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JP2006349658A - 神経系癌幹細胞の検出試薬、神経系癌幹細胞を分離する方法、神経系癌幹細胞、及び神経芽腫の予後診断薬。 - Google Patents

神経系癌幹細胞の検出試薬、神経系癌幹細胞を分離する方法、神経系癌幹細胞、及び神経芽腫の予後診断薬。 Download PDF

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JP2006349658A
JP2006349658A JP2006044255A JP2006044255A JP2006349658A JP 2006349658 A JP2006349658 A JP 2006349658A JP 2006044255 A JP2006044255 A JP 2006044255A JP 2006044255 A JP2006044255 A JP 2006044255A JP 2006349658 A JP2006349658 A JP 2006349658A
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JP2006044255A
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Akira Nakagawara
章 中川原
Yoshinori Ohira
美紀 大平
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Chiba Prefectural Government
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Chiba Prefectural Government
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Abstract

【課題】神経系癌幹細胞を分離する方法、神経芽腫の予後診断薬などを提供する。
【解決手段】神経系癌幹細胞におけるニューレキソフィリンファミリーの発現に基づいた神経系癌幹細胞を分離する方法、神経芽腫におけるニューレキソフィリンファミリーの発現に基づいた予後診断薬。
【選択図】なし

Description

本発明は、神経系癌幹細胞の検出試薬、神経系癌幹細胞を分離する方法、神経系癌幹細胞、及び神経芽腫の予後診断薬に関する。
最近、再生と幹細胞の生物学に関する知見が急速に増大している。ヒト胚性幹細胞(ES細胞)の樹立、成体の体細胞からの個体クローン作製の成功、組織幹細胞の同定と幹細胞の分化転換の解明など、発生や再生に関する大きな転機となる研究成果が発表されている(非特許文献1)。
1977年に癌幹細胞という概念が提唱され(非特許文献2)、1983年には白血病発症機構の研究から概念として癌幹細胞が考えられている(非特許文献3)。さらに、癌が成体幹細胞を起源とする病気であるという学説が目立つようになってきた(非特許文献4〜7)。
癌幹細胞の概念の概要は次の通りである。通常、胚性幹細胞は自己複製を行いながら、種々の器官の幹細胞へ分化し、さらに正常組織細胞へ分化する。しかし、幹細胞に何らかの刺激が加わり変異が生じると、悪性腫瘍(癌)幹細胞へ分化し、さらに癌細胞へ分化する。このとき分化した癌細胞は癌幹細胞よりも増殖が極めて速い(幹細胞は遅い自己複製能を有しているため)。従来の抗癌剤で死滅するのは増殖速度の速い癌細胞のみであり、癌幹細胞はその影響を受けない。したがって、癌幹細胞から再び癌細胞が分化し続け、結果的に癌が増殖することになる。
一方、神経芽腫は、小児期の脳腫瘍を除く悪性固形腫瘍の中で最も頻度の高い腫瘍である。神経芽腫は、神経堤の分化の過程の脊髄、交感神経節及び副腎から発生する。神経芽腫には、ときに自然消退することや、治療により神経節細胞へ分化することなどの特徴がある。このように特異的な生物学的特性を有した神経芽腫の細胞株を研究してきたRobert A Rossらによれば(非特許文献9)、神経芽腫の細胞株は形態学的に以下の3つのタイプに大別される。
(1)N-type neuroblastic/neroendocrine precursors
(2)S-type Shwannian/melanoblastic precursors
(3)I-type stem cells
N型の細胞は、小型で細長く折れ曲がった神経細胞体を有している。また、N/C比(核/細胞質比)は比較的大きく、短い複数の神経突起を有することを大きな特徴とする。さらに、細胞間の接着性が強く、細胞が密集し神経節様に集合する。S型の細胞は、卵円形の縦長の核を有し、細胞質が豊富である。また、神経突起は存在しない。細胞間の接着性は弱く、培地に対する接着性が強く、培養すると細胞同士が重層せずに一層で増殖する。I型の細胞はN型の細胞とS型の細胞の中間型であり、両細胞の特徴を併せ持っている。神経細胞体は比較的小型であり、N型の細胞と比較すると細胞質は豊富であり、神経突起を有する細胞と有しない細胞が混在する。細胞間の接着能と培地への接着能は同程度である。N型の細胞に比較的近い成長をし、細胞は何層にも重なり、神経細胞の集合体を形成する。
I型の細胞は、さらに次の特徴も有している。すべての神経芽腫が様々な分化段階の神経芽細胞を有している。I型の細胞は、神経細胞の特徴を有した細胞に分化することができる。I型の細胞は、神経芽腫のすべてのステージにおいて存在する。これらの特徴から、神経芽腫の分化の過程や生物学的特性においてI型の細胞は重要な存在である可能性があると考えられている。また、I型の細胞は、上記性質から、神経系の幹細胞又は神経系の癌幹細胞様の可能性がある。
一方、本発明者らは、神経芽腫の発生及び生物学的特性に関与する遺伝子の同定並びに新規予後因子の同定のために、神経芽腫cDNAライブラリーから約5000以上の遺伝子を単離してきた(特許文献1〜5及び非特許文献8)。
国際公開第01/66719号パンフレット 国際公開第01/66733号パンフレット 国際公開第02/97093号パンフレット 国際公開第02/103017号パンフレット 国際公開第2004/39975号パンフレット 桜田一洋ら、再生医療の産業化と幹細胞創薬、実験医学、21巻、1142−1147頁(2003年) Hamburger AW et al., Primary bioassay of human tumor stem cells., Science,vol. 197, pp. 461-463 (1977) McCulloch EA, Stem cells in normal and leukemic hemopoiesis (HenryStratton Lecture, 1982)., Blood, vol. 62, pp. 1-13 (1983) 日野裕史ら、幹細胞生物学と再生医学のこれから、実験医学、19巻、1932−1937頁(2001年) Ruiz i Altaba A et al., Gli and hedgehog in cancer: tumours, embryosand stem cells., Nat. Rev. Cancer, vol. 2, pp. 361-372 (2002) Tsai RY et al., A nucleolar mechanism controlling cell proliferationin stem cells and cancer cells., Genes Dev., vol. 16, pp. 2991-3003 (2002) Kondo T et al., Persistence of a small subpopulation of