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JP2006265294A - 穴あき熱可塑性樹脂発泡体とその製造方法及びその利用 - Google Patents

穴あき熱可塑性樹脂発泡体とその製造方法及びその利用 Download PDF

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JP2006265294A JP2005081785A JP2005081785A JP2006265294A JP 2006265294 A JP2006265294 A JP 2006265294A JP 2005081785 A JP2005081785 A JP 2005081785A JP 2005081785 A JP2005081785 A JP 2005081785A JP 2006265294 A JP2006265294 A JP 2006265294A
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Yasumasa Asano
泰正 浅野
Teruyoshi Akusawa
輝好 阿久澤
Koji Ueda
晃司 植田
Hideki Takatani
秀樹 高谷
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

【課題】 吸音性能の高い穴あき熱可塑性樹脂発泡体とその製造方法の提供。
【解決手段】 熱可塑性樹脂発泡体本体の少なくとも一部の表面から内部に通じる多数の小孔を有する穴あき熱可塑性樹脂発泡体であって、前記小孔は、傾斜角度が異なる小孔上部と小孔下部とを少なくとも有し、該小孔上部は表面へ向って拡径された傾斜形状を有していることを特徴とする穴あき熱可塑性樹脂発泡体。熱可塑性樹脂発泡体本体の少なくとも一部の表面に、先端角度30°〜150°のV字状又は錐状の押圧刃を押圧し、傾斜角度が異なる小孔上部と小孔下部とを少なくとも有し、該小孔上部は表面へ向って拡径された傾斜形状を有する小孔を多数設け、穴あき熱可塑性樹脂発泡体を得ることを特徴とする穴あき熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、穴あき熱可塑性樹脂発泡体とその製造方法に関する。本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体は、発泡剤と空気との置換が速やかに行われ、発泡体製造後にガス置換のためのストック期間を短縮できる。また、本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体は、優れた吸音性能を有することから、吸音材などに利用可能である。
従来、熱可塑性樹脂発泡体に多数の穴(小孔)を設け、その機械的特性を改善したり、発泡剤と空気との置換を促進したり、あるいは音響絶縁性を持たせるなどの技術が、例えば、特許文献1〜6に提案されている。
特許文献1には、ブロック状その他厚肉の発泡体を得る成形方法において、成形直後の発泡体に対し、針によって孔あけを行うことにより発泡体の形状変化を防止する発泡体の成形方法が開示されている。
特許文献2には、プラスチック発泡シートをロール間で圧縮しつつ通過させて気泡膜を破壊することにより連通気泡構造とする方法において、前記ロールの間隔を該発泡シートの厚みの1/2以下とし、該ロール間に、予め穿孔針にて多数の細孔を穿設したプラスチック発泡シートを入れて圧縮通過させるか、もしくは前記ロール間を圧縮通過させると同時に穿孔針にて多数の細孔を穿設する連続気泡プラスチックフォームの製造方法が開示されている。
特許文献3には、発泡板の少なくとも片面に、周面に針を有する針ロール等によって小孔を穿設した後、発泡板をピンチロール等によって加圧して圧縮することにより、発泡板内の残留発泡剤ガスを空気等の向きガスに置換する方法が開示されている。
特許文献4には、可燃性発泡剤を含有する押出しオレフィン系プラスチック発泡体からの可燃性発泡剤の放出を促進する方法であって、該発泡剤をその表面から裏面まで穴あけして該表面からプラスチック発泡対中にのびる0.05〜5.1mmの平均幅をもつ多数の溝を形成する押出しオレフィン系プラスチック発泡体からの可燃性発泡剤の放出を促進する方法が開示されている。
特許文献5には、発泡体の表面から発泡体の内部にのびる多数の溝をもつプラスチック発泡体からなる独立気泡プラスチック発泡構造体が開示されている。
特許文献6には、約2mmより大きい平均気泡サイズ、実質的に開放構造の気泡構造、気泡を接続する比較的大きな孔、比較的低い空気流抵抗性を有する発泡体が開示されている。
また、熱可塑性樹脂発泡体に限らず、穴(小孔)を設けることによって吸音性を持たせた吸音材としては、例えば、特許文献7〜13に提案されている。
特許文献7には、発泡成形により形成された柔軟な多孔質発泡体からなり、発泡成形時に、一方の面に開口する導入通路と導入通路の奥に形成され導入通路よりも大きな断面積をもつ中空部とからなる多数の共鳴室を同時に形成する吸音部材が開示されている。
特許文献8には、鉱物質繊維、無機粉体および結合剤を主成分とする表裏層間に、開放型無機発泡体および結合剤を主成分とする中層が形成された吸遮音性板材が開示されている。
