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JP2006265265A - 体内グリコーゲン温存剤 - Google Patents

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JP2006265265A
JP2006265265A JP2006173418A JP2006173418A JP2006265265A JP 2006265265 A JP2006265265 A JP 2006265265A JP 2006173418 A JP2006173418 A JP 2006173418A JP 2006173418 A JP2006173418 A JP 2006173418A JP 2006265265 A JP2006265265 A JP 2006265265A
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JP
Japan
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glycogen
diglyceride
fat
oil
food
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JP2006173418A
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Hideki Mori
秀樹 森
Takuya Watanabe
卓也 渡辺
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】 体内に摂取した場合に体脂肪として蓄積されにくく、しかもより積極的にエネルギーとして利用でき、且つ体力消耗時、疲労時、運動時等において、肝臓、筋肉のグリコーゲンの貯蔵等に寄与し、疲労回復、栄養補給、スタミナ増強などの効果を得ることができる体内グリコーゲン温存剤を提供する。
【解決手段】 炭素数2〜10の脂肪酸より構成されているジグリセリドを有効成分とする体内グリコーゲン温存剤。
85重量%含む食品。
【選択図】 なし

Description

本発明は、体内グリコーゲン温存剤に関するものである。特に、本食品摂食時に体脂肪として蓄積されにくく、エネルギーとして利用しやすく、疲労時にスタミナ温存に寄与する食品を提供するものである。更に含まれている油脂の酸化安定性が優れ、且つ口溶け等の食感が良好な食品を提供するものである。
人は必要なエネルギー源を主に糖質及び脂質から摂取しているが、現代の食生活ではカロリー摂取量が過剰となっているのが現状である。特に脂質はカロリー価も高く、過剰摂取では肥満を助長し、成人病等を引き起こす原因の一つと考えられている。しかし、体脂肪蓄積を抑制し、より積極的にエネルギーとして利用されるものとして有効的であり、且つ安定性や食感に優れたものはあまり知られていない。
特許文献1は油脂組成物が中鎖と長鎖脂肪族基を含むジグリセリドを含み、効果として弱いながらも、体脂肪蓄積抑制の効果を有することを記載している。
特許文献2は油脂組成物が2本の長鎖脂肪族基を含むジグリセリドを開示し、チョコレートのブルーム防止剤として利用している。
特開平8−60180号公報 特開平5−168142号公報
本発明は、体内に摂取した場合に体脂肪として蓄積されにくく、しかもより積極的にエネルギーとして利用でき、且つ体力消耗時、疲労時、運動時等において、肝臓、筋肉のグリコーゲンの貯蔵等に寄与し、疲労回復、栄養補給、スタミナ増強などの効果を得ることができ、更に含まれている油脂の酸化安定性が優れ、且つ口溶け等の食感も良好な油脂含有食品の提供を目的とする。
本発明者らは上記目的を達成すべく、油脂に関する栄養の代謝上の特徴に注目して研究を進めた結果、特定の中短鎖脂肪酸から構成される部分グリセリドは、上記の如きエネルギーとして利用しやすく、且つ体脂肪蓄積を抑制やすい油脂であるという利点と共に、更に食感及び酸化安定性に優れていることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
即ち本発明は、炭素数2〜10の脂肪酸より構成されているジグリセリドを有効成分とする体内グリコーゲン温存剤である。
