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JP2007098981A - 車両用電源装置 - Google Patents

車両用電源装置 Download PDF

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JP2007098981A JP2005287905A JP2005287905A JP2007098981A JP 2007098981 A JP2007098981 A JP 2007098981A JP 2005287905 A JP2005287905 A JP 2005287905A JP 2005287905 A JP2005287905 A JP 2005287905A JP 2007098981 A JP2007098981 A JP 2007098981A
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】EV走行時の航続距離を増加でき、燃費向上が可能な車両用電源装置を提供する。
【解決手段】車両がHV走行時には、制御装置30はバッテリBを直列接続状態とする。これにより、高いモータ駆動電圧によって高いモータ出力が得られるため、大きな車両駆動力が求められる走行状態においても、エンジンENGをアシストして十分な動力性能が実現される。一方、制御装置30は、車両がEV走行時には、バッテリBを並列接続状態とする。これにより、電源容量が増えることから、バッテリBの一充電あたりの航続距離を伸ばすことができる。また、バッテリBが直列接続状態での走行時と比較して、インバータ31の入力電圧が相対的に低くなることから、インバータ31のスイッチング損失が低減する。さらに、バッテリBの電流制限を受けてバッテリBから電力の持ち出しが制限されるため、航続距離は一層増加される。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両用電源装置に関し、特に、ハイブリッド自動車に搭載される車両用電源装置に関する。
最近、環境に配慮した自動車として、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)および電気自動車(Electric Vehicle)が注目されている。ハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、インバータを介して直流電源により駆動されるモータを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回転することによって動力源を得るものである。
また、電気自動車は、インバータを介して直流電源によって駆動されるモータを動力源とする自動車である。
このようなハイブリッド自動車または電気自動車においては、車両を適切に走行させつつエネルギー効率を向上させるためには、そのモータに対する負荷に応じた電力を供給し、回生時には効率良くエネルギーを回収することが求められる。
そして、最近では、車両の燃費(電気自動車においてはシステム効率)向上に向けて、エネルギー効率を最適化させるための検討が多数なされている(たとえば特許文献1および2参照)。
たとえば特許文献1は、電気自動車の低出力運転時にインバータの入力電圧を下げ、スイッチング損失を低下させることにより、システム効率を向上させる電気自動車の主回路システムを開示する。
これによれば、車両駆動用交流電動機の電源となる電池は、複数個の単位電池を直列接続したものを二分割して構成された2個の電池ブロックからなる。そして、2個の電池ブロックは、切替スイッチの操作によって直列接続と並列接続とが切替えられる。具体的には、アクセルペダル踏込量、電動機出力またはブレーキペダル踏込量が大きいときには、切替スイッチにより2個の電池ブロックは直列に接続される。一方、アクセルペダル踏込量、電動機出力またはブレーキペダル踏込量が小さいときには、切替スイッチにより2個の電池ブロックは並列に接続される。
これにより、電気自動車の低出力運転時には、電池電圧が低くなるため、インバータの入力電圧も低くなる。この結果、インバータのスイッチング損失を低減して、電気自動車のシステム効率を向上させることができる。
特開平5−236608号公報 特開2000−59903号公報 特開2004−282800号公報 特開2000−92603号公報 特開平8−237811号公報
しかしながら、上記の電気自動車の主回路システムによれば、アクセルペダル踏込量、電動機出力またはブレーキペダル踏込量が所定の閾値を越えて大きくなると、電池ブロックは、直ちに並列接続から直列接続に切替えられる。これにより、インバータの入力電圧が倍増するため、スイッチング損失が増加することになる。結果として、電動機出力を向上させて電気自動車の動力性能を高めようとすれば、システム効率の向上が困難となる。そして、システム効率は、電気自動車の一充電あたりに走行可能な距離(航続距離)に大きく影響することから、結果的に、航続距離の増加にも限界が生じてしまう。
ところで、ハイブリッド自動車においては、燃費向上の一手段として、停車中やエンジン効率の低い低速走行時には、エンジンの運転を停止してモータの駆動力のみにより車両を走行させる(以下、「EV走行」とも称する)機能を装備したものがある。したがって、上記の電気自動車と同様の理由から、EV走行における航続距離を伸ばすことができれば、車両の燃費をさらなる向上が実現される。
それゆえ、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、EV走行時の航続距離を増加でき、燃費向上が可能な車両用電源装置を提供することである。
