JP2006328058A - 2−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)エタノールの新規製造法およびその中間体 - Google Patents
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Abstract
Description
また、2−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)エタノールの製造法としては、たとえば、5−メチル−1−ベンゾチオフェンをN−ブロモスクシンイミドでブロモ化し、シアン化合物との反応に付し(1−ベンゾチオフェン−5−イル)アセトニトリルとした後、加水分解、次いで還元する方法が知られている(非特許文献1、2、3)。また、5−ブロモ−1−ベンゾチオフェンにマグネシウムを作用させ、グリニャール(Grignard)試薬とした後、エチレンオキシドと反応に付す方法が知られている(特許文献3)。さらに、5−(1−ベンゾチオフェン)カルバルデヒドをメトキシメチレンイリドとウィッティヒ(Wittig)反応に付した後、加水分解して(1−ベンゾチオフェン−5−イル)アセトアルデヒドとし、次いで還元する方法が知られている(特許文献4)。
しかし、これらの製造法は、(1)中間体が刺激性を有する、(2)毒性の高い試薬(シアン化合物)を使用する、(3)発癌性のある試薬(エチレンオキシド)を使用する、(4)発火性の高い試薬(ブチルリチウム、グリニャール試薬)を使用する、(5)反応操作が煩雑である、などの欠点を有するため、工業的な製造法として満足できるものではない。
本明細書において、特にことわらない限り、ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子を;アルキル基とは、たとえば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチルおよびオクチルなどの直鎖状または分枝鎖状のC1−12アルキル基を;アルキレン基とは、たとえば、エチレン、プロピレン、ブチレンおよび2−メチルプロピレンなどの直鎖状または分枝鎖状のC2−6アルキレン基を;シクロアルキル基とは、たとえば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルなどのC3−8シクロアルキル基を;アルコキシ基とは、たとえば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシおよびイソペンチルオキシなどの直鎖状または分枝鎖状のC1−6アルキルオキシ基を;アルケニル基とは、たとえば、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニルおよびオクテニルなどの直鎖状または分枝鎖状のC2−12アルケニル基を;アルケニレン基とは、たとえば、ビニレン、プロペニレン、1−ブテニレンおよび2−ブテニレンなどの直鎖状または分枝鎖状のC2−6アルケニレン基を;アリール基とは、たとえば、フェニル、ナフチル、インダニルおよびインデニルなどの基を;アルアルキル基とは、たとえば、ベンジル、ジフェニルメチル、トリチルおよびフェネチルなどのアルC1−6アルキル基を;アルカンスルホニルオキシ基とは、たとえば、メタンスルホニルオキシおよびエタンスルホニルオキシなどのC1−6アルカンスルホニルオキシ基を;アリールスルホニルオキシ基とは、たとえば、ベンゼンスルホニルオキシおよびトルエンスルホニルオキシなどの基を;アルカンスルホニル基とは、たとえば、メタンスルホニル、トリクロロメタンスルホニル、トリフルオロメタンスルホニル、エタンスルホニルおよびプロパンスルホニルなどのC1−6アルカンスルホニル基を;アリールスルホニル基とは、たとえば、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニルおよびナフタレンスルホニルなどの基;アルキルアミノ基とは、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピルアミノおよびジブチルアミノなどのモノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ基;アシル基とは、たとえば、ホルミル基、アセチル、イソバレイル、プロピオニルおよびピバロイルなどのC2−12アルカノイル基、ベンジルカルボニルなどのアルアルキルカルボニル基ならびにベンゾイルおよびナフトイルなどのアロイル基を;
