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JP2006301370A - 液晶素子及び液晶装置 - Google Patents

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JP2006301370A JP2005124219A JP2005124219A JP2006301370A JP 2006301370 A JP2006301370 A JP 2006301370A JP 2005124219 A JP2005124219 A JP 2005124219A JP 2005124219 A JP2005124219 A JP 2005124219A JP 2006301370 A JP2006301370 A JP 2006301370A
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Yuichiro Miki
雄一郎 三木
Takeshi Eguchi
健 江口
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Abstract

【課題】 消費電力の小さい液晶素子及び液晶装置を提供する。
【解決手段】 第1基板31と第2基板32とにより、液晶35が充填されると共に基板方向に貫通する単一または複数の細孔34を有する液晶保持部材33を挟持し、かつ第1基板31及び第2基板32の液晶保持部材側の面にそれぞれ交流電圧が印加される電極36,37を形成する。さらに、細孔内に電極間に印加される交流電圧の大きさ及び交流電圧の周波数に応じて二つの安定な配向状態の何れか一方の配向状態となる液晶35を充填する。そして、細孔の内側側面に垂直配向処理を施すと共に、電極間に印加される交流電圧の大きさ及び交流電圧の周波数を変化させることにより、液晶35を二つの安定な配向状態の何れか一方に切り換える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶素子及び液晶装置に関し、特に基板に施された細孔構造により細孔内の液晶分子の配向状態を二つの方向に安定化させるようにしたものに関する。
従来、液晶表示装置や液晶光スイッチング装置等の液晶装置に利用される液晶素子においては、コントラストを高く、かつスイッチングスピードを速くするよう、例えば基板にキャビティ(細孔)を形成すると共にキャビティ内に液晶を充填し、この液晶に対し電圧を印加することによって配向状態を変化させ、透過率の変化を得る方法が知られている(特許文献1参照。)。
そして、このような方法によればキャビティ断面内の液晶の配向分布が断面中心に対し点対称となるため、このような基板で構成したディスプレイの視野角は広く、見る方位に関係がないという利点がある。
図26は、このような従来の液晶素子の例として、円筒形のキャビティ内に充填された液晶の配向状態を示すものである。なお、この例は、キャビティ34Aの内側面に垂直配向処理を施した場合のものである。
そして、このようなキャビティに充填された液晶分子は、図26の(a)に示すように、キャビティ34Aの内側面に近づくほどその半径方向に配向し、キャビティ34Aの中心軸に近づくほどその中心軸に沿うように配向する。そして、この状態において、キャビティ中心軸方向の電界を与えると、液晶が正の誘電異方性を持つ場合、図26の(b)に示すように、より多くの液晶分子がキャビティ34Aの中心軸に沿うように配向し、透過率が変化する。
特許第3251519号公報
ところが、このような従来の液晶素子及び液晶装置において、上記構成によれば、キャビティ中心軸方向の電界を与えることにより透過率を変化させることができるが、所望の透過率を持続させるためにはキャビティ内に電界を与え続けなければならず、消費電力が大きいという欠点がある。
