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JP2007075710A - パーラー廃水処理装置及びパーラー廃水の処理方法 - Google Patents

パーラー廃水処理装置及びパーラー廃水の処理方法 Download PDF

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JP2007075710A JP2005265556A JP2005265556A JP2007075710A JP 2007075710 A JP2007075710 A JP 2007075710A JP 2005265556 A JP2005265556 A JP 2005265556A JP 2005265556 A JP2005265556 A JP 2005265556A JP 2007075710 A JP2007075710 A JP 2007075710A
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Abstract

【課題】生物的な浄化処理方法でありながら乳牛農家が個々に設置可能な、設備の縮小・簡易化、低コスト化を達成したパーラー廃水処理装置の提供。
【解決手段】生物処理で浄化処理するBOD値が1,000ppm以下のパーラー廃水処理装置であって、大小2つに区画され且つ底部近傍を被処理水が流通できるように構成された処理槽と、該槽の上方から被処理水を散水し、循環させる少なくとも1台の水中ポンプと、該ポンプに接続された散水管又は散水装置と、溢流した処理水を槽内から流出させる流出管を有し、大区画の部分には微生物を付着させるための接触材が槽底部に接触しない状態で充填されており、且つ接触材の上方に散水管が配置され、循環水をシャワー状にして処理槽内へと戻すように構成され、小区画の部分には、水中ポンプと流出管が配置されているパーラー廃水処理装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、パーラー廃水を生物処理によって簡易に浄化処理するパーラー廃水処理装置及びパーラー廃水の処理方法に関する。
従来より、乳牛農家から排出されるいわゆるパーラー廃水は、牧草地などに散布されて自家消費される場合も多いが、自家消費できなかったり、消費しきれない場合もある。ここで、パーラー廃水とは、乳牛舎における一連の搾乳作業で発生する雑廃水のことである。パーラー廃水の大部分は、搾乳場(パーラー)で発生する洗浄廃水であり、これに若干の敷き藁、飼料、糞尿及び牛乳などが含まれた比較的有機物の少ない廃水である。
比較的に有機物が少ないとはいうものの、地球環境保護の点から、パーラー廃水をそのまま河川等に放流することは好ましいことではない。このような状況下、平成16年11月より本施行された「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」によって、パーラー廃水についても廃水処理が義務付けられ、パーラー廃水を放流できるレベルまで浄化処理することが要求されている。このため、乳牛農家従事者は、パーラー廃水の廃水処理設備の設置などに迫られている。
このため、パーラー廃水を生物処理によって浄化処理する場合に、乳牛農家のような小規模事業所において個々に設置することが可能である、設備の小型化・簡易化、そして低価格化・低ランニングコスト化が達成された簡易且つ効率のよい装置の開発が切望されている。
これに対して、パーラー廃水を放流可能なレベルまで浄化処理する方法としては、現状では、例えば、従来の標準的な活性汚泥法で処理することが主流となっている。活性汚泥法は、微生物の生命活動を利用したものであるため、2次汚染がなく、又、有機廃水に対して高い浄化能力を示し、パーラー廃水の浄化処理方法としても有効である。