R2およびR3のアルキル、アルキレンまたはアルケニレン基は、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アルアルキル基、アリール基およびアルコキシ基から選ばれる1つ以上の基で置換されてもよい。
Xのアルカンスルホニルオキシ基は、1つ以上のハロゲン原子で置換されてもよい。
Xのアリールスルホニルオキシ基は、ハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基およびアルコキシ基から選ばれる1つ以上の基で置換されてもよい。
R1が、水素原子または置換されていてもよいアシル基である化合物が、好ましく、置換されていてもよいアシル基である化合物が、より好ましく、置換されていてもよいベンゾイル基である化合物が、さらに好ましく、ベンゾイル基である化合物が、よりさらに好ましい。
R2およびR3が、同一または異なって置換されていてもよいアルキル基、または、一緒になって置換されていてもよいアルキレン基である化合物が、好ましく、同一または異なって置換されていてもよいアルキル基である化合物が、より好ましく、同一または異なってメチル基またはエチル基である化合物が、さらに好ましい。
一般式[3]の化合物またはその塩として、たとえば、2−メルカプトアセトアルデヒド=ジメチルアセタール(特開昭63−233970号公報)、2−メルカプトアセトアルデヒド=ジエチルアセタール(特開平08−119967号公報)および2−メルカプトメチル−1,3−ジオキソラン(DE3927992号公報)などが知られている。
この反応は、0〜200℃、好ましくは、50〜120℃で1分間〜24時間実施すればよい。また、不活性ガス気流下で行うことが好ましく、不活性ガスとしては、窒素およびアルゴンなどが挙げられる。
上記の製造法において、一般式[3]の化合物は、塩として用いることもでき、それらの塩としては、たとえば、ナトリウム、カリウムおよびセシウムなどのアルカリ金属との塩;カルシウムおよびマグネシウムなどのアルカリ土類金属との塩;アンモニウム塩;ならびにトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)およびピリジンなどの含窒素有機塩基との塩などが挙げられる。
一般式[1]の化合物を、酸の存在下、分子内閉環反応に付すことにより、一般式[4]の化合物を製造することができる。
この反応で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されないが、たとえば、ヘキサン、シクロヘキサンおよびヘプタンなどの脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンおよびメシチレンなどの芳香族炭化水素類;ならびにジクロロエタン、クロロベンゼンおよびジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類などが挙げられ、これらは、混合して使用してもよい。好ましい溶媒としては、芳香族炭化水素類およびハロゲン化炭化水素類が挙げられ、トルエンおよびクロロベンゼンがより好ましい。溶媒の使用量は、特に限定されないが、好ましくは、一般式[1]の化合物に対して1〜20倍量(v/w)、より好ましくは1〜10倍量(v/w)である。
この反応は、水を添加して反応に付すことが好ましく、添加される水の量は、特に限定されないが、一般式[1]の化合物に対して、0.2〜1倍量(w/w)添加することが、好ましい。
この反応は、0℃から反応系の還流温度の範囲で実施すればよく、還流下に30分間〜24時間実施することが、好ましい。また、反応に伴い生成するアルコールおよび水を、共沸により留去しながら反応することが、より好ましい。
このようにして得られた一般式[4]の化合物は、単離せずにそのまま次の反応に用いてもよい。
一般式[4]の化合物を、必要に応じ脱保護反応に付すことにより、式[4a]で表される2−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)エタノールへ誘導することができる。
R1のヒドロキシル保護基の脱保護反応は、たとえば、W.グリーン(W.Greene)ら、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)、ジョン・ウィリイ・アンド・サンズ社(John Wiley & Sons,INC.)、1999年、第3版、p.17−245などに記載の方法またはそれに準じた方法で行えばよい。
この反応は、0〜200℃、好ましくは、0〜100℃で1分間〜24時間実施すればよい。
また、上記で述べた製造法における一般式[1]、[2]、[3]、[4]および[5]の化合物またはその塩において、異性体(たとえば、光学異性体、幾何異性体および互変異性体など)が存在する場合、これらすべての異性体を使用することができ、また、金属塩、水和物、溶媒和物およびすべての結晶形を使用することができる。
