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JP2007062490A - 車両のフード構造 - Google Patents

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JP2007062490A
JP2007062490A JP2005249178A JP2005249178A JP2007062490A JP 2007062490 A JP2007062490 A JP 2007062490A JP 2005249178 A JP2005249178 A JP 2005249178A JP 2005249178 A JP2005249178 A JP 2005249178A JP 2007062490 A JP2007062490 A JP 2007062490A
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JP2005249178A
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English (en)
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Yorimitsu Hirata
頼光 平田
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Priority to EP06017293A priority patent/EP1759937B1/en
Priority to US11/511,257 priority patent/US7690465B2/en
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Abstract

【課題】 車体に揺動可能に支持されるとともに先端部がフードの後部に連結されたリンク部材がフードから離間可能に構成された車両のフード構造において、車両の前突時にフードの後退を効果的に防止できるようにする。
【解決手段】 車体の前部に配設されて開閉可能に支持されたフード1と、車体に設けられた枢支部4を支点として揺動可能に支持されるとともに先端部がフード1の後部に連結されたリンク部材5とを有し、このリンク部材5がフードから離間可能に構成された車両のフード構造であって、上記フード1側に係止用突出部17を設けるとともに、この係止用突出部17の後方変位を規制するストッパ部材27を車体側に設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車体の前部に配設されて開閉可能に支持された車両のフード構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、フードに取り付けられたリンク部材(アッパヒンジ)に鈎状のノッチ部を設けるとともに、このリンク部材を支持するヒンジブラケット(ロアヒンジ)上記ノッチ部が係止される係止孔を有する切り起こしフランジ部を設け、自動車の衝突時に前方から作用する衝撃に応じて上記ノッチ部をフランジ部の係止孔に係止させることにより、リンク部材の後方移動を阻止することが行われている。
また、下記特許文献2に示されるように、車体側に設けられた第1支持軸を支点に揺動可能に支持された第1リンクと、フードに設けられた第2支持軸を支点にして揺動可能に支持された第2リンクとをシェアピンにより係脱可能に係止し、車両が障害物に衝突したときに、フードの後端部を上方に付勢する付勢手段の付勢力に応じて上記シェアピンを破断させるとともに、上記第1,第2リンクを伸長状態とすることにより、フードの後端部を持ち上げた位置で保持させるようにした車両のフード構造が知られている。
実開平5−44765号公報 欧州特許出願公開第1078826号明細書
上記特許文献1に開示された車両のフード構造によれば、車両の前突時に作用する衝撃に応じ、リンク部材に設けられたノッチ部をヒンジブラケットに設けられたフランジ部の係止孔に係止してリンク部材の後方移動を阻止することにより、フードの後退を規制することができるため、フードの後端部がフロントガラスに当接することに起因したフロントガラスの損傷を防止できるという利点がある。
