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JP2006268889A - 光情報記録装置 - Google Patents

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Yasuhiko Teranishi
康彦 寺西
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

【課題】 書き換え可能な光ディスクでは、最適記録パワーを求めるためのPCA領域として確保できる領域が限定されているため、その領域を有効に使用する必要があるが、PCA領域の有効活用が不十分であり、その結果、書き換え可能回数が十分でない。
【解決手段】 一層目のPCA領域311と二層目のPCA領域321それぞれの前回の使用領域の間の距離Wを前述のように算出し、設定された閾値Wthと比較する。比較の結果、(C)のように、算出した距離Wが閾値Wthと等しい場合、あるいは、算出した距離Wが距離Wthよりも小さいと判断された場合は、その時点でPCA領域311及び321のDC消去を行う。これにより、PCA領域311及び321のそれぞれについて、試し書きに使用する小領域が特定の小領域に偏らず、万遍無く使用でき、その結果、PCA領域311、321の劣化に至るまでの、OPC操作の回数を増やすことができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は光情報記録装置に係り、特に複数の記録層を持つ書き換え可能型の光ディスク等の光情報記録媒体に対して情報を記録する光ビームの最適記録パワー求めるために、光情報記録媒体の試し書き領域に試し書きを行う光情報記録装置に関する。
DVD(Digital Versatile Disc)規格に従う追記型の光ディスクであるDVD−Rディスク及び書き換え可能型の光ディスクであるDVD−RWディスクが、現在広く普及している。図10は一層のみの記録層を持つDVD−Rディスク又はDVD−RWディスクの断面構造を模式的に示す。同図において、ディスク100は内周から外周へ向かって、パワーキャリブレーション領域(Power Calibration Area:PCA)101と、記録管理領域(Recording Management Area:RMA)102と、リードイン領域(Lead-In)103と、データ領域(Data Area)104と、リードアウト領域(Lead-Out)105とに分割されている。
PCA領域101とRMA領域102とは、R情報領域(R-Information area)106を構成している。データ領域104は、ユーザーデータが記録される領域である。リードイン領域103とリードアウト領域105は、データ領域104にアクセスする際の記録・再生ヘッド(光ピックアップ)のオーバーランに備える緩衝領域である。
データ領域104に記録されるデータは、図11(A)に示すようなECCブロックを単位として記録される。1つのECCブロックは、32kバイトのユーザーデータと誤り検出、訂正符号のパリティ、同期信号等からなる。1つのECCブロックは、図11(A)に示すように、16個のセクタからなる。各セクタは、図11(B)に示すような構成であり、先頭に4バイトのIDと2バイトのIED(IDの検査バイト)を含む。IDには、そのセクタのセクタ番号等が格納されている。このセクタ番号は、後述するランドプリピット(LPP)のアドレス情報と関連がある。
光ディスクドライブ装置は、DVD−Rディスク又はDVD−RWディスクに対する本記録の開始より前に、対象となるディスク100に対して記録条件を変えながら所定の信号を試し書きし、試し書きした領域を再生することにより取得される再生信号の特性に基づいて最適記録パワーを取得し、この最適記録パワーによって本記録を行うようにしている。これにより、良好な記録品質を得ることができる。
このように、試し書きした領域からの再生信号に基づいて最適記録パワーを取得することをOPC(Optimum Power Control)と呼ぶが、図10のPCA領域101はこのOPCを行うために用意されている領域である。また、図10の記録管理領域(Recording Management Area, RMA)102は、上述したリードイン領域103とデータ領域104とリードアウト領域105の記録状態の変遷やOPC情報を管理するための記録管理情報が記録される領域である。RMA102内には、データ領域104のユーザーデータと同様にブロック化されて誤り訂正符号化された、RMD(Recording Management Data)ブロックを単位として記録される。
DVD−RディスクやDVD−RWディスクは、図12の斜視図に示すように、記録層に、情報トラックとしてのグルーブトラック201と、そのグルーブトラック201に光ビーム203を誘導するためのランドトラック202とが、ディスク半径方向に交互に形成されている。また、ランドトラック202には、ディスク製造時のプリフォーマットの段階で、ディスク上のアドレス情報等がランドプリピット(LPP)204として記録されている(例えば、特許文献1参照)。DVD−RディスクやDVD−RWディスクへの記録は、このLPP204を基にして行われる。
さて、ユーザーが記録したい容量は年々増加しており、この要求に応えるべく2層の記録層を持つDVD−Rディスク、DVD−RWディスクの開発が進められている。図13はこの2層DVD−Rディスクの一例の概略構造断面図を示す。同図に示すように、片面2層のDVD−RWディスクは、一層目記録層301と二層目記録層302とが、記録再生時の光ビーム402の光軸方向に積層されており、光ビーム402は対物レンズ401により一層目記録層301に集光されるか、又は一層目記録層301を透過して二層目記録層302に集光される。
光ピックアップに近い方の上記の一層目記録層301の記録領域は、内周から外周へ向かって、PCA領域311、RMA領域312、リードイン領域(Lead−In)313、データ領域(Data Area)314及び中間領域(Middle Area)315に分割されている。また、上記の二層目記録層302の記録領域は、内周から外周へ向かって、PCA領域321、RMA領域322、リードアウト領域(Lead−Out)323、データ領域(Data Area)324及び中間領域(Middle Area)325に分割されている。
すなわち、一層目記録層301は、図10に示した単層のDVD−Rディスクに対して、リードアウト領域105が中間領域315に変更されている。また、二層目記録層302は、一層目記録層301とほぼ同じ構造であるが、リードイン領域313の替わりにリードアウト領域323が設けられる。一層目記録層301は、内周側から外周側に向かって記録され、二層目記録層302は外周側から内周側に向かって記録される。
二層目記録層302の記録特性は、一層目記録層301が記録か未記録かで異なってくることが知られている。そこで、二層目記録層302に対する記録は、一層目記録層301の記録済みの領域を通過する光ビームにより行うことにすれば、記録特性の変化を気にする必要がなくなる。この時、図14に示すように、光ビームの光束402は一層目記録層301を通して対物レンズ401により二層目記録層302に集光されて届くので、一層目記録層301が記録された領域の幅d1に対して、二層目記録層の記録可能な幅はd2で示すように狭いものとなる。
これは、一層目記録層301と二層目記録層302の製造上の誤差を考慮するとさらに狭くする必要がある。すなわち、情報の記録は、LPPを基にした位置に行われるが、一層目記録層301と二層目記録層302とで対応するLPPアドレス情報の半径位置が変動することを考慮すると、その変動分を見越した余裕を確保する必要があるからである。
PCA領域の使用法は、図15に示すように決められている。すなわち、一層目記録層301のPCA領域311については、外周側の領域境界から内周側へと試し書きを行っていく。一方、二層目記録層302のPCA領域321については、内周側の領域境界から外周側へと試し書きを行っていく。この時、二層目のPCA領域321の入射側に位置する一層目記録層の領域を未記録のままとする。