特許文献9には、発泡コンクリートや軽石礫などをセメントで形成した吸音板に、三角形や四角形、円形などの平面形状をなす貫通孔を適宜穿設すると共に、該孔と対応した位置に、該孔よりも大きな未貫通の穴を穿設した他の吸音板を重ね合わせ、両者を一体化させたことを特徴とする低周波数音域用吸音板が開示されている。
特許文献10には、加熱発泡により成形される樹脂フォーム材であって、面積が1mm以上、開孔率3%〜25%で貫通せずに開いている孔を有する有孔発泡プラスチックが開示されている。
特許文献11には、貫通孔を有し、それを封止する通気止めフィルムを積層した基材において、非通気性の基材に意匠性、剛性、耐熱剛性を維持できる程度の孔径を持つ貫通孔を設け、該貫通孔径において、通気止めフィルムを積層する面の孔径をもう一方の面の孔径より大きくした構造を有する内装材及び成形内装材が開示されている。
特許文献12には、カーペット層からなる表面層と、カーペット層以外に多孔質体層を2層以上有する、多孔質体層のみからなる自動車用フロアマットであって、カーペット層以外の多孔質体層間に、隣接する多孔質体層を構成する材料と発泡体樹脂とからなる複合層を備えており、この複合層の通気性が0.1〜10cm/cm・sである自動車用フロアマットが開示されている。
特許文献13には、発泡高分子樹脂素材の板体に一面側から他面側に多数の穴を形成して、多数の閉管気柱部を構成した吸音板が開示されている。
特開昭52−96675号公報 特開昭63−151435号公報 特開平4−307227号公報 特許第3431141号公報 特表平6−507129号公報 特表2002−524635号公報 特開平8−260589号公報 特開平10−319970号公報 特許第3057416号公報 特開2003−335893号公報 特開2004−106477号公報 特開2004−123090号公報 特開2004−341470号公報
前述した従来技術では、発泡体等からなる基材に、(1)針穴、(2)狭い開口部とそれよりも広がった中空部を持った穴(特許文献7,9参照)を穿設している。
(1)の針穴は、熱可塑性樹脂発泡体を基材とした場合、穿設した針穴が発泡体の弾性反発によって狭くなり、あるいは塞がりやすいため、この針穴を通して発泡剤と空気との置換を促進させる効果が十分に得られない場合がある。また、基材に針穴を多数穿設して吸音材に用いようとしても、針穴は開口面積が小さいため穴内に音が導入され難く、吸音効果が低い問題がある。
奥が拡張した(2)の穴についても、開口面積が小さいため穴内に音が導入され難く、吸音効果が低い問題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、吸音性能の高い穴あき熱可塑性樹脂発泡体とその製造方法の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、熱可塑性樹脂発泡体本体の少なくとも一部の表面から内部に通じる多数の穴を有する穴あき熱可塑性樹脂発泡体であって、前記小孔は、傾斜角度が異なる小孔上部と小孔下部とを少なくとも有し、該小孔上部は表面へ向って拡径された傾斜形状を有していることを特徴とする穴あき熱可塑性樹脂発泡体を提供する。
本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体において、前記小孔下部は有底であることが好ましい。
本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体において、前記小孔上部と小孔下部の間に縊れ部を有することが好ましい。
本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体において、前記表面に対して前記小孔上部の傾斜面がなす傾斜角度が20°〜70°の範囲であることが好ましい。
本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体において、前記小孔上部の下端径/小孔上部の傾斜面の距離=0.2〜1の範囲であることが好ましい。
本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体において、前記熱可塑性樹脂発泡体本体の連続気泡率が50〜80%であることが好ましい。
本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体において、前記熱可塑性樹脂発泡体本体に連続気泡率が30%以下の熱可塑性樹脂発泡体が積層されていることが好ましい。
本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体において、前記熱可塑性樹脂発泡体本体の少なくとも一部の表面に非発泡樹脂層が積層され、それに前記小孔が設けられていることが好ましい。
本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体において、前記熱可塑性樹脂発泡体本体がポリスチレン系樹脂発泡体であることが好ましい。
また本発明は、熱可塑性樹脂発泡体本体の少なくとも一部の表面に、先端角度30°〜150°のV字状又は錐状の押圧刃を押圧し、傾斜角度が異なる小孔上部と小孔下部とを少なくとも有し、該小孔上部は表面へ向って拡径された傾斜形状を有する小孔を多数設け、穴あき熱可塑性樹脂発泡体を得ることを特徴とする穴あき熱可塑性樹脂発泡体の製造方法を提供する。
