JP2006300081A - コンロッドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 軸受メタルの位置決め機能を有する位置決め溝を備えたコンロッドを安価に製造する。
【解決手段】 破断により2分割される分割型コンロッド1が、その大端部1aの破断前に、外周面に係止溝5a,5bに対応する突起部51,52を有するとともに、合わせ面55,55の一部が切り欠かれて一端側端面に向かって拡開するテ−パ面56,56が形成された一対の割型50a,50bからなる略円柱状の金型50を軸受孔に挿入し、先細状の楔形70をテ−パ面56,56に沿って摺動させることにより、合わせ面55,55が離間しつつ一対の割型50a,50bが軸受孔1dの径方向に移動して軸受孔1dの内周面が突起部51,52により押圧され、軸受孔1dの内周面に一対の断面円弧状の軸受メタル半体10a,10bを固定するための係止溝5a,5bが形成される。
【選択図】 図8
【解決手段】 破断により2分割される分割型コンロッド1が、その大端部1aの破断前に、外周面に係止溝5a,5bに対応する突起部51,52を有するとともに、合わせ面55,55の一部が切り欠かれて一端側端面に向かって拡開するテ−パ面56,56が形成された一対の割型50a,50bからなる略円柱状の金型50を軸受孔に挿入し、先細状の楔形70をテ−パ面56,56に沿って摺動させることにより、合わせ面55,55が離間しつつ一対の割型50a,50bが軸受孔1dの径方向に移動して軸受孔1dの内周面が突起部51,52により押圧され、軸受孔1dの内周面に一対の断面円弧状の軸受メタル半体10a,10bを固定するための係止溝5a,5bが形成される。
【選択図】 図8
Description
本発明は、コンロッドの製造方法に関し、特に製造コストの低減と軸受メタルの位置決め精度の向上等を図ったコンロッドの製造方法に関する。
従来、自動車等に用いられる内燃機関(エンジン)の分割型コンロッド(ピストンが設けられる側のロッド側上本体と、当該ロッド側上本体に締結されるキャップ側下半体とから構成される)の大端部の軸受孔には、一対の断面半円弧状であって、アルミニウムや黄銅等軟らかい金属を材質とする軸受メタル半体からなる軸受メタルが挿入されている。そして、当該軸受メタルとクランクピンとの間にはエンジン内部を循環する潤滑油によって油膜が形成され、エンジンの作動時におけるコンロッドとクランクピンとの間の潤滑が図られている。
一般に上記のような一対の軸受メタル半体は、各々分割型コンロッドの大端部のロッド側上半体とキャップ側下半体とに、周方向および軸方向に移動しないように位置決めされて、取り付けられている。
ここで、特許文献1や特許文献2にも記載されているように、通常、断面半円弧状の各軸受メタル半体の周方向いずれかの側の端部に半径方向外方に突出する突起部が形成され、分割型コンロッドの大端部の上半体と下半体との各内周面の合わせ面側には係止溝が形成されており、大端部の軸受孔に挿入された軸受メタル半体の位置決めは、これらの突起部とコンロッド側の係止溝とが係合されることにより行われている。
ところで、分割型コンロッドの製造方法は、コンロッドの大端部のロッド側上半体とキャップ側下半体とを別体に成形し、これらを接合して使用する別体型分割型コンロッドと、ロッド側上半体とキャップ側下半体とを含むコンロッド全体を一体に型成形し、型成形後に大端部の上半体を含むロッド側半体と、大端部の下半体と同一体であるキャップ側半体とからなる2個の部分に破断した後、これらを破断面を合わせるように組み付けて使用する破断分割型コンロッドとに大別される。
特公平2−19328号公報
特開2000−17953号公報
これらのうち、別体型分割型コンロッドは、コンロッドの大端部の上半体および下半体の各内周面に形成される係止溝や破断分割時に破面の起点となるV形溝の製作は、各々の半体を切削加工することで行われており、このため、一般に別体型のコンロッドの製造コストは嵩んでいた。一方、破断分割による製造の場合には、破断後に連続した1つの破断面が形成されるようにするために、係止溝の底部およびV形溝の底部が同一の面内にあるように軸受孔の切削加工をする必要があり、また、分割型コンロッドの一体成形素材を、V型溝の位置において2分割に破断した後、破断面にてこれらを合わせて組み付けた状態で係止溝の切削加工仕上げをしようとすると、破断面を境にして互いに軸受孔の軸方向の位置が異なった位置に位置するように係止溝を切削加工することができず、破断面を介して互いに向かい合い連通し合う対をなす構造の係止溝しか切削加工することができなかった。