しかしながら、標準的な活性汚泥法による浄化設備は、調整池、曝気槽、沈澱池及びこれらの運転設備を要し、広い敷地面積及び設備費用がかかり、乳牛農家が個々に設置する設備としては大掛かりになり過ぎ、適当なものとは言い難い。又、先に述べたように、パーラー廃水は、比較的有機物の少ない廃水であり、活性汚泥法が適用されている産業廃水等に比べてBOD値(生物学的酸素要求量)は低く、パーラー廃水の浄化処理に従来の活性汚泥法をそのまま適用したのでは無駄が多くなり過ぎ、経済的ではない。更に、パーラー廃水を含む家畜尿・家畜舎廃水の処理を循環式礫間接触酸化法によって処理することについての提案もあるが(例えば、特許文献1参照)、処理対象としている原水のBOD値が高いため、設備費用やランニングコストがかかることが予想され、パーラー廃水の簡易な浄化処理方法としては適当なものとは言い難い。
特開2001−269695公報
従って、本発明の目的は、パーラー廃水を浄化処理する場合に、生物処理による方法でありながら、乳牛農家が個々に設置することが可能な、設備の縮小化・簡易化、そして低価格化・低ランニングコスト化を達成した簡易な装置及び処理方法を提供することにある。
上記の目的は、下記の本発明によって達成される。即ち、本発明の第1の形態は、BOD値が1,000mg/L(1,000ppm)以下のパーラー廃水を被処理水として生物処理によって浄化処理するパーラー廃水処理装置であって、大小2つに区画され且つ底部近傍を被処理水が流通できるように構成された処理槽と、該処理槽の上方から被処理水を散水させ且つ被処理水を循環させるための少なくとも1台の水中ポンプと、該ポンプに接続された散水管又は散水装置と、溢流した処理水を処理槽内から流出するための流出管又は流出口とを少なくとも有し、上記処理槽の大区画の部分には、微生物を付着させるための接触材が処理槽底部に接触しない状態で充填されており、且つ該接触材の上方に上記散水管又は散水装置が配置され、循環水をシャワー状にして処理槽内へと戻すように構成されており、上記処理槽の小区画の部分には、上記水中ポンプと流出管又は流出口とが配置されていることを特徴とするパーラー廃水処理装置である。
又、本発明の第2の形態は、BOD値が1,000mg/L以下のパーラー廃水を被処理水として生物処理によって浄化処理するパーラー廃水処理装置であって、大区画の前後に設けられた2つの小区画を有する3つに区画され且つ底部近傍を被処理水が流通できるように構成された処理槽と、該処理槽の上方から被処理水を散水させ且つ被処理水を循環させるための少なくとも2台の水中ポンプと、該ポンプにそれぞれ接続された散水管又は散水装置とを少なくとも有し、上記処理槽の大区画の部分には、微生物を付着させるための接触材が処理槽底部に接触しない状態で充填され、且つ該接触材の上方に上記散水管又は散水装置が配置され、循環水をシャワー状にして処理槽内へと戻すように構成されており、原水が導入される側の小区画と、溢流した処理水を処理槽内から流出するための流出管又は流出口とが設けられている側の小区画のそれぞれに少なくとも1台の水中ポンプが配置されていることを特徴とするパーラー廃水処理装置である。
上記第1或いは第2のパーラー廃水処理装置の好ましい形態としては、下記のものが挙げられる。上記小区画に、更に、散気装置が設けられている上記いずれかのパーラー廃水処理装置。上記接触材が、火山礫、破砕チップ及び発泡ガラスの少なくともいずれかを含む上記いずれかのパーラー廃水処理装置。
本発明の別の実施形態は、上記いずれかの形態のパーラー廃水処理装置を使用するパーラー廃水の処理方法であって、処理槽内にパーラー廃水原水を導入して満たし、少なくとも60時間、処理水を流出させることなくパーラー廃水を循環させ、その後、パーラー廃水原水を一定の流量で送り込みながら浄化処理を行うことを特徴とするパーラー廃水の処理方法である。
上記パーラー廃水の処理方法の好ましい形態としては、処理槽にパーラー廃水原水を10〜17L/minの流量で送り込みながら、連続処理するパーラー廃水の処理方法が挙げられる。