一層目記録層301が未記録の状態で求めた二層目記録層302の最適記録パワーと、一層目記録層301が記録状態で求めた二層目記録層302の最適記録パワーとの間には、光ディスク毎に固有の差があることが知られている。各光ディスクには、このパワーの差の値がプリ記録されている。光ディスク装置は、一層目記録層301が未記録の状態で求めた二層目記録層302の最適記録パワーから、プリ記録されているパワーの差の値を差し引いて、一層目記録層301が記録状態での二層目記録層302の最適記録パワーを算出する。
また、上記の片面2層DVD−Rディスク又はDVD−RWディスクのような多層光ディスクに対して記録再生を行うための光ディスク装置が従来開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。特許文献2には、記録しようとするデータ領域と同じ記録層でOPCを行う方法及び二層目記録層でOPCを行う場合に、一層目記録層が試し書きを行っていない小領域で行う方法が記載されている。また、特許文献3には、記録しようとするデータ領域の一層目の状態(記録状態又は未記録状態)と、試し書きをする領域の一層目の状態を同じ状態にして、OPCを行う方法が述べられている。
更に、書き換え可能な多層の光ディスクに対して記録再生を行うための光ディスク装置も従来知られている(例えば、特許文献4、5参照)。特許文献4では、PCA領域が重ね書きによって劣化すること、及びその対策のために、PCA領域内の小領域に試し書きする際に、毎回ランダムな小領域を選択する方法が述べられている。また、小領域の書き換え回数を記録して、書き換え回数の少ない小領域を選択する方法が述べられている。
一方、特許文献5には、情報記録を行う領域と試し書きを行うPCA領域内の小領域とに相関を持たせることで、特定の小領域のみに試し書きが集中することを防ぐ方法が開示されている。
特開平10−293926号公報 特開2000−311346公報 特開2004−310997公報 特開2000−251254公報 特開2004−86992公報
ところで、前述したように、二層の記録層を持つ、DVD−RWディスクの場合にも、二層目記録層の記録特性は、一層目記録層が記録状態か消去状態かで異なってくることが知られている。また、書き換え可能な光ディスクであるDVD−RWディスクでは、PCA領域に複数回の試し書きを行う必要があり、PCA領域の劣化を考慮してOPCを行う必要がある。さらに、PCA領域として確保できる領域が限定されているため、その領域を有効に使用する必要がある。
しかるに、従来はPCA領域の劣化を考慮したOPCは必ずしも行われておらず、PCA領域の有効活用が不十分であり、その結果、光ディスクの書き換え可能回数が十分な回数得られないという課題がある。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、書き換え可能型の光ディスクの光ビームの最適記録パワーを求める処理を行うための試し書き記録領域(PCA領域)の劣化に至るまでの、OPC操作の回数(試し書き用信号の記録再生回数)を増やし、もって、記録媒体の書き換え回数の上限値を上げ得る光情報記録装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1の発明は、積層された複数の記録層の各々に、ユーザーデータが記録されるデータ領域が配置され、かつ、データ領域とは別に、光ビームの最適記録パワーを求める処理を行うための試し書き記録領域と、記録管理情報を記録するための記録管理領域とが配置された構造のディスク状の書き換え型記録媒体に対して、光ピックアップから出射する光ビームを用いて試し書き記録領域に試し書き用信号を記録すると共に、記録管理領域に記録管理情報を記録する光情報記録装置において、
複数の記録層のうち隣接する第1及び第2の記録層の試し書き記録領域に、一方の記録層は内周側から外周方向へ、他方の記録層は外周側から内周方向へ試し書き用信号を、記録条件を変えながら記録した試し書き用信号記録区間を順次形成し使用する試し書き用信号記録手段と、試し書き用信号記録手段により複数の記録層にそれぞれ記録した最新の試し書き用信号記録区間の記録位置情報を、記録管理領域に記録する位置情報記録手段と、記録管理領域に記録又は再生された記録位置情報に基づいて、第1及び第2の記録層の最新の試し書き用信号記録区間の間の距離を算出する距離算出手段と、距離算出手段により算出された距離と予め設定された閾値とを比較し、距離が閾値以下であるとき、第1及び第2の記録層の試し書き用信号記録区間を消去する消去手段とを有する構成としたものである。この発明では、第1の記録層及び第2の記録層の各試し書き記録領域において使用する領域が特定の領域に偏らず、万遍なく試し書き記録領域を使用することができる。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明は、複数の記録層のうち隣接する第1及び第2の記録層の試し書き記録領域に、一方の記録層は内周側から外周方向へ、他方の記録層は外周側から内周方向へ試し書き用信号を、記録条件を変えながら記録した試し書き用信号記録区間を順次形成し使用する試し書き用信号記録手段と、試し書き用信号記録手段により複数の記録層にそれぞれ記録した最新の試し書き用信号記録区間の記録位置情報を、記録管理領域に記録する位置情報記録手段と、記録管理領域に記録又は再生された記録位置情報に基づいて、第1及び第2の記録層の最新の試し書き用信号記録区間の間の距離を算出する距離算出手段と、距離算出手段により算出された距離と予め設定された閾値とを比較し、距離が閾値以下であるとき、第1及び第2の記録層の試し書き記録領域における試し書き用信号記録区間の長さである記録量をそれぞれ算出する記録量算出手段と、記録量算出手段により算出された第1及び第2の記録層の試し書き記録領域における記録量を比較し、記録量が多い方の記録層の試し書き用信号記録区間を消去する消去手段とを有することを特徴とする。
この発明では、第1の記録層の試し書き記録領域の記録量と第2の記録層の試し書き記録領域の記録量とを比較し、記録量が多い方の記録層の試し書き用信号記録区間を消去するようにしたため、第1及び第2の記録層の各試し書き記録領域への試し書き記録及び消去のサイクルを各記録層で略同様にできるため、第1及び第2の記録層の各試し書き記録領域の一方だけが早く劣化する現象を防止できる。
また、上記の目的を達成するため、第3の発明は、第1及び第2の発明における閾値を、光ピックアップから出射した光ビームが、隣接する第1及び第2の記録層のうち、光ピックアップに近い位置にある第1の記録層を透過してもう一方の第2の記録層に合焦する際の、第1の記録層での光ビームの拡がりの量と記録媒体の製造上の公差の量とに係る値に選定したことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第4の発明は、複数の記録層のうち第1の記録層の試し書き記録領域に、試し書き記録領域の一方の端から内周方向又は外周方向へ第1の試し書き用信号を記録条件を変えながら順次記録すると共に、第1の試し書き用信号の記録と対応して、試し書き記録領域の他方の端から外周方向又は内周方向へ第1の試し書き用信号を再生して得た最適記録パワーでアドレス情報に係る情報を含むデータを記録する第1の信号記録手段と、第1の記録層に対してピックアップから遠い方の位置にある第2の記録層の試し書き記録領域内であって、第1の記録層に記録されたアドレス情報に係る情報を含むデータと第1の試し書き信号の記録領域よりも狭い領域に、第1の記録層の試し書き記録領域への第1の試し書き用信号の記録方向とは逆方向に、第2の試し書き用信号を記録条件を変えながら順次記録する第2の信号記録手段と、第1の記録層の試し書き記録領域のほぼ全領域に、第1の試し書き用信号が記録されたとき、又は第2の記録層の試し書き記録領域の第2の試し書き用信号の記録可能範囲全域に第2の試し書き用信号が記録されたときに、第1及び第2の記録層の試し書き記録領域を消去する消去手段とを有することを特徴とする。
この発明では、第1の記録層の試し書き記録領域のほぼ全領域に、第1の試し書き用信号が記録されたとき、又は第2の記録層の試し書き記録領域の第2の試し書き用信号の記録可能範囲全域に第2の試し書き用信号が記録されたときに、第1及び第2の記録層の試し書き記録領域を消去するようにしたため、第1の記録層の試し書き記録領域及び第2の記録層の試し書き記録領域ともに、その殆どの領域を試し書きに使用でき、これによりOPC操作の回数を増やすことができる。