この発明によれば、車両用電源装置は、エンジンおよび車両駆動用のモータを動力源とした第1の走行モードと、エンジンを停止状態とし、モータのみを動力源とした第2の走行モードとを有する車両に搭載される。車両用電源装置は、n(nは2以上の自然数)個の単位電源から構成される直流電源と、直流電源から直流電圧の供給を受けてモータを駆動する駆動回路と、モータに車両の走行に必要な駆動力を発生するように駆動回路を制御する制御装置とを備える。制御装置は、n個の単位電源を直列接続して直流電源を構成する第1の電力供給手段と、n個のうちの少なくとも2個の単位電源を並列接続して直流電源を構成する第2の電力供給手段と、車両の走行モードに応じて、第1および第2の電力供給手段の一方を選択する選択手段とを含む。
上記の車両用電源装置によれば、並列接続された単位電源で構成された直流電源を用いた車両の走行時には、電源容量が増えることから、直流電源の一充電あたりの航続距離を伸ばすことができる。また、直列接続された単位電源で構成された直流電源を用いた走行時と比較して、駆動回路に供給される直流電圧が相対的に低くなることから、駆動回路で発生するスイッチング損失が低減される。さらに、単位電源を流れる直流電流の制限を受けて直流電源からの電力の持ち出しが制限される。これにより、車両の航続距離はさらに増加される。結果として、車両の燃費を向上させることができる。
なお、直列接続された単位電源で構成された直流電源を用いた車両の走行時には、高いモータ駆動電圧によりモータの高出力化が図られる。したがって、この発明によれば、車両の走行性能を低下させることなく、車両の燃費向上が可能となる。
好ましくは、選択手段は、車両が第1の走行モードのとき、第1の電力供給手段を選択し、車両が第2の走行モードのとき、第2の電力供給手段を選択する。
上記の車両用電源装置によれば、エンジン出力のアシストとして十分なモータ出力が得られるために車両の走行性能が確保される。併せて、直流電源の一充電あたりの航続距離を伸ばすことができ、車両の燃費向上が図られる。
好ましくは、制御装置は、直流電源から出力可能な電力について設けられた所定の基準値を有し、第2の電力供給手段の選択時において、直流電源から駆動回路に供給される電力を、所定の基準値を越えないように設定する。
上記の車両用電源装置によれば、並列接続された単位電源で構成された直流電源を用いた車両の走行時には、直流電源からの電力の持ち出しが制限される。これにより、車両の航続距離を伸ばすことができる。
好ましくは、制御装置は、第2の電力供給手段から第1の電力供給手段への移行時において、直流電源の充電量に基づいて、エンジンの停止状態からエンジンの始動を許可するエンジン始動制御手段をさらに含む。エンジン始動制御手段は、直流電源の充電量が所定のしきい値以下となるまでエンジンの始動を禁止する。
上記の車両用電源装置によれば、直流電源の充電量が所定のしきい値以下とならない限りにおいて、EV走行が継続される。その結果、車両の航続距離は、さらに増加される。
この発明によれば、並列接続された単位電源で構成された直流電源を用いた車両の走行を行なうことにより、直流電源の一充電あたりの航続距離を伸ばすことができる。一方、直列接続された単位電源で構成された直流電源を用いた車両の走行を行なうことにより、モータ駆動電圧を高めてモータの高出力化が図られる。その結果、車両の走行性能を低下させることなく、車両の燃費向上が可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
図1は、この発明の実施の形態による車両用電源装置の概略ブロック図である。
図1を参照して、車両用電源装置100は、ハイブリッド自動車に搭載される。車両用電源装置100は、バッテリBと、昇圧コンバータ12と、コンデンサC1,C2と、インバータ14,31と、電圧センサ10,20と、電流センサ22,24,28と、システムリレーSR1,SR2と、走行モード選択部40と、直並列切換回路42と、制御装置30とを備える。
エンジンENGは、ガソリンなどの燃料の燃焼エネルギーを源として駆動力を発生する。エンジンENGの発生する駆動力は、図1の太斜線で示すように、動力分割機構50により、2つの経路に分割される。一方は、図示しない減速機を介して車輪を駆動する駆動軸に伝達する経路である。もう一方は、モータジェネレータMG1へ伝達する経路である。
モータジェネレータMG1,MG2は、発電機としても電動機としても機能し得るが、以下に示すように、モータジェネレータMG1は、主として発電機として動作し、モータジェネレータMG2は、主として電動機として動作する。
詳細には、モータジェネレータMG1は、三相交流回転機であり、加速時において、エンジンENGを始動する始動機として用いられる。このとき、モータジェネレータMG1は、バッテリBからの電力の供給を受けて電動機として駆動し、エンジンENGをクランキングして始動する。
さらに、エンジンENGの始動後において、モータジェネレータMG1は、動力分割機構50を介して伝達されたエンジンENGの駆動力によって回転されて発電する。
モータジェネレータMG1の発電した電力は、車両の運転状態やバッテリBの充電量によって使い分けられる。たとえば、通常走行時や急加速時においては、モータジェネレータMG1の発電した電力は、そのままモータジェネレータMG2を駆動させる電力となる。一方、バッテリBの充電量が所定の値よりも低いときには、モータジェネレータMG1の発電した電力は、インバータ14によって交流電力から直流電力に変換されて、バッテリBに蓄えられる。
モータジェネレータMG2は、三相交流回転機であり、バッテリBに蓄えられた電力およびモータジェネレータMG1が発電した電力の少なくともいずれか一方によって駆動される。モータジェネレータMG2の駆動力は、減速機を介して車輪の駆動軸に伝達される。これにより、モータジェネレータMG2は、エンジンENGをアシストして車両を走行させたり、自己の駆動力のみによって車両を走行させたりする。