好ましい部分グリセリドがジグリセリドである。さらに好ましくは、ジグリセリドを構成する2本の脂肪酸のうち少なくとも1本が炭素数8〜10の脂肪酸であり、またはジグリセリドを構成する2本の脂肪酸のうち少なくとも1本が炭素数10の脂肪酸であり、またはジグリセリドを構成する2本の脂肪酸が共に炭素数8〜10の脂肪酸である。部分グリセリドがカプリン酸ジグリセリドであることがよい。
部分グリセリドを 0.5 より 85 重量%含む食品が好ましい。
他の好ましい食品では、部分グリセリドがジグリセリドであり、ジグリセリドを構成する2本の脂肪酸のうち少なくとも1本が炭素数10の脂肪酸であり、この部分グリセリドを 4.0 重量%以上含む。
食品の好ましい形態は飲料または経口投与剤である。
本発明は、油脂含有食品の油脂の全部または一部を部分グリセリドで置換した食品であって、この部分グリセリドが炭素数2-10の脂肪酸から構成され、かつ食品中におけるこの部分グリセリドの含有量が特に経口時に0.5重量%以上である食品でもある。
本発明の食品を摂取することにより摂取者はエネルギーを補給される。また摂取者において、体脂肪の蓄積が抑制される。部分グリセリドはエネルギーとして燃焼しやすく、かつ内臓や脂肪組織への脂肪の蓄積が少ない。即ち、グリコーゲンが消費されず温存されやすくなる。よってグリコーゲンの貯蔵が改善される。特に油脂を含む 0.5 重量%以上の油脂を含む食品において部分グリセリドで置換するとこの効果はより顕著である。
本発明の食品を摂取すると、摂取しないときに比較して、グリコーゲンより他種の脂肪が優先的に燃焼し、よってグリコーゲンの減少が非常に少なくなる。
また、効果の顕著性から見て部分グリセリドは、上記作用効果以外に他の油脂(脂肪)の内臓や脂肪組織への蓄積を抑制しているかあるいは蓄積している脂肪の燃焼を促進している可能性が示唆される。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において、部分グリセリドとしては、モノグリセリド、ジグリセリドが挙げられる。但し、炭素数2〜10のモノグリセリドは、通常苦み等を有するため、食品として使用する場合、その風味を生かす食品にしたり、風味のマスキング剤との併用を行う必要が生ずることがある。 一方、ジグリセリドは苦み等が弱く、食品への応用範囲が広く、この点で、モノグリセリドを多く含むよりはジグリセリドを多く含むほうがより好ましい。
また、前記脂肪酸は、炭素数2〜10の脂肪酸で、酢酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸やカプリン酸等が挙げられる。 炭素数が小さいと独特の風味を生ずる傾向にあり、風味のマスキング剤が必要となったり、また、その独特の風味を生かした食品にする必要があり、風味が弱くて応用範囲の広い炭素数8〜10のものがより好ましい。特に、ジグリセリドでは、2本の脂肪酸のうち1本は炭素数8〜10の脂肪酸、特に炭素数10の脂肪酸であることが好ましく、さらに、2本とも炭素数8〜10の脂肪酸であることがより好ましく、2本とも炭素数10であるカプリン酸ジグリセリドが最も好ましい。
本発明でいう食品とは、油脂を含んだ食品で、最終的に口にする形態のものを言う。本食品に含まれる部分グリセリドの含有量は、食品に対し0.5 重量%以上、好ましくは1重量%以上、より好ましくは2重量%以上、更に好ましくは4重量%以上である。即ち、食品に対し0.5重量%以上の油脂を含むような比較的高カロリー食品に対し本発明の効果が顕著である。
本食品中の部分グリセリド以外の成分は、食用として使用できるあらゆる成分が使用可能である。
本食品の例としては、クッキーやビスケットなどの焼き菓子、ポテトチップなどの揚げ菓子、ケーキ類、アイスクリーム類、ソーセージやハンバーグなどの肉類、シチュー、フライや天ぷらなどの揚げ物、ジュースや栄養ドリンクのような飲料などがあげられる。また、クリーミングパウダー等もコーヒーや紅茶に入れた状態で必要量満たしていればよい。 同様に、ドレッシングやマヨネーズ類は野菜等につけた状態で、またマーガリン類やファットスプレッド類ではパン等につけた状態で必要量満たしていればよい。
以上のような部分グリセリドが配合された本発明の食品は、体脂肪蓄積が極めて少なく、且つ極めて速やかにエネルギーに変換されやすい。更に、この作用が優先して行われるため、肝臓および筋肉中のグリコーゲンが温存されスタミナ保持等にも寄与できると考えられる。よって、疲労時、体力低下時や運動前、運動中、運動後などの栄養補給、疲労回復、スタミナ増強などに極めて効果的である。