溶離液における混合比は、容量比である。特に記載のない場合、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにおける担体は、富士シリシア化学株式会社、B.W.シリカゲル、BW−127ZHまたはPSQ100Bである。
各実施例において各略号は、以下の意味を有する。
Bz:ベンゾイル、Et:エチル、Me:メチル、Tf:トリフルオロメタンスルホニル
4−ヨードフェネチルアルコール6.19gをトルエン20mLに溶解し、トリエチルアミン2.77gおよび塩化ベンゾイル3.85gを加え、室温で1時間攪拌した。反応液に水20mLを加えた後、攪拌した。有機層を分取し、水20mLおよび飽和食塩水20mLで順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物に、トルエン5mLおよびシクロヘキサン20mLを加えて冷却後、析出物をろ取し、白色固体の4−ヨードフェネチル=ベンゾアート6.58gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:3.02(2H,t,J=6.8Hz),4.50(2H,t,J=6.8Hz),7.00-7.10(2H,m),7.40-7.50(2H,m),7.50-7.60(1H,m),7.60-7.70(2H,m),7.95-8.05(2H,m)
メチル=(4−ヒドロキシフェニル)アセタート10.0gをトルエン50mLに懸濁し、トリエチルアミン7.31gを加えた後、氷冷下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物18.7gを滴下し、同温度で0.5時間撹拌した。反応液を氷水100mLに加えた。有機層を分取し、水および飽和食塩水で順次洗浄後、活性炭処理し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、褐色油状の4−((メトキシカルボニル)メチル)フェニル=トリフルオロメタンスルホナート17.8gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:3.66(2H,s),3.72(3H,s),7.20-7.30(2H,m),7.35-7.40(2H,m).
塩化リチウム3.03gをジグライム62mLに懸濁し、水素化ホウ素ナトリウム2.70gを加えた後、室温で0.5時間撹拌した。反応液に氷冷下、4−((メトキシカルボニル)メチル)フェニル=トリフルオロメタンスルホナート17.8gのジグライム27mL溶液を滴下し、室温で1.5時間撹拌後、塩化リチウム0.76gおよび水素化ホウ素ナトリウム0.68gを加え、室温で2時間撹拌した。反応液を冷却後、アセトン18mL、6mol/L塩酸9mL、水90mLおよびトルエン90mLを加えた後、不溶物をろ去した。有機層を分取し、3回水洗後、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、淡黄色油状の4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル=トリフルオロメタンスルホナート15.8gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:1.49(1H,t,J=5.6Hz),2.90(2H,t,J=6.5Hz),3.80-3.95(2H,m),7.15-7.25(2H,m),7.30-7.35(2H,m).
4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル=トリフルオロメタンスルホナート15.8gをトルエン79mLに溶解し、トリエチルアミン6.49gを加えた後、氷冷下、塩化ベンゾイル8.19gを滴下し、室温で0.5時間撹拌した。反応液に水79mLを加えた。有機層を分取し、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物に2−プロパノールを加えて冷却後、析出物をろ取し、白色固体の4−(2−(ベンゾイルオキシ)エチル)フェニル=トリフルオロメタンスルホナート14.6gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:3.12(2H,t,J=6.8Hz),4.54(2H,t,J=6.8Hz),7.20-7.30(2H,m),7.30-7.40(2H,m),7.40-7.50(2H,m),7.50-7.60(1H,m),7.95-8.05(2H,m).