しかし、上記特許文献2に示されるように、車両が障害物に衝突したときにシェアピンを破断させて上記第1,第2リンクを伸長状態とすることによりフードの後端部を持ち上げるように構成された車両のフード構造において、上記第1特許文献に示されるように、ヒンジブラケットに支持されたリンク部材、つまり上記第1リンクの後退を規制するように構成した場合には、フードの後退を直接的には阻止することができないため、車両の前突時に大きな衝撃荷重が作用すると、フードの後端部がフロントガラスに当接してフロントガラスが損傷するのを避けることが困難である。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、車体に揺動可能に支持されるとともに先端部がフードの後部に連結されたリンク部材がフードから離間可能に構成された車両のフード構造において、車両の前突時にフードの後退を効果的に防止できるようにすることを目的としている。
請求項1に係る発明は、車体の前部に配設されて開閉可能に支持されたフードと、車体に設けられた枢支部を支点として揺動可能に支持されるとともに先端部がフードの後部に連結されたリンク部材とを有し、このリンク部材がフードから離間可能に構成された車両のフード構造であって、上記フード側に係止用突出部を設けるとともに、この係止用突出部の後方変位を規制するストッパ部材を車体側に設けたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両のフード構造において、リンク部材がフードから離間する方向に揺動変位するのを規制するとともに、この規制状態を解除可能に構成された規制手段を備え、この規制手段に係止用突出部を設けたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載の車両のフード構造において、フードに設けられて車体の後部下方側に延びるガイド部と、リンク部材に設けられてガイド部に係脱可能に係止される係止部材とにより規制手段を構成するとともに、上記ガイド部に係止用突出部を設けたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項3に記載の車両のフード構造において、規制手段の下方側に係止用突出部およびストッパ部材を配設したものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項4に記載の車両のフード構造において、リンク部材の一端部を第1枢支部により車体に枢支するとともに、リンク部材の他端部を第2枢支部によりフードに枢支し、この第2枢支部を支点にリンク部材が揺動変位してフードから離間するのを規制手段により規制するように構成したものである。
請求項6に係る発明は、上記請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両のフード構造において、ヒンジブラケットに枢支部の設置部を設けるとともに、その前方側に一定間隔を置いてストッパ部材を配設したものである。
請求項7に係る発明は、上記請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両のフード構造において、フードの後部を押し上げる方向に駆動する押上駆動手段を車体に設けたものである。
請求項1に係る発明によれば、車体の前端部が障害物に当接する衝突事故が発生した場合には、上記リンク部材をフードから離間させてフードの後部を上昇させることにより、上記障害物がフード上に倒れ込んだ場合等におけるフードの下降量を充分に確保し、このフードを変形させて障害物に作用する衝撃荷重等を効果的に緩和することができる。そして、車両の前突事故が発生時してフードを車体の後方側に押動する衝撃荷重が作用した場合に、フード側に設けられた係止用突出部の後退をストッパ部材により規制してフードの後退を阻止することにより、フードの後端部がフロントガラスに当接するという事態の発生を、簡単な構成で効果的に防止できるという利点がある。
請求項2に係る発明によれば、通常時には、規制手段によりフードの後部からリンク部材が離間するのを規制するとともに、車両の走行時にフードの後部が上下動するのを防止してフードを安定したロック状態に保持でき、かつ上記前突事故の発生時に作用する衝撃荷重に応じてフードが車体の後方側に押動された場合には、上記規制手段に設けられた係止用突出部を利用することにより、簡単な構成でフードの後退を効果的に防止できるという利点がある。