本発明によれば、BOD値が1,000mg/L以下のパーラー廃水を浄化処理する場合に、生物処理による方法でありながら大型の曝気装置を必要としないため、乳牛農家が個々に設置することが可能で、設備の縮小化・簡易化、そして低価格化・低ランニングコスト化を達成した簡易なパーラー廃水の処理装置及び処理方法が提供される。特に、本発明によれば、BOD値が250〜600mg/Lまでのパーラー廃水に適用した場合であれば、例え処理する原水の汚濁度合いが刻々変動したとしても、確実に安定して浄化処理を行うことができる。更に、本発明によれば、例えば、400mg/L程度のパーラー廃水の処理を行う場合に、従来の標準的な活性汚泥法で浄化処理を行った場合と比べて、10分の1程度の小型の処理槽で浄化処理を行うことが可能となる。上記した効果については、実施例を挙げて後に詳述する。
次に、好ましい実施の形態について説明する。本発明者らは、BOD値が1,000mg/L以下と比較的低いパーラー廃水原水を生物処理によって浄化処理する場合に、小型の設備で簡易に且つ安定して処理できるシステムを開発すべく鋭意検討を行った。その結果、生物処理の処理槽内に接触材を充填することによって廃水中の有機物を分解する細菌等の微生物の量を多く維持し、且つ循環ポンプによって処理廃水を循環させ、処理廃水が処理槽内の接触材の間を何度も通るようにし、且つ循環の際に、処理槽内から処理廃水を汲み上げて散水管又は散水装置からシャワー状になるようにして散水しながら処理廃水を処理槽内に戻す構成とすることによって、曝気装置を用いる従来の処理方法によるよりも格段に処理槽容量を縮小することができ、しかも処理時間の短縮ができる生物処理装置及び生物処理方法を見出して、本発明に至った。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかるパーラー廃水処理装置及びパーラー廃水の処理方法について詳細に説明する。図1は、本発明の第1の形態にかかるパーラー廃水処理装置の一例を模式的に示したものであるが、図1(a)は、装置の平面図であり、図1(b)は装置の正面図である。
本発明の第1の形態にかかる処理装置は、図1に示したように、大小2つの部分に区画された処理槽と、少なくとも1台の水中ポンプと、該ポンプにそれぞれ接続された散水管又は散水装置と、処理槽内から溢流(オーバーフロー)した処理水を流出させる構成の流出管とを有してなる。図1に示した例では、2台の水中ポンプを使用している。そして、該処理槽の大区画の部分に、処理槽の底部に接触させない状態で接触材を充填させる。この際に使用する接触材としては、火山礫、破砕チップ及び発泡ガラスの少なくともいずれかを含むものが好ましい。これらは安価であり、非常に経済的な材料であるが、単独で使用しても、組み合わせて使用しても、混合した状態で使用してもよい。より具体的には、火山礫としては、粒径が10〜20mm程度の、多孔質のものが挙げられる。又、破砕チップとは、土木工事で発生する伐採木や、解体工事で発生する建築廃材などの木質系廃棄物を専用の破砕機で破砕したものであるが、例えば、10〜70mm程度のものが使用できる。発泡ガラスとは、廃ガラスやフライアッシュ等を原料として得られる多孔体であるが、例えば、20〜50mm程度のものが使用できる。
本発明者らの検討によれば、これらの接触材が充填された処理槽内にパーラー廃水原水を導入し、一定期間、具体的には少なくとも60時間程度、より好ましくは、3日間(72時間)程度、処理水を流出させることなくパーラー廃水を循環させるようにすれば、接触材の部分に、多くの細菌や原生動物等の微生物が棲息するようになることがわかった。そして、このような状態とした処理槽中にパーラー廃水原水を導入しつつ、処理槽中の被処理水を下記のようにして、散水過程を含む状態で循環させながら滞留させ、その一方で浄化処理が行われた処理水を溢流(オーバーフロー)させて、導入する速度と同じ速さで処理水を流出すれば、簡易な装置でありながら、流出する処理水のBOD値及びSS値を放流可能なレベルにまで下げられることを見出した。
