構造 - Google Patents

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Kiyotaka Fujiwara
清隆 藤原
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】車両のフレーム構造を改良することで、フレーム周囲のスペースを有効利用するとともに、フレーム内側のスペースをも有効に活用することにある。
【解決手段】断面コ字状のメインフレーム本体85を下部開放とし前後方向に延びるように配置した自動二輪車のフレーム構造において、メインフレーム本体85に、断面コ字状の補強板としての補強フレーム86を下部開放となるように下から挿入して、メインフレーム本体85の側壁85a,85bと補強フレーム86の側壁86a,86bとをスポット溶接した。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のフレーム構造の改良に関するものである。
従来の車両のフレーム構造として、板材をプレス成形したメンバを接合して車体フレームを形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−88764公報
特許文献1の図2及び図4には、車体フレーム11のメインフレーム41を、プレス成形したアッパメンバ51及びロアメンバ52から構成し、アッパメンバ51に一体に形成したフランジ部51c、51cと、ロアメンバ52に一体に形成したフランジ部52c、52cとを接合して閉断面構造としたことが記載されている。
上記アッパメンバ51及びロアメンバ52は、接合のためのフランジ部51c、51c,52c、52cを備えるが、これらのフランジ部51c、51c,52c、52cによって、メインフレーム41の横幅が大きくなり、フレーム周囲のスペースの制約が大きい。また、メインフレーム41は閉断面構造であるため、メインフレーム41内のスペースが活用できない。
本発明の目的は、車両のフレーム構造を改良することで、フレーム周囲のスペースを有効利用するとともに、フレーム内側のスペースをも有効に活用することにある。
請求項1に係る発明は、断面コ字状のフレーム部材を下部開放とし前後方向に延びるように配置した車両のフレーム構造において、フレーム部材に、断面コ字状の補強板を下部開放となるように下から挿入して取付けたことを特徴とする。
作用として、断面コ字状で下部開放としたフレーム部材に、断面コ字状で下部開放とした補強板を下から挿入して取付けることで、フレーム部材の側壁と補強板の側壁、あるいは、フレーム部材の上壁と補強板の上壁とが重なり、これらの重なった壁同士を接合する。従来のような、フレーム部材と補強板とに接合のために横方向に張り出すフランジ部は不要である。
請求項2に係る発明は、フレーム部材と補強板とを側方からスポット溶接したことを特徴とする。
作用として、フレーム部材の側壁と補強板の側壁とを側方からスポット溶接するから、従来のフレームに比べてフレーム側方の活用可能なスペースが大きくなる。
請求項3に係る発明は、フレーム部材の内側にエンジンを支持するエンジンハンガ部を設けたことを特徴とする。
作用として、断面コ字形状で下方開口としたフレーム部材の内側に、例えば、フレーム部材の左右の側壁にボルトを渡すことで、エンジンハンガ部を設ける。従来のような、フレーム部材とは別部材のエンジン取付用のブラケットは不要である。また、このようなブラケットを介さずにフレーム部材にエンジンを取付けるから、エンジンがフレーム部材により近づく。
請求項4に係る発明は、フレーム部材の後部に車輪を支持するスイングアームの取付部となるピボットプレート部を設け、このピボットプレート部よりも前方のフレーム部材の左右にそれぞれ傾斜面を形成し、これらの傾斜面に、後方斜め上方に延ばしたシートレールの前端をそれぞれ接合したことを特徴とする。
作用として、左右の傾斜面にシートレールの前端をそれぞれ接合したことで、傾斜面の幅が大きいために、フレーム部材とシートレールとの接合面を大きくすることが可能になり、接合強度が確保しやすい。
請求項5に係る発明は、シートレールを、断面コ字状で下方開放とした部材とし、このシートレールの後部に、断面コ字状で下方開放としてピボットプレート部から後方斜め上方に延ばしたサブフレームの後部を下から挿入して側方から接合したことを特徴とする。