また、この発明では、第2の記録層の試し書き記録領域には、光ビームは第1の記録層に記録されたアドレス情報に係る情報を含むデータの記録領域及び/又は第1の試し書き信号の記録領域を通過するので、試し書き用信号の安定な記録及び再生ができ、アンテナして最適記録パワーを求めることができる。
また、上記の目的を達成するため、第5の発明は、第4の発明の所定の距離を、光ピックアップから出射した光ビームが第1の記録層を透過してもう一方の第2の記録層に合焦する際の、第1の記録層での光ビームの拡がりの量と記録媒体の製造上の公差の量とに係る値に選定したことを特徴とする。
更に、上記の目的を達成するため、第6の発明は、ユーザーデータが記録されるデータ領域と、光ビームの最適記録パワーを求める処理を行うための試し書き記録領域と、記録管理情報を記録するための記録管理領域とが配置された構造のディスク状の書き換え型記録媒体に対して、光ピックアップから出射する光ビームの記録パワーを予め設定された回数段階的に変化させながら、試し書き記録領域に試し書き用信号を記録すると共に、記録管理領域に記録管理情報を記録する光情報記録装置において、1回の試し書き記録毎に、光ピックアップから出射する光ビームの記録パワーを予め設定された回数段階的に変化させながら、試し書き記録領域への試し書き用信号の記録を行うときに、最初は最適記録パワーと期待される予め設定した記録パワーで一定期間記録し、続いて、最小記録パワーから最大記録パワーまで一定期間ずつ段階的に記録パワーを増加させて記録する第1の記録パワーパターンと、最初は最適記録パワーと期待される予め設定した記録パワーで一定期間記録し、続いて、最大記録パワーから最小記録パワーまで一定期間ずつ段階的に記録パワーを減少させて記録する第2の記録パワーパターンとを、予め定めた条件で交互に選択して、試し書き記録を行うことを特徴とする。
この発明では、記録パワーが段階的に増加する第1の記録パワーパターンと、記録パワーが段階的に減少する第2のパワーパターンを、予め定めた条件(例えば、試し書き記録領域の略全領域を使用した後、その試し書き記録領域を消去する場合など)で、交互に使用するようにしたため、使用される記録パワーパターンが偏らず、試し書き回数の増大に伴う試し書き領域の劣化を遅らせることができる。
本発明によれば、試し書き記録領域内の試し書きに使用する小領域が特定の小領域に偏らず、万遍なく使用できるため、試し書き記録領域の劣化に至るまでの、OPC操作の回数を増やすことができ、その結果、記録媒体の書き換え可能回数を増やすことができる。
また、本発明によれば、試し書き記録領域内の特定の場所に大きい記録パワーで試し書きする頻度を減少させることができるため、試し書き回数の増加に伴う試し書き記録領域の劣化の進行を遅らせることが可能になり、書き換え型記録媒体の書き換え可能回数を増やすことができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明になる光情報記録装置の一実施の形態を含む記録再生システムのブロック図を示す。同図において、記録再生システムは、上位装置10と、本発明の光情報記録装置の一実施の形態である光ディスク装置20と、図13に示したような二層の記録層を持った片面2層DVD−RWディスク30とを含む。上位装置10は、光ディスク装置20にDVD−RWディスク30に対する記録又は再生を命令する。上位装置10は、例えば、パーソナルコンピュータである。上位装置10と光ディスク装置20は同一筐体に収められていてもよい。このような形態は、例えば、光ディスクレコーダにおいて採用される。DVD−RWディスク30は、光ディスク装置20に装填される。
光ディスク装置20は、装置全体を制御するシステムコントローラ21と、片面2層DVD−RWディスク30への記録と再生を行う記録再生回路22と、記録再生回路22に接続されて光ビームの放射と反射ビームの受光を行う光ピックアップ23と、システムコントローラ21の制御プログラムが格納されたプログラムメモリ24と、DVD−RWディスク30へ記録及び再生するデータを一時的に保持するデータメモリ25と、それらの構成要素をつなぐ内部バス26と、上位装置10と内部バス26のインターフェイスを行うIF27とから構成される。記録再生回路22及び光ピックアップ23は、片面2層DVD−RWディスク30(複数に記録層を持った情報記録媒体)に試し書きや管理情報の記録を行う記録手段として機能する。
片面2層DVD−RWディスク30は、相変化型の記録媒体であり、結晶相とアモルファス層を可逆的に変化させることで情報を記録する。実際の記録は、図2に示すように、光ビームをマルチパルス列の発光波形として行う。光ビームのドライブパルスは記録データ(NRZIデータ)により変調されたパルスとなる。例えば、図2(A)に示す或るNRZIデータの期間において、図2(B)に示すようなドライブパルスが生成される。
なお、図2(B)において、「Pw」は記録パワーとしてのレベル、「Pe」は消去パワーとしてのレベル、「Pc」は冷却パワーとしてのレベルである。また、図2(A)の「Tw」はチャネルクロック期間、「Tpw」は記録パワーのパルス期間である。図2(A)、(B)から分かるように、NRZIデータのローレベル期間には、消去パワーPeのドライブパワーが発生され、一方、NRZIデータのハイレベル期間には、記録パワーPw及び冷却パワーPcが交互に現れるパルスとなる。
このように、NRZIデータのハイレベル期間には、レベルPwの記録パワーと、レベルPcの冷却パワーとが交互に出力されることによる加熱→冷却の急冷条件により、相変化型の記録媒体の記録層にアモルファス相が形成され、NRZIデータのローレベル期間には、レベルPeの消去パワーによる加熱のみの徐冷条件により、相変化型の記録媒体の記録層に結晶相が形成される。
データ領域等では、記録済みの小領域に対しても同様の発光波形で記録を行う、ダイレクトオーバー記録が用いられる。一方、PCA領域では、一旦試し書きを行った小領域を所定の消去パワーでDC消去を行ってから、再度試し書きを行うことでOPC処理を行う手法が用いられる。ダイレクトオーバー記録では、最適記録パワーを正確に求められないことがあるからである。なお、データ領域にユーザーデータ等を記録する場合には、一層目記録層から記録を開始し、一層目記録層の記録終了後、二層目記録層への記録を開始する。二層目記録層への記録は一層目記録層の記録済み領域を記録用光ビームが通過するようにして行う。
図1に示す本発明の光情報記録装置の一実施の形態である光ディスク装置20は、プログラムメモリ24に格納されたプログラムに従い、以下説明する各実施例のいずれか一の実施例の動作を行う点に特徴がある。
図3は本発明になる光情報記録装置の実施例1の試し書き動作を説明するための、片面2層DVD−RWディスク30のR情報領域を示す。同図中、図13と同一構成部分には同一符号を付してある。図3(A)は、初期状態のR情報領域又はPCA領域全体をDC消去した後のR情報領域の状況を示す。
図3(B)は、一層目記録層301及び二層目記録層302ともに数回ずつのOPC処理を行った後のR情報領域の状況を示す。なお、1回のOPC処理では、図4(A)に示すように、記録パワーを10段階に変えて試し書きを行う。試し書きした小領域を再生して再生RF信号を得て、その再生RF信号から公知の評価尺度βを得る。このβは、再生RF信号をAC結合した時の上下振幅の対称性に相当する。
すなわち、記録パワーによる再生RF信号波形は、記録パワーが適正のときは図5(A)に示すようになり、パワー過大のときは同図(B)に示すようになり、パワー不足のときは同図(C)に示すようになる。図5(A)〜(C)中、波形の下側が記録マークが形成された部分に相当し、同図(A)のパワー適正時に再生RF信号のデューティが50%であるが、パワー過大の時にはマーク側が長く記録されることになるので、同図(B)に示すように、その方向にデューティがずれることになる。
これをAC結合した時に、図示しないピーク及びボトム検出回路により検出される、図5(A)〜(C)の波形の上側振幅をa、下側振幅をbとすると、前記公知の評価尺度βは次式で表わされる。
β=(a−b)/(a+b)