このため、破断面を境にして互いに軸方向の位置が異なった位置に位置する係止溝を、切削加工により形成する方法を取らず、コンロッドの成形時に係止溝を形成可能な金型を用いて、コンロッドの大端部の軸方向に圧縮荷重を加えてプレス成形等することで係止溝を一体成形する方法が取られる場合がある。しかしながら、大端部軸方向に圧縮荷重を加えてコンロッドを成形する場合には、大端部の軸方向側端面に開放された形状の係止溝の成形のみ可能であるため、大端部の軸受孔内に挿入された軸受メタルを軸方向に位置決めするためには、2箇所の係止溝(大端部の軸方向側の一方の端面および他方の端面)を設ける必要があった。このため、これに係合する各軸受メタル半体の突起部も同じように2箇所形成する必要があり、その分だけ軸受メタルの加工コストが嵩んでいた。
以上のような課題に鑑みて、本発明では、軸受メタルの突起部と係合する係止溝の製造コストを低減させるとともに、軸受メタルの位置決め機能を向上させたコンロッドの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明に係るコンロッドの製造方法は、クランクシャフトが軸受けされる大端部と、ピストンピンが軸受される小端部と、大端部と小端部とを一体に連結するロッド部とを有して構成され、大端部に形成された断面略円形状の軸受孔の略中心軸を通り、且つ、大端部と小端部とを結びロッド部を左右に分ける中心線と略直交する分割面において大端部が破断により2分割され、大端部の上半体およびロッド部を介して小端部が一体化されたロッド側上半体と、大端部の下半体からなるキャップ側下半体とに2分割された大端部を、軸受孔の内周面に断面円弧状の軸受メタルを取り付けた状態で分割面において接合して使用され、軸受孔の内周面に軸受メタルを固定するための位置決め溝(例えば、実施形態における係止溝5a,5b)を有するコンロッドの製造方法において、大端部の破断前に、外周面に位置決め溝に対応する突起部を有するとともに、少なくとも一方の合わせ面の一部が切り欠かれて一端側端面に向かって拡開するテ−パ面が形成された一対の割型からなる略円柱状の金型を軸受孔に挿入し、先細状の楔形をテ−パ面に沿って摺動させることにより、合わせ面が離間しつつ一対の割型が軸受孔の径方向に移動して軸受孔の内周面が突起部により押圧され、軸受孔の内周面に位置決め溝が形成される。
また、上記構成のコンロッドの製造方法において、外周面に大端部の破断を容易に行うための破断溝を軸受孔の内周面に形成するための凸部が金型の軸方向に延びて設けられ、軸受孔の内周面が押圧されたときに、位置決め溝が形成されるとともに破断溝が軸受孔の内周面に軸方向に形成されるのが好ましい。
本発明に関するコンロッドの製造方法によれば、コンロッドの大端部のロッド側上半体とキャップ側下半体とを別体に成形する製造方法とは異なり、コンロッド全体を一体に型成形し、その後、大端部が破断により2分割される製造方法であるため、大端部を切断加工する工程を省略することができる。また、破断により2分割する製造方法においては、破面を合わせるようにしてロッド側上半体およびキャップ側下半体を接合すれば、ズレることなくぴったりと両半体を接合させることができるから、わざわざ合わせ面に位置決め用の穴や突起部を切削加工する必要がない。また、ロッド側上半体およびキャップ側下半体毎に必要であった、両半体を接合させるためのボルト穴の穴開加工を、破断分割の前に1回行うだけでよい。このように、様々な機械加工の工程を省略可能であることから、安価にコンロッドを製造することができるものである。
上記のような効果のほか、本発明に係る製造方法は、大端部の破断前に位置決め溝に対応する突起部を有する金型により大端部の軸受孔を押圧することで、軸受メタルを固定するための位置決め溝が型成形されるため、位置決め溝を切削加工することが不要で、この点からも安価にコンロッドを製造することが可能である。
また、本発明に係る製造方法は、軸受孔の軸方向に圧縮荷重を加えてプレス成形するような製造方法とは異なり、軸受孔の内周面を径方向に押圧することで位置決め溝を形成する方法であるため、軸受孔の軸方向側端面に開放された位置決め溝の成形に限られず、金型の突起部の位置に応じて軸受孔の軸方向の任意位置に位置決め溝を形成することができる。このように、軸受孔の軸方向側端面に開放されていない位置決め溝に軸受メタルの突起部を固定させた場合には、当該突起部が位置決め溝の軸受孔軸方向側の両壁面に当接することで突起部が軸方向にしっかりと固定され、その軸方向への移動が規制されるため、軸受メタル(半体)を軸方向に固定するのに1箇所の位置決め溝を形成するだけでよい。