即ち、本発明の第1の形態にかかる装置では、処理槽中の被処理水を循環させる場合に、処理槽の小区画に配置した水中ポンプで、処理槽中の被処理水を汲み上げて処理槽の大区画の上方に配置された散水管又は散水装置へと送り、該散水管又は散水装置から被処理水がシャワー状になって、処理槽内に散水させる。このようにすることで、特に処理槽の上部は、酸素が充分な好気性微生物の生命活動が活発に行われる状態になり、被処理水の浄化処理が良好な状態で進行するものと考えられる。処理槽内に被処理水を散水させるための散水管としては、水中ポンプで送液される管の一部に複数の小孔を設けた構造のものが挙げられる。処理槽内に被処理水を散水させるための散水装置としては、例えば、水中ポンプで送液できる構造のプラスチック製等の容器を用意し、該容器を処理槽の上方に設置した場合に処理槽と対峙する例えば底面に、複数の小孔を設けた構造のものが挙げられる。上記したような構造の散水管又は散水装置を処理槽の上方に設置し、これらに水中ポンプで被処理水を送れば、これらに設けられた複数の小孔から被処理水(原水)がシャワー状となって、酸素を抱き込んだ状態で処理槽中に注がれる。
又、本発明の第1の形態にかかる装置の好ましい形態としては、小区画内の底部近傍に散気装置を配置することが挙げられる。このようにすれば、被処理水は、散気されながら循環されるので、被処理水中の溶存酸素量を更に増加させることができる。同様の目的で、水中曝気と、被処理水の撹拌とを同時に行うことのできるエジェクターポンプを使用することも好ましい。このようにすれば、散気装置を配置しなくても、ポンプを稼働させることで、被処理水を循環させると同時に、小区画内を散気(曝気)して、被処理水の溶存酸素量を増加させることができる。
図2は、本発明の第2の形態にかかるパーラー廃水処理装置の一例を模式的に示したものであるが、図2(a)は、装置の正面図であり、図2(b)は装置の平面図である。以下、これについて説明する。上記で説明した第1の形態にかかるパーラー廃水処理装置との主たる相違点は、図2に示したように、処理槽の構造を、大区画の前後に2つの小区画を設け、3つに区画されたものとした点と、これら2つの小区画内のそれぞれに、該処理槽の上方から被処理水を散水させ且つ被処理水を循環させるための水中ポンプを配置し、一方の小区画内に原水を導入し、他方の小区画の側壁に、溢流した処理液を流出させるための流出口を設けた点にある。
本発明の第2の形態の場合には、特に原水を導入させる側の小区画において、底部近傍に散気装置を配置したり、エジェクターポンプを利用して、循環させる被処理水(原水)を予め曝気することが好ましい。このようにすれば、循環している被処理水中に原水が導入される状態となった時点で、被処理水中の溶存酸素量を充分なものにできる。しかし、これに限定されるものではない。例えば、図2に示したように、側壁に処理液を流出するための流出口が設けられた側の小区画内においても、散気装置を設置してもよいし、エジェクターポンプを利用して曝気するように構成してもよい。
本発明にかかるパーラー廃水処理装置及びこれを用いたパーラー廃水の処理方法で、BOD値が1,000mg/L以下のパーラー廃水原水を連続に処理した結果、処理水のBOD値及びSS値が、放流基準以下(現在の基準は、BOD値=120mg/L以下、SS値=150mg/L/日平均以下)に安定してなるか否かについての確認実験を行った。以下、これらについて説明する。
[実施例1及び2]
この試験は、本発明にかかる図2に示したような処理システムで、一定期間連続的にパーラー廃水を処理した場合に、処理水のBOD値及びSS値が、常に放流基準を超えない状態で継続的に処理することが可能か否かを検証することを目的として行った。
検証実験は、1日当たりの処理水量が24m3/日程度であるとして、実際の装置に対して約1/10,000のスケールの、図2に示したような構成の小型の装置を用いて行った。装置の具体的な構成は、下記の通りである。接触材として、伐採木から得た破砕チップと、廃ガラスを使用して得た平均30mm程度の発泡ガラスの2種類を用い、それぞれについて試験を行った。処理したパーラー廃水原水は、乳牛牧場のパーラー廃水貯留ピットの実際のものを使用した。このパーラー廃水原水の汚濁の程度は、BOD値=平均370mg/L、SS値=平均150mg/Lであった。下記にシステムの詳細を示す。