また本発明は、前述した本発明に係る穴あき熱可塑性樹脂発泡体であって、シート状をなしていることを特徴とする穴あき熱可塑性樹脂発泡シートを提供する。
また本発明は、前述した本発明に係る穴あき熱可塑性樹脂発泡シートを成形してなることを特徴とする穴あき熱可塑性樹脂発泡シート成形体を提供する。
また本発明は、前述した本発明に係る吸水性熱可塑性樹脂発泡体であって、厚板状をなしていることを特徴とする吸水性熱可塑性樹脂発泡ボードを提供する。
本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体は、熱可塑性樹脂発泡体本体の表面に、傾斜角度が異なる小孔上部と小孔下部とを少なくとも有し、該小孔上部は表面へ向って拡径された傾斜形状を有している小孔を多数設けたものなので、発泡剤と空気の置換が促進され、製造後にガス置換のためのストック期間を短縮できる。また小孔内に音が導入され易くなり、優れた吸音性能が得られる。
本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体の製造方法は、熱可塑性樹脂発泡体本体の少なくとも一部の表面に、先端角度30°〜150°のV字状又は錐状の押圧刃を押圧する簡単な操作によって、前述した本発明に係る穴あき熱可塑性樹脂発泡体を得ることができるので、吸音性能に優れた穴あき熱可塑性樹脂発泡体を安価にかつ高い生産効率で提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1及び図2は、本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体の一実施形態を示し、図1は穴あき熱可塑性樹脂発泡体1の要部断面の電子顕微鏡観察画像を表す図、図2は穴あき熱可塑性樹脂発泡体1の概略図であり、図2(a)は要部概略断面図、(b)は要部平面図である。
本実施形態の穴あき熱可塑性樹脂発泡体1は、熱可塑性樹脂発泡体本体2の少なくとも一部の表面から内部に通じる多数の小孔3を有し、小孔3は、傾斜角度が異なる小孔上部4と小孔下部5とを少なくとも有し、該小孔上部4は表面へ向って拡径された傾斜面6を有している。
熱可塑性樹脂発泡体本体2の材料である熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂などが挙げられ、これらの中でも高発泡倍率で断熱性、強度に優れ、成形性も良好な発泡成形体を製造可能なことから、ポリスチレン系樹脂が好ましい。ポリスチレン系樹脂としては、スチレン系単量体、例えばスチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ジメチルスチレン、パラメチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレンの単独重合体、または前記スチレン系単量体と他の単量体、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、無水マレイン酸、ブタジエン等のビニル単量体との共重合体等を用いることができる。そのうちでは、ポリスチレン樹脂、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、耐衝撃性ポリスチレン樹脂(HIPS)、スチレン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重合体等を用いることが好ましい。これらは単独であるいは混合して用いることができる。
ポリスチレン系樹脂には、改質のためにゴム状物質を少量添加してもよい。ゴム状物質としては、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンランダム共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−イソプレンランダム共重合体、低シスポリブタジエン及びこれらの水素添加された共重合体等を用いることができる。
熱可塑性樹脂発泡体本体2の製造において用いる発泡剤としては、熱可塑性樹脂発泡体の製造分野で従来公知のものをいずれも使用でき、分解型発泡剤、気体又は揮発性の発泡剤が使用できる。分解型発泡剤としては、例えば、炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、カルシウムアジド、ナトリウムアジド等の無機系分解型発泡剤、アゾジカルボンアミド、アゾビススルホニルアミド、アゾビスイソブチロニトリル及びジアゾアミノベンゼン等のアゾ化合物、N,N'−ジニトロソペンタンメチレンテトラミン及びN,N'−ジメチル−N,N'−ジニトロソテレフタルアミド等のニトロソ化合物、ベンゼンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド及びp,p'−オキシビスベンゼンスルホニルセミカルバジド、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、トリヒドラジノトリアジン、バリウムアゾジカルボキシレート等を用いることができる。これらの発泡剤は、単独でも組み合わせてもよい。更に、分解温度、発生ガス量及び分解速度を調整する為に公知の発泡助剤を添加することもできる。