そして、上記のように軸受メタルを軸方向に固定するのに1箇所の位置決め溝を形成するだけでよいことから、軸受孔の位置決め溝に固定させるために軸受メタルに設ける突起部も、これに応じて1箇所形成するだけでよく、軸受メタルの突起部を切削加工するための製造コストを抑えることができる。
さらに、金型の突起部の位置に応じて軸受孔の軸方向の任意位置に位置決め溝を形成することができ、断面略円弧状の一対の軸受メタル半体を軸受孔内に向い合わせに取り付けるような構成の場合には、当該一対の軸受メタル半体を軸受孔に挿入した場合に、一対の軸受メタル半体に形成された各突起部の端面が大端部の破断面に突き当たるような構成になるため、破断面を介して互いに向かい合い連通し合う対をなす構造の位置決め溝を形成した場合と比較して、位置決め溝による周方向の軸受メタル半体の位置決め機能が充分に発揮される。
また、軸受孔の内周面が押圧されたときに、軸受孔の内周面に上記位置決め溝とともに底部が位置決め溝の底部と同一の面内にある切り欠き状の破断溝が形成されるように金型の外周部を構成すれば(突起部と凸部との位置を合わせれば)、大端部を破断分割するときに当該破断溝が破断の起点となって破断がされ易くなる上、破断時に連続した1つの破断面が形成され易くなる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図1乃至図8を参照して説明する。ここではまず図1乃至図5を参照して、本発明に係るコンロッドの製造方法を用いて製造されるコンロッドの構造について説明する。図1は、本発明に係る分割型コンロッドの正面図、図2は、図1のA方向から視た分割型コンロッドの大端部の内周面の概略正面図、図3は、図1の分割型コンロッドの大端部に取り付けられる上側軸受メタル半体を示す図であって、(a)はその側面図、(b)はその底面図、図4は、同下側軸受メタル半体を示す図であって、(a)はその側面図、(b)はその平面図、図5は、図1の分割型コンロッドとその大端部に装着される軸受メタルとの分解斜視図である。また、図6は、分割型コンロッドの大端部に軸受メタル半体を固定するための位置決め溝等を形成するための金型を示す図であって、(a)はその平面図を、(b)はその側面図、図7は、当該金型の部分斜視図で、図8は、当該金型により位置決め溝等を形成する工程を示す図であって、(a)は大端部に位置決め溝等が形成される前の図を、(b)は大端部に位置決め溝等が形成された図である。
図1に示すように、分割型コンロッド1は、図示されないクランクシャフトのクランクピンが軸受される大端部1aと、図示されないピストンのピストンピンが軸受される小端部1bと、これら大端部1aと小端部1bとを連結するロッド部(幹部)1cとにより構成される。
分割型コンロッド1を実際に製作するには、大端部1aのクランクピン用軸受孔1dの略中心軸を通り、且つ、大端部1aと小端部1bとを結びロッド部1cを左右に分ける分割型コンロッド1の中心線と直交する分割面Cにより、分割型コンロッド1を2分割して、大端部1aの上半体(ロッド側上半体)2と小端部1bとロッド部1cとが一体化されてなるロッド側半体4と、キャップ側半体3とを用意し、これら両半体4、3を分割面Cにおいて接合して一体化することにより行われる。キャップ側半体3は、大端部1aの下半体(キャップ側下半体)3と同一体をなしている。
ロッド側半体4とキャップ側半体3とは、最初から別体として型成形される別体型分割型コンロッドもあるが、本発明に係るコンロッドは、ロッド側半体4とキャップ側半体3とが全体が一体として型形成されて、その後、破断して2分割することにより別体とする破断分割型コンロッドである。したがって、分割面Cは、この破断により形成された破断面Cである。
ロッド側半体4とキャップ側半体3とに破断分割された分割型コンロッド1は、これらが組み付けられた状態で、大端部1aの内周面が切削加工といった機械加工仕上げがなされる。これにより、軸受孔1dが形成される。
なお、分割型コンロッド1の大端部1aの上半体2には、大端部1aと小端部1bとを連結するロッド部1cと大端部1aとの連結部を避けた位置に、大端部1aの内周面に開口する潤滑用オイル通路1eが形成されている。