窒素雰囲気下、2−(4−ヨードフェニル)エチル=ベンゾアート0.50gを1−メチル−2−ピロリドン5mLに溶解し、2−メルカプトアセトアルデヒド=ジエチルアセタール0.26g、トリエチルアミン0.35g、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)0.03gおよび1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン0.06gを加え、55℃で3時間撹拌した。反応液を冷却後、水および酢酸エチルを加えた。有機層を分取し、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;ヘキサン:酢酸エチル=15:1)で精製し、黄色油状の4−((2,2−ジエトキシエチル)チオ)フェネチル=ベンゾアート0.45gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:1.18(6H,t,J=7.1Hz),3.04(2H,t,J=6.9Hz),3.11(2H,d,J=5.6Hz),3.45-3.70(4H,m),4.51(2H,t,J=6.9Hz),4.63(1H,t,J=5.6Hz),7.15-7.25(2H,m),7.30-7.40(2H,m),7.40-7.50(2H,m),7.50-7.60(1H,m),7.95-8.05(2H,m)
アルゴン雰囲気下、4−ヨードフェネチル=ベンゾアート1.00gを1−メチル−2−ピロリドン5mLに溶解し、2−メルカプトアセトアルデヒド=ジエチルアセタール0.51g、トリエチルアミン0.69g、酢酸パラジウム0.03gおよび1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン0.08gを加え、80〜90℃で0.5時間撹拌した。反応液を冷却し、氷水および酢酸エチル混液に滴下した。有機層を分取し、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、淡黄色油状の4−((2,2−ジエトキシエチル)チオ)フェネチル=ベンゾアート1.05gを得た。
CDCl3中における1H-NMRは、実施例1の値と一致した。
窒素雰囲気下、2−(4−ヨードフェニル)エチル=ベンゾアート1.00gをトルエン5mLに溶解し、2−メルカプトアセトアルデヒド=ジエチルアセタール0.47g、トリエチルアミン0.32g、酢酸パラジウム0.01gおよび1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン0.03gを加え、90〜100℃で2時間撹拌した。反応液を冷却後、水を加え、6mol/L塩酸でpH1に調整した。有機層を分取し、水を加え、5mol/L水酸化ナトリウム水溶液でpH12に調整した。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、淡黄色油状の4−((2,2−ジエトキシエチル)チオ)フェネチル=ベンゾアート1.05gを得た。
CDCl3中における1H-NMRは、実施例1の値と一致した。
窒素雰囲気下、2−(4−ヨードフェニル)エチル=ベンゾアート2.00gをトルエン10mLに溶解し、2−メルカプトアセトアルデヒド=ジエチルアセタール0.94g、トリエチルアミン1.38g、塩化パラジウム0.01gおよび2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル0.04gを加え、5時間加熱還流した。反応後の4−((2,2−ジエトキシエチル)チオ)フェネチル=ベンゾアートの生成率は、HPLCで分析した結果、57%であった。
窒素雰囲気下、2−(4−ブロモフェニル)エチル=ベンゾアート1.00gをトルエン5mLに溶解し、2−メルカプトアセトアルデヒド=ジエチルアセタール0.54g、トリエチルアミン0.80g、酢酸パラジウム0.01gおよび1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン0.04gを加え、8時間加熱還流した。反応後の4−((2,2−ジエトキシエチル)チオ)フェネチル=ベンゾアートの生成率は、HPLCで分析した結果、35%であった。
アルゴン雰囲気下、4−(2−(ベンゾイルオキシ)エチル)フェニル=トリフルオロメタンスルホナート0.50gを1−メチル−2−ピロリドン5mLに溶解し、2−メルカプトアセトアルデヒド=ジエチルアセタール0.24g、トリエチルアミン0.33g、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)0.02gおよび1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン0.04gを加え、80℃で2時間撹拌した。反応液を冷却後、水および酢酸エチルを加えた。有機層を分取し、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、無色油状の4−((2,2−ジエトキシエチル)チオ)フェネチル=ベンゾアート0.42gを得た。
CDCl3中における1H-NMRは、実施例1の値と一致した。
4−((2,2−ジエトキシエチル)チオ)フェネチル=ベンゾアート1.05gをトルエン10mLに溶解し、85%リン酸0.3mLを加え、加熱還流下、2.5時間共沸脱水した。反応液を冷却し、水、セライトおよび活性炭を加えて撹拌した後、不溶物をろ去した。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;ヘキサン:トルエン=1:1)で精製し、淡黄色固体の2−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)エチル=ベンゾアート0.67gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:3.20(2H,t,J=7.0Hz),4.59(2H,t,J=7.0Hz),7.25-7.35(2H,m),7.40-7.45(3H,m),7.50-7.60(1H,m),7.74(1H,s),7.83(1H,d,J=8.3Hz),8.00-8.05(2H,m)