作用として、断面コ字状で下部開放としたシートレールに、断面コ字状で下部開放としたサブフレームを下から挿入して側方から接合したことで、シートレールの側壁とサブフレームの側壁、あるいは、シートレールの上壁とサブフレームの上壁とが重なり、これらの重なった壁同士を接合する。従来のような、プレス成形品同士の接合のために横方向に張り出すフランジ部は不要である。
請求項6に係る発明は、シートレール及びサブフレームの少なくも一方にリヤクッションユニットの一端を取付けるクッション取付部を設け、リヤクッションユニットの一端を内側に収容するようにしたことを特徴とする。
作用として、断面コ字形状で下方開口としたシートレール及びサブフレームの少なくも一方に、例えば、左右の側壁にボルト挿通穴を開けることでクッション取付部を設け、左右のボルト挿通穴にボルトを渡し、このボルトでリヤクッションユニットの一端を支持するとともにシートレール及びサブフレームの少なくも一方の内側に収容する。
従来のようなシートレールやサブフレームとは別部材のクッションブラケットを介さずにリヤクッションユニットを取付けるから、リヤクッションユニットの一端がより上方に位置し、リヤクッションユニットの両端を取付ける2つのクッション取付部の間隔を広くすることが可能になる。
請求項7に係る発明は、補強板の上壁を、前後方向に波を打つ波形に形成したことを特徴とする。
作用として、補強板の上壁を、前後方向に波を打つ波形に形成したことにより、補強板の車幅方向の剛性が高まり、フレーム部材の補強効果が向上する。また、補強板の波形の山部あるいは谷部を目安にして、例えば、溶接位置をほぼ等間隔に設けることが可能になる。更に、山部の内側に出来る窪み部が、スポット溶接用電極を配置するための逃げ部になる。
請求項1に係る発明では、フレーム部材に、断面コ字状の補強板を下部開放となるように下から挿入して取付けたので、従来のフランジ部のような横方向の張り出しが無いため、フレーム部材の幅を小さくでき、フレーム部材の周囲のスペースを有効利用することができ、また、従来のパイプフレームと同様のスペースにフレーム部材を配置することができる。更に、フレーム部材内及び補強板内のスペースを有効に活用することができる。
請求項2に係る発明では、フレーム部材と補強板とを側方からスポット溶接したので、フレーム部材と補強板とが重なる側壁をスポット溶接することができ、従来のようなフレーム部材の左右の溶接部分が無くなり、フレーム部材の幅を小さくすることができる。
請求項3に係る発明では、フレーム部材の内側にエンジンを支持するエンジンハンガ部を設けたので、従来のようなエンジン取付け用のブラケットが不要になり、部品数を減らすことができるとともに、エンジンとフレーム部材との距離を小さくすることができ、マスの集中化を図ることができる。
請求項4に係る発明では、フレーム部材の後部に車輪を支持するスイングアームの取付部となるピボットプレート部を設け、このピボットプレート部よりも前方のフレーム部材の左右にそれぞれ傾斜面を形成し、これらの傾斜面に、後方斜め上方に延ばしたシートレールの前端をそれぞれ接合したので、傾斜面の幅を大きくすることができ、傾斜面とシートレールとの接合強度を十分に確保することができ、フレーム部材のシートレール取付部の横幅を大きくしなくて済み、フレーム部材の軽量化を図ることができる。
請求項5に係る発明では、シートレールを、断面コ字状で下方開放とした部材とし、このシートレールの後部に、断面コ字状で下方開放としてピボットプレート部から後方斜め上方に延ばしたサブフレームの後部を下から挿入して側方から接合したので、シートレールの横幅が大きくならず、しかもサブフレームと接合することで十分な強度を確保することができる。
請求項6に係る発明では、シートレール及びサブフレームの少なくも一方にリヤクッションユニットの一端を取付けるクッション取付部を設け、リヤクッションユニットの一端を内側に収容するようにしたので、従来のようなリヤクッションユニットを支持するクッションブラケットが不要となり、また、リヤクッションユニットの一端を内側に収容することにより、リヤクッションユニットのストロークを大きくすることができ、車両の乗り心地を向上させやすくなる。
請求項7に係る発明では、補強板の上壁を、前後方向に波を打つ波形に形成したので、補強板の車幅方向の剛性を高くすることができ、フレーム部材の共振を抑えやすくすることができる。更に、補強板の波形が溶接位置の目安になり、ほぼ等間隔に溶接位置を設けることができる。