軸受メタル10は、その材質として黄銅やアルミニウム合金といった比較的軟らかい金属が用いられ、図5に図示されるように、一対の断面半円弧状の上側軸受メタル半体10aと下側軸受メタル半体10bとにより構成されている。そして、これら上下側軸受メタル半体10a,10b同志を突き合わせて円筒状にする上下側軸受メタル半体10a,10bの合わせ面部13,14には、図3および図4に図示するように、半径方向外方に突出する突起部11、突起部12が、それぞれプレス加工により突出形成されている。
上下側軸受メタル半体10a,10bの合わせ面部13,14は、上下側軸受メタル半体10a,10bの周方向両端の合わせ面部部分13a,13b、合わせ面部部分14a,14bからなっている。そして、前記した突起部11は合わせ面部部分13aに、突起部12は合わせ面部部分14aに、互いに軸方向位置を異ならせて、それぞれ形成されている。
上側軸受メタル半体10aの周壁には、分割型コンロッド1の大端部1aの上半体2に形成されたオイル通路1eの開口部に対応する位置に、オイル孔22が形成されている。また、下側軸受メタル半体10bの周壁には、オイル孔22と両軸受メタル半体10a,10bの合わせ面を介して向かい合う位置に、オイル孔23が形成されている。
これらの上下側軸受メタル半体10a,10bは、破断分割型コンロッド1の大端部1aの上半体2と下半体3とに、それぞれ次のようにして取り付けられている。
破断分割型コンロッド1の大端部1aの内周面である軸受孔1dの上半体2側部分と下半体3側部分とには、図1の矢視A方向から視て、図2に示すように、一対の係止溝5a,5bが、互いに大端部1a軸方向に異なる位置に位置して、破断面Cを挟んで上下に、それぞれ形成されている。これらの係止溝5a,5bは、後述するような金型50を用いた冷間鍛造により形成される。
そして、上下側軸受メタル半体10a,10bが大端部1aに取り付けられたとき、係止溝5aには突起部11が、そして、係止溝5bには突起部12が各々係合し、上下側軸受メタル半体10a,10bの周方向および軸方向の移動が規制される。
図3および図4に図示される上下側軸受メタル半体10a,10bの場合、上側軸受メタル半体10aが大端部1aの上半体2に取り付けられるとき、上側軸受メタル半体10aの突起部11は上半体2の係止溝5bと係合し合う。また、下側軸受メタル半体10bが大端部1aの下半体3に取り付けられるとき、下側軸受メタル半体10bの突起部12は下半体3の係止溝5aと係合し合う。
そして、例えば、下側軸受メタル半体10bが大端部1aの下半体3に取り付けられるとき、突起部12と係止溝5aとの係合においては、突起部12の係止面15aが係止溝5aの係止面16aと係合し合い、突起部12の天井面が係止溝5aの係止面17aと係合し合う。なお、係止面17aは、破断面Cの位置における上半体2の合わせ面上にある。
このようにして、係止面15aと係止面16aとの係合により、下側軸受メタル半体10bの軸方向の移動が規制され、また、突起部12の天井面と係止面17aとの係合により、下側軸受メタル半体10bの周方向の位置決めがされると同時に、下側軸受メタル半体10bの周方向の移動が規制されている。
同様にして、上側軸受メタル半体10aが大端部1aの上半体2に取り付けられるとき、突起部11の係止面20aと係止溝5bの係止面16bとの係合により、上側軸受メタル半体10aの軸方向の移動が規制され、また、突起部11の底面と係止溝5bの係止面17bとの係合により、上側軸受メタル半体10aの周方向の位置決めがされると同時に、上側軸受メタル半体10aの周方向の移動が規制されている。なお、係止面17bは、破断面Cの位置における下半体3の合わせ面上にある。
以上のようにして、上下側軸受メタル半体10a,10bが、破断分割型コンロッド1の大端部1aの上半体2と下半体3とに、周方向および軸方向の移動が規制された状態に、それぞれ取り付けられる。
また、図2に示すように、破断分割型コンロッド1の大端部1aの内周面(軸受孔1d)には、破断面Cに沿って、破断の起点となるノッチ部を有する凹溝21が形成されている。この凹溝21は、断面V字状をなし、そのV字の底がノッチ部を形成しており、後述するような金型50による冷間鍛造時に係止溝5a,5bとともに型形成される。その形成位置は、大端部1aが破断面Cにより切断されることになる位置である。
このようにして形成される凹溝21は、破断分割型コンロッド1の一体成形素材の破断時に、破断作業を容易にする。また、凹溝21は、破断分割型コンロッド1の大端部1aの上半体2と下半体3との各合わせ面側の面取りをも兼ねている。