また、車両の回生制動時には、モータジェネレータMG2は、減速機を介して車輪により回転されて発電機として動作する。このとき、モータジェネレータMG2により発電された回生電力は、インバータ31を介してバッテリBに充電される。
システムリレーSR1,SR2は、制御装置30からの信号SEによりオン/オフされる。
昇圧コンバータ12は、リアクトルL1と、NPNトランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。リアクトルL1の一方端はバッテリBの電源ラインに接続され、他方端はNPNトランジスタQ1とNPNトランジスタQ2との中間点、すなわち、NPNトランジスタQ1のエミッタとNPNトランジスタQ2のコレクタとの間に接続される。NPNトランジスタQ1,Q2は、電源ラインとアースラインとの間に直列に接続される。そして、NPNトランジスタQ1のコレクタは電源ラインに接続され、NPNトランジスタQ2のエミッタはアースラインに接続される。また、各NPNトランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD1,D2がそれぞれ接続されている。
インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とから成る。U相アーム15、V相アーム16、およびW相アーム17は、電源ラインとアースラインとの間に並列に設けられる。
U相アーム15は、直列接続されたNPNトランジスタQ3,Q4から成り、V相アーム16は、直列接続されたNPNトランジスタQ5,Q6から成り、W相アーム17は、直列接続されたNPNトランジスタQ7,Q8から成る。また、各NPNトランジスタQ3〜Q8のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD3〜D8がそれぞれ接続されている。
各相アームの中間点は、モータジェネレータMG1の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、モータジェネレータMG1は、U,V,W相の3つのコイルの一端が中性点に共通接続されて構成され、U相コイルの他端がNPNトランジスタQ3,Q4の中間点に、V相コイルの他端がNPNトランジスタQ5,Q6の中間点に、W相コイルの他端がNPNトランジスタQ7,Q8の中間点にそれぞれ接続されている。
インバータ31は、インバータ14と同様の構成から成る。
バッテリBは、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池から成る。他にも、バッテリBは、燃料電池またはキャパシタであっても良い。バッテリBは、電池モジュールであり、図1に示すように、直列に接続されたn個(nは2以上の自然数)の電池ユニットを含む。
直並列切換回路42は、バッテリBを構成する複数の電池ユニットの接続を、直列または並列に切換える。直列・並列の接続切換は、後述する方法により、制御装置30からの信号S/Pに応じて行なわれる。そして、複数の電池ユニットの接続が切換えられることにより、バッテリBから出力される直流電圧Vbは、電池ユニット1個当たりの電源電圧をVbiとすると、Vbi≦Vb≦n×Vbiの電圧範囲内で、電源電圧Vbiの整数倍に設定可能な可変値となる。
電圧センサ10は、バッテリBから出力される直流電圧Vbを検出し、その検出した直流電圧Vbを制御装置30へ出力する。電流センサ22は、バッテリBに流れる直流電流Ibを検出し、その検出した直流電流Ibを制御装置30へ出力する。
コンデンサC1は、バッテリBから供給された直流電圧Vbを平滑化し、その平滑化した直流電圧Vbを昇圧コンバータ12へ供給する。
昇圧コンバータ12は、コンデンサC1から供給された直流電圧Vbを昇圧してコンデンサC2へ供給する。より具体的には、昇圧コンバータ12は、制御装置30から信号PWMCを受けると、信号PWMCによってNPNトランジスタQ2がオンされた期間に応じて直流電圧Vbを昇圧してコンデンサC2に供給する。
また、昇圧コンバータ12は、制御装置30から信号PWMCを受けると、コンデンサC2を介してインバータ14および/またはインバータ31から供給された直流電圧を降圧してバッテリBを充電する。
コンデンサC2は、昇圧コンバータ12からの直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をインバータ14,31へ供給する。電圧センサ20は、コンデンサC2の両端の電圧、すなわち、昇圧コンバータ12の出力電圧Vm(インバータ14,31への入力電圧に相当する。以下同じ。)を検出し、その検出した出力電圧Vmを制御装置30へ出力する。
インバータ14は、コンデンサC2を介してバッテリBから直流電圧が供給されると制御装置30からの信号PWMI1に基づいて直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータMG1を駆動する。これにより、モータジェネレータMG1は、トルク指令値TR1に従ったトルクを発生するように駆動される。
また、インバータ14は、車両用電源装置100が搭載されたハイブリッド自動車の回生制動時、モータジェネレータMG1が発電した交流電圧を制御装置30からの信号PWMI1に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ12へ供給する。なお、ここで言う回生制動とは、ハイブリッド自動車を運転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しないものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)させることを含む。