cancerstem-like cells in the C6 glioma cell line., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.,vol. 101, pp. 781-786 (2004) Ohira M et al., Expression profiling and characterization of 4200genes cloned from primary neuroblastomas: identification of 305 genesdifferentially expressed between favorable and unfavorable subsets., Oncogene,vol. 22. pp. 5525-5536 (2003) Petrenko AG et al., Structure and evolution of neurexophilin., J.Neurosci., vol. 16, pp. 4360-4369 (1996) Missler M et al., Neurexophilins form a conserved family ofneuropeptide-like glycoproteins., J. Neurosci., vol. 18, pp. 3630-3638 (1998) Missler M et al., Neurexophilin binding to alpha-neurexins. A singleLNS domain functions as an independently folding ligand-binding unit., J. Biol.Chem., vol. 273, pp. 34716-34723 (1998) Ross RA et al., Human neuroblastoma I-type cells are malignantneural crest stem cells., Cell Growth Differ., vol. 6, pp. 449-456 (1995)
従来の抗癌剤は癌細胞を標的として開発されており、癌幹細胞を標的とした抗癌剤は開発されていない。癌幹細胞を標的とした抗癌剤を開発できれば、新たなメカニズムに基づく抗癌剤として癌治療の選択の幅を広げることが可能となる。かかる抗癌剤の開発に際しては、癌幹細胞を分離することが重要となる。そこで、本発明は、癌幹細胞を分離する方法を提供することを目的とする。
また、神経芽腫cDNAライブラリーから単離された遺伝子の解析をさらに進め、神経芽腫の予後に関連したマーカーを見つけることができれば、そのマーカーに基づく神経芽腫の予後診断薬が開発でき、その予後診断薬を神経芽腫の患者の治療に役立てることが可能である。したがって、本発明は、神経芽腫の予後診断薬を提供することを目的とする。
ニューレキソフィリン(Neurexophilin;NXPH)は、252〜308個のアミノ酸からなる分泌タンパク質であり、ニューレキソフィリン−1からニューレキソフィリン−4までの4つのサブタイプが存在する(図10参照)。また、ニューレキソフィリンはN末端にシグナルペプチドドメインを有する、ニューロペプチド様糖タンパク質である。ニューレキソフィリンはα−ニューレキシオンの細胞外ドメインと結合して、α−ニューレキシオンを活性化させることが知られており、α−ニューレキシオンの機能であるシナプス形成に関与している可能性があるとされている(例えば、非特許文献10〜12)。ヒト ニューレキソフィリン−1のmRNAの塩基配列を配列表の配列番号1に示す(コード領域は、配列番号1の912〜1727番目である)。ヒト ニューレキソフィリン−2、−3及び−4のコード領域の塩基配列を、それぞれ、配列表の配列番号3、5及び7に示す。また、ヒト ニューレキソフィリン−1、−2、−3及び−4タンパク質のアミノ酸配列を、それぞれ、配列表の配列番号2、4、6及び8に示す。ヒト ニューレキソフィリンファミリーのアミノ酸配列の配列比較を図11に示す。
本発明者らは、ニューレキソフィリン−2が癌幹細胞様の性質を持つ細胞に特異的に発現していることを見出し、かかる知見に基づき本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の(1)〜(5)を提供する。
(1) ニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体からなる神経系癌幹細胞の検出試薬。
(2) ニューレキソフィリン−2mRNAを増幅するが、他のニューレキソフィリンファミリーmRNAを増幅しない核酸増幅プライマーからなる神経系癌幹細胞の検出試薬。
(3) 神経系癌細胞の集団から神経系癌幹細胞を分離する方法であって、
神経系癌細胞の集団とニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体を接触させる工程と、
前記抗体と結合する細胞を選別する工程と、
を含む方法。
(4) 前記(3)に記載の分離方法によって分離された神経系癌幹細胞。
(5) ニューレキソフィリン−2タンパク質が細胞表面に存在する、単離された神経系癌幹細胞。
さらに、本発明者らは、ニューレキソフィリン−1及びニューレキソフィリン−2が神経芽腫の予後因子となり得ることを見出し、かかる知見に基づき本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下の(6)〜(9)を提供する。
(6) ニューレキソフィリン−1タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体からなる神経芽腫の予後診断薬。
(7) ニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体からなる神経芽腫の予後診断薬。
(8) ニューレキソフィリン−1mRNAを増幅するが、他のニューレキソフィリンファミリーmRNAを増幅しない核酸増幅プライマーからなる神経芽腫の予後診断薬。
(9) ニューレキソフィリン−2mRNAを増幅するが、他のニューレキソフィリンファミリーmRNAを増幅しない核酸増幅プライマーからなる神経芽腫の予後診断薬。
本発明によれば、神経系癌幹細胞を提供することが可能である。単離された神経系癌幹細胞を用いて、新たなメカニズムに基づく抗癌剤の開発を行うことが可能となる。また、本発明によれば、神経芽腫の予後を診断することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(神経系癌幹細胞の検出試薬)
本発明の神経系癌幹細胞の検出試薬は、ニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体(ニューレキソフィリン−2特異的抗体)からなる。神経系癌幹細胞、特に神経芽腫の癌幹細胞において、ニューレキソフィリン−2が特異的に発現しているという性質を利用して、ニューレキソフィリン−2特異的抗体により神経系癌幹細胞の検出を行うものである。
ヒトの神経系癌幹細胞を検出するために、ニューレキソフィリン−2特異的抗体は、ヒト ニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のヒト ニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体であることが好ましい。また、他のヒト ニューレキソフィリンファミリーとは、具体的には、ヒト ニューレキソフィリン−1、−3及び−4である。また、ニューレキソフィリン−2特異的抗体は、ポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体のいずれであってもよいが、特異性の観点から、モノクローナル抗体であることが好ましい。