請求項3に係る発明によれば、車体の前端部が障害物に当接する衝突事故が発生した場合には、上記係止部材をガイド部に沿って車体の後部下方側に移動させることにより規制手段による規制状態を解除してフードの後部を上昇させることことができるため、上記障害物がフード上に倒れ込んだ場合等におけるフードの下降量を充分に確保し、このフードを変形させて障害物に作用する衝撃荷重等を効果的に緩和できるという利点がある。そして、車両の前突事故が発生した後に、上記のように上昇したフードの後部を下方に押圧して上記係止部材をガイド部の規制解除位置から規制位置に変位させることにより、新たな連結部材を使用して上記リンク部材とフードとを連結する等の繁雑な作業を要することなく、容易に元の状態に復帰させることができる。
請求項4に係る発明によれば、車両の前突事故の発生時に作用する衝撃荷重に応じてフードが車体の後方側に押動された場合には、上記係止部材がガイド部に沿って斜め下方に案内されることによりフードの後端部の上昇が規制されるため、上記係止用突出部をストッパ部材に当接させてその後退を、より確実に規制できるという利点がある。
請求項5に係る発明によれば、フードの後端部を上昇させる際に、上記第2枢支部をガイド溝部に沿ってスライド変位させることにより、前端部を支点にフードを揺動変位させてフードの後端部を上昇させるとともに、第1枢支部を支点にしてリンク部材を揺動変位させてリンク部材の先端部を上昇させる動作をスムーズに行わせることができる。しかも、フードの後端部を上昇位置から下降させて初期状態に移行させる際に、上記係止部材の移動軌跡を安定させて上記ガイド部内に係止部材を確実に導入させることができるという利点がある。
請求項6に係る発明によれば、前突事故が発生してフードを車体の後方側に押動する衝撃荷重に応じ、フードが車体の後方側に移動してフードに設けられた係止用突出部が上記ストッパ部材に当接した時点で、フードの後退が規制されるとともに、上記フードを後方に押動する衝撃荷重が一定値以上となった時点で、ストッパ部材が上記係止用突出部により押されて車体の後方側に変位し、ストッパ部材がヒンジブラケットに設けられた上記枢支部の設置部に当接することにより、上記フードおよびストッパ部材の後退が規制されて上記衝撃荷重が段階的に吸収されることになる。
請求項7に係る発明によれば、車体の前端部が障害物に当接する衝突事故が発生した場合に、上記押上駆動手段を作動させてフードの後端部等を上方に付勢することにより、上記係止部材をガイド部の規制位置から離脱させてリンク部材とフードとの連結状態を容易かつ適正に解除できるという利点がある。
図1〜図6は、本発明に係る車両のフード構造の実施形態を示している。この車両のフード構造は、エンジンルームの上面を覆うように配設されて開閉可能に支持されたフード1と、車体側部材であるフロントフェンダー2の後部上面等にボルト止めされる等により固定されたヒンジブラケット3と、このヒンジブラケット3に設けられたヒンジピン等からなる第1枢支部4により基端部が枢支されたリンク部材5と、前後一対の取付ボルト6によりフード1、具体的にはフードインナパネル1aの後部下面に固定されたフード側ブラケット7とを有し、このフード側ブラケット7には、後述する規制手段を構成する係合ピンからなる係止部材8が設けられている。
上記フード側ブラケット7は、左右一対の側板9と、その上端部同士を連結する上面板10とを有し、鋼板材等の高剛性体を折曲げ成形する等により下面が開口した断面コ字状に形成されている。フード側ブラケット7の上面板10には、取付ボルト6の挿通部となる切欠き溝11および挿通孔12が形成されている。また、フード側ブラケット7の側板9には、リンク部材5の先端部を枢支する連結ピンからなる第2枢支部13の挿通孔14が前端部に形成されるとともに、下端部が外方側に拡開した拡開部15が前後方向の中央部分に形成されている(図5参照)。
そして、上記側板9の後端部には、車体の後部下方側に向けて延びる切欠き溝からなるガイド部16が形成されている。このガイド部16は、その後端部が開口するとともに、その溝幅からなるガイド幅が開口端部(後端部)側に至るにしたがって増大するように先拡がりに形成されている。また、上記ガイド部16の開口端部側には、車体の下方に向けて突出する係止用突出部17が形成されるとともに、その下端部には車体の後方に向けて突出する係止片18が突設されている。
上記リンク部材5は、鋼板材等からなる左右一対の側板20と、両側板20の上端部同士を連結する上面板21とにより下面が開口した断面コ字状に形成されている。そして、上記側板20の基端部、つまり車体の後方側部分が第1枢支部4を介してヒンジブラケット3に枢支されることにより、このヒンジブラケット3を介して上記リンク部材5が車体に連結されるとともに、第1枢支部4を支点として揺動可能に支持されている。