本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、消費電力の小さい液晶素子及び液晶装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、第1基板と第2基板の間に液晶が充填された液晶素子において、前記第1基板と第2基板とにより挟持され、前記液晶が充填されると共に基板方向に貫通する単一または複数の細孔を有する液晶保持部材と、前記第1基板及び前記第2基板の液晶保持部材側の面にそれぞれ形成され、交流電圧が印加される電極と、を備え、前記細孔の内側側面に垂直配向処理を施すと共に、前記細孔内に電極間に印加される交流電圧の大きさ及び前記交流電圧の周波数に応じて二つの安定な配向状態の何れか一方の配向状態となる液晶を充填し、前記電極間に印加される交流電圧の大きさ及び前記交流電圧の周波数を変化させることにより、前記液晶を二つの安定な配向状態の何れか一方に切り換えることを特徴とするものである。
本発明のように、細孔の内側側面に垂直配向処理を施すと共に、電極間に印加される交流電圧の大きさ及び交流電圧の周波数を変化させることにより、液晶を二つの安定な配向状態の何れか一方に切り換えるようにすることにより、消費電力を小さくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る液晶素子の構成を説明する図であり、同図において、31は第1基板、32は第2基板、33は第1及び第2基板31,32の間に配された液晶保持部材である第3基板である。34は第3基板33を第1及び第2基板方向に貫通した単一又は複数の、本実施の形態においては複数の細孔であり、この細孔34の内部には液晶35がそれぞれ充填されている。なお、第1基板31及び第2基板32のうち少なくとも1方は光透過性を有するガラス、或いはポリカーボネイト、PMMA等の透明プラスチック基板であり、第3基板33はAl基板である。
36、37は液晶35が充填された細孔34の中心軸方向に電圧を印加するための電極である。なお、この電極36,37は、第1基板31及び第2基板32の第3基板側の面上に酸化インジウム錫薄膜等を真空蒸着、スパッタリングなどで形成されている。ここで、本実施の形態において、細孔34の断面形状は、後述するように円形及び楕円形、或いは3つ角部を備えた三角形、4つ以上の角部を備えた、即ち対角線を有する正方形状や六角形状を有している。
次に、このような構成の液晶素子の製造方法について説明する。
まず、第3基板33に上記のような細孔34を形成する。なお、この細孔は、文献(Advanced Materials,200113,No.3,February5,p189−p192)に開示されている技術に基づき、以下のようにして作成する。
まず、突起を配列させたSiCモールドを電子ビームリソグラフィ技術を用いて作成する。ここで、突起の配列の仕方は、作成する細孔の断面形状によって決まる。即ち、例えば、六角形の細孔を作成したい場合は、図2の(a)に示すように、突起41を六角格子を作成するように配列させ、正方形の細孔を作成したい場合は、図2の(b)に示すように、突起41を四角格子を形成するように配列させ、三角形の細孔を作成したい場合は、図2の(c)に示すように突起41を三角格子を形成するように配列させる。
なお、最終的に作成される細孔の形状は、図2において、突起41を母点とした符号42で示すVoronoi図とほぼ一致する。ここで、Voronoi図とは複数の母点があった場合に、ある領域に含まれる任意の点に最も近い母点が、その領域に含まれる母点であるという領域を示す図である。さらに、図2において、突起を示す符号41は、細孔の生成の開始点をも示している。
次に、このような突起41を配列させたSiCモールドを油圧を用いて、Al基板(第3基板)の表面に1600kgcm−2で押し付ける。この操作によって、SiCモールド上の突起41に接するAl基板表面上の点には微小な凹みが形成される。この後、Al基板について定電圧条件で5重量%のシュウ酸または燐酸を用いて陽極酸化処理を行う。そして、このような陽極酸化処理を行うと、最初は凹みにおいて最も陽極酸化の速度が大きいため、即ちAlの溶出速度が大きいため、細孔は凹みを中心に成長する。このため、陽極酸化処理を始めてすぐの段階では、細孔の断面は円形である。
さらに、この後、陽極酸化が進むと、細孔同士が接近し、細孔同士の距離が近い場合にはAlイオンの溶出速度が小さいため、細孔の成長が抑えられることから、細孔の断面は徐々にVoronoi図に近くなってきて、細孔が作成される。