<実験装置>
12Lのガラス製の水槽の対峙する2箇所に、底部近傍では被処理水が自由に流通する状態となるように、その端部が水槽の底面に接地しない状態になるようにして2枚の仕切り板を設けた処理槽を用意した。この結果、図2に示したように、処理槽は、中央の大区画と、その両側の2つの小区画の3区画に区切られる。
この中央にある大区画に、3L程度の接触材を充填した4Lのプラスチック容器(底面は通水するように加工)を配置した。接触材に破砕チップを使用した場合を実施例1とし、接触材に廃ガラスを使用した場合を実施例2とした。又、2つの小区画内のそれぞれに、3L/minの観賞魚飼育用の水中ポンプと、散気装置を配置した。散気装置には、観賞魚飼育用のエアストーンを使用し、φ4mmのシリコーンチューブを用いて水槽外のエアポンプ(不図示)に接続した。又、大区画上部には、散水装置を配置した。散水装置には、W70×L150×H30(mm)のプラスチック容器底面に、φ2mmの穴を8mm間隔で開けたものを使用し、φ10mmの軟質塩化ビニル管を用いて水中ポンプに接続した。
<実験方法>
(1)上記のようにして組立てた実験装置の処理槽内に、小区画側からパーラー廃水原水を8L入れた。そして、接触材に微生物を定着させる目的で、循環用の水中ポンプと、散気装置を3日間作動させた。
(2)3日間作動させた後、循環用の水中ポンプと、散気装置とを作動させたまま、2週間連続して装置内に3L/日となるように、一方の小区画からパーラー廃水原水を流入し、他方の小区画の側壁に設けた流出口から同量の処理水を流出させた。そして、処理水のBOD値を毎日、SS値を1日目及び14日目にそれぞれ測定し、その結果を表1及び表2に示した。
<実験結果>
Figure 2007075710
Figure 2007075710
<評価>
上記した通り、実施例1及び2のパーラー廃水処理システムで、BOD値=平均370mg/L、SS値=平均150mg/Lのパーラー廃水について処理した結果、BOD値及びSS値が2週間のあいだ放流基準(BOD値:日間平均120mg/L以下、SS値:日間平均150mg/L以下)をそれぞれ下回り、実験室レベルでは適切に処理されたことが確認できた。更に上記の試験によって、従来の標準的な活性汚泥法で浄化処理を行った場合と比べて、10分の1程度の小型の処理槽で浄化処理を行うことが可能となることが確認された。その詳細については後述する。
[実施例3及び4]
本実施例では、実施例1及び2の場合よりも実際の装置に近いスケールで行った。処理したパーラー廃水原水は、乳牛牧場のパーラー廃水貯留ピットの実際のものを使用した。このパーラー廃水原水の汚濁の程度は、BOD値=平均519mg/L、SS値=平均168mg/Lであった。下記にシステムの詳細を示す。
<実験装置>
処理槽には、アクリル製のW300×L900×H300(mm)の水槽を用いた。そして、この処理槽の片側に、図1に示したように、水中ポンプを設置するスペースとして、W300×L100×H300(mm)の小区画部分を設けた。その方法としては、アクリル製の仕切り板(5mm厚)を入れて、仕切り板を底面に接地させることなく、水の通り道として、底面から、高さ15mmの隙間が形成されるようにした。
散水管として、φ=13mm、長さ700mmの塩ビ管を2本用いた。散水管には、φ=2mmの散水口を15mm間隔で設けたものを使用した。これらの散水管に、エルボ・チューズなどを使用して、それぞれを水中ポンプと接続した。水中ポンプは、11L/minのものを2台使用し、先に形成した小区画部分に配置させた。又、小区画部分には、水位調整し、溢流した処理水が流出するように構成した、高さが250mmである流出管を配置させた。