また更に、補強板の波形の山部の内側に出来る窪み部がスポット溶接する際の溶接装置の逃げにもなり、溶接時の作業性を向上させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るフレーム構造を採用した車両の側面図であり、車両10は、プレス成形部品で構成した車体フレーム11と、この車体フレーム11の前部に備えるヘッドパイプ12に操舵自在に取付けたフロントフォーク13と、このフロントフォーク13の上下にそれぞれ取付けたバーハンドル14及び前輪16と、車体フレーム11のほぼ中央部に取付けたエンジン17及びこのエンジン17の後部に一体的に設けた変速機18と、車体フレーム11の中央部下部にスイング自在に取付けたスイングアーム21と、このスイングアーム21の後端に取付けた後輪22と、スイングアーム21の後端及び車体フレーム11の後部に渡して取付けた左右一対のリヤクッションユニット23,23(手前側の符号22のみ示す。)とからなる自動二輪車である。
図中の31はヘッドランプ、32はハンドルカバー、33はフロントカバー、34はフロントフェンダ、36はレッグシールド、37はキャブレタ、38はエアクリーナ、39はセンタカバー、41は排気管、42はステップ、43はサイドスタンド、44はメインスタンド、46はチェーン、47はボディカバー、48はシート、51はグラブレール、52はテールランプ、53はリヤフェンダ、54はスイングアーム21をスイング自在に支持するピボット軸である。
図2は本発明に係る車体フレームの側面図(図中の矢印(FRONT)は車両前方を表す。以下同じ。)であり、車体フレーム11は、ヘッドパイプ12を除いて、各構成部品を、板材からプレス成形したプレス成形部品で構成したものであり、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方斜め下方に延ばした1本のメインフレーム61と、このメインフレーム61の後部上部に形成した左右の傾斜部61a,61b(手前側の符号61aのみ示す。)から後方斜め上方に延ばした左右一対のシートレール62,63と、これらのシートレール62,63の後端部に渡して取付けたクロス部材64と、メインフレーム61の後部下部に一体に備えるピボットプレート部61cに取付けたピボットパイプ66と、ピボットプレート部61cから後方斜め上方に延ばすとともに後部を左右のシートレール62,63にそれぞれ結合した左右一対のサブフレーム67,68(手前側の符号67のみ示す。)と、シートレール62,63及びサブフレーム67,68のそれぞれに渡して取付けた左右一対の補強部材70,71(手前側の符号70のみ示す。)と、左右のサブフレーム67,68に渡して取付けたクロスプレート72とからなる。なお、74〜76はエンジン17(図1参照)及び変速機18(図1参照)を支持するためのボルトを通すボルト挿通穴、77,78(手前側の符号77のみ示す。)はセンタカバー39(図1参照)を支持する左右一対のステーである。
図3は本発明に係る車体フレームの平面図であり、メインフレーム61に設けた左右の傾斜部61a,61bから左右のシートレール62,63を後方へ延ばし、ピボットプレート部61cから左右のサブフレーム67,68を後方へ延ばしてシートレール62,63に下方から結合したことを示す。
ピボットパイプ66は、ピボット軸54(図1参照)を通す部材である。
左右のサブフレーム67,68に渡したクロスプレート72は、ほぼ台形状の部材であり、一辺をピボットプレート部61cにも結合する。
図4は図2の4−4線断面図であり、メインフレーム61を、断面コ字状で下部を開放させたメインフレーム本体85と、断面コ字状で下部を開放させた形状でメインフレーム61の内側に配置した補強フレーム86とから構成し、メインフレーム本体85の左右の側壁85a,85bと、補強フレーム86の左右の側壁86a,86bとをそれぞれスポット溶接したことを示す。なお、88a,88bはスポット溶接用電極、88cはスポット溶接により出来たナゲットである。
メインフレーム本体85は、上記した左右の側壁85a,85bと、これらの側壁85a,85bのそれぞれの上端を一体に連結する上壁85cとからなるプレス成形部品である。なお、Bはメインフレーム本体85の横幅である。