上記リンク部材5の上面板21は、その幅寸法がフード側ブラケット7の上面板10よりも小さい値に設定されることにより、フード側ブラケット7に設けられた左右一対の側板9の間にリンク部材5が挿入されるように構成されている。また、上記リンク部材5の上面板21には、フード側ブラケット7の下面に沿うようにリンク部材5を挿入した際に、上記取付ボルト6がリンク部材5に干渉するのを防止するとともに、軽量化を図るための抜き孔23が形成されている。
上記リンク部材5の側板20には、その前端部に車体の前部下側に延びるように傾斜した長孔からなるガイド溝部22が形成され、このガイド溝部22に上記連結ピンからなる第2枢支部13が挿通されることにより、この第2枢支部13を介してリンク部材5の先端部とフード側ブラケット7の前端部とが回動可能に連結されている。また、上記側板20の前後方向中央部には、車幅方向に延びる係合ピンからなる係止部材8が係止される係止孔19が形成され、この係止孔19を介して上記側板20に支持された係止部材8がフード側ブラケット7のガイド部16に対して係脱可能に係止されるようになっている。
上記ヒンジブラケット3は、フロントフェンダー2に取り付けられる取付基板24と、この取付基板24の内側辺部に立設された起立板25とを有し、この起立板25には、車幅方向に延びるヒンジピン等からなる第1枢支部4の取付孔26が形成されている。また、上記取付基板24の前端部上面には、上記フード側ブラケット7に設けられた係止用突出部17の後方変位を規制するストッパ部材27が、図外の取付ボルトにより取付基板24とともに車体側部材(フロントフェンダー2)に固定されている。
上記ストッパ部材27は、取付基板24の前端部から内部前方側に向けて斜めに伸びる取付部27aと、その内端部から斜め上方に延びる傾斜部27bと、その内端部から車幅方向の内方側に向けて延びるストッパ本体部27cと、このストッパ本体部27cの内端部に設けられて車体の前方側に突出する突部27dとを有している。上記ストッパ部材27のストッパ本体部27cは、上記係止部材8およびガイド部16からなる規制手段の設置部よりも下方側において、フード側ブラケット7の車体外方側に位置する側板9に設けられた係止用突出部17の後面に対向するように設置されるとともに、ヒンジブラケット3に設けられた第1枢支部4の設置部、つまり上記起立板25の前方側に一定間隔を置いて配設されている。
そして、通常には、上記リンク部材5の中央部に設けられた係止部材8が、上記フード側ブラケット7に設けられたガイド部16の前端位置(規制位置)に係止されることにより、リンク部材5の中間部とフード1の後部とが一体に連結されるとともに、リンク部材5の先端部とフード側ブラケット7の前端部とが上記第2枢支部13により一体に連結された状態で、ヒンジブラケット3に設けられた第1枢支部4を支点としてフード1の開閉操作が行われる。
すなわち、上記係止部材8およびガイド部16からなる規制手段により、上記第2枢支部13を支点としてフード1からリンク部材5が離間するのを規制した状態で、フード1の前端部に設けられた図外のロック機構によるフード1のロック状態を解除した後、図1および図7に示す閉止位置にあるフード1の前端部を上方に押し上げることにより、図8に示すように、第1枢支部4を支点に上記リンク部材5の先端部を上昇させる方向に揺動変位させてフード1を開放状態に移行させることができる。また、上記規制手段を介してフード1の後部とリンク部材5とを一体に連結した状態でフード1を規制位置に係止することにより、車両の走行時にフード1の後部が上下動するのを規制してフード1を安定したロック状態に係止することができる。
また、車両の走行時に車体の前端部が障害物に当接したことが図外のセンサにより検出された場合には、リンク部材5の下方に配設された押上駆動手段31のインフレータ等が作動して伸縮押動部32が伸長状態となり、上記リンク部材5の上面板21が上方に付勢されることにより、上記第1枢支部4を支点としてリンク部材5の先端部が上方に押し上げられるとともに、前端のロック部を支点としてフード1の後部が上方に押し上げられる。この結果、上記リンク部材5に設けられた係止部材8が、フード側ブラケット7のガイド部16に沿ってその開口端部側(車体の後方側)スライド変位することにより係止部材8がガイド部16から離脱し、上記第2枢支部13を支点にリンク部材5がフード1から離間する方向に揺動変位することが許容される。
上記のようにしてフード1の前端部がロック手段により閉止位置に係止されつつ、押上駆動手段31の付勢力に応じ、上記第1枢支部4を支点としてリンク部材5が揺動変位することが許容されるため、図9および図10に示すように、フード1の後部が押し上げられるとともに、上記第2枢支部13がリンク部材5の長孔からなるガイド溝部22に沿って車体の前方側にスライド変位しつつ、上記第1枢支部4を支点としてリンク部材5が揺動変位することによりその先端部が所定位置まで上昇する。