そして、上記した処理槽の大区画部分の底部に、ポリプロピレン製の、W120×L200×H19(mm)の大きさのすのこを4枚配置した。この状態で、すのこと処理槽の底面との間隔は、19mmであった。すのこの上に、接触材をナイロンネットに充填したものを隙間ができないように設置した。火山礫を接触材としたものを実施例3とし、伐根物破砕チップを接触材としたものを実施例4とした。
<試験方法>
(1)上記のようにして組立てた実験装置の処理槽内に、図1(a)に示したように、大区画の上方からにパーラー廃水原水を、流出管からオーバーフローしない量だけ入れた。そして、接触材に微生物を定着させる目的で、循環用の水中ポンプを3日間作動させて、被処理水を循環させた。
(2)3日間作動させた後、処理槽にパーラー廃水原水を、1日当たりの処理量が36Lとなるように25mL/minの流量で送り込み、連続処理を行った。
(3)水中ポンプは24時間連続稼動させて、処理槽内の一定容量を超えた時点で、オーバーフローした処理水を流出管より流出させて、7日間処理を連続して行った。
(4)そして、処理水のBOD値を毎日、SS値を1日目及び7日目にそれぞれ測定し、その結果を表3及び表4に示した。
<測定結果>
Figure 2007075710
Figure 2007075710
<評価>
(実施例3(接触材:火山礫の場合))
1)上記した通り、処理開始後1日目でBOD値が放流基準値(120mg/L)を下回っていた。
2)SS値についても1日目のデータで放流基準値(150mg/L/日平均)を下回っていた。
3)pHについては、ややアルカリ性に傾いてはいるが、放流基準値(アルカリ限界)8.6以下を下回っていた。
(実施例4(接触材:伐根物破砕チップの場合))
1)処理結果は、火山礫と同様、処理後1日で放流基準を満たしていた。
上記した通り、本発明にかかる方法によって、BOD値=250〜600mg/L程度のパーラー廃水を対象とした場合に、安定した確実な浄化処理ができることが確認された。更に、BOD値が1,000mg/Lに近い廃水について、実施例3及び4で使用した装置で処理を行ったところ、単位時間当たりの処理水量は小さくなったものの、浄化処理できることが確認できた。更に、実施例3及び4の試験方法によれば、従来の標準的な活性汚泥法で浄化処理を行った場合と比べて、8分の1程度の小型の処理槽で浄化処理を行うことが可能となることが確認された。その詳細については後述する。
[実施例と従来方法との比較]
標準的な活性汚泥法で使用する曝気槽の容量は、BOD−容積負荷*1及びBOD−SS負荷*2の算出式から求められる。又、曝気槽の設計においては、「全国都市清掃会議、1989」より、BOD−容積負荷及びBOD−SS負荷はそれぞれ0.2kg−BOD/(m3・日)以下、0.2kg−SS/(kg−BOD・日)以下に設定することが望ましいとされている。
そこで、上記の実験、実施例1及び2で処理したBOD値=平均370mg/L、SS値=平均150mg/Lのパーラー廃水を、24m3/日の処理水量で、標準的な活性汚泥法で浄化処理する場合における曝気槽の容量を計算によって求めた。その結果、必要となる曝気槽の容量は、BOD−容積負荷より44.4m3以上、BOD−SS負荷より296m3以上となる。これに対して、本発明の実施例1及び2では、処理する原水のBOD及びSSの値が同程度である廃水の浄化処理を、30m3程度の大きさの処理槽で安定して行えることが確認されている。このことは、本発明によれば、同様の原水に対する浄化処理を、従来の方法と比べて10分の1程度の小型の処理槽で行うことが可能であることを示している。
又、同様に、実施例3及び4で処理したBOD値=平均519mg/L、SS値=平均168mg/Lのパーラー廃水を、24m3/日の処理水量で、標準的な活性汚泥法で浄化処理する場合における曝気槽の容量を計算によって求めると、BOD−容積負荷より62.3m3以上、BOD−SS負荷より371m3以上となる。これに対して、本発明の実施例3及び4では、処理する原水のBOD及びSSの値が同程度である廃水の浄化処理を、48m3程度の大きさの処理槽で安定して行えることが確認されている。このことは、本発明によれば、同様の原水に対する浄化処理を、従来の標準的な活性汚泥法で処理する場合に比べて処理槽の少なくとも1/8以上の減容化が実現でき、これによって装置の小型化・簡略化が達成されることを示している。