神経系癌細胞の検出は、サンプルに本発明の検出試薬を接触させ、非特異的な結合を排除するために必要に応じて洗浄を行った後、検出試薬の存在を検出することより達成される。
ニューレキソフィリン−2特異的抗体は検出可能な標識が結合していてもよく、かかる標識としては、例えば、放射能標識や蛍光標識などが挙げられる。標識の結合は当分野において一般的な方法により行うことが可能である。検出可能な標識がニューレキソフィリン−2特異的抗体に結合している場合、放射能や蛍光強度を測定することにより、神経系癌幹細胞を検出できる。また、検出可能な標識がニューレキソフィリン−2特異的抗体に結合していない場合には、ニューレキソフィリン−2特異的抗体と反応する二次抗体(放射能標識や蛍光標識などにより標識されている)をさらに用いることにより、神経系癌幹細胞を検出できる。
ニューレキソフィリン−2特異的抗体は当分野において一般的な方法で作製することができる。例えば、モノクローナル抗体の作製を例に挙げて、以下に簡潔に説明する。まず、ニューレキソフィリン−2を発現している細胞や組織などからニューレキソフィリン−2タンパク質を精製するか、遺伝子組換え技術を利用してニューレキソフィリン−2タンパク質を調製する。得られたニューレキソフィリン−2タンパク質を免疫原としてマウスに投与する。免疫したマウスから脾臓を採取し、脾臓細胞とミエローマ細胞とをポリエチレングリコールなどを用いて融合して、ハイブリドーマを調製する。ハイブリドーマをスクリーニングして、目的とする抗体産生細胞、すなわち、ニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体を産生する細胞を選択する。このようにして選択された抗体産生細胞の培養上清から目的の抗体が得られる。こうして得られた抗体は周知の方法により精製することができる。
次に、本発明の別の態様の神経系癌幹細胞の検出試薬について説明する。本発明の神経系癌幹細胞の検出試薬は、ニューレキソフィリン−2mRNAを増幅するが、他のニューレキソフィリンファミリーmRNAを増幅しない核酸増幅プライマーからなる。神経系癌幹細胞、特に神経芽腫の癌幹細胞において、ニューレキソフィリン−2が特異的に発現しているという性質を利用して、ニューレキソフィリン−2mRNAを特異的に増幅できる核酸増幅プライマーにより神経系癌幹細胞の検出を行うものである。
ヒトの神経系癌幹細胞を検出するために、核酸増幅プライマーは、ヒト ニューレキソフィリン−2mRNAを増幅するが、他のヒト ニューレキソフィリンファミリーmRNAを増幅しない核酸増幅プライマーであることが好ましい。また、他のヒト ニューレキソフィリンファミリーとは、具体的には、ヒト ニューレキソフィリン−1、−3及び−4である。
ここで、核酸増幅プライマーとは核酸増幅技術に使用されるプライマーを指し、核酸増幅技術にはPCR(polymerase chain reaction)、NASBA(nucleic acid sequence-based amplification)、LAMP(loop-mediatedisothermal amplification)などが含まれるが、この中でもPCRが特に好ましい。
神経系癌細胞の検出は、サンプルからRNAを抽出した後、逆転写反応によりcDNAを合成し、核酸増幅プライマーを用いて核酸増幅を行い、核酸の増幅を検出(例えば、電気泳動などにより検出できる)することより達成される。RNAの抽出は当分野で一般的な方法、例えば、AGPC法やグアニジン−塩化セシウム超遠心法などに従って行うことができる。
核酸増幅プライマーは使用する核酸増幅技術に応じて設計することができ、当業者であれば適切なプライマーを設計することが可能である。例えば、用いる核酸増幅技術がPCRの場合、ニューレキソフィリン−2に特異的な塩基配列、すなわち、ニューレキソフィリン−2には存在するが他のニューレキソフィリンファミリーには存在しない塩基配列、を見出し、かかる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドをPCR用プライマーとすればよい。オリゴヌクレオチドの長さは特に限定されないが、一般的には15〜25塩基である。好ましいPCRプライマーとしては、フォワードプライマーは、配列番号3の1〜770番の範囲から選択される15〜25の連続する塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであり、リバースプライマーは、配列番号3の26〜795番の範囲から選択される15〜25の連続する塩基配列と相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドである。より好ましいPCRプライマーとしては、フォワードプライマーは、配列番号3の1〜326番の範囲から選択される15〜25の連続する塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであり、リバースプライマーは、配列番号3の327〜795番の範囲から選択される15〜25の連続する塩基配列と相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドである。特に好ましいPCRプライマーとしては、フォワードプライマーは配列番号11に示す塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであり、リバースプライマーは配列番号12に示す塩基配列を有するオリゴヌクレオチドである。
(神経系癌幹細胞を分離する方法)
神経系癌細胞の集団から神経系癌幹細胞を分離する、本発明の方法は、
神経系癌細胞の集団とニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体を接触させる工程と、
前記抗体と結合する細胞を選別する工程と、
を含む。神経系癌幹細胞、特に神経芽腫の癌幹細胞において、ニューレキソフィリン−2が特異的に発現しているという性質を利用して、また、ニューレキソフィリン−2は分泌タンパク質であるため細胞表面に発現しているという性質を利用して、ニューレキソフィリン−2に特異的に反応する抗体により神経系癌幹細胞を分離するものである。
ヒトの神経系癌幹細胞を検出するために、本発明の方法に使用する抗体は、ヒト ニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のヒト ニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体であることが好ましい。また、他のヒト ニューレキソフィリンファミリーとは、具体的には、ヒト ニューレキソフィリン−1、−3及び−4である。また、抗体は、ポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体のいずれであってもよいが、特異性の観点から、モノクローナル抗体であることが好ましい。
本発明の方法は、フローサイトメトリーと組み合わせることで容易に達成することができる。まず、神経系癌幹細胞を含むと予想される神経系癌細胞の集団のサンプルを抗体と接触させて、ニューレキソフィリン−2タンパク質が細胞表面に存在する神経系癌幹細胞と抗体を結合させる。抗体は蛍光標識されていることが好ましく、標識に用いる蛍光色素はフローサイトメトリーに一般的に用いられている蛍光物質であることが好ましい。蛍光色素の具体例としては、FITC(フルオレッセインイソチオシアネート)、PE(フィコエリトリン)、PerCP(ペリジニンクロロフィルタンパク質)、PerCP−Cy5.5、PE−Cy5、PE−Cy7、PE−TR(PE−テキサスレッド)、APC(アロフィコシアニン)及びAPC−Cy7などが挙げられる。蛍光標識した抗体と接触させたサンプルをフローサイトメーターにセットし、抗体と結合した細胞を選別することにより、神経系癌幹細胞を分離することができる。
