JP2007089328A - 電力変換機構の異常検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 精度高く異常の発生を検知することができる、電力変換機構の異常検知装置を提供する。
【解決手段】 ECUは、DC/DCコンバータが過電圧保護のために動作を停止させると(S100にてYES)、インバータ電圧VIを検知するステップ(S110)と、ECU上限電圧値VLIMが未更新であって(S120にてYES)、VIがしきい値より高くないと(S130にてNO)、DC/DCコンバータが異常であると判定するステップ(S160)と、ECU上限電圧値VLIMが未更新でなくて(S120にてNO)、VIがVLIM以下であると(S150にてYES)、DC/DCコンバータが異常であると判定するステップ(S160)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】 図2
【解決手段】 ECUは、DC/DCコンバータが過電圧保護のために動作を停止させると(S100にてYES)、インバータ電圧VIを検知するステップ(S110)と、ECU上限電圧値VLIMが未更新であって(S120にてYES)、VIがしきい値より高くないと(S130にてNO)、DC/DCコンバータが異常であると判定するステップ(S160)と、ECU上限電圧値VLIMが未更新でなくて(S120にてNO)、VIがVLIM以下であると(S150にてYES)、DC/DCコンバータが異常であると判定するステップ(S160)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、走行用バッテリを搭載した車両の制御装置に関し、特に、走行用バッテリからの電力を変換する電力変換機構の異常を検知する電力変換機構の異常検知装置に関する。
エンジンに代えて走行用モータを搭載した電気自動車(走行用モータを燃料電池で動作させる車両を含む)が開発されて実用化されつつあり、また、エンジンに加えて走行用モータを搭載したハイブリッド自動車が開発されて実用化されている。このような車両は、走行用モータへの駆動電力を出力する走行用バッテリを備えている。この走行用バッテリ電源は、たとえば複数のバッテリを直列に接続したもので、モータ駆動に必要な200〜300V程度の高電圧を出力する。なお、このバッテリ電圧をさらに昇圧して走行用モータに供給するものもある。
また、このような車両であっても、エンジンのみを走行源とする一般的な車両と同じように、電力を必要とする機器として、電装機器(ECU(Electronic Control Unit)、灯火装置、エアコンディショナ、パワーウィンドウ、オーディオ)等の補機を搭載している。この補機へ供給される電力は、走行用モータと補機との動作電圧が異なるので、高電圧の走行用バッテリから直接供給することができない。そのため、一般的な車両と同じように、電気自動車やハイブリッド自動車にも、出力電圧が12V系のバッテリ(鉛蓄電池であることが多い)が搭載されて、補機へ電力が供給される。
このような12V系のバッテリを搭載した車両においては、直流電力の電圧値を変圧するDC/DCコンバータが、走行用バッテリと12V系のバッテリとの間に設けられる場合がある。回生制動時にモータジェネレータにより発電された電力により充電された高電圧バッテリの電力を降圧して、12V系の補機に供給するようにしたり、12V系のバッテリを充電するようにしたりする。
このようなDC/DCコンバータは、入力電力が過電流であったり過電圧であったりする異常に対して、自己保護回路を備え、DC/DCコンバータ内の電気素子の破損を防止する。この自己保護回路により、DC/DCコンバータの動作が停止し、12V系の補機への電力供給や、12V系のバッテリの充電が不可能となる。このようなDC/DCコンバータの動作停止を行なうためのフェールセーフ機能は、多重化することが望ましい。
特開2004−229477号公報(特許文献1)は、バッテリ電源系におけるフェールセーフ機能の多重化を簡易に実現することが可能な車両用電源制御装置を開示する。この制御装置は、少なくとも2つのバッテリと、2つのバッテリ間に介在し、バッテリの充放電を行なうべく少なくとも一方のバッテリのバッテリ電圧を他方のバッテリのバッテリ電圧に変換する電圧制御器とを備える車両用電源を制御する。この制御装置は、バッテリ電源系の異常を検出する電源系異常検出手段と、車両のイグニションスイッチの状態を検出するIG検出手段と、電源系異常検出手段の検出結果およびIG検出手段の検出結果に応じて、電圧制御器によるバッテリ電圧の変換を実行させるIG信号を該電圧制御器へ向けて出力する制御手段とを備える。