(*1)BOD−容積負荷:曝気槽の一定体積中(m3)で1日で処理できるBOD量(kg)
Figure 2007075710
(*2)BOD−SS負荷:曝気槽中のSS一定量(kg)当たり1日に流入するBOD量(kg)
Figure 2007075710
本発明にかかるパーラー廃水処理装置(第1の形態)の一例を示す模式図である。 本発明にかかるパーラー廃水処理装置(第2の形態)の別の一例を示す模式図である。

Claims (6)

  1. BOD値が1,000mg/L以下のパーラー廃水を被処理水として生物処理によって浄化処理するパーラー廃水処理装置であって、大小2つに区画され且つ底部近傍を被処理水が流通できるように構成された処理槽と、該処理槽の上方から被処理水を散水させ且つ被処理水を循環させるための少なくとも1台の水中ポンプと、該ポンプに接続された散水管又は散水装置と、溢流した処理水を処理槽内から流出するための流出管又は流出口とを少なくとも有し、上記処理槽の大区画の部分には、微生物を付着させるための接触材が処理槽底部に接触しない状態で充填されており、且つ該接触材の上方に上記散水管又は散水装置が配置され、循環水をシャワー状にして処理槽内へと戻すように構成されており、上記処理槽の小区画の部分には、上記水中ポンプと流出管又は流出口とが配置されていることを特徴とするパーラー廃水処理装置。
  2. BOD値が1,000mg/L以下のパーラー廃水を被処理水として生物処理によって浄化処理するパーラー廃水処理装置であって、大区画の前後に設けられた2つの小区画を有する3つに区画され且つ底部近傍を被処理水が流通できるように構成された処理槽と、該処理槽の上方から被処理水を散水させ且つ被処理水を循環させるための少なくとも2台の水中ポンプと、該ポンプにそれぞれ接続された散水管又は散水装置とを少なくとも有し、上記処理槽の大区画の部分には、微生物を付着させるための接触材が処理槽底部に接触しない状態で充填され、且つ該接触材の上方に上記散水管又は散水装置が配置され、循環水をシャワー状にして処理槽内へと戻すように構成されており、原水が導入される側の小区画と、溢流した処理水を処理槽内から流出するための流出管又は流出口とが設けられている側の小区画のそれぞれに少なくとも1台の水中ポンプが配置されていることを特徴とするパーラー廃水処理装置。
  3. 前記小区画に、更に、散気装置が設けられている請求項1又は2に記載のパーラー廃水処理装置。
  4. 前記接触材が、火山礫、破砕チップ及び発泡ガラスの少なくともいずれかを含む請求項1又は2に記載のパーラー廃水処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のパーラー廃水処理装置を使用するパーラー廃水の処理方法であって、処理槽内にパーラー廃水原水を導入して満たし、少なくとも60時間、処理水を流出させることなくパーラー廃水を循環させ、その後、パーラー廃水原水を一定の流量で送り込みながら浄化処理を行うことを特徴とするパーラー廃水の処理方法。
  6. 処理槽にパーラー廃水原水を10〜17L/minの流量で送り込みながら、連続処理する請求項5に記載のパーラー廃水の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012120959A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Matsuo Kensetsu Kogyo Kk 廃棄乳処理装置及び方法
WO2018207927A1 (ja) 2017-05-12 2018-11-15 征八郎 三浦 廃水の処理方法及びその廃水処理装置

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