本発明の方法により分離された神経系癌幹細胞、すなわち、ニューレキソフィリン−2タンパク質が細胞表面に存在する単離された神経系癌幹細胞も、本発明の範囲に包含される。このようにして得られる神経系癌幹細胞は、神経系癌幹細胞を標的とする抗癌剤のスクリーニング方法に利用することが可能である。
(神経芽腫の予後診断薬)
本発明の神経芽腫の予後診断薬は、ニューレキソフィリン−1タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体(ニューレキソフィリン−1特異的抗体)からなる。予後良好な神経芽腫において、ニューレキソフィリン−1は高レベルに発現しているという性質を利用して、ニューレキソフィリン−1特異的抗体を用いて神経芽腫の予後を診断するものである。
ヒトの神経芽腫の予後を診断するために、ニューレキソフィリン−1特異的抗体は、ヒト ニューレキソフィリン−1タンパク質と反応するが、他のヒト ニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体であることが好ましい。また、他のヒト ニューレキソフィリンファミリーとは、具体的には、ヒト ニューレキソフィリン−2、−3及び−4である。また、ニューレキソフィリン−1特異的抗体は、ポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体のいずれであってもよいが、特異性の観点から、モノクローナル抗体であることが好ましい。
神経芽腫の予後を診断するには、まず、被験者から神経芽腫を採取し、採取した神経芽腫から細胞を回収し、溶解液を用いて細胞溶解液を調製する。あるいは、ニューレキソフィリンは分泌タンパク質であることから、回収した神経芽腫細胞を培養し、その培養上清を細胞溶解液の代わりに用いてもよい。さらに、血液や尿を細胞溶解液の代わりに用いてもよい。調製した細胞溶解液(又は培養上清、血液、尿)とニューレキソフィリン−1特異的抗体とを接触させ、ニューレキソフィリン−1タンパク質の検出を行う。ニューレキソフィリン−1タンパク質が正常細胞に比べて高度に発現している場合には、神経芽腫の予後は良好であると診断できる。
ニューレキソフィリン−1特異的抗体は検出可能な標識が結合していてもよく、かかる標識としては、例えば、放射能標識や蛍光標識などが挙げられる。標識の結合は当分野において一般的な方法により行うことが可能である。検出可能な標識がニューレキソフィリン−1特異的抗体に結合している場合、放射能や蛍光強度を測定することにより、ニューレキソフィリン−1タンパク質を検出できる。また、検出可能な標識がニューレキソフィリン−1特異的抗体に結合していない場合には、ニューレキソフィリン−1特異的抗体と反応する二次抗体(放射能標識や蛍光標識などにより標識されている)をさらに用いることにより、ニューレキソフィリン−1タンパク質を検出できる。
ニューレキソフィリン−1特異的抗体は当分野において一般的な方法で作製することができる。例えば、モノクローナル抗体の作製を例に挙げて、以下に簡潔に説明する。まず、ニューレキソフィリン−1を発現している細胞や組織などからニューレキソフィリン−1タンパク質を精製するか、遺伝子組換え技術を利用してニューレキソフィリン−1タンパク質を調製する。得られたニューレキソフィリン−1タンパク質を免疫原としてマウスに投与する。免疫したマウスから脾臓を採取し、脾臓細胞とミエローマ細胞とをポリエチレングリコールなどを用いて融合して、ハイブリドーマを調製する。ハイブリドーマをスクリーニングして、目的とする抗体産生細胞、すなわち、ニューレキソフィリン−1タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体を産生する細胞を選択する。このようにして選択された抗体産生細胞の培養上清から目的の抗体が得られる。こうして得られた抗体は周知の方法により精製することができる。
次に、本発明の別の態様の神経芽腫の予後診断薬について説明する。本発明の神経芽腫の予後診断薬は、ニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体(ニューレキソフィリン−2特異的抗体)からなる。予後不良な神経芽腫において、ニューレキソフィリン−2は高レベルに発現しているという性質を利用して、ニューレキソフィリン−2に特異的に反応する抗体を用いて神経芽腫の予後を診断するものである。
ヒトの神経芽腫の予後を診断するために、ニューレキソフィリン−2特異的抗体は、ヒト ニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のヒト ニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体であることが好ましい。また、他のヒト ニューレキソフィリンファミリーとは、具体的には、ヒト ニューレキソフィリン−1、−3及び−4である。また、ニューレキソフィリン−2特異的抗体は、ポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体のいずれであってもよいが、特異性の観点から、モノクローナル抗体であることが好ましい。
神経芽腫の予後を診断するには、まず、被験者から神経芽腫を採取し、採取した神経芽腫から細胞を回収し、溶解液を用いて細胞溶解液を調製する。あるいは、ニューレキソフィリンは分泌タンパク質であることから、回収した神経芽腫細胞を培養し、その培養上清を細胞溶解液の代わりに用いてもよい。さらに、血液や尿を細胞溶解液の代わりに用いてもよい。調製した細胞溶解液(又は培養上清、血液、尿)とニューレキソフィリン−2特異的抗体とを接触させ、ニューレキソフィリン−2タンパク質の検出を行う。ニューレキソフィリン−2タンパク質が正常細胞に比べて高度に発現している場合には、神経芽腫の予後は不良であると診断できる。
ニューレキソフィリン−2特異的抗体は検出可能な標識が結合していてもよく、かかる標識としては、例えば、放射能標識や蛍光標識などが挙げられる。標識の結合は当分野において一般的な方法により行うことが可能である。検出可能な標識がニューレキソフィリン−2特異的抗体に結合している場合、放射能や蛍光強度を測定することにより、ニューレキソフィリン−2タンパク質を検出できる。また、検出可能な標識がニューレキソフィリン−2特異的抗体に結合していない場合には、ニューレキソフィリン−2特異的抗体と反応する二次抗体(放射能標識や蛍光標識などにより標識されている)をさらに用いることにより、ニューレキソフィリン−2タンパク質を検出できる。
ニューレキソフィリン−2特異的抗体は当分野において一般的な方法で作製することができる。例えば、モノクローナル抗体の作製を例に挙げて、以下に簡潔に説明する。まず、ニューレキソフィリン−2を発現している細胞や組織などからニューレキソフィリン−2タンパク質を精製するか、遺伝子組換え技術を利用してニューレキソフィリン−2タンパク質を調製する。得られたニューレキソフィリン−2タンパク質を免疫原としてマウスに投与する。免疫したマウスから脾臓を採取し、脾臓細胞とミエローマ細胞とをポリエチレングリコールなどを用いて融合して、ハイブリドーマを調製する。ハイブリドーマをスクリーニングして、目的とする抗体産生細胞、すなわち、ニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体を産生する細胞を選択する。このようにして選択された抗体産生細胞の培養上清から目的の抗体が得られる。こうして得られた抗体は周知の方法により精製することができる。