この車両用電源制御装置によると、制御手段から電圧制御器へ向けて出力される信号は、バッテリ電源系の異常有無および車両のイグニションスイッチの状態に応じたIG信号である。かかる構成においては、バッテリ電源系に異常が発生した場合、イグニションスイッチがオフ状態になくても、電圧制御器によるバッテリ電圧の変換を実行させるためのIG信号が出力されない。IG信号が出力されない場合には、電圧制御器によるバッテリ電圧の変換が行われない。このため、バッテリ電源系の異常に起因するバッテリの暴走は防止され、これにより、バッテリ電源系におけるフェールセーフ機能が確保される。
特開2004−229477号公報
DC/DCコンバータの自己保護回路は、DC/DCコンバータの入力電圧が過電圧になると、停止する機能を有する。このとき、ECUがDC/DCコンバータの動作異常を検知しないように、異常検知処理を行なわないようにしている。通常、ECUは、DC/DCコンバータに並列に設けられたインバータへの入力電圧を監視して、この電圧(DC/DCコンバータの入力電圧に等しい)が過電圧になると、DC/DCコンバータの異常検知処理を行なわないようにしている。ところが、DC/DCコンバータ内で検知された電圧値と、ECUが検知した電圧値とが異なると、自己保護回路が機能してDC/DCコンバータが停止しているにもかかわらず、ECUがDC/DCコンバータの動作異常を検知してしまう問題が発生する。たとえば、DC/DCコンバータが400V以上の電圧を検知すると自己保護回路を働かせて動作停止するときには、ECUも400V以上でDC/DCコンバータの異常検知処理を行なわないように設定されているが、ECUが検知したインバータへの入力電圧が300Vであるときに、上述した問題が発生する。このときには、DC/DCコンバータは過電圧異常であると判断してECUは過電圧異常ではないと判断して、DC/DCコンバータが停止してECUがDC/DCコンバータの動作異常(自己保護による停止を認識しないで、動作していると判断して動作しているにもかかわらず出力電圧が低いという異常)を検知してしまう。
しかしながら、上述した特許文献1には、このような問題に全く言及していない。本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、精度高く異常の発生を検知することができる、電力変換機構の異常検知装置を提供することである。
第1の発明に係る異常検知装置は、過大な電圧値に対して動作を停止する自己保護機能を備えた電力変換機構の異常を検知する。この異常検知装置は、電力変換機構に印加される電圧値を検知するための検知手段と、過大な電圧値に対応した上限電圧値であって、かつ、検知された電圧値に基づいて更新される上限電圧値を用いて、電力変換機構に印加される電圧値を制御するための制御手段と、自己保護機能が発揮されている場合であって、上限電圧値が更新されておらず、かつ、検知された電圧値が、検知精度に基づいて定められた電圧しきい値以下であると、電力変換機構が異常であることを検知するための異常検知手段とを含む。
第1の発明によると、DC/DCコンバータなどの電力変換機構に備えられた自己保護回路は、過電圧に対して、自己のパワー素子等の電気的破壊を回避するために動作を停止する。制御手段は、この自己保護回路が動作する過電圧値にならないように、上限電圧値を用いて電力変換機構に印加される電圧値を制御する。自己保護回路が検知した過電圧値と、検知手段が検知した過電圧値とが一致している通常時においては問題がないが、一致しない場合には、以下のようにして異常を検知する。上限電圧値が更新されていないときであって、検知された電圧値が、検知手段の検知精度に基づいて定められた電圧しきい値以下であると、検知手段の公差以上離隔した低い電圧にもかかわらず、高電圧のときに動作する自己保護機能が働いている。検知手段の検知精度から定められたしきい値よりも十分に低い電圧にもかかわらず、自己保護機能が働いているのは異常な状態である。電力変換機構が、その自己保護機能により、動作を停止しているのではなくて、他の原因で動作を停止している可能性が高い。その結果、自己保護機能における電圧値と検知手段が検知した電圧値とが一致しない場合であっても、精度高く異常の発生を検知することができる、電力変換機構の異常検知装置を提供することができる。