さらに、破断分割型コンロッド1の大端部1aの内周面(軸受孔1d)には、凹溝21と対向するように、破断面Cに沿って、破断の起点となるノッチ部を有する図示しない凹溝24が形成されている。凹溝24の形成位置も、大端部1aが破断面Cにより切断されることになる位置であって、金型50による冷間鍛造時に型形成される。
次に、図6および図7を追加参照して、大端部1aの軸受孔1d内周面に形成される上記係止溝5a,5bを成形するための金型50について説明する。金型50は、一対の割型半体50a,50bからなり、その合わせ面55,55で一対の割型半体50a,50bを合わせると、全体として略円柱状を呈する。割型半体50a,50bの合わせ面55,55は各々その一部が切り欠かれて割型半体50a,50bの一端側端面に向かって拡開するテ−パ面56,56が形成されている。
なお、金型50の材質として冷間金型用の合金工具鋼が挙げられ、例えば、タングステンを含むSKS31等、もしくは高炭素高Cr鋼のSKD12等といった、プレス型に採用されるものを用いるのが好ましい。
一対の割型半体50a,50bのうち、一方の割型半体50aの外周面には、大端部1aの軸受孔1d内周面の凹溝21に対応する断面V字状の凸部53が金型50の軸方向に延びて形成されている。同様に、他方の割型半体50bの外周面には、大端部1aの軸受孔1d内周面の凹溝24に対応する断面V字状の凸部54が金型50の軸方向に延びて形成されている。
また、上記凸部53を挟んで割型半体50aの外周には、大端部1aの軸受孔1d内周面の係止溝5a、5bに対応する突起部51,52が金型50の径方向外方に突出して形成されている。これら、突起部51,52は、凸部53を挟んで対向する位置には位置しておらず、金型50の軸方向に互いにズレた位置に位置している。
ここで、上記のように構成される分割型コンロッドの製造方法について、図8を追加参照しつつ順を追って説明する。
分割型コンロッド1の材料として、質量比率で0.13乃至0.23%程度の比較的低濃度の炭素を含み、炭素鋼と比較して太さ15mm程度以上の部材であっても焼入性を確保できる機械構造用合金鋼が用いられる。炭素が比較的低濃度であることから室温における硬さが高炭素の合金鋼と比較して低く、その機械的性質は後に行われる冷間鍛造に適している。
ここでは、Cr−Mo鋼(例えば、質量比率が、C:0.13〜0.18%、Mn:0.60%〜0.85%、Cr:0.90〜1.20%、Mo:0.15〜0.30%、Si:0.15〜0.35%、P:0.03%以下、S:0.03%以下であるもの)、もしくはCr鋼(例えば、質量比率が、C:0.13〜0.18%、Mn:0.60%〜0.85%、Cr:0.90〜1.20%、Si:0.15〜0.35%、P:0.03%以下、S:0.03%以下であるもの)が選択される。ただし、上記の組成はあくまでも一例であって、必ずしもこのような組成とは限らず機械構造用合金鋼を用いたものであればよい。
まず、上記のような組成を有する素材である丸棒に対してロール鍛造等により体積配分(肉寄せ)を行い、さらに、製品の形状に彫られた金型の間に材料を入れ、再結晶温度以上に加熱して熱間鍛造する。この熱間鍛造により成形された素材は、その凡その形状の周囲にバリを有するような形状になる。そして、熱間鍛造の工程で周囲に生じたバリをプレスにより除去し、さらにエンドミル用いて、大端部1aの軸受孔1dとなる部分を含め、材料の表面に切削加工が施される。
次に、上述したような金型50を用いて、大端部1aの軸受孔1dとなる部分に係止溝5a,5bおよび凹溝21,24を形成するための冷間鍛造をする。
冷間鍛造は、割型半体50a,50bを合わせ面55,55で合わせた金型50を大端部1aの軸受孔1dに挿入して行う(図8(a)参照)。この状態で、金型50のテ−パ面56,56に沿うように先細状の楔形70をその先端側から挿入する(図6(b)参照)。
そして、後述するような大端部1aを2分割に破断分割するために用いられる破断装置を利用して、楔形70の上面を押圧して楔形70を金型50の軸方向下方に押す。このとき、大端部1aが移動することで楔形70から金型50に掛かる加圧力が逃げてしまわないように大端部1aの外周側側面がしっかりと固定される。