上記2種類の予後診断薬は、それぞれ単独で用いて予後診断を行ってもよく、両者を用いて予後診断を行ってもよいが、より正確な予後診断のためには、両者を用いて予後診断を行うことが好ましい。すなわち、ニューレキソフィリン−1タンパク質が高度に発現し、かつ、ニューレキソフィリン−2タンパク質が高度に発現していない場合には、神経芽腫の予後は良好であると診断でき、一方、ニューレキソフィリン−2タンパク質が高度に発現し、かつ、ニューレキソフィリン−1タンパク質が高度に発現していない場合には、神経芽腫の予後は不良であると診断できる。また、その他の予後因子(年齢、病期、TrkAの発現、MYCNの増幅など)と組み合わせて、予後診断を行ってもよい。
次に、本発明のさらに別の態様の神経芽腫の予後診断薬について説明する。さらに、本発明の神経芽腫の予後診断薬は、ニューレキソフィリン−1mRNAを増幅するが、他のニューレキソフィリンファミリーmRNAを増幅しない核酸増幅プライマーからなる。予後良好な神経芽腫において、ニューレキソフィリン−1は高レベルに発現しているという性質を利用して、ニューレキソフィリン−1mRNAを特異的に増幅できる核酸増幅プライマーを用いて神経芽腫の予後を診断するものである。
ヒトの神経芽腫の予後を診断するために、核酸増幅プライマーは、ヒト ニューレキソフィリン−1mRNAを増幅するが、他のヒト ニューレキソフィリンファミリーmRNAを増幅しない核酸増幅プライマーであることが好ましい。また、他のヒト ニューレキソフィリンファミリーとは、具体的には、ヒト ニューレキソフィリン−2、−3及び−4である。
ここで、核酸増幅プライマーとは核酸増幅技術に使用されるプライマーを指し、核酸増幅技術にはPCR、NASBA、LAMPなどが含まれるが、この中でもPCRが特に好ましい。
神経芽腫の予後診断は、被験者から神経芽腫を採取し、採取した神経芽腫から細胞を回収し、回収した細胞からRNAを抽出した後、逆転写反応によりcDNAを合成し、核酸増幅プライマーを用いて核酸増幅を行い、核酸の増幅を検出(例えば、電気泳動などにより検出できる)することより達成される。ニューレキソフィリン−1のmRNAが正常細胞に比べて高度に発現している場合には、神経芽腫の予後は良好であると診断できる。RNAの抽出は当分野で一般的な方法、例えば、AGPC法やグアニジン−塩化セシウム超遠心法などに従って行うことができる。
核酸増幅プライマーは使用する核酸増幅技術に応じて設計することができ、当業者であれば適切なプライマーを設計することが可能である。例えば、用いる核酸増幅技術がPCRの場合、ニューレキソフィリン−1に特異的な塩基配列、すなわち、ニューレキソフィリン−1には存在するが他のニューレキソフィリンファミリーには存在しない塩基配列、を見出し、かかる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドをPCR用プライマーとすればよい。オリゴヌクレオチドの長さは特に限定されないが、一般的には15〜25塩基である。好ましいPCRプライマーとしては、フォワードプライマーは、配列番号1の1〜2893番の範囲から選択される15〜25の連続する塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであり、リバースプライマーは、配列番号1の26〜2918番の範囲から選択される15〜25の連続する塩基配列と相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドである。より好ましいPCRプライマーとしては、フォワードプライマーは、配列番号1の1〜1405番の範囲から選択される15〜25の連続する塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであり、リバースプライマーは、配列番号1の1406〜2881番の範囲から選択される15〜25の連続する塩基配列と相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドである。特に好ましいPCRプライマーとしては、フォワードプライマーは配列番号9に示す塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであり、リバースプライマーは配列番号10に示す塩基配列を有するオリゴヌクレオチドである。
次に、本発明のさらに別の態様の神経芽腫の予後診断薬について説明する。本発明の神経芽腫の予後診断薬は、ニューレキソフィリン−2mRNAを増幅するが、他のニューレキソフィリンファミリーmRNAを増幅しない核酸増幅プライマーからなる。予後不良な神経芽腫において、ニューレキソフィリン−2は高レベルに発現しているという性質を利用して、ニューレキソフィリン−2mRNAを特異的に増幅できる核酸増幅プライマーを用いて神経芽腫の予後を診断するものである。
ヒトの神経芽腫の予後を診断するために、核酸増幅プライマーは、ヒト ニューレキソフィリン−2mRNAを増幅するが、他のヒト ニューレキソフィリンファミリーmRNAを増幅しない核酸増幅プライマーであることが好ましい。また、他のヒト ニューレキソフィリンファミリーとは、具体的には、ヒト ニューレキソフィリン−1、−3及び−4である。
ここで、核酸増幅プライマーとは核酸増幅技術に使用されるプライマーを指し、核酸増幅技術にはPCR、NASBA、LAMPなどが含まれるが、この中でもPCRが特に好ましい。
神経芽腫の予後診断は、被験者から神経芽腫を採取し、採取した神経芽腫から細胞を回収し、回収した細胞からRNAを抽出した後、逆転写反応によりcDNAを合成し、核酸増幅プライマーを用いて核酸増幅を行い、核酸の増幅を検出(例えば、電気泳動などにより検出できる)することより達成される。ニューレキソフィリン−2のmRNAが正常細胞に比べて高度に発現している場合には、神経芽腫の予後は不良であると診断できる。RNAの抽出は当分野で一般的な方法、例えば、AGPC法やグアニジン−塩化セシウム超遠心法などに従って行うことができる。
核酸増幅プライマーは使用する核酸増幅技術に応じて設計することができ、当業者であれば適切なプライマーを設計することが可能である。例えば、用いる核酸増幅技術がPCRの場合、ニューレキソフィリン−2に特異的な塩基配列、すなわち、ニューレキソフィリン−2には存在するが他のニューレキソフィリンファミリーには存在しない塩基配列、を見出し、かかる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドをPCR用プライマーとすればよい。オリゴヌクレオチドの長さは特に限定されないが、一般的には15〜25塩基である。好ましいPCRプライマーとしては、フォワードプライマーは、配列番号3の1〜770番の範囲から選択される15〜25の連続する塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであり、リバースプライマーは、配列番号3の26〜795番の範囲から選択される15〜25の連続する塩基配列と相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドである。より好ましいPCRプライマーとしては、フォワードプライマーは、配列番号3の1〜326番の範囲から選択される15〜25の連続する塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであり、リバースプライマーは、配列番号3の327〜795番の範囲から選択される15〜25の連続する塩基配列と相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドである。特に好ましいPCRプライマーとしては、フォワードプライマーは配列番号11に示す塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであり、リバースプライマーは配列番号12に示す塩基配列を有するオリゴヌクレオチドである。