本発明の食品としては、好ましくは経口投与剤である。剤型としては、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤およびシロップ剤等が挙げられる。これらの調剤には通常の腑形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、色素、希釈剤などが用いられる。腑形剤としてはブドウ糖、乳糖などが、崩壊剤としてはデンプン、アルギン酸ナトリウムなどが、滑沢剤としてはステアリン酸マグネシウム、硫酸パラフィン、タルクなどが、結合剤としてはジメチルセルロース、ゼラチン、ポリビニルピロリドンなどが用いられる。
以下に実施例をもって本発明の効果をより詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。尚、例中の%は特記しない限り重量基準である。
〔油脂の調製〕
固定化1,3 位選択的リパーゼである市販リパーゼ製剤(リパーゼ商品名:「Lipozyme 3A 」、ノボインダストリーA.S.社製)を触媒として、カプリン酸とグリセリンをモル比2:1で混合、減圧しながら40℃で反応させた。リパーゼ製剤を濾別した後、反終品を分子蒸留にかけ、脱色、脱臭等の精製を行って、ジグリセリド85%、トリグリセリド15%の油脂を得た(油脂調製物A)。
ナタネ油分解脂肪酸を用いて上記と同様に処理し、ジグリセリド86%、トリグリセリド14%の油脂を得た(油脂調製物B)。
また、上記リパーゼ製剤を触媒として、オレイン酸モノグリセリド(O-95R :花王(株)製)1モルに、カプリン酸1モルを加えて、減圧しながら60℃で反応させた。リパーゼ製剤を濾別した後、反終品を分子蒸留にかけ、モノグリセリドや脂肪酸、カプリン酸−カプリン酸ジグリセリド成分を可能な限り除き、更に脱色、脱臭等の精製を行って、ジグリセリド80.9%(カプリン酸−カプリン酸ジグリセリド0.5 %、カプリン酸−オレイン酸ジグリセリド50%、オレイン酸−オレイン酸ジグリセリド30%)、トリグリセリド19.1%の油脂を得た(油脂調製物C)。
また、上記リパーゼ製剤を触媒として、カプリン酸とパルミチン酸、グリセリンをモル比1:1:1で混合、減圧しながら60℃で反応させた。リパーゼ製剤を濾別した後、反終品を分子蒸留にかけ、モノグリセリドや脂肪酸、カプリン酸−カプリン酸ジグリセリド成分を可能な限り除き、更に脱色、脱臭等の精製を行って、ジグリセリド80.8%(カプリン酸−カプリン酸ジグリセリド0.5 %、カプリン酸−パルミチン酸ジグリセリド51%、パルミチン酸−パルミチン酸ジグリセリド29%)、トリグリセリド19.2%の油脂を得た(油脂調製物D)。
また、上記リパーゼ製剤を触媒として、カプリン酸とカプロン酸、グリセリンをモル比1:1:1で混合、減圧しながら60℃で反応させた。リパーゼ製剤を濾別した後、反終品を分子蒸留にかけ、更に脱色、脱臭等の精製を行って、モノグリセリド1.1 %、ジグリセリド84.6%(カプリン酸−カプリン酸ジグリセリド26.5%、カプリン酸−カプロン酸ジグリセリド42.3%、カプロン酸−カプロン酸ジグリセリド15.8%)、トリグリセリド14.3%の油脂を得た(油脂調製物E)。
尚、各油脂のグリセリド組成、脂肪酸組成は、以下に示す方法により分析した。
・グリセリド組成分布の測定
油脂をシリル化剤(関東化学社製、シリル化剤TH)にてシリル化した後、キャピラリーカラム(例えばJ&W社、DBTM-1)を装備した、水素炎イオン検出器付きのガスクロマトグラフィーにて分析し、得られたチャートのリテンションタイム及びピークエリア比より油脂中のグリセリド組成分布を求めた。
・脂肪酸組成の測定
「日本油化学協会編、基準油脂分析試験法」中の「2.4.20.2-77 脂肪酸メチルエステルの調製方法」、「2.4.21.2-73 脂肪酸組成」の方法に従い、ガスクロマトグラフィーにて分析した。得られたチャートのリテンションタイム及びピークエリア比より脂肪酸分布を求めた。
使用する油脂の組成を表1に示す。
実施例1
油脂調製物A、B、C、Dそれぞれのトコフェロール600ppm添加混合品について、酸化安定性及び口溶けの評価を行った。尚、酸化安定性は「日本油化学協会編、基準油脂分析試験法」中の「2.4.28 自動酸化に対する安定性試験 2.4.28.2-93 CDM試験」に従い、120 ℃で行った。結果を表2に示す。