第2の発明に係る異常検知装置は、過大な電圧値に対して動作を停止する自己保護機能を備えた電力変換機構の異常を検知する。この異常検知装置は、電力変換機構に印加される電圧値を検知するための検知手段と、過大な電圧値に対応した上限電圧値であって、かつ、検知された電圧値に基づいて更新される上限電圧値を用いて、電力変換機構に印加される電圧値を制御するための制御手段と、検知された電圧値が、検知精度に基づいて定められた電圧しきい値よりも高いと、上限電圧値を更新するための更新手段と、自己保護機能が発揮されている場合であって、上限電圧値が更新されていて、かつ、検知された電圧値が上限電圧値以下であると、電力変換機構が異常であることを検知するための異常検知手段とを含む。
第2の発明によると、DC/DCコンバータなどの電力変換機構に備えられた自己保護回路は、過電圧に対して、自己のパワー素子等の電気的破壊を回避するために動作を停止する。制御手段は、この自己保護回路が動作する過電圧値にならないように、上限電圧値を用いて電力変換機構に印加される電圧値を制御する。自己保護回路が検知した過電圧値と、検知手段が検知した過電圧値とが一致している通常時においては問題がないが、一致しない場合には、以下のようにして異常を検知する。上限電圧値が更新されているときであって、検知された電圧値が、更新された(低下された)上限電圧値以下であるにもかかわらず、高電圧のときに動作する自己保護機能が働いている。更新された上限電圧値よりも低い電圧にもかかわらず、自己保護機能が働いているのは異常な状態である。電力変換機構が、その自己保護機能により、動作を停止しているのではなくて、他の原因で動作を停止している可能性が高い。その結果、自己保護機能における電圧値と検知手段が検知した電圧値とが一致しない場合であっても、精度高く異常の発生を検知することができる、電力変換機構の異常検知装置を提供することができる。
第3の発明に係る異常検知装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、電力変換機構は、DC/DCコンバータであって、DC/DCコンバータには、高電圧系統から電力が供給される。
第3の発明によると、高電圧系統から電力が供給される、DC/DCコンバータにおける異常を的確に検知することができる。
第4の発明に係る異常検知装置においては、第3の発明の構成に加えて、高電圧系統は、車両の走行用回転電機へ電力を供給する高電圧バッテリを含む。
第4の発明によると、高電圧バッテリから電力が供給される、DC/DCコンバータにおける異常を的確に検知することができる。
第5の発明に係る異常検知装置においては、第3の発明の構成に加えて、高電圧系統は、車両の制動時に電力を回生する回生用回転電機を含む。
第5の発明によると、回生用回転電機から電力が供給される、DC/DCコンバータにおける異常を的確に検知することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る電力変換機構の異常検知装置(以下、単に異常検知装置と記載する場合がある)が搭載された車両について説明する。
この車両は、バッテリ100と、インバータ200と、走行用モータ300と、インバータ手前に設けられたコンデンサ(図示せず)と、DC/DCコンバータ400と、SMRP500と、制限抵抗502と、SMRG504と、SMRB506と、ECU600とを含む。本実施の形態に係る異常検知装置は、ECU600が実行するプログラムにより実現される。なお、本実施の形態において、車両は走行用モータ300からの駆動力のみにより走行する電気自動車として説明するが、本発明に係る電力変換機構の異常検知装置が搭載される車両は電気自動車に限られず、その他、ハイブリッド車、燃料電池車などに搭載してもよい。
バッテリ100は、複数のセルを直列に接続したモジュールをさらに複数直列に接続した組電池である。なお、バッテリ100の代わりにキャパシタを用いてもかまわない。
インバータ200は、6つのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)と、IGBTのエミッタ側からコレクタ側に電流を流すように、各IGBTにそれぞれ並列に接続された6つのダイオードとを含む。インバータ200は、ECU600からの制御信号に基づいて各IGBTのゲートをオン/オフ(通電/遮断)することにより、バッテリ100から供給された電流を、直流電流から交流電流に変換し、走行用モータ300に供給する。なお、インバータ200およびIGBTには、周知の技術を利用すればよいため、ここではさらなる詳細な説明は行なわない。
走行用モータ300は、三相交流モータである。走行用モータ300の回転軸は、最終的には車両のドライブシャフト(図示せず)に接続される。車両は、走行用モータ300からの駆動力により走行する。