なお、図3は正方形の細孔を形成する場合において、徐々に細孔が大きくなっていく様子を示す図であり、図3において、51はSiCモールドの押し付けによって最初にAl基板に作成された凹み、52は凹み51を母点とするVoronoi図、53は細孔である。そして、細孔53は最初に作成された凹み51から矢印に従って徐々に成長する。この結果、図1に示すように第3基板33には単一または複数の貫通した細孔34が形成される。
次に、このようにして形成された第3基板33の細孔34に、有機シラン等の垂直配向処理剤を充填し、細孔34の内壁面にそれぞれ垂直配向処理を施す。この後、細孔内に液晶35を充填し、それぞれ表面に電極36,37が作成された第1基板31及び第2基板32により第3基板33を挟持することにより液晶素子が形成される。
なお細孔内に液晶35を充填する際に、液晶35が流動する方向に液晶35の長軸が揃う流動配向効果を応用してプレチルト角を印加することができる。
ところで、図4は、このように形成された液晶素子の、細孔内側面に垂直配向処理が施された細孔34に充填された液晶の図26とは異なる安定な配向状態の存在を、連続体理論に基づく数値計算により確認したものである。図4の(a)は、電界を解除したときの液晶の配向状態を細孔34の上からみたときと、A−A’に沿った断面から見たときを示すものである。また、図4の(b)は、電界印加時の状態を示すものである。
そして、この配向状態では電界印加を解除したとき、図4の(a)に示すように細孔内の2箇所にディスクリネーション41,42が生じることにより、細孔内の概ね全ての液晶分子が細孔中心軸に対し90°に近い配向角をもっている。以後、この配向状態をplanar配向という。ここで、この2箇所のディスクリネーション41,42は、細孔34の貫通方向にライン状に形成されている。即ち、planar配向の場合には、貫通方向に2本のディスクリネーションラインが存在する。
なお、このディスクリネーションは、液晶配向の特異点であって、その周りに仮想的に1周の周回路を取ったとき、周回路に沿った液晶の方向(ディレクタ)がπ(=180°)の整数倍だけ変化するものである。ここで、図4の(a)では、円筒の軸に垂直な平面内で、2箇所のディスクリネーション41,42が発生している。この場合のディスクリネーション41,42は細孔34の壁面上にあるが、このときも、1部が壁面に沿った仮想周回路43,44を取れば、液晶の方向がπだけ変化している。本発明では、液晶の内部にある特異点と、このように壁面上にある特異点をともにディスクリネーションと呼ぶ。
そして、図4の(a)に示すplanar配向状態に対し、液晶の長軸が細孔中心軸方向に沿うような電界をある閾値以上の強度で与えると、配向角は0°に近づきディスクリネーションが消滅し、電界の印加を止めると図4の(b)に示すような多くの液晶分子が細孔34の中心軸に沿うように配向状態に移行する。以後、この配向状態をtilt配向という。
なお、このtilt配向状態に対し、液晶の長軸が細孔中心軸方向に直交するような電界をある閾値以上の強度で与えると、配向角が概ね細孔の貫通方向に対して垂直となる90°に近づいてディスクリネーションが生じ、電界を切った後は図4の(a)に示すplanar配向状態に移行する。
このように、一時的な電界の印加によって、配向角が異なり光の透過率が異なる二つの安定状態のスイッチング(切り替え)を行なうことができる。このため、電界を与えつづけずに所望の透過率を持続させることができ、消費電力の小さい液晶素子及び液晶装置として利用することができる。
ところで、本実施の形態において、このような一時的な電界の印加によって双安定状態のスイッチングが可能となる液晶材料としては、例えば低周波電界の下では誘電異方性が正であり、高周波電界の下では負であるような2周波ネマチック液晶材料、例えばTX2A液晶を使用する。