次いで、上記押上駆動手段31により押し上げられたフード1の後部を下方に押圧すると、上記第2枢支部13を介してフード側ブラケット7の前端部とリンク部材5の先端部とが連結された状態で、このリンク部材5によりフード1の後部が支持されつつ下方に移動するとともに、これに対応して上記第1枢支部4を支点にリンク部材5が揺動変位することにより、リンク部材5の先端部が図1に示す初期位置に下降する。このようにしてフード1およびリンク部材5がそれぞれ初期位置に下降すると、車幅方向に延びる上記係止部材8がガイド部16の開口端部からガイド部16内に導入されて車体の前部上方側に案内されることにより、上記係止部材8およびガイド部16からなる規制手段を介してリンク部材5がフード1の後部に一体に連結された状態に復帰する。
また、自動車の前端部が他車または静止構造物に衝突する等の前突事故が発生してフード1を車体の後方側に押動する衝撃荷重が作用すると、このフード1とともに上記フード側ブラケット7が車体の後方側に移動することとなるが、フード側ブラケット7の側板9に設けられた係止用突出部17がストッパ部材27に当接した時点で、上記フード側ブラケット7およびフード1の後退が規制される。そして、上記フード1を後方に押動する衝撃荷重が一定値以上となると、ストッパ部材27が上記係止用突出部17により押されて車体の後方側に変位するが、ストッパ部材27がヒンジブラケット3の起立板25に当接した時点で、上記フード1、フード側ブラケット7およびストッパ部材27の後退が規制されることになる。
上記のように車体の前部に配設されて開閉可能に支持されたフード1と、車体に設けられた第1枢支部4を支点として揺動可能に支持されるとともに先端部がフード1の後部に連結されたリンク部材5とを有し、前端部が障害物に当接する衝突事故が発生した場合に、上記リンク部材5をフード1から離間させてフード1の後部を上昇させることにより、上記障害物がフード1上に倒れ込んだ場合等におけるフードの下降量を充分に確保し、このフードを変形させて障害物に作用する衝撃荷重等を効果的に緩和できるように構成された車両のフード構造において、上記フード1側に係止用突出部17を設けるとともに、この係止用突出部17の後方変位を規制するストッパ部材27を車体側に設けたため、前突事故の発生時に作用する衝撃荷重に応じてフード1が車体の後方側に押動された場合に、上記係止用突出部17がストッパ部材27に当接した時点でその後退を規制することができる。したがって、車両の前突時に、フード1の後部下面に取り付けられたフード側ブラケット7の後方変位を阻止することにより、フード1の後端部がフロントガラスに当接してフロントガラスが損傷するという事態の発生を、簡単な構成で効果的に防止できるという利点がある。
特に、上記実施形態に示すように、リンク部材5がフード1から離間する方向に揺動変位するのを規制する規制手段を設けるとともに、この規制手段に係止用突出部17を設けた場合には、車両の走行時に、上記規制手段によりフード1の後部からリンク部材5が離間するのを規制し、フード1の後部が上下動するのを防止することによってフードを安定したロック状態に保持できるとともに、上記前突事故の発生時に作用する衝撃荷重に応じてフード1が車体の後方側に押動された場合に、上記規制手段に設けられた係止用突出部17を利用することにより、簡単な構成でフード1の後退を効果的に防止できる等の利点がある。
例えば、上記実施形態では、リンク部材5に設けられた係止部材8と、フード側ブラケット7に設けられたガイド部16とからなる規制手段により上記リンク部材5がフード1から離間する方向に揺動変位するのを規制するように構成したため、通常時には、フード1の後部をリンク部材5に連結した状態で、ヒンジブラケット3に設けられた第1枢支部4を支点としてフード1の開閉操作をスムーズに行うことができるとともに、車両の走行時には、フード1の後部が上下動するのを防止してフード1を安定したロック状態に保持できるという利点がある。そして、車体の前端部が障害物に当接する衝突事故が発生した場合には、上記押上駆動手段31を作動させてリンク部材5を上方に付勢することにより、上記係止部材8をガイド部16から離脱させてリンク部材5とフード1との連結状態を解除し、図9および図10に示すように、上記押上駆動手段31の付勢力に応じてフード1の後部を上昇させることにより、上記障害物がフード1上に倒れ込んだ場合等におけるフード1の下降量を充分に確保できるという利点がある。