インバータ31は、コンデンサC2を介してバッテリBから直流電圧が供給されると制御装置30からの信号PWMI2に基づいて直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータMG2を駆動する。これにより、モータジェネレータMG2は、トルク指令値TR2に従ったトルクを発生するように駆動される。
また、インバータ31は、車両用電源装置100が搭載されたハイブリッド自動車の回生制動時、モータジェネレータMG2が発電した交流電圧を制御装置30からの信号PWMI2に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ12へ供給する。
電流センサ24は、モータジェネレータMG1に流れるモータ電流MCRT1を検出し、その検出したモータ電流MCRT1を制御装置30へ出力する。電流センサ28は、モータジェネレータMG2に流れるモータ電流MCRT2を検出し、その検出したモータ電流MCRT2を制御装置30へ出力する。
走行モード選択部40は、ハイブリッド自動車の走行モードDMを選択し、その選択した走行モードDMを制御装置30へ出力する。
走行モードDMとしては、モータジェネレータMG1,MG2の駆動力でエンジンENGをアシストして車両を走行させるモード(以下、単に「HV走行モード」とも称する))と、エンジンENGを停止させ、モータジェネレータMG2の駆動力のみで車両を走行させるモード(以下、単に「EV走行モード」とも称する)とが設定される。
そして、走行モード選択部40は、車速またはアクセル開度などに基づいて、HV走行モードおよびEV走行モードのいずれか一方を選択する。たとえば、走行モード選択部40は、車速が所定の車速しきい値以下のとき、EV走行モードを選択する。そして、車速が車速しきい値を越えたことに応じて、走行モード選択部40は、走行モードDMをEV走行モードからHV走行モードへと切換える。これにより、車両が停車中や低速走行時においては、EV走行モードが選択される一方、高速走行の加速など大きな駆動力が必要とされる走行時においては、HV走行モードが選択される。
なお、走行モード選択部40は、運転者によるEV走行選択スイッチ(図示せず)の操作に基づいて、走行モードDMを選択するようにしても良い。
制御装置30は、図示しない外部ECU(Electrical Control Unit)からトルク指令値TR1,TR2、モータ回転数MRN1,MRN2を受け、電圧センサ10から直流電圧Vbを受け、電圧センサ20から昇圧コンバータ12の出力電圧Vm(すなわち、インバータ14,31への入力電圧)を受け、電流センサ22から直流電流Ibを受け、電流センサ24からモータ電流MCRT1を受け、電流センサ28からモータ電流MCRT2を受け、走行モード選択部40から走行モードDMを受ける。
制御装置30は、出力電圧Vm、トルク指令値TR1およびモータ電流MCRT1に基づいて、後述する方法によりインバータ14がモータジェネレータMG1を駆動するときにインバータ14のNPNトランジスタQ3〜Q8をスイッチング制御するための信号PWMI1を生成し、その生成した信号PWM1をインバータ14へ出力する。
また、制御装置30は、出力電圧Vm、トルク指令値TR2およびモータ電流MCRT2に基づいて、後述する方法によりインバータ31がモータジェネレータMG2を駆動するときにインバータ31のNPNトランジスタQ3〜Q8をスイッチング制御するための信号PWMI2を生成し、その生成した信号PWMI2をインバータ31へ出力する。
さらに、制御装置30は、インバータ14(または31)がモータジェネレータMG1(またはMG2)を駆動するとき、直流電圧Vb、出力電圧Vm、トルク指令値TR1(またはTR2)、モータ回転数MRN1(またはMRN2)および走行モードDMに基づいて、後述する方法により昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,Q2をスイッチング制御するための信号PWMCを生成して昇圧コンバータ12へ出力する。
さらに、制御装置30は、システムリレーSR1,SR2をオン/オフするための信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力する。
図2は、図1における制御装置30の機能ブロック図である。
図2を参照して、制御装置30は、インバータ制御手段301,302と、コンバータ制御回路303と、バッテリ制御手段304とを含む。
インバータ制御手段301は、トルク指令値TR1、モータ電流MCRT1および入力電圧Vmに基づいて信号PWMI1を生成してインバータ14のNPNトランジスタQ3〜Q8へ出力する。
より具体的には、インバータ制御手段301は、入力電圧Vm、モータ電流MCRT1およびトルク指令値TR1に基づいて、モータジェネレータMG1の各相コイルに印加する電圧を計算し、その計算した結果に基づいてインバータ14の各NPNトランジスタQ3〜Q8をオン/オフする信号PWMI1を生成する。そして、インバータ制御回路301は、その生成した信号PWMI1をインバータの各NPNトランジスタQ3〜Q8へ出力する。
これにより、インバータ14の各NPNトランジスタQ3〜Q8は、スイッチング制御され、モータジェネレータMG1が指定されたトルクを出力するようにモータジェネレータMG1の各相に流す電流を制御する。このようにして、モータ駆動電流が制御され、トルク指令値TR1に応じたモータトルクが出力される。