気体の発泡剤としては、窒素、炭酸ガス、プロパン、n−ブタン、i−ブタン、メチルエーテル等が使用できる。なお、ここで気体とは常温(25℃)、常圧(1気圧)で気体であることを意味する。一方、揮発性の発泡剤としては、エーテル、石油エーテル、アセトン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、ベンゼン、トルエン等が挙げられる。また、水も使用することができる。これらを混合使用することもできる。上記発泡剤の内、ブタンが好ましい。
本発明において熱可塑性樹脂発泡体本体2の形状及び製造方法は限定されない。熱可塑性樹脂発泡体本体2の形状は、例えば、シート状、厚板(ボード)状、箱状などの各種の形状とすることができる。
また、熱可塑性樹脂発泡体本体2の製造方法は、熱可塑性樹脂発泡体本体2の形状によって適宜選択できる。シート状の熱可塑性樹脂発泡体本体2を製造する方法としては、押出機に熱可塑性樹脂と必要に応じて加えられる添加剤を投入し、押出機内で加熱溶融し、前記揮発性の発泡剤を混ぜ、混練して押出機先端に取り付けたサーキュラーダイから押し出して発泡させ、直ちに冷却マンドレルにて冷却し、シート状に切り開き、得られたシートを巻き取ることによって製造することができる。ボード状の熱可塑性樹脂発泡体本体2を製造する方法としては、押出機に熱可塑性樹脂と必要に応じて加えられる添加剤を投入し、押出機内で加熱溶融し、前記揮発性の発泡剤を混ぜ、混練して押出機先端に取り付けたTダイから押出して発泡させ、発泡後、冷却ロールにて冷却し、裁断することによって製造することができる。
また、熱可塑性樹脂発泡体本体2の少なくとも一部の表面に非発泡樹脂層を積層する方法としては、非発泡樹脂フィルムを接着剤又は加熱融着により積層する方法、非発泡樹脂層を一つのダイ内で行う共押出法により積層する方法等が適用できる。熱可塑性樹脂発泡体本体2の表面に非発泡樹脂層を積層することで強度が向上する。
また、箱状などの熱可塑性樹脂発泡体本体2を製造する場合には、発泡剤を含浸させた熱可塑性樹脂からなる発泡性熱可塑性樹樹脂粒子(発泡ビーズなどとも称される。)を用い、この粒子を蒸気加熱などによって加熱し発泡させて予備発泡粒子とし、製造する目的の形状に合致したキャビティを有する成形型の該キャビティ内に予備発泡粒子を充填し、その後蒸気加熱などによって成形型内の予備発泡粒子を発泡させると共に、隣接する予備発泡粒子同士の表面を融着させ、その後冷却して発泡成形体を成形型から取り出す、型内発泡成形によって製造することができる。
本実施形態の穴あき熱可塑性樹脂発泡体1は、前述したようにして得られた熱可塑性樹脂発泡体本体2の少なくとも一部の表面に、図1及び図2に示す形状の小孔3を多数設けて構成されている。本実施形態において、小孔3は、傾斜角度が異なる小孔上部4と小孔下部5とを有し、小孔下部5は有底になっている。小孔上部4は表面へ向って拡径された傾斜面6を有している。
熱可塑性樹脂発泡体本体2の表面に対して、小孔上部4の傾斜面がなす傾斜角度θは、20°〜70°の範囲であることが好ましい。この傾斜角度θが20°未満であると傾斜面6の傾斜が緩やか過ぎて、吸音性能が悪化する。また、この傾斜角度θが70°を超えると、傾斜面6の傾斜が強すぎて、表面に垂直に開けた針穴と同様に、開口が狭くなるので音が小孔内に入り難くなり、吸音性能が悪化する。
本実施形態において、小孔3は、小孔上部4と小孔下部5との間に縮径した縊れ部10を有している。縊れ部10より下の小孔下部5は有底の空洞部5aになっている。この空洞部5aに入った音は、開口側に戻ることなく空洞部5a内で減衰される。
図2に示す小孔3において、小孔深さA、傾斜面の距離B、小孔上部の下端径D、小孔上部4の幅E、小孔下部5の上端径Fは、特に限定されるものではなく、適宜設定可能であるが、小孔上部4の下端径Dと傾斜面の距離Bとの比であるD/Bの値が0.2〜1の範囲であることが好ましい。更に好ましくは、0.3〜0.7の範囲である。このD/Bの値が0.2未満であるとDに対してBが大きくなりすぎて強度低下を招くこととなり、D/Bの値が1を超えるとDに対してBが小さすぎて傾斜面を設ける効果が小さくなる。また、小孔深さAは0.5〜5mmの範囲が好ましく、傾斜面の距離Bは0.1〜10mmの範囲が好ましく、小孔上部の下端径Dは0.1〜7mmの範囲が好ましく、小孔上部4の幅Eは0.5〜10mmの範囲が好ましく、小孔下部5の上端径Fは0.5〜10mmの範囲が好ましい。
本実施形態において、小孔3は、断面形状が図2(a)に示すように裾が広がった略矢印形状であり、平面形状が図2(b)に示すように長方形状に形成されている。この小孔3の形状は、傾斜角度が異なる小孔上部4と小孔下部5とを少なくとも有し、かつ該小孔上部4が表面へ向って拡径された傾斜面6を有していればよく、本例示に限定されない。
図3〜図9は、小孔3の他の形状を例示するものである。
図3に例示した小孔3は、断面形状が図3(a)に示すように図2に示す小孔3と同じく裾が広がった略矢印形状であり、平面形状が図3(b)に示すように同心円状に形成されている。
図4に例示した小孔3は、垂直な角形穴状に形成された小径下部5と、その上部の片側のみに傾斜面6を有する小孔上部4とからなっている。