上記2種類の予後診断薬は、それぞれ単独で用いて予後診断を行ってもよく、両者を用いて予後診断を行ってもよいが、より正確な予後診断のためには、両者を用いて予後診断を行うことが好ましい。すなわち、ニューレキソフィリン−1のmRNAが高度に発現し、かつ、ニューレキソフィリン−2のmRNAが高度に発現していない場合には、神経芽腫の予後は良好であると診断でき、一方、ニューレキソフィリン−2のmRNAが高度に発現し、かつ、ニューレキソフィリン−1のmRNAが高度に発現していない場合には、神経芽腫の予後は不良であると診断できる。また、その他の予後因子(年齢、病期、TrkAの発現、MYCNの増幅など)と組み合わせて、予後診断を行ってもよい。
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1:NXPHと予後の関連性)
神経芽腫を以下の方法により予後良好なものと予後不良なものとに分類した。1995年〜2001年の間に日本において神経芽腫と診断された110人の子供の癌を調べた。神経芽腫の診断は、手術によって得た癌検体を嶋田らの分類に従って組織学的に評価することにより行った。国際神経芽腫ステージングシステム(INSS)に従って、癌のステージ分けした。全ての患者はマススクリーニングによって同定されておらず、全て孤発的なケースであった。50の癌が予後良好の組織像を示し(ステージ1、2又は4s)、60の癌が予後不良の組織像を示した(ステージ3又は4)。
MYCNがシングルコピーであり、かつ、TrkAが高発現しているステージ1の神経芽腫を16サンプル(予後良好な神経芽腫)、MYCNが増幅されているステージ3又は4の神経芽腫を16サンプル(予後不良な神経芽腫)、を用いて、半定量的逆転写−ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)によりNXPHの発現を解析した。cDNAを、200ユニットのSuperscript II逆転写酵素(Life Technologies, Inc.)及びランダムプライマー(寶酒造)を含む20μlの反応溶液中で5μgのトータルRNAを用いて合成した。得られたcDNA断片を10倍に希釈して、PCR鋳型とした。使用したNXPHのPCRプライマーを表1に示す。
Figure 2006349658
増幅したGAPDH断片は内部定量対照として使用し、プライマー配列は以下の通りである:フォワードプライマー:5'-CTGCACCAACAATATCCC-3'(配列番号17)、リバースプライマー:5'-GTAGAGACAGGCTTTCAC-3'(配列番号18)。PCR増幅は、サーマルサイクラー(パーキン・エルマー)を用いて、37サイクル行った(予熱は95℃、2分間;変性は95℃で15秒間;アニーリングは、NXPH−1及びNXPH−3に対しては59℃で15秒間、NXPH−2に対しては57℃で15秒間、NXPH−4に対しては62℃で15秒間;伸長は72℃で20秒間)。GAPDHも、サイクル数を28、アニーリング温度を58℃とした以外は同一の条件下で増幅した。PCR産物を1.5%アガロースゲルで電気泳動し、エチジウムブロマイドで染色して可視化した。
電気泳動の結果の一部を図1に示す。NXPH−1は予後良好群で高発現しているのに対して、NXPH−2は予後不良群で高発現していることが分かった。
(実施例2:正常組織におけるNPXHの発現)
実施例1と同様の半定量的RT−PCTにより、ヒトの正常組織におけるNPXHの発現を調べた。その結果を図2に示す。NXPH−1及びNXPH−2は神経組織での発現が高く、NXPH−1及びNXPH−3は神経芽腫の発生母地である副腎でも発現が高かった。
(実施例3:様々な細胞株におけるNXPHの発現)
実施例1と同様の半定量的RT−PCRにより、神経芽腫を含む様々な悪性腫瘍細胞株でのNPXHの発現を調べた。調べた細胞株は、以下の通りである:25の神経芽腫細胞株(CHP134, GANB, GOTO, IMR32, SMS-KAN, KP-N-NS, LA-N-5, NB1, NB9,NBTu1, NGP, NLF, NMB, RTBM1, SMS-SAN, SK-N-BE, TGW, TNB, SMS-KCN, LHN, NB69,NBLS, 0AN, CNB-RT 及び SH-SY5Y)並びにその他の悪性腫瘍細胞株である、骨肉種(OST, SAOS-2 及び NOS-1)、横紋筋肉腫(RMS-MK 及び ASPS-KY)、大腸腺腫(COLO-320)、乳癌(MDA-MB-453)、メラノーマ(G-361, G32tg 及び A875)、甲状腺癌(TTC-11))及び肺癌(A-549)。これらの細胞株は、10%ウシ胎児血清(FBS;GIBCO BRL)及び50μg/mlのペニシリン/ストレプトマイシンを添加したRPMI−1640培地(日水製薬)にて加湿、5%CO、37℃の条件下で培養した。
図3には神経芽腫細胞株の結果を示し、図4にはその他の悪性腫瘍細胞株の結果を示す。図3から分かるように、神経芽腫におけるMYCN増幅群と非増幅(シングルコピー)群との間でNXPHの発現の差は認められなかった。また、図4から分かるように、骨肉腫や横紋筋肉腫といった神経堤細胞由来の悪性腫瘍細胞株において、NXPH−1及びNXPH−2が高度に発現していた。
(実施例4:NXPH−1及びNXPH−2の定量的発現解析)
NXPH−1及びNXPH−2の定量的発現解析を行い、それらの発現量と予後の相関を調べた。また、他の予後因子との相関も調べた。
定量的発現解析は以下の方法で行った。半定量的RT−PCRと同じ方法でcDNAを調製し、20倍希釈したものを2μl用いて、各PCR反応を行った。NXPH−1及び2のプライマー及びTaqmanプローブは、プライマー設計ソフトウェアであるPrimer Express TM(パーキン・エルマー、アプライドバイオシステムズ)を用いて設計した。Taqman GAPDH コントロール試薬キット(パーキン・エルマー、アプライドバイオシステムズ)を用いて、コントロールとしてGAPDHを発現させた。2μlのcDNA、1×Taqman溶液、0.3μMのフォワードプライマー及びリバースプライマー並びに0.2μMのTaqmanプローブを含む反応溶液を用いてPCRを行った。PCRの条件は次の通りである:50℃で2分間、95℃で10分間、そして、95℃で15秒間及び60℃で1分間の50回の増幅。
また、統計解析は以下の方法で行った。スチューデントのt検定を使って、NXPH−1の発現及び他の因子(年齢など)との可能性のある関連を調べた。NXPH−1及びNXPH−2の発現の値が歪んでいたため、t検定及びCox回帰を使用する際には、ログ変換して正規性を得た。高レベル及び低レベルのNXPHの区別は中央値に基づいており、癌のステージ、MYCNのコピー又は生存とは無関係である。Kaplan−Meier生存曲線を算出し、生存分布をログランク検定を用いて比較した。Cox回帰モデルを使って、NXPH−1/NHPH−2、年齢、MYCN、起源及び生存の間の関連を調べた。P値が<0.05の場合に統計学的有意性があるとした。統計解析は、Stata 7.0. (Stata Corp. 2001. Stata Statistical Software: Release7.0 College Station, TX: Stata Corporation)を用いて行った。