しかも、衝突事故の発生後には、上記のように上昇したフード1の後部を下方に押圧して上記フード側ブラケット7およびリンク部材5を初期位置に下降させることにより、上記係止部材8をガイド部16に沿って車体の前部上方側、つまり規制位置にスライド変位させて係止することができるため、新たな連結部材を使用して上記リンク部材5とフード側ブラケット7とを連結する等の繁雑な作業を要することなく、容易に元の状態に復帰させることができる。したがって、上記衝突事故の発生時に押上駆動手段31が作動状態となり、または押上駆動手段31に誤作動が生じることにより、後端部が上昇したフード1を元の状態に復帰させた後、車両を走行させる際において、フード1の後部が上下動するのを上記規制手段により規制してフード1を安定したロック状態に保持することにより、車両の走行時にフード1のがたつきが発生するのを簡単な構成で効果的に防止できるという利点がある。
そして、上記フード側ブラケット7に設けられたガイド部16に、下方へ突出する係止用突出部17を設けるとともに、この係止用突出部17の後方変位を上記ストッパ部材27によって規制するように構成したため、別体の係止用突出部を設けることなく、前突事故の発生時に作用する衝撃荷重に応じてフード1を車体の後方側に押動された場合に、上記係止用突出部17がストッパ部材27に当接した時点でフード1の後退を規制してフロントガラスが損傷するという事態の発生を、簡単な構成で効果的に防止できるという利点がある。特に、上記実施形態に示すように、係止用突出部17の下端部に、車体の後方に向けて突出する係止片18を設けた場合には、上記前突事故の発生時に、ストッパ部材27により係止用突出部17の上方移動を規制することにより、フード1の後端部が浮き上がるという事態の発生を確実に防止できるという利点がある。
また、上記実施形態では、係止部材8およびガイド部16等からなる規制手段の下方側に上記係止用突出部17およびストッパ部材27を配設したため、車両の前突事故の発生時に作用する衝撃荷重に応じてフード1が車体の後方側に押動された場合に、上記係止部材8がガイド部16に沿って斜め上方に付勢され、その反力によってフード1の後端部が斜め下方に押動されるため、上記係止用突出部17が上昇してストッパ部材27による後退規制位置から外れるという事態の発生を効果的に防止し、フード1の後退を、より確実に防止できるという利点がある。
さらに、上記実施形態では、リンク部材5の一端部(基端部)を第1枢支部4により車体に枢支するとともに、リンク部材5の他端部(先端部)を第2枢支部13によりフード1(具体的にはフード側ブラケット7)に枢支し、この第2枢支部13を支点にリンク部材5が揺動変位してフード1から離間するのを上記規制手段により規制するように構成したため、上記衝突事故の発生時にリンク部材5の中間部とフード側ブラケット7の後端部との連結状態を適正に解除することができるとともに、連結解除状態となったリンク部材5の中間部とフード側ブラケット7の後端部とを元の状態に復帰させる作業を容易に行うことができる。
特に、上記実施形態では、ガイド部16の一端を開口するとともに、この開口端を介してガイド部16内に係止部材8を係脱するように構成したため、簡単かつコンパクトな構成で上記係止部材8およびガイド部16からなる規制手段によりリンク部材5がフード1から離間する方向に揺動変位するのを規制した状態と、この規制を解除した状態とに容易に変位させることができるという利点がある。
すなわち、図1に示す係止部材8の規制位置から、図9に示す規制解除位置まで延びる長孔からなるガイド部を設け、このガイド部(長孔)に沿って上記係止部材8をスライド変位させることにより、リンク部材5がフード1から離間する方向に揺動変位するのを規制した状態と、この規制を解除した状態とに変位させるように構成することも可能であるが、このように構成した場合には、上記長孔からなるガイド部が形成されるフード側ブラケット7の寸法が大きくなることが避けられない。