図5に例示した小孔3は、垂直な角形穴状に形成された小径下部5と、その上部の両側側に傾斜面6を有する小孔上部4とからなっている。
図6に例示した小孔3は、断面V字状をなしている小径下部5と、その上部に傾斜面6を有する小孔上部4とからなっている。
図7に例示した小孔3は、断面視略四角形の空洞部5aを有する小径下部5と、その上部に傾斜面6を有する小孔上部4と、それらの間に設けられた縊れ部10とからなっている。
図8に例示した小孔3は、熱可塑性樹脂発泡体本体2を貫通して設けられた小径下部5と、一方の面側の小径下部5の上部に傾斜面6を有する小孔上部4とからなっている。
図9に例示した小孔3は、熱可塑性樹脂発泡体本体2を貫通して設けられた小径下部5と、両方の面側の小径下部5の開口側に傾斜面6を有する小孔上部4とからなっている。
本実施形態の穴あき熱可塑性樹脂発泡体1において、熱可塑性樹脂発泡体本体2は、連続気泡率が50〜80%であることが好ましい。連続気泡率が50〜80%である発泡体は、吸音した音を発泡体内部に導いて消音し易くなる。この連続気泡率が50%未満であると、吸音性能が低下する。一方、連続気泡率が80%を超えると、熱可塑性樹脂発泡体本体2の機械的強度が低下することから、好ましくない。
この連続気泡率が50〜80%である熱可塑性樹脂発泡体本体2、特にポリスチレン系樹脂発泡シート(以下、連通気泡型シートと記す。)を製造する1つの方法は、押出機にポリスチレン系樹脂を入れて加熱溶融し、押出機の途中からブタン、ペンタン等の脂肪族又は脂環族炭化水素類からなる発泡剤をポリスチレン系樹脂1kgあたり0.3〜1.0モルの割合で圧入し、連続気泡率が30%以下のポリスチレン系樹脂発泡シートが得られる押出時の樹脂温度より、10℃程度高い樹脂温度に設定して押し出すことにより、連通気泡型シートを得ることができる。発泡剤としては前記の発泡剤に窒素、炭酸ガス、空気、水又はこれらの混合物からなる無機物発泡剤を混合して使用することもできる。
熱可塑性樹脂発泡体本体2のさらに好ましい実施形態として、前述した連通気泡型シートと、連続気泡率が30%以下の熱可塑性樹脂発泡シート(以下、独立気泡型シートと記す。)とが積層された積層シートが挙げられる。連通気泡型シートからなる連続気泡層と独立気泡型シートからなる独立気泡層を有し、シート状をなしている熱可塑性樹脂発泡体本体2(以下、発泡積層シートと記す。)を製造する方法としては、例えば、特許文献1(特開平9−254294号公報)に記載されている方法を用いることができる。すなわち、押出機にポリスチレン系樹脂を投入し、押出機内で溶融したポリスチレン系樹脂に発泡剤を混入し、発泡剤を含んだ樹脂を押出機の先端に取り付けたダイから大気中に押し出し、発泡シートとすることによって作ることができる。但し、連続気泡層を形成する部分には、既に述べたように、連続気泡が生成するような配慮をし、独立気泡層を形成する部分には独立気泡が生成するような配慮をしなければならない。押し出し発泡は、一つの金型内で行う共押し出しによることが好ましい。あるいは連通気泡型シートと独立気泡型シートとを別個に用意し、両者を重ね合わせ、接着剤又は加熱融着により一体化して発泡積層シートにすることもできる。
図1に示す穴あき熱可塑性樹脂発泡体1は、前述した共押し出し法によって製造した発泡積層シートを熱可塑性樹脂発泡体本体2として用い、その表面に前述した小孔3を設けたものである。図1に示す熱可塑性樹脂発泡体本体2において、符号8が連続気泡層、9が独立気泡層である。また、積層された各層の上下両面側には、発泡積層シート製造時に表面が急冷されて形成された表面スキン層7が形成されている。連続気泡層8側の表面に形成された表面スキン層7は、連続気泡層8よりも気泡が細かくなり、かつ連続気泡率が低下している場合がある。小孔3は、連続気泡層8側に設けられ、表面スキン層7と連続気泡層8を貫いた状態で設けられている。
また、図1に示す穴あき熱可塑性樹脂発泡体1は、機械強度に優れている独立気泡層9と吸音性に優れている連続気泡層8とを積層した発泡積層シートを熱可塑性樹脂発泡体本体2として用い、その連続気泡層8側の表面に前述した小孔3を設けたものなので、小孔3と連続気泡層8とにより優れた吸音性能を発揮できると共に、独立気泡層9を積層したことによって、良好な機械強度、断熱性、緩衝性を持たせることができる。
次に、図10〜図14を参照して、本実施形態の穴あき熱可塑性樹脂発泡体1の製造方法の一例を説明する。本例では、熱可塑性樹脂発泡体本体2として、前述した発泡積層シートを用い、その連続気泡層8側の表面に小孔3を設け、図1に示す穴あき熱可塑性樹脂発泡体1を製造する場合を例示する。図10は、発泡積層シートからなる熱可塑性樹脂発泡体本体2の連続気泡層8側の表面に三角形の押圧刃11を押圧した状態を示す断面図である。図11は小孔3を形成する穴あけ加工に用いる穴あけ治具にセットされる歯車を示し、図11(a)は第1例の歯車12aの側面図、(b)は正面図、(c)は第2例の歯車12bの側面図、(d)は正面図である。図12は小孔3を形成する穴あけ加工に用いる穴あけ治具13の外観図である。図13は、発泡積層シート15に小孔3を形成する穴あけ加工を示す斜視図である。図14は、発泡積層シート15に穴をあけた後、小孔3が形成される状態を示す断面図である。