図5の例によれば、記録パワーが適正ならばβはほぼ0、記録パワーが過大ならばβは大きく、記録パワーが不足ならばβは小さくなることが分かる。
そこで、OPCにおいては、β値が図4(B)に示す目標値βtarget(例えば.0.04)になる記録パワーを最適記録パワーとして求めることとなる。図4(A)に示すように、記録パワーを振る範囲をOPCレンジ、このときの基準となる中心パワーをPdefと呼ぶ。OPCレンジは、Pdefに対して、例えば+40%、−30%の範囲で10段階で振る、あるいはPdefに対して+5mW、−4mWの範囲で1mWずつ振る、等の方法がある。
得られた10点のβ値から図4(B)に示すようなβカーブを曲線(2次)近似し、目標値βtargetとなるパワーPopcを最適記録パワーとして得る。温度変化等、OPC処理を実行する時点の条件によりPopcは多少変動することもあるため、通常条件ではPopcはなるべくPdef付近で求まる方が望ましい。また、Popcは光ディスク毎に異なることが多いため、それぞれの光ディスクの種類に対応したパルス幅(Write Strategy)と共に設定することも多い。
同様に、消去パワーについても最適値を求める必要がある。記録パワーと同様にパワーを変えながら試し書きを行ってもよいし、あるいは記録パワーに対して、ある係数を乗じることで消去パワーを決定してもよい。後者の場合は消去パワーを最適化するための試し書きは不要である。
再び図3(B)に戻って説明する。図3(B)に示すように、一層目記録層301については、矢印41で示すように、PCA領域311を最外周側から内周方向へと使用する。但し、1回毎の試し書きは、内周側から外周方向へと行う。なお、図3(B)において斜線を付した一つの矩形は、1回の試し書き領域である、記録パワーを10段階に変えて試し書きを行った小領域を示す。一方、二層目記録層302については、矢印42で示すようにPCA領域321を最内周側から外周方向へと使用する。但し、1回毎の試し書きは、外周側から内周方向へと行う。
一層目記録層301について、PCA領域311の最外周側から使用するのは、試し書きを行った小領域ではLPPの読み出しが困難になることがあるからである。最適記録パワーを超えたパワーで記録した場合に、グルーブトラックの幅を超えて記録マークが形成されることがあり、そのためにLPPの読み出しが困難になる。一層目記録層301については、内周側から順次LPPとして形成されたアドレス情報を読み取る。従って、新たに試し書きを行う小領域に光ビームが至るまでの間のLPPは良好に読み出せる。
同様に、二層目記録層302については、外周側から順次LPPとして形成されたアドレス情報を読み取る。従って、PCA領域321の最内周側から使用することで、新たに試し書きを行う小領域に光ビームが至るまでの間のLPPが良好に読み出せる。また、新たに試し書きを行った小領域を再生して再生RF信号を得る際にも、同様にその小領域に至るまでのLPPが良好に読み出せるので、間違って他の小領域を誌み出してしまうことがない。
なお、毎回のOPC処理の度に、使用した小領域のアドレス情報(一層目のPCA領域311については小領域の最内周のアドレス情報、二層目のPCA領域321については小領域の最外周のアドレス情報)が、RMDデータとしてDVD−RWディスク30のRMA領域312、322に記録される。
また、DVD−RWディスク30が光ディスク装置20に装填された時、または上位装置10から指令を受けた時に、光ディスク装置20は、最新のRMD情報をDVD−RWディスク30のRMA領域から読み出して、前回のOPC処理で使用した小領域のアドレス情報を取得する。この時、一層目記録層についてはより内周側の、二層目記録層についてはより外周側の小領域を再生して、再生RF信号を確認してもよい。何らかの理由で、RMA領域に前回の小領域のアドレス情報を格納したRMDが記録させていない場合もあり得るからである。RMD領域から読み出したアドレス情報と再生RF信号で確認した結果より内周側の値(但し、一層目記録層の場合である。二層目記録層の場合は、より外周側の値である。)を、前回の使用領域とする。
次に、以上のように求めた、一層目のPCA領域311の前回の使用領域と二層目のPCA領域321の前回の使用領域との間の距離(図3(B)にWで示す)を算出し、その算出した距離を、予め設定された閾値Wthと図1のシステムコントローラ21で比較する。この場合、距離は一層目のPCA領域311の前回の使用領域が位置するトラックの半径と二層目のPCA領域321の前回の使用領域が位置するトラックの半径との差である。
また、上記の距離は、LPPとして形成されたアドレス情報を基に算出する。二層目記録層302のアドレス情報は、同じ半径位置の一層目記録層301のアドレス情報の各ビットを反転した値となっている。そこで、二層目記録層302のアドレス情報をビット反転して、一層目記録層301のアドレス情報との差を求めることで、上記の距離を算出する。なお、上記の距離の算出に当たっては、RMD領域から読み出したアドレス情報に限らず、データメモリ25に記憶しておいた前回の使用領域のアドレス情報を用いることも可能である。
また、上記の設定された閾値Wthは、二層目記録層302に合焦した光ビームの一層目記録層301における拡がりと、ディスク製造上の公差を基に決定された値である。図14に示したように、二層目記録層302の記録時には、光ピックアップ内の対物レンズ401によって絞りこまれた光ビームが、二層目記録層302で焦点を結ぶ。その際に通過する一層目記録層301では、光ビームのスポット径d1が二層目記録層301のスポット径d2に比べて、ずっと大きな値となっている。二層DVD−RWディスク30の場合には、そのスポット径d1の半径が60μm程度になる。
また、ディスク製造上の問題により、一層目記録層301と二層目記録層302は異なった偏心を持つ場合がある。同様に、ディスク製造上の問題により、一層目記録層301のあるアドレス情報のグルーブトラックの半径位置と、二層目記録層302のビット反転のアドレス情報のグルーブトラックの半径位置とに差が生じることがある。これらの偏心や半径位置の差をある程度認めないと、ディスク製造時の歩留まりが落ちてしまう。
そこで、これらの誤差を公差として規定する。二層DVD−RWディスク30の場合には、その値が80μm程度になる。公差の範囲内で最大限にずれたディスクを考慮すると、閾値の基準はスポット半径の60μmと公差の80μmとを加えた値の140μmとなる。この140μmをアドレス差に換算した値に対して、更に数μm分の余裕を見込んだ値を、前記の閾値Wthとして設定する。一層目と二層目の各PCA領域311、321のそれぞれの前回の使用領域の間の距離Wと、設定された閾値Wthとを比較した結果、算出した距離Wが閾値Wthより大きいと判断された場合には、何もしない。
図3(C)は、一層目のPCA領域311と二層目のPCA領域321ともに、図3(B)の状態から矢印43、44で示す方向に更に複数回ずつのOPC処理を行った後のPCA領域の状況を示したものである。このようなDVD−RWディスク30が光ディスク装置20に装填された場合、または上位装置10から指令を受けた時に、光ディスク装置20は、最新のRMD情報をDVD−RWディスク30のRMA領域から読み出して、前回のOPC処理で使用した小領域のアドレス情報を取得する。前述したように、再生RF信号を確認することで、実際に使用している使用領域を修正してもよい。
そして、図1のシステムコントローラ21は一層目のPCA領域311と二層目のPCA領域321それぞれの前回の使用領域の間の距離Wを前述のように算出し、設定された閾値Wthと比較する。比較の結果、図3(C)に示すように、算出した距離Wが閾値Wthと等しい場合、あるいは、算出した距離Wが距離Wthよりも小さいと判断された場合は、その時点でPCA領域311及び321のDC消去動作に入る。PCA領域311及び321のDC消去は、所定の消去パワーで、PCA領域311及び321の試し書きを行った小領域を全て消去する。その結果、PCA領域311及び321は、図3(A)の状況に戻る。
以上説明したように、本実施例によれば、一層目のPCA領域311では、その最外周側の小領域から内周方向へ、二層目のPCA領域321では、その最内周側の小領域から外周方向へと試し書きを行う。一層目のPCA領域311の使用領域と二層目のPCA領域321の使用領域の距離が閾値Wth以下になったところで、試し書きを行った小領域を消去し、再度一層目についてはPCA領域311の最外周側の小領域から内周方向へ、二層目についてはPCA領域321の最内周例の小領域から外周方向へと試し書きを行うので、本実施例は以下の特長を有する。