ここで、このTX2A液晶は6KHzにクロスオーバー周波数を有しており、図1に示す電極36,37によって6KHzより低い周波数の交流電圧をある閾値以上印加すると、正の誘電異方性により液晶は貫通方向に延びた細孔中心軸に沿って配向しようとするため、planar配向の状態にあれば、図4の(b)に示すtilt配向に転移する。また、6KHzよりも高い周波数の交流電圧を閾値以上印加すると、負の誘電異方性により液晶は、細孔中心軸に直交するように配向しようとするため、tilt配向の状態にあれば、図4の(a)に示すplanar配向に転移する。
次に、このようにして形成された液晶素子の配向特性やスイッチング特性に関して行なった、連続体理論に基づいた液晶配向の数値計算シミュレーションによる検討の結果について説明する。なお、本検討では、細孔の断面形状を円形、細孔内側面の垂直配向特性におけるプレチルト角を5°とし、また充填する液晶は7CBネマチック液晶とした。
また、これまでの説明において、本実施の形態に係る液晶素子においては、細孔の両端に位置する電極に高周波の交流電圧を印加し、2周波ネマチック液晶の負の誘電異方性を利用してtilt配向からplanar配向に転移させるようにしたが、本計算では正の誘電異方性を持つ7CBネマチック液晶に対し、細孔中心軸と直交する方向(貫通方向と直交する方向)に電界を印加することによって同様の効果を得ることとする。
まず、planar配向と、tilt配向の両状態における、液晶分子の細孔中心軸に対する平均配向角を、様々な細孔径について計算した結果を図5に示す。この図5により、細孔の径にかかわらずplanar配向の配向角は概ね86°、tilt配向の配向角は概ね63°となり、両状態の間に明確な配向角の差が生じることがわかる。
次に、図6にplanar配向状態と、tilt配向状態の自由エネルギー差ΔU(=Uplanar−Utilt)を様々な細孔径について計算した結果を示す。この図6により、細孔径が小さい場合にはplanar配向の自由エネルギーが大きいと、tilt配向がより安定となる傾向があるという結果が得られた。
ここで、本計算においては細孔径が50nmでは安定したtilt配向状態を見出すことができなかった。なお、本計算で用いた条件の元では、本発明の液晶素子を実現するためには細孔径は少なくとも50nmを超える必要があるが、これは本発明の範囲を限定するものではない。また細孔径が約400nmでは両状態のエネルギーがほぼ一致しており、エネルギー的に安定した状態と言える。
次に、planar配向とtilt配向の間を電界によりスイッチングする場合の特性について、細孔径が1000nmの場合の計算結果を例にとって示す。まず、planar配向からtilt配向へのスイッチングについて説明する。
図7は、planar配向状態の液晶に対し、細孔中心軸方向に電界を印加した際の配向角の変化を示す図であり、図7に示すように電界強度が2.0E6[V/m]の電界を印加した場合は、配向角は86°から70°付近まで下がるが、定常に達した後、電界の印加を解除すると86°まで上昇し元のplanar配向状態に戻る。
一方、電界強度が3.0E6[V/m]の場合は、配向角が86°から32°付近まで大きく下がり、電界の印加を解除しても元の86°まで戻らずに63°付近で定常となる。つまり、planar配向状態からtilt配向状態に転移したことになる。
図8〜図11に上記スイッチング過程における、細孔断面内の液晶の配向状態を示す。図8の(a)、(b)及び図9は、電界強度が2.0E6[V/m]の場合の、それぞれ電界印加前、電界印加中の定常状態、電界解除後の定常状態における配向の様子を示すものであり、電界を解除すると図8の(b)から、図9に示すような図8の(a)と同様のplanar配向状態となる。
また、図10の(a)、(b)及び図11は、電界強度が3.0E6[V/m]の場合の、それぞれ電界印加前、電界印加中の定常状態、電界解除後の定常状態における配向の様子を示すものであり、電界を解除しても図11に示すような図10の(b)と同様のtilt配向状態を保持する。
次に、tilt配向からplanar配向へのスイッチングについて説明する。図12はtilt配向状態の液晶に対し、細孔中心軸方向と直交する電界を印加した際の配向角の変化を示す図であり、図12に示すように電界強度が3.0E6[V/m]の電界を印加した場合は、配向角は63°から77°付近まで上昇するが、定常に達した後、電界の印加を解除すると63°まで下がり元のtilt配向状態に戻る。