さらに、インバータ制御手段301は、図1の走行モード選択部40からの走行モードDMがEV走行モードのときには、後述する方法により、バッテリBの充電量SOCに基づいて、エンジンENGを停止状態から始動させるタイミングを制御する。すなわち、この発明によれば、ハイブリッド自動車の走行状態は、インバータ制御手段301により制御されたタイミングにおいて、EV走行からHV走行に移行することとなる。
インバータ制御手段302は、入力電圧Vm,モータ回転数MRN2およびトルク指令値TR2に基づいて、モータジェネレータMG2の各相コイルに印加する電圧を計算し、その計算した結果に基づいてインバータ31の各NPNトランジスタQ3〜Q8をオン/オフする信号PWMI1を生成する。そして、インバータ制御回路302は、その生成した信号PWMI2をインバータ31のNPNトランジスタQ3〜Q8へ出力する。
これにより、インバータ31の各NPNトランジスタQ3〜Q8は、スイッチング制御され、モータジェネレータMG2が指定されたトルクを出力するようにモータジェネレータMG2の各相に流す電流を制御する。このようにして、モータ駆動電流が制御され、トルク指令値TR2に応じたモータトルクが出力される。
コンバータ制御手段303は、トルク指令値TR1(またはTR2)、モータ回転数MRN1(またはMRN2)、直流電圧Vb、直流電流Ib、出力電圧Vmおよび走行モードDMに基づいて、後述する方法によって信号PWMCを生成し、その生成した信号PWMCを昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,Q2へ出力する。
バッテリ制御手段304は、走行モード選択部40からの走行モードDMに基づいて、バッテリBにおけるn個の電池ユニットの接続を切換えるための信号S/Pを生成し、その生成した信号S/Pを直並列切換回路42へ出力する。直並列切換回路42は、信号S/Pを受けると、以下に示す方法によってn個の電池ユニットの接続を切換える。その結果、バッテリBから出力される直流電圧Vbは、走行モードDMに応じて変化する可変値となる。
図3は、バッテリBを構成するn個の電池ユニットの接続切換を説明するための図である。
詳細には、図3(a)は、n個の電池ユニットが並列接続されたときのバッテリBの一構成例を示す図である。図3(a)を参照して、n個の電池ユニットBu1〜Bunは、並列接続された2個の電池ユニット(たとえばBu1,Bu2)を一組として、合計n/2組の電池ユニットが直列に接続された構成からなる。なお、この発明では、図3(a)に示すように並列接続された2個以上の電池ユニットからなる組が少なくとも1以上形成されるように構成されたバッテリBの接続状態を、「並列接続状態」と称する。
一方、図3(b)は、n個の電池ユニットが直列接続されたときのバッテリBの構成例を示す図である。図3(b)を参照して、n個の電池ユニットBu1〜Bunは、電池ユニットの組ごとに、並列接続が切り離され、一方の電池ユニットの負極と他方の電池ユニットの正極とが接続されるように切換えられる。この発明では、図3(b)に示すようにn個の電池ユニットの全てが直列接続されるように構成されたバッテリBの接続状態を、「直列接続状態」と称する。
ここで、2つの接続状態を比較すると、図3(a),(b)から明らかなように、バッテリBの電源電圧(直流電圧Vbに相当)については、並列接続状態が直列接続状態に対して略1/2に減少する。一方、電池容量については、並列接続状態が、直列接続状態の略2倍の容量を有することになる。
そして、これら2つの接続状態は、バッテリ制御手段304により、ハイブリッド自動車の走行モードDMに応じて適宜切換えられる。
詳細には、ハイブリッド自動車の走行モードDMがHV走行モードに選択されたとき、バッテリ制御手段304は、バッテリBの接続状態を直列接続状態とするための信号S/Pを生成して直並列切換回路42へ出力する。直並列切換回路42は、信号S/Pに応じて、n個の電池ユニットBu1〜Bunの接続状態を、図3(b)に示す構成となるように切換える。
一方、ハイブリッド自動車の走行モードDMがEV走行モードに選択されたとき、バッテリ制御手段304は、バッテリBの接続状態を並列接続状態とするための信号S/Pを生成して直並列切換回路42へ出力する。直並列切換回路42は、信号S/Pに応じて、n個の電池ユニットBu1〜Bunの接続状態を、図3(a)に示す構成となるように切換える。
ここで、実際のバッテリBにおいて、n個の電池ユニットBu1〜Bunの接続切換は、たとえば図4に示すように、隣接する2個の電池ユニット(たとえば電池ユニットBu1,Bu2)ごとに、正極同士を電気的に接続するための第1の開閉手段(たとえば半導体リレーRp1)と、負極同士を電気的に接続するための第2の開閉手段(たとえば半導体リレーRp4)と、一方の電池ユニットの正極と他方の電池ユニットの負極とを電気的に接続するための第3の開閉手段(たとえば半導体リレーRs1)を設けることにより実現することができる。なお、電池ユニット間の配線および第1〜第3の開閉手段は、例えば、回路基板上に予め形成しておき、当該回路基板の上面にバッテリBを設置することによってバッテリBと一体化される。
図4において、第1〜第3の開閉手段(半導体リレーRp1〜Rp6,Rs1〜Rs3に相当)は、直流電源Bとは別個に設けられた補機バッテリを電源とし、走行モードDMに基づいて生成された信号により開閉される。具体的には、走行モードDMがEV走行モードに選択されたとき、第1および第2の開閉手段が閉状態とされ、かつ、第3の開閉手段が開状態とされる。これにより、隣接する2個の電池ユニットは並列に接続される。一方、走行モードDMがHV走行モードに選択されたとき、第1〜第3の開閉手段が全て開状態とされる。これにより、隣接する2個の電池ユニットは直列に接続され、n個の電池ユニットの全てが直列に接続されることとなる。