補強フレーム86は、上記した左右の側壁86a,86bと、これらの側壁86a,86bのそれぞれの上端を一体に連結する上壁86cとからなるプレス成形品である。
図5は図2の5−5線断面図であり、メインフレーム61のメインフレーム本体85の左右に傾斜部61a,61bを形成し、これらの傾斜部61a,61bの傾斜面61e,61fにシートレール62,63及びステー77,78を溶接にて取付け、メインフレーム本体85に開けたボルト挿通穴74,74及び補強プレート86に開けたボルト挿通穴91,91にボルト92を通し、先端にナット93をねじ込むことで、エンジン17のクランクケース17aをメインフレーム61に取付けたことを示す。なお、エンジン17のクランクケース17a、ボルト92及びナット93は、図2には記載されていないが、図5で追加して記載した部品である。
図中のB1,B2は傾斜面61e,61fの幅であり、このように傾斜面61e,61fを形成することで、大きな幅B1,B2を確保することができ、メインフレーム61とシートレール62,63との結合部の面積を大きくすることができ、結合強度を高めることができる。
上記したボルト挿通穴74,74、ボルト挿通穴91,91は、メインフレーム61のエンジンハンガ部94を構成するものである。
図6は図2の6−6線断面図であり、メインフレーム本体85の左右の側壁85a,85bにそれぞれパイプ挿通穴96,96を開け、これらのパイプ挿通穴96,96にピボットパイプ66を挿入して側壁85a,85bに溶接し、側壁85a,85bに溶接した補強プレート86の後端をピボットパイプ66にも溶接したことを示す。86eは補強プレート86の後端に設けた切欠きである。
図7は図2の7−7線断面図であり、断面コ字状で下部を開放させたシートレール62,63のそれぞれの一方の側壁62a,63aの下部内側に、断面がほぼL字状の補強部材70,71の一端を溶接にて取付け、また、左右のサブフレーム67,68のそれぞれの一方の側壁67a,68aにクロスプレート72を溶接にて取付け、クロスプレート72のサブフレーム67,68下方の位置に左右の補強部材70,71の他端を溶接にて取付けたことを示す。
図8は図2の8−8線断面図であり、断面コ字状で下方開放としたシートレール62に、断面コ字状で下方開放としたサブフレーム67を下から挿入し、また、断面コ字状で下方開放としたシートレール63に、断面コ字状で下方開放としたサブフレーム68を下から挿入して、シートレール62の側壁62a,62bとサブフレーム67の側壁67a,67bとをそれぞれスポット溶接し、シートレール63の側壁63a,63bとサブフレーム68の側壁68a,68bとをそれぞれスポット溶接したことを示す。なお、98a,98bはスポット溶接用電極、98cはスポット溶接により出来たナゲットである。
シートレール62は、上記した左右の側壁62a,62bと、これらの側壁62a,62bのそれぞれの上端を一体に連結する上壁62cとからなるプレス成形部品であり、シートレール63は、上記した左右の側壁63a,63bと、これらの側壁63a,63bのそれぞれの上端を一体に連結する上壁63cとからなるプレス成形部品である。
サブフレーム67は、上記した左右の側壁67a,67bと、これらの側壁67a,67bのそれぞれの上端を一体に連結する上壁67cとからなるプレス成形品であり、サブフレーム68は、上記した左右の側壁68a,68bと、これらの側壁68a,68bのそれぞれの上端を一体に連結する上壁68cとからなるプレス成形品である。
図9は図2の9−9線断面図であり、シートレール62,63の下方に配置したサブフレーム67,68の側壁67a,67b、側壁68a,68bにそれぞれボルト挿通穴67d,67d、ボルト挿通穴68d,68dを開けるとともに、一方の側壁67b,68bにナット101を溶接し、これらのボルト挿通穴67d,67d及びナット101で左側のクッション取付部103を構成し、ボルト挿通穴68d,68d及びナット101で右側のクッション取付部104を構成し、左右のリヤクッションユニット23,23のそれぞれの一端23aを内側に収容するようにしたことを示す。なお、106はボルト挿通穴67d,67d、ボルト挿通穴68d,68dにそれぞれ通してナット101にねじ込んだボルトである。