一方、電界強度が4.0E6[V/m]の場合は配向角が63°から89°付近まで大きく上がり、電界の印加を解除しても元の63°まで戻らずに87°付近で定常となる。つまり、配向状態がtilt配向状態からplanar配向状態に転移したことになる。
図13〜図16に上記スイッチング過程における、細孔断面内の液晶の配向状態を示す。図13の(a)、(b)及び図14は、電界強度が3.0E6[V/m]の場合の、それぞれ電界印加前、電界印加中の定常状態、電界解除後の定常状態における配向の様子を示すものであり、電界を解除すると図13の(b)から、図14に示すような図13の(a)と同様のtilt配向状態となる。
また、図15の(a)、(b)及び図16は、電界強度が4.0E6[V/m]の、それぞれ電界印加前、電界印加中の定常状態、電界解除後の定常状態における配向の様子を示すものであり、電界を解除しても図16に示すような図15の(b)と同様のplanar配向状態を保持する。
なお、この計算では、正の誘電異方性を持つ7CBネマチック液晶に対し、細孔の中心軸と直交する方向に電界を印加することによってtilt配向からplanar配向へのスイッチングを説明した。
しかし、既述したように本実施の形態では、高周波電界下で2周波ネマチック液晶が負の誘電異方性を持つことを利用し、細孔の中心軸方向に高周波電界を印加することによってtilt配向からplanar配向へのスイッチングを行うようにしている。そこで、これを確認するため、高周波電界下での2周波ネマチック液晶と同じく、負の誘電異方性を持つMBBAネマチック液晶に対し、細孔の中心軸方向の電界を印加した場合の計算を行った。
図17はtilt配向状態のMBBAネマチック液晶に対し、細孔中心軸方向に電界を印加した際の配向角の変化を示す図であり、図17に示すように電界強度が1.1E7[V/m]の電界を印加した場合には、tilt配向からplanar配向への転移は起きず、電界強度が1.2E7[V/m]の電界を印加した場合には、7CBネマチック液晶の計算の場合と同様にtilt配向からplanar配向への転移が起こっていることがわかる。
図18〜図21に上記スイッチング過程における、細孔断面内の液晶の配向状態を示す。図18の(a)、(b)及び図19は、電界強度が1.1E7[V/m]の場合の、それぞれ電界印加前、電界印加中の定常状態、電界解除後の定常状態における配向の様子を示すものであり、電界を解除すると図18の(b)から、図19に示すような図18の(a)と同様のtilt配向状態となる。
また図20の(a)、(b)及び図21は、それぞれ電界強度が1.2E7[V/m]の場合の、それぞれ電界印加前、電界印加中の定常状態、電界解除後の定常状態における配向の様子を示すものであり、電界を解除しても図21に示すように、図20の(b)と同様のplanar配向状態を保持する。
以上より、電界の周波数により誘電異方性の符合が変化する2周波ネマチック液晶を利用することで、細孔中心軸方向に電圧を印加する電極構造によってplanar配向とtilt配向の両状態間をスイッチングできることが示された。
以上説明したように、細孔34の内側側面に垂直配向処理を施すと共に、電極間に印加される交流電圧の大きさ及び交流電圧の周波数を変化させることによって液晶を二つの安定な配向状態の何れか一方に切り換えることにより、スイッチング時以外に電圧を印加する必要がなくなる。つまり、一度、液晶を二つの安定な配向状態であるplanar配向又はtilt配向の何れか一方に切り換えると、以後は、この配向状態が保持されるので、スイッチング時以外に電圧を印加する必要がなくなる。この結果、消費電力の小さい液晶素子及び液晶装置の提供が可能となる。
なお、以上の計算では、細孔34の平面形状が円形状の場合を例にとって説明したが、本発明は、これに限らず細孔34の平面形状が、楕円形であってもよい。この場合、電界によるplanar配向、tilt配向間の転移の様子を示す図22の(a)に示すようにplanar配向におけるディスクリネーション41は、楕円の長軸の両端に生じるようになる。