これに対して上記のようにガイド部16の一端を開口するとともに、この開口端を介してガイド部16内に係止部材8を係脱するように構成した場合には、上記ガイド部16が形成されるフード側ブラケット7が大型化するのを防止しつつ、上記係止部材8をガイド部16の前部上端に係止した位置から、ガイド部16外の規制解除位置とに容易に移行させることができる。なお、上記切欠き溝からなるガイド部16に代えて、車体の外方側に凹入する凹溝を設け、車幅方向に延びる上記係合ピンからなる係止部材8の側端部を上記凹溝内に係脱可能に係止するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、リンク部材5に、車体の前部下方側に延びる長孔からなるガイド溝部22を設けるとともに、フード1側に設けられた車幅方向に延びる連結ピンからなる第2枢支部13を上記ガイド溝部22に沿って摺動可能に支持するように構成したため、上記押上駆動手段31の付勢力に応じてフード1の後端部を上昇させる際に、上記第2枢支部13をガイド溝部22に沿ってスライド変位させることにより、前端部を支点にフード1を揺動変位させてフード1の後端部を上昇させるとともに、第1枢支部4を支点にしてリンク部材5を揺動変位させてリンク部材5の先端部を上昇させる動作をスムーズに行わせることができる。しかも、フード1の後端部を上昇位置から下降させて初期状態に移行させること際に、上記係止部材8の移動軌跡を安定させて上記ガイド部16内に係止部材8を確実に導入させることができるという利点がある。
また、上記実施形態では、ヒンジブラケット3に第1枢支部4の設置部となる起立板25を設けるとともに、その前方側に一定間隔を置いてストッパ部材27を配設したため、前突事故の発生時に作用する衝撃荷重が小さい場合には、フード1の後方移動に応じてこのフード1に設けられた係止用突出部17が上記ストッパ部材27に当接した時点で、フード1の後退を規制して上記衝撃荷重を十分に吸収することができる。そして、上記フード1を後方に押動する衝撃荷重が一定値以上となった時点で、ストッパ部材27が上記係止用突出部17により押されて車体の後方側に変位することにより、このストッパ部材27が上記起立板25に当接して上記フード1およびストッパ部材27の後退が規制されるため、これによって上記衝撃荷重を段階的に吸収されることになる。
なお、車体に設けられた押上駆動手段31によりリンク部材5を上方に付勢してフード1の後部を強制的に押し上げるように駆動するように構成した上記実施形態に代え、衝突時に作用する衝撃荷重の反力に応じてフード1の後部を自動的に上昇させて上記係止部材8をガイド部16の規制位置から離間させるように構成することも可能である。しかし、上記実施形態のように車体の前端部が障害物に当接する衝突事故が発生した場合に、上記押上駆動手段31を作動させてリンク部材5を上方に付勢する等により、上記係止部材8をガイド部16の規制位置から離間させるように構成した場合には、リンク部材5とフード側ブラケット7との連結状態を容易かつ適正に解除できるという利点がある。
また、上記のようにリンク部材5に設けられた係止部材8と、フード側ブラケット7に設けられて車体の後部下方側に延びるガイド部16とからなる規制手段により上記リンク部材5がフード1から離間する方向に揺動変位するのを規制するように構成された上記実施形態に代え、図11および図12に示すように、上記フード1に片持ち状態で支持された係合部材33と、リンク部材5に設けられた被係合部34とからなる規制手段によりリンク部材5がフード1から離間する方向に揺動変位するのを規制するとともに、上記係合部材33の先端部(車体の後方側端部)に設けられた係止用突出部(フック部37)の後方変位をストッパ部材27により規制するように構成してもよい。
上記係合部材33は、幅寸法がリンク部材5の幅寸法よりもやや小さい値に設定された取付基板35と、この取付基板35の先端部から下方に延びる垂下部36とを有し、この垂下部36の下端には、車体の前方側に向けて突出した断面円弧状のフック部37が設けられている。上記係合部材33の取付基板35がフードインナパネル1aとフード側ブラケット7の上面板10との間に挟持されることにより、上記垂下部36およびフック部37がフード側ブラケット7の後方側から下方に突出した片持ち状態でフード1の後部下面に支持されている。また、上記フック部37からなる係止用突出部の後面に対向するように上記ストッパ部材27が設置されている。
一方、上記被係合部34は、車体の後方側に向けて突出した断面円弧状の案内部38と、この案内部38の上端部から車体の前方側に延びる延出部39とを有し、リンク部材5の両側板20の間において、その前後方向の中央部分に溶接される等の手段で取り付けられている。そして、通常には、上記フード1(フード側ブラケット7)に片持ち状態で支持された係合部材33のフック部37が、リンク部材5に設けられた被係合部34の案内部38の下方側に位置した係合状態となることにより、リンク部材5の中間部とフード1の後部とが一体に連結されるとともに、リンク部材5の先端部とフード側ブラケット7の前端部とが上記第2枢支部13により一体に連結された状態で、ヒンジブラケット3に設けられた第1枢支部4を支点としてフード1の開閉操作が行われるようになっている。