楔形70の金型50の軸方向下方への移動にともなって、楔形70は金型50のテ−パ面56,56に沿って摺動する。このとき、楔形70から金型50に及ぼす力の金型50の径方向の成分により金型50は径方向に押圧され、平面視左方の割型半体50aが図8において左方に(矢印D方向に)、右方の割型半体50aが同じく図8において右方に(矢印E方向に)移動する(図8(b)参照)。すなわち、楔形70の下動とともに、当初は合わせ面55,55で合わさっていた左右の割型半体50a,50bが離間する。左右の割型半体50a,50bが離間するのにともない、軸受孔1dの内周面が金型50により軸受孔1dの径方向に押圧される。
具体的には、金型50外周に形成された突起部51,52により、軸受孔1dの内周面が押圧され、同じく、金型50外周に形成された凸部53,54により、軸受孔1dの内周面が押圧される。
そして、左右の割型半体50a,50bの離間距離が大きくなるのにともなって、軸受孔1dの内周面が凸部53,54および突起部51,52により径方向に押圧される力がより大きくなり、軸受孔1dの内周面が凹部を形成するように塑性変形して、軸受孔1dの内周面に係止溝5a,5bおよび凹溝21,24が形成される。
次に、上記のようにして係止溝5a,5bおよび凹溝21,24が形成された材料に対して、熱処理が施される。熱処理工程として、まず浸炭処理が行われる。この浸炭処理は、例えば、ガス浸炭が用いられる。ガス浸炭においては、オーステナイト域に加熱された材料が炭化水素系ガス中に曝されて、材料の表面層の炭素濃度が高められる。なお、浸炭処理は、ガス浸炭に限られず、固体浸炭もしくは液体浸炭であってもよい。
浸炭処理に続いて、材料をオーステナイト域に加熱して焼入処理を行う。このような浸炭後の焼入処理により、浸炭処理の過程で炭素が浸透した材料の表面層において焼入れ硬化が起こり、耐磨耗性や耐疲労性が向上されて、コンロッドとして材料を使用するのに適したものとなる。
熱処理が施された一体成形素材は、これを破断分割するため破断装置に設置される。この工程では、破断装置により衝撃力を一体成形素材の大端部1aに加えることで、一体成形素材の大端部1aは、ロッド側半体4とキャップ側半体3とに破断分割される。
このような破断分割により、一体成形素材の大端部1aをロッド側半体4とキャップ側半体3との2分割にすることで、一体成形素材の大端部1aを切断加工する方法に比べて2分割する時間を短時間で行うことができる。また、2分割された2つの部材を合わせるときに両部材の破面同士を合わせることで、両部材をズレることなくぴったりと合わせることができる。
また、冷間鍛造により軸受孔1dの内周面に係止溝5a,5bの底部および凹溝21,24の底部が同一の面内に形成されるように金型50の外周部を構成すれば(図7で突起部51,52がいずれも凸部53の尖端53aに接触するように凸部53を形成すれば)、大端部1aを破断分割するときに係止溝5a,5bの底部および凹溝21,24の底部が破断の起点となって破断され易くなる上、破断時に連続した1つの破断面Cが形成され易くなる。
破断分割を終えた分割型コンロッド1は、大端部1aのロッド側半体4およびキャップ側半体3をその破面で合わせ再び一体化される。そして、ロッド側半体4およびキャップ側半体3が組み付けられた状態で、軸受孔1dの内周面の仕上加工がなされる。この仕上加工は、軸受孔1dの内周面に対してホーニング加工といった細かい砥粒を用いた精密研磨処理を施すもので、このような精密研磨処理により軸受孔1dにおいて1μ以下の表面粗さの面が得られる。
このようにして、大端部1aの仕上加工が施された分割型コンロッド1は、軸受メタル半体10a、10bを軸受孔1d内に入れ、上側軸受メタル半体10aを係止溝5bに固定させ、下側軸受メタル半体10aを係止溝5bに固定させた状態で、軸受メタル半体10a,10bを各々その曲率半径が小さくなるように弾性変形させた上でロッド側半体4およびキャップ側半体3をボルト締結により組み付けられて、製品として供される。
なお、金型50の外周部の突起部51,52が金型50の外方に突出する突出長さを略同一にすれば、軸受孔1dの内周面に形成される係止溝5aおよび係止溝5bの深さが略同一になる。このため、ロッド側半体4およびキャップ側半体3がボルト締結され、軸受メタル半体10a、10bが各々固定された状態では、軸受メタル半体10aおよび軸受メタル半体10bは、その合わせ面13a,14aで径方向にズレることなく合わせられ、軸受メタル10は断面略真円状に固定される。したがって、クランクピンを大端部1aに装着してクランクピンの外周と軸受メタル10の内周との間に潤滑油を供給した場合に、クランクピンの外周面と軸受メタル10の内周面との間隔が周方向に均一となるように潤滑油が万遍なく流れてクランクピンの周囲に行き渡るため、潤滑油膜が充分に確保される。