コンデンサは、インバータ200の手前にインバータ200に並列に接続されている。コンデンサは、バッテリ100から供給された電力、またはインバータ200から供給された電力を平滑化するため、電荷を一旦蓄積する。平滑化された電力は、インバータ200またはバッテリ100に供給される。
SMRP500およびSMRG504は、バッテリ100の正極側に設けられている。SMRP500とSMRG504とは、並列に接続されている。SMRP500には、制限抵抗502が直列に接続されている。SMRP500は、SMRG504が接続される前に接続され、インバータ200に突入電流が流れることを防止するプリチャージ用SMRである。SMRG504は、SMRP500が接続され、プリチャージが終了した後に接続される正側SMRである。SMRB506は、バッテリ100の負極側に設けられている負側SMRである。各SMRは、ECU600により制御される。
ECU600は、イグニッションスイッチ(図示せず)、アクセルペダル(図示せず)の踏込み量、ブレーキペダル(図示せず)の踏込み量などに基づいて、ROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムを実行し、インバータ200および各SMRを制御して、車両を所望の状態で走行させる。ECU600には、コンデンサの電圧を検知する電圧センサが接続されている。ECU600は、コンデンサの電圧を検知することにより、インバータ200(走行用モータ300)の電圧値VIをインバータ200の電圧値VI検知する。
さらに、ECU600には、バッテリ100の電圧値VBを検知する電圧センサや、バッテリ100の電流値IBを検知する電流センサが接続されていてもよい。
SMRP500、SMRG504、SMRB506は、コイルに対して励磁電流を通電したときに接点を閉じるリレーである。SMRP500、SMRG504、SMRB506の動作状態とイグニッションスイッチの位置との関係について説明する。イグニッションスイッチには、OFF(オフ)位置と、ACC位置、ON(オン)位置およびSTA(スタート)位置とがあり、ECU600は、電源遮断時、すなわちイグニッションスイッチのポジションがOFF位置にあるときには、全てのSMRP500、SMRG504、SMRB506をオフする。すなわち、各SMRP500、SMRG504、SMRB506のコイルに対する励磁電流をオフする。なお、イグニッションスイッチのポジションは、OFF位置→ACC位置→ON位置→STA位置の順に切り換えられ、STA位置からON位置へは自動的に戻るものとする。なお、このようなスイッチに、本発明の適用が限定されるものではない。
電源接続時、すなわちイグニッションスイッチのポジションがOFF位置からACC位置およびON位置を経てSTA位置に切り換えられると、ECU600は、先ず、SMRB506をオンし、次にSMRP500をオンしてプリチャージを実行する。SMRP500には制限抵抗502が接続されているので、SMRP500をオンしてもインバータ200の電圧値VIは緩やかに上昇し、突入電流の発生を防止することができる。
なお、イグニッションスイッチのポジションが、このような4つの位置を有しない場合を含めて、本実施の形態に係る異常検知装置(ECU600において実行されるプログラムにより実現される)は、プリチャージが開始されると異常検知を実行する。
ECU600は、インバータ200の電圧値VIが、たとえば、バッテリ電圧値VBの約80%程度に達したときに、または、インバータ200の電圧値VIがほぼバッテリ電圧値VBに等しくなったときに、プリチャージを完了し、SMRP500をオフしてSMRG504をオンする。このプリチャージに必要な時間を予め設定しておく。設定された時間をプリチャージ時間と記載する。
一方、イグニッションスイッチのポジションがON位置からOFF位置に切り換えられると、ECU600は、先ずSMRG504をオフし、続いてSMRB506をオフする。この結果、バッテリ100とインバータ200との間の電気的な接続が遮断され、電源遮断状態となる。このとき、駆動回路側の残存電圧はディスチャージされ、インバータ200の電圧値VIは徐々に約0V(遮断時電圧)に収束する。なお、遮断時電圧値は必ずしも0Vである必要はなく、たとえば、2〜3V程度の微弱電圧値であっても良い。
DC/DCコンバータ400は、バッテリ100の定格電圧を288V程度として、たとえば、入力電圧240〜400V、定格電圧14V、定格電流120Aのものである。このDC/DCコンバータ400は、走行用の電源であるバッテリ100の電圧を、補機用のバッテリ(図示せず)の電圧である12Vに変換する。