なお、バッテリBが並列接続状態のときの電池ユニットBu1〜Bunの構成は、図3(a)の構成に限定されないことは明らかである。たとえば、図5に示すように、1組の電池ユニットを構成する電池ユニットの個数を増やす構成とすれば、バッテリBの電源電圧(直流電圧Vb)がより低電圧となる一方で、電池容量をさらに増加させることができる。ただし、直流電圧Vbが低電圧化された場合は、直流電圧Vbは、昇圧コンバータ12によりモータ要求出力に応じた所望の目標電圧まで昇圧されて、インバータ14,31に入力されることになる。
以上のように、この発明による車両用電源装置100は、走行モードに応じてバッテリBの接続状態を切換えることを特徴とする。これにより、バッテリBから出力される直流電圧Vbは、走行状態ごとに異なる電圧に設定される。以下に、かかる特徴が奏する効果について説明する。
車両がHV走行を行なっているときには、バッテリBの接続状態は直列接続状態とされる。すなわち、バッテリBから出力される直流電圧Vbは、バッテリBが出力可能な直流電圧の最大値n×Vbi(以下、最大直流電圧とも称する。ただし、Vbiは電池ユニットあたりの電源電圧)に設定される。
したがって、HV走行時において、モータジェネレータMG1,MG2は、高い駆動電圧で駆動されるため、高い駆動力を出力可能となる。その結果、高速走行時の加速など大きな車両駆動力が求められる走行状態においても、エンジンENGをアシストして十分な動力性能が実現される。
これに対して、車両がEV走行を行なっているときには、バッテリBの接続状態は並列接続状態とされる。そのため、バッテリBから出力される直流電圧Vbは、上述した最大直流電圧n×Vbiを下回る電圧となる。
したがって、EV走行時において、車両駆動用のモータジェネレータMG2は、HV走行状態よりも低い駆動電圧で駆動されることとなり、モータ出力がHV走行時よりも相対的に低くなる。しかしながら、EV走行は、主として市街地を低速走行するときのように、要求される車両駆動力自体がHV走行よりも相対的に低いときに適用されることを鑑みれば、モータジェネレータMG2の出力低下が車両の走行性能に及ぼす影響は小さいといえる。
一方、バッテリBに着目すると、EV走行時においては、複数個の電池ユニットが並列接続されることに応じて電池容量が増加することとなる。たとえば図3(a)の構成では、2個の電池ユニットが並列接続されることにより、電池容量が略2倍に増加される。その結果、バッテリBの一充電あたりに走行可能な航続距離を伸ばすことが可能となる。
また、EV走行時においては、インバータ31の入力電圧VmがHV走行時よりも低くなるために、インバータ31における損失が低減される。これは、インバータ31における損失(定常損失とスイッチング損失とを含む)が、電圧が低いほど小さくなることに起因する。そして、EV走行時においては、これらの損失が低減されることによって、航続距離を伸ばすことが可能となる。
ここで、EV走行時においては、バッテリBから出力される直流電圧Vbが低いために、モータジェネレータMG2に要求される出力の大きさに応じて、直流電圧Vbを要求出力に応じた所望のモータ駆動電圧(インバータ31の入力電圧Vmに相当)に昇圧させる必要が生じる。すなわち、昇圧コンバータ12においては、出力電圧Vm(=インバータ31の入力電圧)の目標電圧Vdc_comを、モータジェネレータMG2の要求トルク(トルク指令値TR2)とモータ回転数MRN2とに基づいて算出し、出力電圧Vmがその算出した目標電圧Vdc_comとなるように昇圧動作を実行させる必要が生じる。
そして、昇圧動作が実行されると、バッテリBには、出力電圧Vmを目標電圧Vdc_comとするために必要な直流電流Ib_comが流れる。この直流電流Ib_comは、昇圧比(Vdc_com/Vb)が大きくなるにつれて、相対的に高い電流となる。すなわち、直流電圧Vbが低いときには、バッテリBには高電流が流れることになる。
ここで、バッテリBに高電流が流れると、内部抵抗で発生する熱量が増加して電池温度が上昇し、バッテリBを劣化させる要因となる。そのため、バッテリBを高電流から保護する観点から、通常、バッテリBの直流電流Ibには所定の電流しきい値が設けられており、直流電流Ibをこの電流しきい値を越えないように制御する電流制限が行なわれる。
したがって、かかるバッテリBの電流制限が行なわれると、バッテリBから持ち出される電力は、モータジェネレータMG2の要求出力よりも低い電力に抑えられる。これによれば、EV走行時には、バッテリBから出力される電力が制限されることによって、バッテリBの一充電あたりの航続距離が増加することになる。
以上のように、この発明によれば、ハイブリッド自動車がEV走行時においては、バッテリBを並列接続状態にすることから、バッテリBの一充電あたりの航続距離を伸ばすことができる。その結果、ハイブリッド自動車の燃費向上が実現される。
ここで、この発明の車両用電源装置100は、EV走行時の航続距離を一層増加させるために、EV走行時にバッテリBから出力される電力に制限を設けることを更なる特徴とする。このバッテリBの出力制限は、以下に述べるように、図2におけるコンバータ制御手段303により実行される。
図6は、図2におけるコンバータ制御手段303の機能ブロック図である。
図6を参照して、コンバータ制御手段303は、電圧指令演算部60と、コンバータ用デューティ比演算部62と、コンバータ用PWM信号変換部64とを含む。
電圧指令演算部60は、外部ECUからのトルク指令値TR1(またはTR2)およびモータ回転数MRN1(またはMRN2)と、走行モード選択部40からの走行モードDMとに基づいて、インバータ入力電圧の最適値(目標値)、すなわち昇圧コンバータ12の電圧指令値Vdc_comを決定し、その決定した電圧指令値Vdc_comをコンバータ用デューティ比演算部62へ出力する。