(1)一層目のPCA領域311及び二層目のPCA領域321のそれぞれについて、試し書きに使用する小領域が特定の小領域に偏らず、万遍無く使用できる。その結果、PCA領域311、321の劣化に至るまでの、OPC操作の回数を増やすことが可能であり、ディスクの書き換え可能回数を増やすことができる。
(2)一層目のPCA領域311及び二層目のPCA領域321のそれぞれについて、試し書きに使用する小領域に至るまでのアドレス情報が、常に良好に再生できるので、間違いなく所定の領域に試し書きを行うことが可能であり、試し書きを行った小領域の再生が可能である。
(3)二層目のPCA領域321については、試し書きに使用する小領域に合焦する光ビームが、常に一層目記録層301が消去状態である領域を経て到達するので、安定して最適記録パワーを求めることが可能である。
なお、データ領域では、二層目の記録は一層目記録層の記録済み領域を光ビ−ムが通過するようにして行う。一層目記録層301が記録状態にある場合の二層目記録層302の最適記録パワーと消去状態にある場合の最適記録パワーには、ディスク毎に異なる固定差がある。この固定差は、ディスクにプリ記録されている。光ディスク装置20は、その固定差を光ディスク30から読み取って、OPC操作によって求まった最適記録パワーに加えることで、データ領域に記録する際の記録パワーを決定する。
なお、本実施例では、一層目のPCA領域311ではその最外周から使用するものとしたが、必ずしも最外周の境界から使用する必要はなく、少し内周側の領域から使用するようにしてもよい。また、二層目のPCA領域321ではその最内周から使用するものとしたが、必ずしも最内周の境界から使用する必要はなく、少し外周側の境界から使用するようにしてもよい。
また、PCA領域311、321のDC消去を一層目と二層目の試し書きを行った小領域を全て消去するものとしたが、必ずしも全てである必要はない。一層目のPCA領域311については、その最外周側のいくつかの小領域については消去しないで残しておいてもよい。二層目のPCA領域321についても、その最内周側のいくつかの小領域については消去しないで残しておいてもよい。それらの場合でも、ほぼ同様の効果が得られる。
また、DVD−RWディスク30が光ディスク装置20に装填された時、または上位装置10から指令を受けた時に、光ディスク装置20は、最新のRMD情報をDVD−RWディスク30のRMA領域から読み出して、前回のOPC処理で使用した小領域のアドレス情報を取得するように説明したが、システムコントローラ21が、上位装置10から記録や再生を指令されていない時を見計らって、少しずつRMA領域からRMD情報を再生して、最終的に前回のOPC処理で使用した小領域のアドレス情報を取得するようにしてもよい(後述する他の実施例も同様)。
次に、本発明の実施例2について説明する。実施例1では、PCA領域のDC消去を一層目と二層目の試し書きを行った領域を消去するものとした。その場合、一層目のPCA領域311については最外周側の小領域の試し書き→DC消去のサイクル数が、中央付近の小領域に比べて多くなる。二層目のPCA領域321については最内周側の小領域のサイクル数が、中央付近の小領域に比べて多くなる。その結果、一層目のPCA領域311の最外周側、二層目のPCA領域321の最内周側の小領域が中央付近に比べて早く劣化してしまう。
図6は、この場合のPCA領域の様子を示したもので、図6(A)は、一層目のPCA領域311の方に比較的多く試し書きを行っている場合、図6(B)は、二層目のPCA領域321の方に比較的多く試し書きを行っている場合である。いずれの場合も、一層目と二層目の各PCA領域311、321の前回の使用領域の間の距離が閾値Wth以下となっているので、このディスクを光ディスク装置20に装填した際に、一層目のPCA領域311、二層目のPCA領域321ともにDC消去される。この時、図6(A)、(B)に示す小領域a、dは、試し書き→DC消去のサイクルを2回繰り返しているのに対して、小領域b、eは1回のみ、領域c、fは0回となっている。
実施例2では、この問題を解消するために、PCA領域のDC消去を行う際に、片方の記録層のみ消去する点が異なる。図7は本発明になる光情報記録装置の実施例2の試し書き動作を説明するための、片面2層DVD−RWディスク30のR情報領域を示す。同図中、図13と同一構成部分には同一符号を付してある。
図7(A)は、一層目、二層目ともに複数回ずつのOPC処理を行った後のPCA領域311、312の状況を示す。このようなDVD−RWディスク30が図1の光ディスク装置20に装填された場合、又は上位装置10から指令を受けた時に、光ディスク装置20は、最新のRMD情報をDVD−RWディスク30のRMA領域312、322から読み出して、前回のOPC処理で使用した小領域のアドレス情報を取得する。実施例1と同様に、再生RF信号を確認することで、実際に使用している使用領域を修正してもよい。
図1のシステムコントローラ21は、一層目のPCA領域311と二層目のPCA領域322の前回の使用領域の間の距離を実施例1と同様に算出し、設定された閾値Wthと比較する。比較の結果、図7(A)に示すように、使用領域51、52の間の距離が閾値Wth以下であると判断される場合には、引き続き一層目のPCA領域311と二層目のPCA領域321で試し書きを行った小領域の量を比較する。
具体的には、図7(A)に示すように、一層目のPCA領域311の前回の試し書き領域のアドレス情報と、一層目のPCA領域の最外周のアドレス情報との差Wu1と、二層目のPCA領域321の前回の試し書き領域のアドレス情報と二層目のPCA領域321の最内周のアドレス情報との差Wu2を比較する。比較の結果、図7(A)の場合は、Wu1>Wu2で、一層目のPCA領域311の方がより多くの小領域に試し書きを行っていると判断されるので、一層目のPCA領域311のみをDC消去する。
図7(B)は、上記のPCA領域311のみをDC消去した後のR情報領域の状況を示す。その後、図7(B)の状態からOPC処理を再開する。図7(C)は、さらに複数回のOPC処理を行った後のR情報領域を示す。このようなディスクが図1の光ディスク装置20に装填された場合、または上位装置10から指令を受けた時に、光ディスク装置20のシステムコントローラ21は、一層目のPCA領域311と二層目のPCA領域322の前回の使用領域の間の距離を実施例1と同様に算出し、設定された閾値Wthと比較する。比較の結果、図7(C)に示すように、使用領域53、54の間の距離が閾値Wth以下であると判断される場合には、引き続き一層目のPCA領域311と二層目のPCA領域321で試し書きを行った小領域の量を比較する。
図7(C)の場合は、一層目のPCA領域311の前回の試し書き領域のアドレス情報と、一層目のPCA領域の最外周のアドレス情報との差Wu1よりも、二層目のPCA領域321の前回の試し書き領域のアドレス情報と二層目のPCA領域321の最内周のアドレス情報との差Wu2の方が大きく、二層目のPCA領域321の方が一層目のPCA領域311よりもより多くの小領域に試し書きを行っていると判断されるので、二層目のPCA領域321のみをDC消去する。その結果、ディスクのPCA領域311、321は図7(D)に示す状況になる。
以上説明したように、本実施例によれば、一層目のPCA領域311の最外周側、二層目のPCA領域321の最内周側の小領域の試し書き→DC消去のサイクルが中央付近に比べて多くなることがなく、一層目のPCA領域311の最外周側、二層目のPCA領域321の最内周側の小領域が早く劣化してしまうことを防止できる。
なお、本実施例では、一層目のPCA領域311と二層目のPCA領域321で試し書きを行った小領域の量が多い方のPCA領域をDC消去するとしたが、必ずしもその方法によらなくてもよい。例えば、今回のDC消去でどちらの記録層のPCA領域をDC消去したかの情報を、DVD−RWディスク30に記録しておき、次回のDC消去では他方の記録層のPCA領域をDC消去するようにしてもよい。