DC/DCコンバータ400は、その内部回路402と、その内部回路402を過電圧から保護する過電圧自己保護回路404とを含む。なお、過電圧に加えて過電流に対する自己保護回路を有するようにしてもよい。この過電圧自己保護回路404は、DC/DCコンバータ400の内部に設けられた電圧センサにより検知された入力電圧値が、たとえば400Vを超えると機能して、DC/DCコンバータ400の動作を停止させて、内部回路を保護する。過電圧自己保護回路404は、電圧が正常範囲(たとえば240〜400V)に戻ると、DC/DCコンバータ400の動作を復帰させる。また、DC/DCコンバータ400からECU600にコンバータ動作情報が送信される。なお、DC/DCコンバータ400には、周知の技術を利用すればよいため、ここではさらなる詳細な説明は行なわない。
ECU600は、DC/DCコンバータ400への入力電圧が過電圧にならないように、ECU上限電圧値VLIMを制御する。特に、ECU600は、DC/DCコンバータ400の異常を精度高く検知するために、このECU上限電圧値VLIMを更新する機能を有する。
図2を参照して、本実施の形態に係る異常検知装置を実現するために、ECU600が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、このプログラムは、たとえば、8msec程度のサイクルタイムで繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU600は、DC/DCコンバータ400が停止したか否かを判断する。この判断は、DC/DCコンバータ400からECU600に送信されるコンバータ動作情報の過電圧自己保護情報に基づいて行なわれる。DC/DCコンバータ400が停止したら(S100にてYES)、処理はS110へ移される、もしそうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。
S110にて、ECU600は、インバータ200の電圧値VIを検知する。S120にて、ECU600は、ECU上限電圧値VLIMが未更新であるか否かを判断する。ECU上限電圧値VLIMが未更新であると(S120にてYES)、処理はS130へ移される。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS150へ移される。
S130にて、ECU600は、インバータ200の電圧値VIがしきい値よりも高いか否かを判断する。このしきい値は、たとえば、(過電圧値−ECU600における検知誤差電圧値)である。ここでは、過電圧値を400V、ECU600における検知誤差電圧値を50Vとして、しきい値は350Vであると想定した。インバータ200の電圧値VIがしきい値よりも高いと(S130にてYES)、処理はS140へ移される。もしそうでないと(S130にてNO)、処理はS160へ移される。
S140にて、ECU600は、ECU上限電圧値VLIMに、検知したインバータ200の電圧値VIを代入するとともに、更新情報を記憶する。
S150にて、ECU600は、インバータ200の電圧値VIがECU上限電圧値VLIM以下であるか否かを判断する。インバータ200の電圧値VIがECU上限電圧値VLIM以下であると(S150にてYES)、処理はS160へ移される。もしそうでないと(S150にてNO)、この処理は終了する。
S160にて、ECU600は、DC/DCコンバータ400が異常であると判定する。なお、この異常判定は、過電圧自己保護回路404による動作停止による異常以外の含めて、DC/DCコンバータ400の異常を検知できる。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態にかかる異常検知装置であるECU600の動作について、図3を参照して説明する。
DC/DCコンバータ400に過電圧がかかり過電圧自己保護回路404によりDC/DCコンバータ400の動作が停止すると(S100にてYES)、インバータ200の電圧値VIが検知される(S110)。
ECU上限電圧値VLIMが未更新であると(S120にてYES)、検知されたインバータ200の電圧値VIがしきい値よりも高いか否かが判断される。検知されたインバータ200の電圧値VIがしきい値よりも高くないと(S130にてNO)、インバータ電圧センサの公差以上離隔した(大きく離れた)低い電圧にもかかわらずDC/DCコンバータ400が停止している異常であると判断する(S160)。すなわち、過電圧自己保護回路404により動作を停止したのではなく、他の要因でDC/DCコンバータ400が停止していると判断される。これが、図3のA分類である。