本例の製造方法では、熱可塑性樹脂発泡体本体2として発泡積層シート15を用い、この発泡積層シート15を図13に示すように穴あけ治具13とローラ14の間を連続的に通すことによって、発泡積層シート15の連続気泡層8側の表面に、先端角度30°〜150°のV字状又は錐状の押圧刃を押圧し、傾斜角度が異なる小孔上部と小孔下部とを少なくとも有し、該小孔上部は表面へ向って拡径された傾斜形状を有する小孔3を多数設け、穴あき発泡シート16(穴あき熱可塑性樹脂発泡体1)を製造する。穴あけ加工を終えた穴あき発泡シート16はローラに巻き取られる。
この穴あけ加工において用いられる穴あけ治具13は、図12に示すように、シャフトに複数枚の歯車12A,12Bを等間隔で又はランダムに固定した構成になっている。歯車12A,12Bは、図11に示すように、外周に多数の押圧刃11が設けられている略円盤状をなしている。押圧刃11は、先端角度θ1、θ2が30°〜150°のV字状又は錐状をなしている。この歯車12A,12Bの各部の寸法は限定されないが、刃先外径G1,G2が100〜300mm、基部外周H1,H2がG1,G2よりも5〜20mm小さい値、厚さI1,I2が0.5〜10mm程度が好ましい。
発泡積層シート15(熱可塑性樹脂発泡体本体2)の連続気泡層8側の表面に押圧刃11を押圧すると、図11に示すように、押圧刃11は、熱可塑性樹脂発泡体本体2の表面スキン層7と連続気泡層8を突き破り、先端が独立気泡層9に達する。表面スキン層7と連続気泡層8は押圧刃11に突き破られる際、両層の機械強度の違いから、それらの境界部で切り離される。すなわち、連続気泡層8よりも表面スキン層7の方が緻密であることから機械強度が高く、これらの層が押圧刃11に突き破られる際に、連続気泡層8が容易に突き破られて押圧されるのに対し、表面スキン層7は押圧に抗することで、両層の境界部が剥離する。
押圧刃11が離れると、熱可塑性樹脂発泡体本体2の表面に形成されたV字状の小孔において、図14に示すように、独立気泡層9の反発によって小孔の底が上がり、さらに表面スキン層7が隆起して縊れ部10が形成され、図1及び図2に示す形状の小孔3が形成される。
発泡積層シート15(熱可塑性樹脂発泡体本体2)の表面に設ける小孔3の数と配列状態は、歯車12A,12Bの押圧刃11の形成個数、先端角度、穴あけ治具13への歯車12A、12Bの取り付け間隔などを適宜設定することで容易に変更可能である。例えば、熱可塑性樹脂発泡体本体2の表面に、多数の小孔3を格子状、千鳥状、あるいはランダムに設けることもできる。また、穴あけ治具13に押圧刃11の形成個数や先端角度が異なる複数種類の歯車12A,12Bを交互に取り付け、発泡積層シート15に大きさや形状の異なる小孔3を設けることもできる。
本実施形態の製造方法によれば、熱可塑性樹脂発泡体本体2の表面に、先端角度30°〜150°のV字状又は錐状の押圧刃11を押圧する簡単な操作によって、前述した穴あき熱可塑性樹脂発泡体1を得ることができるので、優れた機械強度を維持したまま、吸音性能の高い穴あき熱可塑性樹脂発泡体1を安価にかつ高い生産効率で提供することができる。
本発明は、前述した実施態様に限定されるものではなく、種々の修正や変更が可能である。
例えば、熱可塑性樹脂発泡体本体2の少なくとも一部の表面に非発泡樹脂層が積層され、それに前記小孔が設けられた構成とすることもできる。
本発明の穴あき熱可塑性樹脂発泡体は、吸音を目的とした住宅用内装材、自動車用内装材、車両用吸音材、高速道路や鉄道路線の騒音を吸遮音するための防音パネル、音楽ホールなどの遮音材及び遮音性断熱材などに利用可能である。
[発泡シートの製造]
押出機として内径90mm押出機(一段目押出機)と150mm押出機(二段目押出機)が連結されたタンデム型押出機を用い、ポリスチレン樹脂(東洋スチレン社製、商品名HRM−26)100質量部に対してタルクMBであるタルペット40GS(宗和化学社製)を1.5質量部添加した配合原料を押出機に投入し、最高温度230℃で溶融、混練した後、発泡ガスとしてブタン(イソ/ノルマル=50/50)を4.2質量部添加した。その後連続気泡を有する発泡に適した樹脂温度165℃付近まで冷却した。
さらに先端部に取り付けた口径105mm、スリットクリアランス0.5mmに設定されたサーキュラーダイより樹脂を押し出して発泡させ、この発泡シートを外径414mm、長さ500mmの冷却マンドレルに通して内面を冷却すると同時に冷却温度30℃の空気を吹き付けて外周も冷却し、その後2枚に切り開いてロール状に巻き取った。得られた発泡シートは厚み2.5mm、密度0.09g/mであった。
得られた発泡シートの連続気泡率を測定した結果、連続気泡率は70.1%であった。
なお、連続気泡率についてはASTM D2856−87記載の測定方法に準じて測定した。すなわち25mm以上になるように切片で構成された試験体(25mmの立方体)を試料より5個切出し、ノギスを用いて見掛け体積を測定し、次に空気比較式比重計1000型(東京サイエンス社製)を用いて1−1/2−1気圧法により体積を測定し、以下の式にて連続気泡率を算出した。
連続気泡率(%)=(見掛け体積−空気比較式比重計での測定体積)/見掛け体積×100
[実施例1]