NXPH−1の発現量を中央値で2群に分け、Kaplan−Meier法による解析結果を図5に示す。また、NXPH−2についても同様に解析を行い、その結果を図6に示す。図5に示すようにNXPH−1の高発現は良好な予後と有意に相関を示していた。一方、図6に示すようにNXPH−2の低発現は良好な予後と有意に相関を示していた。
図7及び8に、NXPHと他の予後因子との相関を示す。NXPH−1は年齢、病期、TrkAの発現、MYCNの増幅と相関関係があった。その一方、NXPH−2は病期、MYCNの増幅と有意に相関関係があった。
(実施例5:様々な神経芽腫におけるNXPHの発現)
Robert A. Ross博士から提供された6種類の神経芽腫SH-SY5Y(N型)、SH-IN(I型)、SH-EPI(S型)、SK-N-BE(2)-M17(N型)、SK-N-BE(2)-C(I型)及びSK-N-BE(2)-S(S型)を10%FBS(ただし、SH-INの場合のみ15%とした)、非必須アミノ酸、グルタミンを含む、Eagle MEMとHam F-12とを1:1で混合した培地で培養した。実施例1と同様のRT−PCRにより、これらの神経芽腫におけるNXPHの発現を調べた。
図9に示した結果から明らかなように、NXPH−2がI型の細胞に特異的に発現していた。
(実施例6:半定量RT−PCR法によるNXPHの発現解析)
臨床検体及び細胞株から得られた全RNA 1μgを用いて、実施例1と同様の条件でRT−PCR分析を行った。NXPHと強い結合を示すニューレキシン(NRXN)遺伝子についても分析した。結果を図12に示す。NXPH−1は予後良好群で高発現しているのに対して、NXPH−2は予後不良群で高発現していることが分かった。NXPH−3及び−4は両群での発現の差は認められなかった。一方、NRXNはα−NRXN(Iα)が予後良好群で発現が高かった。
(実施例7:ウエスタンブロット法によるNXPHの発現解析)
臨床検体及び細胞株から細胞を回収し、回収した細胞を氷冷したPBSで洗浄後、SDS緩衝液で溶解した。サンプル間のタンパク質の量が等しくなるように調整した後、タンパク質を12%SDS−ポリアクリルアミドゲルで電気泳動し、ニトロセルロース膜(東洋濾紙)に転写した。非特異的な結合をTBS−T(20mM Tris−HCl(pH7.6)、150mM 塩化ナトリウム、0.1%(v/v)Tween20)に懸濁した0.5%無脂肪ドライミルクでブロッキングした後、NXPHポリクローナル抗体(常法により抗ヒト NXPH−1ポリクローナル抗体及び抗ヒト NXPH−2ポリクローナル抗体を作製した)又は抗アクチン抗体(20−33;シグマ・ケミカル)とともにインキュベートし、horse radish Peroxidase-Conjugated Goat Anti rabbit IgG SecondaryAntibody(セル・シグナリング・テクノロジー)でさらにインキュベートした。検出には、Enhanced Chemiluminescence(ECL;アマシャム・ファルマシア・バイオテク)法を用いた。
臨床検体はケース番号:1383(ステージ4、MYCN増幅)、1347及び1399(ステージ1、MYCNシングルコピー)の3症例を用い、神経芽種細胞株は図13に示した6種類を用いた。図13に結果を示すように、NXPH−1の発現は、細胞株ではMYCNの増幅の有無に関わらず発現が認められた。臨床検体ではMYCNが増幅していない予後良好な症例(ケース番号:1347及び1399)でのみ発現が認められた。NXPH−2の発現は、細胞株ではMYCNの増幅の有無に関わらず認められた。臨床検体では全症例で発現が認められなかった。
(実施例8:in situハイブリダイゼーションによるNXPHの発現解析)
マウス NXPH−1のcDNA断片(GenBankアクセッション番号:AK043942;塩基番号18−815;798bp)とマウス NXPH−2のcDNA断片(GenBankアクセッション番号:NM008752;塩基番号689−1381;693bp)をPCR法にて増幅し、pBluescript II KS+ベクター(ストラタジーン)にクローニングした。これを鋳型としてT3及びT7 RNAポリメラーゼ(ロシュ・モレキュラー・バイオケミカルズ)を用いたin Vitro転写により、アンチセンス及びセンスRNAプローブをジゴキシゲニン−UTP存在下で合成した。このプローブを用いて、マウスのホールマウント及び切片のin situハイブリダイゼーションを行った。アルカリホスファターゼ反応は、NBT−BCIP(ロシュ・モレキュラー・バイオケミカルズ)を用いて行った。
図14にin situハイブリダイゼーションの結果を示す。(a)は胎生10.5日のNXPH−1の側面図を示し、(b)は胎生10.5日のNXPH−2の側面図を示し、(c)は胎生11.5日のNXPH−2の側面図を示し、(d)は胎生12.5日のNXPH−1の矢状断面図を示し、(e)は胎生12.5日の脊髄横断面図を示す。in situハイブリダイゼーションの結果から、NXPH−2は脳組織で発現していることが明らかとなった。胎生10.5日では中脳、前脳及び尾でNXPH−2は発現していたが、胎生11.5日では前脳のみに限局していた。一方、NXPH−1は神経組織全体に広く発現が認められた。胎生12.5日の神経管横断面図における発現は大脳皮質に限局していた。NXPH−1は分化が進んだ組織での発現がみられ、一方、NXPH−2は未分化な組織での発現がみられた。
(実施例9:定量的同時RT−PCR法によるNXPH−2の発現量と予後の相関)
一般に予後予測が困難とされている神経芽腫中間リスク群(1歳以上でステージ3又は4でMYCN非増幅)におけるヒト NXPH−2の発現量を定量的同時RT−PCR法を用いて28症例について調べ、NXPH−2の発現量と神経芽腫の予後の相関について統計学的に解析した。
実施例1と同様の方法でcDNAを合成し、得られたcDNA 2μgにTaqMan ユニバーサルPCRプライマーミックス(パーキン・エルマー、アプライドバイオシステムズ)とPrimer Express(パーキン・エルマー、アプライドバイオシステムズ)で設計した特異的プライマー0.3μMとTaqManプローブ0.2μMを加え、25μlの反応系で行った。PCR反応はABI Prism 7700シーケンス・ディテクション・システム(パーキン・エルマー、アプライドバイオシステムズ)を用いて、50℃/2分ならびに95℃/10分加温の後、95℃/15秒と60℃/1分のサイクルを50サイクル行った。TaqMan GAPDH control reagent kit((パーキン・エルマー、アプライドバイオシステムズ))を用いて、GAPDHを同様に測定し、cDNAの内部標準とした。各サンプルはtriplicateで測定し、GAPDHに対する相対的定量解析を行った。NXPH−2の発現量を中央値で2群に分け、Kaplan−Meier法により解析した結果を図15に示す。神経芽腫中間リスク群においてもNXPH−2の発現は、予後と有意に相関していた(p=0.0449)。
(実施例10:EIA法によるNXPHの発現量と予後の相関)
Enzyme−Linked Immunoassay(EIA)法にて33症例の神経芽腫患者の血中のNXPH−1及びNXPH−2のタンパク質濃度を測定し、予後との相関について調べた。