また、本実施例では、一層目のPCA領域311については、その最外周から使用するものとしたが、必ずしも最外周の境界から使用する必要はなく、少し内周側の領域から使用するようにしてもよい。また、二層目のPCA領域321については、その最内周から使用するものとしたが、必ずしも最内周の境界から使用する必要はなく、少し外周側の境界から使用するようにしてもよい。
また、PCA領域311のDC消去を、試し書きを行った小領域を全て消去するものとしたが、必ずしも全てである必要はない。PCA領域311の最外周側のいくつかの小領域については消去しないで残しておいてもよい。二層目のPCA領域321についても同様に、DC消去の際にPCA領域321の最内周側のいくつかの小領域については消去しないで残しておいてもよい。それらの場合でも、ほぼ同様の効果が得られる。
次に、本発明の実施例3について説明する。本実施例では、PCA領域の全領域をOPC処理のために使用できるようにして、PCA領域の劣化を防止することを目的とする。
図8は本発明になる光情報記録装置の実施例3の試し書き動作を説明するための、片面2層DVD−RWディスク30のR情報領域を示す。同図中、図13と同一構成部分には同一符号を付してある。図8(A)は、初期状態のR情報領域又はPCA領域全体をDC消去した後のR情報領域の状況を示す。
図8(B)は、一層目のPCA領域311についてOPC処理を行って、最適記録パワーを求めて、その最適記録パワーで一層目のPCA領域311の最内周側から所定の容量のセクタ番号付きのダミーデータを記録した様子を示す。図8(B)において、PCA領域311内の記録区間61は試し書き記録した小領域であり、記録区間62は上記のダミーデータの記録区間を示す。
セクタ番号付きのダミーデータの構成は図11と同様である。図11のECCブロックに比較して、ユーザーデータの代わりにダミーデータを用いることが異なる。誤り検出、訂正符号化については、してもしなくても構わない。16個のセクタの先頭には、4バイトのIDと2バイトのIED(IDの検査バイト)を付加する。IDには、そのセクタのセクタ番号等を格納する。このセクタ番号は、LPPのアドレス情報と1対1に対応した値とする。
図8(C)は、一層目、二層目ともに複数回ずつのOPC処理を行った後のPCA領域311、321の状況を示す。ここで、二層目のPCA領域321の小領域に合焦する光ビームが一層目記録層301を通過する際の範囲が記録状態になるように、セクタ番号付きのダミーデータを図8(C)に64で示す区間に記録しておく。具体的には、二層目のPCA領域321の小領域の半径位置よりも、図8(C)に示すように、ダミーデータをR以上内周から記録を開始して、R以上外周まで記録しておく。ここで、Rは前述のように、対物レンズによるレーザービームの絞込み分60μmとディスク製造上の公差の80μmとを加えた値の140μmに相当する。
図8(C)に63で示すように、一層目のPCA領域311についてはPCA領域311の最外周側から内周方向へと使用する。但し、1回毎の試し書きは、内周側から外周方向へと行う。一方、二層目のPCA領域321についてはPCA領域321の最内周側から外周方向へと使用する。但し、1回毎の試し書きは、外周側から内周方向ヘと行う。
図8(D)は、一層目、二層目ともにさらに複数回ずつのOPC処理を行った後のPCA領域311、321の状況を示す。同図(D)に示すように、一層目のPCA領域311については、一旦ダミーデータを記録した小領域を、DC消去して、その後で試し書きを行っている。なお、図8(D)に示すように、ダミーデータを記録した領域67と試し書きを行った領域66の間に、消去状態の小領域68を残す。この小領域68では再生RF信号が0になるので、前回のOPC処理を行った小領域を確認する際に判別が容易となる。
2層目のPCA領域321については、内周側の小領域から順次試し書きを行っていく。図8(D)に69で示す区間が試し書きに使用した区間である。二層目のPCA領域321の小領域に合焦する光ビームが一層目記録層301を通過する際に、その一部が消去状態の小領域68を通過する場合があるが、ビームの広がりに比べて消去状態の小領域68の幅はごく小さい(ビームの広がりの直径が120μmであるのに対して、1μm程度)ために、影響は無視できる。また、二層目のPCA領域321の小領域に合焦する光ビームの、一層目記録層301を通過する領域が、最適記録パワーで記録したダミーデータ部分67から、試し書きを行った部分66へと移動していくことになるが、両方の部分の透過率の差は小さいために、問題にならない。
図8(E)は、一層目、二層目ともにさらに複数回ずつのOPC処理を行った後のPCA領域311、321の状況を示す。同図(E)は、二層目のPCA領域321は72で示すようにほぼ全領域に試し書きを行っている状況を示している。二層目のPCA領域321の内、一層目のPCA領域311の最外周の半径位置からRだけ内周の位置までしか使用できない。
このようなディスクが図1の光ディスク装置20に装填された場合、又は上位装置10から指令を受けた時に、光ディスク装置20は、PCA領域311、321のDC消去動作に入る。PCA領域311、321のDC消去は、所定の消去パワーで、図8(E)に示す一層目と二層目の試し書きを行った使用領域70及び72を全て消去する。一層目のPCA領域311に全て試し書きを行った場合にも、PCA領域311、321のDC消去動作に入る。
本実施例では、一層目のPCA領域311の最外周側から使用するのは、試し書きを行った小領域ではLPPの読み出しが困難になることがあるからである。最適記録パワーを超えたパワーで記録した場合に、グルーブトラックの幅を超えて記録マークが形成されることがあり、そのためにLPPの読み出しが困難になる。一層目については、内周側から順次LPPとして形成されたアドレス情報を読み取る。従って、新たに試し書きを行う小領域にレーザービームが至るまでの間のLPPは良好に読み出せる。
また、図8(D)、(E)に示すように、新たに試し書きを行う小領域に光ビームが至るまでの間がダミーデータの記録領域67、71となっている場合がある。最適記録パワーで記録した場合でも、記録状態のトラックのLPPの読み出しが困難な場合がある。本実施例では、セクタ番号付きのダミーデータを記録しているので、再生回路を動作させて再生信号からセクタ番号を抜き出す。LPPが良好に読み出せず、一方セクタ番号の抜き出しが良好に行われている場合には、抜き出されたセクタ番号を用いて、試し書き用のタイミングの制御および試し書きを行った小領域の再生タイミングの制御を行う。
同様に、二層目のPCA領域321については、外周側から順次LPPとして形成されたアドレス情報を読み取る。従って、PCA領域321の最内周側から使用することで、新たに試し書きを行う小領域にレーザービームが至るまでの間のLPPが良好に読み出せる。新たに試し書きを行った小領域を再生して再生RF信号を得る際にも、同様にその小領域に至るまでのLPPが良好に読み出せるので、間違って他の小領域を読み出してしまうことがない。
以上説明したように、本実施例によれば、一層目のPCA領域311については、その最外周側の小領域から内周方向へ、二層目のPCA領域321については、その最内周側の小領域から外周方向へと試し書きを行い、二層目のPCA領域321に試し書きを行う場合には、二層目のPCA領域321に焦点を合わせるように絞り込まれた光ビームが通過する一層目記録層301の領域が、セクタ番号付きのダミーデータが記録されているか、または試し書きされているかのどちらかであるようにしたので、以下の特長を有する。
(1)PCA領域の一層目も二層目もその殆どの領域を試し書きに使用できる。その結果、PCA領域の劣化に至るまでの、OPC操作の回数を増やすことが可能であり、ディスクの書き換え可能回数を増やすことができる。
(2)一層目のPCA領域311も二層目のPCA領域321も試し書きに使用する小領域に至るまでのアドレス情報が、常に良好に再生できるので、間違いなく所定の領域に試し書きを行うことが可能であり、試し書きを行った小領域の再生が可能である。
(3)二層目のPCA領域321については、試し書きに使用する小領域に合焦する光ビームが、常に一層目記録層301が記録状態である領域を経て到達するので、安定して最適記録パワーを求めることが可能である。さらに、求めた最適記録パワーをそのまま用いて、データ領域の記録ができる。