前述した通り製造した発泡シートを図12に示す穴あけ治具に通し、発泡シートの表面に小孔を設けた。この穴あけ治具は、図11に示す歯車の先端角を30°にした歯車を通紙ロールに取り付けて構成し、図13に示すように穴あけ治具とローラとの間に発泡シートを通して小孔をあけ、穴あき発泡シートを作製した。形成された小孔の表面の電子顕微鏡写真にて屈曲している長さと小孔の開いている長さを測定した。更に内部セルの突き破られている傾斜角測定の為に傾斜角度の明確にわかる方向で断面をカットして小孔の断面を電子顕微鏡写真で撮り、シート表面との傾斜角を測定した。その際に小孔形状も観察した。なお、電子顕微鏡写真撮影については走査型電子顕微鏡S−3000N(日立製作所製)にて適切な倍率で測定した。図15に小孔の表面形状を示す。得られた小孔の形状は傾斜面の距離Bが0.55mm、小孔上部の下端径Dが0.30mm、傾斜角度θは50°であった。小孔上部幅Eは0.75mmであった。小孔の深さAは1.5mmであった。小孔上部の下端径D/傾斜面の距離B=0.55であった。小孔の断面形状は図2に示す形状であった。小孔は発泡積層シート100cm当たり169個設けた。
[実施例2]
穴あけ治具に取り付ける歯車の先端角度を60°とした以外は、実施例1と同様にして発泡シートに小孔を設け、穴あき発泡シートを作製した。
得られた小孔の形状は、傾斜面の距離Bが0.67mm、小孔上部の下端径Dが0.35mm、傾斜角度θが45°であった。小孔上部幅Eは0.75mmであった。小孔の深さAは1.5mmであった。小孔上部の下端径D/傾斜面の距離B=0.52であった。小孔の断面形状は図2に示す形状であった。小孔は発泡積層シート100cm当たり169個設けた。
[実施例3]
穴あけ治具に取り付ける歯車の先端角度を90°とした以外は、実施例1と同様にして発泡シートに小孔を設け、穴あき発泡シートを作製した。
得られた小孔の形状は、傾斜面の距離Bが0.90mm、小孔上部の下端径Dが0.45mm、傾斜角度θは40°であった。小孔上部幅Eは0.75mmであった。小孔の深さAは1.5mmであった。小孔上部の下端径D/傾斜面の距離B=0.50であった。小孔表面の形状を図16に示す。小孔の断面形状は図2に示す形状であった。小孔は発泡積層シート100cm当たり169個設けた。
[実施例4]
前述した通り作製したポリスチレン発泡シートに厚さ25μmのポリスチレンフィルム(大石産業社製)を重ね合わせ、加熱温度170℃、直径300mmの誘電加熱ロールに通して積層したのち、押圧刃の先端角度60°の歯車を取り付けた穴あけ治具を用いて穴あけ加工を施し、多数の小孔を設けて穴あき発泡シートを作製した。得られた小孔は、傾斜面の距離Bが0.67mm、小孔上部の下端径Dが0.38mm、傾斜角度θが55°であった。小孔上部幅Eは0.75mmであった。小孔の深さAは1.5mmであった。小孔上部の下端径D/傾斜面の距離B=0.57であった。小孔は発泡積層シート100cm当たり169個設けた。小孔の断面形状は図2に示す形状であった。
[実施例5]
押出機として内径90mm押出機(一段目押出機)と150mm押出機(二段目押出機)が連結されたタンデム型押出機を用い、ポリスチレン樹脂(東洋スチレン社製、商品名HRM−26)100質量部に対してタルクMBであるタルペット40GS(宗和化学社製)を1.5質量部添加した配合原料を押出機に投入し、最高温度230℃で溶融、混練した後、発泡ガスとしてブタン(イソ/ノルマル=50/50)を4.2質量部添加した。その後連続気泡を有する発泡に適した樹脂温度165℃付近まで冷却した。
一方、内径120mm押出機(B)を用い、ポリスチレン樹脂(東洋スチレン社製、商品名G−13−50B)100質量部に対してタルクMBであるタルペット40GS(宗和化学株式会社)を1.5部添加した配合原料を押出機に投入し、最高温度230℃で溶融、混練した後、発泡ガスとしてブタン(イソ/ノルマル=50/50)を3.7質量部添加した。その後独立気泡を有する発泡に適した樹脂温度155℃付近まで冷却した。
押出機(A)と押出機(B)を合流ダイで合流させて積層し、さらに先端部に取り付けた口径105mm、スリットクリアランス0.5mmに設定されたサーキュラーダイより樹脂を押し出して発泡させ、この発泡シートを外径440mm、長さ500mmの冷却マンドレルに通して内面を冷却すると同時に冷却温度30℃の空気を吹き付けて外周も冷却し、その後2枚に切り開いてロール状に巻き取った。得られた発泡積層シートは厚み2.8mm、密度0.075g/mであった。
押出機(A)側の発泡層は、連続気泡率が68.5%の連続気泡層であった。
押出機(B)側の発泡層は、連続気泡率が10.5%の独立気泡層であった。
得られた発泡積層シートに、押圧刃の先端角度60°の歯車を取り付けた穴あけ治具を用いて穴あけ加工を施し、多数の小孔を設けて穴あき発泡シートを作製した。得られた小孔は、傾斜面の距離Bが0.67mm、小孔上部の下端径Dが0.35mm、傾斜角度θが45°であった。小孔上部幅Eは0.75mmであった。小孔の深さAは1.8mmであった。小孔上部の下端径D/傾斜面の距離B=0.52であった。小孔の断面形状は図2に示す形状であった。小孔は発泡積層シート100cm当たり169個設けた。図1に実際に作製した小孔の断面形状を示す。
[比較例]
実施例5で作製した発泡積層シートに直径1mmの針を押し付けて小孔を設けた。得られた小孔は、開口部分に傾斜面がなく(B=0mm)、穴の開いている部分が直径0.65mmの円形で傾斜角度θは90°であった。小孔の深さAは1.5mmであった。小孔は発泡積層シート100cm当たり169個設けた。この小孔の断面形状を図17に示す。