ウサギ抗ヒト NXPH−1抗体及びウサギ抗ヒト NXPH−2抗体を室温でマイクロタイタープレート(Polysorp Plates、ナルジェヌンクインターナショナル)上に20時間コーティングし、Tris−HCl緩衝液(10mM、pH7.5;150mM 塩化ナトリウム、0.05% Tween−20を含有)で洗浄し、ウェルを0.25%スキムミルク(Tris−HCl緩衝液)でブロッキングした後、0.1%スキムミルクと等量混和した血漿サンプルを50μl添加した。室温で1時間放置した後、マイクロプレートリーダーで吸光度(450nm)を計測した。33症例の分類は以下の通りである:予後良好15症例(ステージ1又は2、MYCNシングルコピー)及び予後不良18症例(ステージ3又は4、MYCN増幅)。結果を図16に示す。(a)は各群におけるNXPH−1の血中濃度を示し、(b)は各群におけるNXPH−2の血中濃度を示す。NXPH−1の平均濃度は予後良好群で264ng/ml、予後不良群で142ng/mlであったのに対し、NXPH−1の平均濃度は予後良好群で200ng/ml、予後不良群で761ng/mlであった。このように、NXPH−1の濃度は予後良好群で有意に高く(p=0.032)、NXPH−2の濃度は予後不良群で有意に高かった(p=0.046)。
(実施例11:NXPHのNIH−3T3細胞への導入)
マウス胎児線維芽細胞由来のNIH−3T3細胞にNXPHを過剰発現させ、増殖曲線の変化と軟寒天中におけるコロニー形成能を調べた。
NIH−3T3細胞を、加熱処理した10%ウシ血清(CS、ギブコBRL)、ペニシリン/ストレプトマイシンを含むDMEM培地(ギブコBRL)を用いて培養した。NIH−3T3細胞への遺伝子導入は、Lipofection遺伝子試薬(インビトロジェン)を用いて行った。発現ベクターとしてpcDNA3を用い、NXPH−1及びNXPH−2を組み込んだ。導入に用いたNXPH−1の発現プラスミドDNA量は1.0μg及び2.0μgであり、それぞれNIH−NXPH−1[1.0]及びNIH−NXPH−1[2.0]と表記した。導入に用いたNXPH−2の発現プラスミドDNA量は0.5μg及び1.0μgであり、それぞれNIH−NXPH−2[0.5]及びNIH−NXPH−2[1.0]と表記した。また、コントロールはNIH−pcDNA3と表記した。
10%CSを含むDMEM培地で作製した0.3%寒天培地(Seaplaque;BMA)にNIH−3T3細胞(2.5×10個/60mmディッシュ)を混合し、10%CSを含むDMEM培地で溶解し60mmディッシュに固化させた0.53%寒天培地の上に重層した。5%CO、37℃で21日間培養し、直径0.1mm以上のコロニーを算定した。
図17にNXPHを過剰発現させたNIH−3T3細胞の増殖曲線を示す。(a)がNXPH−2を過剰発現させたときの増殖曲線であり、(b)がNXPH−1を過剰発現させたときの増殖曲線である。NXPH−2を過剰発現させたNIH−3T3細胞は、ベクターコントロールNIH−pcDNA3と比較して、NXPH−2の発現量に従い増殖能が上昇した。また、細胞数倍増時間(Cell Doubling Time)は、NIH−pcDNA3が26.4時間、NIH−NXPH−2[0.5]が23.9時間、NIH−NXPH−2[1.0]が16.1時間であった。一方、NXPH−1を過剰発現させた細胞の増殖曲線、細胞数倍増時間はともに、ベクターコントロールと比較して明らかな差は認められなかった。
図18に各細胞のコロニーの顕微鏡写真を示し、図19に各細胞のコロニー数を示した。軟寒天培地中でのコロニー形成能は、NXPH−2を過剰発現させた場合、その発現量に従って上昇した。培養開始後21日目の直径0.1mm以上のコロニー数は、NIH−pcDNA3が1.8±0.6個であったのに対して、NIH−NXPH−2[0.5]が19.0±1.8個(p=0.031)、NIH−NXPH−2[1.0]が27.8±2.5個(p=0.016)であった。NXPH−1を過剰発現させたNIH−3T3細胞は、コロニー形成は認められたが、大きさ、数ともにNXPH−2過剰発現細胞に比べて小型かつ少数であった。
実施例1における電気泳動の結果を表す図である。 実施例2における電気泳動の結果を表す図である。 実施例3における電気泳動の結果(神経芽腫細胞株)を表す図である。 実施例3における電気泳動の結果(その他の悪性腫瘍細胞株)を表す図である。 NXPH−1のKaplan−Meier解析の結果を表す図である。(a)は正規化されたNXPH−1の発現量を表し、(b)は生存曲線を表す。 NXPH−2のKaplan−Meier解析の結果を表す図である。(a)は正規化されたNXPH−1の発現量を表し、(b)は生存曲線を表す。 NXPHと他の予後因子との相関を表す図である。 NXPHと他の予後因子との相関を表す図である。 実施例5における電気泳動の結果を表す図である。 NXPHファミリーのタンパク質の構造を表す図である。 ヒト NXPHファミリーのアミノ酸配列の配列比較を表す図である。 実施例6における電気泳動の結果を表す図である。 実施例7におけるウエスタンブロットの結果を表す図である。 実施例8におけるin situハイブリダイゼーションの結果を表す図である。(a)は胎生10.5日のNXPH−1の側面図を示す。Aは前部を、Dは背部を、Pは後部を、Vは腹部を示す。(b)は胎生10.5日のNXPH−2の側面図を示す。mbrは中脳を、fbrは前脳を、tは尾を表す。(c)は胎生11.5日のNXPH−2の側面図を示す。fbrは前脳を、oeは嗅上皮を、tは尾を表す。(d)は胎生12.5日のNXPH−1の矢状断面図を示す。Spは脊髄を表す。(e)は胎生12.5日の脊髄横断面図を示す。MLは外套層を表す。 神経芽腫中間リスク群における、NXPH−2のKaplan−Meier解析の結果を表す図である。 予後良好群及び予後不良群における、NXPHの血中濃度を表す図である。(a)はNXPH−1の結果を、(b)はNXPH−2の結果を表す。 NXPHを過剰発現させたNIH−3T3細胞の増殖曲線を表す図である。(a)はNXPH−2の結果を、(b)はNXPH−1の結果を表す。 NXPHを過剰発現させたNIH−3T3細胞のコロニーの顕微鏡写真を表す図である。 NXPHを過剰発現させたNIH−3T3細胞のコロニー数を表す図である。

Claims (9)

  1. ニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体からなる神経系癌幹細胞の検出試薬。
  2. ニューレキソフィリン−2mRNAを増幅するが、他のニューレキソフィリンファミリーmRNAを増幅しない核酸増幅プライマーからなる神経系癌幹細胞の検出試薬。
  3. 神経系癌細胞の集団から神経系癌幹細胞を分離する方法であって、
    神経系癌細胞の集団とニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体を接触させる工程と、
    前記抗体と結合する細胞を選別する工程と、
    を含む方法。
  4. 請求項3に記載の分離方法によって分離された神経系癌幹細胞。
  5. ニューレキソフィリン−2タンパク質が細胞表面に存在する、単離された神経系癌幹細胞。
  6. ニューレキソフィリン−1タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体からなる神経芽腫の予後診断薬。
  7. ニューレキソフィリン−2タンパク質と反応するが、他のニューレキソフィリンファミリータンパク質とは反応しない抗体からなる神経芽腫の予後診断薬。
  8. ニューレキソフィリン−1mRNAを増幅するが、他のニューレキソフィリンファミリーmRNAを増幅しない核酸増幅プライマーからなる神経芽腫の予後診断薬。
  9. ニューレキソフィリン−2mRNAを増幅するが、他のニューレキソフィリンファミリーmRNAを増幅しない核酸増幅プライマーからなる神経芽腫の予後診断薬。
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