なお、本実施例では、一層目のPCA領域311については、その最外周から使用するものとしたが、必ずしも最外周の境界から使用する必要はなく、少し内周側の領域から使用するようにしてもよい。また、二層目のPCA領域321については、その最内周から使用するものとしたが、必ずしも最内周の境界から使用する必要はなく、少し外周側の境界から使用するようにしてもよい。
また、図8(B)では一層目のPCA領域311にセクタ番号付きのダミーデータを記録する際に、一層目のPCA領域311の最内周側から必要最低限の量を記録する場合の例を示したが、試し書き済みの小領域を除いて、全体にダミーデータを記録するようにしてもよい。
更に、PCA領域のDC消去を一層目と二層目の試し書きを行った小領域を全て消去するものとしたが、必ずしも全てである必要はない。一層目については、PCA領域311の最外周側のいくつかの小領域については消去しないで残しておいてもよい。二層目についても、PCA領域321の最内周例のいくつかの小領域については消去しないで残しておいてもよい。それらの場合でも、ほぼ同様の効果が得られる。あるいは、PCA領域の一層目あるいは二層目を全て試し書きした場合に、一層目あるいは二層目のみをDC消去してもよい。
次に、本発明の実施例4について説明する。本実施例は、1回毎のOPC処理に関し、PCA領域の劣化に至るまでのOPC処理回数を増加させることで、書き換え型光ディスクの書き換え可能回数の上限値を上げるという本発明の目的を達成する。ただし、必ずしも、片面2層のDVD−RWディスク30に限定されずに、一層のDVD−RWディスクに適用されてもよい。
上記の実施例1〜3において、各層の一回毎のOPC処理は、例えば、図4(A)のように、記録パワーを段階的に増加させながら記録し、記録した小領域を再生して再生RF信号を得て、その再生RF信号から公知の評価尺度βを得るようにして行われる。ここで、PCA領域は、試し書き→DC消去のサイクルを繰り返すことで劣化するが、この劣化の度合いは、試し書きの記録パワーが大きい程、大きいことが知られている。
従って、図4(A)のように、記録パワーを段階的に増加させながら記録した場合には、毎回の小領域のうちの後ろの部分の劣化が早いことになる。本実施例は、この対策を講じてPCA領域の劣化に至るまでのOPC処理回数を増加させたものであり、図9と共に本実施例について説明する。
図9は本発明の実施例4の記録パワーの段階的変化を示す。本実施例では、PCA領域のうち、一層目については最外周側の小領域から、二層目については最内周側の小領域から順次使用していき、使用可能な小領域が無くなるまでは、図9(A)のように、各回毎の試し書きを記録パワーを段階的に増加させながら行う。
次に、使用可能な小領域が無くなって、PCA領域をDC消去し、新たに一層目については最外周側の小領域から、二層目については最内周側の小領域から順次使用していく際には、図9(B)に示すように、各回毎の試し書きを記録パワーを段階的に減少させながら行う。
なお、図9(A)、(B)に示すように、いずれの場合も、Pdefの記録パワーで試し書きを開始する。Pdefは、記録パワーを振る範囲であるOPCレンジの基準となる中心パワーである。Pdefに対して、例えば+40%、−30%の範囲で10段階で振る。また、Pdefは、最適記録パワーに近いことが期待される記録パワーである。Pdefの記録パワーで試し書きを開始することで、再生時に再生RF信号を観測すると、一層目については、試し書きを行った最も内周側での再生RF信号を見失うようなことがない。
試し書きの開始をPdefの−30%の記録パワーで始めてしまうと、記録パワーの不足により、再生RF信号を見失ってしまうことがある。同様に、二層目については、Pdefの記録パワーで試し書きを開始することで、試し書きを行った最も外周側での再生RF信号を見失うようなことがない。従って、再生RF信号を用いて前回に試し書きを行った小領域の境界を探索する場合に、誤ることが少なくなり、安定してOPC処理が行える。
試し書きを行う際に、図9(A)と図9(B)のどちらのパターンを使用するかの選択を行うために、RMD領域中に記録パワー方向フラグと呼ぶフィールドを設ける。この記録パワー方向フラグは、初期状態では、”0”である。図1の光ディスク装置20は、DVD−RWディスク30の最新のRMD領域を再生して、この記録パワー方向フラグが”0”であるならば、図9(A)のパターンで試し書きを行う。
使用可能な小領域が無くなって、PCA領域をDC消去した後で、RMD領域中の記録パワー方向フラグを以前の値の反転値(以前の値が”0”だったので、”1”)として、RMD領域に記録する。光ディスク装置20は、DVD−RWディスク30の最新のRMD領域を再生して、この記録パワー方向フラグが”1”であるならば、図9(B)のパターンで試し書きを行う。
以上のように、本実施例に拠れば、図9(A)のように、記録パワーを段階的に増加させながら試し書きを行うOPC処理と、図9(B)のように、記録パワーを段階的に減少させながら試し書きを行うOPC処理とを交互に行うようにしたので、PCA領域内の特定の場所に大きい記録パワーで試し書きする頻度を減少させることができ、その結果、試し書き回数の増加に伴うPCA領域の劣化の進行を遅らせることが可能になり、光ディスクの書き換え可能回数を増やすことができる。
なお、本実施例では、RMD領域に記録パワー方向フラグを設けて、この記録パワー方向フラグによって図9(A)のパターンと図9(B)のパターンを選択するものとしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、光ディスク装置は一回毎の試し書きを行う際に、図9(A)のパターンと図9(B)のパターンをランダムに選択するようにしてもよい。ランダムに選択することで、特定の小領域で、図9(A)のパターンで試し書きする回数と、図9(B)のパターンで試し書きする回数とがほぼ同じになり、実施例4と同様の効果が得られる。
また、本実施例では、OPC処理として、記録パワーのみを変化させて試し書きを行う場合を述べたが、消去パワーについても変化させて試し書きを行ってもよい。例えば、図9(A)及び(B)で、記録パワーを10段階に変化させながら、各記録パワーに対して同一記録パワーで消去パワーを変化させて試し書きを行う。あるいは、一回の試し書きの始めの1、2の記録パワーについては、各記録パワーに対して同一記録パワーで消去パワーを変化させて試し書きを行って、記録パワーと消去パワーの最適な比率を求めて、その後で、記録パワーのみを変化させて試し書きを行うようにしてもよい。
いずれの場合でも、記録パワーを変化させるパターンを複数持って、それらのパターンのうちの一つを交互に選択して試し書きを行えばよい。一方、消去パワーの大小がPCA領域の劣化に与える影響は小さいので、消去パワーを変化させるパターンを複数設ける必要はない。
なお、本発明は以上の実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、例えば、本発明が適用される記録媒体は、3層以上の記録層が積層された書き換え型光ディスクにも適用することができる。また、本発明は以上の実施の形態及び実施例の光情報記録装置の各構成をコンピュータにより実行させるコンピュータプログラムも含むものである。この場合、コンピュータプログラムは、記録媒体からコンピュータに取り込まれたものでも、通信ネットワークを介して配信されてコンピュータにダウンロードされるものでもよい。
本発明の光情報記録装置の一実施の形態を含む記録再生システムのブロック図である。 DVD−RWディスクの記録時に、レーザービームをマルチパルス列の発光波形として行うときの一例の説明図である。 本発明の実施例1の試し書き動作を説明するための、片面2層DVD−RWディスクのR情報領域を示す図である。 1回のOPC処理で、記録パワーを10段階に変えて試し書きを行う際の、公知の評価尺度βの出力例の説明図である。 記録パワーによる再生RF信号の状態を示す図である。 2層DVD−RディスクのPCA領域の様子の一例を示す図である。 本発明の実施例2の試し書き動作を説明するための、片面2層DVD−RWディスクのR情報領域を示す図である。 本発明の実施例3の試し書き動作を説明するための、片面2層DVD−RWディスク30のR情報領域を示す図である。 本発明の実施例4の試し書き動作時の記録パワーの段階的変化を示す図である。 一層のみの記録層を持つDVD−Rディスク又はDVD−RWディスクの記録領域の一例を模式的に示す断面図である。 データ領域に記録されるデータ構成図である。 DVD−Rディスク、DVD−RWディスクの部分斜視図である。 2層DVD−Rディスクの記録領域の一例の構成を模式的に示す断面図である。 光ビームが光ディスクの一層目記録層を通して二層目記録層に届く際に光束が集光される様子を示す図である。 光ディスクのPCA領域の使用法の一例を示す図である。