上記結果より、油脂調製物Aは、油脂調製物B、Cに比べて酸化安定性に優れていた。 また、口溶けも良好であることから、いろいろな食品に使用しやすい汎用性の高い油脂であることがわかった。
実施例2
各食餌とも6週齢SD系ラットを8匹用い、表3に示す餌をラットに与えて3週間飼育した。実験期間中の体重変化と21日目の体脂肪率変化を表4に示す。また、屠殺後の血清トリグリセリド量を表5に示す。
油脂1食餌群は他の油脂食餌群と比較し、血清トリグリセリド量が有意に低い。また、体脂肪率も同様の結果であることから、油脂1を用いた食餌では、内臓や脂肪組織への脂肪の蓄積が少ないことがわかる。
実施例3
各食餌とも6週齢SD系ラットを8匹用い、表6に示す餌をラットに与えて3週間飼育した。また、飼育14日目からトレッドミルを用いてラットを毎日1回、30分間の走行運動を付加した。
実験期間中の体重変化と21日目の体脂肪率変化、トレッドミル運動付加による運動持続時間を表7に示す。また、屠殺後の血清トリグリセリド量を表8に示す。
Figure 2006265265
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上記の結果より、運動持続時間において油脂5食餌群は他の油脂食餌群と比べ向上した。 また、体脂肪率においても油脂5食餌群は他の油脂食餌群と比べ低い値を示した。 以上のことより、本発明の油脂を用いた食餌は、運動時に極めてエネルギーに変わりやすく、且つ体脂肪として蓄積しにくいことがわかった。
実施例4
次に、飲料としての使用例を示す。 表9に示す配合で油脂調製物Aを用いて乳化し、調製した。
結果は、乳化安定性が高く、風味的にも特に問題なく使用できることがわかった。
実施例5
次に、小麦粉製品への使用例を示す。 表10に示す配合で油脂調製物Aを用いてクッキーを常法により焼成した。
結果は、風味的に良好であると共に、 焼成後の離型性もよく、通常の油脂と同等に使用できることがわかった。
実施例6
次に、ホイップドクリームへの使用例を示す。 表11に示す配合に従って、それぞれ油相(油性成分液)と水相(水性成分液)を調製した後、混合し、予備乳化を行った。得られた予備混合物を60℃においてホモゲナイザーで均質化処理した。 次に得られた乳化物をUHT殺菌機(145 ℃、3秒;岩井機械工業(株)製)を用いて滅菌処理を行い、その後、更に70℃においてホモゲナイザーで無菌的に再均質化を行った。得られた乳化物を15℃まで冷却し、充填後、一昼夜エージングした。 得られた乳化物を更に縦型ホイップマシーン(関東混合機工業(株)製)を用いてホイップし、ホイップドクリームを調製した。
結果は、ホイップドクリームの保型性や風味、食感が良好で、通常の油脂と同
等に使用できることがわかった。
実施例7
次に、ココア飲料への使用例を示す。 表12に示す配合に従って、混合し、70℃にてホモゲナイザーで均質化処理を行い、ココア飲料を調製した。
結果は、風味的には適度な苦みを持ち、また乳化状態を特に問題なく、通常の油脂と同等に使用できることがわかった。
実施例8
市販のゼラチン製カプセル2号(重量53.3mg)に、油脂調製物A又はEを150mg詰め、常法により硬カプセル剤を調整した。
上記成分からなる硬カプセル剤皮組成の中に油脂調製物A又はEを500mg常法により充填し、硬カプセル剤を製造した。
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Claims (3)

  1. 炭素数2〜10の脂肪酸より構成されているジグリセリドを有効成分とする体内グリコーゲン温存剤。
  2. 焼き菓子、揚げ菓子、ケーキ、アイスクリーム、肉、揚げ物、飲料、クリーミングパウダー、ドレッシング、マヨネーズ、マーガリン及びスプレッドより選ばれる食品に請求項1記載の体内グリコーゲン温存剤が添加された食品。
  3. クッキー、ビスケット、ポテトチップ、ソーセージ、ハンバーグ、シチュー、フライ、天ぷら、ジュース及び栄養ドリンクより選ばれる食品に請求項1記載の体内グリコーゲン温存剤が添加された食品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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