詳細には、電圧指令演算部60は、走行モードDMがEV走行モードのときには、バッテリBから出力可能な電力(以下、電池出力とも称する)Woutに予め所定の基準値Wout_stdを設けておき、バッテリBの出力電力Pbがこの基準値Wout_stdを超えないように電圧指令値Vdc_comを決定する。
なお、バッテリBの出力電力Pbは、バッテリBから昇圧コンバータ12を介してインバータ31に供給される電力に相当する。また、電圧指令値Vdc_comは、モータジェネレータMG2のトルク指令値TR2およびモータ回転数MRN2との積であるモータ要求出力Pcomに基づいて導出される。
したがって、電圧指令演算部60は、バッテリBの出力電力Pbが次式の関係を満たすように電圧指令値Vdc_comを決定する。
Pb≦Wout_std ・・・(1)
次に、コンバータ用デューティ比演算部62は、電圧指令演算部60から電圧指令値Vdc_comを受け、電圧センサ10から直流電圧Vbを受けると、直流電圧Vbに基づいて、インバータ14(または31)の入力電圧Vmを電圧指令値Vdc_comに設定するためのデューティ比DRを演算する。そして、コンバータ用デューティ比演算部62は、その演算したデューティ比DRを、コンバータ用PWM信号変換部64へ出力する。
コンバータ用PWM信号変換部64は、コンバータ用デューティ比演算部62からのデューティ比DRに基づいて昇圧コンバータ12のNPNトランジスタQ1,Q2をオン/オフするための信号PWMCを生成し、その生成した信号PWMCを昇圧コンバータ12へ出力する。
図7は、EV走行時におけるモータ要求出力PcomとバッテリBの出力電力Pbとの関係を示す図である。
図7から明らかなように、モータ要求出力Pcomが増加するに従って、バッテリBから出力される電力Pbは、直線LN1に沿って単調に増加する。これにより、EV走行時においては、モータジェネレータMG2に車両走行に必要な駆動力が発生する。
ところが、バッテリBの出力電力Pbが電池出力の基準値Wout_stdを超えると、モータ要求出力Pcomが増加するにも関わらず、バッテリBの出力電力Pbは、直線LN2で示すように、基準値Wout_stdに固定される。これによれば、EV走行時には、モータ要求出力Pcomを常に満たすことが困難となる。そのため、車両には、高負荷の走行に制限が課されることとなる。しかしながら、バッテリBからの電力持ち出しが制限されるために、航続距離を増加させることが可能となる。
なお、高負荷の走行時において、バッテリBの出力電力Pbがモータ要求出力Pcomを満たさないがために車両の走行特性(あるいは運転者の運転フィーリング)が著しく低下すると判断される場合には、かかる出力制限を解除する構成とすれば、車両の走行特性を損なうことなく、航続距離を伸ばすことができる。
そして、かかるバッテリBからの出力電力Pbの制限に加えて、この発明による車両用電源装置100は、EV走行時には、バッテリBの充電量(SOC:State of Charge)が所定のしきい値以下となるまでは、エンジンENGの始動、すなわち、HV走行モードへの切換えを禁止することを特徴とする。なお、このエンジン始動禁止の制御は、図2におけるインバータ制御手段301により実行される。
図8は、図2におけるインバータ制御手段301の機能ブロック図である。
図8を参照して、インバータ制御手段301は、モータ制御用相電圧演算部70と、インバータ用PWM信号変換部72と、SOC検出手段74とを含む。
モータ制御用相電圧演算部70は、昇圧コンバータ12の出力電圧Vm、すなわち、インバータ14への入力電圧を電圧センサ20から受け、モータジェネレータMG1の各相に流れるモータ電流MCRT1を電流センサ24から受け、トルク指令値TR1を外部ECUから受ける。そして、モータ制御用相電圧演算部70は、トルク指令値TR1、モータ電流MCRT1および電圧Vmに基づいて、モータジェネレータMG1の各相のコイルに印加する電圧を計算し、その計算した結果をインバータ用PWM信号変換部72へ出力する。
インバータ用PWM信号変換部72は、モータ制御用相電圧演算部70から受けた計算結果に基づいて、実際にインバータ14の各NPNトランジスタQ3〜Q8をオン/オフする信号PWMI1を生成し、その生成した信号PWMI4をインバータ13の各NPNトランジスタQ3〜Q8へ出力する。
これにより、インバータ14の各NPNトランジスタQ3〜Q8は、スイッチング制御され、モータジェネレータMG1が指令されたトルクを出力するように、モータジェネレータMG1の各相に流す電流を制御する。このようにして、モータ駆動電流が制御され、トルク指令値TR1に応じたモータトルクが出力される。
SOC検出手段74は、走行モード選択部40から走行モードDMを受け、電圧センサ10から直流電圧Vbを受け、電流センサ22から直流電流Ibを受ける。そして、SOC検出手段74は、走行モードDMがEV走行モードのとき、直流電圧Vbおよび直流電流Ibに基づいて、バッテリBのSOCを算出する。
そして、SOC検出手段74は、EV走行時において、算出したSOCに基づいて、エンジンENGを停止状態から始動させるタイミングを制御する。詳細には、SOC検出手段74は、バッテリBのSOCが予め設定された所定のしきい値よりも大きいとき、エンジンENGが停止状態から始動するのを禁止するための信号STPを生成して、インバータ用PWM信号変換部72へ出力する。インバータ用PWM信号変換部72は、信号STPを受けると、インバータ14の各NPNトランジスタQ3〜Q8をオン/オフする信号PWMI1の生成を停止する。
これにより、インバータ14によるモータジェネレータMG1の駆動制御が行なわれないため、エンジンENGを始動させるのに必要なモータトルクが出力されず、エンジンENGの始動が禁止される。その結果、ハイブリッド自動車は、バッテリBのSOCが所定のしきい値以下となるまで、EV走行を継続する。