4−((2,2−ジエトキシエチル)チオ)フェネチル=ベンゾアート1.5gをクロロベンゼン15mLに溶解し、五酸化二リン0.57gおよび水0.5mLを加え、加熱還流下、7時間共沸脱水した。反応液を冷却し、不溶物をろ去し、水およびトルエンを加えて撹拌した。有機層を分取し、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;ヘキサン:酢酸エチル=30:1)で精製し、白色固体の2−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)エチル=ベンゾアート0.84gを得た。
CDCl3中における1H-NMRは、実施例7の値と一致した。
窒素雰囲気下、4−ヨードフェネチル=ベンゾアート100.0gをトルエン500mLに溶解し、2−メルカプトアセトアルデヒド=ジエチルアセタール44.8g、トリエチルアミン34.5g、酢酸パラジウム0.06gおよび1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン0.16gを加え、85〜95℃で7時間撹拌した。反応液を冷却後、水200mLを加え、6mol/L塩酸でpH2に調整した。有機層を分取し、水200mLを加え、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液でpH12に調整した。有機層を分取し、水洗し、4−((2,2−ジエトキシエチル)チオ)フェネチル=ベンゾアートを含むトルエン溶液529gを得た。このトルエン溶液291gにシリカゲル5.5gを加え、0.5時間撹拌後、不溶物をろ去し、ろ滓をトルエン165mLで洗浄した。ろ液と洗液を合わせ、トルエン110mL、85%リン酸16.5mLおよび水27.5mLを加え、加熱還流下、1時間共沸脱水した。水27.5mLを加え、加熱還流下、8時間共沸脱水した。反応液を冷却後、水165mL、セライト5.5gおよび活性炭5.5gを加えて撹拌した後、不溶物をろ去し、ろ滓をトルエン55mLで洗浄した。ろ液と洗液を合わせ、有機層を分取し、水洗後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物にシクロヘキサンを加えて冷却後、析出物をろ取し、黄色固体の2−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)エチル=ベンゾアート34.5gを得た。
CDCl3中における1H-NMRは、実施例7の値と一致した。
2−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)エチル=ベンゾアート46.0gを2−プロパノール70mL、水70mLおよび水酸化ナトリウム9.77g混液に加え、50〜60℃で3時間攪拌した。反応液を冷却後、トルエン140mLおよび水140mLを加えた。有機層を分取し、水洗後、活性炭処理し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物にシクロヘキサンを加え、析出物をろ取し、白色固体の2−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)エタノール26.9gを得た。
1H-NMR(CDCl3)δ値:1.40-1.55(1H,m),2.98(2H,t,J=6.5Hz),3.90(2H,t,J=6.5Hz),7.21(1H,dd,J=1.5,8.3Hz),7.29(1H,dd,J=0.7,5.4Hz),7.43(1H,d,J=5.4Hz),7.65-7.70(1H,m),7.82(1H,d,J=8.3Hz)
Claims (7)
- R1が、水素原子または置換されていてもよいアシル基;R2およびR3が、同一または異なって置換されていてもよいアルキル基、または、一緒になって置換されていてもよいアルキレン基である請求項1記載のアセタール誘導体。
- R1が、置換されていてもよいアシル基;R2およびR3が、同一または異なって置換されていてもよいアルキル基である請求項1〜2記載のアセタール誘導体。
- R1が、置換されていてもよいベンゾイル基;R2およびR3が、同一または異なってメチル基またはエチル基である請求項1〜3記載のアセタール誘導体。
- 一般式
「式中、Xは、ハロゲン原子または置換されていてもよいアルカンスルホニルオキシもしくはアリールスルホニルオキシ基を;R1は、水素原子またはヒドロキシル保護基を示す。」で表されるハロフェネチルアルコール誘導体を、パラジウム触媒の存在下、一般式
「式中、R2およびR3は、同一または異なって置換されていてもよいアルキル基、または、一緒になって置換されていてもよいアルキレンもしくはアルケニレン基を示す。」で表されるチオール誘導体またはその塩とのカップリング反応に付し、一般式
「式中、R1、R2およびR3は、前記と同様の意味を有する。」で表されるアセタール誘導体を得、ついで、酸の存在下、分子内閉環反応し、必要に応じ脱保護反応に付すことを特徴とする、2−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)エタノールの製造法。
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