図10は本発明に係るメインフレームの縦断面図であり、メインフレーム61の補強フレーム86の上壁86cを長手方向(前後方向)に亘って波形に形成し、補強フレーム86の一端をピボットパイプ66に溶接したことを示す。図中のX印はスポット溶接箇所を示す。このように、補強フレーム86の上壁86cを波形に形成することで、補強フレーム86の車幅方向(即ち、紙面表裏方向)の剛性を高めることができ、メインフレーム本体85の補強効果を向上させることができる。
図11は図10のA部拡大図であり、補強フレーム86の波形、詳しくは、波形の山部86gを目安にしてその山部86gの内側に出来る窪み部86hの下方斜め前方にX印で示すスポット溶接箇所を設けたことを示す。これにより、各スポット溶接箇所を窪み部86gを目安にして簡単に決めることができるとともに、各スポット溶接箇所のピッチPを精度良く設定する(即ち、溶接箇所をほぼ等間隔にする)ことができる。また、スポット溶接時に、窪み部86hがスポット溶接用電極88a,88bの逃げ部分となり、スポット溶接用電極88a,88bが補強フレーム86と干渉しにくくなり、溶接時の作業性を向上させることができる。
以上の図4で示したように、本発明は第1に、断面コ字状のフレーム部材としてのメインフレーム本体85を下部開放とし前後方向に延びるように配置した車両10(図1参照)のフレーム構造において、メインフレーム本体85に、断面コ字状の補強板としての補強フレーム86を下部開放となるように下から挿入して取付けたことを特徴とする。
従来のフランジ部のような横方向の張り出しが無いため、メインフレーム本体85の横幅Bを小さくでき、メインフレーム本体85の周囲のスペースを有効利用することができ、また、従来のパイプフレームと同様のスペースにメインフレーム本体85を配置することができる。更に、メインフレーム本体85内及び補強フレーム86内のスペースを有効に活用することができる。
本発明は第2に、メインフレーム本体85と補強フレーム86とを側方からスポット溶接したことを特徴とする。
これにより、メインフレーム本体85と補強フレーム86とが重なる側壁85a,85bと側壁86a,86bとをスポット溶接することができ、従来のようなフレーム部材の左右の溶接部分が無くなり、メインフレーム本体85の幅を小さくすることができる。
本発明は第3に、図5に示したように、メインフレーム本体85の内側にエンジン17を支持するエンジンハンガ部94を設けたことを特徴とする。
これにより、従来のようなエンジン取付け用のブラケットが不要になり、部品数を減らすことができるとともに、エンジン17とメインフレーム本体85との距離を小さくすることができ、マスの集中化を図ることができる。
本発明は第4に、図1、図2及び図5に示したように、メインフレーム本体85の後部に車輪としての後輪22を支持するスイングアーム21の取付部となるピボットプレート部61cを設け、このピボットプレート部61cよりも前方のメインフレーム本体85の左右にそれぞれ傾斜面61e,61fを形成し、これらの傾斜面61e,61fに、後方斜め上方に延ばしたシートレール62,63の前端をそれぞれ接合したことを特徴とする。
これにより、傾斜面61e,61fの幅B1,B2を大きくすることができ、傾斜面61e,61fとシートレール62,63との接合強度を十分に確保することができ、メインフレーム本体85のシートレール取付部の横幅B(図4参照)を大きくしなくて済み、メインフレーム本体85の軽量化を図ることができる。
本発明は第5に、図2及び図8に示したように、シートレール62,63を、断面コ字状で下方開放とした部材とし、これらのシートレール62,63の後部に、断面コ字状で下方開放としてピボットプレート部61cから後方斜め上方に延ばしたサブフレーム67,68の後部を下から挿入して側方から接合したことを特徴とする。
これにより、シートレール62,63のそれぞれの横幅B3が大きくならず、しかもサブフレーム67,68と接合することで車体フレーム11の十分な強度を確保することができる。
本発明は第6に、図2及び図9に示したように、シートレール62,63及びサブフレーム67,68の少なくも一方にリヤクッションユニット23の一端23aを取付ける左右のクッション取付部103,104を設け、リヤクッションユニット23の一端23aを内側に収容するようにしたことを特徴とする。