通常、ハイブリッド自動車においては、車両がEV走行を行なっている際に車速またはアクセル開度が所定のしきい値を越えると、エンジンENGを停止状態から始動させてHV走行に切換えられる。これに対して、この発明によるハイブリッド自動車は、車速またはアクセル開度が所定のしきい値を越えた場合であっても、バッテリBのSOCが所定のしきい値以下とならない限りにおいて、エンジンENGの始動が禁止される。したがって、この発明によるハイブリッド自動車は、通常のハイブリッド自動車に対して、EV走行期間がより長くなる。これにより、EV走行時の航続距離を一層向上させることが可能となる。
以上のように、この発明の実施の形態によれば、ハイブリッド自動車がEV走行を行なうときには、バッテリBは直列接続から並列接続に切換えられる。これにより、バッテリBの容量が増加し、かつ、インバータ31の損失が低減されるため、EV走行時の航続距離を伸ばすことができ、車両の燃費が向上される。特に、バッテリBからの出力電力に制限を設けること、およびSOCに基づいてHV走行への切換えタイミングを制御することによって、EV走行時の航続距離を一層伸ばすことができる。
また、ハイブリッド自動車がHV走行を行なうときには、バッテリBは直列接続とされるため、モータ駆動電圧を高めてモータの高出力化を図ることができる。これにより、車両の走行性能が確保される。
なお、本実施の形態では、航続距離を伸ばして燃費を向上する観点から、HV走行時にはバッテリBを直列接続とし、かつ、EV走行時にはバッテリBを並列接続する構成について説明したが、これらを逆転した構成とすることによって、走行性能を重視した車両の走行が新たに実現される。
すなわち、HV走行時にはバッテリBが並列接続されるため、車両駆動力は専らエンジン出力に頼ることとなるが、EV走行時にはバッテリBが直列接続されることから、モータ出力を高めることができる。その結果、環境性能だけでなく走行性能についても向上させることが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、ハイブリッド自動車に搭載される車両用電源装置に適用することができる。
この発明の実施の形態に従う車両用電源装置の概略ブロック図である。 図1における制御装置の機能ブロック図である。 バッテリBを構成するn個の電池ユニットの接続切換を説明するための図である。 バッテリBを構成するn個の電池ユニットの接続切換を説明するための回路図である。 n個の電池ユニットが並列接続されたときのバッテリBの他の構成例を示す図である。 図2におけるコンバータ制御手段の機能ブロック図である。 EV走行時におけるモータ要求出力PcomとバッテリBの出力電力Pbとの関係を示す図である。 図2におけるインバータ制御手段の機能ブロック図である。
符号の説明
10,20 電圧センサ、12 昇圧コンバータ、14,31 インバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、22,24,28 電流センサ、30 制御装置、40 走行モード選択部、42 直並列切換回路、50 動力分割機構、60 電圧指令演算部、62 コンバータ用デューティ比演算部、64 コンバータ用PWM信号変換部、100 車両用電源装置、301,302 インバータ制御手段、303 コンバータ制御手段、304 バッテリ制御手段、B バッテリ、Bu1〜Bu6 電池ユニット、Rp1〜Rp6,Rs1〜Rs3 半導体リレー、Q1〜Q8 NPNトランジスタ、D1〜D8 ダイオード、C1,C2 コンデンサ、ENG エンジン、L1 インダクタ、MG1,MG2 モータジェネレータ、SR1,SR2 システムリレー。

Claims (4)

  1. エンジンおよび車両駆動用のモータを動力源とした第1の走行モードと、前記エンジンを停止状態とし、前記モータのみを動力源とした第2の走行モードとを有する車両に搭載される車両用電源装置であって、
    n(nは2以上の自然数)個の単位電源から構成される直流電源と、
    前記直流電源から直流電圧の供給を受けて前記モータを駆動する駆動回路と、
    前記モータに前記車両の走行に必要な駆動力を発生するように前記駆動回路を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記n個の単位電源を直列接続して前記直流電源を構成する第1の電力供給手段と、
    前記n個のうちの少なくとも2個の単位電源を並列接続して前記直流電源を構成する第2の電力供給手段と、
    前記車両の走行モードに応じて、前記第1および第2の電力供給手段の一方を選択する選択手段とを含む、車両用電源装置。
  2. 前記選択手段は、前記車両が第1の走行モードのとき、第1の電力供給手段を選択し、前記車両が第2の走行モードのとき、前記第2の電力供給手段を選択する、請求項1に記載の車両用電源装置。
  3. 前記制御装置は、前記直流電源から出力可能な電力について設けられた所定の基準値を有し、前記第2の電力供給手段の選択時において、前記直流電源から前記駆動回路に供給される電力を、前記所定の基準値を越えないように設定する、請求項2に記載の車両用電源装置。
  4. 前記制御装置は、前記第2の電力供給手段から前記第1の電力供給手段への移行時において、前記直流電源の充電量に基づいて、前記エンジンの停止状態から前記エンジンの始動を許可するエンジン始動制御手段をさらに含み、
    前記エンジン始動制御手段は、前記直流電源の充電量が所定のしきい値以下となるまで前記エンジンの始動を禁止する、請求項2に記載の車両用電源装置。
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