なお、これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述した実施形態に限定されるものではない。上記の実施例では、外周部に一対の突起部51,52を有する金型50を用いて、軸受孔1dの内周面に2箇所の係止溝5a,5bを形成したが、外周部に1箇所の突起部を有する金型を用いて冷間鍛造により係止溝を形成し、この係止溝に対応する軸受メタル(一対の軸受メタル半体に分かれているのではなく、一体となったもの)を軸受孔内に入れてコンロッドを組み付けてもよい。
また、上記の実施例では、分割型コンロッド1の材質として、低炭素の機械構造用合金鋼を用いたが、中炭素の機械構造用合金鋼(例えば、C:0.33〜0.38%のCr−Mo鋼、もしくはC:0.38〜0.43%のCr鋼)を用いてもよい。このように中炭素の合金鋼を用いた場合には、上述したコンロッドの製造方法とは異なり、冷間鍛造による係止溝5a,5bおよび凹溝21,24の形成後の熱処理工程では、浸炭処理を施す代わりに、オーステナイト域に加熱して焼入れにより油冷、その後、焼戻しをして靭性を向上させるような処理(調質処理)を施してもよい。なお、本発明に係るコンロッドの製造方法は、熱処理工程が冷間鍛造の後に行われるため、冷間鍛造を行う時点では材料は低硬度であるから、冷間鍛造による係止溝5a,5bおよび凹溝21,24の形成には適したものである。
また、機械構造用合金鋼を用いる代わりに中炭素(例えば、C:0.30〜0.45%に結晶粒を微細化するために少量のニオブやバナジウムを添加したものなど)の炭素鋼を分割型コンロッド1の素材として用い、熱間鍛造の工程で冷却速度を制御することで微細な炭化物を析出させて所定の硬度を得たものを、冷間鍛造を行うことによって、軸受孔1dの内周面に係止溝5a,5bおよび凹溝21,24を形成してもよい。
さらに、上記のように溶製材を素材としてこれを熱間鍛造により型成形するのではなく、機械構造用合金鋼の粉末をコンロッドの形状に型成形し、これを燒結したものを上記のような冷間鍛造を行って係止溝5a,5bおよび凹溝21,24を形成してもよい。このような粉末冶金法による製法の場合、冷間鍛造をまだ行っていない燒結体(as−sintered)は、その内部に気孔が残存していて充分に緻密化されておらず、燒結密度が低くて低硬度であるため、この後に行う冷間鍛造に適している。
すなわち、燒結工程後の冷間鍛造は、係止溝5a,5bおよび凹溝21,24の形成をするためだけではなく、鍛造の工程で気孔を消失させて緻密化させることで、燒結体の硬度を向上させるためにも有効である。また、粉末冶金により製造する場合、原料である金属粉末を所定の金型に入れて燒結するだけで製品に近い形状(ニアネットシェイプ)を得ることができるから、歩留まりが高い(溶製材を熱間鍛造する工程で生じる余分な部分を捨てる必要がない)ことも、有利な点として挙げられる。
ここで、本発明において達成される効果をまとめると下記のようになる。すなわち、本発明に係るコンロッドの製造方法においては、コンロッドの大端部のロッド側上半体とキャップ側下半体とを別体に成形する製造方法とは異なり、大端部が破断により2分割される製造方法であるため、大端部を切断加工する工程を省略することができる。また、破断により2分割する製造方法においては、破面を合わせるようにしてロッド側上半体およびキャップ側下半体を接合すれば、ズレることなくぴったりと両半体を接合させることができるから、わざわざ半体の合わせ面に位置決め用の穴や突起部を切削加工する必要がない。また、ロッド側上半体およびキャップ側下半体毎に必要であった、両半体を接合させるためのボルト穴の穴開加工を、破断分割の前に1回行うだけでよい。このように、様々な機械加工の工程を省略可能であることから、安価にコンロッドを製造することができるものである。
また、大端部の破断前に、位置決め溝に対応する突起部を有する金型により大端部の軸受孔を押圧して、軸受メタルを固定するための位置決め溝が型成形されるため、位置決め溝を切削加工することが不要で、この点からも安価にコンロッドを製造することが可能である。