上記構成において車両の走行時に車体の前端部が障害物に当接したことが図外のセンサにより検出された場合には、リンク部材5の下方に配設された押上駆動手段31のインフレータ等が作動して伸縮押動部32が伸長状態となり、上記リンク部材5に設けられた被係合部34の延出部39が上方に付勢されることにより、上記第1枢支部4を支点としてリンク部材5の先端部が上方に押し上げられるとともに、前端のロック部を支点としてフード1の後部が上方に押し上げられる。これによって上記フード1に片持ち状態で支持された係合部材33のフック部37が拡開する方向に弾性変形することにより、係合部材33のフック部37と被係合部34との係合状態が解除され、上記第2枢支部13を支点としてリンク部材5がフード1から離間する方向に揺動変位することが許容されるようになっている。
また、車両の前突事故が発生してフード1を車体の後方側に押動する衝撃荷重が作用した場合には、上記係合部材33のフック部37が後方に移動してストッパ部27に当接した時点で、上記係合部材33およびフード1の後退が規制されるため、フード1がフロントガラスに当接してフロントガラスが損傷するという事態の発生を、簡単な構成で効果的に防止することができる。
本発明に係る車両のフード構造の実施形態を示す側面断面図である。 フードの後部を支持する支持機構の構成を示す分解斜視図である。 フードの後部を支持する支持機構の構成を示す平面図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 フードの閉止状態を示す全体斜視図である。 フードの開放状態を示す図1相当図である。 フードの後部を上昇させた状態を示す図1相当図である。 フードの後部を上昇させた状態を示す全体斜視図である。 本発明に係る車両のフード構造の別の実施形態を示す図9相当図である。 上記フード構造の具体的構成を示す平面図である。 上記フードの後端部を持ち上げた状態を示す側面断面図である。
符号の説明
1 フード
2 車体側部材(フロントフェンダー)
4 第1枢支部(枢支部)
5 リンク部材
8 係止部材
13 第2枢支部
16 ガイド部
17 係止用突出部
22 ガイド溝部
27 ストッパ部材
31 押上駆動手段
37 フック部(係止用突部)

Claims (7)

  1. 車体の前部に配設されて開閉可能に支持されたフードと、車体に設けられた枢支部を支点として揺動可能に支持されるとともに先端部がフードの後部に連結されたリンク部材とを有し、このリンク部材がフードから離間可能に構成された車両のフード構造であって、上記フード側に係止用突出部を設けるとともに、この係止用突出部の後方変位を規制するストッパ部材を車体側に設けたことを特徴とする車両のフード構造。
  2. リンク部材がフードから離間する方向に揺動変位するのを規制するとともに、この規制状態を解除可能に構成された規制手段を備え、この規制手段に係止用突出部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両のフード構造。
  3. フードに設けられて車体の後部下方側に延びるガイド部と、リンク部材に設けられてガイド部に係脱可能に係止される係止部材とにより規制手段を構成するとともに、上記ガイド部に係止用突出部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の車両のフード構造。
  4. 規制手段の下方側に係止用突出部およびストッパ部材を配設したことを特徴とする請求項3に記載の車両のフード構造。
  5. リンク部材の一端部を第1枢支部により車体に枢支するとともに、リンク部材の他端部を第2枢支部によりフードに枢支し、この第2枢支部を支点にリンク部材が揺動変位してフードから離間するのを規制手段により規制するように構成したことを特徴とする請求項4に記載の車両のフード構造。
  6. ヒンジブラケットに枢支部の設置部を設けるとともに、その前方側に一定間隔を置いてストッパ部材を配設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両のフード構造。
  7. フードの後部を押し上げる方向に駆動する押上駆動手段を車体に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両のフード構造。
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