符号の説明
10 上位装置
20 光ディスク装置
21 システムコントローラ
22 記録再生回路
23 光ピックアップ
24 プログラムメモリ
25 データメモリ
26 内部バス
27 インターフェイス(IF)
30 片面2層DVD−RWディスク
301 一層目記録層
302 二層目記録層
311 一層目のPCA領域
321 二層目のPCA領域



Claims (6)

  1. 積層された複数の記録層の各々に、ユーザーデータが記録されるデータ領域が配置され、かつ、前記データ領域とは別に、光ビームの最適記録パワーを求める処理を行うための試し書き記録領域と、記録管理情報を記録するための記録管理領域とが配置された構造のディスク状の書き換え型記録媒体に対して、光ピックアップから出射する光ビームを用いて前記試し書き記録領域に試し書き用信号を記録すると共に、前記記録管理領域に前記記録管理情報を記録する光情報記録装置において、
    前記複数の記録層のうち隣接する第1及び第2の記録層の前記試し書き記録領域に、一方の記録層は内周側から外周方向へ、他方の記録層は外周側から内周方向へ前記試し書き用信号を、記録条件を変えながら記録した試し書き用信号記録区間を順次形成し使用する試し書き用信号記録手段と、
    前記試し書き用信号記録手段により前記複数の記録層にそれぞれ記録した最新の試し書き用信号記録区間の記録位置情報を、記録管理領域に記録する位置情報記録手段と、
    前記記録管理領域に記録又は再生された前記記録位置情報に基づいて、前記第1及び第2の記録層の前記最新の試し書き用信号記録区間の間の距離を算出する距離算出手段と、
    前記距離算出手段により算出された前記距離と予め設定された閾値とを比較し、前記距離が前記閾値以下であるとき、前記第1及び第2の記録層の前記試し書き用信号記録区間を消去する消去手段と
    を有することを特徴とする光情報記録装置。
  2. 積層された複数の記録層の各々に、ユーザーデータが記録されるデータ領域が配置され、かつ、前記データ領域とは別に、光ビームの最適記録パワーを求める処理を行うための試し書き記録領域と、記録管理情報を記録するための記録管理領域とが配置された構造のディスク状の書き換え型記録媒体に対して、光ピックアップから出射する光ビームを用いて前記試し書き記録領域に試し書き用信号を記録すると共に、前記記録管理領域に前記記録管理情報を記録する光情報記録装置において、
    前記複数の記録層のうち隣接する第1及び第2の記録層の前記試し書き記録領域に、一方の記録層は内周側から外周方向へ、他方の記録層は外周側から内周方向へ前記試し書き用信号を、記録条件を変えながら記録した試し書き用信号記録区間を順次形成し使用する試し書き用信号記録手段と、
    前記試し書き用信号記録手段により前記複数の記録層にそれぞれ記録した最新の試し書き用信号記録区間の記録位置情報を、記録管理領域に記録する位置情報記録手段と、
    前記記録管理領域に記録又は再生された前記記録位置情報に基づいて、前記第1及び第2の記録層の前記最新の試し書き用信号記録区間の間の距離を算出する距離算出手段と、
    前記距離算出手段により算出された前記距離と予め設定された閾値とを比較し、前記距離が前記閾値以下であるとき、前記第1及び第2の記録層の前記試し書き記録領域における前記試し書き用信号記録区間の長さである記録量をそれぞれ算出する記録量算出手段と、
    前記記録量算出手段により算出された前記第1及び第2の記録層の前記試し書き記録領域における前記記録量を比較し、該記録量が多い方の記録層の前記試し書き用信号記録区間を消去する消去手段と
    を有することを特徴とする光情報記録装置。
  3. 前記閾値は、前記光ピックアップから出射した光ビームが、前記隣接する第1及び第2の記録層のうち、該光ピックアップに近い位置にある前記第1の記録層を透過してもう一方の前記第2の記録層に合焦する際の、前記第1の記録層での前記光ビームの拡がりの量と前記記録媒体の製造上の公差の量とに係る値に選定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光情報記録装置。
  4. 積層された複数の記録層の各々に、ユーザーデータが記録されるデータ領域が配置され、かつ、前記データ領域とは別に、光ビームの最適記録パワーを求める処理を行うための試し書き記録領域と、記録管理情報を記録するための記録管理領域とが配置された構造で、かつ、媒体上の位置情報であるアドレス情報が予め記録されているディスク状の書き換え型記録媒体に対して、光ピックアップから出射する光ビームを用いて前記試し書き記録領域に試し書き用信号を記録すると共に、前記記録管理領域に前記記録管理情報を記録する光情報記録装置において、
    前記複数の記録層のうち第1の記録層の前記試し書き記録領域に、該試し書き記録領域の一方の端から内周方向又は外周方向へ第1の試し書き用信号を記録条件を変えながら順次記録すると共に、前記第1の試し書き用信号の記録と対応して、前記試し書き記録領域の他方の端から外周方向又は内周方向へ前記第1の試し書き用信号を再生して得た最適記録パワーで前記アドレス情報に係る情報を含むデータを記録する第1の信号記録手段と、
    前記第1の記録層に対して前記ピックアップから遠い方の位置にある第2の記録層の前記試し書き記録領域内であって、前記第1の記録層に記録された前記アドレス情報に係る情報を含むデータと前記第1の試し書き信号の記録領域よりも狭い領域に、前記第1の記録層の前記試し書き記録領域への前記第1の試し書き用信号の記録方向とは逆方向に、第2の試し書き用信号を記録条件を変えながら順次記録する第2の信号記録手段と、
    前記第1の記録層の前記試し書き記録領域のほぼ全領域に、前記第1の試し書き用信号が記録されたとき、又は前記第2の記録層の前記試し書き記録領域の前記第2の試し書き用信号の記録可能範囲全域に該第2の試し書き用信号が記録されたときに、前記第1及び第2の記録層の前記試し書き記録領域を消去する消去手段と
    を有することを特徴とする光情報記録装置。
  5. 前記所定の距離は、前記光ピックアップから出射した光ビームが前記第1の記録層を透過してもう一方の前記第2の記録層に合焦する際の、前記第1の記録層での前記光ビームの拡がりの量と前記記録媒体の製造上の公差の量とに係る値に選定されていることを特徴とする請求項4記載の光情報記録装置。
  6. ユーザーデータが記録されるデータ領域と、光ビームの最適記録パワーを求める処理を行うための試し書き記録領域と、記録管理情報を記録するための記録管理領域とが配置された構造のディスク状の書き換え型記録媒体に対して、光ピックアップから出射する光ビームの記録パワーを予め設定された回数段階的に変化させながら、前記試し書き記録領域に試し書き用信号を記録すると共に、前記記録管理領域に前記記録管理情報を記録する光情報記録装置において、
    1回の試し書き記録毎に、前記光ピックアップから出射する光ビームの記録パワーを予め設定された回数段階的に変化させながら、前記試し書き記録領域への前記試し書き用信号の記録を行うときに、最初は最適記録パワーと期待される予め設定した記録パワーで一定期間記録し、続いて、最小記録パワーから最大記録パワーまで前記一定期間ずつ段階的に記録パワーを増加させて記録する第1の記録パワーパターンと、最初は前記最適記録パワーと期待される予め設定した記録パワーで前記一定期間記録し、続いて、前記最大記録パワーから前記最小記録パワーまで前記一定期間ずつ段階的に記録パワーを減少させて記録する第2の記録パワーパターンとを、予め定めた条件で交互に選択して、前記試し書き記録を行うことを特徴とする光情報記録装置。
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