これにより、従来のようなリヤクッションユニットを支持するクッションブラケットが不要となり、また、リヤクッションユニット23の一端23aを内側に収容することにより、リヤクッションユニット23の一端23aがより上方に位置するため、リヤクッションユニット23のストロークを大きくすることができ、車両10(図1参照)の乗り心地を向上させやすくなる。
本発明は第7に、図10及び図11に示したように、補強フレーム86の上壁86cを、前後方向に波を打つ波形に形成したことを特徴とする。
これにより、補強フレーム86の車幅方向の剛性を高くすることができ、メインフレーム本体85の共振を抑えやすくすることができる。更に、補強フレーム86の波形が溶接位置の目安になり、ほぼ等間隔に溶接位置を設けることができる。
また更に、補強フレーム86の波形の山部86gの内側に出来る窪み部86hがスポット溶接する際の溶接装置(スポット溶接用電極88a,88b)の逃げにもなり、溶接時の作業性を向上させることができる。
尚、本実施形態では、図9に示したように、リヤクッションユニット23の一端23aを、サブフレーム67,68に取付けたが、これに限らず、リヤクッションユニット23の一端23aを、シートレール62,63に取付けてもよいし、シートレール62,63及びサブフレーム67,68を重ねてこれらのシートレール62,63及びサブフレーム67,68の両方に取付けてもよい。
本発明の車両のフレーム構造は、二輪車に好適である。
本発明に係るフレーム構造を採用した車両の側面図である。 本発明に係る車体フレームの側面図である。 本発明に係る車体フレームの平面図である。 図2の4−4線断面図である。 図2の5−5線断面図である。 図2の6−6線断面図である。 図2の7−7線断面図である。 図2の8−8線断面図である。 図2の9−9線断面図である。 本発明に係るメインフレームの縦断面図である。 図10のA部拡大図である。
符号の説明
10…車両、17…エンジン、21…スイングアーム、22…車輪(後輪)、23…リヤクッションユニット、23a…リヤクッションユニットの一端、61c…ピボットプレート部、61e,61f…傾斜面、62,63…シートレール、67,68…サブフレーム、85…フレーム部材(メインフレーム本体)、86…補強板(補強フレーム)、86c…上壁、94…エンジンハンガ部、103,104…クッション取付部。

Claims (7)

  1. 断面コ字状のフレーム部材を下部開放とし前後方向に延びるように配置した車両のフレーム構造において、
    前記フレーム部材に、断面コ字状の補強板を下部開放となるように下から挿入して取付けたことを特徴とする車両のフレーム構造。
  2. 前記フレーム部材と前記補強板とを側方からスポット溶接したことを特徴とする請求項1記載の車両のフレーム構造。
  3. 前記フレーム部材の内側にエンジンを支持するエンジンハンガ部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両のフレーム構造。
  4. 前記フレーム部材の後部に車輪を支持するスイングアームの取付部となるピボットプレート部を設け、このピボットプレート部よりも前方の前記フレーム部材の左右にそれぞれ傾斜面を形成し、これらの傾斜面に、後方斜め上方に延ばしたシートレールの前端をそれぞれ接合したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両のフレーム構造。
  5. 前記シートレールは、断面コ字状で下方開放とした部材であり、このシートレールの後部に、断面コ字状で下方開放として前記ピボットプレート部から後方斜め上方に延ばしたサブフレームの後部を下から挿入して側方から接合したことを特徴とする請求項4記載の車両のフレーム構造。
  6. 前記シートレール及び前記サブフレームの少なくも一方にリヤクッションユニットの一端を取付けるクッション取付部を設け、リヤクッションユニットの一端を内側に収容するようにしたことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の車両のフレーム構造。
  7. 前記補強板の上壁を、前後方向に波を打つ波形に形成したことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の車両のフレーム構造。
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