また、細孔34の平面形状が3つの角部を有する三角形状の細孔34であっても良い。この場合、電界によるplanar配向、tilt配向間の転移の様子を示す図22の(b)に示すようにディスクリネーションは三角形状の3つの角それぞれに生じ、さらに中心部にも1本生じるようになる。また、断面形状が少なくとも2つの対角線を有するような多角形、例えば正方形であっても良い。この場合、電界によるplanar配向、tilt配向間の転移の様子を示す図23に示すようディスクリネーションは、2つの対角部に生じるようになる。
また、既述した図6では細孔内壁面のプレチルト角が5°の場合のplanar配向とtilt配向の自由エネルギー差を示したが、プレチルト角が0°の場合について行った同様の計算の結果を図24に示す。
そして、この場合、図9の結果に比べ、planar配向の自由エネルギーがtilt配向に対し相対的に低くなっている。このように、プレチルト角が変化すればplanar配向とtilt配向のエネルギーバランスが変化する。つまり、細孔の内側側面の配向処理にプレチルト角を与えることにより、planar配向とtilt配向の双安定状態のエネルギーバランスを調節することができる。そして、このような効果は細孔34の形状を円錐、楕円錐または角錐状とし、その頂角を調節することによっても同様に得ることができる。
次に、図25に細孔34の断面形状が円錐形状である場合のplanar配向、tilt配向間の転移の様子を示す。ここで、錐状の細孔34は、先に説明したAl基板の陽極酸化処理において、Al基板の変わりに基板に対し、垂直方向に組成比が変調するAl合金基板を用いればよい。なお、合金に利用する金属種はTi,Zr,Hf,Nb,Ta,Mo、Wのうちいずれでもよい。合金の組成比の変調に比例して電気抵抗値や酸に対する耐性が変化するために、陽極酸化処理により生じる細孔34の径の広がり度合いが変化し、中心軸方向に径が線形に増加もしくは減少する細孔34を作成することができる。
このように、組成比の変調度合いを調節することで所望の頂角を得ることができるので、planar配向とtilt配向の自由エネルギー差が小さく安定な液晶素子を作製することができる。
本発明の実施の形態に係る液晶素子の構成を説明する図。 上記液晶素子の第3基板に細孔を形成するためのSiCモールドの突起配列の例を示す図。 上記細孔の成長過程を示す図。 上記液晶素子の、(a)は電界を解除したときの液晶の配向状態を示す図、(b)は電界印加時の液晶の配向状態を示す図。 上記液晶素子のplanar配向と、tilt配向の両状態における液晶の細孔中心軸に対する平均配向角を、様々な細孔径について計算した結果を示す図。 上記planar配向状態と、tilt配向状態の自由エネルギー差を様々な細孔径について計算した結果を示す図。 上記planar配向状態の液晶に対し、細孔中心軸方向に電界を印加した際の配向角の変化を示す図。 上記液晶素子の、(a)はplanar配向状態からのスイッチングにおいて、印加する電界強度が2.0E6[V/m]の場合の電界印加前の液晶の配向を示す図、(b)は電界の印加を開始してから定常に至った液晶の配向を示す図。 上記液晶素子のplanar配向状態からのスイッチングにおいて、電界印加を解除してから定常に至った液晶の配向を示す図。 上記液晶素子の、(a)はplanar配向状態からのスイッチングにおいて、印加する電界強度が3.0e6[V/m]の場合の電界印加前の液晶の配向を示す図、(b)は電界の印加を開始してから定常に至った液晶の配向を示す図。 上記液晶素子の、planar配向状態からのスイッチングにおいて、電界印加を解除してから定常に至った液晶の配向を示す図。 上記液晶素子の、tilt配向状態の液晶に対し、細孔中心軸方向と直交する電界を印加した際の配向角の変化を示す図。 上記液晶素子の、(a)はtilt配向状態からのスイッチングにおいて、印加する電界強度が3.0e6[V/m]の場合の電界印加前の液晶の配向を示す図、(b)は電界の印加を開始してから定常に至った液晶の配向を示す図。 上記液晶素子の、tilt配向状態からのスイッチングにおいて、電界印加を解除してから定常に至った液晶の配向を示す図。 上記液晶素子の、(a)tilt配向状態からのスイッチングにおいて、印加する電界強度が4.0e6[V/m]の場合の電界印加前の液晶の配向を示す図、(b)は電界の印加を開始してから定常に至った液晶の配向を示す図。 