ECU上限電圧値VLIMが未更新であって(S120にてYES)、検知されたインバータ200の電圧値VIがしきい値よりも高いか否かが判断され、検知されたインバータ200の電圧値VIがしきい値よりも高いと(S130にてYES)、ECU上限電圧値VLIMが更新される。このとき、ECU上限電圧値VLIMには検知されたインバータ200の電圧値VIが代入される(S140)。
ECU上限電圧値VLIMが未更新でなくて(S120にてNO)、検知されたインバータ200の電圧値VIがしきい値よりも高いか否かが判断され、検知されたインバータ200の電圧値VIが更新されたECU上限電圧値VLIM以下であると(S150にてYES)、インバータ200の電圧値VIが十分に低い電圧にもかかわらずDC/DCコンバータ400が停止している異常であると判断する(S160)。すなわち、過電圧自己保護回路404により動作を停止したのではなく、他の要因でDC/DCコンバータ400が停止しいていると判断される。これが、図3のB分類である。
A分類の異常判定では、ECU上限電圧値VLIMが未更新の場合には、インバータ200の電圧値VIとしきい値とを比較して、B分類の異常判定では、インバータ200の電圧値VIと更新されたECU上限電圧値VLIMとを比較して、それぞれ、DC/DCコンバータ400の異常を判定している。
以上のようにして、本実施の形態に係る電力変換機構の異常検知装置であるECUにおいては、DC/DCコンバータ内部において検知された電圧値とECUが検知した電圧値が異なる場合において、精度高く、DC/DCコンバータの異常を検知することができる。なお、上述した実施の形態においては、過電圧(電圧値の高い方)についてのみ言及したが、本発明は低電圧側(電圧値の低い方)についての適用も可能である。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 バッテリ、200 インバータ、300 走行用モータ、400 DC/DCコンバータ、500,504,506 SMR、502 制限抵抗、600 ECU。
Claims (5)
- 過大な電圧値に対して動作を停止する自己保護機能を備えた電力変換機構の異常検知装置であって、
前記電力変換機構に印加される電圧値を検知するための検知手段と、
前記過大な電圧値に対応した上限電圧値であって、かつ、前記検知された電圧値に基づいて更新される上限電圧値を用いて、前記電力変換機構に印加される電圧値を制御するための制御手段と、
前記自己保護機能が発揮されている場合であって、前記上限電圧値が更新されておらず、かつ、検知された電圧値が、検知精度に基づいて定められた電圧しきい値以下であると、前記電力変換機構が異常であることを検知するための異常検知手段とを含む、電力変換機構の異常検知装置。 - 過大な電圧値に対して動作を停止する自己保護機能を備えた電力変換機構の異常検知装置であって、
前記電力変換機構に印加される電圧値を検知するための検知手段と、
前記過大な電圧値に対応した上限電圧値であって、かつ、前記検知された電圧値に基づいて更新される上限電圧値を用いて、前記電力変換機構に印加される電圧値を制御するための制御手段と、
検知された電圧値が、検知精度に基づいて定められた電圧しきい値よりも高いと、前記上限電圧値を更新するための更新手段と、
前記自己保護機能が発揮されている場合であって、前記上限電圧値が更新されていて、かつ、検知された電圧値が前記上限電圧値以下であると、前記電力変換機構が異常であることを検知するための異常検知手段とを含む、電力変換機構の異常検知装置。 - 前記電力変換機構は、DC/DCコンバータであって、
前記DC/DCコンバータには、高電圧系統から電力が供給される、請求項1または2に記載の電力変換機構の異常検知装置。 - 前記高電圧系統は、車両の走行用回転電機へ電力を供給する高電圧バッテリを含む、請求項3に記載の電力変換機構の異常検知装置。
- 前記高電圧系統は、車両の制動時に電力を回生する回生用回転電機を含む、請求項3に記載の電力変換機構の異常検知装置。
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| JP2005275959A Withdrawn JP2007089328A (ja) | 2005-09-22 | 2005-09-22 | 電力変換機構の異常検知装置 |
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