<吸音率の評価>
実施例1〜5及び比較例の各穴あき発泡シートについて、JIS A1405に準じて垂直入射吸音率を測定し、比較した。その結果、比較例の穴あき発泡シートに比べ、実施例1〜5の穴あき発泡シートは優れた吸音性を示した。
本発明に係る実施例5で作製した穴あき熱可塑性樹脂発泡体の小孔部分の断面の顕微鏡観察画像を示す図である。 本発明に係る穴あき熱可塑性樹脂発泡体の小孔を概略的に表し、(a)は断面図、(b)は平面図である。 小孔の形状の第2の例を示し、(a)は断面図、(b)は平面図である。 小孔の形状の第3の例を示し、(a)は断面図、(b)は平面図である。 小孔の形状の第4の例を示す断面図である。 小孔の形状の第5の例を示す断面図である。 小孔の形状の第6の例を示す断面図である。 小孔の形状の第7の例を示す断面図である。 小孔の形状の第8の例を示す断面図である。 本発明に係る製造方法を説明する図であり、熱可塑性樹脂発泡体本体に押圧刃を押圧した状態を示す断面図である。 穴あけ加工に用いる歯車を示す図であり、(a)は歯車の第1例の側面図、(b)は正面図、(c)は歯車の第2例の側面図、(d)は正面図である。 穴あけ治具を例示する外観図である。 本発明に係る製造方法を説明する斜視図である。 押圧刃の押圧後に図1の形状の小孔が形成されるプロセスを説明する断面図である。 本発明に係る実施例1で作製した穴あき熱可塑性樹脂発泡体の小孔部分の表面の顕微鏡観察画像を示す図である。 本発明に係る実施例3で作製した穴あき熱可塑性樹脂発泡体の小孔部分の表面の顕微鏡観察画像を示す図である。 比較例1で作製した穴あき熱可塑性樹脂発泡体の小孔部分の断面の顕微鏡観察画像を示す図である。
符号の説明
1…穴あき熱可塑性樹脂発泡体、2…熱可塑性樹脂発泡体本体、3…小孔、4…小孔上部、5…小孔下部、5a…空洞部、6…傾斜面、7…表面スキン層、8…連続気泡層、9…独立気泡層、10…縊れ部、11…押圧刃、12A,12B…歯車、13…穴あけ治具、14…ローラ、15…発泡積層シート、16…穴あき発泡シート(穴あき熱可塑性樹脂発泡体)。


Claims (13)

  1. 熱可塑性樹脂発泡体本体の少なくとも一部の表面から内部に通じる多数の小孔を有する穴あき熱可塑性樹脂発泡体であって、前記小孔は、傾斜角度が異なる小孔上部と小孔下部とを少なくとも有し、該小孔上部は表面へ向って拡径された傾斜形状を有していることを特徴とする穴あき熱可塑性樹脂発泡体。
  2. 前記小孔下部は有底であることを特徴とする請求項1に記載の穴あき熱可塑性樹脂発泡体。
  3. 前記小孔上部と小孔下部の間に縊れ部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の穴あき熱可塑性樹脂発泡体。
  4. 前記表面に対して前記小孔上部の傾斜面がなす傾斜角度が20°〜70°の範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の穴あき熱可塑性樹脂発泡体。
  5. 前記小孔上部の下端径/小孔上部の傾斜面の距離=0.2〜1の範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の穴あき熱可塑性樹脂発泡体。
  6. 前記熱可塑性樹脂発泡体本体の連続気泡率が50〜80%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の穴あき熱可塑性樹脂発泡体。
  7. 前記熱可塑性樹脂発泡体本体に連続気泡率が30%以下の熱可塑性樹脂発泡体が積層されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の穴あき熱可塑性樹脂発泡体。
  8. 前記熱可塑性樹脂発泡体本体の少なくとも一部の表面に非発泡樹脂層が積層され、それに前記小孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の穴あき熱可塑性樹脂発泡体。
  9. 前記熱可塑性樹脂発泡体本体がポリスチレン系樹脂発泡体であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の穴あき熱可塑性樹脂発泡体。
  10. 熱可塑性樹脂発泡体本体の少なくとも一部の表面に、先端角度30°〜150°のV字状又は錐状の押圧刃を押圧し、傾斜角度が異なる小孔上部と小孔下部とを少なくとも有し、該小孔上部は表面へ向って拡径された傾斜形状を有する小孔を多数設け、請求項1〜9のいずれかに記載の穴あき熱可塑性樹脂発泡体を得ることを特徴とする穴あき熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
  11. 請求項1〜9のいずれかに記載の穴あき熱可塑性樹脂発泡体であって、シート状をなしていることを特徴とする穴あき熱可塑性樹脂発泡シート。
  12. 請求項11に記載の穴あき熱可塑性樹脂発泡シートを成形してなることを特徴とする穴あき熱可塑性樹脂発泡シート成形体。
  13. 請求項1〜9のいずれかに記載の吸水性熱可塑性樹脂発泡体であって、厚板状をなしていることを特徴とする吸水性熱可塑性樹脂発泡ボード。
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