上記液晶素子の、tilt配向状態からのスイッチングにおいて、電界印加を解除してから定常に至った液晶の配向を示す図。 上記液晶素子の、tilt配向状態のMBBAネマチック液晶に対し、細孔34中心軸方向に電界を印加した際の配向角の変化を示す図。 上記液晶素子の、(a)はtilt配向状態からのスイッチングにおいて、印加する電界強度が1.1e7[V/m]の場合の電界印加前の液晶の配向を示す図、(b)は電界の印加を開始してから定常に至った液晶の配向を示す図。 上記液晶素子のtilt配向状態からのスイッチングにおいて、電界の印加を解除してから定常に至った液晶の配向を示す図。 上記液晶素子の、(a)はtilt配向状態からのスイッチングにおいて、印加する電界強度が1.2e7[V/m]の場合の電界印加前の液晶の配向を示す図、(b)は電界の印加を開始してから定常に至った液晶の配向を示す図。 上記液晶素子の、tilt配向状態からのスイッチングにおいて、電界印加を解除してから定常に至った液晶の配向を示す図。 上記液晶素子の、(a)は細孔の平面形状が楕円形の場合のplanar配向とtilt配向の様子を示す図、(b)は細孔の平面形状が正三角形の場合のplanar配向とtilt配向の様子を示す図。 上記液晶素子の、細孔の平面形状が正方形の場合のplanar配向とtilt配向の様子を示す図。 上記液晶素子の、プレチルト角が0°の場合の、様々な細孔径におけるplanar配向とtilt配向の自由エネルギー差を示す図。 上記液晶素子の、断面形状が円錐状の細孔のplanar配向とtilt配向の様子を示す図。 従来の円筒形キャビティ内の液晶の配向状態を示す図。
符号の説明
31 第1基板
32 第2基板
33 第3基板
34 細孔
35 液晶
36 第1基板上の電極
37 第2基板上の電極
41 ディスクリネーション

Claims (7)

  1. 第1基板と第2基板の間に液晶が充填された液晶素子において、
    前記第1基板と第2基板とにより挟持され、前記液晶が充填されると共に基板方向に貫通する単一または複数の細孔を有する液晶保持部材と、
    前記第1基板及び前記第2基板の液晶保持部材側の面にそれぞれ形成され、交流電圧が印加される電極と、
    を備え、
    前記細孔の内側側面に垂直配向処理を施すと共に、前記細孔内に電極間に印加される交流電圧の大きさ及び前記交流電圧の周波数に応じて二つの安定な配向状態の何れか一方の配向状態となる液晶を充填し、前記電極間に印加される交流電圧の大きさ及び前記交流電圧の周波数を変化させることにより、前記液晶を二つの安定な配向状態の何れか一方に切り換えることを特徴とする液晶素子。
  2. 前記二つの安定な配向状態は、前記液晶が概ね前記細孔の貫通方向に対し垂直に配向し、かつ前記貫通方向に少なくとも2本のディスクリネーションラインが存在する状態と、前記液晶が細孔の中心軸付近において概ね前記貫通方向に配向する状態の、二つの状態であることを特徴とする請求項1記載の液晶素子。
  3. 前記細孔の内側側面の配向処理にプレチルト角を与えることを特徴とする請求項1又は2記載の液晶素子。
  4. 前記細孔の平面形状が円形、楕円形、三角形、または多角形であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液晶素子。
  5. 前記細孔の断面形状が円錐、楕円錐、または角錐であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液晶素子。
  6. 前記液晶は、前記電極間に印加される交流電圧の大きさ及び前記交流電圧の周波数に応じて誘電異方性が変化する液晶であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液晶素子。
  7. 前記請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液晶素子を備えたことを特徴とする液晶装置。
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