さらに、軸受孔の軸方向に圧縮荷重を加えてプレス成形するような製造方法とは異なり、軸受孔の内周面を軸受孔の径方向に押圧することで位置決め溝を形成する方法であるため、大端部の軸方向側端面に開放された位置決め溝の成形に限られず、金型の突起部の位置に応じて軸受孔の軸方向の任意位置に位置決め溝を形成することができる。このように、軸受孔の軸方向側端面に開放されていない位置決め溝に軸受メタルの突起部を固定させた場合には、当該突起部が位置決め溝の軸受孔軸方向側の両壁面に当接することで突起部が軸方向にしっかりと固定されて、軸方向への移動が規制されるため、軸受メタル(半体)を軸方向に固定するのに1箇所の位置決め溝を形成するだけでよい。
そして、軸受メタル半体を軸方向に固定するのに1箇所の位置決め溝を形成するだけでよいことから、軸受孔の位置決め溝に固定させるために軸受メタル半体に設ける突起部も、これに応じて1箇所形成するだけでよく、軸受メタルの突起部を切削加工するための製造コストを抑えることができる。
さらに、金型の突起部の位置に応じて軸受孔の軸方向の任意位置に位置決め溝を形成することができ、一対の軸受メタル半体を軸受孔に挿入した場合に、一対の軸受メタル半体の各突起部の端面が大端部の破断面に突き当たるような構成になるため、破断面を介して互いに向かい合い連通し合う対をなす構造の位置決め溝を形成した場合と比較して、位置決め溝による周方向の軸受メタル半体の位置決め機能が充分に発揮される。
また、軸受孔の内周面に上記位置決め溝とともに底部が位置決め溝の底部と同一の面内にある切り欠き状の破断溝が形成されるように金型の外周部を構成すれば(突起部と凸部との位置を合わせれば)、大端部を破断分割するときに当該破断溝が破断の起点となって破断がされ易くなる上、破断時に連続した1つの破断面が形成され易くなる。
1 分割型コンロッド
1a 大端部
1b 小端部
1c ロッド部
1d 軸受孔
2 大端部の上半体
3 大端部の下半体、キャップ側半体
4 ロッド側半体
5a,5b 係止溝(位置決め溝)
10 軸受メタル
10a (上側)軸受メタル半体
10b (下側)軸受メタル半体
11,12 突起部
21,24 凹溝(破断溝)
50 金型
50a,50b 一対の割型
51,52 突起部
53,54 凸部
55 合わせ面
56 テーパ面
70 楔形
C 破断面(分割面)
1a 大端部
1b 小端部
1c ロッド部
1d 軸受孔
2 大端部の上半体
3 大端部の下半体、キャップ側半体
4 ロッド側半体
5a,5b 係止溝(位置決め溝)
10 軸受メタル
10a (上側)軸受メタル半体
10b (下側)軸受メタル半体
11,12 突起部
21,24 凹溝(破断溝)
50 金型
50a,50b 一対の割型
51,52 突起部
53,54 凸部
55 合わせ面
56 テーパ面
70 楔形
C 破断面(分割面)
Claims (2)
- クランクシャフトが軸受けされる大端部と、ピストンピンが軸受される小端部と、前記大端部と前記小端部とを一体に連結するロッド部とを有して構成され、
前記大端部に形成された断面略円形状の軸受孔の略中心軸を通り、且つ、前記大端部と前記小端部とを結び前記ロッド部を左右に分ける中心線と略直交する分割面において前記大端部が破断により2分割され、
前記大端部の上半体および前記ロッド部を介して前記小端部が一体化されたロッド側上半体と、前記大端部の下半体からなるキャップ側下半体とに2分割された前記大端部を、前記軸受孔の内周面に断面円弧状の軸受メタルを取り付けた状態で前記分割面において接合して前記ロッド側上半体および前記キャップ側下半体が一体化した状態に使用され、
前記軸受孔の内周面に前記軸受メタルを固定するための位置決め溝を有するコンロッドの製造方法において、
前記大端部の破断前に、
外周面に前記位置決め溝に対応する突起部を有するとともに、少なくとも一方の合わせ面の一部が切り欠かれて一端側端面に向かって拡開するテ−パ面が形成された一対の割型からなる略円柱状の金型を前記軸受孔に挿入し、
先細状の楔形を前記テ−パ面に沿って摺動させることにより、前記合わせ面が離間しつつ前記一対の割型が前記軸受孔の径方向に移動して前記軸受孔の内周面が前記突起部により押圧され、
前記軸受孔の内周面に前記位置決め溝が形成されることを特徴とするコンロッドの製造方法。 - 前記金型の外周面に前記大端部の破断を容易に行うための破断溝を前記軸受孔の内周面に形成するための凸部が前記金型の軸方向に延びて設けられ、
前記軸受孔の内周面が押圧されたときに、前記位置決め溝が形成されるとともに前記破断溝が前記軸受孔の内周面に軸方向に形成されることを特徴とする請求項1に記載のコンロッドの製造方法。
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